JP2012169870A - 光伝送装置および光フィルタ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】WDM伝送システムにおいて、任意または所望の波長を処理できる光伝送装置を提供する。
【解決手段】光伝送装置は、入力WDM信号から予め決められた波長の光信号を選択する波長選択スイッチと、通過波長を同調可能な光チューナブルフィルタを含む光フィルタ回路と、前記入力WDM信号を分岐して前記光フィルタ回路に導く分岐器と、前記波長選択スイッチにより選択される光信号および前記光フィルタ回路から出力される光信号を合波する合波器、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、WDM信号を伝送する光伝送装置およびWDM信号をフィルタリングする光フィルタ回路に係わる。
近年、WDM信号を伝送する光伝送システムが普及してきている。WDMは、異なる波長を利用して複数の光信号を伝送することができる。
WDM信号を伝送する光伝送システムにおいて、大容量化を実現するために、波長間隔を狭くする(すなわち、波長多重の密度を高くする)構成が提案または開発されている。例えば、ITU−T勧告には、100GHzグリッドおよび50GHzグリッドが記載されている。100GHzグリッドは、所定の波長を基準として、100GHz間隔でWDM信号の各波長の配置を規定する。同様に、50GHzグリッドは、50GHz間隔でWDM信号の各波長の配置を規定する。したがって、ITU−T勧告に準拠する光通信システムを構築するときは、その勧告により規定されている波長を利用して光信号が配置される。すなわち、光通信システムおよび光伝送装置の設計は、波長配置依存性の制限を受けることになる。
関連する技術として、下記のCWDM光伝送システムが提案されている。このCWDM光伝送システムにおいては、CWDM方式に対応した複数の光信号のうちの少なくとも1波の光信号に代えて、DWDM方式の増設光送信ユニットから出力されるDWDM光が可変光減衰器を介して合波器に与えられ、CWDM対応の光信号と合波されて伝送路に送出される。このとき伝送路に送出されるDWDM光のトータルパワーはCWDM光の1波長あたりのパワーと略等しくなるように可変光減衰器で減衰される。光受信局では、伝送路を伝搬した光が分波器で分波され、増設波長に対応したDWDM光が光増幅器で増幅された後に増設光受信ユニットで受信される。(例えば、特許文献1)
また、他の関連する技術として、異なる変調速度の信号光を所定の間隔の波長グリッド上の任意の波長に配置できる光伝送装置が提案されている。(例えば、特許文献2)
WO2005/096534 特開2006−086920号公報
上述のように、従来のWDM伝送システムでは、予め決められた波長グリッド(たとえば、ITU−T勧告に準拠する波長グリッド)を利用して光信号が多重化されて伝送されている。これに対して、将来的には、WDM伝送システムの容量をさらに大きくするために、現時点では標準化されていない波長を利用して光信号を多重化する構成が想定される。この場合、新たに規定される波長グリッドに対応する新たな光伝送装置を導入する必要がある。或いは、既存の光伝送装置を新たな光伝送装置に置き換える必要が生じる。すなわち、光通信システム全体で多額のコストが発生し得る。このため、WDM伝送システムにおいて、任意または所望の波長を処理できる光伝送装置が期待される。また、波長選択スイッチではMEMSミラーのフィルファクタ値が小さいものがあり、未使用波長帯域を有効活用できる余地も残っている。
本発明の課題は、WDM伝送システムにおいて、任意または所望の波長を処理できる光伝送装置を提供することである。
本発明の1つの態様の光伝送装置は、入力WDM信号から予め決められた波長の光信号を選択する波長選択スイッチと、通過波長に同調可能な光チューナブルフィルタを含む光フィルタ回路と、前記入力WDM信号を分岐して前記光フィルタ回路に導く分岐器と、前記波長選択スイッチにより選択される光信号および前記光フィルタ回路から出力される光信号を合波する合波器と、を備える。
本発明の1つの態様の光フィルタ回路は、WDM信号から指定された波長の光信号を選択する。この光フィルタ回路は、通過波長に同調可能な複数の光チューナブルフィルタと、前記複数の光チューナブルフィルタの通過波長を制御するコントローラと、前記WDM信号を分岐して前記複数の光チューナブルフィルタに導く分岐回路と、前記複数の光チューナブルフィルタから出力される光信号を合波する合波回路、を備える。そして、前記コントローラは、前記複数の光チューナブルフィルタの中の第1の光チューナブルフィルタの通過波長に同調する調整期間において、前記第1の光チューナブルフィルタの出力光が前記光フィルタ回路から出力されないように或いは前記第1の光チューナブルフィルタの出力光のパワーを低下するように、前記光フィルタ回路を制御する。
本発明の他の態様の光フィルタ回路は、WDM信号から指定された波長の光信号を選択する。この光フィルタ回路は、通過波長に同調可能かつ通過帯域幅に調整可能な複数の光チューナブルフィルタと、前記複数の光チューナブルフィルタの通過波長および通過帯域幅を制御するコントローラと、前記WDM信号を分岐して前記複数の光チューナブルフィルタに導く分岐回路と、前記複数の光チューナブルフィルタから出力される光信号を合波する合波回路、を備える。そして、前記コントローラは、対象光チューナブルフィルタが選択する光信号の波長に基づいて第1の制御信号を生成すると共に、前記対象光チューナブルフィルタが選択する光信号のビットレートに基づいて第2の制御信号を生成する。前記対象光チューナブルフィルタは、前記第1の制御信号に応じて通過波長に同調し、前記第2の制御信号に応じて通過帯域幅を調整する。
上述の態様によれば、WDM伝送システムにおいて、任意または所望の波長を処理できる光伝送装置が提供される。
実施形態の光伝送装置が使用されるネットワークシステムの一例を示す図である。 第1の実施形態の光伝送装置の構成を示す図である。 光伝送装置に入力されるWDM信号の一例を示す図である。 第2の実施形態の光伝送装置の構成を示す図である。 WDM信号の波長配置の例を示す図である。 図4に示す光伝送装置内の信号の状態を示す図(その1)である。 図4に示す光伝送装置内の信号の状態を示す図(その2)である。 光フィルタ回路の変形例を示す図である。 通過波長の同調について説明する図である。 信号遮断機能を備える光フィルタ回路の例を示す図(その1)である。 信号遮断機能を備える光フィルタ回路の例を示す図(その2)である。 信号遮断機能を備える光フィルタ回路の例を示す図(その3)である。 信号遮断機能を備える光フィルタ回路の例を示す図(その4)である。 信号遮断機能を備える光フィルタ回路の例を示す図(その5)である。 ブルー/レッド帯域フィルタの動作を説明する図である。 マルチビットレートWDM信号の例を示す図である。 マルチビットレートWDMシステムにおいて使用される光フィルタ回路の一例を示す図である。
図1は、実施形態の光伝送装置が使用されるネットワークシステムの一例を示す。図1に示すネットワークシステムは、光ノード#1〜#4を備える。光ノード#1〜#4は、光ファイバによりリング状に接続されている。そして、光ノード#1〜#4は、図1に示す例では、時計回り方向にWDM信号を伝送する。
なお、ネットワークシステムは、2重リング構成であってもよい。この場合、ネットワークシステムは、時計回り方向に光信号を伝送する光ファイバリング、および反時計回り方向に光信号を伝送する光ファイバリングを備える。また、ネットワークシステムは、複数のリングネットワークを有してもよい。或いは、ネットワークシステムは、リングネットワークでなくてもよい。
各光ノードは、光分岐挿入装置(OADM:Optical Add/Drop Multiplexer)を備えている。光分岐挿入装置は、WDM信号から1または複数の指定された波長の光信号を分岐(Drop)する機能、および1または複数の指定された波長の光信号をWDM信号に挿入(Add)する機能を備える。
上記構成のネットワークシステムにおいて、例えば、端局Aから端局Bへデータを送信する際には、端局Aは、例えば、波長λ1を利用してデータを搬送する光信号を送信する。あるいは、端局Aが任意の波長で光信号を送信し、光ノード#1のトランスポンダが波長λ1への変換を行うようにしてもよい。いずれのケースにおいても、光ノード#1の光分岐挿入装置は、端局Aから送信される光信号を、光ノード#2へ向かうWDM信号に挿入する。光ノード#2は、このWDM信号を光ノード#3へ送信する。そして、光ノード#3の光分岐挿入装置は、このWDM信号から波長λ1の光信号を分岐して端局Bへ導く。これにより、端局Aから送信されるデータは、端局Bにより受信される。
端局Cから端局Aへデータを送信する際には、端局Cは、例えば、波長λ2を利用してデータを搬送する光信号を送信する。そうすると、光ノード#4の光分岐挿入装置は、端局Cから送信される光信号を、光ノード#1へ向かうWDM信号に挿入する。そして、光ノード#1の光分岐挿入装置は、このWDM信号をから波長λ2の光信号を抽出して端局Aへ導く。これにより、端局Cから送信されるデータは、端局Aにより受信される。
実施形態の光伝送装置は、図1に示す例では、各光ノードに設けられる光分岐挿入装置に適用される。ただし、本発明の光伝送装置は、光分岐挿入装置に限定されるものではなく、WDM信号を伝送する通信装置に適用可能である。
<第1の実施形態>
