JP4886933B2 - クロマトグラフフィンガープリントならびに単一の医薬および処方物の標準化のための新規な方法 - Google Patents

クロマトグラフフィンガープリントならびに単一の医薬および処方物の標準化のための新規な方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化学的および治療的標準化に有用なクロマトグラフフィンガープリント化の新規な方法に関する。より具体的には、本発明は、単一の薬物または処方された薬物として使用され得る、植物、動物または任意の他の供給源中に存在するUV−可視照射吸収特性を有する有機分子および有機金属分子のクロマトグラフフィンガープリント化に関する。本発明は、フィンガープリント画像に存在する1つ以上の構成成分のバーコード付けを容易にする。本発明は、薬物に関する全ての情報を有するフィンガープリント化データベースの商業的利用、すなわち自動販売機などのような、ERP(Enterprise ResourcePlanning)およびCRM(Customer Relationship Management)ネットワークアプリケーションの開発と使用を促進する。
【0002】
本発明は、薬物のクロマトグラフフィンガープリント化として提唱される標準化実験(化学物質および機器)条件下で開発される漢方薬および処方物の、等高線および3Dクロマトグラムの利用の新規の方法を使用する。
【0003】
さらに、本発明は、そのようなクロマトグラムの分析のための、コンピューターベースの方法に関する。この新規の方法は、単一の薬物および処方物の化学的構成成分の信頼できる同定のために、大いに使用される。
【0004】
【従来の技術】
(世界中での伝統的薬物の歴史)
多年の進化の後、古代人は、自らについて考え始め、そして自然を理解しようと試みた。古代人は、保護(洞窟および集団の中)の下での生活を始めた。思考の過程は、古代人が自然および生命と自然の相互作用を理解することを、促進した。古代人は、古代人の日常生活に必要な物のために、天然に利用可能な動植物を使用し始めた。そこで、古代人は、古代人の食事および健康に必要な物のために、植物および動物の物質を使用した。
【0005】
この過程において、古代人は、世界の種々の構成成分の特性(種々の生物学的物質および植物物質の地質学的特性、星の特性、および医薬の特性)を調査した。この調査は、いわゆる石器時代から生じ始めた。古代人は、古代人の毎日の生活のための、天然に利用可能な物質を、発見、標準化、および使用し続けた。
【0006】
このことは、世界の異なる場所において並行して、地球上の多くの場所で生じ、文明化が知性に基づいてより発達した場所において、より発達した。従って、薬物の歴史は、文明化の歴史と直接的な関係を持つ。
【0007】
インドにおける薬物の十分に組織化された体系の証拠は、ハラッパおよびモヘンジョダロにおいて追跡された(History of Medicine in India、Priya Vrit Sharma博士、Indian National Science Academy、New Delhi)。インダス川流域の文明化において、薬物の体系が普及していた。この体系において、野菜、動物および鉱物起源の薬剤が使用された。リグヴェーダのオサディスクタ(Osadhisukta)は、植物および漢方薬についての最古の書類である。インドの薬物は、アーユルヴェーダがそのウパヴェーダであるとされる、アタルヴァヴェーダの伝統的知識に多くを負っている。多くの疾患−症候群の関係は、その医学専門書「サンヒター」中のチャラカおよびスシュルタによって定義および記載された。この処置はまた、体系的様式において、そして論理的根拠において処方されていた。
【0008】
他方、各個人が、患者に対する食餌療法または薬物を処方する間に心に留めておかなくてはならないその基本的性質、すなわちプラクリティにおいて異なるので、生物学的現象が、機械的手段によっては、普遍的に説明され得ないことが、認識された。プラクリティ−プルシャ、陰−陽、正常−異常のような二元的概念が、ほとんど全ての哲学において見られた。
【0009】
疾患は、気質の不均衡の現れであり、心身相関の決定的特質において包括的に取り組まれなければならない。従って、健康は、身体、精神および霊性のレベルにおいて維持される均衡である。従って、ススルトゥータ(Susrtuta)によって述べられる健康の三次元的定義は、理想的なものであり、現代においてWHOによって採用される定義において反映されている。
【0010】
古代の文献を詳しく検討した後に、薬物が物質の物理化学的性質を使用して標準化されたことが、見出された。色、触感、においおよび味覚が、任意の薬物の効力の尺度として使用された。薬物の形状でさえも、その薬物の医薬的性質を理解するために使用された。治療において使用された、異なる哲学および種々の要因の要約を、本明細書の後半にある表1〜6において示す。明細書に添付する図1は、インドのアーユルヴェーダおよび中国の伝統的薬物(H.M.SaisによるMedicine in China、およびDaniel Reid、SimonおよびSchusterによるA Handbook of Chinese Healing Herbs)について具体的に、そして他の哲学について一般的に、個々の哲学および概念についての詳細な情報を提供する。薬物の治療的効力は、最終的には使用下の薬物中に存在する化学的構成成分に依存し、そして生きている動物の化学的組成における必要な変化をもたらすであろうものは、その構成成分の化学的性質である。
【0011】
多くのアーユルヴェーダ(インドの薬物の体系の1つ)の学者は、色およびそれらの治療的効力に基づいて、薬物を定義し、そして分類した。簡単な要約を、本明細書の後半にある表7に提供する。従って、物質およびヒトの物理化学的性質を考慮して、物質およびヒトの性質および治療のための使用を理解し、必要な治療的結果を得る。本明細書の後半にある表8〜9は、物理的性質(色)および化学的性質(味覚)が、いかにして薬物の治療的効力およびヒトの身体の生理に対するそれらの影響を理解するために使用されるかについての、情報を提供する。本発明の一部はまた、機器を用いるが、同一の方法論を使用する。
【0012】
一般に、薬物および食品中に存在する構成成分である分子は、極性分子、中程度の極性分子、および非極性分子として3つのカテゴリーに広く分類され得る。分子の全体の極性は、共役によるその分子の不飽和を伴って、その分子に付着する全体の求電子部分および求核部分に依存する。生きているヒトの身体、動物の身体および植物はまた、同一の型の分子を含み、ここで、異なる極性分子は、異なる機能を行う。疾患は、疾患を生じ得る化学的構成成分と同一の極性の薬物を使用して治癒された、すなわち、Hanemann博士によって述べられたように、障害を生じ得る薬物は、同一の障害を治癒し得る。
【0013】
(漢方薬のWHOの定義)
WHOは、漢方薬を「粗生成物状態中または植物調製物にかかわらず、活性成分としての植物の大気中または地中の部分または他の植物物質、あるいはその組み合わせを含む、完成した、ラベルを付けた製品」と定義する。植物物質としては、ジュース、ガム、脂肪油、精油、およびこの性質の任意の他の物質が挙げられる。漢方薬は、活性成分に加えて、賦形剤を含み得る。化学的に規定された活性物質(化学的に規定され、植物から単離された構成成分を含む)と組み合わせた植物物質を含む薬物は、漢方薬とはみなされない。例外的に、いくつかの国においては、漢方薬はまた、伝統的に、植物起源ではない天然の有機活性成分または天然の無機活性成分を含み得る。
【0014】
従って、これらの指針の目的は、「漢方薬の品質、安全性、および効力の評価のための基本的な判定基準を規定し、それによって国家の監督機関、科学的組織、および製造業者が、そのような製品に関する文書/提出書類/関係書類の評価の着手を助ける」ことである。この評価の一般的規則として、伝統的な経験とは、これらの製品の長期の使用、ならびに医学的、歴史的および民族学的背景を考慮することを、意味する。長期の使用の定義は、国によって変化し得るが、少なくとも数十年であるべきである。従って、この評価は、医学的/薬学的文献または類似の供給源における記載、あるいは明確に規定された時間の制限をともなわない漢方薬の適用についての知識の文献を考慮すべきである。類似の製品の市場での売買の認可もまた、考慮されるべきである。報告のとおり、品質の評価は、以下のパラメーターについてなされるべきである。
【0015】
WHOの指針が、完成した製品の、効力の評価、活性、表示を支持するために必要な証拠および組み合わせ産物について、提供された。多くの薬草の療法はいくつかの活性成分の組み合わせからなり、そして伝統的療法の使用の経験は、しばしば組み合わせた製品に基づくので、評価は、旧来の組み合わせ製品と新しい組み合わせ製品との間で区別されるべきである。旧来の組み合わせ製品と新しい組み合わせ製品の評価について同一のことを要求することは、特定の伝統的薬物の不適切な評価を生じる。伝統的に使用される組み合わせ製品の場合において、伝統的使用の文献(例えば、アーユルヴェーダ、伝統的中国薬物、ウナニ(Unani)およびシッダ(Siddha)の古典的テキスト)および経験が、効力の証拠として役立ち得る。
【0016】
有効用量範囲および適合性を含む、周知の物質の新規な組み合わせの説明は、各単一の成分の伝統的知識の文献に加えて、必要とされるべきである。各活性成分は、薬物の効力に寄与しなければならない。臨床研究は、新規の成分の効力および全体の組み合わせに対するその陽性の効果を正当化するために必要とされ得る。
【0017】
報告において、製造手順および処方(賦形剤の量を含む)が詳細に記載されるべきであることもまた言及された。「完成した製品の仕様書は、規定されるべきである。同定の方法、そして可能である場合、完成した製品中の植物物質の定量方法もまた、規定されるべきである。活性の本質の同定が可能でない場合、製品の一貫した品質を保証するために、特徴的な物質または物質の混合物を同定すること(例えば、「クロマトグラフフィンガープリント化」)が十分であるべきである。」完成した製品は、特定の投薬形態についての一般的必要性を満たすべきである。
【0018】
「輸入した完成製品について、元の国の規制状態の確認が提供されるべきである。」国際貿易に供される薬学的製品の品質についてのWHOの認可案が、適用されるべきである。安定性についてのより詳細な記述、安全性の評価および利用が、このWHOの報告において提供された。
【0019】
国際貿易に供される漢方薬の品質の効果的な規制にはまた、製品の全ての局面および漢方薬の使用を通常の検査のもとにおくことができる国家機関の間での密接な連絡が必要である。また、その効力、毒性、安全性、受容可能性、費用および相対的価値を評価する研究の実行、またはその研究の後援がまた、現在の医療において使用される他の薬物と比較される。
【0020】
従って、上述のように、本発明において提唱される信頼できる品質管理の方法が必要である。上記の全ての目的のための方法が必要であることが、明らかに言及される。提唱される分析は、上記の必要のほとんど全てに対する回答を与える。
【0021】
(既存の標準化の方法:)
標準化の本発明の方法を説明する前に、標準化(化学的および治療的)の既存の方法およびクロマトグラフフィンガープリント化を以下に考察する。
【0022】
(A.化学的標準化についての先行技術)
((I)伝統的:)
偉大な賢者チャラカは、彼のチャラカサンヒターの中で、「実体の全体性の理解は、その断片化された知識からは生じない(チャラカサンヒター、VI.4.5)」と説明した。このことは、全ての構成成分を考慮に入れない任意の薬物の標準化および治療的効力が役に立たないことを、明らかにする。
【0023】
漢方薬の定量的および定性的プロフィールは、多くの地質学的要因、生態学的要因、収集時期、収集場所、収集年代および収集時期の天候条件などが原因で変化する。
【0024】
伝統的な薬草収集者は、色、触感、においおよび味覚など、当時利用可能であった感覚器官で感じる方法に基づいて薬物を選択するのが常であった。伝統的な薬草収集者は、色、触感、においおよび味覚などによって、薬物の化学的および治療的効力を評価するのが常であった。
【0025】
これらの方法は、疾患を治療するための薬物および身体構成成分の、内部および相互の、治療的相互作用の、本来備わっている知識および理解を含む。この知識は、個人間で異なり、そして個人の技能および能力に依存する。実際には、この方法を使用して、任意のメカニズムについて説明するための合理的正当化を提供するのは、困難である。従って、現代の科学は、種々の目的のための機器を使用する。このことは、個人の要因を取り除き、そしてデータおよび情報の再現性を容易にする。
【0026】
((ii)現代:)
任意の食品または薬物の治療的特性は、その化学的および物理的状態に依存する。従って、物理化学的特性を使用する化学的構成成分の理解は、薬物の治療的効力の理解を助ける。
【0027】
薬物の物理化学的特性は、薬物の治療活性において、主要な役割を果たす。分子のこれらの特性は、2つのパラメーターである極性および共役特性を使用して研究され得る。極性は、分子内に存在する不飽和二重結合および三重結合を伴う分子に付着した異なる電子供与(求核)部分および電子受容(求電子)部分に起因して生じる電気化学的特性である。これらは、化学的反応および生化学的反応における分子の活性および反応性の速度に影響する。分子の全体の極性の綿密な推定は単一の分子または分子群が、化学的および治療的にいかに活性であるかについて、それらの効力を提供する。従って、上記の特性を評価する任意の標準化が、その活性を知るために有用である。
【0028】
分子の電気化学的特性に主に関連する極性とともに、分子の物理的構造もまた、分子の反応性において重要な役割を果たす。分子により多数の活性部位が付着すると、その分子は、より反応性となる。より多くの分子が共役する(あるいは、二重結合および三重結合を有する)と、その分子はより化学的に反応性となり、それゆえ治療的に反応性となる。
【0029】
分子の活性に影響する第2のパラメーターは、同一分子内の原子の空間的配置であり、これは構造的に異なる。この理由により、異性体(幾何学的およびキラル)分子は、生物学的活性において重要な役割を果たす。この立体選択的な性質は、大多数の生化学的経路が、交差相互作用および干渉することなく並行して機能する身体中で、分子を、その活性において高度に選択的にする。従って、キラル薬物の化学は、非常に重要となる。すなわち、異なる錠前(レセプター)を開ける鍵(キラル分子)は存在しない。
【0030】
植物は、同一の基本的な母体となる構造を有し、そしてそこに付着する官能基が異なる分子の、多数の/コンビナトリアルのライブラリーを通常調製する。例えば、天然に存在し、そしてフラボノイドのフラボン、オーロン、およびカルコンのような分子のセットを有する単一の植物中に存在するような、フラボノイドのフラボン、オーロン、およびカルコンは、多剤のように作用する。
【0031】
通常、不飽和およびより多くの共役を有する分子は、UV−可視照射(200〜800nm)における電磁照射を吸収する。化合物が照射と相互作用する場合、その化合物は、その化学的特性、共役特性および構造的特性に基づき、特定の波長(吸収極大)を吸収する。それは、特性波長と呼ばれる。ある分子は、その構造的および機能的特性に基づき、1つより多い吸収極大を有し得る。ある化合物が白色光の有益な部分から特定の色を吸収する場合、その化合物は、他の吸収されない複数の色の結果としての色を表す。従って、その物質は、白色光から種々の色を吸収するそれらの化学的構成成分に基づく異なる色を表し、そしてその色はその物質に付着する種々の官能基に起因することを示す。(本明細書の後半にある表10は、このことを説明する)。このことは、分光光度計における分子の化学的および物理学的特性の尺度として考慮される。
【0032】
例えば、赤色の薬物は、500〜600nmの範囲で吸収する。従って、全ての赤色の薬物は、この波長範囲においてピークを有し、特定の構造および活性を有する。従って、薬物の色を、その薬物の治療的効力および化学的効力の尺度として使用する。古代において、薬物は、色に基づいて治療的に分類された。本発明の方法は、同一であると分かる。本明細書に添付した図2は、色と気質との関係を示し、異なる色の異なる疾患に対する効果を示す。
【0033】
本明細書に添付した図3の、本発明の方法によって調製された2つのシラジット(Shilajit)サンプルのフィンガープリントは、両方のサンプルの化学的プロフィールにおける差異を示す。シラジットは、野菜および動物質の、地中での多年の間の貯蔵に起因して形成される炭素質の物質である。主に、動植物を破壊し、森を覆って流れる溶岩に起因する。多くの地質学的変化を受けた後、これはシラジットと呼ばれる炭素質の物質となる。これはロシアで大量に入手可能である。これは、世界中で薬物として最も広範に使用される。異なる供給源のシラジットサンプル中で、分子の一般的なパターンは類似していることが見出されるが、これら分子の共役特性の変動が異なることが見出されることが、観察される。このことは、これらの薬物を、その治療的効果において異なるものとし、従って、このタイプのフィンガープリント化が有用である。
【0034】
現代の化学的分析的方法において、活性の本質、すなわち、アルカロイド、フラボノイド、酵素、ビタミン、精油、脂肪、糖質、タンパク質、灰分、酸不溶性灰分、および粗繊維の割合の決定は、種々の分析的機器によってなされる。いくつかの以下の実施例は、現在の科学において、いかにして標準化がなされるのかを説明する。
【0035】
インドの体系の薬物シラジットにおいて使用される非常に重要な薬物の1つは、フルボ酸とともに多くの化合物を有すると報告され、そして活性の本質であると主張されることが、報告されている(www//Shilajit,Fulvic acid etc,.html)。この瀝青炭供給源由来のこの薬物は、多年の間に蓄積された陸地から収集されるので、より多くが、より多く陸地において蓄積されると、より治療的に活性であると理解され得る。それにもかかわらず、地球全体において、地質学的変動が、世界の異なる部分より収集された全てのサンプルにおいて、同一の分子を生み出さないのかもしれない。これらの薬物の化学に影響する他の要因は、精製の過程であり、この精製の過程も標準化を必要とする。
【0036】
標準化が、主に個々の重要な構成成分についてなされ、そしてヒトの体系のためにもっとも有利であることが経験的に、そして科学的に証明されていることが、報告されている(www//Herbology.html)。そのため通常は、標準化は、存在する全てのうち、活性を有することが見出された特定の分子について行われる。しかし、薬物の全体としてのプロフィールを作製する薬物中に存在する他の化合物の相乗的効果が、その効力のために考慮されるべきである。
【0037】
Tribulus Terrestriusの果物のアルコール抽出物が抗尿結石(antiurolithiatic)活性を示すことが、報告されている(www//Tribulus Terrestrius puncture vine.html)。これに加えて、この抽出物はまた、有意な利尿活性を示す。アルカロイドのハルマンが、ハーブから報告され、種子からハルミンが報告されている。植物はサポニンを含有し、加水分解の際に、サポニンは、ステロイドのサポゲニンを生じる。天然の多くのフラボノイドの分子が、その活性の本質がサポニンであることが見出されているとして、報告されている。分析的報告が、重金属分析および全サポニン含量(20% w/w)について提供されている。
【0038】
ヒトの生命は、精神、身体および霊性の構成成分の相乗作用であり、このことは、ピッタ、カファ、およびヴァータがヒトの全体的な健康の基礎として考慮されるインドのアーユルヴェーダの哲学と関連することが報告されている(www//Charak_com.−Quality control page−html)。標準化のより詳細な記述は、治療的標準の伝統的方法の記載において提供される。
【0039】
European Guaranteed Potency Lawに起因して、漢方薬を標準化することが必須となったことが報告されている(www//Standardized Herbal Extracts\A herbalists Perspective’s,Dr.Micheal Tierra L.Ac.O.M.D html)。薬草標準化の意味が、活性構成成分またはマーカー抽出物(活性において最大となるように寄与する)の定量化として規定される。
【0040】
植物Berberis Aristataにおいて、抽出物の抗菌特性が、5−ヒドロキシヒドノカルピン(抗菌剤として作用するベルベリン)の存在に起因し、この物質がない場合、作用しないことが説明されている(Frank R Stermitzら、PAINS/Feb 15、200/97巻、第4号、1433〜1437頁)。従って、活性構成成分のみではなく、全体の構成成分の相乗的効果が、漢方薬を扱う間に考慮されるべきである。
【0041】
WHOは、その特定地域の刊行物(Dr.Ranjit Roy Choudary、Herbal Medicine for Human Health、Searo no 20)の中で、何が標準化であり、そして人々によるより良好なその薬物の使用のために、構成員の国が何をなすべきかを、明確に述べた。
【0042】
酸性およびアルカリ性の役割が、抽出溶媒の異なるpH値での、薬物からの構成成分の抽出プロセスを注意深く理解することによって、理解され得る。このことは、異なる腸内pHを有する人々によって消費される薬物からの、腸内における薬物放出機構の理解を助ける。酸性とアルカリ性の役割が研究され、そして薬物の治療的効力を理解することにおいて、注意深く理解された。有機分子および無機分子の酸性およびアルカリ性が徹底的に研究され、本明細書の後半にある表11に示すようなその特性が知られる。酸性とアルカリ性とから、健康における酸性とアルカリ性との役割が示される(Health in Hands byDevendra Vora、Navaneet publications(India)Ltd)。
【0043】
研究において、酸性の系を有する人々が、適切な血液のアルカリ性を確立した人々よりも、より多くの公害を吸収することが観察されたことが報告されている(www//Chewing.Html)。酸性/アルカリ性(pH)バランスは、正常の細胞機能にとって重要である。より詳細が、文献において提供される。従って、「極性」に関する酸性またはアルカリ性の研究(有機または無機)は、薬物の治療的効力の情報を提供する。従って、この仕事を行い得る本発明の方法は、薬物の治療的効力を知るために、たいへん有用である。この提唱された方法を用いて、酸性およびアルカリ性は、薬物の治療的標準化のために確立され得る。
【0044】
上記の参考文献は、標準化の従来の方法および報告された方法を説明し、ここで個々の構成成分が、調製用のスケールで単離され、そして研究中のサンプル薬物内に存在する同一の化合物と、定性的および定量的に比較される。
【0045】
報告の1つ(Pharmaceutical grade Saw Palmetto、Khwajaら、米国特許第6,039,950号)において、Saw Palmettoのエタノール抽出物の異なる個々の画分が、アンドロゲンレセプター結合阻害アッセイにおけるIC50の決定を測定することによって、その生物学的活性について研究されたことが報告された。全抽出物および各画分の全脂肪酸アッセイの測定が考察された。リノール酸エチルエステルおよびラウリン酸エチルエステルを含む画分が同定された。サンプルの全生物学的活性と比較してアンドロゲンレセプター結合阻害がアッセイされた各画分について、その活性が計算された。個々の脂肪酸の分子量および量が同定され、そして生物学的活性の計算中に取り込まれた。抽出物の全生物学的活性が、リノール酸エチルエステル画分およびラウリン酸エチルエステル画分の活性の全割合と比較して計算された。
【0046】
伝統的な薬物標準化において、漢方薬の治療的効力について、全プロフィールが、考慮されるべきである。従って、本発明のコンピューターに基づく機器的方法において、全ての構成成分の全特性が、世界中の伝統的概念において示唆されるように、考慮される。薬物のフィンガープリントが、薬物(特に伝統的薬物)の処理の多くの目的のための、可視的ツールおよび可視的試験として提唱された。本発明の方法を考察する前に、現存する分析方法を以下に提供する。
【0047】
(化学的標準化の現存する分析方法:)
現在の分析方法および分析機器の改善および使用は、薬物の品質管理方法における長所を、明確にもたらす。分析における改善は、上記に説明したように、多くの薬草のより正確な獲得をもたらし、標準化抽出物の調製を助ける。
【0048】
感覚器官で感じる方法、顕微鏡的方法および物理学的方法のような、薬用植物の同定の伝統的方法が存在するが、これらのいずれも、化学的プロフィールを考慮する限りにおいて、植物物質のフィンガープリントによって提供されるような、信頼できる同定をもたらさない。
【0049】
従って、クロマトグラフフィンガープリントが、他の感覚器官で感じる研究および顕微鏡的研究に代わって、薬用植物の品質管理のために非常に有用であることが提唱される。最終的には、化学的構成成分が、漢方薬の他の特性とともに、薬物の治療的効力に大いに関与するであろうから;化学的構成成分の分析的データが薬物の信頼できる効力を提供し得るはずである。個人の同一性を提供するものは、その個人のフィンガープリントのようである。
【0050】
現在まで、薄層クロマトグラフィー(TLC)、高速薄層クロマトグラフィー(HPTLC)および高圧(高速)液体クロマトグラフィーは、任意の有機化合物および有機金属化合物の分析およびフィンガープリント化のために一般に使用される方法である。しかし、全ての方法が薬物の信頼できる分析について、いくつかの長所と短所とを有する。本明細書の後半にある添付の表12は、種々の一般に現存する分析方法を比較し、これらの方法の長所および短所の一般的な見解を提供する。
【0051】
明細書に添付した図4は、TLC方法から展開されたクロマトグラムが、市販の製品のラベルについて、いかにして「クロマトグラフフィンガープリント」として使用されるかを示す。構成成分のアッセイ以外に、フィンガープリントにおいて、その他の情報は、提供されない。
【0052】
上記の表を観察した後、化合物の混合物の分析のために利用可能な最も適切な技術が、「クロマトグラフィー」であることが見出される。クロマトグラフィーは、適切な検出器を用いる分離および同定の後、混合物のプロフィールを提供する。
【0053】
利用可能なクロマトグラフィー技術の異なるタイプの中で、最も適切なものは、「高圧液体クロマトグラフィー」(HPLC)である。薄層クロマトグラフィーは、近年まで使用されたが、HPLCの装置および分離カラムにもたらされた進歩は、クロマトグラフィーの分析の分野に革命をもたらした。
【0054】
薬学的分析のほとんどは、移動相によって溶出される分子に起因するピークを有するクロマトグラムの形態において報告されており、そのほとんどが公定方法および薬局方において報告された。分析のための任意の適切な検出器を使用して検出されるHPLC分離カラムにおける溶出の後、構成成分を分析する。
【0055】
通常、クロマトグラフィー分析は、参照標準(内部または外部)を使用して行われる。標準参照物質を用いなければ、分析は意味をなさない。なぜならば、クロマトグラムのピークは、溶出される化合物のいかなる種類の化学的特性についても提供しないからである。従って、構成成分の定性的および定量的特性(スペクトルまたは化学的)の確認は、明確ではない。
【0056】
