JP4894541B2 - インホイールモータ - Google Patents

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Description

本発明は、車両の車輪に駆動力源であるモータを収容したインホイールモータに関し、特に、インホイールモータのモータハウジングの構造に関する。
従来から、車輪内に設けられ、車輪の駆動力を発生するインホイールモータにおいて、旋回時にモータの筐体に設けられた冷却フィンが、アッパーアームやロアアーム等のサスペンション装置と干渉しないように、キングピン軸の所定範囲内に冷却フィンが収まるように構成した技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−335623号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の構成では、インホイールモータのケースにサスペンション装置から上下に大きな荷重が加わることにより、ケースの部分が変形してモータに影響を与え、ステータの破損、ステータとロータのクリアランス不均等によるモータ回転変動に基づく異音発生、又はメタルタッチによる破損等を招くおそれがある。
そこで、本発明は、サスペンション装置からの入力によるモータハウジングの変形を低減し、モータの破損や異音発生を防止できるインホイールモータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係るインホイールモータは、モータと、
該モータを収容する略円筒形のモータハウジングと、
該モータハウジングの上下方向に、サスペンション装置と連結する取付部とを有するインホイールモータであって、
前記モータハウジングは、前記サスペンション装置から前記取付部への入力による前記モータハウジングの変形を低減するように、上下方向の力に対する補強構造を有し、
前記補強構造は、前記モータハウジングの円筒部の上下方向に略線対称であって、かつ前記円筒部の円周を略3等分した位置の肉厚が、他の部分より厚い構造であることを特徴とする。これにより、サスペンション装置から入力される上下方向の力によるモータハウジングの変形を低減することができるとともに、モータハウジングの円筒部の側部の強度を向上させ、モータハウジングの変形を低減できる。
の発明は、モータと、
該モータを収容する略円筒形のモータハウジングと、
該モータハウジングの上下方向に、サスペンション装置と連結する取付部とを有するインホイールモータであって、
前記モータハウジングは、前記サスペンション装置から前記取付部への入力による前記モータハウジングの変形を低減するように、上下方向の力に対する補強構造を有し、
前記補強構造は、前記モータハウジングの円筒部の上下方向に略線対称であって、かつ前記円筒部の円周を略3等分した位置の肉厚が、他の部分より厚い構造であることを特徴とする。これにより、上下方向の力を3方向に分散でき、変形量を更に低減することができる。
の発明は、第1の発明に係るインホイールモータにおいて、
前記補強構造は、前記モータハウジングの円筒部の側部外側に、上下方向に延在するフィンを設けた構造であることを特徴とする。これにより、モータハウジングの円筒部の側部の強度を向上させるとともに、モータを冷却することができる。
の発明は、モータと、
該モータを収容する略円筒形のモータハウジングと、
該モータハウジングの上下方向に、サスペンション装置と連結する取付部とを有するインホイールモータであって、
前記モータハウジングは、前記サスペンション装置から前記取付部への入力による前記モータハウジングの変形を低減するように、上下方向の力に対する補強構造を有し、
前記補強構造は、前記モータハウジングのカバー部の外側表面と内側表面に、互いに略直交する方向に延在する複数のフィンを各々設けた構造であることを特徴とする。これにより、モータハウジングのカバー部の支持強度を高めてモータハウジングの変形を低減するとともに、モータを冷却することができる。
の発明は、第の発明に係るインホイールモータにおいて、
前記フィンは、略垂直方向と略水平方向に互いに設けられていることを特徴とする。これにより、上下方向の力に対するモータハウジングのカバー部の支持強度を高めるとともに、モータを冷却することができる。
本発明によれば、インホイールモータのサスペンション装置からの入力に対するモータハウジングの変形を低減することができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本実施例に係るインホイールモータ100を適用した車輪150の内側から見た側面図である。
