JP4896644B2 - 引違い扉のリンク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、キャビネット等の筐体における前面開口部を、互いに同期作動するようにした3枚の引違い扉により、開閉させうるようにした引違い扉のリンク装置に関する。
従来、オフィス等の執務空間で使用されるキャビネットにおいては、前面開口部を、左右1対の逆V字状のリンクバーを備えたリンク装置により互いに同期動作する、左扉、中間扉および右扉を、前後に重畳して配置して、開閉可能にしたものがある。左右のリンクバーの一端は、左右の扉に、また、それらの他端は、中間扉に上下方向に沿って設けたガイドレールに昇降自在なローラやスライダ等の連動部材に、それぞれ同軸状に連結することにより、扉開閉操作時の操作性を高めるとともに、異音の発生を防止しうるようにしたものが知られている(特許文献1〜3参照)。
しかし、特許文献1〜3に記載のものでは、連動部材に、左右のリンクバーが同一長さであり、また、リンク軸とガイドレールのガイド軸とのなす角度が同一角度であり、しかも、同軸的に連結されているため、左右のリンクバーが左右対称的に配置されることとなる。
したがって、左扉と右扉のうち、中間扉の前方に位置するもの(前扉)の、中間扉に対する相対的な移動距離と、中間扉の後方に位置するもの(後扉)の、中間扉に対する相対的な移動距離とが同一距離となり、使用者の使い勝手を良好にし、使用時の安全性を確保するために、後扉の閉塞端部側に、扉操作部である把手分以上の引残し幅を設けると、その分、扉全開時の有効開口幅が狭くなるという問題があった。
特許第3382877号公報 特開2005−188066号公報 特開2003−155872号公報
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、左扉と右扉のうち、中間扉の後方に位置する後扉に、扉操作部である把手分以上の引残し幅を設けて、使用者の使い勝手を良好にし、使用時の安全性を確保するとともに、扉全開時の有効開口幅を広く確保することができるようにした引違い扉のリンク装置を提供することを目的とする。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 筐体における前面の開口部を、順次前後に重畳して左右方向に移動自在に配置された左扉、中間扉、右扉の3枚の扉により、開閉可能とするとともに、前記左右両扉の裏面に、一端をそれぞれ回動自在に連結し、かつそれらの他端を、中間扉の裏面に、上下方向に沿うガイドレールに昇降可能に案内されるように設けた連動部材に、それぞれ回動自在に連結した左右1対のリンクバーにより、扉開閉操作時に、各扉同士を、同期動作させるようにした引違い扉のリンク装置であって、閉扉時における一方のリンクバーのリンク軸とガイドレールのガイド軸とのなす角度と、他方のリンクバーのリンク軸とガイドレールのガイド軸とのなす角度とを、互いに異ならせることにより、中間扉に対する左扉の相対的な移動距離と、中間扉に対する右扉の相対的な移動距離とを異ならせる。
(2) 上記(1)項において、左右のリンクバーの長さを同一とする。
() 上記(1)または(2)項において、閉扉状態から開扉状態に至る間における、中間扉の後方に位置する後扉の、中間扉に対する相対的な移動距離を、中間扉の前方に位置する前扉の、中間扉に対する相対的な移動距離よりもくなるようにする。
() 上記(1)〜()項のいずれかにおいて、連動部材に、上下に離間して位置する1対のローラを回動自在に設け、これらローラを介して、連動部材をガイドレールに昇降可能に案内させる。
() 上記()項において、左右のリンクバーの他端を、連動部材における上下のローラ間に位置させて連結する。
() 上記(1)〜()項のいずれかにおいて、左右のリンクバーの他端を、上下に離間して位置しうるように、連動部材に連結する。
本発明によると、次のような効果が奏せられる。
