JP4899071B2 - ネイルチップの製造方法 - Google Patents
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そして、これらの中から自爪夫々に合わせ易そうなネイルチップを適宜選択すると共に、自爪に合わせてその輪郭部分をヤスリで削る等して整形し、これを両面着テープや適宜接着剤等を介して自爪表面に接着するようにして使用している。尚、ネイルチップ表面は、適宜加飾が施されるようになる(例えば、ネイルチップ表面に、色彩を施したり、デザインされた模様を描いたり、適宜立体的な飾りを固定したりする。)。
また、ネイルチップの作製手段として、例えば、特許文献1に示すようなつけ爪チップの作成方法や特許文献2に示すような人工爪の作製方法等が開示されており、これらは、爪の形状に合致するネイルチップそのものを作製できるようにしたものである。
特に、指の長手方向での自爪の湾曲状態が強い場合(湾曲度合いが強い場合)、隙間が大きくなり過ぎて接着が困難となる場合があった。
また、ネイルチップ自身が極めて薄く形成されていることから、隙間部分で無理やり変形させた状態で自爪に接着するようになり、ネイルチップ自身にヒビが入ったり、割れたりし易くなる難点や、繰り返しの使用(着脱の繰り返し)に適さない難点等があった。
更に、後者のようなネイルチップにあっては、指から自爪部分の型を作製し、これからネイルチップそのものを作製するため、自爪にフィットしたものを作製することはできるようになる。しかしながら、その作製に手間がかかると共に、ネイルチップ自体が高価となる難点があった。
そこで、本発明は、前述の如き難点等を解消できるようにすると共に、製造が簡単で、手間がかからず、丈夫なネイルチップとなり、安定感のある装着が可能で、繰り返しの着脱が行え、市販のチップベースを利用でき、廉価で、経済的なネイルチップの製造方法を提供すべく創出されたものである。
しかも、市販のチップベース6を利用でき、廉価で、経済的なネイルチップの製造方法となる。
加えて、自爪2とチップベース6(充填剤8を含む)との密着度が高くなるため、極めて薄く形成されているチップベース6を、無理やり変形させた状態で自爪2に接着するようなことがなくなり、丈夫なネイルチップとなり、チップベース6(ネイルチップ)にヒビが入ったり、割れたりし難いものとなり、安定感のある装着が可能で、繰り返しの着脱が行え、繰り返しの使用に適したものを製造できるようになる。
しかも、市販のチップベース6を利用でき、廉価で、経済的なネイルチップの製造方法となる。
加えて、自爪2とチップベース6(充填剤8を含む)との密着度が高くなるため、極めて薄く形成されているチップベース6を、無理やり変形させた状態で自爪2に接着するようなことがなくなり、丈夫なネイルチップとなり、チップベース6(ネイルチップ)にヒビが入ったり、割れたりし難いものとなり、安定感のある装着が可能で、繰り返しの着脱が行え、繰り返しの使用に適したものを製造できるようになる。
特に、模型材料4に予め離型剤を混入せしめておくことで、爪部モデル5から硬化した充填剤8と共にチップベース6を効率良く離型できるようになる。
本発明のネイルチップの製造方法は、適宜雌型用材料1で所望の指先部分を象り、自爪2及びその周囲に合致する凹部3aを形成すると共に、この雌型用材料1を硬化せしめて自爪雌型3を形成する自爪雌型作成工程Aと、自爪雌型3の凹部3a及びその周囲を適宜模型材料4で象ると共に、模型材料4を硬化せしめ、この硬化した模型材料4を自爪雌型3から分離させて爪部モデル5を形成する爪部モデル作成工程Bと、予め複数種類揃えてある複数のチップベース6から爪部モデル5に合うものを選択すると共に、選択されたチップベース6を爪部モデル5に合わせてその輪郭形状を整形加工するチップベース整形工程Cと、この整形済みのチップベース6の裏面基端がわ部分に適宜充填剤8を盛り、このチップベース6を爪部モデル5の所定位置に重ねると共に、爪部モデル5の爪部表面とチップベース6裏面との間の隙間部分にのみ充填剤8が残るようにチップベース6を爪部モデル5に密接せしめる隙間充填工程Dと、充填剤8を硬化させると共に、爪部モデル5の爪部表面とチップベース6裏面との間から食み出した充填剤8を取り除き、チップベース6の表面に適宜加飾手段を施してなる整形・加飾工程Eとを備えたものである。
