JP4899299B2 - 薄型電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電極板を含む発電要素が外装部材に収容されて封止され、外装部材の外周縁から電極端子が導出した薄型二次電池に関する。
セパレータを介して正極板と負極板とを交互に積層した発電要素を外装部材の内部に収容して周縁を封止し、正極板及び負極板に接続された電極端子を外装部材の外周縁から導出させた積層型の薄型電池が知られている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、放電容量維持率が高い薄型電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、一対の外装部材の外周縁を封止して内部に収容され、方形又は略方形とされた正極板および負極板を含む発電要素と、前記発電要素の正極板および負極板に接続され前記外装部材の外周縁から導出された電極端子と、を有する薄型電池において、前記正極板の、前記電極端子が導出された第1の辺の長さが、前記外装部材を含む電池の厚さの30〜45倍であり、かつ前記第1の辺の長さが、前記正極板の積層数に7〜11mmを乗じた範囲であり、前記電極板の、前記電極端子が導出されていない第2の辺の長さが、前記外装部材を含む電池の厚さの40〜120倍であることを特徴とする薄型電池が提供される。
また上記目的を達成するために、本発明の第2の観点によれば、一対の外装部材の外周縁を封止して内部に収容され、方形又は略方形とされた正極板および負極板を含む発電要素と、前記発電要素の正極板および負極板に接続され前記外装部材の外周縁から導出された電極端子と、を有する薄型電池において、前記正極板の、前記電極端子が導出された第1の辺の長さが、前記外装部材を含む電池の厚さの30〜45倍であり、かつ前記第1の辺の長さが、前記正極板の積層数に7〜11mmを乗じた範囲であり、前記電極板の、前記電極端子が導出されていない第2の辺の長さが、前記電極板の積層数に12〜36mmを乗じた範囲であることを特徴とする薄型電池が提供される。
本発明によれば、放電容量維持率が高くなるように電極板の第1の辺、電極板の積層数、及び、電池の厚さを最適化でき、薄型電池の長寿命化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係る薄型電池の全体を示す平面図、図2は図1のII-II線に沿う断面図である。
図1及び図2は一つの薄型電池10(単位電池、セル)を示し、この薄型電池10を複数積層して接続することにより所望の電圧、容量の組電池が構成される。
本発明の実施形態に係る薄型電池10は、リチウム系、平板状、積層タイプの薄型二次電池であり、図1及び図2に示すように、3枚の正極板101と、5枚のセパレータ102と、3枚の負極板103と、正極端子104と、負極端子105と、上部外装部材106と、下部外装部材107と、特に図示しない電解質とから構成されている。
このうちの正極板101、セパレータ102、負極板103及び電解質が本発明に係る発電要素108を構成し、また、正極板101、負極板103が本発明に係る電極板に相当し、上部外装部材106及び下部外装部材107が本発明に係る外装部材に相当する。
発電要素108を構成する正極板101は、正極端子104まで伸びている正極側集電体101aと、正極側集電体101aの一部の両主面にそれぞれ形成された正極層101b、101cとを有している。なお、正極板101の正極層101b、101cは、正極側集電体101aの全体の両主面に亘って形成されているのではなく、図2に示すように、正極板101、セパレータ102及び負極板103を積層して発電要素108を構成する際に、正極板101においてセパレータ102に実質的に重なる部分のみに正極層101b、101cが形成されている。
この正極板101の正極側集電体101aは、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、又は、ニッケル箔等の電気化学的に安定した金属箔である。
また、この正極板101の正極層101b、101cは、例えば、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、マンガン酸リチウム(LiMnO)、又は、コバルト酸リチウム(LiCoO)等のリチウム複合酸化物や、カルコゲン(S、Se、Te)化物等の正極活物質と、カーボンブラック等の導電剤と、ポリ四フッ化エチレンの水性ディスパージョン等の接着剤と、溶剤とを混合したものを、正極側集電体101aの一部の両主面に塗布し、乾燥及び圧延することにより形成される。
発電要素108を構成する負極板103は、負極端子105まで伸びている負極側集電体103aと、当該負極側集電体103aの一部の両主面にそれぞれ形成された負極層103b、103cとを有している。なお、負極板103の負極層103b、103cは、負極側集電体103aの全体の両主面に亘って形成されているのではなく、図2に示すように、正極板101、セパレータ102及び負極板103を積層して発電要素108を構成する際に、負極板103においてセパレータ102に実質的に重なる部分のみに負極層103b、103cが形成されている。
