JP5085589B2 - 画像処理装置および方法 - Google Patents

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本発明は、カメラで撮影された画像やテレビに受信した画像を拡大または高解像度化するための画像処理装置および方法に関する。
再構成制約を利用する手法では、ある未知の画像が、それよりも画素数の少ない画像に劣化したとみなし、その逆の変換で元の画像を復元する(例えば、非特許文献1参照)。非特許文献1の手法では、部分画像ごとにフィルタ演算で処理する。以下では、部分画像をブロックと呼ぶ。非特許文献1の手法では、64×54の高解像度画像を、24×24の入力の低解像度画像の全体から作成するのではなく、高解像度画像中の8×9のブロックxを、低解像度画像中の同じ位置のブロックyを包含するブロックzから作成する。ここで、同じ位置というのは、被写体の同じ範囲を表す位置という意味である。8×9のブロックxは、7×8のブロックzと、別途計算する係数との畳み込みで計算する。係数は、xが再構成制約を満足するように計算する。非特許文献1の手法は、係数とzの畳み込みという少ない積和演算だけからなるフィルタ演算で計算できるため、処理速度が速いという特徴がある。
田口,井田,「再構成制約を満足する高解像度化フィルタ」電子情報通信学会技術研究報告,Vol.107,No.538,IE2007−261−347,pp.301−306,Mar.2008.
しかし、非特許文献1の手法では、作成する高解像度画像中の多くの画素を作成するために、入力の低解像度画像中の少ない画素しか利用しないため、復元性能がそれほど高くはない。例えば、入力の低解像度画像中の3×4のブロックyを包含する7×8のブロックzと係数との積和演算により、yと同じ位置の高解像度画像中の8×9のブロックxを作成する。この例では、72個の輝度値を作成するために、56個の輝度値しか利用していないことがわかる。再構成制約に着目すると、xのyに対する再構成制約を利用する。よって、72画素からなるxを復元するために、12画素からなるyに対する再構成制約しか利用しない。このように、多く画素の輝度値を作成する際に、少ない画素の輝度値しか利用しないため、復元性能がそれほど高くはない。復元性能がそれほど高くないと場合によっては、作成する高解像度画像を表示したときにぼけとして知覚される。
この発明は、上述した事情を考慮してなされたものであり、処理の高速性を保持したまま、復元性能を向上する画像処理装置および方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の画像処理装置は、少なくとも1枚の低解像度画像から、該低解像度画像より画素数が多い高解像度画像を生成する画像処理装置であって、前記高解像度画像の縦方向の第1画素数と前記低解像度画像の縦方向の第2画素数との対、および、該高解像度画像の横方向の第3画素数と該低解像度画像の横方向の第4画素数との対の少なくともいずれか1つから、該低解像度画像中の低ブロックの第1サイズ、該高解像度画像中の高ブロックの第2サイズ、および、該低解像度画像中の低ブロックを包含する処理ブロックの第3サイズを決定するブロックサイズ決定部と、前記低解像度画像において、処理対象の前記低ブロックを順次設定する設定部と、前記低ブロックとの画素値の誤差が閾値以下で、該低ブロックとは異なるブロックである仮対応ブロックを前記低解像度画像から整数精度で探索し、該仮対応ブロックの周辺の所定の探索範囲内で前記低ブロックとの画素値の誤差が最も小さくなると推定される対応範囲を小数精度で探索する探索部と、前記対応範囲に包含されかつ前記仮対応ブロックの一部分である部分ブロックである対応ブロックと、前記処理ブロックとから、前記高ブロックの画素値を算出するための係数を、前記低ブロックと該対応ブロックとに対する再構成制約を該高ブロックが満足するように、該仮対応ブロックと該対応範囲との相対位置から決定する係数決定部と、前記処理ブロックと前記対応ブロックと前記係数との畳み込みで前記高ブロックを作成する作成部と、を具備することを特徴とする。
本発明の画像処理装置および方法によれば、処理の高速性を保持したまま、復元性能を向上することができる。
本発明の実施形態に関わる画像処理装置のブロック図。 ブロックサイズを説明するための図。 図1の画像処理装置の動作の一例を示すフローチャート。 Jが1の場合に、図1の探索部が仮対応ブロックtを探索した様子を示す図。 図4で探索された仮対応ブロックtの周辺から、低ブロックyの対応範囲rが小数精度で探索された様子を示す図。 図2の一部を拡大した図。 横方向にのみ4/3倍に拡大する場合の一例を示す図。 図7に対して高ブロックxの高さrと低ブロックyの高さrを共に2倍にした様子を示す図。 ブロックの位置とマッチング誤差との関係を示す複数の点を放物線で補間した様子を示す図。 ブロックの位置とマッチング誤差との関係を示す複数の点を2本の半直線の組で補間した様子を示す図。 が2以上でブロックの位置が2次元になる場合での、ブロックの位置とマッチング誤差との関係の一例を示す図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係る画像処理装置および方法について詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、同じ番号を付した部分については同様の動作を行うものとして、重ねての説明を省略する。
