JP4892753B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ファクシミリ装置、プリンタ、複写機等の機器に搭載され、読取原稿または印刷用紙(以後、用紙と呼ぶ)を機器内の用紙搬送路を上流側から下流側に搬送する給紙装置に関する。
この種の給紙装置には、複数枚の用紙が同時に搬送されてしまう重送を起こすことなく、一枚ずつ搬送することが望まれる。
特許文献1に開示された給紙装置は、フリクションシート(分離片)に対向し、一枚の用紙をピックアップするためのピックアップローラ(給紙ローラ)と同軸上にピックアップローラと共に回転するように設けられた給紙補助部材を有している。給紙補助部材は、ピックアップローラ外周よりも突出した先端まで放射状にそれぞれ延びた複数の突起を持つ星形を呈し、弾性体から成っている。突起の先端は、ピックアップローラと分離片との接点よりも上流側の接点でフリクションシートに接している。そして、ピックアップローラの停止時に、給紙補助部材は、用紙の先端が過剰に押し込まれないように突起の先端によって規制する。一方、ピックアップローラの回転時には、給紙補助部材は、その突起の先端が最上層の用紙の表面を撫で付けるようにして下流に搬送する。
また、特許文献2に開示された給紙装置は、ピックアップローラの下流に設けられ、分離ローラに圧接し、一枚の用紙をピックアップするための給紙ローラを有している。尚、特許文献2における給紙ローラ21は、上流のピックアップローラ5から搬送されてくる複数枚数重なった原稿のうちから最上層の原稿を分離して下流側へと搬送するものであり、本発明におけるピックアップローラにほぼ相当する。また、分離ローラ6は、本発明におけるフリクションシートにほぼ相当する。よって、特許文献2におけるピックアップローラ5は、本発明におけるピックアップローラには相当せず、いわば、事前ピックアップローラと云える。また、この給紙装置は、原稿挿入口に原稿がセットされる際に原稿の先端を規制する手段として、事前ピックアップローラと同軸上に特定時にのみ揺動可能に設けられ、事前ピックアップローラ外周よりも突出した先端まで延びた原稿ストッパを有している。そして、事前ピックアップローラの停止時に、原稿ストッパは、その先端がガイド板に形成された連通孔の端部に当接した状態で規制位置に待機し、原稿の先端を規制する。一方、事前ピックアップローラの回転時には、原稿ストッパは、揺動可能なフリーの状態となり、事前ピックアップローラによって取り込まれた複数枚重なった状態の原稿の先端によって押圧力を受け、非規制位置へと押し上げられる。つまり、複数枚重なった原稿の先端が搬送方向に解放され、これら原稿が原稿ストッパを押し上げながら下流に向かって搬送される。
ところで、給紙装置の動作中に複数枚の用紙が同時に搬送されてしまう重送は、複数枚が重なった状態の用紙のうちのピックアップされるべき一枚目の用紙とこれに重なった二枚目の用紙との間の摩擦抵抗が、二枚目以降の全ての紙間の摩擦抵抗もしくは複数枚重なったうちの最後の用紙とフリクションシートとの間の摩擦抵抗よりも大きい場合に起こる。このため、複数枚が重なった状態の用紙が、給紙装置の搬送路における一枚の用紙をピックアップすべき領域、即ち、フリクションシートとピックアップローラ外周とが接している領域に、強く押し込まれることにより、重送が引き起こされる。
特開昭61−166440号公報 特開2002−29639号公報
上述した用紙の過度な押し込みの防止の観点で見た場合、特許文献2に開示された給紙装置において、事前ピックアップローラと同軸上に設けられた原稿ストッパは、搬送路における一枚の用紙をピックアップすべき領域、即ち、本発明におけるフリクションシートに相当する分離ローラと本発明のピックアップローラに相当する給紙ローラとの接点位置以降への用紙の過度な押し込みを防止する機能を有していない。このため、重送を起こす可能性がある。
また、特許文献1に開示された給紙装置は、特許文献1に明記はされていないものの、給紙補助部材は、搬送路における一枚の用紙をピックアップすべき領域、即ち、本発明におけるフリクションシートに相当する分離片と本発明のピックアップローラに相当する給紙ローラとの接点位置以降への用紙の押し込みを防止できるかも知れない。しかし、この給紙補助部材は、弾性体で形成されているとはいえ、複数の突起がピックアップローラ(給紙ローラ)の外周よりも突出しているため、分離片上に重なった状態で存在する用紙に対して変形しながら押し付けられることになり、その突出寸法、先端形状、先端面の表面粗さ、弾性率、摩擦係数等のパラメータをそれぞれかなり特定しない限りは、却って一枚の用紙をピックアップすることに悪影響を及ぼしかねない。しかも、長期に亘ってそれらパラメータ、特に、先端形状や先端面の表面粗さを維持することは非常に困難であると考えられる。
