JP4897751B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機、アレンジボール機等の弾球遊技機に関するものである。
例えばパチンコ機等の弾球遊技機では、図柄始動手段が遊技球を検出したときに、乱数発生手段から大当たり判定乱数値等の変動記憶情報を取得すると共に所定の上限個数(例えば4個)を限度として情報記憶手段に記憶し、図柄表示手段が変動可能な状態となる毎に情報記憶手段から変動記憶情報を順次取り出してその変動記憶情報のうちの大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かを判定し、一致する場合には大当たり態様で、一致しない場合には外れ態様で停止するように図柄表示手段による図柄変動を行い、大当たり態様となった場合には大入賞手段を開放して遊技者が多大な利益を享受できるように構成されている。
また、例えば特許文献1には、大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致するか否か等の判定をその大当たり判定乱数値の取得時、即ち図柄始動手段が遊技球を検出した時点で事前に行い、その判定結果に基づいて予告演出を行うように構成されたパチンコ機が提案されている。
このような乱数の事前判定に基づく予告演出としては、特定の保留記憶が大当たり判定値と一致する大当たり判定乱数値である可能性が高いことを遊技者に示すべく、その保留記憶に対応する図柄変動までの複数変動にわたって連続予告を行うことが考えられる。
特開2004−147767号公報
そのような連続予告を行う場合、保留記憶中の大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致する場合だけでなく、それ以外の場合についても一定の確率でいわゆるガセの連続予告を行う必要があるが、このガセの連続予告を行った場合、リーチ以外の図柄変動でその連続予告が終了すると演出効果は半減してしまうため、ガセの連続予告についてもその最終の図柄変動についてはリーチ変動であることが望ましい。
また、ガセの連続予告であるか否かに拘わらず、連続予告中は最終の図柄変動以外はなるべくリーチ変動でない方が演出効果は高いと考えられる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、保留記憶中に大当たり判定値と一致する大当たり判定乱数値が含まれている可能性が高いことを示す連続予告を行う場合に、その連続予告中は最終の図柄変動のみをリーチ変動とすることが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、遊技球を検出可能な図柄始動手段16と、該図柄始動手段16が遊技球を検出することに基づいて取得される変動記憶情報に基づいて遊技図柄を所定の変動パターンに従って変動表示する遊技図柄表示手段23と、前記変動記憶情報を前記遊技図柄表示手段23による図柄変動に供されるまで所定の上限個数を限度として記憶する情報記憶手段53と、該情報記憶手段53に記憶された前記変動記憶情報のうちの大当たり判定乱数値が所定の大当たり判定値と一致し、前記遊技図柄表示手段23の変動後の停止図柄が予め定められた大当たり態様となることに基づいて特別利益状態を発生させる特別利益状態発生手段55とを備えた弾球遊技機において、前記図柄始動手段16が遊技球を検出したときに、その検出によって取得された前記変動記憶情報のうちの所定乱数値に基づいて前記変動パターンがリーチ変動パターンとなるか否かを判定する事前判定手段58と、前記遊技図柄表示手段23による複数回の図柄変動にわたって所定の予告演出が行われる連続予告状態を、前記事前判定手段58による判定結果に基づいて開始させる連続予告開始処理手段91と、リーチカウンタとを備え、前記リーチカウンタは、前記事前判定手段58により前記リーチ変動パターンとなる旨の判定結果が得られる毎に、その時点で前記情報記憶手段53に記憶されている前記変動記憶情報の数がセットされ、その後に前記遊技図柄の変動が開始される毎に1ずつ減算されるように構成され、前記連続予告開始処理手段91は、前記事前判定手段58により前記リーチ変動パターンとなる旨の判定結果が得られ、且つその時点での前記リーチカウンタの値が0以下である場合に所定の確率で前記連続予告状態を開始させるように構成されているものである。
本発明によれば、連続予告状態中は確実に最終の図柄変動のみをリーチ変動とすることが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図6は本発明をパチンコ機に採用した一実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。前枠3の前側には、ガラス扉4と前面板5とが上下に配置され、前枠3に開閉自在に枢支されている。
前面板5には、その前側に、発射手段(図示省略)に供給するための遊技球を貯留する貯留皿6、発射手段を作動させるための発射ハンドル7等が設けられている。
ガラス扉4の裏側には、図2に示す遊技盤11が着脱自在に装着されている。遊技盤11の前面側には、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール12が環状に装着されると共に、そのガイドレール12の内側の遊技領域13に、センターケース14、普通図柄始動手段15、特別図柄始動手段(図柄始動手段)16、大入賞手段17、普通入賞手段18等の各種遊技部品が配置されている。
センターケース14には、液晶式等の画像表示装置21の他、普通図柄表示手段22、特別図柄表示手段(遊技図柄表示手段)23、普通保留個数表示手段24等が設けられている。画像表示装置21は、演出図柄表示手段25、特別保留個数表示手段26、予告演出表示手段30等を構成している。
普通図柄表示手段22は、普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されており、通過ゲート等よりなる普通図柄始動手段15が遊技球を検出することを条件にそれら2つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段15による遊技球検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、点滅が終了するようになっている。