しかも、硬化した充填剤8と共にチップベース6を爪部モデル5から離型する際に、模型材料4に予め混入せしめておいた離型剤を利用して離型するか、或いは、爪部モデル5表面に予め塗布しておいた離型剤を利用して離型するようにしている。
そして、前記雌型用材料1は、例えば、シリコーンゴム系の基剤と硬化剤とを混合して構成したような印象材や、石膏を粘土状にしたものや、その他の適宜材料を利用できる。すなわち、自爪2部分の形状を凹部3aとして正確に、且つ簡単に写しとることができて、しかも、取扱い易く、比較的低廉で、素早く硬化して必要な強度や硬度を維持できるようなものであれば良い。
また、前記模型材料4は、例えば、シリコーンゴム系の基剤と硬化剤とを混合して構成したような印象材や、粘土状に構成されているものや、適宜合成樹脂系のものや、その他の適宜材料のものを利用できる。すなわち、自爪雌型3の凹部3aの形状を正確に、且つ簡単に写しとることができて、しかも、取扱い易く、比較的低廉で、素早く硬化して必要な強度や硬度を維持できるようなものであれば良い。
加えて、模型材料4には、適宜離型剤を予め混入せしめておき、硬化した充填剤8と共にチップベース6が爪部モデル5表面からスムーズに且つ綺麗に離型できるようにすることもできる。
前記チップベース6は、例えば、市販されている適宜合成樹脂製(例えば、ABS樹脂製、ナイロン製、その他)のネイルチップが利用され、これによりコストの低減が図れるようにしてある。
前記充填剤8は、例えば、ジェル状のアクリル樹脂材料等が利用され、チップベース6裏面と爪部モデル5の爪部表面との間の隙間部分に残り易く、しかも、取扱い易く、比較的低廉で、素早く硬化して必要な強度や硬度を維持できるようなものであれば良い。
また、充填剤8は、例えば図示例のように、チップベース6の基端がわ裏面にパウダー状の基材8aを載せ〔図2の(ク)〕、この基材8a部分に液状の補助材8bを加えて、チップベース6裏面上で混合せしめて〔図2の(ケ)〕、ジェル状の充填剤8を作成しても良い〔図2の(コ)〕し、或いは、予めジェル状の充填剤8を作成しておき、これをチップベース6裏面に盛るようにしても良い。
また、前記加飾手段は、例えば、チップベース6の表面に適宜色彩を施すようにしたものでも良いし、適宜デザインした模様等をチップベース6の表面に描出したものでも良いし、或いは、チップベース6の表面に立体的な飾りを固着するようにしたものでも良し、これらを組み合わせたものでも良い。尚、加飾手段は、適宜自由に設定、変更できるものである。
具体的には、先ず、チップベース整形工程Cに於いて、選択されたチップベース6を爪部モデル5に合わせて輪郭形状を整形加工すると共に、チップベース6の基端寄り表面に略V溝状の切欠溝11を左右方向に沿って形成し、更に、隙間充填工程Dに於いて、チップベース6の裏面基端がわ部分及び切欠溝11部分に適宜充填剤8を盛り(或いは塗り)、このチップベース6を爪部モデル5の所定位置に重ねると共に、爪部モデル5の爪部表面とチップベース6裏面との間の隙間部分のみに充填剤8が残るようにチップベース6を圧迫する〔図2の(ス)〕。
そして、整形・加飾工程Eに於いて、充填剤8を硬化させると共に、爪部モデル5の爪部表面とチップベース6裏面との間から食み出した充填剤8を取り除くと共に、切欠溝11の充填剤8をチップベース6表面に合わせて整形し、その後チップベース6の表面に適宜加飾手段を施してネイルチップを製造する〔図2の(セ)〕。
