JP4895564B2 - 目地形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、目地形成方法に関する。
従来より、建築物の表面には、例えば、コンクリート、モルタル、軽量コンクリート板、気泡コンクリート板、サイディングボード、石綿コンクリート板等の基材が用いられており、このような基材どうしをつなぎ合わせて、建築物の表面が形成されている。
この際、基材どうしの継目部分は、シーリング材等を用いて、温度や湿度等の変化に耐えうるよう、変位しやすい設計がなされている。
このようなシーリング目地を有する建築物の表面に対し、例えば、天然石調等の装飾塗材を施すことにより、シーリング目地が目立たず、あたかもひとつの大壁となるような表面をつくりだすことができ、美観性に優れた建築物の表面を設けることができる。
しかしながら、基材とシーリング材では、表面特性、強度、弾性、塗膜との密着性等の性質が異なるため、その上に装飾塗膜を施したとしても、基材どうしの継目部分が、どうしても目立ってしまい、美観性を損ねる場合がある。
また、装飾塗膜には、基材(シーリング目地)の変位に対して追従できないものもあり、その結果、装飾塗膜の割れを生じるおそれがあり、建築物の表面の美観性を維持することは困難な場合があった。
このような問題を解決するために、例えば、基材と装飾塗膜の間に、弾性の下塗材を積層する方法等が挙げられる。
例えば、特許文献1では、基材と骨材含有塗料との間に、特定の伸びの微弾性下塗塗料を塗付する方法が記載されている。(請求項1)
しかしながら、微弾性下塗塗料を単に塗付するだけで、シーリング目地が目立たないようにするには限界があった。また、骨材含有塗膜が基材(シーリング目地)の変位に追従できない場合もあり、その結果、骨材含有塗膜の割れを招く恐れがあった。
特開平11−090307号公報
本発明者は、上記の問題点に鑑み、鋭意検討を行なった結果、目地材を用いて化粧面を形成し、その際、少なくとも目地材をシーリング目地と重なるように、貼着させて化粧面を得ることによって、化粧目地によって、シーリング目地が全く認識されることなく、優れた美観性を得ることができることを見いだし、本発明を完成させるに到った。
すなわち、本発明は以下の特徴を有する塗装工法に係るものである。
1.シーリング目地を有する被塗面に対し、下塗材を塗付して下塗層を形成した後、その表面に目地材を貼着し、次いで装飾塗材を塗付して、目地材を脱着する目地形成方法において、
下塗材における結合材が、シリコン含有化合物と、アクリル単量体及び/またはアクリル単量体の重合体とをグラフト重合して得られるアクリルシリコーン樹脂エマルションを含み、
目地材をシーリング目地と重なるように貼着することを特徴とする目地形成方法。
2.アクリルシリコーン樹脂エマルションの形態が、シリコーン成分が内部、アクリル成分が外部に存在する形態であることを特徴とする1.に記載の目地形成方法。
3.上記下塗材から形成される下塗材塗膜の下記方法における伸び率が30%〜500%であることを特徴とする1.または2.に記載の目地形成方法。
2つのサイディングボード(75mm×75mm×12mm)の間(幅10mm)に、シーリング材(伸び率700%、厚さ12mm)を充填し、温度23℃、湿度50%で、24時間養生した試験体の表面に、下塗材を塗付量0.15kg/m で塗付し、温度23℃、湿度50%で、24時間養生し、試験体を得る。該試験体を引っ張り試験機に取り付け、温度23℃、5mm/minの速度で引っ張り、破壊した時の長さを求め、次の式により伸び率を算出する。
伸び率(%)=[{(破壊した時の長さ)(mm)−10(mm)}/10(mm)]×100
本発明の目地形成方法によれば、シーリング目地を有するような建築物表面において、基材どうしの継目部分が全く目立たず、優れた美観性を付与することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明の目地形成方法は、シーリング目地を有する被塗面に対し、下塗材を塗付して下塗層を形成した後、その表面に目地材を貼着し、次いで装飾塗材を塗付して、目地材を脱着する方法であり、少なくとも目地材を、シーリング目地と重なるように、貼着させることを特徴とするものである。
シーリング目地を有する被塗面は、基材を、シーリング材を用いてつなぎ合わせた被塗面のことである。このような被塗面は、該基材どうしの継目部分のシーリング材によって、温度や湿度等の変化に耐えうるように設計がなされたものであり、戸建住宅、集合住宅、店舗、各種公共施設等の建築物で、一般的に採用されているものである。
