JP4893426B2 - 超音波洗浄装置および同装置を用いた食器洗い機 - Google Patents

超音波洗浄装置および同装置を用いた食器洗い機 Download PDF

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Description

本発明は、超音波洗浄装置および同装置を用いた食器洗い機および超音波洗浄方法に関するものである。
工業用洗浄分野で用いられる超音波洗浄方法は、20〜50kHz程度の周波数を用いる低周波超音波洗浄と数100kHz〜数MHz域の周波数を用いる高周波超音波洗浄とがある。低周波超音波振動による洗浄作用は、主にキャビテーション(空洞)現象や乳化現象によると考えられ、強固に付着した汚れを剥離する効果に優れる。一方、高周波超音波振動によるものは主に加速度振動による振り落とし効果によって汚れを剥離すると理解され、例えば半導体ウェハー上に残留するμmオーダーの微粒子の除去に用いられる。
キャビテーション現象とは、気泡核と呼ばれる水中の微細気泡が超音波振動による低圧によって大きな気泡に成長することをさす。成長した気泡が高圧時に収縮して崩壊する際に物体表面に大きな応力を発揮して洗浄効果を発揮すると考えられている。崩壊した気泡は多数の微細気泡となり新しい気泡核を提供するため、気泡の成長と崩壊のサイクルが継続して洗浄効果が継続する。
しかしながら、水中に気泡核が少ない場合や超音波振動子の出力が小さくて気泡の成長に時間がかかる場合は、洗浄効果が発揮されるまでの間潜伏期間が存在する。したがって限られた時間内で十分な洗浄効果を得ようとすると、洗浄水に気泡核を添加するとキャビテーション発生までの潜伏期間を縮めることができる。そのような考えに基づいて、洗浄水に微小気泡を添加する技術が考案された(例えば、特許文献1参照)。また、気泡核の数が多いと多数の場所でキャビテーションが発生するため、超音波洗浄による洗浄ムラが防止されるとの効果もある(例えば、特許文献2参照)。
いずれの場合も、添加する気泡のサイズが大きすぎたり量が多すぎたりすると大きな気泡によって超音波振動を吸収して弱めるという負の効果(クッション効果)が発生するため、添加する気泡のサイズは数μm〜数10μm程度が好ましいとされる。また、水中の微小気泡と溶存気体とは、高周波超音波振動による洗浄の場合でも、微小気泡を添加することによって超音波振動に共鳴するサイズの気泡が被洗浄物の表面で振動されて被洗浄物を擦り洗いされる(例えば、特許文献3参照)。
実開昭60−193284号公報 特開昭64−004285号公報 特開平06−320124号公報
発明者が45kHzの超音波洗浄機を用いて調べたところ、液状のオイル汚れの付着した金属を超音波洗浄した場合、数10μmの気泡を添加した直後は洗浄効果が高かったが超音波洗浄を続けるうちに洗浄効果が低下するという問題が生じた。気泡が崩壊して新しい気泡核を作るというサイクルがうまく継続しない原因については不明であるが、微小気泡を継続して添加する必要があるものと思われる。
また、被洗浄物に付着する汚れの種類や性状によって微小気泡を添加する効果の大きいものと効果の認められないものとが存在した。例えば45kHzの超音波洗浄機を用いた場合、生乾きのデンプン糊は数10μmの気泡を洗浄水がわずかに白濁するほどの量だけ添加することによって洗浄効果が向上したが、乾燥固化したデンプン糊は気泡をより少量添加したほうが洗浄効果は高かった。実際に洗浄ラインに搬入されるデンプン糊汚れの乾燥程度はまちまちであるため、気泡添加量を一律に決めると洗浄効果の不十分な被洗浄物がでてくる。
