JP4018601B2 - 内蔵形システムのデジタル画像スケーリング方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像スケーリング(scaling)方法に関し、特に内蔵形システム(embedded system)においてデジタル画像を縮小または拡大してディスプレー(display)するための画像スケーリング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタル画像の普遍化により多様なサイズと形式のデジタル画像器機が商用化されて市販されている。デジタルTV、HDTV(High Definition Television)、PDA(Personal Digital Assistant)、IMT-2000(International Mobile Telecommunications-2000)端末機などのデジタル画像器機は従来のアナログ画像に比べて一層鮮明な画像を提供するだけでなく、デジタル画像処理のみにより可能な画面の分離、拡大、縮小、平滑化などの多様な画像処理機能を提供する。
【0003】
上記のような各種デジタル画像処理機能の具現のためには多くのシステム資源が要求される。これにより、デジタルTV、DVD(Digital Video Disc)プレーヤなどのように電力が十分に供給され、製品のサイズも十分に大きくてデジタル画像処理機能の具現に要求されるシステム資源に不足さがない場合には、各種デジタル画像処理機能を別の難しさなしに具現できる。しかし、IMT-2000移動通信端末機、PDA、デジタルカムコーダ(camcorder)などの内蔵形システムは製品のサイズが小さく、供給電力容量が少なく、プロセッサーの演算速度が低く、メモリ容量が少ないことなど、多くの制約事項を伴うので、デジタル画像処理機能の具現に難しさがあるだけでなく、その性能も制限的な場合が多い。
【0004】
一方、デジタル画像処理の一つとして、画像を拡大/縮小する画像スケーリング技術は一般的にカメラから入力される画像に対して適用し、あるいはデジタル画像出力装置で部分拡大機能やPIP(Picture In Picture)機能を具現するのに応用された。しかし、最近のようにカラー/動画像移動通信端末機が普遍化した時点では標準ビデオCODEC(coder/decoder)と多様なサイズのLCD(Liquid Crystal Display)装置との間のインタフェース(interface)問題を解決する非常に重要な技術となってきている。標準ビデオCODECは176×144(ここで、176×144は横方向の画素(pixel)数×縦方向の画素数の画像サイズを意味し、以下の説明でも画像サイズは上記と同様に示すこと)のQCIF(Quadraturde Common Interface Format)サイズを主に支援するように設計されている。これに反して、各種端末機に採択されるLCD装置はディスプレーする画像のサイズが端末機のサイズと製造コストに合わせて多様に生産されるが、例えば、128×192のような小サイズから240×240のような大サイズまで多様のサイズのうちいずれか一つのサイズで生産される。それにより、標準ビデオCODECから出力される画像をLCD装置の画面上にディスプレーするためには拡大または縮小の必要性が求められることである。
【0005】
このように画像を拡大または縮小するための画像のスケーリング技術は複雑であり、多くの多様な技術が知られている。これは、拡大/縮小によりサイズが変わったときにもソースイメージの特性をその通り維持するための方法がそのほど多様であるという意味である。しかし、内蔵形システムのようにシステム資源が非常に脆弱なシステムに適した画像スケーリング技術はほとんど知られていない。これは画像スケーリング技術の具現には多くの演算量が伴うので、内蔵形システムに適用するのに適合しないと認識されてきたためである。画素単位の演算量のみを見ればあまり多くはないが、実際に使用される画像は数多くの画素の集合で、このような画像が秒当たり10フレーム(frame)以上の速度で出力されるので、実時間動画像の出力のためには相当な演算量を要求するようになる。これにより、現在まで知られている技術により画像スケーリング機能をハードウェアで具現すれば、複雑なハードウェアの設計及び高性能システムが要求されるので、携帯用デジタル画像器機のような内蔵形システムでは使用されていなかった。のみならず、ハードウェアで画像スケーリング機能を具現する場合にはいくつかの定められた形式のみを具現するしかないので、ソフトウェアで具現する場合に比べてアプリケーション(application)との円滑なインタフェースを得にくい。その反面、画像スケーリング機能をソフトウェアで具現すれば、入力及び出力で画素単位の制御が可能であり、LCD出力応用プログラミングの設計に制約を受けない多様なアプリケーションが可能になり、いかなるビデオCODEC及びLCD入出力インタフェースとの具現も可能なインタフェースが得られる。しかし、多くの演算量により内蔵形システムでは相当な高性能のチップを採用しても動画像を具現するのは不可能である。
【0006】
上記したようなことを考えると、内蔵形システムのための画像スケーリング機能はソフトウェアで具現するのが望ましいが、ソフトウェアで具現しても無理のない程度の演算量を持つように演算量が少なくなければならない。画像スケーリング機能を具現する一番簡単な方法は、スケーリング比率によりソースイメージ(source image)の画素を単にダウンサンプリング(down sampling)して画素数を減少して縮小させ、あるいはソースイメージの画素を単にコピーして画素数を増加して拡大させる技術がある。画像を拡大するアップスケーリングの例を示す図1を参照してこのような技術を説明すれば、次のようである。図1に示すように、3つのソースイメージ画素、すなわちソース画素P1〜P3から9つの拡大画像画素、すなわちターゲット画素P1’〜P9’を生成する場合であれば、ターゲット画素P1’〜P3’はソース画素P1をコピーして生成し、ターゲット画素P4’〜P6’はソース画素P2をコピーして生成し、ターゲット画素P7’〜P9’はソース画素P3をコピーして生成する。これにより、演算しなくても画像のサイズを拡大することができるが、単純にソース画素をコピーすることなので拡大画像の画質が大きく落ちる。
【0007】
拡大画像の画質を改善できる技術として、ソースイメージに対するターゲットイメージの画面サイズに比例してスケーリング比率だけの加重値を付与して補間(interpolation)をするDDA(Digital Differential Analyzer)アルゴリズム(algorithm)がある。上記した図1を参照して、DDAアルゴリズムにより画像を拡大するアップスケーリング(up-scaling)の例を説明すれば、次のようである。図1に示したように、3つのソース画素P1〜P3から9つのターゲット画素P1’〜P9’を生成する場合であれば、ターゲット画素P1’〜P9’の画素値は下記の表1のようである。
【0008】
【表1】
【0009】
