JP3817376B2 - マルチファンクションシステムおよびその制御方法ならびに複合機器 - Google Patents

マルチファンクションシステムおよびその制御方法ならびに複合機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークに接続された画像入力機器、画像出力機器等の入力機器、出力機器を複数有するマルチファンクションシステムおよびその制御方法ならびに複合機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スキャナやデジタルカメラ等の画像入力機器と、プリンタやFAX等の画像出力機器をネットワークを介して互いに接続し、マルチファンクション機器システムを構成する方式が数多く提案され実用化されてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、画像入力機器、画像出力機器をネットワークに接続して使用するシステムとして、オフィス等で使用されているLAN(ローカルエリアネットワーク)を用いたものが一般的である。この様な形態のシステムは、LAN上に接続されたPC(パーソナルコンピュータ)やWS(ワークステーション)を使用するオペレータが、画像やテキスト情報を入力(スキャン)もしくは出力(プリント)もしくは他のPC,WSへ転送する事を目的として構成されたものであり、LAN上に接続された機器に各々固有のアドレス情報を割り当てることで機器相互間の識別を可能にしている。しかしながらこの様な形態のシステムでは、使用するオペレータを特定する手段としてPCやWSが有しているエントリー制限手段(パスワード入力)しか有していないため、システムにエントリーする事を制限出来る反面、一度エントリーしたオペレータに関してはシステム内の機器を無制限に使用することが可能となってしまうという問題がある。
【0004】
一方、複写機等をベースとしたマルチファンクション装置(コピー、FAX、プリンタ等の複合機能を有した機器)では、機器自体をスタンドアローンで使用する場合に限って、使用するオペレータを識別する手段(コントロールカード、パスワード入力、等)を用いて、機器自体の使用制限もしくは動作モード制限を行っている。しかしながら、この種の装置ではネットワークを介して入出力される画像やテキストの情報に関して何ら制限を加える手段を有していないため、装置を無制限に使用することが可能となってしまうという問題が同様に発生する。
【0005】
そこで本発明の目的は、以上のような問題を解消したマルチファンクションシステムおよびその制御方法ならびに複合機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、入力機器及び出力機器及び複合機器の何れかを含むネットワークに接続可能な複数の機器を有するマルチファンクションシステムにおいて、オペレータを識別するためのオペレータ識別手段を具備し、前記オペレータ識別手段により識別対象のオペレータが複数のクラスのどのクラスに属するオペレータであるかを特定し、該オペレータが属するクラスで利用可能な前記システムの機器の情報を、該オペレータからジョブの実行要求を受付ける操作手段に対して転送させ、該操作手段に対する該機器の情報の転送がなされたうえで、該操作手段を介して該オペレータからジョブの実行要求を受付け、前記システムの該機器を用いて該ジョブを実行可能にする、ことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2の発明は、請求項1において、前記オペレータ識別手段は、オペレータ自身の特定及びオペレータの属する所属部門の特定及びオペレータの役職の特定のうちの少なくとも何れかの特定を行う為のユーザーIDに基づいてオペレータを識別することを特徴とする。
【0008】
さらに、請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記複数のクラスに前記ネットワークに接続された複数の出力機器の利用が許可対象の上位クラスと、前記ネットワークに接続された複数の出力機器の利用は禁止対象の下位クラスが、含まれている、ことを特徴とする。
【0009】
さらに、請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記複数のクラスには、前記ネットワークに接続されたカラースキャナの利用が許可対象のオペレータが所属する上位クラスと、前記ネットワークに接続されたカラースキャナの利用は禁止対象のオペレータが所属する下位クラスが、含まれている、ことを特徴とする。
【0010】
さらに、請求項5の発明は、請求項1のいずれかにおいて、前記複数のクラスには、前記ネットワークに接続された白黒画像形成装置とカラー画像形成装置のどちらの利用も許可対象のオペレータが所属する上位クラスと、前記ネットワークに接続されたカラー画像形成装置の利用は禁止対象のオペレータが所属する下位クラスとが、含まれている、ことを特徴とする。
【0011】
さらに、請求項6の発明は、請求項〜5のいずれかにおいて、前記ネットワークに接続された前記複数の機器の各々が、前記オペレータ識別手段と前記操作手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
さらに、請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかにおいて前記オペレータの情報を集中管理する手段を有することを特徴とする。
【0013】
さらに、請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれかにおいて、前記複数のクラスに、ネットワーク通信機能を具備する機器の該機能の利用が許可対象のオペレータが所属する上位クラスと、前記ネットワーク通信機能を具備する機器の該機能の利用が禁止対象のオペレータが所属する下位クラスとが、含まれている、ことを特徴とする。
さらに、請求項9の発明は、コピー機能及びプリント機能を有する複合装置及びプリンタ装置及びスキャナ装置の少なくとも何れかの種類の機器を複数台有するマルチファンクションシステムの制御方法であって、記システム内の第1の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とする第1のクラスと記システム内の前記第1の数よりも少ない第2の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とする第2のクラスを含む複数のクラスのうちの、前記第1のクラスに属するオペレータは、前記第1の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とし、前記複数のクラスのうちの前記第2のクラスに属するオペレータは、前記第2の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とし、前記システムが具備する複数台の機器のうちのジョブの実行要求をオペレータから受付ける操作手段を具備する機器の該操作手段を介して、前記第 1 