この負極板103の負極側集電体103aは、例えば、ニッケル箔、銅箔、ステンレス箔、又は、鉄箔等の電気化学的に安定した金属箔である。
また、この負極板103の負極層103b、103cは、例えば、非晶質炭素、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、又は、黒鉛等のような上記の正極活物質のリチウムイオンを吸蔵及び放出する負極活物質に、有機物焼成体の前駆体材料としてのスチレンブタジエンゴム樹脂粉末の水性ディスパージョンを混合し、乾燥させた後に粉砕することで、炭素粒子表面に炭化したスチレンブタジエンゴムを担持させたものを主材料とし、これにアクリル樹脂エマルジョン等の結着剤をさらに混合し、この混合物を負極側集電体103aの一部の両主面に塗布し、乾燥及び圧延させることにより形成される。
特に、負極活物質として非晶質炭素や難黒鉛化炭素を用いると、充放電時における電位の平坦特性に乏しく放電量に伴って出力電圧も低下するので、通信機器や事務機器の電源には不向きであるが、電気自動車の電源として用いると急激な出力低下がないので有利である。
発電要素108のセパレータ102は、上述した正極板101と負極板103との短絡を防止するもので、電解質を保持する機能を備えても良い。このセパレータ102は、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン等から構成される微多孔性膜であり、過電流が流れると、その発熱によって層の空孔が閉塞され電流を遮断する機能をも有する。
なお、本発明に係るセパレータ102は、ポリオレフィン等の単層膜にのみ限られず、ポリプロピレン膜をポリエチレン膜でサンドイッチした三層構造や、ポリオレフィン微多孔膜と有機不織布等を積層したものも用いることができる。このようにセパレータ102を複層化することで、過電流の防止機能、電解質保持機能及びセパレータの形状維持(剛性向上)機能等の諸機能を付与することができる。
以上の発電要素108は、セパレータ102を介して正極板101と負極板103とが交互に積層されている。そして、3枚の正極板101は、正極側集電体101aを介して、金属箔製の正極端子104にそれぞれ接続される一方で、3枚の負極板103は、負極側集電体103aを介して、同様に金属箔製の負極端子105にそれぞれ接続されている。
なお、発電要素108の正極板101、セパレータ102、及び、負極板103は、本発明では上記の枚数に何ら限定されず、例えば、1枚の正極板101、3枚のセパレータ102、及び、1枚の負極板103でも発電要素108を構成することができ、必要に応じて正極板101、セパレータ102及び負極板103の枚数を選択して構成することができる。
正極端子104も負極端子105も電気化学的に安定した金属材料であれば特に限定されないが、正極端子104としては、上述の正極側集電体101aと同様に、例えば、厚さ0.2mm程度のアルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、又は、ニッケル箔等を挙げることができる。また、負極端子105としては、上述の負極側集電体103aと同様に、例えば、厚さ0.2mm程度のニッケル箔、銅箔、ステンレス箔、又は、鉄箔等を挙げることができる。
ちなみに本実施形態では、電極板101、103の集電体101a、103aを構成する金属箔自体を電極端子104、105まで延長することにより、換言すれば、1枚の金属箔101a,103aの一部に電極層(正極層101b,101c又は負極層103b,103c)を形成し、残りの端部を電極端子との接結部材とし、電極板101、103を電極端子104、105に接続しているが、正極層及び負極層間に位置する集電体101a,103aを構成する金属箔と、接結部材を構成する金属箔とは別の材料や部品により接続しても良い。なお、以下の本実施形態では、上記正極層間及び負極層間に位置する集電体と接結部材は1枚の金属箔で構成されているものとして説明する。
発電要素108は、上部外装部材106及び下部外装部材107に収容されて封止されている。本実施形態における上部外装部材106及び下部外装部材107は何れも、特に図示しないが、薄型電池10の内側から外側に向かって、例えば、ポリエチレン、変性ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、又は、アイオノマー等の耐電解液性及び熱融着性に優れた樹脂フィルムから構成されている内側層と、例えば、アルミニウム等の金属箔から構成されている中間層と、例えば、ポリアミド系樹脂又はポリエステル系樹脂等の電気絶縁性に優れた樹脂フィルムで構成されている外側層と、の三層構造となっている。従って、上部外装部材106及び下部外装部材107は何れも、例えば、アルミニウム箔等金属箔の一方の面(薄型電池10の内側面)をポリエチレン、変性ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、又は、アイオノマー等の樹脂でラミネートし、他方の面(薄型電池10の外側面)をポリアミド系樹脂又はポリエステル系樹脂でラミネートした、樹脂−金属薄膜ラミネート剤等の可撓性を有する材料で形成されている。
