以下、本発明の一実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本実施の形態に係る情報処理システムの全体構成を示すブロック図である。同図において、100はコントローラ・ユニット(Controller Unit)で、画像入力デバイス(情報入力装置)であるスキャナ101や画像出力デバイス(情報出力装置)であるプリンタ102と接続し、一方では、域内通信網(LAN)103や広域通信網(WAN)104と接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行うためのコントローラとして機能する。
105はCPU(中央処理装置)で、本システム全体を制御するコントローラである。106はRAM(読取り書込み記憶装置)で、CPU105が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。107はROM(読出し専用記憶装置)で、これはブートROMであり、本システムのブートプログラムが格納されている。108はハードディスクドライブ(HDD)で、本システムのソフトウェア及び画像データを格納する。109は操作部I/F(インターフェース)で、後述する操作部112とのインターフェースであり、操作部112の表示部に表示する画像データを操作部112に対して出力する。また、操作部I/F109は、操作部112から本システムの使用者が入力した情報をCPU105に伝える機能を有する。
110はネットワーク(Network)で、LAN103に接続し、情報の入出力を行う。111はモデム(MODEM)で、ここでは記載しないが、NCU(Network Control Unit)を介してWAN104に接続し、ファクス・モデム、データ・モデム機能を搭載し、ITU−T V.8勧告、V.34勧告、T.30勧告等の通信プロトコルネゴシエーション、モデム制御手順、G3ファクス通信手順やPPP(Point to Point Protocol)通信手順を搭載し、リモートG3ファクス端末やリモートのLAN103上やインターネット上のPPPサーバとの通信を行う。112は操作部で、操作部I/F109に接続され、各種の操作情報等を入力するキーや情報を表示する表示部を有している。
上述したCPU105、RAM106、ROM107、HDD108、操作部I/F109、ネットワーク110及びモデム111がシステムバス113上に配置されている。
また、図1において、114はイメージバス(Image Bus)I/F (インターフェース)で、システムバス113と画像データを高速で転送する画像バス115とにそれぞれ接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス115は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。116はラスターイメージプロセッサ(RIP)で、PDLレコードをビットマップイメージに展開する。117はデバイスI/F(インターフェース)で、画像入力デバイスであるスキャナ101や画像出力デバイスであるプリンタ102とコントローラ・ユニット100とを接続し、画像データ(ラスタイメージデータ118,119)の同期系/非同期系の変換を行う。120はスキャナ画像処理部で、入力画像データに対して補正、加工及び編集等の処理を行う。121はプリンタ画像処理部で、プリント出力画像データに対して、プリンタ102の補正及び解像度変換等の処理を行う。122は画像回転処理部で、画像データに対して回転処理を行う。123は画像圧縮処理部で、多値画像データはJPEG、2値画像データはJBIG(Joint Bi−level Image Experts Group)、MMR(Modified Modified Read)、MH(Modified Hahuman)の圧縮/伸張処理を行う。
上述したRIP116、デバイスI/F117、スキャナ画像処理部120、プリンタ画像処理部121、画像回転処理部122及び画像圧縮処理部123が画像バス115上に配置されている。
図2は、本実施の形態に係る情報処理装置である複合複写装置の構成を示す側面図であり、この複合複写装置は、画像入力デバイスであるスキャナ101を画像出力デバイスであるプリンタ102の上に積層した構成である。
図2において、スキャナ101は、原稿の画像を照明し、CCDラインセンサ(図示省略)を走査することで、ラスタイメージデータ118(図1参照)として電気信号に変換する。原稿は原稿フィーダ101aのトレイ101bにセットし、装置の使用者が操作部112から読取り起動指示することにより、CPU105がスキャナ101に指示を与え、原稿フィーダ101aは原稿を1枚づつフィードし、原稿画像の読み取り動作を行う。
プリンタ102は、ラスタイメージデータ119(図1参照)を用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は、感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微小ノズルアレイからインクを咄出して用紙上に直接画像を印刷するインクジェット方式等があるが、どの方式を採用しても構わない。プリント動作の起動は、CPU105からの指示によって開始する。プリンタ102には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように、複数の給紙段を有し、それに対応した用紙カセット102a,102b,102c,102dを有している。また、排紙トレイ102eは、印刷し終わった用紙を受けるものである。
図3は、操作部112の構成を示す平面図である。同図において、112aはLCD(液晶表示器)よりなる表示部で、LCD上にタッチパネルシートが貼着されており、本情報処理装置の操作画面を表示すると共に、その操作画面に表示してあるキーが押されると、その位置情報をコントローラ・ユニット100のCPU105に伝える。112bはスタートキーで、原稿画像の読み取り動作を開始する場合等に用いる。このスタートキー112bの中央部には、緑と赤の2色のLED(発光ダイオード)112cが設けられ、このLED112cの色によってスタートキー112bが使える状態にあるか否かを示すようになっている。112dはストップキーで、本装置の動作を止めるときに用いる。112eはIDキーで、使用者のユーザID(識別子)を入力するときに用いる。112fはリセットキーで、操作部112からの設定を初期化する場合に用いる。
図4は、スキャナ画像処理部120の構成を示すブロック図である。同図において、120aは画像バスI/F(インターフェース)コントローラで、画像バス115と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する機能と、スキャナ画像処理部120内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。120bはフィルタ処理部で、空間フィルタでコンボリューション演算を行う。120cは編集処理部で、例えば、入力画像データからマーカーペンで囲まれた閉領域を認識して、その閉領域内の画像データに対して、影付け、網掛け、ネガポジ反転等の画像加工処理を行う。120dは変倍処理部で、読取り画像の解像度を変える場合にラスタイメージデータの主走査方向について補間演算を行い、拡大、縮小処理を行う。副走査方向の変倍処理については、画像読取りラインセンサ(図示省略)を走査する速度を変えることにより行う。120eはテーブルで、読み取った輝度データである画像データを濃度データに変換するために行う変換テーブルである。120fは2値化処理部で、多値のグレースケール画像データを、誤差拡散処理やスクリーン処理等によって2値化する。このようにして各種の処理が終了した画像データは、再び画像バスI/Fコントローラ120aを介して画像バス115上に転送される。
