JP4892262B2 - 光源波長制御装置 - Google Patents
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Description
筐体10にさまざまな機能を搭載したパネルが差し込まれており、これらが互いに光配線あるいは電気配線によって接続される。筐体10の左半分には、チューナブルLDを含む送信器ユニットが複数搭載されている。各送信器ユニットの波長の設定は、マニュアルによって行なうか、送信器ユニットが、自装置がどのスロットにはめ込まれたかを自動認識し、自動的に波長を設定する方式がとられる。
1つの送信器収容シェルフは、複数の光源を収容することができるが、その数は、多くても数十個である。したがって、最近の100波以上の波長を多重する多波長WDM通信においては、すべての光源を1つのシェルフに収容することはできず、複数の送信器収容シェルフを用意し、これらのシェルフから出力される各波長の光を多波長合分波+増幅装置11で合波して通信路に送出するようにする必要がある。
各送信器15−1〜15−nは、それぞれ、波長λ1〜λnを出力している。WDM信号を生成するためには、各送信器15−1〜15−nを合波する必要があるので、光合波器16が設けられている。光合波器16の各入力ポートP1〜Pnにはフィルタ特性があり、各入力ポートに対応した所定の波長以外の光は出力されないようになっている。
を備えることを特徴とする。
光合波器モジュール25と送信器20の間に所望の波長のみを透過するバンドパスフィルタ23−1〜23−nを搭載し、所望の波長以外は送信器側へ反射するようにし、送信器側に反射光モニタを搭載しておく。光信号用のバンドパスフィルタは、多層膜フィルタやファイバグレーティング等を使用する。これらにおいては、各ポートに応じた透過波長の光は、通常の通り透過するが、それ以外の光は、反射されるようになっている。LD設定波長が接続された光合波器モジュール25の入力ポートの透過波長と異なる場合は、送信器20側で反射光が観測されるが、LD設定波長が透過波長に一致した場合には反射光は観測されない。これにより自分が設定されるべき波長を知ることができる。
バンドパスフィルタの設け方は使用する合波器の種類によって異なるが、送信器と合波器との間に挿入することで所望の機能を実現できる。
3ポートモジュールは、おおよそ16波以下程度の小規模WDMシステムにおいて使われることが多い。3ポートモジュールは対向した2芯フェルール35、36の間に所望の特性(λnのみを透過して、それ以外の波長を反射させる)を持つフィルタ41が挿入された構成となっているが、通常4ポートのうち1ポートは使用していない。すなわち、ポート37から波長λnの光が入力されると、バンドパスフィルタ41を透過し、ポート39に出力される。ポート38から、波長λ1〜λn−1の光が入力されると、バンドパスフィルタ41によって反射され、ポート39に出力される。したがって、3ポートモジュールによって、波長λ1〜λn−1と波長λnの光が合波されることになる。一方、ポート37から入力された光が波長λn以外の波長であった場合には、バンドパスフィルタ41によって反射され、ポート40の方向に向かうが、通常は、ポート40は未使用ポートとなっている。本発明の実施形態においては、その未使用ポートをモニタ用に使用し、3ポートモジュールの構造変えることなく、反射光の検出という機能を実現する。この場合、ポート38から入力される光に波長λnが含まれていた場合には、バンドパスフィルタ41を波長λnの光だけが透過し、やはり、ポート40に出力される。本来、波長λnの光は、ポート37から入力されるべきものであるので、ポート38からの光に波長λnが含まれていることは異常な状態が起こっていることを示している。したがって、ポート37からの光の波長が正規のものでない、あるいは、ポート37から入力されるべき波長の光が既に別のところで入力されてしまっているような場合は、ポート40に光が出力されるか否かを見れば、検出できるものである。
合波ユニット側にモニタPDを搭載する方法、光ファイバは各送信器に接続させて送信器側にモニタを搭載する方法のいずれでも構わない。