図1において、本実施例に係るインホイールモータ100の主要構成要素は、モータ5と、モータハウジング10を有するナックル20とを備える。また、インホイールモータ100に関連する車輪150内の構成要素として、サスペンション装置のアッパーアーム30と、ロアアーム50と、ロアアーム50を支持する取付部材40と、ブレーキキャリパ60とを備える。
モータ5は、車輪150の回転駆動力を発生する手段である。図1においては、モータ5は、モータハウジング10に収容され、外部からは見えないようになっている。一方、モータ5の回転軸8は、モータハウジング10の外部からも見えるようになっている。モータ5は、紙面に垂直な方向に円筒形状に延在し、回転軸8を中心として、例えば外側にステータ6、内側にロータ7を備えてよい。そして、ロータ7が回転して、その回転駆動力を車輪150に伝えてよい。また、モータ5は、外側にロータ、内側にステータを備えたアウターロータ型に構成されてもよい。
モータハウジング10は、駆動力発生源であるモータ5を収容するためのケーシングである。モータハウジング10は、図1においては、ナックル20の一部として一体的に構成されている。後に詳説するが、モータハウジング10は、円筒形状であって、円筒状の円筒部11と、平面状のカバー部12とから構成され、略円筒形状のモータ5を収容する。
ナックル20は、車幅方向外側でホイールハブ(図示せず)により車輪150を支持する手段である。後に詳説するが、ナックル20は、上部にアッパーアーム30とボールジョイント31を介して連結する上部取付部21を備え、下部に取付部材40を取り付ける下部取付部22を備える。下部取付部22は、取付ステーのように構成されてよく、その下端部に取付部材40を取り付けられる構成となっていてよい。また、ナックル20の下部取付部22より上方の部分は、本体部23を構成し、その車輪外側(紙面裏側)で、車輪150のホイールハブ(図示せず)を支持してよい。
取付部材40は、ボールジョイント41、42を支持し、ボールジョイント41はロアアーム50と連結され、ボールジョイント42は、タイロッド(図示せず)と連結されている。なお、アッパーアーム30及びロアアーム50は、図1においては、断面図が示されており、実際には、紙面に垂直な車輪150の内側に延在し、車両(図示せず)と連結され、サスペンション装置を構成する。
また、ナックル20はその一部にモータハウジング10を有し、一体的に構成されてよい。モータハウジング10と一体的に構成されたナックル20は、なるべくモータ部品が車両の内側に張り出さないように、コンパクトに構成されてよい。
なお、ナックル20は、かかる一体的形状に形成するため、例えば金属による鋳造品であってもよい。金属は、ある程度の強度を有し、かつ鋳造に適する金属が用いられてよく、例えばアルミ金属等を用いてよい。
ブレーキキャリパ60は、ブレーキディスク(図示せず)やブレーキパッド(図示せず)を備え、ブレーキ装置を構成する。
このように、本実施例に係るインホイールモータ100は、駆動力源であるモータ5を収容するモータハウジング10がナックル20と一体的に構成されている。また、ナックル20の上部取付部21と下部取付部22には各々ボールジョイント31、41を介してアッパーアーム30及びロアアーム50と連結されており、サスペンション装置と連結された構成となっている。
<実施例1>
次に、図2を用いて、実施例1に係るインホイールモータ100を説明する。図2は、実施例1に係るインホイールモータ100のナックル20を示した斜視図である。
図2において、実施例1に係るインホイールモータ100用のナックル20は、モータハウジング10と、上部取付部21と、下部取付部22とから構成される。モータハウジング10は、円筒部11とカバー部12とから構成されるが、図2においては、カバー部12が除かれた状態が示されている。また、円筒部11が形成する凹状の内部には、モータ5が収容されるが、図2においては、モータ5が除かれた状態が示されている。
円筒部11は、略水平に略円筒形状を形成している。ここで、略円筒形状とは、基本的には円筒形を意味するが、若干の誤差は許容するという意味である。円筒部11は、大きく分けて、円筒上部11c、円筒下部11d、円筒側部11a、11bとから構成される。
一方、上部取付部21は、凹型の形状となっているが、図1において説明したように、この凹型の中にボールジョイント31が設けられ、このボールジョイント31を介してサスペンション装置の一部を構成するアッパーアーム30に連結される構成となる。アッパーアーム30は、車体に連結されて車両と力の伝達を行う。従って、上部取付部21からは、凹型形状の中に設けられたボールジョイント31を介して力が伝達され、モータハウジング10に力を伝えることになる。上部取付部21に入力する力には、上下方向の力も左右方向の力も含まれるが、この構成においては、上部取付部21がモータハウジング10の直上に設けられているので、上下方向の力の影響が特に大きくなっている。