のクラスに相当するオペレータからジョブの実行要求を受付ける場合でも、前記第2のクラスに相当するオペレータからジョブの実行要求を受付ける場合でも、該機器にてオペレータを特定する為の情報を入力可能とし前記オペレータを特定する為の情報の入力によって、前記機器にて特定されたオペレータが前記第1のクラスに相当するオペレータである場合に、該第1のクラスにて利用可能な機器の情報を前記操作手段に対して転送させ、該操作手段に対する該機器の情報の転送がなされたうえで、該操作手段を介して該第1のクラスに属するオペレータからジョブの実行要求を受付け、該第1のクラスにて利用可能な前記機器を用いて該第1のクラスに属するオペレータから実行要求がなされた該ジョブを実行可能とし、前記機器にて特定されたオペレータが前記第2のクラスに相当するオペレータである場合に、該第2のクラスにて利用可能な機器の情報を前記操作手段に対して転送させ、該操作手段に対する該機器の情報の転送がなされたうえで、該操作手段を介して該第2のクラスに属するオペレータからジョブの実行要求を受付け、該第2のクラスにて利用可能な前記機器を用いて該第2のクラスに属するオペレータから実行要求がなされた該ジョブを実行可能とする、ことを特徴とする。
さらに、請求項10の発明は、コピー機能及びプリント機能を有する複合装置及びプリンタ装置及びスキャナ装置の少なくとも何れかの種類の機器を複数台有するマルチファンクションシステムの制御方法であってユーザID情報の入力要求を、前記システムが具備する複数台の機器のうちのオペレータからジョブの実行要求を受付ける操作手段を具備する機器により、実行可能とし、前記ユーザID情報の入力要求に対して、前記操作手段を具備する機器にてオペレータによるユーザID情報の入力がなされた場合に前記システム内の第1の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とする第1のクラスと記システム内の前記第1の数よりも少ない第2の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とする第2のクラスを含む複数のクラスのうちの、前記第1のクラスにて利用対象の前記第1の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とし、前記操作手段を具備する機器にてオペレータによるユーザID情報の入力がなされなかった場合に、複数のクラスのうちの前記第2のクラスにて利用対象の前記第2の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とし、前記ユーザID情報の入力要求に対して、前記操作手段を具備する機器にてオペレータによるユーザID情報の入力がなされた場合に、前記第1のクラスにて利用可能な機器の情報を該操作手段に対して転送させ、該操作手段に対する該機器の情報の転送がなされたうえで、該操作手段を介して該オペレータからジョブの実行要求を受付け、該第1のクラスにて利用可能な前記機器を用いて該オペレータから実行要求がなされた該ジョブを実行可能とする、ことを特徴とする。
さらに、請求項11の発明は、データの入力機能とデータの出力機能を具備する複合機器を少なくとも含むネットワークに接続可能な複数の機器を有するマルチファンクションシステムの為の複合機器であって、オペレータを識別するためのオペレータ識別手段を具 備し、前記オペレータ識別手段により識別対象のオペレータが複数のクラスのどのクラスに属するオペレータであるかを特定し、該オペレータが属するクラスで利用可能な前記システムの機器の情報を、該オペレータからジョブの実行要求を受付ける操作手段に対して転送させ、該操作手段に対する該機器の情報の転送がなされたうえで、該操作手段を介して該オペレータからジョブの実行要求を受付け、前記システムの該機器を用いて該ジョブを実行可能にする、ことを特徴とする。
さらに、請求項12の発明は、請求項11において、前記オペレータ識別手段は、オペレータ自身の特定及びオペレータの属する所属部門の特定及びオペレータの役職の特定のうちの少なくとも何れかの特定を行う為のユーザーIDに基づいてオペレータを識別することを特徴とする。
さらに、請求項13の発明は、請求項11又は12において、前記複数のクラスには、前記ネットワークに接続された複数の出力機器の利用が許可対象の上位クラスと、前記ネットワークに接続された複数の出力機器の利用は禁止対象の下位クラスが、含まれている、ことを特徴とする。
さらに、請求項14の発明は、請求項11〜13のいずれかにおいて、前記複数のクラスには、前記ネットワークに接続されたカラースキャナの利用が許可対象のオペレータが所属する上位クラスと、前記ネットワークに接続されたカラースキャナの利用は禁止対象のオペレータが所属する下位クラスが、含まれている、ことを特徴とする複合機器。
さらに、請求項15の発明は、請求項11〜14のいずれかにおいて、前記複数のクラスには、前記ネットワークに接続された白黒画像形成装置とカラー画像形成装置のどちらの利用も許可対象のオペレータが所属する上位クラスと、前記ネットワークに接続されたカラー画像形成装置の利用は禁止対象のオペレータが所属する下位クラスとが、含まれている、ことを特徴とする。
さらに、請求項16の発明は、請求項11〜15のいずれかにおいて、前記複数のクラスには、ネットワーク通信機能を具備する機器の該機能の利用が許可対象のオペレータが所属する上位クラスと、前記ネットワーク通信機能を具備する機器の該機能の利用が禁止対象のオペレータが所属する下位クラスとが、含まれている、ことを特徴とする。
さらに、請求項17の発明は、請求項11〜16のいずれかにおいて、前記複合機器の前記操作手段を介して前記複数のクラスのどのクラスにも属していないオペレータからのジョブの実行要求の受付を許可するが、該オペレータからジョブの実行要求を受付ける場合に該オペレータにより利用を許可する機能を、前記クラスに所属するオペレータよりも制限する、ことを特徴とする。
さらに、請求項18の発明は、コピー機能及びプリント機能を有する複合機器を少なくとも含む複数台の機器を具備するマルチファンクションシステムの複合機器であって、前記システム内の第 1 の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とする第 1 のクラスと前記システム内の前記第 1 の数よりも少ない第2の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とする第2のクラスとを含む複数のクラスのうちの、前記第 1 のクラスに属するオペレータは、前記第 1 の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とし、前記第2のクラスに属するオペレータは、前記第2の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とし、前記複合機器が具備する操作手段を介して、前記第 1 のクラスに相当するオペレータからジョブの実行要求を受付ける場合でも、前記第2のクラスに相当するオペレータからジョブの実行要求を受付ける場合でも、オペレータを特定する為の情報を該複合機器にて入力可能とし、前記オペレータを特定する為の情報の入力によって、前記複合機器にて特定されたオペレータが前記第1のクラスに相当するオペレータである場合に、該第1のクラスにて利用可能な機器の情報を前記操作手段に対して転送し、該操作手段に対する該機器の情報の転送がなされたうえで、該操作手段を介して該第1のクラスに属するオペレータからジョブの実行要求を受付け、該第1のクラスにて利用可能な前記機器を用いて該第1のクラスに属するオペレータから実行要求がなされた該ジョブを実行可能とし、前記複合機器にて特定されたオペレータが前記第2のクラスに相当するオペレータである場合に、該第2のクラスにて利用可能な機器の情報を前記操作手段に対して転送し 、該操作手段に対する該機器の情報の転送がなされたうえで、該操作手段を介して該第2のクラスに属するオペレータからジョブの実行要求を受付け、該第2のクラスにて利用可能な前記機器を用いて該第2のクラスに属するオペレータから実行要求がなされた該ジョブを実行可能とする、ことを特徴とする
