JP4889257B2 - 防水シール装着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電線の端末部に防水シールを装着する防水シール装着装置に関するものである。
従来より、一端または両端に端子が圧着された電線は、自動車の配線を始めとして様々な用途に用いられている。通常、この種の電線は、導電性材料からなる芯線と当該芯線を被覆する絶縁カバーとからなり、その端末部はいわゆる電線処理装置によって自動的に加工される。電線処理装置は、電線の端末部の絶縁カバーを剥ぎ取ることによって芯線を露出させ、露出した芯線に端子を圧着させる。このようにして端子が圧着された電線は、利用時には、上記端子を介してコネクタに接続される。
ところで、電線の使用環境等によっては、電線に水分が付着し、その水分が電線を伝って端子またはコネクタ内に浸入する場合がある。そのような場合、漏電等を引き起こすおそれがある。そこで、水分が付着するような環境下で使用される可能性のある電線には、予め、端子の根元側の部分にゴム等からなるチューブ状の防水シールが装着される。これにより、水分が電線を伝って端子側に移動したとしても、その水分は防水シールによって阻止され、端子またはコネクタ内に浸入することが防止される。
そこで、従来より、電線の端末部に防水シールを装着する装置、すなわち防水シール装着装置を電線処理装置に付加することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
図14に示すように、特許文献1に開示された防水シール装着装置100は、パーツフィーダ110から搬送される防水シール(図示せず)を受容部材102に一時的に収容し、電線Wを外側(図14の左側)から受容部材102に挿入することによって、電線Wの端末部に防水シールを嵌め込むものである。
具体的には、防水シール装着装置100は、圧縮空気によって防水シールを順次搬送するパーツフィーダ110と、防水シールの供給通路104を形成する供給通路形成部材101と、供給通路104を通じて搬送された防水シールを受け止める上下一対の受容部材102とを備えている。受容部材102には、防水シールが嵌り込む凹部102aが形成されている。供給通路104の上流端には供給パイプ105の一端が接続され、供給パイプ105の他端はパーツフィーダ110に接続されている。なお、符号106は、防水シールを受容部材102の凹部102aに押し込む棒状の固定部材である。この固定部材106は、エアシリンダ107によって図示左右方向に駆動される。
パーツフィーダ110を作動させると、防水シールは圧縮空気の流れに乗って供給パイプ105および供給通路104を通過し、受容部材102の凹部102aに達する(防水シールの搬送工程)。その後、エアシリンダ107によって固定部材106が受容部材102側(図14の左方向)にスライドし、防水シールを凹部102aに押し込む。これにより、防水シールが受容部材102に収容される(防水シールの収容工程)。続いて、外側(図14の左側)から受容部材102に電線Wが挿入され、電線Wは凹部102a内の防水シールを貫通する。これにより、電線Wに防水シールが嵌め込まれる(防水シールの挿通工程)。電線Wに防水シールが嵌め込まれた後は、上下の受容部材102が上下方向に分離し、電線Wは受容部材102から離反する方向(図14の左方向)に引っ張られる(電線Wの離反工程)。以上により、防水シールの装着が完了する。
その後は、電線Wが他の箇所に搬送され、前述したように、電線Wの端末部(防水シールよりも先端側の端末部)の絶縁カバーが剥ぎ取られ、端末部の芯線に端子が圧着される。
なお、防水シール装着装置は、多数の電線Wに防水シールを順次装着する装置であり、上述の防水シールの装着動作は繰り返し行われる。すなわち、上記の搬送工程、収容工程、挿通工程、および離反工程は1つのサイクルを形成し、防水シール装着装置は上記サイクルを繰り返し実行する。
特開2004−227863号公報
ところで、防水シール装着装置の作業効率を向上させるためには、上記サイクルの所要時間を短縮することが必要となる。しかしながら、上記防水シール装着装置では、供給パイプ105および供給通路104を通じて防水シールを圧縮空気で搬送するため、搬送工程においてある程度の時間が必要となる。そのため、搬送工程は他の工程に比べて所要時間が長くなり、また、その短縮化が難しいという課題があった。このことは、電線端末処理の全工程の所要時間の短縮を図る上でも弊害となっていた。
また、防水シールを圧縮空気の流れに乗せて搬送するため、防水シールの搬送に要する時間が必ずしも一定ではなく、搬送時間にばらつきが生じる場合があった。そのため、他の工程とタイミングを合わせるために、搬送工程の所要時間として、予め余裕を持った時間を設定する必要があった。この点においても、搬送工程の短縮が難しかった。
また、パーツフィーダ110の種類によっては、複数の防水シールを振動させることによって整列させ、整列後の防水シールを順次供給するものがある。そのようなパーツフィーダ110は、他の部材(例えば、受容部材102、エアシリンダ107等)の機械振動の影響を受けないように、また、他の部材に振動の影響を与えないように、他の部材から離れた箇所に設置する必要がある。そのため、防水シールの搬送経路(供給パイプ105および供給通路104)の短縮化には限界があった。そこで、搬送経路の短縮化以外の方法によって搬送工程を短縮する新たな技術が望まれていた。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、防水シール装着装置の1サイクルあたりの所要時間を短縮し、防水シールの装着作業の効率化を図ることにある。また、防水シールの装着作業を効率化することにより、ひいては電線端末処理の全体の所要時間を短縮することを目的とする。