このように、外装部材106,107が樹脂層に加えて金属層を具備することにより、外装部材自体の強度向上を図ることが可能となる。また、外装部材106,107の内側層を、例えば、ポリエチレン、変性ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、又は、アイオノマー等の樹脂で構成することにより、金属製の電極端子104,105との良好な融着性を確保することが可能となる。
なお、図1及び図2に示すように、封止された外装部材106、107の一方の端部から正極端子104が導出し、当該他方の端部から負極端子105が導出するが、電極端子104、105の厚さ分だけ上部外装部材106と下部外装部材107との融着部に隙間が生じるので、薄型電池10内部の封止性を維持するために、電極端子104、105と外装部材106、107とが接触する部分に、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等から構成されたシールフィルムを介在させても良い。このシールフィルムは、正極端子104及び負極端子105の何れにおいても、外装部材106、107を構成する樹脂と同系統の樹脂で構成することが熱融着性の観点から好ましい。
これらの外装部材106、107によって、上述した発電要素108、正極端子104の一部及び負極端子105の一部を包み込み、当該外装部材106、107により形成される空間に、有機液体溶媒に過塩素酸リチウム、ホウフッ化リチウムや六フッ化リン酸リチウム等のリチウム塩を溶質とした液体電解質を注入しながら、外装部材106、107により形成される空間を吸引して真空状態とした後に、外装部材106、107の外周縁を熱プレスにより熱融着して封止する。
有機液体溶媒として、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)やメチルエチルカーボネート等のエステル系溶媒を挙げることができるが、本発明の有機液体溶媒はこれに限定されることなく、エステル系溶媒に、γ−ブチラクトン(γ−BL)、ジエトシキエタン(DEE)等のエーテル系溶媒その他を混合、調合した有機液体溶媒を用いることもできる。
次に、上述した構成の薄型電池10において、体積出力密度が最大となる電池形状を検討する。ここで、体積出力密度は以下の(1)式で定義され、この(1)式は(2)〜(8)式に展開することができる。
数1
(1)体積出力密度=出力W/体積L
(2)出力W=(開放電圧−終止電圧)×終止電圧÷内部抵抗
(3)内部抵抗=正極層と負極層の抵抗+集電体の抵抗
(4)集電体の抵抗=正極側集電体の抵抗+負極側集電体の抵抗
(5)正極側集電体の抵抗=(正極側集電体を構成する導電材の比抵抗)×
(正極板の長さ÷2)÷(正極板の幅)÷(正極板の厚さ)÷(正極板の積層数)
(6)負極側集電体の抵抗=(負極側集電体を構成する導電材の比抵抗)×
(負極板の長さ÷2)÷(負極板の幅)÷(負極板の厚さ)÷(負極板の積層数)
(7)体積L=(正極板の長さ+(電池の長さ−正極板の長さ)+余白)×(正極板の幅+(電池の幅−正極板の幅)+余白)×(電池の厚さ+余白)
(8)電池の厚さ=正極層を含む正極板の厚さ×正極板の積層数+
負極層を含む負極板の厚さ×負極板の積層数+
セパレータの厚さ×セパレータの積層数+
外装部材の厚さ×2

なお、正極層と負極層の抵抗はセパレータ及び電解液の抵抗を含んだ抵抗をいう。また、「正極板の幅」とは、図1に示すように電極端子104,105が接続された辺(本発明に係る第1の辺に相当する。)のうち、実質的に正極層が形成された部分の長さをいい、「正極板の長さ」とは、同図に示すように電極端子104,105が接続されていない辺(本発明に係る第2の辺に相当する。)のうち、実質的に正極層が形成された部分の長さをいう。また、「電池の厚さ」とは、図2に示すように外装部材106,107を含む電池10全体の厚さをいう。また、「電池の長さ」とは図1に示すように電極端子を含む,電極端子延出方向の電池の長さをいい、「電池の幅」とは電極端子が接続された辺の長さをいう。なお、図1における40mmや15mmといった寸法は一例であって,これらは任意に設定できる値である。
また、「負極板の長さ」及び「負極板の幅」も正極板と同様に、実質的に負極層が形成された部分の長さをいうが、電池10としての機能の点からは負極板は正極板と同じ形状か或いはこれより若干大きいものであれば良いので、体積出力密度を最大にするためには負極板と正極板とは同じ形状であるとして以下の検討を行うこととする。また、「電池以外の余白」とは、薄型電池を組電池として構成した場合に隣り合う薄型電池との間に存在する空間の三次元方向それぞれの寸法をいう。
上述した薄型電池10を構成するためには、下記のとおりのパラメータの変化量が考えられる。この変化量は薄型電池10としての機能を発揮するための最大限の範囲であり、これを外れた範囲では薄型電池10としては実質的に成立しない。
