JP4891447B1 - 原反への潤滑剤供給具(装置)及び同供給方法 - Google Patents

原反への潤滑剤供給具(装置)及び同供給方法 Download PDF

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Abstract


【課題】印刷機で原反に印刷をする際、事前に原反の断面にシリコンスプレーを吹き付けたり、ベビーパウダーを塗ったりする従来の方法では、印刷をすればするほど多量の粘着剤が印刷機に付着してしまう。この粘着剤を除去する時間と労力とコストは非常に大きい。また、従来の方法では、シリコンスプレーの噴霧が空気中に散布され人が吸引したり、床に撒き散らされ人の健康や作業の安全に悪影響を及ぼした。さらに、従来の方法では、不良品の発生や印刷機の故障の原因ともなった。
【解決手段】液体の潤滑剤と、液体の潤滑剤を入れる潤滑剤容器と、潤滑剤容器に取り付けられ、液体の潤滑剤を塗布する潤滑剤供給部とを具備し、潤滑剤が印刷機により移動する原反の断面に直接塗布されることを特徴とする原反への潤滑剤供給具2個と、それらを接続するシャフトからなり、潤滑剤が印刷機により移動する原反の断面に直接塗布されることを特徴とする潤滑剤供給装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、シール・ラベル印刷機で使用される粘着剤付きの三層からなる原反(原反とは印刷の対象物のこと。本発明では、ロール巻紙状の原反を対象とする。)に対して容易に液体潤滑剤を塗布することのできる潤滑剤供給具(装置)及びその供給方法に関する。
印刷業者が原反(ロール巻紙状のもの)を発注する場合には、スリット幅(印刷に必要な原反の幅)の指定をして原紙メーカーに発注するケースとスリット幅の指定をしないで原紙メーカーに発注するケースがある。前者の場合、原紙メーカーやその代理店がスリッター機で原反をスリット幅に加工し、後者の場合、印刷業者が自ら原反をスリット幅に加工する(図7、図8)。図7は、スリッター機の上刃15と下刃16の図であり、原反6はスリッター機の上刃15と下刃16の間を通り切断される(図8)。図8の中央部の原反6が印刷に必要な幅に切断された原反であり、その両側に細長く伸びている原反6は印刷に必要のない原反である。必要な幅に切断された原反6は、印刷機に設置され、印刷機の紙送り装置により回転して送り出され、印刷に供される。
最新の印刷機(シール・ラベル印刷専用機)は、一定径のシリンダーを用いて、それを回転させながら高速で印刷を行う方式が主流である。この場合、印刷面の面積は、シリンダー1回転分の面積となり、それよりも小さい面積の印刷をする場合には、印刷のされない余白部分が原反に生じてしまう。そこで、予め設定した長さだけ原反を送り出し、そのうち印刷されない余白部分については原反を巻き戻す機能を有するサーボモーターが紙送り装置として使用されている。
ところで、シール・ラベル印刷用に用いられる原反は、基本的に上紙(表面基材)17、粘着剤18、台紙(セパレーター)19の三層からなっている(図11)。原反は、一般に1100ミリメートル幅の上紙17に水溶性粘着剤18や溶剤性粘着剤18を用途に合わせて付着させ、これに台紙19を貼り合わせて製造され、注文に応じ、スリッター機により任意の幅にカットされる。上紙17を台紙19から剥ぐと、粘着剤18が上紙17に付着しているため、諸々の商品又は部品に貼り付けることが可能となる(図11)。このため、ロール巻紙状の原反の断面(両側側面)7には必ず粘着剤18が表に露出している(図12)。
前記のように、印刷業者がロール巻紙状の原反を使用して印刷をする場合、原紙メーカー、その代理店、印刷業者のいずれかの段階で、原反はスリッター機により印刷物に適した幅に切断される(図8)。しかし、スリッター機の鋭利な上刃15と下刃16の組み合わせで原反6を切断しても、上紙17と台紙19の間の粘着剤18は原反6の断面(両側側面)7に露出したままである。