本発明は、微小気泡の添加方法を工夫することによって、さまざまな性状の汚れの付着した被洗浄物を効率的に洗浄できる超音波洗浄装置を実現することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の超音波洗浄装置は、微小気泡を発生させながら洗浄水中の気泡または気体含有量を連続的または段階的に増加させながら超音波洗浄するようにし、超音波洗浄を終えた後、気泡と洗浄水とをさらに供給して洗浄槽の洗浄水をオーバーフロー管から排水するようにしたことによって、さまざまな性状の汚れに適した気泡を継続的に供給して超音波洗浄をおこなうとともに、剥離した汚れ成分を多量の気泡の周辺に吸着させて浮上させて除去するという浮上分離をおこなうものである。
本発明の超音波洗浄装置は、様々な表面性状の汚れがついた被洗浄物に対して低周波超音波洗浄の洗浄効果を最大化することができ、限られた洗浄スペースと装置出力とを有効利用して、洗浄効果を発揮することができる。
第1の発明は、被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽に洗浄水を導入する給水管と、前記給水管の開閉をおこなう給水弁と、前記洗浄槽内の水が所定の水位以上に溜まった際にオーバーフローさせるオーバーフロー管と、前記洗浄槽内の洗浄水を排水する排水管と、前記排水管の開閉を行う排水弁と、前記洗浄槽内の水を振動させて前記被洗浄物を洗浄する超音波振動子と、洗浄水中で気泡または気体を生成する気泡生成手段と、前記超音波振動子と前記気泡生成手段と前記給水弁と前記排水弁の作動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、洗浄水中で気泡または気体を生成しながら洗浄水中の気泡または気体含有量を連続的または段階的に増加させながら超音波洗浄するようにし、前記超音波洗浄を終えた後、気泡と洗浄水とをさらに供給して前記洗浄槽の洗浄水をオーバーフロー管から排水するようにしたものである。気泡含有量が比較的多い場合は個々の崩壊応力は小さいものの多数の地点で洗浄効果が発揮されるため、弱い付着力で広い面積に付着した汚れを剥離するのに適している。一方、気泡含有量が比較的少ない場合は個々の気泡崩壊応力が比較的大きいため、付着力の強い汚れの剥離に適している。洗浄水の気泡または気体含有量(以下、気泡含有量と略す)を連続的に変化させることによって、キャビテーション現象に伴う気泡崩壊応力の発生個数と強度が順次変化する。その結果、さまざまな種類と状態の食器汚れに対して、適切な強度と発生頻度の気泡崩壊応力を順次与えて十分な洗浄作用を発揮する。洗剤を主な洗浄原理とする既存の食器洗い機では、洗浄水が汚れに浸透したり剥離作用を発揮したりするために数分から10分程度の時間を要するのに対して、超音波キャビテーションによる洗浄作用は数秒から数10秒でおこなわれる。したがって、最適な気泡含有量が数十秒持続するだけで十分な洗浄結果が期待できる。そして、超音波洗浄を終えた後、気泡と洗浄水とをさらに供給して洗浄槽の洗浄水をオーバーフロー管から排水して浮上分離を行って汚れを排出することによって、浮上分離を終えた後に排
水により水位が低下する際に、剥離した汚れが食器表面に再付着することを防ぐことができる。
の発明は、特に、第1の発明の気泡生成手段は、疎水性で通気性の高い中空糸膜と前記中空糸膜の外部空間から成る気体溶解膜モジュールと、前記気体溶解膜モジュールの外部空間を加圧するポンプとを有し、洗浄水を前記気体溶解膜モジュールに通して前記ポンプにより前記中空糸膜の外部空間を加圧して気体を溶解するようにしたものである。この方法の場合、前記気体溶解膜モジュールの外部空間を加圧する圧力を変化させれば、洗浄水に溶解する気体量を容易に連続的に変化させることができる。
の発明は、特に、第の発明のポンプは加圧および減圧の両方がおこなえる加減圧ポンプであり、気体溶解膜モジュールの中空糸膜の外部空間を加圧または減圧することによって洗浄水への気体溶解および脱気が行えるようにしたものである。ポンプを減圧運転することによって洗浄水から脱気することも可能であり、脱気〜溶存気体添加まで幅広く洗浄水の気体溶解量を変化させることができる。その結果、より幅広い特性の汚れに対して超音波洗浄効果を最適化することができる。
