JP4897353B2 - 錠前装置および施解錠方法 - Google Patents

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Description

本発明は、出入口扉を施解錠する錠前装置および施解錠方法に関するものであり、特に、出入口扉の設置された監視領域において異常が発生した場合に、鍵を所持しない正当な利用者(警備員等)によって、出入口扉の解錠が可能な錠前装置および施解錠方法に関する。
従来、一般的な警備システムでは、契約者から警備対象先である建造物の鍵を事前に受領し、当該建造物(監視領域)に異常が発生した場合には、事前に受領していた鍵を用いて警備員が館内に入り、監視領域における異常原因の追究、および適切な処置を行うことで警備サービスを提供している。
しかし、上記のような警備システムでは、警備対象先の契約者より鍵を事前に受領することにより警備サービスを提供するため、事前に受領した鍵の保管場所の確保、または管理の負担が増大するという問題があった。
そこで、事前に鍵を受領しなくとも、異常が発生した監視領域の出入口扉を施解錠できる錠前装置が公開されている(例えば、特許文献1参照)。この錠前装置は、シリンダ錠の外側に、シリンダの回動を電気的に規制するロック機構を持つ外部ケースを設け、外部ケースの中でシリンダ錠の部分が回転可能な構成にしている。通常はロック機構によりシリンダ錠の部分をロックしておき、通常のシリンダ錠と同様に利用し、監視領域に異常等が発生して警備員が施解錠する場合は、携帯端末から解除信号を送信してロック機構を解除し、簡易な鍵を用いてシリンダ錠ごと回転させて施解錠する。
特開2004−211405号公報
しかしながら、特許文献1の錠前装置では、契約先の鍵は不要となるが、別途簡易な鍵が必要となる。また、鍵穴とは、V字型の形状や内部に凹凸を有する形状など様々な種類の形状のものがあるため、全てのシリンダ錠の鍵穴に対応し得る一つの簡易な鍵の共通化を図ることは難しく、結果として複数の簡易な鍵を用意し管理しなければならなかった。さらに、特許文献1の錠前装置では、新しいシリンダ錠に交換するたびに電気錠を取り付ける加工を行ったり、新しいシリンダ錠の鍵穴の形状に対応する簡易な鍵の作成を必要とする場合があり、シリンダ錠の交換の際の作業に手間が掛かっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、事前の出入口扉の鍵の受領をしなくても操作部を操作することのみで出入口扉の施解錠を行うことができ、契約先の鍵等の保管場所の確保および管理の負担を軽減し、かつシリンダ錠のメンテナンス作業が不要な錠前装置および施解錠方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、出入口扉に設置され、利用者の操作に応じて前記出入口扉を解錠不可能な状態である施錠状態、または解錠可能な状態である解錠可能状態にする錠前装置において、前記出入口扉の開口部に挿入した状態で保持されることによって前記出入口扉を前記施錠状態にし、前記出入口扉の前記開口部に対して移動可能な状態にされることによって前記出入口扉を前記解錠可能状態にする施解錠部と、非通電時に前記開口部に挿入された前記施解錠部に嵌合して前記施解錠部を移動不能にする位置に設けられた鉄心を有し、通電により前記鉄心の前記施解錠部との嵌合状態を解除する電磁作動部と、前記出入口扉付近に設けられ、利用者に固有の利用者識別情報の入力を受け付ける操作部と、前記電磁作動部に対する通電を制御し、前記操作部によって受け付けた前記利用者識別情報が、予め定められた前記利用者識別情報か否かを照合することにより利用者認証を行い、前記利用者認証が成功した場合、前記電磁作動部を通電する制御部と、利用者により操作されることによって回動する施解錠操作部と、前記施解錠操作部と接続された第1の歯車受けと、前記第1の歯車受けと噛み合い、前記第1の歯車受けの移動に連動して回転する歯車と、前記鉄心を前記施解錠部と嵌合する方向に付勢する弾性部材と、前記鉄心に前記歯車に噛み合う状態で固定され、前記歯車の回転に連動して、前記弾性部材による付勢力に対抗して前記鉄心を前記施解錠部との嵌合状態を解除する方向に移動する第2の歯車受けと、を備えたことを特徴とする錠前装置である。
また、本発明は、前記制御部に対して独立して電力供給が可能な外部給電部を、さらに備え、前記制御部は、前記利用者認証が成功した場合、前記外部給電部からの電力供給によって、前記電磁作動部を通電すること、を特徴とする錠前装置である。
また、本発明は、出入口扉が設置された監視領域における異常事態の発生の有無を監視する警備装置と接続されるとともに、前記出入口扉に設置され、利用者の操作に応じて前記出入口扉を解錠不可能な状態である施錠状態、または解錠可能な状態である解錠可能状態にする錠前装置において、前記出入口扉の開口部に挿入した状態で保持されることによって前記出入口扉を前記施錠状態にし、前記出入口扉の前記開口部に対して移動可能な状態にされることによって前記出入口扉を前記解錠可能状態にする施解錠部と、非通電時に前記開口部に挿入された前記施解錠部に嵌合して前記施解錠部を移動不能にする位置に設けられた鉄心を有し、通電により前記鉄心の前記施解錠部との嵌合状態を解除する電磁作動部と、前記出入口扉付近に設けられ、前記警備装置によって前記監視領域の異常が検知された場合に異常検知情報を通報する警備状態、または前記警備装置によって前記監視領域の異常が検知された場合に前記異常検知情報を通報しない警備解除状態の設定を受け付ける警備モード操作部と、前記警備モード操作部の内部に設けられ、前記電磁作動部に対する通電を制御し、前記警備モード操作部により前記警備解除状態の設定を受け付けた場合、前記電磁作動部を通電し、前記警備モード操作部により前記警備状態の設定を受け付けた場合、前記電磁作動部を非通電にする制御部と、利用者により操作されることによって回動する施解錠操作部と、前記施解錠操作部と接続された第1の歯車受けと、前記第1の歯車受けと噛み合い、前記第1の歯車受けの移動に連動して回転する歯車と、前記鉄心を前記施解錠部と嵌合する方向に付勢する弾性部材と、前記鉄心に前記歯車に噛み合う状態で固定され、前記歯車の回転に連動して、前記弾性部材による付勢力に対抗して前記鉄心を前記施解錠部との嵌合状態を解除する方向に移動する第2の歯車受けと、をさらに備えたこと、を備えたことを特徴とする錠前装置である。
また、本発明は、前記警備モード操作部における前記制御部に対して独立して電力供給が可能な外部給電部を、さらに備え、前記制御部は、前記警備モード操作部により前記警備解除状態の設定を受け付けた場合、前記外部給電部からの電力供給によって、前記電磁作動部を通電すること、を特徴とする錠前装置である。
また、本発明は、前記施解錠部は、前記出入口扉の本締まり施錠と、前記出入口扉の空締まり施錠が可能なデッドロッキングラッチボルトを含むこと、を特徴とする錠前装置である。
また、本発明は、前記施解錠操作部は、利用者により操作されたシリンダまたはサムターンに連動して回動するカムを含むこと、を特徴とする錠前装置である。
また、本発明は、前記歯車は、ピニオンを含み、前記第1の歯車受けおよび前記第2の歯車受けは、ラックを含むこと、を特徴とする錠前装置である。