すなわち、ターゲット画素P1’〜P9’は該当ターゲット画素値に反映される一つまたは二つの隣接したソース画素値に、ソースイメージのサイズと拡大画像のサイズのスケーリング比率による勾配(=1/3)と、該当ターゲット画素が隣接したソース画素から離隔された距離に対応する加重値とを乗算した後、これら値を加算した値を有するようになる。これにより、補間(interpolation)によりターゲット画素値に該当ターゲット画素が隣接するソース画素値を反映することにより、ソース画素をコピーする場合に比べて拡大画像の画質は改善されるが、単純にスケーリング比率による勾配と加重値とをソース画素値にかけ算することにより高画質の拡大画像を得にくい。また、それだけでなく、かけ算と共に除算の演算も含むので、演算量が多くなる。
【0010】
上述したように、内蔵形システムのための画像スケーリング機能はソフトウェアで具現するのが望ましく、ソフトウェアで具現しても無理のないほど演算量が少ないことが望ましい。しかし、演算量が少ない画像スケーリング技術はスケーリングされた画像の画質が低下し、スケーリングされた画像の画質低下を減少させるためには演算量が多くなるので、内蔵形システムのためには画質の低下を最小化しながらも演算量を減少することができる画像スケーリングが必要である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、内蔵形システムに適合したデジタル画像スケーリング方法を提供することにある。
また本発明の他の目的は、画質の低下を最小化しつつ演算量も減少することができるデジタル画像スケーリング方法を提供することにある。
【0012】
【課題を達成するための手段】
上述した目的を達成するために本発明は、内蔵形システムでデジタルソースイメージを拡大または縮小してデジタルターゲットイメージを得るための画像スケーリング方法において、前記ターゲットイメージのサイズに対する前記ソースイメージのサイズのスケーリング比率により前記ソースイメージと前記ターゲットイメージが横方向と縦方向に対してそれぞれ相互に同一の個数の最小処理ユニットに分割されるように前記ソースイメージと前記ターゲットイメージそれぞれの最小処理ユニットのサイズを決定する過程と、前記ソースイメージの2つの隣接画素間を一定等分した地点にそれぞれ対応し、0〜2n(nは自然数)に属し、2つの画素間の加重値和が前記2nとなる整数の加重値を求める過程と、前記ソースイメージの最小処理ユニットに対応する前記ターゲットイメージの最小処理ユニットそれぞれのターゲット画素値を該当ターゲット画素値に反映するソース画素値と、そのソース画素と離隔された距離に対応する加重値を使用して求め、前記ターゲットイメージを生成する過程とを備えることを特徴とする。
【0013】
上記他の目的を達成するために本発明は、内蔵形システムでデジタルソースイメージを拡大または縮小してデジタルターゲットイメージを得るための画像スケーリング方法において、前記ターゲットイメージのサイズに対する前記ソースイメージのサイズのスケーリング比率により、前記ソースイメージと前記ターゲットイメージが横方向と縦方向に対してそれぞれ相互に同一の個数の最小処理ユニットに分割されるように前記ソースイメージと前記ターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズをそれぞれ決定する過程と、前記ソースイメージの2つの隣接画素間を一定等分した地点にそれぞれ対応し、0〜2n(nは自然数)に属し、2つの画素間の加重値和が前記2nとなる整数の加重値を求める過程と、前記ソースイメージの最小処理ユニット×最小処理ユニットからなる最小処理ブロックにそれぞれ対応するように前記ターゲットイメージの最小処理ユニット×最小処理ユニットからなる最小処理ブロックの最小処理ユニットそれぞれのターゲット画素値を該当ターゲット画素値に反映するソース画素値とそのソース画素と離隔された距離に対応する加重値を使用して求めて前記ターゲットイメージを生成する過程とを備えることを特徴とする。
【0014】
また他の目的を達成するために本発明は、内蔵形システムでデジタルソースイメージを拡大または縮小してデジタルターゲットイメージを得るための画像スケーリング方法において、前記ターゲットイメージのサイズに対する前記ソースイメージのサイズのスケーリング比率により、前記ソースイメージと前記ターゲットイメージが横方向と縦方向に対してそれぞれ相互に同一の個数の最小処理ユニットに分割されるように前記ソースイメージと前記ターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズをそれぞれ決定する過程と、前記ソースイメージの2つの隣接画素間を一定等分した地点にそれぞれ対応し、0〜2n(nは自然数)に属し、2つの画素間の加重値和が前記2nとなる整数の加重値を求め、それぞれの加重値を一つの画素が有する画素値とそれぞれ掛けてルックアップテーブルを生成する過程と、前記ソースイメージの最小処理ユニットに対応する前記ターゲットイメージの最小処理ユニットのターゲット画素値をそれぞれ該当ターゲット画素値に反映するソース画素値とその離隔された距離に対応するように前記ルックアップテーブルを参照した演算により求めて前記ターゲットイメージを生成する過程とを備えることを特徴とする。
【0015】
また本発明は、内蔵形システムでデジタルソースイメージを拡大または縮小してデジタルターゲットイメージを得るための画像スケーリング方法において、前記ターゲットイメージのサイズに対する前記ソースイメージのサイズのスケーリング比率により、前記ソースイメージと前記ターゲットイメージが横方向と縦方向に対してそれぞれ相互に同一の個数の最小処理ユニットに分割されるように前記ソースイメージと前記ターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズをそれぞれ決定する過程と、前記ソースイメージの2つの隣接画素間を一定等分した地点にそれぞれ対応し、0〜2n(nは自然数)に属し、2つの画素間の加重値和が前記2nとなる整数の加重値を求め、それぞれの加重値を一つの画素が有する画素値とをそれぞれ掛けてルックアップテーブルを生成する過程と、前記ソースイメージの最小処理ユニット×最小処理ユニットからなる最小処理ブロックにそれぞれ対応するように前記ターゲットイメージの最小処理ユニット×最小処理ユニットからなる最小処理ブロックの最小処理ユニットそれぞれのターゲット画素値を該当ターゲット画素値に反映するソース画素とその離隔された距離に対応するようにルックアップテーブルを参照した演算により求めて前記ターゲットイメージを生成する過程とを備えることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の望ましい実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。下記では本発明の要旨を不明にする可能性のある公知の機能及び構成に対する詳しい説明は省略する。
【0017】
まず、本発明は画像を拡大または縮小するとき、図2(a)及び図2(b)に示すようにスケーリング比率(scaling ratio)によりソースイメージとターゲットイメージを横方向と縦方向に対してそれぞれ相互に同一の個数のユニット(unit)に分割し、このように分割されたユニットに対して一つずつ順次にスケーリング処理を行う。本発明において、分割されたユニットを“最小処理ユニット”と称し、最小処理ユニット×最小処理ユニットからなるブロックを“最小処理ブロック”と称する。最小処理ユニットのサイズはソースイメージとターゲットイメージの横方向のサイズと縦方向のサイズに対してそれぞれ最大公約数を求めて決定する。
【0018】
