JP4895681B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Description
また、複数の加熱コイルに流れる電流を同期させる、あるいは、加熱コイルに流れる電流の位相差が所定の範囲内に収まるように制御する誘導加熱装置がある(例えば、特許文献2および特許文献3参照)。
しかしながら、このように複数の加熱コイルに流れる電流の周波数の差や位相の差が生ずる可能性のある状況において、複数の加熱コイルに流れる電流の周波数の差や位相の差を所定の範囲内に抑え複数の加熱コイルに同期した電流を流すように制御するには可変リアクトルが必要である。この誘導加熱調理器に用いられる大電流用途の可変リアクトルは非常に大型であり、機器の大型化を招いてしまう。さらに大電流用途の可変リアクトルには大きな発熱が生じる。
第2の発明による誘導加熱調理器は、第1および第2のスイッチング素子の直列接続で構成される複数のアームと、前記第1および第2のスイッチング素子の接続点に接続される加熱コイルおよび共振コンデンサの直列接続で構成される複数の共振回路と、前記第1および第2のスイッチング素子を一定周波数一定導通幅で駆動制御する制御手段と、複数の前記加熱コイルに流れる電流の位相差の絶対値を検出する位相差絶対値検出手段と、複数の前記加熱コイルに流れる電流の位相進み遅れ関係を検出する位相進み遅れ検出手段と、前記共振コンデンサの電圧方向を検出する複数の電圧方向検出手段と、を備え、前記電圧方向検出手段は、オペアンプと、このオペアンプの反転入力端子と前記共振コンデンサの一方の端子との間に接続された抵抗R2と、前記オペアンプの出力端子と反転入力端子の間に接続された抵抗R3と、前記オペアンプの非反転入力端子と前記共振コンデンサの他方の端子との間に接続された抵抗R4と、前記オペアンプの非反転入力端子と前記オペアンプのGND電位との間に接続された抵抗R5と、前記オペアンプの出力が入力されるコンパレータとで構成されて、前記抵抗は、R2=R4=kR3=kR5となるように設定され、前記位相差絶対値検出手段は、複数の電圧方向検出手段を構成するコンパレータの出力をそれぞれ入力とするXORゲートと、このXORゲートの出力を平均化したものを出力とし、前記位相進み遅れ検出手段は一方の電圧方向検出手段を構成するコンパレータの出力をD入力とし他方の電圧方向検出手段を構成するコンパレータの出力をクロック入力とするDラッチで構成され、このDラッチの出力を前記位相進み遅れ検出手段の出力とし、前記制御手段は、前記位相差絶対値検出手段と前記位相進み遅れ検出手段の出力を基に複数の前記加熱コイルに流れる電流の位相差が所定の範囲内となるように前記第1および第2のスイッチング素子をオンオフするタイミングを制御するものである。
第3の発明による誘導加熱調理器は、第1および第2のスイッチング素子の直列接続で構成される複数のアームと、前記第1および第2のスイッチング素子の接続点に接続される加熱コイルおよび共振コンデンサの直列接続で構成される複数の共振回路と、前記第1および第2のスイッチング素子を一定周波数一定導通幅で駆動制御する制御手段と、複数の前記加熱コイルに流れる電流の位相差の絶対値を検出する位相差絶対値検出手段と、複数の前記加熱コイルに流れる電流の位相進み遅れ関係を検出する位相進み遅れ検出手段と、前記共振コンデンサの電圧方向を検出する複数の電圧方向検出手段と、を備え、前記電圧方向検出手段は、オペアンプと、このオペアンプの反転入力端子と前記共振コンデンサの一方の端子との間に接続された抵抗R2と、前記オペアンプの出力端子と反転入力端子の間に接続された抵抗R3と、前記オペアンプの非反転入力端子と前記共振コンデンサの他方の端子との間に接続された抵抗R4と、前記オペアンプの非反転入力端子と前記オペアンプのGND電位との間に接続された抵抗R5と、前記オペアンプの出力とオフセット電圧とがそれぞれ入力されるコンパレータとで構成されて、前記抵抗は、R2=2kR3であり、R3=R5であって、かつ、R4=kR3となるように設定されて、前記オペアンプから正出力を導出し、前記位相差絶対値検出手段は、複数の電圧方向検出手段を構成するコンパレータの出力をそれぞれ入力とするXORゲートと、このXORゲートの出力を平均化したものを出力とし、前記位相進み遅れ検出手段は一方の電圧方向検出手段を構成するコンパレータの出力をD入力とし他方の電圧方向検出手段を構成するコンパレータの出力をクロック入力とするDラッチで構成され、このDラッチの出力を前記位相進み遅れ検出手段の出力とし、前記制御手段は、前記位相差絶対値検出手段と前記位相進み遅れ検出手段の出力を基に複数の前記加熱コイルに流れる電流の位相差が所定の範囲内となるように前記第1および第2のスイッチング素子をオンオフするタイミングを制御するものである。
第2の発明によれば、電圧方向検出手段と位相差絶対値検出手段と位相進み遅れ検出手段とを複数の加熱コイルの制御に適した具体的構成とすることにより、可変リアクトルを用いることなく複数の加熱コイルに同期した電流を流すことにより、使用者にとって不快なうなり音の発生や負荷への加熱効率の著しい低下を確実に抑制できる誘導加熱調理器を得ることができる。
第3の発明によれば、電圧方向検出手段と位相差絶対値検出手段と位相進み遅れ検出手段とを複数の加熱コイルの制御に適した具体的構成とし、電圧方向検出手段を単電源オペアンプを用いることができる構成とすることにより、可変リアクトルを用いることなく複数の加熱コイルに同期した電流を流すことにより、使用者にとって不快なうなり音の発生や負荷への加熱効率の著しい低下を確実に抑制できる誘導加熱調理器を簡潔な構成で得ることができる。
この発明による実施の形態1を図1から図8までについて説明する。図1は実施の形態1における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。図2は実施の形態1におけるスイッチング素子のオンオフタイミングを示す波形図と電流経路を示す接続図である。図2(a)はスイッチング素子のオンオフタイミングを示す波形図であり、図2(b)はスイッチング素子の電流経路を示す接続図である。図3は実施の形態1におけるスイッチング素子のオンタイミングと加熱コイル電流の方向逆転時の位相差αを示す波形図である。図4は実施の形態1における複数の加熱コイルに流れる電流の位相差Φを示す波形図である。図5は実施の形態1におけるスイッチング素子2AHとスイッチング素子2CHのオンオフタイミングの差βを示す波形図である。図6は実施の形態1における電流方向検出部の構成を示す回路図である。図7は実施の形態1における位相差絶対値検出部の構成を示す回路図である。図8は実施の形態1における位相進み遅れ検出部の構成を示す回路図である。
各スイッチング素子2AH,2BH,2CH,2DHおよび2AL,2BL,2CL,2DLと並列にダイオード10AH,10BH,10CH,10DHおよび10AL,10BL,10CL,10DLが接続される。直流電源SAB,SCDの低電位側に接続されるスイッチング素子2AL,2BL,2CL,2DLと並列にスナバコンデンサ3A,3B,3C,3Dが接続される。共振回路4AB,4CDは加熱コイル6AB,6CDと共振コンデンサ5AB,5CDの直列接続で構成され、アーム1Aおよび1Cを構成するスイッチング素子2AH,2ALおよび2CH,2CLの接続点と別のアーム1Bおよび1Dを構成するスイッチング素子2BH,2BLおよび2DH,2DLの接続点間に接続される。
加熱コイル6AB,6CDは、物理的に互いに同心状に配置され、共通の調理鍋等の負荷を加熱するものである。
電流センサ7AB,7CDは加熱コイル6AB,6CDに流れる電流を検出し、電流方向検出部9AB,9CDに出力する。2つの電流方向検出部9AB,9CDは加熱コイル6AB,6CDに流れる電流の向きを検出し、位相差絶対値検出部PAと位相進み遅れ検出部PBに出力する。
位相差絶対値検出部PAは2つの電流方向検出部9AB,9CDの情報を基に複数の加熱コイル6AB,6CDに流れる電流の位相差の絶対値を検出し、制御回路19に出力する。位相進み遅れ検出部PBは複数の加熱コイル6AB,6CDに流れる電流に対し、どちらの電流の位相が進んでいるか(あるいは遅れているか)を検出し、制御回路19に出力する。