本発明に係る防水シール装着装置は、略筒状の防水シールを圧縮空気により順次供給するシール供給源と、前記シール供給源から供給された防水シールを搬送するシール搬送路と、前記防水シールを前記シール搬送路内に一時的に待機させる待機機構と、前記シール搬送路を通じて搬送された前記防水シールを収容する収容部を有するシール支持部材と、前記シール支持部材に支持された前記防水シールに電線を挿入することにより、前記電線に前記防水シールを装着する装着機構と、を備え、前記シール供給源は、圧縮空気によって前記防水シールを前記待機機構まで搬送するように構成され、前記防水シールは、前記シール支持部材が前記防水シールを収容できない位置にあるときに待機位置にまで搬送され、前記防水シールが前記シール支持部材の収容部に収容されてから、前記シール供給源が供給する次の防水シールが前記収容部に収容されるまでの間に、前記待機機構は当該次の防水シールを前記シール搬送路内に待機させておくものである。
上記防水シール装着装置によれば、シール支持部材が防水シールを支持してから、シール供給源が供給する次の防水シールの支持を開始する前までの間に、シール供給源から次の防水シールが供給され、この防水シールがシール搬送路内に待機することになる。そのため、防水シールの搬送工程の一部(すなわち、防水シールがシール供給源から待機位置に至るまでの工程)は、他の工程と並行して進められる。そして、次の防水シールを装着するサイクルにあっては、見かけ上、防水シールはシール供給源から搬送されるのではなく、シール搬送路の中途部(=待機位置)から搬送されることになる。そのため、サイクル毎にシール供給源から防水シールを搬送する従来技術と比較して、サイクル毎の防水シールの搬送経路が実質的に短くなり、搬送工程の短縮化が図られる。したがって、防水シールの装着作業の効率化を図ることができる。
本発明に係る他の防水シール装着装置は、略筒状の防水シールを順次供給するシール供給源と、前記シール供給源から供給された防水シールを搬送するシール搬送路と、前記防水シールを前記シール搬送路の下流端部に一時的に待機させる待機機構と、前記シール搬送路を通じて搬送された前記防水シールを収容する収容部を有するシール支持部材と、前記シール支持部材に支持された前記防水シールに電線を挿入することにより、前記電線に前記防水シールを装着する装着機構と、を備え、前記防水シールは、前記シール支持部材が前記防水シールを収容できない位置にあるときに待機位置にまで搬送され、前記防水シールが前記シール支持部材の収容部に収容されてから、前記シール供給源が供給する次の防水シールが前記収容部に収容されるまでの間に、前記待機機構は当該次の防水シールを前記シール搬送路の下流端部に待機させておくものである。
これにより、防水シールの搬送工程を更に短縮化することができ、防水シールの装着作業のより一層の効率化が図られる。
前記待機機構は、前記シール搬送路の流路断面の一部または全部を一時的に塞ぐ閉塞部材を備えていてもよい。
このことにより、閉塞部材がシール搬送路の流路断面の一部または全部を一時的に塞ぐことにより、防水シールはシール搬送路を通過できなくなり、シール搬送路内に一時的に待機することになる。
前記防水シール装着装置は、前記シール搬送路の少なくとも一部を区画し、前記シール搬送路の流路方向と交差する方向に開口する孔が形成された搬送路形成部材を備え、前記待機機構は、前記孔から前記シール搬送路内に出没するストッパを備えていてもよい。
このことにより、ストッパが上記孔からシール搬送路内に突出すると、防水シールは当該ストッパによって阻止され、シール搬送路内に待機することになる。一方、ストッパが上記穴に没入すると、防水シールは再びシール搬送路内を進行することになる。このように、ストッパを上記孔から出没させるだけで、防水シールをシール搬送路内に一時的に待機させることができる。したがって、簡単な構成で待機機構を実現することができる。
前記待機機構は、前記シール搬送路の流路断面積を一時的に減少させる流路断面積可変機構を備えていてもよい。
このことにより、流路断面積可変機構がシール搬送路の流路断面積を一時的に減少させることにより、防水シールはシール搬送路を通過できなくなり、シール搬送路内に一時的に待機することになる。
前記待機機構は、前記シール搬送路の一部を区画しかつ内側に可動する可動壁を備えていてもよい。
このことにより、可動壁が内側に可動すると、シール搬送路の流路断面積が一時的に減少し、防水シールの進行は可動壁によって一時的に阻止される。したがって、待機機構を簡単な構成で実現することができる。
前記待機機構は、前記シール搬送路の下流側開口を開閉自在に覆う蓋部材を備えていてもよい。
このことにより、シール搬送路の下流側開口が蓋部材によって覆われると、防水シールは蓋部材によってシール搬送路内に留められる。したがって、待機機構を簡単な構成で実現することができる。
前記防水シール装着装置は、前記防水シールを前記シール支持部材の前記収容部に押し込む押し込み装置を備えていることが好ましい。
上記防水シール装着装置によれば、待機後の防水シールは、押し込み装置によってシール支持部材の収容部に押し込まれる。したがって、防水シールを収容部に確実に収容させることができる。