このような基材としては、特に限定されず、公知のものを使用することができ、例えば、ALCパネル、PCパネル、サイディングボード、押し出し成型板、珪酸カルシウム板、パーライト板、軽量モルタル、軽量コンクリート、石膏ボード、スレート板、繊維強化セメント板、セラミック板、コンクリート、モルタル、プラスチックボード等が挙げられる。これら基材の表面は、何らかの表面処理(例えば、シーラー、サーフェーサー、フィラー等)が施されたものであってもよい。
シーリング材としては、特に限定されることなく、公知のシーリング材を用いることができ、例えば、シリコーン系シーリング材、変性シリコーン系シーリング材、ポリサルファイド系シーリング材、変性ポリサルファイド系シーリング材、アクリルウレタン系シーリング材、ポリウレタン系シーリング材、SBR系シーリング材、ブチルゴム系シーリング材等が挙げられる。
このようなシーリング材を、基材どうしの継目部分(シーリング目地)に施すことによって、温度や湿度等の変化に耐えうる性能を付与することができる。
シーリング材の伸び率としては、特に限定されないが、100〜1000%(好ましくは、300〜800%)であることが好ましい。
このようなシーリング材の充填方法は、特に限定されず、公知の方法を採用することができ、必要に応じ、バックアップ材やパテ材を用いてもよい。
なお、本発明におけるシーリング材の伸び率は、次の方法により求めた値である。
2つのサイディングボード(75mm×75mm×12mm)の間(幅10mm)に、シーリング材(厚さ12mm)を充填し、温度23℃、湿度50%で、24時間養生し、試験体を作製する。該試験体を引っ張り試験機に取り付け、温度23℃、5mm/minの速度で引っ張り、破壊する時の長さを求め、次の式により伸び率を算出する。
伸び率(%)=[{(破壊した時の長さ)(mm)−10(mm)}/10(mm)]×100
このようなシーリング目地を有する被塗面に塗付する下塗材としては、公知のものを使用することができる。例えば、下塗材としては、合成樹脂を結合材とするもの等が挙げられる。
合成樹脂としては、例えば、水溶性樹脂、水分散性樹脂、溶剤可溶形樹脂、無溶剤形樹脂、非水分散形樹脂等、あるいはこれらを複合したもの等が挙げられる。本発明では特に、水溶性樹脂及び/または水分散性樹脂が好適に用いられる。
具体的には、エチレン樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、フッ素樹脂、セルロース、ポリビニルアルコール等が挙げられる。これらのうち、本発明では、基材やシーリング目地との密着性、追従性、耐候性、耐久性等を考慮し、アクリルシリコーン樹脂が好適に用いられる。本発明の目地形成方法では、シーリング目地部には、装飾塗材等によって被覆がなされていないため、耐候性、耐久性等が低下する場合があるが、特に、下塗材として、アクリルシリコーン樹脂を使用することによって、密着性、追従性だけでなく、優れた耐候性、耐久性も得ることができる。
このようなアクリルシリコーン樹脂の含有量は、合成樹脂全量に対し固形分比率で、50重量%以上、さらには70重量%以上であることが好ましい。
このような樹脂は、各種モノマーを用いて、適宜設定し、合成することができる。
例えば、アクリルシリコーン樹脂としては、シリコン含有アクリル単量体や、シリコン含有アクリル単量体と共重合可能な他のアクリル単量体とをラジカル共重合により得られるもの、また、シリコン含有化合物と、アクリル単量体及び/またはアクリル単量体の重合体とをグラフトすることにより得られるもの等が挙げられる。
シリコン含有アクリル単量体としては、特に限定されないが、たとえば、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシランなどの加水分解性シリル基含有ビニル系単量体等を例示できる。
他のアクリル単量体としては、特に限定されないが、以下の単量体を例示することができる。
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどのアルキル基含有(メタ)アクリル系単量体、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどの水酸基含有(メタ)アクリル系単量体、
(メタ)アクリル酸などのエチレン性不飽和カルボン酸、
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレートなどのアミノ基含有(メタ)アクリル系単量体、
