JP4891025B2 - 分散樹脂、分散体及びインクジェット用顔料インク - Google Patents
分散樹脂、分散体及びインクジェット用顔料インク Download PDFInfo
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Description
例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等のアルキルオキサイド化合物;
(メタ)アクリルアミドやその誘導体等;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等の水酸基末端ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート;
メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート;
NKエステルM90−G(製品名、新中村化学製);
ブレンマー50POEP800B(製品名、日本油脂製)等のアルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリル酸エステル;
2−フェノキシエチレングリコール(メタ)アクリレート等のエチレンオキサイドやプロピレンオキサイドが付加された(メタ)アクリレート等である。
ポリエステル共重合体を形成するポリアルコール化合物とポリカルボン酸化合物;
ポリウレタン共重合体を形成するポリエーテル化合物、ポリエステル化合物、ポリイソシアネート化合物;
ポリペプチド共重合体を形成する種々のアミノ酸、ポリ多糖を形成する種々の糖類等である。
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、
n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、
2−エチル−ヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、等のアルキル(メタ)アクリレート;
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニルアクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート等の脂環式化合物の(メタ)アクリレート等の疎水性官能基を有するビニル化合物が挙げられる。上記に挙げたような疎水性官能基を有する単量体を原料として用いた場合は、分散樹脂が粒子表面に物理的に吸着するために必要な機能を付加できる。このため、粒子の分散安定性を向上させるには、上記に挙げたような疎水性官能基を有する単量体ユニットが共重合体中に含まれていることが好ましい。
RAVEN1255(コロンビア製);
REGAL330R、400R、660R、MOGUL L(以上、キャボット製);
Nipex 160IQ、Nipex170IQ、Nipex180IQ、Nipex75、Printex 95、Printex 90、Printex 35、Printex U(以上、デグサ製)等がある。
キナクリドン固溶体、C.I.Pigment Violet 19等が挙げられる。又、シアンの顔料としては、例えば、C.I.Pigment Blue 1、2、3、15:3、15:4、16、22、C.I.Vat Blue 4、6等が挙げられる。更に、上記以外の色の顔料を用いることもできるが、その場合も含め、何れの顔料も各色インクおいて単独でも、2つ以上の顔料を混合してもよい。勿論、本発明は、これらに限られるものではない。又、以上の他、自己分散型顔料等、新たに製造された顔料も使用することが可能である。
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;
アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;
テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;
エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2乃至6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;
