JP4898564B2 - プリント配線板の製造方法及びプリント配線板の製造装置 - Google Patents
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Description
図1(a)は、本発明を適用したプリント配線板Z1の平面図であり、図1(b)は(a)のA―A線断面図であり、図1(c)は(a)のB―B線断面図である。本実施の形態のプリント配線板Z1は、フレキシブル部Fとリジッド部R,Rが多層構造であり、そしてフレキシブル部Fとリジッド部R,Rに亘って異方性導電性樹脂を有するシールドシートdが貼り合わされている。フレキシブル部Fは、ポリイミドなどの絶縁フィルムb上に銅などの導体箔により配線パターンe1が形成された部分と、配線パターンが形成されない無配線領域が設けられている。配線パターンe1の外側(表層側)には、ポリイミドなどの絶縁フィルムからなるカバーレイフィルムcが配されている。リジッド部R,Rは、ガラス繊維入りエポキシなどの絶縁基板a,a上に銅などの導体箔により配線パターンe2,e2が形成されている。上記フレキシブル部Fとリジッド部R,Rとでは積層枚数が異なり、硬質なリジッド部R,Rの間において屈曲性を有するフレキシブル部Fが低い位置に形成されている。また、本実施の形態のシールドシートdは、配線パターンを電磁波ノイズからシールドする電磁波シールドフィルムであり、このシールドシートdの仮貼り付け面(接着面)には、予めポリイミドやエポキシなどからなる熱硬化性接着剤が印刷あるいは塗布されている。
図2は、本発明を適用したプリント配線板Z2を2個連装した積層シート10の平面図である。図3(a)は、本発明を適用したプリント配線板Z2の平面図である。また、図3(b)は、図3(a)の断面図である。本実施の形態は、フレキシブル部F11と、立体配線がなされたリジッド部R11,R13とを有するフレックスリジッド配線板Z2である(図3(b))。積層シート10の四隅には、位置決めガイド穴wが形成され、加熱・加圧手段の基台T13のガイドピンgpに挿通される。
本発明は、市販の半田コテによるプリント配線板の製造方法にも適用可能であるが、上記図2のプリント基板Z2のエリアK11〜K21をねらって市販の半田コテを押し当て、仮貼り付けを行なった。すなわち、コテ先温度を140℃〜170℃程度でエリアK11〜K21をねらって押し当て、巾約1mmの仮貼りエリアK11〜K21を手加減にて加圧しながら、10〜30秒程度加熱することで、仮貼りエリアK11〜K21の熱硬化性接着剤層を加熱硬化することができた。そして、仮貼りエリアK11〜K21を除去した。これに対して、従来の半田コテを使って行う場合(コテ先温度は、約210℃に設定することが多かった。)、リジッド部に仮貼りをしていたため、高温での仮貼りが要求されるとともに、リジッド部は接着し難いために、仮貼り部に強く半田コテを押し当てる等して時間もかかり、しかも、打痕(打痕不良)も生じていた。これら従来の打痕、シワ、位置ずれ等による不良は約10%発生していたが、今回の実施例1では打痕、シワ、位置ずれ等による不良率を約3%に抑制することができた。なお、今回の実施例1では、仮貼りエリアK11〜K21を除去したことにより、打痕不良は生じなくなり、上記不良率3%以下に実質減少させることができた。
本発明の第2の実施の形態の製造方法と製造装置により、フレックスリジッド配線板Z2を作製した。フレックスリジッド配線板Z2は、銅箔により配線パターンが形成されたポリイミドフィルムb11からなるフレキシブル部F11と、上記ポリイミドフィルムb11を銅箔により配線パターンが形成されたガラス繊維入りエポキシ基板(FR4)a11とa12で挟んでビア等により立体配線がなされたリジッド部R11と、上記ポリイミドフィルムb11を銅箔により配線パターンが形成されたガラス繊維入りエポキシ基板(FR4)a13とa14で挟んでビア等により立体配線がなされたリジッド部R13とを有する。転写フィルム付きシールドシートd10としては、タツタシステム・エレクトロニクス株式会社製FPC用電磁波シールドフィルムSF−PC5000をこれらフレキシブル部F11とリジッド部R11とリジッド部R13とに亘って貼り合わせた。なお、フレックスリジッド配線板Z2の積層シート10からの取個数は21個とした。