の発明は、特に、第1の発明の気泡生成手段は、少なくとも1対の電極と、前記電極に電流を印加する電流印加手段とを有し、洗浄水の電気分解によって気泡または気体を生成し、印加する電流値を変化させて気泡または気体の生成量を変化させるようにしたものである。洗浄水中で水分子を電気分解することによって、陰極からは水素ガスの、陽極からは酸素ガスの微小気泡が発生する。印加する電流を変えることによって容易に気泡発生量を変えることができる。また、特に水素ガスのマイクロバブルはキャビテーションに
よって瞬時に高温高圧にさらされて、水素ラジカルを発生させるといわれる。水素ラジカルによる化学的な洗浄効果も期待される。
の発明は、特に、第の発明の電極は、洗浄槽内に位置し被洗浄物を保持するようにしたものである。キャビテーション現象は被洗浄物の表面近くで生じたものだけが、洗浄効果を発揮する。電極によって被洗浄物を下から保持すれば発生した気泡の多くが被洗浄物の近辺に浮遊すると考えられるので、最も効率的にキャビテーションを引き起こすことができる。
の発明は、特に、第1の発明の気泡生成手段はイジェクターであることにより、簡便な構成によって洗浄水に気泡を添加することができる。
の発明は、特に、第の発明のイジェクターは、空気の取り入れ量を可変に設けられ、空気の取り入れ量を変化させて気泡生成量を変化させるようにしたことにより、簡便な構成によって気泡の生成量を変化させることができる。
の発明は、第1〜第の発明のいずれか1つの超音波洗浄装置を備えた食器洗い機である。多種多様な汚れが付着した食器を超音波洗浄する場合、洗浄水の気泡含有量を連続的に変化させることによって、それぞれの汚れに対して適切な強度と発生頻度の気泡崩壊力を順次与えて十分な洗浄作用を発揮することができる。その結果、洗剤の使用量を削減したり、洗浄時間を短縮したり、洗浄に必要な超音波出力を小さくしたり、そのために食器洗い機の機体を小さく構成したりすることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の超音波洗浄装置を用いた第1の実施の形態における食器洗い機の構成図である。食器洗い機は、被洗浄物である食器を収納する洗浄槽1、洗浄槽1内の洗浄水を振動させる超音波振動子2、洗浄水に気体を溶解または脱気する気体溶解膜モジュール3、気体溶解膜モジュール3を駆動する加減圧ポンプ4、洗浄水の導入のON/OFFおよび導入方向を切り替える弁つき加圧ポンプ5、洗浄水の排水のON/OFFおよび排水方向を切り替える排水弁6、超音波振動子2を駆動させ給水弁および排水弁の開閉と切替方向を制御する制御手段7、洗浄槽1内の水が所定の水位以上に溜まった際にオーバーフローさせるオーバーフロー管8、洗浄水の排水をおこなう排水管9、洗浄水の導入を行う給水管10、汚れを含んだ洗浄水から汚れ成分をろ過するフィルター11から構成される。
本発明の超音波洗浄装置を用いた食器洗い機は、洗浄水の溶存気体飽和度の変化について複数の作動方式を取ることができるので、まず、気泡含有量の変化についてその概要を図2で説明する。洗浄方法は、大きく分けて超音波洗浄工程中に洗浄水の気泡含有量の変化方向を上昇させる上昇式(a)と、低下させる下降式(b)とがある。
上昇式では、超音波洗浄が完了するころに気泡生成量が最大になるため、汚れの再付着を防ぐ目的で剥離した汚れ成分を多量の気泡の周辺に吸着させて浮上させて除去するという浮上分離法と組み合わせることができるというメリットがある。一方、下降式では超音波洗浄を開始する前に気泡生成手段である加減圧ポンプ4を最大出力で作動させて洗浄水に最大量の気泡を含有させておけば、超音波振動子2の作動開始後はより小さな出力で加減圧ポンプ4を作動させるだけでよく、超音波洗浄装置全体としての最大消費電力を小さく抑えることができる。
上昇式の場合でも低下式の場合でも、気泡含有量を変化させる方法には、同一の洗浄水の気泡含有量を変化させる方法(連続式:イ)、元の洗浄水に異なる気泡含有量の洗浄水を連続的に供給して置換してゆく方法(連続置換式:ロ)、元の洗浄水を排水してから気泡含有量の異なる洗浄水を導入する方法(入替式:ハ)とがある。