制御回路19は一定周波数一定導通幅で各スイッチング素子を駆動し、位相差絶対値検出部PAと位相進み遅れ検出部PBの出力を基に複数の加熱コイル6AB,6CDに流れる電流の位相差が所定の範囲内となるように複数のアーム1A,1B,1C,1D間のスイッチング素子をオンオフさせるタイミングを制御する。
この実施の形態では、各スイッチング素子が互いにオフとなる遅延時間Tdを設けている。また、共振回路を挟む2つのアーム1A,1Bおよび1C、1Dのオンオフタイミングを調節することで加熱コイル6AB,6CDに流れる電流の大きさ(加熱出力の大きさ)を調節する。
M1はスイッチング素子2AHと2BLがオンしており、直流電源のプラス側→スイッチング素子2AH→共振回路4AB→スイッチング素子2BL→直流電源のマイナス側という経路で電流が流れる。
M2はスイッチング素子2BLがオフし、直流電源のプラス側→スイッチング素子2AH→共振回路4AB→スナバコンデンサ3b→直流電源のマイナス側という経路で電流が流れる。
M3はスナバコンデンサ3bが直流電源と同電位となり、スイッチング素子2AH→共振回路4AB→ダイオード10ALという経路で電流が流れる。
M4はスイッチング素子2AHがオフし、直流電源のマイナス側→スナバコンデンサ3a→共振回路4AB→ダイオード10AL→直流電源のプラス側という経路で電流が流れる。
M5はスナバコンデンサ3aの電圧がゼロとなり、直流電源のマイナス側→ダイオード10BH→共振回路4AB→ダイオード10AL→直流電源のプラス側という経路で電流が流れる。
M6はスイッチング素子2ALと2BHがオンしており、直流電源のプラス側→スイッチング素子2AL→共振回路4AB→スイッチング素子2BH→直流電源のマイナス側という経路で電流が流れる。
M7はスイッチング素子2ALがオフし、スナバコンデンサ3b→共振回路4AB→スイッチング素子2BHという経路で電流が流れる。
M8はスナバコンデンサ3bの電圧がゼロとなり、ダイオード10BL→共振回路4AB→スイッチング素子2BHという経路で電流が流れる。
M9はスイッチング素子2BHがオフし、ダイオード10BL→共振回路4AB→スナバコンデンサ3aという経路で電流が流れる。
M10はスナバコンデンサ3aの電位がインバータ電源と同電位となり、直流電源のマイナス側→ダイオード10BL→共振回路4AB→ダイオード10AH→直流電源のプラス側という経路で電流が流れる。
M1とM6のインバータ電源から共振回路4ABに電流が流れる期間が長いほどインバータ回路に流れる電流は大きくなり、負荷への加熱が強くなる。すなわち、スイッチング素子4AHと4BHとのオンオフタイミングの差θABが大きいほど加熱出力は大きくなる。
ここで、同心円状に複数の加熱コイル6AB,6CDを配置した場合には、負荷の種類によって複数の加熱コイルのインダクタンスは異なるため、スイッチング素子2AH、2AL,2BH,2BLとスイッチング素子2CH,2CL,2DH,2DLのオンオフタイミングを同期させても、図4に示すように、複数の加熱コイル6AB,6CDに流れる電流には位相差Φが生じる。
それによって、より簡素な構成で、負荷の大きさによらない効率の良い加熱と負荷の底における局部発熱の無い均一な加熱を行うことができ、不快なうなり音の発生が生じず、負荷の加熱効率が高い誘導加熱調理器を提供できる。
すなわち、対をなす2つのスイッチング素子2AH,2BH,2CH,2DHおよび2AL,2BL,2CL,2DLの直列接続で構成される複数のアーム1A,1B,1C,1Dと、スイッチング素子の接続点に接続される加熱コイル6AB,6CDと共振コンデンサ5AB,5CDの直列接続で構成される複数の共振回路4AB,4CDと、スイッチング素子2AH,2BH,2CH,2DHおよび2AL,2BL,2CL,2DLをオンオフ駆動する制御回路19と、前記加熱コイル6AB,6CDの電流方向を検出する複数の電流方向検出部9AB,9CDと、前記電流方向検出部9AB,9CDからの出力を基に複数の加熱コイル6AB,6CDに流れる電流の位相差の絶対値を検出する位相差絶対値検出部PAと、前記電流方向検出部9AB,9CDからの出力を基に複数の加熱コイル6AB,6CDに流れる電流に対してどちらの位相が進んでいるかを検出する位相進み遅れ検出部PBとを備えた誘導加熱調理器が構成されている。