まず実施形態で使用する用語について説明する。
デジタル画像は、各位置に色や輝度の情報を持った値からなる。この値を持つ単位を画素と呼び、その値を画素値と呼ぶ。画素の横方向の数を幅と呼び、縦方向の数を高さと呼ぶ。幅と高さの組をサイズと呼ぶ。以下では、幅がw、高さがhであることを、w×hと表記する。画像が濃淡画像である場合、すなわち、画素値として輝度を表す値のみを持つ場合、1画素あたりに画素値が1種類である。画像がカラー画像である場合、すなわち、画素値として色の情報を持った値を持つ場合、例えば、赤と緑と青に関する色の情報を3次元の空間で表現したRGB色空間での値を画素値として持たせるとよい。この場合、1画素あたりに赤と緑と青に関する3種類の値が画素値になる。以下では、説明を簡単にするため、画素値として輝度を表す値のみを持つ場合を説明する。また、画像を、各画素の輝度値を要素に持つ列ベクトルで表記する。例えば、本書において、w×hの画像xと記した場合、そのxは、wh次元の列ベクトルであるものとする。
デジタル画像をテレビやディスプレイなどの表示装置に表示する際、入力された画像の画素数よりも表示装置の画素数の方が多い場合、表示装置の性能を最大限活用するためには、表示装置に合わせて画像の画素数を増やす必要がある。デジタル画像を印刷する際、その画像の被写体の同じ範囲を、より細かいドットで印刷すれば、より細かい部分の模様が見えるようになり、解像度が向上する。このように、画像を拡大したり、高解像度化したりするために、画像の画素数を増やす処理を行う場合がある。以下では、拡大と高解像度化という単語を、画像の画素数を増やす処理として、同じ意味で利用する。逆に、縮小と低解像度化という単語を、画像の画素数を減らす処理として、同じ意味で利用する。
画像の拡大には、内挿法がよく利用される。内挿法は、高速に処理できる一方で、必ずしも鮮鋭な画像を得られるわけではない。内挿法よりも鮮鋭な画像を得るために、再構成制約と呼ばれる制約を利用することで拡大画像を作成する手法として、“田口,井田,「再構成制約を満足する高解像度化フィルタ」電子情報通信学会技術研究報告,Vol.107,No.538,IE2007−261−347,pp.301−306,Mar.2008.”の手法が知られている。ここで、再構成制約とは、入力の低解像度画像と同じサイズに出力の高解像度画像を縮小することで作成した画像が、入力の低解像度画像に一致するという制約である。この制約を、高解像度画像の低解像度画像に対する再構成制約と呼ぶ。より広い意味では、完全に一致する必要はなく、入力の低解像度画像のサイズに出力の高解像度画像を縮小することで作成した画像が、入力の低解像度画像に近くなければならないという制約である。ただし、どれだけ近くなければならないという基準は適宜設定すればよい設計事項である。ある画像aとある画像bの間の距離は、例えば、‖a−b‖や‖a−b‖で評価する。これらの値が小さいほど距離が近いと言い、大きいほど距離が遠いという。以下では、前者の制約を狭義の再構成制約(すなわち、完全一致する場合)と呼び、後者の制約を広義の再構成制約(すなわち、必ずしも完全一致する必要はない場合)と呼ぶことにする。広義の再構成制約には、別の制約を追加しても構わない。その別の制約も含めて、広義の再構成制約と呼ぶことにする。ただし、文脈から明らかな場合や、両者を区別する必要がない場合は、狭義とも広義とも記さない。
本実施形態の画像処理装置について図1を参照して説明する。本実施形態の画像処理装置は静止画を拡大するためのものである。なお、動画を拡大する場合の変更例を後で示す。
本実施形態の画像処理装置100は、低解像度画像入力部101、ブロックサイズ決定部102、位置設定部103、探索部104、係数決定部105、および、作成部106を含む。画像処理装置100は、拡大したい低解像度画像151と作成する高解像度画像153のサイズ152とが入力されると、縦方向と横方向の少なくとも一方の画素数が低解像度画像151よりも多い高解像度画像153を作成し出力する装置である。以下では、サイズ152のうちの幅をw、高さをhで表す。
低解像度画像入力部101は、外部の画像データベース等から低解像度画像151を取得する。低解像度画像151は所定のフォーマットで符号化されている場合があるため、低解像度画像入力部101は、低解像度画像151を復号化して、低解像度画像151の画素値のデータである低画像154と、低解像度画像151のサイズ155とを生成する。サイズ155のうちの幅をw、高さをhで表す。低解像度画像入力部101は、低画像154を探索部104と作成部106とに送り、サイズ155をブロックサイズ決定部102と位置設定部103と探索部104とに送る。
