JP4887729B2 - 焼結原料の造粒方法 - Google Patents

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本発明は、鉄鉱石を含む焼結原料の焼結性を改善して焼結機での生産性を向上させるために、この焼結原料を造粒する方法に関する。
一般に高炉に用いられる焼結鉱は、鉄鉱石に、副原料、及びコークス等の燃料等と造粒用添加剤を添加して混合、造粒して擬似粒子とし、これを焼結機に装填して焼成することにより製造されている。即ち、焼結機における焼成に当たり、焼結原料の充填層内の通気性を十分に高めることが、コークス等の燃料の燃焼効率を高め、焼結機の生産性を向上させるために重要な条件となるため、従来においては、焼結原料を造粒して擬似粒子とすることにより、通気性の改善を図っている。
この造粒粒子には、焼結機内での焼結工程における加熱乾燥、焼成過程で、擬似粒子が崩壊することのない十分な強度が要求される。これは、焼結機内で擬似粒子が崩壊して焼結原料の微粉が発生すると、通気性が損なわれ、焼結機の生産性が悪くなるためである。
従来、鉄鉱石等の造粒の際に用いられる造粒用添加剤としては、例えば製鉄研究第288号(1976)第9頁〜第18頁に開示されているように、生石灰が広く使われている。具体的には、鉄鉱石に、副原料、及びコークス等の燃料等と、造粒用添加剤として生石灰を添加した焼結原料に、更にドラムミキサー内で水を散水することで、造粒性の改善と、焼結機内での加熱乾燥、焼成過程での擬似粒子の崩壊を防止している。図2は、従来の造粒方法を示す模式図であり、配合槽1から、鉄鉱石、コークス、石灰石等の配合原料に更に生石灰が配合された焼結原料がベルトコンベア2,3によりドラムミキサー4に送給され、このドラムミキサー4内で散水ノズル5からの散水下、焼結原料が混合、造粒され、造粒物は、図示しない後段のサージホッパーを経て焼結機パレットへ装入されて焼結され、焼結鉱となる。
従来、造粒用添加剤としての生石灰は、鉄鉱石を含む配合原料に対して通常1〜2重量%程度配合されている。なお、ドラムミキサー内で散水する水として、バインダー成分を含む水を散水する場合もある。本発明において、バインダーとは、増粘又は硬化促進作用により焼結原料の造粒効果を発揮するものを言う。
製鉄研究第288号(1976)第9頁〜第18頁
焼結機における生産性の向上のためには、鉄鉱石を含む焼結原料の造粒を促進し、得られる造粒粒子の擬似粒子化性をより一層向上させ、焼結機での加熱乾燥、焼成工程での崩壊による微粉の発生を防止することが望まれる。造粒用添加剤として生石灰を用いる従来法では、生石灰の添加量を増加させることにより、ある程度擬似粒子化性を高めることはできるが、その向上効果にも限界がある。また、バインダー成分を含む水を散水することにより擬似粒子化性を高めることもできるが、やはり、十分な効果は得られていない。このため、更なる擬似粒子化性の向上技術が望まれている。
特に、近年、良質な赤鉱鉱の枯渇が進み、焼結性に劣り、焼結機における生産性を悪化させる褐鉱鉱系の焼結原料の適用が増加してきていることから、焼結原料の造粒技術の改善により、生産性を高めることが強く望まれているのが現状である。
本発明は上記従来の実状に鑑みてなされたものであり、鉄鉱石を含む焼結原料を造粒して、焼結機における通気性の改善、生産性の向上に有効な擬似粒子化性に優れた造粒粒子を得る方法を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)の焼結原料の造粒方法は、鉄鉱石とカルシウムイオン発生源とを含む焼結原料に、造粒機内で水とバインダーとを散布して造粒する方法であって、該造粒機内に、バインダー添加のための散布手段と水添加のための散布手段とを設け、バインダーの散布手段とは別に設けられた散水手段により前記水を前記焼結原料に散水する焼結原料の造粒方法であり、前記バインダーがベントナイトと水を含み、前記バインダーは、下記方法で測定したファンネル粘度(500/500)が40秒以上のものであり、前記バインダー中に含まれる水量と、該バインダーとは別に散水される水量との比が、バインダー中の水量:バインダーとは別に散水される水量=1:0.1〜10であることを特徴とする