それ故、本発明の課題は、給紙装置において、搬送路における一枚の用紙をピックアップすべき領域への用紙の過度な押し込みを確実に防止できる給紙装置を提供することである。
本発明によれば、用紙を案内するベッドと、前記ベッドに対向配置されたピックアップローラと、前記ベッドに形成された切欠内にてピックアップ角度範囲に亘って該ピックアップローラの周面に対向するように配置され、該ピックアップローラの径方向に付勢されたフリクションシートとを有し、前記ピックアップ角度範囲内の前記ピックアップローラと前記フリクションシートとの間に複数枚重なって位置する用紙を最も該ピックアップローラ側から一枚ずつ該ピックアップローラの回転によって搬送路の下流側に搬送する給紙装置において、前記ピックアップローラと同軸上に設けられ、前記ピックアップ角度範囲よりも上流側で用紙の押し込みを規制する押込規制部材を有し、前記押込規制部材は、前記ピックアップローラ以下の外径を持ち、前記ピックアップローラの回転軸と同軸上に該ピックアップローラと共に回転するように取り付けられた支持盤と、前記支持盤の中心軸を中心とする同心円上に等角度間隔に位置する各支点を中心に、先端が該支持盤の外径内に収まる格納姿勢と、先端が該支持盤の外径よりも突出する展開姿勢との間に亘って回動可能な複数のブレードとを備えており、前記複数のブレードはそれぞれ、前記ピックアップ角度範囲の手前の導入角度範囲では、前記展開姿勢となり、前記ベッドに当接して用紙の先端が該ピックアップ角度範囲内に入ることを規制し、前記ピックアップ角度範囲内では、前記展開姿勢のまま、前記ベッドに形成された孔部に逃れることを特徴とする給紙装置が得られる。
前記導入角度範囲に常に1本以上の前記ブレードが位置するように構成されていてもよい。
前記複数のブレードはそれぞれ、前記導入角度範囲では、自重によって前記展開姿勢となってもよい。
前記複数のブレードはそれぞれ、前記展開姿勢となるようにバネによって付勢されていてもよい。
前記押込規制部材は、前記ピックアップローラと同軸上に並んで配された複数の前記支持盤を備えており、前記複数の支持盤それぞれの前記複数のブレードの各支点同士は、等角度間隔に位置していてもよい。
前記複数のブレードはそれぞれ、上流側に傾斜面を備えることにより、複数枚重なった用紙の各先端をずらすものであってもよい。
また、本発明によれば、前記給紙装置と、搬送された用紙に印刷をする印刷部とを有する印刷装置が得られる。
さらに、本発明によれば、前記給紙装置と、搬送された用紙上の文字や画像を読み取る読み取り部とを有する読み取り装置が得られる。
本発明による給紙装置は、搬送路における一枚の用紙をピックアップすべき領域への用紙の過度な押し込みを確実に防止できる。
本発明の実施例1による給紙装置を示す斜視図である。 図1に示された給紙装置の要部を示す斜視図である。 (a)は図1に示された給紙装置のフィードアームを説明するための図であり、(b)はフリクションシートを説明するための図である。 (a)〜(d)は、図1に示された給紙装置の動作を説明するための図である。 (a)〜(c)は、図1に示された給紙装置の動作を説明するための図である。 (a)および(b)は、本発明の実施例2による給紙装置の要部を示す断面図である。 本発明の実施例3による給紙装置の要部を示す斜視図である。 (a)および(b)は、本発明の実施例4による給紙装置の要部を示す断面図である。
本発明による給紙装置は、用紙を案内するベッドと、ベッドに対向配置されたピックアップローラと、ベッドに形成された切欠内にてピックアップ角度範囲に亘ってピックアップローラの周面に対向するように配置され、ピックアップローラの径方向に付勢されたフリクションシートとを有し、ピックアップ角度範囲内のピックアップローラとフリクションシートとの間に複数枚重なって位置する用紙を最もピックアップローラ側から一枚ずつピックアップローラの回転によって搬送路の下流側に搬送するものである。
特に、本装置は、ピックアップローラと同軸上に設けられ、ピックアップ角度範囲よりも上流側で用紙の押し込みを規制する押込規制部材を有している。
押込規制部材は、支持盤と、複数のブレードとを備えている。
