JP4882937B2 - 半導体装置および半導体装置の検査方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の検査方法 Download PDF

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本発明は、パッケージ内部に少なくとも第1および第2の半導体チップを備え、これらの間がチップ間配線を介して接続された構成の半導体装置および半導体装置の検査方法に関する。
複数の半導体チップを1つのパッケージに収納する構成の半導体装置(マルチチップパッケージ)は、異なる種類のデバイスプロセスにより形成されたチップを組み合わせて1パッケージ化することでコストダウンを図ったり、複数のメモリデバイスを組み合わせて記憶容量を簡単に増加させたりすることができるなどのメリットがある。また、半導体装置は、パッケージの外部に導出される信号端子の数がパッケージサイズによって制限される。すなわち、矩形状のプラスチックパッケージでは、各辺の長さに応じて配置可能な端子数が決まるようになっている。
このような半導体装置は、一般に多機能となるので信号端子数も多くなる傾向にあるため配置可能な端子数の制限が問題になり易く、複数のチップ間で伝送される信号については、双方の信号端子をパッケージ内部で接続するチップ間配線を行っている。ところが、チップ間配線がなされた信号端子にのみ接続される内部回路についてはパッケージ状態での電気的特性検査が行い難くなることから、それらの検査を行うには特殊な構成を設けて対応する必要がある。
このようなチップ間配線が行われている信号端子に接続される内部回路の検査を行うための技術として、例えば特許文献1には、外部から内部回路にテスト信号を入力するための入力端子および内部回路からの出力を外部でモニタするための出力端子を複数設けた構成が開示されている。すなわち、特許文献1においては、複数の検査専用の端子(入力端子および出力端子)をパッケージの外部に引き出す構成を採用している。
特開2000−22072号公報
しかしながら、特許文献1のような構成は、上述したようなパッケージ外部に配置する端子数の制約に相反するものであり、適切な対策であるとは言えない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、パッケージ外部に導出する端子数を増加させることなく、チップ間配線が行われている信号端子に接続される内部回路についての検査を行うことができる半導体装置および半導体装置の検査方法を提供することにある。
請求項1、4記載の手段によれば、第1の半導体チップの第1の内部回路において、制御回路により、出力回路を制御して出力端子の出力を遮断状態に設定するとともにスイッチ回路の切り換えを制御して一対の第1電源端子のうち一方をチップ間配線がなされた第1の内部接続用信号端子に接続する検査状態に設定する。その後、一対の第1電源端子間に最低動作電圧以上の電圧が印加された状態で、制御回路を出力回路の出力状態およびスイッチ回路の切り換え設定状態を保持したまま自身の消費電流の変動が抑制された変動抑制状態に切り換える。そして、第2の半導体チップにおいて、一対の第2電源端子間に、検査用電圧を低電位側が最低動作電圧と同電位となるように印加すると、第2の内部回路は自身の特性検査を実施可能な検査状態となる。
このような設定を行うことで、一対の第1電源端子のうち一方と第2の内部回路の入力端子とが、スイッチ回路、第1の内部接続用信号端子、チップ間配線および第2の内部接続用信号端子を介して電気的に接続される。これにより、一対の第1電源端子のうち一方を通じて第2の内部回路の入力端子へ信号を与えたり、入力端子の状態をモニタしたりすることが可能となるので、パッケージ外部に導出される端子数を増加させることなく、第2の内部回路の特性検査を実施することが可能となる。
この特性検査を実施する際、第1の内部回路の出力端子の出力は遮断状態に設定されているので、第1の内部接続用信号端子を通じて第2の内部回路に影響を及ぼすことがない。また、制御回路が変動抑制状態に切り換えられているため、一対の第1電源端子間に流れる制御回路の消費電流の変動が抑制されている。これにより、この消費電流に基づいて発生する一方の第1電源端子における電圧降下の変動も抑制されるので、一方の第1電源端子における電位が変動することない。従って、第1の内部回路の出力端子の状態や第1電源端子間に流れる制御回路の消費電流の影響を受けることなく、一方の第1電源端子を通じて第2の内部回路の特性検査を正確に実施することができる。
