JP4891828B2 - 光電子増倍管モジュール - Google Patents

光電子増倍管モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP4891828B2
JP4891828B2 JP2007098742A JP2007098742A JP4891828B2 JP 4891828 B2 JP4891828 B2 JP 4891828B2 JP 2007098742 A JP2007098742 A JP 2007098742A JP 2007098742 A JP2007098742 A JP 2007098742A JP 4891828 B2 JP4891828 B2 JP 4891828B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photomultiplier tube
tube
housing
signal processing
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007098742A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008257987A (ja
Inventor
崇典 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK filed Critical Hamamatsu Photonics KK
Priority to JP2007098742A priority Critical patent/JP4891828B2/ja
Priority to US12/060,532 priority patent/US7649163B2/en
Publication of JP2008257987A publication Critical patent/JP2008257987A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4891828B2 publication Critical patent/JP4891828B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J43/00Secondary-emission tubes; Electron-multiplier tubes
    • H01J43/04Electron multipliers
    • H01J43/30Circuit arrangements not adapted to a particular application of the tube and not otherwise provided for
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/14Structural association of two or more printed circuits
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0213Electrical arrangements not otherwise provided for
    • H05K1/0254High voltage adaptations; Electrical insulation details; Overvoltage or electrostatic discharge protection ; Arrangements for regulating voltages or for using plural voltages
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/14Structural association of two or more printed circuits
    • H05K1/141One or more single auxiliary printed circuits mounted on a main printed circuit, e.g. modules, adapters
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2201/00Indexing scheme relating to printed circuits covered by H05K1/00
    • H05K2201/04Assemblies of printed circuits
    • H05K2201/042Stacked spaced PCBs; Planar parts of folded flexible circuits having mounted components in between or spaced from each other