したがって、従来必要であった可変リアクトルを用いずに、同心円状に配置した複数の加熱コイル6AB,6CDに同期した電流を流すことによって、より簡素な構成で、負荷の大きさによらない効率の良い加熱と調理器等の負荷の底部における局部発熱の無い均一な加熱を行うことができるとともに不快なうなり音の発生が生じない負荷の加熱効率が高い誘導加熱調理器を提供することができる。
すなわち、制御回路19は一定周波数一定導通幅で各スイッチング素子2AH,2BH,2CH,2DHおよび2AL,2BL,2CL,2DLを駆動し、位相差絶対値検出部PAと位相進み遅れ検出部PBの出力を基に複数の加熱コイル6AB,6CDに流れる電流の位相差が所定の範囲内となるように複数のアーム1A,1B,1C,1D間のスイッチング素子のオンオフタイミングを制御することを特徴とする前記(1A)項記載の誘導加熱調理器が構成されている。
したがって、一定周波数一定導通幅で各スイッチング素子のオンオフタイミングを制御することにより、可変リアクトルを用いることなく同心円状に配置した複数の加熱コイル6AB,6CDに同期した電流を流すことによって、より簡素な構成で、負荷の大きさによらない効率の良い加熱と調理器等の負荷の底部における局部発熱の無い均一な加熱を行うことができるとともに不快なうなり音の発生が生じない負荷の加熱効率が高い誘導加熱調理器を提供することができる。
この発明による実施の形態2を図9および図10について説明する。図9は実施の形態2における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。図10は実施の形態2における電圧方向検出部の具体的構成を示す回路図である。図10(a)は電圧方向検出部の具体的構成例を示し、図10(b)は電圧方向検出部の他の具体的構成例を示している。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
Ic=C×dVc/dt ……… 式(1)
この実施の形態2のように共振コンデンサ5AB,5CDの電圧から複数の加熱コイル6AB,6CDに流れる電流の位相差の絶対値に比例した出力と複数の加熱コイル6AB,6CDに流れる電流に対する位相の進み遅れの出力を得ることで、電流センサを必要としない。これによって、機器内部の発熱の低減と高精度な検出が可能となる。
すなわち、対をなす2つのスイッチング素子2AH,2BH,2CH,2DHおよび2AL,2BL,2CL,2DLの直列接続で構成される複数のアーム1A,1B,1C,1Dと、スイッチング素子の接続点に接続される加熱コイル6AB,6CDと共振コンデンサ5AB,5CDの直列接続で構成される複数の共振回路4AB,4CDと、スイッチング素子2AH,2BH,2CH,2DHおよび2AL,2BL,2CL,2DLをオンオフ駆動する制御回路19と、前記加熱コイル6AB,6CDの電流方向を検出する複数の電圧方向検出部14または電圧検出部15と、前記電圧方向検出部14または電圧検出部15からの出力を基に複数の加熱コイル6AB,6CDに流れる電流の位相差の絶対値を検出する位相差絶対値検出部PAと、前記電圧方向検出部14または電圧検出部15からの出力を基に複数の加熱コイル6AB,6CDに流れる電流に対してどちらの位相が進んでいるかを検出する位相進み遅れ検出部PBとを備えた誘導加熱調理器が構成されている。
したがって、共振コンデンサの電圧方向を検出して、従来必要であった可変リアクトルを用いずに同心円状に配置した複数の加熱コイル6AB,6CDに同期した電流を流すことにより、使用者にとって不快なうなり音の発生や負荷への加熱効率の著しい低下を抑制でき、しかも、大きな発熱を生じていた大電流用途の電流センサが不要となる。