前記押し込み装置は、前記防水シールと接触する接触面を有する押し込み部材と、前記接触面が前記シール搬送路内の上流側から下流側へ移動するように前記押し込み部材を駆動する駆動機構とを備えていることが好ましい。
このことにより、防水シールは押し込み部材によって機械的に押し込まれる。したがって、防水シールを収容部により確実に収容させることができる。
以上のように、本発明によれば、防水シールの搬送工程の一部を他の工程と並行して進めることができ、見かけ上、1サイクル中の防水シールの搬送時間を短くすることができる。そのため、防水シール装着装置の1サイクルあたりの所要時間を短縮することができる。したがって、防水シールの装着作業の効率化を図ることができる。また、防水シールの装着作業を効率化することができるので、電線処理全体の所要時間を短縮することが可能となる。
以下、本発明に係る防水シール装着装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係る防水シール装着装置は、図1に示す電線処理装置1に搭載された防水シール装着装置6F,6Rである。以下の説明では、始めに電線処理装置1の全体構成および動作を説明し、その後に、シール装着装置6F,6Rを説明することとする。また、以下の説明では、図1の上、下、左、右の方向を、それぞれ右、左、後、前の方向と称する。
電線処理装置1は、長尺の電線Wを切断し、切断後の電線Wの前端部及び後端部に防水シール20(図5(a)参照)および端子を取り付けるものである。電線処理装置1は、電線Wを切断するカッターユニット3と、電線Wの長さを計測する測長ユニット2と、切断後の電線Wの前端部を処理する前側処理部9Fと、電線Wの後端部を処理する後側処理部9Rと、コントローラ50とを備えている。
前側処理部9Fと後側処理部9Rとはほぼ同様の構成を有している。具体的には、前側処理部9Fは、電線Wを挟み込んで保持するクランプ4Fと、防水シール20を圧縮空気によって順次搬送するパーツフィーダ5Fと、電線Wに防水シール20を装着する防水シール装着装置6Fと、電線Wに端子を圧着する端子圧着ユニット7Fと、左右方向にスライドすることによって電線Wを移動させる移動装置8Fとを備えている。パーツフィーダ5Fとシール装着装置6Fとは、搬送チューブ25aによって接続されている。後側処理部9Rも、クランプ4Rと、パーツフィーダ5Rと、搬送チューブ25aと、シール装着装置6Rと、端子圧着ユニット7Rと、移動装置8Rとを備えている。
次に、図1および図7(a)を参照しながら、電線処理装置1の動作について説明する。以下の動作は、全てコントローラ50の制御に基づいて行われる。
まず、電線送給ラインLに沿って、前方から後方(矢印X方向)に向かって所定量の電線Wが送り出される(送給工程P1)。電線Wは、金属等の導電材料からなる芯線と、芯線の外側を覆う絶縁材料(例えばビニール等)からなる被覆カバーとによって構成されている。上記所定量は電線Wの規格等に基づいて予め設定されており、測長ユニット2により検知される。コントローラ50は、電線Wの送り出し量が上記所定量になると、電線Wの送り出しを停止する。送り出された電線Wは、クランプ4Fおよびクランプ4Rによりそれぞれ把持され、カッターユニット3により切断される(切断工程P2)。
前側処理部9Fと後側処理部9Rとでは、ほぼ同様の処理が行われる。まず、前側処理部9Fによる処理を説明する。
始めに、移動装置8Fにより、電線Wの先端部が防水シール装着装置6Fに対向する位置Aまで、電線Wが左方向に搬送される(移動工程P3)。なお、図1の符号Yは、電線Wの搬送方向を示している。次に、防水シール装着装置6Fにより、電線Wの前端部に防水シール20が装着される(シール装着工程P4)。なお、電線Wの先端には後の工程で端子を圧着することとなるので、上記防水シール20は電線Wの先端から離れた位置に装着される。シール装着装置6Fの詳細な動作については後述する。
次に、移動装置8Fにより、電線Wは、その前端部がカッターユニット3に対向する位置Lまで戻される(移動工程P5)。カッターユニット3では、電線Wの防水シール20よりも先端側の部分の被覆カバーが剥ぎ取られる(カバー剥離工程P6)。これにより、電線Wの前端部は、芯線部が露出した状態となる。
その後、移動装置8Fにより、電線Wは、その前端部が端子圧着ユニット7Fに対向する位置Bまで搬送される(移動工程P7)。端子圧着ユニット7Fでは、電線Wの前端部(より詳しくは、防水シール20よりも前側の部分)に端子が圧着される(端子圧着工程P8)。
続いて、移動装置8Fにより、電線Wは、その前端部がカッターユニット3に対向する位置Lまで戻される(移動工程P9)。
以上が電線Wの前側の端末処理である。前側の端末処理が施された電線Wは、引き続き電線送給ラインLに沿って後方に所定量送り出され、クランプ4Rに把持される。そして、前述のカッターユニット3による切断動作により、当該電線Wの後側が切断される。
切断後の電線Wの後端部には、上述の前側の端末処理と同様にして、端末処理が施される。具体的には、後側処理部9Rによって、電線Wの後端部に防水シール20が装着され、電線Wの後端部の被覆カバーが剥ぎ取られ、当該後端部の芯線に端子が圧着される。なお、後側処理部9Rの処理は、前側処理部9Fの処理と並行して行われる。
以上により、両端部に防水シール20および端子が取り付けられた電線が作製される。その後、上記電線は、図示しない排出手段により所定の電線排出部に回収される。
このような電線処理装置1の動作は、繰り返し実行される。その結果、両端部に防水シールが装着されかつ端子が圧着された電線Wが順次製造されることとなる。