(メタ)アクリルアミド、エチル(メタ)アクリルアミドなどのアミド含有(メタ)アクリル系単量体、
アクリロニトリルなどのニトリル基含有(メタ)アクリル系単量体。
グリシジル(メタ)アクリレートなどのエポキシ基含有(メタ)アクリル系単量体等が例示できる。
また、必要に応じて、他の単量体を複合してもよい。
他の単量体としては、特に限定されないが、以下の単量体を例示することができる。
スチレン、メチルスチレン、クロロスチレン、ビニルトルエンなどの芳香族炭化水素系ビニル単量体、
マレイン酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、シトラコン酸などのα,β−エチレン性不飽和カルボン酸、
スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸などのスルホン酸含有ビニル単量体、
無水マレイン酸、無水イタコン酸などの酸無水物、
塩化ビニル、塩化ビニリデン、クロロプレンなどの塩素含有単量体、
ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロキシプロピルビニルエーテルなどの水酸基含有アルキルビニルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、プロピレングリコールモノアリルエーテルジエチレングリコールモノアリルエーテルなどのアルキレングリコールモノアリルエーテル類、エチレン、プロピレン、イソブチレンなどのα−オレフィン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニルなどのビニルエステル、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテルなどのビニルエーテル、エチルアリルエーテル、ブチルアリルエーテルなどのアリルエーテル等が例示できる。
シリコン含有化合物としては、例えば、オルガノポリシロキサン、アルコキシシラン等が挙げられる。
オルガノポリシロキサンとしては、例えば、R SiO(4−a−b)/2の構造単位を有するものが挙げられる。
式中、Rは同一でも異なってもよく、非置換または置換の一価炭化水素基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、オクタデシル基等のアルキル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基、ブテニル基、ブタジエニル基、ヘキサジエニル基等のアルケニル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロ−2,4−ヘキサジエニル基等のシクロアルケニル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、スチリル基等のアラルキル基、およびこれらの基の水素原子がハロゲン原子等で置換されたクロロメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,4,4,5,5,5−ヘプタフルオロペンチル基、パークロルフェニル基、3,4−ジブロモ−1−クロロヘキシル基、2,2,2−トリフルオロトリル基、2,4−ジブロモベンジル基、ジフルオロモノクロロビニル基、2−ヨードシクロヘキセニル基等が例示される。
式中、Xは同一でも異なっていてもよく、水酸基または加水分解性基である。このような水酸基あるいは加水分解性基としては、カルボキシル基、イソプロペノキシ基、イソブテニルオキシ基等のアルケニルオキシ基、ジメチルケトオキシム基、メチルエチルケトオキシム基等のケトオキシム基、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基、アセトキシ基等のアシルオキシ基、N−ブチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、n−ブチルアミノ基等のアミノ基、N,N−ジエチルアミノキシ基等のアミノキシ基、N−メチルアセトアミド等のアミド基、トリメチルシリル基、ジメチルビニルシリル基、メチルフェニルビニルシリル基、メチルジフェニルシリル基等のシリル基を例示することができる。
aは1〜3の数、およびbは0.01〜3の数であり、かつ0.01≦a+b<4を満足する数である。
アルコキシシランとしては、例えば、(RO)4−cSi(Rで表される化合物及びそれらの縮合物等が挙げられる。
式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示し、Rはアルキル基、アリール基、アラルキル基、炭素数1〜4のアルコキシル基を示し、cは0〜2の整数を示す。