上記特性検査を実施する際、第2の半導体チップの一対の第2電源端子の低電位側を、第1の半導体チップの制御回路を変動抑制状態で動作させるための最低動作電圧と同電位としている。これにより、第1の半導体チップにおいて、第1電源端子のうち一方を最低動作電圧とし他方を0Vとして第1電源端子間に最低動作電圧を印加すれば、一方の第1電源端子の電位と第2電源端子の低電位側とを同電位にしつつ、第2電源端子の高電位側との間に電位差を発生させることができる。つまり、これにより、制御回路を変動抑制状態で動作させたまま、第2の内部回路の入力リーク電流やしきい値電圧の測定といった特性検査を行うことが可能となる。
また、第1の半導体チップの第1の内部回路において、制御回路により、出力回路を制御して出力端子の出力を導通状態に設定するとともにスイッチ回路の切り換えを制御して一対の第1電源端子のうち一方をチップ間配線がなされた第1の内部接続用信号端子から遮断する通常状態に設定することで、半導体装置を通常動作状態に切り換えることができる。
請求項2、5記載の手段によれば、制御回路へのクロック信号の供給を制御するクロック制御回路を設けた。これにより、第2の内部回路の特性検査を実施する場合、クロック制御回路によりクロック信号の供給を停止するだけで、制御回路を変動抑制状態に切り換えることができる。
請求項3、6記載の手段によれば、スイッチ回路は、一対の第1電源端子のうち一方を複数の第1の内部接続用信号端子のうちいずれかに選択的に接続する検査状態と複数の第1の内部接続用信号端子から遮断する遮断状態とを切り換え可能となっている。従って、チップ間配線がなされた第2の内部接続用信号端子に接続された第2の内部回路が複数ある場合でも、スイッチ回路を検査状態に切り換える際、第1の半導体チップの一対の第1電源端子のうち一方を複数の第1の内部接続用信号端子のうち検査実施対象とする第2の内部回路に対応する端子に選択的に接続すれば、パッケージ外部に導出される端子数を増加させることなく、1つの第1電源端子を通じて複数の第2の内部回路について選択的に検査を実施することができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、パッケージ内部に複数の半導体チップが設けられたマルチチップパッケージの半導体装置の構成について本発明の要旨に係る部分のみ示している。図1における半導体装置1は、パッケージ1a内部に設けられた2つの半導体チップ2および3(第1および第2の半導体チップに相当)と、パッケージ1aの外部に先端部が突出するように設けられた外部端子4〜10とを備えている。
半導体チップ2は、電源端子11、グランド端子12および信号端子13〜15を備えており、半導体チップ3は、電源端子16、グランド端子17、出力端子18〜20および信号端子21〜23を備えている。半導体チップ2の信号端子13〜15(第1の内部接続用信号端子に相当)と半導体チップ3の信号端子21〜23(第2の内部接続用信号端子に相当)とは、チップ間配線24〜26によりそれぞれ接続されている。半導体チップ2の電源端子11およびグランド端子12(一対の第1電源端子に相当)は、それぞれ外部端子4および5に電気的に接続されている。半導体チップ3の電源端子16およびグランド端子17(一対の第2電源端子に相当)は、それぞれ外部端子6および7に電気的に接続されている。
半導体チップ2は、例えばCPU、ROM、RAM、I/O等の基本構成に加え、以下にて説明する周辺回路27(第1の内部回路に相当)等を備えたマイクロコンピュータとして構成されている。周辺回路27は、出力回路28〜30と、スイッチ回路31〜33と、図示しないCPUからの指令に基づき出力回路28〜30およびスイッチ回路31〜33を制御する制御回路34と、制御回路34へのクロック信号の供給を制御するクロック制御回路35とを備えている。
出力回路28〜30は、それぞれCMOSインバータ回路からなる出力バッファ36〜38およびアナログスイッチ39〜41から構成されている。出力バッファ36〜38の入力端子には、制御回路34から出力データdata0〜data2が与えられるようになっている。出力バッファ36〜38の出力端子は、それぞれアナログスイッチ39〜41を介して信号端子13〜15に接続されている。
この構成により、アナログスイッチ39〜41のオンオフに基づいて、出力バッファ36〜38の出力端子と信号端子13〜15との間を、導通状態と遮断状態とに切り換え可能としている。アナログスイッチ39〜41は、CMOS回路により構成された周知のものである。アナログスイッチ39〜41の制御端子には、制御回路34からの制御信号E0〜E2が与えられるようになっている。
