JP4893818B2 - 電気かみそり - Google Patents

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Description

本発明は、複数の外刃を備える電気かみそりに関するものである。
外刃に対して内刃を摺動させる構成の電気かみそりにおいて、複数の外刃を刃面上に配置したものが従来から提案されている。例えば特許文献1には、三つのネット刃を刃面上に並設させたものが提案されている。しかし、上記電気かみそりにあっては、外刃としてスリット刃を備えていないことから、長毛や癖毛を剃り残す可能性が高いという問題や、仕上げに時間がかかるという問題があった。
これに対して特許文献2や特許文献3には、刃面上にネット刃とスリット刃を配設したものが提案されている。特許文献2に記載のものは、ネット刃、スリット刃、ネット刃の順に配置させた構成であり、両側のネット刃に挟まれるスリット刃によって長毛や癖毛を切断するようになっている。しかしこの電気かみそりにあっては、両側のネット刃の刃厚や刃幅を小さく設けることが困難であり、したがって体毛を短く剃るには限界があるという問題があった。というのも、一般的にネット刃の刃厚や刃幅を小さくする程に、ネット刃の刃孔から内刃側に肌を突出させ易くなって体毛を短く剃ることが可能になるのだが、両端に配されるネット刃は肌に強く当たる部分であることから、この両端に配されるネット刃の刃厚や刃幅を小さく設けると作業時に使用者が痛みを感じるという問題があるからである。即ち特許文献2に記載のものでは、痛みを感じることなく体毛を短く剃ることが困難であった。
また特許文献3に記載のものは、スリット刃、ネット刃、ネット刃、スリット刃の順に配設させた構成であり、両側のスリット刃によって長毛や癖毛を切断するようになっている。しかしこの電気かみそりにあっては、両端がスリット刃になっていることから、例えば鼻下や顎先、顎下等の細部を短く剃ることが困難であるという問題や、使用者にとっては強く押し付けられる部分にスリット刃があって肌当たりが悪いという問題があった。即ち引用文献3に記載のものにあっても、痛みを感じることなく体毛を短く剃ることは困難であった。
特許第2841310号公報 特許第2539149号公報 特許第3609580号公報
本発明は上記問題点に鑑みて発明したものであって、長毛や癖毛を剃り残し無く処理することが容易であり、且つ鼻下や顎先、顎下等の細部においても短く剃ることが容易であり、しかも作業時に使用者に与える痛みを抑制することのできる電気かみそりを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明を、モータ18を内蔵する本体部1と、本体部1上端の刃面Sに並設される複数の外刃4と、各外刃4の内側を摺動するようにモータ18により駆動される複数の内刃15とを具備する電気かみそりにおいて、上記刃面Sには複数の外刃4として、第1のネット刃4aと、第3のネット刃4bと、スリット刃4cと、第2のネット刃4dとこの順に、且つ、使用時において手前側に第1のネット刃4aが位置し、且つ後側に第2のネット刃4dが位置するように並設し、手前側である第1のネット刃4aを、後側である第2のネット刃4dよりも低い位置に設けていることを特徴としたものとする。
このようにすることで、使用時には手前側から後側に向けて、第1のネット刃4a、第3のネット刃4b、スリット刃4c、第2のネット刃4dの順に並設されることとなる。したがって、鼻下等の細部に刃面Sを当てて後側に滑らせながら剃る際には、まず粗剃り用のスリット刃4cで癖毛や長毛を短くした後に第3のネット刃4bに導入して短く仕上げることができる。即ち、鼻下等の細部にあっては、主に内側の第3のネット刃4bとスリット刃4cを用いて短く仕上げることが可能である。
なお、以上述べた各構成は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜組合せ可能である。