また、下部取付部22は、二股に分岐した形状となっており、その端部は、平面形状となっている。下部取付部22は、図1において説明したように、取付ステーとして機能し、下部取付部22の下端部には、例えばボールベアリング41、42を保持した取付部材40が取り付けられ、固定結合される。やはり図1で説明したように、取付部材40のボールベアリング41にはロアアーム50が連結され、車体と連結されて力を伝達するので、下部取付部22には、ロアアーム50からの力が入力される。この下部取付部22から入力される力にも、上下方向の力や左右方向の力が含まれるが、この構成では、下部取付部22の上方にモータハウジング10が設けられており、更にその上部には上述のようにアッパーアーム30用のボールジョイント31と連結された上部取付部材31があるので、上下からモータハウジング10を挟み込むような構成となり、モータハウジング10に影響を与える要素としては、やはり上下方向の力が大きい。
つまり、ナックル20には、サスペンション装置に連結された上部取付部21及び下部取付部22から上下方向の力が入力され、ナックル20と一体的に構成されたモータハウジング10に、上下方向の圧縮応力又は引張応力がかかることになる。モータハウジング10に圧縮応力がかかると、モータハウジングは上下方向に押しつぶされるように変形し、モータ5の外側のステータ6に影響を与える。過度の圧縮応力がステータ6にかかると、ステータ6の破損、エアギャップ不均等による異音発生、メタルタッチによる破損を招くことにもなる。
そこで、図2に示すように、モータハウジング10は、円筒部11を構成する金属部材について、円筒側部11a、11bの肉厚が、円筒上部11c及び円筒下部11dよりも厚い構造としている。円筒側部11a、11bの肉厚を厚くすることにより、上部取付部21及び下部取付部22から入力される上下方向の力に対し、円筒側部11a、11bの耐性を上げ、モータハウジング10の変形を低減することができる。従って、モータハウジング10の円筒側部11a、11bの断面積を厚くする補強構造をとることにより、モータハウジング10の上下方向の変形を抑制し、収容しているモータ5に悪影響を与えないインホイールモータ100とすることができる。
なお、図1及び図2に示したインホイールモータ100の構成では、下部取付部22からの入力よりも、上部取付部21からの入力の方が、モータハウジング10への影響は大きい。下部取付部22は、モータハウジング10からはナックル20の本体部23を介して離間しており、そのモータハウジングへの入力は緩和される。しかし、上部取付部21は、モータハウジング10の直上部にあり、上部取付部21に入力する荷重分が、直接的にモータハウジング10の円筒部11の上部に加わる。従って、本実施例に係るインホイールモータ100では、上部取付部21からの荷重入力を、特に低減する補強構造とすることが好ましく、実施例1に係る補強構造は、その要求にも応える構成となっている。
また、このような補強構造を有するモータハウジング10を含むナックル20は、金属材質のみならず、復元力、又は弱い弾性を有する材質であれば、他の材質を用いてもよい。金属材質の場合も、状況に応じて種々の金属が適用可能であるが、例えば、アルミ金属を適用してもよい。
なお、モータハウジング10の円筒部11の肉厚も、例えば、厚くない通常の円筒上部11c、円筒下部11dを5mm程度の肉厚とし、円筒側部11a、11bを10mm〜50mm程度の肉厚としてもよい。円筒上部11c、円筒下部11dと円筒側部11a、11bの肉厚の比率は、金属材料の性質や車両の種類により、適宜適切な組み合わせで構成してよい。
また、図2に係る実施例1では、モータハウジング10の円筒側部11a、11bの肉厚を厚くする例を挙げて説明したが、他にも、上下方向の力の入力に対応するモータハウジング10の周方向の一部を他の部分に比べて厚く構成してもよく、これにより、モータハウジング10の強度を向上させることができる。
<実施例2>
次に、実施例2に係るインホイールモータ100について説明する。図3は、実施例1とは異なる態様のインホイールモータ100用のナックル20の斜視図である。
図3において、ナックル20の上部取付部21及び下部取付部22の構成は、実施例1と同様であるが、モータハウジング10の形状が実施例1とは異なっている。モータハウジング10の円筒部11は、内部の凹部は略円筒形状のモータ5を収容するので略円筒形のままであるが、外形が、左右対称な三角形状となっている。モータハウジング10の肉厚は、円筒部11の中心線、又は円筒上部11eを通る上下線に関して線対称であって、円周を3等分した位置の肉厚が、他の部分よりも厚い構成となっている。