支持盤は、ピックアップローラ以下の外径を持ち、ピックアップローラの回転軸と同軸上にピックアップローラと共に回転するように取り付けられている。
複数のブレードは、支持盤の中心軸を中心とする同心円上に等角度間隔に位置する各支点を中心に、先端が支持盤の外径内に収まる格納姿勢と、先端が支持盤の外径よりも突出する展開姿勢との間に亘って回動可能である。
複数のブレードはそれぞれ、ピックアップ角度範囲の手前の導入角度範囲では、展開姿勢となり、ベッドに当接して用紙の先端がピックアップ角度範囲内に入ることを規制する。また、複数のブレードはそれぞれ、ピックアップ角度範囲内では、展開姿勢のまま、ベッドに形成された孔部に逃れる。
このような構成により、本発明による給紙装置は、ブレードを弾性体で形成する必要がなく、重なった状態で存在する用紙に対して変形しながら押し付けられることもない。よって、搬送路における一枚の用紙をピックアップすべき領域であるピックアップ角度範囲への用紙の過度な押し込みを長期に亘って確実に防止できる。
また、ピックアップローラが如何なる角度で停止していたとしても、必ず複数のブレードのうちの1つがピックアップ角度範囲の手前の導入角度範囲にて展開姿勢となっているため、ピックアップ角度範囲への用紙の押し込みを防止できる。
さらに、複数のブレードはピックアップ角度範囲内ではベッドに形成された孔部に逃れるため、用紙の搬送が妨げられることがない。
次に、本発明のより具体的な実施例を、図面を参照して説明する。
[実施例1]
図1および図2を参照すると、本発明の実施例1による給紙装置は、ファクシミリ装置等における印刷装置または読み取り装置に適用されるものであり、ベッド21と、ピックアップローラ11と、フリクションシート23とを有している。
ベッド21は、挿入される用紙Sを案内するものであり、断面円弧状部分と、その上流側、下流側それぞれに連続する平面部分とを含んでいる。
ピックアップローラ11は、ベッド21に対向配置され、ギア12を介してギアボックス13に歯合接続された回転軸を備えている。
フリクションシート23は、ベッド21に形成された切欠211内にて後述するピックアップ角度範囲に亘ってピックアップローラ11の周面に対向するように配置され、ピックアップローラ11の径方向に付勢されている。
そして、本給紙装置は、ピックアップ角度範囲内のピックアップローラ11とフリクションシート23との間に複数枚重なって位置する用紙S(図1、図2では、位置していない)を、最もピックアップローラ11側から一枚ずつピックアップローラ11の回転によって搬送路の下流側に搬送する。
さらに図3(a)および(b)を参照すると、ベッド21の切欠211内には、フリクションシート23の他に、対のフィードアーム22と、シートフィーダ24も配置されている。
図3(a)に示されるように、対のフィードアーム22は、角度位置αにて、ピックアップローラ11側に最も突出した形状を呈しており、バネによってピックアップローラ11の径方向に付勢されている。よって、フィードアーム22は、ピックアップローラ11と適度な圧力で接触している。フィードアーム22により、角度位置αにて、用紙Sがピックアップローラ11に接触するとき、用紙Sにピックアップローラ11の矢印A方向の駆動が伝わる。
また、図3(b)に示されるように、シートフィーダ24とフリクションシート23との組み合わせは、バネによってピックアップローラ11の径方向に付勢されている。図中の符号βは、ピックアップ角度範囲を示している。フリクションシート23は、シートフィーダ24と共に、ピックアップローラ11と適度な圧力で接触している。ピックアップローラ11とフリクションシート23が接触している範囲であるピックアップ角度範囲β内に用紙Sが導かれると、用紙Sにはピックアップローラ11の矢印A方向の駆動が伝わる。用紙Sが複数枚の場合、ピックアップ角度範囲βの全行程を用紙Sが通過する過程でピックアップローラ11,用紙S、フリクションシート23のそれぞれの表面摩擦抵抗の違いを利用して、用紙Sは1枚ずつ分離されて給紙されていく。
さて、本給紙装置は特に、ピックアップローラ11と同軸上に設けられ、ピックアップ角度範囲βよりも上流側で用紙の押し込みを規制する押込規制部材30を有している。
図4(a)をさらに参照すると、押込規制部材30は、支持盤31と、複数のブレード32a〜32eとを備えている。
支持盤31は、ピックアップローラ11以下の外径を持ち、ピックアップローラ11の回転軸と同軸上にピックアップローラ11と共に回転するように取り付けられている。