また、普通図柄表示手段22の変動表示中、又は後述する普通利益状態中に普通図柄始動手段15が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光体よりなる普通保留個数表示手段24がその発光個数により当たり判定乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数という)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
特別図柄始動手段16は、特別図柄表示手段23による図柄変動を開始させるためのもので、上下2つの特別始動口27a,27bと、下特別始動口27bを開閉する開閉手段28とを備え、例えばセンターケース14の下側に配置されている。
上特別始動口27aは、開閉手段等を有しない非作動式入賞口である。下特別始動口27bは、開閉手段28により遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な作動式入賞口で、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄が当たり態様となって普通利益状態が発生したときに、開閉手段28が所定時間、所定回数だけ閉状態から開状態に変化するように構成されている。
特別図柄表示手段23は、1個又は複数個、例えば1個の特別図柄(遊技図柄)を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段16が遊技球を検出すること、即ち上下2つの特別始動口27a,27bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、特別始動口27a,27bへの入賞時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様で、それ以外の場合には外れ態様で停止するようになっている。
特別図柄には、例えば大当たり態様及び外れ態様が夫々1又は複数種類ずつ設けられている。なお、それら各態様には夫々数字図柄等を割り当ててもよいし、遊技者がその特別図柄の種類を容易に区別できないように、任意の線や点の組み合わせのようなそれ自体としては特別な意味を持たない図柄を割り当ててもよい。
また、特別図柄の変動表示中、又は後述する特別利益状態中に特別始動口27a,27bに遊技球が入賞した場合には、その入賞時に取得された大当たり判定乱数値等が夫々所定の上限保留個数、例えば各4個を限度として記憶されると共に、特別保留個数表示手段26が大当たり判定乱数値の記憶個数(以下、特別保留個数という)を表示して、その時点での特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
演出図柄表示手段25は、例えば特別図柄表示手段23による特別図柄の変動表示と並行して演出図柄を変動表示するもので、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の演出図柄を例えば各種の演出画像と共に画像表示装置21の表示画面21aに変動表示可能に構成されており、特別図柄始動手段16が遊技球を検出すること、即ち上下2つの特別始動口27a,27bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄の変動開始と同時に所定の変動パターンに従って演出図柄の変動を開始すると共に、特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように、演出図柄を左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。
演出図柄には、例えば「0」〜「9」の10種類の数字図柄が用いられ、「6・6・6」「7・7・7」等、3つの図柄が全て同じ図柄で揃ったものが大当たり態様、少なくとも1つの図柄が異なるものが外れ態様となっている。なお、本実施形態では、特別図柄が大当たり態様となる場合には演出図柄も大当たり態様となり、特別図柄が外れ態様となる場合には演出図柄も外れ態様となるものとする。
また、演出図柄の変動パターンには、リーチ状態を経て大当たり態様となる複数種類のリーチ大当たり変動パターン(例えばノーマルリーチ大当たり変動パターン、スーパーリーチ大当たり変動パターン等)と、リーチ状態を経て外れ態様となる複数種類のリーチ外れ変動パターン(例えばノーマルリーチ外れ変動パターン、スーパーリーチ外れ変動パターン等)と、リーチ状態を経ることなく外れ態様となる1又は複数種類のリーチなし外れ変動パターンとが設けられている。本実施形態では、特別図柄が大当たり態様となる場合にはリーチ大当たり変動パターンが、特別図柄が外れ態様となる場合にはリーチ外れ変動パターン又はリーチなし外れ変動パターンが、夫々所定の確率で選択されるようになっている。
特別保留個数表示手段26は、特別保留個数分のシンボルXの表示個数により特別保留個数を表示するもので、表示画面21a上の所定部分、例えば下部側に特別保留個数分のシンボルXを表示するようになっている。
大入賞手段17は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板29を備えた開閉式入賞手段で、特別図柄表示手段23の変動後の特別図柄が大当たり態様となることに基づいて大当たり状態が発生したときに、開閉板29が所定の開放パターンに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
図3は本パチンコ機の制御系のブロック図である。図3において、31は主制御基板、32は演出制御基板で、これら各制御基板31,32は、遊技盤11に装着されたセンターケース14、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠3及び遊技盤11を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