連続式は、洗浄水の使用量が最も少なくてすむという特長がある。連続置換式では、連続式よりも節水性能で劣るものの、汚れを排出しながら洗浄をおこなうため汚れの再付着が抑えられてすすぎ水の使用量が少なくて済む。入替式では通常3段階以上の気泡含有量で洗浄をおこなう必要があり、入替のたびに洗浄水を捨てることになるので洗浄水の使用量が最も多くなる。
本実施の方式に比較的適した連続置換上昇式(a−ロ)と連続下降式(b−イ)について作動を以下に説明するが、それ以外の方式も可能である。
まず、連続置換上昇式(a−ロ)における作動を図1で説明する。すすぎ工程以前の超音波洗浄工程をフローチャートにより図3に示した。給水管10から供給された洗浄水は矢印イ方向に導入されて、オーバーフロー管8の深さまで洗浄槽1を満たす。その際、気体溶解膜モジュール3、加減圧ポンプ4は作動させず、気体の溶解や気泡の供給はおこなわない。超音波振動子2が作動して超音波キャビテーション洗浄が開始される。用いることができる超音波振動子の周波数は、20kHz〜2MHz程度までありうるが、少ない消費電力でキャビテーションを起すことができ、かつ可聴域のノイズが発生しにくいという観点から50kHz前後の周波数が使いやすい。
超音波振動を開始してから2〜3分後に加減圧ポンプ4が加圧方向に作動して気体溶解膜モジュール3が作動した状態で、弁つき加圧ポンプ5が開いて気体が添加された洗浄水が洗浄槽1に供給される。超音波洗浄を続けながら加減圧ポンプ4は徐々に正圧を上昇させ、溶解させる気体量を増加させる。溶存気体濃度がある程度以上に達すると、水中に溶存しきれない気体が微小な気泡となって現れる。直径数μm〜数十μmの気泡が発生するように加減圧ポンプ4の圧と弁つき加圧ポンプ5の流量を予め設定しておくことが好ましい。
この際、排出弁6はオーバーフロー管8方向に開いていて、気体や気泡を添加された洗浄水の供給量と同量の洗浄水が矢印ロ方向にオーバーフロー管8から排出される。添加された気泡の大部分は超音波振動によって崩壊し、その際に食器の表面で崩壊圧を発生させて洗浄作用を発揮する。計約10分間の超音波洗浄を終えた後、加減圧ポンプ4が最大能力で気泡を添加した洗浄水の供給が数分間続けられる。
剥離した汚れ成分のうち疎水性のもの、例えば油脂、卵黄など一部のタンパク質、コショウ粒など粒状の汚れが多量の気泡の周辺に吸着されて浮上分離され、オーバーフロー管8から排出される。その後、排水弁6は排水管9方向に切り替わって全ての洗浄水が矢印ハ方向に排水される。浮上分離をおこなうことによって、水位が低下する際に前記の汚れが食器表面に付着することを防ぐ。その結果、すすぎは1回または多くても2回で十分である。
もう一つの作動方式の例として、連続下降式(b−イ)における作動を図1で説明する。すすぎ工程以前の超音波洗浄工程をフローチャートにより図4に示した。加減圧ポンプ4が加圧方向に最大能力で作動して気体溶解膜モジュール3が作動した状態で約1分経過後、弁つき加圧ポンプ5が矢印イ方向に開いて気泡が添加された洗浄水が洗浄槽1に供給される。気泡の添加された洗浄水がオーバーフロー管8の高さまで洗浄槽1を満たすと、弁つき加圧ポンプ5が矢印ニ方向に切り替わる。最大能力で気泡が添加され続けた状態で、超音波振動子2が作動して超音波洗浄が開始される。超音波周波数および好ましい気泡径は前記のとおりである。超音波洗浄を開始してから数分後、加減圧ポンプ4の作動出力を徐々に低下させて気泡の添加量を減少させる。約5分かけて加減圧ポンプ4の出力をゼロにしたのち、加減圧ポンプ4の作動方向を減圧に切り替えて超音波洗浄を約5分間続ける。
