JP4882843B2 - 画像処理システム及び画像処理プログラム - Google Patents

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本発明は、画像処理システム及び画像処理プログラムに関する。
画像の拡大処理は、画像の編集やファイリング、表示、印刷などを行うシステムにとって基本的な処理の一つである。また近年、インターネットのホームページ上の画像やデジタルビデオなどのディスプレイ解像度での表示を主目的とした画像データなどの普及により、これらの低解像度画像を高解像度のプリンタなどで印刷することも頻繁に行われている。このプリンタによる印刷の際に、高画質の出力結果を得ることが望まれており、高画質の拡大処理に対する重要度が高まっている。
カラーを含む多階調で表現された画像(以下では、これを多値画像と称する場合もある)を拡大処理する既存の代表的な手法としては、最近傍法や線形補間法、キュービック・コンボリューション法などがある。最近傍法は、拡大後の各画素値として、その画素を原画像上に逆写像した際に最も距離が近い画素の画素値を使うという方法である。この方法は、演算量が少ないため高速に処理することができる。しかし、原画像の1画素がそのまま矩形形状に拡大されるため、隣り合う画素の画素値の差が小さい場合は画質劣化の程度は小さくほとんど影響はないが、逆に大きい場合などは、斜線部やエッジ部のジャギーが目立ったり、倍率が大きい場合には画像がモザイク状になるなど、画質劣化の程度は大きい。
線形補間法は、画素間の画素値が直線的に変化していると仮定し、拡大後の画素を逆写像した点の近傍4画素の画素値を線形に補間して画素値を求めるという方法である。この方法では、最近傍法よりも処理は重いものの演算量は比較的少なく、ジャギーなども発生しにくい。その一方で、直線的に変化しているという仮定に当てはまらないエッジ部分を中心に、画像全体がボケ気味になるという欠点がある。
キュービック・コンボリューション法は、標本化定理に基づいてsinc関数(sin(x)/x)が近似した補間関数を定義し、拡大後の画素を逆写像した点の近傍16画素(X、Y方向それぞれ4画素)と前記の近似補間関数との畳み込み演算により、拡大後の画素値を求める方法である。この方法は、前記2つの手法に比べて画質は比較的よいが、拡大倍率が大きくなるとエッジ部分でジャギーが発生したり、高域が強調気味となる特性を持つためノイズ成分が強調されてしまうなどの欠点もある。
近年ではこれら拡大画像の画質問題を解決する試みとして、DCT(Discrete Cosine Transform、離散コサイン変換)などの直交変換を用いて、実空間の画像信号を周波数空間の信号に変換し、何らかの高周波数成分を追加したのち逆変換を行うことにより、サンプリング時に失われた高周波数成分を復元する拡大手法が提案されている。例えば特許文献1、特許文献2などの新規方式が提案されている。特許文献1に記載されている技術では、実空間の画像信号に対してDCT、IDCT(Inverse Discrete Cosine Transform、逆離散コサイン変換)を繰り返して行うゲルヒベルグ‐パポリスの反復法を利用して、拡大画像における高周波数成分の復元を実現する技術が記載されている。しかし、例えば特許文献1による技術では、DCT、IDCTの反復演算を行うため演算量が非常に多く、対象画像がカラー画像の場合などではさらに処理負荷が大きくなる。
例えば特許文献2に記載されている技術では、画像をブロック毎にDCTして周波数信号に変換し、前記周波数信号に変換された画像ブロックの高周波部分に0を補間して、通常IDCTで用いる基底とは異なる基底を複数用意し、画像ブロックの特徴に基づき、用意した基底を切り替えてIDCTする手法が提案されている。しかし特許文献2による手法では、IDCTで用いる複数の基底を実験的に手動で作成しており、予め作成された基底だけでは多種多様な画像ブロックの特徴に基づくIDCTが行えず、エッジ部のジャギーの発生や、リンギングなどの画質劣化が起こることが考えられる。
また、これらに関する技術として、例えば特許文献3には、画像平坦部におけるリンギングを抑制することにより、拡大画像の高画質化を図ることを目的とし、リンギングの発生のない、平坦部が滑らかな参照画像を用意し、処理対象画像を複数領域に分け、平坦部領域を求め、注目画素を中心とする矩形領域に対しリンギング修正処理を行い、処理対象画像と参照画像との誤差を画像の平坦部において少なくすることにより、リンギングの抑制を図る技術が記載されている。
また、例えば特許文献4には、画像内容に逆らうことなく可視的な劣化を感じることがないようにしつつ、補間処理の負担を最小限に抑えることができる画像処理方法を提供することを目的とし、空間周波数領域へ直交変換を用いて複数画素単位で周波数(交流)成分を含んで圧縮された画像データを、圧縮データから非圧縮データへ復元する時に、圧縮の単位である複数の部分画素領域についての周波数(交流)成分を含むデータを抽出することを特徴とする画像処理方法において、抽出した複数の部分画素領域の周波数(交流)成分の特徴量と、予め設定してある空間周波数特性閾値とを比較し、周波数特性として高域周波数データブロックと低域周波数データブロックに判定し、その結果を複数の部分画素領域の位置情報に関連付け、画像データ変倍用の補間精度の違うフィルタを少なくとも2種類備え、画像データを変倍(拡大若しくは縮小)する時に、先に求めた結果を基に複数の部分画素領域単位で変倍用フィルタを切り替えて使用する技術が記載されている。
また、例えば特許文献5には、画像の特徴抽出が高速にでき、さらに、レイアウトや形状やテクスチャといった特徴を個別的に抽出可能な柔軟性の高い特徴抽出を行うことを課題とし、グレースケール画像又はカラー画像を入力してウェーブレット変換を施すウェーブレット変換部と、ウェーブレット変換後の各周波数帯域の係数に基づいて、画像のレイアウト、形状及びテクスチャの各々に分けて特徴量を抽出するレイアウト特徴量抽出部、形状特徴量抽出部及びテクスチャ特徴量抽出部を備える技術が記載されている。
特許第3302731号公報 特許第3195142号公報 特許第3404138号公報 特開2003−274154号公報 特開2001−092973号公報
本発明は、このような背景技術の状況の中でなされたもので、入力された画像に対してボケやジャギーを生じさせること無く、鮮鋭度が高い滑らかなエッジの再現と、さらにテクスチャなどの細部の構造を再現することができる拡大処理を、処理負荷が小さく高速で行うことが可能な画像処理システム及び画像処理プログラムを提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。] 画像領域の複数のパターンに対して、各々選択すべき画像領域の位置を規定した情報に基づいて選択された画像領域から周波数成分を生成する周波数成分生成手段と、
注目領域を含む画像領域と前記周波数成分生成手段によって生成された所定の周波数成分を用いて逆変換することにより、前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する拡大画像領域生成手段と、
前記拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を配置して、入力画像に対する拡大画像を生成する拡大画像生成手段
を有することを特徴とする画像処理システム。
] 予め算出された又は保持している、画像領域の複数のパターンに対する各々選択すべき画像領域の位置を規定した情報に基づいて選択された画像領域から周波数成分を生成する周波数成分生成手段と、
注目領域を含む画像領域と前記周波数成分生成手段によって生成された所定の周波数成分を用いて逆変換することにより、前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する拡大画像領域生成手段と、
前記拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を配置して、入力画像に対する拡大画像を生成する拡大画像生成手段
を有することを特徴とする画像処理システム。
] 画像領域の複数のパターンに対して、各々選択すべき画像領域の位置を規定した情報に基づいて選択された画像領域から周波数成分を生成する周波数成分生成手段と、
注目領域を含む画像領域と前記周波数成分生成手段によって生成された周波数成分を用いて逆変換することにより、前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する拡大画像領域生成手段と、
前記拡大画像領域生成手段とは異なる手法で前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する第2の拡大画像領域生成手段と、
前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を配置して入力画像に対する拡大画像を生成する拡大画像生成手段
を有し、
前記拡大画像生成手段による配置は、前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を重なり合わないように順次配置すること、又は、前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を重なり合うように順次配置することとし、該重なり合うように順次配置する場合は、重なり合う画素値の総和を重なった数で除算することにより画素値を算出すること、又は、重なり合う画素値を各々前画素値との平均値とすること