すなわち、制御回路19は一定周波数一定導通幅で各スイッチング素子を駆動し、位相差絶対値検出部PAと位相進み遅れ検出部PBの出力を基に複数の加熱コイル6AB,6CDに流れる電流の位相差が所定の範囲内となるように複数のアーム1A,1B,1C,1D間のスイッチング素子のオンオフタイミングを制御することを特徴とする前記(2A)項記載の誘導加熱調理器が構成されている。
したがって、一定周波数一定導通幅で各スイッチング素子を駆動することによって、従来必要であった可変リアクトルを用いずに同心円状に配置した複数の加熱コイル6AB,6CDに同期した電流を流すことにより、使用者にとって不快なうなり音の発生や負荷への加熱効率の著しい低下を抑制でき、しかも、大きな発熱を生じていた大電流用途の電流センサが不要となる。
この発明による実施の形態3を図11について説明する。図11は実施の形態3における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1または実施の形態2における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
また、同心円状に配置された複数の加熱コイル6AB,6CDに流れる電流の周波数差と位相差を所定の範囲内とすることができる。
さらに、複数の加熱コイル6AB,6CDに流れる電流の周波数差と位相差を所定の範囲内とするために従来必要であった可変リアクトルが不要となるため回路の小型化が実現できる。
そして、複数の加熱コイル6AB,6CDに流れる電流の位相差の絶対値と位相の進み遅れをそれぞれ検出する構成としたのでより高精度な制御が可能となる。
それによって、より簡素な構成で、負荷の大きさによらない効率の良い加熱と調理鍋等の負荷の底部における局部発熱の無い均一な加熱を行うことができ、不快なうなり音の発生が生じず、負荷の加熱効率が高い誘導加熱調理器を提供できる。
すなわち、共振回路4ABに接続される2つのアーム1A,1Bの片側1Bを別の共振回路4CDに接続されるアーム1Dと共用したことを特徴とする実施の形態1の(1A)項および(1B)ならびに実施の形態2の(2A)項および(2B)項におけるいずれかに記載の誘導加熱調理器が構成されている。
したがって、アーム数を少なくすることができるため回路の小型化が実現できる。
Claims (3)
- 第1および第2のスイッチング素子の直列接続で構成される複数のアームと、前記第1および第2のスイッチング素子の接続点に接続される加熱コイルおよび共振コンデンサの直列接続で構成される複数の共振回路と、前記第1および第2のスイッチング素子を一定周波数一定導通幅で駆動制御する制御手段と、複数の前記加熱コイルに流れる電流の位相差の絶対値を検出する位相差絶対値検出手段と、複数の前記加熱コイルに流れる電流の位相進み遅れ関係を検出する位相進み遅れ検出手段と、前記加熱コイルの電流方向を検出する複数の電流方向検出手段と、を備え、
前記電流方向検出手段は、加熱コイルに流れる電流を検出する電流センサと、この電流センサの2本の出力に接続された全波整流回路と、この全波整流回路の出力に接続された電流検出抵抗と、この電流検出抵抗の低電位側と前記電流センサの片側の出力がそれぞれ入力されるコンパレータとで構成され、
前記位相差絶対値検出手段は、複数の電流方向検出手段を構成するコンパレータの出力をそれぞれ入力とするXORゲートと、このXORゲートの出力を平均化したものを出力とし、
前記位相進み遅れ検出手段は一方の電流方向検出手段を構成するコンパレータの出力をD入力とし他方の電流方向検出手段を構成するコンパレータの出力をクロック入力とするDラッチで構成され、
このDラッチの出力を前記位相進み遅れ検出手段の出力とし、
