JP4888219B2 - 膜形成装置および炭化珪素半導体装置の製造方法 - Google Patents

膜形成装置および炭化珪素半導体装置の製造方法 Download PDF

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この発明は、炭化珪素基板上に炭化珪素膜などの膜を形成できる膜形成装置、および、炭化珪素基板上に炭化珪素膜などの膜を形成する工程を備えた炭化珪素半導体装置の製造方法に係るものである。
炭化珪素半導体装置の製造工程は、通常炭化珪素基板上に炭化珪素膜をエピタキシャル成長する工程を有し、その炭化珪素膜をエピタキシャル成長工程では、1400℃以上に加熱された炭化珪素基板上に珪素や炭素などを含む原料ガスを流しながらエピタキシャル成長を行なう。また、炭化珪素半導体装置を製造するときに、炭化珪素基板上に炭化珪素膜以外の二酸化珪素膜等の絶縁膜を形成する場合がある。
このように炭化珪素基板上に膜形成を行なう場合、膜形成装置として化学気相成長(Chemical Vapor Deposition)装置(以下CVD装置という)を使用することが一般的である。
炭化珪素基板上に炭化珪素膜をエピタキシャル成長する場合、従来のCVD装置においては、炭化珪素基板の炭化珪素膜をエピタキシャル成長する面を上面にして炭化珪素基板を炭素製のサセプタ上に置き、反応炉の周りに巻かれた高周波誘導加熱用コイルを用いた高周波誘導加熱により炭素製のサセプタを加熱する。このように炭素製のサセプタを加熱しながら原料ガスを供給することにより炭化珪素膜を成長させる(例えば特許文献1)。
特開2000−150393号公報(第2頁)
このような従来のCVD装置においては、炭化珪素基板を均一に加熱することができず、したがって、炭化珪素基板上に均一な膜厚および膜質の膜を形成できない、また、均一な電気的特性などの特性を有する炭化珪素半導体装置を得ることができないという問題があった。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、炭化珪素基板上に均一な膜厚および膜質の膜を形成できる膜形成装置、および、均一な電気的特性などの特性を有する炭化珪素半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
この発明に係る炭化珪素半導体装置の製造方法は、サセプタの開口部に炭化珪素基板を配置し炭化珪素基板の膜形成面を露出させる基板配置工程と、膜形成面と反対側の表面に赤外線吸収粒子を配置する粒子配置工程と、導電層を備えた反応管の中にサセプタを導入するサセプタ導入工程と、反応管に原料ガスを流しながら導電層を誘導加熱して前記導電層から赤外線を放射させ前記赤外線を前記赤外線吸収粒子に吸収させることにより赤外線吸収粒子を加熱することによって炭化珪素基板を加熱し膜形成する膜形成工程とを備えたものである。
また、この発明に係る膜形成装置は、開口部を有し開口部に膜形成面を露出させて炭化珪素基板を配置でき膜形成面と反対側の炭化珪素基板の表面に赤外線吸収粒子を配置できる構造を有するサセプタと、サセプタを内部に導入する、導電層を備えた反応管と、導電層を誘導加熱して前記赤外線吸収粒子に吸収させる赤外線を放射させるための誘導加熱機構と、反応管に原料ガスを流動させるガス流動機構とを備え、炭化珪素基板への膜形成ができるものである。
この発明によれば、炭化珪素基板の上に均一な膜厚および膜質の膜を形成できる。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1における、炭化珪素基板上に炭化珪素膜をエピタキシャル成長する膜形成装置であるCVD装置の構成を示す模式図であり、図2は図1に示した膜形成装置であるCVD装置の成膜部1の断面模式図である。
本実施の形態におけるCVD装置は、図1に示すように、成膜部1と、成膜部1にガスを供給するガス流動機構2と、成膜部1を真空または低圧にできる排気機構3を備えている。成膜部1は、図2に示すように、ガス流動機構2に接続される側が細く、ガス流動方向18の下流側が排気機構3に接続されている、円筒状で石英製の反応管12を有している。反応管12の内部には炭素製の導電層14が円筒状に設けられており、その内側には炭化珪素基板10を配置するための炭素製のサセプタ11が配置されている。また、反応管12の外部にはサセプタ11を誘導加熱するための誘導加熱機構13である高周波誘導加熱用コイルが反応管12を周回して設けられている。
