JP4901555B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の扉を有する冷蔵庫に関するものである。
近年、冷蔵庫は食生活の多様化と共に収納量も大型化傾向にあり、特に家庭用冷蔵庫においては、収納内容積が400リットルを超えるクラスが主流となり、冷蔵庫本体の高さや幅寸法も大きくなる傾向にある。
これに伴って、冷蔵室や冷凍室や野菜室の扉も大型化しており、特に貯蔵容積の大きい冷蔵庫の扉内側における収納ポケットは、高さと幅寸法の拡大に伴い奥行き寸法も増大して多くの食品を収納するする傾向にあり、扉自体が大きくなることもあって開扉のために大きな力を必要とし、非力な女性や高齢者の場合は負担が大きくなる問題があった。
そのため、使用者のハンドルスイッチ操作により本体側から押圧部材が突出して扉面を押圧し開扉にする電磁ソレノイド式の開扉装置を備えた冷蔵庫が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
上記のような開扉装置を有する冷蔵庫の従来の制御ブロック図を図11に示す。
例えば、観音開き式の左右の扉における各開扉スイッチ204,206の出力は、冷蔵庫制御用マイコン200に入力され、図11では例えばHからLに変化するとスイッチが押されたと判定される。
冷蔵庫制御用マイコン200の電源は、商用電源を変換した高圧の1次側の直流電源から絶縁型スイッチング電源202により生成された2次側の5Vで駆動し、高電圧の1次側とは電気的に絶縁された構成となっている。これは、人が触る開扉スイッチ等は1次側と絶縁して安全性を考慮したためである。
冷蔵庫制御用マイコン200は、各開扉スイッチ204、206が押されたことを検出するとフォトカプラQ1またはフォトカプラQ2を介して、FET1あるいはFET2を駆動して、各扉の電磁ソレノイド208または電磁ソレノイド210を動作させる。すると、上記したようにこれら電磁ソレノイド208,210によって押圧部材が突出し扉が開放される。
特開2005−214490公報
上記観音開き式の扉を有する冷蔵庫において、片側の扉の状態において電磁ソレノイド208に印加する直流電圧を調整する必要がある。これは片側の扉が開いていると開扉力は閉状態に対し小さくてよく、閉状態と同じ電圧を電磁ソレノイド208に印加すると勢いよく扉が開く可能性があるからである。そのため、各電磁ソレノイド208,210の電圧をPWM信号により2段階に調整する必要がある。また、PWM信号の周波数は可聴周波数領域を超えた16kHz以上が好ましい。
ここで、冷蔵庫制御用マイコン200とFET1及びFET2のドライバ回路212,214は1次側にあり、2次側と電気的に絶縁された構成のため16kHzの高速のPWM信号の伝達には応答速度の速いフォトカプラQ1、Q2を採用する必要がある。これは、一般的な低速のフォトカプラでは高速のPWM信号には対応できないからである。しかしながら、高速のフォトカプラQ1,Q2は高価であり、低速のフォトカプラに対し単価が5倍以上する。ところが、上記制御ブロックでは、その高価な部品を2個採用する必要があり、コストが大幅に上昇するという問題点があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、高速のフォトカプラの使用を少なくし、低価格の低速のフォトカプラで開扉を行うことができる冷蔵庫を提供する。
発明は、複数の扉を有する冷蔵庫において、前記各扉にそれぞれ設けられた開扉スイッチと、高圧直流電源によって駆動するものであり、前記各扉をそれぞれ開扉状態にする複数の開扉駆動部と、低圧直流電源によって駆動するものであり、前記各開扉スイッチからの開扉信号のタイミングに基づいた開指示信号と、前記開扉信号に基づいて開状態に指定されたされた扉を特定する扉特定信号と、前記開状態に指定されたされた扉の開扉力に対応する強弱信号とを出力する制御回路と、前記開指示信号を低速で伝達する第1フォトカプラと、前記扉特定信号を低速で伝達する第2フォトカプラと、前記強弱信号を低速で伝達する第3フォトカプラと、前記高圧直流電源によって駆動するものであり、前記第1フォトカプラを介して伝達された前記開指示信号と前記第2フォトカプラを介して伝達された前記扉特定信号によって特定された扉に対応する開扉駆動部を、前記第3フォトカプラを介して伝達された前記強弱信号に基づいて駆動する、を有する冷蔵庫である。
