JP4897552B2 - プリーツスクリーン - Google Patents
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Description
上記スクリーン4は、下方へ引き延ばしたとき、図14(a)に示すように、折り目1の近傍ではスクリーン4を上下方向に引き伸ばす力に反発する力F1が発生し、接合片3近傍においても、スクリーン4を上下方向に引き伸ばす力に反発する力F2が発生する。
図16は、ボトムレール6を中間位置まで引き上げたとき、同ボトムレール6が水平方向となるように、ボトムレール6の前後方向後端部に重心Wを位置させた場合を示す。この場合には、同図(a)に示すように、ボトムレール6を下限まで下降させると、ボトムレール6の前端側が大きく持ち上げられて傾く。同図(b)に示すように、ボトムレール6が中間位置まで引き上げられると、スクリーン4の前端側でボトムレール6を下方へ押し下げようとする力と、ボトムレール6の重心Wとが釣り合って、ボトムレール6はほぼ水平方向に保持される。
特許文献1にはカーテン下端の支持板に重錘を取り付けて、支持板のバランスを確保する構成が開示されているが、カーテンの昇降時に支持板の傾動を防止するための構成は開示されていない。
特許文献3には、ボトムレールの中心線上からオフセットした位置で昇降コードに吊下支持されるボトムレールの重心を、昇降コードによる吊下げ位置の真下に位置させて、ボトムレールを水平方向に吊下支持するプリーツカーテンが開示されている。しかし、ボトムレールの昇降操作時にスクリーンからボトムレールに作用する力によるボトムレールの傾きを抑制する構成は開示されていない。
請求項4では、前記垂直部の後端面と、前記スクリーンの後端縁とを前後方向にほぼ揃えて位置させた。
請求項7では、前記水平部は、一部を開口した溝形として、前記昇降コードの下端とピッチ保持コードの下端を着脱可能に支持する取付具を挿入可能とした。
請求項9では、最下段の前記接合片を前記水平部に固定した。
図1に示すプリーツスクリーンは、上下方向に多数の折り目1を設けてジグザグ状に畳み込み可能とした生地2の1段おきの折り目に接合片(昇降コード保持部)3が形成されてスクリーン4が形成されている。前記接合片3は、スクリーン4の背面側に向かって凸となる折り目を所定の幅で接合して形成される。その接合方法は、生地2の幅方向に非連続となる超音波溶着を施したり、縫着あるいは接着剤による接着でも可能である。
前記接合片3には昇降コード5が挿通され、その昇降コード5の下端にボトムレール11が吊下支持されている。そして、昇降コード5を介してボトムレール11を昇降することにより、図1(a)に示すようにスクリーン4を下方へ引き延ばし、あるいは同図(c)に示すようにスクリーン4を上方へ畳み込み可能となっている。
このように構成されたボトムレール11では、重心Wが昇降コード5の取付位置の下方に位置し、垂直部13に錘14を取着したことにより、垂直部13の質量密度が水平部12の質量密度より大きくなる。このため、図1(a)に示すように、ボトムレール11を下限まで下降させたとき、ボトムレール11の前端側で同ボトムレール11を上方へ引き上げようとする力F2が作用するが、縦長のボトムレール11は力F2による傾動を阻止するように動作する。また、スクリーン4の最下部の接合片3が、ボトムレール11への昇降コード5の取付位置付近である水平部12の上面に固定されているので、力F2は小さくなる。従って、ボトムレール11は傾動し難い。
図4は、ボトムレールの更なる別例を示す。このボトムレール23は、形材で断面コ字状に形成された水平部24の下辺後端部26に縦長の錘27が取着されて垂直部25が形成されている。なお、水平部24には昇降コード5の下端を取着するための空間が確保されている。
また、水平部24は昇降コード5を上方へ導出するために、上辺のみに溝状の開口部を設けた形状としてもよい。
図8は、ボトムレールの更なる別例を示す。このボトムレール43は、水平部44の後端部から下方に延び、さらに前方に延びる垂直部45が一体に形成され、水平部44の前端から垂直部45の前端47にかけて、スクリーン4の下端の生地2で覆われている。そして、前記垂直部45に縦長の錘48が収容されている。
図9は、ボトムレールの更なる別例を示す。このボトムレール49はアルミ形材で形成され、断面縦長の板状の鉄等の錘50にネジ51を螺入し、そのネジ51の先端を垂直部52の内側面に押し当てることにより、錘50の上下両端をリブ53に押し当てて、錘50をボトムレール49に固定する構成としたものである。
また、図10に示すように、ボトムレール49を上方へ引き上げると、スクリーン4がボトムレール49上に畳み込まれる。この状態では、スクリーン4の後端縁とボトムレール49の垂直部52が、前後方向にほぼ連なるように位置している。