請求項1に係る発明は、第1及び第2のネット刃とこれらに挟まれて配置される第3のネット刃及びスリット刃を用いて、長毛や癖毛を剃り残し無く処理することが容易であり、且つ鼻下や顎先、顎下等の細部においても短く剃ることが容易であり、しかも作業時に使用者に与える痛みを抑制することができるといった効果や、刃面全体の幅をコンパクト化することができ、鼻下等の細部が剃り易くなるとともに顎下にも刃面を当て易くなるという効果を奏し、加えて使用時に後側に位置する第2のネット刃を用いて鼻下等の細部を短く仕上げることが可能になるとともに、刃面を顎下に当てる際には各外刃が肌の湾曲に沿い易くなって剃り味や肌当たりが向上するという効果を奏する。鼻下等の細部に刃面当てて後側に滑らせながら剃る際には、まず粗剃り用のスリット刃で長毛を短くした後に第3のネット刃に導入して短く仕上げることができる。
本発明の実施形態における一例の電気かみそりの要部斜視図である。 同上の電気かみそりの要部側断面図である。 同上の電気かみそりの全体正面図である。 同上の電気かみそりの外刃カセットや内刃を示す分解斜視図である。 同上の電気かみそりの外刃カセットや内刃を外した状態のヘッド部を示す斜視図である。 同上の電気かみそりのばね構造を示す説明用断面図である。 同上の電気かみそりのヘッド部を示す側断面図である。 同上の電気かみそりを用いて顎下を剃る場合を示す説明図である。 同上の電気かみそりを用いて顎先を剃る場合を示す説明図である。 同上の電気かみそりの仕上げ用ネット刃を示す平面図である。 同上の電気かみそりの仕上げ用ネット刃を示す要部斜視図である。 図11のA−A線断面図である。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。本発明の実施形態における一例の電気かみそりの全体は図3に示すようなものであり、電池(図示せず)を内蔵するとともに正面にスイッチ部40を露出させてあるグリップ部2と、このグリップ部2の長手方向端部に揺動自在に接続させたヘッド部3とで、本体部1の主体を成している。以下、このグリップ部2に対してヘッド部3が接続してある方向を上方向とし、グリップ部2を把持してヘッド部3の刃面Sを肌に当てる際の手前側を前側、この反対側を後側として説明する。なお、通常の使用時に使用者がヘッド部3の刃面Sを肌に当てながら該ヘッド部3を動かす方向(即ち、剃り方向)は前後方向であり、後述の如く、各外刃4の短手方向Y(内刃15の往復摺動方向と直交する方向)がこの剃り方向となる。
図1等に示すように、ヘッド部3に装着される外刃カセット30の上端面には、多数の外刃4が前後方向に一列に配設される刃面Sを形成してある。外刃4として具体的には、前側から後側へと向けて、第1のネット刃4a、仕上げ用ネット刃4b、スリット刃4c、第2のネット刃4dが並設されている。
ネット刃4a,4b,4dはいずれも、上方が凸となるように短手方向Yに沿ってU字状に湾曲させた長板状部材に多数の体毛導入用の刃孔5(図10,図11参照)を穿設したものであり、第1及び第2のネット刃4a,4dの刃幅Wa,Wdに比較して仕上げ用ネット刃4bはその刃幅Wbを小さく設けてある(図2参照)。なお、この刃幅Wa,Wb,Wdは、各ネット刃4a,4b,4dにおける短手方向Y(換言すれば、外刃4の並設方向である前後方向)の幅のことである。このように、仕上げ用ネット刃4bは他のネット刃4a,4bに比して刃幅Wb、つまり湾曲される曲率半径を小さく設けているので、表面に押し付けた肌を刃孔5から大きく内側に突出させて体毛を短く剃ることが可能になっている。更に、仕上げ用ネット刃4bは、第1及び第2のネット刃4a,4dよりも少なくとも部分的に薄く形成してあるが、この点については後述する。
スリット刃4cは、その短手方向Yに沿ってコ字状に湾曲させた長板状部材に、その平坦な上壁から側壁に至る体毛導入用の多数のスリットを穿設したものである。仕上げ用ネット刃4bを挟んでスリット刃4cと反対側となる位置には、肌ガード部材6が取り付けてあり、この仕上げ用ネット刃4bを前後に挟むスリット刃4cと肌ガード部材6とによって、曲率半径の小さな仕上げ用ネット刃4bに肌が強く押し付けられることを効果的に防止している。
図4等に示すように、外刃4を成す各ネット刃4a,4b,4d及びスリット刃4cは、それぞれ専用の外刃枠7a,7b,7d,7cに取り付けられており、更に第1及び第2のネット刃4a,4dが取り付けられる外刃枠7a,7dには、それぞれ前側及び後側の外刃カバー8a,8dが取り付けられている。この前側及び後側の外刃カバー8a,8dと、両外刃カバー8a,8dに挟まれる二つの外刃枠7b,7cとは、それぞれに設けてあるリブ9a,9b,9c,9dを外刃フレーム10の上下溝11a,11b,11c,11dに係合させることで、独立して上下動自在に保持させている。これにより外刃カセット30が構成される。