グリセリン;
エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;
N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等
が挙げられる。前記の水溶性有機溶剤の中でも、ジエチレングリコール等の多価アルコール、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテルが好ましい。
[実施例1]
本実施例では、非イオン系親水性官能基を有する単量体が共重合した環状構造セグメント(以下、環状構造セグメント)が、主鎖の疎水性セグメントから分岐してなるグラフト共重合体で構成された分散樹脂の例について述べる。
(環状構造セグメントB1の合成)
本実施例では、環状構造セグメントに、2−ヒドロキシエチルアクリレートを重合してなる重合体を使用した。その合成方法は、Polymer Bulletin,2001,47,25に記された方法を用いた。当該報文で用いられているメチルメタクリレートを、2−ヒドロキシエチルアクリレートに代えて重合を行った。合成した2−ヒドロキシエチルアクリレートが重合されてなる環状構造セグメントは、数平均分子量が2,184であった。又、2−ヒドロキシエチルアクリレートの重合度は21であった。
疎水性官能基を有する単量体として、スチレンを70部、n−ブチルメタクリレート10部、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートを5部用いた。ラジカル重合開始剤には、アゾビスイソブチロニトリルを4部用いた。上記した単量体原料と、重合開始剤との混合物を、トルエン中に滴下してラジカル重合を行った。このときの重合条件は、重合温度を80℃とし、N2還流下で滴下時間は20時間とした。滴下終了後、更に3時間80℃に保ち、重合反応を行った。その後、室温まで冷却し、減圧乾燥して主鎖共重合体C1を得た。得られた主鎖共重合体C1の数平均分子量は5,800であった。
上記で作製した環状構造セグメントB1を20部と、85部の主鎖共重合体C1とをトルエン800部中に溶解した。次に、70℃に加熱して環状構造セグメントB1のヒドロキシル基と、主鎖共重合体C1中のイソシアネート基との間で結合を行った。その後、ヘキサン1,000部中に反応物を展開して、未反応物を沈殿精製により取り除き、減圧乾燥して分散樹脂A1とした。このようにして合成した分散樹脂A1の数平均分子量は、10,000であった。
(酸化チタン分散液t1の作製)
上記で合成した分散樹脂A1を含む上記の成分を混合し、ウォーターバスで70℃に加温し、樹脂分を完全に溶解させる。この溶液に酸化チタン粒子(MT−100SA、テイカ製)15部を加え、30分間プレミキシングを行った。その後、下記の条件で分散処理を行って酸化チタン分散液t1を得た。得られた酸化チタン分散液t1の平均粒子径を粒度分布測定装置(大塚電子製 FPAR−1000)により測定したところ、60nmであった。
・粉砕メディア:ジルコニアビーズ、0.05mm径(ニッカトー製)
・粉砕メディアの充填率:70%(体積比)
・粉砕時間:1時間
[80度保存前後の平均粒子径測定]
酸化チタン分散液t1の保存安定性は、下記の方法及び基準で評価した。上記で得た酸化チタン分散液t1を密閉容器に入れ、80℃の恒温槽に24時間放置した。この試験前後での平均粒子径を粒度分布測定装置(大塚電子製 FPAR−1000)により、それぞれ測定した。そして、それぞれの測定値である平均粒子径PD1(試験前)と、PD2(試験後)との比、RPD=PD2/PD1を求め、得られたRPDを用いて下記の基準で評価した。評価結果は表1に示した。
◎:0.9<RPD≦1.2
○:0.8<RPD≦0.9、1.2<RPD≦1.4
△:0.7<RPD≦0.8、1.4<RPD≦1.8
×:RPD≦0.7、1.8<RPD
本実施例では、環状構造セグメントのみからなる分散樹脂の例について述べる。