さらに、請求項19の発明は、コピー機能及びプリント機能を有する複合機器を少なくとも含む複数台の機器を具備するマルチファンクションシステムの複合機器であって、ユーザID情報の入力要求を、前記複合機器により、実行可能とし、前記ユーザID情報の入力要求に対して、前記複合機器にてオペレータによるユーザID情報の入力がなされた場合に、前記システム内の第 1 の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とする第 1 のクラスと前記システム内の前記第 1 の数よりも少ない第2の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とする第2のクラスとを含む複数のクラスのうちの、前記第 1 のクラスにて利用対象の前記第 1 の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とし、前記複合機器にてオペレータによるユーザID情報の入力がなされなかった場合に、複数のクラスのうちの前記第2のクラスにて利用対象の前記第2の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とし、前記ユーザID情報の入力要求に対して、前記複合機器にてオペレータによるユーザID情報の入力がなされた場合に、前記第1のクラスにて利用可能な機器の情報を該複合機器の操作手段に対して転送させ、該操作手段に対する該機器の情報の転送がなされたうえで、該操作手段を介して該オペレータからジョブの実行要求を受付け、該第1のクラスにて利用可能な前記機器を用いて該オペレータから実行要求がなされた該ジョブを実行可能とする、ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施形態の一例を詳細に説明する。
【0015】
図1に本発明の実施形態であるマルチファンクションシステムの構成図を示す。
【0016】
図1において、101は各機器を接続するための既知の技術を用いたLAN(ネットワーク)であり、本実施形態ではTCP/IPプロトコルを使用したイーサネットを想定しているが、本発明に何ら制限を加えるものではない。102は用紙などに印刷された画像やテキスト情報を有する原稿を光学的に読み取りデジタル情報に変換するためのネットワークスキャナであり、具備したネットワークインターフェイスによりLAN101を介して各機器と接続される。尚、該スキャナはRGB3色で原稿を読み取るカラースキャナである。
【0017】
103は、本実施形態のマルチファンクションシステム全体を制御し、画像情報や各機器のデバイス情報管理を行うためのサーバであり、通常はパーソナルコンピュータやワークステーション上にサーバソフトウェアを導入することで実現される。104はネットワークインターフェイスを具備し、公衆回線109を介してデータを送受信することが可能なネットワークFAXであり、LAN101を介して受信した画像やテキストのデータを公衆回線109を介して送信したり、公衆回線109を介して受信したデータをLAN101上の他のプリンタに出力することも可能である。
【0018】
105はネットワークインターフェイスを具備し、LAN101を介して受信した画像やテキストのデータを電子写真技術やインクジェット技術などの既知の印刷技術を用いてプリントアウトするためのネットワークプリンタである。ここで、105は白黒プリントを行うための白黒プリンタである。106,107はネットワークインターフェイスを具備し、LAN101を介して画像やテキストのデータを送受信するための複写機ベースのデジタル複合機であり、装置自身でコピー機能を実現できるのに加えて、ネットワークスキャナとネットワークプリンタの両方の機能をも有している。ここで、106はカラーデジタル複合機であり、107は白黒デジタル複合機である。108はLAN101上にデータを一時的に蓄えておくためのファイルサーバであり、デジタルデータベースとしても使用することが出来る。
【0019】
次に本発明を実施したマルチファンクションシステム対応の機器の説明を行う。尚、説明に際して重複する部分の説明を避けるため、以下では最も構成、機能の統合された複合機を用いて説明を行うものとする。
【0020】
(ハードウェア全体構成)
全体構成図を図2に示す。
【0021】
Controller Unit 2000は画像入力デバイスであるScanner 2070や画像出力デバイスであるPrinter 2095と接続し、一方ではLAN2011や公衆回線(WAN)2051と接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行う為のコントローラである。
【0022】
CPU2001は装置全体を制御する。RAM2002はCPU2001のためのワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM2003はブートROMであり装置のブートプログラムが格納されている。HDD2004はハードディスクドライブで、図10に示す如き制御手順を含む制御ソフトウェア、画像データ等を格納する。制御ソフトウェアは必要に応じて読み出され、RAM2002上にロードされる。
【0023】
操作部I/F2006は操作部(UI)2012と接続されており、操作部2012に表示する画像データを操作部2012に対して出力する。また、操作部2012から本装置使用者が入力した情報をCPU2001に伝える役割をする。Modem 2050は公衆回線2051に接続し、情報の入出力を行う。
【0024】
以上のデバイスがシステムバス2007上に配置される。
【0025】
Image Bus I/F 2005はシステムバス2007と画像データを高速で転送する画像バス2008を接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス2008は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス2008上には以下のデバイスが配置される。
【0026】
