JP3429452B2 - 防水シール装着方法および防水シール装着装置 - Google Patents

防水シール装着方法および防水シール装着装置

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JP3429452B2
JP3429452B2 JP27507098A JP27507098A JP3429452B2 JP 3429452 B2 JP3429452 B2 JP 3429452B2 JP 27507098 A JP27507098 A JP 27507098A JP 27507098 A JP27507098 A JP 27507098A JP 3429452 B2 JP3429452 B2 JP 3429452B2
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茂 坂上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線端末部に防水
シールを装着するための防水シール装着方法および防水
シール装着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電線端末部にゴム等からなるチュ
ーブ状の防水シールを装着し、端子を圧着する電線処理
装置があり、例えば、図33に示される如く、電線処理
装置1は、測長ユニット2と、フロントクランプ3と、
カッターユニット4と、リアクランプ5と、フロントシ
ール送給機構6と、フロントシール装着機構7と、フロ
ント端子圧着ユニット8と、リアシール送給機構9と、
リアシール装着機構10と、リア端子圧着ユニット11
と、フロント移動手段12と、リア移動手段13とを備
えた構造とされている。
【0003】そして、電線送給ラインLに沿って矢印P
方向に所定量送給された電線が、フロントクランプ3お
よびリアクランプ5によりそれぞれ把持され、カッター
ユニット4により切断処理されて、フロントクランプ3
により把持された電線と、リアクランプ5により把持さ
れた電線とに分離される。
【0004】次に、フロントクランプ3に把持された電
線端末部は、フロントシール装着機構7位置に移動操作
され、フロントシール装着機構7位置で、フロントシー
ル送給機構6により順次送給されてくる防水シールをフ
ロントシール装着機構7が受け取り、電線端末部に套嵌
状に装着される。
【0005】その後、電線端末部はカッターユニット4
位置に戻され、カッターユニット4位置で、カッターユ
ニット4により電線端末部の防水シール装着位置より端
部側の被覆を剥取り、芯線部を露出させる被覆剥取処理
が行われる。
【0006】次に、被覆剥取処理が行われた電線端末部
は、フロント端子圧着ユニット8位置に移動操作され、
フロント端子圧着ユニット8位置で、フロント端子圧着
ユニット8によりその被覆剥取部分に端子が圧着処理さ
れる。
【0007】端子の圧着処理後、電線端末部はフロント
移動手段12の駆動によりカッターユニット4と対向す
る位置に戻される。この後、測長ユニット2により電線
が電線送給ラインLに沿って矢印P方向に所定量送給さ
れる。
【0008】その後、フロントクランプ3およびリアク
ランプ5により電線がそれぞれ把持され、カッターユニ
ット4により切断されて、フロントクランプ3により把
持された電線と、リアクランプ5により把持された電線
とに分離される。そして、フロントクランプ3により把
持された電線端末部は前述と同様に端子の圧着処理がな
される。
【0009】一方、リアクランプ5に把持された電線端
末部は、リアシール装着機構10位置に移動操作され、
リアシール装着機構10位置で、リアシール送給機構9
により順次送給されてくる防水シールをリアシール装着
機構10が受け取り、電線端末部に套嵌状に装着され
る。
【0010】その後、電線端末部はカッターユニット4
位置に戻され、カッターユニット4位置で、カッターユ
ニット4により電線端末部の防水シール装着位置より端
部側の被覆を剥取り、芯線部を露出させる被覆剥取処理
が行われる。
【0011】次に、被覆剥取処理が行われた電線端末部
は、リア端子圧着ユニット11位置に移動操作され、リ
ア端子圧着ユニット11位置で、リア端子圧着ユニット
11によりその被覆剥取部分に端子が圧着処理される。
【0012】端子の圧着処理後、図示しない排出手段に
より電線が所定の電線排出部に排出され、リアクランプ
5はリア移動手段13の駆動によりカッターユニット4
と対向する位置に戻される。このようにして両端に防水
シールが装着された状態で、端子が圧着処理されたハー
ネスが順次製造されるように構成されていた。
【0013】この種の電線処理装置1として、例えば、
特開平6−189429号公報に開示のものがある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電線処理装置1によれば、防水シールを順次送給す
るシール送給機構6、9が、他のカッターユニット4、
シール装着機構7、10、端子圧着ユニット8、11、
移動手段12、13等と同じ架台上に配置された構造で
あり、他の機械振動の影響を受けて、防水シールの安定
した整列供給が行い難いという問題があった。
【0015】また、同じ架台上にシール送給機構6、9
を配置しているため、電線処理装置1の大型化を招き、
設置スペースを広く確保する必要があるため、設置汎用
性に劣るという問題があった。
【0016】さらに、防水シールの変更時の段取り替え
においては、シール送給機構6、9をその都度、架台上
より取り外して取り換える必要があり、面倒で困難な作
業となっていた。
【0017】そこで、本発明の課題は、防水シールの安
