JP4883229B2 - 空気調和装置の室内ユニット - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態にかかる室内ユニット2が採用された空気調和装置1の概略構成図である。空気調和装置1は、室内の壁に取り付けられる壁掛型の室内ユニット2と、室外に設置される室外ユニット3とを有している。室内ユニット2と室外ユニット3とは、冷媒管や伝送線等が集合した集合連絡管4によって接続されている。熱交換の面から空気調和装置1を見ると、例えば、室内ユニット2の室内熱交換器36(図4、5参照)、及び、室外ユニット3の圧縮機、室外熱交換器及び膨張弁等(図示せず)が冷媒管によって接続されることによって冷媒回路を構成している。一方、制御の面から空気調和装置1を見ると、リモートコントローラ等の制御端末から指令を受けて室内ユニット2の室内ファン40等の室内側機器(図4参照)を制御するための電装品箱45(図3、4参照)が室内ユニット2に設けられ、室外ユニット3の室外ファン等の室外側機器(図示せず)を制御するための電装品箱(図示せず)が室外ユニット3に設けられている。そして、室内ユニット2の電装品箱45(図3、4参照)と室外ユニット3の電装品箱とが伝送線によって接続されている。
(1)室内ユニットの正面構造
図2は、室内ユニット2の正面図である。室内ユニット2は、本体ケーシング5の上部に吸入口6が形成されており、本体ケーシング5の下部に吹出口7が形成されており、本体ケーシング5の正面が前面パネル8で覆われている。このため、室内ユニット2の正面5bから室内空気の吸入は行われず、室内ユニット2は、室内ユニット2の天面5aから室内空気の吸入を行っている。そして、室内ユニット2内における室内空気の流れは、室内ユニット2の天面5a側から室内ユニット2の底面5c側に向けて行われるようになっている。吹出口7には、運転停止時に閉じ、かつ、運転時に開く第1風向調節羽根9が設けられている。そして、この第1風向調節羽根9によって室内ユニット2の上下方向の風向が調節されるようになっている。図2は、運転停止状態を示しており、吹出口7の開口部が第1風向調節羽根9で閉じられた状態を示している。尚、前面パネル8は、パネル上部8a近傍の支点を中心に回動自在に本体ケーシング5に取り付けられている。前面パネル8の直下部分には、吹出口7の上辺に沿って、表示用LED10や受信部11等が設けられている。また、前面パネル8の幅方向の略中央の下部には、略長方形状のパネル窓部8bが形成されており、このパネル窓部8bを通じて室内ユニット2の正面側から前面グリル12(図3、4参照)の前部に設けられた表示パネル13が見えるようになっている。このように、室内ユニット2の幅方向の略中央の下部に集中して、表示機能や制御に必要なセンシング機能が配置されている。尚、表示用LED10、受信部11や表示パネル13等の電気部品は後述する電装品箱45(図3、4参照)に接続されている。
図3は、前面パネル8を取り外した状態の室内ユニット2の正面図である。図3に示されるように、室内ユニット2の天面5a、正面5b、底面5c及び側面5eが、本体ケーシング5の一部をなす樹脂製の前面グリル12で覆われている。表示パネル13の上方、すなわち、電装品箱45の直上に、室内ユニット2の幅方向に細長く延びるフィルタ清掃機構14が配置されている。フィルタ清掃機構14は、主として、フィルタ35a、35b(図4、5参照)に捕集された塵埃を除去するブラシ47と、ブラシ47によってフィルタ35a、35b(図4、5参照)から除去される塵埃を溜めるダストボックス49とを有している。このフィルタ清掃機構14は、前面グリル12の幅方向及び上下方向の略中央に形成された第1グリル開口部27に嵌め込まれている。また、フィルタ清掃機構14の近傍には、フィルタ35a、35b(図4、5参照)を保持するとともに清掃のためにフィルタ35a、35bを移動させるフィルタ移動機構15が配置されている。フィルタ移動機構15は、フィルタ35a、35b(図4、5参照)の清掃を行う際にフィルタ35a、35b(図4参照)を吸入口6に対向する正位置P(図4、5参照)から待避位置Q(図4、5参照)へ移動させるフィルタ移動部材としてのローラ52a、52bと、正位置P(図4、5参照)にあるフィルタ35a、35b(図4、5参照)を待避位置Q(図4、5参照)へ案内するガイド部材17(図4、5参照)とを有している。尚、ガイド部材17を構成する待避位置ガイド部20は、フィルタ清掃機構14の下方、かつ、電装品箱45の上方に配置されており、待避位置ガイド部20の一部は、第1グリル開口部27の下部から露出している。また、前面グリル12の第1グリル開口部27の下には、表示パネル13が嵌め込まれる第1グリル窓が形成され、第1グリル窓28の下には表示用LED10などの制御用電気部品のための複数の第2グリル窓29が幅方向に並んで形成されている。グリル窓28、29の下方には、吹出口7を構成する第2グリル開口部30が形成されている。