図5は、プリンタ画像処理部121の構成を示すブロック図である。同図において、121aは画像バスI/F(インターフェース)コントローラで、画像バス115と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する機能と、プリンタ画像処理部121内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。121bは解像度変換部で、図1に示すネットワーク110或いは広域通信網104から送られた画像データをプリンタ102の解像度に変換するための解像度変換処理を行う。121cはスムージング処理部で、解像度変換部121bにより解像度変換処理後の画像データのジャギー(斜め線等の白黒境界部に現れる画像のがさつき)を滑らかにするための処理を行う。
図6は、画像圧縮処理部123の構成を示すブロック図である。
画像圧縮処理部123は、生画像データをMMR(Modified Modified Read)、MR(Modified Read)、MH(Modified Hahuman)、JBIG(Joint Bi−level Image Experts Group)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の画像符号データに圧縮する機能、MMR、MR、MH、JBIG、JPEG等の画像符号データを生画像データに伸張する機能及び生画像データを画素密度変換する画素密度変換機能を有する。画素密度変換とは、例えば、A3サイズの画像をA4サイズの画像に変換する画像サイズ変換と、400DPI(Dots Per Inch)×400LPI(Lines Per Inch)を200DPI×200LPIの解像度に変換することである。
図6において、123aは画像バスI/F(インターフェース)コントローラで、画像バス115と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する機能と、入力バッファ123b及び出力バッファ123cとのデータのやり取りを行うためのタイミング制御及び後述する画像圧縮・伸張・画素密度変換部123dに対するモード設定等の制御を行う。123dは画像圧縮・伸張・画素密度変換部、123eはRAM(読出し書き込み記憶装置)である。
以下に、画像圧縮処理部123の処理手順を説明する。
画像バス115を介してCPU105から画像バスI/Fコントローラ123aに画像圧縮、伸張または画素密度変換処理制御のための設定を指示する。この設定により、画像バスI/Fコントローラ123aは、画像圧縮・伸張・画素密度変換部123dに対して画像圧縮、伸張または画素密度変換処理に必要な設定を行う。この必要な設定を行った後に、再度CPU105から画像バスI/Fコントローラ123aに対して生画像データまたは画像符号データの転送の「を指示する。この許可に従い、画像バスI/Fコントローラ123aは、RAM106若しくは画像バス115上の各デバイスから画像データの転送を開始する。受け取った画像データは、入力バッファ123bに一時格納され、画像圧縮・伸張・画素密度変換部123dの画像データ要求に応じて一定のスピードで生画像データまたは画像符号データを転送する。この際、入力バッファ123bは、画像バスI/Fコントローラ123aと画像圧縮・伸張・画素密度変換部123dとの間で、生画像データまたは画像符号データを転送できる否かを判断し、画像バス115からの生画像データまたは画像符号データの読み込み及び画像圧縮・伸張・画素密度変換部123dへの生画像データまたは画像符号データの書き込みが不可能である場合は、データの転送を行わないように制御する(以降、このような制御をハンドシェークと記述する)。
画像圧縮・伸張・画素密度変換部123dは受け取った生画像データまたは画像符号データを、一旦RAM123eに格納する。画像圧縮処理を施された画像データは、直ちに出力バッファ123cに送られる。出力バッファ123cでは、画像バスI/Fコントローラ123a及び画像圧縮・伸張・画素密度変換部123dとのハンドシェークを行い、生画像データまたは画像符号データを画像バスI/Fコントローラ123aに転送する。画像バスI/Fコントローラ123aでは、転送された圧縮、伸張または画素密度変換処理された生画像データまたは画像符号データをRAM106若しくは画像バス115上の各デバイスに転送する。
こうした一連の処理は、CPU105からの処理要求が無くなる迄(必要なページ数の処理が終了したとき迄)若しくはこの画像圧縮処理部123から停止要求信号が出力される迄(圧縮及び伸張時のエラー発生時等迄)繰り返される。
図7は、画像回転処理部122の構成を示すブロック図である。同図において、122aは画像バスI/F(インターフェース)コントローラで、画像バス115と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する機能と、画像回転処理部122にモード等を設定する制御及び画像回転処理部122に画像データを転送するためのタイミング制御を行う。122bは画像回転部、122cはRAM(読出し書き込み記憶装置)である。
以下、画像回転処理部122の処理手順を説明する。
画像バス115を介してCPU105から画像バスI/Fコントローラ122aに画像回転処理制御のための設定を指示する。この設定により、画像バスI/Fコントローラ122aは、画像回転部122b対して画像回転処理に必要な設定(例えば、画像サイズや回転方向・角度等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU105から画像バスI/Fコントローラ122aに対して画像データ転送の許可を指示する。この許可に従い、画像バスI/Fコントローラ122aは、RAM106若しくは画像バス115上の各デバイスから画像データの転送を開始する。
尚、ここでは、32bitをそのサイズとし、回転を行う画像サイズを32×32(bit)とし、また、画像バス115上に画像データを転送させる際に32bitを単位とする画像転送を行うものとする(扱う画像は2値を想定する)。
上述のように、32×32(bit)の画像を得るためには、上述の単位データ転送を32回行う必要があり、且つ不連続なアドレスから画像データを転送する必要がある(図8参照)。
不連続アドレッシングにより転送された画像データは、読み出し時に所望の角度に回転されているように、RAM122cに書き込まれる。例えば、90度反時計方向回転であれば、最初に転送された32bitの画像データを、図9に示すようにY方向に書き込んでいく。また、読み出し時にはX方向に読み出すことで、画像が回転される。
32×32(bit)の画像回転(RAM122cへの書き込み)が完了した後、画像回転部122bはRAM122cから上述した読み出し方法で画像データを読み出し、画像バスI/Fコントローラ122aに画像を転送する。
回転処理された画像データを受け取った画像バスI/Fコントローラ122aは、連続アドレッシングを以て、RAM106若しくは画像バス115上の各デバイスに画像データを転送する。
こうした一連の処理は、CPU105からの処理要求が無くなる迄(必要なページ数の処理が終了したとき迄)繰り返される。
図10は、デバイスI/F117の構成を示すブロック図である。同図において、117aは画像バスI/F(インターフェース)コントローラで、画像バス115と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する機能と、デバイスI/F117の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。また、外部のスキャナ101及びプリンタ102への制御信号を発生させる。117bはスキャンバッファで、スキャナ101から送られてくる画像データを一時保存し、画像バス115に同期させて画像データを出力する。117cはシリアルパラレル・パラレルシリアル変換部で、スキャンバッファ117bに保存された画像データを順番に並べて、或いは分解して、画像バス115に転送できる画像データの幅に変換する。117dはパラレルシリアル・シリアルパラレル変換部で、画像バス115から転送された画像データを分解して或いは順番に並べて、プリントバッファ117eに保存できる画像データの幅に変換する。プリントバッファ117eは、画像バス115から送られてくる画像データを一時保存し、プリンタ102に同期させて画像データを出力する。
