JP4888081B2 - 撮像装置、撮像方法、撮像システム及び画像処理装置 - Google Patents

撮像装置、撮像方法、撮像システム及び画像処理装置 Download PDF

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    • H04N25/745Circuitry for generating timing or clock signals

Description

本発明は、光電変換素子からの電荷の読み出しを、破壊読み出し方式及び非破壊読み出し方式を用いて行うことが可能な撮像装置、撮像方法及び撮像システム並びに、破壊読出方式及び非破壊読出方式によって読み出された電荷に基づき撮像画像データを生成することが可能な画像処理装置に関する。
従来、撮像装置のイメージセンサ(光電変換素子)からの電荷の読み出し方式としては、破壊読み出し方式と非破壊読み出し方式とがある。
ここで、破壊読み出し方式は、光電変換素子から電荷(画素信号)を読み出すときに、当該光電変換素子に蓄積された電荷を空にするリセット処理を伴うものである。
また、非破壊読み出し方式は、光電変換素子から電荷(画素信号)を読み出すときに、当該光電変換素子に蓄積された電荷を空にせず蓄積状態を維持したままで読み出すものである。つまり、電荷読み出し時にリセット処理を行わないため、設定された露光時間に至るまで、電荷の蓄積途中において、異なる露光時間に対して何度でも電荷の読み出しを行うことができる。従って、非破壊読み出し方式には、多段階露光を容易に実現することができるという利点がある。
また、従来、屋外の監視カメラシステムにおいて、夜間の監視のために、カメラの近くに光源を設置して、それにより特定監視領域に光を照射して、その領域に進入物があったかどうかを監視する方法が知られている。考え方としては、夜景を背景に、人物撮影をストロボをたいて行うことに近い。すなわち、光源に近い注目する被写体の反射光をカメラにより受光して、注目被写体画像を記録する。一方、遠景となる暗い背景の撮影は、ストロボ光が届かないので、露光時間を長くして撮影することで、背景画像を記録する。
前述の監視カメラシステムにおいては、遠景と特定領域(近景)の双方の画像が取得出来る方が望ましく、このようなコントラストの高い画像を撮像するために、ワイドダイナミックレンジカメラ(撮像素子)が使用されることがある。このワイドダイナミックレンジカメラを実現する為の撮像素子として、非破壊型撮像素子が提案されている。ワイドダイナミックレンジの非破壊型撮像素子に関する特許文献として、例えば、特許文献1に記載の撮像装置及び特許文献2に記載の固体撮像素子がある。
特許文献1に記載の撮像装置は、複数の各画素が増幅型の光電変換素子を備えた撮像装置において、露光時間の異なる複数の画素信号を読み出し、露光時間の長い一の画素信号の中から飽和画素信号を検出した場合に、該飽和画素信号を露光時間のより短い該画素の非飽和画素信号と置換することでワイドダイナミックレンジ化を実現するものである。
また、特許文献2に記載の固体撮像装置は、光電変換素子を画素として行列状に2次元に配列した受光部に対して、水平有効期間内でタイミングの異なる第1及び第2の読み出し信号を出力する垂直走査回路と、水平有効期間内で2度のスタート信号を入力する水平走査回路とを設け、2度の読み出し動作を水平走査期間内で時間をずらして行うようにして、垂直信号線を複数設けることなく、独立に取り出すように構成することでワイドダイナミックレンジ化を実現するものである。
特開平5―22670号公報 特開平7―38815号公報
しかしながら、上記特許文献1及び上記特許文献2の従来技術にあっては、ワイドダイナミックレンジ化は可能であるが、例えば、暗い背景に対して手前にある監視対象に動きがある場合に、この監視対象の動きにフレームレート(露光時間)を合わせると、撮像画像は、背景が黒つぶれし背景内容を認識することができない画像となってしまうといった問題が生じる恐れがある。一方、背景に露光を合わせて撮像を行うと、フレームレート(露光時間)が長くなるため、撮像画像は、監視対象の動きが判定できない画像になるといった問題が生じる恐れがある。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、背景と当該背景の手前にある動きのある被写体との双方を高コントラストで且つ双方の撮像内容を認識し易い画像を撮像するのに好適な撮像装置、撮像方法、撮像システム及び画像処理装置を提供することを目的としている。
〔形態1〕 上記目的を達成するために、形態1の撮像素子は、
露光した光を電荷に変換して蓄積する光電変換素子が複数マトリクス状に配設された光電変換部と、フレーム毎の露光時間を制御する電子シャッタ機能とを備えた撮像素子であって、
前記光電変換部の全露光領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、所定露光時間で露光された電荷を破壊読み出し方式で読み出す第1読出手段と、
前記第1読出手段が全露光領域から電荷の読み出しを行っている期間において、前記光電変換部の前記全露光領域の一部である特定領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、複数回電荷を非破壊読み出し方式で読み出す第2読出手段と、を備えることを特徴としている。
このような構成であれば、第1読出手段によって、前記光電変換部の全露光領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、所定露光時間で露光された電荷を破壊読み出し方式で読み出すことが可能であり、第2読出手段によって、前記第1読出手段が全露光領域から電荷の読み出しを行っている期間において、前記光電変換部の前記全露光領域の一部である特定領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、複数回電荷を非破壊読み出し方式で読み出すことが可能である。
つまり、第1読出手段によって、所定露光時間の露光で光電変換部における全露光領域(全走査領域)の画素から電荷の破壊読み出しを行い、一方、所定露光時間の露光が行われている期間中に、第2読出手段によって、前記全露光領域における一部の領域から構成される特定領域に対して、前記所定露光時間以下で且つそれぞれ異なる複数種類の露光時間で露光された画素の電荷の非破壊読み出しを行うことができる。
従って、例えば、動きのある被写体及び比較的暗い背景から構成される撮像対象に対して、第1読出手段によって、当該暗い背景に対して露光領域全体の画素を、例えば、暗い背景内容を認識可能な撮像画像を得るのに十分な長さの長露光時間で露光して、当該露光領域全体の各画素の電荷を読み出すことで長露光時間で露光された背景画像を得ることができる。一方、前記長露光時間による露光期間中において、前記動きのある被写体の領域を含むその周辺領域を特定領域として、当該特定領域の画素に対して、例えば、前記長露光時間よりも短い、複数種類(例えば、5種類など)の露光時間で順次露光される各画素から電荷を非破壊で順次読み出すことで、長露光時間時のフレームレートよりも高速なフレームレートで複数種類の露光時間で露光された特定領域の画像を得ることができる。これにより、十分に露光された背景画像(露光領域全体の画像)と、多段露光された、動きのある被写体を含む特定領域の画像とを得ることができるので、これらの画像を合成することで、背景と被写体とのコンストラストが高く、且つ動きのある被写体をはっきりと捉えた画像を生成することができるという効果が得られる。また、動きのある被写体を特定領域で捉えるようにしたので、動き検出処理等において処理量を低減することも可能である。
ここで、上記「光電変換部」は、例えば、CMOS技術を用いて構成されており、CMOS技術を利用した非破壊読み出し可能な撮像素子としては、閾値変調型撮像素子(例えば、VMIS(Threshold Voltage Modulation Image Sensor))などがある。以下、撮像装置、撮像方法、撮像システム及び画像処理装置に関する形態においても同様である。
〔形態2〕 一方、上記目的を達成するために、形態2の撮像装置は、
露光した光を電荷に変換して蓄積する光電変換素子が複数マトリクス状に配設された光電変換部と、フレーム毎の露光時間を制御する電子シャッタ機能とを備えた撮像装置であって、
前記光電変換部の全露光領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、所定露光時間で露光された電荷を破壊読み出し方式で読み出す第1読出手段と、
前記第1読出手段が電荷の読み出しを行っている期間において、前記光電変換部の前記全露光領域の一部である特定領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、複数回電荷を非破壊読み出し方式で読み出す第2読出手段と、
前記第1読出手段で読み出された前記全露光領域に対する所定露光時間の電荷から構成される第1画素データに基づき、第1の画像データを生成する第1画像データ生成手段と、
前記第1画像データ生成手段で生成された第1の画像データを記憶する第1画像データ記憶手段と、
前記第2読出手段で読み出された前記特定領域に対するそれぞれ露光時間の異なる電荷から構成される複数種類の第2画素データに基づき、第2の画像データを生成する第2画像データ生成手段と、
前記第2画像データ生成手段で生成された第2の画像データを記憶する第2画像データ記憶手段と、
前記記憶された第2の画像データと、前記記憶された第1の画像データとを合成して撮像画像データを生成する撮像画像データ生成手段と、を備えることを特徴としている。
このような構成であれば、第1読出手段によって、前記光電変換部の全露光領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、所定露光時間で露光された電荷を破壊読み出し方式で読み出すことが可能であり、第2読出手段によって、前記第1読出手段が全露光領域から電荷の読み出しを行っている期間において、前記光電変換部の前記全露光領域の一部である特定領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、複数回電荷を非破壊読み出し方式で読み出すことが可能である。
また、第1画像データ生成手段によって、前記第1読出手段で読み出された前記全露光領域に対する所定露光時間の電荷から構成される第1画素データに基づき、第1の画像データを生成することが可能であり、第1画像データ記憶手段によって、前記第1画像データ生成手段で生成された第1の画像データを記憶することが可能であり、第2画像データ生成手段によって、前記第2読出手段で読み出された前記特定領域に対するそれぞれ露光時間の異なる電荷から構成される複数種類の第2画素データに基づき、第2の画像データを生成することが可能であり、第2画像データ記憶手段によって、前記第2画像データ生成手段で生成された第2の画像データを記憶することが可能である。
また、撮像画像データ生成手段によって、前記記憶された第2の画像データと、前記記憶された第1の画像データとを合成して撮像画像データを生成することが可能である。