薬物(medicine/drug)(単一または処方物)の定性的および定量的分析において、サンプルの分析後に、溶出される成分のスペクトル特性および化学的特性が、主に強調される。分析は、被分析物に対する電磁照射(例えば、UV可視光)の影響およびそれに対する応答に基づいて、行われる。クロマトグラフィーの現存する方法において、分析のレポート(すなわち、クロマトグラム)は、構成成分の極性およびUV可視吸収特性のような化学的特性を全く提供しない。クロマトグラムは、その波長で吸収しない分子、または設定された波長(例えば、225nmまたは254nm)以外での異なる「吸収極大」を有する分子の存在を示し得ない。サンプルが、100%純粋であり、かつそのサンプルが公知の分子であるならば固定された波長での分析が受け入れられ得るが、1つより多い活性分子が存在する薬物の場合、この方法は、非常に非現実的である。単一の波長において示されるいくつかの実施例を、図5〜12に提供する。図5〜12の実施例では、種々の波長でのクロマトグラムが提供される。単一のクロマトグラムは、1つより多い活性の決定的特質が存在し得る薬物(特に伝統的薬物)中に存在する構成成分の化学的性質についての完全な情報を提供し得ない。クロマトグラムおよびフィンガープリントが比較される場合、フィンガープリントの有用性が理解され得る。
【0057】
従って、特定の波長で示されるクロマトグラムは、単一の薬物および処方物中に存在する成分の完全な化学的プロフィールを提供し得ない。そのため、クロマトグラムは、その報告において、不完全であり、受け入れられない。分析の完全な情報を提供しないいずれの分析方法も、科学的に受け入れられ得ない。
【0058】
漢方薬の分析において、異なるスペクトル特性(吸収極大)を有する異なるタイプの分子が存在する場合、固定された単一の波長のクロマトグラムは、意味のある分析レポートでも意味のあるクロマトグラムでもない。
【0059】
漢方薬の使用において、薬物は全体として、古代の文献および筆写本において処方されたいくつかの標準的治療的状態とともに使用される。従って、活性成分を探索するという構想は、不完全であるといわれる。なぜなら、薬物の医薬的特性の原因であるのは、全プロフィールだからである。そのため、研究中の薬物中に存在する全ての構成成分の完全な化学的特性に言及しないいずれの分析方法も、有用ではない。
【0060】
漢方薬の定性的および定量的プロフィールはまた、収集時期、収集場所、収集年代、および収集の一部の雨季状態などのような多くの環境学的要因に依存して変化する。
【0061】
主要な構成成分とともに存在する他の構成成分の相乗作用が同等に重要であることが、既に言及されている(Frank R Stermirtzら)。なぜなら、始めに説明したように、第1の構成成分は、抽出物中に存在する他の構成成分なしには、その機能を行い得ないからである。
【0062】
(B.治療的標準化についての先行技術)
((I)伝統的方法:)
偉大なインドの医学の賢者は、生物の特性、構成成分および気質を明確に規定することによって、インド医薬の概念を理解し、そして規定した。彼らはまた、それらの、内部および相互の関係を理解した。ほとんど全ての伝統哲学において、基本的概念は、自然、およびヒトの気質に対する自然の役割を含む。ヒトの身体は、7つのタイプの構成成分(サプタドータス(Saptadhatus))から作製されると言われる。通常の障害(トリドーシャ)は、3つのタイプである。宇宙の任意の物質の物質的特性は、5つの元素(パンチャブータ(Pancha bhutas))に起因する。これらの元素の異なる並べ換えおよび組み合わせの相互作用は健康に影響を与える。従って、これらの特性の理解は、その物理的測定および化学的特性の理解をたすけ、そのため、その治療的効力の理解を助ける。世界の異なる部分の哲学者はまた、その伝統および社会に適切な概念を発達させた。
【0063】
古代(インドにおける、サンヒターの前、およびスシュルタの前)において、医師は、ナディシャーストラ(Nadisastra)(脈診の科学)を使用して、診断時のトリドーシャ(ヴァータ、カファおよびピッタ)の状態を識別し、患者の健康状態を識別する。脈の特定のタイプ(心臓の脈拍ではない)を研究して、患者において優勢な障害のタイプを説明する(History of Medicine in India、Priya Vrat Sharma博士、Indian National Science Academy)。
【0064】
脈診は、診断時に患者において優勢なドーシャ(単数または複数)のタイプを理解し、そして障害を治癒するために、対応する乱れているドーシャ(単数または複数)を理解するために使用される。しかし、ナディ(脈)を読むこの技術は、非常に優秀な、多くの訓練を積んだ個人の技能および能力を有するある人々に制限された。従って、全ての伝統医師が、これを実施できるわけではなかった。
【0065】
このことを克服するために、薬物の物理化学的特性およびヒトの気質を理解する技術が開発され、そして標準化されている。これらの特性と、健康に影響を与える自然の、内部のおよび相互の関係が、研究されそして標準化されている。そのようにして、薬理学および薬理学的−治療の技術が、医師によって開発された。
【0066】
薬物の治療的効力は、ヒトの身体において(薬理学的)作用を生じ得る物質の使用と規定され(クリヤグナバット(Kriyagunavat))、そして、ちょうど一片の布がその布を縫う多くの成分が共に作用することにより生じるように、多くの要因の集合的な作用に起因する(サマバイカラナム(samavayikaranam))。
【0067】
世界中で、生物の2つの主なタイプ(動物および植物)が存在する。この世界が5つの偉大な元素、すなわち、地、水、風、火、および空(アーユルヴェーダにおいてパンチャブータと呼ばれる)から作られるともまた、言われる。これらの元素の基本的特性は、2つのタイプである、すなわち、強い(強力)および穏やか(柔らかい)である。もし我々が、この高度に支持されている論理に同意するのであれば、我々は、この世界において、全ての作用が、上記の特性の異なる一連の並べ換えおよび組み合わせに起因して、その強度において異なる広範な特性および物質を生じるということが言える。
【0068】
世界中のほとんどの伝統的薬物の哲学において、身体が作られる5つの元素の性質に共通して備わる属性(co−inherence)が考慮される。これらは、患者の疾患および障害の理解を助ける。この共通の属性はアーユルヴェーダにおいてプルシャと呼ばれ、中国医学では陰陽と呼ばれる。本明細書の後半にある表6は、中国の体系がいかにして上記の2つの要因を使用してきたか、治療および疾患を標準化するために、いかにしてこれらが分類および規定されたかを示す。
【0069】
中国医学は、ヒトの身体の状態を、上記のように、悲哀と幸福を表す陰陽として分類する。これらの要因は、薬物および生物の種々の特性に寄与する。これらの要因の維持は、化学的要因、生理学的要因および社会的要因の役割を全体的に考慮することによって、なされる。ほとんどの時代、中国の医学は、身体中に位置する種々の生物エネルギーの中心と、直接的または間接的な関係を持つ。鍼の技術は、これを使用する。他の哲学において報告された他の要因は、中国医学に似ている。パンチャブータの概念の後に、トリドーシャ(ピッタ、カファおよびヴァータ)の概念、および身体を作る7つの元素(サプタドータス)が、インドの伝統医学において主要な役割を担う。アーユルヴェーダは、生命の全体的な哲学を信じ、そして疾患の治癒よりも、疾患の予防を強調する。
【0070】
アーユルヴェーダの全体的なアプローチは、霊性、精神および身体が生命の3つの必須の部分であり、これらが動的平衡および調和の中にある時、その状態は健康(アロージャ(Arogya))と呼ばれると主張する。これらが平衡しておらず、そして調和していない時、その状態は疾患(バイシャミャ(Vaishamya))と呼ばれる。
【0071】
アーユルヴェーダに従うと、トリドーシャは、動的平衡状態における種々の体系の生理学的特徴を維持する。すなわち、トリドーシャの調和が良好な健康をもたらし、不調和が疾患を生じる。従って、ほとんどの場合において、トリドーシャが、任意の疾患の治癒において、扱われる。薬物の選択は、処置されるべき疾患についてなされる。
【0072】
疾患は、「ヒト(プルシャ)に悲哀および悲痛をもたらす任意のものが、疾患である」として定義される。疾患には4つのタイプがある。1.偶然(アガンタバーハ(agantavaha))。2.生まれながらの身体(サリラー(Sarirah))。3.生まれながらの精神(マナサー(Manasah))。4.自然(スワブハビカー(Swabhavikah))。ほとんどの伝統的概念が、疾患を治癒するために、精神身体的要因、ならびに規律され、そして標準化された生活方法の両方をともに扱うのは、この理由による。
【0073】
疾患を、一般的に3つのクラスに分類した。1.治癒可能(サーディヤ(Sadhya))。2.軽減可能または管理可能(ヤピヤ(Yapya))。3.治癒不能(アサディヤ(Asadhya))。上記に述べたように、トリドーシャ(すなわち、ヴァータ、カファおよびピッタ)および血液が、個々にまたはお互いの組み合わせにおける不適合より生じる疾患の供給源を有することは、それらの身体的疾患として主に考慮される。しかし、心理学理由のような、上記の理由に起因せずに生じた疾患は、異なる方法において関係する。そういう訳で、任意の伝統的概念が、全ての精神身体因子を考慮して、疾患を扱うために使用される。ドーシャの個々の特性は、以下に説明される。
【0074】
大まかには、以下のように概説される;ヴァータすなわち、ヴァーユドーシャが、内分泌活動、神経筋肉活動および神経活動を扱う:生命の主要な動きまたは総体的な動きを生じる全ての活動、ガスを形成する食物は、このカテゴリーに分類される。ピッタドーシャは、消化機能および化学的機能、またはラサクリヤ(rasa kriya)のことを一般的にいう。そしてカファドーシャは、形態、安定性および結合および滑らかにすることを提供する因子を含む。第1のドーシャとしての「ヴァータ」は、他の2つに影響を与えることが考慮されるので、任意の疾患について重要な要因であるとして考慮される。これら体液についての精密な記載は、明細書の本文の別の箇所において、提供される。
【0075】
ヴァータの減少は、一般的な活性の鈍さをもたらす。従って、この鈍さを減少する薬物は、ヴァータハラ(Hara)である。消化能力の減少は、ピッタドーシャであると呼ばれる。消化能力を増加するか、または胆汁機構を活性化する薬物は、ピッタハラの性質である。流動性または粘液の減少は、荒っぽさ、内部の燃焼、空腹、関節のゆるさ、乾き、弱さおよび連続的な不眠症をもたらす。これらは、カファ障害の基本的徴候である。この障害を乱す任意の薬物は、カファハラの性質である。
【0076】
世界中の異なる伝統的薬物について、より広く理解するために、種々の哲学についての全ての要因の詳細な記載を提供する。表1および表2(本明細書の後半にある)は、インドのアーユルヴェーダ哲学およびアーユルヴェーダ哲学の中の種々の成分の綿密な記載を提供する。
【0077】
従って、薬物または食品の治療的効力を理解するために、その物理的および化学的特性を理解する必要がある。古代、ヒトは、物質の味覚、におい、および色のような感覚器官で感じる方法を使用して、これらの特性を理解するのが常であった。基本的な特性を1.味覚(ラサ(Rasa))、2.質(グナ)、3.効能(ビーリャ(Virya))、4.構成成分の同化後の状態および効果(ビパカ)および5.特定の作用(プラブハーバ(prabhava)、幾何学的異性体および光学異性体)。
【0078】
疾患または障害を治癒するために主に与えられるものは、これら3つの要因、すなわち、ドーシャ(障害)、ダータス(Dhatus)(構成成分)およびマラス(Malas)(老廃物)である。薬物の上記の特性がドーシャと一致する場合、そのドーシャは乱されるかまたは中和され、従って、疾患が治癒される。
【0079】
アーユルヴェーダの薬物動態学および一般的な原則に従う薬物の分類および識別は、患者におけるドーシャの優勢に従って、状況毎に変化する。すなわち、ドラブヤ(dravya)グナ(薬物の特性)とドーシャ(障害)との間の関係が存在する。1つ以上の薬物の添加または削除は、異なる個々のドーシャまたは異なるドーシャの組み合わせを有する患者の同一の疾患を処置するために、必要とされ得る。従って、アーユルヴェーダ薬物治療は、患者に優勢なドーシャに従って、より個別的であり、そして現代の薬物治療の場合のようには一般化されない。ドーシャに適合性である特性(ラサ、グナ、ビーリャ)、ビパカおよびプラブハーバ)の同定は、アーユルヴェーダ薬物治療において、独特であり、そしてより信頼できる。
【0080】
((ii):治療的標準化の現代的方法)
既存の薬物治療は、上記の概念を考慮してこなかった。植物化学者は、それら植物からの活性の決定的特質の単離、精製および単離した成分の構造解明にのみ関心を有しており、植物化学者は、それら植物の生物学的活性を研究するために、それら研究結果を薬理学者に伝えるのみであった。次いで、薬理学者は、現代医学において用いられる既存の標準的な薬物との比較で、その分子を薬理学的活性についてスクリーニングし、その作用の機構を確立し、そして実質的にその効力を評価する。
【0081】
この概念は、伝統的医学の実施者を補助するものではない。なぜなら、その活性の決定的特質の単離は、医薬の全体的な特性およびその治療効力を劇的に変更するからである。
【0082】
個々の植物から得られた溶媒抽出画分、活性の決定的特質などをアッセイする代わりに、ヒト細胞および身体の細胞膜に匹敵する溶媒を用いた、医薬からの全体的な抽出物の分析は、そのような医薬の薬理学的活性を評価するために非常に有用である。
【0083】
治療的標準化のために行われる現代の臨床試験において、臨床試験は、三相で行われる(国際的有用性の場合には四相)。これには、多数の人々が関与する。医薬品規制局(薬事審議会など)に申請される新たな医薬に関する情報は、一般に、以下からなる:
1.化学構造
2.薬理学的分類
3.処方の詳細
4.毒性研究に関するデータを含む動物でのデータ
5.薬物速度論を含む臨床薬理学に関するデータ(人体内の薬物の挙動)
6.薬力学(身体内での薬物の作用)
7.残りの世界(ROW)での薬物の特定の研究および状況
8.生体等価物(Bio−Equivalence)研究に関するデータ。
【0084】
第I相試験は、主に、その医薬が人体内で吸収され、代謝され、そして排泄される方法を知るために、薬物の安全性を評価することに関する。第I相試験はまた、副作用および投薬量を見積もることも意図する。
【0085】
第II相試験は、無作為化した方法でその効力を試験することに関する。患者の一群に、実際の医薬を与え、そして第二の群にプラセボを与える。
【0086】
第III相試験では、大規模な試験が行われて、その薬物の有効性、利点および可能な有害反応の範囲を研究する。この工程の首尾よい完了の後、その企業は、薬物を市場に出す。
【0087】
第III相試験の後期および第IV相試験では、製薬会社は、いくつかの目的を有する。ここでの研究は、既存の薬物に比較して、新たな薬物の効力を知ることを補助する。新たな薬物に起因する、長期にわたる有効性および患者の生命の質(いわゆる、クオリティーオブライフ(QOL、quality of life)への影響が分かる。他の伝統的治療および新たな治療に比較した、その薬物治療の費用効果も分かる。
【0088】
しかし、上記の試験は全て、高価でかつ時間がかかる。それらの試験は、エコロジー的要素、遺伝的戒律(インドの家族および結婚関係において実施される)、その患者の心理学的変動パラメータ、社会学的変動パラメータおよび他の変動パラメータの役割を考慮することを無視している。これは、特定の群または遺伝的型の人々にとって、薬物の有効性が限定される原因となる。
【0089】
(C.バーコード付けおよび企業資源プラニング(ERP)顧客関係管理のアプリケーションの先行技術)
どのような商品をも専有的とさせる現代的な方法は、バーコード付けである。全ての商業取引について、このバーコードは、多くの方法で広汎に使用されている。医薬を特定の商品と認識させるために、バーコード付けの新規方法が本発明において提唱される。
【0090】
ピアネット(Peernet)バーコードストア(Java Active Xサーブレット(servlet)Eビジネス)では、1800文字および2700桁(9、99、999の数字でさえ)が、任意の品目のバーコードを生成する市販のバーコードソフトウェアに供給され得ることが報告されている。デジタル値および/または数量での数字(numerical number)がバーコードソフトウェアに与えられると、そのソフトウェアは、ソフトウェア専有的に特定される論理によって、特定のバーコードパターンをユーザーのために生成する。
【0091】
このように生成されるバーコードは、バーコード読み取り販売機が、その製品のバーコードを(電子の目またはセンサを通じて)検知するとき、その製品/ラベルの全ての詳細を有する、添付の「表示ウインドウ」ファイル情報を提示および表示する。このバーコードは、世界中どこでも、ネットワークを介してどのようなERPおよびCRMのアプリケーションからも読み取られ得る。
【0092】
現在、医薬および関連製品をバーコード付けするためのカタログ番号が使用されつつある。このカタログ番号は、本発明の方法において提唱されるような製品の化学的特性を何ら具体的に含まない。
【0093】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の主な課題は、医薬として使用される、植物、動物もしくは天然に利用可能なまたは人工の材料からの有機分子および有機金属分子の、クロマトグラフィーフィンガープリント、化学的標準化および治療的標準化ならびにバーコード付けの新たな方法を提唱することである。
【0094】
本発明の別の課題は、上記に詳細に説明した欠点を回避する薬草療法および処方の新規なクロマトグラフィーフィンガープリントを提供することである。
【0095】
本発明の別の課題は、研究中の医薬に存在する構成成分およびその関連する特性の完全な化学分析(これは、新たに開発されたソフトウェアを用いてその医薬の伝統的な概念について治療効力を示す)を提供することである。
【0096】
本発明のさらに別の課題は、使用される医薬に存在する化合物の実際のプロファイルの迅速な同定のために有用な薬草医薬ならびにその構成成分の治療効力のクロマトグラフィーフィンガープリントのための新規方法を提供することである。
【0097】
本発明の方法のさらに別の課題は、薬草医薬および処方物の、等高線および3Dクロマトグラムを用いた薬草医薬および処方物の新規のクロマトグラフィーフィンガープリントを提供することである。
【0098】
本発明のさらに別の課題は、使用される医薬に存在する化合物の粗悪品をチェックするために有用な薬草医薬のクロマトグラフィーフィンガープリントのための新規方法を提供することである。
【0099】
本発明の研究のさらに別の課題は、以下のような標準的な分析パラメータを準備することである:同じ溶媒であるエチルアルコールを用いた抽出、同じ実行時間である0〜60分、同じ移動相である、5.5〜7.5の範囲のpHを有するリン酸緩衝液を伴うアセトニトリル、ならびに同じUV可視光範囲である200〜800nm。
【0100】
本発明のさらに別の課題は、3Dおよび等高線のクロマトグラムからの極性および共役に基づく医薬の構成成分の分類および定量、ならびに医薬が作用(無効に(vitiate))する体液における医薬の治療効力を評価することである。
【0101】
本発明のさらに別の課題は、画像に与えられた分子の選択されたピークのためのバーコードを提供することである。
【0102】
本発明のさらに別の課題は、すべてのタイプのデータベースアプリケーションのために有用に開発されたフィンガープリントについてのバーコードデータベースを準備することである。
【0103】
本発明のさらに別の課題は、3Dおよび等高線フィンガープリント、バーコード、起源の詳細(企業もしくは国)、製造日、有効期限日、報告されたドーシャ(dosha)、使用される個々の構成成分、そのアッセイ、バッチ番号、ロット番号、MRP(希望小売価格)などのようなサンプルの詳細を有するフィンガープリントのサンプルすべてについて表示ウインドウを生成することである。
【0104】
本発明のさらに別の課題は、表示ウインドウにそれぞれのバーコードを付着させ、バーコードがデータおよび情報のソースとして使用される場合にはいつでも、すべての適用において表示ウインドウを処理することを容易にすることである。
【0105】
本発明のさらに別の課題は、このように生成され、そしてそれぞれのバーコードが付着された表示ウインドウのデータベースを準備して、その医薬およびサンプルのすべての商用ネットワーク取引についての企業資源プラニング(ERP)および顧客関係管理(CRM)のアプリケーションにおいて使用することである。
【0106】
本発明のさらに別の課題は、バーコードおよび表示ウインドウならびに任意の情報(特に、その国の中および外での医薬の動きを制御する規制当局にとって必要である)のデータベースを準備することである。
【0107】
本発明のさらに別の課題である化合物のUV可視光スペクトルは、その分子の極性とともに、その分子の共役特性およびその分子の個々の濃度を提供する。
【0108】
本発明のさらに別の課題である等高線および3Dクロマトグラフィーのフィンガープリントの使用は、本発明の範囲を制限する化学構成成分の同定についての基礎である。
【0109】
本発明のさらに別の課題は、粗悪品の食品および薬物のサンプル、代用および偽(contradictual)の食品および薬物のサンプルならびに食品および薬物のサンプルの商用サンプルについてのフィンガープリントを作成することおよび純粋および粗悪品を同定することである。
【0110】
本発明のさらに別の課題は、品質管理およびプロセス標準化の種々の目的のために、任意の型のサンプルにおける有機構成成分および有機金属構成成分についてのフィンガープリントを作成してその中に存在する化学構成成分を同定する方法を開発することである。
【0111】
本発明のさらに別の課題は、逆症療法、アーユルヴェーダ、ホメオ、シッダ、ウナーニ、中国、チベットおよび漢方(日本)の医薬のサンプルについて、品質管理および化学的および治療的標準化のためのフィンガープリント作成の方法を開発することである。
【0112】
本発明のさらに別の課題は、天然に存在するサンプルまたは合成的に調製されたサンプルにおいて化学的構成成分の変動を研究するため、およびそのサンプルの中の化学構成成分を同定し、そして標準化するためのフィンガープリント作成方法を開発することである。
【0113】
本発明のさらに別の課題は、天然に存在するサンプルまたは合成的に調製されたサンプルにおける化学的構成成分の変動の研究のため、および地質的、エコロジー的、遺伝型的、および表現型的な変動因子に起因して、そのサンプルの中における化学的構成成分における変動を同定し、そして標準化するためのフィンガープリント作成方法を開発することである。
【0114】
本発明のさらに別の課題は、単一の医薬サンプルおよび処方された医薬サンプルの薬草製品における化学構成成分の研究のため、ならびに化学的標準化および治療的標準化のためにそのサンプルにおける化学的構成成分を同定するためのフィンガープリント作成方法を開発することである。
【0115】
本発明のなお別の目的は、生物学的サンプル中の化学構成成分の変動を研究するためのフィンガープリント化法を開発し、そしてその中の化学構成成分を同定および標準化することである。
【0116】
本発明のなお別の目的は、大きなデータベースを調製することである。これは、特定の疾患または治療分類の群として分類された特定の群の植物の治療効力の多くの普遍化を与える。
【0117】
本発明のなお別の目的は、個々の構成成分および全体の医薬の共役特性および極性特性を使用する伝統的な治療標準化法において使用される色のような、医薬の物理化学的特性を理解および標準化することを可能にする方法を提供することである。
【0118】
本発明のなお別の目的は、個々の構成成分および全体の医薬の共役特性および極性特性を使用する伝統的な治療標準化法において使用される味覚(ラサ(Rasa))、すなわち、酸味、塩味、辛味、苦味および渋味(アムラ(Amla)、ラヴァナ(Lavana)、カツ(Katu)、チクタ(Tikta)およびカシャヤ(Kashaya)、それぞれアーユルヴェーダでこのように呼ばれている)のような、医薬の物理化学的特性を理解および標準化することを可能にする方法を提供することである。
【0119】
本発明のなお別の目的は、品質、効力、同化後の代謝物またはそのような改変物、および分子のキラリティーのような特異的特性(グナ(Guna)、ヴェエルヤ(Veerya)、ヴィパカ(Vipaka)およびプラブハヴァ(Prabhava)、それぞれアーユルヴェーダでこのように呼ばれている)のような、医薬の物理化学的特性を理解および標準化することを可能にする方法を提供することである。
【0120】
本発明のなお別の目的は、個々の構成成分および全体の医薬の共役特性および極性特性を使用する伝統的な治療標準化法において使用される重い、軽い、冷たい、熱い、柔らかな滑らかにされた軟らか(Soft Lubricated Supple)、乾燥、緩慢、鋭い(グル(Guru)、ラグフ(Laghu)、シェエタ(Sheeta)、ウシュナ(Ushna)、スニグドハ(Snigdha)、マンダ(Manda)、テエクシュナ(Teekshna)、それぞれアーユルヴェーダでこのように呼ばれている)のような医薬の物理化学的特性を理解および標準化することを可能にする方法を提供することである。
【0121】
【課題を解決するための手段】
本発明の方法は、植物もしくは動物の抽出物、または天然もしくは合成源の抽出物から、決定的特質を、クロマトグラフフィンガープリント技術を使用して検出および同定するための方法であって、この方法が、以下の工程:(i)有機分子または有機金属分子を、適切な溶媒を使用して抽出する工程;(ii)工程(i)で得られた抽出物を、高圧液体クロマトグラフィー技術を使用して、分離分析に供する工程;(iii)溶出された成分の等高線および3Dクロマトグラムを、pHおよび極性に基づいて作成する工程;(iv)得られたこの等高線および3Dクロマトグラムをカラー画像に変換し、このカラー画像を、個々の色について、この画像の三次元特性の全てを表す座標を使用して、内蔵ソフトウェアの使用によって、分析する工程;(v)溶出した様々な構成成分の濃度を、経時的に表示する工程;(vi)分析された色に基づいてクロマトグラムを作成する工程であって、このクロマトグラムが、分子の共役特性に関連する様々な保持時間におけるピークを有する、工程;(vii)この成分中の化合物を、この画像中のこの様々な構成成分のUV−可視吸収特性によって、同定する工程;(viii)溶出した化合物を、これら極性および共役特性に基づいて、極性、中程度の極性、および低極性または非極性として、同定し、決定し、そして分類する工程;(ix)X軸を保持時間として、Y軸を波長として、Rを赤色ピクセルの数として、Gを緑色ピクセルの数として、そしてBを青色ピクセルの数として、使用することによって、選択したピークについてのバーコードを作成する工程;および(x)フィンガープリントおよびバーコードのデータベースを作成し、そしてサンプル中のそれぞれの化合物を同定する工程、を包含する、方法であり、これによって上記目的が達成される。
【0122】
一つの実施態様では、上記溶媒が、異なる極性を有し、そして研究中の上記サンプルの親水性および疎水性に基づいて選択され、エチルアルコールが医薬の標準化のために使用される。
【0123】
一つの実施態様では、上記フィンガープリントが、異なるpH範囲で抽出された同一の医薬に関して生じる。
【0124】
一つの実施態様では、使用されるHPLC装置が、フォトダイオードアレイ検出器を備える、市販のHPLC装置の任意のものから選択され、好ましくは、グラジエントまたは三成分系のポンプを備える。
【0125】