請求項1記載の発明によると、筐体の前面開口部を、順次前後に重畳して配置された左扉、中間扉および右扉との引違い扉により開閉可能とし、左右両扉の裏面に、左右のリンクバーの一端を、それらの他端を、中間扉の裏面に昇降可能に案内されるように設けた連動部材に、回動自在に連結するとともに、閉扉時における一方のリンクバーのリンク軸とガイドレールのガイド軸とのなす角度と、他方のリンクバーのリンク軸とガイドレールのガイド軸とのなす角度とを、互いに異ならせることにより、中間扉に対する左扉の相対的な移動距離と、中間扉に対する右扉の相対的な移動距離とを異ならせているため、左扉と右扉のうち、中間扉の後方に位置する後扉に、扉操作部である把手分以上の引残し幅を設けて、使用者の使い勝手を良好にし、使用時の安全性を確保することができるとともに、扉全開時の有効開口幅を広く確保することができ、かつ体裁よく収めることができる。
請求項2記載の発明によると、左右のリンクバーの長さを同一にしてあるため、構成部材の共通化を図ることができ、製造コストを削減することができる。
請求項記載の発明によると、閉扉状態から開扉状態に至る間における、中間扉の後方に位置する後扉の、中間扉に対する相対的な移動距離を、中間扉の前方に位置する前扉の、中間扉に対する相対的な移動距離よりもくなるようにしてあるため、扉全開時の有効開口幅を広く確保することができ、かつ各扉を体裁よく収めることができる。
請求項記載の発明によると、連動部材を、上下に離間して位置する1対のローラを介して、ガイドレールに昇降可能に案内させているため、連動部材の昇降を安定して案内することができる。
請求項記載の発明によると、連動部材における左右のリンクバーの他端を、上下のローラ間に位置させているため、リンクバーより伝達された扉の操作力を、中間扉に円滑に伝達することができる。
請求項記載の発明によると、連動部材における左右のリンクバーの他端を、上下に離間させて位置させているため、各構成部材の交換や、組立ての際における作業性を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の引違い扉のリンク装置を備えるキャビネットの扉全閉状態を裏面側から見た正面図、図2は、図1のII−II線横断平面図、図3は、扉全開状態を裏面側から見た全体正面図、図4は、図3のIV−IV線横断平面図、図5は、扉全閉状態を裏面側から見た全体斜視図、図6は、連動部材と第1および第2のリンクバーとの連結状態を示す部分拡大分解斜視図、図7は、図2におけるVII部分の拡大平面図、図8は、第1リンクバーとリンク受金具との連結状態を示す部分拡大分解斜視図、図9は、図2におけるIX部分の拡大平面図、図10は、第2リンクバーとリンク受金具との連結状態を示す部分拡大分解斜視図、図11は、図2におけるXI部分の拡大平面図、図12は、扉全閉状態における第1リンクバーと第2リンクバーの各扉への連結状態を一部省略して概略的に示す裏面側から見た正面図、図13は、同じく平面図、図14は、扉全開状態における第1リンクバーと第2リンクバーの各扉への連結状態を一部省略して概略的に示す裏面側から見た正面図、図15は、同じく平面図、図16は、リンクロック機構部分の拡大斜視図、図17は、図7のXVII−XVII線縦断側面図である。
なお、以下の説明において、左右とは、筐体を後方より見た場合について言う。したがって、筐体を前方から見た場合の左右とは逆になる。また、図2における上方を「前方」、下方を「後方」とする。本実施形態においては、筐体として、オフィス等で使用されるキャビネットを例とする。
図1〜図5に示すように、キャビネット(1)における前面の開口部(2)は、引違い扉(3)により、開閉可能に閉塞されるようになっている。この引違い扉(3)は、図1、図2に示すように、左扉(4)、中間扉(6)および右扉(5)の3枚の扉を、図示を省略した前後3列の左右方向の溝またはレール内に、前方から後方に、順次前後に重畳して、左右方向に移動自在に配置することにより構成されている。
引違い扉(3)は、その裏面に設けたリンク装置(7)により、図1および図2に示す扉全閉状態から、図3および図4に示す扉全開状態にわたって、少なくとも左扉(4)または右扉(5)のいずれか一方を、把手(4a)または(5a)をもって開閉操作することにより、中間扉(6)を介して、各扉(4)(5)(6)同士を同期動作させうるようになっている。
リンク装置(7)は、左右1対の第1および第2リンクバー(8)(9)と、連動部材(10)とにより構成されている。第1リンクバー(8)の一端(8a)は、中間扉(6)より前方に位置する左扉(4)の裏面に、第2リンクバー(9)の一端(9a)は、中間扉(6)より後方に位置する右扉(5)の裏面に、それぞれ回動自在に連結されている。第1および第2リンクバー(8)(9)の他端(8b)(9b)は、連動部材(10)に回動自在に連結されている。