定供給、設置汎用性の向上、および防水シール変更時の
段取り替え作業の容易化を図った防水シール装着方法お
よび防水シール装着装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の方法の技術的手段は、小径の端子圧着部と大径のシー
ル部とを備えてなるチューブ状の防水シールを電線端末
部に装着する防水シール装着方法において、順次整列供
給される防水シールからシール給部に単一の防水シー
ルを移動させる分離移動工程と、前記シール供給部に移
動された防水シールのシール部側から送給エアを供給し
て、端子圧着部側よりシール供給ホース内に侵入させる
と共に、シール供給ホースに沿って移動させ、シールホ
ルダにおけるエア吸引状態のシール嵌合凹部に防水シー
ルを嵌合させるシール送給工程と、前記シールホルダに
嵌合された防水シールの位置を、前記エア吸引状態で、
電線端末部を挿入する位置に一致させる位置移動工程
と、前記電線端末部を挿入する位置に移動された防水シ
ールに、電線ガイドによる案内下、電線端末部を挿入す
る電線挿入工程と、を備えてなる点にある。
【0019】また、前記電線挿入工程における前記電線
端末部を案内する電線ガイドが、互いに対向する面部に
電線を挟持状として案内するV字状の電線ガイド溝がそ
れぞれ形成されると共に互いに同期して開閉操作自在な
対の電線ガイド体を備えた電線ガイド機構によりなされ
る方法であってもよい。
【0020】さらに、上記課題を解決するための装置の
技術的手段は、小径の端子圧着部と大径のシール部とを
備えてなるチューブ状の防水シールを電線端末部に装着
する防水シール装着装置において、防水シールが順次整
列供給されるシール整列供給機構と、整列供給された防
水シールからシール給部に単一の防水シールを移動さ
せる分離移動機構と、前記シール供給部からシールホル
ダに防水シールを送給案内するシール供給ホースと、前
記シール供給部に移動された防水シールのシール部側に
送給エアを供給して端子圧着部側よりシール供給ホース
内に侵入させると共に、シール供給ホースに沿って移動
させる送給エア供給機構と、前記シール供給ホースによ
って送給案内された防水シールが嵌合されるシール嵌合
凹部が備えられたシールホルダにおける前記シール嵌合
凹部のエアを吸引するエア吸引機構と、前記シールホル
ダに嵌合された防水シールの位置を、電線端末部が挿入
される位置に一致させる位置移動機構と、前記位置移動
機構により移動されたシールホルダに嵌合された防水シ
ール内に、電線端末部を挿入案内する電線ガイド機構
と、を備えてなる点にある。
【0021】また、前記電線ガイド機構が、互いに同期
して開閉操作自在な対の電線ガイド体を備え、各電線ガ
イド体の互いに対向する面部に、電線を挟持状として案
内するV字状の電線ガイド溝がそれぞれ形成されてなる
構造としてもよい。
【0022】さらに、前記対の電線ガイド体は、前記電
線ガイド溝を形成する傾斜面を有すると共に互いにかみ
合い状とされる歯部を備え、各電線ガイド体の互いに対
向する各歯部の傾斜面に、電線ガイド溝の溝底位置に対
応して、電線ガイド溝を形成する他方の傾斜面に沿った
電線支持面を有する電線支持段部が突出状にそれぞれ備
えられてなる構造としてもよい。
【0023】また、前記シール整列供給機構、前記分離
移動機構、前記シール供給部、前記シールホルダ、前記
シール供給ホース、前記送給エア供給機構、前記エア吸
引機構、前記電線ガイド機構がそれぞれ複数備えられて
なる構造としてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図面に基づいて説明すると、図1は、電線端末部にゴム
等からなるチューブ状の防水シールを装着し、端子を圧
着する電線処理装置21を示しており、電線処理装置2
1は、前述同様、測長ユニット22と、フロントクラン
プ23と、カッターユニット24と、リアクランプ25
と、フロントシール送給機構26と、フロントシール装
着機構27と、フロント端子圧着ユニット28と、リア
シール送給機構29と、リアシール装着機構30と、リ
ア端子圧着ユニット31と、フロント移動手段32と、
リア移動手段33とを備えている。
【0025】そして、従来同様、電線送給ラインLに沿
って矢印P方向に所定量送給された電線が、フロントク
ランプ23およびリアクランプ25によりそれぞれ把持
され、カッターユニット24により切断処理されて、フ
ロントクランプ23により把持された電線と、リアクラ
ンプ25により把持された電線とに分離される。
【0026】次に、フロントクランプ23に把持された
電線端末部は、フロントシール装着機構27位置に移動
操作され、フロントシール装着機構27位置で、フロン
トシール送給機構26により順次送給されてくる防水シ
ールをフロントシール装着機構27が受け取り、電線端
末部に套嵌状に装着される。
【0027】その後、電線端末部はカッターユニット2
4位置に戻され、カッターユニット24位置で、カッタ
ーユニット24により電線端末部の防水シール装着位置
より端部側の被覆を剥取り、芯線部を露出させる被覆剥
取処理が行われる。
【0028】次に、被覆剥取処理が行われた電線端末部
は、フロント端子圧着ユニット28位置に移動操作さ
れ、フロント端子圧着ユニット28位置で、フロント端
子圧着ユニット28によりその被覆剥取部分に端子が圧
着処理される。
【0029】端子の圧着処理後、電線端末部はフロント
移動手段32の駆動によりカッターユニット24と対向
する位置に戻される。この後、測長ユニット22により
電線が電線送給ラインLに沿って矢印P方向に所定量送
給される。
【0030】その後、フロントクランプ23およびリア