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2201/00Indexing scheme relating to printed circuits covered by H05K1/00
    • H05K2201/07Electric details
    • H05K2201/0707Shielding
    • H05K2201/0723Shielding provided by an inner layer of PCB
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/36Assembling printed circuits with other printed circuits
    • H05K3/366Assembling printed circuits with other printed circuits substantially perpendicularly to each other

Description

本発明は光電子増倍管モジュールに関する。
従来、光電子増倍管を筐体内に組み込んでなる光電子増倍管モジュールは、微弱光を検出可能なユニットとして知られている。特許文献1に記載の光電子増倍管モジュールは、光電子増倍管に高圧を印加すると共に、光電子増倍管からの出力信号を信号処理部によって処理している。特許文献2及び特許文献3に記載の光電子増倍管モジュールは、光電子増倍管の光入射面側にシャッターを取り付けることで、光の入射を制御している。これらの光電子増倍管モジュールは、小型でありながら、微弱光検出を可能とする優れた検出器として機能している。
特に、特許文献2に記載の光電子増倍管モジュールは、筐体内に光電子増倍管からの出力信号を増幅するアンプ基板を組み込んでおり、増幅された出力信号を外部に出力することができる。アンプ基板は、光電子増倍管の管軸に平行に配置されている。
特開2004−125656号公報 特開2005−30982号公報 特開2003−130726号公報
しかしながら、上述の光電子増倍管モジュールは更なる小型化が期待されている。本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、更なる小型化を達成した構造の光電子増倍管モジュールを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明に係る光電子増倍管モジュールは、筐体内に固定され、光入射面が筐体の前面側に配置され、管軸の延長線が前面の重心位置から離隔して設けられる光電子増倍管と、筐体内に固定され、基板表面が管軸の延長線と交差するように配置され、光電子増倍管に動作電圧を印加する高圧発生回路基板と、筐体内に固定され、重心位置から管軸に向かう方向とは反対側に位置し、一端部が光電子増倍管の側管に隣接し、基板表面が前記管軸に平行であって、一端部側の領域から流入する前記光電子増倍管の出力信号を処理する信号処理基板とを備え、前記信号処理基板は、前記信号処理基板の前記光電子増倍管に対向する内側面とは逆側に位置する外側面上に設けられ、前記光電子増倍管からの出力信号をデジタル処理するデジタル回路と、前記デジタル回路と前記光電子増倍管及び前記高圧発生回路基板との間に設けられ、グランドに接続された金属層と、を備えていることを特徴とする。
光電子増倍管は高圧発生回路基板からの動作電圧が入力されることにより動作する。光電子増倍管の動作時において、光入射面に光子が入射すると、光電子増倍管はパルス電流を出力する。このパルス電流は、信号処理基板の一端部側の領域から当該信号処理基板に流入して信号処理される。
ここで、光電子増倍管の管軸の延長線は、筐体前面の重心位置からシフトしており、筐体内の逆側にスペースができている。このスペース内に信号処理基板が配置され、また、高圧発生回路基板は少なくとも一部が管軸の延長線上で固定されているので、筐体内の空間を有効に利用することができる。信号処理基板は、光電子増倍管の側管に隣接させることができるので、信号処理基板の管軸方向の長さが長い場合においても、筐体内に納めることが可能となる。したがって、小型化を達成することが可能となる。
また、光電子増倍管の管軸長は、管軸に平行な方向の信号処理基板の寸法よりも短いことが好ましい。この場合には、光電子増倍管の出力側の後方に、高圧発生回路基板を配置するためのスペースを十分に確保することが可能となるため、光電子増倍管、高圧発生回路基板及び信号処理基板を筐体内にコンパクトに収容することができる。
また、信号処理基板は、信号処理基板の光電子増倍管に対向する内側面とは逆側に位置する外側面上に設けられ、光電子増倍管からの出力信号をデジタル処理するデジタル回路と、デジタル回路と光電子増倍管及び高圧発生回路基板との間に設けられ、グランドに接続された金属層とを備えていることが好ましい。