即ち、円筒部11の肉厚が厚くなった部分11e、11f、11gは、その最も肉厚が厚い頂点部分が、円筒部11の断面円周を3等分している。また、円筒上部11eは、上部取付部21の真下の部分であってよい。そして、他の肉厚が厚い頂点部11f、11gは、円筒上部11eを通る上下線について線対称であってよい。このように構成することにより、モータハウジング10に上下方向から力が加わったときに、その力を3方向に分散して逃がすことができ、変形の大きさを更に低減することができる。
図4は、実施例2に係るインホイールモータ100のモータハウジング10の円筒部11の断面図である。
図4(a)は、円筒部11の断面肉厚分布を示した図である。頂点の円筒上部11eと、円筒上部11eを通る上下線の左右に線対称であって、円周を3等分する円筒下側部11f、11gの位置の断面肉厚が、他の部分の断面肉厚より厚い構造となっていることが示されている。
図4(b)は、図4(a)の構造の円筒部11に、円筒上部11eから外力を加えたときの、内径の変形状態を示した図である。図4(b)において、無荷重の状態は、破線の円形状態で示されている。これに、円筒上部11eから荷重が加わり、入力があると、従来のモータハウジング10の円筒部11は、細実線のように上下が押しつぶされた楕円形状への変形が起きる。
一方、実施例2においては、太実線で示すように、上からの荷重があったときに、上部は肉厚の厚い円筒上部11eで受け、円筒下側部11f、11gも肉厚が厚いので、円筒上部11eの左右のやや下の肉厚の薄い部分11h、11iに荷重を逃がすような変化をする。また、円筒下側部11f、11gで挟まれた円筒下部11jにも、その力はやや逃げる。
図4(b)の上部に、変形量の相違を示す。従来の均等肉厚のモータハウジング10では、その変形量はαなのに対し、実施例2に係るモータハウジング10においては、変形量がβに減少していることが分かる。
このように、モータハウジング10の円筒上部11eへ、取付部分21を介してサスペンション装置から入力があっても、その上方からの力を、肉厚の厚い円筒上部11eで受け止め、主に左右の2方向の肉厚の薄い部分11h、11iに逃がしてやることにより、変形を発生させる力の方向が分散され、全体として、変形量の少ないモータハウジング10とすることができる。このような三角形状に肉厚を厚くした補強構造であっても、モータハウジング10の変形を低減させ、モータ5に与える悪影響が少ないインホイールモータ100とすることができる。
図5は、実施例2に係る、図3及び図4とは異なる態様の補強構造を有するモータハウジング10の円筒部11の断面図である。三角形の頂点が円筒下部11jにあり、上下線に線対称な肉厚の厚い部分が、円筒上側部11h、11iに位置している点で、図4(a)と異なっている。本実施例に係るインホイールモータ100の態様では、モータハウジング10は上部取付部21の真下にあるのに対し、下部取付部22は、ナックル20の本体部23を介した離れた位置にあるので、モータハウジング10への入力は、上部取付部21からの入力の方が下部取付部22よりも大きく、図3及び図4の態様が好ましい。
しかしながら、インホイールモータ100の態様が、下部取付部22からの入力の影響の方が上部取付部21よりも大きい場合には、図5に示すように、円筒下部11jからの入力を、円筒下側部11f、11gに逃がすような補強構造としてもよい。
なお、図3〜図5に示した実施例2に係るインホイールモータ100のモータハウジング10の態様において、材質や円筒部11の肉厚断面の比率を適宜適切な値として構成してよいことは、実施例1に係るインホイールモータ100と同様である。
<実施例3>
次に、図6を用いて、実施例3に係るインホイールモータ100の説明を行う。図6は、実施例3に係るインホイールモータ100に適用される、モータハウジング10を備えたナックル20の斜視図である。
図6において、モータハウジング10の円筒部11は、その断面肉厚は円周上で均等であるが、円筒部11の側部外側に、上下方向に延在するフィン13を設けている。フィン13は、モータハウジング10内のモータ5を冷却する冷却フィン13としても機能するが、同時に上下方向に延在するフィン形状とすることにより、円筒部11の側部の上下方向の力に対する耐性強度を補強する役割も担っている。つまり、円筒部11の側部外側に形成されたフィン13は、部分的に、線状にその円筒部11の断面肉厚が増加している形状であるので、支柱が上下に平行に延在した状態でもあり、円筒部11の側面の補強構造として機能する。また、フィン13は上下方向に延在するので、特に車速が低い時や停止状態のときに、モータ5の発熱を上部に逃がす役割を果たす。
このように、円筒部11の側面に上下方向に延在するフィン13を設けることにより、円筒部11の断面肉厚を変化させることなく、上下方向の力に対する強度を向上させるとともに、モータ5を冷却することができる。