クランプ25により電線がそれぞれ把持され、カッター
ユニット24により切断されて、フロントクランプ23
により把持された電線と、リアクランプ25により把持
された電線とに分離される。そして、フロントクランプ
23により把持された電線端末部は前述と同様に端子の
圧着処理がなされる。
【0031】一方、リアクランプ25に把持された電線
端末部は、リアシール装着機構30位置に移動操作さ
れ、リアシール装着機構30位置で、リアシール送給機
構29により順次送給されてくる防水シールをリアシー
ル装着機構30が受け取り、電線端末部に套嵌状に装着
される。
【0032】その後、電線端末部はカッターユニット2
4位置に戻され、カッターユニット24位置で、カッタ
ーユニット24により電線端末部の防水シール装着位置
より端部側の被覆を剥取り、芯線部を露出させる被覆剥
取処理が行われる。
【0033】次に、被覆剥取処理が行われた電線端末部
は、リア端子圧着ユニット31位置に移動操作され、リ
ア端子圧着ユニット31位置で、リア端子圧着ユニット
31によりその被覆剥取部分に端子が圧着処理される。
【0034】端子の圧着処理後、図示しない排出手段に
より電線が所定の電線排出部に排出され、リアクランプ
25はリア移動手段33の駆動によりカッターユニット
24と対向する位置に戻される。このようにして両端に
防水シールが装着された状態で、端子が圧着処理された
ハーネスが順次製造されるように構成されている。
【0035】そして特に、本実施形態にあっては、各シ
ール送給機構26、29が、電線処理装置21の本体架
台34とは、異なる別の分離架台35上に設置されてい
る。各シール送給機構26、29は、防水シールを順次
整列供給するシール供給機構としての振動式パーツフィ
ーダ37、38を備え、各パーツフィーダ37、38は
回転駆動操作自在な回転ドラム体37a、38aと、振
動付与機構により振動が付与される細長状の直進ガイド
杆37b、38bを備えている。
【0036】図2ないし図6にも示される如く、各直進
ガイド杆37b、38bの上面側には長手方向に沿って
直線状の整列溝部37c、38cが形成されており、振
動付与機構により付与された振動により、この整列溝部
37c、38cに沿って防水シール40が一端側から他
端側に順次整列供給されるように構成されている。
【0037】なお、この際、防水シール40は端子が圧
着される小径の端子圧着部40aとシールに寄与する大
径のシール部40bとを備え、大径のシール部40bを
下側とし、小径の端子圧着部40aを上側とした縦向き
姿勢で順次整列供給されるように構成されている。
【0038】また、各直進ガイド杆37b、38bによ
る防水シール40の整列供給方向下流側には、分離移動
機構42がそれぞれ備えられており、各分離移動機構4
2は、直進ガイド杆37b、38bの前記整列供給方向
の下流側端面に沿って整列供給方向と直交する水平方向
にスライド自在な平面視ほぼL字状の分離ブロック43
と、該分離ブロック43をスライド操作するためのエア
シリンダ等からなるスライド操作シリンダ44とを備
え、スライド操作シリンダ44の出退操作により分離ブ
ロック43が前記水平方向にスライド操作自在とされて
いる。
【0039】そして、図2および図4に示される如く、
スライド操作シリンダ44の進出操作位置で、直進ガイ
ド杆37b、38bの整列溝部37c、38cに対応す
る分離ブロック43の対向面43a位置に、整列溝部3
7c、38cに連続状とされると共に、単一の防水シー
ル40が載置状に収容されるシール収容凹部43bが形
成されている。
【0040】また、スライド操作シリンダ44の後退操
作方向側に対応する直進ガイド杆37b、38bの一側
には、保持ブロック45が近接して備えられており、ス
ライド操作シリンダ44が後退操作される際、分離ブロ
ック43の対向面43aに対向する保持面45aによ
り、シール収容凹部43bからの防水シール40の離脱
を規制している。
【0041】そして、図3および図5に示される如く、
スライド操作シリンダ44の後退操作位置で、直進ガイ
ド杆37b、38bの整列溝部37c、38cの前記下
流側端面側は分離ブロック43の対向面43aにより閉
塞状とされ、整列供給される防水シール40の移動が規
制され、また、シール収容凹部43bに収容された防水
シール40の移動は保持面45aによって規制されるよ
うに構成されている。
【0042】ここに、パーツフィーダ37、38によっ
て順次整列供給される防水シール40を、分離移動機構
42により防水シール40が単一毎、一側方の所定位置
に分離移動される。
【0043】また、スライド操作シリンダ44の後退操
作位置におけるシール収容凹部43b上方を閉塞状とす
べく、前記保持ブロック45の上部に閉塞壁45bが分
離ブロック43上面側に張り出し状に備えられると共
に、該閉塞壁45bのシール収容凹部43bに対応する
位置には、防水シール40が通過可能な上下方向貫通状
のシール案内孔45cが形成されている。
【0044】そして、閉塞壁45b上面側には、シール
案内孔45cに連通状とされるフレキシブルなシール供
給ホース47の一端部がジョイント48等により着脱自
在に接続されている。
【0045】一方、分離ブロック43におけるシール収
容凹部43bに対応する位置には、防水シール40が通
過不能なより小径の上下方向貫通状のエア案内孔43c
が形成されており、分離ブロック43下面側には、エア
案内孔43cに連通状とされるフレキシブルな圧縮エア
供給ホース49の一端部がジョイント50等により着脱
自在に接続されている。
【0046】また、圧縮エア供給ホース49の他端部
は、開閉バルブ機構等を介してコンプレッサ等の圧縮エ
ア供給手段側に接続されており、開閉バルブ機構の開閉