複数のブレード32a〜32eは、支持盤31の中心軸を中心とする同心円上に等角度間隔に位置する各支点を中心に、先端が支持盤の外径内に収まる格納姿勢と、先端が支持盤の外径よりも突出する展開姿勢との間に亘って回動可能である。
複数のブレード32a〜32eはそれぞれ、ピックアップ角度範囲βの手前の導入角度範囲θでは、展開姿勢となり、ベッドに当接して用紙の先端がピックアップ角度範囲β内に入ることを規制し、ピックアップ角度範囲β内では、展開姿勢のまま、ベッド21に形成された孔部212に逃れる。
次に、図4(a)〜(d)ならびに図5(a)〜(c)を参照して、本給紙装置の動作を詳細に説明する。
図4(a)では、ブレード32aは支持盤31に寄りかかっているが、この状態でブレード32aの重心がその垂直方向にあり、ブレード32aは矢印B方向に重力によって回転する臨界の状態である。押込規制部材30のこの角度位置をγとする。ブレード32bは、ベッド21と接触して姿勢が決まっているが、その接触部は用紙規制範囲θ内にある。また、用紙規制範囲θからピックアップ角度範囲βに移る直前のベッド21には孔部212が設けられている。ブレード32cは回動支点の支持のみで保持されており、ブレード32aの点対称形状となっている。ブレード32dは、格納姿勢にある。このとき、ブレード32d自体の回転角度は最大であり、その先端は破線で示したピックアップローラ11の直径を超えることは無い。ブレード32eも、ブレード32dと同様に、格納姿勢にある。
図4(b)は、図4(a)の状態からブレード32aが自重によって矢印B方向に回転した場合の図を示す。図4(a)および図4(b)にてブレード32aの位置を角度位置γとおいたが、ブレードの重心やブレードが押込規制部材30と接触し回転が最大となる角度はブレードの形状、厚み、材料を変えることで任意の設定となるため、γは任意の角度となる。
図4(c)は、図4(b)よりピックアップローラ11が矢印A方向に回転し、ブレード32aの先端がベッド21に接触した状態を示す。ブレード32bは依然ベッド21と接触していることとする。図4(b)から図4(c)までのブレード32bの軌跡はブレードの重心、軸の回転抵抗、ベッド21のすべり抵抗と様々な要素で変わってしまうが、ブレード32bとベッド21の接触が原因でピックアップローラ11の回転がロックしてしまう形状は避けなければならない。また、図4(c)の状態では、ブレード32aの上流側に当たって用紙Sは差し込まれない。
図4(d)は、さらにピックアップローラ11の回転が矢印A方向に進み、ブレード32aの上流側に差し込んだ用紙Sがピックアップ角度範囲βに入り、ピックアップローラ11の駆動が伝わった状態を示す。このとき、ブレード32eは、用紙Sと接触し展開が制限されている。
図5(a)は、図4(d)からピックアップローラ11が微少角度駆動して、用紙Sの先端が角度β’に位置した状態を示す。ブレード32aは、角度β’でベッド21との接触が外れ、瞬時に孔部212に落下し、ブレード32aは角度ηまで回転して回転軸だけで支持された状態になる。
尚、図4(d)から図5(a)のブレード32aの動きは、ピックアップローラ11の回転によってピックアップローラ11の周長上で用紙Sよりも速い角速度でブレード32aを逃がす動作となっている。厳密に言えば、ピックアップローラ11の周長上のβからβ’の微少角度でブレード32aは用紙Sよりも遅い角速度となる可能性もある。その際は、孔部212の位置を変更し、用紙規制範囲θ内で早いタイミングにブレード32aを逃がすことも可能である。
図5(b)は、図5(a)からピックアップローラ11が角度β’分回転した場合を示す。ブレード32aは、既に回動支点のみによって保持された状態であり、ブレード32aの回動方向の規制はない。その上、ブレード32aの上流側は、破線で示すピックアップローラ11の直径内ではピックアップ角度範囲βを通過している形状とする。
図5(c)は、用紙Sの先端がピックアップ角度範囲β全域を通過した状態を示す。ブレード32aは既に回動支点のみによって保持された状態であり、ブレード32aの回動方向の規制はない。したがって、用紙Sに押し出されて回転するため、用紙Sの搬送を妨げることはない。