ブロックサイズ決定部102は、高解像度画像153のサイズ152と低解像度画像151のサイズ155とから、本実施形態での処理に利用するブロックのサイズであるブロックサイズ156、157、158を決定する。ブロックサイズ決定部102は、ブロックサイズ156を、位置設定部103と探索部104と係数決定部105とに送る。ブロックサイズ決定部102は、ブロックサイズ157を、位置設定部103と係数決定部105と作成部106とに送る。ブロックサイズ決定部102は、ブロックサイズ158を、位置設定部103と係数決定部105と作成部106とに送る。
ブロックサイズ158は、作成する高解像度画像153中の高ブロックのサイズである。高ブロックをxで表す。ブロックサイズ158のうちの幅(横方向の画素数に対応)をc、高さ(縦方向の画素数に対応)をrで表す。ブロックサイズ156は、高ブロックxと同じ位置の低画像154中の低ブロックのサイズである。低ブロックをyで表す。ここで、xと同じ位置のyとは、xが表す被写体の範囲とyが表す被写体の範囲とが同じという意味である。ブロックサイズ156のうちの幅をc、高さをrで表す。ブロックサイズ157は、低ブロックyを包含する処理ブロックのサイズである。処理ブロックをzで表す。ブロックサイズ157のうちの幅をc、高さをrで表す。c≧c、r≧rである。
とcは、c/c=w/wを満たす既約分数を求めることで計算する。rとrは、r/r=h/hを満たす既約分数を求めることで計算する。ある分数から既約分数を求めるためには、分子と分母の最大公約数で分子と分母のそれぞれを除算すればよい。最大公約数は、例えば、ユークリッドの互除法によって計算できる。cは、cに定数を加算することで算出する。rは、rに定数を加算することで算出する。この定数は、高ブロックxを推定するために、低ブロックyよりどれだけ広い範囲を利用するかを決定するためのものである。この定数は0以上の整数である。例えば、この定数を0としてもよい。
ここで、低画像154と高解像度画像153との具体例を示してブロックサイズ156、157、158について図2を参照して説明する。
図2は、横方向の画素数を8/3倍、縦方向の画素数を9/4倍にする場合の例である。入力の低解像度画像のサイズが24×24であり、出力の高解像度画像のサイズが64×54である。高ブロックxの幅cは8であり、高さrは9である。図2の例では、低ブロックyの幅cは3であり、高さrは4である。図2の例では、処理ブロックzの幅cは7であり、高さrは8である。高ブロックxを推定するために、低ブロックyよりどれだけ広い範囲を利用するかを決定する定数は、図2の例では、4である。
位置設定部103は、位置159と位置160とを逐次設定する。位置設定部103は、位置159を探索部104と作成部106とに送り、位置160を作成部106に送る。位置159は、低画像154中の低ブロックyの位置を表す。位置160は、高解像度画像153中の高ブロックxの位置を表す。位置159と位置160は、高ブロックxと低ブロックyの位置が同じになるように、逐次設定される。ここで、xとyとの位置が同じとは、xが表す被写体の範囲とyが表す被写体の範囲とが同じという意味である。例えば、位置159は、横方向にc画素ずつ、縦方向にr画素ずつ移動するように設定され、位置160は、横方向にc画素ずつ、縦方向にr画素ずつ移動するように設定される。
探索部104は、J個の仮対応ブロックt(j=1,2,…,J)と、yのJ個の対応範囲r(j=1,2,…,J)とを低画像154から探索し、対応範囲rと仮対応ブロックtとの相対位置161を求める。また、探索部104は、J個の対応ブロックy(j=1,2,…,J)の位置163を求め、対応ブロックyのサイズであるブロックサイズ164を求める。探索部104は、相対位置161を係数決定部105に送り、位置163とブロックサイズ164とを作成部106に送る。
仮対応ブロックtとは、低ブロックyに類似した低画像154中のブロックである。低ブロックyの対応範囲rとは、yと画素値の変化パターンが類似している低画像154中の画素位置の範囲である。以下では、yの対応範囲を単に対応範囲と記す場合がある。対応ブロックyとは、対応範囲rに包含される位置に位置する、仮対応ブロックtの部分ブロックである。仮対応ブロックtは整数精度で探索され、対応範囲rは小数精度で探索される。ここで、整数精度での探索とは、低画像154の画素間隔での探索という意味であり、小数精度での探索とは、整数精度より細かい精度での探索という意味である。小数精度で探索された対応範囲の境界線は画素の境界線と一般には一致しないため、対応範囲は一般にブロックではない。ただし、yの対応範囲rとしてyの範囲が求められないように、yの範囲を候補からあらかじめ除外しておくとよい。なお、探索部104が行う探索の具体例は後に図4および図5を参照して説明する。
係数決定部105は、低ブロックyと対応ブロックyに対する再構成制約を満足させる係数162を決定し、作成部106に送る。係数の決定方法は後の(1−1)で説明する。
作成部106は、対応ブロックと処理ブロックと係数162との畳み込みにより、高解像度画像153中の位置160が指し示すブロックサイズ158の高ブロックを作成する。この処理の詳細は後の(1−1)に記す。
次に、図1の画像処理装置の動作の一例について図3を参照して説明する。
S301では、低解像度画像入力部101が低解像度画像151を取得(入力)する。
S302では、ブロックサイズ決定部102が、本実施形態での処理に利用するブロックのサイズであるブロックサイズ156、157、158を決定する。