操作に応じて送給エアとしての圧縮エアをエア案内孔4
3c側に供給・停止制御されるように構成されている。
【0047】そして、スライド操作シリンダ44の後退
操作位置で、圧縮エアが圧縮エア供給ホース49を通じ
てエア案内孔43cに供給されると、シール収容凹部4
3bに位置する防水シール40は圧縮エアの圧力により
圧縮エアと共にシール案内孔45cを通じてシール供給
ホース47内に侵入され、圧縮エアと共にシール供給ホ
ース47に沿って他端側に移動されるように構成されて
いる。
【0048】ここに、これら圧縮エア供給ホース49や
開閉バルブ機構や圧縮エア供給手段等により、防水シー
ル40をシール供給ホース47に沿って移動させる送給
エア供給機構が構成される。また、スライド操作シリン
ダ44の後退操作位置は、防水シール40を一個毎、順
次供給するシール供給部51を構成する。
【0049】なお、各パーツフィーダ37、38の支持
基板37d、38dは、それぞれ分離架台35に取付け
固定され、各分離移動機構42を支持する支持板42a
は分離架台35に取付け固定された支持基板42bに立
設された支柱42c上に取付け固定されている。
【0050】図8は各シール供給ホース47の他端部側
を示しており、シール装着機構27、30に備えられた
ホース支持ブロック53の上面側に、ジョイント54等
により着脱自在に接続されており、ホース支持ブロック
53にはシール供給ホース47と連通する防水シール4
0が通過可能な上下方向貫通状のシール案内孔53aが
形成されている。
【0051】シール案内孔53aの下方位置には、ホル
ダ支持ブロック56が配置され、その上面側には、シー
ルホルダ57がネジ構造等により着脱自在に取り付けら
れている。そして、シールホルダ57の上面はホース支
持ブロック53の下面に近接配置された状態とされ、シ
ール案内孔53aに対向するシールホルダ57の上面側
には、シール供給ホース47に沿って送給されてきた防
水シール40が嵌合されるシール嵌合凹部57aが形成
されている。
【0052】また、ホルダ支持ブロック56の下面側に
は、フレキシブルな吸引ホース58の一端部がジョイン
ト59等により着脱自在に接続されており、シール嵌合
凹部57aと吸引ホース58とは、防水シール40が通
過不能な小径の上下方向貫通状のエア吸引孔60を通じ
て連通状に構成されている。そして、吸引ホース58の
他端部は、開閉バルブ機構等を介して真空ポンプ等のエ
ア吸引手段側に接続されており、開閉バルブ機構の開閉
操作に応じてシール嵌合凹部57a側のエアを吸引・停
止制御されるように構成されている。
【0053】ここに、これら吸引ホース58や開閉バル
ブ機構やエア吸引手段等により、シール嵌合凹部57a
のエアを吸引するエア吸引機構が構成される。
【0054】さらに、ホルダ支持ブロック56の一側に
は、実線で示されるシールホルダ57の縦向き姿勢と、
ホルダ支持ブロック56を90度回動操作して仮想線で
示されるシールホルダ57の横向き姿勢とに姿勢変更操
作自在な位置移動機構としてのロータリアクチュエータ
61が備えられている。
【0055】また、横向き姿勢とされたシールホルダ5
7のシール嵌合凹部57a側には、電線ガイド機構63
が近接配置されており、該電線ガイド機構63は、図9
および図10にも示される如く、上下一対の電線ガイド
体64を備え、各電線ガイド体64はそれぞれ同期して
互いに接近離隔操作される操作ブロック65にネジ締結
等により着脱自在に取付け固定されている。
【0056】そして、各電線ガイド体64の互いに対向
する面部には、その接触状態でシールホルダ57方向に
漸次径小となるテーパガイド面66aと、防水シール4
0に挿通される電線の外径より僅かに大径の挿通ガイド
面66bと構成する電線ガイド溝66がそれぞれ形成さ
れている。
【0057】本実施形態は以上のように構成されてお
り、次に、防水シール40を各シール装着機構27、3
0に供給して電線に装着する工程を図4、図5、図11
ないし図15に基づき説明する。
【0058】図4に示される如く、パーツフィーダ3
7、38の直進ガイド杆37b、38bに沿って順次整
列供給されてきた防水シール40における供給方向下流
側先頭の防水シール40が整列溝部37c、38c側よ
りシール収容凹部43b内に移載される。
【0059】そして、適宜備えられた検出センサからの
検出信号により前記移載が検出されると、スライド操作
シリンダ44が後退作動され、図5に示される如く、後
退操作位置、即ち、シール供給部51に到着すると(分
離移動工程)、圧縮エア供給ホース49を通じて圧縮エ
アが供給され、この圧縮エアによりシール収容凹部43
bの防水シール40がシール案内孔45cおよびシール
供給ホース47を通じてシールホルダ57側に送給案内
される。
【0060】この圧縮エアの供給に連動してシール装着
機構27、30側では、吸引ホース58を通じてエアが
吸引され、ここに図11に示される如く、エア吸引状態
のシール嵌合凹部57aに送給案内されてきた防水シー
ル40が嵌合され、シール嵌合凹部57aに防水シール
40が吸着状に嵌合された状態が得られる(シール送給
工程)。
【0061】一方、防水シール40が圧送された後の分
離ブロック43は、スライド操作シリンダ44の進出作
動により、進出操作位置とされる初期位置に復帰され
る。
【0062】次に、シール嵌合凹部57aに防水シール
40が供給されたことを適宜備えられた検出センサから
の検出信号により検出すると、ロータリアクチュエータ
61が作動してシールホルダ57が縦向き姿勢から図1
2に示される横向き姿勢に姿勢変更される(位置移動工
程)。この姿勢変更に際して、前記吸引ホース58を通