各ネット刃4a,4b,4d及びスリット刃4cを上下動自在に保持することとなる外刃フレーム10は、ヘッド部3の両側部に設けた着脱釦12によって、ヘッド部3の上端に着脱自在に装着される。外刃フレーム10即ち外刃カセット30の装着により、ヘッド部3の駆動桿13a,13b,13c,13dを露出させてある上端面(図5参照)の上方には、密閉された内刃収納空間が形成される。
内刃15は、外刃4を成す各ネット刃4a,4b,4d及びスリット刃4cに対して専用のものが設置される。即ち図4に示すように、各ネット刃4a,4b,4dの下方においては、対応するネット刃4a,4b,4dの湾曲に沿うU字状の内刃15a,15b,15dが、基台14a,14b,14dに固定した状態で配してある。またスリット刃4cの下方においては、このスリット刃4cの湾曲に沿うコ字状のスリット内刃15cが基台14cに固定した状態で配してある。
これら各基台14a,14b,14c,14dは、ヘッド部3の上端面から突出させてある専用の駆動桿13a,13b,13c,13dに装着される。内刃15a,15b,15dの基台14a,14b,14dが装着される駆動桿13a,13b,13dは、内部に備えてある押し上げばね16a,16b,16dの復元力により、各内刃15a,15b,15dに上方への付勢力を与えて各ネット刃4a,4b,4d内面に押し付ける。またスリット内刃15cの基台14cは、左右一対のスリット押し上げばね17を介して外刃枠7cに弾性的に連結され、このスリット押し上げばね17の復元力によりスリット内刃15cに付勢力を与えてスリット刃4cの内面に押し付ける。スリット内刃15c用の駆動桿13cは、外刃フレーム10がヘッド部3に装着される際に基台14cの溝部に連結されるようになっている。
ヘッド部3内には、各内刃15a,15b,15c,15dを往復駆動するためのモータ18として、図2や図7に示すようなリニアモータを内蔵している。このモータ18は、第1のネット刃4a及び仕上げ用ネット刃4bと対応する内刃15a,15bに連結される一対の駆動桿13a,13bを一体に往復駆動させるとともに、第2のネット刃4dと対応する内刃15dに連結される駆動桿13dを、前記一対の駆動桿13a,13bとは逆方向に往復駆動させる。スリット内刃15cに連結される駆動桿13cは駆動桿13dから前方に延設されており、駆動桿13dと一体に往復駆動される。
したがって、グリップ部2のスイッチ部40を操作してモータ18をオンにすると、前側の内刃15a,15bが駆動桿13a,13bを介して第1のネット刃4a及び仕上げ用ネット刃4bの内面に往復摺動するとともに、これと反対方向に向けて、後側のスリット内刃15c及び内刃15dが駆動桿13c,13dを介してスリット刃4c及び第2のネット刃4dの内面に往復摺動するものである。
また、所定の上下範囲内にて上下動自在に設置される各ネット刃4a,4b,4d及びスリット刃4cには、それぞれ上方への付勢力が付与されている。各ネット刃4a,4b,4dにおいては、その内面に当たる各内刃15a,15b,15dを上方に押し上げる押し上げばね16a,16b,16dがこの付勢手段として機能し、スリット刃4cにおいては、隣接する仕上げ用ネット刃4bの外刃枠7bとの間に配される連結ばね19(図4,図6参照)がこの付勢手段として機能する。
肌ガード部材6は、仕上げ用ネット刃4bを固定する外刃枠7bと一体に形成されており、この仕上げ用ネット刃4b及び外刃枠7bと一体に、上方への付勢力を伴って上下動自在に配された構造となっている。
図6には、前側の二つのネット刃4a,4b(即ち、第1のネット刃4aと仕上げ用ネット刃4b)に働く上方への付勢力を低減させるように働くばね機構を示している。このばね機構は、圧縮状態で配される前述の連結ばね19と、仕上げ用ネット刃4bと第1のネット刃4aとの間に圧縮状態で配される連結ばね20とで主体を成している。連結ばね19は、仕上げ用ネット刃4bを固定する外刃枠7bの下端部から後方に延設されるアーム21の上面にその下端を係止させ、且つスリット刃4cを固定する外刃枠7cの下面にその上端を当接させたものである。また連結ばね20は、第1のネット刃4aを固定する外刃枠7aの下端部から後方に延設されるアーム22の上面にその下端を係止させ、且つ仕上げ用ネット刃4bを固定する外刃枠7bの下面にその上端を当接させたものである。