主制御基板31は、主に遊技盤11側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通乱数作成処理手段41、普通始動口チェック処理手段42、普通乱数記憶手段43、普通図柄処理手段44、普通利益状態発生手段45、普通図柄表示制御手段46、特別乱数作成処理手段51、特別始動口チェック処理手段52、特別乱数記憶手段(情報記憶手段)53、特別図柄処理手段54、特別利益状態発生手段55、特別図柄表示制御手段56、特別遊技状態発生手段57、事前判定手段58、制御コマンド送信手段59等を備えている。
普通乱数作成処理手段41は、変動後の普通図柄を当たり態様とするか否かの判定に用いる当たり判定乱数等を所定時間毎に繰り返し発生するように構成されている。普通始動口チェック処理手段42は、普通図柄始動手段15による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、普通図柄始動手段15が遊技球を検出することに基づいて、普通乱数作成処理手段41で作成された当たり判定乱数値を1個取得し、その当たり判定乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として普通乱数記憶手段43に記憶させるように構成されている。
普通図柄処理手段44は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、当たり判定手段61、普通停止図柄選択手段62、変動時間選択手段63等を備えている。当たり判定手段61は、普通図柄の変動後の停止図柄を当たり態様とするか否かの判定を行うもので、普通図柄表示手段22が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段43に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段43に最も早く記憶された当たり判定乱数値を取り出し、その当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行うように構成されている。
なお本実施形態では、当たり判定手段61による当たり判定に用いる当たり判定値の数を、後述する特別遊技状態中とそれ以外の通常遊技状態中とで異ならせることにより、特別遊技状態中の当たり確率(例えば1/1.3)が通常遊技状態中の当たり確率(例えば1/10)よりも高く設定されている。
普通停止図柄選択手段62は、普通図柄の変動後の停止図柄の種類を選択するものである。本実施形態では、当たり態様と外れ態様に対応するのは各1種類の図柄のみであるため、当たり判定機能による当たり/外れの判定結果に基づいて、当たり判定の場合には 「○」が、外れ判定の場合には「×」が画一的に選択される。変動時間選択手段63は、普通図柄の変動時間を選択するものである。本実施形態では、特別遊技状態中における変動時間(例えば2.7秒)が通常遊技状態中における変動時間(例えば27秒)よりも短くなるように設定されている。
普通利益状態発生手段45は、普通図柄処理手段44の当たり判定手段61による判定結果が当たり判定となり、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄が当たり態様となったときに、下特別始動口27bの開閉手段28を複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。本実施形態では、通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)と、この通常開閉パターンよりも開放時間及び/又は開放回数が大となるように設定された特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)の2種類の開閉パターンが設定されており、通常遊技状態中は通常開閉パターンが、特別遊技状態中は特別開閉パターンが選択されるようになっている。
普通図柄表示制御手段46は、普通図柄処理手段44による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段22の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段22が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段43に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段22による普通図柄の変動を開始させ、変動時間選択手段63で選択された変動時間が経過することに基づいて、普通停止図柄選択手段62で選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
特別乱数作成処理手段51は、変動後の特別図柄を大当たり態様、外れ態様の何れにするかについての判定に用いる大当たり判定乱数の他、変動後の特別図柄が大当たり態様となる場合の停止図柄の選択に用いる大当たり図柄乱数、演出図柄の変動パターンの選択に用いる1又は複数種類の変動パターン乱数、変動後の特別図柄が外れ態様となる場合の停止図柄の選択に用いる外れ図柄乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を行うように構成されている。なお本実施形態では、変動パターン乱数として、外れ態様となる図柄変動に対しリーチ変動パターンとするか否かを決定するためのリーチ判定乱数と、変動パターンの種類を選択するための変動パターン選択乱数とを用いるものとする。
特別始動口チェック処理手段52は、特別図柄始動手段16への遊技球の入賞に基づく処理を行うもので、特別図柄始動手段16が遊技球を検出すること、即ち特別始動口27a,27bに遊技球が入賞することに基づいて、特別乱数作成処理手段51で作成された大当たり判定乱数値、大当たり図柄乱数値及びリーチ判定乱数値(変動記憶情報の一例)を1個ずつ取得し、それら当たり判定乱数値、当たり図柄乱数値及びリーチ判定乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば各4個)を限度として特別乱数記憶手段53に記憶させるように構成されている。