デジタル回路と、光電子増倍管及び高圧発生回路基板との間には、グランドに接続された金属層が介在しているので、小型化を達成しつつ、これらの間を伝播するノイズを抑制することも可能となる。
また、光電子増倍管モジュールは、上記前面を含む筐体側壁の内側面に固定された導電性固定部材を更に備え、導電性固定部材に上記金属層が電気的に接続されるよう信号処理基板が導電性固定部材によって固定され、筐体は導電性材料からなることが好ましい。
この場合、信号処理基板を導電性固定部材によって支持すると共に、金属層を導電性固定部材に電気的に接続することで、導電性材料からなる筐体グランドに金属層を接続するので、小型でノイズ遮蔽効果の優れた光電子増倍管モジュールを提供することができる。
更に、デジタル回路は、光電子増倍管の出力信号が入力される比較器と、比較器から出力される方形波の数に応じたデジタル値を出力する信号処理回路とを備えることが好ましい。上述の構造は、微弱なノイズが問題となるフォトンカウンティングに有効であり、信号処理回路によって方形波の数に応じたでデジタル値を出力することで、光子レベルの光検出が可能となる。
また、光電子増倍管モジュールは、筐体内に固定され、光入射面が前記筐体の前面側に配置され、管軸の延長線が前記前面の重心位置から離隔して設けられる光電子増倍管と、前記筐体内に固定され、基板表面が前記管軸の延長線と交差するように配置され、前記光電子増倍管に動作電圧を印加する高圧発生回路基板と、前記筐体内に固定され、前記重心位置から前記管軸に向かう方向とは反対側に位置し、一端部が前記光電子増倍管の側管に隣接し、基板表面が前記管軸に平行であって、前記一端部側の領域から流入する前記光電子増倍管の出力信号を処理する信号処理基板と、を備え、筐体の前面を含む側壁の内側面に固定され、光電子増倍管の側管の光入射面側の領域を支持するホルダーと、光電子増倍管のステムピン間、及び、光電子増倍管の側管の光入射面とは反対側の領域からホルダーに接触する位置まで塗布された樹脂材料とを備えていることを特徴とする。
この場合、光電子増倍管をホルダーによって確実に保持することができると共に、樹脂材料によって、ホルダーと光電子増倍管との間に粉塵や水滴が入り込むのを防止し、ステムピン間の粉塵や水滴による短絡を防止することができる。また、樹脂材料による絶縁によって、これらに高圧が印加された場合に発生する電磁ノイズを抑制することも可能となる。
本発明の光電子増倍管モジュールによれば、小型化を達成することができる。
以下、実施の形態に係る光電子増倍管モジュールについて説明する。なお、同一要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、実施の形態に係る光電子増倍管モジュールの斜視図である。なお、同図では、蓋部材10Bを筐体本体10Aから外した状態が示されている。また、XYZ三次元座標系を図示の如く設定する。
光電子増倍管モジュール10は、筐体本体10Aと蓋部材10Bとから構成される筐体10Cを備えている。筐体本体10Aは、前面10Aの側方に位置する一対の側壁10AWの外側表面上に、表面から筐体本体10Aの内側に向かうテラス面10ALを有し、テラス面10ALと周囲の側面との間に段差が形成されている。それぞれのテラス面10ALは、Y軸方向に沿って延びている。蓋部材10BのXZ平面内における断面形状は、コの字型であり、天板10BF及び天板10BFのZ軸方向両端からX軸の負方向に延びた一対の側壁板10BWを有している。一対の側壁板10BWのX軸の負方向のそれぞれの端部10BLを、テラス面10AL上に当接させると、側壁板10BWの内側面と筐体本体10Aの側壁10AWの外側面が対面して接触し、図面上方に位置する筐体本体10Aの開放した領域を閉塞する。
筐体10C内には、光電子増倍管1、分圧回路2及びトランス回路3からなる高電圧発生回路、信号入出力基板4、及び信号処理基板5が内蔵されている。
光電子増倍管1は、筐体10C内に固定されており、光入射面1Wとしての面板が筐体10Cの前面10A側に配置されている。光電子増倍管1の管軸の延長線Y1は、前面10Aの重心位置GからZ軸方向に離隔して設けられる。
分圧回路2及びトランス回路3からなる高圧発生回路基板20は、筐体10C内に固定されており、これらを構成する複数の回路基板2A,2B,3Aの各基板表面が管軸の延長線Y1と直交する(交差する)ように配置されている。このように高圧発生回路基板20は、複数の回路基板の集合体であり、光電子増倍管1に動作電圧を印加している。
