JP5466657B2 - 波長調整システム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、波長周回性を有するアレイ導波回折格子(AWG:Arrayed Waveguide Grating)(以下、周回性AWGと称す)を用いた光スイッチに好適な、光信号の波長を調整するための波長調整システム及び方法に関する。
現在、幹線系の通信ネットワークでは波長が異なる複数の光信号を多重化して伝送する波長分割多重技術が採用されている。このような幹線系の通信ネットワークでは、光信号に変調したパケット(光パケット)を、光のままナノ秒オーダーでスイッチングする光パケットスイッチの実用化が期待されている。
光パケットスイッチには、より多くの対地間通信が可能なように、N(Nは正の整数)入力、N出力(N×N)の大規模な光スイッチが要求される。このようなN×Nの光スイッチとしては、複数の波長可変光源及び波長合分波器を備え、各ポートに割り当てられた異なる波長の光信号の多元接続を可能にする波長選択型の光スイッチが、例えば特許文献1で提案されている。波長選択型の光スイッチは、複数の波長可変光源から出力される光の波長に応じて、光信号を出力するポートを切り替えることができる。
また、近年は、波長選択型の光スイッチとして波長周回性を有する周回性AWGが実用化され、今後、該周回性AWGを用いた大規模な光パケットスイッチが普及すると考えられている。なお、「波長周回性」とは、複数(N個)の入力ポートと複数(N個)の出力ポートを持つ光合分波回路において、異なるポートから入力された同じ波長の光信号を、過不足なく必ず異なる出力ポートから出力するような光合分波特性を指す。周回性AWGは、各入力ポートに入力された波長多重された光信号を、光の波長に応じて異なる出力ポートに振り分ける働きをする。どの波長の光信号をどの出力ポートに振り分けるかは予め入力ポート毎に設定されている。したがって、光信号の波長数と入出力ポート数とを同一にしておき、各入力ポートに対応して各出力ポートから出力する光信号の波長をそれぞれ異なるように設定すれば、入出力ポートを介して光信号を送受信する複数のノードをフルメッシュで接続することが可能になる。
特開平5−244649号公報
一般に、上記周回性AWGは、各入出力ポート間でそれぞれの透過波長にずれがあり、各入出力ポート間でそれぞれのパワーの減衰率も異なっている。すなわち、波長及びパワーが同一の光を各入力ポートから入力しても、各出力ポートから出力される光のパワーに差が生じる。
例えば、周回性AWGを透過した光信号を受信する受信器は、ダイナミックレンジが小さいほど応答速度が速くなる傾向にあるため、各出力ポートから出力される光のパワーの差はできるだけ小さいことが望ましい。
このような問題に対しては、例えば周回性AWGへ入力する各波長の光を生成する複数の光源(可変波長光源)において、入出力ポート間の波長ずれに応じてそれぞれの出力波長を調整する方法が考えられる。しかしながらそのような方法では、故障等に備えて予備の波長可変光源を準備しておく場合に、入出力ポート毎に設ける予備の波長可変光源も波長を調整する必要があり、光スイッチの調整作業が非常に煩雑になる。
また、一般に、周回性AWGは、変調された波長毎の光信号を透過させるために、透過ピークが一定の周期(グリッド間隔)であり、該透過ピークを中心とする所定の幅から成る波長帯毎に光信号を透過させる透過フィルタ特性を備えている。この透過フィルタ特性には、隣接する波長帯どうしでオーバーラップする領域があるため、意図しない出力ポートに光信号が漏れてしまう。この漏れ光のパワーが、情報を含む信号光と判定するための受光閾値よりも大きいと、受信後の光信号に他の波長帯で伝送すべき情報が混入することになるため、受信後の光信号でビットエラーが発生してしまう。
したがって、周回性AWGを光スイッチとして用いる場合は、上記入出力ポート毎にパワーの減衰率が異なることや透過フィルタ特性のオーバーラップを考慮して、光信号として利用する複数種類の波長を、それぞれ簡易に設定できることが望まれる。