以下、画像スキャン時の処理手順を説明する。
スキャナ101から送られてくる画像データをスキャナ101から送られてくるタイミング信号に同期させて、スキャンバッファ117bに保存する。そして、画像バス115がPCIバスの場合には、スキャンバッファ117b内に画像データが32ビット以上入ったときに、画像データを先入れ先出しで32ビット分、スキャンバッファ117bからシリアルパラレル・パラレルシリアル変換部117cに送り、32ビットの画像データに変換し、画像バスI/Fコントローラ117aを介して画像バス115上に転送する。また、画像バス115がIEEE1394の場合には、スキャンバッファ117b内の画像データを先入れ先出しで、スキャンバッファ117bからシリアルパラレル・パラレルシリアル変換部117cに送り、シリアル画像データに変換し、画像バスI/Fコントローラ117aを介して画像バス115上に転送する。
以下に、画像プリント時の処理手順を説明する。
画像バス115がPCIバスの場合には、画像バス115から送られてくる32ビットの画像データを画像バスI/Fコントローラ117aで受け取り、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換部117dに送り、プリンタ102の入力データビット数の画像データに変換し、プリントバッファ117eに保存する。
また、画像バス115がIEEE1394の場合には、画像バス115から送られてくるシリアル画像データを画像バスI/Fコントローラ117aで受け取り、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換部117dに送り、プリンタ102の入力データビット数の画像データに変換し、プリントバッファ117eに保存する。そして、プリンタ102から送られてくるタイミング信号に同期させて、プリントバッファ117e内の画像データを先入れ先出しで、プリンタ102に送る。
次に、本発明の特徴の1つである文書格納管理手段について、図1及び図11〜図16を用いて説明する。
文書管理データや画像データは、ハードウェアの構成上、RAM106上及びHDD108上に格納される。
本実施の形態に係る情報処理装置における文書格納管理手段は、同一原稿に対して、カラー画像、白黒2値画像、グレースケール画像を格納管理するための本発明において重要な構成要素である。
まず、文書格納管理手段がどのように同一原稿に対して、カラー画像、白黒2値画像、グレースケール画像等の複数の画像データを格納管理しているかについて、図11〜図16を用いて説明する。
尚、同一原稿に対して複数の画像データの生成は、本実施の形態では、カラー原稿読み取り時には、スキャナ101でカラー画像と白黒2値画像とを2回スキャンする。その他の画像データ生成方法としては、本実施の形態では割愛するが、カラー原稿画像の読み取り後に、HDD108若しくはRAM106に格納されたカラー画像データを「多値→2値画像変換」する変換手段を設け、カラー画像データから白黒2値画像データを生成することも可能である。
図11は、文書属性を管理するための文書管理テーブルの構成を示す図である。この文書管理テーブルは、複数の文書コントロールブロックの配列で構成される。文書が文書格納管理手段に格納されている場合は、対応する文書コントロールブロックの「状態」メンバーが「使用中」となる。
「被参照カウンタ」は、同一文書を複数のジョブで共有するための仕組みを実現するものの1つで、文書格納管理手段から同一文書に対して複数の送信ジョブやプリントジョブが投入された場合の同一文書の参照数を管理するために用いられる。文書の消去が文書格納管理手段に対して指示された場合、該当文書の「被参照カウンタ」が「−1」した結果、「0」になった時点で文書が消去され、 「状態」メンバーが「未使用」に変更される。
図12は、「文書属性」の構成を示す図である。この「文書属性」は、当該文書に白黒2値画像「B/W」が含まれるか否か、カラー画像「COLOR」が含まれるか否かを示すBIT等で構成されている。
図12において、「ページ数」は、文書に含まれる画像枚数を示す。「受付番号」は、文書が生成された時の管理通し番号であり、ユーザが自分で生成した文書の識別を行うために用いる。例えば、当該文書に対して送信ジョブやプリントジョブを実行した場合に、ジョブ二度の文書が含まれるかをユーザが識別できるようにジョブリストに表示したり、ジョブ履歴や文書格納管理手段で図37に示す画面上の文書リストの文書を選択後に、「詳細情報」ボタンを押すことにより表示される。「サブID数」は、本発明における重要な管理データであり、同一原稿に対して管理される画像枚数がセットされている。例えば、カラー画像、白黒2値画像が格納されている場合は「2」となる。
図13は、「共通データ」の構成を示す図である。同図において、「文書作成者」は、文書が生成された際の情報を管理するためのデータ領域である。「部門コード」は、ユーザが本発明の情報処理装置であるデジタル複合複写装置を操作する場合に入力するユーザが所属する部門コードであり、デジタル複合複写装置の使用状況を部門管理するためのデータ領域である。例えば、部門毎のプリント枚数や通信ジョブを管理するために用いる。また、文書格納管理手段が管理する文書の文書リスト上にある文書がどの部門で生成されたものなのかを識別するために用いられ、図37に示す画面上の文書リストの文書を選択後に「詳細情報」ボタンを押すことにより表示される。「コンポーネント」は、デジタル複合複写装置内のどの機能部位(コンポーネント)で文書を生成したかを識別するためのデータ領域である。例えば、原稿読み取り文書ならば「SCAN」、ファクス受信した文書ならば「FAX」がセットされる。「発信人名称」は、例えば、原稿読み取り時に文書属性設定手段である図39に示す画面上の「送信者名」で設定した値がセットされ、図37に示す画面上の文書リストの文書を選択後に「詳細情報」ボタンを押すことにより表示される。「文書名」は、例えば、ファクス受信時に遠隔ファクスから受信した発信人名称文字列または電話番号文字列が図37に示す画面上の文書リストで表示される。「文書日付」は、文書の生成日付日時秒が図37に示す画面上の文書リストで表示される。
図14は、ページ管理テーブルの構成を示す図である。このページ管理テーブルは、文書格納管理手段が管理する画像1枚毎のページ情報を管理するテーブルである。このページ管理テーブルは、複数のページコントロールブロックの配列で構成される。画像が文書格納管理手段に格納されている場合は、対応するページコントロールブロックの「状態」メンバーが「使用中」となる。
図14において、「ページ情報」は、画像属性を管理する管理データ群である。そのメンバーである「サブID属性」は、本発明における重要な管理データであり、同一原稿に対して管理される画像枚数分の属性データが配列されて管理されている。
図15は、「サブID属性」の構成を示す図であり、画像1枚当たりのTIFF(Tagged Image Format)等のファイルフォーマット識別情報がセットされる。
図14に戻って、「ファイルID」は、HDD108に格納される画像ファイルを特定するためのファイルIDがセットされるもので、同一原稿に対して管理される画像枚数分の領域が確保されている。「共通データ」は、画像(イメージ)属性を管理するための管理データ領域である。
図16は、「共通データ」の構成を示す図であり、同図に示すように「共通データ」は、同一原稿に対して管理される画像枚数分の領域が確保されている。
尚、画像属性に関する詳細な説明は後述する。
以下、本実施の形態に係る情報処理装置における文書属性設定手段について、図1及び図17を用いて説明する。
図17は、スキャナ101に原稿をセットし、文書格納管理手段に原稿読み取り画像を格納する際の操作部112の表示部112aに表示される原稿よみとり属性をセットするための「読み込み設定」の操作画面を示す。