すなわち、切欠溝11を設けることにより、湾曲状態が強い自爪2にチップベース6自体を無理なく沿わせられるようにし、しかも、充填剤8で切欠溝11部分を補強すると共に、綺麗に埋められるように工夫したものである。
尚、前記切欠溝11は、複数設けるようにしても良いし、チップベース6の裏面に設けるようにしても良い。また、切欠溝11は平面から見て破線状に設けたものであっても良い。
B 爪部モデル作成工程
C チップベース整形工程
D 隙間充填工程
E 整形・加飾工程
1 雌型用材料
2 自爪
3 自爪雌型
4 模型材料
5 爪部モデル
6 チップベース
8 充填剤
8a 基材
8b 補助材
9 加飾部
10 両面着テープ
11 切欠溝
Claims (3)
- 適宜雌型用材料で所望の指先部分を象り、自爪及びその周囲に合致する凹部を形成すると共に、この雌型用材料を硬化せしめて自爪雌型を形成する自爪雌型作成工程と、自爪雌型の凹部及びその周囲を適宜模型材料で象ると共に、模型材料を硬化せしめ、この硬化した模型材料を自爪雌型から分離させて爪部モデルを形成する爪部モデル作成工程と、予め複数種類揃えてある複数のチップベースから爪部モデルに合うものを選択すると共に、選択されたチップベースを爪部モデルに合わせてその輪郭形状を整形加工するチップベース整形工程と、この整形済みのチップベースの裏面基端がわ部分に適宜充填剤を盛り、このチップベースを爪部モデルの所定位置に重ねると共に、爪部モデルの爪部表面とチップベース裏面との間の隙間部分にのみ充填剤が残るようにチップベースを爪部モデルに密接せしめる隙間充填工程と、充填剤を硬化させると共に、爪部モデルの爪部表面とチップベース裏面との間から食み出した充填剤を取り除き、チップベースの表面に適宜加飾手段を施してなる整形・加飾工程とによってネイルチップを製造することを特徴としたネイルチップの製造方法。
- 適宜雌型用材料で所望の指先部分を象り、自爪及びその周囲に合致する凹部を形成すると共に、この雌型用材料を硬化せしめて自爪雌型を形成する自爪雌型作成工程と、自爪雌型の凹部及びその周囲を適宜模型材料で象ると共に、模型材料を硬化せしめ、この硬化した模型材料を自爪雌型から分離させて爪部モデルを形成する爪部モデル作成工程と、予め複数種類揃えてある複数のチップベースから爪部モデルに合うものを選択すると共に、選択されたチップベースを爪部モデルに合わせてその輪郭形状を整形加工し、更に、チップベースの表面に略V溝状の切欠溝を左右方向に沿って形成するチップベース整形工程と、この整形済みのチップベースの裏面基端がわ部分及び切欠溝部分に適宜充填剤を盛り、このチップベースを爪部モデルの所定位置に重ねると共に、爪部モデルの爪部表面とチップベース裏面との間の隙間部分に充填剤が残るようにチップベースを爪部モデルに密接せしめる隙間充填工程と、充填剤を硬化させると共に、爪部モデルの爪部表面とチップベース裏面との間から食み出した充填剤を取り除くと共に、切欠溝の充填剤をチップベース表面に合わせて整形し、その後チップベースの表面に適宜加飾手段を施してなる整形・加飾工程とによってネイルチップを製造することを特徴としたネイルチップの製造方法。
- 硬化した充填剤と共にチップベースを爪部モデルから離型する際に、模型材料に予め混入せしめておいた離型剤を利用して離型するか、或いは、爪部モデル表面に予め塗布しておいた離型剤を利用して離型することを特徴とした請求項1または請求項2記載のネイルチップの製造方法。
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JP2007066999A JP4899071B2 (ja) | 2007-03-15 | 2007-03-15 | ネイルチップの製造方法 |
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