を特徴とする画像処理システム。
] 予め算出された又は保持している、画像領域の複数のパターンに対する各々選択すべき画像領域の位置を規定した情報に基づいて選択された画像領域から周波数成分を生成する周波数成分生成手段と、
注目領域を含む画像領域と前記周波数成分生成手段によって生成された周波数成分を用いて逆変換することにより、前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する拡大画像領域生成手段と、
前記拡大画像領域生成手段とは異なる手法で前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する第2の拡大画像領域生成手段と、
前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を配置して入力画像に対する拡大画像を生成する拡大画像生成手段
を有し、
前記拡大画像生成手段による配置は、前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を重なり合わないように順次配置すること、又は、前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を重なり合うように順次配置することとし、該重なり合うように順次配置する場合は、重なり合う画素値の総和を重なった数で除算することにより画素値を算出すること、又は、重なり合う画素値を各々前画素値との平均値とすること
を特徴とする画像処理システム。
] コンピュータ
画像領域の複数のパターンに対して、各々選択すべき画像領域の位置を規定した情報に基づいて選択された画像領域から周波数成分を生成する周波数成分生成手段と、
注目領域を含む画像領域と前記周波数成分生成手段によって生成された所定の周波数成分を用いて逆変換することにより、前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する拡大画像領域生成手段と、
前記拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を配置して、入力画像に対する拡大画像を生成する拡大画像生成手段
として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
[6] コンピュータを
予め算出された又は保持している、画像領域の複数のパターンに対する各々選択すべき画像領域の位置を規定した情報に基づいて選択された画像領域から周波数成分を生成する周波数成分生成手段と、
注目領域を含む画像領域と前記周波数成分生成手段によって生成された所定の周波数成分を用いて逆変換することにより、前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する拡大画像領域生成手段と、
前記拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を配置して、入力画像に対する拡大画像を生成する拡大画像生成手段
として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
[7] コンピュータを
画像領域の複数のパターンに対して、各々選択すべき画像領域の位置を規定した情報に基づいて選択された画像領域から周波数成分を生成する周波数成分生成手段と、
注目領域を含む画像領域と前記周波数成分生成手段によって生成された周波数成分を用いて逆変換することにより、前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する拡大画像領域生成手段と、
前記拡大画像領域生成手段とは異なる手法で前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する第2の拡大画像領域生成手段と、
前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を配置して入力画像に対する拡大画像を生成する拡大画像生成手段
として機能させ、
前記拡大画像生成手段による配置は、前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を重なり合わないように順次配置すること、又は、前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を重なり合うように順次配置することとし、該重なり合うように順次配置する場合は、重なり合う画素値の総和を重なった数で除算することにより画素値を算出すること、又は、重なり合う画素値を各々前画素値との平均値とすること
を特徴とする画像処理プログラム。
[8] コンピュータを
予め算出された又は保持している、画像領域の複数のパターンに対する各々選択すべき画像領域の位置を規定した情報に基づいて選択された画像領域から周波数成分を生成する周波数成分生成手段と、
注目領域を含む画像領域と前記周波数成分生成手段によって生成された周波数成分を用いて逆変換することにより、前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する拡大画像領域生成手段と、
前記拡大画像領域生成手段とは異なる手法で前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する第2の拡大画像領域生成手段と、
前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を配置して入力画像に対する拡大画像を生成する拡大画像生成手段
として機能させ、
前記拡大画像生成手段による配置は、前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を重なり合わないように順次配置すること、又は、前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を重なり合うように順次配置することとし、該重なり合うように順次配置する場合は、重なり合う画素値の総和を重なった数で除算することにより画素値を算出すること、又は、重なり合う画素値を各々前画素値との平均値とすること
を特徴とする画像処理プログラム。
本発明にかかる画像処理システム及び画像処理プログラムによれば、本構成を有していない場合に比較して、入力された画像に対してボケやジャギーを生じさせること無く、鮮鋭度が高い滑らかなエッジの再現と、さらにテクスチャなどの細部の構造を再現することができる拡大処理を、処理負荷が小さく高速で行うことを可能とすることができる。
本実施の形態に関する技術は、カラーを含む多階調で表現された画像の拡大処理を行う画像処理技術に関するものであり、特に入力された画像に対してボケやジャギーなどの画質欠陥をなるべく生じさせること無く、高画質にしかも処理負荷が軽い拡大処理を行う画像処理技術に関するものである。
(第1の実施の形態)
図1は、画像処理システム、画像処理プログラム及び画像処理方法の第1の実施の形態を示すブロック図である。図中、1は記憶部、2は画像ブロック設定部、3は拡大画像ブロック生成部、4は拡大画像生成部である。さらに30は画像ブロック直交変換部、31は高周波数成分生成部、32は画像ブロック逆直交変換部である。
記憶部1は、画像データが拡大処理されるまで一時的に記憶する機能や、解像度変換又は拡大処理された拡大画像データが図示しない出力装置に出力されるまで一時的に記憶する機能などを備えたものである。なお、画像データは画像処理システムで処理可能な画像フォーマット(例えば、BMP、TIFF、PNGなど)で記述されたデータであり、図示しないデジタルカメラやスキャナなどによって取り込まれたり、パーソナルコンピュータ等において作成、編集等を処理するアプリケーションプログラムで作成された画像データ等である。拡大画像データについても、同様の画像フォーマットのデータである。
画像ブロック設定部2は、拡大画像ブロック生成部3における処理で必要とされる所定の画像ブロックサイズをそれぞれ設定し、記憶部1により記憶されている入力画像データから、設定されたブロックサイズの画像ブロックを順次(例えばラスタスキャン順に)切り出し、このブロックサイズの画像ブロックを出力する。
拡大画像ブロック生成部3は、画像ブロック設定部2から出力された画像ブロック中に含まれる所定サイズの注目ブロックに対して、注目ブロック及び注目ブロックの近傍に複数ある同サイズの周辺ブロックをそれぞれ直交変換して複数の高周波数成分要素を抽出し、前記注目ブロックと前記複数の高周波数成分要素を用いて逆直交変換を行うことにより拡大画像ブロックを生成する。
なお、拡大画像ブロック生成部3の詳細については後述する。
拡大画像生成部4は、拡大画像ブロック生成部3で生成された拡大画像ブロックを順次配置し、解像度変換あるいは拡大された拡大画像データを記憶部1に出力する。なお、拡大画像ブロックの配置方法については後述するが、例えば順次並べていく方法の他、拡大画像ブロックを重なり合うように順次配置して重畳させ、重なる画素値の総和を重なった数で割ることにより画素値を算出するように構成することもできる。
[拡大画像ブロック生成部3の詳細説明]
次に、拡大画像ブロック生成部3についてより詳細に説明する。拡大画像ブロック生成部3は、図1に示すように、画像ブロック直交変換部30、高周波数成分生成部31、画像ブロック逆直交変換部32で構成される。以降、本例では図2に例示するように注目ブロック及び周辺ブロックが2×2画素サイズブロックであり、注目ブロック及び周辺ブロックを含む画像ブロックが4×4画素サイズブロックである場合を具体例として説明する。