アルコキシシランとしては、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラn−プロポキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラn−ブトキシシラン、テトライソブトキシシラン、テトラsec−ブトキシシラン、テトラt−ブトキシシラン、テトラフェノキシシラン、モノエトキシトリメトキシシラン、モノブトキシトリメトキシシラン、モノペントキシトリメトキシシラン、モノヘトキシトリメトキシシラン、ジメトキシジエトキシシラン、ジメトキシジブトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、メチルトリクロロシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルトリジメトキシシラン、ビニルトリジエトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン等、あるいはこれらの縮合物等が挙げられ、または、これらの多価アルコール変性物等が挙げられる。また、カルボキシル基、水酸基、フルオロ基、スルホン基、オキシアルキレン基等を含有していてもよい。
本発明では、シリコン含有化合物として、特に、オルガノポリシロキサンを用いることが好ましく、さらには、オルガノポリシロキサンにテトラアルコキシシランを反応させて得られる化合物を用いることが好ましい。このような化合物を用いることにより、被塗面に対する追従性を向上させることができるとともに、形成塗膜の耐久性、耐候性をより向上させることができる。
このようなシリコン含有化合物と、アクリル単量体及び/またはアクリル単量体の重合体とをグラフトする方法としては、特に限定されず、公知の方法を採用することができる。例えば、ビニル基を有するシリコン含有化合物と、アクリル単量体を共重合する方法、反応性官能基を有するシリコン含有化合物と、該反応性官能基と反応可能な反応基を有するアクリル単量体及び/またはアクリル単量体の重合体とを、反応させる方法等が挙げられる。シリコン含有化合物と、アクリル単量体及び/またはアクリル単量体の重合体とをグラフトして得られたアクリルシリコーン樹脂は、薄膜であっても、基材の変位に十分追従することができ、塗膜の乾燥性を高め、工期の短縮を図ることができる。かつ、形成塗膜の耐久性、耐候性にも優れている。
このようなアクリルシリコーン樹脂の形態は、特に限定されないが、エマルション型であることが好ましく、このような場合、エマルション粒子中にアクリル成分とシリコーン成分が均一に混ざり合った形態、シリコーン成分が内部、アクリル成分が外部に存在する形態または、アクリル成分が内部、シリコーン成分が外部に存在する形態、アクリル成分(シリコーン成分)中に、シリコーン成分(アクリル成分)がポーラスに分散した形態等が挙げられ、本発明では、特にシリコーン成分が内部、アクリル成分が外部に存在する形態が、形成塗膜の耐久性、耐候性と、被塗面に対する追従性により優れるため好ましい。
合成樹脂の含有量は、下塗材全量に対し、通常5〜80重量%(好ましくは10〜70重量%、さらに好ましくは15〜60重量%)であることが好ましい。
また、基材やシーリング目地との密着性、追従性、耐候性等を高めるために、架橋反応性を有する合成樹脂を使用することもできる。このような架橋反応性は、例えば、カルボキシル基と金属イオン、カルボキシル基とカルボジイミド基、カルボキシル基とエポキシ基、カルボキシル基とアジリジン基、カルボキシル基とオキサゾリン基、水酸基とイソシアネート基、カルボニル基とヒドラジド基、エポキシ基とアミノ基、アルド基とセミカルバジド基、ケト基とセミカルバジド基、アルコキシシリル基どうし等の反応性官能基を組み合わせることによって付与することができる。
合成樹脂のガラス転移温度は適宜設定することができ、通常は−50〜50℃、好ましくは−40〜40℃、より好ましくは−30〜30℃である。
本発明で使用する下塗材においては、上述の成分の他に、通常塗材に使用可能な成分を含むこともできる。このような成分としては、例えば、着色顔料、骨材、体質顔料、繊維、増粘剤、造膜助剤、レベリング剤、可塑剤、凍結防止剤、pH調整剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、分散剤、消泡剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、触媒、架橋剤等が使用可能である。