分圧回路2は、対向配置された回路基板2A及び回路基板2Bからなり、回路基板2Aと回路基板2Bとの間には複数の絶縁スペーサ2S1,2S2が介在している。回路基板2A及び回路基板2B上には、入力された交流電圧を昇圧して直流電圧を生成するためのコッククロフト回路或いは倍電圧整流回路が物理的に分離して搭載されている。倍電圧整流回路は、複数のダイオードとキャパシタから構成され、広義には前段のトランス3Lも含む回路である。本例では、回路基板2A,2Bを縦方向に積層することで、これらを分離し、横方向の寸法を縮小化している。また、回路基板2Aは、分圧機能の主要部を搭載しており、上述のように生成された直流電圧から、光電子増倍管1内の各ダイノードに与える複数の電圧を分圧して生成している。
トランス回路3は、倍電圧整流回路に入力される交流電圧を生成している。トランス回路3は、トランス3L及び制御回路3Iが搭載された回路基板3Aを有しており、回路基板3Aと回路基板2Bとの間には絶縁スペーサ3Sが介在している。制御回路3Iは、トランス3Lの入力側コイルに印加する交流電圧を生成するものであり、例えば制御回路3Iに入力された直流電圧とクロック信号から所定周期の交流電圧を生成する。入力された直流電圧をクロック信号に同期してスイッチングすれば、スイッチング周波数に同期した交流電圧を生成することができ、クロック周波数を適当な可変分周器を用いて変化させると、これに同期してスイッチング周波数を変化させることができる。トランス3Lの出力側コイルには、入出力トランス間の巻き数比に略比例した交流電圧が出力され、昇圧が行われる。
信号入出力基板4は、光電子増倍管モジュール10の内部回路と外部との接続を行うものであり、また、必要に応じてクロック生成回路や発振回路などを備えている。
信号処理基板5は、筐体10C内に固定されており、光電子増倍管1に対し、重心位置Gから管軸(延長線Y1)に向かう方向Z1とは反対側に位置している。信号処理基板5のY軸の負方向の一端部5Eは、光電子増倍管1の側管1Hに隣接しており、信号処理基板5の基板表面は管軸(延長線Y1)に平行である。なお、本例の隣接とは、若干の隙間を有する離隔状態を示す。
このように、光電子増倍管1の管軸の延長線Y1は、筐体前面10Aの重心位置Gからシフトしており、筐体内においてシフトした逆側にスペースができている。このスペース内に信号処理基板5が配置され、また、高圧発生回路基板20は管軸の延長線Y1上で固定されているので、筐体内の空間を有効に利用することができる。信号処理基板5は、光電子増倍管1の側管1Hに隣接させることができるので、信号処理基板5の管軸方向(Y軸方向)の長さが長い場合においても、筐体内に納めることが可能となる。したがって、小型化を達成することが可能となる。
また、光電子増倍管1の管軸長は、管軸に平行な方向(Y軸)の信号処理基板5の寸法よりも短い。この場合には、光電子増倍管1の出力側の後方に、高圧発生回路基板20を配置するためのスペースを十分に確保することが可能となるため、光電子増倍管1、高圧発生回路基板20及び信号処理基板5を筐体10C内にコンパクトに収容することができる。
光電子増倍管1に動作電圧を入力するためのステムピンSPN及びアノードからの出力信号を出力するためのステムピンSPAは、回路基板2Aに固定されている。ステムピンSPAから出力される光電子増倍管1の出力信号は、回路基板2Aを介して、信号処理基板5の一端部5E側の領域に流入する。流入した出力信号は、信号処理基板5によって処理される。
信号処理基板5は、絶縁性基板に複数の配線を形成してなる配線基板5aと、配線基板5a上に搭載されたデジタル回路5Dと、配線基板5aの内部に埋め込まれた金属層5bとを備えている。デジタル回路5Dは、信号処理基板5の光電子増倍管1に対向する内側面とは逆側に位置する外側面上に設けられている。デジタル回路5Dは、光電子増倍管1からの出力信号をデジタル処理する。
金属層5bは、デジタル回路5Dと光電子増倍管1及び高圧発生回路基板20との間に設けられており、グランドに接続されている。デジタル回路5Dと、光電子増倍管1及び高圧発生回路基板20との間には、グランドに接続された金属層5bが介在しているので、モジュールの小型化を達成しつつ、これらの間を伝播するノイズを抑制することができる。特に、デジタル回路5Dは、スイッチングノイズが大きく、光電子増倍管1の出力信号にノイズが重畳しやすい。そのため、光電子増倍管1の近傍に設置する事は困難であったが、金属層5bを設けることにより、ノイズの重畳を抑制し、デジタル回路5Dを光電子増倍管の近傍に設置する事が可能となる。
筐体本体10Aの前面10Aを含む筐体側壁の内側面10AFINには、導電性固定部材P1が固定されている。導電性固定部材P1は、YZ平面内の断面がL字型の部材であり、L字の一辺を含む部分を内側面10AFINに溶接などによって固定しており、また、L字の他方の一辺を含む部分と配線基板5aの一端部を金属製のボルトB1で貫通することによって、配線基板5aを導電性固定部材P1に固定している。金属層5bはボルトB1を介して導電性固定部材P1に電気的に接続されている。換言すれば、信号処理基板5は、金属層5bが導電性固定部材P1に電気的に接続されるように、導電性固定部材P1によって固定されている。なお、導電性固定部材P1が固定される筐体10Cも導電性材料からなる。