連動部材(10)は、図6および図7に示すように、前面に、上下に離間して位置する1対のローラ(11)(11)を回動自在に設けた垂直な基板(12)と、この基板(12)の上部後方に離間して、一体的に平行に配置された背面板(13)と、基板(12)における左扉(4)側の側端部より前方に向かって連設した案内片(14)と、この案内片(14)の前端部(14a)の下部より左扉(4)側の左側方に向かって連設したストッパ片(15)とにより形成されている。案内片(14)の上下方向における中間の内側面には、スライダ(16)が設けられている。
連動部材(10)は、上下のローラ(11)(11)を、中間扉(6)における左扉(4)側の端部裏面に上下方向に沿って形成したガイドレール(17)に係合させるとともに、案内片(14)の内側面を、スライダ(16)を介して、中間扉(6)における上下方向に延びる縁外端面に、摺接もしくは近接しうるように配置することにより、昇降可能に案内されるようになっている。
基板(12)の後面下部には、取付基部(12a)が、後方に向けて切り起し形成され、この取付基部(12a)の後面には、第1リンクバー(8)の他端(8b)が、また、背面板(13)の後面には、第2リンクバー(9)の他端(9b)が、それぞれ同形の第1および第2挿通孔(18)(18’)を介して連結されている。
第1および第2挿通孔(18)(18’)には、各リンクバー(8)(9)における他端(8b)(9b)の前面にそれぞれ設けた同形の第1および第2回動軸部(19)(19’)が挿嵌されて、互いに回動自在に連結され、各リンクバー(8)(9)の他端(8b)(9b)は、上下のローラ(11)(11)間において、それぞれ上下および前後に離間しうるようになっている。
第1および第2挿通孔(18)(18’)は、円形孔(18a)(18a’)と、この円形孔(18a)(18a’)の内周縁を直径方向の外方に向けて切込んだ案内孔(18b)(18b)(18b’)(18b’)とで形成されている。第1および第2回動軸部(19)(19’)は、基板(12)または背面板(13)の板厚分を残して、前記円形孔(18a)(18a’)から突出しうるように整合する円形突起(19a)(19a’)と、この円形突起(19a)(19a’)の外周縁を直径方向の外方に向けて突出させ、かつ前記案内孔(18b)(18b)(18b’)(18b’)に整合しうる係止片(19b)(19b)(19b’)(19b’)とで形成されている。
各リンクバー(8)(9)の他端(8b)(9b)と連動部材(10)とは、各リンクバー(8)(9)の他端(8b)(9b)における第1および第2回動軸部(19)(19’)を、連動部材(10)の第1および第2挿通孔(18)(18’)内に、それぞれ互いに整合させて挿通させた後、係止片(19b)(19b)(19b’)(19b’)と案内孔(18b)(18b)(18b’)(18b’)との整合位置が、図6に想像線で示すように、扉開閉操作時における各リンクバー(8)(9)の回動範囲外に設定されるように、言い換えれば、係止片(19b)(19b)(19b’)(19b’)と案内孔(18b)(18b)(18b’)(18b’)とが、各リンクバー(8)(9)の回動範囲内において、常に不整合位置となるように組み付けることにより連結されている。
これにより、扉開閉操作時における各リンクバー(8)(9)の回動範囲内においては、回動軸部(19)(19’)が挿通孔(18)(18’)から離脱することがなく、各リンクバー(8)(9)を、連動部材(10)に確実に連結することができるとともに、部品交換時における連動部材(10)から各リンクバー(8)(9)の取外し作業を、それぞれ独立して容易に行うことができるようになっている。
図8〜図10に示すように、第1および第2リンクバー(8)(9)のそれぞれの一端(8a)(9a)における前面には、それぞれ同形の第3および第4回動軸部(20)(20’)が設けられている。第3および第4回動軸部(20)(20’)は、前方から後方に向けて順に、大径軸(20a)(20a’)、中径軸(20b)(20b’)および小径軸(20c)(20c’)の3段の軸径を有する。