図17の設定状態を説明する。まず、読み取りモードが「カラー」で、解像度が「1500dpi」に設定されており、原稿読み取り時に文書格納管理手段の図14に示すページ管理テーブルの図15に示す「サブID属性」には、「JFIF」または「JPEG」、図16に示す「共通データ」の「カラー属性」には「RGB」、Bit/Pixcelには「Color」、「解像度(主走査)」には「1500dpi」、「解像度(副走査)」には「150dpi」、「圧縮方式」には「JPEG」がそれぞれセットされる。
また、図17の読み込み設定操作画面の「原稿タイプ」は、「文字/写真」に設定されており、図14に示す「ページ管理テーブル」の「画像種別」には、 「文字/写真」がセットされる。
また、図16の「共通データ」の「カラー属性」の他の「属性データ」に関しては、原稿の大きさや、向き、原稿読取手段のプリスキャン結果によって適正な値がセットされる。
次に、本実施の形態に係る情報処理装置におけるネットワーク通信手段について、図1、図18及び図19を用いて説明する。
図18は、本実施の形態に係る情報処理装置を具備した基本的なネットワークシステムの構成を示す図である。同図において、1801は本実施の形態に係る情報処理装置である複合複写装置で、図2に示す複合複写装置に相当する。この複合複写装置1801は、複数枚の原稿を読み取り、様々な装置に送信する機能を有する。1802はファイルサーバ/メールサーバで、複合複写装置1801が読み取ったデータを格納するコンピュータである。1803はクライアント・コンピュータで、ファイルサーバ/メールサーバ1802に接続され、データを表示するコンピュータである。1804はイーサネット(登録商標)(図1のLAN103に相当する)で、複合複写装置1801、ファイルサーバ/メールサーバ1802及びクライアント・コンピュータ1803が接続されるネットワークである。ファイルサーバ/メールサーバ1802は、FTPサーバやNet WareサーバやSMBサーバ等のことである。
図19は、本実施の形態に係る情報処理装置における送信機能のソフトウェア構成を示すブロック図であり、図1に示すコントローラ・ユニット100に実装される。
図19において、操作部コンポーネント1901は、送信するためのプロトコルや送信する画像のフォーマットや送信先等をユーザのタッチキー操作の指示により取得する。送信管理コンポーネント1902は、操作部コンポーネント1901において選択された送信するためのプロトコルや送信する画像のフォーマットや送信先等の処理命令に従い、スキャナ管理コンポーネント1905により原稿の読み取りを指示し、宛先管理コンポーネント1903により宛先情報を取得し、読み込んだ画像データをプリントコンポーネント1906、ファクシミリ送信コンポーネント1907、ファイルサーバ送信コンポーネント1908及びメール送信コンポーネント1909に送信命令を発行することにより、それぞれ、複合複写装置1801にイーサネット(登録商標)1804を介して接続されたプリンタ(図示省略)、複合複写装置1801に電話回線を介して接続された遠隔地のファクシミリ(図示省略)及びファイルサーバ/メールサーバ1802にそれぞれ送信することができる。
特に、ファイルサーバ送信コンポーネント1908は、FTPとNet WareとSMBとの3つのプロトコルを用いてファイルサーバ/メールサーバ1802に送信することができる。送信管理コンポーネント1902は、宛先管理コンポーネント1903とスキャナ管理コンポーネント1905及び各送信コンポーネント間でジョブ制御を行うジョブ管理コンポーネント1904から構成される。
次に、本実施の形態に係る情報処理装置におけるアドレス指定手段について、図20〜図27を用いて説明する。このアドレス指定手段は、本発明の特徴を最もよく表わすものの1つである。
図20は、アドレス指定手段のアドレス管理オブジェクトの構成を示す図である。このアドレス指定手段は、Emailアドレス管理オブジェクト2001、FTP(File Transfer Protocol)やSMB(Server Message Block Protocol)等のファイル転送/共有プロトコル(Remote File System)のアドレス管理オブジェクト2002、前記文書格納管理手段を示すBOXのアドレス管理オブジェクト2003、Inter FAX(I FAX)のアドレス管理オブジェクト2004、G3FAXのアドレス管理オブジェクト2005等の1宛先のオブジェクトを管理する1宛先管理オブジェクトと、送信予約時に図27に示す宛先表画面で選択した宛先を管理する宛先指定リストオブジェクト2006とで構成される。
1宛先管理オブジェクトは、新規にアドレス登録される度に1つづつオブジェクトが生成される。
以上のオブジェクトは、図1のRAM106、HDD108上で格納管理される。
尚、1宛先管理オブジェクトは、複数のアドレス関連の属性から構成される。
次に、アドレス指定手段が管理するアドレス関連の属性について図21〜図25を用いて説明する。
図21は、Emailアドレス管理オブジェクト2001の管理属性を示す図である。同図において、「indexId」は、宛先指定リストオブジェクト2006から各1宛先管理オブジェクトを参照するためのIDであり、各々ユニークである。「objectClass」は、宛先種別を表わし、Emailの場合は「Email」がセットされる。「protocol」は、通信プロトコル種別を表わし、Emailの場合は「SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)」がセットされる。
以上が各宛先管理オブジェクトに共通な属性である。
また、図21において、「maileAddress」は文字通り、相手先の電子メールアドレスの文字列が格納される。
図22は、ファイル転送/共有プロトコルのアドレス管理オブジェクト2002の管理属性を示す図である。同図において、「url」は、URL上のファイル転送/共有プロトコルのアドレス表記の文字列が格納される。「path」は、送信ファイルをファイルサーバ上のどのディレクトリに格納するかを指定するディレクトリ・ファイル・パス文字列が格納される。「userName」は、ファイルサーバ上でログインするためのユーザ・アカウントの文字列が格納される。「pwd」は、ファイルサーバ上でログインするためのユーザ・アカウントに対するパスワード文字列が格納される。
図23は、BOXのアドレス管理オブジェクト2003の管理属性を示す図である。同図において、「boxNumber」は、本実施の形態に係る情報処理装置であるデジタル復号複写装置内の文書格納管理手段が管理する、例えば、100個あるユーザBOXのうちの1つのBOXを指定するための番号が格納される。
図24は、Inter FAXのアドレス管理オブジェクト2004の管理属性を示す図である。同図において、「maileAddress」は、Emailと同様に相手先の電子メールアドレスの文字列が格納される。
図25は、G3FAXのアドレス管理オブジェクト2005の管理属性を示す図である。同図において、「DialData」は、送信先FAXの電話番号を示す文字列が格納される。
図26は、前記文書格納管理手段で格納文書の送信宛先の設定を行う「宛先表画面」を示す図であり、図40に示すユーザBOXの文書リストの画面で文書を選択後に、「送信」ボタンを押した後に表示される画面である。
図26に示す画面の中央のアドレス一覧には、登録されたアドレス一覧が表示され、アドレスを選択すると、そのアドレス一覧の左にチェックマークが表示される。
図26に示す画面でアドレスを選択後に「OK」ボタンを押すと、図27に示す「送信先の設定」画面が表示される。
図27は、「送信先の設定」画面を示す図であり、この画面上の「送信設定」ボタン2701を押すと、図42に示す「送信設定」画面が表示され、この画面により「件名」、「本文」等が設定できる。更に、「ファイル形式(白黒/カラー)の選択メニュー」のメニューバーの項目を選択することで、本発明の特徴を最もよく表わすファイル生成パラメータ指定手段の送信ファイルに関する属性を指定できる。
次に、本実施の形態に係る情報処理装置における文書選択手段について図28〜図38を用いて説明する。
この文書選択手段は、本発明の特徴を最もよく表わすものの1つである。