上述の構造の場合、信号処理基板5を導電性固定部材P1によって支持すると共に、金属層5bを導電性固定部材P1に電気的に接続することで、導電性材料からなる筐体グランドに金属層5bが接続される。したがって、光電子増倍管モジュール10は、小型であってノイズ遮蔽効果に優れることとなる。
また、光電子増倍管モジュール10は、筐体10Cの前面10Aを含む側壁の内側面10AFINに固定されたホルダー1HLを備えている。ホルダー1HLの外形は、Y軸方向の辺が短く設定された直方体をなしており、ホルダー1HLは、Y軸に沿った円筒面によって規定される貫通孔を有している。ホルダー1HLの貫通孔の内面は、光電子増倍管1の側管1Hの光入射面1W側の領域を支持している。
また、黒色の樹脂材料1Rが、光電子増倍管1のステムピンSPN,SPA間、及び、光電子増倍管1の側管1Hの光入射面1Wとは反対側の領域からホルダー1HLに接触する位置まで塗布されている。
この構造の場合、光電子増倍管1をホルダー1HLによって確実に保持することができると共に、樹脂材料1Rによって、ホルダー1HLと光電子増倍管1との間に粉塵や水滴が入り込むのを防止し、ステムピンSPN,SPA間の粉塵や水滴による短絡を防止することができる。また、樹脂材料1Rによる絶縁によって、これらに高圧が印加された場合に発生する電磁ノイズや動作時の温度変化を抑制することも可能となり、黒色樹脂を用いることで、光入射面1W以外からの光電子増倍管1内への光の入射を遮るとともに、光電子増倍管モジュール10内に入射した迷光の反射を抑制することもできる。
図2は、光電子増倍管モジュール10の回路図である。
上述の高圧発生回路基板20からの動作電圧が光電子増倍管1に入力されると、光電子増倍管1のステムピンSP1、SP2・・・SPNを介して各ダイノードDY1、DY2・・・DYNに動作電圧が与えられ、光電子増倍管1が動作する。なお、光電陰極1Cは、金属製の側管1Hと共にグランドGNDに電気的に接続されており、換言すれば、筐体10Cに接続されている。なお、ダイノードDY1、DY2・・・DYNの後段になるほど電位は高くなり、光電陰極1Cで発生した光電子がアノード1Aに向かうように設定されている。
光電子増倍管1の動作時において、光入射面1Wに光子が入射すると、光電子増倍管1は、ステムピンSPAからパルス電流を出力する。すなわち、光子の入射に応じて光電陰極1Cから出射された光電子は、ダイノードDY1、DY2・・・DYNによって増倍された後、アノード1Aにて収集され、アノード1Aに電気的に接続されたステムピンSPAから、パルス電流として出力される。このパルス電流は、信号処理基板5の一端部5E側の領域から信号処理基板5に流入して信号処理される。
信号処理基板5に搭載されるデジタル回路5Dは、光電子増倍管1から出力されたパルス電流を電圧に変換する電流電圧変換回路5cと、電流電圧変換回路5cの出力電圧が入力される比較器5dとを備えている。すなわち、比較器5dには光電子増倍管1の出力信号が入力される。デジタル回路5Dは、比較器5dの後段に接続された信号処理回路5eを更に備えており、比較器5dから出力される方形波の数に応じたデジタル値を出力する。この方形波の数は、入射した光子数に比例するため、フォトンカウンティングが可能となる。
図3は、光電子増倍管1から出力されるパルス電流又は比較器5dから出力される方形波の1秒当りのパルス数と、入射光量(W)との関係を示すグラフである。このグラフに示されるように、パルス数をカウントすれば、入射光量(W)が検出できることになる。
従来、微弱光を検出する際の光電子増倍管1の出力信号は、アナログ増幅器を用いて増幅することも可能であったが、アナログ増幅器のノイズが光電子増倍管1の出力信号よりも大きい場合には、正確な検出が不可能となる。特に、アナログ増幅器のノイズは、周波数に依存して増大する傾向があるため、上述のようなデジタル回路5Dを用いたフォトンカウンティングが重要となる。
フォトンカウンティングでは、デジタル処理が行われる。すなわち、1つの光子が光電子増倍管1の光電陰極1Cに入射すると、光電子増倍管1からは1つのパルス電流が出力される。従来の装置では、高強度の光が入射した場合、単位時間当たりの入射光子数は、各パルスを分離できない程度に大きいため、出力を連続量として計測していた。一方、微弱光の入射は、時間的に離散した光子の入射と考えることができる。微弱光の場合には、光子の到来間隔は長く、光強度が増大するに伴って、光子の到来間隔が短くなる。
光電子増倍管1からのパルス電流をパルス電圧に変換し、比較器5dに入力する場合、入力されるパルス電圧の波高値が、比較器5dの基準閾値電圧を越えるごとに方形波が出力される。すなわち、時間的に離散して入射する光子と同じ数の方形波が比較器5dからは出力されることとなる。すなわち、デジタル値としての方形波のパルス数をカウントすれば、微弱光が検出できることになる。