数2
正極層と負極層の抵抗=1〜100Ωcm
正極板の厚さ=5〜100μm
負極板の厚さ=5〜100μm
正極層を含む正極板の厚さ=5〜200μm
負極層を含む負極板の厚さ=5〜200μm
電池の長さ−正極板の長さ=10〜100mm
電池の幅−正極板の幅=10〜100mm
セパレータの厚さ=5〜100μm
外装部材の厚さ=50〜1000μm
電池以外の余白=三次元方向それぞれに対して0〜100mm …(9)

この範囲のパラメータの変化量を上記(1)〜(8)式に代入することで、(1)式に定義される体積出力密度の最大値が演算により求められるが、(2)式において開放電圧と終止電圧は目的とする薄型電池の使用により決定される値であることから、体積出力密度の値が薄型電池の形状に起因するのは内部抵抗のみである。そして、この内部抵抗は、(3)〜(6)式に示されるように正極板の長さと幅、及び積層数により変動する。一方、上記(7)及び(8)式より、電池の体積は正極板の長さと幅及び電池の厚さにより変動する。以上のことから、体積出力密度は、正極板の長さと幅、積層数及び電池の厚さにより変動する値であることがわかる。
ここで、上記(9)式に示すパラメータを変動量(変動範囲)で変化させた際の正極板の幅/電池の厚さと体積出力密度との関係を演算により求め、正極板の幅/電池の厚さが最も小さいときに体積出力密度が最大となる場合、及び正極板の幅/電池の厚さが最も大きいときに体積出力密度が最大となる場合の、正極板の幅/電池の厚さと体積出力密度との関係を図3に示す。つまり、図3においては体積出力密度のピークを最も図左側に持つ場合と,最も図右側に持つ場合の正極板の幅/電池の厚さと体積出力密度との関係が示されている。
同図から明らかなように、上記(9)式に示すパラメータをその変動量の範囲でどのように変動させても、正極板の幅/電池の厚さの値が25未満の場合と75を超える場合は体積出力密度が最大になることはない。したがって、正極板の幅を電池の厚さに対して25〜75倍に設定しさえすれば、上記(9)式に示すパラメータの変動量の中で体積出力密度が最大となるパラメータの組み合わせが少なくとも存在することになる。
上記(9)式に示すパラメータの変動量の範囲において、正極板の幅/電池の厚さに対する体積出力密度の最大値を図4に示す。なお図4では、正極板の幅/電池の厚さの値が75を超えた範囲、たとえば80前後のときの体積出力密度の最大値が、25〜50前後のときの体積出力密度の最大値よりも大きくなっているが、これは正極板の幅/電池の厚さの値を80前後にしても、そのときの最大値を示すパラメータの組み合わせを用いて、正極板の幅/電池の厚さの値を25〜75の範囲とすることにより、より大きい体積出力密度を示す薄型電池を構成することができるということである。
以上の正極板の幅/電池の厚さの値と同様に、上記(9)式に示すパラメータを変動量(変動範囲)で変化させた際の正極板の幅/正極板の積層数と体積出力密度との関係を演算により求め、正極板の幅/正極板の積層数が最も小さいときに体積出力密度が最大となる場合、及び正極板の幅/正極板の積層数が最も大きいときに体積出力密度が最大となる場合の、正極板の幅/正極板の積層数と体積出力密度との関係を図5に示す。つまり、図5においては体積出力密度のピークを最も図左側に持つ場合と,最も図右側に持つ場合の正極板の幅/正極板の積層数と体積出力密度との関係が示されている。
同図から明らかなように、上記(9)式に示すパラメータをその変動量の範囲でどのように変動させても、正極板の幅/正極板の積層数の値が7未満の場合と21を超える場合は体積出力密度が最大になることはない。したがって、正極板の幅を正極板の積層数に対して7〜21倍(単位はmm)に設定しさえすれば、上記(9)式に示すパラメータの変動量の中で体積出力密度が最大となるパラメータの組み合わせが少なくとも存在することになる。
上記(9)式に示すパラメータの変動量の範囲において、正極板の幅/正極板の積層数に対する体積出力密度の最大値を図6に示す。
さらに、上記(9)式に示すパラメータを変動量(変動範囲)で変化させた際の正極板の長さ/電池の厚さと体積出力密度との関係を演算により求め、正極板の長さ/電池の厚さが最も小さいときに体積出力密度が最大となる場合、及び正極板の長さ/電池の厚さが最も大きいときに体積出力密度が最大となる場合の、正極板の長さ/電池の厚さと体積出力密度との関係を図7に示す。つまり、図7においては体積出力密度のピークを最も図左側に持つ場合と,最も図右側に持つ場合の正極板の長さ/電池の厚さと体積出力密度との関係が示されている。
同図から明らかなように、上記(9)式に示すパラメータをその変動量の範囲でどのように変動させても、正極板の長さ/電池の厚さの値が40未満の場合と120を超える場合は体積出力密度が最大になることはない。したがって、正極板の長さを電池の厚さに対して40〜120倍に設定しさえすれば、上記(9)式に示すパラメータの変動量の中で体積出力密度が最大となるパラメータの組み合わせが少なくとも存在することになる。
上記(9)式に示すパラメータの変動量の範囲において、正極板の長さ/電池の厚さに対する体積出力密度の最大値を図8に示す。