画像ブロック直交変換部30は、画像ブロック設定部2から出力された画像ブロック中の注目ブロックあるいは周辺ブロックに対して、以下の式(1)に示すようにHaarウェーブレットを用いたウェーブレット変換をし、注目ブロックあるいは周辺ブロックをサブバンド成分LL、LH、HL、HHに分解する。
LL=(a+c+b+d)/4
LH=(a+b−c−d)/4
HL=(a−b+c−d)/4
HH=(a−b−c+d)/4 ・・・式(1)
上記式におけるa、b、c及びdは、図3に例示するように、注目ブロックあるいは周辺ブロックにある各画素の画素値である。
なお、画像ブロック直交変換部30における直交変換は上述したHaarウェーブレットを用いたウェーブレット変換に限定されるわけではなく、実空間領域の画像ブロックをサブバンド成分に分解する変換であればよい。
高周波数成分生成部31は、画像ブロック逆直交変換部32で必要とされる注目ブロックの高周波数成分に相当する値を生成する。図4は高周波数成分生成部31における注目ブロックの高周波数成分生成処理のフローチャートであり、図5は高周波数成分生成部31における注目ブロックの高周波数成分生成処理の具体例を示した図である。
図4に示すように、ステップS40において、高周波数成分生成部31は、まず図5(a)に示すように注目ブロック近傍の周辺ブロックを選択する。
ステップS41において、高周波数成分生成部31は選択された周辺ブロックを画像ブロック直交変換部30に出力し、上述の式(1)を用いて図5(b)に示すようにサブバ
ンド成分LL1、LH1、HL1、HH1に分解する。
ステップS42において、高周波数成分生成部31は、図5(c)に示すように前記周辺ブロックのサブバンド成分のうち高周波数成分を表すLH1、HL1、HH1を、図5(d)に図示するように注目ブロック(画素値a、b、c、d)を多重解像度解析における低周波数成分を表すサブバンド成分LLを構成する要素とみなした時のサブバンド成分LH、HL、HHを構成する所定位置の要素とみなし、LH1、HL1、HH1の値を埋める。
ステップS43において、高周波数成分生成部31は、図5(c)に示すように、サブバンド成分LH、HL、HHを構成する残りすべての要素を生成し終えたかを判断し、全ての高周波数成分の生成が終了した場合は処理を終了する。高周波数成分の生成が終了していない場合はステップS40からステップS42までの処理を繰り返す。
高周波数成分生成部31は上述したように、ステップS40からステップS43までの処理を行うことで4つの周辺ブロックを選択し、最終的に図6に図示するように各注目ブロックに対応した4組の高周波数成分[LH1、HL1、HH1]、[LH2、HL2、HH2]、[LH3、HL3、HH3]、[LH4、HL4、HH4]をそれぞれ生成する。
なお、高周波数成分生成部31における高周波数成分生成処理については、注目ブロックのサブバンド成分LH0、HL0、HH0の絶対値である|LH0|、|HL0|、|HH0|の値がすべてある所定の閾値Th1より小さい場合のように、注目ブロックの画素値変化が非常に小さく平坦な場合(注目ブロックに高周波数成分がほとんどない場合)には、高周波数成分生成部31は上述したステップS40からステップS43までの高周波数成分生成処理は行わず、全ての高周波数成分[LH1、HL1、HH1]、[LH2、HL2、HH2]、[LH3、HL3、HH3]、[LH4、HL4、HH4]を0とするような処理を行ってもよい。
ここで高周波数成分生成部31における周辺ブロックの選択方法について述べる。
[第1の選択方法]
高周波数成分生成部31における周辺ブロックの第1の選択方法として、例えば図7(a)に示すように、注目ブロックの真上を第1の周辺ブロック、右を第2の周辺ブロック、左を第3の周辺ブロック、真下を第4の周辺ブロックと選択する方法や、図7(b)に示すように、注目ブロックの左上を第1の周辺ブロック、右上を第2の周辺ブロック、左下を第3の周辺ブロック、右下を第4の周辺ブロックと選択する方法など、注目ブロックの特徴に関わらず予め決めておく方法が考えられる。
[第2の選択方法]
高周波数成分生成部31における周辺ブロックの第2の選択方法として、注目ブロックのサブバンド成分LH0、HL0を用いて次の式(2)で、注目ブロックのエッジ角度Θを算出し、算出された注目ブロックのエッジ角度Θに基づいて4つの周辺ブロックを選択するような動的な選択方法が考えられる。
Θ=arctan(LH0/HL0) ・・・式(2)
ここで、図15、図16及び図17を用いて、注目ブロックのエッジ角度Θに基づく周辺ブロック選択の具体例について説明する。
式(2)で算出された注目ブロックのエッジ角度Θは、例えば図15に示すように22.5°毎に区分された8方向に正規化される。本例では、エッジ角度Θが0°又は±180°を中心とした角度範囲を「方向(0)」とし、22.5°又は−157.5°を中心とした角度範囲を「方向(1)」とし、45°又は−135°を中心とした角度範囲を「方向(2)」とし、67.5°又は−112.5°を中心とした角度範囲を「方向(3)」とし、90°又は−90°を中心とした角度範囲を「方向(4)」とし、112.5°又は−67.5°を中心とした角度範囲を「方向(5)」とし、135°又は−45°を中心とした角度範囲を「方向(6)」とし、157.5°又は−22.5°を中心とした角度範囲を「方向(7)」する。これらの角度範囲は、それぞれの中心から±11.25°の範囲である。
ここで、先に述べた正規化されたエッジ角度Θに基づく動的な周辺ブロックの選択というのは、図16に示すように注目ブロック中の画素aに対して、4×4画像ブロック内で注目ブロック中の画素aを含む周辺ブロックの選択候補である図16(a)、図16(b)、図16(c)、図16(d)の4つの位置(位置0、位置1、位置2、位置3)にある候補ブロックの中から注目ブロックのエッジ角度Θに基づいて、注目ブロックに近い特徴(ここではエッジ角度Θ)を有すると推定される1つの周辺ブロックを予め決定しておくということである。
また他の注目ブロック中の画素b、画素c、画素dも画素aの場合と同様に各画素毎に注目ブロックのエッジ角度Θに基づいて注目ブロックに近い特徴を有すると推定される周辺ブロックを予め1ブロック決定しておく。
つまり注目ブロックのエッジ角度Θに基づいて各画素(画素a、画素b、画素c、画素d)毎に選択すべき周辺ブロックの位置を「参照ブロックパターン」として予め用意しておくことにより、高周波数成分生成部31における高周波数成分生成で用いる周辺ブロックをエッジ角度Θに基づいて動的に選択することが可能となる。
具体例として、図17に注目ブロックのエッジ角度Θが「方向(1)」の場合に選択されるべき周辺ブロックの位置を表した「参照ブロックパターン」の一例を示す。図17中、斜めのハッチが掛かった2×2画像ブロックが各画素における高周波数成分生成に用いるべき周辺ブロックを示す。
注目ブロック中の画素aに対して、図17(A)では選択すべき周辺ブロックを図16(b)で示した位置1の画像ブロックとしている。同様に注目ブロック中の画素bに対しても、図17(B)では図16(b)で示した位置1の画像ブロックとしている。また、注目ブロック中の画素cに対して、図17(C)では図16(c)で示した位置2の画像ブロックとしている。さらに、注目ブロック中の画素dに対しては画素cと同様に、図17(D)では図16(c)で示した位置2の画像ブロックとしている。
つまり図17に示した具体例においては、エッジ角度Θが「方向(1)」を有する注目ブロック(画素a、画素b、画素c、画素d)の各画素が選択すべき周辺ブロックの位置を表す「参照ブロックパターン」は[位置1、位置1、位置2、位置2]となる。
図18は、注目ブロックのエッジ角度Θが「方向(1)」とは異なる場合の「参照ブロックパターン」の具体的な例を示したものである。
図18(a)は注目ブロックのエッジ角度Θが「方向(0)」の場合であり、「参照ブロックパターン」は[位置1、位置0、位置3、位置2]である。
図18(b)は注目ブロックのエッジ角度Θが「方向(2)」の場合であり、「参照ブロックパターン」は[位置3、位置1、位置2、位置0]である。
図18(c)は注目ブロックのエッジ角度Θが「方向(3)」の場合であり、「参照ブロックパターン」は[位置2、位置1、位置2、位置1]である。
図18(d)は注目ブロックのエッジ角度Θが「方向(4)」の場合であり、「参照ブロックパターン」は[位置2、位置3、位置0、位置1]である。
図18(e)は注目ブロックのエッジ角度Θが「方向(5)」の場合であり、「参照ブロックパターン」は[位置0、位置3、位置0、位置3]である。
図18(f)は注目ブロックのエッジ角度Θが「方向(6)」の場合であり、「参照ブロックパターン」は[位置0、位置2、位置1、位置3]である。
図18(g)は注目ブロックのエッジ角度Θが「方向(7)」の場合であり、「参照ブロックパターン」は[位置0、位置0、位置3、位置3]である。
もちろん注目ブロックのエッジ角度Θに基づく「参照ブロックパターン」は図17及び図18に示した具体例に限られるわけではなく、入力画像データの種類(例えば、風景画像、人物画像、静物画像など)、あるいは画像フォーマット(例えば、BMP、JPEG、TIFF)などに応じてエッジ角度Θ毎の「参照ブロックパターン」を便宜変更するようにしてもよい。
またさらに別の周辺ブロックの選択方法として、注目ブロックの高周波数成分を表すサブバンド成分LH0、HL0、HH0を用いて周辺ブロックとの類似度Δを以下の式(3)で計算する。
dx = |HL0−HLx|