ここで、初期状態(即ち、肌の押し当てによる下方への押し下げ力が働いていない状態)において連結ばね19が発生させる伸張方向の弾性力は、連結ばね20が発生させる伸張方向の弾性力よりも大きくなるように設定してある。また、各押し上げばね16a,b,dが各ネット刃4a,4b,4dを押し上げる付勢力は、連結ばね19よりも大きな付勢力で略一致させてある。これにより仕上げ用ネット刃4bには、連結ばね19の弾性力から連結ばね20の弾性力を減じた弾性力が下向きに働き、第1のネット刃4aには、連結ばね20の弾性力が下向きに働く。
つまり本例にあっては上記ばね構造により、ヘッド部3の刃面Sを肌に押し付けた際に、最も後方に位置する第2のネット刃4dに働く上方への付勢力と比べて、第1のネット刃4aと仕上げ用ネット刃4bに働く上方への付勢力の方が小さくなるように設けてある。各ネット刃4a,4b,4dに働く付勢力のバランスをこのような大小関係にすれば、例えば肌に押し当てた刃面Sを後方に滑らせていく際に、最も付勢力が大きく抵抗の強い第2のネット刃4dにより肌を後方に引っ張り、体毛を肌表面から大きく引き出した状態として短く仕上げることが可能となる。
なお、上記ばね構造の連結ばね19,20は必ずしも両方を備える必要は無く、一方だけを備えるか或いは両方共に備えていない構成であっても、押し上げばね16a,16b,16c等の種類や配置を調整することで、第2のネット刃4dに働く付勢力を、第1のネット刃4aおよび仕上げ用ネット刃4bに働く付勢力よりも大きく設けることは可能である。
次に、各外刃4の初期状態における上下高さについて詳述する。図2に示すように、刃面Sの前端に位置する第1のネット刃4aの初期状態での上下高さは、刃面Sの後端に位置する第2のネット刃4dの初期状態での上下高さよりも距離d1(=0.5〜3mm)だけ低い位置に配置してあり、仕上げ用ネット刃4bの初期状態での上下高さは、第2のネット刃4dの初期状態での上下高さと一致させてある。ここでの高さの基準となる上下方向は、各外刃4が上下動する方向である。
また、初期状態においてスリット刃4cは、第1のネット刃4aよりも高く、且つ仕上げ用ネット刃4b及び第2のネット刃4dよりは距離d2(<d1)だけ低い位置に設けてある。更に、仕上げ用ネット刃4bと一体に上下動する肌ガード部材6は、仕上げ用ネット刃4bよりも距離d3(>d2)だけ低く、且つ初期状態においては第1のネット刃4aよりも高くなる位置に設けてある。
このような上下高さに設定しておくことで、例えば図8のように顎下を剃る場合には、刃面S上に並設される第1のネット刃4a、肌ガード部材6、仕上げ用ネット刃4b、スリット刃4c、第2のネット刃4dの全てが顎下の曲面に沿って略均等に当たり、それぞれに押し付け力を分散させながら剃り残し無く、短く仕上げることが可能となる。特に、刃幅Wbが小さくて痛みを感じさせ易い仕上げ用ネット刃4bにおいては、前後に位置する肌ガード部材6とスリット刃4cとが押し付け力の分散手段として機能するので、安定的な押し付け力によって大きな刺激を生じさせることなく、顎下の髭を短く仕上げることが可能になっている。
一方、顎先や鼻下等の細部を剃る場合には、最も低く位置させてある手前側の第1のネット刃4aが肌に当たることがなくなり、仕上げ用ネット刃4b、スリット刃4c、第2のネット刃4dを肌に当てながら細かく仕上げることが可能となる。特に、図9に示すように尖った顎先を小さな押し付け力で剃る場合には、第1及び第2のネット刃4a,4dが共に肌に当たらず、肌ガード部材6と仕上げ用ネット刃4bとスリット刃4cだけが肌に押し当たることとなるが、この場合でも仕上げ用ネット刃4bに対する押し当て力は両側の肌ガード部材6とスリット刃4cとに適度に分散されて痛みを感じることはない。スリット刃4cにあっても、肌ガード部材6と仕上げ用ネット刃4bとの間で分散された適度な押し付け力によって、癖毛や長毛を速やかに切断して適度な長さにした後で仕上げ用ネット刃4bに導入させることが可能である。