従って、例えば、動きのある被写体及び比較的暗い背景から構成される撮像対象に対して、第1読出手段によって、当該暗い背景に対して露光領域全体の画素を、例えば、暗い背景内容を認識可能な撮像画像を得るのに十分な長さの長露光時間で露光して、当該露光領域全体の各画素の電荷を読み出すことで長露光時間で露光された背景画像を得ることができる。一方、前記長露光時間による露光期間中において、前記動きのある被写体の領域を含むその周辺領域を特定領域として、当該特定領域の画素に対して、例えば、前記長露光時間よりも短い、複数種類(例えば、5種類など)の露光時間で順次露光される各画素から電荷を非破壊で順次読み出すことで、長露光時間時のフレームレートよりも高速なフレームレートで複数種類の露光時間で露光された特定領域の画像を得ることができる。更に、このようにして得られた、十分に露光された背景画像(露光領域全体の画像)と、多段露光された、動きのある被写体を含む特定領域の画像とを合成することができるので、背景と被写体とのコンストラストが高く、且つ動きのある被写体をはっきりと捉えた画像を生成することができるという効果が得られる。
〔形態3〕 更に、形態3の撮像装置は、形態2の撮像装置において、
前記全露光領域における前記特定領域の範囲を指定する基準信号を生成する特定領域基準信号生成手段を備えることを特徴としている。
このような構成であれば、特定領域基準信号生成手段によって、前記全露光領域における前記特定領域の範囲を指定する基準信号を生成することが可能である。
従って、例えば、全露光領域を与える基準信号(垂直同期信号0)とは非同期に、特定領域の範囲を指定する基準信号(垂直同期信号1)を、撮像装置に自動的に生成させることができるので、前記垂直同期信号1から、容易に特定領域のライン番号、画素番号を計数することができるという効果が得られる。
〔形態4〕 更に、形態4の撮像装置は、形態2又は3の撮像装置において、
前記第2画素データは、前記第2読出手段において前記複数回の読み出しで得られる複数種類の露光時間における各露光時間で読み出された電荷から構成される画素データの画素値と、前記第2読出手段において前記各露光時間よりも短い露光時間で読み出された電荷から構成される画素データの画素値とのそれぞれの差分値に基づき構成されることを特徴としている。
このような構成であれば、複数種類の露光時間における各2つの露光時間の画素データの差分に基づき第2画素データを構成することが可能となるので、短い露光時間、すなわち高速フレームレートの画像が取得できる。更に、非破壊読み出し方式で問題となる固定パターンノイズを除去又は低減することが可能となる。
従って、固定パターンノイズによる画質劣化を防ぐ又は低減することができるという効果が得られる。
ここで、「固定パターンノイズ」には、長時間露光時に問題になる暗電流シェーディングや、画素ごとのセンサ感度の違いによって発生するものなどがある。
また、上記第2画素データは、前記差分値そのものから構成しても良いし、差分値を補正するなどの差分値を加工した値から構成しても良い。
〔形態5〕 更に、形態5の撮像装置は、形態4の撮像装置において、
前記各露光時間よりも短い露光時間で読み出された電荷は、前記各露光時間の電荷よりも1つ前の露光時間で読み出された電荷であることを特徴としている。
このような構成であれば、複数種類の露光時間における各露光時間で読み出された画素データと、これらの各1つ前の露光時間で読み出された画素データとの差分値に基づき第2画素データを構成することが可能となるので、より高速なフレームレートの画像を取得することができる。
〔形態6〕 更に、形態6の撮像装置は、形態2乃至5のいずれか1の撮像装置において、
前記第2画像データ生成手段は、前記第2読出手段で読み出された前記特定領域に対する前記各第2画素データの画素値と所定閾値との比較結果に基づき各第2画素データが有効であるか否かを判定すると共に、有効であると判定された第2画素データに基づき前記第2画像データ記憶手段に記憶された第2の画像データを更新することを特徴としている。
このような構成であれば、例えば、夜間において、動きのある被写体及びその背景から構成される撮像対象に対して、第2読出手段によって特定領域の画素から読み出された電荷に対応する第2画素データの示す輝度値が、例えば所定の輝度値以上の場合に当該第2画素データを有効とし、この第2画素データに基づき第2画像データ記憶手段に記憶された第2の画像データを更新することが可能である。
つまり、夜間であることに加え、背景は被写体よりも遠い位置にあるため、被写体と背景とには大きな輝度差が発生する。そのため、輝度値が比較的高い第2画素データは被写体のデータである可能性が高いので、この第2画素データに基づき、当該第2画素データと同じ画素位置の第2画像データ記憶手段に記憶された第2の画像データを構成する第2画素データを更新する。
これにより、特定領域における動きのある被写体の撮像画像データを簡易に生成することができる。なお、所定閾値は、被写体と背景との輝度差などに応じて適切な値を設定することで、様々な環境下の撮像対象に適応させることができる。
〔形態7〕 更に、形態7の撮像装置は、形態6の撮像装置において、
前記第2画像データ生成手段は、前記比較結果に基づき無効であると判定された第2画素データと同じ画素位置に対応する前記第1画像データ記憶手段に記憶された第1画素データに基づき、前記第2画像データ記憶手段に記憶された第2の画像データを更新することを特徴としている。
このような構成であれば、例えば、夜間において、動きのある被写体及びその背景から構成される撮像対象に対して、第2読出手段によって特定領域の画素から読み出された電荷に対応する第2画素データの示す輝度値が、例えば所定の輝度値より低い場合に当該第2画素データを無効とし、この第2画素データと同じ画素位置に対応する第1画像データ記憶手段に記憶された第1画素データに基づき第2画像データ記憶手段に記憶された第2の画像データを更新することが可能である。
つまり、夜間であることに加え、背景は被写体よりも遠い位置にあるため、被写体と背景とには大きな輝度差が発生する。そのため、輝度値が比較的低い第2画素データは背景のデータである可能性が高いので、このような第2画素データに対して、この第2画素データと同じ画素位置の第1画像データ記憶手段に記憶された第1画素データを用いて第2画像データ記憶手段に記憶された第2の画像データを構成する第2画素データを更新することで、背景と被写体とのコンストラストが高く、且つ動きのある被写体をはっきりと捉えた特定領域画像を生成することができるという効果が得られる。
〔形態8〕 更に、形態8の撮像装置は、形態6又は7の撮像装置において、
前記第2画像データ生成手段は、前記第2画素データの画素値の示す輝度が、前記所定閾値の示す輝度以上のときに、当該第2画素データを有効と判定することを特徴としている。
このような構成であれば、例えば、夜間において、動きのある被写体及びその背景から構成される撮像対象に対して、第2読出手段によって特定領域の画素から読み出された電荷に対応する第2画素データの示す輝度値が、所定輝度値以上の場合に当該第2画素データを有効とする。
つまり、夜間であることに加え、背景は被写体よりも遠い位置にあるため、被写体と背景とには大きな輝度差が発生する。そのため、輝度値が比較的高い第2画素データは被写体のデータである可能性が高いので、この第2画素データによって、当該第2画素データと同じ画素位置の第2画像データ記憶手段に記憶された第2の画像データを構成する第2画素データを更新することで、特定領域における動きのある被写体の撮像画像データを簡易に生成することができる。
〔形態9〕 更に、形態9の撮像装置は、形態3乃至8のいずれか1の撮像装置において、
前記第2画像データ生成手段は、前記第2読出手段における前記特定領域の各画素からの電荷の読み出し回数に応じて、前記第2画素データの画素値を補正することを特徴としている。
このような構成であれば、第2画素データを、第1画素データと同じ露光時間で露光したときと同等の輝度レベルに補正することができ、輝度レベルの不足による画質劣化を低減できるという効果が得られる。
例えば、第1読出手段に対する所定露光時間の露光期間において、第2読出手段で複数種類の露光時間でそれぞれ露光された画素信号を取得したときに、第2読出手段では、所定露光時間よりも短い露光時間による露光を複数回行うことになるので、このようにして得られる第2画素データは、露光時間が短い分だけ、第1画素データに対して輝度レベルが低くなってしまう。そのため、第2画素データの輝度レベルを複数種類の露光時間における各露光時間に応じてそれぞれ補正する。なお、上記形態5のように、差分データとして第2画素データを生成する場合は、例えば、差分値を種類数倍して輝度レベルを補正することが可能である。例えば、5種類の露光時間で露光した場合は、差分値を単純に5倍するだけで第1画素データと同等の輝度レベルに補正することができる。
〔形態10〕 更に、形態10の撮像装置は、形態3乃至9のいずれか1の撮像装置において、
前記第1画像データ生成手段は、前記第1読出手段で読み出された前記全露光領域における前記各第1画素データの画素値と所定閾値との比較結果に基づき各第1画素データが有効であるか否かを判定すると共に、有効であると判定された第1画素データに基づき前記背景画像記憶手段に記憶された第1の画像データを更新することを特徴としている。
このような構成であれば、例えば、夜間において、動きのある被写体及びその背景から構成される撮像対象に対して、第1読出手段によって全露光領域の画素から読み出された電荷に対応する第1画素データの示す輝度値が、例えば、所定輝度値以下の場合に当該第1画素データを有効とし、この第1画素データに基づき背景画像記憶手段に記憶された第1の画像データを更新することが可能である。
つまり、夜間であることに加え、背景は被写体よりも遠い位置にあるため、被写体と背景とには大きな輝度差が発生する。そのため、輝度値が比較的低い第1画素データは背景のデータである可能性が高いので、この第1画素データによって、当該第1画素データと同じ画素位置の第1画像データ記憶手段に記憶された第1の画像データを構成する第1画素データを更新することで、背景の撮像画像データを簡易に生成することができる。
〔形態11〕 更に、形態11の撮像装置は、形態10の撮像装置において、
前記第1画像データ生成手段は、前記第1画素データの画素値の示す輝度が、前記所定閾値の示す輝度以下のときに、当該第1画素データを有効と判定することを特徴としている。
このような構成であれば、例えば、夜間において、動きのある被写体及びその背景から構成される撮像対象に対して、第1読出手段によって全露光領域の画素から読み出された電荷に対応する第1画素データの示す輝度値が、所定輝度値以下の場合に当該第1画素データを有効とすることが可能である。
つまり、夜間であることに加え、背景は被写体よりも遠い位置にあるため、被写体と背景とには大きな輝度差が発生する。そのため、輝度値が比較的低い第1画素データは背景のデータである可能性が高いので、この第1画素データによって、当該第1画素データと同じ画素位置の第1画像データ記憶手段に記憶された第1の画像データを構成する第1画素データを更新することで、背景の撮像画像データを簡易に生成することができる。
〔形態12〕 更に、形態12の撮像装置は、形態11の撮像装置において、
前記第1画像データ生成手段は、前記第1画素データの画素値が示す輝度が、前記所定閾値の示す輝度より高いときに、当該第1画素データを無効と判定すると共に、当該無効と判定されたときに当該第1画素データによる前記第1画像データ記憶手段に記憶された第1の画像データの更新処理を行わないことを特徴としている。
このような構成であれば、例えば、夜間において、動きのある被写体及びその背景から構成される撮像対象に対して、第1読出手段によって全露光領域の画素から読み出された電荷に対応する第1画素データの示す輝度が、所定輝度より高い場合に当該第1画素データを無効とし、この第1画素データによる第1の画像データの更新処理を行わないようにすることが可能である。
つまり、夜間であることに加え、背景は被写体よりも遠い位置にあるため、被写体と背景とには大きな輝度差が発生する。そのため、輝度値が比較的高い第1画素データは被写体のデータである可能性が高いので、このような場合に、第1画像データ記憶手段に記憶された第1の画像データの更新処理を行わないようにすることで第1の画像データの生成処理を軽減することができるという効果が得られる。