dy = |LH0−LHx|
dd = |HH0−HHx|
Δ = dx+dy+dd ・・・式(3)
ここでHLx、LHx、HHx、は選択した周辺ブロックのサブバンド成分である。そしてこの類似度Δがある所定の閾値Th0よりも小さいブロックを類似周辺ブロックとして選択するような方法をとってもよい。ただしこの場合は、画像ブロック内に類似周辺ブロックが4つ存在するとは限らないので、この場合は類似度Δの値が小さい周辺ブロックから順に選択するようにする。
[第3の選択方法]
高周波数成分生成部31における周辺ブロックの第3の選択方法として、各周辺ブロックの統計量に相当する値に基づいて選択する方法が考えられる。
図19(a)は注目ブロック(2×2サイズブロック)内のある注目画素、例えば図16で示した注目領域(a、b、c、d)中の注目画素aが、高周波数成分生成に用いる周辺ブロック(2×2サイズブロック)の選択領域として必要な画像ブロック(3×3サイズブロック)を図示したものである。図19に示す例では、注目画素は画素i11である。またi00、・・・、i22はそれぞれ各画素及びその画素値を表すものとする。
高周波数成分生成部31は、図19(a)に示す3×3画像ブロック(i00、・・・、i22)の平均値mean、及び図19(b)から図19(e)に示す各周辺ブロックである周辺ブロック0(i00、i01、i10、i11)、周辺ブロック1(i01、i02、i11、i12)、周辺ブロック2(i10、i11、i20、i21)、周辺ブロック3(i11、i12、i21、i22)の分散に相当する値、ver0、ver1、ver2、ver3を以下の式(4)で算出する。
mean = (i00 + i01 + i02 + i10 + i11 +i12 + i20 + i21 + i22)/9
ver0= |i00 - mean| + |i01 - mean| +|i10 - mean| + |i11 - mean|
ver1= |i01 - mean| + |i02 - mean| +|i11 - mean| + |i12 - mean|
ver2= |i10 - mean| + |i11 - mean| +|i20 - mean| + |i21 - mean|
ver3= |i11 - mean| + |i12 - mean| +|i21 - mean| + |i22 - mean| ・・・式(4)
次に高周波数成分生成部31は、式(4)で算出した分散に相当する各値ver0、ver1、ver2、ver3の中から最小値を探索し、その最小値verminを持つ周辺ブロックを高周波数成分生成で用いる周辺ブロックとして選択するような方法をとってもよい。上記のような最小値に相当するブロックを選択することにより、高周波数成分生成部31は破綻の少ない安定した高周波数成分の生成を行うことが可能となる。
ここで周辺ブロックの選択に用いる統計量は、式(4)に示した算出式でのみ算出されるわけではなく、図19(b)から図19(e)に示す各周辺ブロックのばらつき具合に相当する値を算出可能な算出式であればどのような式を用いてもよい。例えば、次の式(5)のような算出式でももちろんよい。
ver0=(i00 - mean)+(i01- mean)+(i10 - mean)+(i11
- mean)
ver1=(i01 - mean)+(i02- mean)+(i11 - mean)+(i12
- mean)
ver2=(i10 - mean)+(i11- mean)+(i20 - mean)+(i21
- mean)
ver3=(i11 - mean)+(i12- mean)+(i21 - mean)+(i22
- mean)
・・・式(5)
また上述した例では算出した分散に相当する値の最小値を持つ周辺ブロックを高周波数成分生成で用いる周辺ブロックとして選択する例を示したが、最小値をもつ周辺ブロックではなく別の選択方法として、例えば算出した分散相当の値の大小関係と注目ブロックのエッジ強度を関連付けて、前記エッジ強度に基づいて関連付けられた分散値を持つ周辺ブロックを選択する方法も考えられる。
注目ブロックのエッジ強度Eは、一例として注目ブロックのサブバンド成分LH0、HL0、HH0を用いて次の式(6)で算出される。
E=|LH0|+|HL0|+|HH0| ・・・式(6)
図20(a)は式(6)で算出されたエッジ強度Eの強さにより、処理対象となる注目ブロックのエッジ強度領域を4領域に分割した例を示したものである。図20(a)の領域0が処理対象となるエッジ強度では最もエッジ強度Eが弱い領域であり、図20(a)の領域3が処理対象となるエッジ強度では最もエッジ強度Eが強い領域であることを示している。
高周波数成分生成部31は、図20(a)に示した処理対象となる注目ブロックのエッジ強度領域(領域0〜領域3)と式(4)あるいは式(5)を用いて算出された各周辺ブックの分散に相当する値とを関連付ける。具体的には図20(b)に示すように、式(4)あるいは式(5)で算出された各周辺ブロックの分散に相当する各値の大小関係と分割された注目ブロックのエッジ強度領域を関連付けて、例えば注目ブロックのエッジ強度Eが領域3に属する強度を持つ場合は、図20(b)に図示するように、算出された各周辺ブロックの分散に相当する値を基に最大値を持つ周辺ブロックを選択する。同様に、注目ブロックのエッジ強度Eが領域2に属する場合は、2番目に大きい値を持つ周辺ブロックを選択し、注目ブロックのエッジ強度Eが領域1に属する場合は、2番目に小さい値を持つ周辺ブロックを選択し、注目ブロックのエッジ強度Eが領域0に属する場合は、最小値を持つ周辺ブロックを選択する。このような選択方法をとることにより、高周波数成分生成部31は、注目ブロックのエッジ強度に応じた高周波数成分生成が可能となり、より入力画像の特徴を高精度に再現することができる。
また上記では注目ブロックのエッジ強度Eと算出した分散に相当する値を関連付けた例を示したが、図21に示すように注目ブロック中の注目画素の輝度値と算出した分散に相当する値を関連付けるようにしてもよい。図21に図示する例では、輝度値が0〜255の8ビット階調で表現されているとして、輝度値[0〜63]の場合は、最小値を持つ周辺ブロックを選択し、輝度値[64〜127]の場合は、2番目に小さい値を持つ周辺ブロックを選択し、輝度値[128〜191]の場合は、2番目に大きい値を持つ周辺ブロックを選択し、輝度値[192〜255]の場合は、最大値を持つ周辺ブロックを選択するようにしている。これは入力画像中の輝度値の大きい領域は光の反射率の大きな物体の表面である場合が多く、算出された分散に相当する値が大きな周辺ブロックを選択するのが好ましいためである。
さらに、図20及び図21に図示したいずれの例でも、領域を4領域に分割しているが、もちろんそれに限ったわけではなく、例えば2領域に分割して分散に相当する値の最大値と最小値を関連付けるといった手法をとってももちろんよく、要するに算出された統計量と注目ブロックあるいは注目画素の状態に基づいて、高周波数成分の生成に必要な周辺ブロックを動的に選択する手法であればどんな手法を用いてもよい。
[第4の選択方法]
高周波数成分生成部31における周辺ブロックの第4の選択方法として、注目画素を含む画像ブロックの形状に基づいて選択する方法が考えられる。なお以下の説明では、周辺ブロック、注目画素及び画像ブロックの関係については、先の[第3の選択方法]の説明で用いた図19に記した具体例で以下の説明を行う。
高周波数成分生成部31は、図19(a)に示す3×3画像ブロック(i00、・・・、i22)において、図22に示すように注目画素i11とd0〜d7までの8方向の位置にある画素i01、i02、i12、i22、i21、i20、i10、i00との各差分値Dd0、Dd1、Dd2、Dd3、Dd4、Dd5、Dd6、Dd7を以下の式(7)で算出する。
Dd0 = i11 − i01
Dd1 = i11 − i02
Dd2 = i11 − i12
Dd3 = i11 − i22
Dd4 = i11 − i21
Dd5 = i11 − i20
Dd6 = i11 − i10
Dd7 = i11 − i00 ・・・ 式(7)
つまり、注目画素とその注目画素の周辺にある周辺画素との画素値の差分を求めている。
高周波数成分生成部31は、式(7)で算出された注目画素i11とその周囲8方向(d0〜d7)に位置する各画素との差分値Dd0〜Dd7を所定の閾値thを用いて分類する。例えば図23に具体的に示すように各差分値と閾値thを比較し、差分値<−thの場合は分類0、−th≦差分値≦thの場合は分類1、差分値>thの場合は分類2として8方向の各差分値各々を3つに分類することで、図19(a)に示す3×3画像ブロックに対して3=6561通りの分類が可能となる。さらに高周波数成分生成部31は、例えばこれら各方向の差分値に基づいた各分類値(0、1、2)を各方向d0からd7まで順に並べることにより画像ブロックの分類パターンを生成し、前記分類パターンを3×3画像ブロックの形状パターンとして算出する。つまり、注目画素と周辺画素との画素値の差分値の組み合わせである形状パターンを算出する。
なお、上述の所定の閾値thは予め既定の値を定めておいてもよいし、3×3画像ブロック毎に動的に変わるような変動値を用いてもよい。また上述の例では各差分値を閾値thを用いて3つに分類したが、もちろんこれに限ったわけではなく例えば2つの閾値を用いて5つに分類してもよい。ただし実際には、例えば5分類の場合5=390625通りの分類となり、分類数が増加するとパターン数が膨大となるため、計算負荷や算出する画像ブロック形状の必要精度を勘案して分類数を決定するのが好ましい。