一つの実施態様では、移動相のpHおよび極性が、水性溶媒、水、または塩(リン酸二水素カリウム、またはリン酸水素二カリウム、および所望のpHに維持されたリン酸など)の使用により所望のpHを有する緩衝液と、非水性溶媒との、0〜100%の混合物の比率を変動させることによって制御される。
【0126】
一つの実施態様では、既知のpHの、非水性有機溶媒、および水性溶媒、水または緩衝液が、工程(iii)において使用される溶媒であり、極性の範囲に基づいて選択される。
【0127】
一つの実施態様では、上記等高線クロマトグラムをカラー画像に変換する工程が、研究中の医薬の構成成分の共役特性および極性を含む。
【0128】
一つの実施態様では、医薬(単体または処方物)の治療効力が、特定の極性およびUV−可視吸収領域に存在する構成成分の性質を使用して評価される。
【0129】
一つの実施態様では、上記ソフトウェアが、このソフトウェアにより適用される座標として、X軸を保持時間として、Y軸を波長として、Rを赤色ピクセルの数として、Gを緑色ピクセルの数として、そしてBを青色ピクセルの数として使用して、選択されたピークまたは画像のバーコードを作成し、このバーコードが、製品特性を産業用のものとする。
【0130】
一つの実施態様では、使用されるソフトウェアがRainbowと呼ばれ、そして以下の特性を有する:(a)クロマトグラフフィンガープリント画像を、.BMP、.JPEG、.TIF、.GIFなどの異なるフォーマット(拡張子)で、ファイルフォルダから開き、そしてこの画像内に存在する異なる色について、単一のピクセル感度を用いて、この画像を分析する機能を有する、ソフトウェア;(b)このピクセルの情報を、以下:1.X座標スケール(0〜(分、時間スケール))およびY座標スケール(200〜800nm)を有するグラフ、および2.各ピーク(自動および手動)の個々の値を、このグラフの隣の2つの別個の欄に有する、パイ図表、の形態で表示する機能を有する、ソフトウェア;(c)分析の後に生成される全てのデータを、PRINTアイコンを使用して印刷する機能を有する、ソフトウェア;(d)印刷のためのページ設定を、PAGESETUPアイコンを使用して変更する機能を有する、ソフトウェア;(e)この画像および分析の一部を、RESIZEアイコンを使用して選択する機能を有する、ソフトウェア;(f)異なる画像についての多数の画像分析ウィンドウを開き、状態をWINDOWSアイコンに表示するための機能を有する、ソフトウェア;(g)この画像を、20分間隔の3つのゾーンに、ZONEアイコンを使用して分割する機能を有する、ソフトウェア;(h)選択した画像を、INVERTアイコンを使用して反転させる機能を有する、ソフトウェア;(i)EDITORアイコンを使用して、Notepad、Word padおよびMS Wordにわたって切り換える機能を有する、ソフトウェア;(j)HELPアイコンを使用して、このソフトウェアの様々な特徴に関する操作情報の機能を有する、ソフトウェア;および(k)作成したデータを、SAVE ASアイコンを使用して、.JEPGファイルフォーマットなどで保存する機能を有する、ソフトウェア。
【0131】
本発明の、成分の3Dクロマトグラムおよび色等高線画像の、ソフトウェアに基づくデータ処理は、以下:(a)この色等高線画像を、経時的に溶出した様々な成分の濃度、および保持時間に基づく極性を示す、様々な色の選択に基づいて、(リリースノートに記載の注釈、寿命、処理を用いて)分析(色を抽出)する工程;(b)医薬の画像の全ての三次元特性を使用して、この医薬の3Dクロマトグラムを分析する工程;(c)経時的に溶出した分子の共役特性に関連する様々な保持時間においてピークを有するクロマトグラムを、時間と共に、特定の極性の順に作成する工程;(d)この分子における化合物を、この画像中の様々な構成成分のUV−可視吸収特性によって同定する工程;(e)研究中のこの医薬に存在する様々な構成成分の、報告された生物学的治療活性を、この分子の極性および共役特性に基づいて、このフィンガープリントをX軸およびY軸上の治療ゾーンに分割することによって、相関付ける工程;(f)提唱されるこのソフトウェアにより提供されるこの画像の座標、すなわち、保持時間に関するX、波長に関するY、赤色ピクセルの数に関するR、緑色ピクセルの数に関するG、および青色ピクセルの数に関するB、を使用して、選択したピークに関するバーコードを作成する工程;(g)企業資源プラニング(ERP)アプリケーションおよび顧客資源管理(CRM)アプリケーションのような全ての種類のデータベースの利用を容易にする、このサンプルに関するフィンガープリントおよびバーコードのデータベースを作成する工程;および(h)企業資源プラニング(EPR)アプリケーションおよび顧客関係管理(CRM)タイプのビジネスアプリケーションにより使用されるべき全てのサンプルに対して、「表示ウィンドウ」のデータベースを作成する工程、を包含する、処理であり、これによって上記目的が達成される。
【0132】
一つの実施態様では、抽出に使用される上記溶媒が、研究中の上記構成成分、サンプルおよびその構成成分の、極性、親水性および疎水性に基づいて選択される。
【0133】
一つの実施態様では、上記使用されるHPLC装置が、フォトダイオードアレイ検出器を備える市販のHPLC装置の任意のものから選択され、好ましくは、グラジエントまたは三成分系のポンプを有する。
【0134】
一つの実施態様では、特定のpHの水性溶媒および非水性溶媒の移動相の極性が、非水性溶媒とともに、水または既知のpHの緩衝液のような水性溶液を0%から100%に、またはその逆に、この移動相の比率を変動させることによって制御される。
【0135】
一つの実施態様では、Rainbowと呼ばれる新規のソフトウェアを使用して、3−Dおよび等高線クロマトグラムを分析すると、この分析が、X軸が保持時間であり、そしてY軸が波長であるクロマトグラムを与える。
【0136】
一つの実施態様では、新規のソフトウェアを使用して、3−Dおよび等高線クロマトグラムを分析すると、この分析が、ドーシャの乱れが定量的に、百分率比で示されたデータを与える。
【0137】
一つの実施態様では、単一の溶媒エタノールが、上記構成成分の抽出のために使用され;同一の分析条件および器具パラメータを全てのサンプルについて使用して、治療の一般化がもたらされ;これによって治療の標準化が達成される。
【0138】
一つの実施態様では、使用される上記ソフトウェアがRainbowと呼ばれ、そして以下の特徴を有する:(i)クロマトグラフフィンガープリント画像を、.BMP、.JPEG、.TIF、.GIFなどの異なるフォーマット(拡張子)で、ファイルフォルダから開き、そしてこの画像内に存在する異なる色について、単一のピクセル感度を用いて、この画像を分析する機能を有する、ソフトウェア;(ii)このピクセルの情報を、以下:1.X座標スケール(0〜(分、時間スケール))およびY座標スケール(200〜800nm)を有するグラフ、および2.各ピーク(自動および手動)の個々の値を、このグラフの隣の2つの別個の欄に有する、パイ図表、の形態で表示する機能を有する、ソフトウェア;(iii)分析の後に生成される全てのデータを、PRINTアイコンを使用して印刷する機能を有する、ソフトウェア;(iv)印刷のためのページ設定を、PAGE SETUPアイコンを使用して変更する機能を有する、ソフトウェア;(v)これら画像および分析の一部を、RESIZEアイコンを使用して選択する機能を有する、ソフトウェア;(vi)異なる画像についての多数の画像分析ウィンドウを開き、状態をWINDOWSアイコンに表示するための機能を有する、ソフトウェア;(vii)この画像を、20分間隔の3つのゾーンに、ZONEアイコンを使用して分割する機能を有する、ソフトウェア;(viii)選択した画像を、INVERTアイコンを使用して反転させる機能を有する、ソフトウェア;(ix)EDITORアイコンを使用して、Notepad、Word padおよびMS Wordにわたって切り換える機能を有する、ソフトウェア;(x)HELPアイコンを使用して、このソフトウェアの様々な特徴に関する操作情報の機能を有する、ソフトウェア;および(xi)作成したデータを、SAVE ASアイコンを使用して、.JEPGファイルフォーマットなどで保存する機能を有する、ソフトウェア。
【0139】
本発明の方法は、植物、動物、または天然に得られる材料、あるいは人工の材料に由来の、医薬として使用される有機分子および有機金属分子の、クロマトグラフフィンガープリント、化学的および治療的標準化、およびバーコード化の、計算方法であって、この方法は、以下:a)医薬を選択し、そして構成成分を抽出する工程;b)これら構成成分を個々の構成成分に分離し、3−Dおよび等高線クロマトグラムを作成し、そしてフィンガープリントに変換する、工程;c)開発したソフトウェアを使用して、このフィンガープリントを分析する工程;およびd)データを解析する工程、を包含する方法であって、これにより上記目的が達成される。
【0140】
一つの実施態様では、上記方法が研究中の上記医薬中に存在する構成成分の化学的分析を提供し、そしてこの構成成分の共役特性および極性が、上記新規に開発したソフトウェアを使用して、この医薬の伝統的な概念に従って、治療効力を示す。
【0141】
一つの実施態様では、上記方法が、薬草医薬のクロマトグラフフィンガープリントの新規な概念を提供し、この新規な概念が、構成成分の治療的効力とともに、使用中の上記医薬に存在する化合物の実際のプロファイルの迅速な同定に有用である。
【0142】
一つの実施態様では、薬草医薬および処方物の等高線3−Dクロマトグラムを使用して、この薬草医薬および処方物の新規なクロマトグラフフィンガープリントが提唱され、そしてこのクロマトグラフフィンガープリントが、高圧液体クロマトグラフのフォトダイオードアレイ検出器(PDA)によって生じ、そしてこの薬草医薬に存在する構成成分のスペクトル特性のデータを、類似の実験分析条件下における極性の特定の順で表現する。
【0143】
一つの実施態様では、上記方法が、上記化合物のUV−可視スペクトルを提供し、この分子の共役特性および極性を表示し、そしてこの分子の個々の構成成分の濃度を、この分子の極性とともに表示する。
【0144】
一つの実施態様では、上記方法が、単一の画像「The Chromatographic Fingerprint」に示される全ての構成成分のUV−可視スペクトルを提供し、上記フィンガープリントが、研究中の医薬のアッセイおよび迅速な同定のために、薬草医薬または処方物に存在する構成成分の青写真となる。
【0145】
一つの実施態様では、上記方法が、同一の溶媒であるエチルアルコールを用いる抽出、同一の稼動時間である0〜60分、同一の移動相である、5.5〜7.5の範囲のpHを有するリン酸緩衝液を伴うアセトニトリル、およびフィンガープリントのための200〜800nmの同一のUV−可視範囲のような標準分析パラメータ、ならびに化学的および治療的標準化により特徴付けられる。
【0146】
一つの実施態様では、フィンガープリントが、粗悪品の食物および薬物のサンプル、代用された食物および薬物のサンプル、偽の食物および薬物のサンプル、ならびに市販の食物および薬物のサンプルを研究し、純粋および不純を見分けるために使用される。
【0147】
一つの実施態様では、フィンガープリント法が、アロパシー、アーユルヴェーダ、ホメオパシー、シッダ、ユナミ、中国、チベット、漢方(日本)の医薬の処理の、標準化、品質管理活動および治療標準化の目的で、この医薬に存在する化学的構成成分を同定するために使用される。
【0148】
一つの実施態様では、フィンガープリント法が、天然に存在するサンプルにおける様々なエコロジー的要因、地質学的要因、遺伝子的変化および(植物においては)表現型変化に起因する化学的構成成分の変動の研究のため、ならびにこれらにおける化学的構成成分の同定および標準化のために、使用される。
【0149】
一つの実施態様では、フィンガープリントが、合成により調製されたサンプルにおける化学的構成成分の研究のため、ならびにこのサンプルにおけるこの化学的構成成分を、一体どれが適用可能であるかの化学的および治療的標準化のために、同定および標準化するために使用される。
【0150】
一つの実施態様では、フィンガープリントが、単一の医薬サンプルの薬草製品の化学的構成成分の研究のため、ならびに化学的および治療的標準化のためのこの単一の医薬サンプルの化学的構成成分の同定のために使用される。
【0151】
一つの実施態様では、フィンガープリントが、処方された医薬サンプルの薬草製品の化学的構成成分の研究のため、ならびに化学的および治療的標準化のためのこれらの化学的構成成分の同定のために使用される。
【0152】
一つの実施態様では、フィンガープリントが、生物学的サンプルにおける化学的構成成分の変動の研究のため、ならびにこのサンプルにおけるこの化学的構成成分の同定および標準化のために使用される。
【0153】
一つの実施態様では、フィンガープリントが、単体および処方された食物および医薬サンプルの、異なる銘柄の製品の化学的構成成分の変動の研究のため、ならびに化学的および治療的標準化のためにこれらの化学的構成成分を同定するために、使用される。
【0154】
一つの実施態様では、多数のサンプルのデータベースの準備が、特定の疾患または治療分類に関する群として分類された、特定の群の植物の治療効力の多数の一般化を与える。
【0155】
一つの実施態様では、医薬のフィンガープリントが、医薬の構成成分の、3−Dおよび等高線クロマトグラムからの極性および共役に基づいたカテゴリー化および定量を容易にし、そしてこの医薬がどの気質に対して作用するか(乱すか)の治療効力を評価する。
【0156】
一つの実施態様では、フィンガープリントが、上記クロマトグラフフィンガープリントに与えられる、共役特性および極性特性を使用して、医薬および気質の治療的標準化の使用のための色のような、この医薬の物理化学的特性の、理解および標準化を可能とする。
【0157】
一つの実施態様では、上記フィンガープリント法が、上記クロマトグラフフィンガープリントに示される共役特性および極性特性を使用して、治療的標準化に使用される、酸味、塩辛さ、辛味、苦味、渋味(アーユルヴェーダに記載のアムラ(Amla)、ラバナ(Lavana)、カツ(Katu)、ティクタ(Tikta)、カシャヤ(Kashaya))のような味(ラサ(Rasa))のような、この医薬の物理化学的特性の理解および標準化を可能とする。
【0158】
一つの実施態様では、上記フィンガープリント法が、上記クロマトグラフフィンガープリントに示される、個々の構成成分および医薬全体の、共役特性および極性特性を使用して、治療的標準化に使用される、特性、効力、代謝産物、分子のキラリティのような特異性の特性(グナ(Guna)、ウェーリャヴィパカ(Veerya Vipaka)、プラバヴァ(Prabhava))のような、この医薬の物理化学的特性の理解および標準化を可能とする。
【0159】
一つの実施態様では、上記フィンガープリント法が、クロマトグラフフィンガープリントに示される医薬の共役特性および極性特性を使用して、治療的標準化に使用される、冷たい、熱い、作用が遅い、作用が鋭い、重い、軽い、柔らかく潤滑されて柔軟な、乾燥した(アーユルヴェーダに記載のシェータ(Sheeta)、ウシュナ(Ushna)、マンダ(Manda)、テークシュナ(Teekshna)、グル(Guru)、ラグー(Laghu)、スニグダ(Snigdha)、ロークシャ(Rooksha))などの、この医薬の物理化学的特性(グナ)の理解および標準化を可能とする。
【0160】
本発明のプロセッサは、成分の3Dクロマトグラムおよび色等高線画像の、ソフトウェアベースのデータプロセッサであって、このプロセッサは電算手段を備え、そして以下が可能である:(i)この色等高線画像を、経時的に溶出した様々な成分の濃度、および保持時間に基づく極性を示す、様々な色の選択に基づいて、(リリースノートに記載の注釈、寿命、処理を用いて)分析する、(色を抽出する)分析器;(ii)医薬の画像の全ての三次元特性を使用して、この医薬の3Dクロマトグラムを分析する、分析器;(iii)経時的に溶出した分子の共役特性に関連する様々な保持時間においてピークを有するクロマトグラムを、時間と共に、特定の極性の順に作成する手段;(iv)この分子における化合物を、この画像中の様々な構成成分のUV−可視吸収特性によって同定する、同定器;(v)研究中のこの医薬に存在する様々な構成成分の、報告された生物学的治療活性を、この分子の極性および共役特性に基づいて、このフィンガープリントをX軸およびY軸上の治療ゾーンに分割することによって、相関させる手段;(vi)提唱されるこのソフトウェアにより提供されるこの画像の座標、すなわち、保持時間に関するX、波長に関するY、赤色ピクセルの数に関するR、緑色ピクセルの数に関するG、および青色ピクセルの数に関するB、を使用して、選択したピークに関するバーコードを作成する手段;(vii)企業資源プラニング(ERP)アプリケーションおよび顧客資源管理(CRM)アプリケーションのような全ての種類のデータベースの利用を容易にする、このサンプルに関するフィンガープリントおよびバーコードのデータベースを作成する手段;および(viii)企業資源プラニング(ERP)アプリケーションおよび顧客関係管理(CRM)タイプのビジネスアプリケーションにより使用されるべき全てのサンプルに対して、「表示ウィンドウ」のデータベースを作成する手段、を有する、プロセッサであり、これによって上記目的が達成される。
【0161】
一つの実施態様では、抽出に使用される溶媒が、研究中の構成成分、サンプル、およびこのサンプルの構成成分の、極性、親水性、および疎水性に基づいて選択される。
【0162】
一つの実施態様では、使用されるHPLC装置が、市販のHPLC装置の任意のものから選択され、フォトダイオードアレイ検出器を備え、好ましくはグラジエントまたは三成分系のポンプを含む。
【0163】
一つの実施態様では、非水性溶媒および特定のpHの水性溶媒の移動相の極性が、非水性溶媒とともに、水または既知のpHの緩衝液のような水性溶液を0%から100%に、またはその逆に、この移動相の比率を変動させることによって制御される。
【0164】
一つの実施態様では、「Rainbow」と呼ばれる新規のソフトウェアを使用して、3−Dおよび等高線クロマトグラムを分析すると、X軸およびY軸に保持時間および波長を有するクロマトグラムを与える。
【0165】
一つの実施態様では、新規のソフトウェアを使用して、3−Dおよび等高線クロマトグラムを分析すると、ドーシャの乱れを定量的に、百分率比で指示するデータを与える。
【0166】
一つの実施態様では、単一の溶媒エタノールが、上記構成成分の抽出に使用され、同一の分析条件および機器パラメータを、全てのサンプルについて使用して治療的一般化をもたらし、これによって、治療的標準化が達成される。
【0167】
一つの実施態様のプロセッサは、上記ソフトウェアRainbowが、以下の特徴を有する:(a)「Rainbow」と名付けられた、ソフトウェア;(b)クロマトグラフフィンガープリント画像を、.BMP、.JPEG、.TIF、.GIFなどの異なるフォーマット(拡張子)で、ファイルフォルダから開き、そしてこの画像内に存在する異なる色について、単一のピクセル感度を用いて、この画像を分析する機能を有する、ソフトウェア;(c)このピクセルの情報を、以下:1.X座標スケール(0〜(分、時間スケール))およびY座標スケール(200〜800nm)を有するグラフ、および2.各ピーク(自動および手動)の個々の値を、このグラフの隣の2つの別個の欄に有する、パイ図表、の形態で表示する機能を有する、ソフトウェア;(d)分析の後に生成する全てのデータを、PRINTアイコンを使用して印刷する機能を有する、ソフトウェア;(e)印刷のためのページ設定を、PAGE SETUPアイコンを使用して変更する機能を有する、ソフトウェア;(f)該画像および分析の一部を、RESIZEアイコンを使用して選択する機能を有する、ソフトウェア;(g)異なる画像についての多数の画像分析ウィンドウを開き、状態をWINDOWSアイコンに表示するための機能を有する、ソフトウェア;(h)この画像を、20分間隔の3つのゾーンに、ZONEアイコンを使用して分割する機能を有する、ソフトウェア;(i)選択した画像を、INVERTアイコンを使用して反転させる機能を有する、ソフトウェア;(j)EDITORアイコンを使用して、Notepad、Word padおよびMS Wordにわたって切り換える機能を有する、ソフトウェア;(k)HELPアイコンを使用して、このソフトウェアの様々な特徴に関する操作情報の機能を有する、ソフトウェア;および(l)生じたデータを、SAVE ASアイコンを使用して、.JEPGファイルフォーマットなどで保存する機能を有する、ソフトウェア。
【0168】
本発明はさらに、化学的構成成分の同定の基礎となる、化学物質の等高線および3−Dクロマトグラムのフィンガープリントの使用に関し、これによって上記目的が達成される。
【0169】
本発明は、クロマトグラフィーフィンガープリント化技術を使用する、植物または動物の抽出物、天然供給源または合成供給源から決定的特質(principle)を検出および同定するための方法に関する。この方法は、
i)適切な溶媒を使用して有機または有機金属の分子を抽出する工程;
ii)高圧液体クロマトグラフィー技術を使用して、工程i)で得られた抽出物を分離分析に供する工程;
iii)pHおよび極性に基いて溶出される成分の等高線および3Dクロマトグラムを作成する工程;
iv)得られた3Dおよび等高線クロマトグラムをカラー画像に変換し、組み込まれたソフトウエアを使用することによって、その画像のすべての3次元特性を示す座標を使用してそのカラー画像を個々の色について分析する工程;
v)時間と共に、溶出する種々の構成成分の濃度を示す工程;
vi)分析された色に基いて、分子の共役特性と共に種々の保持時間にピークを有するクロマトグラムを作成する工程;
vii)画像における種々の構成成分のUV−Vis吸収特性により成分中の化合物を同定する工程;
viii)溶出した化合物を、極性特性および共役特性に基いて、極性、中度極性、および、より極性でないかまたは非極性として同定、決定および分類する工程;
ix)X軸を保持時間、Y軸を波長、Rを赤色ピクセルの数、Gを緑色ピクセルの数、そしてBを青色ピクセルの数として使用して、選択されたピークについて、バーコードを作成する工程;および
x)フィンガープリントおよびバーコードのデータベースを作成し、そしてサンプル中のそれぞれの化合物を同定する工程
を包含する。
【0170】
【好ましい実施態様の詳細な説明】
したがって、本発明の方法の新規な基本は、フィンガープリント化の新規な方法として、3Dおよび等高線クロマトグラフに示された化学構成成分のスペクトル特性を提示することである。本方法により作成されるクロマトグラムは、医薬中に存在する、その医薬の治療効力を与える個々の分子の共役特性および極性特性を提供する。
【0171】
分子において、その分子のUV−可視吸収能力は分子の構造に依存する。二重結合または三重結合が分子中あるいは構造中に存在する場合、それは共役されていると呼ばれる。分子は、より多く共役されればされるほど、化学的にも生物学的にも活性である。したがって、分子は、より多く共役されればされるほど、治療上活性である。したがって、共役特性の測定は、医薬品の治療効力を示す。したがって、治療標準化のための共役特性の使用が、本発明の新規性である。
【0172】
単一波長での医薬の分析について活性成分(これは多くの薬草医薬において未知である)のみを分析するために使用される方法とは異なり、従来の医薬のフィンガープリント化および標準化(化学的および治療上)に大抵有用な薬草医薬および処方物の品質管理のための新規な方法が提案される。これにより、その化合物の物理特性および化学特性(例えば、UV−可視吸収特性および極性特性)と共に、伝統的医薬に存在する化学構成成分の総合的なプロフィールが与えられる。この方法の最初の部分では、医薬のフィンガープリントの画像が作成される。しかし、画像は分析データにはなり得ないので、分析クロマトグラフィーリポートの形式で成分の定性的および定量的データを与えるためのコンピュータに基く方法が開発される。このことは、本発明の方法の新規性として提唱される。
【0173】
任意の分子の反応性は、その分子上の求電子部位および求核部位と共に分子中に存在する二重結合および三重結合の数に依存する。電子を供与する部位および電子を受容する部位は、分子の総電荷の差を創出する。このことが分子を極性にする。したがって、分子の極性は、別の分子と電子を供与または受容するその分子の能力ついての情報を提供する。これが分子の活性を制御する。したがって、分子の極性の情報は、その分子の反応性を物語る。本発明の方法において、この方法によって提供されるクロマトグラムは、フィンガープリントにおける、医薬中に存在する構成成分の共役特性および極性特性を与える。したがって、本方法は、医薬の共役特性および極性特性を使用してその医薬の治療効力を知るための医薬の標準化に使用される。
【0174】
上記のように、化合物のUV−可視スペクトルおよび極性は、その化合物の共役特性および極性特性を示し、したがってその医薬の化学特性/医学特性を示す。単一の像(picture;ここで提案されるような「フィンガープリント」)におけるすべての構成成分のこのスペクトルプロフィールは、薬草医薬および処方物に存在する構成成分の青写真となる。これは、ピークが、その構成成分の定量と共に単一波長で取られた従来のクロマトグラム中とは異なり、構成成分のUV−VIS特性または共役特性および極性特性を表現するので、現存する方法より薬草医薬の同定および標準化の優れた方法になる。
【0175】
伝統的な標準化法において記載されるように、医薬の色は、その治療効力を知りそして標準化するために使用された。分子の色は、照射のUV−可視範囲の照射の吸収特性によって理解される。特定の波長の吸収は、構造、官能基、共役、および不飽和の程度に依存する。分子がより多く共役されればされるほど、吸収波長は長くなる。したがって、任意の分子のUV−可視吸収が、構成成分の定性的および定量的特性において広く使用される。種々の医薬の色および治療効力は、古文書に見られる。
【0176】
結局、分子の色は、その分子の特定の化学的性質に起因する。分子の色が研究される場合、化学特性もまた理解され得る。大昔、炎の色は、金属および関連生成物の品質管理に使用された。これには基本的な分光光度の原理が含まれる。したがって、電磁放射の相互作用の研究および理解は、医薬の化学的性質、したがって治療効力を研究するために有用である。同じ原理は、本発明のフィンガープリント化および標準化の分光光度法において使用された。本発明の方法の主要な新規性には、装置およびソフトウエアに基くプログラムを使用して、「単一のまたは処方された医薬の治療効力(伝統的な意味での)を理解するために、波長(共役)および保持時間(極性)のスケールに基いて、フィンガープリントを異なる治療域へ分割すること」が含まれる。
【0177】
開発されたコンピュータに基くソフトウエアを使用して、画像中に与えられた分子の選択されたピークについてバーコードが作成される。Xが保持時間であり、Yが等高線クロマトグラムにおける波長および3Dクロマトグラムにおける吸光度である場合、構成成分の最高濃度を示す赤色R、構成成分のより低い濃度を示す緑色G、および構成成分のなおより低い濃度を示す青色Bは、本発明のソフトウエアによって提供される座標であり、これらの座標が任意の市販の再販売可能なバーコーディングソフトウエアに入れられ、このバーコーディングソフトウエアは、単一の構成成分または多くの構成成分についてバーコードを作成する本ソフトウエアに付加される。フィンガープリントの画像は、それに付属する表示ウィンドウ上で見られる。これは、自動販売機の電子の眼がバーコードを読み取る場合にはいつでも表示される。このことは、画像(フィンガープリント)およびバーコードを、工業製品または国について占有させる。このことは、本発明の方法の別の新規性として特許請求される。
【0178】