図5は、本発明の実施形態における3ポートモジュールの実装方法を説明する図である。図5において、図3と同じ構成要素には、同じ参照符号を付してある。
装置内搭載時、合波器と送信器間の接続にミスがあった場合、従来の方法では接続ミスを検出するのが非常に困難であるが、本発明の実施形態では、合波器の透過波長と自分の出力波長の関係を調査して波長を決めるため、接続ミスがあっても正しい波長に設定することができる。
また、自分自身の実装されているスロットが認識できれば、設定した波長との関係を比較できるので、異常箇所を容易に特定することができる。
図6の送信装置49は、送信器45の後段にバンドパスフィルタ46、光合波器モジュール47、光増幅器48が設けられている。今、波長λ3の光信号がない状態で、運用されているとする。この様子が、図6(1)に示されている。各波長の光信号のレベルは、X1である。光増幅器48は、出力レベル一定制御をしているとする。ここで、新しく波長λ3の光信号を加えるとする。送信器45は、バンドパスフィルタ46からの反射光を見ながら、波長をスイープし、発振波長をλ3に設定する。ここで、急に波長がλ3に設定されると、突然、波長λ3の光が、光合波器モジュール47を通って、光増幅器48に入力される。光増幅器48は、ある一定のゲインで増幅を行なっているので、新たに光信号が入力されたことにより、光増幅器48の出力が大きくなる。ここで、出力レベル一定制御を行うと、波長数が増えた分だけ、ゲインを小さくしなければならず、このため、図6(2)に示されるように、1波あたりの出力レベルが小さくなってしまう。1波あたりの出力レベルが小さくなると、受信側での波長ごとの受信レベルが小さくなって信号断に至ってしまったり、S/N比が悪くなることで、通信品質が悪くなってしまう。したがって、これを避ける方策を用意する必要がある。
新しく光信号を挿入するために、波長を調整している場合には、他波長に影響が出ない所まで新光信号のレベルを下げる必要があるが、LD電流を調整して出力を下げると、場合によってLED発振状態となってしまうため、正確な波長に制御できなくなり意味がない。
ステップS10において、送信装置のユニットを起動する。ステップS11において、最初にLDをシャットダウンする。ステップS12において、外部変調器のバイアスを制御して、外部変調器の出力レベルが、入力レベルより約20dB小さくなるような、光レベルの減衰が大きい状態にする。ステップS13において、反射光のモニタポートへの入力光の有無を確認する。このステップは、光合波モジュールとして3ポートモジュールを用いた場合を述べている。光合波モジュールとして3ポートモジュールを用いない場合には、ステップS13はなくてよい。ステップS13で、モニタポートへの入力光がある、すなわち、前段側に同波長の入力がある場合には、ステップS20において、波長がダブっているので、波長ブッキングアラームを出して、処理を終了する。
送信装置49には、通常、可変アッテネータが設けられる。したがって、可変アッテネータの減衰量を適切に設定して、波長設定をする必要がある。
ステップS20において、送信装置のユニットの起動を行なう。ステップS21において、LDをシャットダウンする。ステップS22において、シェルフのバックボードから自送信器が取り付けられたスロット位置の情報を収集する。ステップS23において、各スロットの理想波長を、予め用意された波長テーブルの情報から収集する。ステップS24において、外部変調器のバイアス、あるいは、可変アッテネータの駆動信号を制御して、突然の光の入力に対する光増幅器の誤動作を抑制するようにする。ステップS25において、モニタポートへの入力光の有無を確認する(前段側に同波長がないか否かの確認(3ポートモジュールを使用する場合))。ステップS25の判断で、モニタポートへの入力ありとなった場合には、ステップS34において、波長ブッキングアラームを発して処理を終了する。ステップS25において、モニタポートへの入力がないと判断された場合には、ステップS26において、LDシャットダウンを解除し、ステップS27で、波長番号nを1にセットする。そして、ステップS28において、LD波長をλnに設定し、ステップS29において、モニタポートへの入力光があるか否かを判断する。モニタポートへの入力光がある場合には、ステップS30において、nを1だけ増し、ステップS28に戻って、処理を繰り返す。ステップS29で、モニタポートへの入力がないと判断された場合には、ステップS31において、モニタによる波長とスロット位置による理想波長を比較する。ステップS31で、不一致が検出された場合には、ステップS33で、波長不一致アラームを発して、処理を終了する。ステップS31で、一致していると判断された場合には、ステップS32で、外部変調器のバイアスをデフォルト値に戻して、処理を終了する。