図2は、第1の実施形態の光伝送装置の構成を示す図である。第1の実施形態の光伝送装置1は、光伝送路#WESTからWDM信号を受信し、光伝送路#EASTへWDM信号を送信する。ここで、光伝送装置1が、例えば、図1に示す光ノード装置#1に設けられている光分岐挿入装置である場合、光伝送路#WESTは、光ノード#4から光ノード#1へ光信号を伝送する光ファイバ伝送路に相当し、光伝送路#EASTは、光ノード#1から光ノード#2へ光信号を伝送する光ファイバ伝送路に相当する。
また、光伝送装置1は、入力WDM信号(すなわち、光伝送路#WESTを介して受信するWDM信号)から、指定された波長の光信号を抽出してクライアント回線へ導くことができる。さらに、光伝送装置1は、クライアント回線から受信する光信号を、出力WDM信号(すなわち、光伝送路#EASTを介して送信されるWDM信号)に挿入することができる。
光伝送装置1は、図2に示すように、光アンプ11、光スプリッタ12、波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)13、光カプラ14、光アンプ15、光デマルチプレクサ(DEMUX)16、光マルチプレクサ(MUX)17、光フィルタ回路18、コントローラ19を備える。そして、光伝送装置1には、WDM信号が入力される。
図3は、光伝送装置1に入力されるWDM信号の一例を示す。この例では、WDM信号は、光信号#1〜#4、#11、#12を含んでいる。光信号#1〜#4の波長は、それぞれλ1〜λ4である。λ1〜λ4は、予め決められた波長グリッド(例えば、ITU−T勧告に準拠する100GHzグリッド)上に配置されている。すなわち、光信号#1〜#4は、波長グリッド上の波長を利用して伝送される。また、光信号#11、#12の波長は、それぞれλ11、λ12である。λ11、λ12は、上述の波長グリッド上に配置されていない。すなわち、光信号#11、#12は、波長グリッド上に配置されていない波長を利用して伝送される。
光アンプ11は、プリアンプであって、入力WDM信号を増幅する。また、光アンプ11は、例えば、エルビウム添加ファイバアンプ(EDFA)である。
光スプリッタ12は、光アンプ11によって増幅されたWDM信号を分岐して波長選択スイッチ13、光デマルチプレクサ16、光フィルタ回路18に導く。なお、図2に示す例では、光スプリッタ12は、入力WDM信号を2つの信号に分岐する。そして、一方のWDM信号が波長選択スイッチ13に導かれ、他方のWDM信号がさらに分岐されて光デマルチプレクサ16および光フィルタ回路18に導かれている。しかし、光スプリッタ12は、この構成に限定されるものではない。すなわち、光スプリッタ12は、例えば、入力WDM信号を3以上の信号に分岐してもよい。
波長選択スイッチ13は、入力WDM信号から予め決められた波長グリッド上の光信号を選択する。この例では、波長選択スイッチ13は、100GHzグリッド上に配置されている複数の光信号の中から、コントローラ19により指定される光信号を選択する。図3に示す例では、波長選択スイッチ13は、波長グリッド上の波長λ1〜λ4を利用して伝送される光信号#1〜#4の中から、コントローラ19により指定される光信号を選択することができる。
光カプラ14は、波長選択スイッチ13により選択される光信号、光マルチプレクサ17から出力される光信号、光フィルタ回路18から出力される光信号を合波する。なお、図2に示す例では、光カプラ14は、2つの入力ポートを有する。そして、波長選択スイッチ13により選択される光信号が光カプラ14の一方の入力ポートに導かれる。また、光マルチプレクサ17から出力される光信号および光フィルタ回路18から出力される光信号が合波されて光カプラ14の他方の入力ポートに導かれる。しかし、光カプラ14はこの構成に限定されるものではない。すなわち、光カプラ14は、3以上の入力ポートを備えてもよい。この場合、波長選択スイッチ13により選択される光信号、光マルチプレクサ17から出力される光信号、光フィルタ回路18から出力される光信号が、それぞれ光カプラ14の異なる入力ポートに導かれる。
光アンプ15は、ポストアンプであって、光カプラ14から出力される光信号(すなわち、出力WDM信号)を増幅する。また、光アンプ15は、例えば、エルビウム添加ファイバアンプ(EDFA)である。
光デマルチプレクサ16は、入力WDM信号に含まれる光信号を波長ごとに分離する。ここで、光デマルチプレクサ16は、例えば、100GHzグリッド上に配置されている光信号を波長ごとに分離する。図3に示す例では、光デマルチプレクサ16は、光信号#1〜#4を分離して異なる出力ポートを介して出力する。なお、入力WDM信号に含まれている他の波長の光信号は、光デマルチプレクサ16において遮断される。そして、光デマルチプレクサ16の出力信号は、それぞれ、例えばトランスポンダを介して、対応するクライアント回線に導かれる。すなわち、入力WDM信号から指定された波長の光信号が抽出されてクライアント装置へ送信される。
光マルチプレクサ17は、クライアント回線を介して導かれてくる光信号を波長多重する。各クライアント回線と光マルチプレクサ17との間には、それぞれ、例えばトランスポンダが実装されていてもよい。各クライアント回線を介して導かれてくる光信号の波長は、互いに異なっている。また、各クライアント回線を介して導かれてくる光信号の波長は、100GHzグリッド上に配置されているものとする。そして、光マルチプレクサ17の出力信号は、光カプラ14に導かれる。すなわち、クライアント装置から送信される信号は、WDM信号に挿入される。
光フィルタ回路18には、光スプリッタ12により分岐されたWDM信号が導かれる。また、光フィルタ回路18は、通過波長を同調可能な光チューナブルフィルタを含む。すなわち、光フィルタ回路18は、入力WDM信号から所望の波長の光信号を選択することができる。そして、光フィルタ回路18から出力される光信号は、光カプラ14に導かれる。したがって、光フィルタ回路18から出力される光信号は、光カプラ14において、波長選択スイッチ13により選択される光信号と合波される。
光フィルタ回路18は、分岐回路21、複数の光チューナブルフィルタ22−1〜22−8、合波回路23を備える。なお、図2に示す例では、光フィルタ回路18は8個の光チューナブルフィルタ22−1〜22−8を備えるが、光フィルタ回路18が備える光チューナブルフィルタの個数は特に限定されるものではない。
分岐回路21は、入力WDM信号を分岐して光チューナブルフィルタ22−1〜22−8に導く。ここで、分岐回路21は、好ましくは、実質的に同じパワーのWDM信号を光チューナブルフィルタ22−1〜22−8に導く。なお、図2では表記の一部が省略されているが、図2に描かれている8個の光チューナブルフィルタは、上から順番に、光チューナブルフィルタ22−1、22−2、22−3、...、22−8を表している。
分岐回路21は、この実施例では、多段に接続された光スプリッタ22a〜22gを備える。光スプリッタ22aは、入力WDM信号を分岐して光スプリッタ22b、22cに導く。光スプリッタ22bは、光スプリッタ22aから出力されるWDM信号を分岐して光スプリッタ22d、22eに導く。光スプリッタ22cは、光スプリッタ22aから出力されるWDM信号を分岐して光スプリッタ22f、22gに導く。光スプリッタ22dは、光スプリッタ22bから出力されるWDM信号を分岐して光チューナブルフィルタ22−1、22−2に導く。光スプリッタ22eは、光スプリッタ22bから出力されるWDM信号を分岐して光チューナブルフィルタ22−3、22−4に導く。光スプリッタ22fは、光スプリッタ22cから出力されるWDM信号を分岐して光チューナブルフィルタ22−5、22−6に導く。光スプリッタ22gは、光スプリッタ22cから出力されるWDM信号を分岐して光チューナブルフィルタ22−7、22−8に導く。なお、光スプリッタ22a〜22gは、それぞれ、入力光を均等に分岐する。
光チューナブルフィルタ22−1〜22−8は、それぞれ、コントローラ19からの制御信号に応じて、通過波長に同調することができる。光チューナブルフィルタ22−1〜22−8は、例えば、印加電圧に応じて通過波長に同調することができる。また、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8は、他のパラメータに応じて通過波長に同調する構成であってもよい。
合波回路23は、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8から出力される光信号を合波する。合波回路23は、この実施例では、多段に接続された光カプラ23a〜23gを備える。光カプラ23aは、光チューナブルフィルタ22−1、22−2から出力される光信号を合波する。光カプラ23bは、光チューナブルフィルタ22−3、22−4から出力される光信号を合波する。光カプラ23cは、光チューナブルフィルタ22−5、22−6から出力される光信号を合波する。光カプラ23dは、光チューナブルフィルタ22−7、22−8から出力される光信号を合波する。光カプラ23eは、光カプラ23a、23bから出力される光信号を合波する。光カプラ23fは、光カプラ23c、23dから出力される光信号を合波する。光カプラ23gは、光カプラ23e、23fから出力される光信号を合波する。
コントローラ19は、光伝送装置1を含む光通信システムのユーザまたは管理者からの指示に基づいて、光伝送装置1の動作を制御する。すなわち、コントローラ19は、波長選択スイッチ13が選択する波長、および光チューナブルフィルタ22−1〜22−8の通過波長を指定する。コントローラ19は、波長を指定する処理に加えて、他の処理を実行してもよい。なお、コントローラ19は、特に限定されるものではないが、制御プログラムを実行するプロセッサおよびメモリを備えてもよい。