Network 2010はLAN101に接続し、情報の入出力を行う。ラスターイメージプロセッサ(RIP)2060はPDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部2020は、画像入出力デバイスであるスキャナ2070やプリンタ2095とコントローラ2000を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナ画像処理部2080は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部は、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。
【0027】
以上説明したような構成は、画像処理部分の拡張性を考慮してシステムバス2007、及び画像バス2008が分離されるような構成となっており、一般的なコンピュータの構成を応用したものである。上記構成では画像バスインタフェースを汎用にすることで、画像処理を任意に組み合わせることが可能な自由度、および将来性を考慮し拡張性をもたせている。特にコーディック部分は将来様々な規格が提案される可能性もあり、容易に交換できるよう画像バス側に接続される。(画像入出力部)
画像入出力デバイスを図3に示す。
【0028】
画像入力デバイスであるスキャナ2007は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサ(図示せず)を走査することで、ラスターイメージデータ2071として電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダ2072のトレイ2073にセットし、装置使用者が操作部2012(図4)から読み取り起動指示することにより、コントローラCPU2001がスキャナ2070に指示を与え(2071)、フィーダ2072は原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
【0029】
画像出力デバイスであるプリンタ2095は、ラスターイメージデータ2096を用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、コントローラCPU2001からの指示2096によって開始する。プリンタ2095には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット2101,2102,2103,2104がある。また、排紙トレイ2111は印字し終わった用紙を受けるものである。
【0030】
(操作部)
操作部2012の構成を図4に示す。
【0031】
LCD表示部2013は、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報をコントローラCPU2001に伝える。スタートキー2014は原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキー2014中央部には、緑と赤の2色のLED2018があり、その色によってスタートキー2014が使える状態にあるかどうかを示す。
【0032】
ストップキー2015は稼動中の動作を止める働きをする。IDキー2016は、使用者のユーザーIDを入力する時に用いる。リセットキー2017は操作部からの設定を初期化する時に用いる。
【0033】
(スキャナ画像処理部)
スキャナ画像処理部2080の構成を図5に示す。
【0034】
画像バスI/Fコントローラ2081は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御すると共に、スキャナ画像処理部2080内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。フィルタ処理部2082は、空間フィルタでコンボリューション演算を行う。
【0035】
編集部2083は、例えば入力画像データからマーカーペンで囲まれた閉領域を認識して、その閉領域内の画像データに対して、影つけ、網掛け、ネガポジ反転等の画像加工処理を行う。変倍処理部2084は、読み取り画像の解像度を変える場合にラスターイメージの主走査方向について補間演算を行い拡大、縮小を行う。副走査方向の変倍については、画像読み取りラインセンサ(図示せず)を走査する速度を変えることで行う。
【0036】
テーブル2085は、読み取った輝度データである画像データを濃度データに変換するために使用する。2値化2086は、多値のグレースケール画像データを、既知の中間調処理技術(誤差拡散処理やスクリーン処理)によって2値化する。
【0037】
処理が終了した画像データは、再び画像バスコントローラ2081を介して、画像バス上に転送される。
【0038】
(プリンタ画像処理部)
プリンタ画像処理部2090の構成を図6に示す。
【0039】
画像バスI/Fコントローラ2091は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御すると共に、スキャナ画像処理部2090内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。解像度変換部2092は、Network 2011あるいは公衆回線2051から来た画像データを、プリンタ2095の解像度に変換するための解像度変換を行う。スムージング処理部2093は、解像度変換後の画像データのジャギー(斜め線等の白黒境界部に現れる画像のがさつき)を滑らかにする処理を行う。
【0040】
(デバイスI/F部)
デバイスI/F部2020の構成を図7に示す。
【0041】
画像バスI/Fコントローラ2021は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、デバイスI/F部2020内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。また、外部のスキャナ2070及びプリンタ2095への制御信号を発生させる。スキャンバッファ2022は、スキャナ2070から送られてくる画像データを一時保存し、画像バス2008に同期させて画像データを出力する。
【0042】
シリアルパラレル・パラレルシリアル変換部2023は、スキャンバッファ2022に保存された画像データを順番に並べて、あるいは分解して、画像バス2008に転送できる画像データのデータ幅に変換する。パラレルシリアル・シリアルパラレル変換部2024は、画像バス2008から転送された画像データを分解して、あるいは順番に並べて、プリントバッファ2025に保存できる画像データのデータ幅に変換する。
【0043】
プリントバッファ2025は、画像バス2008から送られてくる画像データを一時保存し、プリンタ2095に同期させて画像データを出力する。
【0044】
(ソフトウェア全体構成)
ソフトウェアブロック構成を図8に示す。
【0045】
1501はUI即ちユーザーインターフェイスを司るものであり、オペレータが本複合機の各種操作・設定を行う際、機器との仲介を行うモジュールである。本モジュールは、オペレータの操作に従い、後述の各種モジュールに入力情報を転送し処理の依頼、或いはデータの設定等を行う。
【0046】