図2(a)に示す242×198サイズの画像を、図2(b)に示す176×144サイズの画像に縮小するダウンスケーリング(down-scaling)の場合に、242と176の最大公約数が22であるので、図2(a)のソースイメージと図2(b)のターゲットイメージが横方向には22つの最小処理ユニットに分割され、縦方向には18つの最小処理ユニットに分割される例を示すものである。そして、ソースイメージの最小処理ユニットは11つの画素からなり、ターゲットイメージの最小処理ユニットは8つの画素からなる。こうすると、ソースイメージの最小処理ブロックのサイズは11×11となり、ターゲットイメージの最小処理ブロックのサイズは8×8となり、ソースイメージとターゲットイメージはサイズが相互に異なるが、同一の個数、すなわち22×18つの最小処理ブロックに分割される。後述するように、最小処理ブロックのサイズは少ないほど有利になるが、スケーリング比率により異なるようになり、最上の場合には2×2となる反面、最悪の場合にはターゲットイメージのサイズと同一になる。ここで、最上の場合とはスケーリング比率が2倍または0.5倍の場合を意味し、最悪の場合とはソースイメージのサイズとターゲットイメージのサイズとの間に最大公約数を探すことができない場合を意味する。
【0019】
一方、本発明において加重値はソースイメージの2つの隣接画素間を一定等分した地点に対応し、0〜2nに属し、2つの画素間の加重値和が2nとなる整数に定められる。ここで、nは自然数で、以下の説明でも同様である。前記加重値はソースイメージから生成するターゲットイメージの画素値に反映されるソース画素からターゲット画素が離隔された距離に対応するようにソース画素値に掛けるための値である。隣接する2つの画素間の間隔をより多くの数で均等に分割すると、加重値がさらに細分化されるので、画像スケーリングによる演算がより精密に行われてターゲットイメージの画質がよくなる反面、演算量が増加する。また、n値も大きいほど加重値をさらに細分化させうるので、画像スケーリングによる演算がより精密に行われてターゲットイメージの画質がよくなる反面、演算量が増加する。したがって、本発明による画像スケーリング技術を採用する内蔵形システムで要求される画像の精密度、すなわちターゲットイメージで要求される画質によりn値を適切に決定する。本発明の発明者が実験した結果、IMT-2000端末機、PDAなどに対してはnを10に選択すれば適切であるという結論が得られ、PC(Personal Computer)に対してはnを8に選択すれば適切であるとういう結論が得られた。
【0020】
図3Aは隣接した2つの画素Pa、Pb間を8等分し、nを10に選択した場合に2つの画素Pa、Pbのうち画素Paを基準として画素Paから離隔された距離に対応する加重値を示す。このとき、210=1024なので、画素Paから1/8地点の加重値は128(=1024×1/8)、2/8地点の加重値は256(=1024×2/8)、…、8/8地点の加重値は1024(=1024×8/8)となる。ここで、画素Paから1/8地点は画素Paを基準とすれば加重値が128であるが、画素Pbを基準とすれば加重値は896である。2つの画素Pa、Pb間の残りの地点の加重値もこれと同様であり、2つの画素Pa、Pb間の加重値の和は1024となる。
【0021】
上記したような加重値は下記の数式14により求められるが、本発明の説明では図3Aに示したように2つの隣接した画素間の間隔を8等分する場合を例として説明する。
【0022】
【数14】
【0023】
上記数式14においてiは加重値インデックス(index)として、上記したように2つの隣接画素間の間隔を8等分するので、1〜8となる。Vw[i]は加重値の貯蔵配列を意味する。Rsはスケーリング比率で、ソースイメージのサイズ/ターゲットイメージのサイズである。≪nは最上位ビット側へのnビットシフトを示し、ここで最上位ビット側へのnビットシフトはRs x i-(integer cast)(Rs x i)に2nを掛けた結果となる。
【0024】
例えば、nを10として選択した場合、図3Aに示したように隣接した2つのソース画素間の加重値の和は210=1024となり、加重値はターゲット画素が自分の生成のための演算基準となるソース画素から離隔される距離に対応するように0〜1024に属する整数に定められる。
【0025】
図3Bは図2(a)及び図2(b)のようにソースイメージの最小処理ユニットのサイズが11で、ターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズが8の場合、ソースイメージの11つのソース画素P1〜P11からターゲットイメージの8つのターゲット画素P1’〜P8’を生成する例を示す。この場合、ターゲット画素P1’〜P7’は隣接する該当ターゲット画素値に反映すべき2つのソース画素の画素値を該当ターゲット画素が離隔された距離に対応するように反映して生成し、ターゲット画素P8’はソース画素P11をその通り取って生成する。その反面、ソース画素P1をその通り取ってターゲット画素P1’を生成し、隣接する該当ターゲット画素値に反映する2つのソース画素の画素値を該当ターゲット画素が離隔された距離に対応するように反映してターゲット画素P2’〜P8’を生成しても同様である。
【0026】
上記した図3Bで、ターゲット画素P1’〜P7’の画素値は隣接する2つのソース画素の画素値をそれぞれ該当ターゲット画素が離隔された距離に対応する加重値を掛け、この掛けられた2つの値を加算してから最下位ビットの方にnビットシフトさせることにより得られる。デジタル画像において、一つの画素が8ビットデータで表示されると、画素値は0〜255のうちのいずれか一つの値となるが、このような画素値を最上位ビット方にnビットシフトさせると、該当画素値2nを掛けた結果となり、その逆に最下位ビット方にnビットシフトさせると、該当画素値を2nに割る結果となる。
【0027】
図2(a)及び図2(b)に示したように、ソースイメージの処理ユニットのサイズが11で、ターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズが8の場合に上記数式14により加重値を求めると、下記の表2のようになり、これを図3A、図3Bに示す。ただし、Vw[8]は画素Pbを基準とする場合で、この場合には1024でなく0となる。
【0028】
【表2】
【0029】
図3Bの例において、2つのソース画素P1、P2からターゲット画素P1’を生成する例を説明すれば、ターゲット画素P1’=(P1×640+P2×384)≫10となる。ここで、≫10は最下位ビット側への10ビットシフトを意味するが、これは2つの画素間の加重値和が210(=1024)となるようにnを選択して上記数式14により加重値を求めるとき、最上位ビット方に10ビットシフトさせることにより、結果的には1024とのかけ算と同様なので、(P1×640+P2×384)により得られた値を1024で除算して画素が有する値に戻すためのものである。このように、ターゲット画素P1’の生成は整数の加重値乗算、加算、そしてシフトのみで具現され、残りのターゲット画素P2’〜P7’も同様なので、ターゲット画素P8’はソース画素P11の画素値をその通り取る。
【0030】
したがって、ターゲット画素値に反映するソース画素と離隔された距離に対応し、2つの画素間の加重値の和が2nとなる整数の加重値を使用してターゲット画素値を生成するので、内蔵形システムで要求される画質を満足させ、かつ従来とは異なり乗算が含まれず、乗算も整数間の乗算だけでなり、nを乗算しあるいは除算する演算もビットシフトによりなされるので、演算量が大幅に減少する。