本発明によれば、高速のフォトカプラは複数個必要とせず開扉の制御を行うことができるため、コストを低く抑えることができる。
以下に、本発明の実施形態の冷蔵庫について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の冷蔵庫について図1〜図8に基づいて説明する。
(1)冷蔵庫の構成
本実施形態の冷蔵庫の構成について図4〜図8に基づいて説明する。
図4は本実施形態の冷蔵庫を示す斜視図であり、図5は図4の冷蔵庫を開扉させた状態を示すものである。この図4,図5において、周知構造の断熱箱体として構成された冷蔵庫本体1内には、冷蔵室2、野菜室3、製氷室4、内部温度を複数段階に切替可能な切替室5、冷凍室6を上から順に設け、製氷室4及び切替室5は左右に並んで配設している。
冷蔵室2の前面開口部には、左右両端にそれぞれ枢支されたいわゆる観音開き式扉を構成する左扉20aと右扉20bとを設け、野菜室3、製氷室4、切替室5及び冷凍室6の各前面には、それぞれの貯蔵容器(図示せず)に連結された引き出し式の扉3a、4a、5a及び6aを設けている。
左右扉20a,20bの裏面側の周縁部には、マグネットガスケット21a,21bを取り付けており、左右扉20a,20bは、そのマグネットガスケット21a,21bが冷蔵庫本体1のフランジ部1aに吸着することにより閉鎖状態に保持される構成となっている。なお、図示しないが、他の扉3a、4a、5a及び6aの裏面側の周縁部にもマグネットガスケットを取り付けている。
マグネットガスケット21a,21bの内周には、上下に延在させた一対のビード部22aをそれぞれ形成しており、このビード部22aには、食品を収納する収納ポケット23a,23bを設けている。
また、右扉20bと対向する左扉20aのビード部22aには、閉扉した状態で左右扉20a,20bの隙間を閉塞する回転仕切板25を設けており、この回転仕切板25は、本体上部に設けた押圧部材1bが回転仕切板25の上面に形成した溝内を、左扉20aの開閉動作に応じて摺動することにより、回転するようになっている。
左右扉20a,20bの前面部には、左開扉スイッチ27aと右開扉スイッチ27bとを取り付けており、左開扉スイッチ27aを押圧すると左扉20aを開扉する左開扉信号が出力され、右開扉スイッチ27bを押圧すると右扉20bを開扉する右開扉信号が出力される。また、右扉20bの前面には、貯蔵室の温度調整などを行う操作部28を設けている。
左扉20aを開扉する際の冷蔵庫1を示す上面図である図6にも示すように、冷蔵室2の左右側壁には、左右扉20a,20bのそれぞれの開閉状態を検知する扉検知スイッチ26a,26bを設けている。この扉検知スイッチ26a,26bは、ボタン26´がビード部22aによって押圧されると扉20a,20bが閉扉されたと見做して閉扉信号を出力し(オフ状態)、扉20a,20bが開放されていくとボタンへの押圧が徐々に開放されていき、ボタンがそのバネ力によりある程度まで突出すると、扉20a,20bが開放されたと見做して開扉信号を出力するようになっている(オン状態)。
(2)開扉装置30
冷蔵庫本体1の天井部には、冷蔵室2の左扉20a及び右扉20bをそれぞれ独立に開放させる開扉装置30を取り付けており、この開扉装置30は、左開扉装置31と右開扉装置32とを併設させて構成している。
(2−1)左開扉装置31
以下に左開扉装置31について説明する。
冷蔵庫1の上部の断面構造を示す図8に示すように、冷蔵庫本体1の天井部に形成された凹部1c内に半埋め込み状態で設置されるものであり、合成樹脂製のケース33内に駆動源として直流駆動される左電磁ソレノイド34aを収納した形態となっている。
この左電磁ソレノイド34aは、円筒状に形成されたコイルを樹脂モールドしたコイルユニット35と、このユニット内にこれを貫通した状態で軸方向に移動可能に設けられた磁性体製のプランジャー36と、このプランジャー36に対し同軸状に固定された非磁性金属より成る押圧部材37とを主たる構成要素としたもので、コイルユニット35のコイルに通電されると(以下、通電状態とする)プランジャー36及び押圧部材37が扉20a方向へ付勢される構成となっている。