次に高周波数成分生成部31は、3×3画像ブロック形状パターンと周辺ブロック選択位置に関する対応表(以後、「ブロック選択マップ」と呼ぶ)に基づいて図19(b)、図19(c)、図19(d)、図19(e)に示す周辺ブロック0、周辺ブロック1、周辺ブロック2、周辺ブロック3の中から1つの周辺ブロックを選択する。ブロック選択マップの作成については後述するが、ここで用いるブロック選択マップは図24に具体例を示すように、画像ブロック形状パターンと選択されるべき周辺ブロックの位置情報が対になった対応表である。例えば図24の太枠で囲まれた「形状パターン5」の要素を例に説明すると、3×3画像ブロックの形状パターンが「形状パターン5」と算出された場合は、「形状パターン5」を検索キーとしてブロック選択マップを参照することにより、選択位置として位置2が検索され、その結果に基づいて高周波数成分生成部31は位置2の周辺ブロックを選択する。
次に、ブロック選択マップの作成について以下で詳述する。
図25に示すのはブロック選択マップ作成の具体的な例を示したフローチャートである。
ステップS250において、入力画像を縦横1/2に縮小処理する。ステップS250における縮小処理は入力画像における2×2画素の平均値を対応する縮小画像の画素値とするような平均値縮小処理が望ましい。具体的には図26に示すように例えば入力画像の6×6サイズ画像ブロックに対して、それに対応した1/2縮小画像の3×3サイズ画像ブロックを生成する場合、画素i11の画素値を入力画像中の画素a、b、c、dの平均値となるように生成する。
ステップS251において、図26(b)に示したような1/2縮小画像の注目画素を含む3×3画像ブロックの形状パターンを上述した式(7)で算出される8方向の差分値を用いた手法で算出する。
ステップS252において、図26(b)に示したような1/2縮小画像における3×3画像ブロック中の注目画素i11に対して、図19(b)、図19(c)、図19(d)、図19(e)に示す周辺ブロック0、周辺ブロック1、周辺ブロック2、周辺ブロック3、それぞれ4つの周辺ブロックの高周波数成分を用いた4つの2×2拡大画像ブロックを生成する。
ステップS253において、先のステップS252において生成した4つの2×2拡大画像ブロックそれぞれと、1/2縮小画像中の注目画素i11に対応する入力画像中の画素a、b、c、dの誤差値diff0、diff1、diff2、diff3を以下の式(8)で算出する。
diff = |a−a´|+|b−b´|+|c−c´|+|d−d´|
・・・ 式(8)
ここでa、b、c、dは1/2縮小画像中の注目画素i11に対応する2×2入力画像ブロックの画素値であり、a´、b´、c´、d´は1/2縮小画像中の注目画素i11と周辺ブロックの高周波数成分を用いて生成した2×2拡大画像ブロックの画素値であり、4つの周辺ブロックからそれぞれ4組のa´、b´、c´、d´が生成され、4つの誤差値diff0、diff1、diff2、diff3が式(8)によりそれぞれ算出される。
ステップS254において、ステップS253で算出した入力画像と生成した拡大画像ブロックとの誤差値diff0、diff1、diff2、diff3の中から、最も小さい誤差値となった周辺ブロックの位置情報を記録する。具体的には図16及び図19で示したように、周辺ブロック0で生成した拡大画像ブロックの誤差値が最小値であれば、位置0、周辺ブロック1のものであれば位置1、周辺ブロック2のものであれば位置2、周辺ブロック3のものであれば位置3を記録する。
またステップS254の別の処理方法として、周辺ブロック位置毎のそれぞれの誤差値diff0、diff1、diff2、diff3を順次加算するようにしてもよい。
ステップS255において、1/2縮小画像中の処理対象となる全ての注目ブロックを終了したかどうかを判定する。終了していない場合はステップS251に処理を移し、ステップS251〜ステップS254までの処理を繰り返すことにより形状パターンに対応した位置情報を順次記録する。また、全ての注目ブロックを終了した場合はステップS256に処理を移す。
ステップS256において、ステップS250からステップS255までの処理において作成されたブロック形状パターンに対する誤差値最小となる周辺ブロックの位置情報を順次記録した情報から、各ブロック形状パターンに対する選択すべき最適な位置情報を算出する。
図27にステップS250からステップS255までの処理において作成されたブロック形状パターンに対する誤差値最小となる周辺ブロックの位置情報を順次記録した表の具体的な一例を示す。図27中に示す各数字は、各ブロック形状パターンに対して1/2縮小画像全体で入力画像に対する誤差値が最小となった位置の総記録数を表している。具体的に図27に示した例で説明すると、図27においてブロック形状パターン0と算出された画像ブロックに対して誤差値最小の拡大画像ブロックを生成したのは、位置0の周辺ブロックの場合が168回、位置1の周辺ブロックの場合が144回、位置2の周辺ブロックの場合が3回、位置3の周辺ブロックの場合が135回記録されたことを意味する。
そこでステップS256では、これら各ブロック形状パターンに対する各位置の記録回数のデータに基づいて最も記録回数の多い位置を選択すべき最適な位置情報として算出し、図24に示したようなブロック選択マップを作成する。例えば図27に示した表では、ブロック形状パターン0の場合は記録回数168回の位置0を算出し、ブロック形状パターン1の場合は記録回数209回の位置0を算出し、ブロック形状パターン2の場合は記録回数310回の位置3を算出するといった具合に処理を行って、図24に示すような最終的なブロック選択マップを生成し、ブロック選択マップ生成処理を終了する。
また、ステップS254での処理が周辺ブロック位置毎の誤差値diff0、diff1、diff2、diff3を順次加算する処理の場合には、ステップS256では最終的に最も誤差値の小さい位置を算出することで図24に示すような最終的なブロック選択マップを生成する。
以上、ブロック選択マップ生成処理の詳細を述べたが、上述のブロック選択マップ生成処理は拡大画像ブロック生成部3における拡大画像ブロック生成処理と同時に処理するのではなく、処理負荷や処理時間を勘案して拡大画像ブロック生成処理とは別に予めブロック選択マップ生成処理を行うようにしてももちろんよい。また予めブロック選択マップ生成処理を行う場合には、ブロック選択マップの各ブロック形状パターンに対応した選択すべき位置情報の精度を上げるため、あるいは任意の入力画像に対応したブロック選択マップを生成するために、図25に示したフローチャートにおいて、ステップS250からステップS255の処理を複数の画像に適用してブロック選択マップ生成を行うようにしてもよい。
画像ブロック逆直交変換部32は、図8(a)に示すように注目ブロックと高周波数成分生成部31で生成された注目ブロックの高周波数成分に相当するサブバンド成分[LH1、HL1、HH1]、[LH2、HL2、HH2]、[LH3、HL3、HH3]、[LH4、HL4、HH4]を用いて、以下の式(9)に示すような逆ウェーブレット変換を行い、図8(b)に示すような注目ブロックに対する拡大画像ブロックを生成する。
a0=(a+LH1+HL1+HH1)/4
b0=(a+LH1−HL1−HH1)/4
c0=(a−LH1+HL1−HH1)/4
d0=(a−LH1−HL1+HH1)/4
a1=(b+LH2+HL2+HH2)/4
b1=(b+LH2−HL2−HH2)/4
c1=(b−LH2+HL2−HH2)/4
d1=(b−LH2−HL2+HH2)/4
a2=(c+LH3+HL3+HH3)/4
b2=(c+LH3−HL3−HH3)/4
c2=(c−LH3+HL3−HH3)/4
d2=(c−LH3−HL3+HH3)/4
a3=(d+LH4+HL4+HH4)/4
b3=(d+LH4−HL4−HH4)/4
c3=(d−LH4+HL4−HH4)/4
d3=(d−LH4−HL4+HH4)/4 ・・・式(9)
以上説明したように、拡大画像ブロック生成部3では、注目ブロックの高周波数成分として、所定の複数の周辺ブロックを直交変換して生成された高周波数成分を注目ブロックの高周波数成分と見なし、注目ブロックとこの生成された複数の高周波数成分を用いた逆直交変換を行うことで拡大画像ブロックを生成することにより、注目ブロックが本来持つ高周波数成分を失うことなく拡大することが可能となる。
[拡大画像生成部4の詳細説明]
次に、拡大画像生成部4をより詳細に説明する。
拡大画像生成部4では、拡大画像ブロック生成部3で生成された注目ブロックに対する拡大画像ブロックを所定の方法により順次配置する。図9は、拡大画像ブロック生成部3で生成された4×4画素の拡大画像ブロックを配置する具体例の説明図である。図9に示す例では、順次生成された拡大画像ブロック0及び拡大画像ブロック1をオーバーラップさせるように配置している。オーバーラップする画素は各々前画素値との平均をとるようにして配置する。又は、オーバーラップする画素の総和を計算し、前記画素値の総和をオーバーラップした数で割ることにより各画素値を算出するようにしてもよい。この場合、注目画素を例えば1画素ずつずらしながら選択し、拡大処理を行っていくことになる。あるいは、オーバーラップさせずに並べていくこともできる。この場合、注目領域が重ならないように選択していけばよい。
(第2の実施の形態)
図10は、画像処理システム、画像処理プログラム及び画像処理方法の第2の実施の形態を示すブロック図である。