実施例1で合成した環状構造セグメントB1の合成方法と同様の方法で、環状構造セグメントのみからなる分散樹脂A2を合成した。具体的には、単量体原料として、2−ヒドロキシエチルアクリレート80mmolと、メチルメタクリレート40mmolとを用いて共重合体を得た。合成された分散樹脂A2は、環状構造を有する共重合体であり、2−ヒドロキシエチルアクリレートとメチルメタクリレートが共重合されてなるもので、数平均分子量が23,500であった。共重合体を構成している2−ヒドロキシエチルアクリレートの重合度は150であり、メチルメタクリレートの重合度は90であった。分散樹脂A2(即ち、環状構造セグメント)に占める2−ヒドロキシエチルアクリレートの質量比は66質量%である。
(酸化チタン分散液t2の作製と評価結果)
実施例1での分散樹脂A1を、上記で得た分散樹脂A2に代えて、実施例1の方法に従って酸化チタン分散液t2を作製した。その平均粒子径は80nmであった。酸化チタン分散液t2について実施例1と同様に評価し、得られた結果を下記表2に示した。
<分散樹脂A3の作製>
本実施例では、環状構造セグメントが、主鎖の疎水性セグメントから分岐してなるグラフト共重合体で構成された分散樹脂の例について述べる。
実施例1の環状構造セグメントB1の合成方法と同様の方法で、原料として、2−ヒドロキシエチルアクリレート20mmolとメチルメタクリレート10mmolとを用い、環状構造セグメントB2を得た。得られた環状構造セグメントB2は、環状構造を有する共重合体であり、2−ヒドロキシエチルアクリレートとメチルメタクリレートが共重合されてなるものであり、環状構造セグメントB2の数平均分子量は4,000であった。環状構造セグメントB2を構成する2−ヒドロキシエチルアクリレートの重合度は25、メチルメタクリレートの重合度は15であった。環状構造セグメントB2に占める2−ヒドロキシエチルアクリレートの質量比は、66質量%であった。
上記で作製した環状構造セグメントB2と、実施例1で合成した主鎖共重合体C1とを用い、実施例1で合成した分散樹脂A1の合成方法と同様の方法で、分散樹脂A3を合成した。この際、環状構造セグメントB2を50部と、主鎖共重合体C1を50部用いた。作製された分散樹脂A3は、環状構造セグメントB2が、疎水性官能基を有する主鎖共重合体C1から分岐した構造であり、数平均分子量は20,000であった。
(酸化チタン分散液t3の作製と評価結果)
実施例1での分散樹脂A1を、上記で得た分散樹脂A3に代えて、実施例1の方法に従って酸化チタン分散液t3を作製した。その平均粒子径は80nmであった。酸化チタン分散液t3について実施例1と同様に評価し、得られた結果を下記表3に示した。
本実施例では、単量体の組成が異なる2種類の環状構造セグメントが、それぞれ主鎖の疎水性セグメントから分岐してなるグラフト共重合体で構成された分散樹脂の例について述べる。
(環状構造セグメントB3の合成)
実施例1の環状構造セグメントB1を合成した方法と同様の方法で、原料として、2−ヒドロキシエチルアクリレート20mmolと、n−ブチルアクリレート10mmolとを用い、環状構造セグメントB3を得た。得られた環状構造セグメントB3は、環状構造を有する共重合体であり、2−ヒドロキシエチルアクリレートと、n−ブチルアクリレートが共重合されてなるものであり、その数平均分子量は3,500であった。環状構造セグメントB3を構成する2−ヒドロキシエチルアクリレートの重合度は20であり、n−ブチルアクリレートの重合度は11であった。従って、環状構造セグメントB3の重合度は31である。環状構造セグメントB3に占める2−ヒドロキシエチルアクリレートの質量比は、60質量%であった。
上記で得た環状構造セグメントB3と、実施例3で使用した環状構造セグメントB2と、実施例1で使用した主鎖共重合体C1を用い、実施例1の分散樹脂A1を合成した方法と同様の方法で、分散樹脂A4を合成した。その際、環状構造セグメントB2を25部、環状構造セグメントB3を25部、主鎖共重合体C1を50部用いた。得られた分散樹脂A4は、環状構造セグメントB2と環状構造セグメントB3とが、主鎖共重合体C1から分岐した構造のものであった。その数平均分子量は、18,000であった。
(酸化チタン分散液t4の作製と評価結果)
実施例1での分散樹脂A1を、上記で得た分散樹脂A4に代えて、実施例1の方法に従って酸化チタン分散液t4を作製した。その平均粒子径は80nmであった。この酸化チタン分散液t4について実施例1と同様に評価し、得られた結果を下記表4に示した。