前記制御手段は、前記位相差絶対値検出手段と前記位相進み遅れ検出手段の出力を基に複数の前記加熱コイルに流れる電流の位相差が所定の範囲内となるように前記第1および第2のスイッチング素子をオンオフするタイミングを制御することを特徴とする誘導加熱調理器。 - 第1および第2のスイッチング素子の直列接続で構成される複数のアームと、前記第1および第2のスイッチング素子の接続点に接続される加熱コイルおよび共振コンデンサの直列接続で構成される複数の共振回路と、前記第1および第2のスイッチング素子を一定周波数一定導通幅で駆動制御する制御手段と、複数の前記加熱コイルに流れる電流の位相差の絶対値を検出する位相差絶対値検出手段と、複数の前記加熱コイルに流れる電流の位相進み遅れ関係を検出する位相進み遅れ検出手段と、前記共振コンデンサの電圧方向を検出する複数の電圧方向検出手段と、を備え、
前記電圧方向検出手段は、オペアンプと、このオペアンプの反転入力端子と前記共振コンデンサの一方の端子との間に接続された抵抗R2と、前記オペアンプの出力端子と反転入力端子の間に接続された抵抗R3と、前記オペアンプの非反転入力端子と前記共振コンデンサの他方の端子との間に接続された抵抗R4と、前記オペアンプの非反転入力端子と前記オペアンプのGND電位との間に接続された抵抗R5と、前記オペアンプの出力が入力されるコンパレータとで構成されて、前記抵抗は、R2=R4=kR3=kR5となるように設定され、
前記位相差絶対値検出手段は、複数の電圧方向検出手段を構成するコンパレータの出力をそれぞれ入力とするXORゲートと、このXORゲートの出力を平均化したものを出力とし、
前記位相進み遅れ検出手段は一方の電圧方向検出手段を構成するコンパレータの出力をD入力とし他方の電圧方向検出手段を構成するコンパレータの出力をクロック入力とするDラッチで構成され、
このDラッチの出力を前記位相進み遅れ検出手段の出力とし、
前記制御手段は、前記位相差絶対値検出手段と前記位相進み遅れ検出手段の出力を基に複数の前記加熱コイルに流れる電流の位相差が所定の範囲内となるように前記第1および第2のスイッチング素子をオンオフするタイミングを制御することを特徴とする誘導加熱調理器。 - 第1および第2のスイッチング素子の直列接続で構成される複数のアームと、前記第1および第2のスイッチング素子の接続点に接続される加熱コイルおよび共振コンデンサの直列接続で構成される複数の共振回路と、前記第1および第2のスイッチング素子を一定周波数一定導通幅で駆動制御する制御手段と、複数の前記加熱コイルに流れる電流の位相差の絶対値を検出する位相差絶対値検出手段と、複数の前記加熱コイルに流れる電流の位相進み遅れ関係を検出する位相進み遅れ検出手段と、前記共振コンデンサの電圧方向を検出する複数の電圧方向検出手段と、を備え、
前記電圧方向検出手段は、オペアンプと、このオペアンプの反転入力端子と前記共振コンデンサの一方の端子との間に接続された抵抗R2と、前記オペアンプの出力端子と反転入力端子の間に接続された抵抗R3と、前記オペアンプの非反転入力端子と前記共振コンデンサの他方の端子との間に接続された抵抗R4と、前記オペアンプの非反転入力端子と前記オペアンプのGND電位との間に接続された抵抗R5と、前記オペアンプの出力とオフセット電圧とがそれぞれ入力されるコンパレータとで構成されて、前記抵抗は、R2=2kR3であり、R3=R5であって、かつ、R4=kR3となるように設定されて、前記オペアンプから正出力を導出し、
前記位相差絶対値検出手段は、複数の電圧方向検出手段を構成するコンパレータの出力をそれぞれ入力とするXORゲートと、このXORゲートの出力を平均化したものを出力とし、
前記位相進み遅れ検出手段は一方の電圧方向検出手段を構成するコンパレータの出力をD入力とし他方の電圧方向検出手段を構成するコンパレータの出力をクロック入力とするDラッチで構成され、
このDラッチの出力を前記位相進み遅れ検出手段の出力とし、
前記制御手段は、前記位相差絶対値検出手段と前記位相進み遅れ検出手段の出力を基に複数の前記加熱コイルに流れる電流の位相差が所定の範囲内となるように前記第1および第2のスイッチング素子をオンオフするタイミングを制御することを特徴とする誘導加熱調理器。
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