第1および第2リンクバー(8)(9)のそれぞれの第3および第4回動軸部(20)(20’)は、左扉(4)および右扉(5)の裏面に取り付けた第1および第2リンク受金具(21)(22)にそれぞれ設けた同形の第3および第4挿通孔(23)(23’)に挿嵌されて、互いに回動自在に連結されている。
第3および第4挿通孔(23)(23’)は、第3および第4回動軸部(20)(20’)の大径軸(20a)(20a’)が挿入可能な上部大径軸孔(23a)(23a’)と、小径軸(20c)(20c’)が挿入可能な中間軸孔(23b)(23b’)と、中径軸(20b)(20b’)が挿入可能な下部小径軸孔(23c)(23c’)とが上下方向に連設された達磨孔形状を有する。
第1リンクバー(8)の一端(8a)を第1リンク受金具(21)に組み付けるには、図10および図11に示すように、第1リンク受金具(21)の第3挿通孔(23)に、第1リンクバー(8)の第3回動軸部(20)を装着するに際し、上部大径軸孔(23a)に大径軸(20a)を挿入するとともに、小径軸(20c)が中間軸孔(23b)に至る位置まで挿入する。次いで、小径軸(20c)を中間軸孔(23b)を通して下降させて、下部小径軸孔(23c)に落し込むとともに、下部小径軸孔(23c)に中径軸(20b)を整合させ、かつ第1リンクバー(8)の一端(8a)における前面と、第1リンク受金具(21)の後面との間に形成される間隙に、スペーサ部材(24)を挿入し、小径軸(20c)に噛み込ませるようにして装着する。
第2リンクバー(9)の一端(9a)を第2リンク受金具(22)に組み付けるには、図8および図9に示すように、第1リンクバー(8)と同様に、第2リンク受金具(22)の第4挿通孔(23’)に、第2リンクバー(9)の第4回動軸部(20’)を装着するに際し、上部大径孔(23a’)に大径軸(20a’)を挿入するとともに、小径軸(20c’)が中間軸孔(23b’)に至る位置まで挿入する。次いで、小径軸(20c’)を中間軸孔(23b’)を通して下降させて、下部小径孔(23c)に落し込むとともに、下部小径孔(23c’)に中径軸(20b’)を整合させ、かつ第2リンクバー(9)の一端(9a)における前面と、第2リンク受金具(22)の後面との間に形成される間隙に、スペーサ部材(25)を挿入し、小径軸(20c’)に噛み込ませるようにして装着する。
図12〜図15は、閉扉状態から開扉状態に至る中間扉(6)の移動距離(X1)と右扉(5)の移動距離(X2)を概略的に示す説明図である。この場合、図12、図13に示すように、左扉(4)、中間扉(6)、右扉(5)のそれぞれの扉幅をD1、D2、D3とし、第1リンクバー(8)の長さ、すなわち、正確には、第1リンクバー(8)におけるリンク軸(O1)の長さをL1、同様に、第2リンクバー(9)におけるリンク軸(O2)の長さをL2とし、閉扉時における第1リンクバー(8)とガイドレール(17)とのなす角度、すなわち、正確には、第1リンクバー(8)のリンク軸(O1)とガイドレール(17)のガイド軸(P)とのなす角度をθ1、同様に、第2リンクバー(9)のリンク軸(O2)とガイドレール(17)のガイド軸(P)とのなす角度をθ2とし、第1リンクバー(8)におけるリンク軸(O1)の平面視長さをa1、第2リンクバー(9)におけるリンク軸(O2)の平面視長さをa2、左扉(4)と中間扉(6)との召合せ部、および中間扉(6)と右扉(5)との召合せ部の召合せ幅をSとする。また、図14、図15に示すように、開扉時における左扉(4)の中間扉(6)に対する召合せ端部と、中間扉(6)の右扉(5)に対する召合せ端部とが揃うようにした設定条件のもとで、第1リンクバー(8)のリンク軸(O1)とガイドレール(17)のガイド軸(P)とのなす角度をθ3、第2リンクバー(9)のリンク軸(O2)とガイドレール(17)のガイド軸(P)とのなす角度をθ4、第1リンクバー(8)におけるリンク軸(O1)の平面視長さをb1とする。さらに、第2リンクバー(9)におけるリンク軸(O2)の平面視長さをb2、右扉(5)の閉塞端部側に設けられる把手(5a)以上の引残し幅をTとする。
このような条件のもとで、閉扉状態から開扉状態に至る中間扉(6)の移動距離(X1)と右扉(5)の移動距離(X2)を算出すると、中間扉(6)の移動距離(X1)および右扉(5)の移動距離(X2)は、次の式1、2で表すことができる。