コントローラ19は、波長選択スイッチ13を制御する制御信号A、および光フィルタ回路18を制御する制御信号Bを生成する。制御信号Aは、上述の波長グリッド上に配置されている1または複数の光信号を選択する。図3に示す例では、制御信号Aは、光信号#1〜#4の中から所望の光信号を選択することができる。そうすると、波長選択スイッチ13は、入力WDM信号から、制御信号Aにより指定された波長を選択する。なお、光伝送路#WESTからのWDM信号に含まれている複数の光信号の中で、制御信号Aにより選択された光信号は、光伝送路#EASTに出力される。すなわち、制御信号Aは、波長グリッド上に配置されている光信号の中から、光伝送装置1をスルーする光信号を指定する。
制御信号Bは、上述の波長グリッド上に配置されていない1または複数の光信号を選択することができる。図3に示す例では、制御信号Bは、光信号#11、#12の中から所望の光信号を選択することができる。そうすると、光フィルタ回路18は、入力WDM信号から、制御信号Bにより指定された波長を選択する。なお、光フィルタ回路18には、上述したように、光伝送路#WESTからのWDM信号が光スプリッタ12により分岐されて導かれてくる。そして、光フィルタ回路18の出力信号は、光カプラ14を介して光伝送路#EASTに導かれる。すなわち、制御信号Bは、波長グリッド上に配置されていない光信号の中から、光伝送装置1をスルーする光信号を指定することができる。
上記構成の光伝送装置1に、図3に示すWDM信号が入力されるものとする。ここで、光信号#1〜#4は、100GHzグリッド上に配置されているものとする。また、光信号#11、#12は、100GHzグリッド上に配置されていないものとする。この場合、コントローラ19は、波長選択スイッチ13に波長λ1、λ2、λ3、λ4の中から所望の波長を選択させる制御信号Aを生成する。また、コントローラ19は、例えば、光チューナブルフィルタ22−1、22−2にそれぞれ波長λ11、λ12を選択させる制御信号Bを生成する。
そうすると、波長選択スイッチ13は、入力WDM信号から、制御信号Aにより指定された波長を選択する。例えば、制御信号Aがλ1、λ2を指定するときは、波長選択スイッチ13は、入力WDM信号から光信号#1、#2を抽出して出力する。
また、光フィルタ回路18は、入力WDM信号から、制御信号Bにより指定された波長を選択する。例えば、制御信号Bが光チューナブルフィルタ22−1、22−2にそれぞれ波長λ11、λ12を選択させるときは、光チューナブルフィルタ22−1、22−2は、それぞれ、入力WDM信号から、光信号#11、#12を抽出する。すなわち、光フィルタ回路18は、制御信号Bに従って、入力WDM信号から、光信号#11、#12を抽出して出力する。
光デマルチプレクサ16は、上述したように、入力WDM信号から所望の光信号(ただし、100GHzグリッド上に配置されている光信号)を抽出してクライアント回線に導くことができる。また、光マルチプレクサ17は、クライアント回線を介して受信する光信号(ただし、100GHzグリッド上に配置されている光信号)を、WDM信号に挿入することができる。
このように、光伝送装置1は、波長グリッド上に配置されている光信号については、波長選択スイッチ13、光デマルチプレクサ16、光マルチプレクサ17を利用して、光分岐挿入装置として動作する。また、光伝送装置1は、波長グリッド上に配置されていない光信号については、光フィルタ回路18を利用することにより、次の光ノードに送信することができる。ここで、光フィルタ回路18は、コントローラ19の指示に応じて所望の波長を選択することができる光チューナブルフィルタ22−1〜22−8を備える。すなわち、光伝送装置1は、波長グリッド上に配置されていない任意の波長の光信号も、選択的に次の光ノードに送信することができる。換言すれば、光伝送装置1は、波長グリッドに依存しないグリッドレスな光伝送を実現する。
したがって、第1の実施形態の光伝送装置を使用する光通信システムにおいては、WDM信号の伝送容量を増やすために、既存の波長グリッド上の光信号に加えて、任意の波長の光信号をWDM信号に追加することができる。すなわち、第1の実施形態によれば、光伝送装置を置き換えることなく、波長グリッド上に配置されていない任意の波長をWDM信号に追加することで、伝送容量を増やすことが可能である。
なお、光マルチプレクサ17から出力される光信号は、光カプラ14に導かれる代わりに、波長選択スイッチ13に導かれるようにしてもよい。この場合、波長選択スイッチ13は、コントローラ19の指示に応じて、入力WDM信号から指定された波長を選択すると共に、光マルチプレクサ17の出力信号から指定された波長を選択する。ただし、コントローラ19は、入力WDM信号から選択する波長および光マルチプレクサ17の出力信号から選択する波長が互いに重複しないように、波長選択スイッチ13を制御する。
また、図2に示す光伝送装置1においては、波長選択スイッチ13は、WDM信号から波長グリッド上の光信号を選択し、光フィルタ回路18は、WDM信号から波長グリッド上に配置されていない光信号を選択する。しかし、光フィルタ回路18は、コントローラ19の制御に応じて任意の波長を通過させることができる。したがって、光フィルタ回路18は、波長グリッド上の光信号を選択することもできる。
<第2の実施形態>
図4は、第2の実施形態の光伝送装置の構成を示す図である。第2の実施形態の光伝送装置2は、光アンプ11、光スプリッタ12、波長選択スイッチ13、光カプラ14、光アンプ15、光デマルチプレクサ16、光マルチプレクサ17、光フィルタ回路18、コントローラ19、光スプリッタ32、光デマルチプレクサ31、光マルチプレクサ33、光カプラ34を備える。なお、図4に示す光アンプ11、光スプリッタ12、波長選択スイッチ13、光カプラ14、光アンプ15、光デマルチプレクサ16、光マルチプレクサ17、光フィルタ回路18、コントローラ19は、図2に示す第1の実施形態と実質的に同じである。
光伝送装置2への入力WDM信号は、この実施例では、図5に示すように、50GHz間隔で配置される光信号を伝送するものとする。図5において、波長λ1、λ3、λ5、...は、100GHzグリッド上に配置されている。また、波長λ2、λ4、λ6、...は、波長λ1、λ3、λ5、...をそれぞれ50GHzだけシフトすることにより得られる。
入力WDM信号は、光スプリッタ12、32を利用して、波長選択スイッチ13、光デマルチプレクサ16、光フィルタ回路18、光デマルチプレクサ31に導かれる。波長選択スイッチ13は、WDM信号から、100GHzグリッド上の光信号を選択する。すなわち、波長選択スイッチ13は、波長λ1、λ3、λ5、...の中から指定された波長を選択する。光デマルチプレクサ16は、WDM信号から、100GHzグリッド上の光信号を波長ごとに分離してクライアント回線へ導く。すなわち、光デマルチプレクサ16は、波長λ1、λ3、λ5、...の光信号を分離する。光フィルタ回路18は、WDM信号から、100GHzグリッド上に配置されていない光信号を選択することが可能である。すなわち、光フィルタ回路18は、波長λ2、λ4、λ6、...の中から指定された波長を選択する。
光デマルチプレクサ31は、WDM信号に含まれている光信号を波長ごとに分離してクライアント回線へ導く。ここで、光デマルチプレクサ31は、50GHz間隔で光信号を分離できる。ただし、100GHzグリッド上の光信号は、光デマルチプレクサ16により分離される。したがって、光デマルチプレクサ31は、100GHzグリッドから50GHzシフトした波長を有する光信号のみを波長ごとに分離するようにしてもよい。あるいは、光デマルチプレクサ31により波長ごとに分離された光信号のうち、100GHzグリッドから50GHzシフトした波長を有する光信号のみをクライアント回線へ導くようにしてもよい。いずれにしても、光デマルチプレクサ31は、波長λ2、λ4、λ6、...の光信号をそれぞれ対応するクライアント回線へ導くことができる。
このように、光伝送装置2は、光デマルチプレクサ16を利用して100GHzグリッド上の光信号をクライアント回線へ導くことができる。また、光伝送装置2は、光デマルチプレクサ31を利用して100GHzグリッド上に配置されていない光信号をクライアント回線へ導くことができる。
光マルチプレクサ17は、上述したように、クライアント回線を介して導かれてくる光信号を波長多重する。なお、各クライアント回線を介して光マルチプレクサ17へ送信される光信号の波長は、100GHzグリッド上に配置されているものとする。
光マルチプレクサ33は、光マルチプレクサ17と同様に、クライアント回線を介して導かれてくる光信号を波長多重する。ここで、光マルチプレクサ33は、50GHz間隔で光信号を波長多重できる。ただし、各クライアント回線を介して光マルチプレクサ33へ送信される光信号は、100GHzグリッドから50GHzシフトした波長を有するものとする。よって、光マルチプレクサ33は、実質的には、波長λ2、λ4、λ6、...の光信号を多重化する。なお、この実施例では、光デマルチプレクサ31および光マルチプレクサ33は、50GHzグリッドを前提としているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、光デマルチプレクサ31および光マルチプレクサ33は、他の波長グリッド(例えば、25GHz間隔、12.5GHz間隔)であってもよいし、波長チューナブルな構成であってもよい。
光伝送装置2は、光カプラ14、34を利用して、波長選択スイッチ13により選択される光信号、光マルチプレクサ17、33から出力される光信号、光フィルタ回路18から出力される光信号を合波する。すなわち、光伝送装置2は、光マルチプレクサ17を利用して、100GHzグリッド上の光信号をWDM信号に挿入することができる。また、光伝送装置2は、光マルチプレクサ33を利用して、100GHzグリッド上に配置されていない光信号をWDM信号に挿入することができる。なお、第2の実施形態においても、光マルチプレクサ17の出力信号は、波長選択スイッチ13おいて選択されるようにしてもよい。