骨材としては、自然石、自然石の粉砕物等の天然骨材、及び着色骨材等の人工骨材から選ばれる少なくとも一種以上が使用可能である。具体的には、例えば、大理石、御影石、蛇紋岩、花崗岩、蛍石、寒水石、長石、石灰石、珪石、珪砂、砕石、雲母、珪質頁岩、及びこれらの粉砕物、陶磁器粉砕物、セラミック粉砕物、ガラス粉砕物、ガラスビーズ、ガラスフレーク、樹脂粉砕物、樹脂ビーズ、ゴム粒、プラスチック片、金属粒、植物性粉粒体等や、これらの表面を着色コーティングしたもの等が挙げられる。また、貝殻、珊瑚、木材、炭、活性炭等の粉砕物を使用することもできる。
着色顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラック、酸化第二鉄(ベンガラ)、黄色酸化鉄、オーカー、群青、コバルトグリーン等の無機系着色顔料、アゾ系、ナフトール系、ピラゾロン系、アントラキノン系、ペリレン系、キナクリドン系、ジスアゾ系、イソインドリノン系、ベンゾイミダゾール系、フタロシアニン系、キノフタロン系等の有機系着色顔料、アルミニウム顔料、パール顔料、蛍光顔料等が挙げられる。
体質顔料としては、例えば、重質炭酸カルシウム、軽微性炭酸カルシウム、カオリン、クレー、陶土、チャイナクレー、珪藻土、含水微粉珪酸、タルク、バライト粉、硫酸バリウム、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、シリカ粉、水酸化アルミニウム等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。
このような下塗材から形成される下塗材塗膜の伸び率は、特に限定されないが、30%〜500%(さらには50%〜300%)であることが好ましい。
このような伸び率であることにより、基材の変位に十分追従することができる。
なお、本発明における下塗材の伸び率は、次の方法により求めた値である。
2つのサイディングボード(75mm×75mm×12mm)の間(幅10mm)に、シーリング材(伸び率700%、厚さ12mm)を充填し、温度23℃、湿度50%で、24時間養生した試験体の表面に、下塗材を塗付量0.15kg/mで塗付し、温度23℃、湿度50%で、24時間養生し、試験体を得る。該試験体を引っ張り試験機に取り付け、温度23℃、5mm/minの速度で引っ張り、破壊した時の長さを求め、次の式により伸び率を算出する。
伸び率(%)=[{(破壊した時の長さ)(mm)−10(mm)}/10(mm)]×100
本発明で用いる下塗材は、最終的に、目地色となるものであり、上述した着色顔料等を用いて、色彩を施すことができる。本発明における下塗材では、顔料容積濃度が、5%〜70%であることが好ましい。
このような下塗材は、該被塗面に対し、塗付量が0.05kg/m以上0.30kg/m以下(好ましくは0.08kg/m以上0.25kg/m以下)となるように、塗付することが好ましい。塗付方法としては、特に限定されないが、刷毛、ローラー、スプレー等、公知の方法で塗付すればよい。
下塗材を塗付した後、目地材を貼着する。このとき、本発明では、少なくとも目地材が、シーリング目地と重なるように、目地材を貼着する。このような方法で得られた化粧面は、少なくともシーリング目地の上に、化粧目地が存在することとなる。よって、シーリング目地は、化粧目地によって隠されたかたちとなり、化粧面全体をみれば、シーリング目地が全く目立たず、優れた美観性を有する化粧面を得ることができる。
また、基材が変位したとしても、その影響は化粧目地部に留まらせることができるため、化粧面全体の美観性には、ほとんど影響を及ぼすことがなく、長期に渡り美観性を維持することができる。
特に、シーリング材と下塗材の色相を共色に設定しておけば、たとえ、下塗材塗膜が割れたとしても、化粧目地色の美観性を維持することができる。
また目地材は、シーリング目地の上だけでなく、基材の上にも自由に貼着することができ、各々の化粧目地を形成することができ、優れた美観性を有する化粧面を得ることができる。
目地材の幅としては、特に限定されないが、1mm〜20mm(さらには、3mm〜15mm)程度が好ましい。また、シーリング目地の幅との関係が、目地材の幅:シーリング目地の幅において、1:3〜3:1程度(1:2〜2:1程度)であることが好ましい。
目地材としては、目地棒、目地テープ等が挙げられる。