その原反6を印刷機に設置して印刷をする場合、原反6はサーボモーターを使った紙送り装置により送り出され、印刷機内の各部に設けられた紙ガイド12を通り、前進・後退を繰り返しながら高速で進んでいく(図5、図6)。原反6が高速で紙ガイド12の左右の紙ガイド柱14の間を前進・後退を繰り返す際の抵抗により、原反6の断面7に付着している粘着剤18が少しずつ紙ガイド12の紙ガイド柱14に付着していく(図13)。粘着剤18が紙ガイド12に付着する量は、原反の長さが長ければ長いほど多くなり、印刷機を使用する時間が長ければ長いほど多くなる。
また、最新の間欠輪転機は、重ね刷りが可能になるように、一色刷る度に紫外線を照射して瞬時に乾燥させている。この紫外線を出す紫外線ランプの発熱量は非常に高く、原反や印刷機の各部分は高温となる。この熱のため、原反6の粘着剤18は流動性を増し、原反6の断面7からより多く粘着剤18がはみ出すことになる。このようにして原反6の断面7からはみ出した粘着剤18は、印刷機の各部(とりわけ紙ガイド12)に付着する(図13)。
そこで、原反6の粘着剤18が印刷機内の各部(とりわけ紙ガイド12)に付着することがないようにするために多用されているのが、高圧ガスを使用したシリコンスプレー20とベビーパウダー21である。例えば、原反6を印刷機に設置する前に、シリコンスプレー20を印刷機の各部分(とりわけ紙ガイド12)や原反6の断面7に噴射し、原反6が印刷機内を通る時の抵抗を減らし、粘着剤18が紙ガイド12等に付着することを防止している。あるいは、原反6を印刷機に設置する前に、ベビーパウダー21をスポンジ22等に着けて原反6の断面7に塗り、原反6が印刷機内を通る時の抵抗を減らし、粘着剤18が紙ガイド12等に付着することを防止している(図12)。
先行技術文献情報について、出願人が調査をした限り、先行技術文献は見つからない。印刷機に潤滑剤を供給する装置及び方法については、特開2007―301997号公報などがあるが、本発明との関連性はない。出願人が知っている先行技術は、前記背景技術記載のとおり(シリコンスプレーとベビーパウダーを原反の断面に塗布すること)である。
前記の原反の断面に高圧ガスを使用したシリコンスプレーを吹き付けたり、ベビーパウダーを塗ったりする方法では、その効果が十分でなく、多量の粘着剤が印刷機(とりわけ紙ガイド)に付着してしまう。この粘着剤を除去する時間と労力とコストは非常に大きい。
また、ベビーパウダーの場合、その粉が空気中に散布され、人が粉を吸引してしまったり、床に粉が撒き散らされてしまったりする。シリコンスプレーの場合も、高圧ガスの噴霧が空気中に拡散して人が吸引したり、床にまき散らされたりする。ベビーパウダーやシリコンスプレーの噴霧が床に撒き散らされた場合、床が滑りやすくなり転倒の危険が生じる。このように、ベビーパウダーやシリコンスプレーの使用は、人の健康や作業の安全に悪影響を及ぼす。床に落ちたベビーパウダーやシリコンは、掃除する必要もある。
さらに、ベビーパウダーを使用した場合、微細な粉が印刷面や印刷機の部品に付着し、不良品の発生や印刷機の故障の原因ともなる。
シリコンスプレーの場合、噴射される液剤が原反の断面に対して均一に塗布されないという問題もある。
シリコンスプレーの高圧ガスの弊害を防ぐために、空気圧を利用したシリコンスプレーもあるが、使用のたびに空気を容器内に送り込む作業が必要となり、非常に不便である。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のような手段をとった。第1の手段は、液体の潤滑剤と、液体の潤滑剤を入れる潤滑剤容器と、潤滑剤容器に取り付けられ、液体の潤滑剤を塗布する潤滑剤供給部とを具備し、潤滑剤が印刷機により移動する原反の断面に直接塗布されることを特徴とする原反への潤滑剤供給具である。