このようにして洗浄水の気泡含有量を幅広く変えながら超音波洗浄を計15分継続することによって、さまざまな特性の汚れが最適条件でキャビテーション洗浄されて剥離する。超音波振動を停止後、排水弁6を開き、洗浄水は矢印ハ方向に排出される。その後、すすぎを2回繰り返して洗浄工程を終了する。連続下降式(b−イ)および連続上昇式(a−イ)の場合には、洗浄水に懸濁する汚れ成分がフィルター11によって濾されるため、運転後はフィルター11を清掃する。
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施の形態における食器洗い機の構成図を示す。食器洗い機は、洗浄槽1、超音波振動子2、洗浄水に気泡を添加するための電気分解に用いられ食器の保持具を兼ねる電極12、洗浄水の導入のON/OFFおよび導入方向を切り替える弁つき加圧ポンプ5、洗浄水の排水のON/OFFおよび排水方向を切り替える排水弁6、超音波振動子2を駆動させ電極に電流を印加し給水弁および排水弁の開閉と切替方向を制御する制御手段7、洗浄槽内の水が所定の水位以上に溜まった際にオーバーフローさせるオーバーフロー管8、洗浄水の排水をおこなう排水管9、洗浄水の導入を行う給水管10、汚れを含んだ洗浄水から汚れ成分をろ過するフィルター11から構成される。
電極12は正極と陰極が交互に配置される。電極には直径5mm×長さ50〜100mmのサイズの白金電極を用いて、陰極および陽極を交互に配置して、1−2Aの直流電流を印加すると顕著な洗浄効果が現れる。印加する電流値を変化させることで発生させる気泡の量を変えることができる。食器汚れに含まれる塩類を電解補助剤として用いることによって印加電圧を比較的小さく保つことができるので、本実施の形態は洗浄水の入れ替えのない連続上昇式(a−イ)または連続下降式(b−イ)で用いるのが最も適している。
連続上昇式(a−イ)における作動を、図5を用いて説明する。給水管10から導入された洗浄水は、矢印イ方向に洗浄槽1に供給される。オーバーフロー管8の深さまで洗浄水が満ちると、超音波振動子2の振動が開始される。その2−3分後に、弁つき加圧ポンプ5の流路が矢印ニ方向に切り替わり、また、電極12に対して電流が印加され始める。印加される電流は徐々に大きくなるように制御され、それによって発生する微小気泡の量が徐々に増加する。約10分間、超音波洗浄を継続した後、超音波振動子2の作動と電極への電流印加を停止する。直流電流の印加方向を逆転させて、所定の範囲内で最大の電流を電極12に約3分間印加し続けて、気泡を発生させる。
超音波洗浄によって剥離した汚れ成分のうち疎水性の強い、油脂や一部のタンパク質、粒子状の汚れなどが、微細気泡の周辺に吸着して水面に浮上する。その後、弁つき加圧ポンプ5が洗浄水を少量導入し、浮上した汚れをオーバーフロー管8からオーバーフローさせる。その後、排水弁6は排水管9方向に切り替わって全ての洗浄水が矢印ハ方向に排水される。浮上分離をおこなうことによって、水位が低下する際に前記の汚れが食器表面に付着することを防ぐ。その結果、すすぎは1回または多くても2回で十分である。
本実施の形態は、微小気泡を被洗浄物である食器の近辺に集中して供給する点が他の実施の形態とは異なる特徴である。超音波によって崩壊する際に洗浄作用を発揮する気泡は食器表面のものだけであるため、食器の表面にだけ気泡を供給することが最も効率的である。またそうすることによって、食器以外の場所で微小気泡同士が合一して、超音波振動を弱める大きな気泡に成長することも防止できる。
加えて、洗浄水の電気分解によって生じる水素ガスおよび酸素ガスの微小気泡を添加する点が他の実施の形態と大きく異なる。気泡のつぶれる瞬間に気泡内の気体は瞬間的に数千度に加熱されたり数十MPaまで加圧されたりするため、酸化力のあるラジカルが発生する。ラジカルによる酸化作用も汚れの剥離や部分的な分解に寄与して、特に茶渋など化学的に強固に付着した汚れに対する洗浄力を高める。
(実施の形態3)