スイッチ回路31〜33は、それぞれアナログスイッチ42〜44および抵抗R0〜R2の直列回路から構成されている。抵抗R0〜R2の一方の端子は信号端子13〜15にそれぞれ接続されており、他方の端子は、アナログスイッチ42〜44を介していずれも電源端子11に接続されている。この構成により、アナログスイッチ42〜44のオンオフに基づいて、電源端子11を信号端子13〜15のうちいずれかに接続する状態(検査状態)と信号端子13〜15から遮断する状態(通常状態)とに切り換え可能としている。アナログスイッチ42〜44は、アナログスイッチ39〜41と同様の周知構成であり、その制御端子には、制御回路34からの制御信号D0〜D2が与えられている。
制御回路34は、CMOS回路により構成されており、このCMOS回路の各トランジスタのしきい値電圧は約1Vとなっている。このように、CMOS回路の各トランジスタのしきい値電圧が約1Vであるため、制御回路34は、電源端子11およびグランド端子12間に、電源側のトランジスタおよびグランド側のトランジスタのそれぞれのしきい値電圧を確保するための最低動作電圧(約1V×2=約2V)以上の動作電圧(約2V〜約5V)が印加されることにより動作可能となる。
制御回路34には、クロック制御回路35を介して外部からクロック信号CKが供給されるようになっている。制御回路34は、クロック信号CKに同期して出力を変化させるようになっており、クロック信号CKの立ち上がりおよび立ち下がり時に消費電流が大きく変動する。従って、制御回路34は、このクロック信号CKの供給が停止されると、制御信号E0〜E2およびD0〜D2の出力値を維持したまま、スタティック電流(クロック停止時の消費電流)がほぼゼロで変動しない低消費電流状態(変動抑制状態)に移行するようになっている。なお、消費電流が完全にゼロとならないのは、制御回路34を構成するCMOS回路のトランジスタにおけるリーク電流などが存在するためである。
制御回路34は、アナログスイッチ39〜41および42〜44のオンオフを制御するための出力制御レジスタおよびスイッチ制御レジスタ(いずれも図示せず)を備えている。また、クロック制御回路35は、制御回路34へのクロック信号CKの供給状態を制御するクロック制御レジスタ(図示せず)を備えている。これら制御回路34およびクロック制御回路35には、図示しないCPUから各制御レジスタを設定するための指令信号がそれぞれ与えられるようになっている。このような構成により、使用者は、汎用の外部I/Fバス等を介してCPUにアクセスすることで各制御レジスタの設定ひいてはアナログスイッチ39〜44のオンオフおよびクロック信号CKの供給状態を設定することができる。
半導体チップ3は、ドライバ回路45と、このドライバ回路45に半導体チップ2側からチップ間配線24〜26を介して与えられる制御信号S0〜S2を入力するための入力回路46を備えている。ドライバ回路45は、半導体チップ2の制御回路34から入力回路46を介して与えられる制御信号S0〜S2に基づいて外部に接続されるデバイス(例えばLED)を駆動するようになっている。ドライバ回路45から出力される駆動信号は、出力端子18〜20および外部端子8〜10を介して半導体装置1の外部に出力されるようになっている。
入力回路46(第2の内部回路に相当)は、CMOSインバータ回路からなる入力バッファ47〜49を備えている。入力バッファ47〜49は、それぞれPチャネル型MOSトランジスタP0〜P2およびNチャネル型MOSトランジスタN0〜N2を備えている。トランジスタP0〜P2およびトランジスタN0〜N2のゲートはそれぞれ共通に接続されるとともに、信号端子21〜23に接続されている。トランジスタP0〜P2およびトランジスタN0〜N2のドレインはそれぞれ共通に接続されるとともに、ドライバ回路45の入力端子に接続されている。
トランジスタP0〜P2のソースはいずれも電源端子16(図1では電源シンボルで示す)に接続されており、トランジスタN0〜N2のソースはいずれもグランド端子17(図1ではグランドシンボルで示す)に接続されている。すなわち、入力バッファ47〜49には、外部端子6、7間(電源端子16とグランド端子17との間)に印加された電圧が供給されるようになっている。本実施形態では、この電圧は、通常動作状態においては例えば5Vの動作電圧(電源端子16の電位を5Vとし、グランド端子17の電位を0Vとする)とし、後述する入力バッファ47〜49の特性検査を実施する際には、例えば3Vの検査用電圧(電源端子16の電位を5Vとし、グランド端子17の電位を2Vとする)とする。なお、グランド端子17の電位を2Vまで持ち上げる理由は作用説明において後述する。