サセプタ11には、膜を形成する炭化珪素基板よりわずかに径の大きな開口部15が設けられており、開口部15の最下部は炭化珪素基板よりわずかに径が小さくなっている。サセプタ11の開口部15の上方から膜形成面を下方側にして炭化珪素基板をはめ込むことができ、また、炭化珪素基板の上の炭化珪素基板の膜形成面の反対側の面には赤外線吸収粒子を載せることができる。
次に、炭化珪素半導体装置の製造方法の一工程である炭化珪素基板への膜形成工程の一例として、図1および図2に示した膜形成装置を用いた炭化珪素基板上への炭化珪素膜のエピタキシャル成長方法について図3〜図6を用いて説明する。
はじめに、図3に示すように、サセプタ11の上側から膜形成面を下向きにして炭化珪素基板10をサセプタ11の開口部15にはめ込みながら配置する(基板配置工程)。つづいて、図4に示すように、膜形成面の反対側の面である炭化珪素基板10の上面に赤外線吸収粒子20である炭素粒子を配置する(粒子配置工程)。このようにして炭化珪素基板10をはめ込み炭化珪素基板10上に赤外線吸収粒子20を載せたサセプタ11を、図5に示すように、内側に導電層14が設けられた石英製の反応管12に導入する(サセプタ導入工程)。
次に、反応管12の内部を図1に示した排気機構3により排気しながら、図6に示すように、図1に示したガス流動機構2からキャリアガスとして水素ガスを反応管12の中に流し、誘導加熱機構13である高周波誘導加熱用コイルに交流電流を流す。誘導加熱機構13からは磁力線が発生し、その磁力線が反応管12の内側に設けられた導電層14を誘導加熱する。誘導加熱された導電層14は赤外線を放射し、その赤外線は、炭素製のサセプタ11および炭素製の赤外線吸収粒子20により吸収され、サセプタ11および赤外線吸収粒子20が加熱される。炭化珪素基板10は、炭素製のサセプタ11および赤外線吸収粒子20からの熱伝導により加熱される。
上述のようにして炭化珪素基板10を加熱し、サセプタ11の炭化珪素基板10の近傍に設けられた図示しない熱電対により測定される温度が炭化珪素膜のエピタキシャル成長温度に達し安定した後に、図1に示したガス流動機構2により珪素や炭素などを含む炭化珪素膜の原料ガスを供給する。原料ガスが熱分解することにより、炭化珪素基板10上に炭化珪素膜をエピタキシャル成長する(膜形成工程)。所望の膜厚の炭化珪素膜が形成できた後、図1に示したガス流動機構2からの原料ガスの供給を停止し、その後、誘導加熱機構13の交流電流を停止する。
サセプタ11に設けられた熱電対によって測定される温度が室温近傍にまで低下した後に、図1に示したガス流動機構2からのキャリアガスの流動および図1に示した排気機構3による排気を停止し、反応管12からサセプタ11を取り出す。反応管12から取り出したサセプタ11から、炭化珪素基板10上の赤外線吸収粒子20を図示しない吸引器により吸引し、つづいて、炭化珪素基板10を取り出す。
炭化珪素膜エピタキシャル成長の条件は、圧力:2.5×10Pa、サセプタ11の温度:1600℃、炭化珪素膜の原料ガスはSiH、Cとした。
なお、炭化珪素膜エピタキシャル成長の条件は、ここに示したものに限るものではなく、炭化珪素膜の原料ガスがSiH、Cである場合には、圧力:1×10〜4×10Pa程度、サセプタ11の温度:1400℃以上など、炭化珪素膜がエピタキシャル成長する条件であればよい。また、炭化珪素膜の原料ガスはSiH、C限るものではなく、珪素、炭素を含み、炭化珪素膜がエピタキシャル成長するものであれば他のガスであってもよい。
また、炭化珪素基板10の温度および原料ガスを変更することにより、炭化珪素基板10上に他の膜を堆積できる。例えば、原料ガスをSiHとNOとすることにより、酸化珪素膜を炭化珪素基板10上に形成することができる。温度の変更は、誘導加熱機構13に流す交流電流の電流量を変更することによって行なう。キャリアガスとしては水素ガスの例を示したが、窒素ガス、Arガス、Heガスなどであればいずれのガスであってもよい。