また、本発明は、利用者の操作に応じて入口扉を解錠不可能な状態である施錠状態、または解錠可能な状態である解錠可能状態にする錠前装置で実行される施解錠方法において、前記出入口扉付近に設けられた操作部によって、利用者に固有の利用者識別情報の入力を受け付ける操作工程と、前記出入口扉の開口部に挿入した状態で保持されることによって前記出入口扉を前記施錠状態にし、前記開口部に対して移動可能な状態にされることによって前記出入口扉を前記解錠可能状態にする施解錠部に嵌合して、非通電時に前記開口部に挿入された前記施解錠部を移動不能にする位置に設けられた鉄心を有する電磁作動部に対する通電を制御する工程であって、前記操作工程によって受け付けた前記利用者識別情報が、予め定められた前記利用者識別情報か否かを照合することにより利用者認証を行い、前記利用者認証が成功した場合、前記電磁作動部を通電して前記鉄心の前記施解錠部との嵌合状態を解除する施解錠制御工程と、を含み、前記錠前装置は、利用者により操作されることによって回動する施解錠操作部と、前記施解錠操作部と接続された第1の歯車受けと、前記第1の歯車受けと噛み合い、前記第1の歯車受けの移動に連動して回転する歯車と、前記鉄心を前記施解錠部と嵌合する方向に付勢する弾性部材と、前記鉄心に前記歯車に噛み合う状態で固定された第2の歯車受けと、を備え、前記第2の歯車受けが、前記歯車の回転に連動して、前記弾性部材による付勢力に対抗して前記鉄心を前記施解錠部との嵌合状態を解除する方向に移動する解錠工程を含むことを特徴とする施解錠方法である。
また、本発明は、利用者の操作に応じて出入口扉を解錠不可能な状態である施錠状態、または解錠可能な状態である解錠可能状態にする錠前装置で実行される施解錠方法において、前記出入口扉付近に設けられた警備モード操作部によって、監視領域を監視する警備装置によって前記監視領域の異常が検知された場合に異常検知情報を通報する警備状態、または前記警備装置によって前記監視領域の異常が検知された場合に前記異常検知情報を通報しない警備解除状態の設定を受け付ける警備モード操作工程と、前記出入口扉の開口部に挿入した状態で保持されることによって前記出入口扉を前記施錠状態にし、前記開口部に対して移動可能な状態にされることによって前記出入口扉を前記解錠可能状態にする施解錠部に嵌合して、非通電時に前記開口部に挿入された前記施解錠部を移動不能にする位置に設けられた鉄心を有する電磁作動部に対する通電を制御する工程であって、前記警備モード操作工程により前記警備解除状態の設定を受け付けた場合、前記電磁作動部を通電し、前記警備モード操作工程により前記警備状態の設定を受け付けた場合、前記電磁作動部を非通電にする施解錠制御工程と、を含み、前記錠前装置は、利用者により操作されることによって回動する施解錠操作部と、前記施解錠操作部と接続された第1の歯車受けと、前記第1の歯車受けと噛み合い、前記第1の歯車受けの移動に連動して回転する歯車と、前記鉄心を前記施解錠部と嵌合する方向に付勢する弾性部材と、前記鉄心に前記歯車に噛み合う状態で固定された第2の歯車受けと、を備え、前記第2の歯車受けが、前記歯車の回転に連動して、前記弾性部材による付勢力に対抗して前記鉄心を前記施解錠部との嵌合状態を解除する方向に移動する解錠工程を含むことを特徴とする施解錠方法である。
本発明によれば、施解錠部が、出入口扉の開口部に挿入した状態で保持されることによって出入口扉を施錠状態にし、出入口扉の開口部に対して移動可能な状態にされることによって出入口扉を解錠可能状態にし、電磁作動部が、非通電時に開口部に挿入された施解錠部に嵌合して施解錠部を移動不能にする位置に設けられた鉄心を有し、通電により鉄心の施解錠部との嵌合状態を解除し、出入口扉付近に設けられた操作部が、利用者に固有の利用者識別情報の入力を受け付け、制御部が、電磁作動部に対する通電を制御し、受け付けた利用者識別情報の利用者認証を行い、利用者認証が成功した場合、電磁作動部を通電する。従って、利用者は、事前に出入口扉を解錠する鍵等を受領しなくても、操作部を操作することのみで出入口の施解錠を行うことができ、出入口扉の鍵等の保管場所の確保および管理の負担を軽減し、かつ出入口扉の鍵等を挿入するシリンダ錠の加工等のメンテナンス作業が不要となるという効果を奏する。また、本発明によれば、施解錠操作部が、利用者により操作されることによって回動し、第1の歯車受けが施解錠操作部と接続され、歯車が、第1の歯車受けと噛み合い、第1の歯車受けの移動に連動して回転し、弾性部材が、鉄心を施解錠部と嵌合する方向に付勢し、第2の歯車受けが、鉄心に歯車に噛み合う状態で固定され、歯車の回転に連動して、弾性部材による付勢力に対抗して鉄心を施解錠部との嵌合状態を解除する方向に移動する。従って、操作部からの操作による電力を使用した施解錠だけでなく、施解錠操作部による操作によっても出入口扉の施解錠を行うことができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、外部給電部によって、制御部に対して独立して電力供給が可能となり、制御部が、利用者認証が成功した場合、外部給電部からの電力供給によって、電磁作動部を通電する。従って、例えば、停電時などであっても、制御部に電力を供給することができ、出入口扉の施解錠を行うことができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、施解錠部が、出入口扉の開口部に挿入した状態で保持されることによって出入口扉を施錠状態にし、出入口扉の開口部に対して移動可能な状態にされることによって出入口扉を解錠可能状態にし、電磁作動部が、非通電時に開口部に挿入された施解錠部に嵌合して施解錠部を移動不能にする位置に設けられた鉄心を有し、通電により鉄心の施解錠部との嵌合状態を解除し、出入口扉付近に設けられた警備モード操作部が、警備装置によって監視領域の異常が検知された場合に異常検知情報を通報する警備状態、または警備装置によって監視領域の異常が検知された場合に異常検知情報を通報しない警備解除状態の設定を受け付け、警備モード操作部の内部に設けられた制御部が、電磁作動部に対する通電を制御し、警備解除状態の設定を受け付けた場合は、電磁作動部を通電し、警備状態の設定を受け付けた場合は、電磁作動部を非通電にする。従って、利用者は、事前に出入口扉を解錠する鍵等を受領しなくても、警備装置の設定を操作部に入力する操作に連動して出入口の施解錠を行うことができ、出入口扉の鍵等の保管場所の確保および管理の負担を軽減し、かつ出入口扉の鍵等を挿入するシリンダ錠の加工等のメンテナンス作業が不要となるという効果を奏する。また、本発明によれば、施解錠操作部が、利用者により操作されることによって回動し、第1の歯車受けが施解錠操作部と接続され、歯車が、第1の歯車受けと噛み合い、第1の歯車受けの移動に連動して回転し、弾性部材が、鉄心を施解錠部と嵌合する方向に付勢し、第2の歯車受けが、鉄心に歯車に噛み合う状態で固定され、歯車の回転に連動して、弾性部材による付勢力に対抗して鉄心を施解錠部との嵌合状態を解除する方向に移動する。従って、操作部からの操作による電力を使用した施解錠だけでなく、施解錠操作部による操作によっても出入口扉の施解錠を行うことができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、外部給電部によって、警備モード操作部における制御部に対して独立して電力供給が可能となり、制御部が、警備解除状態の設定を受け付けた場合、外部給電部からの電力供給によって、電磁作動部を通電する。従って、例えば、停電時などであっても、制御部に電力を供給することができ、警備装置の設定および出入口扉の施解錠を行うことができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、施解錠部は、出入口扉の本締まり施錠と、出入口扉の空締まり施錠が可能なデッドロッキングラッチボルトを含んでいる。従って、本締まり施錠と空締まり施錠を別個のボルトで行う必要がなく、錠前装置の構成を簡潔にできるという効果を奏する。