b,b1,b11 絶縁フィルム、
a,a11,・・・,a14 絶縁基板、
c,c11 カバーレイフィルム、
d,d11 シールドシート、
e1,・・・,e5 配線パターン(導体箔)、
F,F11 フレキシブル部(フレキシブル基板)、
R,R11,R13 リジッド部(リジッド基板)、
K,K11,・・,K21 仮貼りエリア(無配線領域)、
U1,U2 加圧機、
T11 加熱・加圧冶具、
T14 加熱・加圧機、
G1 第1の加熱・加圧手段、
G2 第2の加熱・加圧手段、
S 弾性加熱加圧手段(プランジャ)、
q コイルバネ
Claims (5)
- 絶縁基板上に導体箔により配線パターンが形成されたリジッド部と、絶縁フィルムからなるフレキシブル部と、これらに亘って貼り合わせられるシールドシートとが備わっており、フレキシブル部とリジッド部が各々多層構造で、フレキシブル部の外表面がリジッド部の外表面よりも低い位置に形成されたプリント配線板とするために、前記フレキシブル部に配線パターンが形成されない無配線領域を設けて仮貼りエリアとし、この仮貼りエリアを介して前記フレキシブル部が連装された状態で前記シールドシートを仮熱圧着するに際して、前記シールドシートを弾性力を持って加圧する複数のプランジャが加熱部と連結されてなる加熱加圧冶具を用いて、前記プランジャの先端を前記シールドシートに当接させて加熱しながら加圧することにより仮熱圧着し、その後、本熱圧着してから前記仮貼りエリアを除去することを特徴とするプリント配線板の製造方法。
- 前記仮熱圧着する際に、押さえ冶具を用いて、当該押さえ冶具の自重によって前記リジッド部を上から押さえた状態で、当該押さえ冶具に形成された逃がし穴に前記プランジャを通して前記フレキシブル部を加熱しながら加圧することを特徴とする請求項1記載のプリント配線板の製造方法。
- 絶縁基板上に導体箔により配線パターンが形成されたリジッド部と、絶縁フィルムからなるフレキシブル部と、これらに亘って貼り合わせられるシールドシートとが備わっており、フレキシブル部とリジッド部が各々多層構造で、フレキシブル部の外表面がリジッド部の外表面よりも低い位置に形成されたプリント配線板とするために、前記フレキシブル部に配線パターンが形成されない無配線領域が設けられて仮貼りエリアとされ、この仮貼りエリアを介して前記フレキシブル部が連装された状態で前記シールドシートを仮熱圧着するに際して使用されるプリント配線板の製造装置であって、前記シールドシートを弾性力を持って加圧する複数のプランジャが加熱部と連結されてなる加熱加圧冶具を備え、前記プランジャの先端が前記シールドシートに当接して加熱しながら加圧することにより仮熱圧着する構成であることを特徴とするプリント配線板の製造装置。
- 前記リジッド部をその自重によって均一に押さえる押さえ冶具が備わっており、前記押さえ冶具の自重によって前記リジッド部を上から押さえた状態で、前記押さえ冶具に形成された逃がし穴に前記プランジャを通して前記フレキシブル部を加熱しながら加圧する構成であることを特徴とする請求項3記載のプリント配線板の製造装置。
- 前記プランジャには、ピンの基端側にコイルバネが取り付けられて内蔵されており、これらピンの先端が前記シールドシートに当接して加熱しながら加圧する構成であることを特徴とする請求項3または4記載のプリント配線板の製造装置。
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