S303では、位置設定部103が、低画像154中の低ブロックyの位置を表す位置159と、高解像度画像153中の高ブロックxの位置を表す位置160とを逐次設定する。
S304では、探索部104が、低ブロックyに類似した低画像154中のブロックである仮対応ブロックt(j=1,2,…,J)と、yのJ個の対応範囲r(j=1,2,…,J)とを低画像154から探索し、対応範囲rと仮対応ブロックtとの相対位置161を求める。また、探索部104は、J個の対応ブロックy(j=1,2,…,J)の位置163を求め、対応ブロックyのサイズであるブロックサイズ164を求める。
S305では、係数決定部105が、係数162を決定し、この係数162を作成部106に送る。
S306では、作成部106が、対応ブロックと処理ブロックと係数162との畳み込みにより、高解像度画像153中の位置160が指し示すブロックサイズ158の高ブロックを作成する。
S307では、高解像度画像153中のすべての高ブロックが作成されたかどうかを判定し、作成されていない場合はS102に戻り、作成された場合は作成部106から高解像度画像153を画像処理装置100の外部に出力し、処理を終了する。なお、処理ブロックが高ブロックよりも被写体の広い範囲を表すため、画像の端では処理ブロックを設定できない。よって、画像の端は、本実施形態の技術を利用しないようにあらかじめ処理の対象から外しておく。あるいは、画像の端に偽の画素を生成することで、画像の端にも本実施形態の技術を適用できるようにしてもよい。
次に、探索部104が行う探索の具体例について説明する。以下では、J=1の場合を例にとって説明するが、Jは1以上の任意の整数である。
図4は、Jが1の場合に、探索部104が仮対応ブロックtを探索した様子を表す。低ブロックyに類似した仮対応ブロックtは、例えば、所定の探索範囲内にあるブロックと低ブロックyとの間のブロックマッチングを利用して探索する。探索範囲を低ブロックy付近に限定すると、高速に処理できる。類似しているかどうかは、ブロック間のマッチング誤差が、あらかじめ設定した閾値以下であるかどうかで判定する。あるブロックaとあるブロックbの間のマッチング誤差は、画素値の誤差に関する値であり、例えば、‖a−b‖や‖a−b‖により算出する。ここで、‖・‖はベクトルのノルムを表す。そのマッチング誤差が閾値以下のブロックを仮対応ブロックtとする。J=1の場合、マッチング誤差が閾値以下のブロックの中で、マッチング誤差が最小のブロックを仮対応ブロックtとするとよい。ただし、仮対応ブロックtとしてyが求められないように、yを候補からあらかじめ除外しておくとよい。仮対応ブロックtを2つ以上探索する場合は、マッチング誤差が小さい順にJ個のブロックを仮対応ブロックtとするとよい。これにより、対応範囲rと仮対応ブロックtを探索できる。
次に、低ブロックyの対応範囲rを、仮対応ブロックt付近から小数精度で探索する。図5は、図4で探索された仮対応ブロックtの周辺から、低ブロックyの対応範囲rが小数精度で探索された様子を表す図である。仮対応ブロックt付近から探索することで、対応範囲rの探索範囲を限定できるため、処理時間を短くできる。低ブロックの対応範囲を小数精度で探索する方法の一例については(1−6)で後述する。(1−6)とは別の方法として、非特許文献2(清水,奥富,「画像のマッチングにおけるサブピクセル推定の意味と性質」電子情報通信学会論文誌D−II,電子情報通信学会,2002年12月,第85巻,第12号,pp.1791−1800.)に記載の方法など、任意の別の方法で探索してもよい。
相対位置161は、低画像154における仮対応ブロックtの位置を表すベクトルから低画像154における対応範囲rの位置を表すベクトルを減算することで求められる。相対位置161を、(mx,j,my,j(j=1,2,…,J)で表す。ここで、mx,jは対応範囲rと仮対応ブロックtの横方向の相対位置を表す。my,jは対応範囲rと仮対応ブロックtの縦方向の相対位置を表す。Tは行列やベクトルの転置を表す。対応範囲rや仮対応ブロックtが見つからなかった場合、探索範囲を広げて探索し直すか、高ブロックxを別の手法で作成するという例外処理を行う。mx,j<−0.5または0.5<mx,j、またはmy,j<−0.5または0.5<my,jのいずれかが成立した場合、(mx,j,my,jを信用できないため、xを別の手法で作成するという例外処理を行う。例外処理を行う場合、S105とS106を省略し、S107に進む。対応ブロックyの定義から、yのサイズは、最大で(c−ceil(|mx,j|))×(r−ceil(|my,j|))である。ここで、ceil(・)は、以下の式で定義される関数である。
ceil(f)=min{n∈Z|f≦n}