信号処理回路5eの構成としては様々なものが考えられる。
図4は、信号処理回路5eの一例を示す回路図である。
比較器5dから出力された方形波電圧は、波形整形回路5eによってパルス幅がそろえられる。波形整形回路5e1出力は可変分周器5eに入力され、可変分周器5eは、設定された分周比に応じて、入力された周波数を低下させる。可変分周器5eの出力はカウンタ5eに入力され、設定時間の間、パルス数が計測され、入射光量をデジタル値として示すデジタル信号が出力されることとなる。
なお、比較器5d及び信号処理回路5eは、ステムピンSPAから遠い位置に配置されていることが好ましく、換言すれば、これらの回路は、上述の基板の一端部5Eよりも、一端部5Eとは逆の一端部に近くなるように配置されており、ステムピンSPAへと放射される電磁ノイズの影響が抑制されている。
なお、方形波出力のみでよい場合には、上述の信号処理回路5eを信号処理基板5には搭載しない構成も可能である。
以上、説明したように、上述の構造は、微弱なノイズが問題となるフォトンカウンティングに有効であり、信号処理回路5eによって方形波の数に応じたデジタル値を出力することで、光子レベルの光検出が可能となる。
図5は、別の実施形態に係る光電子増倍管モジュールの斜視図である。
光電子増倍管1の配置と回路基板2A以外の構造は、上述の実施形態のものと同一である。本例では、光電子増倍管の管軸の延長線をX1とし、延長線X1に沿って光が光電子増倍管の光入射面1Wに入射するものであり、上述の実施形態の光電子増倍管1及び回路基板2AをZ軸回りに90度回転させたものである。
電子増倍管1の管軸の延長線X1は、筐体前面10Aの重心位置Gから方向θZに沿ってシフトしており、筐体10C内においてシフトした逆側にスペースができている。このスペース内に信号処理基板5が配置されている。信号処理基板5の基板表面は、Z軸に垂直であり、長手方向はY軸に平行、幅方向はX軸に平行である。高圧発生回路基板20の少なくとも一部である回路基板2Aは、管軸の延長線X1上で固定されているので、筐体10C内の空間を有効に利用することができる。残りの回路基板2B、3A、4の基板表面は、Y軸に垂直である。この構造の場合、信号処理基板5は、光電子増倍管1の側管1Hに隣接させることができるので、信号処理基板5の管軸方向(X軸方向)の長さが長い場合においても、筐体10C内に納めることが可能となる。したがって、小型化を達成することが可能となる。電流電圧変換回路5cはパルスアンプから構成することができ、比較器5cよりも光電子増倍管1から遠い位置に配置された信号処理回路5eは、デジタル回路から構成されている。
また光電子増倍管1の管軸長は、管軸に平行な方向(X軸)の信号処理基板5の寸法よりも短く、上記と同様にコンパクトな光電子増倍管モジュールが形成されている。なお、入出力回路基板4には、5Vの電源入力用のリード線、グランド用のリード線、信号出力用のリード線、或いは必要に応じて、過大光検出出力を検出するためのリード線が接続されている。
実施の形態に係る光電子増倍管モジュールの斜視図である。 光電子増倍管モジュール10の回路図である。 光電子増倍管1から出力されるパルス電流又は比較器5dから出力される方形波の1秒当りのパルス数と、入射光量(W)との関係を示すグラフである。 信号処理回路5eの一例を示す回路図である。 別の実施形態に係る光電子増倍管モジュールの斜視図である。
符号の説明
1A・・・アノード、1C・・・光電陰極、1HL・・・ホルダー、1W・・・光入射面、1R・・・樹脂材料、1H・・・側管、2・・・分圧回路、3・・・トランス回路、3L・・・トランス、3I・・・制御回路、3S・・・絶縁スペーサ、4・・・信号入出力基板、5・・・信号処理基板、5D・・・デジタル回路、5E・・・一端部、5a・・・配線基板、5b・・・金属層、5c・・・電流電圧変換回路、5d・・・比較器、5e・・・信号処理回路、5e・・・波形整形回路、5e・・・可変分周器、5e・・・周波数電圧変換回路、5e・・・A/D変換回路、10・・・光電子増倍管モジュール、10A・・・筐体本体、10AL・・・テラス面、10A・・・前面、10AW・・・側壁、10AFIN・・・内側面、10B・・・蓋部材、10BW・・・側壁板、10BL・・・端部、10BF・・・天板、10C・・・筐体、20・・・高圧発生回路基板、B1・・・ボルト、DY1・・・ダイノード、P1・・・導電性固定部材、SPN,SPA・・・ステムピン、X1,Y1・・・延長線。

Claims (5)

  1. 筐体内に固定され、光入射面が前記筐体の前面側に配置され、管軸の延長線が前記前面の重心位置から離隔して設けられる光電子増倍管と、