図中、1は記憶部、2は画像ブロック設定部、5は拡大画像ブロック生成部、4は拡大画像生成部である。さらに30は画像ブロック直交変換部、31は高周波数成分生成部、32は画像ブロック逆直交変換部、50は画像ブロック分類部、51は画像ブロック強調部、52は第1拡大ブロック生成部、53は第2拡大ブロック生成部である。
なお、記憶部1、画像ブロック設定部2、拡大画像生成部4、画像ブロック直交変換部30、高周波数成分生成部31、画像ブロック逆直交変換部32については図1に示した第1の実施の形態におけるものと同様であるので説明を省略する。
図10に例示する第2の実施の形態における画像処理システムの動作の具体例を図12のフローチャートを用いて説明する。
ステップS120において、画像ブロック設定部2は、注目ブロックを含む所定サイズの画像ブロックを切り出し、拡大画像ブロック生成部5に出力する。
ステップS121において、画像ブロック直交変換部30は、画像ブロック設定部2から出力された画像ブロック中に含まれる所定サイズの注目ブロックを直交変換して各サブバンド成分LL、LH、HL、HHに分解する。
ステップS122において、画像ブロック分類部50は、前記画像ブロック直交変換部30で得られた注目ブロックのサブバンド成分を用いて所定の基準により注目ブロックを分類する。より具体的には、注目ブロックがエッジを含むブロックであるのか、エッジではなく細かな凹凸で構成されるようなテクスチャを含むブロックであるのかを判定し、分類する。
ステップS123において、画像ブロック強調部51は、画像ブロック分類部50において分類された注目ブロック毎に異なるコントラスト強調処理を行う。
ステップS124において、第1拡大ブロック生成部52は、画像ブロック分類部50においてテクスチャを含むブロックであると判断された注目ブロックに対して拡大画像ブロック生成処理を行い、また第2拡大ブロック生成部53は、画像ブロック分類部50においてエッジを含むブロックであると判断された注目ブロックに対して拡大画像ブロック生成処理を行い、前記注目ブロックの拡大画像ブロックを生成する。その後、拡大画像生成部4は、第1拡大ブロック生成部52及び第2拡大ブロック生成部53により生成された拡大画像ブロックを配置する。その配置方法は、前記第1の実施の形態における拡大画像生成部4の配置方法と同様である。
次に、画像ブロック分類部50、画像ブロック強調部51、第1拡大ブロック生成部52、第2拡大ブロック生成部53について説明する。
画像ブロック分類部50は、注目ブロックを画像特徴量に基づいて切り分ける。ここで画像ブロックの切り分けとは、特徴のある画像ブロック(例えば、エッジを含んだ画像ブロックなど)と、特徴の少ない画像ブロック(例えば、画素値変化の少ない画像ブロックなど)とを切り分けることを意味する。より具体的には、画像ブロック直交変換部30で式(1)により直交変換された注目ブロックのサブバンド成分LH、HL、HHの絶対値|LH|、|HL|、|HH|を所定の基準値TH2とそれぞれ比較し、3つのサブバンド成分の絶対値が一つでも基準値TH2より大きい場合は、注目ブロックをエッジを含むブロック(以後、エッジブロックと呼ぶ)と判定し、3つのサブバンド成分の絶対値がすべて基準値TH2より小さい場合は、注目ブロックをテクスチャを含むブロック(以後、テクスチャブロックと呼ぶ)と判定する。
画像ブロック強調部51は、画像ブロック設定部2から出力された注目ブロックを含む画像ブロックに対して、先ほど述べた画像ブロック分類部50における画像ブロックの分類結果に基づいたコントラスト強調処理を行う。
図11は、画像ブロック強調部51において用いられる強調カーネル533(コントラスト強調カーネル)を例示する図である。
図11に例示するように、第1の強調カーネル533aは、重み付け係数「1.80」及び「−0.20」を用いてコントラストを強調し、第2の強調カーネル533bは、重み付け係数「1.20」及び「−0.05」を用いてコントラストを強調する。これらの強調カーネルは、画像ブロック分類部50の分類結果に対応付けられており、互いに異なる重み付け係数を用いてコントラスト強調処理を行う。
具体的には図11(A)に示す第1の強調カーネル533aは、画像ブロック分類部50でエッジブロックと分類された注目ブロックを含む画像ブロックのコントラスト強調処理に用いられる。このようにより大きな重み付け係数を持つ強調カーネル533aをエッジブロックに対応付けることにより、より鮮明で鮮鋭度の高いエッジを再現することができる。
また図11(B)に示す第2の強調カーネル533bは、画像ブロック分類部50でテクスチャブロックと分類された注目ブロックを含む画像ブロックのコントラスト強調処理に用いられる。テクスチャブロックに対してエッジブロックより小さな重み付け係数を持つ強調カーネル533bを対応付けることにより、テクスチャを際立たせ、テクスチャの再現性を向上させることができる。またさらにテクスチャの過度な強調による画像のざらつきを抑えることも可能である。
第1の強調カーネル533a及び第2の強調カーネル533bは、図11に例示するように、注目画素Pの直下画素a、直右画素b、直上画素c及び直左画素dを参照して、これらの画素の画素値にそれぞれ重み付け係数(−0.20)又は(−0.05)を掛け合わせ、重み付け係数(1.80)又は(1.20)が掛けられた注目画素Pの画素値と合算し、合算された値を注目画素Pの画素値とする。
例えば、第1の強調カーネル533aを適用する場合に、以下の式(10)に従って、コントラスト強調後の画素値P'が算出される。
(画素値P')=1.80×P−0.20×(a+b+c+d)・・・式(10)
なお、重み付け係数は図11(A)、(B)に例示したものに限られたものではない。また、参照する画素の位置も、図11に示すような上下左右に限られたものではない。例えば、斜め方向の画素を参照してコントラスト強調を行ったり、さらに離れた画素を参照してコントラスト強調を行ったり、重み付け係数及び参照する画素位置それぞれは、処理対象画像データの種類及びサイズなどにより適宜変更してもよい。
第1拡大ブロック生成部52は、高周波数成分生成部31及び画像ブロック逆直交変換部32で構成され、第1の実施の形態の説明で述べたように、注目ブロックの高周波数成分として、所定の複数の周辺ブロックを直交変換して生成された高周波数成分を注目ブロックの高周波数成分と見なし、注目ブロックとこの生成された複数の高周波数成分を用いた逆直交変換を行うことで注目ブロックが本来持つ高周波数成分を保存するような拡大画像ブロック生成処理を行う。
図10に例示する第2の実施の形態では、第1拡大ブロック生成部52は、画像ブロック分類部50において、テクスチャブロックと判定された注目ブロックに対して上記の拡大画像ブロック生成処理を行う。
第2拡大ブロック生成部53は、画像ブロック分類部50において、エッジブロックと判定された注目ブロックに対して、エッジ強度、エッジ方向、注目ブロックの画素値パターンなどの特徴量を算出し、鮮鋭度が高くジャギーの発生を抑制した拡大画像ブロック生成処理を行う。
上述したように、第2の実施の形態における画像処理システム、画像処理プログラム及び画像処理方法では、画素値差が大きくエッジとして認識できるような入力画像データ中の領域は、第2拡大ブロック生成部53によってジャギーを抑制した鮮鋭なエッジ再現が可能な拡大処理を行うことができる。さらに画素値差が大きくない領域(例えば画素値の凹凸があまり大きくないような、遠景の木々や、建物の壁面、人物の髪などのテクスチャ領域)においても、第1拡大ブロック生成部52で入力画像データの高周波数成分を補うような拡大処理を行うことにより、補間ボケによる細部情報の欠落などが生じず、上記テクスチャ領域の再現性を上げることが可能となる。
図13は、画像処理システムの機能、画像処理プログラム又は画像処理方法をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体の一例の説明図である。図中、301はプログラム、302はコンピュータ、311は光磁気ディスク、312は光ディスク、313は磁気ディスク、314はメモリ、321は光磁気ディスク装置、322は光ディスク装置、323は磁気ディスク装置である。
上述の各実施の形態で説明した画像処理の機能は、コンピュータにより実行可能なプログラム301によっても実現することが可能である。その場合、そのプログラム301及びそのプログラムが用いるデータなどは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶することも可能である。記憶媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読取装置に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取装置にプログラムの記述内容を伝達できるものである。例えば、光磁気ディスク311、光ディスク312(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク313、メモリ314(ICカード、メモリカードなどを含む)等である。もちろんこれらの記憶媒体は、可搬型に限られるものではない。
これらの記憶媒体にプログラム301を格納しておき、例えばコンピュータ302の光磁気ディスク装置321,光ディスク装置322,磁気ディスク装置323,あるいは図示しないメモリスロットにこれらの記憶媒体を装着することによって、コンピュータ302からプログラム301を読み出し、画像処理システムの機能、画像処理プログラム又は画像処理方法を実行することができる。あるいは、予め記憶媒体をコンピュータ302に装着しておき、例えばネットワークなどを介してプログラム301をコンピュータ302に転送し、記憶媒体にプログラム301を格納して実行させてもよい。なお、記憶部1は、コンピュータ302内のメモリあるいは付属の磁気ディスク装置323やその他の記憶媒体を適用することができる。もちろん、本実施の形態の一部の機能についてハードウェアによって構成することもでき、あるいは、すべてをハードウェアで構成してもよい。