じてのエア吸引は継続されており、防水シール40はシ
ール嵌合凹部57aに吸着された状態で姿勢変更され
る。
【0063】そして、この横向き姿勢においては、両電
線ガイド体64によって構成された電線ガイド溝66の
軸心と防水シール40の軸心とが一致するように構成さ
れている。
【0064】その後、吸引ホース58によるエア吸引が
停止され、シール装着機構27、30位置に到着して待
機している電線68端末部が、電線ガイド溝66方向に
送り出し操作され、図13に示される如く、電線ガイド
体64のテーパガイド面66aおよび挿通ガイド面66
bによる案内下、シールホルダ57のシール嵌合凹部5
7aに嵌合保持されている防水シール40の孔部に挿通
状に挿入される(電線挿入工程)。
【0065】その後、図14に示される如く、各電線ガ
イド体64が互いに離隔する上下方向に開操作され(ガ
イド開操作工程)、その後、図15に示される如く、電
線68が初期位置に引き戻し操作される(電線戻し工
程)。この引き戻しに際して、防水シール40の孔部に
電線68端末部が僅かに圧入状に挿入されており、その
摩擦抵抗により電線68と共に防水シール40がシール
嵌合凹部57aより離脱され、ここに電線68端末部に
防水シール40が装着される。
【0066】なお、この電線戻し工程終了後、シールホ
ルダ57や各電線ガイド体64は図11に示される初期
位置に戻される。
【0067】以上のように、本実施形態においては、シ
ール装着機構27、30側に防水シール40を順次供給
するに際して、離隔した位置よりシール供給ホース47
を通じて供給する方式としているので、シール送給機構
26、29の主要部をなすパーツフィーダ37、38等
を電線処理装置21の本体架台34から分離独立した分
離架台35側に設置することができ、ここにカッターユ
ニット24、シール装着機構27、30、端子圧着ユニ
ット28、31、移動手段32、33等の他の機械振動
の影響を受けずに、防水シール40を順次整列供給でき
るため、防水シール40の安定した供給が可能となる。
【0068】また、防水シール40を圧縮エアにより圧
送するに際して、防水シール40の小径側の端子圧着部
40aを圧送方向前側とし、大径側のシール部40bを
圧送方向後側として圧送する方式であり、防水シール4
0のシール収容凹部43b位置からシール案内孔45c
やシール供給ホース47内への侵入や、シール供給ホー
ス47内での移動およびシール供給ホース47側からシ
ール案内孔53aを通じてのシール嵌合凹部57a側へ
の移動がより円滑になされ、防水シール40の移動経路
途中での詰まりが有効に防止でき、この点からも防水シ
ール40の安定した供給が得られる。
【0069】さらに、防水シール40の送給に際して、
シール嵌合凹部57aがエア吸引状態とされているた
め、シール嵌合凹部57aに対する防水シール40の嵌
合状態も安定し、この点からも防水シール40の安定供
給が確保できる。
【0070】また、防水シール40が供給されたシール
ホルダ57を縦向き姿勢から横向き姿勢に姿勢変更する
際に、吸引ホース58によるエア吸引状態で姿勢変更す
る方式であり、姿勢変更時に防水シール40はシール嵌
合凹部57aに吸着されいるため、姿勢変更時の遠心力
等により防水シール40がシール嵌合凹部57aより不
用意に飛び出すおそれがなく、防水シール40の姿勢変
更が安定して得られる利点がある。
【0071】さらに、パーツフィーダ37、38等を本
体架台34側とは分離した構造とできるため、従来のよ
うな一体構造の場合と比較して、設置スペースの融通性
が向上し、設置汎用性の向上が図れる。
【0072】また、防水シール40変更時の段取り替え
作業に際しては、電線処理装置21の本体側とは別位置
に設置されているパーツフィーダ37、38や分離移動
機構42を交換した後、シール供給ホース47の一端部
を接続し、ホルダ支持ブロック56のシールホルダ57
を対応するシールホルダ57に交換するだけでよく、段
取り替え作業の容易化が図れる。この際、予め変更予定
とされる防水シール40に対応するパーツフィーダや分
離移動機構を、前記パーツフィーダ37、38の一側に
併設しておけば、単に、シール供給ホース47の一端部
を付け替えと、シールホルダ57の交換だけでよく、段
取り替え作業のより容易化が図れる。また、電線68径
が変更された場合には、必要に応じて各電線ガイド体6
4を交換すればよい。
【0073】図16ないし図24は第2の実施形態を示
しており、上記第1の実施形態と同様構成部分は同一符
号を付し、その説明を省略する。
【0074】即ち、本実施形態では、電線ガイド機構6
3における各電線ガイド体64の電線ガイド溝66は、
図16および図17に示される如く、電線68が挿入さ
れる挿入方向から見て、互いにかみ合い状とされるV字
状に形成された構造とされている。そして、互いにかみ
合い状とされるため、前記V字状の電線ガイド溝66を
構成する電線ガイド体64の各歯部66cは、ほぼ45
度の傾斜面66dを電線68挿入方向に対して交互に有
する三角形状に形成されており、また、対の各電線ガイ
ド体64の上下に対向する各歯部66cの傾斜面66d
は互いに平行となるように配置された構造とされてい
る。
【0075】次に、本実施形態における防水シール40
を電線68に装着する工程を説明すると、第1の実施形
態と同様、図4に示される如く、パーツフィーダ37、
38の直進ガイド杆37b、38bに沿って順次整列供
給されてきた防水シール40における供給方向下流側先
頭の防水シール40が整列溝部37c、38c側よりシ
ール収容凹部43b内に移載される。
【0076】そして、適宜備えられた検出センサからの
検出信号により前記移載が検出されると、スライド操作