本実施例では、単量体組成が同一で、その重合度が異なる2種類の環状構造セグメントが、それぞれ主鎖の疎水性セグメントから分岐してなるグラフト共重合体で構成された分散樹脂の例について述べる。
(環状構造セグメントB4の合成)
実施例1の環状構造セグメントB1を合成した方法と同様の方法で、原料として、2−ヒドロキシエチルアクリレート40mmolとn−ブチルアクリレート20mmolとを用い、環状構造セグメントB4を得た。得られた環状構造セグメントB4は、環状構造を有する共重合体であり、2−ヒドロキシエチルアクリレートとn−ブチルアクリレートとが共重合されてなるもので、数平均分子量が7,000であった。環状構造セグメントB4を構成する2−ヒドロキシエチルアクリレートの重合度は40であり、n−ブチルアクリレートの重合度は22であった。又、環状構造セグメントB4に占める2−ヒドロキシエチルアクリレートの質量比は60質量%であった。
上記で得た環状構造セグメントB4と、実施例4で用いた環状構造セグメントB3と、実施例1で用いた主鎖共重合体C1とを用い、実施例1で用いた分散樹脂A1を合成した方法と同様の方法で、分散樹脂A5を合成した。上記で用いた環状構造セグメントB3と環状構造セグメントB4とは、互いに、組成が同じで重合度の異なる環状構造セグメントである。分散樹脂A5の合成には、環状構造セグメントB3を25部と、環状構造セグメントB4を25部と、50部の主鎖共重合体C1とを用いた。合成された分散樹脂A4は、重合度の異なる2種類の環状構造セグメントB3と、環状構造セグメントB4とが、主鎖共重合体C1から分岐した構造のものであった。その数平均分子量は、数平均分子量が18,000であった。
(酸化チタン分散液t5の作製と評価結果)
実施例1での分散樹脂A1を、上記で得た分散樹脂A5に代えて、実施例1の方法に従って酸化チタン分散液t5を作製した。その平均粒子径は80nmであった。この酸化チタン分散液t5について実施例1と同様に評価し、得られた結果を下記表5に示した。
本実施例では、2種類の環状構造セグメントで構成された分散樹脂の例について述べる。2種類のセグメントは、単量体の組成と、その分子量がいずれも異なる共重合体からなる。
異なる分子量の環状構造セグメントとして、実施例3で使用した環状構造セグメントB2と、実施例5で使用した環状構造セグメントB4とを用いた。環状構造セグメントB2と環状構造セグメントB4とは、互いに、単量体の組成とセグメントの分子量が異なる環状構造セグメントである。分散樹脂A6の合成には、環状構造セグメントB2を10部、環状構造セグメントB4を10部、リカレジンBEO−60E(新日本理化製)を3部、N,N,N−トリエチルアミンを1部を用いた。そして、これらをジクロロメタン1,000部中に溶解したものを10時間撹拌することで合成した。作製された分散樹脂A6は、分子量の異なる複数の環状構造セグメントB2と環状構造セグメントB4とが、リカレジンBEO−60Eにより結合された構造であった。分散樹脂A6の数平均分子量は12,000であった。
(酸化チタン分散液t6の作製と評価結果)
実施例1での分散樹脂A1を、上記で得た分散樹脂A6に代えて、実施例1の方法に従って酸化チタン分散液t6を作製した。その平均粒子径は85nmであった。酸化チタン分散液t6について実施例1と同様に評価し、得られた結果を下記表6に示した。
本実施例では、2種類の環状構造セグメントで構成された分散樹脂の例について述べる。2種類のセグメントは、単量体の組成が異なり、その重合度が同じである共重合体からなる。
(環状構造セグメントB5の合成)
実施例1の環状構造セグメントB1を合成した方法と同様の方法で、原料として、2−ヒドロキシエチルアクリレート17mmolとメチルアクリレート7mmolとを用い、環状構造セグメントB5を得た。得られた環状構造セグメントB5は、環状構造を有する共重合体であり、2−ヒドロキシエチルアクリレートとメチルアクリレートとが共重合されてなるもので、数平均分子量が3,300であった。環状構造セグメントB5を構成する2−ヒドロキシエチルアクリレートの重合度は20であり、メチルアクリレートの重合度は11であった。従って、環状構造セグメントB5の重合度は31である。又、環状構造セグメントB5に占める2−ヒドロキシエチルアクリレートの質量比は70質量%であった。