なお本実施形態では、変動パターン選択乱数及び外れ図柄乱数は特別図柄始動手段16が遊技球を検出した時点では取得せず、特別図柄の変動開始時に取得することとするが、それら変動パターン選択乱数及び外れ図柄乱数についてもその他の大当たり判定乱数値等と同様に特別図柄始動手段16が遊技球を検出した時点で取得し、特別乱数記憶手段53に記憶させるように構成してもよい。
特別図柄処理手段54は、特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、大当たり判定手段71、変動パターン選択手段72、特別停止図柄選択手段73等を備えている。大当たり判定手段71は、乱数抽選により変動後の特別図柄を大当たり態様、外れ態様の何れにするかについての判定を行うもので、特別図柄表示手段23が変動表示可能な状態となり且つ特別乱数記憶手段53に1個以上の大当たり判定乱数値が記憶されていること (特別保留個数が1以上であること)を条件に、特別乱数記憶手段53に最も早く記憶された大当たり判定乱数値を取り出し、その大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かによって大当たり/外れの判定を行うように構成されている。
本実施形態では、大当たり判定値として、後述する高確率状態中以外の通常確率状態中には例えば0〜349の乱数値のうちの例えば「7」が、高確率状態中にはその「7」に加えて「17」「27」等の複数個(例えば合計10個)が設定されているものとする。
変動パターン選択手段72は、演出図柄の変動パターンを選択するもので、大当たり判定手段71による大当たり/外れの判定結果と、特別乱数記憶手段53に大当たり判定乱数値と共に記憶されているリーチ判定乱数値と、例えば特別図柄の変動開始時に取得される変動パターン選択乱数値とに基づいて、複数種類の変動パターンの中から1つを選択するように構成されている。
本実施形態では、大当たり判定手段71による判定結果が大当たり判定の場合には、変動パターン選択乱数値に基づいて複数種類のリーチ大当たり変動パターンの何れかが選択され、大当たり判定手段71による判定結果が外れ判定の場合には、まずリーチ判定乱数値が予め定められたリーチ判定値と一致するか否かによってリーチ変動パターンとするか否かを決定し、リーチ変動パターンとする場合には変動パターン選択乱数値に基づいて複数種類のリーチ外れ変動パターンの何れかが、リーチ変動パターンとしない場合には変動パターン選択乱数値に基づいて1又は複数種類のリーチなし外れ変動パターンの何れかが夫々選択されるようになっている。
特別停止図柄選択手段73は、特別図柄の変動後の停止図柄を選択するもので、例えば変動パターン選択手段72による変動パターンの選択結果と、特別乱数記憶手段53に大当たり判定乱数値と共に記憶されている大当たり図柄乱数値又は特別図柄の変動開始時に取得される外れ図柄乱数値とに基づいて、リーチ大当たり変動パターンの場合には大当たり態様の何れかを、リーチ外れ変動パターン又はリーチなし外れ変動パターンの場合にはリーチ外れ態様又はリーチなし外れ態様の何れかを選択するように構成されている。
特別利益状態発生手段55は、大入賞手段17を所定の開放パターンに従って開放する特別利益状態を発生させるためのもので、大当たり判定手段71による判定結果が大当たり判定となり、特別図柄表示手段23による特別図柄の変動後の停止図柄が大当たり態様となることに基づいて特別利益状態を発生させるようになっている。
本実施形態の開放パターンは、大入賞手段17の開放から所定時間(例えば28秒)経過するか、それまでに所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞することを条件に大入賞手段17を閉鎖する動作を、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)行うように設定されているものとするが、複数種類の開放パターンを設け、例えば大当たり図柄乱数値に基づいてそれらの何れかを選択するように構成してもよい。
特別図柄表示制御手段56は、特別図柄表示手段23の表示制御を行うもので、特別図柄処理手段54による特別図柄処理に基づいて特別図柄表示手段23による特別図柄の変動を開始させ、変動パターン選択手段72で選択された変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて、特別停止図柄選択手段73で選択された停止図柄で特別図柄の変動を停止させるようになっている。
特別遊技状態発生手段57は、大当たり状態発生後の所定期間に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるためのもので、時短状態発生手段57aと高確率状態発生手段57bとを備えている。
時短状態発生手段57aは、特別乱数記憶手段53に記憶された大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致し且つ大当たり図柄乱数値が所定の高確率判定値と一致しない場合に、特別遊技状態の一つとして所定期間、例えば特別図柄が所定回数変動するまで時短状態を発生させるように構成されている。時短状態中は、特別図柄に関して特別図柄表示手段23の変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換えられる他、普通図柄に関して、当たり確率が通常確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)へ、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)へ、特別始動口27bの開閉手段28の開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)へ、夫々切り換えられるようになっている。