本発明は上述したような背景技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、周回性AWGを光スイッチとして用いる場合に、光信号として利用する複数種類の波長を簡易に設定できる波長調整システム及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の波長調整システムは、Nを正の整数としたとき、
N個の入力ポート及び出力ポートを備える、波長周回性を有するアレイ導波回折格子で利用する、N種類の標準波長の光に対応する調整後の波長である調整後波長をそれぞれ決定する波長調整システムであって、
外部から波長の変更が可能な、前記N種類の波長の光を出力する波長可変光源と、
前記波長可変光源から出力された光をN分岐し、前記アレイ導波回折格子の入力ポートにそれぞれ供給する1対N分岐カプラと、
前記アレイ導波回折格子の出力ポートから出力される光の波長及びパワーを測定する光パワーメータと、
前記光パワーメータで測定された光の波長及びパワーの値を受け取り、前記アレイ導波回折格子の出力ポートから出力される光のパワーの差が最小となる、前記N種類の標準波長の光に対応する調整後波長をそれぞれ決定する波長調整装置と、
を有する。
または、Nを正の整数としたとき、
N個の入力ポート及び出力ポートを備える、波長周回性を有するアレイ導波回折格子で利用する、N種類の標準波長の光に対応する調整後の波長である調整後波長をそれぞれ決定する波長調整システムであって、
外部から波長の変更が可能な、前記N種類の波長の光を前記アレイ導波回折格子の入力ポートにそれぞれ供給する波長可変光源と、
前記アレイ導波回折格子の出力ポートから出力される光の波長及びパワーを測定する光パワーメータと、
前記光パワーメータで測定された光の波長及びパワーの値を受け取り、前記アレイ導波回折格子の出力ポートのうち、前記標準波長に対応しない、意図しない出力ポートから漏れる光のパワーが最も小さくなる、前記N種類の標準波長の光に対応する調整後波長をそれぞれ決定する波長調整装置と、
を有する。
一方、本発明の波長調整方法は、Nを正の整数としたとき、
N個の入力ポート及び出力ポートを備える、波長周回性を有するアレイ導波回折格子で利用する、N種類の標準波長の光に対応する調整後の波長である調整後波長をそれぞれ決定するための波長調整方法であって、
外部から波長の変更が可能な、前記N種類の波長の光を出力する波長可変光源と、
前記波長可変光源から出力された光をN分岐し、前記アレイ導波回折格子の入力ポートにそれぞれ供給する1対N分岐カプラと、
前記アレイ導波回折格子の出力ポートから出力される光の波長及びパワーを測定する光パワーメータと、
を備えておき、
前記光パワーメータで測定された光の波長及びパワーの値を受け取り、
前記アレイ導波回折格子の出力ポートから出力される光のパワーの差が最小となる、前記N種類の標準波長の光に対応する調整後波長をそれぞれ決定する方法である。
または、Nを正の整数としたとき、
N個の入力ポート及び出力ポートを備える、波長周回性を有するアレイ導波回折格子で利用する、N種類の標準波長の光に対応する調整後の波長である調整後波長をそれぞれ決定するための波長調整方法であって、
外部から波長の変更が可能な、前記N種類の波長の光を前記アレイ導波回折格子の入力ポートにそれぞれ供給する波長可変光源と、
前記アレイ導波回折格子の出力ポートから出力される光の波長及びパワーを測定する光パワーメータと、
を備えておき、
前記光パワーメータで測定された光の波長及びパワーの値を受け取り、
前記アレイ導波回折格子の出力ポートのうち、前記標準波長に対応しない、意図しない出力ポートから漏れる光のパワーが最も小さくなる、前記N種類の標準波長の光に対応する調整後波長をそれぞれ決定する方法である。
上記のような波長調整システム及び方法では、波長可変光源が一つで済むため、測定対象のN×N周回性AWGで利用する、入出力ポート毎に共通のN個の波長(調整後波長)を効率的に決定できる。また、予備の波長可変光源を準備する場合でも、各入出力ポートに共通のN個の調整後波長に合わせて各波長可変光源の発信波長を設定すればよいため、光スイッチの調整が容易になる。
本発明によれば、周回性AWGを光スイッチとして用いる場合に、光信号として利用する複数種類の波長を簡易に設定できる。