このような目地材の材質としては、特に限定されないが、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、塩化ビニル樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、ポリカーボネート、ゴム等が挙げられる。
このような目地材には、剥離材や汚染防止材等を付与させておいてもよい。
また、はめ込み式目地材も使用することができる。
目地材を貼着した後、装飾塗材を塗付する。
装飾塗材としては、合成樹脂を結合材とし、着色顔料及び/又は骨材を含むものが挙げられる。
合成樹脂としては、例えば、水溶性樹脂、水分散性樹脂、溶剤可溶形樹脂、無溶剤形樹脂、非水分散形樹脂等、あるいはこれらを複合したもの等が挙げられる。本発明では特に、水溶性樹脂及び/または水分散性樹脂が好適に用いられる。
具体的には、エチレン樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、フッ素樹脂、セルロース、ポリビニルアルコール等が挙げられ、これらのうち、基材やシーリング目地との密着性、追従性、耐候性等を考慮し、アクリルシリコーン樹脂が好適に用いられる。
また、基材やシーリング目地との密着性、追従性、耐候性等を高めるために、架橋反応性を有する合成樹脂を使用することもできる。このような架橋反応性は、例えば、カルボキシル基と金属イオン、カルボキシル基とカルボジイミド基、カルボキシル基とエポキシ基、カルボキシル基とアジリジン基、カルボキシル基とオキサゾリン基、水酸基とイソシアネート基、カルボニル基とヒドラジド基、エポキシ基とアミノ基、アルド基とセミカルバジド基、ケト基とセミカルバジド基、反応性シリル基どうし等の反応性官能基を組み合わせることによって付与することができる。
合成樹脂のガラス転移温度は適宜設定することができ、通常は−50〜50℃、好ましくは−40〜40℃、より好ましくは−30〜30℃である。
顔料容積濃度は、5〜90%(10〜80%)であることが好ましい。このような顔料容積濃度であることにより、装飾塗材に色彩を与えるとともに、形成塗膜の耐久性、耐候性をより向上させることができ、かつ、被塗面に対する追従性を向上させることができる。
着色顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラック、酸化第二鉄(ベンガラ)、黄色酸化鉄、オーカー、群青、コバルトグリーン等の無機系着色顔料、アゾ系、ナフトール系、ピラゾロン系、アントラキノン系、ペリレン系、キナクリドン系、ジスアゾ系、イソインドリノン系、ベンゾイミダゾール系、フタロシアニン系、キノフタロン系等の有機系着色顔料、アルミニウム顔料、パール顔料、蛍光顔料等が挙げられる。
体質顔料としては、例えば、重質炭酸カルシウム、軽微性炭酸カルシウム、カオリン、クレー、陶土、チャイナクレー、珪藻土、含水微粉珪酸、タルク、バライト粉、硫酸バリウム、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、シリカ粉、水酸化アルミニウム等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。
骨材としては、自然石、自然石の粉砕物等の天然骨材、及び着色骨材等の人工骨材から選ばれる少なくとも一種以上が使用可能である。具体的には、例えば、大理石、御影石、蛇紋岩、花崗岩、蛍石、寒水石、長石、石灰石、珪石、珪砂、砕石、雲母、珪質頁岩、及びこれらの粉砕物、陶磁器粉砕物、セラミック粉砕物、ガラス粉砕物、ガラスビーズ、ガラスフレーク、樹脂粉砕物、樹脂ビーズ、ゴム粒、プラスチック片、金属粒、植物性粉粒体等や、これらの表面を着色コーティングしたもの等が挙げられる。また、貝殻、珊瑚、木材、炭、活性炭等の粉砕物を使用することもできる。
本発明の装飾塗材では、上述の成分の他、例えば、染料、増粘剤、レベリング剤、湿潤剤、可塑剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、界面活性剤、消泡剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等を混合することもできる。
このような装飾塗材を用いることによって、天然石調、陶磁器タイル調、レンガ調、砂岩調等の美観性を施すことができる。
装飾塗材の塗装方法は、特に限定されないが、ローラー、コテ、刷毛、櫛、へら等の塗装機器を使用して塗装することができる。
装飾塗材の平均膜厚としては、特に限定されないが、0.5〜15mm(好ましくは1〜12mm)程度となるように、塗付すればよい。
次に、目地材を脱着して、化粧面を得る。目地材を脱着するタイミングとしては、所望の化粧目地が形成される限り、装飾塗材が未硬化、または硬化した状態等特に限定されない。