異なる単量体組成で重合度が同じの環状構造セグメントとして、実施例4で使用した環状構造セグメントB3と、上記環状構造セグメントB5とを用いた。環状構造セグメントB3と環状構造セグメントB5とは、単量体の組成は異なるがとセグメントの重合度が31と同じ環状構造セグメントである。分散樹脂A7の合成には、環状構造セグメントB3を10部、環状構造セグメントB5を10部、リカレジンBEO−60E(新日本理化製)を3部、N,N,N−トリエチルアミンを1部用いた。そして、これらをジクロロメタン1,000部中に溶解したものを10時間撹拌することで合成した。合成された分散樹脂A7は、単量体組成が異なるが、重合度が同じ複数の環状構造セグメントB3と環状構造セグメントB5とが、リカレジンBEO−60Eにより結合された構造であった。分散樹脂A7の数平均分子量は15,000であった。
(酸化チタン分散液t7の作製と評価結果)
実施例1での分散樹脂A1を、上記で得た分散樹脂A7に代えて、実施例1の方法に従って酸化チタン分散液t7を作製した。その平均粒子径は83nmであった。酸化チタン分散液t7について実施例1と同様に評価し、得られた結果を下記表7に示した。
本実施例では、2種類の環状構造セグメントで構成された分散樹脂の例について述べる。2種類のセグメントは、単量体の組成が異なり、その分子量が同じである共重合体からなる。
(環状構造セグメントB6の合成)
実施例1の環状構造セグメントB1を合成した方法と同様の方法で、原料として、2−ヒドロキシエチルアクリレート17mmolとメチルアクリレート10mmolとを用い、環状構造セグメントB6を得た。得られた環状構造セグメントB6は、環状構造を有する共重合体であり、2−ヒドロキシエチルアクリレートとメチルアクリレートとが共重合されてなるもので、数平均分子量が3,500であった。環状構造セグメントB6を構成する2−ヒドロキシエチルアクリレートの重合度は20であり、メチルアクリレートの重合度は14であった。従って、環状構造セグメントB6の重合度は34である。又、環状構造セグメントB6に占める2−ヒドロキシエチルアクリレートの質量比は66質量%であった。
異なる単量体組成で重合度が同じの環状構造セグメントとして、実施例4で使用した環状構造セグメントB3と、上記環状構造セグメントB6とを用いた。環状構造セグメントB3と環状構造セグメントB6とは、単量体の組成は異なるがとセグメントの数平均分子量が3,500と同じ環状構造セグメントである。分散樹脂A8の合成には、環状構造セグメントB3を10部、環状構造セグメントB5を10部、リカレジンBEO−60E(新日本理化製)を3部、N,N,N−トリエチルアミンを1部用いた。そして、これらをジクロロメタン1,000部中に溶解したものを10時間撹拌することで合成した。合成された分散樹脂A8は、単量体組成が異なるが、数平均分子量が同じ複数の環状構造セグメントB3と環状構造セグメントB6とが、リカレジンBEO−60Eにより結合された構造であった。分散樹脂A8の数平均分子量は16,000であった。
(酸化チタン分散液t8の作製と評価結果)
実施例1での分散樹脂A1を、上記で得た分散樹脂A8に代えて、実施例1の方法に従って酸化チタン分散液t8を作製した。その平均粒子径は82nmであった。酸化チタン分散液t8について実施例1と同様に評価し、得られた結果を下記表8に示した。
本実施例では、多糖であるα−シクロデキストリンを環状構造セグメントとしたグラフトコポリマーで構成された分散樹脂の例について述べる。
環状構造セグメントを形成する単量体として、多糖であるα−シクロデキストリンを用いた。α−シクロデキストリンは、6個のグルコース分子が、α−1,4結合で環状に連なった化合物である。本実施例では、この環状構造セグメントメントであるα−シクロデキストリンを20部用い、リカレジンBEO−60E(新日本理化製)を3部、N,N,N−トリエチルアミン1部を用い、これらをジクロロメタン1,000部中に溶解したものを10時間撹拌して主鎖をリカレジンBEO−60E、側鎖を環状構造セグメントであるα−シクロデキストリンであるグラフトコポリマーを合成した。合成された分散樹脂A9は、α−シクロデキストリンがリカレジンBEO−60Eにより結合された構造であり、その数平均分子量は4,500であった。