第1の実施の形態の波長調整システムの一構成例を示すブロック図である。 図1に示したN×N周回性AWGの透過フィルタ特性の一例を示す模式図である。 図1に示したN×N周回性AWGから出力される光のパワーの一例を示す模式図である。 図3に示したN×N周回性AWGから出力される光のパワーの最大値と最小値の一例を示す模式図である。 図1に示したN×N周回性AWGから漏れ光が出力される様子の一例を示す模式図である。 光パケットスイッチの一構成例及び周回性AWGから漏れ光が出力されたときの動作例を示す模式図である。
次に本発明について図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
本実施形態では、N×N周回性AWGを光スイッチとして用いる場合に、該N×N周回性AWGで利用する、各波長可変光源で共通に用いるN種類の波長(調整後波長)の光をそれぞれ決定する。調整後波長は、N×N周回性AWGで標準に用いる光の波長(標準波長)λ1〜λNに対する、本発明による調整後の波長である。本実施形態の波長調整システムでは、間隔(グリッド間隔)がX(Xは正の有理数)GHzのN個の標準波長λ1〜λNにおいて、それぞれの標準波長λ1〜λNを中心に±C/2X(Cは光速)の範囲で波長をスイープさせ、各出力ポートから出力される光のパワーの差が最小となるN個の光の調整後波長をそれぞれ決定する。
図1は、第1の実施の形態の波長調整システムの一構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、本発明の波長調整システムは、波長可変光源10、波長調整装置20、1対N分岐カプラ30及び光パワーメータ40を備え、測定対象であるN×N周回性AWG50が、1対N分岐カプラ30及び光パワーメータ40と接続される構成である。
N×N周回性AWG50は、N個の入力ポートとN個の出力ポートを備えた、上記周回性AWGである。
波長可変光源10は、N×N周回性AWG50の各入力ポートへ入力する、上記標準波長λ1〜λN、並びにλ1〜λNの±C/2Xの範囲の波長の光を生成する。波長可変光源10は、例えば波長調整装置20から供給される電流にしたがって出力光の波長を変化させる。波長可変光源10は、測定対象であるN×N周回性AWG50の特性に応じて、N種類の標準波長λ1〜λN、並びにλ1〜λNの±C/2Xの範囲の波長の光を出力できればどのような構成でもよく、周知の波長可変光源を用いればよい。
1対N分岐カプラ30は、波長可変光源10から出力された光をN分岐し、N×N周回性AWG50のN個の入力ポートへ供給する。
光パワーメータ40は、N×N周回性AWG50のN個の出力ポートから出力される光のパワー及び波長をそれぞれ測定し、その測定結果を波長調整装置20に出力する。
波長調整装置20は、波長可変光源10に供給する電流によって波長可変光源10から出力される光の波長を制御する波長調整部21を備えている。波長調整部21は、波長可変光源10から出力される光の波長と、該波長可変光源10に供給する電流値との関係を示す波長テーブルを備えている。波長調整装置20は、標準波長λ1〜λNを中心にそれぞれ±C/2X(Cは光速)の範囲で波長をスイープさせ、光パワーメータ40で測定された、各出力ポートから出力される光のパワーをその波長に関連付けて、例えば上記波長テーブルに格納する。そして、標準波長λ1〜λN毎に、N個の出力ポートから出力される光のパワーの差が最も小さくなる、調整後波長を決定する。
波長調整装置20は、例えば出力電流の制御が可能な周知の定電流回路、プログラムにしたがって処理を実行するCPU、プログラム並びに上記波長テーブルや光パワーメータによる測定結果等を保存するメモリを含む、集積回路や周知の情報処理装置で実現できる。
図2は、図1に示したN×N周回性AWGの透過フィルタ特性の一例を示す模式図である。
図2に示すように、N×N周回性AWG50は、透過波長の間隔(グリッド間隔)がXGHzとなる、N個の入力ポート及び出力ポートを備えている。グリッド間隔と波長は、波長=光速C(m/s)÷グリッド間隔の関係にある。すなわち、グリッド間隔がXGHzのN×N周回性AWGでは、出力ポート毎の透過波長の間隔はC÷Xとなる。