また、本発明によれば、施解錠操作部は、利用者により操作されたシリンダまたはサムターンに連動して回動するカムを含んでいる。従って、操作部からの操作による電力を使用した施解錠だけでなく、カムによる操作によっても出入口扉の施解錠を行うことができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、歯車は、ピニオンを含み、第1の歯車受けおよび第2の歯車受けは、ラックを含んでいる。従って、操作部からの操作による電力を使用した施解錠だけでなく、施解錠操作部による操作によってピニオンおよびラックによる出入口扉の施解錠を行うことができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる錠前装置および施解錠方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
本実施の形態にかかる錠前装置は、警備装置が設置されている建造物等の監視領域に異常が発生した場合に、駆けつけた警備員等がその監視領域に設置された出入口扉を解錠する鍵等を所持していなくても、出入口扉を解錠できるものである。
図1は、第1の実施の形態にかかる錠前装置の構成を示す説明図である。図1に示すように、本実施の形態にかかる錠前装置100は、出入口扉1に設置された錠前機構2と、警備装置90と、操作部91とから主に構成されており、錠前機構2の内部は、デッドロッキングラッチボルト10と、ソレノイド本体21および鉄心22を有するソレノイド20と、カム50と、ラック13、ピニオン30と、バネ40と、レバーハンドル70と、レバーハンドル施解錠制御板60と、制御部80と、外部給電部81とを主に備えている。
警備装置90は、出入口扉1が設置されている監視領域を監視(警備)するものであり、監視領域において異常が発生した場合は、通報先である監視センタへ異常を検知した旨の異常検知情報の通報をするものである。そして、監視センタは、監視領域の警備装置から異常検知情報の通報を受信すると、待機中の警備員に対して異常が検知された監視領域へ向かう旨の指示を出すとともに、必要に応じて警察や消防など関係機関への通報を行うことになる。なお、本実施の形態では、錠前装置は警備装置と有線で接続されているが、無線通信により接続された構成としてもよい。
操作部91は、出入口扉1付近の監視領域外に設置され、警備員等の利用者に固有の利用者ID(利用者識別情報)の入力を受け付けるものであり、例えばテンキーや、接触式または非接触式のカードリーダ、タッチパネル、指紋や虹彩や静脈等の生体情報読取装置等、利用者が特定されるものであればよい。
デッドロッキングラッチボルト10は、先端部12と軸部11とによって主に構成されており、出入口扉1の本締まり施錠を行うデッドボルトの機能と、出入口扉1の空締まり施錠を行うラッチボルトの機能を兼ねており、上記両施錠が可能なボルトである。図2−1は、デッドロッキングラッチボルト10の上面図の一例を示す図であり、図2−2は、デッドロッキングラッチボルト10の側面図の一例を示す図である。また、図3は、デッドロッキングラッチボルト10の斜視図の一例を示す図である。ここで、本締まり施錠とは、出入口扉1にデッドロッキングラッチボルト10の先端が挿入され、かつデッドロッキングラッチボルト10が移動不能で、出入口扉1に設けられたレバーハンドルやドアノブ等を操作しても出入口扉1を開けることができない状態をいう。また、空締まりとは、出入口扉1が風圧等で開かないように仮締まりを行うことであり、デッドロッキングラッチボルト10が移動可能で、出入口扉1からデッドロッキングラッチボルト10の先端が抜き出し可能で、出入口扉1に設けられたレバーハンドルやドアノブ等を操作すると、デッドロッキングラッチボルト10が出入口扉1から抜き出され、出入口扉を開けることができる状態をいう。
図1、図2−1、図2−2、および図3に示すように、デッドロッキングラッチボルト10の軸部11は、略直方体形状の金属性材料で形成されている。また、軸部11の一方の端面には、先端部12が接続されており、この先端部12は、施錠が行われると出入口扉1の開口部(不図示)に挿入される部分で、略三角柱形状の金属性材料で形成されている。軸部11には、その中央付近に鉄心22が嵌合される断面コの字形状の切欠き部11aと、先端部12と反対側の端部近傍にレバーハンドル施解錠制御板60が挿入される挿入口11bとが設けられている。
デッドロッキングラッチボルト10は、切欠き部11aと鉄心22が嵌合すると、出入口扉1の開口部に挿入した状態で保持されることになり、出入口扉1を施錠状態、すなわち出入口扉1を本締まり施錠状態にする。また、デットロッキングラッチボルト10は、切欠き部11aと鉄心22の嵌合状態が解除されると、出入口扉1の開口部に対して移動可能な状態にされ、出入口扉1を解錠可能状態、すなわち出入口扉1を空締まり施錠状態にする。
また、デッドロッキングラッチボルト10は、鉄心22が図1におけるβ方向に移動することにより鉄心22との嵌合状態が解除されると、出入口扉1の開口部に対して移動可能な状態にされ、出入口扉1を解錠可能状態(空締まり施錠状態)にする。さらに、デッドロッキングラッチボルト10は、鉄心22が図1におけるβ方向と反対方向に移動することにより鉄心22と嵌合されると、出入口扉1の開口部に挿入した状態で保持されることになり、出入口扉1を施錠状態(本締まり施錠状態)にする。
ソレノイド20は、電磁石の一種で、電磁誘導の作用によって、電気的エネルギーを機械的エネルギーに変換するものである。図4は、ソレノイド20の正面図の一例を示す図である。図4に示すように、ソレノイド20は、ソレノイド本体21と、鉄心22と、バネ23とにより構成されている。そして、ソレノイド本体21には、孔部21aが設けられており、その孔部21aの底面にバネ23が設置されている。さらに、孔部21aには、バネ23の孔部21aの底面と反対側の端部まで、鉄心22が挿入されている。そして、バネ23が鉄心22をデッドロッキングラッチボルト10と嵌合する方向、すなわち、β方向と反対方向に付勢している。