さらに、上記(9)式に示すパラメータを変動量(変動範囲)で変化させた際の正極板の長さ/正極板の積層数と体積出力密度との関係を演算により求め、正極板の長さ/正極板の積層数が最も小さいときに体積出力密度が最大となる場合、及び正極板の長さ/正極板の積層数が最も大きいときに体積出力密度が最大となる場合の、正極板の長さ/正極板の積層数と体積出力密度との関係を図9に示す。つまり、図9においては体積出力密度のピークを最も図左側に持つ場合と,最も図右側に持つ場合の正極板の長さ/正極板の積層数と体積出力密度との関係が示されている。
同図から明らかなように、上記(9)式に示すパラメータをその変動量の範囲でどのように変動させても、正極板の長さ/正極板の積層数の値が12未満の場合と36を超える場合は体積出力密度が最大になることはない。したがって、正極板の長さを正極板の積層数に対して12〜36倍(単位はmm)に設定しさえすれば、上記(9)式に示すパラメータの変動量の中で体積出力密度が最大となるパラメータの組み合わせが少なくとも存在することになる。
上記(9)式に示すパラメータの変動量の範囲において、正極板の長さ/正極板の積層数に対する体積出力密度の最大値を図10に示す。
次に、上記(9)式のパラメータの変動量を、より現実的な薄型電池(すなわち,一般的に流通している薄型電池)を想定して以下のとおりにし、同じようにして体積出力密度が最大となる電池形状を検討した。
数3
正極層と負極層の抵抗=10〜20Ωcm
正極板の厚さ=10〜30μm
負極板の厚さ=5〜15μm
正極層を含む正極板の厚さ=10〜100μm
負極層を含む負極板の厚さ=10〜100μm
電池の長さ−正極板の長さ=10〜100mm
電池の幅−正極板の幅=10〜100mm
セパレータの厚さ=10〜30μm
外装部材の厚さ=100〜200μm
電池以外の余白=三次元方向それぞれに対して0〜100mm …(10)
この範囲のパラメータの変化量を上記(1)〜(8)式に代入することで、(1)式に定義される体積出力密度の最大値が演算により求められる。上記(10)式に示すパラメータを変動量(変動範囲)で変化させた際の正極板の幅/電池の厚さと体積出力密度との関係を演算により求め、正極板の幅/電池の厚さが最も小さいときに体積出力密度が最大となる場合、及び正極板の幅/電池の厚さが最も大きいときに体積出力密度が最大となる場合の、正極板の幅/電池の厚さと体積出力密度との関係を図11に示す。つまり、図11においては体積出力密度のピークを最も図左側に持つ場合と,最も図右側に持つ場合の正極板の幅/電池の厚さと体積出力密度との関係が示されている。
同図から明らかなように、上記(10)式に示すパラメータをその変動量の範囲でどのように変動させても、正極板の幅/電池の厚さの値が30未満の場合と60を超える場合は体積出力密度が最大になることはない。したがって、正極板の幅を電池の厚さに対して30〜60倍に設定しさえすれば、上記(10)式に示すパラメータの変動量の中で体積出力密度が最大となるパラメータの組み合わせが少なくとも存在することになる。
上記(10)式に示すパラメータの変動量の範囲において、正極板の幅/電池の厚さに対する体積出力密度の最大値を図12に示す。
以上の正極板の幅/電池の厚さの値と同様に、上記(10)式に示すパラメータを変動量(変動範囲)で変化させた際の正極板の幅/正極板の積層数と体積出力密度との関係を演算により求め、正極板の幅/正極板の積層数が最も小さいときに体積出力密度が最大となる場合、及び正極板の幅/正極板の積層数が最も大きいときに体積出力密度が最大となる場合の、正極板の幅/正極板の積層数と体積出力密度との関係を図13に示す。つまり、図13においては体積出力密度のピークを最も図左側に持つ場合と,最も図右側に持つ場合の正極板の幅/正極板の積層数と体積出力密度との関係が示されている。
同図から明らかなように、上記(10)式に示すパラメータをその変動量の範囲でどのように変動させても、正極板の幅/正極板の積層数の値が7未満の場合と14を超える場合は体積出力密度が最大になることはない。したがって、正極板の幅を正極板の積層数に対して7〜14倍(単位はmm)に設定しさえすれば、上記(10)式に示すパラメータの変動量の中で体積出力密度が最大となるパラメータの組み合わせが少なくとも存在することになる。
上記(10)式に示すパラメータの変動量の範囲において、正極板の幅/正極板の積層数に対する体積出力密度の最大値を図14に示す。
さらに、上記(10)式に示すパラメータを変動量(変動範囲)で変化させた際の正極板の長さ/電池の厚さと体積出力密度との関係を演算により求め、正極板の長さ/電池の厚さが最も小さいときに体積出力密度が最大となる場合、及び正極板の長さ/電池の厚さが最も大きいときに体積出力密度が最大となる場合の、正極板の長さ/電池の厚さと体積出力密度との関係を図15に示す。つまり、図15においては体積出力密度のピークを最も図左側に持つ場合と,最も図右側に持つ場合の正極板の長さ/電池の厚さと体積出力密度との関係が示されている。