すなわち、ceil(f)はf以上の最小の整数を示す。yのサイズが大きいほどxの復元性能が高くなるため、例えば、yはサイズが最大になるように設定される。この場合、yのサイズ、すなわち、ブロックサイズ164は、(c−ceil(|mx,j|))×(r−ceil(|my,j|))により求められる。yの位置163は、例えば、低y中の最も左上の画素の低画像154における位置を表すベクトルである。このベクトルは、横方向の位置を表す値と縦方向の位置を表す値を要素に持つ。ここで、低画像154における位置は、低画像154の画素間隔を単位長さ、つまり、1として考えるものとする。mx,jが0以上である場合、yの横方向の位置は、仮対応ブロックt中の最も左上の画素の横方向の位置と同じである。mx,jが負である場合、yの横方向の位置は、t中の最も左上の画素の横方向の位置に1を加算した位置である。my,jが0以上である場合、yの縦方向の位置は、t中の最も左上の画素の縦方向の位置と同じである。my,jが負である場合、yの縦方向の位置は、t中の最も左上の画素の縦方向に1を加算した位置である。図2と図6の例では、mx,jとmy,jが共に0以上あるため、yの位置はtと同じである。ここでは、対応ブロックyのサイズを(c−ceil(|mx,j|))×(r−ceil(|my,j|))とした場合を例にとって説明したが、それよりサイズが小さくなるようにyを設定しても構わない。
(1−1)係数162の決定方法と高ブロックxの作成方法
低ブロックyと同じサイズに高ブロックxを縮小することで作成したブロックに含まれる画素値が、yの画素値に一致する、あるいは、yの画素値に近い値でなければならないという再構成制約と、相対位置161、すなわち、(mx,j,my,jとに基づいて、対応ブロックyと同じサイズに高ブロックxを縮小することで作成したブロックが、yに一致する、あるいは、近いという再構成制約とを共に満足するように、係数162を決定する。
ところで、非特許文献1の手法では、低ブロックに対する再構成制約を満足するように係数を決定した。一方、本実施形態では、対応ブロックy(j=1,2,…,J)に対する再構成制約が追加されている点が、非特許文献1の手法との最も大きな違いの1つである。Jが1の場合を例にとって説明するが、Jが2以上でも構わない。
係数162の決定方法について、図2と図6を利用して説明する。図6は、図2の一部を拡大したものである。これらの図からわかる通り、高ブロックxと低ブロックyは被写体の同じ範囲を表す。よって、yのサイズにxを縮小することで作成したブロックが、yに一致する、または、近くなければならない。図2や図6からわかる通り、対応ブロックyは対応範囲rに包含される。xとyは被写体の同じ範囲を表すことと、yの対応範囲rの定義から、相対位置161、すなわち、(mx,j,my,jを考慮して、yのサイズにxを縮小することで作成したブロックが、yに一致する、または、近くなければならない。また、xは処理ブロックzから内挿法や非特許文献1の手法で作成したブロックに近い場合が多く、xは互いに隣接する画素の輝度値の差分の総和が小さい場合が多い。これらを考慮した広義の再構成制約を満足するxは、次の式で表せる。すなわち、下記の式(1)に示すように、下記の式(2)のEを最小にするxを求める。
Figure 0005085589
Figure 0005085589
ここで、Aは、xのサイズをc×rに縮小したブロックを作成するc行c列の行列である。Aの要素の値は、例えば、xとyを重ね合わせたときの面積比に応じて決定する。c=r=2、c=r=1なら、Aの要素はすべて1/4である。あるいは、Aの要素の値を、仮定する点広がり関数に応じて決定してもよい。A(j=1,2,…,J)は、相対位置161、すなわち、(mx,j,my,jを考慮して、yのサイズにxを縮小したブロックを作成する(c−ceil(|mx,j|))×(r−ceil(|my,j|))行c列の行列である。Aの要素の値は、例えば、xとyを重ね合わせたときの面積比に応じて決定する。あるいは、仮定する点広がり関数に応じて決定してもよい。Cは、内挿法や非特許文献1の手法により、処理ブロックzから高ブロックxを推定するための係数を要素に持つc行c列の行列である。Hは、横方向に隣接する画素との輝度値の差分を要素に持つc次元の列ベクトルを計算するc行c列の行列である。Vは、縦方向に隣接する画素との輝度値の差分を要素に持つc次元の列ベクトルを計算するc行c列の行列である。cとhとvは、各項の影響力を決定するパラメータであり、0以上の任意の実数である。
yを下記(3)のようにおき、Aを下記(4)のようにおけば、Eは下記(5)式となる。
Figure 0005085589
Figure 0005085589
Figure 0005085589
Eがxの2次式であるため、このEを最小化するxは、Eをxで偏微分して0とおくことで、以下の式(6)に示される通りに求められる。
Figure 0005085589
ここで、Iは、c行c列の単位行列である。−1は、行列の逆行列を表す。この式(6)は、次の式(7)の形に整理することができる。
Figure 0005085589
ここで、Fは、下記(8)のサイズの行列である。
Figure 0005085589
このFを係数162とする。この式により、高ブロックxを作成する。この式から、c個の輝度値からなる高ブロックxを作成するために、下記(9)で示される回数の積和演算が必要なことがわかる。
Figure 0005085589
1画素あたりでは、下記(10)で示される回数の積和演算である。
Figure 0005085589