上記構成の半導体装置1は、半導体チップ2において、出力バッファ36〜38の出力が導通状態に設定されるとともに電源端子11が信号端子13〜15から遮断された通常状態に設定されることで通常の動作状態に切り換えられる。この通常の動作状態では、制御回路34から出力されるdata0〜data2に応じて出力バッファ36〜38から出力される制御信号S0〜S2は、チップ間配線24〜26を介して半導体チップ3の入力回路46に入力される。これにより、ドライバ回路45は、入力回路46から与えられる制御信号S0〜S2に基づき出力端子18〜20を通じて外部に接続されたデバイスを駆動する。
次に、上記構成の半導体装置1の特性検査を行う方法について、図2も参照しながら説明する。
以下では、半導体チップ3の入力バッファ47の特性検査を行う場合の説明を行うが、入力バッファ48、49についても同様に検査可能である。なお、この特性検査に用いるテスト装置(図示せず)は、マイクロコンピュータとして構成された半導体チップ2に通常設けられている汎用の外部I/Fバス等を介してCPUにアクセスすることが可能となっている。これにより、使用者は、半導体チップ2の各制御レジスタの設定を行うことが可能となっている。
通常の動作時には、テスト装置から外部端子4、5を介して半導体チップ2に動作電圧(5V)を供給し、図示しない外部端子を介して半導体チップ2にクロック信号CKを供給する。この状態で、テスト装置を用いてCPUにアクセスし、クロック制御回路35からクロック信号CKを出力させるようにクロック制御レジスタを設定する。これにより、制御回路34は、通常動作が可能な状態となる(図1の状態)。
検査を実施するときには、テスト装置を用いてCPUにアクセスし、アナログスイッチ42をオンさせ、アナログスイッチ43、44をオフさせるようにスイッチ制御レジスタを設定する。これにより、電源端子11(外部端子4)が信号端子13に電気的に接続された状態(検査状態)となる。この状態で、上記同様にテスト装置を用いてCPUにアクセスし、アナログスイッチ39〜41を全てオフさせるように出力制御レジスタを設定する。これにより、出力バッファ36〜38の出力端子と信号端子13〜15との間は遮断状態となる。
このような設定を行った後、上記同様にテスト装置を用いてCPUにアクセスし、クロック制御回路35からのクロック信号CKの出力を停止させるようにクロック制御レジスタを設定する。これにより、制御回路34は、アナログスイッチ39〜44のオンオフ状態を維持するような制御信号D0〜D2、E0〜E2を出力したまま、自身の消費電流(電源端子11とグランド端子12との間に流れる電流)がほぼゼロとなる低消費電流状態に移行する(図2の状態)。
続いて、テスト装置から外部端子6、7を介して半導体チップ3に検査用電圧(3V)を供給する。このとき、前述したとおり、外部端子6(電源端子16)の電位は5Vであり、外部端子7(グランド端子17)の電位は2Vである(図2の状態)。
半導体チップ2および3を上記のとおり設定した状態(図2の状態)において、外部端子4(電源端子11)を介してチップ間配線24に接続された入力バッファ47の特性検査を以下のように実施する。すなわち、入力バッファ47のトランジスタN0の入力リーク電流を検査する場合、テスト装置を用いて電源端子11の電位を5Vにする。これにより、入力バッファ47のトランジスタP0のゲート−ソース間の電位差は0Vとなり、トランジスタN0のゲート−ソース間の電位差は3Vとなる。この状態において、テスト装置を用いて電源端子11における電流、つまりトランジスタN0のゲート−ソース間のリーク電流IN0の測定を行う。
また、入力バッファ47のトランジスタP0の入力リーク電流を検査する場合、テスト装置を用いて電源端子11の電位を2Vにする。これにより、入力バッファ47のトランジスタP0のゲート−ソース間の電位差が3Vとなり、トランジスタN0のゲート−ソース間の電位差は0Vとなる。この状態において、テスト装置を用いて電源端子11における電流、つまりトランジスタP0のゲート−ソース間のリーク電流IP0の測定を行う。
なお、上記リーク電流IN0、IP0の検査を実施している間、制御回路34は、電源端子11とグランド端子12との間に印加される電圧(5Vまたは2V)により、低消費電流状態で動作している。従って、電源端子11とグランド端子12との間に流れる制御回路34の消費電流は、ほぼゼロであり、電源端子11を介して行うリーク電流IN0、IP0の測定結果に影響を及ぼすことはない。