次に、各外刃4のうち一つが大きく下方に移動すれば隣接する他の外刃4を一体として下方に移動させる連動構造について詳述する。図7に示すように、第1のネット刃4aを固定する外刃枠7aの後壁からは連動リブ23aが突設してあり、仕上げ用ネット刃4bを固定する外刃枠7bの前壁からは、この連動リブ23aの下方に隙間を介して位置する受け部24bを設けてある。また仕上げ用ネット刃4bを固定する外刃枠7bの後壁からは連動リブ23bが突設してあり、スリット刃4cを固定する外刃枠7cの前壁からは、隙間を介してこの連動リブ23bの下方に位置する突起状の受け部24cを設けてある。更に第2のネット刃4dを固定する外刃枠7dの前壁からも同様の連動リブ23dが突設してあり、スリット刃4cを固定する外刃枠7cの後壁からは、隙間を介してこの連動リブ23dの下方に位置する同様の受け部24c′が設けてある。
この連動構造を備えたことで、例えば仕上げ用ネット刃4b又は第2のネット刃4dだけが所定量を超えて下方に沈み込めば、連動リブ23bと受け部24cの当接又は連動リブ23dと受け部24c′との当接により、スリット刃4c及び外刃枠7cは下方へと一体に沈み込む。また第1のネット刃4aだけが所定量を超えて下方へと沈み込めば、連動リブ23aと受け部24bとの当接により、仕上げ用ネット刃4b及び外刃枠7bは下方へと一体に沈み込む。また図示例では備えていないが、同様の構成により、スリット刃4cだけが所定量を超えて下方に沈み込むと仕上げ用ネット刃4bが一体に沈み込むように設けても良い。このような連動構造によって、スリット刃4cや仕上げ用ネット刃4bだけが大きく突出し、肌に強く接触して痛みを与えるという事態が防止される。
次に、仕上げ用ネット刃4bについて詳述する。図10,図11に示すように、仕上げ用ネット刃4bは、多数の刃孔5を一面に穿設することで、各刃孔5を複数の桟部25で囲んだ形状となっている。なお、ここでの桟部25とは、隣接する刃孔5との間にて桟状に形成される部分を意味する。多数の刃孔5のうち、少なくとも前後方向中央の領域(即ち、上が凸となるようにU字状に湾曲させた状態で上端側となる領域)に位置するものにおいては、各刃孔5を囲む複数の桟部25のうち一部を、他の部分よりも刃厚Tが小さな(薄い)薄桟部25bとして形成している(図12参照)。
つまり、各刃孔5を囲む複数の桟部25は、全体の刃厚T(=Tb)が一様に小さな薄桟部25bと、全体の刃厚T(=Ta)が一様に大きな(厚い)厚桟部25aとで形成されている。具体的には、六角形状を成す刃孔5の周囲を囲む都合三対の桟部25のうち、前後方向(即ち、外刃4の短手方向Y)に沿って形成される一対の桟部25を薄桟部25bとし、左右方向(即ち、外刃4の長手方向X)に沿って形成される残り二対の桟部25を厚桟部25aとしている。
厚桟部25aの刃厚Tbは、第1及び第2のネット刃4a,4dの刃厚と一致させてあり、仕上げ用ネット刃4bのうち薄桟部25bの部分だけが第1及び第2のネット刃4a,4dの刃厚よりも薄い構成となっているが、仕上げ用ネット刃4bの全体が第1及び第2のネット刃4a,4dの刃厚よりも薄くなる構成であっても構わない。
刃厚Tを上記のように設定することで、前後方向に沿って伸びる厚桟部25aによって肌が刃孔5を通じて内側に大きく突出することを抑制しながら、左右方向に沿って伸びる薄桟部25bによって体毛を起こして刃孔5内に導入し易くし、痛みを感じさせることなく短く仕上げることを可能にしている。
以上、刃面Sの前側から後側へと向けて、第1のネット刃4a、仕上げ用ネット刃4b、スリット刃4c、第2のネット刃4dの順に並設されたものについて述べたが、この配列が前後逆となっても構わない。また内刃15の構成についても、本例のように外刃4の長手方向Xに摺動する往復刃に限定されず、外刃4の短手方向Yに摺動する回転刃であっても構わない。
1 本体部
4 外刃
4a 第1のネット刃
4b 仕上げ用ネット刃
4c スリット刃
4d 第2のネット刃
15 内刃
19 連結ばね
20 連結ばね
S 刃面
T 刃厚
W 刃幅
Wa 第1のネット刃の刃幅
Wb 仕上げ用ネット刃の刃幅
Wd 第2のネット刃の刃幅

Claims (1)

  1. モータを内蔵する本体部と、本体部上端の刃面に並設される複数の外刃と、各外刃の内側を摺動するようにモータにより駆動される複数の内刃とを具備する電気かみそりにおいて、上記刃面には複数の外刃として、第1のネット刃と、第3のネット刃と、スリット刃と、第2のネット刃とをこの順に、且つ、使用時において手前側に第1のネット刃が位置し、且つ、後側に第2のネット刃が位置するように並設し手前側である第1のネット刃を、後側である第2のネット刃よりも低い位置に設けたことを特徴とする電気かみそり
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