カラムの極性が固定され、そして移動相の極性が、逆相カラムにおいて、増加順または減少順で一定に変化する場合、サンプル中に存在する構成成分は、最初に高極性の構成成分が、次に中間の極性の構成成分が、続いて非極性の構成成分が溶出するという順序で溶出する。極性の増加順または減少順での構成成分の溶出において、いずれの極性の構成成分もカラムから溶出されず残らないで全溶出が達成されるように注意を払う。順相カラムの場合での極性および溶出の順序および特性は、逆相カラムの場合と同様に(しかし、逆に)適用可能である。順相カラムでは、非極性構成成分が最初に溶出し、極性の構成成分が、溶出に使用される移動相の極性の順序に基いて続く。
【0179】
したがって、化学構成成分が極性の増加順または減少順に配置されている、開発されたフィンガープリントは、医薬についての治療普遍化をもたらすことの手助けとなる。これが提案する方法の別の新規性である。
【0180】
分析後に現像した等高線クロマトグラムの画像は、XおよびY軸の3つのゾーンに分割される。移動相組成物の極性を使用して構成成分の溶出を制御する場合、共役特性(放射の特定波長の吸収)をY軸にとり、そして極性をX軸にとる。ここで、文献で報告されるように、Y軸は、波長に基づく治療効果(色)毎に目盛りが付けられる。全体の画像は、6つのチャンバに分割され、ここで、化学構成成分は特定の共役特性および極性特性を有する。次に、これは、チャンバにおいて、構成成分の治療効果に比例する。従って、医薬が特定波長の吸収を表す色に基づいてフィンガープリントされ、そして特定の極性を有する場合、このゾーン内の色の合計は、そのゾーンの中に存在する構成成分の治療効果について計算され、そして解明される。従って、全体的な治療的標準化および化学的標準化は、この方法を使用して達成される。
【0181】
大抵、サンプルの溶出を高い極性の移動相から低い極性の移動相まで実施した。従って、このフィンガープリントにおいて、第一ゾーン(ゾーン1)に存在する構成成分は、性質上、高い極性を有する。同一のパターンが他のゾーンにもあてはまり、中程度の極性の溶出構成成分は、中程度の極性ゾーン(ゾーン2)に、そして、低い極性または非極性の溶出構成成分は、非極性ゾーン(ゾーン3)に存在する。このパターンは、順相カラムが使用される場合、上記のようなカラムの溶出特性に起因して逆転する。
【0182】
高い極性の分子の殆どは、化学的に高い反応性を有し、従って、生物学的である。高い極性の分子が、消化系の第一部分である口に入ると、それらは、直ちに、生体系およびそこに存在する酵素に作用し始める。次いで、構成成分は、胃および腸に入り、ここで、これらの構成成分は、この部分に存在する消化液および消化酵素による種々の変化(同化後の効果(アーユルヴェーダにおけるヴィパカ))を受ける。吸収過程において、このとき、高い反応性(高い極性)の分子は、直ちに、生体系と相互作用し始め、その治療特性を示す。これは、アーユルヴェーダ(人体の腸部分は、ピッタゾーンとして分類され、ここで、高い極性の分子は、主要な役割を演じている)と比較される。機構を引き起こす熱は、疾患およびそれに関連した生物学的機構において重要な役割を演じる。このことは、間接的に、高い反応性の、高い極性の分子を支持する。吸収後、すっかり吸収した構成成分を伴う血液は、それらを心臓およびその関連部分に運搬する。次いで血液は、身体の種々の部分に送達される。アーユルヴェーダにおいて、上半身はカファゾーンと定義され、ここで、冷却機構は、重要な役割を演じる。従って、中程度の極性を有する分子は、このゾーンに関連した機構において、重要な役割を演じる。
【0183】
低い極性の構成成分および非極性の構成成分は、輸血によってのみ人体内に入ることが可能である。従って、身体器官(ここで、化学構成成分のアベイラビリティーの機構は、血液によってのみである)は、極性の最も新しいカテゴリーになりつつある。非極性オイル、脂肪、ならびにそのような他の分子および人体内の機構は、ヴァータ(Vata)障害として分類され、全てのこのような疾患は、同じタイプの物質を使用して治療される。
【0184】
低い極性および非極性の構成成分は、フィンガープリントの最後のゾーンで溶出される。従って、このゾーン(ゾーン3)は、ヴァータゾーンとみなされる。従って、分子の基本的な気質(basic humor)は、それらの極性に基づいて識別され得、これは、これが作用するのはどの障害(ドーシャ)であるのかを知ることを容易にする。従って、本発明の方法は、医薬の治療的標準化に有用である。
【0185】
従って、ゾーン1 ピッタゾーン、ゾーン2 カファゾーン、ゾーン3 ヴァータゾーンに存在する全構成成分は、各障害に対する医薬の効力の比を表すパイ図表の形態で提示される。従って、50:20:30のオーダーで構成成分を含む医薬は、50%:20%:30%のオーダーのトリドーシャハラ(tridoshahara)の医薬となる。従って、治療効果は、定量的に標準化される。他のドーシャの任意の1つまたは2つの増加または減少は、他の医薬を添加することによって医薬を処方することで実施され、そして特定の個体を治療するため必要とされる、適切な処方物を調製する。
【0186】
従って、フィンガープリントは、共役、吸光度および極性のスケールを有するので、3−Dクロマトグラムは、医薬の治療効果についての情報を与える。上記画像のその三次元特性を全て使用してそれを分析することは、医薬の3−Dクロマトグラムの定量化を実施する。例えば、3−Dクロマトグラムが「フード付きキャップ」としてみなされる場合、種々の定性的および定量的特性を有する別のサンプルとの、全キャップの三次元的な一致、それが一致する程度は、定性的および定量的な分析報告として示される。ここで、キャップのフードは、特定波長における分子のピークと比較される。これより多い数のサンプルは、多くのフードを有するキャップを好む。従って、三次元座標の一致は、簡単な比較および分析の方法を提供する。それが一致する座標は、定性的なデータを与え、そしてそれが一致する程度は、研究中のサンプル理解の定量的なデータを与える。これは、この目的のために準備された特別なソフトウェアによって可能となる。これは、品質管理の究極の方法となる。これは、本発明の方法のもう1つの新規性である。
【0187】
本発明はまた、3Dクロマトグラムのデータプロセッサに基づくソフトウェア、および構成成分のカラー等高線画像に関し、このプロセッサはコンピュータ計算手段を備え、そして以下のa〜hを含み得る:
a.様々な色(リリースノート、ライフサイクル、プロセッシングにおいて言及された標準を伴う)の選択に基づくカラー等高線画像(時間と共に溶出された種々の構成成分の濃度、および保持時間に基づく極性を表す)を解析するための解析器(色を抽出する);
b.上記画像の3次元特性を全て使用して、医薬の3−Dクロマトグラムを解析するための解析器;
c.極性による特定の順序で時間と共に溶出された分子の共役特性に従って、様々な保持時間においてピークを有するクロマトグラムを生成するための手段;
d.画像において、種々の構成成分が有するUV−可視吸収特性によって、上記分子の化合物を識別するための識別子(identifier);
e.フィンガープリントをX軸およびY軸の治療ゾーンに分割することによって、分子の極性および共役特性に基づく研究中の医薬に存在する様々な構成成分の、報告された生物学的、治療的活性を相関するための手段;
f.上記画像座標を使用して、選択されたピーク(単数または複数)に関するバーコードを生成するための手段(すなわち、X=保持時間、Y=波長、R=赤色ピクセル数、G=緑色ピクセル数およびB=青色ピクセル数であって、これらは提唱されたソフトウェアによって提供される);
g.サンプル用のフィンガープリントおよびバーコードのデータベースを生成するための手段であり、企業資源プランニング(ERP)および顧客関係管理(CRM)アプリケーションなどの、全種類のデータベースユーティリティーを促進するための、手段;ならびに
h.ビジネスアプリケーションの、ENTERPRISE RESOURCE PLANNING(ERP)およびCUSTOMER RELATIONSHIP MANAGEMENT(CRM)タイプによって使用される全てのサンプルに関する「表示ウィンドウ」のデータベースを生成するための手段。
【0188】
(本明細書中に使用される略語)
1.ERP:企業資源プランニング(Enterprise Resource
Planning)。
2.CRM:顧客関係管理(Customer Relationship Management)。
3.UV−可視:200nm〜800nmの範囲の電磁気放射。
4.有機分子:その構造内に、基本元素であるC、H、N、O、Sを有する分子5.有機金属分子:その構造内に、基本元素であるC、H、N、O、Sとともに金属を有する分子。
6.等高線クロマトグラム:フォトダイオードアレイ検出器(Photo Diode Array detector)(200nm〜800nmの範囲の電磁気放射を使用してサンプルをスキャンする)から生成されるデータで表示される、クロマトグラムの一種。このように生成したクロマトグラムは、X軸に保持時間、Y軸に吸光度の範囲(nm)を提供する。種々の色は、個々の構成成分の異なる濃度を示すために使用される。
7.3−Dクロマトグラム:これは、また、上記で与えられる機器と同一セットの機器を使用して生成される。これは、混合物からの分離後の各成分のUV−可視スペクトルを提供する際により有益である。これは、スペクトルを使用する、構成成分の同定に役立つ。
8.アーユルヴェーダ:医学および健康の戒律についてまとめられた科学を例示する、インド人の哲人により書かれた、インド哲学である。
9.オシャディシュクタ(Oshadisukta):医学に使用される医薬の特性を詳細に説明するリグヴェーダ(Rigveda)における挿話。
10.ラサ、グナ、ヴェエルヤ、ヴィパカ、およびプラブハヴァ:インド系医学に使用される医薬の効力を理解するために使用される、医薬および物質の様々な物理化学的特性。
11.ロカプルシャサマンニャ(Lokapurusha Samanya):自然の均等性の法(Law of Uniformity of Nature)
12.トリドーシャ:人体を研究する場合に用いる、3つの気質(すなわち、インド系医学に使用される、ピッタ、カファおよびヴァータ)。
13.プラクリティ−プルシャ(Prakriti−Purusha):プラクリティは、インド系医学に使用される、母なる自然(Mother nature)(女性)に例えられ、そしてプルシャは(男性)に例えられる。
14.ピッタ:インド系医学に使用される用語であって、これは、消化および人体において一般的な化学的機能(すなわち、ラサキリヤ(rasa kriya))を付与する疾患または性格を付与するために、インド系医学における体内の上記気質のうちの1つに関する。
15.カファ:インド系医学に使用される用語であって、これは、人体において、形態、安定性および粘着力を提供する因子、ならびに潤滑因子を付与する、疾患または性格を付与するために、インド系医学における身体の上記気質のうちの1つに関する。
16.ヴァータ:インド系医学に使用される用語であって、これは、人体において、精神学的活性、内分泌学的活性、および神経の活性を付与する、疾患または性格を与えるために、インド系医学における身体の上記気質のうちの1つに関する。
17.地質学的因子(Geological factor):地球の構成要素に関する土壌の性質および地下水などにおける地球的変動。
18.生態学的因子(Ecological factor):熱帯領域、季節風状態および温度における地球的変動。
19.感覚刺激性の方法:ヒトの感覚器官を使用して以下のような医薬の特性を同定する方法:1.味覚(酸味(アムラ)、塩味(ラヴァナ)、辛味(カツ)、苦味(チクタ)、渋味(カシャヤ)など)2.色覚、3.嗅覚および4.触覚など。
20.味覚(ラサの物理化学的特性):視覚的に見受けられる特性(色、大きさ)、および感じられる特性(触覚)、ならびに全ての物理的特性(味覚などの特性、ならびに医薬中に存在する各構成成分の化学に関連する薬用の特性)。
21.医薬を以下のような特性を使用して標準化した:味覚(ラサ)、品質(グナ)、効力(ヴィルヤ(Virya))、同化後の状態および構成成分の効果(ヴィパカ)ならびに特別な作用(プラブハーヴェ(Prabhave))。
22.サプタダハツ(Saptadhatus):インド系医学において使用される7つの元素(人体に存在する、ラサ(体液)、ラクタ(血液)、マンサ(Mamsa)(筋肉)、マージャ(Majja)(骨髄)、アスティ(Asthi)(骨格系)、メダス(Medas)(脂肪)、およびシュクラ(Shukra)(再現性)の構成成分)
23.パンチブタス(Panchbhutas):インド系医学に使用される、5つの天然元素(世界に存在するプリティビ(Prithivi)(地)、エイプ(Ap)(水)、テジャ(Teja)(火)、ヴァーユ(Vayu)(空)およびアカシャ(Akasha)(宇宙))。
24.ナディサストラ(Nadisastra):ヒトの脈拍を研究することによって人体の健康状態を説明するインド系医学に使用される科学。
25.インド系医学において、疾患の原因となる因子は、アガンタバーハ(偶然)、サリラー(生まれながらの身体)、マナサー(Manasah)(生まれながらの心)、およびスワブハビカー(当然)として説明される。
26.疾患は、インド系医学によると3つのクラスに分類された。3つのクラスとは、治療可能(サーディヤ)、軽減可能または管理可能(ヤピヤ)、治療不可能(Asadhya)である。
27.共役特性:分子が、交互の単結合と二重結合、ならびに電子供与特性および受容特性を有する場合を共役という。これは分子のUV−可視スペクトルにおいて観測される。電磁放射による、分子のσおよびπ電子の励起に関するエネルギー吸収に基づいて、分子は放射の特定波長を吸収する。分子の最大吸光度は、従って、研究中の分子の共役特性を示す。
28.極性特性:分子がその電気化学的特性において差異を有する場合、これを極性という。これは、電子供与性(求核性)または電子受容性(求電子性)の部分もしくは官能基を伴って分子に結合された原子に依存する。この分子は、その分子軌道において電荷が異なる。これによって、分子が正の末端および負の末端を有するようになる。このタイプの分子を極性分子という。電荷の程度およびタイプによって、分子が性質上、極性、中程度の極性および非極性となる。
29.HPLCの勾配または三次元システム:HPLC機器は、水性溶媒または非水溶媒の比率を変えるために2つまたは3つの液体ポンプを有する。これは、要件に応じて、全体的な移動相の極性を制御するに役立つ。
【0189】
(ソフトウェアに使用される幾つかの略語)
1.JDK:Java展開キット(Java Development Kit)
2.Con:等高線クロマトグラム(Contour Chromatogram)
3.3−D:3次元クロマトグラム(3−Dimensional Chromatogram)
4.WOS:スケールなし(Without Scale)
5.X:クロマトグラムの保持時間を示す
6.Y:3−Dクロマトグラムにおける吸光度、および等高線クロマトグラムにおける波長の範囲を示す。
7.R:特定のピクセルの位置における、赤色の強度
8.G:特定のピクセルの位置における、緑色の強度
9.B:特定のピクセルの位置における、青色の強度
(実施態様)
本発明の1実施態様は、植物、動物あるいは天然物質または合成物由来の有機分子および有機金属分子の、クロマトグラフィーによるフィンガープリント化、化学的および治療的標準化ならびにバーコード化のための方法に関する。
【0190】
本発明の別の実施態様は、上記の欠点を除去する、薬草医薬および処方物のクロマトグラフィーによるフィンガープリント化のための新規方法に関する。
【0191】
本発明のさらに別の実施態様は、新たに開発されたソフトウェアを使用して、研究中の医薬に存在する構成成分ならびにそれらの共役特性(これは、この医学の伝統的な概念に従った治療的効力を与える)の完全な化学分析のための方法に関する。
【0192】
本発明のさらに別の実施態様は、医薬のクロマトグラフィーによる新規フィンガープリント化の方法に関し、この方法は、その構成成分の治療的効力に伴って使用される医薬に存在する、化合物の実際のプロフィールの迅速な同定に有用である。
【0193】
本発明のさらに別の実施態様において、薬草医薬および処方物の等高線ならびに3−Dクロマトグラムを使用して、薬草医薬および処方物のクロマトグラフィーによるフィンガープリント化の新規概念の具現化を提唱する。これらは、高圧液体クロマトグラフのフォトダイオードアレイ検出器(PDA)において現像された。これは、実験的な分析条件下で抽出された薬草医薬に存在する構成成分が有するスペクトル特性のデータを図示する。
【0194】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、放射の紫外および可視範囲(200〜800)または電磁放射の任意の範囲を吸収する分子を含有する、任意の性質を有する医薬からの抽出物のクロマトグラフによるフィンガープリント化の方法に関する。
【0195】
本発明の別の実施態様において、化合物のUV−可視スペクトルは、分子の共役特性およびそれぞれの濃度の分子の濃度を提供する。
【0196】
本発明の別の実施態様において、異なるpH値のもとで抽出される同一の医薬に関して現像されたフィンガープリントは、個体の様々なpH値での腸系における薬物放出を理解するために有用である。
【0197】
本発明のさらに別の実施態様において、全ての構成成分のUV−可視スペクトルは、単一画像の「クロマトグラフィーによるフィンガープリント(Chromatographic Finfgerprint)」において示される。
【0198】
本発明のさらに別の実施態様において、フィンガープリントは、アッセイおよび医薬品代用品の迅速な同定のために、薬草医薬品または処方物中に存在する構成成分の青写真となる。
【0199】
本発明のさらに別の実施態様において、等高線および3−Dクロマトグラムを使用するフィンガープリントは、既存の、および/または新たに形成された化学構成成分の同定のための基礎である。
【0200】
さらに別の実施態様において、化合物のUV−VISスペクトルおよび極性は、化合物の共役の性質および極性の性質を示し、従って薬品の化学的/医学的性質を示す。単一ピクチャにおける全構成成分のスペクトルのこのプロフィール(ここで提唱されるような「フィンガープリント」)は、薬草医薬品および処方物に存在する構成成分の青写真となる。これはピークがUV−VISを表す場合、現存の方法よりも、薬草医薬品を同定および標準化するより優れた方法となる。その構成成分の性質または共役の性質、ならびに極性の性質は従来のクロマトグラムとは異なり、その構成成分の定量とともに単一の波長で得られる。
【0201】
本方法のさらに他の実施態様において、「フィンガープリントを波長のスケール(共役)および保持時間(極性)に基づいた異なる治療帯に区分して、単一または処方物された医薬品の治療的有効性(従来の用語)を理解すること」は、計測機器およびソフトウェアに基づくプログラムを使用することによって実施される。
【0202】
本発明のさらに他の実施態様において、この方法を使用して、準備された大きなデータベースから、特定の疾患についてのグループとして治療的に分類される植物の特定のグループの治療的有効性の多数の一般化が与えられる。
【0203】
本発明のさらに他の実施態様において、本発明は、フィンガープリント内の選択されたピークの座標としてX,Y,R,G,Bを使用し、バーコードがバーコードソフトウェアを使用して生成され、それによりその医薬品を工業用として独占的にする。
【0204】
本発明のさらに他の実施態様において、その医薬品の3−Dクロマトグラムは、上記画像の3次元的性質全てを使用して分析される。3−Dクロマトグラムがフードを有するキャップとして考えられる場合、3次元的に全キャップを異なる定性的および定量的性質の別のサンプルとともに整合させると、それが整合する程度は、分析報告として定性的かつ定量的に提示される。ここで、キャップのフードは、特定の波長での分子のピークと比較される。より多くの数を有するサンプルは多くのフードを有するキャップを望む。従って3次元座標の整合は、比較および分析の簡単な方法を提供する。それが整合する座標は、定性データを与え、それが整合する程度は、サンプル代用品の定量的データを与える。これは、この目的のために準備された特定のソフトウェアによって可能となる。これは品質管理の究極の方法となる。
【0205】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、薬草医薬品および処方物の等高線および3−Dクロマトグラムを使用する、薬草医薬品および処方物の新規なクロマトグラフィックフィンガープリンティングを提供するための方法に関する。それらは、高圧液体クロマトグラフのフォトダイオードアレイ検出器(PDA)として開発された。これは実験的分析条件下で特定のオーダーの極性において提示される薬草医薬品中に存在する構成成分のスペクトル性質のデータを示す。
【0206】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、化合物のUV−VISを使用することに関し、分子の極性とともに分子の共役の性質、および分子の個々の濃度の濃度を提供する。
【0207】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、単一画像「クロマトグラフィックフィンガープリント」において示される全構成成分のUV−VISスペクトルを提供するための方法に関する。次いでそのフィンガープリントは、医薬品代用品のアッセイおよび迅速な同定のために、単一医薬品または処方物内に存在する構成成分の青写真となる。
【0208】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、本発明の範囲を限定するために、化学構成成分の同定のための基礎として等高線および3−Dクロマトグラムのフィンガープリントの使用に関する。
【0209】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、エチルアルコールを使用する抽出のような標準分析パラメータを有し、同じ実行時間0〜60分を維持し、pH5.5〜7.5の範囲を有するリン酸緩衝液とともに同一移動層アセトニトリルを使用し、そして同一の200〜800nmの範囲のUV−VISを使用する方法に関する。
【0210】
本発明のさらに別の実施態様において、ある方法が、サンプルの特定の治療グループのフィンガープリント化のため、全サンプルについて同一の溶媒エチルアルコールを使用する抽出のような標準分析パラメータを使用し、治療的一般化を行う。
【0211】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、粗悪な(adulterated)食品、薬物、および化学サンプルに対するフィンガープリント化の方法に関し、純粋なものと混合物を含むものとを同定する。
【0212】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、代用(substituted)食品、薬物、および化学サンプルに対するフィンガープリント化の方法に関し、純粋なものと置換されたものを同定する。
【0213】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、偽の食品、薬物、および化学サンプルに対するフィンガープリント化の方法に関し、純粋なものと置換されたものを同定する。
【0214】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、市販の食品、および薬物のサンプルに対するフィンガープリント化の方法に関し、純粋なものと置換されたものを同定する。
【0215】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、任意のタイプのサンプルにおけるの有機および有機金属構成成分についてのフィンガープリント化の方法に関し、様々な品質管理およびプロセス標準化の目的のため、そのサンプルに存在する化学構成成分を同定する。
【0216】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、品質管理、化学的、および治療標準化のため、逆症療法(Allopatic)医薬品サンプル、Ayurvedic医薬品サンプル、Homoeo医薬品サンプル、Siddha医薬品サンプル、Unani医薬品サンプル、中国の医薬品サンプル、チベットの医薬品サンプル、および漢方(日本の)医薬品サンプルについてのフィンガープリント化の方法に関する。
【0217】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、天然に存在するサンプル中の化学構成成分の変動の研究についてのフィンガープリント化の方法に関し、サンプルの化学構成成分を同定および標準化する。
【0218】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、天然に存在するサンプル中の化学構成成分の変動の研究についてのフィンガープリント化方法に関し、地質学的および生態学的因子による、サンプルの化学構成成分の変動を同定および標準化する。
【0219】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、天然に存在するサンプル中の化学構成成分の変動の研究についてのフィンガープリント化の方法に関し、遺伝子型および表現型改変因子による、サンプルの化学構成成分の変動を同定および標準化する。
【0220】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、合成的に調製されたサンプル中の化学構成成分の研究についてのフィンガープリント化方法に関し、これまで適用可能な化学的および治療的標準化のために、サンプルの化学構成成分を同定および標準化する。
【0221】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、単一および処方された医薬品サンプルの薬草医薬品中の化学構成成分の研究についてのフィンガープリント化方法に関し、化学的および治療的標準化のために、サンプルの化学構成成分を同定する。
【0222】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、生物学的サンプルの化学構成成分の変動の研究についてのフィンガープリント化方法に関し、サンプルの化学構成成分を同定および標準化する。
【0223】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、単一および処方された食品、ならびに医薬品サンプルの製品の異なるブランド内の化学構成成分の変動を研究するためのフィンガープリント化方法に関し、化学的および治療的標準化のため、そのサンプル中の化学構成成分を同定する。
【0224】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、植物の特定のグループの治療的効率について多くの一般化与え、特定の疾患または治療的分類のためにグループとして分類されるデータべースを作成する方法に関する。
【0225】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、フィンガープリント化を発展させ、3−Dおよび等高線クロマトグラムから極性および共役に基づいて医薬品の構成成分を分類および定量する方法に関する。