次に、図6〜図7を参照しながら、第2の実施形態の光伝送装置2の動作を説明する。図6〜図7において、波長λ1、λ3、λ5、λ7、...は、100GHzグリッド上の波長である。また、波長λ2、λ4、λ6、...は、波長λ1、λ3、λ5、...をそれぞれ50GHzだけシフトすることにより得られる。
光伝送装置2は、図6(a)に示すWDM信号を受信するものとする。このWDM信号は、光信号#1、#2、#4〜#7を含む。光信号#1、#5、#7は、それぞれ、波長λ1、λ5、λ7を利用してデータを伝送する。すなわち、光信号#1、#5、#7は、100GHzグリッド上に配置されている。一方、光信号#2、#4、#6は、それぞれ、波長λ2、λ4、λ6を利用してデータを伝送する。すなわち、光信号#2、#4、#6は、100GHzグリッド上には配置されておらず、100GHzグリッドから50GHzシフトした対応する波長に配置されている。
入力WDM信号は、光アンプ11により増幅された後、波長選択スイッチ13、光デマルチプレクサ16、31、光フィルタ回路18に導かれる。すなわち、波長選択スイッチ13、光デマルチプレクサ16、31、光フィルタ回路18は、それぞれ光信号#1、#2、#4〜#7を含むWDM信号を受信する。
波長選択スイッチ13は、コントローラ19により生成される制御信号Aに応じて、WDM信号から指定された波長を選択する。ここでは、制御信号Aは、波長λ1、λ5を指定するものとする。なお、制御信号Aは、100GHzグリッド上の波長のみを指定することができる。そうすると、波長選択スイッチ13は、図6(b)に示すように、入力WDM信号のから光信号#1、#5を抽出して出力する。
なお、波長選択スイッチ13は、100GHzグリッド上に配置されていない光信号は遮断する。すなわち、光信号#2、#4、#6は、波長選択スイッチ13において遮断される。また、波長選択スイッチ13は、100GHzグリッド上の光信号であっても、制御信号Aにより指定されていなければ、出力しない。すなわち、光信号#7は、波長選択スイッチ13から出力されない。
光デマルチプレクサ16は、100GHzグリッド上に配置されている光信号を波長ごとに分離して出力する。すなわち、光デマルチプレクサ16は、図6(c)に示すように、光信号#1、#5、#7を出力する。このとき、光信号#1、#5、#7は、光デマルチプレクサ16の異なる出力ポートを介して出力され、対応するクライアント回線へ導かれる。このように、光伝送装置2は、入力WDM信号から光信号#1、#5、#7を抽出して対応するクライアント回線へ導くことができる。
光デマルチプレクサ31は、100GHzグリッドから50GHzシフトしたグリッド上に配置されている光信号を波長ごとに分離して出力する。すなわち、光デマルチプレクサ31は、図6(d)に示すように、光信号#2、#4、#6を出力する。このとき、光信号#2、#4、#6は、光デマルチプレクサ31の異なる出力ポートを介して出力され、対応するクライアント回線へ導かれる。このように、光伝送装置2は、入力WDM信号から光信号#2、#4、#6を抽出して対応するクライアント回線へ導くことができる。
光フィルタ回路18は、コントローラ19により生成される制御信号Bに応じて、WDM信号から指定された波長を選択する。ここでは、制御信号Bは、波長λ2、λ4を指定するものとする。なお、制御信号Bは、波長グリッドに依存することなく、任意のまたは所望の波長を指定することができる。そうすると、光フィルタ回路18は、図7(a)に示すように、入力WDM信号のから光信号#2、#4を抽出して出力する。
光マルチプレクサ17は、クライアント回線を介して光信号#11を受信する。光信号#11の波長は、図7(b)に示すように、λ3である。ここで、光マルチプレクサ17は、上述したように、100GHzグリッド上に配置されている光信号を波長多重できる。よって、光マルチプレクサ17は、光信号#11を出力する。
光マルチプレクサ33は、クライアント回線を介して光信号#12を受信する。光信号#12の波長は、図7(c)に示すように、λ6である。ここで、光マルチプレクサ33は、上述したように、100GHzグリッドから50GHzシフトした波長に配置されている光信号を波長多重できる。よって、光マルチプレクサ33は、光信号#12を出力する。
波長選択スイッチ13は、図6(b)に示すように、光信号#1、#5を出力する。光フィルタ回路18は、図7(a)に示すように、光信号#2、#4を出力する。光マルチプレクサ17は、図7(b)に示すように、光信号#11を出力する。光マルチプレクサ33は、図7(c)に示すように、光信号#12を出力する。そして、光伝送装置2は、光カプラ14、34を利用して、波長選択スイッチ13、光フィルタ回路18、光マルチプレクサ17、33から出力される光信号を合波する。この結果、図7(d)に示すように、光信号#1、#2、#11、#4、#5、#12を含むWDM信号が生成される。さらに、光アンプ15は、このWDM信号を増幅して出力する。
このように、第2の実施形態の光伝送装置2は、100GHzグリッド上の光信号に対してだけでなく、100GHzグリッド上に配置されていない光信号に対しても、光分岐挿入装置として動作することができる。よって、第2の実施形態の光伝送装置を使用する光通信システムにおいては、既存の波長グリッド上の光信号に加えて、任意の波長の光信号を追加することができる。すなわち、第2の実施形態によれば、光分岐挿入装置を置き換えることなく、波長グリッド上に配置されていない任意の波長をWDM信号に追加することで、伝送容量を増やすことが可能である。
なお、第1および第2の実施形態の光伝送装置は、所定の光レベルを確保するために、光アンプ11、15の他にも光アンプを備えてもよい。各光アンプの配置および利得は、例えば、シミュレーションおよび測定等に基づいて決定される。
<光フィルタ回路18の変形例>
第1および第2の実施形態において、光フィルタ回路18は、分岐回路21、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8、合波回路23を備える。しかしながら、光フィルタ回路18は、図2または図4に示す構成に限定されるものではない。すなわち、光フィルタ回路18は、他の構成で実現されてもよい。
図8(a)に示す例では、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8は、光チューナブルフィルタアレイ22Xに置き換えられている。この場合、光チューナブルフィルタアレイ22Xは、8個の入力ポートおよび8個の出力ポートを備え、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8と同等のフィルタリング機能を提供するものとする。光チューナブルフィルタ22−1〜22−8を光チューナブルフィルタアレイ22Xに置き換えることにより、光フィルタ回路18のサイズは小さくなる。
図8(b)に示す例では、分岐回路21は1×N光スプリッタ21Xにより実現され、合波回路23はN×1光カプラ23Xにより実現されている。この実施例では、N=8である。このように、光スプリッタ21a〜21gを1×N光スプリッタ21Xに置き換えると、1×N光スプリッタ21Xの構成によっては、光損失が小さくなる。同様に、光カプラ23a〜23gをN×1光カプラ23Xに置き換えると、N×1光カプラ23Xの構成によっては、光損失が小さくなる。
図8(c)に示す例では、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8は光チューナブルフィルタアレイ22Xに置き換えられ、分岐回路21は1×N光スプリッタ21Xにより実現され、合波回路23はN×1光カプラ23Xにより実現されている。なお、図8(a)〜図8(c)に示す構成は、第1および第2の実施形態のいずれにおいても採用することができる。
<光フィルタ回路18の調整>
光フィルタ回路18は、上述したように、通過波長に同調可能な光チューナブルフィルタ22−1〜22−8を備える。そして、各光チューナブルフィルタ22−1〜22−8の通過波長は、コントローラ19によって調整される。
以下の説明では、光フィルタ回路18は、図9(a)に示すWDM信号から光信号#2を抽出するものとする。また、光フィルタ回路18は、光チューナブルフィルタ22−1を利用して光信号#2を抽出するものとする。この場合、コントローラ19は、光チューナブルフィルタ22−1の通過波長をλ2に同調するための制御信号を生成する。
コントローラ19は、例えば、光チューナブルフィルタ22−1の印加電圧を制御することにより、光チューナブルフィルタ22−1の通過波長を調整する。この場合、光チューナブルフィルタ22−1の印加電圧は、波長λ2に対応する目標電圧に徐々に近づいていくことになる。そうすると、光チューナブルフィルタ22−1の通過波長は、信号帯域の外からλ2に徐々に近づいていく。すなわち、上述の調整期間においては、光チューナブルフィルタ22−1の通過波長は、λ0からλ2に徐々に近づいていく。
図9(b)は、調整期間における光チューナブルフィルタ22−1の通過波長および出力の状態を表している。なお、光フィルタ回路18には、図9(a)に示すWDM信号が入力されているものとする。また、図9(b)に示す各矢印は、それぞれ時刻n〜n+3における通過波長を表している。