シリンダ44が後退作動され、図5に示される如く、後
退操作位置、即ち、シール供給部51に到着すると(分
離移動工程)、圧縮エア供給ホース49を通じて圧縮エ
アが供給され、この圧縮エアによりシール収容凹部43
bの防水シール40がシール案内孔45cおよびシール
供給ホース47を通じてシールホルダ57側に送給案内
される。
【0077】この圧縮エアの供給に連動してシール装着
機構27、30側では、吸引ホース58を通じてエアが
吸引され、ここに図18に示される如く、エア吸引状態
のシール嵌合凹部57aに送給案内されてきた防水シー
ル40が嵌合され、シール嵌合凹部57aに防水シール
40が吸着状に嵌合された状態が得られる(シール送給
工程)。
【0078】なお、本実施形態にあっては、各電線ガイ
ド体64が互いに離隔した開状態が初期位置とされる。
【0079】次に、シール嵌合凹部57aに防水シール
40が供給されたことを適宜備えられた検出センサから
の検出信号により検出すると、ロータリアクチュエータ
61が作動してシールホルダ57が縦向き姿勢から図1
9に示される横向き姿勢に姿勢変更される(位置移動工
程)。この姿勢変更に際して、前記吸引ホース58を通
じてのエア吸引は継続されており、防水シール40はシ
ール嵌合凹部57aに吸着された状態で姿勢変更され
る。
【0080】次に、吸引ホース58によるエア吸引が停
止され、シール装着機構27、30位置に到着して待機
している電線68端末部が、図20に示される如く、所
定長さ送り出し操作され(電線送り出し工程)、各電線
ガイド体64を開閉作動させるエアシリンダに対する圧
縮エア供給により、図17および図21に示される如
く、各電線ガイド体64を閉作動させ、電線68を各電
線ガイド溝66で挟んだ状態で圧縮エアを開放する(閉
作動工程)。ここに、電線68側の軸心と防水シール4
0の軸心とが一致した状態が得られる。
【0081】その後、さらに電線68を送り出し操作し
て、図22に示される如く、電線ガイド溝66による案
内下、シールホルダ57のシール嵌合凹部57aに嵌合
保持されている防水シール40の孔部に挿通状に挿入さ
れる(電線挿入工程)。
【0082】その後、図23に示される如く、各電線ガ
イド体64が互いに離隔する上下方向に開操作され(ガ
イド開操作工程)、その後、図24に示される如く、電
線68が初期位置に引き戻し操作される(電線戻し工
程)。この引き戻しに際して、防水シール40の孔部に
電線68端末部が僅かに圧入状に挿入されており、その
摩擦抵抗により電線68と共に防水シール40がシール
嵌合凹部57aより離脱され、ここに電線68端末部に
防水シール40が装着される。
【0083】なお、この電線戻し工程終了後、シールホ
ルダ57や各電線ガイド体64は図18に示される初期
位置に戻される。
【0084】以上のように、本実施形態においても第1
の実施形態と同様の効果が得られると共に、各電線ガイ
ド体64の電線ガイド溝66をV字状に構成しており、
各電線ガイド体64で電線68を位置決めした後、エア
シリンダの圧縮エアを開放して挟持力が作用していない
状態とし、この状態で電線68を送り出して防水シール
40に電線68を挿入する方式としているため、複数種
類の電線68径に対応でき、電線68の径が変更された
場合でも、電線ガイド体64を交換する必要がなく、こ
の点からも線種変更時の段取り替え作業の容易化が図れ
る。
【0085】図25ないし図30は第3の実施形態を示
しており、上記第2の実施形態と同様構成部分は同一符
号を付し、その説明を省略する。
【0086】即ち、本実施形態では、電線ガイド機構6
3における各電線ガイド体64の電線ガイド溝66は、
第2の実施形態と同様、電線68が挿入される挿入方向
から見て、互いにかみ合い状とされるV字状に形成され
た構造とされており、互いにかみ合い状とされるV字状
の電線ガイド溝66を構成する電線ガイド体64の各歯
部66cは、ほぼ45度の傾斜面66dを電線68挿入
方向に対して交互に有する三角形状に形成されている。
【0087】そしてさらに、対の各電線ガイド体64に
おける互いに対向する各歯部66cの傾斜面66dに
は、電線ガイド溝66の溝底位置に対応して、V字状の
電線ガイド溝66を構成する他方の傾斜面66dに沿っ
た電線支持面66eを有する電線支持段部66fが突出
状にそれぞれ備えられた構造とされている。
【0088】そして、本実施形態における防水シール4
0を電線68に装着する工程の動作は、上記第2の実施
形態と同様に動作するように構成されている。
【0089】従って、本実施形態においても第2の実施
形態と同様の効果が得られると共に、図30に示される
如く、各電線ガイド体64で電線68を位置決め状に挿
入案内する際、電線68の周面を、対向する各歯部66
cの各傾斜面66dおよび各電線支持段部66fの各電
線支持面66eで、いわゆる全方向からサポートする構
造となり、防水シール40に電線68を挿入する場合の
挿入抵抗による電線68の座屈が有効に防止でき、特に
細径の電線68や柔軟性を有する電線68にも対応で
き、汎用性の向上が図れる利点がある。
【0090】なお、上記各実施形態においては、パーツ
フィーダ37、38や分離移動機構42、シール供給ホ
ース47、シールホルダ57等を単一毎配置した構造を
示しているが、図31や図32に示される如く、3連方
式や2連方式等の複数連配置する方式としてもよい。
【0091】この場合、各パーツフィーダ37、分離移
動機構42、シール供給ホース47、圧縮エア供給ホー
ス49、シールホルダ57、吸引ホース58、電線ガイ
ド体64等がそれぞれ3種類毎配置された構造とされて
いる。
【0092】また、各シール供給ホース47は単一のホ