図14を参照して、本実施の形態の画像処理システムの機能又は画像処理方法を実現するコンピュータ302のハードウェア構成例について説明する。図14に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるシステムであり、スキャナ等のデータ読み取り部417と、プリンタなどのデータ出力部418を備えたハード構成例を示している。
CPU(Central Processing Unit)401は、上述の実施の形態において説明した各種の構成要素である部分、すなわち、画像ブロック設定部2、拡大画像ブロック生成部3,5等の各構成要素の実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムに従った処理を実行する制御部である。
ROM(Read Only Memory)402は、CPU401が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)403は、CPU401の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス404により相互に接続されている。
ホストバス404は、ブリッジ405を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス406に接続されている。
キーボード408、マウス等のポインティングデバイス409は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ410は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)などから成り、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
HDD(Hard Disk Drive)411は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU401によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクには、入力画像、拡大処理された画像などが格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
ドライブ412は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体413に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース407、外部バス406、ブリッジ405、及びホストバス404を介して接続されているRAM403に供給する。リムーバブル記録媒体413も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
接続ポート414は、外部接続機器415を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート414は、インタフェース407、及び外部バス406、ブリッジ405、ホストバス404等を介してCPU401等に接続されている。通信部416は、ネットワークに接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部417は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部418は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
なお、図14に示すシステムのハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図14に示す構成に限らず、本実施の形態において説明した構成要素である部分を実行可能な構成であればよい。例えば、一部の構成要素である部分を専用のハードウェア(例えばASIC等)で構成してもよく、一部の構成要素である部分は外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図14に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(多機能複写機とも呼ばれ、スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等の機能を有している)などに組み込まれていてもよい。
以上説明したように、第1の実施の形態は、所定の大きさの画像領域を複数の周波数成分に変換し、周波数変換して得られた複数の画像領域の周波数成分から注目領域の高周波数成分を生成し、注目領域と前記生成された高周波数成分とを逆変換することにより拡大画像領域を生成してそれらを所定の方法で配置して拡大画像を生成している。このような拡大処理によって、失われる原画像に本来ある高周波数成分を補間した拡大処理が可能となり、ボケやディテール(細部)のつぶれ等の画質欠陥を抑制することができる。
また第2の実施の形態のように、注目領域を分類し、分類された注目領域毎に異なる強調処理及び画像領域拡大処理を行うことで、例えば主にテクスチャなどのボケやディテールのつぶれなどが問題となる領域とエッジなどの鮮鋭性やジャギーなどが問題となる領域それぞれに最適な画像領域拡大方法を行うことが可能となる。このような拡大処理によって、入力画像のボケやディテールのつぶれ、またエッジのジャギーなどの画質欠陥を抑制した高画質な拡大画像が得ることができる。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、上記のプログラム又はその一部は、上記記録媒体に記録して保存や流通等させることが可能である。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送することが可能であり、また、搬送波に乗せて搬送することも可能である。
さらに、上記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。
画像処理システム、画像処理プログラム及び画像処理方法の第1の実施の形態の一構成例を示すブロック図である。 注目ブロック及び周辺ブロックを含む画像ブロックの一例についての説明図である。 注目ブロックあるいは周辺ブロックにある各画素の画素値の一例についての説明図である。 高周波数成分生成部における注目ブロックの高周波数成分生成処理例についてのフローチャートである。 高周波数成分生成部における注目ブロックの高周波数成分生成処理の具体例を示した説明図である。 各注目ブロックに対応した4組の高周波数成分の具体例を示した説明図である。 高周波数成分生成部における周辺ブロックの選択方法例を示した説明図である。 画像ブロック逆直交変換部の処理例を示した説明図である。 拡大画像ブロック生成部で生成された4×4画素の拡大画像ブロックを配置する具体例の説明図である。 画像処理システム及び画像処理方法の第2の実施の形態の一構成例を示すブロック図である。 画像ブロック強調部において用いられる強調カーネルを例示する説明図である。 第2の実施の形態における画像処理システムの動作の具体例を示すフローチャートである。 画像処理システムの機能、画像処理プログラム又は画像処理方法をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体の一例を示す説明図である。 画像処理システムの機能、画像処理プログラム又は画像処理方法を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す説明図である。 注目ブロックのエッジ角度の具体例を示す説明図である。 注目ブロックのエッジ角度に基づく周辺ブロック選択の具体例を示す説明図である。 参照ブロックパターンの一例を示す説明図である。 参照ブロックパターンの具体的な例を示す説明図である。 注目ブロック内の注目画素、周辺ブロックの一例を示す説明図である。 エッジ強度Eの強さにより、処理対象となる注目ブロックのエッジ強度領域を4領域に分割した例を示す説明図である。 注目ブロック中の注目画素の輝度値と算出した分散に相当する値を関連付けた一例を示す説明図である。 高周波数成分生成部が注目画素と周囲8画素との各差分値を算出する処理の一例を示す説明図である。 差分値を3つに分類する処理の一例を示す説明図である。 ブロック選択マップの一例を示す説明図である。 ブロック選択マップ作成の具体的な例を示すフローチャートである。 平均値縮小処理の一例を示す説明図である。 ブロック形状パターンに対する誤差値最小となる周辺ブロックの位置情報を順次記録した表の具体的な一例を示す説明図である。
符号の説明
1…記憶部
2…画像ブロック設定部
3…拡大画像ブロック生成部
4…拡大画像生成部
30…画像ブロック直交変換部
31…高周波数成分生成部
32…画像ブロック逆直交変換部
301…プログラム
302…コンピュータ
311…光磁気ディスク
312…光ディスク
313…磁気ディスク
314…メモリ
321…光磁気ディスク装置
322…光ディスク装置
323…磁気ディスク装置