ここで、鉄心22について、さらに詳細に説明する。図5−1は、鉄心22の正面図の一例を示す図であり、図5−2は、鉄心22の側面図の一例を示す図である。図5−1に示すように、鉄心22は、略立方体形状の一端を斜面に切断された斜面切断部22aを有する形状となっており、金属性材料で形成されている。そして、図5−2に示すように、鉄心22の斜面切断部22aの側面(図5−1の正面図における正面の反対面)には、ラック24が固定されている。
鉄心22は、非通電時には孔部21aから抜き出てデッドロッキングラッチボルト10を移動不能にする位置に設けられている。すなわち、鉄心22は、非通電時に孔部21aから抜き出た状態となり、かかる状態で、出入口扉1の開口部に挿入されたデッドロッキングラッチボルト10の切欠き部11aに嵌合する位置に設けられ、これによって、デッドロッキングラッチボルト10を移動不能にする。より具体的には、ソレノイド20が非通電にされることにより、鉄心22が孔部21aから抜き出る方向、すなわち図1におけるβ方向と反対方向に移動していき、斜面切断部22aがデッドロッキングラッチボルト10の切欠き部11aを通って、完全に抜き出る位置まで移動することによって、鉄心22とデッドロッキングラッチボルト10が嵌合する。一方、この状態でソレノイド20が通電されることにより、鉄心22が孔部21aに挿入する方向、すなわち図1におけるβ方向に移動していき、斜面切断部22aの下端(斜面切断部22aとそれに続く平坦面との屈曲部分)がデッドロッキングラッチボルト10の切欠き部11aの下端まで移動することによって、鉄心22とデッドロッキングラッチボルト10との嵌合状態を解除する。
制御部80は、ソレノイド20に対する通電を制御するものである。すなわち、制御部80は、操作部91によって受け付けた利用者IDが、記憶部(不図示)等に予め定められた利用者IDか否かを照合することによって利用者認証を行い、その利用者認証が成功した場合に、ソレノイド20が非通電であればソレノイド20を通電し、ソレノイド20が通電されていればソレノイド20を非通電にするものである。また、通常時は、監視領域等に供給される電力等を操作部91やソレノイド20等に供給するが、例えば、停電時等により電力が供給できない場合には、制御部80は、外部給電部81によって供給された電力を操作部91に供給し、操作部91から受け付けた利用者IDの利用者認証が成功した場合、外部給電部81によって供給された電力をソレノイド20に供給して通電する。
ここで、制御部80は、汎用の電源と接続されており、かかる汎用の電源から電力供給をうけて、ソレノイド20に対する通電を行うようになっている。
外部給電部81は、制御部80に対して独立して電力を供給するものであり、例えば、電池等が該当する。停電時等により制御部80に汎用の電源からの電力供給をうけられない場合には、制御部80には外部給電部81からの電力が供給され、これにより停電時にもソレノイド20に対する通電および非通電の制御が可能となる。
カム50は、監視領域の外部側に設けられた出入口扉1を解錠するための鍵を挿入して回動操作されるシリンダ(不図示)や、監視領域の内部側に設けられた出入口扉1を解錠するためのサムターン(不図示)が設けられており、利用者がシリンダまたはサムターンを回動操作すると、そのシリンダまたはサムターンに連動して図1におけるR1方向またはR1方向と反対方向に回動するものである。
ラック13は、カム50に接続されており、カム50の回動に連動して図1におけるα方向、またはα方向と反対方向に移動するものである。また、ラック13は、後述する歯車のピニオン30に噛み合う凹凸形状に形成された面を有し、その凹凸形状の面とピニオン30とが噛み合っている(図6参照)。
ピニオン30は、外歯車30aと、外歯車30aより小径の歯車である内歯車30bとの2つの歯車によって構成されている。図6は、ピニオン30と、ラック13および鉄心22に固定されたラック24とが噛み合う状態の一例を示す図である。図6に示すように、デッドロッキングラッチボルト10の軸部11の上面にラック13が設けられている。そして、ラック13の凹凸形状の上面に、ピニオン30の内歯車30bが噛み合っており、ピニオン30の外歯車30aに、鉄心22に固定されたラック24が噛み合っている。このため、ラック13がα方向に移動すると、ピニオン30がR2方向に回転し、ピニオン30の回転に連動してラック24が下方に移動する。その結果、ラック24が接続された鉄心22がデッドロッキングラッチボルト10との嵌合状態を解除する方向、すなわちβ方向に移動する。
バネ40は、デッドロッキングラッチボルト10に軸部11における先端部12と反対の端部と、錠前機構のカバーとに固定されており、デッドロッキングラッチボルト10を出入口扉1の開口部に向けて付勢している。
レバーハンドル70は、錠前装置100が解錠可能状態にあるときに、出入口扉1を解錠するために、利用者により図1におけるR3方向に回動操作されるものである。
レバーハンドル施解錠制御板60は、一方の端部がデッドロッキングラッチボルト10の軸部11に設けられた挿入口11bに接続され、反対側の端部がレバーハンドル70に接続されており、レバーハンドル70の回動に連動して回動することによって、デッドロッキングラッチボルト10をα方向またはα方向と反対方向に移動させるものである。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかる錠前装置100の解錠動作について説明する。まず、利用者が出入口扉1の鍵を所持していない場合の解錠動作について、図1、図7および図8を用いて説明する。図7は、第1の実施の形態にかかる錠前装置の解錠可能状態の一例を示す図である。図8は、第1の実施の形態にかかる錠前装置の解錠状態の一例を示す図である。なお、図1は、第1の実施の形態にかかる錠前装置の施錠状態の一例を示す図となっている。
例えば、監視領域に異常が発生し、異常検知情報の通報を受けた監視センタは、待機中の警備員をその監視領域へ向かわせる。そして、その監視領域に設置された出入口扉1の鍵を所持していない警備員が駆けつけて、図1に示す施錠状態から監視領域に入るために解錠動作を行う場合、出入口扉1付近に設置された操作部91に警備員の利用者IDを入力する。操作部91が利用者IDを受け付けると、制御部80は、受け付けた利用者IDが、記憶部等に予め定められた利用者IDか否かを照合することで利用者認証を行い、その利用者認証が成功した場合に、ソレノイド20が非通電であればソレノイド20を通電する。なお、ソレノイド20が通電される前の施錠状態とは、図1に示すように、出入口扉1にデッドロッキングラッチボルト10の先端部12が挿入されており、このデッドロッキングラッチボルト10の切欠き部11a(図2、3参照)に鉄心22が嵌合され、デッドロッキングラッチボルト10が移動不能になっている状態である。
ソレノイド20は、制御部80により通電されると、図7に示すように、ソレノイド20の鉄心22がソレノイド本体21の孔部21a(図4参照)に挿入される方向、すなわちβ方向へ、鉄心22の斜面切断部22aの下端がデッドロッキングラッチボルト10の切欠き部11aの端部の位置まで移動することによって、鉄心22とデッドロッキングラッチボルト10の切欠き部11aとの嵌合状態が解除される。この状態において、デッドロッキングラッチボルト10にα方向の動力が加えられた場合は、デッドロッキングラッチボルト10の切欠き部11aの側内壁面の下端が、斜面切断部22aの下端をα方向に押圧することで、鉄心22がさらにβ方向に移動するため、デッドロッキングラッチボルト10はα方向に移動可能となっており、解錠可能状態となっている。そして、警備員等の利用者によりレバーハンドル70がR3方向に回動操作されると、レバーハンドル70に接続されているレバーハンドル施解錠制御板60は、レバーハンドル70の回動に連動してR3方向に回動する。