〔形態13〕 更に、形態13の撮像装置は、形態3乃至12のいずれか1の撮像装置において、
前記撮像画像データ生成手段は、前記第2画像データ記憶手段から第2の画像データを読み出し、前記第1画像データ記憶手段から前記特定領域以外の領域に対応する第1の画像データ部分を読み出し、これら読み出した第2の画像データ及び第1の画像データ部分を合成して前記撮像画像データを生成することを特徴としている。
このような構成であれば、例えば、表示装置等の出力装置からの各種同期信号に同期して、特定領域の画像データと、第1の画像データから特定領域の画像データ部分を差し引いた画像データとを読み出すことで、簡易にこれらを合成した撮像画像を生成することができるという効果が得られる。
〔形態14〕 一方、上記目的を達成するために、形態14の撮像方法は、
露光した光を電荷に変換して蓄積する光電変換素子が複数マトリクス状に配設された光電変換部と、フレーム毎の露光時間を制御する電子シャッタ機能とを備えた撮像素子に用いられる撮像方法であって、
前記光電変換部の全露光領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、所定露光時間で露光された電荷を破壊読み出し方式で読み出す第1読出ステップと、
前記第1読出ステップで全露光領域から電荷の読み出しを行っている期間において、前記光電変換部の前記全露光領域の一部である特定領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、複数回電荷を非破壊読み出し方式で読み出す第2読出ステップと、を含むことを特徴としている。
これにより、形態1の撮像素子と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態15〕 また、上記目的を達成するために、形態15の撮像方法は、
露光した光を電荷に変換して蓄積する光電変換素子が複数マトリクス状に配設された光電変換部と、フレーム毎の露光時間を制御する電子シャッタ機能とを備えた撮像装置に用いられる撮像方法であって、
前記光電変換部の全露光領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、所定露光時間で露光された電荷を破壊読み出し方式で読み出す第1読出ステップと、
前記第1読出ステップで電荷の読み出しを行っている期間において、前記光電変換部の前記全露光領域の一部である特定領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、複数回電荷を非破壊読み出し方式で読み出す第2読出ステップと、
前記第1読出ステップで読み出された前記全露光領域に対する所定露光時間の電荷から構成される第1画素データに基づき、第1の画像データを生成する第1画像データ生成ステップと、
前記第1画像データ生成ステップで生成された第1の画像データを記憶する第1画像データ記憶ステップと、
前記第2読出ステップで読み出された前記特定領域に対するそれぞれ露光時間の異なる電荷から構成される複数種類の第2画素データに基づき、第2の画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
前記第2画像データ生成ステップで生成された第2の画像データを記憶する第2画像データ記憶ステップと、
前記記憶された第2の画像データと、前記記憶された第1の画像データとを合成して撮像画像データを生成する撮像画像データ生成ステップと、を含むことを特徴としている。
これにより、形態2の撮像装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態16〕 また、上記目的を達成するために、形態16の撮像システムは、
露光した光を電荷に変換して蓄積する光電変換素子が複数マトリクス状に配設された光電変換部と、フレーム毎の露光時間を制御する電子シャッタ機能とを備えた撮像システムであって、
前記光電変換部の全露光領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、所定露光時間で露光された電荷を破壊読み出し方式で読み出す第1読出手段と、
前記第1読出手段が電荷の読み出しを行っている期間において、前記光電変換部の前記全露光領域の一部である特定領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、複数回電荷を非破壊読み出し方式で読み出す第2読出手段と、
前記第1読出手段で読み出された前記全露光領域に対する所定露光時間の電荷から構成される第1画素データに基づき、第1の画像データを生成する第1画像データ生成手段と、
前記第1画像データ生成手段で生成された第1の画像データを記憶する第1画像データ記憶手段と、
前記第2読出手段で読み出された前記特定領域に対するそれぞれ露光時間の異なる電荷から構成される複数種類の第2画素データに基づき、第2の画像データを生成する第2画像データ生成手段と、
前記第2画像データ生成手段で生成された第2の画像データを記憶する第2画像データ記憶手段と、
前記記憶された第2の画像データと、前記記憶された第1の画像データとを合成して撮像画像データを生成する撮像画像データ生成手段と、を備えることを特徴としている。
これにより、形態2の撮像装置と同等の作用及び効果が得られる。
ここで、本システムは、単一の装置、端末その他の機器として実現するようにしてもよいし(この場合は、形態1と同等となる)、複数の装置、端末その他の機器を通信可能に接続したネットワークシステムとして実現するようにしてもよい。後者の場合、各構成要素は、それぞれ通信可能に接続されていれば、複数の機器等のうちいずれに属していてもよい。
〔形態17〕 また、上記目的を達成するために、形態17の画像処理装置は、
露光した光を電荷に変換して蓄積する光電変換素子が複数マトリクス状に配設された光電変換部の全露光領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、破壊読み出し方式で読み出された所定露光時間で露光された電荷から構成される第1画素データに基づき、第1の画像データを生成する第1画像データ生成手段と、
前記第1画像データ生成手段で生成された第1の画像データを記憶する第1画像データ記憶手段と、
前記第1読出手段が電荷の読み出しを行っている期間において、前記光電変換部の前記全露光領域の一部である特定領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、非破壊読み出し方式で複数回読み出された電荷から構成される複数種類の第2画素データに基づき、第2の画像データを生成する第2画像データ生成手段と、
前記第2画像データ生成手段で生成された第2の画像データを記憶する第2画像データ記憶手段と、
前記記憶された第2の画像データと、前記記憶された第1の画像データとを合成して撮像画像データを生成する撮像画像データ生成手段と、を備えることを特徴としている。
このような構成であれば、第1画像データ生成手段によって、露光した光を電荷に変換して蓄積する光電変換素子が複数マトリクス状に配設された光電変換部の全露光領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、破壊読み出し方式で読み出された所定露光時間で露光された電荷から構成される第1画素データに基づき、第1の画像データを生成することが可能であり、第1画像データ記憶手段によって、前記第1画像データ生成手段で生成された第1の画像データを記憶することが可能である。
また、第2画像データ生成手段によって、前記第1読出手段が電荷の読み出しを行っている期間において、前記光電変換部の前記全露光領域の一部である特定領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、非破壊読み出し方式で複数回読み出された電荷から構成される複数種類の第2画素データに基づき、第2の画像データを生成することが可能であり、第2画像データ記憶手段によって、前記第2画像データ生成手段で生成された第2の画像データを記憶することが可能である。
更に、撮像画像データ生成手段によって、前記記憶された第2の画像データと、前記記憶された第1の画像データとを合成して撮像画像データを生成することが可能である。
これにより、形態2の撮像装置と同様に、十分に露光された背景画像(露光領域全体の画像)と、多段露光された、動きのある被写体を含む特定領域の画像とを合成することができるので、背景と被写体とのコンストラストが高く、且つ動きのある被写体をはっきりと捉えた画像を生成することができるという効果が得られる。
以下、本発明に係る撮像装置の実施の形態を、図面に基づいて説明する。図1〜図15は、本発明に係る撮像装置1の実施の形態を示す図である。
この撮像装置1は、1フレーム期間(1回の露光期間)に、センサセルアレイの全露光領域(全走査領域)に対する通常露光時間(ユーザ等によって任意に設定される時間)の露光による画像を撮像すると共に、同じ1フレーム期間に、センサセルアレイの特定領域(露光領域の一部から構成)に対する複数種類の露光時間の露光による画像を撮像する機能を備えた撮像素子を有する撮像処理系を備える。つまり、特定領域に対しては、通常露光時間の露光時における画素信号の読み出し速度よりも高速に且つ複数回の画素信号の読み出しが行われる。そして、画素列毎に順次、光電変換された画素信号が出力される。また、本実施の形態において、撮像装置1は、動きのある被写体の存在する領域及びその周辺領域を動き領域とし(例えば、ユーザにより任意に設定)、この動き領域を撮像するセンサセルの領域を前記特定領域として設定する。以降は、特定領域を動き領域と称して説明を行う。
以下、図1に基づき、本発明に係る撮像装置1の概略構成を説明する。ここで、図1は、本発明に係る撮像装置1の概略構成を示すブロック図である。
撮像装置1は、図1に示すように、通常露光時間の露光期間において、センサセルアレイ56(後述)の全露光領域における通常露光時間で露光された各画素のラインから破壊読み出し方式で画素信号を読み出すと共に、動き領域における複数種類の露光時間(本実施の形態においては、いずれも通常露光時間以下の時間で且つ重複無し)で露光された各画素のラインから非破壊読み出し方式によって各種類毎の画素信号を読み出し、これら読み出した画素のライン毎の画素信号の画素データ(デジタルデータ)を順次出力する領域走査対応撮像処理系10(以下、撮像処理系10と称す)と、領域走査対応撮像処理系10から出力された、全露光領域の各画素からの通常露光時間の露光に対応する画素データに基づき背景画像を生成し、特定領域の各画素からの複数種類の露光時間の露光にそれぞれ対応する画素データに基づき動き領域の画像(以下、動き領域画像という)を生成し、これら生成した背景画像及び動き領域画像を合成して撮像画像を生成する映像処理系12と、動き領域画像データ、動き領域背景画像データ、背景画像データなどの各種画像データを記憶するフレームメモリ14とを含んで構成される。
更に、図2〜図5に基づき、撮像処理系10の内部構成を説明する。ここで、図2は、撮像処理系10の内部構成を示すブロック図である。また、図3は、第1のAFE(Analog Front End)102の内部構成を示す図である。また、図4は、領域別走査対応型撮像素子100の内部構成を示すブロック図である。また、図5は、走査ラインスキャナ54の内部構成を示す図である。
図2に示すように、撮像処理系10は、領域別走査対応型撮像素子100と、第1のAFE102と、第2のAFE104とを含んで構成される。