図28〜図35は、前記文書格納管理手段における文書選択手段の動作の流れを示すフローチャートであり、これら各図を用いて、文書選択手段の機能について説明する。
図28において、まず、ステップS2801でBOX送信操作が開始されると、次のステップS2802で図36に示すコピー画面において「ボックス」タグを押す(選択する)と、次のステップS2803で図37に示す「BOX」画面が表示される。次に、ステップS2804で図37に示す「BOX」画面のユーザボックスが機器のデフォルトとして選択され、次のステップS2805でシステムBOXが選択されたか否かを判断する。そして、システムBOXが選択されないと判断された場合は次のステップS2806へ、また、システムBOXが選択されたと判断された場合は図29のステップS2901へそれぞれ進む。
ステップS2806では、ユーザBOXが選択されたか否かを判断する。そして、ユーザBOXが選択されないと判断された場合は前記ステップS2804へ戻り、また、ユーザBOXが選択されたと判断された場合は次のステップS2807へ進む。
次に、ステップS2808でBOXリストが選択されたか否かを判断する。これは図37に示すBOX画面でBOXリストを選択するものであるが、このBOX画面において、例えば、「ボックス番号」欄の「04」、「名称」が「BOX#8」を選択すると、前記ステップS2808における判断結果が肯定(YES)となり、後述する図29のステップS2901へ進む。
一方、前記ステップS2808における判断結果が否定(NO)の場合は、次のステップS2809へ進んで、上矢印ボタンが選択されたか否かを判断する。そして、上矢印ボタンが選択されたと判断された場合は後述する図30のステップS3001へ、また、上矢印ボタンが選択されないと判断された場合は次のステップS2810へそれぞれ進む。
ステップS2810では、下矢印ボタンが選択されたか否かを判断する。そして、下矢印ボタンが選択されないと判断された場合は前記ステップS2808へ戻り、また、下矢印ボタンが選択されたと判断された場合は次のステップS2811へ進む。
ステップS2811では、現在の表示リストに最終BOXが含まれるか否かを判断する。そして、現在の表示リストに最終BOXが含まれると判断された場合は前記ステップS2808へ戻り、また、現在の表示リストに最終BOXが含まれないと判断された場合は次のステップS2812へ進む。
ステップS2812では、次の表示リストに最終BOXが含まれるか否かを判断する。そして、次の表示リストに最終BOXが含まれないと判断された場合は後述する図31の3004へ、また、次の表示リストに最終BOXが含まれると判断された場合は次のステップS2813へ進む。
ステップS2813では、最終BOXから表示可能な件数分を差し引いた表示位置のBOXのつぎのBOXから最終BOX迄のBOX一覧を表示した後、前記ステップS2808へ戻る。
図29において、まず、ステップS2901で選択通番カウンタに0をセットし、選択BOXの文書リスト管理データを初期化し、「送信等」の移動ボタンをマスクし、図38に示すユーザボックスの8番「04BOX#8」画面を表示する。次に、ステップS2902で図38に示すユーザボックスの8番の文書リスト(一覧)画面を8件分(選択アイコンも含めて)表示する。次に、ステップS2903で「送信」ボタン、「プリント」ボタン、「消去」ボタン及び「ボックスに移動」ボタン等の機能ボタンが選択されたか否かを判断する。そして、機能ボタンが選択されたと判断された場合は後述する図34のステップS3304へ、また、機能ボタンが選択されないと判断された場合は次のステップS2904へそれぞれ進む。
ステップS2904では、文書リストが選択されたか否かを判断する。ここで、図38に示す文書リストの中から1選択目の文書である文書(「文書名」欄が 「DOC#02」)を選択すると、前記ステップS2904における判断結果が肯定(YES)となり、後述する図35のステップS3501へ進む。
一方、前記ステップS2904において文書リストが選択されないと判断された場合は次のステップS2905へ進んで、上矢印ボタンが選択されたか否かを判断する。そして、上矢印ボタンが選択されたと判断された場合は後述する図33のステップS3301へ、また、上矢印ボタンが選択されないと判断された場合は次のステップS2906へそれぞれ進む。
ステップS2906では、下矢印ボタンが選択されたか否かを判断する。そして、下矢印ボタンが選択されたと判断された場合は前記ステップS2903へ戻り、また、下矢印ボタンが選択されないと判断された場合は次のステップS2907へ進む。
ステップS2907では、現在の表示リストに最終文書が含まれるか否かを判断する。そして、現在の表示リストに最終文書が含まれると判断された場合は前記ステップS2903へ戻り、また、現在の表示リストに最終文書が含まれないと判断された場合は次のステップS2908へ進む。
ステップS2908では、次の表示リストに最終文書が含まれるか否かを判断する。そして、次の表示リストに最終文書が含まれないと判断された場合は後述する図32のステップS3005へ、また、次の表示リストに最終文書が含まれると判断された場合は次のステップS2909へ進む。
ステップS2909では、最終文書から表示可能な件数分を差し引いた表示位置の文書から最終文書迄の文書一覧を(選択アイコンも含めて)表示した後、前記ステップS2903へ戻る。
図30において、まず、ステップS3001で現在の表示リストに先頭BOXが含まれるか否かを判断する。そして、現在の表示リストに先頭BOXが含まれると判断された場合は前記図28のステップS2808へ戻り、また、現在の表示リストに先頭BOXが含まれないと判断された場合は次のステップS3002へ進む。
ステップS3002では、次の表示リストに先頭BOXが含まれるか否かを判断する。そして、次の表示リストに先頭BOXが含まれると判断された場合は前記図28のステップS2807へ戻り、また、次の表示リストに先頭BOXが含まれないと判断された場合は次のステップS3003へ進む。
ステップS3003では、現在表示中の先頭BOXから表示可能な件数分を差し引いた表示位置のユーザBOX一覧を先頭から表示した後、前記図28のステップS2808へ戻る。
図31において、ステップS3004で現在表示中の最終BOXの次の表示位置のユーザBOXから表示可能な件数分を表示した後、前記図28のステップS2808へ戻る。
図32において、ステップS3005で現在表示中の最終文書の次の表示位置の文書から表示可能な件数分を(選択アイコンも含めて)表示した後、前記図29のステップS2903へ戻る。
図33において、まず、ステップS3301で現在の表示リストに先頭BOXが含まれるか否かを判断する。そして、現在の表示リストに先頭BOXが含まれると判断された場合は前記前記図29のステップS2903へ戻り、また、現在の表示リストに先頭BOXが含まれないと判断された場合は次のステップS3302へ進む。
ステップS3302では、次の表示リストに先頭BOXが含まれるか否かを判断する。そして、次の表示リストに先頭BOXが含まれないと判断された場合は前記図29のステップS2902へ戻り、また、次の表示リストに先頭BOXが含まれると判断された場合は次のステップS3303へ進む。
ステップS3303では、現在表示中の先頭BOXから表示可能な件数分を差し引いた表示位置のユーザBOX一覧を(選択アイコンも含めて)先頭から表示した後、前記前記図29のステップS2903へ戻る。
図34において、ステップS3304で選択通番カウンタが0より大きいか否かを判断する。そして、選択通番カウンタが0より小さい(選択通番カウンタ<0)と判断された場合は前記前記図29のステップS2903へ戻り、また、選択通番カウンタが0より大きい(選択通番カウンタ>0)と判断された場合は次のステップS3305へ進む。
ステップS3305では、送信ボタンが選択されたか否かを判断する。そして、送信ボタンが選択されたと判断された場合はステップS3306へ、また、送信ボタンが選択されないと判断された場合はステップS3307へそれぞれ進む。
ステップS3306では、宛先設定処理、送信設定処理、送信処理をそれぞれ行った後、前記図28のステップS2803へ戻る。