時刻nにおいては、光チューナブルフィルタ22−1の通過波長はλ1よりも短く、各光信号は光チューナブルフィルタ22−1によって遮断される。ところが、光チューナブルフィルタ22−1の通過波長がλ0からλ2に徐々に近づいていく過程では、その通過波長は、一時的にλ1になる。図9(b)に示す例では、時刻n+1において光チューナブルフィルタ22−1の通過波長がλ1である。そして、光チューナブルフィルタ22−1の通過波長がλ1であるときは、光信号#1は、光チューナブルフィルタ22−1を通過する。すなわち、光フィルタ回路18は、上述の調整期間において、一時的に光信号#1を出力してしまう。
このとき、例えば、波長選択フィルタ13または他の光チューナブルフィルタ22−2〜22−8により光信号#1が選択されるものとすると、互いに位相が整合していない2つの光信号#1が合流することになるので、光信号#1の品質が劣化してしまう。
このように、光フィルタ回路18は、コントローラ19によって光チューナブルフィルタ22−1〜22−8の通過波長が調整されるときに、不要な光信号を抽出して出力するおそれがある。したがって、光フィルタ回路18は、通過波長の調整期間中に不要な光信号の出力を回避する機能を備えることが好ましい。以下の説明では、この機能のことを信号遮断機能と呼ぶことがある。
図10は、信号遮断機能を備える光フィルタ回路18の一例を示す図である。なお、光フィルタ回路18は、上述したように、分岐回路21、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8、合波回路23を備える。
図10に示す例では、分岐回路21は、光スプリッタ21a〜21c、および可変光スプリッタ21h〜21kを備える。光スプリッタ21a〜21cの作用は、上述した通りである。したがって、入力WDM信号は、光スプリッタ21a〜21cにより分岐され、可変光スプリッタ21h〜21kに導かれる。
可変光スプリッタ21hは、光スプリッタ22bから出力されるWDM信号を分岐して光チューナブルフィルタ22−1、22−2に導く。可変光スプリッタ22iは、光スプリッタ22bから出力されるWDM信号を分岐して光チューナブルフィルタ22−3、22−4に導く。可変光スプリッタ22jは、光スプリッタ22cから出力されるWDM信号を分岐して光チューナブルフィルタ22−5、22−6に導く。可変光スプリッタ22kは、光スプリッタ22cから出力されるWDM信号を分岐して光チューナブルフィルタ22−7、22−8に導く。
各可変光スプリッタ21h〜21kは、コントローラ19の指示(図10では、制御信号C)に応じて、それぞれ分岐比を調整することができる。コントローラ19は、光フィルタ回路18が通常動作をしているとき(すなわち、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8の通過波長の同調が行われていないとき)は、各可変光スプリッタ21h〜21kの分岐比を50:50に制御する。したがって、光フィルタ回路18が通常動作をしているときは、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8に実質的に同じパワーのWDM信号が入力される。
これに対して、ある光チューナブルフィルタの通過波長の調整期間においては、コントローラ19は、その光チューナブルフィルタへの入力光のパワーを低下させるように、制御信号Cを利用して対応する可変光スプリッタの分岐比を制御する。例えば、光チューナブルフィルタ22−1の通過波長に同調されるときは、コントローラ19は、光チューナブルフィルタ22−1への入力光のパワーを低下させるように、可変光スプリッタ21hの分岐比を制御する。このとき、コントローラ19は、例えば、可変光スプリッタ21hの分岐比を0:100に制御する。そうすると、光チューナブルフィルタ22−1への入力光は、可変光スプリッタ21hにより遮断される。
続いて、コントローラ19は、光チューナブルフィルタ22−1への入力光が遮断されている状態で、制御信号Bを利用して、光チューナブルフィルタ22−1の印加電圧を目標電圧に設定する。そして、光チューナブルフィルタ22−1の印加電圧が安定した後、コントローラ19は、可変光スプリッタ21hの分岐比を50:50に戻す。
上記構成においては、光チューナブルフィルタの印加電圧が安定するまでの期間は、その光チューナブルフィルタへの入力光が遮断される。よって、光チューナブルフィルタの調整期間中にその光チューナブルフィルタから不要な光信号が出力されることはない。
ただし、図10に示す構成では、例えば、光チューナブルフィルタ22−1への入力光を遮断するために、可変光スプリッタ21hの分岐比が0:100に制御されると、光チューナブルフィルタ22−2への入力光のパワーが大きくなる。このため、光チューナブルフィルタ22−2がWDM信号から光信号を抽出して出力すると、その出力光パワーは他の光チューナブルフィルタの出力光パワーよりも大きくなり、WDM信号内の光信号間のパワーバランスが劣化するおそれがある。
この問題は、例えば、図11(a)に示すように、各光チューナブルフィルタ22−1〜22−8に対してそれぞれ可変光減衰器24−1〜24−8を設けることにより、解決または緩和される。可変光減衰器24−1〜24−8は、例えば、図11(b)に示すように、フィードバック制御で光レベルを一定に保持する。
例えば、光チューナブルフィルタ22−1の通過波長が調整されるときは、上述したように、コントローラ19は、可変光スプリッタ21hの分岐比を0:100に制御する。そうすると、光チューナブルフィルタ22−1への入力光が遮断されるが、光チューナブルフィルタ22−2の出力パワーは大きくなる。このとき、光チューナブルフィルタ22−2に対して設けられている可変光減衰器24−2は、光レベルを一定の保持するように動作する。すなわち、調整期間における光チューナブルフィルタ22−2の出力パワーの変動は、可変光減衰器24−2によって補償される。
なお、上述のようにして光チューナブルフィルタ22−1への入力光が遮断されると、光チューナブルフィルタ22−1に対して設けられている可変光減衰器24−1の動作が不安定になるおそれがある。よって、この場合、コントローラ19は、可変光減衰器24−1の動作を停止するようにしてもよい。また、図11(a)に示す例では、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8の出力側に可変光減衰器24−1〜24−8が設けられているが、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8の入力側に可変光減衰器24−1〜24−8が設けられてもよい。
図12は、信号遮断機能を備える光フィルタ回路18の他の例を示す図である。図12に示す光フィルタ回路18において、分岐回路21および光チューナブルフィルタ22−1〜22−8は、図2を参照しながら説明した通りである。すなわち、分岐回路21は、光カプラ21a〜21gを備え、入力WDM信号を分岐して光チューナブルフィルタ22−1〜22−8に導く。また、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8は、コントローラ19により生成される制御信号Bに応じて、通過波長を調整する。
合波回路23は、可変光カプラ23h〜23k、および光カプラ23e〜23gを備える。可変光カプラ23h〜23kは、図2に示す光カプラ23a〜23dと同様に、それぞれ対応する2つの光チューナブルフィルタの出力光を合波する。そして、光カプラ23e〜23gは、可変光カプラ23h〜23kの出力光を合波する。
各可変光カプラ23h〜23kは、コントローラ19の指示(図12においては、制御信号D)に応じて、それぞれ結合比を調整することができる。コントローラ19は、光フィルタ回路18が通常動作をしているとき(すなわち、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8の通過波長の調整が行われていないとき)は、各可変光カプラ23h〜23kの結合比を50:50に制御する。
ある光チューナブルフィルタの通過波長の調整期間においては、コントローラ19は、その光チューナブルフィルタの出力光のパワーを低下させるように、制御信号Dを利用して対応する可変光カプラの結合比を制御する。例えば、光チューナブルフィルタ22−1の通過波長が調整されるときは、コントローラ19は、光チューナブルフィルタ22−1の出力光のパワーを低下させるように、可変光カプラ23hの分岐比を制御する。このとき、コントローラ19は、たとえば、可変光カプラ23hの結合比を0:100に制御する。そうすると、光チューナブルフィルタ22−1の出力光は、可変光カプラ23hにより遮断される。
続いて、コントローラ19は、光チューナブルフィルタ22−1の出力光が遮断されている状態で、制御信号Bを利用して、光チューナブルフィルタ22−1の印加電圧を目標電圧に設定する。そして、光チューナブルフィルタ22−1の印加電圧が安定した後、コントローラ19は、可変光カプラ23hの分岐比を50:50に戻す。
上記構成においては、光チューナブルフィルタの印加電圧が安定するまでの期間は、その光チューナブルフィルタの出力光が遮断される。よって、光チューナブルフィルタの調整期間中にその光チューナブルフィルタから不要な光信号が出力されることはない。
なお、図12に示す光フィルタ回路18においても、図11(a)に示す構成と同様に、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8に対してそれぞれ可変光減衰器24−1〜24−8を設けてもよい。この場合も、可変光減衰器24−1〜24−8は、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8の入力側または出力側のいずれに設けてもよい。