【0031】
図4は、本発明の一実施例による画像スケーリング装置のブロック構成図を示す。画像スケーリング処理をするプロセッサー100と画像データ、すなわち画素データを貯蔵する第1、第2フレームメモリ(frame memory)102、104で構成される。プロセッサー100は本発明を採用する内蔵形システムの主制御プロセッサーを使用することもでき、別の専用プロセッサーを追加して使用することもできる。後述するように、第1フレームメモリ102は1フレームのソースイメージデータと、このソースイメージデータから生成されたターゲットイメージデータを貯蔵するのに使用され、第2フレームメモリ104はスケーリング処理中に必要な画像データを貯蔵するのに使用される。
【0032】
本発明の第1実施例によるプロセッサー100の画像スケーリング流れ図を段階200〜206のように示す図5を参照すれば、第1フレームメモリ102に1フレームのソースイメージデータが貯蔵されている状態でプロセッサー100は段階200でターゲットイメージのサイズに対するソースイメージのサイズのスケーリング比率により最小処理ユニットのサイズを決定する。このとき、上述したように、ソースイメージとターゲットイメージそれぞれの最小処理ユニットはソースイメージとターゲットイメージの横方向と縦方向に対してそれぞれ相互に同一の個数で分割されるように決定する。
【0033】
このように、最小処理ユニットを決定するプロセッサー100の処理過程に対して図2(a)のような242×198サイズのソースイメージを図2(b)のような176×144サイズのターゲットイメージに縮小する例を段階300〜306のように示す図6を参照して詳細に説明する。まず、プロセッサー100は段階300でソースイメージのサイズSrcを242に、ターゲットイメージサイズDesを176に、スケーリング比率RsをSrc/Decに、カウント値Countを0に初期化する。次に、段階302〜304でRs×Count値が整数となるまでカウント値Countを1ずつ増加させる。すると、スケーリング比率Rsに対する整数倍となり、Rs×Count値が整数となる最小値が求められるが、スケーリング比率Rsは242/176=1.375なので、Rs×Count値が整数となる最小値は11であり、このときのカウント値Countは8となる。このようにRs×Count値が整数となる最小値が求められると、段階306でRs×Count値11をソースイメージの最小処理ユニットのサイズに決定し、カウント値Countをターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズに決定する。これにより、ソースイメージとターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズが図2(a)及び図2(b)に示したように決定される。
【0034】
上記段階200で、プロセッサー100はソースイメージとターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズを決定してから、段階202で数式14により加重値を求める。このように、加重値を求めるプロセッサー100の処理過程を図2(a)のような242×198サイズのソースイメージを図2(b)のような176×144サイズのターゲットイメージに縮小する例を挙げて段階400〜408のように示す図7を参照して詳細に説明する。まず、プロセッサー100は段階400でインデックスiを1に初期化した後、段階402〜408でインデックスiがターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズと同一になるまで1ずつ増加させつつ、数式14により加重値を求めると共に、index[i] = (integer cast) (Rs x i)により後述するように各ターゲット画素の生成のための演算基準となるソース画素を指定するソース画素インデックスを求める。ここで、index[i]はソース画素インデックスの貯蔵配列である。このとき、加重値は表2のように求められ、ソース画素のインデックスは下記の表3のように求められる。一方、上記した段階402に示す数式は数式14と違って{Rs x i - (integer cast) (Rs x i)}<< nの結果に対して整数を取るのが省略されているが、これは図2(a)のような242×198サイズのソースイメージを図2(b)のような176×144サイズのターゲットイメージに縮小する場合には{Rs x i - (integer cast) (Rs x i)}<< nの結果が整数となるので省略したものである。
【0035】
【表3】
【0036】
上記したようにプロセッサー100は上記段階202で加重値を求めた後、段階204でソースイメージの画素行のそれぞれに対して横方向にソースイメージの最小処理ユニットに対応するターゲットイメージの最小処理ユニットそれぞれのターゲット画素の値を下記の数式15により求めて横方向にスケーリングされた画像を生成する。このとき、ソースイメージが図9(a)に示すようであれば、段階204によりソースイメージの画素行それぞれの最小処理ユニットが図9(b)のように横方向にスケーリングされてターゲットイメージの最小処理ユニットが生成されるので、横方向にスケーリングされた画像が得られる。このように生成される横方向にスケーリングされた画像のデータは第2フレームメモリ104に貯蔵される。
【0037】
【数15】
【0038】
前記数式15で、i、Vw[i]は数式14と同一であり、index[i]はソース画素インデックスの貯蔵配列として、上記の(integer cast) (Rs x i)である。Des[i]はターゲットイメージの最小処理ユニットの貯蔵配列で、Src[index[i]]はソースイメージの最小処理ユニットの貯蔵配列である。≫nは最下位ビット側へのnビットシフトを示し、ここで最下位ビット側へのnビットシフトは(2n-Vw[i]) x Src[Index[i]]+Vw[i] x Src[Index[i+1]]を2nで除算した結果となる。
【0039】
上記したように、横方向にスケーリングされた画像を得るために図2(a)のような242×198サイズのソースイメージを図2(b)のような176×144サイズのターゲットイメージに縮小する場合の例を挙げて、ソースイメージの一つの最小処理ユニットからそれに対応するターゲットイメージの一つの最小処理ユニットを生成するプロセッサー100の処理過程を段階500〜506で示す図8を参照して詳細に説明する。プロセッサー100は段階500でインデックスiを1に初期化した後、段階502〜506でインデックスiがターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズと同じようになるまで1ずつ増加させながら、数式15によりターゲットイメージの最小処理ユニットのターゲット画素値を求める。これにより、求められるターゲットイメージの最小処理ユニットの8つのターゲット画素値は下記の表4のようである。
【0040】
【表4】
【0041】