プランジャー36の後部には抜外れを防止するための例えばCリングよりなる鍔部36aを設けており、当該プランジャー36の周りには、前記鍔部34a及びコイルユニット35間で伸長力を作用させるようにして圧縮コイルバネより成る引込用スプリング38を設けている。
前記した構成により、左電磁ソレノイド34aに通電されると、押圧部材37が前方に突き出されて左扉20aを押圧し、自動的に開扉するようになっており、通電が遮断されると引き込み用スプリング38のバネ力により初期位置に戻される。
(2−2)右開扉装置32
右開扉装置32は、左開扉装置31と同一構成であるためその説明を省略するが、右開扉装置32の右電磁ソレノイド34bに通電されると、右扉20bを自動的に開扉する。
図6に示すように、右開扉装置32は、左開扉装置31よりもヒンジ側に設置されているが、これは、左扉20aに回転仕切板25を設けていることから開扉する際に要する力が右扉20bよりも要することから、右開扉装置32の押圧力を低減させることにより、左右扉20a,20bの開扉速度をほぼ均一にすることができるからである。なお、右開扉装置32と左開扉装置31との配置位置を中央から対称にさせる場合には、押圧力を通電時間や供給電圧により可変させて、左開扉装置31の押圧力を右側より強くすることにより、左右扉20a,20bの開扉速度をほぼ均一にすることも可能である。また、左右扉20a,20bの大きさが異なる形態においては、適宜配置場所や押圧力を適宜変更することが好ましい。
(3)制御装置50
次に、本実施形態の冷蔵庫の制御装置50について、制御ブロック図である図1を参照して説明する。
図1における上方の回路図は、コンプレッサ100を駆動するためのコンプレッサ駆動回路102であり、下方の回路図は、観音開き式の左右扉20a,20bを開扉にするための開扉制御回路104である。以下、順番に各回路102,104について説明する。
(3−1)コンプレッサ駆動回路102
まず、図1に基づいてコンプレッサ駆動回路102について説明する。
コンプレッサ100のモータは、インバータ回路106によってオン/オフ及びその回転数が制御され、このインバータ回路106をPWM信号によって制御するためのインバータ制御マイコン108が設けられている。
インバータ回路106を駆動するために商用交流電源100Vから高圧直流電源を生成している。この生成のために、倍電圧整流回路110を有し、この倍電圧整流回路110には電解コンデンサC1,C2が用いられている。
(3−2)開扉制御回路104の構成
次に、開扉制御回路104について図1の制御ブロック図と図2のタイムチャートに基づいて説明する。
この開扉制御回路104において、直流電圧系は高圧の1次側と低圧の2次側に分かれており、1次側の高圧直流電圧は、上記した倍電圧整流回路110からの直流電源を用いている。一方、2次側の低圧直流電源を生成するために、絶縁型スイッチング電源112を用いている。すなわち、この絶縁型スイッチング電源112の1次側に前記高圧直流を印加し、2次側にそれに伴う低圧直流電源を得ている。
この2次側には冷蔵庫制御マイコン114が設けられている。この冷蔵庫制御マイコン114の入力側には、上記で説明した左開扉スイッチ27aと右開扉スイッチ27bが接続されている。冷蔵庫制御マイコン114は、左開扉スイッチ27a及び右開扉スイッチ27bからの開扉信号が入力されると、PWMデューティ比を決定して、このPWMデューティ比に基づくPWM信号P1と、どちらの扉が開いたかを示す扉特定信号P2を出力する。
PWM信号P1はフォトカプラQ1を介して1次側に伝達され、扉特定信号P2はフォトカプラQ2を介して1次側に伝達される。ここで、フォトカプラQ1は高速フォトカプラであり、5kHz以上の応答速度を有し、フォトカプラQ2はいわゆる低速フォトカプラであって、5kHz未満の応答速度を有する。