【0226】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、画像で与えられる分子の選択されたピークについてのバーコードを提供(ここで、X−保持時間、Y−波長、R−赤ピクセルの数、G−緑ピクセルの数、およびB−青ピクセルの数は現存のコンピュータに基づくソフトウェア(マイクロチップ、ドングルスイッチ、ロックされたハードウェアおよびソフトウェア)によって提供された座標である)し、その方法は、提示されたソフトウェア内に常駐する任意の市販の再販可能なバーコード化するソフトウェアに提供され、バーコードを生成する方法に関する。X−保持時間、Y−波長、R−赤ピクセルの数、G−緑ピクセルの数、およびB−青ピクセルの数を表示する画像のいくつかの例は、特定のピークの座標であり、特定のピークは製品特有であり、生成したバーコードは同封される。
【0227】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、全タイプのデータベースアプリケーションについて有用な発展したフィンガープリント化についてのバーコードのデータベースを作成する方法に関する。
【0228】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、フィンガープリント化が発展した全サンプルに対する表示ウィンドウを生成する方法に関する。「表示ウィンドウ」内で、3−Dおよび等高線フィンガープリントの両方、バーコード、出所の詳細(製造者または製造国)、製造日、期限満了日、報告されたドーシャ(reported dosha)、使用された個々の構成成分、それらのアッセイ、バッチ番号、ロット番号、M.R.P、および他の情報ようなサンプルの全詳細が表示される。ラベル上のバーコードが販売機に示された場合、それは、取付られた表示ウィンドウを表示する。これは全タイプの規制および市販用途において、販売/購入された医薬品の化学的および治療的信頼性を知る上で役立つ。
【0229】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、各バーコードを有する表示ウィンドウを取付ける方法に関し、データおよび情報のソースとして使用された場合はいつでも、全用途において表示ウインドウの処理を促進する。
【0230】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、各バーコードに生成され、取付けられた表示ウインドウのデータベースを作成し、データベースが作成された医薬品およびサンプルの全市販ネットワークトランザクションのための、企業資源プラニング(ENTERPRISE RESOUCE PLANNING(ERP))、および顧客関係管理(CUSTOMER RELATIONSHIP MANAGEMENT(CRM))用途に使用する。
【0231】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、バーコードのデータベース、表示ウインドウ、および特に国内外における医薬品の移動を制御するための監督機関のために要する任意の情報を作製する方法に関する。
【0232】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、クロマトグラフィックフィンガープリント化についての方法に関し、その方法は、医薬品および気質(humor)の治療的標準化のために、色のような医薬品の物理化学的性質を理解および標準化することを可能にする。
【0233】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、クロマトグラフィックフィンガープリント化についての方法に関し、その方法は、医薬品および気質の治療的標準化のために、医薬品の(食味(ラサ))、((例えば酸味(アムラ))、(塩辛さ(ラヴァナ))、(辛み(カツ))、(苦味(チクタ))、(収斂性(カシャヤ))のような物理化学的性質を理解および標準化することを可能にする。
【0234】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、クロマトグラフィックフィンガープリント化についての方法に関し、その方法は、医薬品の治療的標準化のために、医薬品の冷たい、熱い、作用が遅い、作用が鋭い、重い、軽い、軟らかい、滑らかな(Lubricated)、柔軟な(Supple)、乾燥した(Dry)(Ayurvedaに記載されるGuna’s like Sheeta,Ushna,Manda,Teekshna,Guru,Laghu,Snigdha,およびRooksha)のような医薬品の化学的性質を理解および標準化することを可能にする。
【0235】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、クロマトグラフィックフィンガープリント化についての方法に関し、その方法は、医薬品および気質の治療的標準化のために、分子のシャルロット(Charlotte)のような同化作用および特定の性質の後で効力、代謝産物形成のような医薬品の物理化学的性質を理解および標準化することを可能にする(ヴェエルヤ、ヴィパカ、およびプラブハヴァとして記載される)。
【0236】
本発明のさらに別の実施態様において、本発明は、成分の3−Dクロマトグラムおよび等高線画像のソフトウェアに基づくデータプロセッサを提供する。
【0237】
本発明の方法は、添付の表、図面、フローチャート、および実施例に関する工程において記載され、本発明の実施形態のいくつかを例示するため提供され、同時に本明細書で実現される発明の概念に関する制限として構成されるべきではない。
【0238】
(添付の表および図面の説明)
以下の実施例は、例示によって与えられ、そしてこれらは、本発明の範囲を制限すると解釈されるべきでない。
【0239】
(I.表)
1.異なる医薬において使用される、異なる哲学および種々の専門用語を示す表。
2.気質、特性、および人体の異なる部分の関係−アーユルヴェーダのアプローチを示す表。
3.中国医薬における大宇宙の観点からの区分を示す表。
4.中国医薬における小宇宙の観点からの区分を示す表。
5.5個の自然元素の関係およびそれらの関係を示す表。
6.中国医薬において使用される陰および陽の意味を示す表。
7.医薬の治療学的分類のための色の基本を示す表。
8.異なる色の異なる疾患に対する効果を示す表。
9.6個の味覚(アーユルヴェーダにおけるラサ)の特性ならびにそれらの特性および効力を示す表。
10.色の表および波長との関係。
11.人体における酸性およびアルカリ性の役割を示す表。
12.フィンガープリントおよび化学的標準化のために使用される異なる分析技術の比較を示す表。
13.いくつかの医薬のフィンガープリントを発色させるために使用されるパラメータを示す表。
14.提案される発明において報告される医薬の治療学的分類を示す表。
15.サムネイル(thumbnail)として示される医薬の表。
16.結合および極性に基づいた治療学的ゾーンへのフィンガープリントの区分を示す表。
【0240】
本発明は、添付の図面、フローチャートおよび実施例を参照して以下で詳細に説明され、これらは、本発明のいくつかの実施態様を例示するために提供され、そしてこれらは、本明細書中に具現化された発明の概念における制限として解釈されるべきではない。
【0241】
(化学的標準化方法)
よって、現在使用されている方法(単一波長で与えられるクロマトグラム)とは異なる、クロマトグラフィー標準化、フィンガープリント化およびバーコード化の新規な方法(等高線および3Dクロマトグラムを使用する)が、提案される。化学構成成分の全化学的プロフィール(その中の極性および共役のような特性)は、漢方薬および処方物などの複合医薬または任意の医薬中に存在する。さらに、生じたフィンガープリントをバーコード化することは、ERPおよびCRMアプリケーションを使用するこのような医薬を取り扱う際に、多くの商業的特性を提供する。
【0242】
TLCフィンガープリント化の現存する方法(図4)(クロマトグラフィーフィンガープリントとして使用される)は、その中に存在する構成成分のアッセイのみを示している。この方法は、共役または極性などの化学的特性を何も提供しない。HPLCによるフィンガープリント化の別の方法は、医薬の「クロマトグラフィーフィンガープリント」として示される単一波長におけるクロマトグラムを示す。この方法において、選択されたピークは、化学的に同定され、構造の評価のためのNMR、LC−MSおよびIRのような様々な別の分析技術を使用して、構造によって、選択されたピークが何であるかを同定する。そのため、それ自体の単一のクロマトグラムは、他のより費用のかかる分析装置の支持なしでこの医薬の有効性が何かを言うことは出来ない。特定の治療の目的に様々な有機および無機の医薬を処方し、調製される複合漢方薬および処方物のために、このように費用のかかる技術を使用することは、かなり非実用的である。
【0243】
任意の処方された医薬の質は、それが製造されるプロセスに依存する。これは、各々の薬学または薬剤師で異なる。漢方薬および処方物を品質管理するのに実際に必要なことは、単一医薬または処方物およびに存在する構成成分(定性的および定量的)の数、ならびに研究中の医薬の治療的有効性を提供し得る単一の分析方法である。よって、上の情報を提供しない方法は、いずれも不完全である。
【0244】
本発明の化学的標準化の方法において、これらの構成成分を、まず適切な溶媒で抽出した。この抽出液を、個々の構成成分に分離するために標準化分析条件において高圧液体クロマトグラフィーにかけた。この器具によって与えられる3−Dおよび等高線クロマトグラムを、クロマトグラフィーフィンガープリント画像に変換した。この画像を、この研究のために特別に準備される画像分析ソフトウェアを使用して分析した。出力データを、上記の標準化のために解釈する。本方法の詳細な記載は、この実験方法の記載において提供される。
【0245】
(治療的標準化の方法)
伝統的な治療的標準化は、医者の能力および知覚によって高く特異的である。このような方法の一般的なアベイラビリティーは、実際には困難である。しかし、存在する化学的なシナリオは、任意の方法または機構が、標準化されそして再現性でなければならないことを強調する。従って、化学的および治療的標準化の現在の方法において、役に立つ方法(これは、ヒトの因子を減少させる)を提案する。この方法は、機器分析技術(単一の方法における研究の下で医薬の化学的および治療的有効性について説明する)により可能となる。現代科学の最も科学的でかつ組織化された団体において、医薬の治療的効果をアッセイする知識が、個々で異なりそして非再現性であるような、個々の技術おおび能力よりむしろ合理的な正しさで説明されるべきである。本発明の方法は、伝統的な概念から逸脱することなく、同じことを認識する。
【0246】
上記で説明したように、物理化学的特性(極性および共役)によって医薬の治療的有効性を評価する場合、医薬の活性により、治療的標準化を達成することを理解する。本方法において、共役および極性の特性は、医薬の治療的有効性を評価するための考察を取り入れる。
【0247】
古代の文献において、土壌および植物の明確な分類は、物理化学的特性および治療的効果に基づいて与えられた。特定の疾患のための医薬の選択は、色、構成、匂い、および物理的形状のような指針に基づいてなされた。図8の異なる身体部分における異なる色の効果は、どの色が本目的のために使用されたのかを示す。土壌の型および薬物作用の多様性がまた、医薬を選択する際に言及された。気候の効果および薬草における有効性の効果がまた、明確に言及された。植物中の化学的構成成分は、地質学的および生態学的な可変性の因子に依存しているので、指針は、収集の場所、収集の時間(季節および日)、収集ための植物の部分、収集のための植物の年代に存在し、特別な治療的作用を必要とした。
【0248】
疾患の共通の型に使用される植物の属に基づいて、この植物を、37群に分類した(Wealth of Susrutha、K.H.Krishnamurthy,Indian Institute of Ayurveda、Coimbatore、India(Susruta Samhita sutrasthana 38起源)。従って、これらの植物は、報告された疾患における同様の治療的効果を有する構成成分を含むべきである。
【0249】
異なるクラスのフィンガープリントを研究する場合、いくつかの共通する特徴が、医薬の治療的効果について見出される。同じ有効性がまた、伝統的な文献で報告されている。言い換えれば、すなわち、実験、および報告された結果は、同じである。よって、異なる治療的効果を有する異なる医薬を研究することにより、この方法を確証した。
【0250】
図13に全ての医薬(これらは、黄色である)を示す。アーユルヴェータの古代の文献において、これらすべての医薬(全ての医薬は、ハリドラ(ターメリック)のように黄色である)を、ハリドラクラスとして分類した。フィンガープリントを研究する場合、これらの全ての医薬が、カファハラ(身体のムコジェナス(mucogeneous)構成成分に関連する疾患の無効化)として使用されることが報告されていることを見出した。よって、医薬の治療的効果に直接関係を有することが、理解される。合理的に、医薬の色および有効性は、化学的構成成分および物理化学的特性のためであることがまた、真実である。
【0251】
ルビアコルジホリア(Rubia cordifolia)、サラカインディカ(Saraca Indica)、ピクロリヒザクロー(Picrorrhiza Kurro)およびフェランタスニルリ(Phyllanthus Niruri)のような単一の医薬ならびにアロギヤヴァルドヒニ(Arogya Vardhini)およびアヴィタカラクルナ(Avipattakara Churna)のような処方物のフィンガープリントを、図14に示す。区分1に抜き出した分子は、一連の分析条件による溶出パターンに基づく極性構成成分の存在を示す。ピッタハラであると報告されている医薬のこの溶出パターンの一般的傾向により、高い極性構成成分がピッタハラとして主に作用することを確認する。
【0252】
オフィシナリスジィンジィベル(Zinziber)(処理される)、イニュララシモサ(innula racimosa)、サウセレアラッパ(Sausserea Lappa)、オシマムサンクタム(Ocimum Sanctum)、グリセルジアグラブラ(Glycerzia glabra)およびシラジット(Shilajit)のような単一の医薬のフィンガープリントが、カファハラであるとして報告される。ゾーン2で溶出される分子は、中程度の極性構成成分の存在を示す。カファハラであるとして報告される医薬のこの溶出パターンの一般的な傾向により、中程度の極性構成成分が、図15に示されるようにカファハラとして主に作用することを確認する。
【0253】
オフィシナリスアルピニア(Alpinia)、リシナスカミュニス(Ricinus communis)のような単一の医薬、サヴァルナヤガラジャグギュル(Suvarna yogaraja Guggulu)、ベリハトヴァタチンタマニ(Brihatvata chintamani)(これらは、スワルナマクシャカム(swarnamakshkam)、フタサナ(Huthasana)およびマハヨガラジャグギュル(Mahayogaraja Guggulu)を有する)のような処方物のフィンガープリントが、この図に示される。ゾーン3に溶出される分子は、一連の分析条件による溶出パターンに基づいて、非常に低極性または非極性構成成分、天然でほとんど油状であるものの存在を示す。この障害のために使用される任意の医薬は、オイル状物を含むか、または混合されることが観測された。油状型の構成成分と合わせて、このゾーンで溶出する薬草ミネラル有機金属分子はまた、ヴェータハラに見出される。ヴェータハラであるとして報告される医薬のためのこの溶出パターンの一般的傾向により、図16に示されるように、低極性または非極性構成成分が、ヴァータハラとして主に作用することを確認する。
【0254】
アザディラクタインディカ(Azadiracta indica)、クルクマロンガ(Curcuma longa)、ホロルヘアナアンチディセントリカ(Hollarrheana Antidyssentrica)、ベルベリスアリスタッタ(Berberis aristata)、プサラリアコルディホリア(Psoralia Cordifolia)およびシトルラスコロシンティス(Citrullus Colosynthis)のような単一の医薬のフィンガープリントを、この図に示す。ゾーン1および2で溶出される分子は、高い極性および中程度の極性構成成分の存在を示す。従って、中程度の極性構成成分を有するこれらの医薬は、ピッタカファハラであると見出される。このことにより、医薬の有効性が、図17に示されるように、そこに存在する構成成分の極性に立脚していることを確認する。
【0255】
トリブラステレストリアス(Tribulus Terrestrius)、モリンガオリフェラ(Moringa Olifera)およびピペルベートル(Piper Beetle)のような単一の医薬ならびにトリカツ(Trikatu)のような処方物のフィンガープリントは、図18で同様に説明されるように、天然のカファヴァータハラとして有効性を示すゾーン2およびゾーン3の構成成分の存在を示す。
【0256】
バコパモンエリ(Bacopa monneri)およびオロキシルムインディカム(Oroxylum Indicum)のような単一の医薬ならびにカンチャナラグギュル(Kanchanara Guggulu)のような処方物のフィンガープリントは、天然のピッタヴァータハラとしての有効性を示すゾーン1およびゾーン3の構成成分の存在を示す。アナダブハリラヴィ(Anadabhairavi)と呼ばれる処方物において、報告される有効性がピッタヴァータハラである場合でさえ、フィンガープリント化によってカファヴァータハラが見出される。このことは、医薬の人工的調製が、必要とされる有効性の医薬を調製することができなかったことを示す。よって、この方法は、上記図19で言及される複雑な処方物の調製のプロセスの標準化において有用であることを、同じく示す。
【0257】
アリウムセパ(Allium Cepa)、ウィティニアプビッセンス(Withinia Pubiscence)(レッドシード(Red Seeds))およびエンボリカ(Embalika)オフィシナリスのような単一の医薬ならびにマハラクシャミヴィラスラス(Mahalakshmi vilas ras)のような処方物のフィンガープリントは、全範囲の極性の分子の存在を示す3つのゾーン1、2および3全てにおいて構成成分の存在を示す。このことは、それらが、有効性によりトリドーシャハラ(Tri Dosha Hara)であることを示す。マハラクシャミヴィラスラス(Mahalakshmi vilas ras)のフィンガープリントにおいて、分子の2つの同じ型の存在は、天然の異性体のように考えられ得る。プラブハヴァ効果は、このようなタイプの異性体(ジオメトリおよびキラル)の構成成分が存在する場合に、これらの型の医薬において理解される。図20は、トリドーシャハラの全ての医薬のフィンガープリントを示す。
【0258】
カリムサリ(Kalimusali)(クルクリゴオルティオイディス(Curculigo Orchioidis))およびサフェドムサリ(Safedmusali)(アスパラガスアデスセンデンス(Asparagus Adescendens))のフィンガープリントは、異なるファミリーの2種の植物がどのように、同じ治療グループに分類されたかを示す。このフィンガープリントは、図21に示されるように、トリドーシャハラ特性を示すアッセイにおいてほとんど違いを有さない全3個のゾーンにおいて、類似の構成成分を示す。
【0259】
アーユルヴェータおよびHomoeoの両方において使用されるシトルリウスコロシンテェス(Citrullus Colosynthis)のような2個の異なる原料の単一の医薬のフィンガープリントが、提供される。フィンガープリントを観測すると、3種の極性の構成成分を含むが、より極性の数の高い分子の数が多いことが、見出される。フィンガープリントの注意深い観測において、12分での分子の存在および非存在が、両方の画像の間で唯一異なるということが観測される。第1の医薬の味覚は、第2の医薬と比較した場合により非常に苦かった。従って、医薬の有効性の測定として、味覚の使用はまた提案され、これが、図22に示されるように古代の文献で主に使用された。
【0260】
ホラッレナアンチディセントリカ(Hollarrena Antidysentrica)(国の異なる2つの場所から採取される医薬)のフィンガープリントは、化学的プロフィールにおいてかなり異なることを示した。このことは、漢方薬の化学的構成成分における地質学的、生態学的、遺伝子型、表現型および他の可変因子の影響を示す;これは、図23に示される。
【0261】
大きな違いは、一方のアンドラパラデス(Andhra Pradesh)からおよび他方のインドのカルクッタ(Calcutta)からのビートルの葉の2つのサンプルに見出した(図24)。このことにより、植物部分の化学構成成分において生態学的、遺伝子型および表現型の変動の役割を確認した。
【0262】
図25において、インドの環境領域、降水量、温度、気候を、その植物相および動物相の生態系における季節の役割を理解するために示す。季節の変動は、薬草植物(それらから生成される医薬)の化学構成成分に影響を有する。このことは、薬草植物が世界の異なる場所からいつ採取されるかにかかわらず、全世界について当てはまる。
【0263】
ハーブヘッドバス(Herbal head Bath)粉末のような化粧品として使用される2つの処方物のフィンガープリントを与える。純粋な薬草物質のフィンガープリントは、粗悪な物質と全く異なる。25〜40分で溶出される人工の界面活性剤および発泡剤が、明らかに粗悪なサンプルにおいて見出され、天然では、非常に塩基性で、石鹸のようである。これは、本発明の方法が、図26に例示されるように、伝統的な医薬の盗品と粗悪品および代替物とをチェックするための監督機関として有用であることを示す。
【0264】
2つの異なるブランドの処方物(いわゆるトリカツ)のフィンガープリントは、アッセイにおいて異なることを示す。これは、単一医薬(単数または複数)の利用が、異なる原料から処方物を調製するために使用されたからであり得る。この方法は、図27に示されるように、定性的におよび定量的に異なる範囲を示し、標準化医薬および漢方薬の抽出を調製することを容易にすることを示す。
【0265】
ターメリックのような同じ食品材料の3つの異なるブランドの単一医薬のフィンガープリントが、図28に与えられる。天然のターメリックのフィンガープリントにおいて、黄色のクルクミン分子が、20分で溶出されることが観測される。同じ分子が、一般的に全てのブランドにおいて見出される。プロフィールにおいて、市販のサンプルは異なる。なぜなら、それらは、処理された(沸騰させた)ターメリックの根茎で調製され、天然物は、処理されない(沸騰させない)根茎であるからである。
【0266】
図29〜92は、表13に与えられる全ての医薬の3−Dおよび等高線クロマトグラムに使用される様々な医薬および画像パラメータ(エレベーションおよびローテイション)のために開発されたフィンガープリントを提供する。表14において、この分析される医薬は、治療効果に基づいて分類される。提供されるソフトウェアを使用したそれぞれの医薬のフィンガープリントの分析は、治療的標準化のための本発明の方法の有用性の主張を支持する。
【0267】
このことにより、この方法が、伝統的な医薬を扱う多くの目的において有用であることを確認する。現代の医薬にとって、伝統的な用語で治療的効力を理解することがまた有用である。
【0268】
(バーコード化、統合業務用パッケージ(ERP)および顧客情報管理(CRM)の方法)
本発明の方法において、ソフトウェアによって画像を分析し、座標Xに保持時間を、Yに波長を、Rに赤色ピクセル数を、Gに緑色ピクセル数を、そしてBに青色ピクセル数を、等高線クロマトグラムのため(特に、生成物に対して特異的である特定のピークのため)のソフトウェアに基づいた本コンピュータ(マイクロチップドングルスイッチ、ハードウェアおよびソフトウェアはロックされている)によって、表示し得る。このデータを、構築された販売に適したバーコード化ソフトウェアにおいて、常駐プログラム(resident)に伝達/送り込む場合、自動的に画像におけるピークの任意のピクセル値は、研究中の生成物の全ての詳細を「表示ウインドウ」に接続したバーコードを発生させる。
【0269】
本発明の方法は、ソフトウェアおよび本ソフトウェアによって提供される成分の各々の値に基づいた本コンピュータ(マイクロチップドングルスイッチ、ハードウェアおよびソフトウェアはロックされている)によって、提供される座標としてXに保持時間を、Yに波長を、Rに赤色ピクセル数を、Gに緑色ピクセル数を、そしてBに青色ピクセル数を使用して、漢方薬のクロマトグラフィーフィンガープリントにおいて存在する任意の数の構成成分をバーコード化することを容易にする。これらの因子により、構成成分の化学的および治療学的有効性が表される。よって、現在の単なるカタログナンバーとしてバーコード使用する代わりに、バーコード化の新規な方法(構成成分の座標値を他の詳細と共に表示する)を提案する。従って、バーコードおよび座標は、生成物の化学的および治療学的特性について語り掛ける。
【0270】
これは、薬物制御者(drug controlier)、公の分析者(public analysts)、食品不純物混和施行当局、法廷、税関、薬草生成物の規制のための中心消費税局などの規制当局のための手段となる。医薬のフィンガープリントはラベル上にプリントされるべきであり、それをチェックする場合に照合されなければならない。これにより、モニタ産業にとって同じ医薬の他の様々なブランドをモニタすることをまた助ける。図93〜94は、ソフトウェアが、選択される画像のピークに対してどのように座標を与えるかを示す。これらの値は、発生されるべきバーコードのために与えられる。図95、96は、このようにして発せられるバーコードである。図97、98は、表示ウインドウが、全てのラベルの詳細を有する漢方薬に対してどうであるかを示す。バーコードは、この表示ウインドウが、個々の製品のバーコードにいつ取りつけられるかを示すことができる。大きなデータベースが、この目的のために調製され、ネットワークで利用された場合、任意のERPおよびCRMアプリケーションは、ネットワーク上での任意の必要とされる目的のために使用される。図99は、ERPおよびCRMアプリケーションにおけるネットワーク研究が、どのようにネットワーク化されるかを示す。
【0271】
(本発明に含まれる様々な方法)
本方法の分析において、二成分勾配ポンプシステム、フォトダイオードアレイ(PDA)検出器にクロマトグラムの提示のためのソフトウェアデータプロセッサを備える、有効な高圧液体クロマトグラフを使用した。全ての成分の完全な溶出の後、3Dおよび等高線クロマトグラム(単一医薬または処方物に存在する全ての構成成分の紫外−可視スペクトル、吸光度、および保持時間の情報を有する)を、画像に変換し、そしてフィンガープリントとして提示した。このことにより、現在の医薬の分析方法とは異なり、医薬中に存在する全ての成分の確実な定性および定量分析のために任意の内部または外部の標準サンプルを必要としない利点を享受する。
【0272】
(実験方法の説明)
提案される方法が、添付図面、フローチャートおよび実施例(本発明の実施態様のいくつかを説明するために提供される)を参照として4工程で記載され、これによって、本明細書中で具体化される発明の概念を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0273】
全方法が、以下に記載の工程において記載される:
工程1:医薬の選択および構成成分の抽出
工程2:構成成分の、個々の構成成分への分離および3−Dおよび等高線クロマトグラムをフィンガープリントに発生させそして変換する工程
工程3:開発したソフトウェアを使用するフィンガープリントの分析
工程4:データの解析
(本分析方法の説明)
(工程1:サンプル調製)