さて、上記特性検査を行う際にグランド端子17の電位を2Vにした理由について説明する。通常、CMOSインバータ回路における電源側のトランジスタP0のリーク電流IP0の測定を行う場合、トランジスタP0のゲート−ソース間の電位差が数V程度(測定可能なリーク電流が生じる程度)あり、グランド側のトランジスタN0のゲート−ソース間の電位差が0Vであればよい。従って、通常動作状態のように、トランジスタN0のソース、つまりグランド端子17の電位を0Vにした場合であれば、電源端子11に0Vの電圧を印加すればよいことになる。
本実施形態の半導体装置1において、電源端子11に2V未満の電圧(この場合0Vの電圧)を印加すると、電源端子11とグランド端子12との間の電圧が制御回路34の最低動作電圧(2V)を下回ってしまい、制御回路34の動作が停止してしまう。すると、検査前に設定したアナログスイッチ39〜44のオンオフ状態が維持できなくなってしまい、特性検査を実行できなくなってしまう。このような理由から、半導体チップ3の入力バッファ47〜49の特性検査を実施する際には、グランド端子17の電位を制御回路34の最低動作電圧に相当する2Vまで持ち上げるようにしている。
続いて、入力バッファ47のトランジスタP0およびN0のしきい値電圧の検査を実施する場合について説明する。まず、テスト装置を用いて外部端子4(電源端子11)に印加する電圧を2V〜5Vの間で変化させ、テスト装置を用いて外部端子8の出力をモニタする。そして、電源端子11に印加した電圧の値と、外部端子8の出力状態とからトランジスタP0およびトランジスタN0のしきい値電圧の検査を実施する。また、上記しきい値電圧の検査と同様にして、外部端子4(電源端子11)を通じて例えば矩形波(Hレベル=5V、Lレベル=2V)を入力し、外部端子8の出力をモニタすることでドライバ回路45の機能検査を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば次のような効果を奏する。
制御回路34により、出力バッファ36〜38の出力を遮断状態に設定するとともに外部端子4を信号端子13に接続する検査状態に設定し、クロック信号CKの供給を停止させて制御回路34を低消費電流状態に切り換える。そして、外部端子6に5V、外部端子7に2Vを印加して半導体チップ3に検査用電圧(3V)を供給する。これにより、電源端子11を通じて入力バッファ47の入力端子へ信号を与えたり、入力端子の状態をモニタしたりすることが可能となるので、パッケージ1a外部に導出される端子数を増加させることなく、入力バッファ47の特性検査を実施することが可能となる。
この特性検査を実施する際、半導体チップ2の出力バッファ36の出力は遮断状態に設定されているので、制御回路34の出力状態が信号端子13を通じて入力バッファ47に影響を及ぼすことがない。また、制御回路34が低消費電流状態に切り換えられているため、外部端子4、5間に流れる制御回路34の消費電流は、ほぼゼロとなっており、その変動が抑制されている。これにより、電源端子11における電位の変動を抑制でき、入力バッファ47の特性検査を正確に実施することができる。
上記特性検査を実施する際、外部端子7の電位を最低動作電圧に相当する2Vとし、外部端子4の電位を5Vにすれば、トランジスタP0のゲート−ソース間の電位差は0Vとなり、トランジスタN0のゲート−ソース間の電位差は3Vとなるのでリーク電流IN0の測定が可能となる。また、外部端子4の電位を2Vにすれば、トランジスタP0のゲート−ソース間の電位差が3Vとなり、トランジスタN0のゲート−ソース間の電位差は0Vとなるのでリーク電流IP0の測定が可能となる。
また、外部端子4に印加する電圧を2V〜5Vの間で変化させ、外部端子8の出力をモニタし、外部端子4に印加した電圧の値と、外部端子8の出力状態とからトランジスタP0およびN0のしきい値電圧の検査を実施することができる。さらに、このしきい値電圧の検査と同様にして、外部端子4に例えば矩形波を入力し、外部端子8の出力をモニタすれば、ドライバ回路45の機能検査を行うことができる。
本実施形態の半導体装置1は、制御回路34によりアナログスイッチ42〜44を制御することで、電源端子11を複数の信号端子13〜15のうちいずれかに選択的に接続する検査状態と複数の信号端子から遮断する遮断状態とを切り換え可能となっている。従って、チップ間配線24〜26がなされた信号端子21〜23に接続された検査実施対象の入力バッファ47〜49が複数ある場合でも、上記検査状態に切り換える際、電源端子11を信号端子13〜15のうち検査実施対象とする入力バッファ47〜49に対応する端子に選択的に接続すれば、パッケージ1a外部に導出される端子数を増加させることなく、1つの電源端子11(外部端子4)を通じて複数の入力バッファ47〜49について選択的に検査を実施することができる。