フォトカプラQ1とフォトカプラQ2の出力側には左扉20aを開状態にするための左電磁ソレノイド34aを駆動するための左ドライバー回路116と、右扉20bを開状態にする右電磁ソレノイド34bを駆動するための右ドライバー回路118が設けられている。右電磁ソレノイド34bと左電磁ソレノイド34aは、1次側の高圧直流電源によって駆動している。左ドライバ回路116と右ドライバ回路118も同様に1次側の高圧直流電源によって駆動している。以下、この左右ドライバー回路116,118について説明する。
フォトカプラQ1の出力は、抵抗R1を介してFET1に接続され、また、フォトカプラQ1の出力は、抵抗R3を介してFET2に接続されている。抵抗R1に並列で接続されているダイオードD3と抵抗R2及び抵抗R3に並列に接続されているダイオードD4と抵抗R4は、各FET1,FET2のターンオフ時間の調整用である。本実施形態の場合には、抵抗R1,R3は1kΩ、抵抗R2、抵抗R4には100Ωを使用している。この場合に、抵抗R1,R3はターンオン時間を調整し、通常FETはターンオン時間よりターンオフ時間の方が遅いため、ターンオフ調整用の抵抗R2,R4の抵抗値を小さくする。
トランジスタTr3とトランジスタTr4はそれぞれFET1とFET2のゲート端子−ソース端子間を短絡するスイッチング素子であり、冷蔵庫制御マイコン114から出力された扉特定信号P2によってオン/オフ制御される。トランジスタTr3のベース端子にはトランジスタTr5を介してフォトカプラQ2に接続され、トランジスタTr4とは論理反転の構成となっている。つまり、トランジスタTr3またはトランジスタTr4の片方がオンしている場合、もう片方は必ずオフする回路として構成されている。
(3−3)開扉制御回路104の動作
次に、図2のタイムチャートに基づいて、開扉制御回路104の動作を説明する。
右開扉スイッチ27bの右開扉信号の立ち下がりで検出し、冷蔵庫制御マイコン114はまず扉特定信号P2の出力をHとする。この場合、フォトカプラQ2の出力トランジスタはオフし、トランジスタTr4がオンするためFET2の動作は禁止される。また、トランジスタTr5がオンし、トランジスタTr3がオフとなるためFET1の駆動が許可される。扉特定信号P2をHに出力後、2m秒後に冷蔵庫制御マイコン114よりPWM信号P1を出力する。このPWM信号P1のデューティ比については後から説明する。
一方、左開扉スイッチ27aの場合には、扉特定信号P2としてLを出力し、FET2の駆動を許可した後、PWM信号P1を出力する。
(4)PWM信号のデューティ比の決定方法
次に、冷蔵庫制御マイコン114から出力されるPWM信号のデューティ比の決定方法について説明する。
PWM信号P1のデューティ比は、FET1またはFET2のオン時間(パルス幅)をPWM制御で変化させることにより、左右電磁ソレノイド34a,34bの押し出し力を調整する。このPWM信号のデューティ比は2種類存在する。
第1のデューティ比は、通常の開扉力で左扉26aまたは右扉26bが開放される状態であり、このデューティ比は予め実験等によって決定し、冷蔵庫制御マイコン114に記憶させておく。
第2のデューティ比は、前記第1のデューティ比を有するPWM信号によって決まる開扉力よりも弱い開扉力で開くように設定されたものである。例えば左扉26aが開放されている状態で、右開扉スイッチ27bが操作された場合には、両方の扉20a,20bが開放していない状態よりも弱い状態で右扉20bを開放する必要があるため、開扉力が弱くなるようにPWM信号のデューティ比が決定されている。この第2のデューティ比も予め実験によって決定し、冷蔵庫制御マイコン114に記憶させておく。
このように、2種類のデューティ比を予め冷蔵庫制御マイコン114に記憶させて、開扉スイッチ27a,27bの操作状態によって強い開扉力と弱い開扉力の両方で左右扉20a,20bを開放状態にすることができる。
(5)開扉装置30の動作
次に、開扉する際の開扉装置30の動作について説明する。
なお、左扉20aと左扉20bを開扉させる動作は同一であるため、左扉20aを例に挙げて説明する。
左扉20aが開扉されている状態では、左開扉装置31を動作させる必要がないため、左扉検知スイッチ26aから閉扉信号が出力されているとき、すなわちオフされているときに、使用者により左開扉スイッチ27aが押圧されてオンすると、制御装置50に駆動信号を出力して、左開扉装置31に通電する。