また、本実施の形態においては、赤外線吸収粒子20として炭素粒子の例を示したが、赤外線吸収粒子20としてはこれに限るものではなく、2〜3ミクロンの波長の赤外線に対する吸収係数の大きな材料であれば何であっても良い。また、赤外線吸収粒子20はほぼ球状のものが望ましいが、これに限るものではない。またその直径は0.01mm〜1mmであれば良い。
さらに、本実施の形態においては、誘導加熱される導電層14として炭素層の例を、サセプタ11として炭素製のサセプタ11の例をそれぞれ示したが、導電層およびサセプタ11の材料としては高融点の導電体であればよく、高融点金属などであってもよい。
また、導電層14が反応管12の内部に反応管12と離間して設けられた例を示したが、導電層14の位置は、反応管12の内側に接して設けられてもよい。
ところで、炭化珪素膜を炭化珪素基板10にエピタキシャル成長する場合は、通常上述のように1400℃以上の温度に炭化珪素基板10およびサセプタ11を加熱する。1400〜1800℃の温度で輻射される赤外線の波長は、2〜3ミクロンの波長でピークを有する波長分布を有している(非特許文献1:伝熱工学資料(改訂4版)、丸善発行、pp156)。しかしながら、この波長域の赤外線、中でも波長域2ミクロン前後の赤外線を、炭化珪素という材料はほとんど吸収しない(非特許文献2:Properties of Advanced Semiconductor Materials、John Wiley&Sons、Inc.、pp127)。そのため、炭素製の導電層14や炭素製のサセプタ11からの赤外線の輻射加熱による炭化珪素基板10の加熱効果は少ない。
また、特許文献1に示された従来例のように、板状の炭素製のサセプタに炭化珪素基板を載せてサセプタを誘導加熱する場合、サセプタと炭化珪素基板との表面は平坦になるよう加工されているが、両者の表面の加工精度には限界があるため、両者が対向面全面で接触するわけではなく、接触点は数点程度(理論的には3点)となる。そのため、サセプタから炭化珪素基板への熱伝導は、両者が接触している箇所を経由したサセプタ−炭化珪素基板間の固体−固体間伝導加熱と、両者が接触していない箇所における、原料ガスを介した固体−気体−固体間伝導加熱によることになる。
このために、固体−固体間の熱伝導においては、炭化珪素基板とサセプタとの接触点数および接触箇所が変動することにより炭化珪素基板の各位置に伝わる熱量が変動する。また、固体−気体−固体の熱伝導においては、炭化珪素基板とサセプタとの平面度の良否によりそれぞれの点での炭化珪素基板とサセプタとの間の距離が変化し実効的な熱伝導率と加熱状態が変化することとなる。したがって、炭化珪素基板の各位置における温度にばらつきが生じる。
一方、本実施の形態における膜形成装置によれば、誘導加熱された導電層14から放射された赤外線を吸収し加熱された多数の赤外線吸収粒子20から多くの接触点を経由して炭化珪素基板10に熱が伝わるために、炭化珪素基板10は均一に加熱され、炭化珪素基板10の各位置における温度を均一にできる。さらに、図7に示すように炭化珪素基板10が重力により下方にたわんだ場合であっても均一に炭化珪素基板10を加熱できる。このように、炭化珪素基板10が均一に加熱され、均一な温度になるため、原料ガスの熱分解により膜が形成されるCVD装置においては、炭化珪素基板10上に均一な膜厚で均一な膜質の炭化珪素膜を形成できる。
また、本実施の形態における炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、上記のように炭化珪素基板10上に均一な膜厚で均一な膜質の炭化珪素エピタキシャル成長膜を形成できるため、この膜を形成した炭化珪素半導体装置はその電気的特性が面内でそろったものとなる。
このように、本実施の形態における膜形成装置によれば、炭化珪素基板上に均一な膜厚で均一な膜質の膜を形成できる。また、本実施の形態における炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、電気的特性が均一な炭化珪素半導体装置を得ることができる。
実施の形態2.