1502はAdress-Book 即ちデータの送付先、通信先等を管理するデータベースモジュールである。Adress-Book の内容は、UI1501からの操作によりデータの追加、削除、取得が行われ、オペレータの操作により後述の各モジュールにデータの送付・通信先情報を与えるものとして使用されるものである。
【0047】
1503はWeb-Serverモジュールであり、図外のWeb クライアントからの要求により、本複合機の管理情報を通知するために使用される。管理情報は、後述のControll-API1518を介して読み取られ、後述のHTTP1512,TCP/IP1516,Network-Driver1517を介してWeb クライアントに通知される。
【0048】
1504はUniversal-Send即ち、データの配信を司るモジュールであり、UI1501によりオペレータに指示されたデータを、同時に指示された通信(出力)先に配布するものである。また、オペレータにより、本機器のスキャナ機能を使用し配布データの生成が指示された場合は、後述のControll-API1518を介して機器を動作させ、データの生成を行う。
【0049】
1505はUniversal-Send1504内で出力先にプリンタが指定された際に実行されるモジュールである。1506はUniversal-Send1504内で通信先にE-mailアドレスが指定された際に実行されるモジュールである。1507はUniversal-Send1504内で出力先にデータベースが指定された際に実行されるモジュールである。
【0050】
1508はUniversal-Send1504内で出力先に本機器と同様の複合機が指定された際に実行されるモジュールである。1509はRemote-Copy-Scanモジュールであり、本複合機のスキャナ機能を使用し、ネットワーク等で接続された他の複合機を出力先とし、本複合機単体で実現しているCopy機能と同等の処理を行うモジュールである。
【0051】
1510はRemote-Copy-Print モジュールであり、本複合機のプリンタ機能を使用し、ネットワーク等で接続された他の複合機を入力先とし、本複合機単体で実現しているCopy機能と同等の処理を行うモジュールである。1511はWeb-Pull-Print即ちインターネットまたはイントラネット上の各種ホームページの情報を読み出し、印刷するモジュールである。
【0052】
1512は本複合機がHTTPにより通信する際に使用されるモジュールであり、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述のWeb-Server1503,Web-Pull-Print1511モジュールに通信を提供するものである。1513はlpr モジュールであり、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述のUniversal-Send1504内のプリンタモジュール1505に通信を提供するものである。
【0053】
1514はSMTPモジュールであり、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述のUniversal-Send1504内のE-mailモジュール1506に通信を提供するものである。1515はSLM即ちSalutation-Managerモジュールであり、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述のUniversal-Send1504内のデータベースモジュール1517、DPモジュール1518、及びRemote-Copy-Scan1509モジュール、Remote-Copy-Print 1510モジュールに通信を提供するものである。
【0054】
1516はTCP/IP通信モジュールであり、前述の各種モジュールに後述のNetwork-Driverによりネットワーク通信を提供するものである。1517はネットワークドライバであり、ネットワークに物理的に接続される部分を制御するものである。1518はControll-APIであり、Universal-Send1504等の上流モジュールに対し、後述のJob-Manager 1519等の下流モジュールとのインターフェイスを提供するものであり、上流、及び下流のモジュール間の依存関係を軽減しそれぞれの流用性を高めるものである。
【0055】
1519はJob-Manager であり、前述の各種モジュールによりControll−API1518を介して指示される処理を解釈し、後述の各モジュールに指示を与えるものである。また、本モジュールは、本複合機内で実行されるハード的な処理を一元管理するものである。1520はCODEC−Manager であり、Job-Manager 1519が指示する処理の中でデータの各種圧縮・伸長を管理・制御するものである。
【0056】
1521はFBE−Encoder であり、Job-Manaer1519,Scan-Manager1524により実行されるスキャン処理により読み込まれたデータをFBEフォーマットにより圧縮するものである。1522はJPEG−CODECであり、Job-Manager 1519,Scan-Manager1524により実行されるスキャン処理、及びPrint-Manager 1526により実行される印刷処理において、読み込まれたデータのJPEG圧縮及び印刷データのJPEG展開処理を行うものである。
【0057】
1523はMMR−CODECであり、Job-Manager 1519,Scan-Manager1524により実行されるスキャン処理、及びPrint-Manager 1526により実行される印刷処理において、読み込まれたデータのMMR圧縮及び印刷データのMMR伸長処理を行うものである。1524はScan-Managerであり、Job-Manager 1519が指示するスキャン処理を管理・制御するものである。
【0058】
1525はスキャナドライバであり、Scan-Manager1524と本複合機が内部的に接続しているスキャナ部との通信を行うものである。1526はPrint-Manager であり、Job-Manager 1519が指示する印刷処理を管理・制御するものである。1527はプリンタドライバであり、Print-Manager 1526と印刷部とのI/Fを提供するものである。1528はパラレルポートドライバであり、Web-Pull-Print1511がパラレルポートを介して図外の出力機器にデータを出力する際のI/Fを提供するものである。
【0059】
次に、マルチファンクションシステムにおけるデバイスプロファイルについて説明する。
【0060】
図9は本発明を実施した複合機におけるデバイスプロファイルの一例である。
【0061】
同図において、Device-Type :とは、機器の種類を示すものであり、この場合、複合機であり、入力機器としてスキャナを、出力機器としてレーザビームプリンタを有していることを示している。Device-ID :とは、機器のモデル名を示し、この場合CLC−XXXが機器のモデル名であることを示している。
【0062】