また、ステップS3307では、移動ボタンが選択されたか否かを判断する。そして、移動ボタンが選択されたと判断された場合はステップS3308へ、また、移動ボタンが選択されないと判断された場合はステップS3309へそれぞれ進む。
ステップS3308では、移動処理を行った後、前記図28のステップS2803へ戻る。
また、ステップS3309では、プリント(PRINT)ボタンが選択されたか否かを判断する。そして、プリントボタンが選択されないと判断された場合は前記図29のステップS2903へ戻り、また、プリントボタンが選択されたと判断された場合はステップS3310へ進む。
ステップS3310では、プリント処理を行った後、前記図28のステップS2803へ戻る。
図35において、まず、ステップS3501で既に選択済みの文書があるか否かを判断する。そして、既に選択済みの文書がないと判断された場合は次のステップS3502へ、また、既に選択済みの文書があると判断された場合はステップS3504へそれぞれ進む。
ステップS3502では、選択通番カウンタをインクリメントした後、次のステップS3503で選択された文書のリスト文書管理データの選択フラグをオン(ON)し、該管理データの選択通番号に選択番号カウンタ値をセットし、文書リストの該文書に対応した文書表示行に選択通番号値が表示された文書選択アイコン(例えば、図38の「文書名」欄が「DOC#02の左端)を表示し、図38の画面上の機能ボタンである「送信」ボタン、「プリント」ボタン、「消去」ボタン及び「ボックスに移動」ボタンを有効化した後、前記図29のステップS2903へ戻る。
前記ステップと同様に、図38の文書リストの中から2選択目と3選択目の文書である文書(「文書名」欄が「DOC#4」と「DOC#5」)を選択する。次に、図38の画面上の「送信」ボタンを選択すると、前記図29のステップS2904の判別結果が肯定(YES)となり、また、選択参照カウンタの値が3であるので、前記図34のステップS3304の判別結果が肯定(YES)となり、「送信」ボタンを選択しているので、前記図34のステップS3305の判別結果が肯定(YES)となり、前記図34のステップS3306へ進むものである。
この前記図34のステップS3306では、前記アドレス指定手段で説明した宛先設定処理、送信設定処理が実行されると共に、前記のネットワーク送信手段で説明した送信処理が実行される。尚、送信処理は、文書リストで選択された文書の順番で文書結合されて送信される。次に、図28のステップS2803へ移行してユーザ・ボックス画面が表示されるものである。
再び図35に戻って説明する。
ステップS3504では、選択された文書の文書管理データの選択フラグをオフ(OFF9する。次に、ステップS3505で選択されたBOX内の文書管理データの選択フラグがオンの文書リスト管理レコードの選択番号を全てインクリメントする。次に、ステップS3506で選択通番カウンタをデクリメントした後、次のステップS3507で選択通番カウンタが0より大きい(選択通番カウンタ>0)か否かを判断する。そして、選択通番カウンタが0より大きい(選択通番カウンタ>0)と判断された場合は次のステップS3508へ、また、選択通番カウンタが0より小さい(選択通番カウンタ<0)と判断された場合はステップS3509へそれぞれ進む。
ステップS3508では、「送信等」の移動ボタンを有効化した後、ステップS3509へ進む。
ステップS3509では、現在表示中の文書リストの選択済み文書と今選択解除した文書に関して、文書リスト管理データを(選択アイコンも含めて)再表示した後、前記図29のステップS2903へ戻る。
次に、本実施の形態に係る情報処理装置のファイル生成パラメータ指定手段について図39を用いて説明する。
このファイル生成パラメータ指定手段は、本発明の特徴を最もよく表わすものの1つである。
ファイル生成パラメータ指定手段については、前述したアドレス指定手段で一部を説明したが、ここでは更に詳しく説明する。
ファイル生成パラメータ指定は、ユーザが図39に示す「送信設定」画面の 「ファイル形式(白黒/カラー)の選択メニュー」のメニューバーの項目を選択することで、文書送信予約(送信ジョブ投入)毎に行うことができる。
「ファイル形式(白黒/カラー)の選択メニュー」のメニューバーの「TIFF/JPEG」メニューを選択すると、文書リストで選択した複数の文書をEmail、FTP、SMBで送信する際に白黒画像なら画像1枚毎に1つのTIFFファイルにファイル形式変換手段により変換して送信できる。
一方、文書リストで選択した複数の文書が全て白黒画像の場合は、1つのMTIFF(Multi page Tagged Image File Format)ファイルで送信できる。
「PDF/PDF」メニューを選択すると、文書リストで選択した複数の文書がカラーや白黒に関係なく、1つのPDFファイルに変換して送信できる。
ところで、図39の「送信設定」画面では、表記がないが、複数の文書を文書単位でファイル化して送信するか、全文書を1ファイルとして送信するかを送信予約毎に設定することができる。
次に、本実施の形態に係る情報処理装置におけるファイル形式変換手段について図40〜図47を用いて説明する。
このファイル形式変換手段は、本発明の特徴を最もよく表わすものの1つである。
まず、ファイル形式変換手段で重要であるファイル形式変換手段の変換アルゴリズム表について図40〜図42を用いて説明する。
ファイル生成パラメータ指定手段で指定された「送信時のファイル分割・結合指定の属性」、「カラー属性」、「ファイル形式属性」の組み合わせ、送信する文書の「原稿種別」の組み合わせと送信プロトコルの種別によって送信するファイル形式が異なる。
ファイル形式変換手段は、図40〜図42に示すファイル形式変換手段の変換アルゴリズム表を基に変換すべきファイル形式を決定している。
「送信時のファイル分割・結合指定の属性」のパラメータは、複数種類存在する。即ち、1画像毎に1ファイルに変換する指定「page/file」、1文書毎に1ファイルに変換する指定「文書/file」、全文書を1ファイルに変換する指定「文書/file」である。
「カラー属性」のパラメータは、「カラー」、「白黒」の2種類である。
「ファイル形式属性」のパラメータは、「TIFF」、「PDF」の2種類である。
「原稿種別」のパラメータは、送信する文書全てが「白黒画像のみ」、「カラー画像のみ」、「白黒、カラー画像混在」の3種類である。
次に、PDFフォーマットと、文書格納管理手段に格納された画像ファイルをPDFフォーマット変換する方法について、図43〜図47を用いて説明する。
図43は、PDFフォーマットの概要を示す図である。ここでは、文書格納管理手段に格納された画像を変換できる枚数の上限はMとし、文書格納管理手段に格納された画像の総枚数は2Mであった場合を例示して説明する。
図19のファイルサーバ送信コンポーネント1908内の処理で作成されるPDF4301のフォーマットとは、header4302と1枚目のdata4303と2枚目のdata4304と同じようにdataが続き、M枚目のdata4305と1回目のPages4306と1回目のCross Reference4307と1回目のTrailer4308と、M+1枚目のdata4309とM+2枚目のdata4310と同じようにdataが続き、2M枚目のdata4311と2回目のPages4312と2回目のCross Reference4313と2回目のTrailer4314とから構成されている。