レバーハンドル施解錠制御板60がR3方向に回動すると、図8に示すように、レバーハンドル施解錠制御板60と挿入口11bで接続されているデッドロッキングラッチボルト10は、レバーハンドル施解錠制御板60の回動に連動して、バネ40の付勢力に対抗してα方向に移動する。すると、デッドロッキングラッチボルト10がα方向に移動した場合は、デッドロッキングラッチボルト10の切欠き部11aの側内壁面の下端が、斜面切断部22aの下端をα方向に押圧し、鉄心22がさらにβ方向に移動する。そして、デッドロッキングラッチボルト10の切欠き部11aの側内壁面の下端が、さらに、斜面切断部22aの斜面を上面に沿いながらα方向に押圧することになって、鉄心22は切欠き部11aから完全に抜き出ることになる。そうすると、デッドロッキングラッチボルト10の先端部12は、出入口扉1の開口部から錠前機構2に挿入され解錠状態となり、出入口扉1が開放されることになる。
なお、出入口扉1が開放された後、警備員等の利用者がレバーハンドル70から手を離すと、レバーハンドル70からの動力がなくなるため、バネ40の付勢力によりデッドロッキングラッチボルト10がα方向と反対方向に移動する。そして、デッドロッキングラッチボルト10の移動に連動して、レバーハンドル施解錠制御板60がR3方向と反対方向に回動する。そして、レバーハンドル70は、レバーハンドル施解錠制御板60の回動に連動してR3方向と反対方向に回動し、図7に示すような解錠可能状態に戻ることになる。
このように、監視領域に異常が発生した場合などに、出入口扉1の鍵を所持しない警備員等の正当な利用者によっても錠前装置100を解錠して、出入口扉1を開放することができ、鍵を所持しない警備員においても監視領域の異常の原因追及等を行うことができる。
なお、上記では、監視領域に異常が発生した場合に、出入口扉1の鍵を所持しない警備員等の利用者による解錠動作であるが、監視領域の住人等の利用者が不在の場合に、警備装置90の点検にきた警備員等が出入口扉1の解錠を行う場合も、同様の解錠動作を行うことができる。
また、そのように警備装置90の点検にきた警備員等が出入口扉1の施錠を行う場合について図1、図7を用いて説明する。監視領域に設置された出入口扉1の鍵を所持していない警備員が施錠動作を行う場合、出入口扉1付近に設置された操作部91に警備員の利用者IDを入力する。操作部91が、利用者IDの入力を受け付けると、制御部80は、受け付けた利用者IDが、記憶部等に予め定められた利用者IDか否かを照合することで利用者認証を行い、その利用者認証が成功した場合に、ソレノイド20が通電されていればソレノイド20を非通電にする。
ソレノイド20は、制御部80により非通電にされると、ソレノイド20の鉄心22がソレノイド本体21の孔部21a(図4参照)から抜き出る方向、すなわちβ方向と反対方向へ移動し、図1に示すように、斜面切断部22aがデッドロッキングラッチボルト10の切欠き部11a(図2、3参照)を通って、完全に抜き出る位置まで移動することによって、鉄心22とデッドロッキングラッチボルト10とが嵌合して、施錠状態になる。
このように、監視領域の住人等の利用者が不在の場合に、警備装置90の点検にきた警備員等の利用者によっても、錠前装置100を施錠することができる。
次に、利用者が出入口扉1の鍵を所持している場合の解錠動作、及び利用者が監視領域の内部から行う解錠動作について、図1、図7および図8を用いて説明する。図1に示す施錠状態において、監視領域の外部から解錠動作を行う場合、監視領域に設置された出入口扉1の鍵を所持している利用者は、カム50に設けられたシリンダ(不図示)に鍵を挿入してR1方向に回動操作する。また、監視領域の内部から解錠動作を行う場合、利用者は、カム50に設けられたサムターン(不図示)をR1方向に回動操作する。
利用者によるシリンダまたはサムターンの回動操作が行われると、カム50は、そのシリンダまたはサムターンの回動動作に連動してR1方向に回動する。そして、カム50に接続されたラック13がカム50の回動に連動してα方向に移動して、ラック13の凹凸形状の上面に噛み合っているピニオン30の内歯車30b(図6参照)がR2方向に回転し、外歯車30a(図6参照)を含めたピニオン30全体がR2方向に回転する。
外歯車30aがR2方向に回転すると、図7に示すように、外歯車30aに噛み合っているラック24(図5−2参照)が、外歯車30aの回転に連動してβ方向に移動し、ラック24が固定されている鉄心22がソレノイド本体21の孔部21a(図4参照)に挿入される方向、すなわちβ方向へ、鉄心22の斜面切断部22aの下端がデッドロッキングラッチボルト10の切欠き部11aの端部の位置まで移動することによって、鉄心22とデッドロッキングラッチボルト10の切欠き部11aとの嵌合状態が解除され、出入口扉1の鍵を所持していない警備員等の解錠動作の場合と同様に、解錠可能状態となる。そして、出入口扉1の鍵を所持していない警備員等の解錠動作の場合と同様に、利用者がレバーハンドル70を回動操作することによって、図8に示すような解錠状態となり、出入口扉1が開放されることになる。また、出入口扉1が開放された後も、出入口扉1の鍵を所持していない場合と同様に、図7に示すような解錠可能状態に戻ることになる。
次に、利用者が出入口扉1の鍵を所持している場合の施錠動作、及び利用者が監視領域の内部から行う施錠動作について、図1、図7を用いて説明する。図7に示す解錠可能状態において、監視領域の外部から施錠動作を行う場合、監視領域に設置された出入口扉1の鍵を所持している利用者は、カム50に設けられたシリンダ(不図示)に鍵を挿入してR1方向と反対方向に回動操作する。また、監視領域の内部から施錠動作を行う場合、利用者は、カム50に設けられたサムターン(不図示)をR1方向と反対方向に回動操作する。
利用者によるシリンダまたはサムターンの回動操作が行われると、カム50は、そのシリンダまたはサムターンの回動動作に連動してR1方向と反対方向に回動する。そして、カム50に接続されたラック13がカム50の回動に連動してα方向と反対方向に移動して、ラック13の凹凸形状の上面に噛み合っているピニオン30の内歯車30b(図6参照)がR2方向と反対方向に回転し、外歯車30a(図6参照)を含めたピニオン30全体がR2方向と反対方向に回転する。
外歯車30aがR2方向と反対方向に回転すると、外歯車30aに噛み合っているラック24(図5−2参照)が、外歯車30aの回転に連動してβ方向と反対方向に移動し、ラック24が固定されている鉄心22がソレノイド本体21の孔部21a(図4参照)から抜き出る方向、すなわちβ方向と反対方向へ移動し、図1に示すように、斜面切断部22aがデッドロッキングラッチボルト10の切欠き部11a(図2、3参照)を通って、完全に抜き出る位置まで移動することによって、鉄心22とデッドロッキングラッチボルト10とが嵌合して、施錠状態になる。