ここで、Src[1]〜Src[11]は図3Bのようなソースイメージの一つの最小処理ユニットの画素P1〜P11の画素値をそれぞれ意味する。例えば、図3Bの例において、2つのソース画素P1、P2からターゲット画素P1’を生成する例を表3を参照して説明すれば、ターゲット画素P1’値Des[1]=(P1×640+P2×384)≫10となる。ここで、≫10は上述したように段階402で数式14により加重値を求めるとき、最上位ビットの方に10ビットシフトさせるので、(P1×640+P2×384)により得られた値を1024に除算して画素が有する値に戻すことである。そして、ターゲット画素P8’値のDes[8]はSrc[12]がソースイメージの最小処理ユニットにないので、その値が0なので、ソース画素P11値に1024を掛けてからさらに最下位ビット方に10ビットシフトさせて得るようになるので、ソース画素P11の値をその通り取った結果となる。
【0042】
上記したように、段階500〜506によりソースイメージの1つの最小処理ユニットからそれに対応するターゲットイメージの一つの最小処理ユニットを生成する過程を段階204でソースイメージの画素行それぞれの横方向に継続される最小処理ユニットに対して1つずつ順次に繰り返すことで、図9(a)のようなソースイメージから図9(b)のように横方向にスケーリングされた画像が得られる。
【0043】
上記のようにプロセッサー100は段階204で横方向にスケーリングされた画像を生成してから、段階206で横方向にスケーリングされた画像の画素列をそれぞれに対して縦方向にソースイメージの最小処理ユニットに対応するターゲットイメージの最小処理ユニットそれぞれのターゲット画素の値を数式15により求めてターゲットイメージを生成する。このとき、ソースイメージの1つの最小処理ユニットからそれに対応するターゲットイメージの1つの最小処理ユニットを生成することは段階204と同様に段階500〜506により遂行される。これにより、図9(b)に示すように横方向にスケーリングされた画像が段階206により図9(c)のように縦方向にスケーリングされるので、結果的に図9(c)の画像は横方向及び縦方向にダウンスケーリングされたターゲットイメージとなる。このように生成されるターゲットイメージのデータはソースイメージのデータの代わりに第1フレームメモリ102に貯蔵される。
【0044】
上記の説明ではソース画素インデックスindex[i]を段階404で求めることを説明したが、段階502で求めてもよい。段階502でソース画素インデックスを求めると、最小処理ユニットを処理する度に演算を行うべきなので演算量が多くなり、それにより段階404で求めることである。このように、段階404でソース画素インデックスindex[i]を求めると、最小処理ユニットを処理する度に演算する必要なしに1つのソースイメージに対して一度だけ演算を遂行すればよい。
【0045】
一方、上記したように画像スケーリングをする場合、第2フレームメモリ104には図9(b)のように横方向にスケーリングされた画像のデータを貯蔵しなければならないので、それほどのサイズを有する貯蔵容量が要求される。前述したように、内蔵形システムではメモリ容量も制約を受けるので、第2フレームメモリ104の貯蔵容量をできるだけ減少するのが望ましい。もし、ソースイメージ全体を横方向にスケーリングしてから縦方向にスケーリングしてターゲットイメージを生成する代わりに、最小処理ブロック単位でソースイメージからターゲットイメージを生成するとすれば、第2フレームメモリ104はターゲットイメージの最小処理ブロックのサイズのみ有すればよい。すなわち、上記例のようにダウンスケーリングをする場合にプロセッサー100は第1フレームメモリ102に貯蔵されているソースイメージの始めからターゲットイメージを最小処理ブロック単位で生成し始める。このとき、ターゲットイメージの一つの最小処理ブロックを生成する間には画素の画像データを第2フレームメモリ104に貯蔵してから、該当する1つの最小処理ブロックを生成完了すれば、生成されたターゲットイメージの最小処理ブロックの画像データを第1フレームメモリ102に貯蔵する。このとき、第1フレームメモリ102でターゲットイメージの最小処理ブロックの画像データが貯蔵される貯蔵領域に貯蔵されているソースイメージのデータに対しては既にターゲットイメージの生成を完了したので、その代わりにターゲットイメージの最小処理ブロックの画像データを貯蔵してもよい。ただし、ソースイメージを拡大するアップスケーリングをする場合にはターゲットイメージの最小処理ブロックのサイズがソースイメージの最小処理ブロックのサイズより大きいので、上記のような方法を使用すればソースイメージのデータがターゲットイメージを生成する前になくなる。これに基づいてアップスケーリングをする場合にはプロセッサー100は第1フレームメモリ102に貯蔵されているソースイメージの終わりからターゲットイメージを最小処理ブロック単位に生成し始める。このとき、ターゲットイメージの1つの最小処理ブロックを生成する間には画素の画像データを第2フレームメモリ104に貯蔵してから該当する一つの最小処理ブロックを生成完了すれば、生成された最小処理ブロックを第1フレームメモリ102の貯蔵領域中に端部分から貯蔵し始める。このために、第1フレームメモリ102は少なくとも拡大したターゲットイメージのサイズだけの貯蔵領域を有するが、アップスケーリングを始める前に1フレームのソースイメージが貯蔵されている状態で、第1フレームメモリ102の端部分にはソースイメージのサイズとターゲットイメージのサイズとの間の差に該当する貯蔵領域が空いているようになる。このようにソースイメージの終わりからターゲットイメージを最小処理ブロック単位に生成し始め、生成される最小処理ブロックを第1フレームメモリ102の空いている端部分の貯蔵領域から貯蔵し始めると、ターゲットイメージのデータを生成する前にソースイメージのデータがなくなる場合が発生しないようになる。
【0046】
図10は、最小処理ブロック単位でターゲットイメージを生成することを本発明の第2実施例によるプロセッサー100の画像スケーリング流れ図を段階600〜608に示すものである。プロセッサー100は段階600でスケーリング比率によりソースイメージとターゲットイメージの最小処理ユニットを決定し、段階602で加重値の数式14により求める。この段階600、602は図5の段階200、202とそれぞれ同一なので、これに対する説明は省略する。その後、プロセッサー100は段階604でソースイメージの最小処理ブロックの画素行それぞれに対してソースイメージの最小処理ユニットに対応するターゲットイメージの最小処理ユニットのターゲット画素の値を数式15により求めて横方向にスケーリングされた最小処理ブロックを生成する。このとき、ソースイメージの始めから横方向にスケーリングされた最小処理ブロックを生成し始める。そして、ソースイメージが図12(a)のようであれば、段階604によりソースイメージの最小処理ブロックが図12(b)のように横方向にスケーリングされるので、横方向にスケーリングされた最小処理ブロックが得られる。このように生成される横方向にスケーリングされた最小処理ブロックのデータは第2フレームメモリ104に貯蔵される。
【0047】