header4302は、固定的に生成できる。1枚目のdata4303は、1枚目の画像とその解像度や圧縮形式等の属性情報から構成される。2枚目のdata4304も、2枚目の画像とその解像度や圧縮形式等の属性情報から構成される。同じようにdataが続き、M枚目のdata4305も、M枚目の画像とその解像度や圧縮形式等の属性情報から構成される。1枚目のdata4303や2枚目のdata4304等には、object noというPDF内で一意の番号が割り当てられる。1回目のPages4306内にそれらのobject noが記述される。1回目のCross Reference4307は、1回目のCross Reference4307までに現れた全てのobject noとそのobject noが示すPDF内での位置情報が記述される。M+1枚目のdata4309は、M+1枚目の画像とその解像度や圧縮形式等の属性情報から構成される。M+2枚目のdata4310も、M+2枚目の画像とその解像度や圧縮形式等の属性情報から構成される。同じようにdataが続き、2M枚目のdata4311も、2M枚目の画像とその解像度や圧縮形式等の属性情報から構成される。M+1枚目のdata4309やM+2枚目のdata4310等にも、object noというPDF内で一意の番号が割り当てられる。2回目のPages4312内には、1枚目の画像のdata4303から2M枚目の画像のdata4311迄のobject noが記述される。2回目のCross Reference4313は、1回目のPages4306を2回目のPages4312で更新することが記述され、次に2回目のPages4312の位置情報が記述され、M+1枚目のdata4309のobject noが記述され、M+1枚目のdata4309から2回目のCross Reference4313までに現れた全てのobjectの位置情報の値が記述される。2回目のTrailer4314には、1回目のCross Reference4307の位置情報と2回目のCross Reference4313の位置情報とが記述される。完全なPDFフォーマットとしては、他の要素も必要である。しかし、本発明には直接関係しないので、記述はしていない。
図44は、図43のPDFフォーマットの2回目のPages4312の具体例を示す図である。
前記文書格納管理手段に格納された画像を変換できる上限枚数Mは200とし、また、前記文書格納管理手段に格納された画像の総枚数は2Mとしている。
図44における“/Kids”の行4401で1枚目の画像のdata4302から2M枚目の画像のdata4311迄のobject noが記述されている。1枚目の画像のdata4302のobject noは“10R”であり、2M枚目の画像のdata4311のobject noは“23940R”である。また、図44における“/Count400”は全ての画像のdataのobject数を示しており、その値は2Mであるから、400となる。
図45は、図43のPDFフォーマットの2回目のCross Reference4313の具体例を示す図である。
前記文書格納管理手段に格納された画像を変換できる上限枚数Mは200とし、また、前記文書格納管理手段に格納された画像の総枚数は400としている。
図45には、1回目のPages4306を2回目のPages4312で更新すること4501が記述され、2回目のPages4312の位置情報4502が記述され、M+1枚目のdata4309のobject no4503が1200として記述され、M+1枚目のdata4309の位置情報4504が記述され、以下、2回目のCross Reference4313迄に現れた全てのobjectの位置情報が記述される。
図46は、図43のPDFフォーマットの2回目のTrailer4314の具体例を示す図である。
前記文書格納管理手段に格納された画像を変換できる上限枚数Mは200とし、また、前記文書格納管理手段に格納された画像の総枚数は400としている。
図46においては、1回目のCross Reference4307の位置情報4601と2回目のCross Reference4313の位置情報4602とが記述される。
図47は、PDFファイルへの変換と連結と送信との動作の流れを示すフローチャートである。
ここでは前記文書格納管理手段に格納された画像を変換できる上限枚数はMとし、また、前記文書格納管理手段に格納された画像の総枚数はNであった場合の例である。
図19におけるファイルサーバ送信コンポーネント1908は、ステップS4701でPDFファイルへの変換と連結と送信とを開始する。次に、ステップS4702でheader4302を生成して送信し、スキャンした画像を送信した画像枚数用の変数iを0に初期化する。次に、ステップS4703でスキャンした画像を変換した画像枚数用の変数jを0に初期化する。次に、ステップS4704で原稿の総枚数であるNとiとを比較し、iがN以上(i≧N)であるか否かを判断する。そして、iがNより小さい(i<N)と判断された場合はステップS4705へ、また、iがN以上(i≧N)であると判断された場合はステップS4708へそれぞれ進む。
ステップS4705では、前記文書格納手段に格納された画像を変換できる上限枚数であるMとスキャンした画像を変換した画像枚数用の変数jとを比較し、jがM以上(j≧M)であるか否かを判断する。そして、jがMより小さい(j<M)と判断された場合はステップS4706へ、また、jがM以上(j≧M)であると判断された場合はステップS4707へそれぞれ進む。
ステップS4706では、i枚目の原稿の画像の属性情報とデータとを取得し、dataを生成して送信し、iとjに1をそれぞれ加えた後、前記ステップS4704へ戻る。
また、ステップS4707では、1枚目のdataのobject noからi枚目迄のdataのobject noをPagesに書き込み、それらの位置情報をCross Referenceに書き込み、Trailerを生成して送信した後、前記ステップS4703へ戻る。前記ステップS4707を通るのが1回目の場合は、生成したCross Referenceの位置情報を記憶しておく。また、前記ステップS4707を通るのが2回目以降の場合は、Trailerの生成においては、前回のCross Referenceの位置情報を書き込み且つ今回生成したCross Referenceの位置情報を記憶しておく。
次に、ステップS4708で1枚目のdataのobject noからi枚目迄のdataのobject noをPagesに書き込み、それらの位置情報をCross Referenceに書き込み、Trailerを生成して送信した後、次のステップS4709でPDFファイルへの変換と連結と送信とを終了する。
即ち、本実施の形態に係る情報処理装置である複合複写装置では、そのユーザは操作部112からのタッチキー操作により、原稿をスキャンするための解像度と、白黒画像かカラー画像かという画像のフォーマットと、画像を送信するためのプロトコルと、画像の送信先とをそれぞれ選択する。また、画像のフォーマットとしては、白黒画像の場合、S−TIFFかM−TIFFかPDFかが選択でき、カラー画像の場合は、JPEGかPDFかが選択できる。そして、白黒画像またはカラー画像の場合でPDFを選択したとする。また、送信するためのプロトコルとしては、SMTPかFTPかNet WareかSMBかを選択したとする。
FTPかNet WareかSMBの場合、送付先の情報としては、サーバ名とそのサーバ上のユーザ名とパスワードとディレクトリ名である。SMTPの場合、送付先の情報としては、サーバ名とそのサーバ上のユーザ名であり且つSMTPサーバにアクセスするためのユーザ名とパスワードである。
そして、本実施の形態に係る情報処理装置である複合複写装置のユーザは、N枚の原稿をスキャナ101にセットし、送信の開始を操作部112で指示する。これらの指示情報は操作部コンポーネント1901でまとめられ、ジョブ管理コンポーネント1904は、これらの情報をまとめて1つのジョブとして取り扱う。また、操作部コンポーネント1901は、このジョブを操作部112の表示部112aに表示し、ユーザがこのジョブを解釈してキャンセルする操作を受け付けられるようにする。
次に、ジョブ管理コンポーネント1904は、解像度と白黒読み取りかカラー読み取りかをスキャナ管理コンポーネント1905に指示する。スキャナ管理コンポーネント1905は、デバイスI/F117を通して、指定された解像度で指定された白黒読み取り或いはカラー読み取りとして、スキャナ101を動作させ、N枚の原稿を読み込ませて入力画像を得て、スキャナ画像処理部120で入力画像データを補正、加工、編集する。更に、画像回転処理部122を用いて入力画像を回転処理し、白黒読み取りの場合は、画像圧縮処理部123によってCCITT two-dimensional encoding(以降、MMRと記述する)圧縮で圧縮処理し、複数枚のS-TIFFファイルに変換して、HDD108に格納する。また、カラー読み取りの場合は、画像圧縮処理部123によってJPEG圧縮で圧縮処理し、複数枚のJPEGファイルに変換して、HDD108に格納する。この格納が終了すると、スキャナ管理コンポーネント1905は、ジョブ管理コンポーネント1904に入力された画像のHDD108内の所在を通知する。