式1:X1=D2−S=a1−b1
=L1(Sinθ1−Sinθ3
式2:X2=(D2−S)+(D3−S−T)=(a1−b1)+(a2−b2
=L1(Sinθ1−Sinθ3)+L2(Sinθ2−Sinθ4
本発明においては、式2から、第1、第2リンクバー(8)(9)におけるリンク軸(O1)(O2)の長さL1、L2を同一長さL1=L2とする条件のもとで、閉扉時における第1リンクバー(8)とガイドレール(17)とのなす角度(θ1)よりも、第2リンクバー(9)とガイドレール(17)とのなす角度(θ2)が大きくなる(θ1<θ2)ように、互いに異ならせてある。
または、閉扉時における第1、第2リンクバー(8)(9)のリンク軸(O1)(O2)とガイドレール(17)のガイド軸(P)とのなす角度θ1、θ2を同一角度(θ1=θ2)としたうえで、第1リンクバー(8)の長さ(L1)よりも、第2リンクバー(9)の長さ(L2)が長くなる(L1<L2)ように、互いに異ならせてある。
これにより、図12、図13に示す閉扉状態から図14、図15に示す開扉状態に至る間における、中間扉(6)の後方に位置する右扉(5)の、中間扉(6)に対する相対的な移動距離を、中間扉(6)の前方に位置する左扉(4)の、中間扉(6)に対する相対的な移動距離よりもくなるようにしてある。
キャビネット(1)には、図1、図3、図5および図16に示すように、鍵装置(26)が引違い扉(3)における左扉(4)の前面に設置されている。この鍵装置(26)は、鍵(図示せず)の施錠/解錠操作による施錠動作に連動するデッドボルト(27)を、左扉(4)の裏面に有する。このデッドボルト(27)には、左扉(4)の裏面にブラケット(28)をもって水平方向の軸廻りに回動自在に軸支された作動杆(29)の一端の係合鈎(29a)が係合されている。
作動杆(29)は、図16に実線矢印で示すように、鍵装置(26)の施錠動作によるデッドボルト(27)の上下動作により、水平軸廻りの回動動作に変換しうるようになっている。作動杆(29)の遊端部(29b)には、後方に向けて鉤状に延出する鉤状部(30)が設けられている。この鉤状部(30)は、中間扉(6)に昇降自在に設けた連動部材(10)におけるストッパ片(15)の上方近傍に位置しうるように配置され、鍵装置(26)の施錠動作に連動する作動杆(29)の回動により、ストッパ片(15)の可動範囲内に出没しうるようにし、引違い扉(3)の扉全閉状態におけるストッパ片(15)の上方移動を阻止する、施錠装置としてのリンクロック機構を構成している。
リンクロック機構は、図17に示すように、作動杆(29)の遊端部(29b)に設けた鉤状部(30)の先端部(31)を、扉全閉時における鍵装置(26)の施錠動作により、連動部材(10)におけるストッパ片(15)の上端に向けて、上方から前後に傾倒回動させることにより、ストッパ片(15)の背面にフック掛け可能に係合させるようにして、連動部材(10)の上昇動作を阻止しうるようにしてある。
そのため、扉全閉時における鍵装置(26)の施錠動作により、左扉(4)と中間扉(6)との間隔が広がることはない。
本発明の装置を備えるキャビネットの扉全閉状態を、裏面から見た全体正面図である。 図1のII−II線横断平面図である。 扉全開状態を裏面から見た全体正面図である。 図3のIV−IV線横断平面図である。 扉全閉状態を裏面から見た全体斜視図である。 連動部材と第1および第2のリンクバーとの連結状態を示す部分拡大分解斜視図である。 図2におけるVII部分の拡大平面図である。 第1リンクバーとリンク受金具との連結状態を示す部分拡大分解斜視図である。 図2におけるIX部分の拡大平面図である。 第2リンクバーとリンク受金具との連結状態を示す部分拡大分解斜視図である。 図2におけるXI部分の拡大平面図である。 扉全閉状態における第1リンクバーと第2リンクバーの各扉への連結状態を一部省略して概略的に示す裏面側から見た正面図である。 同じく平面図である。 扉全開状態における第1リンクバーと第2リンクバーの各扉への連結状態を一部省略して概略的に示す裏面側から見た正面図である。 同じく平面図である。 リンクロック機構部分の拡大斜視図である。 図7のXVII−XVII線縦断側面図である。
(1)キャビネット(筐体)
(2)開口部