次に、防水シール装着装置6F,6Rについて図面に基づいて詳細に説明する。なお、前側処理部9Fの防水シール装着装置6Fと後側処理部9Rの防水シール装着装置6Rとは、同一の構成を有している。そこで、以下では防水シール装着装置6Fのみを説明し、防水シール装着装置6Rの説明は省略する。
防水シール20は、中心部に挿通孔が形成された略筒状のものである。図5(a)に示すように、本実施形態では防水シール20は、先端側の円筒状の小径部20aと、根元側の略傘状の複数の大径部20bとを有するゴム栓によって構成されている。ただし、防水シール20の具体的形状は何ら限定されない。例えば、防水シール20は断面が多角形状の筒状体からなっていてもよい。
図2に示すように、防水シール装着装置6Fは、支持台10と、支持台10に取り付けられた3つのシール導入ユニット11a,11b,11c(なお、図1では説明の便宜上、シール導入ユニットは1つしか図示していない。)と、防水シール20を支持するシールホルダ31a,31b,31cを有するホルダユニット12と、ホルダユニット12を回転させる駆動機構14とを備えている。シール導入ユニット11a,11b,11cは、パーツフィーダ5Fから搬送チューブ25aを通じて搬送されてきた防水シール20を、ホルダユニット12に導入するものである。ホルダユニット12は、シール導入ユニット11a,11b,11cから送られてきた防水シール20を保持し、電線Wの装着位置まで案内するものである。
シール導入ユニット11a,11b,11cは、それぞれ一端側が支持台10に固定されており、後述する回転軸32sを中心として放射状に配置されている。これらシール導入ユニット11a,11b,11cは、異なる形状または寸法の防水シール20を導入するように構成されている。各シール導入ユニット11a,11b,11cの構造はほぼ同様であるため、以下では、シール導入ユニット11aについてのみ詳述し、他のシール導入ユニット11b,11cについては異なる点のみを説明する。
図5(a)および図5(b)に示すように、シール導入ユニット11aは、一端側が支持台10に取り付けられたシールガイド21と、シールガイド21の他端側に取り付けられた導入ブロック22とを備えている。シールガイド21および導入ブロック22には、シールガイド21および導入ブロック22を一体的に貫通する挿通路23aが設けられている。導入ブロック22には、挿通路23aから斜め上方向に分岐した供給路24aが形成されている。挿通路23aの下流端には、導出口18が形成されている。
導入ブロック22の供給路24aの上流側の開口部付近には、搬送チューブ25aの一端が取り付けられている。搬送チューブ25aの他端は、パーツフィーダ5Fに接続されている(図1参照)。これにより、パーツフィーダ5Fを稼働すると、圧縮空気の流れに乗って防水シール20が搬送チューブ25a内を移動し、導入ブロック22の供給路24aを通じてシールガイド21の挿通路23aに供給されることとなる(図5(a)参照)。本実施形態では、これら搬送チューブ25a、供給路24aおよび挿通路23aにより、シール搬送路が形成されている。なお、後述するように、電線Wに防水シール20を装着する際には、電線Wは防水シール20の大径部20b側から挿入されることになるが、防水シール20の搬送時には、防水シール20は小径部20a側を先頭にして搬送されることになる。
導入ブロック22の挿通路23aの上方には、防水シール20を押し込む押し込み装置としてシリンダ26が設けられている。シリンダ26は、挿通路23aの長手方向に延びるシリンダピン27を備えている。シリンダピン27の先端には、防水シール20と接触する接触面28aを有するシリンダヘッド28が取り付けられている。シリンダヘッド28は、シリンダピン27の伸縮に伴い、挿通路23aの一端から他端までの間を往復運動する(図5(a)および(b)参照)。シリンダヘッド28が上方から下方に移動すると、挿通路23a内の防水シール20はシリンダヘッド28によって下方に押し込まれ、シールホルダ31a内に確実に収容されることになる。
シールガイド21の外側には、ストップシリンダ36が配置されている。シールガイド21には、挿通路23aと交差する方向に延びる横孔30が形成されており、この横孔30にはストップシリンダ36のシリンダピン37が出没自在に挿入されている。また、シールガイド21の横孔30と対向する箇所には、シリンダピン37の進入路29が設けられている。シリンダピン37が伸長すると、シリンダピン37の先端部分は進入路29に嵌り込み、シールガイド21に支持されることになる。ただし、進入路29は必ずしも必要ではなく、省略することも可能である。
このような構成により、シリンダピン37を伸ばすと、シリンダピン37は横孔30から挿通路23a内に突出する。その結果、シリンダピン37が防水シール20の通過を阻むことにより、防水シール20は挿通路23a内に一時的に待機することになる。一方、シリンダピン37が縮むと、シリンダピン37は横孔30に没入する。その結果、待機していた防水シール20は、再び挿通路23a内をシールホルダ31aに向かって移動することになる。
図2に示すように、シール導入ユニット11b,11cは、シール導入ユニット11aの挿通路23aに対応する挿通路23b,23cと、供給路24aに対応する供給路(図示せず)と、搬送チューブ25aに対応する搬送チューブ(図示せず)とをそれぞれ備えている。これらは、その内径がシール導入ユニット11aのものとそれぞれ相違するように設計されている。そのため、シール導入ユニット11b,11cは、シール導入ユニット11aとは異なる大きさの防水シールを供給することができる。その他の構成は、シール導入ユニット11aと同様である。