図11は、段階604で横方向にスケーリングされた最小処理ブロックを得るために図2(a)のような242×198サイズのソースイメージを図2(b)のような176×144サイズのターゲットイメージに縮小する場合を例に挙げ、ソースイメージの1つの最小処理ブロックからそれに対応する横方向にスケーリングされた1つの最小処理ブロックを生成するプロセッサー100の処理過程を段階700〜712に示すものである。これら段階700〜712は、一つの最小処理ユニットの画像データを生成する図8の段階500〜506をソースイメージの1つの最小処理ブロックの最小処理ユニットの個数だけ繰り返して横方向にスケーリングされた1つの最小処理ブロックを生成することを示す。このとき、一つの最小処理ブロックの最小処理ユニットの個数は画素行の個数と同一に11つなので、図11による段階700〜712により横方向にスケーリングされた一つの最小処理ブロックが生成される。まず、プロセッサー100は段階700でカウント値Countを0に初期化し、段階702でターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズ×Countをインデックスiに定める。その後、段階704〜708で図8の段階502〜506のようにインデックスiがターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズと同一になるまで1つずつ増加させつつ、数式15によりターゲットイメージの最小処理ユニットのターゲット画素値を求める。このとき、インデックスiがターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズと同じになると、すなわち一つの最小処理ユニットに対する処理が完了すると、段階710でカウント値Countを1だけ増加させてから、段階712でカウント値Countがソースイメージの最小処理ユニットのサイズと同じであるかどうかを確認する。もし、カウント値Countがソースイメージの最小処理ユニットのサイズに至っていないと、段階702に進んで次の最小処理ユニットに対する処理を繰り返す。このようにして、カウント値Countがソースイメージの最小処理ユニットのサイズと同一になると、ソースイメージの一つの最小処理ブロックのすべての最小処理ユニットに対して横方向にスケーリング処理がすべて完了したので終了する。
【0048】
上記のように、横方向にスケーリングされた一つの最小処理ブロックが生成されると、プロセッサー100は段階606で横方向にスケーリングされた最小処理ブロックの画素列のそれぞれに対してソースイメージの最小処理ユニットに対応するターゲットイメージの最小処理ユニットのターゲット画素値を段階604と同様に段階700〜712により数式15により求めて横方向及び縦方向にスケーリングされた最小処理ブロックを生成する。このとき、横方向にスケーリングされた最小処理ブロックが図12(b)と同じであれば、段階606により図12(c)のように横方向及び縦方向にスケーリングされた最小処理ブロック、すなわちターゲットイメージの一つの最小処理ブロックが生成される。このように生成される横方向にスケーリングされた最小処理ブロックのデータは上述したように第2フレームメモリ104に貯蔵される。この後、プロセッサー100は段階608でターゲットイメージの最小処理ブロックをすべて生成完了したかどうかを検査し、まだ完了しないと段階604に進んで次の最小処理ブロックを生成する。こうしてターゲットイメージの最小処理ブロックをすべて生成完了すれば終了する。
【0049】
したがって、第2フレームメモリ104にはソースイメージの一つの最小処理ブロックからターゲットイメージの一つの最小処理ブロックを生成する途中で必要な画像データ、すなわち図12(b)のように横方向にスケーリングされた1つの最小処理ブロックのみを貯蔵すればよいので、横方向にスケーリングされた1つの最小処理ブロックのサイズだけの貯蔵容量のみを有すればよい。つまり、本発明の第1実施例に比して要求されるメモリの容量が大幅に減少する。
【0050】
一方、上記したような本発明の第1及び第2実施例によれば、内蔵形システムで要求される画質を満足させつつ、従来と違って除算の演算が含まれず、乗算も整数間の乗算だけで行われ、nを掛けたり割ったりする演算もビットシフトにより遂行されるので、演算量が大幅に減少するが、ターゲットイメージのそれぞれのターゲット画素を生成する度に数式15による演算が2回、すなわち横方向にスケーリングするとき1回、さらに縦方向にスケーリングするとき1回遂行される。これに対して、上記の本発明の第1及び第2実施例を説明すれば、図3Bのように最小処理ユニット単位でソースイメージからターゲットイメージを生成する過程が横方向と縦方向に対して反復されることが分かる。すなわち、11つのソース画素P1〜P11から8つのターゲット画素P1’〜P8’を生成する演算は常に数式15により同一に行われ、デジタル画像の画素値は上述したように例えば0〜255のうちの一つの値を有するので、ソース画素P1〜P11の画素値により演算に使用される値のみ異なるようになる。この点を考えるとき、ソース画素が有する画素値、例えば0から255までについて予め加重値を掛けてルックアップテーブル(look-up table)を生成しておけば、それぞれのターゲット画素を生成するとき前記数式15でソース画素と加重値を乗算する演算は省略可能になる。
【0051】
図13は上記のようにルックアップテーブルを使用してターゲットイメージを生成するための本発明の他の実施例による画像スケーリング装置のブロック構成図をしめすものであって、図4の画像スケーリング装置でルックアップテーブルを貯蔵するためのルックアップテーブルメモリ106を追加して構成するものである。プロセッサー100はソースイメージからターゲットイメージを生成処理する前に後述するようにルックアップテーブルを生成してルックアップテーブルメモリ106に貯蔵して置いてから使用する。
【0052】
図14はこのルックアップテーブルを使用する本発明の第3実施例によるプロセッサー100の画像スケーリング処理過程を段階800〜806に示す流れ図である。まず、プロセッサー100は段階800でスケーリング比率によりソースイメージとターゲットイメージの最小処理ユニットを決定する。段階800は図5の段階200と同一なので、その説明は省略する。その後、プロセッサー100は段階802で加重値を数式14により求め、下記の数式16によりそれぞれの加重値を一つの画素が有することができる画素値のそれぞれと掛けてルックアップテーブルを生成する。
【0053】
【数16】
【0054】
数式16でiはターゲットイメージの最小処理ユニットのターゲット画素に対するインデックス、Vw[i]はターゲットイメージの最小処理ユニットのターゲット画素に対する加重値貯蔵配列、Lookup_Table[i][Table_Index]はインデックスiと一つの画素が有する画素値に対するインデックスTable_Indexの配列からなるルックアップテーブル貯蔵配列を示す。
【0055】
上記段階802によりルックアップテーブルを生成するプロセッサー100の具体流れ図を段階900〜916に示す図15を参照すれば、まずプロセッサー100は段階900でインデックスiを1に初期化した後、段階902で数式14により加重値を求める。次に、段階904でテーブルインデックスTable_Indexを0に初期化した後、段階906〜910でテーブルインデックスTable_Indexが255を超えるまでテーブルインデックスTable_Indexを1ずつ増加させつつ数式16により一つのインデックスi値に対応する一つの加重値に対するルックアップテーブルを生成する。これにより、一つのインデックスi値に対応する一つの加重値に対して0から255までの値からなるルックアップテーブルが生成されると、段階912で図7の段階404と同一にソース画素インデックスを求める。その後、段階914でインデックスiがターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズが同じであるかどうかを検査し、まだ同一になければ段階916でインデックスiを1増加させた後、段階902から繰り返す。このようにして、インデックスiがターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズと同じになるまで段階902〜916を繰り返すことで、下記の表5のようなルックアップテーブルLookup_Table[i][Table_Index]が生成されるとともに、表3のようなインデックス配列Index[i]が生成されてルックアップテーブルメモリ106に貯蔵される。