    前記筐体内に固定され、基板表面が前記管軸の延長線と交差するように配置され、前記光電子増倍管に動作電圧を印加する高圧発生回路基板と、
    前記筐体内に固定され、前記重心位置から前記管軸に向かう方向とは反対側に位置し、一端部が前記光電子増倍管の側管に隣接し、基板表面が前記管軸に平行であって、前記一端部側の領域から流入する前記光電子増倍管の出力信号を処理する信号処理基板と、
    を備え
    前記信号処理基板は、
    前記信号処理基板の前記光電子増倍管に対向する内側面とは逆側に位置する外側面上に設けられ、前記光電子増倍管からの出力信号をデジタル処理するデジタル回路と、
    前記デジタル回路と前記光電子増倍管及び前記高圧発生回路基板との間に設けられ、グランドに接続された金属層と、
    を備えていることを特徴とする光電子増倍管モジュール。
  2. 前記光電子増倍管の管軸長は、前記管軸に平行な方向の前記信号処理基板の寸法よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の光電子増倍管モジュール。
  3. 前記前面を含む筐体側壁の内側面に固定された導電性固定部材を更に備え、
    前記導電性固定部材に前記金属層が電気的に接続されるよう前記信号処理基板が前記導電性固定部材によって固定され、前記筐体は導電性材料からなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光電子増倍管モジュール。
  4. 前記デジタル回路は、
    前記光電子増倍管の出力信号が入力される比較器と、
    前記比較器から出力される方形波の数に応じたデジタル値を出力する信号処理回路と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の光電子増倍管モジュール。
  5. 筐体内に固定され、光入射面が前記筐体の前面側に配置され、管軸の延長線が前記前面の重心位置から離隔して設けられる光電子増倍管と、
    前記筐体内に固定され、基板表面が前記管軸の延長線と交差するように配置され、前記光電子増倍管に動作電圧を印加する高圧発生回路基板と、
    前記筐体内に固定され、前記重心位置から前記管軸に向かう方向とは反対側に位置し、一端部が前記光電子増倍管の側管に隣接し、基板表面が前記管軸に平行であって、前記一端部側の領域から流入する前記光電子増倍管の出力信号を処理する信号処理基板と、
    を備え
    前記筐体の前記前面を含む側壁の内側面に固定され、前記光電子増倍管の前記側管の前記光入射面側の領域を支持するホルダーと、
    前記光電子増倍管のステムピン間、及び、前記光電子増倍管の前記側管の前記光入射面とは反対側の領域から前記ホルダーに接触する位置まで塗布された樹脂材料とを備えることを特徴とする光電子増倍管モジュール。
JP2007098742A 2007-04-04 2007-04-04 光電子増倍管モジュール Active JP4891828B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007098742A JP4891828B2 (ja) 2007-04-04 2007-04-04 光電子増倍管モジュール
US12/060,532 US7649163B2 (en) 2007-04-04 2008-04-01 Photomultiplier tube module having high-voltage generating circuit and digital circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007098742A JP4891828B2 (ja) 2007-04-04 2007-04-04 光電子増倍管モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008257987A JP2008257987A (ja) 2008-10-23
JP4891828B2 true JP4891828B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=39826136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007098742A Active JP4891828B2 (ja) 2007-04-04 2007-04-04 光電子増倍管モジュール

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7649163B2 (ja)