同図から明らかなように、上記(10)式に示すパラメータをその変動量の範囲でどのように変動させても、正極板の長さ/電池の厚さの値が50未満の場合と100を超える場合は体積出力密度が最大になることはない。したがって、正極板の長さを電池の厚さに対して50〜100倍に設定しさえすれば、上記(10)式に示すパラメータの変動量の中で体積出力密度が最大となるパラメータの組み合わせが少なくとも存在することになる。
上記(10)式に示すパラメータの変動量の範囲において、正極板の長さ/電池の厚さに対する体積出力密度の最大値を図16に示す。
さらに、上記(10)式に示すパラメータを変動量(変動範囲)で変化させた際の正極板の長さ/正極板の積層数と体積出力密度との関係を演算により求め、正極板の長さ/正極板の積層数が最も小さいときに体積出力密度が最大となる場合、及び正極板の長さ/正極板の積層数が最も大きいときに体積出力密度が最大となる場合の、正極板の長さ/正極板の積層数と体積出力密度との関係を図17に示す。つまり、図17においては体積出力密度のピークを最も図左側に持つ場合と,最も図右側に持つ場合の正極板の長さ/正極板の積層数と体積出力密度との関係が示されている。
同図から明らかなように、上記(10)式に示すパラメータをその変動量の範囲でどのように変動させても、正極板の長さ/正極板の積層数の値が12未満の場合と24を超える場合は体積出力密度が最大になることはない。したがって、正極板の長さを正極板の積層数に対して12〜24倍(単位はmm)に設定しさえすれば、上記(10)式に示すパラメータの変動量の中で体積出力密度が最大となるパラメータの組み合わせが少なくとも存在することになる。
上記(10)式に示すパラメータの変動量の範囲において、正極板の長さ/正極板の積層数に対する体積出力密度の最大値を図18に示す。
以上のとおり、(9)式に示すパラメータの変動量においては、正極板の幅が電池の厚さの25〜75倍、正極板の幅が正極板の積層数に7〜21mmを乗じた範囲、正極板の長さが電池の厚さの40〜120倍、正極板の長さが正極板の積層数に12〜36mmを乗じた範囲であることが好ましく、また(10)式に示すパラメータの変動量においては、正極板の幅が電池の厚さの30〜60倍、正極板の幅が正極板の積層数に7〜14mmを乗じた範囲、正極板の長さが電池の厚さの50〜100倍、正極板の長さが正極板の積層数に12〜24mmを乗じた範囲であることが好ましい。
次にさらに具体的な数値を代入して電池形状の最適化を検討する。
まず前提として電池容量を3.6Ah、正極板101の容量を1mAh/cmとすると、正極板101の総面積は3600cmとなる。この総面積3600cmの正極板を分割して積層することにより薄型電池を構成する場合、積層数を1層から順に変化させ、各積層数における最大体積出力密度を算出する。そして、どの積層数のときに体積出力密度が最大になり、そのときの電池の最適形状を決定する。
(2)式における開放電圧を3.7V,終止電圧を2.5V、(3)式における電極板の抵抗(電極板と電解質の抵抗を含む。)を3mΩとする。また、(3)式の集電体の抵抗については、正極側集電体101aに厚さ20μmのアルミニウム(比抵抗:2.5×10−8)、負極側集電体103aに厚さ10μmの銅(比抵抗:1.55×10−8)をそれぞれ用いたとすると、(4)式より集電体の抵抗=正極側集電体の抵抗+負極側集電体の抵抗であることから、(5)式は、正極側集電体の抵抗=(2.5×10−8)×(電極板の長さ÷2)÷(電極板の幅)÷(電極板の厚さ(=20μm))÷(正極板の積層数)、(6)式は、負極側集電体の抵抗=(1.55×10−8)×(電極板の長さ÷2)÷(電極板の幅)÷(電極板の厚さ(=10μm))÷(負極板の積層数)となる。
一方、上記(1)式における体積Lは、(7)式より体積L=(正極板の長さ+80mm+余白)×(正極板の幅+30mm+余白)×(電池の厚さ+余白)、(8)式より、電池の厚さ=正極層を含む正極板の厚さ(=100μm)×正極板の積層数+負極層を含む負極板の厚さ(=70μm)×負極板の積層数+セパレータの厚さ(=25μm)×セパレータの積層数+外装部材の厚さ(=100μm)×2である。
以上の式を用いて(5)式における正極板の積層数を1層から順に変化させ、上記(9)式に示すパラメータをその変化量の範囲内で変化させ、各積層数における最大体積出力密度を算出する。この結果を図19に示す。この結果から、正極板の積層数が11層の場合に体積出力密度が最大値を示すことがわかる。
次に、正極板の積層数を11層としたときの正極板の長さに対する体積出力密度の関係を図20に示す。この結果から正極板の長さが220mmのときに体積出力密度が最大になる。既述したように正極板の総面積は3600cmであることから、正極板の幅の最適値は、3600cm÷11層÷220mm=149mmとなる。
これにより、正極板の長さを220mm、正極板の幅を149mm、電池の長さを220mm+40mm×2=300mm、電池の幅を149mm+15mm×2=179mm、電池の厚さを100μm×11層+70μm×11層+25μm×21層+100μm×2=2.5mmとした薄型電池を作成し、実際の体積出力密度を測定したところ、演算にて求められた6300W/Lとほぼ等しい結果が得られた。