ファンネル粘度(500/500)測定方法]
バインダー500mlに消石灰5gを添加して10分間撹拌した後、API規格に基くファンネル粘度(500/500)を測定する。
請求項の焼結原料の造粒方法は、請求項1において、得られる造粒物の含水率が6〜9重量%であることを特徴とする
求項の焼結原料の造粒方法は、請求項1又は2において、前記バインダーがベントナイトと水ガラスとを含むことを特徴とする。
請求項4の焼結原料の造粒方法は、請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記焼結原料の造粒開始から終了に到るまでの造粒に要する期間を「造粒所要時間T」としたとき、前記バインダーと水とを、焼結原料の造粒開始から造粒所要時間Tの1/3の期間(0〜1/3T)に焼結原料に添加することを特徴とする。
なお、本発明において、造粒物の含水率とは、造粒物に含まれる水分量の造粒物全体に対する重量割合を指す。
本発明によれば、焼結原料に水とバインダーを別々に散布することによって、焼結原料を効果的に造粒して擬似粒子化性に優れた造粒粒子を得ることができる。この場合、焼結原料に散水する水の全量をバインダー成分と共に焼結原料に添加すると、水分が焼結原料全体に均一に分散しにくく、このために良好な造粒効果が得られない。本発明では、焼結原料に散水する水の少なくとも一部を、バインダーの散布手段とは別の散水手段から散水することにより、水が焼結原料全体に均一に分散されるようになり、高い造粒効果を得ることができ、これにより、擬似粒子化性に優れた造粒粒子を得ることができる(請求項1)。
本発明において、バインダーとしては下記方法で測定したファンネル粘度(500/500)が40秒以上のものを用いる(請求項)。
[ファンネル粘度(500/500)測定方法]
バインダー500mlに消石灰5gを添加して10分間撹拌した後、API規格に基くファンネル粘度(500/500)を測定する。
なお、API規格(American Petroleum Institute(米国石油協会)による泥水性状の試験規格)によるファンネル粘度(500/500)は、API規格のファンネル(Funnel=漏斗)粘度計により、試料(本発明ではバインダー500mlに消石灰5gを添加・混合したもの)をファンネル容器に入れ、試料の全量が流出し終わるまでに要する時間で表される。なお、バインダー中に含まれる有効成分の量は問わない。
本発明においては、水及びバインダーは、得られる造粒物の含水率が6〜9重量%となるように添加することが好ましい(請求項)。また、バインダーはベントナイトと水ガラスとを含むことが好ましい(請求項)。
以下に本発明の焼結原料の造粒方法の実施の形態を詳細に説明する。
本発明で造粒対象とする焼結原料は、通常、焼結鉱の焼結原料として用いられる鉄鉱石、石灰石、粉コークス等の配合原料に好ましくは造粒用添加剤として生石灰を添加混合した混合物である。
この場合、生石灰の添加量は、少な過ぎると擬似粒子化性に優れた造粒物を得ることができず、多過ぎると非経済的となるため、配合原料、即ち、鉄鉱石に、副原料、及びコークス等の燃料等を混合したもの(生石灰以外の焼結原料)に対して0.5〜3重量%、特に1〜2重量%とすることが好ましい。
なお、この焼結原料の含水率は通常3〜6重量%程度である。
本発明においては、このような焼結原料に対して、バインダーと水とを散布して造粒する。即ち、水をバインダーの散布手段とは別に設けられた散水手段で散水して造粒する。