このとき、押圧部材37は突き出されて左扉20aを押圧し、マグネットガスケット21aの吸着を引き剥がして、図1に示すように左扉検知スイッチ26aがオンして開扉信号を出力する。通常、左開扉スイッチ27aがオンされてから、左扉検知スイッチ26aがオンされるまでの時間は、0.2秒〜0.3秒である。
制御装置50は、この開扉信号を受けるとマグネットガスケット21aを引き剥がして所定の位置まで開扉されているものと推認して、このタイミングから所定時間、例えば0.1秒間通電して左扉20aを完全に開扉させるようになっている。
次に、一方の開扉装置に通電している際に、他方の開扉スイッチが操作された場合の左右開扉装置の動作について、フローチャートを示す図3を参照して説明する。なお、ここでは、左開扉装置31に通電している際に、右開扉スイッチ27bが操作された場合を例に挙げて説明する。
ステップ1では、左扉20aと右扉20bが開扉されていれば開扉装置30を動作させる必要がないため、左扉検知スイッチ26a及び右扉検知スイッチ26bが共にオフされいるか否かを検出し、オフされていれば、ステップ2に進む。なお、一方が開扉されている際に他方の扉検知スイッチが操作されれば、通常通り、他方の扉側の開扉装置に通電を開始するようになっている。もちろん、一方の扉が開扉されていることから開扉にかかる負荷が軽くなっているため、開扉力を減少させてもよい。
ステップ2では、左開扉スイッチ27aまたは右開扉スイッチ27bが操作されたか否かを検出し、操作されれば、使用者により開扉が要求されていると判断してステップ3に進む。
ステップ3では、他方の開扉スイッチが操作されたか否かを検出、すなわち同時に開扉スイッチ27a,27bが同時に操作されたか否かを検出し、操作されれば、ステップ4に進み、操作されなければステップ5に進む。
ステップ4では、一方の開扉スイッチが操作されてから所定時間、例えば0.02秒経過したか否かを検出する。すなわち、同時といっても使用者の操作には、通常、タイムラグがあるため、一方の開扉スイッチを操作されてから所定時間内に他方の開扉スイッチが操作されれば、同時に操作されたものと見做すためである。
したがって、この所定時間が経過しても他方の開扉スイッチが操作されなければ、同時に操作されなかったと判断して、ステップ5に進み、上述したように開扉スイッチが操作された側の開扉装置30、ここでは左開扉装置31への通電を開始させる。一方、この所定時間が経過しない場合には、ステップ3に戻るようになっている。
なお、この所定時間は開扉装置30への通電を行わない時間であるため、あまり長い時間に設定すると、開扉スイッチを操作したにも拘わらずなかなか開扉装置30が動作しないことから使用者に違和感を与える恐れがあるため、0.05秒以下であることが好ましい。
ステップ6では、左開扉装置31の通電が終了したか否かを検出する。具体的には、通電を開始して左扉検知スイッチ26aがオンしてから所定時間経過したか否かを検出し、所定時間経過すればステップ7に進む。
ステップ7では、他方の開扉スイッチ27、ここでは右開扉スイッチ27bが左開扉装置31への通電中に操作されたか否かを検出し、操作されていれば、ステップ8に進んで、操作された側の開扉装置30、ここでは右開扉装置32に通電を開始する。
すなわち、一方の開扉装置への通電中には他方の開扉スイッチが操作されても、一方の開扉装置の通電が終了するまでは、他方の開扉装置への通電を行わないため、左右の開扉装置への通電が重なることがなく、過剰な電流が流れることを防止することができるようになっている。
さて、上述したように使用者の操作によっては、左右の開扉装置が同時に操作される場合があり、以下に、同時に操作された場合の動作について説明する。
ステップ9では、左右扉20a,20bの開扉する際の負荷を判定する。一例としては、一般的に回転仕切板25を設けている方が回転させる際にかかる負荷が大きいため、回転仕切板25を設けている左扉20aを開扉する際に負荷が重いと判断する。
ステップ10では、ステップ9にて判断した負荷の軽い扉側から通電を開始させる。ここでは、右扉20bには回転仕切板25を設けておらず開扉する際の負荷が左扉20aよりも軽いため、右開扉装置32への通電を開始して右扉20bを開扉させる。