また、目地材脱着後、必要に応じ、クリヤー塗料を塗付することもできる。
クリヤー塗料としては、例えば、アクリル樹脂系クリヤー塗料、ウレタン樹脂系クリヤー塗料、アクリルシリコン樹脂系クリヤー塗料、フッ素樹脂系クリヤー塗料等のクリヤー塗料、あるいはアルコキシシラン化合物やシリコーン樹脂等を主成分とする撥水剤等の塗装によって形成できる。また、このようなクリヤー塗料は、本発明の効果を阻害しない限り、着色されていてもよい。
以下に実施例を示し、本発明の特徴をより明確にする。
・シーリング材A:ポリウレタン系シーリング材(伸び率:600%)
・シーリング材B:変性シリコーン系シーリング材(伸び率:450%)
・下塗材A:アクリル樹脂エマルション(固形分50重量%、最低造膜温度10℃)60重量部、顔料分散液(固形分70重量%)30重量部、造膜助剤5重量部、増粘剤2重量部を常法により均一に混合し、下塗材(グレー)(顔料容積濃度25%、伸び率100%)を得た。
・下塗材B:下記のアクリルシリコーン樹脂エマルション(固形分50重量%、最低造膜温度5℃)60重量部、顔料分散液(固形分70重量%)30重量部、造膜助剤5重量部、増粘剤2重量部を常法により均一に混合し、下塗材(グレー)(顔料容積濃度25%、伸び率200%)を得た。
・アクリルシリコーン樹脂エマルション:オルガノポリシロキサンエマルション粒子(成分:オクタメチルシクロテトラシロキサン、γ−メタクリロイルオキシプロピルジメトキシメチルシラン、テトラエトキシシラン)20重量部を、水100重量部、ドデシル硫酸ナトリウム0.2重量部と混合し、さらに、n−ブチルアクリレート40重量部、メチルメタクリレート10重量部、過酸化ベンゾイル0.2重量部を加え、70℃で3時間重合させ、内部にシリコーン成分、外部にアクリル成分を有するアクリルシリコーン樹脂エマルション(粒子径:180nm)を得た。
・装飾塗材A:アクリル樹脂エマルション(固形分50重量%、最低造膜温度20℃)200重量部、酸化チタン分散液(固形分70重量%、粒子径0.3μm)40重量部、重質炭酸カルシウム(粒子径5〜10μm)140重量部、寒水石(粒子径0.1〜0.3mm)300重量部、着色珪砂(粒子径70〜120μm)200重量部、造膜助剤10重量部、水60重量部、増粘剤5重量部、消泡剤3重量部を常法により均一に混合し、装飾塗材Aを得た。
なお、シーリング材A、シーリング材Bの伸び率は、次のようにして求めた値である。
2つのサイディングボード(900mm×2800mm×12mm)の間(幅10mm)に、シーリング材(厚さ12mm)を充填し、温度23℃、湿度50%で、24時間養生し、試験体を作製した。該試験体を引っ張り試験機に取り付け、温度23℃、5mm/minの速度で引っ張り、破壊する時の長さを求め、次の式により伸び率を算出した。
伸び率(%)=[{(破壊した時の長さ)(mm)−10(mm)}/10(mm)]×100
また、下塗材A、下塗材Bの伸び率は、次のようにして求めた値である。
2つのサイディングボード(900mm×2800mm×12mm)の間(幅10mm)に、シーリング材(伸び率700%、厚さ12mm)を充填し、温度23℃、湿度50%で、24時間養生した試験体の表面に、下塗材を塗付量0.15kg/mで塗付し、温度23℃、湿度50%で、24時間養生し、試験体を得る。該試験体を引っ張り試験機に取り付け、温度23℃、5mm/minの速度で引っ張り、破壊した時の長さを求め、次の式により伸び率を算出する。
伸び率(%)=[{(破壊した時の長さ)(mm)−10(mm)}/10(mm)]×100
参考例1
図1に示すように、サイディングボード(900mm×2800mm×12mm)3枚を、シーリング材Aを用いて、シーリング目地幅が10mmとなるように継ぎ合わせた。
次に、該表面に上に、下塗材Aをスプレーにて塗付量が0.15kg/mとなるように塗付し、2時間養生させた(図2)。
次に、棒状目地材(目地幅10mm、ポリエチレン製)を粘着剤にて、図3に示すように、シーリング目地部上等に、格子状に貼着させた。
次に、装飾塗材Aを塗付量が3.0kg/mとなるように万能ガンで塗付した(図4)。
次に、装飾塗材Aが乾燥する前に、棒状目地材を取り外し、7日間養生させ、天然石調の化粧面を形成させた(図5)。
得られた化粧面は、シーリング目地が全く目立たず、優れた美観性を有する天然石調の化粧面が得られた。
(面内せん断試験)
得られた化粧面について、JIS A 1414に準拠し、面内せん断試験を実施した。その結果、化粧面の亀裂はみられず、また、シーリング目地が全く目立たず、優れた美観性を有していた。