このように、出入口扉1の鍵を所持している利用者が解錠動作または施錠動作を行う場合、及び利用者が監視領域の内部から解錠動作または施錠動作を行う場合は、ソレノイド20に電力を供給することなく錠前装置100の解錠または施錠を行うことができる。
以上のように、本実施の形態にかかる錠前装置100は、警備員等の利用者が、事前に監視領域の出入口扉1を解錠する鍵を受領しなくても、操作部91に利用者IDを入力することのみで出入口扉1の施解錠を行うことができ、出入口扉1の鍵の保管場所の確保および管理の負担を軽減し、かつ出入口扉1の鍵を挿入するシリンダやサムターン等の加工等のメンテナンス作業が不要となる。また、外部給電部81から制御部80に電力を供給することができるため、停電時など電力が供給できない場合であっても出入口扉1の施解錠を行うことができる。さらに、操作部91からの利用者IDの入力による電力を使用した施解錠だけでなく、シリンダやサムターンを回動操作することによって、ピニオンおよびラックによる出入口扉1の施解錠を行うことができる。さらに、デッドロッキングラッチボルト10が、本締まり施錠と空締まり施錠を行うことができるため、両施錠を別個のボルトで行う必要がなく、錠前装置100の構成を簡潔にできる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態にかかる錠前装置は、操作部から受け付けた利用者IDの認証が成功した場合に、ソレノイドを通電して錠前装置の施解錠を行うものであったが、本実施の形態では、操作部から受け付けた利用者IDの認証が成功し、かつ警備装置の動作を決定する警備モードの設定に連動して、錠前装置の施解錠を行うものである。
図9は、第2の実施の形態にかかる錠前装置の構成を示す説明図である。図9に示すように、本実施の形態にかかる錠前装置200は、警備装置900と接続されており、出入口扉1に設置された錠前機構201と、警備モード操作部910と、外部給電部810とから主に構成されており、錠前機構201の内部は、デッドロッキングラッチボルト10と、ソレノイド本体21および鉄心22を有するソレノイド20と、カム50と、ラック13、ピニオン30と、バネ40と、レバーハンドル70と、レバーハンドル施解錠制御板60とを主に備えている。ここで、デッドロッキングラッチボルト10と、ソレノイド20と、カム50と、ラック13、ピニオン30と、バネ40と、レバーハンドル70と、レバーハンドル施解錠制御板60は、第1の実施の形態にかかる錠前装置と同様であるため、説明を省略する。
警備装置900は、出入口扉1が設置されている監視領域を監視(警備)するものであり、警備モードが警備状態に設定されており、監視領域において異常が発生した場合は、通報先である監視センタへ異常を検知した旨の異常検知情報の通報をするものである。また、警備装置900は、警備モードが警備解除状態に設定されており、監視領域において異常が発生した場合には、監視センタへの異常検知情報の通報は行わない。そして、監視センタは、監視領域の警備装置から異常検知情報の通報を受信すると、待機中の警備員に対して異常が検知された監視領域へ向かう旨の指示を出すとともに、必要に応じて警察や消防など関係機関への通報を行うことになる。なお、本実施の形態では、錠前装置は警備装置と有線で接続されているが、無線通信により接続された構成としてもよい。
ここで、警備モードとは、監視領域に設置されている各種センサにより窓や扉の開放あるいは人の存在等を検知した際の監視センタへの通報の要否、または、監視領域内への報知の要否など、各種センサの検知動作時の警備装置900の動作を決定するモードである。警備モードには、通報の要否や通報先、監視領域内への報知の要否などによって複数のモードが存在する。代表的な警備モードとしては、各種センサが検知動作を行った場合、例えば、監視領域の異常を監視し、監視領域内への人の入室を検出した場合に、所定の通報先である監視センタに異常検知情報を通報する警備状態と、各種センサが検知動作を行った場合に、監視センタに異常検知情報を通報しない警備解除状態が存在し、警備装置900は、後述する警備モード操作部910からの受け付けた入力操作に応じて警備モードを設定される。
警備モード操作部910は、第1の実施の形態における操作部と同様、出入口扉1付近の監視領域外に設置され、警備員等の利用者に固有の利用者IDの入力を受け付けるものである。さらに、警備モード操作部910は、警備装置900に設定される警備モードとして、警備状態または警備解除状態の設定を受け付けるものである。また、警備モード操作部910には、制御部911が備えられている。
制御部911は、ソレノイド20に対する通電を制御するものである。すなわち、制御部911は、警備モード操作部910によって受け付けた利用者IDが、記憶部(不図示)等に予め定められた利用者IDか否かを照合することによって利用者認証を行い、その利用者認証が成功し、警備モード操作部910により警備解除状態の設定を受け付けた場合、ソレノイド20を通電するものである。また、利用者認証が成功し、警備モード操作部910により警備状態の設定を受け付けた場合、ソレノイド20を非通電にする。また、通常時は、監視領域等に供給される電力等を警備モード操作部910やソレノイド20等に供給するが、例えば、停電時等により電力が供給できない場合には、制御部911は、外部給電部810によって供給された電力を警備モード操作部910に供給し、警備モード操作部910から受け付けた利用者IDの利用者認証が成功し、警備解除状態の設定を受け付けた場合、外部給電部810によって供給された電力をソレノイド20に供給して通電する。
ここで、制御部911は、汎用の電源と接続されており、かかる汎用の電源から電力供給をうけて、ソレノイド20に対する通電を行うようになっている。
外部給電部810は、警備モード操作部910における制御部911に対して独立して電力を供給できるものであり、例えば、電池等が該当する。停電時等により制御部911に汎用の電源からの電力供給をうけられない場合には、制御部911には外部給電部810からの電力が供給され、これにより停電時にもソレノイド20に対する通電および非通電の制御が可能となる。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかる錠前装置200の解錠動作について説明する。なお、図9は、第2の実施の形態にかかる錠前装置の施錠状態の一例を示す図となっている。また、錠前機構201内の解錠動作は、第1の実施の形態と同様であるため、図7、図8を参照する。