領域別走査対応型撮像素子100(以下、撮像素子100と称す)は、被写体からの光を撮像レンズ(不図示)でセンサセルアレイ56(後述)に集光し、その集光量に応じた電荷をセンサセルアレイ56の各画素に蓄積させる。また、撮像素子100は、映像処理系12のタイミング制御器12b(後述)から出力される駆動信号(ピクセルクロック、水平同期信号及び垂直同期信号)に基づいて、センサセルアレイ56の全露光領域の各画素列に蓄積されている電荷群を電圧群に順次変換する。また、後述する走査ラインスキャナ54の生成する特定領域_垂直同期信号に基づいて、センサセルアレイ56の動き領域の各画素列に蓄積されている電荷群を電圧群に順次変換する。そして、動き領域に対する複数種類の露光時間で露光された電荷群を変換してなる電圧群は、第1水平転送部58(後述)の有する、第1ラインメモリを含んで構成される第1出力チャンネル(以下、CH1と称す)を介して第1のAFE102に順次出力させ、他方の全露光領域に対する通常露光時間で露光された電荷群を変換してなる電圧群は、第2水平転送部60(後述)の有する、第2ラインメモリS及び第2ラインメモリNを含んで構成される第2出力チャンネル(以下、CH2と称す)を介して第2のAFE10dに順次出力させる。また、本実施の形態においては、全露光領域に対して、CH2を介して破壊読み出し方式で各画素からの電荷の読み出しを行い、特定(動き)領域に対して、CH1を介して非破壊読み出し方式で各画素からの電荷の読み出しを行うことによって、電子シャッタ機能による1回の露光期間(通常露光時間)において、全露光領域における通常露光時間での露光時の電荷群と、動き領域における複数種類の露光時間での露光時の電荷群とをそれぞれ独立に読み出すようになっている。
ここで、破壊読出しと非破壊読出しの動作の違いを説明する。破壊読出しは、読み出し後、直ちにリセット処理(センサセル内に蓄積された電荷をクリア)を行い、再び読み出し動作を行う。リセット前の読出し信号(アナログデータ)は第2ラインメモリSに、リセット後の読出し信号は第2ラインメモリNに格納される。そして、差動増幅回路62(後述)において、対応する画素信号の減算処理を行って信号レベル検出及びノイズ除去を行う。一方、非破壊読出しは読出し後、リセット処理は行わない。読出し後の信号(アナログデータ)は各々第1ラインメモリに格納される。第1ラインメモリ及び第2ラインメモリにそれぞれ格納された画素信号はピクセルクロックに同期して、第1のAFE102及び第2のAFE104にそれぞれ出力される。
第1のAFE102及び第2のAFE104は、第1水平転送部58のCH1及び第2水平転送部60のCH2を介して出力されるそれぞれ異なる露光時間に対応する電圧信号(アナログデータ)を、デジタルデータ(以下、画素データと称す)に変換する。そして、第1のAFE102及び第2のAFE104は、その生成された画素データを映像処理系12の高速走査画像生成器12c(後述)及び背景画素判定・更新器12e(後述)にそれぞれ出力する。
更に、図3に基づき、第1のAFE102の内部構成を説明する。
第1のAFE102は、図3に示すように、クランプ回路102aと、増幅回路102bと、A/D変換回路102cとを含んで構成される。
クランプ回路102aは、撮像素子100からの画素信号を受信し、それが遮光領域の信号かを検出し、遮光領域と検出された場合はその信号レベルが黒(基準)レベルになるように、入力信号全てに対してクランプ処理を行い、このクランプ処理後の画素信号を増幅回路102bに出力する。
増幅回路102bは、クランプ後の画素信号を、A/D変換器の入力レンジと整合するように増幅し、この増幅後の画素信号をA/D変換回路102cに出力する。
A/D変換回路102cは、増幅回路102bからの画素信号(アナログデータ)を、画素データ(デジタルデータ)に変換して映像処理系12へと出力する。
なお、第1のAFE102及び第2のAFE104は、同一の内部構成となるので、第2のAFE104に対する内部構成の説明は省略する。
更に、図4に基づき、撮像素子100の内部構成を説明する。
撮像素子100は、図4に示すように、基準タイミング発生器50と、駆動パルス発生器52と、走査ラインスキャナ54と、センサセルアレイ56と、第1水平転送部58と、第2水平転送部60とを含んで構成される。
基準タイミング発生器50は、映像処理系12のタイミング制御器12b(後述)からの垂直同期信号及び水平同期信号に基づき、基準タイミング信号を発生する。
駆動パルス発生器52は、基準タイミング発生器50からの基準タイミング信号と、走査ラインスキャナ54からのリセットライン選択信号及び読出しライン選択信号とに基づき駆動パルスを発生してセンサセルアレイ56に供給する。
走査ラインスキャナ54は、映像処理系12の通信器12a(後述)からの開始ライン番号及び走査領域幅を指定する各種駆動制御信号に基づき、全露光領域に対するリセットラインの位置を選択してリセットライン選択信号を生成し、全露光領域及び特定(動き)領域に対する読み出しラインの位置をそれぞれ選択して読み出しライン選択信号(2ライン分)を生成し、これら生成した選択信号を駆動パルス発生器52に出力する。
センサセルアレイ56は、CMOS技術を用いて各画素が構成されており、駆動パルス発生器52から供給される駆動パルスに基づき、全露光領域における各画素を通常露光時間で露光すると共に、当該露光により各画素に蓄積された電荷を、各画素のライン毎に破壊読み出し方式で読み出して第2水平転送部60に順次出力する。一方、この通常露光時間の露光期間において、特定(動き)領域における複数種類の露光時間における各画素に蓄積された電荷を、各画素のライン毎且つ各露光時間の種類毎に順次非破壊読み出し方式で読み出して第1水平転送部58に順次出力する。
第1水平転送部58は、センサセルアレイ56の特定(動き)領域における複数種類の露光時間にそれぞれ対応する画素信号データを、各画素のライン毎にCH1の第1ラインメモリに記憶し、当該記憶した画素信号データを第1のAFE102に出力する。
第2水平転送部60は、センサセルアレイ56の全露光領域における通常露光時間に対応する画素信号データ(リセット直前のデータ)及びリセット直後の画素信号データを、各画素のライン毎にCH2の第2ラインメモリS及び第2ラインメモリNにそれぞれ記憶し、当該記憶した通常露光時間及びリセット直後の画素信号データを、差動増幅回路62を介して第2のAFE104に出力する。
更に、図5に基づき、走査ラインスキャナ54の内部構成を説明する。
走査ラインスキャナ54は、図5に示すように、全露光領域走査カウンタ54aと、全露光領域走査アドレスデコーダ54bと、特定(動作)領域走査カウンタ54cと、特定領域走査アドレスデコーダ54dと、ORロジック54eとを含んで構成される。
全露光領域走査カウンタ54aは、基準タイミング発生器50からの垂直同期信号及び水平同期信号に基づいて、カウントアップ動作を繰り返す。ここで、カウンタの値は、全露光領域の画素のライン番号に対応しており、このライン番号は、全露光領域走査アドレスデコーダ54bに出力される。
全露光領域走査アドレスデコーダ54bは、全露光領域走査カウンタ54aからのライン番号のラインを「読み出しライン」として有効にし、それ以外のラインを無効にする。更に、有効としたライン位置(アドレス)を示す読み出しライン制御信号をORロジック54eに出力すると共に、この読み出しライン制御信号をリセットライン選択信号として駆動パルス発生器52に出力する。
特定(動作)領域走査カウンタ54cは、通信器12aからの開始ライン番号と走査領域幅を示す情報に基づき、全露光領域走査カウンタ54aとは非同期にカウントアップ動作を繰り返す。ここで、カウンタの値は、特定(動作)領域の画素のライン番号に対応しており、このライン番号は、特定(動作)領域走査アドレスデコーダ54dに出力される。また、特定(動作)領域走査カウンタ54cは、特定領域における垂直同期信号である特定領域_垂直同期信号を生成し、当該生成した特定領域_垂直同期信号を映像処理系12のタイミング制御器12bに出力する。
特定(動作)領域走査アドレスデコーダ54dは、特定(動作)領域走査カウンタ54aからのライン番号のラインを「読み出しライン」として有効にし、それ以外のラインを無効にする。更に、有効としたライン位置(アドレス)を示す読み出しライン制御信号をORロジック54eに出力する。
ORロジック54eは、全露光領域走査アドレスデコーダ54bからの読み出しライン制御信号と、特定(動作)領域走査アドレスデコーダ54dからの読み出しライン制御信号とに基づき、各ライン毎にOR演算を行い、全露光領域に対する最終的な読み出しライン選択信号を生成すると共に、特定(動作)領域に対する最終的な読み出しライン選択信号を生成する。これら生成した読み出しライン選択信号は駆動パルス発生器52に出力される。
更に、図6に基づき、撮像素子100の露光時間の制御方法、及びセンサセルアレイ56からの画素信号の読み出し方法について説明する。ここで、図6は、撮像素子100のセンサセルアレイ56における各画素のライン毎の露光及び画素信号の読み出し動作の一例を示す図である。
ここで、本発明の露光時間の制御は、センサセルアレイ56の全露光領域(全走査領域)に対して、全露光領域における各画素のラインの蓄積電荷のクリア(リセット)及び通常露光時間の画素信号の読み出しを行う通常走査ライン(読み出しライン)L2を設定すると共に、センサセルアレイ56の特定(動作)領域(特定走査領域)に対して、複数種類の露光時間の画素信号の非破壊読み出しを行う高速走査ライン(読み出しライン)L1を設定する。そして、1回の露光期間(通常露光時間)において、通常露光時間時の画素信号の読み出し及びリセット並びに複数種類の露光時間時の画素信号の非破壊読み出しがそれぞれ独立に実行されるように行われる。つまり、通常走査ラインL2及び高速走査ラインL1は、図6に示すように、全露光領域における画素のライン(例えば、第1〜第18ライン)に順次通常露光時間分の電荷が蓄積されると、通常走査ラインL2が各画素のラインの画素信号を順次読み出すと共に、その蓄積電荷を順次クリアするように設定される。一方、特定領域の画素のライン(例えば、第9〜第12ライン)においては、通常露光時間分の電荷が蓄積される期間中、複数種類の露光時間の各露光時間において各画素のラインの画素信号を非破壊で順次読み出すように高速走査ラインL1がそれぞれ設定される。
なお、本実施の形態においては、図6に示すように、全露光領域に対する通常露光時間時の画素信号(アナログデータ)は、CH2の第2ラインメモリSに読み出され、一方、リセット直後の画素信号は、CH2の第2ラインメモリNに読み出される。そして、これら読み出された画素信号は、図6に示すように、第2水平転送部60の出力側に設けられた差動増幅回路62に出力され、当該差動増幅回路62において、リセット前及びリセット後のそれぞれ対応する画素信号同士の減算処理を行って信号レベルの検出及びノイズ除去を行う。そして減算処理後の画素信号は、第2のAFE104に出力されそこでデジタルデータ(画素データ)に変換される。一方、特定(動作)領域に対する複数種類の露光時間時の画素信号は、CH1の第1ラインメモリに読み出されて第1のAFE102に出力されそこでデジタルデータ(画素データ)に変換される。