なお、実施例3に係る態様は、実施例1に係る態様と組み合わせてもよい。つまり、円筒部11の肉厚を、側部11a、11bを厚くするとともに、更にフィン13を側部外側に設けてもよい。実施例1の態様に、更なる強度補強と、モータの冷却効果を期待することができる。
また、このような組み合わせ態様は、実施例1に係るモータハウジング10の円筒部11において、肉厚が厚く構成された側部11a、11bに、溝を切ってフィン13を構成するようにしてもよい。モータハウジング10の外側にスペースを広げることなく、モータ5の冷却効果を付加することができる。
<実施例4>
次に、図7を用いて、実施例4に係るインホイールモータ100の説明を行う。図7は、実施例4に係るインホイールモータ100のモータハウジング10のカバー部12の斜視図である。
図7(a)は、カバー部12の外側、図7(b)は、カバー部12の内側を示している。図7(a)において、カバー部12の外側には、上下方向に延在するフィン14が設けられている。このように、上下方向に延在するフィン14を形成することにより、実施例3において説明したように、上下方向の支柱的な役割を果たし、その上下方向の力に対する耐性強度を補強することができる。一方、フィン14は、冷却フィンとしてカバー部12からモータ5を冷却する機能も果たす。
一方、図7(b)は、カバー部12の内側に左右方向のフィン15が形成された状態を示している。カバー部12の内側は密閉されており、それが外に通じている訳ではないので、カバー部12内側に設けられたフィン15は、熱を外部に放出はできず、冷却フィンとしての役割はあまり果たさない。しかしながら、外側のフィン14と直交する方向にフィン15が設けられているため、フィン14に対する支柱としての役割を果たし、カバー部12の上下方向の強度を高めることができる。
このように、カバー部12の外側と内側に互いに直交するフィン14、15を設けることにより、互いの支柱として働く補強構造を構成し、カバー部12全体の強度を高めることができる。そして、カバー部12は、図1に示したように、モータハウジング10の円筒部11に蓋をするように固定されるので、カバー部12が、円筒部11の支柱としての役割を果たすことができ、上部取付部21及び下部取付部22からの上下方向の力に対して、モータハウジング10の変形を低減させることができる。
なお、このように、縦方向と横方向のフィン14、15を組み合わせた構成の場合は、カバー部12は、全方向に対して強度が向上するので、外側のフィン14の方向は、上下方向のみならず、水平方向としても良いし、角度を付けて斜め方向としてもよい。
図8は、カバー部12の外側のフィン14を、水平方向に設けた状態を示した図である。この場合、カバー部12の内側のフィン15は、フィン14と略直交する鉛直方向に設けられることになる(図示せず)。図8において、カバー部12の外側のフィン14が水平に設けられた場合には、車両が走行中の走行風がフィン14の間をよく通り、冷却効果が高まる。従って、走行中のモータ5の熱が問題となり易い車両のおいては、図8に示したように、外側フィン14を水平に設けた構成とすることが好ましい。
一方、図9は、カバー部12の外側のフィン14を、垂直に設けた場合を示した図である。図9のような場合には、車速が低いときや、停車しているときにモータ5の放熱効率が高くなる。よって、車速が低いときのモータ5の熱の方が問題となり易い車両には、図9に示すような、略垂直方向にカバー部12の外側のフィン14を設けた構成とすることが好ましい。
このように、図8に係るモータハウジング10のカバー部12の態様と、図9に係るモータハウジングのカバー部12の態様とは、車速に応じてその適する態様が異なるので、各々の車両の種類に応じて、適宜適切な態様を選択構成してよい。
図10は、図8及び図9の態様を組み合わせた変形例である。図10(a)は、モータハウジング10のカバー部12の外側の正面図である。図10(a)において、カバー部12の外側表面に設けられたフィン14は、走行方向に対して、やや上方に傾斜した方向に設けられている。このように構成することにより、走行中の走行風も十分通り、かつ車速が低下したときも、ある程度の放熱効率を確保できる構成となっている。このように、車両の種類や性質により、冷却効率の高いフィン14の角度は異なるので、車両に応じて、適宜傾斜を持たせてフィン14を形成するようにしてもよい。
図10(b)は、図10(a)に係るカバー部12の内側の状態を示した図である。図10(b)において、カバー部12の内側にもフィン15が設けられており、外側のフィン14と略直交する方向に設けている。このように、カバー部12の外側のフィン14に角度を付けた場合であっても、内側のフィン15は、外側のフィン14と互いに略直交するように設けることが好ましい。外側のフィン14と内側のフィン15は、互いに略直交することにより、十字構造を形成して互いの支柱的役割を果たし、互いの耐性強度を高めることができるからである。また、カバー部12の全体が、十字構造で張り巡らされるので、フィン14、15に対して斜めに入力する力に対しても、比較的強い強度を維持することができる。従って、カバー部12のフィン14、15は、図10に示すような、水平方向又は垂直方向に対して傾斜を持たせた構成としてもよい。