図8は、この発明を実施するための実施の形態2における膜形成装置および炭化珪素半導体装置の製造方法において、炭化珪素基板上に炭化珪素膜をエピタキシャル成長するための膜形成装置(CVD装置)の成膜部の膜形成時における断面模式図を示すものである。図8において、炭化珪素基板10をはめ込んだサセプタ11が、炭化珪素基板10の膜形成面が石英製の反応管12の原料ガスのガス流動方向18の上流側に向けて傾けて設けられており、炭化珪素基板10上には赤外線吸収粒子20である炭素粒子が炭素粒子の直径分の厚さ分、つまり1層分載せられていること以外は、実施の形態1における図6と同様であるので説明を省略する。図8において、反応管12の側壁に対する炭化珪素基板10の膜形成面の角度は約15°であったが、この角度は5〜45°など赤外線吸収粒子20がこぼれ落ちない角度であればよい。
本実施の形態における膜形成装置によれば、炭化珪素基板10をはめ込んだサセプタ11が反応管12の原料ガスのガス流動方向の上流側向けて傾斜して設けられていることにより、炭化珪素基板10の膜形成面に対して原料ガスが均等に当たる。また、赤外線吸収粒子20が基板面内に均等に1層分載せられているため、炭化珪素基板10に伝導される熱が基板面内で均一になる。そのため、炭化珪素基板10上に形成される炭化珪素膜はより均一な膜厚で均一な膜質なものとなる。したがって、本実施の形態における膜形成装置によれば、炭化珪素基板上に均一な膜厚で均一な膜質の膜を形成できる。
また、本実施の形態における炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、上記のように均一な膜厚で均一な膜質の膜を形成できるため、電気的特性が均一な炭化珪素半導体装置を得ることができる。
実施の形態3.
図9は、この発明を実施するための実施の形態3における炭化珪素半導体装置を示す断面図であり、炭化珪素MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)の例を示したものである。
図9において、n型炭化珪素基板30の膜形成面にエピタキシャル成長したn型炭化珪素ドリフト層31の中に、イオン注入により形成されたp型ベース領域32およびn型ソース領域33が設けられ、n型ソース領域33の上にソース電極36が、イオン注入されていないn型炭化珪素ドリフト層31の上にゲート絶縁膜34およびゲート電極35が設けられている。また、n型炭化珪素基板30の膜形成面の反対側の面にはドレイン電極37が設けられている。
次に、図9を用いて本実施の形態の炭化珪素半導体装置である炭化珪素MOSFETの製造方法を順に説明する。
まず、実施の形態1に示した炭化珪素基板への膜形成工程である炭化珪素膜のエピタキシャル成長工程により、n型炭化珪素基板30上に厚さ5〜50μmのn型炭化珪素ドリフト層31を形成する。続いて、n型炭化珪素ドリフト層31中の所定の間隔に離間した部位に、フォトリソグラフィー技術を用いて注入マスクを形成し、アルミニウム(Al)をイオン注入して、一対のp型ベース領域32を形成する。p型ベース領域32の厚さはn型炭化珪素ドリフト層31の厚さを超えないものとし、注入したAlの濃度はn型炭化珪素ドリフト層31中のn型の不純物濃度を超えるものとする。
さらに、n型ソース領域33の形成に用いるイオン注入マスクを形成し、n型不純物の窒素(N)イオン注入を行ない、n型ソース領域33を形成する。このとき、n型ソース領域33の厚さはp型ベース領域32の厚さを超えないものとする。また、n型ソース領域33中のn型の不純物濃度は、例えば1×1018〜1×1021cm−3であればよい。