本発明で用いるバインダーの有効成分(バインダー成分)としては、増粘又は硬化促進作用により焼結原料の造粒効果を発揮するものであれば特に制限はないが、例えば、ベントナイト、グアーガム、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリルアミド、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、でんぷん、リグニン、水ガラス等を用いることができる。これらのバインダー成分は1種を単独で用いても良く、2種以上を混合して用いても良い。また、1種又は2種以上のバインダー成分を含むバインダーを2種以上用いても良い。一般的には、増粘作用を奏するものを用いるか、或いは増粘作用を奏するものと硬化促進作用を奏するものとを組み合わせて用いるのが好ましい。
本発明においては、水とバインダーが添加されて造粒された焼結原料が焼結工程で加熱されるため、バインダー成分としては、温度上昇により変性する可能性のある有機物よりも無機物であることが好ましい。中でもベントナイトは増粘効果を発揮させる他、水分保持効果もあり徐々に水分を放出するため、焼結工程でパレット上部で蒸発した水分が下部で凝縮し通気性の抵抗となるのを抑制する効果があると考えられ、好ましい。
また、水ガラスは、増粘効果は殆ど無いが、焼結原料中に生石灰等のカルシウムイオン発生源を含む場合、生石灰等のカルシウムイオン発生源と水の反応により生成した消石灰等のカルシウム化合物と結合し、珪酸カルシウムを生成して固化するため、バインダーとしての効果を発揮し、擬似粒子の安定化作用に優れることから、バインダーとしてはベントナイトと水ガラスとを含むものを用いることが好ましい
発明で用いるバインダーは、特に上述のようなバインダー成分を、粘度調整のために、水に溶解した水溶液又は水に分散させた水分散液であることが好ましい。
しかして、本発明で用いるバインダーは、ベントナイト等のバインダー成分に水を添加することにより、前述の方法で測定されたファンネル粘度(500/500)が40秒以上となるように、調製されたものである。バインダーのファンネル粘度(500/500)が40秒未満では、造粒効果が十分ではなく、擬似粒子化性に優れた造粒物を得ることができない場合がある。ただし、バインダーのファンネル粘度(500/500)が過度に大きいと、原料全体にバインダーの効果を発揮しにくくなるため、バインダーのファンネル粘度(500/500)は300秒以下、特に40〜150秒であることが好ましい。
焼結原料に対するバインダーの添加量は、用いるバインダー成分の種類や濃度によっても異なるが、バインダー成分の添加量が焼結原料に対して0.01〜1重量%、特に0.01〜0.3重量%となるような量とすることが好ましい。特に、バインダー成分としてベントナイトを添加する場合、ベントナイトは、焼結原料に対して、0.0005〜0.3重量%、特に0.007〜0.07重量%となるように添加することが好ましい。また、ベントナイトと共に水ガラスを併用する場合、水ガラスは、焼結原料に対して0.0001〜0.02重量%、特に0.0003〜0.003重量%となるように添加することが好ましい。
一方、水の添加量は、後述の好適な含水率の造粒物が得られるように調製される。
本発明において、バインダーとしては、好ましくは、前述の如く、ベントナイト等のバインダー成分に水を添加して調製された水分散液ないし水溶液が用いられるため、このバインダー中の水量と、バインダーとは別に散水される水量との合計により、後述の好適な含水率の造粒物が得られるように、バインダー中の水量、バインダーとは別に散水される水量が適宜調整されるが、バインダー中に含まれる水量と、バインダーとは別に散水される水量との比は、バインダー中の水量:バインダーとは別に散水される水量=1:0.1〜10、好ましくは1:0.3〜2である。この範囲よりもバインダー中の水量が多く、バインダーとは別に散水される水量が少ないと、本発明に従って、バインダーとは別に水を散水することによる造粒効果の向上効果を十分に得ることができず、また、バインダー中の水分量が多いことにより、バインダーのファンネル粘度(500/500)が小さくなって、造粒効果が劣るものとなる。逆に、バインダー中の水量が少なく、バインダーとは別に散水される水量が多いと、バインダーの水分量が少ないことにより、バインダーの取り扱い性が悪くなる上に、バインダーの増粘作用が原料全体に行きわたりにくくなるため、造粒効果が劣る。