尚、図4(c)は、ブレード32aの先端がベッド21に接触した状態となっているが、ブレード32aの上流側は破線で示すピックアップローラ11の直径では用紙規制範囲θの範囲に入っている。また、ブレード32bも同様にベッド21と接触しており、ブレード32bの上流側はピックアップローラ11の直径では用紙規制範囲θの範囲に入っている。つまり、常に1枚以上のブレードが用紙規制範囲θに存在している状態を作ることで、ピックアップローラ11の停止位置に関わらず、ピックアップローラ11の停止時に用紙Sを差し込んだ場合はフィードアーム22でピックアップローラ11と接触はするが、フリクションシート23には接触しない範囲に用紙Sの先端が止まる。
また、用紙Sの先端はブレード32aの上流側を押し込むことになるが、ブレード32aは、支持盤31によって支持されていると共にベッド21に当接しているために回転はしない。支持盤31はピックアップローラ11に固定されているが、ギアボックス13と連結されているピックアップローラ11はギアボックス13の減速比で増加された駆動モータの静止トルクの影響を受けて回転が妨げられているため、用紙Sを押し込むことでは直接ピックアップローラ11を回転させることはできない。つまり、用紙Sは押し込むことではフリクションシート23まで到達することはない。
[実施例2]
本発明の実施例2による給紙装置は、その押込規制部材が複数のブレードを付勢するバネを備えている点で、実施例1と異なっている。このため、実施例2における実施例1と同一または同様の部分については、同一符号を付すと共に、詳細な説明を省略する。
図6(a)および(b)を参照すると、本発明の実施例2による給紙装置において、押込規制部材30’は、支持盤31と、複数のブレード32a’〜32e’と、複数のバネ33とを備えている。
複数のバネ33はそれぞれ、複数のブレード32a’〜32e’をそれぞれ展開姿勢となるように付勢する。
実施例1の動作で説明したように、ブレードが動くタイミングは、本発明を有効に機能させる重要な要素となる。
図6(a)は、ブレードを常に展開方向に付勢するバネ33を追加した状態を示し、図4(c)と同一のタイミングを示す。ブレード32a’は、その先端がベッド21に接触する状態を超えて展開しないように支持盤31に当接するようになっているため、先の実施例にように重力によって回転する臨界状態の角度γは存在しない。角度α、β、θは実施例1と同様とする。
図6(b)は、図5(a)と同一のタイミングを示す。ベッド21との接触が外れた瞬間にブレード32a’は支持盤31に当接するまで展開し、その角度をη’とする。角度η’は、図5(a)のηよりも小さく、実施例1よりも素早くブレード32a’が逃げることを示す。また、ブレード32a’先端の軌跡が変わるため、孔部212は実施例1よりも拡大されている。
[実施例3]
本発明の実施例3による給紙装置は、その押込規制部材が複数の支持盤を備えている点で、実施例1と異なっている。このため、実施例3における実施例1と同一または同様の部分については、同一符号を付すと共に、詳細な説明を省略する。
図7を参照すると、本発明の実施例3による給紙装置において、押込規制部材40は、ピックアップローラ11と同軸上に並んで配された複数の支持盤41および46を備えている。支持盤41の複数のブレード42a〜42eの各支点と、支持盤46の複数のブレード47a〜47eの各支点とは、等角度間隔に位置している。つまり、支持盤41および46それぞれの複数のブレードの各支点同士は、位相をずらして重ねた状態である。符号213、214は、ベッド21に形成されたブレードを逃す孔部を示す。
確実に紙の押し込みを防止するためには常に1枚以上のブレードが用紙規制範囲θに存在することが必要であるが、ピックアップローラ11の直径、ベッド21の角度、ピックアップ角度範囲βの開始位置(開始角度)によってはブレードを配置することが不可能な場合もある。その際には位相をずらしてブレードを配置すれば同様の効果が得られる。また、一つの支持盤が支持するブレードの数も増減は可能である。
[実施例4]
本発明の実施例4による給紙装置は、複数のブレードがそれぞれ上流側に傾斜面を備えている点で、実施例2と異なっている。このため、実施例4における実施例2と同一または同様の部分については、同一符号を付すと共に、詳細な説明を省略する。
図8(a)および(b)を参照すると、本発明の実施例4による給紙装置は、押込規制部材30”を有している。押込規制部材30”において、複数のブレード32a”〜32e”はそれぞれ、用紙搬送方向の上流側に傾斜面を備えることにより、複数枚重なった用紙Sの各先端をずらすようになっている。