次に、上述のような処理を行なった炭化珪素基板を熱処理装置によってたとえば1300〜1900℃の高温で30秒〜1時間程度熱処理する。続いて、n型炭化珪素ドリフト層31およびp型ベース領域32、n型ソース領域33の上に二酸化珪素膜からなるゲート絶縁膜34を形成する。次に、ゲート絶縁膜34上にn型多結晶珪素であるゲート電極35を成膜しフォトリソグラフィー技術を用いてパターニングする。ゲート電極35は、一対のp型ベース領域32およびn型ソース領域33が両端部に位置し、p型ベース領域32間に露出したn型炭化珪素ドリフト層31が中央に位置するような形状にパターニングされる。さらに、各n型ソース領域33上のゲート絶縁膜34の残った部分はフォトリソグラフィー技術を用いたパターニングとエッチングによって除去する。そして、n型ソース領域33が表面に露出した部位にソース電極36を成膜およびパターニングする。また、n型炭化珪素基板30上の裏面側にドレイン電極37を形成する。なお、ソース電極36とドレイン電極37の素材としては、アルミニウムやニッケル、チタン、金などやそれらの複合物などでもよい。また、n型ソース領域33及びn型炭化珪素基板30との接触抵抗を下げるために、ソース電極36及びドレイン電極37を形成した後に1000℃程度の熱処理を施してもよい。
このようにして製造した炭化珪素半導体装置である炭化珪素MOSFETは、均一な温度でn型炭化珪素基板30上に基板内の膜厚が均一で、かつ、膜の物理的な特性も均一なn型炭化珪素ドリフト層31を形成できるため、絶縁耐圧などの電気的特性が均一で優れた特性の炭化珪素半導体装置となる。
この発明の実施の形態1における膜形成装置の構成を示す模式図である。 この発明の実施の形態1における膜形成装置の成膜部を示す断面模式図である。 この発明の実施の形態1における炭化珪素半導体装置の製造工程を示す膜形成装置の断面模式図である。 この発明の実施の形態1における炭化珪素半導体装置の製造工程を示す膜形成装置の断面模式図である。 この発明の実施の形態1における炭化珪素半導体装置の製造工程を示す膜形成装置の断面模式図である。 この発明の実施の形態1における炭化珪素半導体装置の製造工程を示す膜形成装置の断面模式図である。 この発明の実施の形態1における膜形成装置の成膜部の一例を示す断面模式図である。 この発明の実施の形態2における膜形成装置の成膜部を示す断面模式図である。 この発明の実施の形態3における炭化珪素半導体装置の断面模式図である。
符号の説明
10 炭化珪素基板、11 サセプタ、12 反応管、13 誘導加熱機構、14 導電層、20 赤外線吸収粒子、30 n型炭化珪素基板、31 n型炭化珪素ドリフト層、32 p型ベース領域、33 n型ソース領域、34 ゲート絶縁膜、35 ゲート電極、36 ソース電極、37 ドレイン電極。

Claims (5)

  1. サセプタの開口部に炭化珪素基板を配置し膜形成面を露出させる基板配置工程と、
    前記膜形成面と反対側の表面に赤外線吸収粒子を配置して粒子層を形成する粒子配置工程と、
    導電層を備えた反応管の中に前記サセプタを導入するサセプタ導入工程と、
    前記反応管に原料ガスを流し、前記導電層を誘導加熱して前記導電層から赤外線を放射させ前記赤外線を前記赤外線吸収粒子に吸収させることにより前記赤外線吸収粒子を加熱し前記赤外線吸収粒子の熱を前記炭化珪素基板に伝達して前記炭化珪素基板を加熱し、膜形成する膜形成工程とを備えたことを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。
  2. 粒子層の厚さは、赤外線吸収粒子の平均粒径であることを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  3. サセプタは、炭化珪素基板の膜形成面を原料ガスの流動方向の上流側に向けて傾斜させて配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  4. 開口部を有し、膜形成面を露出させて前記開口部に炭化珪素基板を配置し、前記膜形成面と反対側の前記炭化珪素基板の表面に赤外線吸収粒子を配置するサセプタと、
    前記サセプタを内部に導入する、導電層を具備する反応管と、
    前記導電層を誘導加熱して前記赤外線吸収粒子に吸収させる赤外線を放射させるための誘導加熱機構と、
    前記反応管に原料ガスを流動させるガス流動機構とを備えたことを特徴とする膜形成装置。
  5. サセプタは、炭化珪素基板の膜形成面を原料ガスの流動方向の上流側に向けて傾斜して前記炭化珪素基板を配置することを特徴とする請求項4に記載の膜形成装置。
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