参考例2
シーリング材Aをシーリング材Bに替えた以外は、実施例1と同様の方法で、天然石調の化粧面を形成させた。
得られた化粧面は、シーリング目地が全く目立たず、優れた美観性を有する天然石調の化粧面が得られた。
また、得られた化粧面について、実施例1と同様の面内せん断試験を行った結果、化粧面の亀裂はほとんどみられず、また、シーリング目地がほとんど目立たず、優れた美観性を有していた。

実施例1
下塗材Aを下塗材Bに替えた以外は、参考例1と同様の方法で、天然石調の化粧面を形成させた。
得られた化粧面は、シーリング目地が全く目立たず、優れた美観性を有する天然石調の化粧面が得られた。
また、得られた化粧面について、実施例1と同様の面内せん断試験を行った結果、化粧面の亀裂はみられず、また、シーリング目地が全く目立たず、優れた美観性を有していた。

実施例2
シーリング材Aをシーリング材Bに、下塗材Aを下塗材Bに替えた以外は、参考例1と同様の方法で、天然石調の化粧面を形成させた。
得られた化粧面は、シーリング目地が全く目立たず、優れた美観性を有する天然石調の化粧面が得られた。
また、得られた化粧面について、実施例1と同様の面内せん断試験を行った結果、化粧面の亀裂はみられず、また、シーリング目地が全く目立たず、優れた美観性を有していた。
(比較例1)
図1に示すように、サイディングボード(900mm×2800mm×12mm)3枚を、シーリング材Aを用いて、シーリング目地幅が10mmとなるように継ぎ合わせた。
次に、該表面に上に、下塗材Aをスプレーにて塗付量が0.15kg/mとなるように塗付し、2時間養生させた(図2)。
次に、棒状目地材(目地幅10mm、ポリエチレン製)を粘着剤にて、図6に示すように、格子状に貼着させた。
次に、装飾塗材Aを塗付量が3.0kg/mとなるように万能ガンで塗付した(図7)。
次に、装飾塗材Aが乾燥する前に、棒状目地材を取り外し、7日間養生させ、天然石調の化粧面を形成させた(図8)。
得られた化粧面は、シーリング目地が目立ってしまい、美観性が損なわれていた。
また、得られた化粧面について、実施例1と同様の面内せん断試験を行った結果、化粧面の亀裂がみられ、また、シーリング目地が目立ってしまった。
サイディングボードを3枚継ぎ合わせた被塗面の正面図の一例である。 被塗面に下塗材を塗付した状態を示す正面図の一例である。 棒状目地材を貼着させた状態を示す正面図の一例である。 装飾塗材を塗付した状態を示す正面図の一例である。 棒状目地材を脱着させた状態を示す正面図の一例である。 棒状目地材を貼着させた状態を示す正面図の一例である。 装飾塗材を塗付した状態を示す正面図の一例である。 棒状目地材を脱着させた状態を示す正面図の一例である。
符号の説明
1.基材(サイディングボード)
2.シーリング目地
3.下塗材
4.目地材
5.装飾塗材
6.目地

Claims (3)

  1. シーリング目地を有する被塗面に対し、下塗材を塗付して下塗層を形成した後、その表面に目地材を貼着し、次いで装飾塗材を塗付して、目地材を脱着する目地形成方法において、
    下塗材における結合材が、シリコン含有化合物と、アクリル単量体及び/またはアクリル単量体の重合体とをグラフト重合して得られるアクリルシリコーン樹脂エマルションを含み、
    目地材をシーリング目地と重なるように貼着することを特徴とする目地形成方法。
  2. アクリルシリコーン樹脂エマルションの形態が、シリコーン成分が内部、アクリル成分が外部に存在する形態であることを特徴とする請求項1に記載の目地形成方法。
  3. 上記下塗材から形成される下塗材塗膜の下記方法における伸び率が30%〜500%であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の目地形成方法。
    2つのサイディングボード(75mm×75mm×12mm)の間(幅10mm)に、シーリング材(伸び率700%、厚さ12mm)を充填し、温度23℃、湿度50%で、24時間養生した試験体の表面に、下塗材を塗付量0.15kg/m で塗付し、温度23℃、湿度50%で、24時間養生し、試験体を得る。該試験体を引っ張り試験機に取り付け、温度23℃、5mm/minの速度で引っ張り、破壊した時の長さを求め、次の式により伸び率を算出する。
    伸び率(%)=[{(破壊した時の長さ)(mm)−10(mm)}/10(mm)]×100

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