なお、実施例4の態様は、実施例1〜実施例3の態様と組み合わせてもよい。モータハウジング10の円筒部11の断面肉厚を変化させて構成するか、又は円筒部11の側部に上下に延在するフィン13を設けるとともに、カバー部12にも外側と内側に互いに略直交するフィン14、15を設けるようにすれば、更なる補強効果と冷却効果を期待できる。
また、実施例3及び実施例4の双方とも、フィン13、14、15の材質や形状は、車両の種類や態様により、種々好適なものを適用してよいことは言うまでもない。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
本実施例に係るインホイールモータ100を車輪の内側から見た側面図である。 実施例1に係るインホイールモータ100のナックル20を示した斜視図である。 実施例1と異なる態様のインホイールモータ100の斜視図である。 実施例2に係るインホイールモータ100の円筒部11の断面図である。 実施例2に係る、図3及び図4とは異なる態様の円筒部11の断面図である。 実施例3に係るインホイールモータ100のナックル20の斜視図である。 実施例4に係るインホイールモータ100のモータハウジング10のカバー部12の斜視図である。図7(a)は、カバー部12の外側の斜視図である。図7(b)は、カバー部12の内側の斜視図である。 カバー部12の外側のフィン14を、水平方向に設けた状態を示した図である。 カバー部12の外側のフィン14を、垂直に設けた場合を示した図である。 図8及び図9の態様を組み合わせた変形例である。図10(a)は、モータハウジング10のカバー部12の外側の正面図である。図10(b)は、図10(a)に係るカバー部12の内側の状態を示した図である。
符号の説明
5 モータ
6 ステータ
7 ロータ
8 回転軸
10 モータハウジング
11、11a〜11j 円筒部
12 カバー部
13、14、15 フィン
20 ナックル
21 上部取付部
22 下部取付部
23 本体部
30 アッパーアーム
40 取付部材
31、41、42 ボールジョイント
50 ロアアーム
60 ブレーキキャリパ
100 インホイールモータ
150 車輪

Claims (5)

  1. モータと、
    該モータを収容する略円筒形のモータハウジングと、
    該モータハウジングの上下方向に、サスペンション装置と連結する取付部とを有するインホイールモータであって、
    前記モータハウジングは、前記サスペンション装置から前記取付部への入力による前記モータハウジングの変形を低減するように、上下方向の力に対する補強構造を有し、
    前記補強構造は、前記モータハウジングの円筒部の側部の肉厚が、他の部分より厚い構造であることを特徴とするインホイールモータ。
  2. モータと、
    該モータを収容する略円筒形のモータハウジングと、
    該モータハウジングの上下方向に、サスペンション装置と連結する取付部とを有するインホイールモータであって、
    前記モータハウジングは、前記サスペンション装置から前記取付部への入力による前記モータハウジングの変形を低減するように、上下方向の力に対する補強構造を有し、
    前記補強構造は、前記モータハウジングの円筒部の上下方向に略線対称であって、かつ前記円筒部の円周を略3等分した位置の肉厚が、他の部分より厚い構造であることを特徴とするインホイールモータ。
  3. 前記補強構造は、前記モータハウジングの円筒部の側部外側に、上下方向に延在するフィンを設けた構造であることを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータ。
  4. モータと、
    該モータを収容する略円筒形のモータハウジングと、
    該モータハウジングの上下方向に、サスペンション装置と連結する取付部とを有するインホイールモータであって、
    前記モータハウジングは、前記サスペンション装置から前記取付部への入力による前記モータハウジングの変形を低減するように、上下方向の力に対する補強構造を有し、
    前記補強構造は、前記モータハウジングのカバー部の外側表面と内側表面に、互いに略直交する方向に延在する複数のフィンを各々設けた構造であることを特徴とするインホイールモータ。
  5. 前記フィンは、略垂直方向と略水平方向に互いに設けられていることを特徴とする請求項に記載のインホイールモータ。
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