第2の手段は、第1の手段記載の潤滑剤供給具2個と、2個の潤滑剤供給具を接続するシャフトを具備し、潤滑剤が印刷機により移動する原反の断面に直接塗布されることを特徴とする原反への潤滑剤供給装置である。
第3の手段は、潤滑剤供給具がシャフトに沿って移動可能となる移動手段を具備し、潤滑剤が印刷機により移動する原反の断面に直接塗布されることを特徴とする第2の手段記載の原反への潤滑剤供給装置である。
第4の手段は、液体の潤滑剤が印刷機により移動する原反の断面に直接塗布されることを特徴とする第1の手段から第3の手段のいずれか記載の潤滑剤供給具または潤滑剤供給装置を使用した潤滑剤供給方法である。
上記解決手段のうち第1の手段から第4の手段では、潤滑剤供給具又は潤滑剤供給装置の潤滑剤供給部から印刷機により移動する原反の断面に直接液体の潤滑剤が塗布される。このような手段をとることにより、液体の潤滑剤が原反の断面に均一に塗布され、粘着剤が印刷機(とりわけ紙ガイド)に付着することを防ぐと共に、潤滑剤が空中に散布されたり、床に落ちたり、印刷物や印刷機の部品に付着することを防ぐことができる。
また、第1の手段では、潤滑剤供給具を印刷機の紙ガイドに設置する等して印刷機により移動する原反の断面に液体の潤滑剤を直接塗布する(図14、図15)。紙ガイドに設置するときは、両側の紙ガイドにそれぞれ1個ずつの潤滑剤供給具を設置することによあり、原反の両側の断面に液体の潤滑剤を塗布することが可能となる。第2の手段では、潤滑剤供給具2個がシャフトに接続される。潤滑剤供給具2個を原反の紙幅と同じ幅に置いて、向かい合わせてシャフトに接続することにより(図1)、原反の両側の断面に容易に液体の潤滑剤を塗布することが可能となる。第3の手段では、潤滑剤供給具がシャフトに沿って移動可能なため、原反の紙幅に合わせて2個の潤滑剤供給具の距離を自由に調整することが可能となり、どのような紙幅の原反にも、その両側の断面に液体の潤滑剤を塗布することが容易になる(図3)。
本発明には以下のような効果がある。第一に、原反から粘着剤がはみ出して印刷機(とりわけ紙ガイド)に付着することを防ぐことができる。これにより、粘着剤を除去する時間と労力とコストを削減できる。
また、ベビーパウダーの粉やシリコンスプレーの噴霧が空気中に拡散することがなく、それらを人が吸引することがなくなる。それらが床に落ちて床が滑りやすくなる等の危険もなくなり、床に落ちたベビーパウダーやシリコンを掃除する必要もなくなる。
ベビーパウダーの粉が印刷物や印刷機の部品に付着し、それによる不良品の発生や印刷機の故障も防ぐことができる。
シリコンスプレーによる噴射の場合のように原反の断面に対して均一にシリコンが塗布されないという問題もなくなる。
粘着剤が印刷機に付着することがないので、その分原反を送り出す時の抵抗がなくなり、印刷の精度が向上する。
本発明の実施形態1の正面図 本発明の実施形態1の断面図 本発明の実施形態2の正面図 本発明の実施形態2の断面図 紙ガイドの斜視図 紙ガイドを原反が通過している図 スリッター機の上刃と下刃の図 スリッター機で原反をカットしている図 スリッター機による潤滑剤の供給図 印刷機設置前の原反への潤滑剤の供給図 原反の構造図 背景技術を示した図 紙ガイドに付着した粘着剤を示した図 本発明の実施形態の正面図 本発明の実施形態の正面一部断面図 本発明の実施形態の正面中央断面図 本発明の実施形態の正面図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態の正面図である。液体の潤滑剤(本実施形態では、ウオーターシリコンを使用)5と液体の潤滑剤5が入った潤滑剤容器1に潤滑剤供給ヘッド2が結合している。潤滑剤供給ヘッド2は、潤滑剤供給部に相当するものであり、潤滑剤溜まり場用フェルト3とステンレス鋼金網4からなっている。潤滑剤溜まり場用フェルト3は、潤滑剤吸い上げ布9と結合しており、液体の潤滑剤5は、潤滑剤吸い上げ布9を伝わって潤滑剤溜まり場用フェルト3に自動的に移動する。潤滑剤吸い上げ布9は、液体の潤滑剤5を潤滑剤供給ヘッド2(潤滑剤供給部)に送るための潤滑剤移動手段となっている。潤滑剤溜まり場用フェルト3に移動した液体の潤滑剤5は、ステンレス鋼金網4を通って原反の断面7に供給される。これらが全体として潤滑剤供給具11となっている。