次に、ジョブ管理コンポーネント1904は、送信するためのプロトコルがFTPかNet WareかSMBであるので、ファイルサーバ送信コンポーネント1908をジョブの処理先として選択し、入力された画像のHDD108内の所在とフォーマットと送信するためのプロトコルと送信先との情報を、FTPかNet WareかSMBの場合、ファイルサーバ送信コンポーネント1908に通知し、SMTPの場合、メール送信コンポーネント1909に通知する。
次に、ファイルサーバ送信コンポーネント1908或いはメール送信コンポーネント1909は、通知されたプロトコルを読み出し、Net Work110を通して用いるプロトコルを決定し、そのプロトコルを使って通知された送信先であるファイルサーバ/メールサーバ1802にアクセスする。通知されたサーバ名とそのサーバ上のユーザ名とパスワードとを使って、指定されたファイルサーバ/メールサーバ1802にログインし、送信する画像ファイルを置くディレクトリを指定する。日時と指定されたフォーマットから送信するファイル名を自動生成して指定する。
次に、ファイルサーバ送信コンポーネント1908は、通知されたフォーマットがPDFであるので、HDD108内に格納された画像を取り出し、読み込まれた複数枚の画像を1つの画像データに変換する手段と、この変換手段により変換された1つの画像を連結できる連結手段と、この連結手段により連結された画像データをLAN103上に送信できる送信手段とを用いて、PDFに変換し且つ連結しながら、ファイルサーバ/メールサーバ1802に送信する。前記文書格納管理手段に格納された画像の変換できる上限枚数はMとし、前記文書格納管理手段に格納された画像の総枚数はNとした場合の例である。
そこで、図47におけるステップS4701でPDFファイルへの変換と連結と送信とを開始する。次に、ステップS4702でheader4302を生成して送信し、選択した文書内に含まれる画像を送信した画像枚数用の変数iを0に初期化する。次に、ステップS4703で選択した文書内に含まれる画像を変換した画像枚数用の変数jを0に初期化する。次に、ステップS4704で原稿の総枚数であるNとiとを比較し、iがN以上(i≧N)であるか否かを判断する。そして、iがNより小さい(i<N)と判断された場合はステップS4705へ、また、iがN以上(i≧N)であると判断された場合はステップS4708へそれぞれ進む。
ステップS4705では、前記文書格納手段に格納された画像を変換できる上限枚数であるMと選択した文書内に含まれる画像を変換した画像枚数用の変数jとを比較し、jがM以上(j≧M)であるか否かを判断する。そして、jがMより小さい(j<M)と判断された場合はステップS4706へ、また、jがM以上(j≧M)であると判断された場合はステップS4707へそれぞれ進む。
ステップS4706では、i枚目の原稿の画像の属性情報とデータとを取得し、dataを生成して送信し、iとjに1をそれぞれ加えた後、前記ステップS4704へ戻る。
また、ステップS4707では、1枚目のdataのobject noからi枚目迄のdataのobject noをPagesに書き込み、それらの位置情報をCross Referenceに書き込み、Trailerを生成して送信した後、前記ステップS4703へ戻る。前記ステップS4707を通るのが1回目の場合は、生成したCross Referenceの位置情報を記憶しておく。また、前記ステップS4707を通るのが2回目以降の場合は、Trailerの生成においては、前回のCross Referenceの位置情報を書き込み且つ今回生成したCross Referenceの位置情報を記憶しておく。
次に、ステップS4708で1枚目のdataのobject noからi枚目迄のdataのobject noをPagesに書き込み、それらの位置情報をCross Referenceに書き込み、Trailerを生成して送信した後、次のステップS4709でPDFファイルへの変換と連結と送信とを終了する。
また、本実施の形態に係る情報処理装置は、記憶媒体に格納された制御プログラムをコンピュータが読み出して実行することにより、上述した本実施の形態の機能が実現されるものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記制御プログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等の実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した本実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、制御プログラムを格納する記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、CD−R(Compact Disk Recordable)、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMチップ等を用いることができる。
以上詳述したように本実施の形態に係る情報処理方法及び情報処理装置によれば、カラー送信機能により、顧客に対して魅力ある情報処理装置を提供することが可能となり、その拡販に有効である。
また、ファクス、イーメール、インターネット・ファクスに加えて、FTP(File Transfer Protocol)やSMB(Server Massage Block Protocol)等のファイル転送/共有プロトコル対応の送信が可能となり、FTP送信やSMB(Server Block Protocol)送信等のファイル共有プロトコル送信を実現する通信サーバが不要となり、そのため、通信サーバが必要な顧客に対して、情報処理装置の導入コストを低減することができる。
また、送信先の受信能力をユーザが意識することなく、白黒、カラー画像を送信することが可能となり、しかも、画像がカラーか白黒かによって送信できない宛先がなくなり、確実な送信が可能となった。例えば、カラー原稿読み取りでカラー画像で蓄積して送信する場合、カラー受信能力のないファクスやインターネット・ファクスでは受信することができない、ところが、カラー原稿の読み取りで同じ原稿に対してカラー画像と白黒2値画像とを文書格納管理手段に蓄積することで、イーメールに対してはカラー画像を送信する。一方、カラー受信能力のないファクスやインターネット・ファクスでは白黒2値画像を送信し、ユーザは簡単に種々の送信先に対して確実に送信することが可能となった。
また、送信の際にユーザがTIFF(Tagged Image File Format)のみでなく、PDF(Adobe社)等の種々の受信側に都合のよいファイルフォーマットの指定が可能となり、受信側の利便性が向上する。
また、メール送信やインターネット・ファクス送信予約時にユーザが送信データのデータ容量を制御できるので、確実な送信が可能となった。
また、受信側が取り扱いやすいファイル単位で送信が可能となり、受信側の作業効率が向上する。
また、複数文書を一纏めにして一括で送信することが可能となり、送信者の送信予約回数を低減させ、送信者の作業効率の向上と、情報処理装置の稼働率の向上を図ることができる。
また、受信側で複数の文書を一纏めにする作業が不要となり、受信者の作業効率の向上が図れる。
また、一旦、文書格納管理手段により所望の複数の文書をプリントしてから再度スキャナで読み取って送信する必要がなくなったため、送信者の作業効率の向上並びに送信画像の劣化を防止することができる。
更に、本発明の記憶媒体によれば、上述したような本発明の情報処理装置を円滑に制御することができる。