構成成分は、サンプルの化学的性質(極性)に基づいて選択されるエチルアルコールを使用して、医薬から抽出される。水性アルコール抽出物のpHが変わる場合、構成成分の抽出もまた変わる。塩基性pHは、酸性pHよりも多数の構成成分を抽出した。異なる医薬の抽出のための適切なpHが選択され、そしてこのpHは、緩衝液を用いて維持された。酸性およびアルカリ性の役割は、抽出のためのpHを選択する際に、考慮された。
【0274】
(工程2:機器でなされる実験研究)
抽出物は、高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)機器を使用して、分離分析に供された。本分析方法において、ポンプの二成分勾配システムを備えた確証(validated)高圧液体クロマトグラフ、フォトダイオードアレイ検出器(PDA)、およびクロマトグラムの調製のためのソフトウェアベースのデータプロセッサを使用した。抽出物の既知量のサンプル(約20μl)が、レオダイン(rheodyne)インジェクタ(20μlループに適合される)に注入される。このサンプルの溶出は、固定流速(1ml/分)で移動相の適切な時間プログラム化勾配システムで行われた。サンプルの部分がカラム中に溶出されないまま残らないように留意のこと。以下の分析条件を、分析のために設定する。
【0275】
a.逆相カラムは、水性リン酸緩衝液(5.5〜7.5のpH範囲で)の時間プログラム化勾配溶出に沿って使用された。そして非水性溶媒(アセトニトリルまたはメタノール)は、分析下のサンプルの化学的性質に基づく溶出物として使用される。
【0276】
b.200〜800nmの波長範囲を、PDA検出器のために使用した。そしてこの実行時間は、時間プログラムに基づいて固定される。
【0277】
c.時間プログラム(これは、有機溶媒のアセトニトリル0〜100%のように非水性溶媒の濃度を変える)は、機器に存在する機器パラメータで使用される。
【0278】
機器は、このサンプルをインジェクタに注入した後、分析のためにトリガーされた。実行は、分析が完了するといつでも停止されるか、または全時間プログラムが完了した後に機器が自動的に実行を停止する。
【0279】
3つのタイプのデータ表示のうち、クロマトグラムにおいては、1つのウィンドウは、選択波長でのクロマトグラムを表示し、別のウィンドウにおいて、等高線クロマトグラムを表示し、これはX軸で分析物の保持時間(実行時間)(分)、そしてY軸で波長範囲を表示した。別のウィンドウにおいて、これは、サンプルの3−Dクロマトグラムを示し、ここで、これはX軸で分析物の保持時間(実行時間)(分)を、Y軸で濃度範囲を、そしてZ軸で波長範囲を表示した。このシステムによってこのように展開された3−Dおよび等高線クロマトグラムは、画像に変換された。
【0280】
このように生成された画像は、提唱されたソフトウェアによって分析された。
これは、医薬中に存在する勾配なし(in−gradient)の定性および定量分析データならびに新規のクロマトグラムを提供する。ピクセル値は、色に釣り合う構成成分の濃度(定量)の測定値として起因するバイオレット、インディゴ、青色、緑色、黄色、橙色および赤色から異なる色によって表された。上記個々の色の抽出は、各色に関する別個のウィンドウで示される。これは、化学標準化の基礎である。このようにして生成されたいくつかのクロマトグラムは、図100〜102に示される。
【0281】
ソフトウエアによってこのように提供されたクロマトグラムは、共役情報(UV−VIS吸収によって示される)および一緒に個々の構成成分の極性特性を与える。画像は、3つのゾーンに分割され、これは、使用したカラムおよび移動相に依存して、溶出パターンに基づいて保持時間によってスケールされる、ゾーン1(高い極性ゾーン)、ゾーン2(中程度の極性ゾーン)およびゾーン3(低い極性ゾーンまたは無極性ゾーン)を表す。分析条件を逆転させると、溶出パターンが逆転し得る。
【0282】
医薬の3−Dクロマトグラムは、上記画像のすべてのこの3次元特性を使用して分析される。3−Dクロマトグラムが、フードを有するキャップとして考えられる場合(3次元の全キャップと別のサンプルの異なる定性および定量特性とマッチングする)、マッチングされた程度は、分析報告の定性および定量として表される。ここで、このキャップのフードは、特定波長で分子のピークに匹敵する。より多い数のサンプルは、多数のフードを有するキャップのように見える。このように、3次元座標のマッチングは、比較および分析のフールプルーフ(foolproof)方法を提供する。これをマッチングされた座標は、定性を提供し、そしてマッチングされた程度は、研究中のサンプルの定量データを与える。これは、この目的のために準備された特定のソフトウエアによって可能にさせられる。これは、品質管理の最終方法となる。
【0283】
分離される分子の極性と、使用される固定相の極性と、サンプルの溶出のために使用される移動相の極性との相互作用は、分子の溶出パターンを制御する。得られた作用間のすべての3つのおよび他の関連のパラメータ(温度などのような)は、それらの極性に基づく構成成分の溶出パターンおよび溶出の順を決定する。従って、医薬において、すべての極性分子は、第1「ゾーン1」(画像の極性ゾーン)において溶出し、そしてすべての中程度の極性分子は、「ゾーン2」(画像の中程度極性ゾーン)において溶出し、そしてすべての低い極性分子または無極性分子は、「ゾーン3」(画像の無極性ゾーン)において溶出する。分子が、多数のフィンガープリントのこれらの3つのゾーンにおいて溶出した場合、多数の一般化が、この医薬の化学的および治療的有用性に関してなされた。これは、治療的標準化の別の基礎である。ゾーンは、図103〜105においてマーク付けされて示される。
【0284】
従って、クロマトグラムは、どのように化学的に、治療学的に作用しているかの情報を提供する。個々の構成成分が、各ゾーンにおいて存在し、そして映像的にまたはデータ表示の任意の手段によって表される場合、それぞれのゾーンの全構成成分は、特定ドーシャで作用している割合を提供する。従って、このデータは、どのように医薬が医薬中に存在する構成成分の定性および定量特性に基づいて選択的に各ドーシャにおける無効化に治療的に作用しているかを説明する。例えば、医薬が高い極性ゾーン(量として特定ゾーンの緑色、黄色、橙色および赤色のような種々の色のピクセル量)における30%構成成分を有している場合、医薬として示され得る中程度の極性ゾーンにおける70%は、医薬がピッタで30%およびカファで70%色がフィンガープリントにおける異なる濃度を示すように作用する。それゆえ、医薬がピッタ−カファ ハラ(30〜70%)として評価され得る。従って、ドーシャの乱れは、定量化される。このことは、医者がこの医薬の有用性を理解し、そして投薬量を決定するのを助ける。いくつかの例のパイ図表が図106〜108に与えられる。
【0285】
報告された生薬の3−Dおよび等高線スペクトルは、報告された分析条件を使用して達成された。医薬のサムネイルビューは、ヒトフィンガープリントの処理において使用されるソフトウェアにおいてなされるように、どのようにフィンガープリントがソフトウェアによって処理され得るかを示す。類似物の検索および類似のフィンガープリントの比較などのようなすべての特徴は、必要なソフトウェア機能を入れることによってなされ得る。図109〜114において、種々の医薬のためのフィンガープリントのサムネイルが与えられる。フィンガープリントとして示される医薬のリストを、表15中に示した。
【0286】
(工程3:画像分析ソフトウエアを使用する画像分析)
すべての成分の完全な溶出の後、3Dおよび等高線クロマトグラムは、画像に変換され、そしてフィンガープリントとして提供される。これは、合成医薬の分析とは異なり、生薬中に存在するすべての成分の信頼できる定性および定量分析のための任意の内部または外部標準サンプルを必要としないというメリットを享受する。
【0287】
研究下での医薬の3−Dおよび等高線クロマトグラムの画像を展開した後、(これからは、クロマトグラフィーフィンガープリントと呼ばれる)、これは、その中に存在する構成成分の定性および定量特性を表示する種々の色の分析のために提供されるソフトウエアによって分析される。
【0288】
科学的には、画像は、分析データとはなり得ない。それゆえ、コンピュータベースの画像分析ソフトウエア(保護されたソフトウエアおよびハードウエア)は、画像を分析し、そして研究下の医薬の成分の比率濃度を与えるために開発されてきた。成分の色に基づいて、画像の種々の保持時間およびピクセル値で表す。
【0289】
ここで、フィンガープリントの画像が、上記のように画像分析ソフトウエアに与えられた。種々の色の分析は、成分をクロマトグラムのピークとして表し、従ってカラーバーチャートの形態でクロマトグラムの新規表示を提供することによって、なされた。これは、溶出された成分のすべての化合物の数およびそれらの共役特性UV−VIS吸収特性を示す。画像分析に包含されるプロセスの詳細な説明は、ソフトウエアの技術的特徴において議論する。
【0290】
このように展開されたクロマトグラムのバーチャートタイプは、X軸に保持時間スケール(0〜60)、そしてY軸に200〜800nmの範囲の波長を有するクロマトグラムを提供する。これは、画像における各無勾配の各色によって占められるピクセルの数を提供し、この中に存在する個々の構成成分の定性および定量分析を容易にする。従って、生成されたクロマトグラムは、医薬中に存在する構成成分の数を表しており、そしてそれらのUV吸収は、分子濃度に釣り合うピクセルの量を有する範囲である。
【0291】
画像が分割される場合、3つのゾーンは、分子の溶出パターンおよび移動相の極性の変化に基づいた。ゾーン1は、使用されるカラムが逆相カラムであるので、極性ゾーンであり、ゾーン2は、中程度の極性ゾーン(ここで、中程度の極性分子が溶出される)であり、そして最後に、ゾーン3は、無極性および非常に低い極性分子がこのゾーンで溶出されるので、低い極性ゾーンまたは無極性ゾーンである。従って、ゾーン1で溶出される分子は、極性であり、ゾーン2で溶出される分子は、中程度の極性の性質であり、そしてゾーン3で溶出される分子は、非常に低い極性または無極性の性質である。それゆえ、画像の3つのゾーンは、溶出されたすべての構成成分の極性を提供する。
【0292】
溶出された分子の極性に基づいて、医薬は、治療的有効性の伝統的なシステムに従って分類される。ここで、極性化合物はピッタ ハラであり、中程度の極性の化合物はカファ ハラであり、そして低い極性または無極性の化合物はヴァータ ハラであることが見出される。これは、医薬の治療的標準化に基づく。構成成分の極性は、ラジエーションの連続スペクトルと比較される。ここで、ドーシャは、各ドーシャの急性から慢性までとして分類される。このゾーンの始めは急性であり、そしてこのゾーンの終わりは慢性を示す。従って、上記ゾーン中に存在する化合物は、上記疾患強度で作用する。
【0293】
表16は、極性および吸収の色に基づく、異なる治療的ゾーンへのフィンガープリントの分割を示す。X軸のスケールは、移動相の極性に基づく分子の極性のスケールを示し、そしてY軸は、吸収された波長範囲(200〜800nm)を示す。物理化学的特性(色および化学的特性)に基づく文献において報告された治療的有効性ならびに実験に基づいて、種々の医薬の治療的有効性が規定化される。いくらかの偏差が見出され、これは医薬の化学的構成成分に影響する種々の環境因子の効果のためであり得た。
【0294】
従って、この方法は、研究下の医薬の治療的有効性を知るための助けである。それゆえ、提案される方法は、報告された、または新規の、単一のまたは処方される、医薬の治療的有効量を理解するための新規の視覚プルーフとなる。
【0295】
画像の分析は、この目的のために開発されたソフトウエアを使用してなされた。ソフトウエアの詳細な説明は、関連注釈および図115において与えられる。
【0296】
(工程4:データ解釈)
生成されたフィンガープリントは、それらの化学的および治療的特性に関して分析される。フィンガープリントの基礎特徴は、以下であることが見出される:
1)構成成分が溶出される極性のゾーン;および
2)存在する個々の構成成分の共役特性。
【0297】
カラムの極性は、固定される。これは、順相または逆相固定相である。順相カラムにおいて、固定相は極性であり、そして逆相カラムにおいて、固定相は無極性である。固定相の極性の程度は、同じタイプの逆相または順相カラムにおいてでさえも、ブランドによって変わる。固定相の極性は、移動相の極性、緩衝液のような添加剤、およびpHを用いて制御される。移動相の極性が、逆相カラムにおいて、増加または減少順で絶えず変わる場合、サンプル中に存在する構成成分は、同じ順で溶出される(すなわち、高い極性の構成成分は、高い極性の移動相によって溶出され、中程度の相の移動相は、中程度の極性の構成成分を溶出し、そして無極性の構成成分は、無極性または低い極性の移動相によって溶出される)。最も好ましいパターンは、極性の増加または減少のいずれかの順での移動相の極性を変化させる。この結果、いずれの極性の構成成分も、カラムから溶出されずに残ることはなく、従って、総溶出を達成する。従って、固定相の極性を制御することによって、移動相の極性が、この構成成分の極性に要求される効果をもたらすように管理され、溶出の要求される順の分離を達成する。
【0298】
順相カラムの場合における極性および溶出の順および特性は、逆相カラムの場合と同様に適用可能であるが、逆相カラムの場合と逆転する。無極性の構成成分がまず溶出し、続いて極性の構成成分と、溶出のために使用される移動相の極性の順に基づいて溶出する。
【0299】
したがって、この溶出においてまた、構成成分の溶出が制御され、そして移動相の極性および規則的な様式で、その極性を変える順番を制御することで要求されたパターンにされる。
【0300】
サンプルの溶出の大部分は、高極性移動相から低極性移動相まで起こった。したがって、フィンガープリントにおいて、第1ゾーン(ゾーン1)に存在する構成成分は、本来高い極性である。同じパターンを他のゾーンに適用し、中程度の極性構成成分は中程度の極性ゾーン(ゾーン2)で溶出し、そして低いまたは非極性構成成分は非極性ゾーン(ゾーン3)で溶出した。順相カラムが上記のようなその溶出特性に基づいて使用される場合、このパターンは逆転する。
【0301】
ほとんどの高極性分子は、化学的に、したがって生物学的に高度に反応性である。それらが消化器系の第1の部分である口に入ると、生体系およびそこに存在する酵素に直ちに作用し始める。次いで、構成成分が胃および腸に入り、ここでこれらの構成成分は、消化液および別々に存在するそれらの酵素により種々の変化(同化後効果、アーユルヴェーダのヴィパカ)を受ける。吸収のプロセスにおいて、高活性(高極性)の分子により、生体系との相互作用が直ちに開始し、それらの治療的特性を示す。これは、アーユルヴェーダの場合に匹敵し、人体の腸の部分がピッタゾーンとして分類される(ここで、高極性分子は主要な役割を果たす)。発熱を引き起こすメカニズムは、疾患および関連する生体メカニズムにおいて重要な役割を果たす。それは、高反応性の分子、高極性分子を間接的に示す。
【0302】
吸収後、吸収された構成成分全てを含む血液は、それらを心臓およびそれに関連した部位に輸送する。次いで、血液は身体の異なる部位へ送られる。アーユルヴェーダでは、身体の上部がカファゾーンとして規定され、ここでは冷却メカニズムが重要な役割を果たす。したがって、中程度の極性分子の分子は、このゾーンに関係するメカニズムにおいて重要な役割を果たす。
【0303】
低極性構成成分および非極性構成成分は、血液の移動によってのみ人体に入ることができる。したがって、化学構成成分の適用可能性のメカニズムが血液によってのみである身体器官は、極性の最後の分類に入る。非極性オイル、脂肪、ならびに人体における他のこのような分子およびメカニズムは、ヴァータ疾患として分類され、そして全てのこのような疾患は、いくつかのタイプの物質を使用して治療される。
【0304】
低極性構成成分および非極性構成成分は、フィンガープリントの最後のゾーンに溶出する。したがって、このゾーン(ゾーン3)はヴァータゾーンとして考慮される。したがって、分子の基本となる気質は、それらの極性により同定され得、これは何の疾患(ドーシャ)が作用しようとしているかを知ることを容易にする。したがって、本発明の方法は、医薬の治療的標準化に有用である。
【0305】
画像が、X−軸およびY−軸上で3つのゾーンに分割される。構成成分の溶出が移動相組成物の極性を使用して制御されるとき、共役特性(特定の波長の放射の吸収)がY−軸にとられ、極性がX−軸にとられる。ここで、文献中に報告されるように、Y−軸は、波長(色)に基づいた治療効力に従うスケールである。全体の画像は、化学的構成成分が特定の共役特性および極性特性を有する6個のチャンバーへ分割される。これは順に、チャンバー中の構成成分の治療効力に比例する。したがって、特定の波長の吸収を示し、そして特定の極性を有する色に基づいて、医薬品にフィンガープリントが付けられた場合、そのゾーンにある全ての色が、それに存在する構成成分の治療効力について計算され、そして解釈される。したがって、全体的な治療的標準化および化学的標準化が、この方法を使用して達成される。概略的な提示が表15に示され、これは医薬品に存在する異なる構成成分の治療効力に対する共役と極性との関係を示す。
【0306】
医薬品の3−Dクロマトグラムが分析される場合、上記画像のその3次元特性全てを使用する。3−Dクロマトグラムが、別のサンプルの種々の定性的特性および定量的特性とともに、3次元的にキャップと完全に適合するフードを有するキャップとして見なされる場合、それが適合する程度は、分析的報告として定性的および定量的に表される。ここで、このキャップのフードは、特定の波長の分子のピークに匹敵する。より多くの数を有するサンプルは、多くのフードを有するキャップに類似する。したがって、3次元座標の適合は、比較および分析の非常に簡単な方法を提供する。適合する座標は、定性性を示し、そしてそれが適合する程度は、サンプルの代わりである定量的データを提供する。これは、この目的のために準備された特定のソフトウェアにより可能にされる。これは、品質管理の最良の方法となる。
【0307】
しかし、定量化を伴わない方法は、いずれも役に立たない。ゆえに、特定のゾーンの画像における構成成分のすべての色は、医薬品中に存在する極性構成成分の量の表示として見なされる。したがって、ゾーン1(ピッタゾーン)、ゾーン2(カファゾーン)、ゾーン3(ヴァータゾーン)に存在するすべての構成成分は、各障害における医薬品の効力の比を示すパイ図表の形で表される。したがって、50:20:30のオーダーの構成成分を有する医薬品は、50%:20%:30%のオーダーのトリドーシャハラの医薬品である。これは、開発したソフトウェアを使用してなされた。したがって、治療効力が定性的に標準化される。任意の1つまたは2つの他のドーシャの増加または減少が、他の医薬品を添加することによる医薬品の処方によりなされ得、そして特定の個体を治療するために、必要とされる適切な処方物を調製し得る。
【0308】
この化学的標準化は、勾配内(in−gradient)濃度を示す色に基づく各構成成分を定量することにより、ソフトウェアを使用してなされた。分子が吸収した波長範囲は、共役的特性を示す。
【0309】
伝統的な標準化法に記載されるように、医薬品の色は、それらの色およびそれらの治療的効力に基づいて標準化される。任意の分子の場合においてさえ、それが適用される。表8の色およびそれらの効力は、色が医薬品の効力を標準化するために使用される方法を説明する。これらの分子の色は、Uv−Visの放射範囲の放射のそれらの吸収特性により理解され得る。表10の色、および波長との関係において、医薬品の色およびそれらの特徴的波長が示される。構造、官能基、共役および不飽和度に基づいて、分子の吸収波長(最大吸光度)に影響する。分子が共役されればされるほど、吸収波長は長くなる。ゆえに、任意の分子のUV−VIS吸光度が、構成成分の定量的および定性的特性において広く使用される。
【0310】
種々の医薬品の色および治療効果が古代の文献で示された。分子の色は、分子の特定の化学的性質による。炎光色が、金属および関連生成物の品質管理に使用される。これは、基本的な分光光度の原理に関連する。したがって、電磁放射の相互作用の研究および理解は、化学的性質の研究、したがって医薬品の治療効力を研究するために有用である。本発明の分光光度法であるフィンガープリント化および標準化において、同様の原理が使用された。言い換えると、既存の概念は、新規な分析的方法(これは、ヒト因子の誤りを排除する)の形態で存在する。すべての医薬品について、開発されたフィンガープリントが医薬品の治療効力の表に示され、これは表14に示される。ソフトウェアの技術的詳細が、このソフトウェアのリリースノートに示される。
【0311】
(提案したソフトウェア用のリリースノート)
I)システム要件(最低)
a.プロセッサ :Pentium II以上
b.OS :Windows95、Windows98、Win NT4.0およびLinux
c.RAM :64MB以上
d.モニター :14インチカラーモニター(1024×768)以上
e.ソフトウェア:Java Development Kit(JDK 1.2.X)。
【0312】
II)ソフトウェアの動作機構
種々の動作機構が以下に記載される:種々の機能を持った動作順序を図115に示す。
ソフトウェア名:RAINBOW(クロマトグラフフィンガープリント用画像解析ソフトウェア)
このソフトウェアは、クロマトグラフフィンガープリント用および顕微鏡画像用に開発された。
1.GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)に基づくソフトウェアである。
2.本ソフトウェアは、任意の種類の画像の解析(特に、クロマトグラフフィンガープリントの解析)のために設計された。
3.レポートは、グラフの形態で得られる。
4.ライフサイクル。
a.インプット:画像
b.処理:
分析は以下を含む:
色の抽出(標準7色およびいくつかのそれらの異なるシェード)
サイズ変更、20分間隔での3つのゾーンへの分割
グラフ作成(棒およびパイ図表)
バーコード付け
色抽出に続く標準:
このソフトウェアは、8色(すなわち、赤、緑、青、黄、シアン、マゼンタおよび橙色)を抽出する。
【0313】
どの色も完全ではない。それは、その前後に示される下記の色のシェードの混合物であり、それらは、値の範囲の間を変化する。上記の各値を示した色として同定するために使用される色についての範囲は、国際標準256色スケールから採用される。本ソフトウェアで使用されるこれらの値は、以下である:
Figure 0004886933
同様に、他の色が、色の抽出のための標準として採用された(これらの標準は、本ソフトウェアの要件に独占的であり、必要であれば変更可能である)。
【0314】
画像が分析される間、ソフトウェアはピクセル毎に画像を読み込み、そして指定された色標準に従って色を読みそして抽出し、記憶し、それらを棒グラフとしてさらに表示するために移動する。
c.アウトプット:
レポート方法
1.グラフによる。
2.画像、グラフのようなデータを保存すること、画像ディスプレイを3つのゾーンに分割することによる。
3.X(画像の保持時間またはピクセル値)、Y(それぞれ、画像の等高線および3−Dクロマトグラムの波長または吸光度)、R(赤色)、G(緑色)およびB(青色)座標を表示することによる。
4.これらの値を内臓バーコード付けソフトウェアへ伝達し、バーコードを生成することによる。
d.ユーザーインタラクション:ユーザーは、種々の方法において、製品と相互作用が可能になる
1.所望の画像の入力(1つ以上)。
2.画像の所望のサイズへのサイズ変更およびそれの解析。
3.画像、サイズ変更した画像およびそれに対するグラフの保存。
4.画像、サイズ変更した画像およびそれに対するグラフの印刷。
【0315】
III)ソフトウェアの技術的特徴
1.ソフトウェア名は「Rainbow」である。
2.ファイルフォルダーから異なるフォーマット(拡張子)(.BMP、.JPEG、.TIF、.GIFなど)のクロマトグラフフィンガープリント画像を開けることを容易にしたソフトウェアであり、そして単一のピクセル感度で画像に示された種々の色について解析する。
3.以下の形態で、ピクセル情報の表示を容易にしたソフトウェアである:1.X(0〜分、時間スケール)およびY(200〜800nm)座標のスケールを有するグラフ、ならびに2.パイ図表であって、この図表の横の2つの別個の欄内に、各ピークのそれぞれの値(自動および手動)を有する、パイ図表。
4.PRINTアイコンを使用して解析した後に生成したすべてのデータの印刷を容易にしたソフトウェア。
5.PAGE SETUPアイコンを使用して印刷するためのページセットアップの変更を容易にしたソフトウェア。
6.RESIZEアイコンを使用して画像の一部および解析の選択を容易にしたソフトウェア。
7.異なる画像についての任意の数の画像解析ウインドウを開けることを容易にしたソフトウェアであって、WINDOWアイコンに状態を表示する。
8.ZONEアイコンを使用して、20分間隔で画像を3つのゾーンに分割することを容易にしたソフトウェア。
9.INVERTアイコンを使用して選択された画像の反転を容易にしたソフトウェア。
10.EDITORアイコンを使用してNotepad、Word padおよびMS Word間の切り換えを容易にしたソフトウェア。
11.HELPアイコンを使用してこのソフトウェアの種々の特徴に関する操作情報を容易にしたソフトウェア。
12.SAVE ASアイコンを使用して生成したデータ(例えば、JPEGファイルフォーマット)を保存することを容易にしたソフトウェア。
【0316】
IV)ソフトウェアのインストール命令
a.本ソフトウェアが作動するJava 1.2.xソフトウェアプラットフォームのインストール手順
・Java CD−ROMを検索する。
・jdk1.2.0/jdk1.2.1/jdk1.2.2セットアップアイコンをダブルクリックする。
・このセットアップはファイルを展開し、そしてユーザーに対してシステム中にこのソフトウェアをロードするか否かを確認する。
・「yes」をクリックすれば、それがファイルをインストールするディレクトリについてたずねる。
・デフォルトにより、
【0317】
【数1】
Figure 0004886933
【0318】
ディレクトリが示される。
・「d」ドライブにインストールしたい場合、ディレクトリを変更し、ソフトウェアをインストールする。
・一旦インストールが終了すると、c:に進み、「autoexec.bat」という名称のファイルを開く。
・autoexec.batファイルにおいて以下のパスを与える。
・auto exe.Batを開き、以下のように書き込む。
【0319】
【数2】
Figure 0004886933
【0320】
リブートして、使用する。
【0321】
b.提唱された画像解析ソフトウェアのインストール
1.所望のディレクトリでシステム上のCDから画像解析ソフトウェアのフォルダをコピーする。
2.画像解析ソフトウェアがコピーされたソフトウェアフォルダからバッチファイルを検索する。
3.それを右クリックし、そして「ショートカットとしてデスクトップに送る(send to desktop as short cut)」をクリックする。
4.「MS dos」アイコンショートカットがデスクトップ上に現れる。このアイコンを右クリックし、プロパティーに進み、プログラムタブを選択し、そして「チェックボックスを出るように閉じる(close on exit check box)」上でチェックし、ウインドウ状態を「アイコン化する(Tominimized)」に変換する。
5.適用し、閉じる。
6.いまや画像解析ソフトウェアは、使用可能な状態である。画像解析器アイコンをダブルクリックし、それを作動させる。
7.開いているウインドウにおいて、「CSIR」の付いたボックスが開き、そこにパスワード「dvk」をタイプする。