図1に示す通り、潤滑剤供給具11は左右に一つずつ存在する。図2は、図1のA−A断面図であるが、そこには図1の左側の潤滑剤供給具11の右側面図が示されている。潤滑剤供給具11にはスライド保持シャフト8との接続部23があり、そこで潤滑剤供給具11とスライド保持シャフト8が接続される。図2では、潤滑剤供給具11の背後が突き出ており、そこに穴10が開いている。スライド保持シャフト8はその穴10を通っている。ここが接続部23である。こうして、二つの潤滑剤供給具11は、接続部23においてスライド保持シャフト8と接続され、原反6の両側の断面7に液体の潤滑剤5を供給することができるように向かい合って対置される(図1)。
潤滑剤供給具11は、スライド保持シャフト8に沿って移動(スライド)させることができる。図1では、潤滑剤供給具11は、スライド保持シャフト8に沿って左右に移動する。これにより、あらゆる原反6の紙幅に応じ液体の潤滑剤5を供給することができる。潤滑剤供給具11の移動は、接続部23の穴10に断面積のより小さいスライド保持シャフト8を通すことにより可能となる。この部分が、潤滑剤供給具11をシャフト8に沿って移動可能となるようにした移動手段である。
図3は、2つの潤滑剤供給具11を原反6の紙幅に調整して、紙ガイド12の手前に設置し、印刷機の紙送り装置により送り出された原反6が2つの潤滑剤供給具11の間を通り、原反6の両側の断面7に液体の潤滑剤5が塗布され、その後原反6が紙ガイド12を通って移動している図である。図3では、原反6は下から上に向かって移動している。これにより、原反6が印刷機内を移動するのに合わせて、紙ガイド12の手前で原反6の両側の断面7に液体の潤滑剤5を供給することができる。なお、潤滑剤供給具11を含む潤滑剤供給装置は、スライド保持シャフト8を印刷機に固定させることにより、印刷機に設置する。
図4は、図3のB―B断面図である。印刷機内を移動する原反6が潤滑剤供給具11の潤滑剤供給ヘッド2を通り、紙ガイド12の紙ガイドシャフト13を通り移動している。
原反6は、印刷機の紙送り装置により高速で移動し、その際、原反6の両側の断面7に付着している粘着剤18は紙ガイド12に付着してしまう(図13)。しかし、本実施形態では、原反6が紙ガイド12を通る前に、液体の潤滑剤5が潤滑剤吸い上げ布9を通じて潤滑剤溜まり場用フェルト3に移動し、そこからステンレス鋼金網4を通って原反6の両側の断面7に直接塗布される。このようにして、原反6が紙ガイド12を通る前に、液体の潤滑剤5が移動する原反6の断面7に常時直接塗布されるため、紙ガイド12に粘着剤18が付くことを防止することができる。
印刷機内には紙ガイド12が複数あるので、原反6の移動(進行)にあわせて、各紙ガイドの手前にそれぞれ潤滑剤供給具11を原反の紙幅に応じて左右に一つずつ設置すれば、本発明の効果を一番よく発揮することができる。つまり、そうすることにより、原反6が各紙ガイド12を通る前に液体の潤滑剤5が原反6の両側の断面7に塗布されるので、各紙ガイド12へ粘着剤18が付くことを防止すると共に、空気中への潤滑剤の拡散や床面への落着を防止する等の本発明の効果を最もよく発揮することができる。