Claims (8)

  1. 画像領域の複数のパターンに対して、各々選択すべき画像領域の位置を規定した情報に基づいて選択された画像領域から周波数成分を生成する周波数成分生成手段と、
    注目領域を含む画像領域と前記周波数成分生成手段によって生成された所定の周波数成分を用いて逆変換することにより、前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する拡大画像領域生成手段と、
    前記拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を配置して、入力画像に対する拡大画像を生成する拡大画像生成手段
    を有することを特徴とする画像処理システム。
  2. 予め算出された又は保持している、画像領域の複数のパターンに対する各々選択すべき画像領域の位置を規定した情報に基づいて選択された画像領域から周波数成分を生成する周波数成分生成手段と、
    注目領域を含む画像領域と前記周波数成分生成手段によって生成された所定の周波数成分を用いて逆変換することにより、前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する拡大画像領域生成手段と、
    前記拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を配置して、入力画像に対する拡大画像を生成する拡大画像生成手段
    を有することを特徴とする画像処理システム。
  3. 画像領域の複数のパターンに対して、各々選択すべき画像領域の位置を規定した情報に基づいて選択された画像領域から周波数成分を生成する周波数成分生成手段と、
    注目領域を含む画像領域と前記周波数成分生成手段によって生成された周波数成分を用いて逆変換することにより、前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する拡大画像領域生成手段と、
    前記拡大画像領域生成手段とは異なる手法で前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する第2の拡大画像領域生成手段と、
    前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を配置して入力画像に対する拡大画像を生成する拡大画像生成手段
    を有し、
    前記拡大画像生成手段による配置は、前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を重なり合わないように順次配置すること、又は、前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を重なり合うように順次配置することとし、該重なり合うように順次配置する場合は、重なり合う画素値の総和を重なった数で除算することにより画素値を算出すること、又は、重なり合う画素値を各々前画素値との平均値とすること
    を特徴とする画像処理システム。
  4. 予め算出された又は保持している、画像領域の複数のパターンに対する各々選択すべき画像領域の位置を規定した情報に基づいて選択された画像領域から周波数成分を生成する周波数成分生成手段と、
    注目領域を含む画像領域と前記周波数成分生成手段によって生成された周波数成分を用いて逆変換することにより、前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する拡大画像領域生成手段と、
    前記拡大画像領域生成手段とは異なる手法で前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する第2の拡大画像領域生成手段と、
    前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を配置して入力画像に対する拡大画像を生成する拡大画像生成手段
    を有し、
    前記拡大画像生成手段による配置は、前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を重なり合わないように順次配置すること、又は、前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を重なり合うように順次配置することとし、該重なり合うように順次配置する場合は、重なり合う画素値の総和を重なった数で除算することにより画素値を算出すること、又は、重なり合う画素値を各々前画素値との平均値とすること
    を特徴とする画像処理システム。
  5. コンピュータ
    画像領域の複数のパターンに対して、各々選択すべき画像領域の位置を規定した情報に基づいて選択された画像領域から周波数成分を生成する周波数成分生成手段と、
    注目領域を含む画像領域と前記周波数成分生成手段によって生成された所定の周波数成分を用いて逆変換することにより、前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する拡大画像領域生成手段と、
    前記拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を配置して、入力画像に対する拡大画像を生成する拡大画像生成手段
    として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
  6. コンピュータを
    予め算出された又は保持している、画像領域の複数のパターンに対する各々選択すべき画像領域の位置を規定した情報に基づいて選択された画像領域から周波数成分を生成する周波数成分生成手段と、
    注目領域を含む画像領域と前記周波数成分生成手段によって生成された所定の周波数成分を用いて逆変換することにより、前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する拡大画像領域生成手段と、
    前記拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を配置して、入力画像に対する拡大画像を生成する拡大画像生成手段
    として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
  7. コンピュータを
    画像領域の複数のパターンに対して、各々選択すべき画像領域の位置を規定した情報に基づいて選択された画像領域から周波数成分を生成する周波数成分生成手段と、
    注目領域を含む画像領域と前記周波数成分生成手段によって生成された周波数成分を用いて逆変換することにより、前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する拡大画像領域生成手段と、
    前記拡大画像領域生成手段とは異なる手法で前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する第2の拡大画像領域生成手段と、
    前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を配置して入力画像に対する拡大画像を生成する拡大画像生成手段
    として機能させ、
    前記拡大画像生成手段による配置は、前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を重なり合わないように順次配置すること、又は、前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を重なり合うように順次配置することとし、該重なり合うように順次配置する場合は、重なり合う画素値の総和を重なった数で除算することにより画素値を算出すること、又は、重なり合う画素値を各々前画素値との平均値とすること
    を特徴とする画像処理プログラム。
  8. コンピュータを
    予め算出された又は保持している、画像領域の複数のパターンに対する各々選択すべき画像領域の位置を規定した情報に基づいて選択された画像領域から周波数成分を生成する周波数成分生成手段と、
    注目領域を含む画像領域と前記周波数成分生成手段によって生成された周波数成分を用いて逆変換することにより、前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する拡大画像領域生成手段と、
    前記拡大画像領域生成手段とは異なる手法で前記注目領域に対する拡大画像領域を生成する第2の拡大画像領域生成手段と、
    前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を配置して入力画像に対する拡大画像を生成する拡大画像生成手段
    として機能させ、
    前記拡大画像生成手段による配置は、前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を重なり合わないように順次配置すること、又は、前記拡大画像領域生成手段及び前記第2の拡大画像領域生成手段により生成された拡大画像領域を重なり合うように順次配置することとし、該重なり合うように順次配置する場合は、重なり合う画素値の総和を重なった数で除算することにより画素値を算出すること、又は、重なり合う画素値を各々前画素値との平均値とすること
    を特徴とする画像処理プログラム。
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