Device-adress :とは、機器のネットワークアドレスを示しており、この場合、入力機器のネットワークアドレスが172.16.10.2であり、出力機器のネットワークアドレスが172.16.10.3であることを示している。Resolution:とは、機器がサポートしている解像度であり、この場合、300dpi,600dpiの解像度をサポートしていることを示す。
【0063】
Media-size:とは、機器がサポートしている用紙サイズを示しており、この場合、機器がLetter,Letter-R,Leagal, Legal-R ,Statement の用紙サイズをサポートしていることを示す。Cassette;とは、装備している用紙カセット段と、その用紙サイズを示している。この場合、1段目にLetter-R、2段目にLegal 、3段目にLegal 、4段目にLetter、5段目にStatement 、6段目にLegal-R のサイズの用紙が収められていることを示す。
【0064】
Output-speed:とは、プリント速度を示し、この場合、Letter用紙で白黒出力時には28枚/分であることを示し、カラー出力時には7枚/分の速度であることを示している。Output-fee:は機器を利用した場合の課金を示すもので、この場合、Letterサイズで白黒出力時には10セントの課金がかかることを示し、カラー出力時には40セントの課金がかかることを示している。
【0065】
Document-format :とは、機器がサポートする画像フォーマットであり、この場合、LIPS4,N201,ESC/Pによる入力をサポートしていることを示す。Option;とは、プリンタに接続するOption機器情報を示すもので、この場合、20ビンのステープル機能を有するソータと、両面プリントを行う為の両面ユニットが装備されていることを示している。
【0066】
このデバイスプロファイルは、マルチファンクションシステムを構成する機器全てが有しており、システムもしくは各機器の起動時に自動的に送受信され各々共通の情報としてAdress-Book 1502に格納、保存される。
【0067】
次に、本発明の特徴であるオペレータ情報による使用機器指定の方法について説明する。
【0068】
まず、オペレータは本マルチファンクションシステムの使用に際して、事前に図4に示した操作部2012によりユーザーIDを入力する。ユーザーIDの入力はオペレータがIDキー2017を押下することにより、LCD表示部2013上に表示される指示(不図示)に従ってタッチパネルシートより行う。入力されたユーザーIDは、Controller-Unit 2000に転送されて操作部I/F2006を介してCPU2001に入力され、RAM2002に一時的に格納されて一連のJOB が終了するまで保存されるRAM2002に格納されたユーザーIDは、予めHDD2004に格納してあるユーザー情報と比較されて、ユーザーID毎に設定されているクラス情報に変換される。尚、本実施形態のマルチファンクションシステムでは各ユーザーIDを5種類のクラスに分類することが可能である。また、各クラス毎に使用可能なマルチファンクションシステム上の機器が指定されており、前記指定された機器情報は操作部I/F2006を介して操作部2012に転送され、必要に応じてLCD表示部2013上に表示される。他方、オペレータが前記手順に従って所定のユーザーID入力を行わなかった場合には、自動的に最下層のクラスに分類される。
【0069】
上記一連の制御手順を制御フローチャート(図10)に示す。また、図11は、図1に示したマルチファンクションシステム構成におけるクラス別の使用機器指定内容の一例である。
【0070】
図10に示すように、ステップ1(S1)において、クラス分類を最下位のクラスに設定し、S2で、ユーザーID入力要求メッセージを操作部に表示する。ついで、S3で、操作部のIDキーが押下されたかを判断し、押下されなければ、S8に進み、押下されればS4に進む。
【0071】
S4では、操作部からのID入力が終了するまで待ち、終了したならば、S5で、入力されたユーザーIDをRAMに格納し、S6で当該ユーザーIDが、HDD2004に予め格納してあるユーザーIDか否かを判断し、予め格納していないユーザーIDであればS8に進み、予め格納してあるユーザーIDであれば、S7で、クラス分類を当該ユーザーIDに対応するクラス分類に変更し、S8で当該クラス分類で指定された機器情報を操作部に転送する。
【0072】
次いで、S9で操作部のスタートキーが押下されたかを判断し、押下されていなければS3に戻り、押下されればS10に進んで指定されたJOBを実行することになる。すなわち、オペレータは上記指定されたマルチファンクションシステム上の機器のデバイスプロファイルに基づいて、所望のJOB を実行することが可能となる。
【0073】
尚、本実施形態では、システムを使用するオペレータを識別するためのオペレータ識別方法としてユーザーIDを操作部より入力する方法を用いているが、既知のオペレータ識別方法(例えば、メカニカルな構造を有するIDカード、メモリ機能を有したIDカード、その他のID媒体、もしくは、指紋や眼底パターン等の人体的な特徴、等)を使用しても構わない。また、ユーザーIDはオペレータ自身を特定するものに限らず、オペレータの属する社会的なグループ(例えば、会社の所属部門、役職、等)であってもよい。
【0074】
また、本実施形態では、機器指定方法として5つのクラス分けを行っているが、少なくとも2つ以上のクラス分類を有し、システム中の一部の機器を指定可能なクラスを含んでいればよい。
【0075】
(第2の実施形態)
前記第1の実施形態では、操作部を有するマルチファンクションシステム上の単一の機器を用いて実施形態を説明したが、オペレータ識別手段によって得られたオペレータ情報に基づいて、システムとしてネットワークに接続されている機器の中からオペレータが使用できる機器を指定することが可能であれば、本発明の主旨を逸脱するものではない。
【0076】
すなわち、例えば、各機器毎に入力されるオペレータ情報を図1に示したサーバ103に一旦転送し、該サーバ103において、該オペレータが使用できる機器を指定する情報を決定し、前記情報に基づいてシステム上の機器を指定、制御するような集中管理型の構成を用いることも可能である。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ネットワークに接続可能な複数の機器を具備するマルチファンクションシステムにおいて、オペレータが属するクラスにて使用可能なシステムの機器の情報が転送された操作手段を介してオペレータからジョブの実行要求を受付けて、該機器を用いて、オペレータが所望するジョブを実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本マルチファンクションシステムの構成図である。
【図2】本発明を実施した装置のハードウェア全体構成図である。
【図3】画像入出力デバイスの説明図である。
【図4】操作部の構成図である。
【図5】スキャナ画像処理部の構成図である。
【図6】プリンタ画像処理部の構成図である。
【図7】デバイスI/F部の構成図である。
【図8】本発明を実施した装置のソフトウェアブロック構成図である。
【図9】デバイスプロファイルの説明図である。
【図10】制御フローチャートである。