【0056】
【表5】
【0057】
表5でVw[1]〜Vw[8]は表3と同一であり、Vw[1]×1≫10、Vw[1]×2≫10、Vw[1]×3≫10、…などは実際には乗算及びシフトされた値がルックアップテーブルに生成されて貯蔵されるものであるが、便宜上数式で示すことである。
【0058】
上記したようにルックアップテーブルを生成してルックアップテーブルメモリ106に貯蔵した後、プロセッサー100は段階804でソースイメージの画素行のそれぞれに対して横方向にソースイメージの最小処理ユニットに対応するターゲットイメージの最小処理ユニットそれぞれのターゲット画素値を数式17により表5のルックアップテーブルを参照した演算により求めて横方向にスケーリングされた画像を生成する。
【0059】
【数17】
【0060】
数式17で、iはターゲットイメージの最小処理ユニットのターゲット画素に対するインデックスで、Lookup_Table[i][Table_Index]はインデックスiと一つの画素が有する画素値に対するインデックスTable_Indexの配列からなるルックアップテーブル貯蔵配列であり、Des[i]はターゲットイメージの最小処理ユニットの貯蔵配列、Src[index[i]]はソースイメージの最小処理ユニットの貯蔵配列であり、Index[i]はターゲット画素の生成のための演算基準となるソース画素インデックスの貯蔵配列として前述したように(integer cast)(Rs×I)であり、Constは後述するようにターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズの1/2値に初期化し、インデックスiがターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズの1/2より大きい場合には符号が反転される。
【0061】
上記したようにルックアップテーブルを使用して横方向にスケーリングされた画像を得るために、図2(a)のような242×198サイズのソースイメージを図2(b)のような176×144サイズのターゲットイメージに縮小する場合の例を挙げてソースイメージの一つの最小処理ユニットからそれに対応するターゲットイメージの一つの最小処理ユニットを生成するプロセッサー100の処理過程を段階1000〜1010に示す図16を参照して詳細に説明する。まず、プロセッサー100は段階1000でインデックスiを1に初期化し、Const値をターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズの1/2、すなわち4に定めた後、段階1002〜1010でインデックスiがターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズと同じになるまで1ずつ増加させつつ、数式17によりターゲットイメージの最小処理ユニットのターゲット画素の値を求める。このとき、Const値はインデックスiがターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズの1/2より大きくなると、段階1010で符号が反転される。これにより求められるターゲットイメージの最小処理ユニットの8つのターゲット画素値は前記表4のように求められる。しかし、ソース画素値と加重値の乗算及びビットシフトは上記したようにルックアップテーブルを生成するとき、既に遂行されたのでそれぞれのターゲット画素値は表5に示すルックアップテーブルでLookup_Table[i+Const][Src[Index[i]]]に該当する値と、Lookup_Table[i] [Src[Index[i]+1]]値を取って加算をすれば得られる。
【0062】
上記の段階1000〜1010によりソースイメージの一つの最小処理ユニットからそれに対応するターゲットイメージの一つの最小処理ユニットを生成する過程を段階804でソースイメージの画素行の横方向にそれぞれ連結される最小処理ユニットに対して一つずつ順次に反復することで、図9(a)からソースイメージが図9(b)のように横方向にスケーリングされた画像が得られる。
【0063】
上記プロセッサー100は段階804で横方向にスケーリングされた画像を生成してから、段階806で横方向にスケーリングされた画像の画素列のそれぞれに対して縦方向にソースイメージの最小処理ユニットに対応するターゲットイメージの最小処理ユニットそれぞれのターゲット画素値を数式17により表5のルックアップテーブルを参照した演算により求めてターゲットイメージを生成する。このとき、ソースイメージの最小処理ユニットからそれに対応するターゲットイメージの一つの最小処理ユニットを生成することは、段階804と同様に段階1000〜1010によりなる。これにより、図9(b)のように横方向にスケーリングされた画像が段階806により図9(c)のように縦方向にスケーリングされるので、結果的に図9(c)の画像は横方向及び縦方向にダウンスケーリングされたターゲットイメージとなる。このように生成されるターゲットイメージのデータはソースイメージのデータの代わりに第1フレームメモリ102に貯蔵される。
【0064】
したがって、ソース画素が有する画素値に対して予め加重値を掛けてルックアップテーブルを生成しておいた後、それぞれのターゲット画素を生成するとき、数式15でソース画素と加重値を乗算する演算を省略できるので、プロセッサー100の負荷を減少し、スケーリングの処理速度が速くなる。
【0065】
通常に、内蔵形システムでソースイメージのサイズとターゲットイメージのサイズは固定される場合が多く、もし使用者の選択などにより変更可能に具現されるとしてもフレームごとに変更されない。そこで、このように生成されたルックアップテーブルは内蔵形システムの電源が“オン”されている間、またはソースイメージのサイズとターゲットイメージのサイズが変更される前まで使用可能であり、最悪の状況を考慮しても少なくとも1フレームに対して使用されうる。もし、本発明を採用した内蔵形システムがソースイメージのサイズとターゲットイメージのサイズは固定されている製品であれば、すなわち標準ビデオCODECから出力される画像をLCDの画像サイズに合わせてディスプレーするだけであれば、上記のルックアップテーブルは変更される必要がないので、製造企業で不揮発性メモリに貯蔵させておけば、実際スケーリング処理時にルックアップテーブルの生成を省略することも可能になる。
【0066】