図2と図6の例では、1画素あたりたった62回の積和演算でxを作成できる。このことから、xを高速なフィルタ演算で作成できることを確認できる。
ところで、Fは(mx,j,my,jに依存する。よって、(mx,j,my,jが算出されるたびにFを計算しなければならない。その計算コストは低くないため、(mx,j,my,jに応じたFをあらかじめテーブル化して保持しておくとよい。具体的には、(mx,j,my,jを例えば256通りの代表値で量子化する。それら代表値に対するFをあらかじめ計算しておく。そして、代表値とその代表値に対するFを対応づけて記憶する。(mx,j,my,jが算出された後は、(mx,j,my,jに最も近い代表値に対応づけられたFを係数162とすればよい。これにより、係数162(F)の計算コストを削減することができる。
(1−2)補足
本実施形態は、縦方向、あるいは、横方向にのみ拡大する場合にも利用できる。縦方向にのみ拡大する場合、c=c=1とすればよい。また、横方向にのみ拡大する場合、r=r=1とすればよい。
(1−3)ブロックに関する変更例
本変更例を適用しない場合、S102で、ブロックサイズ決定部102において、ブロックサイズ156とブロックサイズ158を、c/c=w/wとr/r=h/hを満たす既約分数を求めることで決定した。その方法で求めたcやrの値を定数倍することで修正しても構わない。その際、低ブロックyと高ブロックxが表す被写体の範囲が同じになるように、cやrも同じく定数倍する。すなわち、cを定数倍することで修正したら、cも同じ定数で定数倍することにより修正し、rを定数倍することで修正したら、rも同じ定数で定数倍することにより修正する。これにより、c/cまたはr/rが既約分数でなくなるが、c/c=w/wとr/r=h/hという式は満たされたままである。
図7を利用して具体的に説明する。図7は、横方向にのみ4/3倍に拡大する場合の例を示す図である。本変更例を適用しない場合、すでに述べた通り、仮対応ブロックtは、対応範囲rから(mx,j,my,jだけずれる。図7の例では、my,jが0でない場合、対応ブロックyを設定できないことがわかる。よって、yに対する再構成制約を追加できないため、xの復元性能を向上させられない。そこで、図8に示した通り、高ブロックxの高さrと低ブロックyの高さrを共に2倍にする。これにより、仮対応ブロックtの高さも2倍になる。また、対応範囲rの縦方向の長さも2倍になる。図8より、対応ブロックyを設定できるようになったことがわかる。この例では、yのサイズは1×2である。このように、低ブロックyの高さrが1の場合に、rを定数倍してyのサイズを大きくすれば、対応ブロックyを設定できるようになる。また、rが2以上で、本変更例を適用しなくてもyを設定できる場合でも、rとrを定数倍することで、xの復元性能が向上する。その理由を説明する。rとrが定数倍された場合、求めるxの画素数が増加する。また、再構成制約に利用するyとyの画素数も増加する。定数倍により、xとyの画素数が同じ増加率で増え、yの画素数が減少しないため、yとyの画素数の総和の増加率は、xの画素数の増加率を下回らない。よって、rとrを修正しない場合と、rとrを定数倍した場合とで高ブロックの輝度値1個あたりを作成するために利用する低ブロックや対応ブロックの輝度値の数を比較すると、rとrを定数倍した場合の数はrとrを修正しない場合の数を下回らない。したがって、この変更により、輝度値1個を作成するための輝度値の数が増えるため、xの復元性能が向上する。縦方向に定数倍する例で説明したが、縦方向に定数倍しても同様の効果が得られる。
(1−4)動画像を拡大するための変更例
動画を拡大する場合、画像処理装置100に、動画の各フレームを低解像度画像151として順次入力すればよい。そして、画像処理装置100から順次出力される高解像度画像153を、拡大した動画の各フレームとすればよい。
動画を拡大する場合、J個の仮対応ブロックtや対応範囲rや対応ブロックyを、低ブロックyが含まれる1枚の低画像154から探索するのではなく、複数枚の低画像154から探索することで、xの復元性能を向上させられる。なぜなら、複数枚の低画像154の中からであれば、別の時刻に撮影された同じ被写体が仮対応ブロックtや対応範囲rとして探索されやすくなり、1枚の低画像154の中からよりもマッチング誤差が小さくなりやすいためである。J個よりも多くの枚数の低画像154を入力すれば、シーンチェンジがある場合にも、マッチング誤差の小さい仮対応ブロックtや対応範囲rを探索しやすくなるため、頑健になる。この変更のために、画像処理装置100の構成はそのままで、低解像度画像入力手段に、複数枚の低画像154を記憶するフレームバッファを持たせる。また、低画像154の枚数を表すデータをサイズ155に追加し、低ブロックyが複数枚の低画像154のうち何枚目の低画像154中のブロックかという情報を位置159に追加し、対応ブロックyが複数枚の低画像154のうちの何枚目の低画像154中のブロックという情報を位置163に追加する。これにより、複数枚の低画像154からの探索が可能になる。
(1−5)本実施形態の効果
本実施形態では、低ブロックyに対する再構成制約だけでなく、対応ブロックy(j=1,2,…,J)に対する再構成制約も考慮するため、非特許文献1の手法よりも復元性能を高められる。