さらに以下に、長寿命化を考慮して放電容量維持率が最大となる電池形状の最適化について検討する。
先ず前提として、上記と同様に、電池容量を3.6Ah、正極板101の容量を1mAh/cmとすると、正極板101の総面積は3600cmとなる。この総面積3600cmの正極板を分割して積層数が10〜19層となる各薄型電池に対して所定の充放電サイクルを1000サイクル繰り返した後の放電容量維持率をそれぞれ算出する。そして、この放電容量維持率が最高となる電池形状を最適な形状と決定する。正極板の積層数が10〜19層となる10種類の薄型電池の正極板の幅、電池の厚さ、正極板の幅/電池の厚さ、及び、正極板の幅/正極板の積層数を表1に示す。
Figure 0004899299
なお、充放電サイクルは、1サイクルが充電→充電休止→放電→放電休止の4ステップから構成され、このサイクルを45℃の環境下で繰り返し、各サイクル毎に放電容量[Ah](=放電電流[A]×放電時間[h])を算出し、1サイクル目の放電容量に対する比率を算出することにより放電容量維持率[%](=各サイクル時の放電容量/1サイクル目の放電容量)を演算した。
この際、放充電サイクルの充電ステップは、電流値1CA(60分で全容量を放電させる電流値)で充電を行い、電圧値が4.2Vとなったら充電を終了するように設定した。また、充放電サイクルの放電ステップは、電流値1CAで放電を行い、電圧値が2.5Vとなったら放電を終了するように設定した。さらに、充放電サイクルの各休止ステップは、10分間の休止時間をそれぞれ設定した。
前記10個の薄型電池における正極板の幅/電池の厚さと、充放電サイクルを1000サイクル繰り返した後の当該各薄型電池の放電容量維持率との関係を図21に示す。この結果から、正極板の幅/電池の厚さの値が30〜45となる場合に、1000サイクル後の放電容量維持率が最大値を示すことが分かる。正極板の幅/電池の厚さの値が30未満である場合には、薄型電池の厚さが厚くなり温度上昇が大きくなるため、放電容量維持率が悪くなると考えられる。また、正極板の幅/電池の厚さの値が45より大きい場合には、1層当たりの電極板の面積が大きくなり、電極板に対する均一な押圧が困難になると共に電池内に発生したガスが電極板の間から排出され難くなるため、放電容量維持率が悪くなると考えられる。
また、前記10個の薄型電池における正極板の幅/正極板の積層数と、充放電サイクルを1000サイクル繰り返した後の当該各薄型電池の放電容量維持率との関係を図22に示す。この結果から、正極板の幅/正極板の積層数が7〜11となる場合に、1000サイクル後の放電容量維持率が最大値を示すことが分かる。正極板の幅/正極板の積層数が7未満である場合には、薄型電池の厚さが厚くなり温度上昇が大きくなるため、放電容量維持率が悪くなると考えられる。また、正極板の幅/正極板の積層数が11より大きい場合には、1層当たりの電極板の面積が大きくなり、電極板に対する均一な押圧が困難になると共に電池内に発生したガスが電極板の間から排出され難くなるため、放電容量維持率が悪くなると考えられる。
以上のとおり、正極板の幅を電池の厚さに対して30〜45倍とし、正極板の幅を正極板の積層数に7〜11mm乗じた範囲とすれば、放電容量が最大値となるように電池形状が最適化される。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
図1は、本発明の実施形態に係る薄型電池の全体の平面図である。 図2は、図1のII-II線に沿った薄型電池の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る正極板の幅/電池の厚さに対する体積出力密度の関係を示すグラフ(その1)である。 本発明の第1実施形態に係る正極板の幅/電池の厚さに対する体積出力密度の関係を示すグラフ(その2)である。 本発明の第1実施形態に係る正極板の幅/正極板の積層数に対する体積出力密度の関係を示すグラフ(その1)である。 本発明の第1実施形態に係る正極板の幅/正極板の積層数に対する体積出力密度の関係を示すグラフ(その2)である。 本発明の第1実施形態に係る正極板の長さ/電池の厚さに対する体積出力密度の関係を示すグラフ(その1)である。 本発明の第1実施形態に係る正極板の長さ/電池の厚さに対する体積出力密度の関係を示すグラフ(その2)である。 本発明の第1実施形態に係る正極板の長さ/正極板の積層数に対する体積出力密度の関係を示すグラフ(その1)である。 本発明の第1実施形態に係る正極板の長さ/正極板の積層数に対する体積出力密度の関係を示すグラフ(その2)である。 本発明の第2実施形態に係る正極板の幅/電池の厚さに対する体積出力密度の関係を示すグラフ(その1)である。 本発明の第2実施形態に係る正極板の幅/電池の厚さに対する体積出力密度の関係を示すグラフ(その2)である。 本発明の第2実施形態に係る正極板の幅/正極板の積層数に対する体積出力密度の関係を示すグラフ(その1)である。 本発明の第2実施形態に係る正極板の幅/正極板の積層数に対する体積出力密度の関係を示すグラフ(その2)である。 