(3)引違い扉
(4)左扉
(4a)把手
(5)右扉
(5a)把手
(6)中間扉
(7)リンク装置
(8)第1リンクバー
(8a)一端
(8b)他端
(9)第2リンクバー
(9a)一端
(9b)他端
(10)連動部材
(11)ローラ
(12)基板
(12a)取付基部
(13)背面板
(14)案内片
(14a)前端部
(15)ストッパ片
(16)スライダ
(17)ガイドレール
(18)第1挿通孔
(18a)円形孔
(18b)案内孔
(18’)第2挿通孔
(18a’)円形孔
(18b’)案内孔
(19)第1回動軸部
(19a)円形突起
(19b)係止片
(19’)第2回動軸部
(19a’)円形突起
(19b’)係止片
(20)第3回動軸部
(20a)大径軸
(20b)中径軸
(20c)小径軸
(20’)第4回動軸部
(20a’)大径軸
(20b’)中径軸
(20c’)小径軸
(21)第1リンク受金具
(22)第2リンク受金具
(23)第3挿通孔
(23a)上部大径軸孔
(23b)中間軸孔
(23c)小径軸孔
(23’)第4挿通孔
(23a’)上部大径軸孔
(23b’)中間軸孔
(23c’)小径軸孔
(24)スペーサ部材
(25)スペーサ部材
(26)鍵装置
(27)デッドボルト
(28)ブラケット
(29)作動杆
(29a)係合鈎
(29b)遊端部
(30)鉤状部
(31)先端部
(a1)(a2)閉扉時のリンクバーにおけるリンク軸の平面視長さ
(b1)(b2)開扉時のリンクバーにおけるリンク軸の平面視長さ
(D1)左扉の扉幅
(D2)中間扉の扉幅
(D3)右扉の扉幅
(L1)リンク軸の長さ
(L2)リンク軸の長さ
(O1)第1リンクバーのリンク軸
(O2)第1リンクバーのリンク軸
(P)ガイドレールのガイド軸
(S)閉扉時の前後扉における召合せ部の召合せ幅
(T)右扉の閉塞端部側に設けられる引残し幅
(X1)中間扉の移動距離
(X2)右扉(後扉)の移動距離
1)(θ2)閉扉時のリンクバーのリンク軸とガイドレールのガイド軸とのなす角度
3)(θ4)開扉時のリンクバーのリンク軸とガイドレールのガイド軸とのなす角度

Claims (6)

  1. 筐体における前面の開口部を、順次前後に重畳して左右方向に移動自在に配置された左扉、中間扉、右扉の3枚の扉により、開閉可能とするとともに、前記左右両扉の裏面に、一端をそれぞれ回動自在に連結し、かつそれらの他端を、中間扉の裏面に、上下方向に沿うガイドレールに昇降可能に案内されるように設けた連動部材に、それぞれ回動自在に連結した左右1対のリンクバーにより、扉開閉操作時に、各扉同士を、同期動作させるようにした引違い扉のリンク装置であって、
    閉扉時における一方のリンクバーのリンク軸とガイドレールのガイド軸とのなす角度と、他方のリンクバーのリンク軸とガイドレールのガイド軸とのなす角度とを、互いに異ならせることにより、中間扉に対する左扉の相対的な移動距離と、中間扉に対する右扉の相対的な移動距離とを異ならせたことを特徴とする引違い扉のリンク装置。
  2. 左右のリンクバーの長さを同一としたことを特徴とする請求項1記載の引違い扉のリンク装置。
  3. 閉扉状態から開扉状態に至る間における、中間扉の後方に位置する後扉の、中間扉に対する相対的な移動距離を、中間扉の前方に位置する前扉の、中間扉に対する相対的な移動距離よりもくなるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の引違い扉のリンク装置。
  4. 連動部材に、上下に離間して位置する1対のローラを回動自在に設け、これらローラを介して、連動部材をガイドレールに昇降可能に案内させたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の引違い扉のリンク装置。
  5. 左右のリンクバーの他端を、連動部材における上下のローラ間に位置させて連結したことを特徴とする請求項記載の引違い扉のリンク装置。
  6. 左右のリンクバーの他端を、上下に離間して位置しうるように、連動部材に連結したことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の引違い扉のリンク装置。
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