(1)ボトムレールの重心を、昇降コードの取付位置の下方に位置させたので、ボトムレールを昇降してスクリーンを昇降操作するとき、ボトムレールの傾動を抑制することができる。
(2)スクリーンの前後幅の中央部からずれた位置で昇降コードをスクリーンに挿通したプリーツスクリーンにおいても、ボトムレール重心を、昇降コードの取付位置の下方に位置させたので、スクリーンの昇降操作時のボトムレールの傾動を抑制することができる。
(3)図1に示すように、ボトムレール11を縦長とし、その上端部で昇降コード5を取着することにより、重心Wの上方に昇降コード5を取着することができる。
(4)図2に示すように、ボトムレール15の水平部16の後端部に垂直部17を設けて、ボトムレール15の重心Wを水平部16の後端側に位置させ、その重心Wの上方でボトムレール15に昇降コード5を取着することができる。
(5)水平部の後端部から下方に延びる垂直部近傍に縦長の錘を取着したので、スクリーン4の昇降操作時に、ボトムレールの傾動を抑制することができる。
(6)図9に示すように、錘50をネジ51でボトムレール49の垂直部52に容易に取着することができる。
(7)図9に示すボトムレール49では、錘50を保持するリブ53間が開口されているので、ネジ51の螺入操作を容易に行なうことができる。
(8)図9及び図10に示すボトムレール49では、錘50をスクリーン4の下端部で覆って美観を向上させることができる。
・ボトムレールは、昇降コードの取付位置の下方に重心が位置するような形状であれば、任意の断面形状としてもよい。
・昇降コード5はスクリーン4の接合片以外に、スクリーンに取着したリング等の昇降コード保持部に挿通してもよい。
・スクリーン4は、上下両端に接合片を備えた多数枚の生地を、その接合片で上下方向に接続して形成してもよい。
Claims (9)
- スクリーンの前後幅の中央部からずれた位置で昇降コードをスクリーンの昇降コード保持部に挿通し、前記昇降コードの下端にボトムレールを取着して、該ボトムレールの昇降操作により前記スクリーンを昇降可能としたプリーツスクリーンにおいて、
前記ボトムレールの上端部に水平部を設け、該水平部の後端から下方に延びる垂直部を設け、
前記ボトムレールは、前記水平部と前記垂直部を構成する低質量密度の長尺形材と、前記垂直部に備えられる高質量密度で断面縦長の錘を備え、前記錘の重心を前記昇降コードの延長線上より後方に位置させ、
前記垂直部の質量密度を前記水平部の質量密度より大きくして前記ボトムレールの重心を前記水平部の後端部下方に位置させ、該重心の上方で前記ボトムレールに前記昇降コードを取着したことを特徴とするプリーツスクリーン。 - スクリーンの前後幅の中央部からずれた位置で昇降コードをスクリーンの昇降コード保持部に挿通し、前記昇降コードの下端にボトムレールを取着して、該ボトムレールの昇降操作により前記スクリーンを昇降可能としたプリーツスクリーンにおいて、
前記ボトムレールの上端部に水平部を設け、該水平部の後端から下方に延びる垂直部を設け、
前記ボトムレールは、前記水平部と前記垂直部を構成する低質量密度の長尺形材と、前記垂直部に備えられる高質量密度で断面縦長の錘を備え、前記錘に螺入したネジの先端を前記垂直部に押し当てて、該錘の上下両端を前記形材に係合させ、
前記垂直部の質量密度を前記水平部の質量密度より大きくして前記ボトムレールの重心を前記水平部の後端部下方に位置させ、該重心の上方で前記ボトムレールに前記昇降コードを取着したことを特徴とするプリーツスクリーン。 - 前記垂直部は、下方に向かって質量密度を徐々に大きくしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のプリーツスクリーン。
- 前記垂直部の後端面と、前記スクリーンの後端縁とを前後方向にほぼ揃えて位置させたことを特徴とする請求項1又は2に記載のプリーツスクリーン。
- 前記水平部に、前記昇降コードの下端を保持する空間を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプリーツスクリーン。
- 前記垂直部には、前記ネジを押し当てる位置にリブを設けたことを特徴とする請求項2記載のプリーツスクリーン。
- 前記水平部は、一部を開口した溝形として、前記昇降コードの下端とピッチ保持コードの下端を着脱可能に支持する取付具を挿入可能としたことを特徴とする請求項5記載のプリーツスクリーン。
- 生地の折り目に接合片を設け、前記接合片に前記昇降コードを挿通し、前記水平部で前記接合片を押し上げて、前記スクリーンを畳み込み可能としたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のプリーツスクリーン。
- 最下段の前記接合片を前記水平部に固定したことを特徴とする請求項8記載のプリーツスクリーン。
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