ース支持ブロック53に着脱自在に接続され、各シール
ホルダ57は単一のホルダ支持ブロック56に着脱自在
に取り付けられ、各電線ガイド体64はそれぞれ対の操
作ブロック65に着脱自在に取り付けられている。
【0093】そして、エアシリンダやリンク機構等を利
用してホルダ支持ブロック56が回動操作自在とされ、
対の操作ブロック65が同期してガイド杆70に沿って
昇降操作されるように構成されている。
【0094】従って、複数種類の防水シール40を所定
位置に送給案内でき、段取り替えに際しては、単に、フ
ロント移動手段32やリア移動手段33の停止位置の設
定変更によって容易に対応できるという利点がある。
【0095】なお、上記各実施形態において、単一の電
線68を処理する電線処理装置21を示しているが、複
数の電線68を同時に処理する電線処理装置21であっ
ても同様に対応できる。
【0096】また、位置移動機構により、防水シール4
0が嵌合されたシールホルダ57を回動操作して姿勢変
更する構造を示しているが、防水シール40が嵌合され
たシールホルダ57を平行移動等により電線68端末部
が挿入される位置に移動させる構造であってもよい。
【0097】
【発明の効果】以上のように、本発明の防水シール装着
方法および防水シール装着装置によれば、他の機械振動
の影響を受けずに、防水シールを順次整列供給できるた
め、防水シールの安定した供給が可能となり、また、防
水シールを送給エアにより送給案内するに際して、防水
シールの小径側の端子圧着部を送給案内方向前側とし、
大径側のシール部を送給案内方向後側として送給する方
式であり、防水シールのシール供給部からシール供給ホ
ース内への侵入や、シール供給ホース内での移動および
シール供給ホースからシール嵌合凹部の移動がより円
滑になされ、防水シールの移動経路途中での詰まりが有
効に防止でき、この点からも防水シールの安定した供給
が得られる。
【0098】さらに、防水シールの送給に際して、シー
ル嵌合凹部がエア吸引状態とされているため、シール嵌
合凹部に対する防水シールの嵌合状態も安定し、この点
からも防水シールの安定供給が確保できる。
【0099】また、防水シールが供給されたシールホル
ダの位置を、電線端末部が挿入される位置に移動させる
際、エア吸引状態で移動させる方式であり、防水シール
の安定した位置移動が確保できるという利点もある。
【0100】さらに、防水シール供給側と電線挿入を行
う本体側とを分離した構造とできるため、従来のような
一体構造の場合と比較して、設置スペースの融通性が向
上し、設置汎用性の向上が図れる。
【0101】また、防水シール変更時の段取り替え作業
に際しても、本体側とは分離した構造とできるため、作
業が容易に行え、段取り替え作業の容易化が図れる。
【0102】さらに、電線ガイド体の電線ガイド溝をV
字状に構成することによって、複数種類の電線径に対応
でき、電線の径が変更された場合でも、電線ガイド体を
交換する必要がなく、この点からも線種変更時の段取り
替え作業の容易化が図れる。
【0103】また、前記対の電線ガイド体は、前記電線
ガイド溝を形成する傾斜面を有すると共に互いにかみ合
い状とされる歯部を備え、各電線ガイド体の互いに対向
する各歯部の傾斜面に、電線ガイド溝の溝底位置に対応
して、電線ガイド溝を形成する他方の傾斜面に沿った電
線支持面を有する電線支持段部が突出状にそれぞれ備え
られてなる構造とすれば、各電線ガイド体で電線を位置
決め状に挿入案内する際、電線の周面をいわゆる全方向
からサポートする構造となり、防水シールに電線を挿入
する場合の挿入抵抗による電線の座屈が有効に防止で
き、特に細径の電線や柔軟性を有する電線にも対応で
き、汎用性の向上が図れる。
【0104】さらに、シール整列供給機構、分離移動機
構、シール供給部、シールホルダ、シール供給ホース、
送給エア供給機構、エア吸引機構、電線ガイド機構をそ
れぞれ複数備える構造とすれば、適宜選択することによ
って、防水シールの変更に容易に対応でき、段取り替え
作業のより容易化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す概略平面図であ
る。
【図2】図1の要部拡大平面である。
【図3】図2の動作説明図である。
【図4】防水シールの分離動作を示す説明図である。
【図5】防水シールの分離動作を示す説明図である。
【図6】図2の正面図である。
【図7】図6の左側面図である。
【図8】シールホルダ部分の説明図である。
【図9】電線ガイド体の動作説明図である。
【図10】電線ガイド体の動作説明図である。
【図11】防水シールに電線端末部を挿入する動作説明
図である。
【図12】防水シールに電線端末部を挿入する動作説明
図である。
【図13】防水シールに線端末部を挿入する動作説明図
である。
【図14】防水シールに電線端末部を挿入する動作説明
図である。
【図15】防水シールに電線端末部を挿入する動作説明
図である。
【図16】第2の実施形態における電線ガイド体の動作
説明図である。
【図17】同電線ガイド体の動作説明図である。
【図18】防水シールに電線端末部を挿入する動作説明
図である。
【図19】防水シールに電線端末部を挿入する動作説明
図である。
【図20】防水シールに電線端末部を挿入する動作説明
図である。
【図21】防水シールに電線端末部を挿入する動作説明
図である。
【図22】防水シールに電線端末部を挿入する動作説明
図である。
【図23】防水シールに電線端末部を挿入する動作説明
図である。
【図24】防水シールに電線端末部を挿入する動作説明
図である。
【図25】第3の実施形態における電線ガイド体の動作
説明図である。
【図26】同側面図である。
【図27】図26における左端の歯部のA−A線矢視図