8.開いている画像の右下角の矢印マーク(手)をクリックし、ソフトウェアを開く。
9.尺度のない等高線画像の画像のディレクトリを開き、解析する画像を選択する。この画像が、画像ウインドウに示される。
10.赤の境界でマークされたRED解析ウインドウをクリックする。パイ図表は、X軸上に保持時間およびY軸上にナノメートルを有するクロマトグラムと共に表示される。
11.より薄い濃度の構成要素については、緑色、黄色、および橙色をクリックする。他の色は、ほとんどベースラインであるかまたはそれ未満であり、従って無視し得る。
12.このソフトウェアの他の特徴を使用する詳細は、ソフトウェアのヘルプメニュー中に示される。ここには、ソフトウェアの種々の特徴およびアプリケーションが含まれる。
【0322】
V.既知のバグ:
見当たらず。
【0323】
VI.使用した略語:
a.JDK:Java開発キット
b.Con:等高線クロマトグラム
c.3−D:三次元クロマトグラム
d.WOS:尺度なし
e.X:クロマトグラムの保持時間を示す
f.Y:三次元クロマトグラムにおける吸光度および等高線クロマトグラムにおける波長範囲を示す
g.R:特定のピクセル位置での赤色の強度
h.G:特定のピクセル位置での緑色の強度
i.B:特定のピクセル位置での青色の強度。
【0324】
VII.種々のアイコンおよびファンクションの意味
a.PRINTアイコンは、解析後に作成された全てのデータを印刷を容易にする。
b.PAGE SETUPアイコンは、印刷のためのページ設定を変更を容易にする。
c.RESIZEアイコンは、画像の部分の選択を容易にし、そして画像の選択された部分を解析する。
d.WINDOWアイコンは、異なる画像についていくつかの画像解析ウインドウを開くことを容易にし、その状態を表示する。
e.ZONEアイコンは、20分間隔で3つのゾーンにその画像を分割することを容易にする。
f.INVERTアイコンは、選択された画像の反転を容易にする。
g.EDITORアイコンは、メモ帳、Wordパッド、およびMS Wordへの切り替えを容易にする。
h.HELPアイコンは、ソフトウェア利用の種々の特徴に関する操作情報を容易にする。
i.SAVE ASアイコンは、*.JPEGファイル形式で作成されたデータを保存することを容易にする。
【0325】
VIII.制限:
a)本ソフトウェアは、尺度のない等高線クロマトグラムについてのみ作動する。
b)X軸上の尺度は、1−(等高線クロマトグラムの保持時間を表す「分」である。
c)Y軸上の尺度は、解析が行われる波長の範囲を表す200〜800nmである。
d)展開された画像は、画像処理ソフトウェアを使用してリサイズされ、X軸およびY軸の実行時間および波長範囲を適合させる。
e)解析後の画像は、尺度のないJPEG形式でのみ保存される。
f)クリップ画像は、座標の拡張子(すなわち、X1およびY2)と共に保存されるべきである。
【0326】
本発明の主要な利点は以下の通りである:
1.医薬品の等高線クロマトグラムは、それのフィンガープリントになる。なぜなら、それは、分子の極性と一緒に成分の濃度を有する、UV−Visスペクトルバンドを含むからである。異なるpH値で抽出された同じ医薬品に対して展開されたフィンガープリントは、異なるpHでの腸系での薬物放出を理解することを助け、従って研究中の医薬品の薬力学を促進する。
2.全ての構成要素の治療特性および性質について医薬品を評価する、そのスペクトルバンドは、非常に容易に、単一の画面に与えられる。
3.3−Dクロマトグラムは、単一の画面において各構成要素の全波長のUVスペクトルの全ての写真になる。これは、溶出された分子の化学(結合および極性)特性を示す。
4.国内で利用可能な種々の生薬のフィンガープリントのデータベースは、Quality control、Forensic and customs departmentsが公共の利益となる生薬の使用および誤用を管理するために有用である。
5.このデータベースはまた、国内における国の種々の薬用植物の医薬価値(治療的に分類される)および国の種々の熱帯域で入手可能な同じ植物の化学構成要素に対する生態学的要因の役割についての情報を与える。このことは、医療従事者または植物貿易業者に対して、治療的利用のために使用されるのに適切な生薬の収集のために、植物を選択することを容易にする。
6.このソフトウェアプログラムを使用するフィンガープリントの解析は、国内で利用可能な種々の生薬に対する生態学的要因の役割を与え、そしてこれは、Quality Control、Forensic and Customs Departmentsが国の利益となる生薬の使用および誤用を管理するために有用である。
7.フィンガープリントの解析は、古代の文献において報告された医薬品の物理化学的特性を用いる医薬品の治療効力を理解するために有用である。
8.本解析はまた、国内における種々の薬用植物の医療価値および国の種々の地域の国で入手可能な同じ医薬品の化学成分に対する生態学的要因の役割についての情報を与える。
9.フィンガープリントの治療的およびエタノ植物(ethano−botanical)分類は、フィンガープリントを解析することにより、伝統的な医薬品の完全な理解のために、医師および研究者にとって有用ないくらかの一般化をもたらすことを助ける。
10.画像特性をバーコード化することにより、医薬品/植物抽出液/植物は、ノートパッド機能を通した画像の特性を用いてバーコードを作成する機能のような、著作権侵害から保護される。
11.バーコードは、近代のERPおよびCRMアプリケーションの全ての商取引において利用される。
【0327】
(本発明の適用の有用性)
(国際)
これは、その国の伝統的な医薬品をフィンガープリントしかつ特許にするために、任意の国に対して有用である。単一の薬用植物のフィンガープリントは、その化学的なプロフィールにおける変動に起因して、別の場所または国における同じ植物のフィンガープリントと同様ではないからである。化学的なプロフィールにおける変動は、熱帯地方の変動、土壌、水質ならびに植物の化学上の遺伝型および表現型変動の要因のような生態学的な要因の影響に起因する。
【0328】
この方法は、国が、生薬およびそれらの調節の有用性および品質管理のための方法を標準化するために、WHO加盟国について、WHOにより作成された規則のうちの1つを満たすことを補助する。
【0329】
(国内)
これは、「フィンガープリントが展開された薬用植物は、国有財産である」という法律を通過させることによって、伝統的な医薬品の国際的な著作権侵害を防ぐための道具として有用である。ある医薬品が、世界の任意の場所で、任意の型の特許に対して出願され、そしてフィンガープリントが、興味深い国において利用可能なその医薬品のフィンガープリントと一致する場合、この特許は、拒絶され得る。
【0330】
(戦略)
医薬品のフィンガープリントをバーコード化することは、薬用植物の認証の取り締まりおよび保護を補助する。
【0331】
薬用植物のフィンガープリントのバーコードを機械が読み取り可能な言語に変換することによって、商業的および取り締まりの活動が容易になる。
【0332】
医薬品のフィンガープリントは、Food and Drug controllers、Custroms and Central Excise departmentsが、国内の生薬の使用、誤用および盗難を、および一方でこのような医薬品の輸入を許可しながら、取り締まり、調査することを補助する。
【0333】
(産業性)
医薬品または処方物に対して展開されたフィンガープリントは、産業が他のブランドの同じ医薬品のフィンガープリントを比較することによってそれらのプロセス技術を保護することを補助する。従って、これは、特許法をより効率的に履行することを補助する。
【0334】
このフィンガープリントは、医薬品が、処方物を調製するプロセスの異なる段階での別の医薬品の添加により、その医薬特性をどれだけ変化させているかをモニターすることを補助する。
【0335】
産業は、医薬品の収集の場所のそれらの選択のために、その国において入手可能である全ての天然の植物について展開されたフィンガープリントのデータベースを使用し得る。これは、その国の一部であり、および生態学的な要因がその医薬品の治療効力を変化させるので、季節が生薬の収集に適切である産業を補助する。
【0336】
(科学)
この方法は、研究者が、調製された伝統的な処方物を理解することを補助する。これはまた、調製中の新たな処方物をモニターすることを補助する。
【0337】
これは、複雑な伝統的な処方物が調製される場合に、新たな分子がどのように形成されるかを知るために役立つ。
【0338】
異なるpH値の下で抽出された同じ医薬品について展開されたフィンガープリントは、個体の異なるpH値にて、腸系における薬物放出を理解するために役立つ。
【0339】
医薬品の等高線クロマトグラムが、それのフィンガープリントになる。なぜなら、これは、分子の極性と共に成分の濃度を有する、UV−Visスペクトルバンドを含むからである。
【0340】
全ての構成要素のスペクトルバンドは、1つの画面にて与えられ、医薬品をその治療特性および性質について、非常に容易に評価する。
【0341】
3−Dクロマトグラムは、1つの画面において、各々の構成要素の全ての波長の全てのUV−スペクトルの写真になり、このことは溶出した分子の化学的(結合性および極性)特性を示す。
【0342】
このデータベースはまた、その国におけるその国の種々の薬用植物の医薬の価値(治療的に分類される)およびその国の種々の熱帯域において入手可能な同じ植物の化学的構成要素に対する生態学的要因の役割についての情報を与える。これは、医薬従事者または薬草貿易業者に対して、治療用途のために使用されるために適切な生薬の収集のために、植物を選択することを容易にする。
【0343】
フィンガープリントの治療的およびエタノ植物学的な分類は、このフィンガープリントを解析することによって、伝統的な医薬品の完全な理解のための、医者および研究者にとって有用なある程度の一般化をもたらすのに役立つ。
【0344】
本方法は、多くの品質管理および取り締まり目的に有用である、生薬および処方物のクロマトグラフィーフィンガープリントを調製することを容易にする。
【0345】
本方法は、医薬品中に存在する個々の分子あるいはUV−VIS吸収特性を有する任意の有機化合物または有機金属化合物のいずれかの結合特性および極性特性を提供することによって、この医薬品の化学的な標準化、(定性的および定量的)を容易にする。この種類の解析は、外部標準および内部標準の使用が、現実的に可能でない場合、単独での生薬および処方物の生薬のクロマトグラフィー分析に大いに有用である。
【0346】
本発明は、研究中のその医薬品の治療効力を研究、理解およびモニターすることを容易にする。これは、古代文献にて報告された伝統的な医薬品の治療作用および特性を理解し、そして再現性のある分析データの形態において同じことを確認するために役立つ。従って、これは、研究中の医薬品の治療的標準化を提供する。これは、サンプル中に存在する極性の、中程度に極性のおよび非極性の分子のような極性帯を示し、それによって医薬品の効力を全体として理解することを容易にする。
【0347】
この方法は、現在の治療必要性に対して、報告された医薬品を再標準化することを容易にする。これは、報告された処方物または新たな処方物を調製する過程において、UV−VIS吸収特性を有する、新たな有機分子および有機金属分子の形成をモニターおよび研究するために役立つ。これはまた、その構成要素ならびにそれらの変化する化学特性および治療特性をモニターすることによって、報告された処方物または新たな処方物を調製するプロセス技術を標準化するために役立つ。
【0348】
これは、作りつけの(in built)バーコードソフトウェアによってバーコードを作成することを容易にし、ここでX保持時間、Y波長、R赤ピクセル数、G緑ピクセル数およびB青ピクセル数は、本発明のソフトウェアによって与えられる座標である。クロマトグラムに対するバーコードのいくつかの例が、与えられる。本発明はまた、フィンガープリントに存在する1以上の構成要素をバーコード化することを容易にし、それによってENTERPRISE RESOURCE PLANNING(ERP)およびCUSTOMER RELATIONSHIP MANAGEMENT(CRM)アプリケーションによる商取引を容易にする。このように作成されたデータベースは、取り締まり機関が、生産から消費者への、国内のまたは国外からのこの医薬品の動向をモニターすることに役立つ。このように作成されたバーコードのデータベースは、ERP自動販売機に対する供給源またはこのような種類のいずれかの供給源となる。この機械は、この医薬品の会社、その化学的なフィンガープリントおよび医薬品の治療効力のような医薬品の全ての詳細を表示する。これは、医薬品の識別を現在よりもより確実にする。
【0349】
この方法を使用してこのように作製されたフィンガープリントのデータベースは、植物の特定の治療クラスの治療効力の多くの一般化をもたらすために役立つ。従って、なぜ特定の植物がそのクラスに加えられるのかを理解し得る。これは、添付された表14において説明される。
【0350】
この医薬品のラベルに印刷されたフィンガープリントは、医者が使用の直前に医薬品の治療効力を理解し、そしてあらゆるバッチについて医薬品の品質管理を確認することに役立つ。
【0351】
展開された任意の決定的特質(単体および処方物)の種々の医薬品のクロマトグラフィーフィンガープリント画像(等高線クロマトグラム)の画像分析は、本出願の種々の段階において記載されたような多くの目的のために有用である。
【0352】
(社会性)
これは、消費者が、ラベルに求められた単独または処方された医薬品の治療効力を知るために、そしてその医薬品を含むことを確認するために有用である。
【0353】
これは、消費者の活動が、市場で販売される生薬の品質管理をモニターし、そして消費者の関心を保護することを補助する。
【0354】
(粗悪品)
展開された任意の決定的特質(単体および処方物)の種々の医薬品のクロマトグラフィーフィンガープリント画像(等高線クロマトグラム)の画像分析は、医薬品のいかなる粗悪品の検出のためにも有用である。
【0355】
本発明は、一般的および伝統的な医薬の、クロマトグラフフィンガープリント、化学的および治療的標準化、そのフィンガープリントのバーコード化、ならびに企業資源プラニング(ERP)および顧客関係管理(CRM)の機械およびアプリケーションのためのデータベースの準備のための方法を提供する。特に、本発明は、ソフトウェアに基づく機器的方法を含み、そしてフィンガープリントおよび標準化の新規な方法が、上記目的のために提唱され、そしてクロマトグラフフィンガープリントのためのこの方法は、伝統的な治療的標準化法を、その医薬および体液の化学的特性と相関付けることを容易にする。そして本発明は、この目的のために使用される方法を理解するための合理的な基本を提供する。
【0356】
【表1】
Figure 0004886933
【0357】
Figure 0004886933
【0358】
【表2】
Figure 0004886933
【0359】
Figure 0004886933
【0360】
【表3】
Figure 0004886933
【0361】
【表4】
Figure 0004886933
【0362】
【表5】
Figure 0004886933
【0363】
【表6】
Figure 0004886933
【0364】
【表7】
Figure 0004886933
【0365】
【表8】
Figure 0004886933
【0366】
【表9】
Figure 0004886933
【0367】
【表10】
Figure 0004886933
【0368】
【表11】
Figure 0004886933
【0369】
【表12】
Figure 0004886933
【0370】
Figure 0004886933
【0371】
【表13】
Figure 0004886933
【0372】
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【0373】
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【0374】
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【0375】
【表14】
Figure 0004886933
【0376】
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【0377】
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【0378】
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【0379】
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【0380】
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【0381】
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【0382】
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【0383】
【表15】
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【0384】
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【0385】
【表16】
Figure 0004886933
【0386】
【発明の効果】
本発明により、医薬として使用される、植物、動物もしくは天然に利用可能なまたは人工の材料からの有機分子および有機金属分子の、クロマトグラフィーフィンガープリント、化学的標準化および治療的標準化ならびにバーコード付けの新たな方法提唱される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1のAおよびBは、中国医薬における5個の基本元素およびそれらの間の関係を示す。任意の1個の元素の不均衡(過剰または不足)は、他の元素の妨害を導き、そして疾患の根本的原因となる。人体の健康は、中国医薬における上記の要素を管理および制御することによって達成される。
【図2】図2は、色の基本的気質に対する効果を示し、これに基づいて、同一の色の医薬が、対応する気質を乱すために選択される。医薬の色は、その中に存在する構成成分の化学的特性に起因し、従って、間接的に、この化学的特性は、治療学的標準化のために使用される。
【図3】図3は、2つの異なる等級のシラジット(Shilajit)のフィンガープリントを示す。このフィンガープリントにおける化学的プロフィールは、広範な共役特性を有する分子のより多い数の存在に起因する治療学的効力を示す。この化学的プロフィールは、サンプルが地中で費やした期間と共に変動し、そしてそれが古いほど、それは治療学的に活性である。そして回収の場所および精製プロセスに依存し得る。
【図4】図4は、ラベルにおけるクロマトグラフィーの現存の使用を示す。
【図5】図5は、市販のターメリック(食物)のクロマトグラムを示す。
【図6】図6は、フラゾリジン(逆症療法の)のクロマトグラムを示す。
【図7】図7は、クリミクタラ ラス(処方物)のクロマトグラムを示す。
【図8】図8は、シラジット(効力が良い)のクロマトグラムを示す。
【図9】図9は、シラジット(効力が乏しい)のクロマトグラムを示す。
【図10】図10は、スルヤバルチ(Suryavarti)(処方物)のクロマトグラムを示す。
【図11】図11は、茶(食物)のクロマトグラムを示す。
【図12】図12は、トリカツ(処方物)のクロマトグラムを示す。
【図13】図13は、全ての黄色の医薬のフィンガープリントを示す。ここで、サンジグドーハ ドラビアス(Sandigdha Dravyas)(コントラバーシャル(contraversial)な医薬物)のフィンガープリントは、外見上、明らかな差異を示し、その同定をより容易にする。
【図14】図14は、自然におけるピッタ ハラの全ての医薬のフィンガープリントを示す。ゾーン1における構成成分の存在は、この医薬の効力を示す。
【図15】図15は、自然におけるカファ ハラの全ての医薬のフィンガープリントを示す。ゾーン2における構成成分の存在は、この医薬の効力を示す。
【図16】図16は、自然におけるヴァータ ハラの全ての医薬のフィンガープリントを示す。ゾーン3における構成成分の存在は、この医薬の効力を示す。
【図17】図17は、自然におけるピッタ カファ ハラの全ての医薬のフィンガープリントを示す。ゾーン1およびゾーン2における構成成分の存在は、この医薬の効力を示す。
【図18】図18は、自然におけるカファ ヴァータ ハラの全ての医薬のフィンガープリントを示す。ゾーン2およびゾーン3における構成成分の存在は、この医薬の効力を示す。
【図19】図19は、自然におけるピッタ ヴァータ ハラの全ての医薬のフィンガープリントを示す。ゾーン1およびゾーン3における構成成分の存在は、この医薬の効力を示す。
【図20】図20は、自然におけるトリ ドーシャ ハラの全ての医薬のフィンガープリントを示す。3つの全てのゾーンにおける構成成分の存在は、この医薬の効力を示す。
【図21】図21は、トリドーシャ ハラ医薬として使用されるカリ ムサリおよびサフェド ムサリ(Safed musali)のフィンガープリントを示す。
【図22】図22は、シトラルス コロシンシス(Citrallus Colosynthis)の異なるサンプルのフィンガープリントを示す。このフィンガープリントは、この方法が植物からのホメオ(homeo)マザーチンキの抽出プロセスの標準化のために使用されることに起因する、いくつかの構成成分の欠如を示す。
【図23】図23は、本国の異なる場所から収集されたホラレナ アンチジセントリック(Holarrena Antidyssentric)の異なるサンプルのフィンガープリントを示す。このフィンガープリントは、植物物質の化学的構成成分に対するエコロジー的因子の影響を示す。
【図24】図24は、異なる場所由来のビートル(Beetle)葉の2つのサンプルのフィンガープリントを示す。30〜40分の時間範囲において存在するフラボノイドは、この植物物質の化学的構成成分における遺伝型表現型の変異およびエコロジー的因子の影響を示す。
【図25】図25は、インドの衛星画像を示す。これらの衛星画像は、インドは異なる熱帯領域を有することを示す。
【図26】図26は、ハーブヘッドバスパウダーのような化粧品として使用される2つの処方物のフィンガープリントを示す。
【図27】図27は、2つの異なる等級のトリカツのフィンガープリントを示す。こられらのアッセイにおける差異は、トリカツの構成成分要素における変動に起因し得る。
【図28】図28は、ターメリックおよびその3個の異なる市販製品のフィンガープリントを示す。共通のピークは、これら全てのフィンガープリントにおいて20分で生じる。
【図29】図29〜92は、表13において報告された医薬の全てのフィンガープリントを示す。図29は、Abel moschus、Moschatus medicumの全植物の両方のフィンガープリントを示す。
【図30】図30は、アカシア スマ(Acacia suma)の樹皮の両方のフィンガープリントを示す。
【図31】図31は、アカリファ インディカ(Acalypha indica)の小葉の両方のフィンガープリントを示す。
【図32】図32は、アドハトダ バサカ(Adhatoda vasaka)の葉の両方のフィンガープリントを示す。
【図33】図33は、アジアンタム カウダタム(Adiantum caudatum)の葉の両方のフィンガープリントを示す。
【図34】図34は、アイランサス エクセルサ(Ailanthus excelsa)の幹樹皮の両方のフィンガープリントを示す。
【図35】図35は、アコラス カラムス(Acorus calamus)の根茎の両方のフィンガープリントを示す。
【図36】図36は、アリウム ポルム(Allium porum)の大きな単一の小球根の両方のフィンガープリントを示す。
【図37】図37は、アリウム サチバン(Allium sativam)の小球根の両方のフィンガープリントを示す。
【図38】図38は、アルピナ ガランガ(Alpinia galanga)の根茎の両方のフィンガープリントを示す。
【図39】図39は、アルピニア オフィシナルム(Alpinia officinarum)の根茎の両方のフィンガープリントを示す。
【図40】図40は、アルピニア スペシオサ(Alpinia speciosa)の根茎の両方のフィンガープリントを示す。
【図41】図41は、アレカ カテチュ(Areca catechu)の未処理の生の果物ナッツの両方のフィンガープリントを示す。
【図42】図42は、アレカ カテチュのミルク処理ナッツの両方のフィンガープリントを示す。
【図43】図43は、アレカ カティー(Areca kateeh)の幹樹皮の両方のフィンガープリントを示す。
【図44】図44は、アルニカ(Arnica)のホメオマザーチンキの両方のフィンガープリントを示す。
【図45】図45は、バコパ モネリ(Bacopa monneri)の全薬草の両方のフィンガープリントを示す。
【図46】図46は、バルベリス アリタータ(Berberis aristata)の幹樹皮の両方のフィンガープリントを示す。
【図47】図47は、ボルヒエビア ジフサ(Borrhievia diffusa)の全植物の両方のフィンガープリントを示す。
【図48】図48は、カプスクム アヌム リン(Capscicum Annum linn)の大きな熟した果物の両方のフィンガープリントを示す。
【図49】図49は、カプスクム アヌム リンの大きな熟していない果物の両方のフィンガープリントを示す。
【図50】図50は、カプスクム アヌム リンの小さな熟していない果物の両方のフィンガープリントを示す。
【図51】図51は、コシニウム フェネストラタム(Coscinium fenestratum)の幹樹皮の両方のフィンガープリントを示す。
【図52】図52は、コシニジウム グランジス(Coccinidium grandis)の根および葉の両方のフィンガープリントを示す。
【図53】図53は、D アクトリルアクチニウム アエジプチウム(D−actlylactinium Aegyptium)(直立)の葉の両方のフィンガープリントを示す。
【図54】図54は、D アクトリルアクチニウム アエジプチウム(湾曲)の葉の両方のフィンガープリントを示す。
【図55】図55は、ジリスタチス シネラリア(Diristachis cineraria)の葉および樹皮の両方のフィンガープリントを示す。
【図56】図56は、エンブリカ オフィシナリス(Emblica officinalis)の果物の外果皮の両方のフィンガープリントを示す。
【図57】図57は、フェースパックの処方物の両方のフィンガープリントを示す。
【図58】図58は、フェースパックの処方物の両方のフィンガープリントを示す。
【図59】図59は、グリセルザ グラバ(Glycerrhzia glabra)の根樹皮の両方のフィンガープリントを示す。
【図60】図60は、グリセルザ グラバの全植物のパウダーの両方のフィンガープリントを示す。
【図61】図61は、ギムネマ シルヴストラエ(Gymnema sylvestrae)の全植物の両方のフィンガープリントを示す。
【図62】図62は、ホレロナ アンチジセントリカ(Hollerona Antidysentrica)の幹樹皮の両方のフィンガープリントを示す。
【図63】図63は、イヌア レセモサ(Innula recemosa)の根の両方のフィンガープリントを示す。
【図64】図64は、ミケリア チャンパカ(Michellia champaka)の花の両方のフィンガープリントを示す。