本発明において、バインダーと水とは、特に、焼結原料の造粒初期、即ち、造粒開始から終了に到るまでの期間(この造粒に要する期間を「造粒所要時間T」と称す。)のうちの0〜1/3の期間、即ち、造粒開始から造粒所要時間Tの1/3の期間(0〜1/3T)に焼結原料に添加することが好ましい。
なお、バインダーと水とは、造粒所要時間のうちの同時期に散布しても良く、別の時期に散布しても良いが、別の時期に散布する場合は、水の散水を開始した後、バインダーを散布することが好ましい。
本発明において、このような焼結原料の造粒で得られる造粒物の含水率は、6〜9重量%とすることが好ましい。この含水率が6重量%未満であっても、9重量%を超えても、バインダーによる造粒効果が低減するようになるので、経済性が損なわれる結果となる。
造粒に用いるミキサー(造粒機)については特に制限はなく、ドラムミキサーの他、パン型ミキサー、アイリッヒミキサー、パドルミキサー等、通常の焼結原料の造粒に用いられるミキサーをいずれも適用可能である。ミキサーは、1段型であっても良く、2段直列配置型であっても良い。
以下に、本発明の焼結原料の造粒方法の実施の形態の一例を模式的に示す図1を参照して、本発明の具体的な実施方法を説明する。図1において、図2に示す部材と同一機能を奏する部材には同一符号を付してある。
図1において、ドラムミキサー4には、水添加のための散水ノズル5とバインダー添加のための散布ノズル6がその入口側に設けられている。配合槽1からの焼結原料は、ベルトコンベア2,3よりドラムミキサー4に投入され、このドラムミキサー4内で散水ノズル5からの散水及び散布ノズル6からのバインダー散布下に造粒される。得られた造粒粒子は、図示しない後段のサージホッパーを経て焼結機ヘ送給されて焼結され、焼結鉱となる。
このように、バインダーとは別に水を散布する本発明の焼結原料の造粒方法によれば、擬似粒子化性に優れた造粒粒子を得ることができ、このような造粒粒子であれば、焼結工程において良好な通気性を維持し、高い生産性で焼結鉱を得ることができる。
以下に実施例、参考例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
なお、以下において、造粒粒子の擬似粒子化性はGI(擬似粒化)指数により評価した。
GI指数とは、前述の非特許文献1(製鉄研究第288号(1976)第9頁〜第18頁)に開示されている評価方法であり、計算式は、次式にて表される。GI指数はブランクと比べて大きい程、微粉の放出が少なく擬似粒子化性に優れることを示す。但し、ブランクが異なると直接比較できない。
GI指数=((1−A’/A)+(1−B’/B))×100
A :粒径0.25〜0.5mmの真粒子の割合(重量%)
A’:粒径0.25〜0.5mmの造粒粒子の割合(重量%)
B :粒径0.25mm以下の真粒子の割合(重量%)
B’:粒径0.25mm以下の造粒粒子の割合(重量%)
また、ベントナイトとしては、2.5重量%濃度水スラリーとしたものについて、前述の方法で測定したファンネル粘度(500/500)が次のような値のものを用いた。
ベントナイトA:ファンネル粘度(500/500)= 30秒
ベントナイトB:ファンネル粘度(500/500)= 43秒
ベントナイトC:ファンネル粘度(500/500)= 60秒
ベントナイトD:ファンネル粘度(500/500)=100秒
実施例1〜6
図1に示す方法で造粒を行った。
オーストラリア産鉄鉱石「サラジ」に生石灰を1.5重量%添加した焼結原料(含水率4重量%)をドラムミキサーに投入し、20rpmで回転させながら、水及びバインダーの散布下に造粒し、表1に示す含水率の造粒粒子を得た。水及びバインダーの散布はドラムミキサーの回転開始から1分間かけて行い、回転時間は6分間とした。即ち、水とバインダーは1/6Tの期間に添加した。
バインダーとしてはベントナイトDの水スラリー、或いは、これに更に水ガラス(珪酸3号)を添加した表1に示す配合及びファンネル粘度(500/500)のものを用い、このバインダーとは別に散布した水と、バインダー中の水量との比は1:1となるようにし、また、焼結原料に対する各バインダー成分の添加量が表1に示す量となるように散布した。