波長調整時、波長調整装置20は、波長調整部21により波長可変光源10に供給する電流を変化させ、波長可変光源10から出力される標準波長λ1〜λNの光について、標準波長λ1〜λNを中心にそれぞれ±C/2X(Cは光速)の範囲で波長をスイープさせる。例えば、標準波長λy(y=1,2,3,…,N)に対する調整を行う場合、波長調整部21は、波長テーブルを参照し、波長テーブルに登録されたλy−C/2X(nm)からλy+C/2X(nm)の範囲で、予め設定された各波長に対応する電流を波長可変光源10に順次供給し、波長可変光源10の出力波長をλy−C/2X(nm)からλy+C/2X(nm)まで変化させる。
波長可変光源10から出力された光は、1対N分岐カプラ30によりN分岐され、N×N周回性AWG50の各入力ポートに入力される。N×N周回性AWG50に入力された光は、その波長に応じて入力ポート毎に設定された出力ポートから出力される。
光パワーメータ40は、N×N周回性AWG50の各出力ポートから出力された光の波長及びパワーをそれぞれ測定し、その測定結果を波長調整装置20に供給する。
波長調整装置20は、光パワーメータ40から受け取った出力ポート毎の光のパワーの値を、その波長に関連付けて、例えば上記波長テーブルに格納する。そして、λy−C/2Xからλy+C/2Xのうち、予め設定された各波長の光のパワーの最大値と最小値の差を計算し、その差の値をその波長に関連付けて保存する。そして、各出力ポートからの光のパワーの差が最も小さくなる波長を検出する。この検出した波長が、測定対象のN×N周回性AWG50を光スイッチとして用いる場合に、N個の波長可変光源に対して共通に設定する、標準波長λyに対応する調整後波長となる。波長調整装置20は、これらの作業をN個の標準波長λ1〜λNに対してそれぞれ実行する。
図3は、図1に示したN×N周回性AWGから出力される光のパワーの一例を示す模式図である。図4は、図3に示したN×N周回性AWGから出力される光のパワーの最大値と最小値の一例を示す模式図である。
例えば、図3に示す波長周回性を備えたN×N周回性AWG50において、全ての入力ポートに波長λ1の光を入力した場合、ポート番号1の入力ポートに入力され、ポート番号1の出力ポートから出力される波長λ1の光の減衰率が最も小さく、ポート番号Nの入力ポートに入力され、ポート番号Nの出力ポートから出力される波長λ1の光の減衰率が最も大きいと仮定すると、図3に示すように各出力ポートから出力される光のパワーに差が生じる。
図4に示すように、例えば標準波長λ1に対する調整を行う場合、波長調整装置20は、N×N周回性AWG50から出力される光を波長λ1−C/2x(nm)からλ1+C/2x(nm)まで変化させ、ポート番号1(Out Port 1)〜ポート番号N(Out Port N)の出力ポートから出力される光のパワーをそれぞれ取得する。図3及び図4に示した例では、ポート番号1(Out Port 1)から出力される光の減衰率が最も小さく、ポート番号N(Out Port N)のから出力される光の減衰率が最も大きいため、それらの差が最も小さくなる波長λ1+αを検出する。この波長λ1+αが、標準波長λ1対応する調整後波長となる。
本実施形態によれば、波長可変光源10が一つで済むため、測定対象のN×N周回性AWG50で利用する、入出力ポート毎に共通のN個の波長(調整後波長)を効率的に決定できる。また、予備の波長可変光源を準備する場合でも、各入出力ポートに共通のN個の調整後波長に合わせて、予備の各波長可変光源の出力波長を設定すればよいため、光スイッチの調整が容易になる。さらに、本実施形態では、各出力ポートから出力される光のパワーの差が最小に抑制されるため、出力ポートに接続される各受信器のダイナミックレンジの差異による影響を低減できる。
したがって、周回性AWGを光スイッチとして用いる場合に、光信号として利用する複数種類の波長を簡易に設定できる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、N×N周回性AWG50の意図するポート以外から出力される漏れ光(クロストーク)のパワーを測定し、該漏れ光のパワーが最小となる標準波長λ1〜λN毎の光の調整後波長を決定する。
図5は、図1に示したN×N周回性AWGから漏れ光が出力される様子の一例を示す模式図である。