実施例を図14に基づき説明する。図14では、紙ガイド12の左右の紙ガイド柱14に潤滑剤容器保持具24がそれぞれ結合(取付け)されている。そして左右の潤滑剤容器保持具24の上にはそれぞれ潤滑剤供給具11が設置されている。潤滑剤供給具11の構造は、図1、図2等で説明したものと同一である。紙ガイド柱14は、印刷に必要な紙幅に応じて左右に移動させることができるため、紙ガイド柱14を移動させることにより、潤滑剤容器保持具24が移動し、それによって潤滑剤供給具11も左右に移動する。こうして、印刷する紙幅に応じて、移動する原反6の両側の断面7に液体の潤滑剤5を直接塗布することができる。潤滑剤容器保持具24は、潤滑剤供給具11が設置でき、紙ガイド12に結合(取付け)することのできるものであれば、材質や形状を問わない。潤滑剤容器保持具24と紙ガイド12の結合(取付け)方法は、例えばネジ、ボルトやナットで潤滑剤容器保持具24と紙ガイド柱14を結合することが考えられるが、結合(取付け)ができれば、その方法に限定はない。図14の実施例でも、図3の場合と同じ効果が得られる。
別の実施例を図15から図17に基づき説明する。図15と図16は、潤滑剤供給具11を紙ガイド柱14に組み込んだ実施例である。図17は、紙ガイド柱14に組み込まれている潤滑剤供給具11の正面図である。
まず、図17により潤滑剤供給具11について説明する。潤滑材容器1の中に液体の潤滑剤5が入っており、その潤滑剤5は管25を通って潤滑剤供給ヘッド2に伝わる。潤滑剤供給ヘッド2は、潤滑剤溜まり場用フェルト3とステンレス鋼金網4からなっている。管25は、液体の潤滑剤5を潤滑剤溜まり場用フェルト3(潤滑剤供給部)に送るための潤滑剤移動手段となっている。液体の潤滑剤5は、潤滑剤溜まり場用フェルト3からステンレス鋼金網4を通って原反6の断面7に供給される。バネ26は、必須の構成要素ではないが、潤滑剤供給具11を紙ガイド柱14の中に組み込んだ時にステンレス鋼金網4が適切に原反6の断面7に接するように調整する役割を果たす。潤滑剤移動手段は、管25に限定されるものではなく、潤滑剤容器1から潤滑剤溜まり場用フェルト3に液体の潤滑剤5を移動させることができればどのような手段でもよい。
図15は、図17の潤滑剤供給具11を紙ガイド柱14に組み込んだ状態で原反6が紙ガイド12を移動している時の正面図である。左側の紙ガイド柱14だけが断面図となっている。右側の紙ガイド柱14では、潤滑剤容器1が見えるものの、潤滑剤供給ヘッド2や管25、バネ26は紙ガイド柱14の中に組み込まれていて見えない。潤滑剤供給具11を紙ガイド柱14に組み込むためには、紙ガイド柱14の加工が必要となる。紙ガイド柱14は、取り外しが可能であるため、既存の紙ガイド柱14を取り外し、潤滑剤供給具11を組み込んだ紙ガイド柱14と取り替えることもできる。
図16は、図15のC―C断面図である。原反6は、図16の下から上に向かって移動している。原反6が潤滑剤供給ヘッド2のステンレス鋼金網4を通過する時に、液体の潤滑剤5が移動する原反6の断面7に供給される。
本発明の実施例は上記のものに限定されるものではなく、本発明の趣旨に反しない限り様々な実施例が考えられる。例えば、液体の潤滑剤5はウォーターシリコンに限るものではなく、液体の潤滑剤であれば限定はない。潤滑剤容器1内の潤滑剤を潤滑剤供給部に伝える潤滑剤移動手段も、上記実施例に限定されるものではなく、機械的な方法を用いて液体の潤滑剤を潤滑剤供給部に自動的に伝えてもよいし、さらには、電気機器を用いて自動的に液体の潤滑剤を潤滑剤供給部に伝えてもよい。潤滑剤供給部も、本実施例では潤滑剤溜まり場用フェルト3を使用したが、それらに限定されない。液体の潤滑剤5を原反6に塗布することが可能なものであれば何でもよい。スライド保持シャフト8の形状や接続部23の穴10の形状にも限定はない。上記実施例は、四角柱状のものであるが、例えば六角柱状でも円柱状でもよい。潤滑剤供給具11とスライド保持シャフト8との接続方法についても、様様な方法が考えられ、限定はない。例えば、図2の接続部23を潤滑剤容器1の一面に上下二つ設け、スライド保持シャフト8も二つ用意し、上下の穴10にそれぞれスライド保持シャフト8を通してもよい。潤滑剤供給具11をスライド保持シャフトで移動(スライド)させる移動手段も、原反の紙幅に応じて二つの潤滑剤供給具11の距離を変えるという点が重要なのであり、移動(スライド)させる方法や仕組みに限定はない。