図6は、本発明の第3の実施の形態における食器洗い機の構成図を示す。食器洗い機は、洗浄槽1、超音波振動子2、吸い込み空気の流量を可変に設けられ洗浄水に気泡を添加するイジェクター13、洗浄水の導入のON/OFFおよび導入方向を切り替える弁つき加圧ポンプ5、洗浄水の排水のON/OFFおよび排水方向を切り替える排水弁6、超音波振動子2を駆動させイジェクターへの空気供給量と給水弁および排水弁の開閉と切替方向を制御する制御手段7、洗浄槽内の水が所定の水位以上に溜まった際にオーバーフローさせるオーバーフロー管8、洗浄水の排水をおこなう排水管9、洗浄水の導入を行う給水管10、汚れを含んだ洗浄水から汚れ成分をろ過するフィルター11から構成される。
吸い込まれた空気の気泡が十分に微細化されるように、イジェクターの内径の大きい部分と絞り部分の内径の比は1/3以下とする。また、絞り部分で汚れが詰まることのない様に、絞り部分の内径は3−4mm程度とすることが好ましい。内径の大きい部分が10mmで、絞り部分が3mmのイジェクターの場合、イジェクターに供給される空気の量は洗浄水の流量の0〜25%の間で制御される。流量が小さいほど生成される気泡はサイズが小さく保たれる。
連続上昇式(a−イ)における作動を、図6を用いて説明する。給水管10から導入された洗浄水は、矢印イ方向に洗浄槽1に供給される。その際、イジェクター13の吸気流量はゼロに制御されていて、気泡の添加はおこなわれない。オーバーフロー管8の深さまで洗浄水が満ちると、超音波振動子2の振動が開始される。その2−3分後に、弁つき加圧ポンプ5の流路が矢印ニ方向に切り替わり、またイジェクター13の吸気流量は徐々に増加させられる。約10分間、超音波洗浄を継続した後、超音波振動子2の作動を停止する。弁つき加圧ポンプ5はさらに約3分間作動し続けて、最大吸気量での気泡を発生する。
超音波洗浄によって剥離した汚れ成分のうち疎水性の強い、油脂や一部のタンパク質、粒子状の汚れなどが、微細気泡の周辺に吸着して水面に浮上する。その後、弁つき加圧ポンプ5が洗浄水を少量導入し、浮上した汚れをオーバーフロー管8からオーバーフローさせる。その後、排水弁6は排水管9方向に切り替わって全ての洗浄水が矢印ハ方向に排水される。浮上分離をおこなうことによって、水位が低下する際に前記の汚れが食器表面に付着することを防ぐ。その結果、すすぎは1回または多くても2回で十分である。
(実施の形態4)
図7は、本発明の第4の実施の形態における食器洗い機の構成図を示す。食器洗い機は、洗浄槽1、超音波振動子2、超音波振動子2を収めて洗浄水を食器に向けて噴射するように設けられた超音波洗浄ノズル14、洗浄水に気泡を添加するための気体溶解膜モジュール3と加減圧ポンプ4、洗浄水の導入のON/OFFおよび導入方向を切り替える弁つき加圧ポンプ5、洗浄水の排水のON/OFFおよび排水方向を切り替える排水弁6、超音波振動子2を駆動させイジェクターへの空気供給量と給水弁および排水弁の開閉と切替方向を制御する制御手段7、洗浄槽内の水が所定の水位以上に溜まった際にオーバーフローさせるオーバーフロー管8、洗浄水の排水をおこなう排水管9、洗浄水の導入を行う給水管10、汚れを含んだ洗浄水から汚れ成分をろ過するフィルター11から構成される。
実施の形態1〜3に比べて本実施の形態では、大きな貯水部を有さないために軽量小型に設計可能であるという利点がある。また、消費する洗浄水の総使用量をより少なく抑えることができることや、そのために超音波振動子の個数や出力をより少なくすることが可能であり、節資源性能が高い。
連続上昇式(a−イ)における作動を、図6を用いて説明する。給水管10から導入された洗浄水は、矢印イ方向に貯水槽16および気体溶解膜モジュール3に供給される。その際、加減圧ポンプ4の作動は開始しておらず気泡の添加はおこなわれない。洗浄水は加圧ポンプ15によって矢印ロ方向に加圧され、超音波振動ノズル14の内部を満たして超音波振動子2の振動が開始される。洗浄水は超音波振動を伝播しつつ食器に向けて噴射されて、食器の表面でキャビテーションによる洗浄作用を発揮する。