図13は、信号遮断機能を備える光フィルタ回路18のさらに他の例を示す図である。図13に示す光フィルタ回路18において、光スプリッタ21a〜21g、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8、光カプラ23a〜23gは、図2に示す構成と実質的に同じである。ただし、図13に示す光フィルタ回路18は、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8に対してそれぞれ可変光減衰器25−1〜25−8が設けられている。可変光減衰器25−1〜25−8は、合波回路23の一部として設けられてもよいし、合波回路23の外に設けられてもよい。
可変光減衰器25−1〜25−8は、コントローラ19の指示(図13においては、制御信号E)に応じて、それぞれ減衰量を調整することができる。コントローラ19は、光フィルタ回路18が通常動作をしているとき(すなわち、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8の通過波長の調整が行われていないとき)は、可変光減衰器25−1〜25−8の減衰量を最小に制御する。この場合、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8の出力光は、実質的に減衰することなく、対応する光カプラ23a〜23dに導かれる。或いは、光フィルタ回路18が通常動作をしているときは、可変光減衰器25−1〜25−8は、レベル一定制御を行うようにしてもよい。
ある光チューナブルフィルタの通過波長の調整期間においては、コントローラ19は、その光チューナブルフィルタの出力光のパワーを低下させるように、制御信号Eを利用して対応する可変光減衰器の減衰量を制御する。例えば、光チューナブルフィルタ22−1の通過波長が調整されるときは、コントローラ19は、光チューナブルフィルタ22−1の出力光のパワーを低下させるように、可変光減衰器25−1の減衰量を制御する。このとき、コントローラ19は、例えば、可変光減衰器25−1の減衰量を最大に制御する。そうすると、光チューナブルフィルタ22−1の出力光は、可変光減衰器25−1により実質的に遮断される。
続いて、コントローラ19は、光チューナブルフィルタ22−1の出力光が実質的に遮断されている状態で、制御信号Bを利用して、光チューナブルフィルタ22−1の印加電圧を目標電圧に設定する。そして、光チューナブルフィルタ22−1の印加電圧が安定した後、コントローラ19は、可変減衰器25−1の減衰量を徐々に最小値に戻す。
上記構成においては、光チューナブルフィルタの印加電圧が安定するまでの期間は、その光チューナブルフィルタの出力光が実質的に遮断される。よって、光チューナブルフィルタの調整期間中にその光チューナブルフィルタから不要な光信号が出力されることはない。
なお、図13においては、可変光減衰器25−1〜25−8は光チューナブルフィルタ22−1〜22−8に出力側に設けられているが、可変光減衰器25−1〜25−8は、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8に入力側に設けられてもよい。この場合、コントローラ19は、通過波長を調整すべき光チューナブルフィルタへの入力光が実質的に遮断されるように、その光チューナブルフィルタに対応する可変光減衰器を制御する。
図14は、信号遮断機能を備える光フィルタ回路18のさらに他の例を示す図である。図14に示す光フィルタ回路18は、ブルー/レッド帯域フィルタ21Y、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8、光スイッチ26−1〜26−8、ブルー/レッド帯域フィルタ23Yを備える。なお、ブルー/レッド帯域フィルタ21Yは分岐回路21の一例であり、ブルー/レッド帯域フィルタ23Yは合波回路23の一例である。
ブルー/レッド帯域フィルタ21Yは、図15に示すように、ブルー帯域41を抽出するブルー帯域フィルタ、およびレッド帯域42を抽出するレッド帯域フィルタ備える。ブルー帯域フィルタは、入力WDM信号の信号帯域λ1〜λnから短波長帯域λ1〜λmを抽出する。すなわち、ブルー帯域フィルタは、入力WDM信号から光信号#1〜#mを抽出する。同様に、レッド帯域フィルタは、信号帯域λ1〜λnから長波長帯域λm+1〜λnを抽出する。すなわち、レッド帯域フィルタは、入力WDM信号から光信号#m+1〜#nを抽出する。そして、ブルー/レッド帯域フィルタ21Yは、ブルー帯域41内の光信号を光チューナブルフィルタ22−1〜22−4へ導き、レッド帯域42内の光信号を光チューナブルフィルタ22−5〜22−8へ導く。
光チューナブルフィルタ22−1〜22−8は、それぞれ、コントローラ19により指定される波長を選択する。ただし、コントローラ19は、光チューナブルフィルタ22−1〜22−4に対しては、波長範囲λ1〜λmにおいて通過波長を指定し、光チューナブルフィルタ22−5〜22−8に対しては、波長範囲λm+1〜λnにおいて通過波長を指定する。
光スイッチ26−1〜26−8は、コントローラ19の指示(図14においては、制御信号F)に応じて、それぞれ光信号を遮断することができる。コントローラ19は、光フィルタ回路18が通常動作をしているとき(すなわち、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8の通過波長の調整が行われていないとき)は、光信号が通過するように光スイッチ26−1〜26−8の状態を制御する。
ある光チューナブルフィルタの通過波長の調整期間においては、コントローラ19は、その光チューナブルフィルタの出力光を遮断するように、制御信号Fを利用して対応する光スイッチの状態を制御する。例えば、光チューナブルフィルタ22−1の通過波長が調整されるときは、コントローラ19は、光チューナブルフィルタ22−1の出力光を遮断するように、光スイッチ26−1の状態を制御する。そうすると、光チューナブルフィルタ22−1の出力光は、光スイッチ26−1により遮断される。
続いて、コントローラ19は、光チューナブルフィルタ22−1の出力光が遮断されている状態で、制御信号Bを利用して、光チューナブルフィルタ22−1の印加電圧を目標電圧に設定する。そして、光チューナブルフィルタ22−1の印加電圧が安定した後、コントローラ19は、光スイッチ26−1を遮断状態から通過状態に戻す。
ブルー/レッド帯域フィルタ23Yは、合波回路23として動作する。すなわち、ブルー/レッド帯域フィルタ23Yは、光チューナブルフィルタ22−1〜22−4から出力されるブルー帯域41内の光信号、および光チューナブルフィルタ22−5〜22−8から出力されるレッド帯域42内の光信号を合波する。
図14に示す構成においては、光チューナブルフィルタの印加電圧が安定するまでの期間は、その光チューナブルフィルタの出力光が遮断される。よって、光チューナブルフィルタの調整期間中にその光チューナブルフィルタから不要な光信号が出力されることはない。図2に示す光スプリッタ21a〜21gをブルー/レッド帯域フィルタ21Yに置き換えると、光ロスが小さくなる。同様に、図2に示す光カプラ23a〜23gをブルー/レッド帯域フィルタ23Yに置き換えると、光ロスが小さくなる。
なお、図14においては、光スイッチ26−1〜26−8は光チューナブルフィルタ22−1〜22−8に出力側に設けられているが、光スイッチ26−1〜26−8は、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8に入力側に設けられてもよい。この場合、コントローラ19は、通過波長を調整すべき光チューナブルフィルタへの入力光が遮断されるように、その光チューナブルフィルタに対応する光スイッチの状態を制御する。
また、図8(a)〜図8(c)、図10〜図14に示す構成は、矛盾の生じない範囲で任意に組み合わせることができる。例えば、図10〜図14に示す光フィルタ回路18において、光チューナブルフィルタ22−1〜22−8に代わりに、光チューナブルフィルタアレイ22Xを備えるようにしてもよい。或いは、図13に示す光フィルタ回路18において、可変光減衰器25−1〜25−8に代わりに、光スイッチ26−1〜26−8を備えるようにしてもよい。
<マルチビットレートWDM>
WDM信号は、ビットレートの異なる複数の光信号を伝送できる。例えば、図16に示すWDM信号は、10Gbit/sデータを伝送する光信号#1、#2、40Gbit/sデータを伝送する光信号#3、#5、100Gbit/sデータを伝送する光信号#4、#6を含む。ところが、光信号のスペクトル幅は、伝送するデータのビットレートに依存する。すなわち、ビットレートが低い光信号のスペクトル幅は狭く、ビットレートが高い光信号のスペクトル幅は広い。
WDM信号から所望の波長の光信号を抽出する光チューナブルフィルタの通過帯域幅は、その光信号のスペクトル幅に応じて決定されることが好ましい。例えば、対象光信号のスペクトル幅に対して光チューナブルフィルタの通過帯域幅が広すぎると、信号成分に加えて雑音成分も出力されるので、光S/N比が劣化するおそれがある。また、対象光信号のスペクトル幅に対して光チューナブルフィルタの通過帯域幅が狭すぎると、信号成分の一部が除去されるので、この場合も光S/N比が劣化するおそれがある。以下、様々なビットレートの光信号を伝送し得るWDMシステムのことを、マルチビットレートWDMシステムと呼ぶことがある。