図2および図6に示すように、ホルダユニット12は、防水シール20を保持する3つのシールホルダ31a,31b,31cと、シールホルダ31a,31b,31cを支持する支持部材32とを備えている。シールホルダ31a,31b,31cは、同一鉛直面内に放射状に配置されており、本実施形態では回転軸32sを中心として90度間隔で配置されている。これらシールホルダ31a,31b,31cは、それぞれねじ38等によって支持部材32に固定されている。支持部材32は、水平に延びる筒状の回転軸32sを有しており、駆動機構14によって回転駆動される。これにより、シールホルダ31a,31b,31cは鉛直面内で回転軸32s周りに回転可能となり、内部に保持した防水シール20の方向を転換することができる。
図6に示すように、シールホルダ31a,31b,31cは、ほぼ同形状の部材からなり、それぞれの一端側には、防水シール20を保持するための凹部33a,33b,33cが形成されている。凹部33a,33b,33cの大きさまたは形状はそれぞれ異なり、シールホルダ31a,31b,31cは異なる規格の防水シール20を保持できるようになっている。その他の構成は同様であるので、以下ではシールホルダ31aのみについて説明する。
シールホルダ31aの凹部33aから支持部材32にかけては、エア吸引孔34が形成されている。支持部材32の回転軸32s内には吸引通路35が形成され、エア吸引孔34は吸引通路35に接続されている。吸引通路35は、真空ポンプ等のエア吸引装置39に接続されている。このような構成により、エア吸引装置39を稼働させると、吸引通路35およびエア吸引孔34を介して凹部33a内の防水シール20が吸引される。これにより、防水シール20はシールホルダ31aにしっかりと保持される。そのため、支持部材32が回転しても、防水シール20の落下は防止される。なお、エア吸引孔34の内径は防水シール20の外径よりも小さいため、防水シール20がエア吸引孔34内に引き込まれることはない。
図3および図4に示すように、駆動機構14は、支持台10の下層部に設けられたサーボモータ41と、サーボモータ41のシャフト40に取り付けられた駆動プーリ42と、回転軸32sに取り付けられた従動プーリ43と、駆動プーリ42および従動プーリ43に巻き掛けられたベルト44とを備えている。このような構成により、サーボモータ41を始動すると駆動プーリ42が回転し、従動プーリ43がこれに従動することによって回転軸32sが回転駆動されることとなる。ただし、駆動機構14の具体的構成は何ら限定されず、例えば、プーリ42,43およびベルト44の代わりにスプロケットおよびチェーンを用いてもよく、また、複数の歯車を連結してなる歯車機構等を用いることも可能である。
図2に示すように、ホルダユニット12の側方(図2の左側)には、電線Wをホルダユニット12のシールホルダ31a等に案内する電線ガイド45a,45bが配置されている。電線ガイド45a,45bには、それら電線ガイド45a,45bを上下に移動させるモータ等からなる駆動装置46が設けられている。
図3に示すように、支持台10には、ホルダユニット12のシールホルダ31a,31b,31cに防水シール20が収容されているか否かを検知するセンサ15が設けられている。本実施形態では、センサ15は光電式のセンサである。ただし、センサ15の具体的構成は何ら限定されず、例えば接触式のセンサ等を用いることももちろん可能である。
次に、防水シール装着装置6Fの動作について説明する。なお、ホルダユニット12の3つのシールホルダ31a,31b,31cのうち、シール導入ユニット11aを用いる場合はシールホルダ31aが、シール導入ユニット11bを用いる場合はシールホルダ31bが、シール導入ユニット11cを用いる場合はシールホルダ31cがそれぞれ用いられる。しかし、シール導入ユニット11a,11b,11cのいずれを用いても、それら各々の動作は基本的に同様であるので、ここではシール導入ユニット11aを用いた場合の動作についてのみ説明する。
まず、パーツフィーダ5Fから防水シール20が搬送される。防水シール20は、パーツフィーダ5Fから供給される圧縮空気により、搬送チューブ25aおよび供給路24aを経て、挿通路23aに供給される。このとき、シール導入ユニット11aのシリンダピン37は、コントローラ50によって、挿通路23a内に突出した状態(図5(a)参照)に制御されている。そのため、防水シール20はシリンダピン37によって進路を塞がれ、挿通路23aの下端部付近で待機させられる。なお、以下では、上記の工程をシール搬送・待機工程S11と称する。
本防水シール装着装置6Fでは、上記のシール搬送・待機工程S11と並行して、コントローラ50はサーボモータ41を制御し、シールホルダ31aが所定の収容位置に移動するまで支持部材32を回転させる。これにより、シールホルダ31aは、回転軸32s周りに回転し、凹部33aがシールガイド21の導出口18と対向する位置(収容位置)まで移動する。シールホルダ31aが上記収容位置に到着すると、コントローラ50はシリンダピン37を後退させ、挿通路23a内の防水シール20の進路を開放する。これにより、防水シール20はシールホルダ31aの凹部33aに向かって落下する。