高確率状態発生手段57bは、特別乱数記憶手段53に記憶された大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致し且つ大当たり図柄乱数値が所定の高確率判定値と一致した場合に、特別遊技状態の一つとして所定期間、例えば次の大当たり発生まで高確率状態を発生させるように構成されている。高確率状態中は、それ以外の通常確率状態中よりも大当たり判定値の数が例えば1個から10個へ増加されることにより、特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/350)よりも高い高確率(例えば1/35)に切り換えられると共に、例えば時短状態と同様の処理も並行して行われるようになっている。
事前判定手段58は、大当たり判定手段71による判定が行われるよりも前に大当たり判定乱数値及びリーチ判定乱数値の内容を判定するもので、特別図柄始動手段16が遊技球を検出したときに、その検出によって取得された大当たり判定乱数値が通常確率状態中に対応する大当たり判定値と一致するか否か、及びリーチ判定乱数値がリーチ判定値と一致するか否かを判定するように構成されている。
即ち、事前判定手段58は、大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致するか、又は大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致せずリーチ判定乱数値がリーチ判定値と一致する場合に、変動パターンがリーチ変動パターンとなる旨の判定を行い、大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致せずリーチ判定乱数値もリーチ判定値と一致しない場合に変動パターンがリーチ変動パターンとならない旨の判定を行うようになっている。このように、本実施形態では大当たり判定乱数値とリーチ判定乱数値とが所定乱数値を構成している。なお、特別保留個数が上限値である4個のときに特別図柄始動手段16が遊技球を検出した場合には大当たり判定乱数値等は記憶されないため、事前判定手段58による判定も行われない。
制御コマンド送信手段59は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板32等のサブ制御基板側に送信して制御指令を与えるためのもので、特別図柄処理手段54による特別図柄処理に基づいて、変動パターンを指定する変動パターン指定コマンド、特別停止図柄を指定する特別停止図柄指定コマンド、特別図柄の停止を指示する変動停止コマンド等を演出制御基板32側に送信する機能、特別遊技状態発生手段57による特別遊技状態の発生時及び終了時にその特別遊技状態に応じて特別遊技状態発生コマンド、特別遊技状態終了コマンド等を演出制御基板32側に送信する機能、事前判定手段58による判定結果に基づいて、特別保留個数を指定する特別保留個数指定コマンドを演出制御基板32側に送信する機能の他、例えば特別利益状態等の各種遊技状態に基づいて、画像、音声、ランプの制御コマンドを演出制御基板32側に送信する機能等を備えている。
ここで、特別保留個数指定コマンドは、例えば図4に示すように、保留1から保留4までの4つの保留記憶に対応する4種類のコマンドが、通常確率時大当たり、リーチ外れ、リーチなし外れの3種類に対応して3組設けられており、第何番目の保留記憶であるかの情報の他に、その保留記憶の大当たり判定乱数値が大当たり判定値(ここでは通常確率時の大当たり判定値)と一致するか否か、及び一致しない場合にはリーチ変動となるか否かの情報も付加されるようになっている。
演出制御基板32は、演出図柄表示手段25、特別保留個数表示手段26、予告演出表示手段30、音声出力手段81、ランプ手段82等の各種演出手段を制御するためのもので、演出図柄表示制御手段83、コマンド判定手段84、特別保留個数表示制御手段85、連続予告制御手段86、音声制御手段87、ランプ制御手段88等を備えている。
演出図柄表示制御手段83は、演出図柄表示手段25の表示制御を行うもので、主制御基板31側から変動パターン指定コマンドを受信した場合に、指定された変動パターンに基づいて演出図柄表示手段25による演出図柄の変動を開始させると共に、変動停止コマンドを受信したときに、特別停止図柄指定コマンドと変動パターン指定コマンドとに基づいて選択された停止図柄で演出図柄の変動を停止させるようになっている。
コマンド判定手段84は、主制御基板31から送信される特別保留個数指定コマンドに基づいて、それが第何番目の保留記憶に対応するものであるか、及びその保留記憶が通常確率時大当たり、リーチ外れ、リーチなし外れの何れに対応するものであるかを判定するように構成されている。
特別保留個数表示制御手段85は、特別保留個数表示手段26の表示制御を行うもので、特別図柄始動手段16により新たに遊技球が検出され、主制御基板31から特別保留個数指定コマンドを受信したときに、コマンド判定手段84による判定結果、即ちその特別保留個数指定コマンドが第何番目の保留記憶に対応するものであるかに基づいて、画像表示装置21の表示画面21a上の所定位置にシンボルXを1個追加的に表示するように構成されている。
また、特別図柄表示手段23による図柄変動が新たに開始され、特別保留個数が減少する場合には、特別保留個数表示制御手段85は、特別図柄表示手段23による図柄変動開始時に主制御基板31から送信されるコマンド、例えば変動パターン指定コマンドを受信することを条件に、特別保留個数表示手段26に表示されている第1番目のシンボルXを消去すると共に、第2番目以降のシンボルXが表示されている場合にはそれらを1個ずつ前側にシフトするようになっている。
連続予告制御手段86は、予告演出表示手段30による予告演出を特別図柄表示手段23による複数回の図柄変動にわたって行う連続予告状態の発生を制御するもので、連続予告開始処理手段91と連続予告処理手段92とを備えている。
連続予告開始処理手段91は、例えば図5に示すような連続予告開始処理を、例えば制御コマンドの受信を契機として実行するように構成されている。連続予告開始処理手段91による連続予告開始処理(図5)では、まず特別保留個数指定コマンドを受信したか否かが判定され(S1)、特別保留個数指定コマンドを受信していない場合には(S1:No)連続予告開始処理は終了するが、特別保留個数指定コマンドを受信したと判定された場合には(S1:Yes)、連続予告カウンタ及びリーチカウンタの値が0より大であるか否かが判定される(S2,S3)。