図17(a)は、マルチビットレートWDMシステムにおいて使用される光フィルタ回路18の一例を示す。図17(a)に示す光フィルタ回路18は、分岐回路21(光スプリッタ21a〜21g)、帯域幅可変光チューナブルフィルタ27−1〜27−8、合波回路23(光カプラ23−1〜23−8)を備える。なお、以下の説明では、入力WDM信号は、図16に示すように、10Gbit/sデータを伝送する光信号、40Gbit/sデータを伝送する光信号、100Gbit/sデータを伝送する光信号を含むものとする。
分岐回路21および合波回路23の構成および動作は、図2または図4を参照しながら説明した通りである。したがって、分岐回路21は、入力WDM信号を分岐して帯域幅可変光チューナブルフィルタ27−1〜27−8に導く。また、合波回路23は、帯域幅可変光チューナブルフィルタ27−1〜27−8から出力される光信号を合波する。
帯域幅可変光チューナブルフィルタ27−1〜27−8は、それぞれ、図17(b)に示すように、光チューナブルフィルタ51〜53、および光スイッチ54を備える。光チューナブルフィルタ51の出力光は、光チューナブルフィルタ52および光スイッチ54に導かれる。光チューナブルフィルタ52の出力光は、光チューナブルフィルタ53および光スイッチ54に導かれる。光チューナブルフィルタ53の出力光は、光スイッチ54に導かれる。ここで、光チューナブルフィルタ51〜53は、それぞれコントローラ19の制御に従って、通過波長を調整することができる。ただし、コントローラ19は、1つの帯域幅可変光チューナブルフィルタ内の光チューナブルフィルタ51〜53に対して同じ通過波長を設定する。
光チューナブルフィルタ51〜53は、それぞれ帯域通過光フィルタである。ここで、光チューナブルフィルタ51〜53の通過帯域は、上述したように、コントローラ19に生成される制御信号Bに応じて調整される。また、光チューナブルフィルタ51〜53の通過帯域幅は、下記の通りである。すなわち、光チューナブルフィルタ51の通過帯域幅は、100Gbit/sデータを伝送する光信号を抽出するように最適化されている。同様に、光チューナブルフィルタ52、53の通過帯域幅は、それぞれ、40Gbit/sデータ、10Gbit/sデータを伝送する光信号を抽出するように最適化されている。この場合、3つのフィルタ51〜53において、光チューナブルフィルタ51の通過帯域幅が最も広く、光チューナブルフィルタ53の通過帯域幅が最も狭い。
光スイッチ54は、コントローラ19からの指示(図17では、制御信号G)に応じて光チューナブルフィルタ51〜53のいずれか1つを選択する。ここで、コントローラ19は、選択すべき光信号のビットレートに応じて、光チューナブルフィルタ51〜53のいずれか1つを選択する。例えば、光信号のビットレートが100Gbit/sであれば、コントローラ19は、光スイッチ54に対して、光チューナブルフィルタ51の出力光信号を選択する制御信号Gを生成する。光信号のビットレートが40Gbit/sであれば、制御信号Gは、光チューナブルフィルタ52の出力光信号を選択する。同様に、光信号のビットレートが10Gbit/sであれば、制御信号Gは、光チューナブルフィルタ53の出力光信号を選択する。なお、コントローラ19は、WDM信号に含まれている各光信号のビットレートを認識しているものとする。
このように、図17に示す光フィルタ回路18は、帯域幅可変光チューナブルフィルタを備え、その帯域幅可変光チューナブルフィルタの通過波長を任意の調整することができる。よって、図17に示す構成によれば、WDM信号から所望の波長を選択することができ、且つ、選択した光信号の光S/N比を高くすることができる。
なお、帯域幅可変光チューナブルフィルタは、図17(b)に示す構成に限定されるものではない。例えば、光スプリッタを利用して入力WDM信号を光チューナブルフィルタ51〜53に分岐してもよい。この場合、各光チューナブルフィルタ51〜53の出力光がそれぞれ光スイッチ54に導かれる。
上述の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
入力WDM信号から予め決められた波長の光信号を選択する波長選択スイッチと、
通過波長を同調可能な光チューナブルフィルタを含む光フィルタ回路と、
前記入力WDM信号を分岐して前記光フィルタ回路に導く分岐器と、
前記波長選択スイッチにより選択される光信号および前記光フィルタ回路から出力される光信号を合波する合波器と、
を備える光伝送装置。
(付記2)
付記1に記載の光伝送装置であって、
前記光チューナブルフィルタの通過波長を制御するコントローラをさらに備え、
前記コントローラは、前記波長に配置されていない波長を選択する制御信号を出力し、
前記光チューナブルフィルタは、前記制御信号に応じて、通過波長を同調する
ことを特徴とする光伝送装置。
(付記3)
付記1に記載の光伝送装置であって、
前記入力WDM信号に含まれる前記波長の光信号を波長ごとに分離する第1のデマルチプレクサと、
前記入力WDM信号に含まれる前記波長に配置されていない光信号を波長ごとに分離する第2のデマルチプレクサと、
前記波長の光信号を多重化する第1のマルチプレクサと、
前記波長に配置されていない光信号を多重化する第2のマルチプレクサ、をさらに備え、
前記分岐器は、前記入力WDM信号を分岐して前記光フィルタ回路、前記第1のデマルチプレクサ、前記第2のデマルチプレクサに導き、
前記第1および第2のマルチプレクサから出力される光信号は、前記波長選択スイッチにより選択される光信号に合波される
ことを特徴とする光伝送装置。
(付記4)
付記1〜3のいずれか1つに記載の光伝送装置であって、
前記光フィルタ回路は、複数の光チューナブルフィルタと、前記分岐器から導かれてくるWDM信号を分岐して前記複数の光チューナブルフィルタに導く分岐回路と、前記複数の光チューナブルフィルタから出力される光信号を合波する合波回路、を備える
ことを特徴とする光伝送装置。
(付記5)
付記4に記載の光伝送装置であって、
前記複数の光チューナブルフィルタは、光チューナブルフィルタアレイである
ことを特徴とする光伝送装置。
(付記6)
付記4に記載の光伝送装置であって、
前記分岐回路は、多段に接続された複数の光スプリッタである
ことを特徴とする光伝送装置。
(付記7)
付記4に記載の光伝送装置であって、
前記分岐回路は、1つの入力ポートおよび複数の出力ポートを備える光スプリッタデバイスである
ことを特徴とする光伝送装置。
(付記8)
付記4に記載の光伝送装置であって、
前記合波回路は、多段に接続された複数の光カプラである
ことを特徴とする光伝送装置。
(付記9)
付記4に記載の光伝送装置であって、
前記合波回路は、複数の入力ポートおよび1つの出力ポートを備える光カプラデバイスである
ことを特徴とする光伝送装置。
(付記10)
WDM信号から指定された波長の光信号を選択する光フィルタ回路であって、
通過波長を同調可能な複数の光チューナブルフィルタと、
前記複数の光チューナブルフィルタの通過波長を制御するコントローラと、
前記WDM信号を分岐して前記複数の光チューナブルフィルタに導く分岐回路と、
前記複数の光チューナブルフィルタから出力される光信号を合波する合波回路と、を備え、
前記コントローラは、前記複数の光チューナブルフィルタの中の第1の光チューナブルフィルタの通過波長を同調する調整期間において、前記第1の光チューナブルフィルタの出力光が前記光フィルタ回路から出力されないように或いは前記第1の光チューナブルフィルタの出力光のパワーを低下するように、前記光フィルタ回路を制御する
ことを特徴とする光フィルタ回路。
(付記11)
付記10に記載の光フィルタ回路であって、
前記分岐回路は、入力光を分岐して前記第1の光チューナブルフィルタおよび前記複数の光チューナブルフィルタの中の第2の光チューナブルフィルタに導く、分岐比を調整可能な可変光スプリッタを含み、
前記コントローラは、前記調整期間において、前記第1の光チューナブルフィルタへの入力光のパワーを低下させるように、前記可変光スプリッタの分岐比を制御する
ことを特徴とする光フィルタ回路。
(付記12)
付記11に記載の光フィルタ回路であって、
前記複数の光チューナブルフィルタの入力側または出力側にそれぞれ可変光減衰器を備え、
前記コントローラは、前記調整期間において、前記第2の光チューナブルフィルタから出力される光信号のパワーの変化を補償するように、前記第2の光チューナブルフィルタに対応する前記可変光減衰器を制御する
ことを特徴とする光フィルタ回路。
(付記13)
付記10に記載の光フィルタ回路であって、
前記合波回路は、前記第1の光チューナブルフィルタおよび前記複数の光チューナブルフィルタの中の第2の光チューナブルフィルタの出力光を合波する、合波比を調整可能な可変光カプラを含み、
前記コントローラは、前記調整期間において、前記第1の光チューナブルフィルタの出力光のパワーを低下させるように、前記可変光カプラの分岐比を制御する
ことを特徴とする光フィルタ回路。
(付記14)
付記10に記載の光フィルタ回路であって、
前記複数の光チューナブルフィルタにそれぞれ対応する複数の可変光減衰器をさらに備え、
前記コントローラは、前記調整期間において、前記第1の光チューナブルフィルタからの出力光のパワーを低下させるように、前記第1の光チューナブルフィルタに対応する前記可変光減衰器を制御する
ことを特徴とする光フィルタ回路。
(付記15)
付記10に記載の光フィルタ回路であって、
前記複数の光チューナブルフィルタにそれぞれ対応する複数の光スイッチをさらに備え、
前記コントローラは、前記調整期間において、前記第1の光チューナブルフィルタからの出力光を遮断するように、前記第1の光チューナブルフィルタに対応する前記光スイッチを制御する
ことを特徴とする光フィルタ回路。
(付記16)
付記10に記載の光フィルタ回路であって、
前記複数の光チューナブルフィルタにそれぞれ対応する複数の可変光減衰器をさらに備え、