次に、コントローラ50は、シリンダ26のシリンダピン27を伸長させる。これにより、凹部33aに向かって落下した防水シール20は、シリンダヘッド28によって凹部33a内に押し込まれる(図5(b)参照)。コントローラ50は、防水シール20が凹部33a内に押し込まれると、エア吸引装置39を稼働する。これにより、防水シール20はシールホルダ31aに吸引保持されることとなる。なお、エア吸引装置39は、防水シール20を凹部33a内に押し込む前または押し込んでいる間に稼働するようにしてもよい。
コントローラ50は、防水シール20がシールホルダ31aに保持されると、再びシリンダピン37を突出させて、挿通路23a内に進入させる。これにより、防水シール20の進路は再び塞がれる。そのため、次の防水シール20の供給および待機が可能となる。以下では、上記の工程をシール収容工程S12と称することとする。
防水シール20がシールホルダ31aに保持されたことがセンサ15によって検知されると、コントローラ50はサーボモータ41を稼働し、支持部材32を回転させる。これにより、シールホルダ31aは、クランプ4Fに保持された電線Wと対峙する位置(装着位置)まで、回転軸32s周りに移動する。以下では、上記の工程をホルダ回転工程S2と称する。
シールホルダ31aが上記装着位置に到達すると、コントローラ50は、電線ガイド45a,45bを上下から閉じ、クランプ4Fをシールホルダ31aに向かって所定量移動させる。これにより、クランプ4Fに把持された電線Wは、電線ガイド45a,45bに案内されながら、シールホルダ31aに保持された防水シール20に挿入される。その後、コントローラ50は、電線ガイド45a,45bを上下に開き、また、エア吸引装置39の運転を停止し、クランプ4Fをシールホルダ31aから後退させる。これにより、電線Wは所定の位置に戻される。以下では、上記の工程をシール挿入工程S3と称する。なお、本実施形態では、電線Wに防水シール20を装着する装着機構は、シールホルダ31aに接近または離反する上記クランプ4Fによって構成されている。
ところで、防水シール20の中心部の孔の内径は、電線Wの外径よりわずかに小さく設定されている。そのため、電線Wは防水シール20の孔に圧入され、電線Wと防水シール20との摩擦力によって、防水シール20は電線Wと一体となって移動する。また、エア吸引装置39の運転を停止することにより、防水シール20は凹部33aに吸引保持されなくなる。これにより、クランプ4Fが後退する際、防水シール20は電線Wから外れることなく、電線Wと共に移動する。このようにして、電線Wへの防水シール20の装着が完了する。
クランプ4Fがシールホルダ31aから後退した後は、移動装置8Fにより、電線Wは電線処理装置1の他の箇所に搬送され、他の処理が実行される。そして、次のサイクルにおいて、再びシール装着装置6Fに電線Wが搬送され、上述の各工程が繰り返される。
図7(b)に示すように、シール装着工程P4は、本来は、防水シール20をパーツフィーダ5Fからシールホルダ31aに搬送する工程(シール搬送工程S1)と、シールホルダ31aを回転させる工程(ホルダ回転工程S2)と、電線Wを防水シール20に挿入する工程(シール挿入工程S3)とからなる。したがって、本来は、防水シール20の装着に要する時間は、これらの工程S1〜S3を合計した時間t0である。
ところが、本実施形態では、パーツフィーダ5Fから搬送された防水シール20を挿通路23a内に一時的に待機させることとした。そのため、図7(c)に示すように、シール搬送工程S1を、防水シール20をパーツフィーダ5Fから挿通路23a内の待機位置にまで搬送させ、当該位置に待機させておく工程(シール搬送・待機工程S11)と、待機位置にある防水シール20をシールホルダ31aに収容する工程(シール収容工程S12)とに分けることができる。
ここで、シール搬送・待機工程S11は、シール収容工程S12以外の工程と並行して進めることができる。すなわち、本実施形態によれば、防水シール20がシールホルダ31aに保持された後、シリンダピン37を挿通路23a内に進入させることとしている。これにより、シールホルダ31aが防水シール20を収容できない位置にあるときであっても、次の防水シール20を待機位置まで搬送することができる。
したがって、シール収容工程S12以外の他の工程を行っている間に、次の防水シール20のシール搬送・待機工程S11を並行して行うことによって、シール搬送・待機工程S11の時間t1の分だけ、防水シール20の装着に要する時間を短縮することが可能となる。すなわち、本実施形態によれば、防水シール20の装着のサイクル時間は、シール収容工程S12、ホルダ回転工程S2、およびシール挿入工程S3を合計した時間t2(=t0−t1)となる。
以上のように、本実施形態に係る防水シール装着装置6Fによれば、防水シール20の装着作業の所要時間を短縮することができ、ひいては電線Wの端末処理の全体にかかる所要時間を短縮することが可能となる。
また、本実施形態によれば、特に防水シール20を挿通路23aの下流側の端部に待機させることとしているので、シール収容工程S12の所要時間を大幅に短縮することができる。したがって、防水シール20の装着作業の所要時間を大幅に短縮することが可能となる。
なお、本実施形態によれば、シール導入ユニット11aから送られてきた防水シール20は、シールホルダ31aに直接供給される。そのため、シール導入ユニット11aから送られてきた防水シール20をいったん他の場所に移動させ、その後にシールホルダ31aに供給する場合に比べて、防水シール20の装着作業の所要時間を短くすることができる。