また、上記通常走査ラインL2及び高速走査ラインL1の画素信号の読み出しタイミングの制御は、図6に示すように、全露光領域に対しては、各画素のライン毎に、通常走査ラインL2を順次走査し(図6では上方向)、当該通常走査ラインL2においては、蓄積電荷のクリア(リセット)を行うとともに、蓄積電荷のクリア(リセット)前後に通常露光時間の露光が行われた画素の画素信号の読み出しを行う。そして、第1ラインにおいて画素信号の読み出し及びリセットを行い、画素信号がラインメモリから全て外部に読み出された後に、通常走査ラインL2の走査が順次行われ、通常走査ラインL2が再び第1ラインに到達したときに、丁度通常露光時間が経過するタイミングで通常走査ラインL2の走査が行われる。このような手順で、センサセルアレイの全領域の画素のラインに対して、各画素のライン毎に、通常露光時の画素信号の読み出し及び蓄積電荷のクリア(リセット)を順次行う。一方、特定(動作)領域においては、通常走査ラインL2によって蓄積電荷がクリア(リセット)されると、当該クリア(リセット)後の画素のラインに対して、高速走査ラインL1において複数種類の各露光時間の露光が行われた画素の画素信号の非破壊読み出しを露光時間の短い順に順次行う。このような手順で、センサセルアレイの特定領域の画素のラインに対して、ライン毎に、複数種類の露光時間による露光時の画素信号の非破壊読み出しを順次行う。
なお、本実施の形態において、通常走査ラインL2の画素信号の読み出しと、高速走査ラインL1の画素信号の読み出しとがバッティングしたとき(例えば、双方が通常露光時間での読み出しを行うとき)には、例えば、水平同期信号によって設定される読み出し期間を2つの期間に分けて、一方の期間で通常走査ラインL2によりCH2の第2ラインメモリに画素信号を読み出し、他方の期間で高速走査ラインL1によりCH1の第1ラインメモリに画素信号を読み出すことで回避するようになっている。
更に、図7〜図9に基づき、映像処理系12の内部構成を説明する。ここで、図7は、映像処理系12の内部構成を示すブロック図である。また、図8(a)は、高速走査画像生成器12cの内部構成を示す図であり、(b)は、動き領域画素判定・更新器12dの内部構成を示す図であり、(c)は、背景画素判定・更新器12eの内部構成を示す図である。また、図9(a)は、破壊読み出し方式における高輝度画素の蓄積電荷量の推移を示す図であり、(b)は、破壊読み出し方式における低輝度画素の蓄積電荷量の推移を示す図である。
映像処理系12は、図7に示すように、通信器12aと、タイミング制御器12bと、高速走査画像生成器12cと、動き領域画素判定・更新器12dと、背景画素判定・更新器12eと、メモリアクセス調停器12fと、出力読出器12gとを含んで構成される。
通信器12aは、外部システムコントローラ(不図示)から、センサセルアレイ56の特定(動作)領域に対する開始ライン番号と走査領域幅とに関する情報を取得し、当該取得した開始ライン番号と走査領域幅とを示す駆動制御信号を、撮像処理系10の走査ラインスキャナ54に出力する。
タイミング制御器12bは、撮像素子100の駆動信号(ピクセルクロック、水平同期信号、垂直同期信号)を生成し、それを撮像素子100の基準タイミング発生器50に出力する。また、タイミング制御器12bは、水平同期信号、垂直同期信号から、撮像処理系10のCH2から出力される画素信号の、撮像素子100のセンサセルアレイ56における画素位置(画素列(ライン)番号、画素番号)が分かるので、その画素列(ライン)番号(以下、「アドレス情報」とも呼ぶ。)を生成し、そのアドレス情報を背景画素判定・更新器12eに出力する。また、タイミング制御器12bは、撮像処理系10からの特定領域_垂直信号から、撮像処理系10のCH1から出力される画素信号の、撮像素子100のセンサセルアレイ56における画素位置が分かるので、そのアドレス情報を生成し、当該アドレス情報を動き領域画素判定・更新器12dに出力する。
高速走査画像生成器12cは、図8(a)に示すように、飽和画像判定部70と、差分画像生成部72と、レベル補正部74とを含んで構成される。
飽和画像判定部70は、1つ前の露光時間で取得したレベル補正前の生のデータである動き領域の画素データ(以下、基準画素データと称す)の輝度値が、特定の閾値以上の場合は、動き領域の画像生成は無効であると判定して動き領域の画像生成処理を行わず、一方、特定の閾値より小さい場合は、動き領域の画像生成は有効であると判定して動き領域の画像生成処理に移行する。ここで、特定の閾値とは飽和レベルを指し、飽和レベルを超えた画素は無効とする(詳細は後述)。また、飽和画像判定部70は、基準画素データから構成される動き領域の基準画像データ(生データ)をフレームメモリ14に記憶保持するようになっている。
差分画像生成部72は、撮像処理系10において高速走査ラインL1によって走査され且つ読み出された複数種類の露光時間にそれぞれ対応する画素信号の画素データをCH1を介して取得すると共に、当該取得した画素データの位置情報(アドレス)に対応するフレームメモリ14に記憶された基準画素データを、メモリアクセス調停器12fを介して取得する。そして、前記取得した画素データと、基準画素データとの差分値から動き領域の画素データ(以下、高速走査画素データと称す)を生成する。このように、差分値から高速走査画素データを生成することによって、画素の特性のばらつきなどが原因で発生する固定パターンノイズを除去することができる。
以下、差分画像生成部72の動作説明の為、図9に基づき、センサセルアレイ56の各画素における蓄積電荷量の推移について説明する。
図9(a)及び(b)に示すように、1フレーム(通常露光時間)の露光において、センサセルアレイ56の各画素に蓄積される電荷量は時間の経過と共に増加する。動き領域においては、非破壊読み出し方式で各画素から電荷を読み出すので、露光中に電荷の読み出しを何度行っても各画素の蓄積電荷量が維持される。そして、図9(a)は動きのある高輝度の画素値の増加を示し、一方、図9(b)は低輝度の背景領域の増加を示す。すなわち、図9(a)の例では、撮像対象の光量が図9(b)の例の撮像対象よりも大きく、図9(b)の例よりも蓄積電荷量の増加率が高くなる。この増加率の違いから動きのある画素か背景領域かを判定する。なお、図9中のリセットタイミングは、センサセルアレイ56に蓄積された電荷を空にするタイミングであり、このタイミングが通常露光時間を決定する。
また、動き領域に対して、例えば、図9(a)に示す(1)〜(5)のタイミングで電荷を読み出し、そして前述の如く、差分から画像を生成する。すなわち、(2)以降の各タイミングでそれぞれ読み出した電荷量と、これら各タイミングの1つ前のタイミングで読み出した電荷量とのそれぞれの差分から画像を生成する。そのために、動き(高速走査)領域の画像データの画素値をフレームメモリに格納する(これを基準画素データとする)。この差分による画像生成は、通常のフレームレートの5倍のレートの画像生成を意味し、それは露光時間が1/5の画像を生成していることを意味する。
レベル補正部74は、全露光領域(背景画像)の画素データと、動き領域の高速走査画素データとの露光時間の違いによる輝度レベル差を補正する。すなわち、高速走査画素データは、前述したように、連続する各2つのサンプリング(露光)時間の画素データの差分値から構成される、露光時間が1/5の画像と等価なので各差分値の輝度レベルは、通常露光時の輝度レベルに比べて1/5の輝度レベルとなる。従って、高速走査画素データの輝度レベルを5倍にするレベル補正が行われることになる。
動き領域画素判定・更新器12dは、図8(b)に示すように、画素データ判定部80と、画素データ選択部82と、画素データ更新部84とを含んで構成される。
画素データ判定部80は、高速走査画像生成器12cから高速走査画素データを取得し、この高速走査画素データの示す輝度値が特定の閾値以上か否かを判定する。そして、特定の閾値以上であると判定した場合は、当該高速走査画素データを「有効」とし、特定の閾値より小さいと判定した場合は、当該高速走査画素データを「無効」とする。すなわち、閾値以下のときは背景領域、と判定する。この「有効」又は「無効」のフラグ情報は、画素データ選択部82に入力される。
画素データ選択部82は、画素データ判定部80からの「有効」又は「無効」のフラグ情報と、高速走査画像生成器12cからの高速走査画素データと、更に、この高速画素データのアドレスに対応する(同じ画素位置の)フレームメモリ14に記憶された背景画像データの画素データ(以下。背景画素データと称す)とをメモリアクセス調停器12fを介して取得する。そして、フラグ情報が「有効」である場合は、前記取得した背景画素データ及び高速走査画素データから高速走査画素データを選択し、当該選択した画素データから更新データを生成する。一方、フラグ情報が「無効」である場合は、前記取得した背景画素データ及び高速走査画素データから背景画素データを選択し、当該選択した画素データから更新データを生成する。この生成された更新データは、画素データ更新部84に入力される。
画素データ更新部84は、メモリアクセス調停器12fに対して、画素データ選択部82から取得した更新データを書き込むように書き込み命令を与え、フレームメモリ14に記憶された動き領域画像データにおける、前記更新データと同じアドレス位置の画素データを更新する。
背景画素判定・更新器12eは、図8(c)に示すように、画素データ判定部90と、画素データ選択部92と、画素データ更新部94とを含んで構成される。
画素データ判定部90は、撮像処理系10からの背景画素データ(通常走査ラインL2により読み出された画素信号の画素データ)をCH2を介して取得し、この背景画素データの示す輝度値が特定の閾値以下か否かを判定する。そして、特定の閾値以下であると判定した場合は、当該背景画素データを「有効」とし、特定の閾値より大きいと判定した場合は、当該背景画素データを「無効」とする。すなわち、閾値以上のときは動き領域と判定する。この「有効」又は「無効」のフラグ情報は、画素データ選択部92に入力される。
画素データ選択部92は、画素データ判定部90からの「有効」又は「無効」のフラグ情報と、撮像処理系10からの背景画素データ(新)と、更に、この背景画素データのアドレスに対応する(同じ画素位置の)フレームメモリ14に記憶された背景画像データの画素データ(以下、旧背景画素データと称す)をメモリアクセス調停器12fを介して取得する。そして、フラグ情報が「有効」である場合は、前記取得した背景画素データから、撮像処理系10から取得した背景画素データ(新)を選択し、当該選択した画素データから更新データを生成する。一方、フラグ情報が「無効」である場合は、前記取得した背景画素データから、前記フレームメモリ14から取得した旧背景画素データを選択し、当該選択した画素データから更新データを生成する。これにより、背景画像のみが保持され続ける。この生成された更新データは、画素データ更新部94に入力される。
画素データ更新部94は、メモリアクセス調停器12fに対して、画素データ選択部92から取得した更新データを書き込むように書き込み命令を与え、フレームメモリ14に記憶された背景画像データにおける、前記更新データと同じアドレス位置の画素データを更新する。
図7に戻って、メモリアクセス調停器12fは、背景画素判定・更新器12e、高速走査画像生成器12c、動き領域画素判定・更新器12d及び出力読出器12gの4系統からのフレームメモリ14に対する読み込み・書き込み命令に応じて、これら4系統のフレームメモリ14の画像データへのアクセス要求を調停しアクセスを行う。
出力読出器12gは、外部の出力(表示)装置からの出力タイミングに同期して、メモリアクセス調停器12fを介してフレームメモリ14内の画像データを読み出し、この読み出した画像データを出力装置に出力する。
フレームメモリ14は、図7に示すように、動き領域基準画像データ、動き領域画像データ、動き領域背景画像データ、背景画像データ等の各種画像データを記憶するメモリであり、メモリアクセス調停器12fから読み出し要求があると、その要求が示す画素データを読み出させる。また、フレームメモリ14は、メモリアクセス調停器12fから書き込み要求があると、その書き込み要求が示す画素データを書き込ませる。