【図11】使用機器指定内容の説明図である。
【符号の説明】
101 LAN
107 デジタル複合機

Claims (19)

  1. 入力機器及び出力機器及び複合機器の何れかを含むネットワークに接続可能な複数の機器を有するマルチファンクションシステムにおいて、
    オペレータを識別するためのオペレータ識別手段を具備し、
    前記オペレータ識別手段により識別対象のオペレータが複数のクラスのどのクラスに属するオペレータであるかを特定し、該オペレータが属するクラスで利用可能な前記システムの機器の情報を、該オペレータからジョブの実行要求を受付ける操作手段に対して転送させ、該操作手段に対する該機器の情報の転送がなされたうえで、該操作手段を介して該オペレータからジョブの実行要求を受付け、前記システムの該機器を用いて該ジョブを実行可能にする、ことを特徴とするマルチファンクションシステム。
  2. 請求項1において、
    前記オペレータ識別手段は、オペレータ自身の特定及びオペレータの属する所属部門の特定及びオペレータの役職の特定のうちの少なくとも何れかの特定を行う為のユーザーIDに基づいてオペレータを識別することを特徴とするマルチファンクションシステム。
  3. 請求項1又は2において、
    前記複数のクラスに前記ネットワークに接続された複数の出力機器の利用が許可対象の上位クラスと、前記ネットワークに接続された複数の出力機器の利用は禁止対象の下位クラスが、含まれている、ことを特徴とするマルチファンクションシステム。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記複数のクラスには、前記ネットワークに接続されたカラースキャナの利用が許可対象のオペレータが所属する上位クラスと、前記ネットワークに接続されたカラースキャナの利用は禁止対象のオペレータが所属する下位クラスが、含まれている、ことを特徴とするマルチファンクションシステム。
  5. 請求項1のいずれかにおいて、
    前記複数のクラスには、前記ネットワークに接続された白黒画像形成装置とカラー画像形成装置のどちらの利用も許可対象のオペレータが所属する上位クラスと、前記ネットワークに接続されたカラー画像形成装置の利用は禁止対象のオペレータが所属する下位クラスとが、含まれている、ことを特徴とするマルチファンクションシステム。
  6. 請求項〜5のいずれかにおいて、
    前記ネットワークに接続された前記複数の機器の各々が、前記オペレータ識別手段と前記操作手段とを具備することを特徴とするマルチファンクションシステム。
  7. 請求項1〜6のいずれかにおいて
    前記オペレータの情報を集中管理する手段を有することを特徴とするマルチファンクションシステム。
  8. 請求項1〜7のいずれかにおいて、
    前記複数のクラスに、ネットワーク通信機能を具備する機器の該機能の利用が許可対象のオペレータが所属する上位クラスと、前記ネットワーク通信機能を具備する機器の該機能の利用が禁止対象のオペレータが所属する下位クラスとが、含まれている、ことを特徴とするマルチファンクションシステム。
  9. コピー機能及びプリント機能を有する複合装置及びプリンタ装置及びスキャナ装置の少なくとも何れかの種類の機器を複数台有するマルチファンクションシステムの制御方法であって、
    記システム内の第1の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とする第1のクラスと記システム内の前記第1の数よりも少ない第2の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とする第2のクラスを含む複数のクラスのうちの、前記第1のクラスに属するオペレータは、前記第1の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とし、前記複数のクラスのうちの前記第2のクラスに属するオペレータは、前記第2の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とし、
    前記システムが具備する複数台の機器のうちのジョブの実行要求をオペレータから受付ける操作手段を具備する機器の該操作手段を介して、前記第 1 のクラスに相当するオペレ ータからジョブの実行要求を受付ける場合でも、前記第2のクラスに相当するオペレータからジョブの実行要求を受付ける場合でも、該機器にてオペレータを特定する為の情報を入力可能とし
    前記オペレータを特定する為の情報の入力によって、前記機器にて特定されたオペレータが前記第1のクラスに相当するオペレータである場合に、該第1のクラスにて利用可能な機器の情報を前記操作手段に対して転送させ、該操作手段に対する該機器の情報の転送がなされたうえで、該操作手段を介して該第1のクラスに属するオペレータからジョブの実行要求を受付け、該第1のクラスにて利用可能な前記機器を用いて該第1のクラスに属するオペレータから実行要求がなされた該ジョブを実行可能とし、前記機器にて特定されたオペレータが前記第2のクラスに相当するオペレータである場合に、該第2のクラスにて利用可能な機器の情報を前記操作手段に対して転送させ、該操作手段に対する該機器の情報の転送がなされたうえで、該操作手段を介して該第2のクラスに属するオペレータからジョブの実行要求を受付け、該第2のクラスにて利用可能な前記機器を用いて該第2のクラスに属するオペレータから実行要求がなされた該ジョブを実行可能とする、ことを特徴とする制御方法。
  10. コピー機能及びプリント機能を有する複合装置及びプリンタ装置及びスキャナ装置の少なくとも何れかの種類の機器を複数台有するマルチファンクションシステムの制御方法であって
    ユーザID情報の入力要求を、前記システムが具備する複数台の機器のうちのオペレータからジョブの実行要求を受付ける操作手段を具備する機器により、実行可能とし、
    前記ユーザID情報の入力要求に対して、前記操作手段を具備する機器にてオペレータによるユーザID情報の入力がなされた場合に前記システム内の第1の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とする第1のクラスと記システム内の前記第1の数よりも少ない第2の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とする第2のクラスを含む複数のクラスのうちの、前記第1のクラスにて利用対象の前記第1の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とし、前記操作手段を具備する機器にてオペレータによるユーザID情報の入力がなされなかった場合に、複数のクラスのうちの前記第2のクラスにて利用対象の前記第2の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とし、
    前記ユーザID情報の入力要求に対して、前記操作手段を具備する機器にてオペレータによるユーザID情報の入力がなされた場合に、前記第1のクラスにて利用可能な機器の情報を該操作手段に対して転送させ、該操作手段に対する該機器の情報の転送がなされたうえで、該操作手段を介して該オペレータからジョブの実行要求を受付け、該第1のクラスにて利用可能な前記機器を用いて該オペレータから実行要求がなされた該ジョブを実行可能とする、ことを特徴とする制御方法。