本実施形態によれば、シールガイド21に横孔30が形成され、横孔30から挿通路23a内に出没するストップシリンダ36を備えている。そのため、防水シール20を挿通路23a内に待機させる機構を、簡単な構成によって実現することができる。
また、本実施形態に係る防水シール装着装置6Fでは、シールホルダ31aの凹部33aに向かって落下した防水シール20を、シリンダ26によって凹部33a内に押し込むこととしている。これにより、待機後の防水シール20をシールホルダ31a内に機械的に押し込むことができる。そのため、防水シール20をシールホルダ31a内に安定的かつ確実に収容させることができる。したがって、シール導入ユニット11aからシールホルダ31aへの防水シール20の供給をスムーズにかつ確実に行うことが可能となる。
ところで、防水シール20を挿通路23a内に待機させる機構(待機機構)は、上述のシリンダピン37を備えたものに限られず、他の機構であってもよい。上記待機機構は、シリンダピン37によって挿通路23aの流路断面の一部を一時的に塞ぐものであったが、待機機構は、挿通路23aの流路断面の一部または全部を一時的に塞ぐ他の開閉部材を備えていてもよい。
また、防水シール20をシールホルダ31aに押し込む装置(押し込み装置)は、上述のシリンダ26に限られず、他の装置であってもよい。例えば、図8に示すように、回転自在なレバー61により、防水シール20を押し込んでもよい。この変形例では、シールガイド21の側壁には、レバー61の先端側を挿通させるスリット60が形成されている。この変形例では、シール搬送・待機工程S11においては、シリンダピン37によって防水シール20の進路を塞ぎ、防水シール20を待機させる(図8(a)参照)。一方、シール収容工程S12では、シリンダピン37を後退させて防水シール20を落下させた後、レバー61を回転させる。このような動作により、防水シール20はレバー61によって押し込まれ、シールホルダ31aに収容される(図8(b)参照)。
また、図9に示すように、待機機構と押し込み装置とを同一の装置で兼用させることも可能である。この変形例では、シールガイド21の外側に、挿通路23aと並行に延びるガイドレール59が設けられている。このガイドレール59には、ストップシリンダ36がスライド自在に取り付けられている。ストップシリンダ36には、当該ストップシリンダ36をスライドさせるモータ等の駆動装置58が設けられている。この変形例においても、シールガイド21の側壁にスリット60が形成されている。
この変形例では、シール搬送・待機工程S11においては、ストップシリンダ36がガイドレール59の下端部に移動し、シリンダピン37は延伸して挿通路23a内に突出した状態となる(図9(a)参照)。これにより、挿通路23aが塞がれ、防水シール20は挿通路23a内に留められる。シール収容工程S12では、まず、シリンダピン37が後退して防水シール20を落下させた後、ストップシリンダ36が上昇し、再びシリンダピン37が伸ばされる(図9(b)参照)。次に、ストップシリンダ36が下降する。これにより、防水シール20はシリンダピン37によって下方に押し込まれ、シールホルダ31aに収容されることになる(図9(c)参照)。
なお、防水シール20の押し込み装置は、防水シール20を機械的に押し込むものに限られない。例えば、図10に示すように、押し込み装置は、圧縮空気を用いるものであってもよい。この変形例では、挿通路23aの上流端に圧縮空気の供給源(図示せず)が配置され、シール収容工程S12において、上記供給源から圧縮空気が供給される。この場合であっても、防水シール20に外力(この場合は圧力)を与えることができ、防水シール20をシールホルダ31aに押し込むことが可能となる。
本実施形態では、シリンダピン37を挿通路23a内に進入させることにより、防水シール20を挿通路23a内に待機させていた。しかし、防水シール20を待機させる待機機構は、他の機構であってもよい。例えば、図11に示すように、シリンダピン37に蓋状体62を固定し、当該蓋状体62を挿通路23aとシールホルダ31aとの間に挿入することによって、防水シール20の進路を塞ぐものであってもよい。
また、待機機構は、挿通路23aの流路断面積を一時的に減少させる機構であってもよい。待機機構は、挿通路23aを形成する側壁の一部または延長上に設けられ、内部側に可動する可動壁を備えていてもよい。例えば、図12に示すように、シール導入ユニット11aの下端部付近に、互いに向かい合うストップシリンダ36,63を設け、両シリンダ36,63のシリンダピン37,64の伸縮によって可動壁65を内側に可動させ、挿通路23aの流路断面積を増減させるものであってもよい。このようなものであっても、挿通路23aの流路断面積を減少させることによって防水シール20の通過を妨げることができ、防水シール20を挿通路23a内で待機させることができる。
本実施形態に係る防水シール装着装置6F,6Rが搭載される電線処理装置1は、前述の構成のものに限定される訳ではない。図1に示す前述の電線処理装置1では、移動装置8F,8Rは、電線Wを左右方向にスライドさせるものであった。しかし、図13に示すように、移動装置8F,8Rは、電線Wを旋回させるものであってもよい。このような旋回式の移動装置8F,8Rを用いることとすれば、電線処理装置1を小型化することができる。また、電線Wの移動に要するエネルギーを少なくすることができ、消費電力の低減等を図ることができる。