食器から流れ落ちた洗浄水は貯水槽16に集まり、再度加圧されて食器に噴射される。気泡を添加されない洗浄水による超音波洗浄が開始されて2〜3分後に、加減圧ポンプ4が加圧方向に作動して気泡の添加が開始される。ポンプの作動時間と共に気泡の添加量が徐々に増加させられる。約10分間、超音波洗浄を継続した後、超音波振動子2と加減圧ポンプ4の作動を停止する。その後、加圧ポンプ15は流路を矢印ハ方向に切り替えて全ての洗浄水が排水管9から排水される。その後、すすぎを2回程度行って洗浄工程を終了する。
以上のように、本発明に係る超音波洗浄装置は、様々な表面性状の汚れがついた被洗浄物に対して低周波超音波洗浄の洗浄効果を最大化することが可能となるので、限られた洗浄スペースと装置出力とを有効利用した超音波洗浄装置として有用である。
本発明の実施の形態1における超音波洗浄装置を用いた食器洗い機の構成図 本発明の超音波洗浄方法の方式を示す説明図 本発明の超音波洗浄方法の連続置換上昇式のフローチャート 本発明の超音波洗浄方法の連続下降式のフローチャート 本発明の実施の形態2における超音波洗浄装置を用いた食器洗い機の構成図 本発明の実施の形態3における超音波洗浄装置を用いた食器洗い機の構成図 本発明の実施の形態4における超音波洗浄装置を用いた食器洗い機の構成図
符号の説明
1 洗浄槽
2 超音波振動子
3 気体溶解膜モジュール(気泡生成手段)
5 弁つき加圧ポンプ(給水弁)
6 排水弁
7 制御手段
9 排水管
10 給水管

Claims (8)

  1. 被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽に洗浄水を導入する給水管と、前記給水管の開閉をおこなう給水弁と、前記洗浄槽内の水が所定の水位以上に溜まった際にオーバーフローさせるオーバーフロー管と、前記洗浄槽内の洗浄水を排水する排水管と、前記排水管の開閉を行う排水弁と、前記洗浄槽内の水を振動させて前記被洗浄物を洗浄する超音波振動子と、洗浄水中で気泡または気体を生成する気泡生成手段と、前記超音波振動子と前記気泡生成手段と前記給水弁と前記排水弁の作動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、洗浄水中で気泡または気体を生成しながら洗浄水中の気泡または気体含有量を連続的または段階的に増加させながら超音波洗浄するようにし、前記超音波洗浄を終えた後、気泡と洗浄水とをさらに供給して前記洗浄槽の洗浄水をオーバーフロー管から排水するようにした超音波洗浄装置。
  2. 気泡生成手段は、疎水性で通気性の高い中空糸膜と前記中空糸膜の外部空間から成る気体溶解膜モジュールと、前記気体溶解膜モジュールの外部空間を加圧するポンプとを有し、洗浄水を前記気体溶解膜モジュールに通して前記ポンプにより前記中空糸膜の外部空間を加圧して気体を溶解するようにした請求項1記載の超音波洗浄装置。
  3. ポンプは加圧および減圧の両方がおこなえる加減圧ポンプであり、気体溶解膜モジュールの中空糸膜の外部空間を加圧または減圧することによって洗浄水への気体溶解および脱気が行えるようにした請求項記載の超音波洗浄装置。
  4. 気泡生成手段は、少なくとも1対の電極と、前記電極に電流を印加する電流印加手段とを有し、洗浄水の電気分解によって気泡または気体を生成し、印加する電流値を変化させて気泡または気体の生成量を変化させるようにした請求項1記載の超音波洗浄装置。
  5. 電極は、洗浄槽内に位置し被洗浄物を保持するようにした請求項記載の超音波洗浄装置。
  6. 気泡生成手段はイジェクターである請求項1記載の超音波洗浄装置。
  7. イジェクターは、空気の取り入れ量を可変に設けられ、空気の取り入れ量を変化させて気泡生成量を変化させるようにした請求項記載の超音波洗浄装置。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の超音波洗浄装置を備えた食器洗い機。
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