各シェルフには、送信器がn個ずつ設けられる。各シェルフでは、前述のように、反射光を使って、波長設定すると共に、各シェルフに搭載された波長テーブル55−1〜55−mを参照して、各スロットの利用波長と設定波長を比較する。比較処理及び、アラームの発生は、各シェルフに設けられた波長比較/アラーム生成部56−1〜56−mが行なう。各シェルフに設けられる監視制御部57−1〜57−mは、各送信器の設定波長の情報を収集する。
ステップS40において、送信装置のユニットの起動を行なう。ステップS41において、LDをシャットダウンする。ステップS42において、シェルフのバックボードから自送信器が取り付けられたスロット位置の情報を収集する。ステップS43において、ユーザがシェルフ番号を設定する。未設定の場合には、そのシェルフは動作しないとする。ステップS44において、シェルフ番号、及び、各スロットの理想波長を、予め用意された波長テーブルの情報から収集する。ステップS45において、他シェルフとシェルフ番号の交換を行なう。ステップS46において、同一番号のシェルフの有無を確認する。ステップS46において、同一番号のシェルフがあったと判断された場合には、ステップS57に進む。ステップS46において、同一番号のシェルフがないと判断された場合には、ステップS47において、外部変調器のバイアス、あるいは、可変アッテネータの駆動信号を制御して、突然の光の入力に対する光増幅器の誤動作を抑制するようにする。ステップS48において、モニタポートへの入力光の有無を確認する(前段側に同波長がないか否かの確認(3ポートモジュールを使用する場合))。ステップS48の判断で、モニタポートへの入力ありとなった場合には、ステップS57において、波長ブッキングアラームを発して処理を終了する。ステップS48において、モニタポートへの入力がないと判断された場合には、ステップS49において、LDシャットダウンを解除し、ステップS50で、波長番号nを1にセットする。そして、ステップS51において、LD波長をλnに設定し、ステップS52において、モニタポートへの入力光があるか否かを判断する。モニタポートへの入力光がある場合には、ステップS53において、nを1だけ増し、ステップS51に戻って、処理を繰り返す。ステップS52で、モニタポートへの入力がないと判断された場合には、ステップS54において、モニタによる波長とスロット位置による理想波長を比較する。ステップS54で、不一致が検出された場合には、ステップS56で、波長不一致アラームを発して、処理を終了する。ステップS54で、一致していると判断された場合には、ステップS55で、外部変調器のバイアスをデフォルト値に戻して、処理を終了する。
複数の光源と、
複数の入力ポートを有し、前記複数の光源からの光をそれぞれ異なる前記入力ポートに入力し、合波して出力する合波手段であって、前記複数の入力ポートはそれぞれ透過波長特性が異なる合波手段と、
前記合波手段の前記入力ポートの前段にそれぞれ設けられ、入力する光源からの光が対応する前記入力ポートにおける前記透過波長特性により透過する所定の波長のときは通過させ、他の波長のときは反射する複数の反射光発生手段と、
前記複数の反射光発生手段からの反射光を検出することにより、対応する前記光源の出力波長を前記反射光発生手段の前記所定の波長に設定する波長設定手段と、
を備えることを特徴とする光源波長制御装置。
前記反射光発生手段は、所定の光を通過させるバンドパスフィルタであることを特徴とする付記1に記載の光源波長制御装置。
前記反射光発生手段に、バルク型光モジュールを用いることを特徴とする付記2に記載の光源波長制御装置。