このとき、図7に示すように、右開扉スイッチ27bよりも先に左開扉スイッチ27aが同時と見做せる程度に操作されたとしても右開扉装置32から通電を開始させて右扉20bから開扉させるようになっている。
ステップ11では、ステップ6と同様に、左右の開扉装置31,32への通電が重なることを防止するために、ここでは右開扉装置32への通電が終了したか否かを検出し、通電が終了すればステップ12に進む。
ステップ12では、ステップ6にて判断した負荷の重い扉への通電を開始させる。ここでは、左扉20aを開扉させるために左開扉装置31への通電を開始させる。
(6)効果
上記構成の開扉制御回路104であると、高速のフォトカプラQ1はPWM信号P1を伝達する1個だけでよく、従来よりもコストを削減することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について図9及び図10に基づいて説明する。本実施形態と第1の実施形態の異なる点は、開扉制御回路104の構成にある。
(1)開扉制御回路104の構成
以下、第1の実施形態と異なる開扉制御回路104の構成について説明する。
本実施形態の冷蔵庫制御マイコン114は、左右開扉スイッチ27a,27bが操作されたタイミングを示すための開指示信号P1と、扉特定信号P2と、開扉力の強弱を示す2段階の強弱信号P3を出力する。
開指示信号P1は低速のフォトカプラQ1を介してインバータ制御マイコン108に伝達される。扉特定信号P2は低速のフォトカプラQ2を介してインバータ制御マイコン108に伝達される。強弱信号P3は低速のフォトカプラQ3を介してインバータ制御マイコン108に伝達される。
インバータ制御マイコン108と冷蔵庫制御マイコン114との間にはフォトカプラインターフェース150が設けられ、UART通信によって互いにコンプレッサ100の制御のための回転信号等の通信を行っている。
インバータ制御マイコン108は1次側に配され、高圧直流電源によって駆動し、第1の実施形態と同様にコンプレッサ100を回転させるためのインバータ回路102に対しPWM信号を出力している。更に、このインバータ制御マイコン108は、開指示信号P1と扉特定信号P2と強弱信号P3に基づいて開扉の制御も行っている。即ち、インバータ制御マイコン108は、扉特定信号P5と開扉のためのPWM信号P4を扉ドライバ回路152に出力している。
扉ドライバ回路152には、右電磁ソレノイド34bと、左電磁ソレノイド34aと、右電磁ソレノイド34b用のFET1と、左電磁ソレノイド34a用のFET2と、トランジスタTr6〜Tr9で構成される。扉ドライバ回路152の出力段は、エミッタフォロア回路となっており、その出力が抵抗R1を介してFET1のゲート端子に、また、抵抗R3を介してFET2のゲート端子に接続されている。FET1とFET2のゲート端子−ソース端子の間にはそれぞれトランジスタTr3とトランジスタTr4が接続されており、扉特定信号P5によりFET1またはFET2の駆動を禁止する構成となっている。
(2)開扉制御回路104の動作
次に、開扉制御回路104の動作について図10のタイムチャートに基づいて説明する。
右開扉スイッチ27bの操作の検出は立ち下がりで検出し、冷蔵庫制御マイコン114の扉特定信号P2をHとする。強弱信号P3も出力する、この場合に強弱信号の強であるHを出力する。この扉特定信号P2と強弱信号P3を出力した後、2m秒後に開指示信号P1を出力する。インバータ制御マイコン108は開指示信号P1の出力の立ち下がりを検出し、扉特定信号P2と強弱信号P3のデータを読み込む。その後、扉特定信号P2をインバータ制御マイコン108は扉特定信号P5をトランジスタTr5に出力し、FET2の駆動を禁止し、2m秒後にPWM信号P4を、強弱信号P3に応じたデューティ比で出力する。その後、開指示信号P1の立ち上がりを検出しPWM信号P4の出力をオフする。
左開扉スイッチ27aが出力された場合には、扉特定信号P2の出力の論理が反転し、FET1とFET2のオン/オフが逆となって、同様の動作を行う。
(3)効果
本実施形態の開扉制御回路104においては、高速のフォトカプラを全く使用せず、低速のフォトカプラQ1〜Q3を使用することで、開扉の制御を行うことができるため、コストを削減することができる。
(4)変更例