ここで、連続予告カウンタは、連続予告状態が発生している場合に、その連続予告状態の終了までの特別図柄の変動回数を示すもので、その連続予告カウンタ値が0よりも大であれば連続予告状態中であると判断できる。この連続予告カウンタは、連続予告が開始されたときにその時点での特別保留個数の値がセットされ(後述するS6,S7)、その後に特別図柄の変動が開始される毎に1ずつ減算される(後述する図6のS14)。
また、リーチカウンタは、保留記憶中にリーチ変動、即ち通常確率時大当たり又はリーチ外れに対応するものが存在する場合に、それらのうちの最も後から記憶された変動記憶情報が図柄変動に供されるまでの特別図柄の変動回数を示すもので、そのリーチカウンタ値が0よりも大であれば、保留記憶中にリーチ変動に対応するものが存在すると判断できる。このリーチカウンタは、リーチ変動(通常確率時大当たり又はリーチ外れ)に対応する特別保留個数指定コマンドを受信したときにその時点での特別保留個数の値がセットされ(後述するS8,S9)、その後に特別図柄の変動が開始される毎に1ずつ減算される(後述する図6のS16)。
連続予告カウンタ値とリーチカウンタ値とが共に0より大でない場合、即ち連続予告状態中でなく、且つ保留記憶中(S1で受信したと判定された特別保留個数指定コマンドに対応する最新の保留記憶を除く)にリーチ変動に対応するものが存在しない場合には(S2:No→S3:No)、受信した特別保留個数指定コマンドが通常確率時大当たり、リーチ外れ、リーチなし外れの何れであるかが判定される(S4)。
そして、受信した特別保留個数指定コマンドが通常確率時大当たり、リーチ外れに対応するものであれば、連続予告状態を開始させるか否かの第1,第2乱数抽選が行われる (S5a,S5b)。ここで、連続予告状態を開始させる旨の抽選確率は、通常確率時大当たりに対応する第1乱数抽選(S5a)では例えば1/2、リーチ外れに対応する第2乱数抽選(S5b)では例えば1/20に夫々設定されており、リーチ大当たりに対応する特別保留個数指定コマンドを受けた場合の方がリーチ外れに対応する特別保留個数指定コマンドを受けた場合よりも高い確率で連続予告状態が開始されるようになっている。
また、S5a又はS5bの乱数抽選において連続予告状態を開始させる旨の抽選結果が得られた場合には(S6:Yes)、連続予告カウンタにその時点の特別保留個数がセットされる(S7)。
以上のように、連続予告開始処理手段91は、通常確率時大当たりとリーチ外れとの何れかの特別保留個数指定コマンドを受信し且つリーチカウンタの値が0より大でない場合、即ち事前判定手段58によりリーチ変動パターンとなる旨の判定結果が得られ且つそれ以前に特別乱数記憶手段53に記憶されている全てのリーチ判定乱数値が事前判定手段58によりリーチ変動パターンとならない旨の判定を受けたものである場合に、所定の確率で連続予告状態を開始させるように構成されているため、連続予告状態中は確実に最終の図柄変動のみをリーチ変動とすることが可能となる。
続いて、受信した特別保留個数指定コマンドがリーチなし外れであるか否かが判定される(S8)。このS8の処理は、S2,S3等における判定結果に拘わらず、S1において特別保留個数指定コマンドを受信したと判定された全ての場合に実行される。そして、受信した特別保留個数指定コマンドがリーチなし外れではなく、通常確率時大当たり又はリーチ外れであると判定された場合には(S8:No)、リーチカウンタにその時点の特別保留個数がセットされ(S9)、連続予告開始処理は終了する。
連続予告処理手段92は、例えば図6に示すような連続予告処理を、例えば制御コマンドの受信を契機として実行するように構成されている。連続予告処理手段92による連続予告処理(図6)では、まず変動パターン指定コマンドを受信したか否かが判定され(S11)、受信していないと判定された場合には(S11:No)連続予告処理は終了するが、受信したと判定された場合には(S11:Yes)、連続予告カウンタ値、リーチカウンタ値が夫々0よりも大であるか否かが判定される(S12,S15)
S12において連続予告カウンタの値が0よりも大である、即ち連続予告状態中であると判定された場合には(S12:Yes)、予告演出表示手段30に例えば「チャンス」等の予告演出表示が所定期間、例えば短時間出力される(S13)と共に、連続予告カウンタの値が1減算される(S14)。即ち、連続予告状態中は、特別図柄の変動毎にこの予告演出表示手段30による予告演出が行われる。
また、S15においてリーチカウンタ値が0よりも大であると判定された場合には(S15:Yes)、リーチカウンタの値が1減算される(S16)。
音声制御手段87は、スピーカー等の音声出力手段81の音声出力制御を行うもので、主制御基板31側からの音声制御コマンドに基づいて音声出力手段81から所定の効果音等を出力させるようになっている。ランプ制御手段88は、ランプ手段82等の表示制御を行うもので、主制御基板31側からのランプ制御コマンドに基づいてランプ手段82等を所定のパターンで発光させるようになっている。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機では、特別図柄始動手段16が遊技球を検出したときに、その検出によって取得されたリーチ判定乱数値に基づいて変動パターンがリーチ変動パターンとなるか否かを判定する事前判定手段58と、特別図柄表示手段23による複数回の図柄変動にわたって所定の予告演出が行われる連続予告状態を、事前判定手段58による判定結果に基づいて開始させる連続予告開始処理手段91とを備え、この連続予告開始処理手段91は、事前判定手段58によりリーチ変動パターンとなる旨の判定結果が得られ、且つそれ以前に特別乱数記憶手段53に記憶されている全ての保留記憶におけるリーチ判定乱数値が事前判定手段58によりリーチ変動パターンとならない旨の判定を受けたものである場合に所定の確率で連続予告状態を開始させるように構成されているため、連続予告状態中は確実に最終の図柄変動のみをリーチ変動とすることが可能となる。