(酸化チタン分散液t9の作製と評価結果)
実施例1での分散樹脂A1を、上記で得た分散樹脂A9に代えて、実施例1の方法に従って酸化チタン分散液t9を作製した。その平均粒子径は87nmであった。酸化チタン分散液t9について実施例1と同様に評価し、得られた結果を下記表9に示した。
本実施例では、環状構造セグメントを有する分散樹脂A1を、カーボンブラックを分散するための分散樹脂として用いた場合の例について述べる。
実施例1での分散樹脂A1を用い、実施例1の酸化チタン分散液t1の作製において、酸化チタンをカーボンブラックMCF88(三菱化学製)に代えた以外は同様の方法に従って、顔料分散液k1を作製した。その平均粒子径は、65nmであった。このカーボンブラック分散液k1について、実施例1で行ったと同様の方法で評価し、得られた結果を下記表10に示した。
本実施例は、環状構造セグメントを有する樹脂を含むインクジェット用顔料インクの例について述べる。尚、本実施例は、環状構造セグメントを有する樹脂を分散剤として用いずに、インク成分の1つとした例である。
・ジョンクリル678(ジョンソンポリマー製) 5部
・水酸化カリウム 1部
・イソプロピルアルコール 10部
・イオン交換水 69部
先ず、上記成分を混合し、ウォーターバスで70℃に加温し、樹脂分を完全に溶解させる。これに、カーボンブラック(MCF88、三菱化学製)を15部加え、その後は、実施例1に記載した酸化チタン分散液t1の作製方法と同様にしてカーボンブラックが分散されてなる顔料分散液k2を作製した。
上記で調製した顔料分散液k2を使用し、実施例1で使用した分散樹脂A1を含む下記の組成比を有する成分を混合し、ブラックインクK2を調製した。尚、得られたブラックインクK2は分散樹脂A1を含むが、ブラックインクK2においては、特に分散樹脂A1を含有させた状態で分散処理を施しているわけではない。従って、分散樹脂A1がカーボンブラックの分散剤として必ずしも機能しているわけではない。
・分散樹脂A1 3部
・グリセリン 10部
・エチレングリコール 5部
・N−メチルピロリドン 5部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1部
・イオン交換水 43部
<吐出安定性の評価>
(試験A.吐出安定性の試験)
ブラックインクK2の吐出安定性は、下記の方法及び基準で評価した。ブラックインクK2を用いて、インクジェットプリンタPIXUS850i(キヤノン製)で、インクジェット写真用紙であるPR−101(キヤノン製)上に画像形成を行った。画像形成は、2,000枚連続記録を行った。そして、この連続記録で作成した印字物の中から、試験2,000枚目のサンプルを取り出して、反射濃度計RD−19I(GretagMacbeth製)を用いて、該サンプルについての光学濃度測定を行った。この2,000枚連続記録前後のサンプルについて測定して得られた光学濃度をOD3とし、この吐出耐久性試験1枚目に形成した印字物をサンプルとして、上記と同様の方法で測定した光学濃度をOD1とし、これらの値から、下記式で示されるROD2を求めた。そして、得られたROD2の値を用いて下記の基準で評価した。評価結果は、表11に示した。
ROD2=OD3/OD1
◎:ROD2>0.9
○:0.8<ROD2≦0.9
△:0.6<ROD2≦0.8
×:ROD2≦0.6
(80℃保存前後の平均粒子径測定)
インクの保存安定性は、下記の方法及び基準で評価した。ブラックインクK2を密閉容器に入れ80℃の恒温槽に24時間放置した。この試験前後での平均粒子径を粒度分布測定装置(大塚電子製 FPAR−1000)により測定した。そして、得られた平均粒子径PD1(試験前)、PD2(試験後)の比、RPD=PD2/PD1を求め、得られた値を用いて下記の基準で評価した。評価結果は、表11に示した。
◎:0.9<RPD≦1.2
○:0.8<RPD≦0.9、1.2<RPD≦1.4
△:0.7<RPD≦0.8、1.4<RPD≦1.8
×:RPD≦0.7、1.8<RPD
ブラックインクK2の光沢性は、下記の方法で評価した。ブラックインクK2を用いて、インクジェットプリンタPIXUS850i(キヤノン製)で、インクジェット写真用紙であるPR−101(キヤノン製)上に50mm×50mmのベタ画像パターンを10パターン形成し、その部分の光沢度を測定した。画像の光沢度測定は、光沢度計(VG−2000:日本電色工業社製)を用い、作製した各パターンの任意の点において光沢度を測定した。