図2で示したように、N×N周回性AWG50では、透過フィルタ特性に、隣接する波長帯どうしでオーバーラップする領域があるため、例えばポート番号2の入力ポートに波長λ1−αの光を入力すると、該光は透過ピークが標準波長λNのフィルタを透過してポート番号3の出力ポートから漏れ光として出力される。また、ポート番号2の入力ポートに波長λ1+αの光が入力されると、該光は透過ピークが標準波長λ2のフィルタを透過してポート番号1の出力ポートから漏れ光として出力される。
例えば、波長可変光源、変調器(光変調器)、N×N周回性AWG及び受信器を備えた光パケットスイッチでは、この漏れ光のパワーが受信器における受光閾値よりも大きくなると、該受信器においてビットエラーが発生する。図6に示すように、N×N周回性AWGにおいて、入出力ポート間で光のパワーの減衰率が大きい出力ポートでは、受信器において受光閾値を低く設定する必要があるため、該出力ポートにおける漏れ光のパワー(積算値)が大きいと、受信器でビットエラーが発生する可能性が高くなる。
そこで、本実施形態の波長調整装置20は、光パワーメータ40から受け取った出力ポート毎の光の波長及びパワーの値から、光のクロストークによる漏れ光のパワーを、その波長に関連付けて、例えば上記波長テーブルに格納する。そして、標準波長λ1〜λN毎に、漏れ光のパワーが最も小さくなる波長を検出する。この検出した波長が、測定対象のN×N周回性AWG50を光スイッチとして用いる場合に、N個の波長可変光源で共通に利用する、標準波長λ1〜λNに対応する調整後波長となる。
本実施形態の波長調整システムでは、波長可変光源10の出力をN×N周回性AWG50の各入力ポートに順次接続し、入力ポート毎に、標準波長λ1〜λNを中心に±C/2X(Cは光速)の範囲で波長をスイープさせ、光パワーメータ40で各出力ポートの漏れ光のパワー(積算値)を測定し、波長調整装置20にその測定値を出力すればよい。すなわち、本実施形態の波長調整システムでは、1対N分岐カプラ30が不要である。その他の構成及び動作は第1の実施の形態の波長調整システムと同様である。
本実施形態によれば、波長可変光源10が一つで済むため、測定対象のN×N周回性AWG50で利用する、入出力ポート毎に共通のN個の波長(調整後波長)を効率的に決定できる。また、予備の波長可変光源を準備する場合でも、各入出力ポートに共通のN個の調整後波長に合わせて予備の各波長可変光源の発信波長を設定すればよいため、光スイッチの調整が容易になる。さらに、本実施形態では、各出力ポートから出力される光のクロストークによる漏れ光のパワーが最小に抑制されるため、出力ポートに接続される各受信器のダイナミックレンジの差異による影響を低減できる。
したがって、第1の実施の形態と同様に、周回性AWGを光スイッチとして用いる場合に、光信号として利用する複数種類の波長を簡易に設定できる。
10 波長可変光源
20 波長調整装置
21 波長調整部
30 1対N分岐カプラ
40 光パワーメータ
50 N×N周回性AWG

Claims (8)

  1. Nを正の整数としたとき、
    N個の入力ポート及び出力ポートを備える、波長周回性を有するアレイ導波回折格子で利用する、N種類の標準波長の光に対応する調整後の波長である調整後波長をそれぞれ決定する波長調整システムであって、
    外部から波長の変更が可能な、前記N種類の波長の光を出力する波長可変光源と、
    前記波長可変光源から出力された光をN分岐し、前記アレイ導波回折格子の入力ポートにそれぞれ供給する1対N分岐カプラと、
    前記アレイ導波回折格子の出力ポートから出力される光の波長及びパワーを測定する光パワーメータと、
    前記光パワーメータで測定された光の波長及びパワーの値を受け取り、前記アレイ導波回折格子の出力ポートから出力される光のパワーの差が最小となる、前記N種類の標準波長の光に対応する調整後波長をそれぞれ決定する波長調整装置と、
    を有する波長調整システム。
  2. 前記標準波長の間隔をXGHzとし、光速をCとしたとき、
    前記波長調整装置は、
    各標準波長に対して、±C/2Xの範囲でそれぞれ前記波長可変光源から出力させる光の波長を変化させ、前記アレイ導波回折格子の出力ポートから出力される光のパワーの最大値と最小値の差を波長毎に測定し、該差が最小となる波長を前記調整後波長に決定する請求項1記載の波長調整システム。