また、事前判定手段58によりリーチ変動パターンとなる旨の判定結果が得られたときに、その時点での特別保留個数がセットされ、その後に特別図柄の変動が開始される毎に1ずつ減算されるリーチカウンタを設け、連続予告開始処理手段91は、そのリーチカウンタの値が0よりも大でない場合に、特別乱数記憶手段53に記憶されている全ての保留記憶におけるリーチ判定乱数値が事前判定手段58によりリーチ変動パターンとならない旨の判定を受けたものであると判断するように構成されているため、例えば全ての保留記憶についてリーチ変動であるか否か等の情報を記憶することなく、1つのリーチカウンタのカウント処理のみで保留記憶中にリーチ変動パターンに対応するものが含まれているか否かの判断を行うことが可能である。
また、事前判定手段58は、特別図柄始動手段16が遊技球を検出したときに、その検出によって取得された大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致するか否かについても判定するように構成され、連続予告開始処理手段91は、事前判定手段58により大当たり態様となるリーチ変動パターンの判定結果が得られた場合の方が、大当たり態様とならないリーチ変動パターンの判定結果が得られた場合よりも高い確率で前記連続予告状態を開始させるように構成されているため、ガセの連続予告を適当に発生させつつ、連続予告が発生すれば大当たり態様となる可能性が高いという演出を行うことができる。
図7〜図9は本発明の第2の実施形態を例示し、連続予告状態の開始を判断する連続予告開始処理手段91等を含む連続予告制御手段86を主制御基板31側に設けた例を示している。なお、この主制御基板31側の連続予告制御手段86及び演出制御基板32側に新たに設けた予告演出制御手段89以外の構成については第1の実施形態と同様である。
図7に示すように、本実施形態では、主制御基板31側に連続予告制御手段86が設けられており、この連続予告制御手段86は、連続予告開始処理手段91と連続予告終了処理手段92aとを備えている。
連続予告開始処理手段91は、例えば図8に示すような連続予告開始処理を、例えば特別図柄始動手段16が遊技球を検出する毎に実行するように構成されている。なお、図8の連続予告開始処理では、第1の実施形態における連続予告開始処理(図5)と共通の処理については同一符号を用いている。
連続予告開始処理手段91による連続予告開始処理(図8)では、まず事前判定手段58による判定処理が行われたか否かが判定され(S1a)、事前判定手段58による判定処理が行われていない場合、即ち特別保留個数が上限の4個に達している場合には(S1a:No)連続予告開始処理は終了するが、事前判定手段58による判定処理が行われたと判定された場合には(S1a:Yes)、連続予告カウンタ及びリーチカウンタの値が0より大であるか否かが判定される(S2,S3)。ここで、連続予告カウンタ及びリーチカウンタは第1の実施形態で用いたものと同じである。
連続予告カウンタ値とリーチカウンタ値とが共に0より大でない場合、即ち連続予告状態中でなく、且つ保留記憶中(S1で事前判定手段58による判定が行われたとされた最新の保留記憶を除く)にリーチ変動に対応するものが存在しない場合には(S2:No→S3:No)、事前判定手段58による判定結果が通常確率時大当たり、リーチ外れ、リーチなし外れの何れであるかが判定される(S4a)。
そして、事前判定手段58による判定結果が通常確率時大当たり、リーチ外れに対応するものであれば、連続予告状態を開始させるか否かの第1,第2乱数抽選が行われ(S5a,S5b)、それらの乱数抽選において連続予告状態を開始させる旨の抽選結果が得られた場合には(S6:Yes)、制御コマンド送信手段59を介して演出制御基板32側に連続予告開始コマンドが送信されると共に(S6a)、連続予告カウンタにその時点の特別保留個数がセットされる(S7)。
以上のように、連続予告開始処理手段91は、事前判定手段58によりリーチ変動パターンとなる旨の判定結果が得られ且つそれ以前に特別乱数記憶手段53に記憶されている全てのリーチ判定乱数値が事前判定手段58によりリーチ変動パターンとならない旨の判定を受けたものである場合に、所定の確率で連続予告状態を開始させるように構成されているため、連続予告状態中は確実に最終の図柄変動のみをリーチ変動とすることが可能となる。
続いて、事前判定手段58による判定結果がリーチなし外れであるか否かが判定される(S8a)。このS8aの処理は、S2,S3等における判定結果に拘わらず、S1aにおいて事前判定手段58による判定処理が行われたと判定された全ての場合に実行される。そして、事前判定手段58による判定結果がリーチなし外れではなく、通常確率時大当たり又はリーチ外れであると判定された場合には(S8a:No)、リーチカウンタにその時点の特別保留個数がセットされ(S9)、連続予告開始処理は終了する。
連続予告終了処理手段92aは、例えば図9に示すような連続予告終了処理を、例えば特別図柄の変動開始毎に実行するように構成されている。連続予告終了処理手段92aによる連続予告終了処理(図9)では、連続予告カウンタ値、リーチカウンタ値が夫々0よりも大であるか否かが判定される(S21,S25)
S21において連続予告カウンタの値が0よりも大である、即ち連続予告状態中であると判定された場合には(S21:Yes)、連続予告カウンタの値が1減算され(S22)、その減算後の連続予告カウンタの値が0であれば(S23:Yes)、制御コマンド送信手段59を介して演出制御基板32側に連続予告終了コマンドが送信される(S24)。
また、S25においてリーチカウンタ値が0よりも大であると判定された場合には(S25:Yes)、リーチカウンタの値が1減算される(S26)。
また、演出制御基板32側の予告演出制御手段89は、連続予告状態中に予告演出表示手段30による予告演出を行わせるもので、主制御基板31側から連続予告開始コマンドを受信してから連続予告終了コマンドを受信するまでの連続予告状態中、演出図柄表示手段25による演出図柄の変動が開始される毎に予告演出表示手段30に例えば「チャンス」等の予告演出表示を所定期間、例えば短時間出力させるように構成されている。