例えば、監視領域に異常が発生し、異常検知情報の通報を受けた監視センタは、待機中の警備員をその監視領域へ向かわせる。そして、その監視領域に設置された出入口扉1の鍵を所持していない警備員が駆けつけて、図9に示す施錠状態から監視領域に入るために解錠動作を行う場合、出入口扉1付近に設置された警備モード操作部910に警備員の利用者IDを入力し、警備解除状態の設定の入力をする。警備モード操作部910が、利用者IDと警備解除状態の設定の入力を受け付けると、制御部911は、受け付けた利用者IDが、記憶部等に予め定められた利用者IDか否かを照合することで利用者認証を行い、その利用者認証が成功した場合に、ソレノイド20を通電する。なお、ソレノイド20が通電される前の施錠状態とは、第1の実施の形態と同様、図9に示すように、出入口扉1にデッドロッキングラッチボルト10の先端部12が挿入されており、このデッドロッキングラッチボルト10の切欠き部11a(図2、3参照)に鉄心22が嵌合され、デッドロッキングラッチボルト10が移動不能になっている状態である。そして、ソレノイド20が通電された後の出入口扉1の解錠動作は、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する(図7、8参照)。
このように、監視領域に異常が発生した場合などに、出入口扉1の鍵を所持しない警備員等の正当な利用者によっても、警備解除状態の設定とともに錠前装置200を解錠して、出入口扉1を開放することができ、鍵を所持しない警備員においても監視領域の異常の原因追及等を行うことができる。
なお、上記では、監視領域に異常が発生した場合に、出入口扉1の鍵を所持しない警備員等の利用者による解錠動作であるが、第1の実施の形態と同様に、監視領域の住人等の利用者が不在の場合に、警備装置900の点検にきた警備員等が出入口扉1の解錠を行う場合も、同様の解錠動作を行うことができる。
また、そのように警備装置900の点検にきた警備員等が出入口扉1の施錠を行う場合について図1、図7を用いて説明する。監視領域に設置された出入口扉1の鍵を所持していない警備員が施錠動作を行う場合、出入口扉1付近に設置された警備モード操作部910に警備員の利用者IDを入力し、警備状態の設定の入力をする。警備モード操作部910が、利用者IDと警備状態の設定の入力を受け付けると、制御部911は、受け付けた利用者IDが、記憶部等に予め定められた利用者IDか否かを照合することで利用者認証を行い、その利用者認証が成功した場合に、ソレノイド20を非通電にする。
ソレノイド20は、制御部911により非通電にされると、ソレノイド20の鉄心22がソレノイド本体21の孔部21aから抜き出る方向、すなわちβ方向と反対方向へ移動し、図9に示すように、鉄心22とデッドロッキングラッチボルト10の切欠き部11aとが嵌合して、施錠状態になる。
このように、監視領域の住人等の利用者が不在の場合に、警備装置900の点検にきた警備員等の利用者によっても、警備状態の設定とともに錠前装置200を施錠することができる。
なお、利用者が出入口扉1の鍵を所持している場合の解錠動作および施錠動作を行う場合、及び利用者が監視領域の内部から行う解錠動作および施錠動作は、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、本実施の形態にかかる錠前装置200は、警備員等の利用者が、事前に監視領域の出入口扉1を解錠する鍵を受領しなくても、警備モード操作部910に利用者IDおよび警備モードの設定を入力することのみで、その設定に連動して出入口扉1の施解錠を行うことができ、出入口扉1の鍵の保管場所の確保および管理の負担を軽減し、かつ出入口扉1の鍵を挿入するシリンダやサムターン等の加工等のメンテナンス作業が不要となる。また、外部給電部810から制御部911に電力を供給することができるため、停電時など電力が供給できない場合であっても出入口扉1の施解錠を行うことができる。さらに、警備モード操作部910からの利用者IDおよび警備モードの設定の入力による電力を使用した施解錠だけでなく、シリンダやサムターンを回動操作することによって、ピニオンおよびラックによる出入口扉1の施解錠を行うことができる。さらに、デッドロッキングラッチボルト10が、本締まり施錠と空締まり施錠を行うことができるため、両施錠を別個のボルトで行う必要がなく、錠前装置200の構成を簡潔にできる。
なお、第1および第2の実施の形態の錠前装置では、いずれも外部給電部を有しているが、外部給電部を有さない構成としてもよい。また、第1および第2の実施の形態の錠前装置では、通常時は、汎用の電源から電力供給を受け、停電時等では、外部給電部から電力供給を受ける構成としているが、常時外部給電部から電力供給を受ける構成としてもよい。
なお、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
第1の実施の形態にかかる錠前装置の構成を示す説明図である。 デッドロッキングラッチボルト10の上面図の一例を示す図である。 デッドロッキングラッチボルト10の側面図の一例を示す図である。 デッドロッキングラッチボルト10の斜視図の一例を示す図である。 ソレノイド20の正面図の一例を示す図である。 鉄心22の正面図の一例を示す図である。 鉄心22の側面図の一例を示す図である。 ピニオン30と、ラック13および鉄心22に固定されたラック24とが噛み合う状態の一例を示す図である。 第1の実施の形態にかかる錠前装置の解錠可能状態の一例を示す図である。 第1の実施の形態にかかる錠前装置の解錠状態の一例を示す図である。 第2の実施の形態にかかる錠前装置の構成を示す説明図である。
符号の説明
100、200 錠前装置
1 出入口扉
2、201 錠前機構
10 デッドロッキングラッチボルト
11 軸部
11a 切欠き部
11b 挿入口
12 先端部
13 ラック
20 ソレノイド
21 ソレノイド本体
21a 孔部
22 鉄心
22a 斜面切断部
23 バネ
24 ラック
30 ピニオン
30a 外歯車
30b 内歯車
40 バネ
50 カム
60 レバーハンドル施解錠制御板
70 レバーハンドル
80、911 制御部
81、810 外部給電部
90、900 警備装置
91 操作部
910 警備モード操作部

Claims (9)

  1. 出入口扉に設置され、利用者の操作に応じて前記出入口扉を解錠不可能な状態である施錠状態、または解錠可能な状態である解錠可能状態にする錠前装置において、
    前記出入口扉の開口部に挿入した状態で保持されることによって前記出入口扉を前記施錠状態にし、前記出入口扉の前記開口部に対して移動可能な状態にされることによって前記出入口扉を前記解錠可能状態にする施解錠部と、
    非通電時に前記開口部に挿入された前記施解錠部に嵌合して前記施解錠部を移動不能にする位置に設けられた鉄心を有し、通電により前記鉄心の前記施解錠部との嵌合状態を解除する電磁作動部と、
    前記出入口扉付近に設けられ、利用者に固有の利用者識別情報の入力を受け付ける操作部と、
    前記電磁作動部に対する通電を制御し、前記操作部によって受け付けた前記利用者識別情報が、予め定められた前記利用者識別情報か否かを照合することにより利用者認証を行い、前記利用者認証が成功した場合、前記電磁作動部を通電する制御部と、
    利用者により操作されることによって回動する施解錠操作部と、
    前記施解錠操作部と接続された第1の歯車受けと、
    前記第1の歯車受けと噛み合い、前記第1の歯車受けの移動に連動して回転する歯車と、
    前記鉄心を前記施解錠部と嵌合する方向に付勢する弾性部材と、
    前記鉄心に前記歯車に噛み合う状態で固定され、前記歯車の回転に連動して、前記弾性部材による付勢力に対抗して前記鉄心を前記施解錠部との嵌合状態を解除する方向に移動する第2の歯車受けと、