である。
【図28】図26における中央の歯部のB−B線矢視図
である。
【図29】図26における右端の歯部のC−C線矢視図
である。
【図30】同電線ガイド体の動作説明図である。
【図31】第4の実施形態を示す要部説明図である。
【図32】同要部説明図である。
【図33】従来の電線処理装置を示す概略平面図であ
る。
【符号の説明】
26 フロントシール送給機構 27 フロントシール装着機構 29 リアシール送給機構 30 リアシール装着機構 34 本体架台 35 分離架台 37、38 パーツフィーダ 40 防水シール 40a 端子圧着部 40b シール部 42 分離移動機構 47 シール供給ホース 49 圧縮エア供給ホース 51 シール供給部 57 シールホルダ 57a シール嵌合凹部 58 吸引ホース 61 ロータリアクチュエータ 63 電線ガイド機構 64 電線ガイド体 66 電線ガイド溝 66c 歯部 66d 傾斜面 66e 電線支持面 66f 電線支持段部 68 電線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三好 明 兵庫県宝塚市新明和町1番1号 新明和 工業株式会社産機システム事業部内 (56)参考文献 特開 平2−75181(JP,A) 特開 平5−227630(JP,A) 特開 昭62−272484(JP,A) 実開 平4−10513(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 43/00 H01R 13/52 301

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小径の端子圧着部と大径のシール部とを
    備えてなるチューブ状の防水シールを電線端末部に装着
    する防水シール装着方法において、 順次整列供給される防水シールからシール給部に単一
    の防水シールを移動させる分離移動工程と、 前記シール供給部に移動された防水シールのシール部側
    から送給エアを供給して、端子圧着部側よりシール供給
    ホース内に侵入させると共に、シール供給ホースに沿っ
    て移動させ、シールホルダにおけるエア吸引状態のシー
    ル嵌合凹部に防水シールを嵌合させるシール送給工程
    と、 前記シールホルダに嵌合された防水シールの位置を、前
    記エア吸引状態で、電線端末部を挿入する位置に一致さ
    せる位置移動工程と、 前記電線端末部を挿入する位置に移動された防水シール
    に、電線ガイドによる案内下、電線端末部を挿入する電
    線挿入工程と、 を備えてなることを特徴とする防水シール装着方法。
  2. 【請求項2】 前記電線挿入工程における前記電線端末
    部を案内する電線ガイドが、互いに対向する面部に電線
    を挟持状として案内するV字状の電線ガイド溝がそれぞ
    れ形成されると共に互いに同期して開閉操作自在な対の
    電線ガイド体を備えた電線ガイド機構によりなされるこ
    とを特徴とする請求項1記載の防水シール装着方法。
  3. 【請求項3】 小径の端子圧着部と大径のシール部とを
    備えてなるチューブ状の防水シールを電線端末部に装着
    する防水シール装着装置において、 防水シールが順次整列供給されるシール整列供給機構
    と、 整列供給された防水シールからシール給部に単一の防
    水シールを移動させる分離移動機構と、 前記シール供給部からシールホルダに防水シールを送給
    案内するシール供給ホースと、 前記シール供給部に移動された防水シールのシール部側
    に送給エアを供給して端子圧着部側よりシール供給ホー
    ス内に侵入させると共に、シール供給ホースに沿って移
    動させる送給エア供給機構と、 前記シール供給ホースによって送給案内された防水シー
    ルが嵌合されるシール嵌合凹部が備えられたシールホル
    ダにおける前記シール嵌合凹部のエアを吸引するエア吸
    引機構と、 前記シールホルダに嵌合された防水シールの位置を、電
    線端末部が挿入される位置に一致させる位置移動機構
    と、 前記位置移動機構により移動されたシールホルダに嵌合
    された防水シール内に、電線端末部を挿入案内する電線
    ガイド機構と、 を備えてなることを特徴とする防水シール装着装置。
  4. 【請求項4】 前記電線ガイド機構が、互いに同期して
    開閉操作自在な対の電線ガイド体を備え、各電線ガイド
    体の互いに対向する面部に、電線を挟持状として案内す
    るV字状の電線ガイド溝がそれぞれ形成されてなること
    を特徴とする請求項3記載の防水シール装着装置。
  5. 【請求項5】 前記対の電線ガイド体は、前記電線ガイ
    ド溝を形成する傾斜面を有すると共に互いにかみ合い状
    とされる歯部を備え、各電線ガイド体の互いに対向する
    各歯部の傾斜面に、電線ガイド溝の溝底位置に対応し
    て、電線ガイド溝を形成する他方の傾斜面に沿った電線
    支持面を有する電線支持段部が突出状にそれぞれ備えら
    れてなることを特徴とする請求項4記載の防水シール装
    着装置。
  6. 【請求項6】 前記シール整列供給機構、前記分離移動
    機構、前記シール供給部、前記シールホルダ、前記シー
    ル供給ホース、前記送給エア供給機構、前記エア吸引機
    構、前記電線ガイド機構がそれぞれ複数備えられてなる
    ことを特徴とする請求項3、4または5記載の防水シー
    ル装着装置。
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