以上のように、連続予告状態の開始を判断する連続予告開始処理手段91等を含む連続予告制御手段86を主制御基板31側に設けても、第1の実施形態と同様、連続予告状態中は確実に最終の図柄変動のみをリーチ変動とすることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施形態では変動パターンを選択するための複数種類(2種類)の変動パターン乱数のうち、外れ態様となる図柄変動に対しリーチ変動パターンとするか否かを決定するためのリーチ判定乱数のみを特別図柄始動手段16への遊技球入賞時に取得し、変動パターンの種類を選択するための変動パターン選択乱数は特別図柄の変動開始時に取得するように構成したが、例えば変動パターン乱数の全て(リーチ判定乱数及び変動パターン選択乱数)を特別図柄始動手段16への遊技球入賞時に取得してもよい。
また、変動パターン選択乱数を特別図柄始動手段16への遊技球入賞時に取得すると共に事前判定手段58によりその内容(変動パターンの種類)を事前に判定し、変動パターンの種類に関する情報を特別保留個数指定コマンドに付加して演出制御基板32側に送信するように構成してもよい。この場合、演出制御基板32側では、その変動パターンの種類に応じて特別保留個数表示手段26による特別保留個数の表示を行うなどの演出に利用することが可能である。
また実施形態では、変動パターンを選択した後にその変動パターンに対応する停止図柄を選択するように構成したが、例えば先に停止図柄を選択し、その停止図柄に対応する変動パターンを選択するように構成する場合には、停止図柄を選択した時点でリーチ変動か否かが決まるため、その停止図柄の選択に用いる1又は複数種類の外れ図柄乱数が、大当たり判定乱数値と共に、変動パターンをリーチ変動パターンとするか否かを決定するための所定乱数値となる。
特別保留個数が所定個数(例えば3個)以上であることを連続予告状態を開始するための条件の1つとしてもよい。
実施形態では、連続予告状態中の予告演出の一例として、画像表示装置21上の予告演出表示手段30に「チャンス」等の表示を行う例を示したが、例えば他の表示手段やランプ等により予告演出表示を行うようにしてもよいし、音声出力や可動体の作動等により予告演出を行うようにしてもよい。また、予告演出は、図柄変動開始時だけでなく連続予告状態の開始から終了まで連続的又は断続的に行うようにしてもよい。
第2の実施形態では、主制御基板31から演出制御基板32に対して、連続予告状態の開始時に連続予告開始コマンドを、連続予告状態の終了時に連続予告終了コマンドを夫々送信するように構成したが、例えば連続予告状態中の図柄変動毎に予告演出を指示するコマンドを送信するように構成してもよい。
また本発明は、特別図柄表示手段23及び特別図柄始動手段16を複数組搭載したパチンコ機等の各種パチンコ機はもちろん、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種の弾球遊技機においても同様に実施することが可能である。
本発明の第1の実施形態におけるパチンコ機の全体斜視図である。 同じく遊技盤の正面図である。 同じく制御系のブロック図である。 同じく特別保留個数指定コマンドの一例を示す図である。 同じく連続予告開始処理のフローチャートである。 同じく連続予告処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における制御系のブロック図である。 同じく連続予告開始処理のフローチャートである。 同じく連続予告終了処理のフローチャートである。
符号の説明
16 特別図柄始動手段(図柄始動手段)
23 特別図柄表示手段(遊技図柄表示手段)
53 特別乱数記憶手段(情報記憶手段)
55 特別利益状態発生手段
58 事前判定手段
91 連続予告開始処理手段

Claims (2)

  1. 遊技球を検出可能な図柄始動手段(16)と、該図柄始動手段(16)が遊技球を検出することに基づいて取得される変動記憶情報に基づいて遊技図柄を所定の変動パターンに従って変動表示する遊技図柄表示手段(23)と、前記変動記憶情報を前記遊技図柄表示手段(23)による図柄変動に供されるまで所定の上限個数を限度として記憶する情報記憶手段(53)と、該情報記憶手段(53)に記憶された前記変動記憶情報のうちの大当たり判定乱数値が所定の大当たり判定値と一致し、前記遊技図柄表示手段(23)の変動後の停止図柄が予め定められた大当たり態様となることに基づいて特別利益状態を発生させる特別利益状態発生手段(55)とを備えた弾球遊技機において、前記図柄始動手段(16)が遊技球を検出したときに、その検出によって取得された前記変動記憶情報のうちの所定乱数値に基づいて前記変動パターンがリーチ変動パターンとなるか否かを判定する事前判定手段(58)と、前記遊技図柄表示手段(23)による複数回の図柄変動にわたって所定の予告演出が行われる連続予告状態を、前記事前判定手段(58)による判定結果に基づいて開始させる連続予告開始処理手段(91)と、リーチカウンタとを備え、前記リーチカウンタは、前記事前判定手段(58)により前記リーチ変動パターンとなる旨の判定結果が得られる毎に、その時点で前記情報記憶手段(53)に記憶されている前記変動記憶情報の数がセットされ、その後に前記遊技図柄の変動が開始される毎に1ずつ減算されるように構成され、前記連続予告開始処理手段(91)は、前記事前判定手段(58)により前記リーチ変動パターンとなる旨の判定結果が得られ、且つその時点での前記リーチカウンタの値が0以下である場合に所定の確率で前記連続予告状態を開始させるように構成されていることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記事前判定手段(58)は、前記図柄始動手段(16)が遊技球を検出したときに、その検出によって取得された前記大当たり判定乱数値が前記大当たり判定値と一致するか否かについて判定するように構成され、前記連続予告開始処理手段(91)は、前記事前判定手段(58)により前記大当たり態様となる前記リーチ変動パターンの判定結果が得られた場合の方が、前記大当たり態様とならない前記リーチ変動パターンの判定結果が得られた場合よりも高い確率で前記連続予告状態を開始させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
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