本発明の第2実施形態に係る正極板の長さ/電池の厚さに対する体積出力密度の関係を示すグラフ(その1)である。 本発明の第2実施形態に係る正極板の長さ/電池の厚さに対する体積出力密度の関係を示すグラフ(その2)である。 本発明の第2実施形態に係る正極板の長さ/正極板の積層数に対する体積出力密度の関係を示すグラフ(その1)である。 本発明の第2実施形態に係る正極板の長さ/正極板の積層数に対する体積出力密度の関係を示すグラフ(その2)である。 正極板の積層数に対する体積出力密度の関係を示すグラフである。 正極板の積層数が11層のときの、正極板の長さに対する体積出力密度の関係を示すグラフである。 本発明の第3実施形態に係る正極板の幅/電池の厚さに対する放電容量維持率の関係を示すグラフである。 本発明の第3実施形態に係る正極板の幅/正極板の積層数に対する放電容量維持率の関係を示すグラフである。
符号の説明
10…薄型電池
101…正極板
101a…正極側集電体
101b、101c…正極層
102…セパレータ
103…負極板
103a…負極側集電体
103b、103c…負極層
104…正極端子
105…負極端子
106…上部外装部材
107…下部外装部材
108…発電要素

Claims (8)

  1. 一対の外装部材の外周縁を封止して内部に収容され、方形又は略方形とされた正極板および負極板を含む発電要素と、
    前記発電要素の正極板および負極板に接続され前記外装部材の外周縁から導出された電極端子と、を有する薄型電池において、
    前記正極板の、前記電極端子が導出された第1の辺の長さが、前記外装部材を含む電池の厚さの30〜45倍であり、かつ
    前記第1の辺の長さが、前記正極板の積層数に7〜11mmを乗じた範囲であり、
    前記電極板の、前記電極端子が導出されていない第2の辺の長さが、前記外装部材を含む電池の厚さの40〜120倍であることを特徴とする薄型電池。
    ただし、正極層と負極層の抵抗=1〜100Ωcm、正極板の厚さ=5〜100μm、負極板の厚さ=5〜100μm、正極層を含む正極板の厚さ=5〜200μm、負極層を含む負極板の厚さ=5〜200μm、電池の長さ−正極板の長さ=10〜100mm、電池の幅−正極板の幅=10〜100mm、セパレータの厚さ=5〜100μm、外装部材の厚さ=50〜1000μm、電池以外の余白=三次元方向それぞれに対して0〜100mmである。
  2. 前記第2の辺の長さが、前記外装部材を含む電池の厚さの50〜100倍であることを特徴とする請求項記載の薄型電池。
  3. 前記第1の辺の長さが、前記外装部材を含む電池の厚さの30〜42倍であり、かつ前記第1の辺の長さが、前記正極板の積層数に7〜10mmを乗じた範囲であることを特徴とする請求項1又は2記載の薄型電池。
  4. 前記電極板の、前記電極端子が導出されていない第2の辺の長さが、前記電極板の積層数に12〜36mmを乗じた範囲であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の薄型電池。
  5. 一対の外装部材の外周縁を封止して内部に収容され、方形又は略方形とされた正極板および負極板を含む発電要素と、
    前記発電要素の正極板および負極板に接続され前記外装部材の外周縁から導出された電極端子と、を有する薄型電池において、
    前記正極板の、前記電極端子が導出された第1の辺の長さが、前記外装部材を含む電池の厚さの30〜45倍であり、かつ
    前記第1の辺の長さが、前記正極板の積層数に7〜11mmを乗じた範囲であり、
    前記電極板の、前記電極端子が導出されていない第2の辺の長さが、前記外装部材を含む電池の厚さの40〜120倍であり、
    前記電極板の、前記電極端子が導出されていない第2の辺の長さが、前記電極板の積層数に12〜36mmを乗じた範囲であることを特徴とする薄型電池。
    ただし、正極層と負極層の抵抗=1〜100Ωcm、正極板の厚さ=5〜100μm、負極板の厚さ=5〜100μm、正極層を含む正極板の厚さ=5〜200μm、負極層を含む負極板の厚さ=5〜200μm、電池の長さ−正極板の長さ=10〜100mm、電池の幅−正極板の幅=10〜100mm、セパレータの厚さ=5〜100μm、外装部材の厚さ=50〜1000μm、電池以外の余白=三次元方向それぞれに対して0〜100mmである。
  6. 前記第2の辺の長さが、前記電極板の積層数に12〜24mmを乗じた範囲であることを特徴とする請求項記載の薄型電池。
  7. 前記第1の辺の長さが、前記外装部材を含む電池の厚さの30〜42倍であり、かつ前記第1の辺の長さが、前記正極板の積層数に7〜10mmを乗じた範囲であることを特徴とする請求項5又は6記載の薄型電池。
  8. 前記電極板の、前記電極端子が導出されていない第2の辺の長さが、前記外装部材を含む電池の厚さの40〜120倍であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の薄型電池。
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