次に、図10〜図15に基づき、本実施形態の撮像装置1の実際の動作を説明する。ここで、図10は、撮像対象画像の一例を示す図である。また、図11は、撮像画像に対する通常走査領域(全露光領域)及び高速走査領域(動き領域)を示す図である。また、図12は、通常露光時間による露光によって得られる通常走査領域の画像の一例を示す図である。また、図13は、短い露光時間による露光によって得られる高速走査領域の画像の一例を示す図である。また、図14(a)〜(e)は、高速走査領域における複数種類の露光時間の画像の、差分処理によって得た高速走査画素データによる画像の一例を示す図である。また、図15は、最終的に得られる背景画像の一例を示す図である。
以下、図10に示す、魚、水草、砂利等の入った水槽を撮像対象として撮像装置1の動作を説明する。図10の例では、魚が動きのある被写体となり、魚以外が背景となる。従って、まず、被写体である魚の存在する領域を含むその周辺領域を動き領域として設定する必要がある。例えば、図11に示すように、センサセルアレイ56の全露光領域に対して、魚の存在する領域とその周辺の領域からなる矩形の領域を動き領域として設定する。つまり、図11に示すように、センサセルアレイ56の全露光領域が通常露光時間による露光を行う通常走査領域となり、前記設定した動き領域が高速走査領域となる。また、本実施の形態においては、高速走査領域のサンプリング時間を、上記図9(a)に示す(1)〜(5)と同様に、通常露光時間を均等に5分割した時間とする。また、撮像対象における魚以外の背景は暗いため、通常露光時間は、魚以外の背景に対して十分な露光ができるように適切な時間を設定する。このようにして、動き領域の領域範囲、動き領域におけるサンプリング時間、通常露光時間が決まると、これらの情報を、外部ホストシステムを介して、撮像装置1に送信する。
撮像装置1は、電源が投入され、映像処理系12において、外部ホストシステムから露光時間に関する情報と、動き領域に対する開始ライン番号及び走査領域幅に関する情報とを取得すると、通信器12aによって、動き領域の開始ライン番号と走査領域幅とを指定する駆動制御信号を撮像処理系10に送信する。更に、タイミング制御器12bにおいて、全露光領域に対する通常露光時間の画素信号が得られるように撮像素子を駆動する駆動信号(ピクセルクロック、垂直同期信号及び水平同期信号)を撮像処理系10に出力する。
撮像処理系10は、駆動制御信号を受信すると、走査ラインスキャナ54において、垂直同期信号及び水平同期信号に同期してリセットライン選択信号と、全露光領域に対する読み出しライン制御信号を生成する。また、開始ライン番号、走査領域幅及び水平同期信号に基づき、動き領域に対する読み出しライン制御信号を生成する。更に、これら生成した読み出し制御信号をORロジック54eに入力し、全露光領域及び動き領域に対する読み出しライン選択信号をそれぞれ生成する。そして、これら生成したリセットライン選択信号、読み出しライン選択信号(2種類)を駆動パルス発生器52に出力する。駆動パルス発生器52は、基準タイミング発生器からの基準タイミング信号及び走査ラインスキャナ54からの各種選択信号に基づき、駆動パルスを発生してセンサセルアレイ56に供給する。
センサセルアレイ56は、駆動パルス発生器52からの駆動パルスに基づき、通常走査ラインL2及び高速走査ラインL1を走査して、全露光領域の各画素のラインから通常露光時間の露光により蓄積した電荷の破壊読み出しをし(蓄積電荷のクリアを行う)、この破壊読み出し動作とは独立に、動き領域の各画素のラインから複数種類の露光時間の露光により蓄積した電荷の非破壊読み出しを行う。そして、高速走査ラインL1の走査によって読み出した電荷から構成される画素信号を第1水平転送部58のCH1を介して第1のAFE102に出力し、通常走査ラインL2の走査によって読み出した電荷から構成される画素信号を第2水平転送部60のCH2を介して第2のAFE104に出力する。
第1のAFE102は、CH1を介して順次出力される複数種類の露光時間の露光に対する画素信号(アナログデータ)をデジタルデータに変換してなる画素データを生成し映像処理系12に出力する。一方、第2のAFE104は、CH2を介して順次出力される通常露光時間の露光に対する画素信号(アナログデータ)をデジタルデータに変換してなる画素データを生成し映像処理系12に出力する。
映像処理系12では、第1のAFE102から出力された動き領域の画素データを高速走査画像生成器12cに入力し、第2のAFE104から出力された全露光領域の画素データを背景画素判定・更新器12eに入力する。
高速走査画像生成器12cは、複数種類の露光時間にそれぞれ対応する高速走査画素データをCH1を介して取得すると、飽和画像判定部70において、この高速走査画素データの輝度値が、特定の閾値(飽和値)以上の場合は、動き領域の画像生成は無効であると判定して動き領域の画像生成処理を行わず、一方、特定の閾値より小さい場合は、動き領域の画像生成は有効であると判定して動き領域の画像生成処理に移行する。
一方、複数種類の露光時間のいずれかに対する基準画素データがフレームメモリ14に記憶されており且つこの基準画素データの示す輝度値が特定の閾値より小さい場合は、差分画像生成部72において、前記取得した画素データの位置情報(アドレス)に対応するフレームメモリ14に記憶された基準画素データを取得し、前記取得した画素データと、当該取得した基準画素データとの差分値から高速走査画素データを生成する。
上記生成された高速走査画素データは、いずれもレベル補正部74において、輝度レベルの補正が行われる。ここでは、通常露光時間を5分割し、且つ差分値から高速走査画素データを生成しているので、高速走査画素データの輝度値を5倍にするレベル補正を行う。
このように生成されたレベル補正後の高速走査画素データは、動き領域画素判定・更新器12dに出力される。
動き領域画素判定・更新器12dは、高速走査画像生成器12cから高速走査画素データを取得すると、画素データ判定部80において、この取得した高速走査画素データの示す輝度値が特定の閾値以上か否かを判定する。そして、特定の閾値以上であると判定した場合は、当該高速走査画素データを「有効」とし、特定の閾値より小さいと判定した場合は、当該高速走査画素データを「無効」とする。一方、画素データ選択部82において、高速走査画像生成器12cから取得した高速走査画素データのアドレスに対応する(同じ画素位置の)フレームメモリ14に記憶された通常露光時間の露光時の背景画素データをメモリアクセス調停器12fを介して取得する。そして、前記取得した高速走査画素データが「有効」と判定された場合は、前記取得した背景画素データ及び高速走査画素データから高速走査画素データを選択し、当該選択した画素データから更新データを生成する。図13に示すように、動き領域においては、輝度の高い被写体は短露光時間でも比較的良好な露出となるが、輝度の低い背景部分は短露光時間では輝度レベルが不十分となり黒つぶれしてしまう。従って、高速走査画素データが特定の閾値以上であるということは、その画素データは被写体の画素データである可能性が高いので、このようなときは、「有効」と判定して高速走査画素データを用いて更新データを生成し、画素データ更新部84において、この更新データを用いてフレームメモリ14に記憶された動き領域画像データの対応する画素位置の画素データを更新する。
なお、動き領域においては、CH1を介して順次取得される5種類の露光時間の画素データから、差分処理により高速走査画素データを順次生成するようになっている。被写体に動きがある場合は、各露光時間毎の差分画像は、図14に示すように、それぞれ被写体の位置が異なるものとなる。つまり、本発明では、通常露光時間以下の露光時間で露光を行うことで、通常のフレームレートよりも高速なレートの画素データを取得することができる。すなわち、高速な被写体の動きに追随した映像を取得することができる。
一方、前記取得した高速走査画素データが「無効」と判定された場合は、前記取得した背景画素データ及び高速走査画素データから背景画素データを選択し、当該選択した画素データから更新データを生成する。図13に示すように、動き領域において被写体以外の背景部分は低輝度で黒つぶれするので、このような背景部分では、高速走査画素データの輝度値は特定の輝度値よりも低くなる可能性が高くなる。従って、このようなときは、「無効」と判定して通常露光時間での露光時の背景画素データを用いて更新データを生成し、画素データ更新部84において、この更新データを用いてフレームメモリ14に記憶された動き領域画像データの対応する画素位置の画素データを更新する。
このように、高速走査画素データが高輝度の場合は、この高速走査画素データを用いて更新データを生成し、高速走査画素データが低輝度の場合は、この高速走査画素データと同じ画素位置の背景画素データを用いて更新データを生成し、これら生成した更新データを用いて動き領域画像データの各画素データを更新する。これにより、被写体の画像は、動き領域から高速走査で読み出した画素データで構成し、被写体以外の背景部分の画像は、全露光領域から通常走査で読み出した画素データで構成される動き領域画像データを生成することができる。
一方、背景画素判定・更新器12eは、背景画素データをCH2を介して取得すると、画素データ判定部90において、この取得した背景画素データの示す輝度値が特定の閾値以下か否かを判定する。そして、特定の閾値以下であると判定した場合は、当該背景画素データを「有効」とし、特定の閾値より大きいと判定した場合は、当該背景画素データを「無効」とする。一方、画素データ選択部92においては、撮像処理系10からの背景画素データと、この背景画素データのアドレスに対応する(同じ画素位置の)フレームメモリ14に記憶された旧背景画素データとを、メモリアクセス調停器12fを介して取得する。そして、画素データ判定部90からのフラグ情報が「有効」である場合は、撮像処理系10から取得した背景画素データを選択し、当該選択した画素データから更新データを生成する。図12に示すように、全露光領域においては、露光時間が長いために明るい被写体(目標物)は高輝度となり、一方、背景部分は被写体に比べ低輝度になる。つまり、背景画素データの輝度値が特定の輝度値よりも低い場合は、その画素データは背景部分の画素データである可能性が高い。従って、このようなときは、「有効」と判定して撮像処理系10から取得した背景画素データを用いて更新データを生成し、画素データ更新部94において、この更新データを用いてフレームメモリ14に記憶された背景画像データの対応する画素位置の画素データを更新する。
一方、フラグ情報が「無効」である場合は、撮像処理系10から取得した背景画素データではなく、前記フレームメモリ14から取得した旧背景画素データを選択し、当該選択した画素データから更新データを生成する。つまり、図12に示すように、背景画素データの輝度値が特定の輝度値よりも大きい場合は、その画素データは被写体(目標物)の画素データである可能性が高い。従って、このようなときは、「無効」と判定して撮像処理系10から取得した背景画素データを用いて更新データを生成し、画素データ更新部94において、この更新データを用いてフレームメモリ14に記憶された背景画像データの対応する画素位置の画素データを更新する。
このように、背景画素データが低輝度の場合は、この背景画素データを用いて更新データを生成し、背景画素データが高輝度の場合は、この背景画素データと同じ画素位置のフレームメモリ14に記憶された背景画像データの旧背景画素データを用いて更新データを生成し、これら生成した更新データを用いて背景画像データの各画素データを更新することで、最終的に、図15に示すように、被写体の存在しない、通常露光時間の露光で撮像された背景画像を得ることが可能である。