なお、図7から図10により、スリッター機による潤滑剤の供給例と印刷機設置前の原反への潤滑剤の供給例について説明する。図7は、スリッター機の上刃15と下刃16である。スリッター機により原反6を適当な幅に切断する。図8は、スリッター機の上刃15と下刃16を使って原反6を適当な幅に切断している図である。図9は、スリッター機により原反6を適当な幅に切断する際に、潤滑剤供給具11を使用して液体の潤滑剤5を原反6の両側の断面7に塗布している図である。
図9で使用している潤滑剤供給具11の潤滑剤供給ヘッド2は潤滑剤溜まり場用フェルト3のみからなっている。潤滑剤供給具11のその余の構造は、図1から図4に示した潤滑剤供給具11の構造と同一である。図9では、潤滑剤供給ヘッド2からスリッター機の上刃15に液体の潤滑剤5を塗布し、上刃15が原反6を切断する時に上刃15に付いた液体の潤滑剤5が原反6の両側の断面7(切断面)に直接塗布される(図1から図4では、潤滑剤供給具11の潤滑剤供給ヘッド2から原反6の両側の断面7に直接液体の潤滑剤5を塗布していた点が異なる。)。なお、潤滑剤供給具11を含む潤滑剤供給装置は、スライド保持シャフト8をスリッター機に固定させることにより、スリッター機に設置する。
図9のようにスリッター機で原反6を適当な幅に切断する段階で、原反6の両側の断面7に液体の潤滑剤5を塗布することにより、図1から図4の実施形態と同様の効果を発揮することができる。
10では、液体の潤滑剤5と液体の潤滑剤5を入れた潤滑剤容器1と液体の潤滑剤5を吸い上げる潤滑剤吸い上げ布9と潤滑剤供給ヘッド2を備えた潤滑剤供給具11により、ロール巻紙状の原反6の断面7に直接液体の潤滑剤5を塗布している。この作業は、印刷機に原反6を設置する前に手作業で行うことになる。潤滑剤供給ヘッド2は、フェルトでもよいし、液体を通過させるように微小な穴を多数あけたラバーキャップでもよいし、液体の潤滑剤5を塗布することのできるものであれば、限定はない。このように潤滑剤供給具11を使用して手作業で液体の潤滑剤5を直接原反6の両側の断面7に塗布する方法でも、紙ガイド12へ粘着剤18が付くことを防止できると共に、空気中への潤滑剤の拡散や床面への潤滑剤の落着を防止する等の効果を発揮することができる。
1 潤滑剤容器、2 潤滑剤供給ヘッド、3 潤滑剤溜まり場用フェルト、4 ステンレス鋼金網、5 液体の潤滑剤、6 原反、7 原反の断面、 8 スライド保持シャフト、9 潤滑剤吸上げ布、10 穴、11 潤滑剤供給具、12 紙ガイド、13 紙ガイドシャフト、14 紙ガイド柱、15 上刃、16 下刃、17 上紙、18 粘着剤、19 台紙、20 シリコンスプレー、21 ベビーパウダー、22 スポンジ、23 接続部、24 潤滑剤容器保持具、25 管、26 バネ

Claims (4)

  1. 液体の潤滑剤と、液体の潤滑剤を入れる潤滑剤容器と、潤滑剤容器に取り付けられ、液体の潤滑剤を塗布する潤滑剤供給部とを具備し、潤滑剤が印刷機により移動する原反の断面に直接塗布されることを特徴とする原反への潤滑剤供給具
  2. 請求項1記載の潤滑剤供給具2個と、2個の潤滑剤供給具を接続するシャフトを具備し、潤滑剤が印刷機により移動する原反の断面に直接塗布されることを特徴とする原反への潤滑剤供給装置
  3. 潤滑剤供給具がシャフトに沿って移動可能となる移動手段を具備し、潤滑剤が印刷機により移動する原反の断面に直接塗布されることを特徴とする請求項2記載の原反への潤滑剤供給装置
  4. 潤滑剤が印刷機により移動する原反の断面に直接塗布されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載の潤滑剤供給具または潤滑剤供給装置を使用した潤滑剤供給方法
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