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した実施形態に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
出力回路28〜30は、出力バッファ36〜38とアナログスイッチ39〜41とから構成したが、これに限らずともよい。例えば、出力バッファ36〜38を構成する各トランジスタの電源側およびグランド側にそれぞれ遮断用トランジスタを設け、この遮断用トランジスタのオンオフを制御回路34により制御するように構成してもよい。このように構成しても、遮断用トランジスタのオンオフに基づいて、出力バッファ36〜38の出力を導通状態と遮断状態とに切り換え可能となる。
制御回路34は、クロック信号CKの供給が停止されると変動抑制状態に移行するように構成したが、その他の方法により、アナログスイッチ39〜44のオンオフ状態を維持するような制御信号D0〜D2、E0〜E2を出力したまま自身の消費電流の変動が抑制された状態に移行するようにしてもよい。
制御回路34は、特性検査を実施する際、必ずしも消費電流がゼロとなる低消費電流状態に移行する必要はなく、消費電流の変動が抑制されている状態(変動抑制状態)に移行すればよい。たとえば、制御回路34が変動抑制状態に移行したときの消費電流による電源端子11での電圧降下を予め測定しておけば、電源端子11を介して行う特性検査の結果をこの電圧降下分を考慮して補正することもできる。
スイッチ回路31〜33は、CMOS回路によるアナログスイッチ42〜44を用いて構成しなくてもよく、その他の構成のスイッチを用いて構成してもよい。外部端子4およびこれに接続される電源端子11は、チップ間配線がなされた信号端子の数やパッケージ1aのサイズ等に応じて設ければよく、それぞれ2つ以上設けてもよい。
半導体チップ2は、例えばPLD等を基本構成として備えていてもよい。半導体チップ3は、例えばEEPROM等のメモリであってもよい。また、これら半導体チップ2および半導体チップ3をパッケージ内部で接続するチップ間配線は、4本以上であってもよいし、2本以下であってもよい。半導体装置1は、パッケージ内部に半導体チップが3つ以上搭載されていてもよい。
本発明の一実施形態を示す半導体装置の概略構成図 特性検査時における図1相当図
符号の説明
図面中、1は半導体装置、1aはパッケージ、2、3は半導体チップ(第1、第2の半導体チップ)、11は電源端子(第1電源端子)、12はグランド端子(第1電源端子)、16は電源端子(第2電源端子)、17はグランド端子(第2電源端子)、13〜15は信号端子(第1の内部接続用信号端子)、21〜23は信号端子(第2の内部接続用信号端子)、24〜26はチップ間配線、27は周辺回路(第1の内部回路)、34は制御回路、35はクロック制御回路、28〜30は出力回路、31〜33はスイッチ回路、46は入力回路(第2の内部回路)を示す。

Claims (6)

  1. パッケージの外部に導出される一対の第1電源端子と、前記一対の第1電源端子を介して給電される第1の内部回路と、前記第1の内部回路の出力端子に接続される第1の内部接続用信号端子とを有する第1の半導体チップと、
    前記パッケージの外部に導出される一対の第2電源端子と、前記一対の第2電源端子を介して給電される第2の内部回路と、前記第2の内部回路の入力端子に接続される第2の内部接続用信号端子とを有する第2の半導体チップと、
    前記第1の内部接続用信号端子と前記第2の内部接続用信号端子との間を接続するチップ間配線とを前記パッケージ内部に備えた構成の半導体装置において、
    前記第1の内部回路は、
    前記出力端子の出力を導通状態から遮断状態に切り換え設定可能な出力回路と、
    前記第1の半導体チップの一対の第1電源端子のうち一方を前記第1の内部接続用信号端子に接続する検査状態と前記第1の内部接続用信号端子から遮断する通常状態とを切り換え可能なスイッチ回路と、
    前記出力回路の出力を制御する機能および前記スイッチ回路の切り換えを制御する機能を有するとともに、前記一対の第1電源端子間に最低動作電圧以上の電圧が印加されているときには前記出力回路の出力状態および前記スイッチ回路の切り換え設定状態を保持したまま自身の消費電流の変動が抑制された変動抑制状態に切り換え可能な制御回路とを備え、