上記高速走査画素データの生成処理、上記動き領域画像データの更新処理、上記背景画像データの更新処理を繰り返し行うことによって、フレームメモリ14において、各フレームの動き領域の画像データ及び背景画像データが構成される。
出力読出器12gは、このようにして、フレームメモリ14内に構成された動き領域画像データ及び背景画像データを、外部の出力(表示)装置からの出力タイミングに同期して、メモリアクセス調停器12fを介して読み出し、この読み出した画像データを出力装置に出力する。具体的には、出力装置からのピクセルクロック、水平同期信号及び素直同期信号に基づき、読み出す画素データのアドレス番号を計数し、アドレス番号が背景画像データの番号であれば、フレームメモリ14内の背景画像データを、画素のライン毎に順次読み出して出力装置に出力し、アドレス番号が動き領域画像データの番号であれば、フレームメモリ14内の動き領域画像データを画素のライン毎に順次読み出して出力装置に出力する。これにより、通常走査(通常露光時間の露光)で得られた画素データから構成される背景画像データと、高速走査(複数種類の露光時間の露光)で得られた画素データから構成される動き領域画像データとが合成された画像を出力することが可能である。
このように、本実施の形態の撮像装置1では、1つの撮像素子において、撮像対象の背景画像を通常露光時間の露光で破壊読み出しにより撮像し、この通常露光時間の露光期間において、撮像対象の動きのある被写体の存在する領域とその周辺の領域を動き領域として、当該動き領域の画像を複数種類の露光時間の露光で非破壊読み出しによりそれぞれ撮像し、これら撮像された背景画像及び動き領域の画像を合成して撮像対象の撮像画像を生成することができる。つまり、高速走査で被写体の動きに追随した画素データを取得し、通常走査で暗い背景に対して十分な露出量が確保された画素データを取得し、これら取得した画素データを合成して撮像画像を生成することができるので、暗い背景で動きのある被写体に対して、当該被写体の内容及び当該背景の内容が同時に認識でき、且つコントラストの高い明瞭な撮像画像を得ることが可能である。
上記実施の形態において、撮像処理系10の領域別走査対応型撮像素子100における基準タイミング発生器50、走査ラインスキャナ54、駆動パルス発生器52、第1水平転送部58によるセンサセルアレイ56の全露光領域からの電荷の読み出し処理は、形態1、2、9、10、11、12、16及び17のいずれか1の第1読出手段、又は形態14若しくは15の第1読出ステップに対応し、撮像処理系10の領域別走査対応型撮像素子100における基準タイミング発生器50、走査ラインスキャナ54、駆動パルス発生器52、第2水平転送部60によるセンサセルアレイ56の全露光領域からの電荷の読み出し処理は、形態1、2、4、6、7、8、9及び16のいずれか1の第2読出手段、又は形態14若しくは15の第2読出ステップに対応し、走査ラインスキャナ54における特定領域_垂直同期信号の生成処理は、形態3の特定領域基準信号生成手段に対応する。
また、上記実施の形態において、センサセルアレイ56は、形態1、2、14、15、16及び17のいずれか1の光電変換部に対応し、動き領域画像データは、形態2、5、6、7、13、15、16及び17のいずれか1の第2の画像データに対応し、背景画像データは、形態2、10、12、13、15、16及び17のいずれか1の第1の画像データに対応し、映像処理系12における、タイミング制御器12b、背景画素判定・更新器12e、メモリアクセス調停器12f及びフレームメモリ14による背景画像データの生成処理(更新処理)は、形態2、10、11、12、16及び17のいずれか1の第1画像データ生成手段、又は形態15の第1画像データ生成ステップに対応し、映像処理系12における、タイミング制御器12b、高速走査画像生成器12c、動き領域画素判定・更新器12d、メモリアクセス調停器12f及びフレームメモリ14による動き領域画像データの生成処理(更新処理)は、形態2、6、7、8、9、16及び17のいずれか1の第2画像データ生成手段、又は形態15の第2画像データ生成ステップに対応し、フレームメモリ14は、形態2、7、12、13、16及び17のいずれか1の第1画像データ記憶手段、形態15の第1画像データ記憶ステップ、形態2、6、7、13、16及び17のいずれか1の第2画像データ記憶手段、並びに形態15の第2画像データ生成ステップに対応し、出力読出器12gは、形態2、13、16及び17のいずれか1の撮像画像データ生成手段、又は形態15の撮像画像データ生成ステップに対応する。
なお、上記実施の形態においては、撮像処理系10、映像処理系12及びフレームメモリ14を1つの装置内に収めた構成としたが、これに限らず、例えば、撮像処理系10と、映像処理系12及びフレームメモリ14とをそれぞれ別々の装置で構成し、通信ネットワーク等を介して両者をデータ通信可能に接続した構成(形態16の撮像システムに対応)としても良い。これにより、撮像処理系と、映像処理系(フレームメモリを含む)とを離れた位置に設置する構成が可能となる。例えば、複数の撮像処理系の装置と、1つの映像処理系の装置とをインターネットを介してデータ通信可能に接続し、複数の撮像処理系からの撮像データを、これら撮像処理系の装置から遠く離れた位置に設置された1つの映像処理系の装置で処理する構成とすることで、撮像データの一括管理などが可能となる。また、この構成において、映像処理系12及びフレームメモリ14を含む装置が形態17の画像処理装置に対応する。
また、上記実施の形態においては、全走査領域(全露光領域)に対して、1つの特定走査領域(特定領域)を設定する構成を例に挙げて説明したが、これに限らず、正常な電荷の非破壊読み出しが可能な範囲内で、2以上の特定走査領域を設定する構成としても良い。
また、上記実施の形態においては、動き領域画像データを生成(更新)するときに、輝度値と特定の閾値とに基づき、高速走査画素データ及び背景画素データのいずれか一方を選択して更新データを生成し、当該生成した更新データを用いて行うようにしたがこれに限らず、判定処理を行わずに高速走査画素データのみを用いて更新データを生成し、動き領域画像データの生成(更新)を行うようにしても良い。
また、上記実施の形態においては、画像データの読み出しタイミングから、読み出す画素データのアドレス番号を計数し、背景画素データのアドレス番号であればフレームメモリ14に記憶された背景画像データから該当画素データを読み出してこれを出力装置に出力し、一方、動き領域画像データのアドレス番号であればフレームメモリ14に記憶された動き領域画像データから該当画素データを読み出してこれを出力装置に出力することで、背景画像データと動き領域画像データとをそれぞれ別々に読み出して合成するようにしたが、これに限らず、予め映像処理系12において、背景画像データと動き領域画像データとを合成してから出力装置に出力するようにしても良い。
本発明に係る撮像装置1の概略構成を示すブロック図である。 撮像処理系10の内部構成を示すブロック図である。 第1のAFE(Analog Front End)102の内部構成を示す図である。 領域別走査対応型撮像素子100の内部構成を示すブロック図である。 走査ラインスキャナ54の内部構成を示す図である。 撮像素子100のセンサセルアレイ56における各画素のライン毎の露光及び画素信号の読み出し動作の一例を示す図である。 映像処理系12の内部構成を示すブロック図である。 (a)は、高速走査画像生成器12cの内部構成を示す図であり、(b)は、動き領域画素判定・更新器12dの内部構成を示す図であり、(c)は、背景画素判定・更新器12eの内部構成を示す図である。 (a)は、破壊読み出し方式における高輝度画素の蓄積電荷量の推移を示す図であり、(b)は、破壊読み出し方式における低輝度画素の蓄積電荷量の推移を示す図である。 撮像対象画像の一例を示す図である。 撮像画像に対する通常走査領域(全露光領域)及び高速走査領域(動き領域)を示す図である。 通常露光時間による露光によって得られる通常走査領域の画像の一例を示す図である。 短い露光時間による露光によって得られる高速走査領域の画像の一例を示す図である。 (a)〜(e)は、高速走査領域における複数種類の露光時間の画像の、差分処理によって得た高速走査画素データによる画像の一例を示す図である。 最終的に得られる背景画像の一例を示す図である。
符号の説明
1は撮像装置、10は撮像処理系、12は映像処理系(DSP)、14はフレームメモリ、100は領域別走査対応型撮像素子、102は第1のAFE、104は第2のAFE、50は基準タイミング発生器、52は駆動パルス発生器、54は走査ラインスキャナ、56はセンサセルアレイ、58は第1水平転送部、60は第2水平転送部、54aは全露光領域走査カウンタ、54bは全露光領域走査アドレスデコーダ、54cは特定(動作)領域走査カウンタ、54dは特定(動作)領域走査アドレスデコーダ、54eはORロジック、12aは通信器、12bはタイミング制御器、12cは高速走査画像生成器、12dは動き領域画素判定・更新器、12eは背景画素判定・更新器、12fはメモリアクセス調停器、12gは出力読出器

Claims (10)

  1. 露光した光を電荷に変換して蓄積する光電変換素子が複数マトリクス状に配設された光電変換部と、フレーム毎の露光時間を制御する電子シャッタ機能とを備えた撮像装置であって、
    連続して入力される同期信号に基づき、前記光電変換部の全露光領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、所定露光時間で露光された電荷を破壊読み出し方式で繰り返し読み出す第1読出手段と、
    前記第1読出手段が電荷の読み出しを行っている各フレーム期間において、前記光電変換部の前記全露光領域の一部である特定領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、複数回電荷を非破壊読み出し方式で読み出す第2読出手段と、
    前記第1読出手段で読み出された前記全露光領域に対する所定露光時間の電荷から構成される第1画素データに基づき、第1の画像データを生成する第1画像データ生成手段と、
    前記第1画像データ生成手段で生成された第1の画像データを記憶する第1画像データ記憶手段と、
    前記第2読出手段で読み出された前記特定領域に対するそれぞれ露光時間の異なる電荷から構成される複数種類の第2画素データに基づき、第2の画像データを生成する第2画像データ生成手段と、
    前記第2画像データ生成手段で生成された第2の画像データを記憶する第2画像データ記憶手段と、
    前記記憶された第2の画像データと、前記記憶された第1の画像データとを合成して撮像画像データを生成する撮像画像データ生成手段と、を備え
    前記第1画像データ生成手段は、前記第1読出手段で読み出された前記全露光領域における前記各第1画素データの画素値の示す輝度と所定閾値とを比較し、前記第1画素データの画素値の示す輝度が所定閾値以下であると判定したときに、当該第1画素データを有効と判定し、前記第1画素データの画素値の示す輝度が前記所定閾値より高いと判定したときに、当該第1画素データを無効と判定し、有効であると判定した場合は、当該有効であると判定した第1画素データに基づき前記第1画像データ記憶手段に記憶された第1の画像データを更新し、無効であると判定した場合は、当該無効であると判定した第1の画素データによる第1の画像データの更新処理を行わないようになっており、