  3. Nを正の整数としたとき、
    N個の入力ポート及び出力ポートを備える、波長周回性を有するアレイ導波回折格子で利用する、N種類の標準波長の光に対応する調整後の波長である調整後波長をそれぞれ決定する波長調整システムであって、
    外部から波長の変更が可能な、前記N種類の波長の光を前記アレイ導波回折格子の入力ポートにそれぞれ供給する波長可変光源と、
    前記アレイ導波回折格子の出力ポートから出力される光の波長及びパワーを測定する光パワーメータと、
    前記光パワーメータで測定された光の波長及びパワーの値を受け取り、前記アレイ導波回折格子の出力ポートのうち、前記標準波長に対応しない、意図しない出力ポートから漏れる光のパワーが最も小さくなる、前記N種類の標準波長の光に対応する調整後波長をそれぞれ決定する波長調整装置と、
    を有する波長調整システム。
  4. 前記標準波長の間隔をXGHzとし、光速をCとしたとき、
    前記波長調整装置は、
    前記標準波長に対して、±C/2Xの範囲でそれぞれ前記波長可変光源から出力させる光の波長を変化させ、前記アレイ導波回折格子の出力ポートのうち、前記光パワーメータで測定される意図しない出力ポートから漏れる光の積算量を受け取り、該積算量が最小となる波長を前記調整後波長に決定する請求項3記載の波長調整システム。
  5. Nを正の整数としたとき、
    N個の入力ポート及び出力ポートを備える、波長周回性を有するアレイ導波回折格子で利用する、N種類の標準波長の光に対応する調整後の波長である調整後波長をそれぞれ決定するための波長調整方法であって、
    外部から波長の変更が可能な、前記N種類の波長の光を出力する波長可変光源と、
    前記波長可変光源から出力された光をN分岐し、前記アレイ導波回折格子の入力ポートにそれぞれ供給する1対N分岐カプラと、
    前記アレイ導波回折格子の出力ポートから出力される光の波長及びパワーを測定する光パワーメータと、
    を備えておき、
    前記光パワーメータで測定された光の波長及びパワーの値を受け取り、
    前記アレイ導波回折格子の出力ポートから出力される光のパワーの差が最小となる、前記N種類の標準波長の光に対応する調整後波長をそれぞれ決定する波長調整方法。
  6. 前記標準波長の間隔をXGHzとし、光速をCとしたとき、
    各標準波長に対して、±C/2Xの範囲でそれぞれ前記波長可変光源から出力させる光の波長を変化させ、前記アレイ導波回折格子の出力ポートから出力される光のパワーの最大値と最小値の差を波長毎に測定し、該差が最小となる波長を前記調整後波長に決定する請求項5記載の波長調整方法。
  7. Nを正の整数としたとき、
    N個の入力ポート及び出力ポートを備える、波長周回性を有するアレイ導波回折格子で利用する、N種類の標準波長の光に対応する調整後の波長である調整後波長をそれぞれ決定するための波長調整方法であって、
    外部から波長の変更が可能な、前記N種類の波長の光を前記アレイ導波回折格子の入力ポートにそれぞれ供給する波長可変光源と、
    前記アレイ導波回折格子の出力ポートから出力される光の波長及びパワーを測定する光パワーメータと、
    を備えておき、
    前記光パワーメータで測定された光の波長及びパワーの値を受け取り、
    前記アレイ導波回折格子の出力ポートのうち、前記標準波長に対応しない、意図しない出力ポートから漏れる光のパワーが最も小さくなる、前記N種類の標準波長の光に対応する調整後波長をそれぞれ決定する波長調整方法。
  8. 前記標準波長の間隔をXGHzとし、光速をCとしたとき、
    前記標準波長に対して、±C/2Xの範囲でそれぞれ前記波長可変光源から出力させる光の波長を変化させ、前記アレイ導波回折格子の出力ポートのうち、前記光パワーメータで測定される意図しない出力ポートから漏れる光の積算量を受け取り、該積算量が最小となる波長を前記調整後波長に決定する請求項7記載の波長調整方法。
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