    前記第2の内部回路は、
    前記一対の第2電源端子間に検査用電圧を低電位側が前記最低動作電圧と同電位となるように印加することにより、前記第1の半導体チップから前記チップ間配線を介して与えられる電圧による自身の特性検査を実施可能な検査状態となるように構成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1の内部回路は、前記制御回路へのクロック信号の供給を制御するクロック制御回路を備え、
    前記制御回路は、前記クロック信号の供給が停止されると前記変動抑制状態となるように構成されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1または2記載の半導体装置において、
    前記第1の半導体チップは、前記出力回路および前記第1の内部接続用信号端子を複数備え、
    前記第2の半導体チップは、前記第2の内部回路および前記第2の内部接続用信号端子を複数備え、
    前記スイッチ回路は、前記第1の半導体チップの一対の第1電源端子のうち一方を前記複数の第1の内部接続用信号端子のうちいずれかに選択的に接続する検査状態と前記複数の第1の内部接続用信号端子から遮断する通常状態とを切り換え可能であることを特徴とする半導体装置。
  4. パッケージの外部に導出される一対の第1電源端子と、前記一対の第1電源端子を介して給電される第1の内部回路と、前記第1の内部回路の出力端子に接続される第1の内部接続用信号端子とを有する第1の半導体チップと、
    前記パッケージの外部に導出される一対の第2電源端子と、前記一対の第2電源端子を介して給電される第2の内部回路と、前記第2の内部回路の入力端子に接続される第2の内部接続用信号端子とを有する第2の半導体チップと、
    前記第1の内部接続用信号端子と前記第2の内部接続用信号端子との間を接続するチップ間配線とを前記パッケージ内部に備えた構成の半導体装置の検査方法であって、
    前記第1の内部回路は、前記出力端子の出力を導通状態から遮断状態に切り換え設定可能な出力回路と、前記第1の半導体チップの一対の第1電源端子のうち一方を前記第1の内部接続用信号端子に接続する検査状態と前記第1の内部接続用信号端子から遮断する通常状態とを切り換え可能なスイッチ回路と、前記出力回路の出力を制御する機能および前記スイッチ回路の切り換えを制御する機能を有するとともに前記一対の第1電源端子間に最低動作電圧以上の電圧が印加されているときには前記出力回路の出力状態および前記スイッチ回路の切り換え設定状態を保持したまま自身の消費電流の変動が抑制された変動抑制状態に切り換え可能な制御回路とを備えており、
    前記一対の第1電源端子間に最低動作電圧以上の電圧を印加し、前記制御回路により前記出力回路の出力を導通状態から遮断状態に切り換え、前記スイッチ回路を前記検査状態に切り換えた後、前記制御回路を前記変動抑制状態に切り換える工程と、
    前記一対の第2電源端子間に検査用電圧を低電位側が前記最低動作電圧と同電位となるように印加する工程とを行った後、前記第1の半導体チップの前記第1電源端子のうち一方から前記チップ間配線を介して電圧を与えることにより前記第2の半導体チップの前記第2の内部回路の特性検査を実施することを特徴とする半導体装置の検査方法。
  5. 請求項4記載の半導体装置の検査方法において、
    前記制御回路へのクロック信号の供給を停止することにより前記制御回路を前記変動抑制状態に切り換えることを特徴とする半導体装置の検査方法。
  6. 請求項4または5記載の半導体装置の検査方法において、
    前記第1の半導体チップは、前記出力回路および前記第1の内部接続用信号端子を複数備え、
    前記第2の半導体チップは、前記第2の内部回路および前記第2の内部接続用信号端子を複数備え、
    前記スイッチ回路を検査状態に切り換える場合、前記第1の半導体チップの一対の第1電源端子のうち一方を前記複数の第1の内部接続用信号端子のうち検査実施対象とする前記第2の内部回路に対応する端子に選択的に接続し、
    前記スイッチ回路を通常状態に切り換える場合、前記第1の半導体チップの一対の第1電源端子を前記複数の第1の内部接続用信号端子から遮断することを特徴とする半導体装置の検査方法。
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