得られた造粒粒子を篩で分級して、GI指数を調べ、結果を表1に示した。
参考例1,2
ベントナイトの代りにカルボキシメチルセルロース(CMC)又はポリビニルアルコール(PVA)を用いたこと以外は実施例1と同様にして造粒を行い、得られた造粒粒子のGI指数を表1に示した。
比較例1〜5
バインダーを散布せず、水のみを表1に示す含水率の造粒粒子が得られるように散水したこと以外は実施例1と同様にして造粒を行い、得られた造粒粒子のGI指数を表1に示した。
比較例6
バインダーとは別に散水を行わず、水をバインダーと混合して一液で散布したこと以外は、実施例4と同様にして造粒を行い、得られた造粒粒子のGI指数を表1に示した。
Figure 0004887729
表1より、水を、ベントナイトを含む水スラリーよりなるバインダーとは別々に散布することにより、GI指数が高く、擬似粒子化性に優れた造粒粒子が得られることが分かる。なお、造粒性は含水率に大きく影響を受けるため、含水率が同じものについて比較しなければならない。
ただし、造粒粒子の含水率が6〜9重量%を外れると、バインダーによる改善効果が十分に得られず、含水率6〜9重量%の造粒粒子を得ることが好ましいことが分かる。
また、バインダー成分としては、ベントナイトを用いるのが好適であり、これに水ガラスを併用することにより、より一層優れた効果が得られることが分かる。
また、バインダーを用いても水をバインダーとは別に散水せず、水の全量をバインダーと一液化して散布すると、十分な造粒効果が得られないことが分かる。
実施例7,8、比較例7
ベントナイトDの代りにベントナイトA,B,Cを用いたこと以外は実施例4と同様にして造粒を行い、得られた造粒粒子のGI指数を表2に示した。表2には実施例2の結果も併記した。
Figure 0004887729
表2より、バインダーとしてはファンネル粘度(500/500)が40秒以上のものを用いることが好ましいことが分かる。
本発明の焼結原料の造粒方法の実施の形態を示す模式図である。 従来法を示す模式図である。
1 配合槽
2,3 ベルトコンベア
4 ドラムミキサー
5 散水ノズル
6 バインダーの散布ノズル

Claims (4)

  1. 鉄鉱石とカルシウムイオン発生源とを含む焼結原料に、造粒機内で水とバインダーとを散布して造粒する方法であって、
    該造粒機内に、バインダー添加のための散布手段と水添加のための散布手段とを設け、バインダーの散布手段とは別に設けられた散水手段により前記水を前記焼結原料に散水する焼結原料の造粒方法であり、
    前記バインダーがベントナイトと水を含み、
    前記バインダーは、下記方法で測定したファンネル粘度(500/500)が40秒以上のものであり、
    前記バインダー中に含まれる水量と、該バインダーとは別に散水される水量との比が、バインダー中の水量:バインダーとは別に散水される水量=1:0.1〜10であることを特徴とする焼結原料の造粒方法。
    [ファンネル粘度(500/500)測定方法]
    バインダー500mlに消石灰5gを添加して10分間撹拌した後、API規格に基くファンネル粘度(500/500)を測定する。
  2. 請求項1において、得られる造粒物の含水率が6〜9重量%であることを特徴とする焼結原料の造粒方法。
  3. 請求項1又は2において、前記バインダーがベントナイトと水ガラスとを含むことを特徴とする焼結原料の造粒方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記焼結原料の造粒開始から終了に到るまでの造粒に要する期間を「造粒所要時間T」としたとき、前記バインダーと水とを、焼結原料の造粒開始から造粒所要時間Tの1/3の期間(0〜1/3T)に焼結原料に添加することを特徴とする焼結原料の造粒方法。
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