図4は、図2のA−A断面図であり、図5は、図2のB−B断面図である。図4、5に示されるように、室内ユニット2の天面5aに形成された吸入口6の室内空気の流れ方向の下流側には、吸入口6に対向する正位置P(図4、5における一点鎖線で示されたフィルタ35a、35b参照)に2つのフィルタ35a、35bが配置されている。ここで、図4に示されるフィルタ35aが室内ユニット2を正面から見た際の幅方向の右半分を分担し、図5に示されるフィルタ35bが室内ユニット2を正面から見た際の幅方向の左半分を分担している。また、フィルタ35a、35bの室内空気の流れ方向の下流側には、室内熱交換器36が配置されている。吸入口6から吸入される室内空気は、すべてフィルタ35a、35bを通過して塵埃が除去された後に、室内熱交換器36に送られる。
上記のような構成を有する室内ユニット2では、フィルタ移動機構15及びフィルタ清掃機構14を用いて、フィルタ35a、35bの清掃を行うことができる。
本実施形態の室内ユニット2には、以下のような特徴がある。
上記実施形態にかかる室内ユニット2では、ローラ52a、52b及びガイド部材17によって、ローラ52a、52bの外周に沿って湾曲させた後にローラ52a、52bの外周から離れる方向に湾曲させることで略S字状の軌道を成しながら正位置Pから待避位置Qへフィルタ35a、35bを移動させることができるため、従来のようなU字状の軌道を成しながら正位置から待避位置へフィルタを移動させる場合とは異なり、天面側のスペースに待避位置Qが配置されないようにできる。これにより、上記実施形態にかかる室内ユニット2では、天面側のスペースを小さくすることができる。
上記実施形態にかかる室内ユニット2では、フィルタ清掃機構15が、フィルタ35a、35bに捕集された塵埃を除去するブラシ47と、ブラシ47によってフィルタ35a、35bから除去される塵埃を溜めるダストボックス49とから構成されているため、フィルタ35a、35bに捕集された塵埃をブラシ47によって除去し、ダストボックス49に溜めることができる。
上記実施形態にかかる室内ユニット2では、ブラシ47が、ローラ52a、52bの下方に配置されているため、フィルタ35a、35bが捕集した塵埃を重力方向に向けてブラシ47で掻き落とすことができ、フィルタ35a、35bに捕集された塵埃をフィルタ35a、35bから確実に除去することができる。
上記実施形態にかかる室内ユニット2では、ガイド部材17(より具体的には、中間ガイド部19の背面側ガイド部19b)が、フィルタ35a、35bをローラ52a、52bの外周から離れる方向に湾曲させる際に、ブラシ47に沿うようにフィルタ35a、35bを案内するため、フィルタ35a、35bとブラシ47との接触面積が増加し、フィルタ35a、35bに捕集された塵埃をフィルタ35a、35bから確実に除去することができる。
上記実施形態にかかる室内ユニット2では、待避位置Qの大部分が、ローラ52a、52bの下方に配置されているため、ローラ52a、52bの下方のスペースを有効に利用することができる。
上記実施形態にかかる室内ユニット2では、ガイド部材17(より具体的には、待避位置ガイド部20)が、待避位置Qにおいて、フィルタ35a、35bを略円弧状に湾曲した状態で保持されるように案内するため、塵埃をフィルタ35a、35bから除去する際に、室内ユニット2の外側にフィルタ35a、35bをはみ出させることなく、また、吹出口7や電装品箱45等のような室内ユニット2の他の部分との干渉を生じさせることなく、ローラ52a、52bの下方にコンパクトにフィルタ35a、35bを待避させることができる。
上記実施形態にかかる室内ユニット2では、ガイド部材17(より具体的には、中間ガイド部19の背面側ガイド部19b)が、フィルタ35a、35bをローラ52a、52bの外周から離れる方向に湾曲させる際に、5mm以上の曲率半径でフィルタ35a、35bを湾曲させるように案内するため、ローラ52a、52bの外周に沿って湾曲させた後にローラ52a、52bの外周から離れる方向に湾曲させる軌道でフィルタ35a、35bを移動させる際に、フィルタ35a、35bをスムーズに案内することができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
6 吸入口
17 ガイド部材
35a、35b フィルタ
47 ブラシ
49 ダストボックス
52a、52b ローラ
P 正位置
Q 待避位置
Claims (1)
- 吸入口(6)から吸入される空気中に含まれる塵埃を捕集するフィルタ(35a、35b)を前記吸入口に対向する正位置(P)から待避位置(Q)へ移動させる際に、前記フィルタに捕集された塵埃を前記フィルタから除去する機能を有する空気調和装置の室内ユニットであって、
前記フィルタを前記正位置から前記待避位置へ移動させるフィルタ移動部材(52a、52b)と、
前記正位置にある前記フィルタを、前記待避位置に移動するように案内するガイド部材(17)と、
前記フィルタに捕集された塵埃を除去するブラシ(47)と、
前記ブラシによって前記フィルタから除去される塵埃を溜めるダストボックス(49)と、を備え、
前記ガイド部材は、前記待避位置において、前記フィルタを下方から上方に折り返し、さらに下方に折り返すように曲率半径5mm以上で略円弧状に湾曲した状態で保持されるように案内しており、
前記待避位置の大部分は、前記フィルタ移動部材よりも低い位置に、かつ、前記ブラシ及び前記ダストボックスよりも低い位置に配置されており、
前記ブラシは、前記フィルタ移動部材よりも低い位置に配置されている、
空気調和装置の室内ユニット(2)。
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