本実施形態においてPWM信号P4のデューティ比は、電源投入初期時に、冷蔵庫制御マイコン114からインバータ制御マイコン108にフォトカプラインターフェース150を介してUART通信で出力してもよい。
このようにすることで、デューティ比を機種毎に可変させることができる。
(変更例)
本発明は上記各実施形態に限らず、その主旨を逸脱しない限り種々に変更することができる。
上記実施形態では、開扉を行う開扉駆動部として電磁ソレノイドを用いたが、これに代えてモータによって開扉にしてもよい。この場合にはPWM信号でモータのトルクや回転数を制御して開扉力を制御する。
また、上記実施形態では回転仕切り板25を備えた観音開き式扉の冷蔵庫に用いたが、回転仕切り板25を備えていない観音開き式扉の冷蔵庫にも適用可能である。
また、観音開き式扉以外に、引き出し式の扉にも本実施形態を適用することができる。即ち、冷凍室や冷蔵室において、引き出し式の扉を用いた場合でもその開扉を制御することができる。
本発明の第1の実施形態の制御ブロック図である。 制御のタイミングチャートである。 開扉装置の動作を示すフローチャートである。 冷蔵庫を示す斜視図である。 開扉した状態を示す斜視図である。 左扉を開扉する際の冷蔵庫を示す上面図である。 同時に開扉スイッチが操作されたとき際の冷蔵庫を示す上面図である。 開扉装置を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施形態の制御ブロック図である。 第2の実施形態の制御のタイミングチャートである。 従来の制御ブロック図である。
符号の説明
1 冷蔵庫本体
20a 左扉
20b 右扉
27a 左開扉スイッチ
27b 右開扉スイッチ
30 開扉装置
31 左開扉装置
32 右開扉装置
34 電磁ソレノイド
50 制御装置
104 開扉制御回路
106 インバータ回路
108 インバータ制御マイコン
114 冷蔵庫制御マイコン
116 左ドライバ回路
118 右ドライバ回路

Claims (7)

  1. 複数の扉を有する冷蔵庫において、
    前記各扉にそれぞれ設けられた開扉スイッチと、
    高圧直流電源によって駆動するものであり、前記各扉をそれぞれ開扉状態にする複数の開扉駆動部と、
    低圧直流電源によって駆動するものであり、前記各開扉スイッチからの開扉信号のタイミングに基づいた開指示信号と、前記開扉信号に基づいて開状態に指定されたされた扉を特定する扉特定信号と、前記開状態に指定されたされた扉の開扉力に対応する強弱信号とを出力する制御回路と、
    前記開指示信号を低速で伝達する第1フォトカプラと、
    前記扉特定信号を低速で伝達する第2フォトカプラと、
    前記強弱信号を低速で伝達する第3フォトカプラと、
    前記高圧直流電源によって駆動するものであり、前記第1フォトカプラを介して伝達された前記開指示信号と前記第2フォトカプラを介して伝達された前記扉特定信号によって特定された扉に対応する開扉駆動部を、前記第3フォトカプラを介して伝達された前記強弱信号に基づいて駆動する、
    を有する冷蔵庫。
  2. 前記駆動回路は、前記強弱信号に基づいて前記各扉の開扉力に対応するデューティー比を有するPWM信号を生成して前記開扉駆動部を制御する、
    請求項記載の冷蔵庫。
  3. 前記駆動回路は、前記冷蔵庫のコンプレッサのモータを回転させるインバータ回路にPWM信号を出力するインバータ制御回路と兼用である、
    請求項記載の冷蔵庫。
  4. 商用交流電源を前記高圧直流電源の高圧直流に変換する第1変換回路と、
    前記高圧直流を前記低圧直流電源の低圧直流に降圧する第2変換回路と、
    を有する請求項記載の冷蔵庫。
  5. 前記複数の扉は、前記冷蔵庫の本体貯蔵室の前面開口部に設けられた観音開き式の左扉と右扉である、
    請求項記載の冷蔵庫。
  6. 前記複数の扉は、前記冷蔵庫の冷蔵室の扉と冷凍室の扉である、
    請求項記載の冷蔵庫。
  7. 前記開扉駆動部は、電磁ソレノイド、または、モータである、
    請求項記載の冷蔵庫。
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