JP (1) JP4891828B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8324580B1 (en) * 2011-06-06 2012-12-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Photomultiplier tube with integrated fast analog-to-digital conversion for event derandomizer and digital time stamping
CN110416057B (zh) * 2019-07-31 2022-03-01 深圳麦科田生物医疗技术股份有限公司 光电倍增管屏蔽结构及信号检测装置
US11201041B2 (en) 2020-02-03 2021-12-14 Baker Hughes Holdings Llc Gas electron multiplier board photomultiplier

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1262192A (en) * 1985-04-11 1989-10-03 Riad A. Tawil Radiation detection module
US5187538A (en) * 1990-10-30 1993-02-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Laser doppler velocimeter
JPH05133797A (ja) * 1991-11-12 1993-05-28 Hamamatsu Photonics Kk 光電子増倍管アツセンブリ
JP2003130726A (ja) * 2001-10-19 2003-05-08 Hamamatsu Photonics Kk シャッタ付き光電子増倍管モジュール
JP2004125626A (ja) 2002-10-02 2004-04-22 Hamamatsu Photonics Kk 光量測定装置
JP2005030972A (ja) 2003-07-08 2005-02-03 Hamamatsu Photonics Kk シャッタ付き光電子増倍管モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
US7649163B2 (en) 2010-01-19
JP2008257987A (ja) 2008-10-23
US20080245951A1 (en) 2008-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5771447B2 (ja) 電子増倍器
JP4365844B2 (ja) 荷電粒子線の線量分布測定装置
EP2610626A1 (en) Current detector
JP4891828B2 (ja) 光電子増倍管モジュール
US8013294B2 (en) Charged-particle detector
JP2009300123A (ja) 電流センサ
JP5136736B2 (ja) 放射線画像検出モジュールおよび放射線画像検出装置
KR101894219B1 (ko) 비파괴검사용의 공업용 x선 발생장치
JP6783531B2 (ja) フラッシュ光源装置
JP4636966B2 (ja) 低速電子測定装置
JP2012058199A (ja) 電流検出装置
WO2021075171A1 (ja) 電源モジュールおよび質量分析装置
JP5569842B2 (ja) 放射線検出器及び放射線検出装置
JP2008293918A (ja) 電子管
CN218301509U (zh) 一种内窥镜摄像头模组
Murray Low-cost high-speed pulsed amplifiers for electron, ion and photon detectors
JP2016208641A (ja) 電力変換装置
JP6218876B2 (ja) モジュール部品およびその製造方法
KR102390696B1 (ko) 전류 전압 계측 장치
CN110828277A (zh) 集成式倍增检测装置
CN116206939A (zh) 集成式离散型倍增检测装置
CN116529849A (zh) 高电压模块以及使用该高电压模块的质谱分析装置
JP2008159302A (ja) 避雷構造
WO2019059129A1 (ja) 抵抗器
Smeins et al. STIS 1K x 1K photon counting array detector system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111213

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4891828

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250