【図65】図65は、モリンガ オリフェラ(Moringa olifera)の葉の両方のフィンガープリントを示す。
【図66】図66は、ミリカ セレフェラ(Myrica cerefera)のホメオパシーの(homeopathic)マザーチンキの両方のフィンガープリントを示す。
【図67】図67は、ナヒ アクシラエ(Nahi axillae)の全植物の両方のフィンガープリントを示す。
【図68】図68は、オロキシラム インジカム(Oroxylum indicum)の幹樹皮の両方のフィンガープリントを示す。
【図69】図69は、オシマム サクタム(Ocimum sanctum)の葉の両方のフィンガープリントを示す。
【図70】図70は、プルヘア ランセオラタ(Pluchea lanceolata)の葉の両方のフィンガープリントを示す。
【図71】図71は、ピクロルヒザ クロロー(Picrorrhiza kurroh)幹樹皮の両方のフィンガープリントを示す。
【図72】図72は、パイパービートル(Piper beetle)の葉の両方のフィンガープリントを示す。
【図73】図73は、パソラリア コリフォリア(Psoralia corilifolia)の種子の両方のフィンガープリントを示す。
【図74】図74は、ラファヌス サチブス(Raphanus sativus)の葉の両方のフィンガープリントを示す。
【図75】図75は、リシヌス クムリス(Ricinus cummunis)の根の両方のフィンガープリントを示す。
【図76】図76は、ルビア コルジホリア(Rubia cordifolia)の幹および根の両方のフィンガープリントを示す。
【図77】図77は、サウスレア ラッパ(Saussrea lappa)の根の両方のフィンガープリントを示す。
【図78】図78は、スフェランサス インジクス(Spheranthus indicus)の全薬草の両方のフィンガープリントを示す。
【図79】図79は、シンプロカス ラセモサス(Symplocus racemosus)の幹樹皮の両方のフィンガープリントを示す。
【図80】図80は、ターミナリア シェブラ(Terminalia chebula)の果実の両方のフィンガープリントを示す。
【図81】図81は、ターミナリア ベレリカ(bellerica)の果実の両方のフィンガープリントを示す。
【図82】図82は、トリゴネラ フィーヌム g(Trigonella faenum g)の全植物の両方のフィンガープリントを示す。
【図83】図83は、トリブラス テレストリアス(Tribulus terrestrias)の幹および根の両方のフィンガープリントを示す。
【図84】図84は、チロホラ アストマチカ(Tylophora asthmatica)の葉の両方のフィンガープリントを示す。
【図85】図85は、ホメオ医薬ビブルナム(Viburnum)のマザーチンキの両方のフィンガープリントを示す。
【図86】図86は、ウイジニア ソニフェラ(Withinia somnifera)の根の両方のフィンガープリントを示す。
【図87】図87は、処理したジンジバー オフィシナリス(Zinziber officinalis)の根茎の両方のフィンガープリントを示す。
【図88】図88は、アビパッタカラ シュルナ(Avipattakara churna)のパウダーの両方のフィンガープリントを示す。
【図89】図89は、カマヅガ ラス(Kamaduga Ras)の薬草の処方物の両方のフィンガープリントを示す。
【図90】図90は、発酵プロセスによる薬草の医薬であるクマヤラサバ(Kumarayasava)の両方のフィンガープリントを示す。
【図91】図91は、マハラクシミ ビラス ラス(Mahalakshmi vilas ras)の薬草の処方物の両方のフィンガープリントを示す。
【図92】図92は、スバルナ ヨガラジャ ググル(Suvarna yogaraja Guggulu)の薬草の処方物の両方のフィンガープリントを示す。
【図93】図93は、アナンダバイラヴィ ラス(Anandabhairavi Ras)のフィンガープリントを示す。任意の特定のピークにおいて右クリックをすると、その画像ソフトウエアは、そのピークのX、Y、R、GおよびB座標を表示し、これらは、バーコード作成のために使用される。これらの座標は、ボックスの内に(このピークの付近)かつツールバー内に示される。
【図94】図94は、クリミクタラ ラス(Krimikutara Ras)のフィンガープリントを示す。この画像ソフトウエアは、特定のピークのバーコード値を表示する。
【図95】図95は、アナンダバイラヴィ ラス(Anandabhairavi Ras)について生成されたバーコードを示す。
【図96】図96は、クリミクタラ ラスについて作られたバーコードを示す。
【図97】図97は、アナンダバイラヴィ ラスに対する表示ウィンドウを示す。
【図98】図98は、クリミクタラ ラスに対する表示ウィンドウを示す。
【図99】図99は、提案された方法によって作製されたデータベースを使用してネットワーク化された、企業資源プラニングおよび顧客関係管理アプリケーションにおいて、ネットワークが作動する方法を示す。
【図100】図100は、2月に収集されたアザジラクタインジカの若葉についての色付けされたバーチャートの形態で、新しいクロマトグラムを示す。
【図101】図101は、薬草の処方物であるアナンダバイラヴィ ラスの医薬についての色付けされたバーチャートの形態で、新しいクロマトグラムを示す。
【図102】図102は、薬草の処方物であるクリミクタラ ラスの医薬についての色付けされたバーチャートの形態で、新しいクロマトグラムを示す。
【図103】図103は、アザジラクタ インジカ(Azadiracta indica)のクロマトグラムについてのパイ図表を示す。
【図104】図104は、アナンダバイラヴィ ラスのクロマトグラムについてのパイ図表を示す。
【図105】図105は、クリミクタラ ラスのクロマトグラムについてのパイ図表を示す。
【図106】図106は、定量的な乱れ障害(vitiation disorder)(ドーシャ)のパイ図表を示す。
【図107】図107は、定量的な乱れ障害(ドーシャ)のパイ図表を示す。
【図108】図108は、定量的な乱れ障害(ドーシャ)のパイ図表を示す。
【図109】図109は、数種の薬草の医薬の3Dおよび等高線の画像としてのフィンガープリントを示し、これらの画像は、データベースへ供給され、そして様々なERPおよびCRMアプリケーションのために使用される。
【図110】図110は、数種の薬草の医薬の3Dおよび等高線の画像としてのフィンガープリントを示し、これらの画像は、データベースへ供給され、そして様々なERPおよびCRMアプリケーションのために使用される。
【図111】図111は、3Dおよび等高線の画像として粗悪品の化粧品サンプルのフィンガープリントを示す。
【図112】図112は、3Dおよび等高線の画像としてマザーチンキのフィンガープリントを示し、これらは、マザーチンキの希釈を調べるために使用され得る。
【図113】図113は、3Dおよび等高線の画像として、単離された医薬のUVスペクトルおよびそれらのフィンガープリントを示す。
【図114】図114は、3Dおよび等高線の画像として、逆療法の医薬のフィンガープリントを示す。
【図115】図115は、種々の機能を有するソフトウエアの操作シーケンスの図を示す。

Claims (52)

  1. クロマトグラフフィンガープリントを提供するためにクロマトグラフ技術を使用して、植物もしくは動物からの抽出構成成分、または天然もしくは合成源の抽出構成成分を、検出および同定するための方法であって、該方法が、以下の工程:
    (i)植物もしくは動物、または天然もしくは合成源からの抽出物から、有機化合物または有機金属化合物あるいは有機化合物および有機金属化合物を、適切な溶媒を使用して抽出する工程;
    (ii)工程(i)で得られた抽出物を、高圧液体クロマトグラフィー技術を使用して、pHおよび極性に基づき溶媒を使用して溶出する工程;
    (iii)溶出された成分の等高線および3Dクロマトグラムを、pHおよび極性に基づいて作成する工程;
    (iv)得られた該等高線および3Dクロマトグラムをカラー画像に変換し、該カラー画像を、個々の色について、該画像の三次元特性の全てを表す座標を使用して、内蔵画像分析ソフトウェアの使用によって、分析する工程;
    (v)溶出した様々な構成成分の濃度を、経時的に表示する工程;
    (vi)色分析に基づいてクロマトグラムを作成する工程であって、該クロマトグラムが、該構成成分の共役特性に関連する様々な保持時間におけるピークを有する、工程;
    (vii)該抽出物中の化合物を、該画像中の該様々な構成成分のUV−可視吸収特性によって同定する、工程;
    (viii)溶出した化合物を、極性および共役特性に基づいて、極性、中程度の極性、および低極性または非極性として、同定し、決定し、そして分類する工程;
    (ix)X軸を保持時間として、Y軸を波長として、Rを赤色ピクセルの数として、Gを緑色ピクセルの数として、そしてBを青色ピクセルの数として、使用することによって、選択したピークについてのバーコードを作成する工程;および
    (x)フィンガープリントおよびバーコードのデータベースを作成し、そしてサンプル中のそれぞれの化合物を同定する工程、
    を包含する、方法。
  2. 1つ以上の溶媒が使用される場合、該溶媒は、異なる極性を有し、該溶媒は、研究中の前記抽出物の親水性および疎水性に基づいて選択され、エチルアルコールが医薬の標準化のために使用される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記フィンガープリントが、異なるpH範囲で抽出された同一の抽出物に関して生じる、請求項1に記載の方法。
  4. 高圧液体クロマトグラフィー技術が、高圧液体クロマトグラフィー装置を使用して実行され、該高圧液体クロマトグラフィー装置は、フォトダイオードアレイ検出器を備える市販の高圧液体クロマトグラフィー装置の任意のものから選択され、好ましくは、グラジエントポンプまたは三成分系のポンプを備える、請求項1に記載の方法。
  5. 1つ以上の溶媒が使用される場合、グラディエントの実行に対して、該溶媒のpHおよび極性が、水性溶媒、水、または塩の使用により所望のpHに維持された緩衝液と、非水性溶媒との比率を0%から100%まで変動させることによって制御される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記塩は、オルトリン酸二水素カリウム、オルトリン酸水素二カリウム、および前記所望のpH範囲を維持するためのリン酸からなるグループから選択される、請求項5に記載の方法。
  7. 工程(iii)において使用される溶媒は、既知のpHの、非水性有機溶媒、および水性溶媒、水または緩衝液を含み、極性の範囲に基づいて選択される、請求項1に記載の方法。
  8. 前記等高線クロマトグラムが、研究中の抽出物の構成成分の共役特性および極性を含むカラー画像に変換される、請求項1に記載の方法。
  9. 前記抽出物の治療効力が、特定の極性およびUV−可視吸収領域に存在する構成成分の性質を使用して評価される、請求項1に記載の方法。
  10. 前記抽出物は、単体または処方物の分析物サンプルである、請求項9に記載の方法。
  11. バーコード作成ソフトウェアが、座標として、X軸を保持時間として、Y軸を波長として、Rを赤色ピクセルの数として、Gを緑色ピクセルの数として、そしてBを青色ピクセルの数として使用して、選択されたピークまたは画像のバーコードを作成し、該バーコードが、製品特性を産業用のものとする、請求項1に記載の方法。
  12. 前記内蔵ソフトウェアが、以下の特徴を有する、請求項1に記載の方法:
    (a)クロマトグラフフィンガープリント画像を異なるフォーマットで、ファイルフォルダから開き、そして該画像内に存在する異なる色について、単一のピクセル感度を用いて、該画像を分析する機能を有する、ソフトウェア;
    (b)該ピクセルの情報を、以下:
    1.X座標スケール(0〜(分、時間スケール))およびY座標スケール(200〜800nm)を有するグラフ、および
    2.各ピークの個々の値を、該グラフの隣の2つの別個の欄に有する、パイ図表、
    の形態で表示する機能を有する、ソフトウェア;
    (c)分析の後に生成される全てのデータを、PRINTアイコンを使用して印刷する機能を有する、ソフトウェア;
    (d)印刷のためのページ設定を、PAGE SETUPアイコンを使用して変更する機能を有する、ソフトウェア;
    (e)該画像の一部を、選択し、そしてRESIZEアイコンを使用して分析する機能を有する、ソフトウェア;
    (f)異なる画像についての任意の数の画像分析ウィンドウを開き、状態をWINDOWSアイコンに表示するための機能を有する、ソフトウェア;
    (g)該画像を、20分間隔の3つのゾーンに、ZONEアイコンを使用して分割する機能を有する、ソフトウェア;
    (h)選択した画像を、INVERTアイコンを使用して反転させる機能を有する、ソフトウェア;
    (i)EDITORアイコンを使用して、Notepad(商標)、Word pad(商標)およびMS Word(商標)にわたって切り換える機能を有する、ソフトウェア;
    (j)HELPアイコンを使用して、該Rainbowソフトウェアの様々な特徴に関する操作情報の機能を有する、ソフトウェア;および
    (k)作成したデータを、SAVE ASアイコンを使用して、JPEGファイルフォーマットで保存する機能を有する、ソフトウェア。
  13. 前記フィンガープリント画像のフォーマットは、BMP、JPEG、TIF、GIFからなるグループから選択される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記(b)2の各ピークの値は、画像の自動および手動の分析によって生成される、請求項12または13に記載の方法。
  15. 抽出物の3Dクロマトグラムおよび色等高線画像をコンピュータに処理させるエンコードされたプログラムを有するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、該プログラムが、以下:
    (a)様々な保持時間におけるピークを有するクロマトグラムからカラー画像を生成するためのコード;
    (b)該色等高線画像を、経時的に溶出した様々な分子の濃度、および保持時間に基づく極性を示す、様々な色の選択に基づいて、分析するためのコード;
    (c)画像の全ての三次元特性を使用して、該抽出物の3Dクロマトグラムを分析するためのコード;
    (d)経時的に溶出した分子の共役特性に関連する様々な保持時間においてピークを有するクロマトグラムを、特定の極性の順に作成するためのコード;
    (e)該分子における化合物を、該画像中の様々な構成成分のUV−可視吸収特性によって同定するためのコード;
    (f)研究中の該抽出物に存在する様々な分子の、報告された生物学的治療活性を、該分子の極性および共役特性に基づいて、該フィンガープリントをX軸およびY軸上の治療ゾーンに分割することによって、相関付けるためのコード;
    (g)Xが保持時間であり、Yが波長であり、Rが赤色ピクセルの数であり、Gが緑色ピクセルの数であり、およびBが青色ピクセルの数である該画像の座標を使用して、選択したピークに関するバーコードを作成するためのコード;
    (h)企業資源プラニング(ERP)アプリケーションおよび顧客関係管理(CRM)アプリケーションタイプのビジネスアプリケーションを含む全ての種類のデータベースの利用を容易にする、該抽出物に関するフィンガープリントおよびバーコードのデータベースを作成するためのコード;および
    (i)企業資源プラニング(EPR)アプリケーションおよび顧客関係管理(CRM)アプリケーションにより使用されるべき全てのサンプルに対して、「表示ウィンドウ」のデータベースを作成するためのコード、
    を含み、
    該コンピュータは、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に含まれている該コードを実行するプロセッサを含む、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  16. 前記色等高線画像を分析するためのコードは、該色等高線画像から色を抽出するためのコードを含む、請求項15に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  17. 前記色等高線画像を分析するためのコードは、リリースノートに記載の注釈、寿命、および処理に基づいて様々な色を選択するためのコードを含む、請求項15または16に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  18. 前記3Dクロマトグラムを分析するためのコードは、内蔵ソフトウェアをエンコードするコードを含み、該内蔵ソフトウェアは、X軸が保持時間であり、そしてY軸が波長であるクロマトグラムを与える、請求項15、16、または17に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  19. 前記医薬の3Dクロマトグラムを分析するためのコードは、ソフトウェアをエンコードするコードを含み、該ソフトウェアは、ドーシャの乱れが定量的に、百分率比で示すデータを与える、請求項15、16、または17に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  20. 前記内蔵ソフトウェアが、
    (i)クロマトグラフフィンガープリント画像を、異なるフォーマットで、ファイルフォルダから開き、そして該画像内に存在する異なる色について、単一のピクセル感度を用いて、該画像を分析するためのコード;
    (ii)該ピクセルの情報を、以下:
    1.X座標スケール(0〜(分、時間スケール))およびY座標スケール(200〜800nm)を有するグラフ、および
    2.各ピークの個々の値を、該グラフの隣の2つの別個の欄に有する、パイ図表、
    の形態で表示するためのコード;
    (iii)分析の後に生成される全てのデータを、PRINTアイコンを使用して印刷するためのコード;
    (iv)PAGE SETUPアイコンを使用して印刷のためにページ設定するためのコード;
    (v)該画像の一部を、選択し、そしてRESIZEアイコンを使用して分析するためのコード;
    (vi)異なる画像についての任意の数の画像分析ウィンドウを開き、状態をWINDOWSアイコンに表示するためのコード;
    (vii)該画像を、20分間隔の3つのゾーンに、ZONEアイコンを使用して分割するためのコード;
    (viii)選択した画像を、INVERTアイコンを使用して反転させるためのコード;
    (ix)EDITORアイコンを使用して、Notepad(商標)、Word pad(商標)およびMS Word(商標)にわたって切り換えるためのコード;および
    (x)作成したデータを、SAVE ASアイコンを使用して、JPEGファイルフォーマットで保存するためのコード、
    を含む、請求項18に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  21. 前記フィンガープリント画像のフォーマットは、BMP、JPEG、TIF、GIFからなるグループから選択される、請求項20に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  22. 前記(ii)2の各ピークの値は、自動および手動のピークである、請求項20または21に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  23. 植物、動物、または天然に得られる材料、あるいは人工の材料に由来の、医薬として使用される有機分子および有機金属分子化学的および治療的標準化のためのクロマトグラフフィンガープリントおよびバーコード化計算方法であって、該方法が、以下:
    a)医薬を選択し、そして構成成分を抽出する工程;
    b)該構成成分を個々の構成成分に分離し、3−Dおよび等高線クロマトグラムを作成し、そしてカラー画像を含むフィンガープリントに変換する、工程;
    c)開発したソフトウェアを使用して、その個々の色に対して該フィンガープリントを分析する工程;および
    d)データを解析する工程、
    を包含する、方法。
  24. 前記方法が、研究中の前記医薬中に存在する構成成分の化学的分析を提供し、そして該構成成分の共役特性および極性が、ソフトウェアを使用して、該医薬の伝統的な概念に従って、治療効力を示す、請求項23に記載の方法。
  25. 前記方法が、薬草医薬のクロマトグラフフィンガープリントの新規な概念を提供し、該新規な概念が、構成成分の治療的効力とともに、使用中の前記医薬に存在する化合物の実際のプロファイルの迅速な同定に有用である、請求項23に記載の方法。
  26. 前記方法が、薬草医薬の等高線および3−Dクロマトグラムを使用して、該薬草医薬の新規なクロマトグラフフィンガープリントを提供し、該等高線および3−Dクロマトグラムは、高圧液体クロマトグラフのフォトダイオードアレイ検出器(PDA)によって生じ、そして、該方法は、該薬草医薬に存在する構成成分のスペクトル特性のデータを表現し、該データは、類似の実験分析条件下における極性の特定の順で提示される、請求項23に記載の方法。
  27. 前記方法が、前記化合物のUV−可視スペクトルを提供し、該スペクトルが、該分子の共役特性および極性、および、該医薬の個々の構成成分の濃度を、該医薬の極性とともに表示する、請求項23に記載の方法。
  28. 前記方法が、単一の画像「The Chromatographic Fingerprint」に示される全ての構成成分のUV−可視スペクトルを提供し、前記フィンガープリントが、研究中の医薬のアッセイおよび迅速な同定のために、薬草医薬または処方物に存在する構成成分の青写真となる、請求項23に記載の方法。
  29. 同一の溶媒であるエチルアルコールを用いる抽出、同一の稼動時間である0〜60分、同一の移動相である、5.5〜7.5の範囲のpHを有するリン酸緩衝液を伴うアセトニトリル、および同一のUV−可視範囲である200〜800nmのような同一の標準分析パラメータが、フィンガープリント、ならびに化学的および治療的標準化のために使用される、請求項28に記載の方法。
  30. 前記方法が、粗悪品の食物および薬物のサンプル、代用された食物および薬物のサンプル、偽の食物および薬物のサンプル、ならびに市販の食物および薬物のサンプルを研究し、純粋および不純を見分けるために使用される、請求項28に記載の方法。
  31. 前記方法が、アロパシー、アーユルヴェーダ、ホメオパシー、シッダ、ユナミ、中国、チベット、漢方(日本)の医薬の処理の、標準化、品質管理活動および治療標準化の目的で、該医薬に存在する化学的構成成分を同定するために使用される、請求項28に記載の方法。
  32. 前記方法が、天然に存在するサンプルにおける様々なエコロジー的要因、地質学的要因、遺伝子的変化および表現型変化に起因する化学的構成成分の変動の研究のため、ならびにこれらにおける化学的構成成分の同定および標準化のために、使用される、請求項28に記載の方法。
  33. 前記表現型変化は、植物におけるものである、請求項32に記載の方法。
  34. 前記方法が、合成により調製されたサンプルにおける化学的構成成分の研究のため、ならびに該サンプルにおける該化学的構成成分を、一体どれが適用可能であるかの化学的および治療的標準化のために、同定および標準化するために使用される、請求項28に記載の方法。
  35. 前記方法が、単一の医薬サンプルの薬草製品の化学的構成成分の研究のため、ならびに化学的および治療的標準化のための該単一の医薬サンプルの化学的構成成分の同定のために使用される、請求項28に記載の方法。
  36. 前記方法が、処方された医薬サンプルの薬草製品の化学的構成成分の研究のため、ならびに化学的および治療的標準化のためのこれらの化学的構成成分の同定のために使用される、請求項28に記載の方法。
  37. 前記方法が、生物学的サンプルにおける化学的構成成分の変動の研究のため、ならびに該サンプルにおける該化学的構成成分の同定および標準化のために使用される、請求項28に記載の方法。
  38. 前記方法が、単体および処方された食物および医薬サンプルの、異なる銘柄の製品の化学的構成成分の変動の研究のため、ならびに化学的および治療的標準化のためにこれらの化学的構成成分を同定するために、使用される、請求項28に記載の方法。
  39. 植物を区別することから多数の分子のデータベースを準備する工程と、特定の疾患または治療分類に関する群として分類された、特定の群の植物の治療効力の多数の一般化を与える工程とをさらに包含する、請求項28に記載の方法。
  40. 前記方法が、医薬の構成成分の、3−Dおよび等高線クロマトグラムからの極性および共役に基づいたカテゴリー化および定量を容易にし、そして該医薬がどの気質に対して作用するかの治療効力を評価する、請求項28に記載の方法。
  41. 前記方法が、前記クロマトグラフフィンガープリントに与えられる、共役特性および極性特性を使用して、医薬および気質の治療的標準化の使用のための色のような、該医薬の物理化学的特性の、理解および標準化を可能とする、請求項28に記載の方法。
  42. 前記方法が、前記クロマトグラフフィンガープリントに示される共役特性および極性特性を使用して、治療的標準化に使用される医薬の物理化学的特性の理解および標準化を可能とする、請求項28に記載の方法。
  43. 前記医薬の物理化学的特性は、味を含む、請求項42に記載の方法。
  44. 前記味は、酸味、塩辛さ、辛味、苦味、渋味からなるグループから選択される、請求項43に記載の方法。
  45. 前記医薬の物理化学的特性は、ラサ(Rasa)を含む、請求項42に記載の方法。
  46. 前記ラサ(Rasa)は、アーユルヴェーダに記載のアムラ(Amla)、ラバナ(Lavana)、カツ(Katu)、ティクタ(Tikta)、カシャヤ(Kashaya)を含む、請求項45に記載の方法。
  47. 前記方法が、クロマトグラフフィンガープリントに示される医薬の共役特性および極性特性を使用して、化学的標準化に使用される医薬の物理化学的特の理解および標準化を可能とする、請求項28に記載の方法。
  48. 前記医薬の物理化学的特性は、特性、効力、代謝産物、分子のキラリティからなるグループから選択される、請求項47に記載の方法。
  49. 前記医薬の物理化学的特性は、グナ(Guna)、ウェーリャ(Veerya)、ヴィパカ(Vipaka)、プラバヴァ(Prabhava)からなるグループから選択される、請求項47に記載の方法。
  50. 前記方法が、クロマトグラフフィンガープリントに示される医薬の共役特性および極性特性を使用して、治療的標準化に使用される医薬の物理化学的特の理解および標準化を可能とする、請求項28に記載の方法。
  51. 前記医薬の物理化学的特性は、冷たい、熱い、作用が遅い、作用が鋭い、重い、軽い、柔らかく潤滑されて柔軟な、乾燥したからなるグループから選択される、請求項50に記載の方法。
  52. 前記医薬の物理化学的特性は、アーユルヴェーダに記載のシェータ(Sheeta)、ウシュナ(Ushna)、マンダ(Manda)、テークシュナ(Teekshna)、グル(Guru)、ラグー(Laghu)、スニグダ(Snigdha)、ロークシャ(Rooksha)からなるグループから選択される、請求項50に記載の方法。
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