ブレード32a”〜32e”それぞれの上流側には、角度ρの斜面状を呈している。これにより、例えばブレード32a”の上流側で止まった複数の用紙Sそれぞれ先端を不揃いにして、用紙Sを1枚ずつに分離する機能の向上が図れる。各ブレードの動作としては、ブレードの動作角度が実施例2(図8(a)および(b)中、ピックアップ角度範囲β、角度η)と若干異なり、図8(b)においては、ピックアップ角度範囲β”、角度η”を記載するが、その作用に違いはない。
以上、本発明の実施例について説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、当該特許請求の範囲に記載された技術範囲内であれば、種々の変形が可能であることは云うまでもない。例えば、本発明は、ファクシミリ装置に限らず、プリンタや複写機等に搭載される給紙装置への適用の可能性を有している。
11 ピックアップローラ
12 ギア
13 ギアボックス
21 ベッド
211 切欠
212、213、214 孔部
22 フィードアーム
23 フリクションシート
24 シートフィーダ
30、30’、30”、40 押込規制部材
31、41、46 支持盤
32a〜32e、32a’〜32e’、32a”〜32e”、42a〜42e、47a〜47e ブレード
β、β” ピックアップ角度範囲
θ 用紙規制範囲
S 用紙

Claims (8)

  1. 用紙を案内するベッドと、前記ベッドに対向配置されたピックアップローラと、前記ベッドに形成された切欠内にてピックアップ角度範囲に亘って該ピックアップローラの周面に対向するように配置され、該ピックアップローラの径方向に付勢されたフリクションシートとを有し、前記ピックアップ角度範囲内の前記ピックアップローラと前記フリクションシートとの間に複数枚重なって位置する用紙を最も該ピックアップローラ側から一枚ずつ該ピックアップローラの回転によって搬送路の下流側に搬送する給紙装置において、
    前記ピックアップローラと同軸上に設けられ、前記ピックアップ角度範囲よりも上流側で用紙の押し込みを規制する押込規制部材を有し、
    前記押込規制部材は、
    前記ピックアップローラ以下の外径を持ち、前記ピックアップローラの回転軸と同軸上に該ピックアップローラと共に回転するように取り付けられた支持盤と、
    前記支持盤の中心軸を中心とする同心円上に等角度間隔に位置する各支点を中心に、先端が該支持盤の外径内に収まる格納姿勢と、先端が該支持盤の外径よりも突出する展開姿勢との間に亘って回動可能な複数のブレードとを備えており、
    前記複数のブレードはそれぞれ、
    前記ピックアップ角度範囲の手前の導入角度範囲では、前記展開姿勢となり、前記ベッドに当接して用紙の先端が該ピックアップ角度範囲内に入ることを規制し、
    前記ピックアップ角度範囲内では、前記展開姿勢のまま、前記ベッドに形成された孔部に逃れることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記導入角度範囲に常に1本以上の前記ブレードが位置するように構成されている請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記複数のブレードはそれぞれ、前記導入角度範囲では、自重によって前記展開姿勢となる請求項1または2に記載の給紙装置。
  4. 前記複数のブレードはそれぞれ、前記展開姿勢となるようにバネによって付勢されている請求項1または2に記載の給紙装置。
  5. 前記押込規制部材は、前記ピックアップローラと同軸上に並んで配された複数の前記支持盤を備えており、
    前記複数の支持盤それぞれの前記複数のブレードの各支点同士は、等角度間隔に位置している請求項1乃至4のいずれか一項に記載の給紙装置。
  6. 前記複数のブレードはそれぞれ、上流側に傾斜面を備えることにより、複数枚重なった用紙の各先端をずらす請求項1乃至5のいずれか一項に記載の給紙装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の給紙装置と、搬送された用紙に印刷をする印刷部とを有する印刷装置。
  8. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の給紙装置と、搬送された用紙上の文字や画像を読み取る読み取り部とを有する読み取り装置。
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