前記コントローラは、前記調整期間において、前記第1の光チューナブルフィルタへの入力光のパワーを低下させるように、前記第1の光チューナブルフィルタに対応する前記可変光減衰器を制御する
ことを特徴とする光フィルタ回路。
(付記17)
付記10に記載の光フィルタ回路であって、
前記複数の光チューナブルフィルタにそれぞれ対応する複数の光スイッチをさらに備え、
前記コントローラは、前記調整期間において、前記第1の光チューナブルフィルタへの入力光を遮断するように、前記第1の光チューナブルフィルタに対応する前記光スイッチを制御する
ことを特徴とする光フィルタ回路。
(付記18)
付記10に記載の光フィルタ回路であって、
前記分岐回路は、前記WDM信号から第1の帯域内の複数の光信号を抽出して第1グループに属する対応する光チューナブルフィルタへ導くと共に、前記WDM信号から前記第1の帯域と異なる第2の帯域内の複数の光信号を抽出して第2グループに属する対応する光チューナブルフィルタへ導く帯域フィルタである
ことを特徴とする光フィルタ回路。
(付記19)
付記18に記載の光フィルタ回路であって、
前記合波回路は、前記第1グループに属する光チューナブルフィルタから出力される前記第1の帯域内の光信号、および前記第2グループに属する光チューナブルフィルタから出力される前記第2の帯域内の光信号を波長分割多重化する帯域フィルタである
ことを特徴とする光フィルタ回路。
(付記20)
WDM信号から指定された波長の光信号を選択する光フィルタ回路であって、
通過波長に同調可能かつ通過帯域幅を調整可能な複数の光チューナブルフィルタと、
前記複数の光チューナブルフィルタの通過波長および通過帯域幅を制御するコントローラと、
前記WDM信号を分岐して前記複数の光チューナブルフィルタに導く分岐回路と、
前記複数の光チューナブルフィルタから出力される光信号を合波する合波回路と、を備え、
前記コントローラは、対象光チューナブルフィルタが選択する光信号の波長に基づいて第1の制御信号を生成すると共に、前記対象光チューナブルフィルタが選択する光信号のビットレートに基づいて第2の制御信号を生成し、
前記対象光チューナブルフィルタは、前記第1の制御信号に応じて通過波長に同調し、前記第2の制御信号に応じて通過帯域幅を調整する
ことを特徴とする光フィルタ回路。
(付記21)
付記20に記載の光フィルタ回路であって、
各光チューナブルフィルタは、通過帯域幅の異なる複数の通過波長可変光フィルタ、および前記複数の通過波長可変光フィルタの出力光を選択する光スイッチを含む
ことを特徴とする光フィルタ回路。
1、2 光伝送装置
12、32 光スプリッタ
13 波長選択スイッチ(WSS)
14、34 光カプラ
16、31 光デマルチプレクサ
17、33 光マルチプレクサ
18 光フィルタ回路
19 コントローラ
21 分岐回路
21a〜21g 光スプリッタ
21h〜21k 可変光スプリッタ
21X 1×N光スプリッタ
21Y、23Y ブルー/レッド帯域フィルタ
22−1〜22−8 光チューナブルフィルタ
22X 光チューナブルフィルタアレイ
23 合波回路
23a〜23g 光カプラ
23h〜23k 可変光カプラ
23X N×1光カプラ
24−1〜24−8、25−1〜25−8 可変光減衰器
26−1〜26−8 光スイッチ
51〜53 光チューナブルフィルタ
54 光スイッチ

Claims (11)

  1. 入力WDM信号から予め決められた波長の光信号を選択する波長選択スイッチと、
    通過波長を同調可能な光チューナブルフィルタを含む光フィルタ回路と、
    前記入力WDM信号を分岐して前記光フィルタ回路に導く分岐器と、
    前記波長選択スイッチにより選択される光信号および前記光フィルタ回路から出力される光信号を合波する合波器と、
    を備える光伝送装置。
  2. 請求項1に記載の光伝送装置であって、
    前記光チューナブルフィルタの通過波長を制御するコントローラをさらに備え、
    前記コントローラは、前記波長に配置されていない波長を選択する制御信号を出力し、
    前記光チューナブルフィルタは、前記制御信号に応じて、通過波長に同調する
    ことを特徴とする光伝送装置。
  3. 請求項1に記載の光伝送装置であって、
    前記入力WDM信号に含まれる前記波長の光信号を波長ごとに分離する第1のデマルチプレクサと、
    前記入力WDM信号に含まれる前記波長に配置されていない光信号を波長ごとに分離する第2のデマルチプレクサと、
    前記波長の光信号を多重化する第1のマルチプレクサと、
    前記波長に配置されていない光信号を多重化する第2のマルチプレクサ、をさらに備え、
    前記分岐器は、前記入力WDM信号を分岐して前記光フィルタ回路、前記第1のデマルチプレクサ、前記第2のデマルチプレクサに導き、
    前記第1および第2のマルチプレクサから出力される光信号は、前記波長選択スイッチにより選択される光信号に合波される
    ことを特徴とする光伝送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の光伝送装置であって、
    前記光フィルタ回路は、複数の光チューナブルフィルタと、前記分岐器から導かれてくるWDM信号を分岐して前記複数の光チューナブルフィルタに導く分岐回路と、前記複数の光チューナブルフィルタから出力される光信号を合波する合波回路、を備える
    ことを特徴とする光伝送装置。
  5. WDM信号から指定された波長の光信号を選択する光フィルタ回路であって、
    通過波長を同調可能な複数の光チューナブルフィルタと、
    前記複数の光チューナブルフィルタの通過波長を制御するコントローラと、
    前記WDM信号を分岐して前記複数の光チューナブルフィルタに導く分岐回路と、
    前記複数の光チューナブルフィルタから出力される光信号を合波する合波回路と、を備え、
    前記コントローラは、前記複数の光チューナブルフィルタの中の第1の光チューナブルフィルタの通過波長に同調する調整期間において、前記第1の光チューナブルフィルタの出力光が前記光フィルタ回路から出力されないように或いは前記第1の光チューナブルフィルタの出力光のパワーを低下するように、前記光フィルタ回路を制御する
    ことを特徴とする光フィルタ回路。
  6. 請求項5に記載の光フィルタ回路であって、
    前記分岐回路は、入力光を分岐して前記第1の光チューナブルフィルタおよび前記複数の光チューナブルフィルタの中の第2の光チューナブルフィルタに導く、分岐比を調整可能な可変光スプリッタを含み、
    前記コントローラは、前記調整期間において、前記第1の光チューナブルフィルタへの入力光のパワーを低下させるように、前記可変光スプリッタの分岐比を制御する
    ことを特徴とする光フィルタ回路。
  7. 請求項6に記載の光フィルタ回路であって、
    前記複数の光チューナブルフィルタの入力側または出力側にそれぞれ可変光減衰器を備え、
    前記コントローラは、前記調整期間において、前記第2の光チューナブルフィルタから出力される光信号のパワーの変化を補償するように、前記第2の光チューナブルフィルタに対応する前記可変光減衰器を制御する
    ことを特徴とする光フィルタ回路。
  8. 請求項5に記載の光フィルタ回路であって、
    前記合波回路は、前記第1の光チューナブルフィルタおよび前記複数の光チューナブルフィルタの中の第2の光チューナブルフィルタの出力光を合波する、合波比を調整可能な可変光カプラを含み、
    前記コントローラは、前記調整期間において、前記第1の光チューナブルフィルタの出力光のパワーを低下させるように、前記可変光カプラの分岐比を制御する
    ことを特徴とする光フィルタ回路。
  9. 請求項5に記載の光フィルタ回路であって、
    前記複数の光チューナブルフィルタにそれぞれ対応する複数の可変光減衰器をさらに備え、
    前記コントローラは、前記調整期間において、前記第1の光チューナブルフィルタからの出力光のパワーを低下させるように、前記第1の光チューナブルフィルタに対応する前記可変光減衰器を制御する
    ことを特徴とする光フィルタ回路。
  10. 請求項5に記載の光フィルタ回路であって、
    前記分岐回路は、前記WDM信号から第1の帯域内の複数の光信号を抽出して第1グループに属する対応する光チューナブルフィルタへ導くと共に、前記WDM信号から前記第1の帯域と異なる第2の帯域内の複数の光信号を抽出して第2グループに属する対応する光チューナブルフィルタへ導く帯域フィルタである
    ことを特徴とする光フィルタ回路。
  11. WDM信号から指定された波長の光信号を選択する光フィルタ回路であって、
    通過波長に同調可能かつ通過帯域幅を調整可能な複数の光チューナブルフィルタと、
    前記複数の光チューナブルフィルタの通過波長および通過帯域幅を制御するコントローラと、
    前記WDM信号を分岐して前記複数の光チューナブルフィルタに導く分岐回路と、
    前記複数の光チューナブルフィルタから出力される光信号を合波する合波回路と、を備え、
    前記コントローラは、対象光チューナブルフィルタが選択する光信号の波長に基づいて第1の制御信号を生成すると共に、前記対象光チューナブルフィルタが選択する光信号のビットレートに基づいて第2の制御信号を生成し、
    前記対象光チューナブルフィルタは、前記第1の制御信号に応じて通過波長に同調し、前記第2の制御信号に応じて通過帯域幅を調整する
    ことを特徴とする光フィルタ回路。
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