前記反射光発生手段に、ファイバグレーティングを用いることを特徴とする付記2に記載の光源波長制御装置。
前記反射光発生手段に、導波路組み込み型のファイバグレーティングを用いることを特徴とする付記2に記載の光源波長制御装置。
前記合波手段に、導波路型モジュールを用いることを特徴とする付記1に記載の光源波長制御装置。
前記反射光発生手段は、前記光源と前記合波手段との間に設けられることを特徴とする付記1に記載の光源波長制御装置。
前記合波手段と前記反射光発生手段を、未使用ポートを反射光監視用ポートとして使用する3ポートモジュールで構成することを特徴とする付記1に記載の光源波長制御装置。
前記3ポートモジュールの反射光監視用ポートには、マルチモードファイバが取り付けられることを特徴とする付記8に記載の光源波長制御装置。
前記合波手段を反射光監視用ポートを有する3ポートモジュールで構成する場合、前段から送られてくる光の中に、合波しようとする光の波長と同じ波長の光が含まれているか否かを前記反射光監視用ポートに現れる光を検出することによって判断し、同じ波長の光が含まれている場合には、アラームを発生することを特徴とする付記8に記載の光源波長制御装置。
前記波長設定手段が、波長を設定している間に、波長が所定の波長となったとき、前記合波手段へ入射される光を減衰する減衰手段を更に備えることを特徴とする付記1に記載の光源波長制御装置。
前記減衰手段は、光アッテネータであることを特徴とする付記11に記載の光源波長制御装置。
前記減衰手段は、外部変調器の出力を前記光源の出力より約20dB低い出力に制御することによって実現されることを特徴とする付記11に記載の光源波長制御装置。
前記光源が、筐体のスロットにはめ込まれる構成の場合、前記波長設定手段が設定した波長と、前記光源がはめ込まれたスロットにおいて本来出力されるべき波長とが異なっているか否かを検出し、異なっている場合には、アラームを発することを特徴とする付記1に記載の光源波長制御装置。
21 チューナブルLD部
22 カプラ
23−1〜23−n バンドパスフィルタ
24 合分波ユニット
25 光合波器モジュール
26 反射光モニタ
27 A/D変換器
28 波長設定回路
29 比較回路
Claims (6)
- 複数の光源と、
複数の入力ポートを有し、前記複数の光源からの光をそれぞれ異なる前記入力ポートに入力し、合波して出力する合波手段であって、前記複数の入力ポートはそれぞれ透過波長特性が異なる合波手段と、
前記合波手段の前記入力ポートの前段にそれぞれ設けられ、入力する光源からの光が対応する前記入力ポートにおける前記透過波長特性により透過する所定の波長は通過させ、前記所定の波長と異なる波長は反射する複数の反射光発生手段と、
前記反射光発生手段からの反射光を検出することにより、対応する前記光源の出力波長を前記反射光発生手段の前記所定の波長に設定する複数の波長設定手段と、
を備えることを特徴とする光源波長制御装置。 - 前記反射光発生手段からの反射光を検出する検出手段を更に備え、
前記波長設定手段は、前記検出手段で検出された反射光に基づき、対応する前記光源の出力波長を前記所定の波長に設定することを特徴とする請求項1に記載の光源波長制御装置。 - 前記反射光発生手段は、所定の光を通過させるバンドパスフィルタであることを特徴とする請求項1または2に記載の光源波長制御装置。
- 前記反射光発生手段は、前記光源と前記合波手段との間に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の光源波長制御装置。
- 前記合波手段と前記反射光発生手段を、未使用ポートを反射光監視用ポートとして使用する3ポートモジュールで構成することを特徴とする請求項1または2に記載の光源波長制御装置。
- 前記波長設定手段が、波長を設定している間に、波長が所定の波長となったとき、前記合波手段へ入射される光を減衰する減衰手段を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の光源波長制御装置。
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