すでに述べた通り、非特許文献1の手法では、縦方向に9/4倍、横方向に8/3倍する例では、72画素からなるxを復元するために、12画素からなる低ブロックyに対する再構成制約しか利用しない。一方、本実施形態では、12画素からなるyに加え、合計で下記(11)で示される個数の画素からなるJ個の対応ブロックy(j=1,2,…,J)に対する再構成制約も利用する。
Figure 0005085589
Jが1で、mx,1とmy,1が共に0の場合、yの画素数は12である。よって、yとyの総和は下記(12)で表され、この場合は24である。
Figure 0005085589
非特許文献1の手法が12画素しか利用しないのに対し、本実施形態では24画素利用するため、復元性能が向上する。
高ブロックxは、上記の式(9)に記載した通り、下記の式(13)に示される回数の積和演算で計算される。
Figure 0005085589
1画素あたりでは、下記の式(14)に示されるわずかな回数の積和演算である。
Figure 0005085589
このように、本実施形態により、フィルタ演算による処理の高速性を保ったまま、復元性能が向上し、作成する高解像度画像153の画質が向上する。
(1−6)低ブロックの対応範囲を小数精度で探索する方法の一例
低ブロックの対応範囲を小数精度で探索する方法の一例について述べる。ここで説明する方法を、マッチング誤差補間法と呼ぶことにする。低ブロックyから整数精度で仮対応ブロックtを整数精度で探索し、低ブロックyの対応範囲rを小数精度で探索する場合を例にとって説明する。説明を簡単にするために、低画像154の高さhが1の場合で説明する。この場合、小数精度の探索とは、対応範囲rの横方向の位置を小数精度で求めることである。
マッチング誤差補間法では、整数精度の探索の後に、小数精度の探索を行う。具体的には、まず、低ブロックyの周辺の探索範囲内にある低ブロックyと同じサイズのブロックとのマッチング誤差を計算する。図9は、探索範囲内の3ヵ所のブロックのマッチング誤差をそれぞれ計算し、縦軸がマッチング誤差であり横軸がブロックの位置である空間に、点901と点902と点903を打点したものである。点901と点902と点903の中では、点902のマッチング誤差が最小であるから、この点902の位置が仮対応ブロックtの位置となる。ここまでが整数精度の探索である。次に、マッチング誤差の補間によって、小数精度の探索を実現する。そのために、図9の2次元空間において、点901と点902と点903を放物線で補間する。ここでは放物線で補間するが、図10に示した通り、V字形の2本の半直線の組で補間しても構わない。補間により生成された放物線の最小値をとる点の位置を、対応範囲rの位置とする。これにより、小数精度の探索を実現できる。
この例では、hが2以上の場合にはブロックの位置が2次元になり、マッチング誤差とあわせた空間は図11の通り3次元になる。その場合、縦方向と横方向に対して独立に補間すればよい。あるいは、ブロックの位置(2次元)とマッチング誤差の合計3次元の空間で打点した点を曲面などで補間すればよい。
以上に示した実施形態によれば、低ブロックに対する再構成制約だけでなく、対応ブロックに対する再構成制約も考慮することにより、フィルタ係数との畳み込みによる処理の高速性を保持したまま、復元性能を向上することができる。この結果、作成した高解像度画像を表示したときのぼけが解消され、画質を向上することができる。
また、本発明の実施形態は、パソコン、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話、携帯情報端末、プリンタなどの画像を記録したり、表示したり、印刷したりする機能を有する電子機器に、画像を高品質化する機能を持たせるために利用できる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
100・・・画像処理装置、101・・・低解像度画像入力部、102・・・ブロックサイズ決定部、103・・・位置設定部、104・・・探索部、105・・・係数決定部、106・・・作成部、151・・・低解像度画像、152、155・・・サイズ、153・・・高解像度画像、154・・・低画像、156、157、158、164・・・ブロックサイズ、159、160、163・・・位置、161・・・相対位置、162・・・係数、901、902、903・・・点。

Claims (5)

  1. 少なくとも1枚の低解像度画像から、該低解像度画像より画素数が多い高解像度画像を生成する画像処理装置であって、
    前記高解像度画像の縦方向の第1画素数と前記低解像度画像の縦方向の第2画素数との対、および、該高解像度画像の横方向の第3画素数と該低解像度画像の横方向の第4画素数との対の少なくともいずれか1つから、該低解像度画像中の低ブロックの第1サイズ、該高解像度画像中の高ブロックの第2サイズ、および、該低解像度画像中の低ブロックを包含する処理ブロックの第3サイズを決定するブロックサイズ決定部と、
    前記低解像度画像において、処理対象の前記低ブロックを順次設定する設定部と、