    前記第2画像データ生成手段は、前記第2読出手段で読み出された前記特定領域に対する前記各第2画素データの画素値の示す輝度と所定閾値との比較結果に基づき各第2画素データが有効であるか否かを判定すると共に、有効であると判定された第2画素データに基づき前記第2画像データ記憶手段に記憶された第2の画像データを更新するようになっていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第2画素データは、前記第2読出手段において前記複数回の読み出しで得られる複数種類の露光時間における各露光時間で読み出された電荷から構成される画素データの画素値と、前記第2読出手段において前記各露光時間よりも短い露光時間で読み出された電荷から構成される画素データの画素値とのそれぞれの差分値に基づき構成され
    前記各露光時間よりも短い露光時間で読み出された電荷は、前記各露光時間の電荷よりも1つ前の露光時間で読み出された電荷であり、
    前記第2画像データ生成手段は、前記第2読出手段で前記1つ前の露光時間で読み出された前記特定領域に対する前記各第2画素データである各基準画素データの画素値の示す輝度と前記所定閾値とを比較し、前記基準画素データの画素値の示す輝度が前記所定閾値より小さいと判定したときに、当該基準画素データを用いた画像生成が有効であると判定し、前記基準画素データの画素値の示す輝度が前記所定閾値以上であると判定したときに、当該基準画素データを用いた画像生成が無効であると判定し、前記画像生成が有効であると判定した場合に、当該有効であると判定された基準画素データに対応する差分値を用いた前記第2画素データの更新処理を行うようになっていることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  3. 前記第2画像データ生成手段は、前記基準画素データを用いた前記差分値を前記特定領域の各画素からの電荷の読み出し回数倍することでレベル補正した第2画素データを生成し、前記画像生成が有効であると判定した場合に、前記レベル補正後の第2画素データの画素値の示す輝度と前記所定閾値とを比較し、前記レベル補正後の第2画素データの画素値の示す輝度が前記所定閾値以上であると判定したときに、当該第2画素データを有効と判定し、前記レベル補正後の第2画素データの画素値の示す輝度が前記所定閾値よりも小さいと判定したときに、当該第2画素データを無効と判定し、有効であると判定された場合は、当該有効であると判定された第2画素データに基づき前記第2画像データ記憶手段に記憶された第2の画像データを更新し、無効であると判定された場合は、当該無効であると判定された第2画素データと同じ画素位置に対応する前記第1画像データ記憶手段に記憶された第1画素データに基づき、前記第2画像データ記憶手段に記憶された第2の画像データを更新することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像画像データ生成手段は、前記第2画像データ記憶手段から第2の画像データを読み出し、前記第1画像データ記憶手段から前記特定領域以外の領域に対応する第1の画像データ部分を読み出し、これら読み出した第2の画像データ及び第1の画像データ部分を合成して前記撮像画像データを生成することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  5. 前記所定閾値は、飽和レベルであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記特定領域は、撮像領域における動きのある被写体の存在する領域とその周辺の領域とに基づき設定されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記全露光領域における前記特定領域の範囲を指定する基準信号を生成する特定領域基準信号生成手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 露光した光を電荷に変換して蓄積する光電変換素子が複数マトリクス状に配設された光電変換部と、フレーム毎の露光時間を制御する電子シャッタ機能とを備えた撮像装置に用いられる撮像方法であって、
    連続して入力される同期信号に基づき、前記光電変換部の全露光領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、所定露光時間で露光された電荷を破壊読み出し方式で繰り返し読み出す第1読出ステップと、
    前記第1読出ステップで電荷の読み出しを行っている各フレーム期間において、前記光電変換部の前記全露光領域の一部である特定領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、複数回電荷を非破壊読み出し方式で読み出す第2読出ステップと、
    前記第1読出ステップで読み出された前記全露光領域に対する所定露光時間の電荷から構成される第1画素データに基づき、第1の画像データを生成する第1画像データ生成ステップと、
    前記第1画像データ生成ステップで生成された第1の画像データを記憶する第1画像データ記憶ステップと、
    前記第2読出ステップで読み出された前記特定領域に対するそれぞれ露光時間の異なる電荷から構成される複数種類の第2画素データに基づき、第2の画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
    前記第2画像データ生成ステップで生成された第2の画像データを記憶する第2画像データ記憶ステップと、
    前記記憶された第2の画像データと、前記記憶された第1の画像データとを合成して撮像画像データを生成する撮像画像データ生成ステップと、を含み、
    前記第1画像データ生成ステップにおいては、前記第1読出ステップで読み出された前記全露光領域における前記各第1画素データの画素値の示す輝度と所定閾値とを比較し、前記第1画素データの画素値の示す輝度が所定閾値以下であると判定したときに、当該第1画素データを有効と判定し、前記第1画素データの画素値の示す輝度が前記所定閾値より高いと判定したときに、当該第1画素データを無効と判定し、有効であると判定した場合は、当該有効であると判定した第1画素データに基づき前記第1画像データ記憶ステップにおいて記憶された第1の画像データを更新し、無効であると判定した場合は、当該無効であると判定した第1の画素データによる第1の画像データの更新処理を行わないようになっており、
    前記第2画像データ生成ステップにおいては、前記第2読出ステップで読み出された前記特定領域に対する前記各第2画素データの画素値の示す輝度と所定閾値との比較結果に基づき各第2画素データが有効であるか否かを判定すると共に、有効であると判定された第2画素データに基づき前記第2画像データ記憶ステップにおいて記憶された第2の画像データを更新するようになっていることを特徴とする撮像方法。
  9. 露光した光を電荷に変換して蓄積する光電変換素子が複数マトリクス状に配設された光電変換部と、フレーム毎の露光時間を制御する電子シャッタ機能とを備えた撮像システムであって、
    連続して入力される同期信号に基づき、前記光電変換部の全露光領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、所定露光時間で露光された電荷を破壊読み出し方式で繰り返し読み出す第1読出手段と、
    前記第1読出手段が電荷の読み出しを行っている各フレーム期間において、前記光電変換部の前記全露光領域の一部である特定領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、複数回電荷を非破壊読み出し方式で読み出す第2読出手段と、
    前記第1読出手段で読み出された前記全露光領域に対する所定露光時間の電荷から構成される第1画素データに基づき、第1の画像データを生成する第1画像データ生成手段と、
    前記第1画像データ生成手段で生成された第1の画像データを記憶する第1画像データ記憶手段と、
    前記第2読出手段で読み出された前記特定領域に対するそれぞれ露光時間の異なる電荷から構成される複数種類の第2画素データに基づき、第2の画像データを生成する第2画像データ生成手段と、
    前記第2画像データ生成手段で生成された第2の画像データを記憶する第2画像データ記憶手段と、
    前記記憶された第2の画像データと、前記記憶された第1の画像データとを合成して撮像画像データを生成する撮像画像データ生成手段と、を備え
    前記第1画像データ生成手段は、前記第1読出手段で読み出された前記全露光領域における前記各第1画素データの画素値の示す輝度と所定閾値とを比較し、前記第1画素データの画素値の示す輝度が所定閾値以下であると判定したときに、当該第1画素データを有効と判定し、前記第1画素データの画素値の示す輝度が前記所定閾値より高いと判定したときに、当該第1画素データを無効と判定し、有効であると判定した場合は、当該有効であると判定した第1画素データに基づき前記第1画像データ記憶手段に記憶された第1の画像データを更新し、無効であると判定した場合は、当該無効であると判定した第1の画素データによる第1の画像データの更新処理を行わないようになっており、
    前記第2画像データ生成手段は、前記第2読出手段で読み出された前記特定領域に対する前記各第2画素データの画素値の示す輝度と所定閾値との比較結果に基づき各第2画素データが有効であるか否かを判定すると共に、有効であると判定された第2画素データに基づき前記第2画像データ記憶手段に記憶された第2の画像データを更新するようになっていることを特徴とする撮像システム。
  10. 露光した光を電荷に変換して蓄積する光電変換素子が複数マトリクス状に配設された光電変換部の全露光領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、連続して入力される同期信号に基づき、破壊読み出し方式で繰り返し読み出された所定露光時間で露光された電荷から構成される第1画素データに基づき、第1の画像データを生成する第1画像データ生成手段と、
    前記第1画像データ生成手段で生成された第1の画像データを記憶する第1画像データ記憶手段と、
    前記第1読出手段が電荷の読み出しを行っている各フレーム期間において、前記光電変換部の前記全露光領域の一部である特定領域における前記光電変換素子の構成する各画素から、非破壊読み出し方式で複数回読み出された電荷から構成される複数種類の第2画素データに基づき、第2の画像データを生成する第2画像データ生成手段と、
    前記第2画像データ生成手段で生成された第2の画像データを記憶する第2画像データ記憶手段と、
    前記記憶された第2の画像データと、前記記憶された第1の画像データとを合成して撮像画像データを生成する撮像画像データ生成手段と、を備え
    前記第1画像データ生成手段は、前記第1読出手段で読み出された前記全露光領域における前記各第1画素データの画素値の示す輝度と所定閾値とを比較し、前記第1画素データの画素値の示す輝度が所定閾値以下であると判定したときに、当該第1画素データを有効と判定し、前記第1画素データの画素値の示す輝度が前記所定閾値より高いと判定したときに、当該第1画素データを無効と判定し、有効であると判定した場合は、当該有効であると判定した第1画素データに基づき前記第1画像データ記憶手段に記憶された第1の画像データを更新し、無効であると判定した場合は、当該無効であると判定した第1の画素データによる第1の画像データの更新処理を行わないようになっており、
    前記第2画像データ生成手段は、前記第2読出手段で読み出された前記特定領域に対する前記各第2画素データの画素値の示す輝度と所定閾値との比較結果に基づき各第2画素データが有効であるか否かを判定すると共に、有効であると判定された第2画素データに基づき前記第2画像データ記憶手段に記憶された第2の画像データを更新するようになっていることを特徴とする画像処理装置。
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