本実施例では、実施例1で使用した分散樹脂A1によって顔料を分散してなるインクジェット用顔料インクの例について述べる。
<顔料分散液k3の作製>
・分散樹脂A1 15部
・イソプロピルアルコール 10部
・イオン交換水 60部
上記で得た顔料分散液k3を使用し、下記の組成比を有する成分を混合し、ブラックインクK3とした。
・顔料分散液k3(顔料濃度として5部) 33部
・グリセリン 10部
・ジエチレングリコールモノエチルエーテル 5部
・N−メチルピロリドン 5部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1部
・イオン交換水 46部
実施例11で行ったと同様の方法及び基準でブラックインクK3を評価した。得られた結果を下記表12に示した。
上記のように、ブラックインクK3は、吐出安定性及び保存安定性に非常に優れ、更には、光沢性に優れた画像を与えるインクであることが確認された。
本比較例では、環状構造セグメントを有さない従来の分散樹脂を用いて得られた分散液について述べる。
分散樹脂としてジョンクリル678(ジョンソンポリマー製)を用い、実施例1に従い、下記組成にて酸化チタン分散液t10を作製した。
・ジョンクリル678 5部
・水酸化カリウム 1部
・イソプロピルアルコール 10部
・イオン交換水 69部
・酸化チタン粒子(MT−100SA、テイカ製)15部
Claims (9)
- 構造中に、環状構造を形成する重合体である環状構造セグメントを有する分散樹脂であって、
前記環状構造セグメントは、α−シクロデキストリンを有する環状構造セグメント、又は少なくとも非イオン系親水性官能基を有する単量体を重合することによって得られる環状構造セグメントであり、
前記環状構造セグメントの数平均分子量が300以上30000以下であり、
前記環状構造セグメントが、少なくとも非イオン系親水性官能基を有する単量体を重合することによって得られる環状構造セグメントである場合には、前記分散樹脂における前記非イオン系親水性官能基を有する単量体の構成比率が、10質量%以上50質量%以下であるとともに、前記非イオン系親水性官能基を有する単量体が、(メタ)アクリルアミド、水酸基末端ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリル酸エステル、及びエチレンオキサイド又はプロピレンオキサイドが付加された(メタ)アクリレートからなる群より選ばれる少なくとも一つのビニル化合物であることを特徴とする分散樹脂。 - 前記環状構造セグメントが、少なくとも非イオン系親水性官能基を有する単量体を重合することによって得られる環状構造セグメントである請求項1に記載の分散樹脂。
- 前記非イオン系親水性官能基を有する単量体が、(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、及び2−フェノキシエチレングリコール(メタ)アクリレートからなる群より選ばれる少なくとも一つのビニル化合物である請求項1又は2に記載の分散樹脂。
- 前記環状構造セグメントを複数有する請求項1乃至3の何れか1項に記載の分散樹脂。
- 前記複数の環状構造セグメントが、何れも共通の単量体を重合することによって得られる請求項4に記載の分散樹脂。
- 前記複数の環状構造セグメントが、互いに異なる単量体を重合することによって得られる請求項4に記載の分散樹脂。
- 前記非イオン系親水性官能基を有する単量体が、前記環状構造セグメントを構成するための単量体の50質量%以上である請求項1乃至6の何れか1項に記載の分散樹脂。
- 粒子と、前記粒子を分散する分散樹脂とを含む分散体であって、
前記粒子が、顔料粒子であり、
前記分散樹脂が請求項1乃至7の何れか1項に記載の分散樹脂であることを特徴とする分散体。 - 顔料、分散樹脂、水及び水溶性有機溶剤を含むインクジェット用顔料インクにおいて、
該分散樹脂が、請求項1乃至7の何れか1項に記載の分散樹脂であることを特徴とするインクジェット用顔料インク。
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