    前記低ブロックとの画素値の誤差が閾値以下で、該低ブロックとは異なるブロックである仮対応ブロックを前記低解像度画像から整数精度で探索し、該仮対応ブロックの周辺の所定の探索範囲内で前記低ブロックとの画素値の誤差が最も小さくなると推定される対応範囲を小数精度で探索する探索部と、
    前記対応範囲に包含されかつ前記仮対応ブロックの一部分である部分ブロックである対応ブロックと、前記処理ブロックとから、前記高ブロックの画素値を算出するための係数を、前記低ブロックと該対応ブロックとに対する再構成制約を該高ブロックが満足するように、該仮対応ブロックと該対応範囲との相対位置から決定する係数決定部と、
    前記処理ブロックと前記対応ブロックと前記係数との畳み込みで前記高ブロックを作成する作成部と、を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記ブロックサイズ決定部は、
    前記第1画素数と前記第2画素数の最大公約数である第1最大公約数および前記第3画素数と前記第4画素数の最大公約数である第2最大公約数の少なくともいずれか1つを計算し、
    前記第1サイズの縦方向の画素数を、1に決定するか、前記第2画素数を前記第1最大公約数で除算した値に決定するか、前記第2画素数を前記第1最大公約数で除算した値を定数倍した値に決定し、
    前記第1サイズの横方向の画素数を、1に決定するか、前記第4画素数を前記第2最大公約数で除算した値に決定するか、前記第4画素数を前記第2最大公約数で除算した値を定数倍した値に決定し、
    前記第2サイズの縦方向の画素数を、1に決定するか、前記第1画素数を前記第1最大公約数で除算した値に決定するか、前記第1画素数を前記第1最大公約数で除算した値を定数倍した値に決定し、
    前記第2サイズの横方向の画素数を、1に決定するか、前記第3画素数を前記第2最大公約数で除算した値に決定するか、前記第3画素数を前記第2最大公約数で除算した値を定数倍した値に決定し、
    前記第3サイズの縦方向の画素数を、前記第1サイズの縦方向の画素数以下に決定し、
    前記第3サイズの横方向の画素数を、前記第1サイズの横方向の画素数以下に決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記ブロックサイズ決定部は、
    前記第1画素数と前記第2画素数の公約数である第1公約数および前記第3画素数と前記第4画素数の公約数である第2公約数の少なくともいずれか1つを計算し、
    前記第1サイズの縦方向の画素数を、1に決定するか、前記第2画素数を前記第1公約数で除算した値に決定し、
    前記第1サイズの横方向の画素数を、1に決定するか、前記第4画素数を前記第2公約数で除算した値に決定し、
    前記第2サイズの縦方向の画素数を、1に決定するか、前記第1画素数を前記第1公約数で除算した値に決定し、
    前記第2サイズの横方向の画素数を、1に決定するか、前記第3画素数を前記第2公約数で除算した値に決定し、
    前記第3サイズの縦方向の画素数を、前記第1サイズの縦方向の画素数以上に決定し、
    前記第3サイズの横方向の画素数を、前記第1サイズの横方向の画素数以上に決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記相対位置の複数の代表値のそれぞれに対する係数を事前に計算し、該代表値と該係数とを対応づけて記憶している記憶手段と、
    前記係数決定部の代わりに、前記相対位置に類似した前記代表値と対応づけられて記憶されている前記係数を前記記憶手段から読み出すことで前記係数を決定する係数読出手段と、をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 少なくとも1枚の低解像度画像から、該低解像度画像より画素数が多い高解像度画像を作成する画像処理方法であって、
    前記高解像度画像の縦方向の第1画素数と前記低解像度画像の縦方向の第2画素数の対、および、該高解像度画像の横方向の第3画素数と該低解像度画像の横方向の第4画素数の対の少なくともいずれか1つから、該低解像度画像中の低ブロックの第1サイズ、該高解像度画像中の高ブロックの第2サイズ、および、該低解像度画像中の低ブロックを包含する処理ブロックの第3サイズを決定し、
    前記低解像度画像において、処理対象の前記低ブロックの位置を順次設定し、
    前記低ブロックとの画素値の誤差が閾値以下で、該低ブロックとは異なるブロックである仮対応ブロックを前記低解像度画像から整数精度で探索し、該仮対応ブロックの周辺の所定の探索範囲内で前記低ブロックとの画素値の誤差が最も小さくなると推定される対応範囲を小数精度で探索し、
    前記対応範囲に包含されかつ前記仮対応ブロックの一部分である部分ブロックである対応ブロックと、前記処理ブロックとから、前記高ブロックの画素値を算出するための係数を、前記低ブロックと該対応ブロックとに対する再構成制約を該高ブロックが満足するように、該仮対応ブロックと該対応範囲との相対位置から決定し、
    前記処理ブロックと前記対応ブロックと前記係数との畳み込みで前記高ブロックを作成することを特徴とする画像処理方法。
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