本実施形態では、シール導入ユニット11a,11b,11cを、それぞれ異なる規格の防水シール20の供給に使用することとしていた。しかし、これらシール導入ユニット11a,11b,11cを、同規格の防水シール20に対応させ、3つのシール導入ユニット11a,11b,11cを同時に稼働させることも可能である。この場合、防水シール20の供給にかかる時間がさらに短縮されるため、防水シール20の装着の所要時間をさらに短縮することができる。
以上説明したように、本発明は、電線の端末部に防水シールを装着する防水シール装着装置について有用である。
電線処理装置を模式的に示した平面図である。 実施形態に係る防水シール装着装置の正面断面図である。 実施形態に係る防水シール装着装置の側面図である。 実施形態に係る防水シール装着装置の背面図である。 (a)および(b)は、シール導入ユニットの断面図である。 ホルダユニットの側面図である。 (a)は電線端末処理の各工程を表すタイミングチャートであり、(b)および(c)はシール装着工程の各工程を表すタイミングチャートである。 (a)および(b)は、変形例に係る防水シール装着装置における、防水シールの押し込み動作を示す図である。 (a),(b),(c)は、変形例に係る防水シール装着装置における、防水シールの押し込み動作を示す図である。 変形例に係る防水シール装着装置における、防水シールの押し込み動作を示す図である。 変形例に係る防水シール装着装置における、防水シールを待機させる機構を示す図である。 変形例に係る防水シール装着装置における、防水シールを待機させる機構を示す図である。 変形例に係る電線処理装置の平面図である。 従来の防水シール装着装置の側面図である。
符号の説明
1 電線処理装置
5F パーツフィーダ(シール供給源)
6F 防水シール装着装置
11a シール導入ユニット
12 ホルダユニット
20 防水シール
23a 挿通路(シール搬送路)
24a 供給路(シール搬送路)
25a 搬送チューブ(シール搬送路)
26 シリンダ(押し込み装置)
28 シリンダヘッド(押し込み部材)
31a シールホルダ(シール支持部材)
33a 凹部(収容部)
36 シリンダ(待機機構)
37 シリンダピン(ストッパ)

Claims (9)

  1. 略筒状の防水シールを圧縮空気により順次供給するシール供給源と、
    前記シール供給源から供給された防水シールを搬送するシール搬送路と、
    前記防水シールを前記シール搬送路内に一時的に待機させる待機機構と、
    前記シール搬送路を通じて搬送された前記防水シールを収容する収容部を有するシール支持部材と、
    前記シール支持部材に支持された前記防水シールに電線を挿入することにより、前記電線に前記防水シールを装着する装着機構と、を備え、
    前記シール供給源は、圧縮空気によって前記防水シールを前記待機機構まで搬送するように構成され、
    前記防水シールは、前記シール支持部材が前記防水シールを収容できない位置にあるときに待機位置にまで搬送され、
    前記防水シールが前記シール支持部材の収容部に収容されてから、前記シール供給源が供給する次の防水シールが前記収容部に収容されるまでの間に、前記待機機構は当該次の防水シールを前記シール搬送路内に待機させておく防水シール装着装置。
  2. 略筒状の防水シールを順次供給するシール供給源と、
    前記シール供給源から供給された防水シールを搬送するシール搬送路と、
    前記防水シールを前記シール搬送路の下流端部に一時的に待機させる待機機構と、
    前記シール搬送路を通じて搬送された前記防水シールを収容する収容部を有するシール支持部材と、
    前記シール支持部材に支持された前記防水シールに電線を挿入することにより、前記電線に前記防水シールを装着する装着機構と、を備え、
    前記防水シールは、前記シール支持部材が前記防水シールを収容できない位置にあるときに待機位置にまで搬送され、
    前記防水シールが前記シール支持部材の収容部に収容されてから、前記シール供給源が供給する次の防水シールが前記収容部に収容されるまでの間に、前記待機機構は当該次の防水シールを前記シール搬送路の下流端部に待機させておく防水シール装着装置。
  3. 前記待機機構は、前記シール搬送路の流路断面の一部または全部を一時的に塞ぐ閉塞部材を備えている請求項1または2に記載の防水シール装着装置。
  4. 前記シール搬送路の少なくとも一部を区画し、前記シール搬送路の流路方向と交差する方向に開口する孔が形成された搬送路形成部材を備え、
    前記待機機構は、前記孔から前記シール搬送路内に出没するストッパを備えている請求項1または2に記載の防水シール装着装置。
  5. 前記待機機構は、前記シール搬送路の流路断面積を一時的に減少させる流路断面積可変機構を備えている請求項1または2に記載の防水シール装着装置。
  6. 前記待機機構は、前記シール搬送路の一部を区画しかつ内側に可動する可動壁を備えている請求項1または2に記載の防水シール装着装置。
  7. 前記待機機構は、前記シール搬送路の下流側開口を開閉自在に覆う蓋部材を備えている請求項1または2に記載の防水シール装着装置。
  8. 前記防水シールを前記シール支持部材の前記収容部に押し込む押し込み装置を備えている請求項1〜7のいずれか一つに記載の防水シール装着装置。
  9. 前記押し込み装置は、前記防水シールと接触する接触面を有する押し込み部材と、前記接触面が前記シール搬送路内の上流側から下流側へ移動するように前記押し込み部材を駆動する駆動機構とを備えている請求項8に記載の防水シール装着装置。
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