  11. データの入力機能とデータの出力機能を具備する複合機器を少なくとも含むネットワークに接続可能な複数の機器を有するマルチファンクションシステムの為の複合機器であって、
    オペレータを識別するためのオペレータ識別手段を具備し、
    前記オペレータ識別手段により識別対象のオペレータが複数のクラスのどのクラスに属するオペレータであるかを特定し、該オペレータが属するクラスで利用可能な前記システムの機器の情報を、該オペレータからジョブの実行要求を受付ける操作手段に対して転送させ、該操作手段に対する該機器の情報の転送がなされたうえで、該操作手段を介して該オペレータからジョブの実行要求を受付け、前記システムの該機器を用いて該ジョブを実行可能にする、ことを特徴とする複合機器。
  12. 請求項11において、
    前記オペレータ識別手段は、オペレータ自身の特定及びオペレータの属する所属部門の特定及びオペレータの役職の特定のうちの少なくとも何れかの特定を行う為のユーザーIDに基づいてオペレータを識別することを特徴とする複合機器。
  13. 請求項11又は12において、
    前記複数のクラスには、前記ネットワークに接続された複数の出力機器の利用が許可対 象の上位クラスと、前記ネットワークに接続された複数の出力機器の利用は禁止対象の下位クラスが、含まれている、ことを特徴とする複合機器。
  14. 請求項11〜13のいずれかにおいて、
    前記複数のクラスには、前記ネットワークに接続されたカラースキャナの利用が許可対象のオペレータが所属する上位クラスと、前記ネットワークに接続されたカラースキャナの利用は禁止対象のオペレータが所属する下位クラスが、含まれている、ことを特徴とする複合機器。
  15. 請求項11〜14のいずれかにおいて、
    前記複数のクラスには、前記ネットワークに接続された白黒画像形成装置とカラー画像形成装置のどちらの利用も許可対象のオペレータが所属する上位クラスと、前記ネットワークに接続されたカラー画像形成装置の利用は禁止対象のオペレータが所属する下位クラスとが、含まれている、ことを特徴とする複合機器。
  16. 請求項11〜15のいずれかにおいて、
    前記複数のクラスには、ネットワーク通信機能を具備する機器の該機能の利用が許可対象のオペレータが所属する上位クラスと、前記ネットワーク通信機能を具備する機器の該機能の利用が禁止対象のオペレータが所属する下位クラスとが、含まれている、ことを特徴とする複合機器。
  17. 請求項11〜16のいずれかにおいて、
    前記複合機器の前記操作手段を介して前記複数のクラスのどのクラスにも属していないオペレータからのジョブの実行要求の受付を許可するが、該オペレータからジョブの実行要求を受付ける場合に該オペレータにより利用を許可する機能を、前記クラスに所属するオペレータよりも制限する、ことを特徴とする複合機器。
  18. コピー機能及びプリント機能を有する複合機器を少なくとも含む複数台の機器を具備するマルチファンクションシステムの複合機器であって、
    前記システム内の第 1 の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とする第 1 のクラスと前記システム内の前記第 1 の数よりも少ない第2の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とする第2のクラスとを含む複数のクラスのうちの、前記第 1 のクラスに属するオペレータは、前記第 1 の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とし、前記第2のクラスに属するオペレータは、前記第2の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とし、
    前記複合機器が具備する操作手段を介して、前記第 1 のクラスに相当するオペレータからジョブの実行要求を受付ける場合でも、前記第2のクラスに相当するオペレータからジョブの実行要求を受付ける場合でも、オペレータを特定する為の情報を該複合機器にて入力可能とし、
    前記オペレータを特定する為の情報の入力によって、前記複合機器にて特定されたオペレータが前記第1のクラスに相当するオペレータである場合に、該第1のクラスにて利用可能な機器の情報を前記操作手段に対して転送し、該操作手段に対する該機器の情報の転送がなされたうえで、該操作手段を介して該第1のクラスに属するオペレータからジョブの実行要求を受付け、該第1のクラスにて利用可能な前記機器を用いて該第1のクラスに属するオペレータから実行要求がなされた該ジョブを実行可能とし、前記複合機器にて特定されたオペレータが前記第2のクラスに相当するオペレータである場合に、該第2のクラスにて利用可能な機器の情報を前記操作手段に対して転送し、該操作手段に対する該機器の情報の転送がなされたうえで、該操作手段を介して該第2のクラスに属するオペレータからジョブの実行要求を受付け、該第2のクラスにて利用可能な前記機器を用いて該第2のクラスに属するオペレータから実行要求がなされた該ジョブを実行可能とする、ことを特徴とする複合機器
  19. コピー機能及びプリント機能を有する複合機器を少なくとも含む複数台の機器を具備するマルチファンクションシステムの複合機器であって、
    ユーザID情報の入力要求を、前記複合機器により、実行可能とし、
    前記ユーザID情報の入力要求に対して、前記複合機器にてオペレータによるユーザI D情報の入力がなされた場合に、前記システム内の第 1 の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とする第 1 のクラスと前記システム内の前記第 1 の数よりも少ない第2の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とする第2のクラスとを含む複数のクラスのうちの、前記第 1 のクラスにて利用対象の前記第 1 の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とし、前記複合機器にてオペレータによるユーザID情報の入力がなされなかった場合に、複数のクラスのうちの前記第2のクラスにて利用対象の前記第2の数の機器の候補の中から何れかの機器を利用可能とし、
    前記ユーザID情報の入力要求に対して、前記複合機器にてオペレータによるユーザID情報の入力がなされた場合に、前記第1のクラスにて利用可能な機器の情報を該複合機器の操作手段に対して転送させ、該操作手段に対する該機器の情報の転送がなされたうえで、該操作手段を介して該オペレータからジョブの実行要求を受付け、該第1のクラスにて利用可能な前記機器を用いて該オペレータから実行要求がなされた該ジョブを実行可能とする、ことを特徴とする複合機器。
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