    を備えたことを特徴とする錠前装置。
  2. 前記制御部に対して独立して電力供給が可能な外部給電部を、さらに備え、
    前記制御部は、前記利用者認証が成功した場合、前記外部給電部からの電力供給によって、前記電磁作動部を通電すること、
    を特徴とする請求項1に記載の錠前装置。
  3. 出入口扉が設置された監視領域における異常事態の発生の有無を監視する警備装置と接続されるとともに、前記出入口扉に設置され、利用者の操作に応じて前記出入口扉を解錠不可能な状態である施錠状態、または解錠可能な状態である解錠可能状態にする錠前装置において、
    前記出入口扉の開口部に挿入した状態で保持されることによって前記出入口扉を前記施錠状態にし、前記出入口扉の前記開口部に対して移動可能な状態にされることによって前記出入口扉を前記解錠可能状態にする施解錠部と、
    非通電時に前記開口部に挿入された前記施解錠部に嵌合して前記施解錠部を移動不能にする位置に設けられた鉄心を有し、通電により前記鉄心の前記施解錠部との嵌合状態を解除する電磁作動部と、
    前記出入口扉付近に設けられ、前記警備装置によって前記監視領域の異常が検知された場合に異常検知情報を通報する警備状態、または前記警備装置によって前記監視領域の異常が検知された場合に前記異常検知情報を通報しない警備解除状態の設定を受け付ける警備モード操作部と、
    前記警備モード操作部の内部に設けられ、前記電磁作動部に対する通電を制御し、前記警備モード操作部により前記警備解除状態の設定を受け付けた場合、前記電磁作動部を通電し、前記警備モード操作部により前記警備状態の設定を受け付けた場合、前記電磁作動部を非通電にする制御部と、
    利用者により操作されることによって回動する施解錠操作部と、
    前記施解錠操作部と接続された第1の歯車受けと、
    前記第1の歯車受けと噛み合い、前記第1の歯車受けの移動に連動して回転する歯車と、
    前記鉄心を前記施解錠部と嵌合する方向に付勢する弾性部材と、
    前記鉄心に前記歯車に噛み合う状態で固定され、前記歯車の回転に連動して、前記弾性部材による付勢力に対抗して前記鉄心を前記施解錠部との嵌合状態を解除する方向に移動する第2の歯車受けと、をさらに備えたこと、
    を備えたことを特徴とする錠前装置。
  4. 前記警備モード操作部における前記制御部に対して独立して電力供給が可能な外部給電部を、さらに備え、
    前記制御部は、前記警備モード操作部により前記警備解除状態の設定を受け付けた場合、前記外部給電部からの電力供給によって、前記電磁作動部を通電すること、
    を特徴とする請求項3に記載の錠前装置。
  5. 前記施解錠部は、前記出入口扉の本締まり施錠と、前記出入口扉の空締まり施錠が可能なデッドロッキングラッチボルトを含むこと、
    を特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の錠前装置。
  6. 前記施解錠操作部は、利用者により操作されたシリンダまたはサムターンに連動して回動するカムを含むこと、
    を特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の錠前装置。
  7. 前記歯車は、ピニオンを含み、
    前記第1の歯車受けおよび前記第2の歯車受けは、ラックを含むこと、
    を特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の錠前装置。
  8. 利用者の操作に応じて入口扉を解錠不可能な状態である施錠状態、または解錠可能な状態である解錠可能状態にする錠前装置で実行される施解錠方法において、
    前記出入口扉付近に設けられた操作部によって、利用者に固有の利用者識別情報の入力を受け付ける操作工程と、
    前記出入口扉の開口部に挿入した状態で保持されることによって前記出入口扉を前記施錠状態にし、前記開口部に対して移動可能な状態にされることによって前記出入口扉を前記解錠可能状態にする施解錠部に嵌合して、非通電時に前記開口部に挿入された前記施解錠部を移動不能にする位置に設けられた鉄心を有する電磁作動部に対する通電を制御する工程であって、前記操作工程によって受け付けた前記利用者識別情報が、予め定められた前記利用者識別情報か否かを照合することにより利用者認証を行い、前記利用者認証が成功した場合、前記電磁作動部を通電して前記鉄心の前記施解錠部との嵌合状態を解除する施解錠制御工程と、を含み、
    前記錠前装置は、
    利用者により操作されることによって回動する施解錠操作部と、
    前記施解錠操作部と接続された第1の歯車受けと、
    前記第1の歯車受けと噛み合い、前記第1の歯車受けの移動に連動して回転する歯車と、
    前記鉄心を前記施解錠部と嵌合する方向に付勢する弾性部材と、
    前記鉄心に前記歯車に噛み合う状態で固定された第2の歯車受けと、を備え、
    前記第2の歯車受けが、前記歯車の回転に連動して、前記弾性部材による付勢力に対抗して前記鉄心を前記施解錠部との嵌合状態を解除する方向に移動する解錠工程を含むことを特徴とする施解錠方法。
  9. 利用者の操作に応じて出入口扉を解錠不可能な状態である施錠状態、または解錠可能な状態である解錠可能状態にする錠前装置で実行される施解錠方法において、
    前記出入口扉付近に設けられた警備モード操作部によって、監視領域を監視する警備装置によって前記監視領域の異常が検知された場合に異常検知情報を通報する警備状態、または前記警備装置によって前記監視領域の異常が検知された場合に前記異常検知情報を通報しない警備解除状態の設定を受け付ける警備モード操作工程と、
    前記出入口扉の開口部に挿入した状態で保持されることによって前記出入口扉を前記施錠状態にし、前記開口部に対して移動可能な状態にされることによって前記出入口扉を前記解錠可能状態にする施解錠部に嵌合して、非通電時に前記開口部に挿入された前記施解錠部を移動不能にする位置に設けられた鉄心を有する電磁作動部に対する通電を制御する工程であって、前記警備モード操作工程により前記警備解除状態の設定を受け付けた場合、前記電磁作動部を通電し、前記警備モード操作工程により前記警備状態の設定を受け付けた場合、前記電磁作動部を非通電にする施解錠制御工程と、を含み、
    前記錠前装置は、
    利用者により操作されることによって回動する施解錠操作部と、
    前記施解錠操作部と接続された第1の歯車受けと、
    前記第1の歯車受けと噛み合い、前記第1の歯車受けの移動に連動して回転する歯車と、
    前記鉄心を前記施解錠部と嵌合する方向に付勢する弾性部材と、
    前記鉄心に前記歯車に噛み合う状態で固定された第2の歯車受けと、を備え、
    前記第2の歯車受けが、前記歯車の回転に連動して、前記弾性部材による付勢力に対抗して前記鉄心を前記施解錠部との嵌合状態を解除する方向に移動する解錠工程を含むことを特徴とする施解錠方法。
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