一方、上記のルックアップテーブルを使用してスケーリング処理をする本発明は図10に示す本発明の第2実施例のように、最小処理ブロック単位でターゲットイメージを生成することと結合して実施することもできる。図17はこのための本発明の第4実施例によるプロセッサー100の画像スケーリング流れ図を段階1100〜1108で示すものである。まず、プロセッサー100は段階1100でスケーリング比率によりソースイメージとターゲットイメージの最小処理ユニットを決定し、段階1102で加重値を数式14により求め、数式16により表5のようなルックアップテーブルを生成する。この段階1100、1102は図14の段階800、802とそれぞれ同一なので、これに対する説明は省略する。その後、プロセッサー100は段階1104でソースイメージの最小処理ブロックの画素行それぞれに対してソースイメージの最小処理ユニットに対応するターゲットイメージの最小処理ユニットのターゲット画素値を数式17により表5のルックアップテーブルを参照した演算により求めて横方向にスケーリングされた最小処理ブロックを生成する。このとき、ソースイメージの始めから横方向にスケーリングされた最小処理ブロックを生成し始める。そして、ソースイメージが図12(a)と同一であるとすれば、段階1104によりソースイメージの最小処理ブロックが図12(b)のように横方向にスケーリングされるので、横方向にスケーリングされた最小処理ブロックが得られる。このように生成される横方向にスケーリングされた最小処理ブロックのデータは第2フレームメモリ104に貯蔵される。
【0067】
図18は、段階804で横方向にスケーリングされた最小処理ブロックを得るために図2(a)のような242×198サイズのソースイメージを図2(b)のような176×144サイズのターゲットイメージに縮小する場合の例を挙げてソースイメージの一つの最小処理ブロックからそれに対応する横方向にスケーリングされた一つの最小処理ブロックを生成するプロセッサー100の処理過程を段階1200〜1216に示すものである。この段階1200〜1216は上述のルックアップテーブルを参照して一つの最小処理ユニットの画像データを生成する図16の段階1000〜1010をソースイメージの一つの最小処理ブロックの最小処理ユニットの個数だけ繰り返して横方向にスケーリングされた一つの最小処理ブロックを生成することを示すものである。このとき、一つの最小処理ブロックの最小処理ユニットの個数は画素行の個数と同一に11つなので、図18による段階1200〜1216により横方向にスケーリングされた一つの最小処理ブロックが生成される。まず、プロセッサー100は段階1200でカウント値Countを0に初期化し、段階1202でターゲットイメージの最小処理ユニットサイズ×Countをインデックスiに決めるとともに、Const値をターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズの1/2、すなわち4に定める。その後、段階1204〜1212で図16の段階1002〜1010と同様にインデックスiがターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズと同じになるまで1ずつ増加させつつ、数式17により表5のルックアップテーブルを参照した演算によりターゲットイメージの最小処理ユニットのターゲット画素値を求める。このとき、インデックスiがターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズと同一であれば、すなわち一つの最小処理ユニットに対する処理が完了すると、段階1214でカウント値Countを1増加させてから、段階1216でカウント値Countがソースイメージの最小処理ユニットのサイズと同じであるかどうかを確認する。もし、カウント値Countがソースイメージの最小処理ユニットのサイズに到達しないと、段階1202に進んで次の最小処理ユニットに対する処理を反復する。このようにして、カウント値Countがソースイメージの最小処理ユニットのサイズと同一になると、ソースイメージの一つの最小処理ブロックのすべての最小処理ユニットに対して横方向にスケーリング処理がすべて完了したので終了する。
【0068】
上記したように横方向にスケーリングされた一つの最小処理ブロックが生成されると、プロセッサー100は段階1106で横方向にスケーリングされた最小処理ブロックの画素列のそれぞれに対してソースイメージの最小処理ユニットに対応するターゲットイメージの最小処理ユニットのターゲット画素値を段階1104と同様に段階1200〜1216により数式17により表5のルックアップテーブルを参照した演算により求めて横方向及び縦方向にスケーリングされた最小処理ブロックを生成する。このとき、横方向にスケーリングされた最小処理ブロックが図12(b)のようであれば、段階1106により図12(c)のように横方向及び縦方向にスケーリングされた最小処理ブロック、すなわちターゲットイメージの一つの最小処理ブロックが生成される。このように生成される横方向にスケーリングされた最小処理ブロックのデータは、上述したように第1フレームメモリ104に貯蔵される。その後、プロセッサー100は段階1108でターゲットイメージの最小処理ブロックをすべて生成完了したかどうかを検査し、まだ完了しないと段階1104に進んで次の最小処理ブロックを生成する。このようにターゲットイメージの最小処理ブロックをすべて生成完了すれば終了する。
【0069】
したがって、ルックアップテーブルを使用することによりプロセッサー100の負荷が減少するようになってスケーリング処理速度が速くなるだけでなく、第2フレームメモリ104の貯蔵容量を横方向にスケーリングされた1つの最小処理ブロックのサイズだけ減少することができる。
【0070】
参考的に図2(a)のような242×198サイズの画像を図2(b)のような176×144サイズの縮小するダウンスケーリングをする場合において、ルックアップテーブルを用いて横方向に縮小するプログラムの例をANSI(American National Standards Institute)-C言語(language)を使用して示すと、次のようである。下記のプログラムは図3(b)と違って、ターゲット画素P1’の画素値はソース画素P1の画素値をその通り取って残りのターゲット画素P2’〜P8’の画素値は隣接する2つのソース画素の画素値を反映して生成する場合の例である。
【0071】
}
【0072】
すなわち、全体画像に対して画素行を処理して242つのうち176つの画素が得られ、最小処理ブロックが22回反復実行されつつ該当処理が終了する。このように横方向処理の場合、処理結果による画素値が横方向に隣接する画素の画素値なので、4つの画素値を並列に、すなわち32ビットで貯蔵すれば効率性が高くなる。
【0073】
上記したように、横方向にスケーリングされた画像をルックアップテーブルを用いて縦方向に縮小するプログラムをANSI-C言語を使用すれば、次のようである。
【0074】
【0075】
すなわち、全体画像に対して画素列を処理して198つのうち144つの画素が得られ、最小処理ブロックが18回反復実行されつつ該当処理が終了する。
【0076】
上記したようにソースイメージを横方向に縮小するプログラムと縦方向に縮小するプログラムにおいてtb125[ ]〜tb875[ ]は、下記の表6のようなルックアップテーブルを意味する。
【0077】
【表6】
【0078】
表6で、tb125[i]、tb250[i]、tb375[i]、tb625[i]、tb750[i]、tb875[i]はそれぞれ(unsigned char)に与えられた画素値0〜255に対して図3Aで画素Paから1/8、2/8、3/8、5/8、6/8、7/8地点の加重値に対するルックアップテーブルを意味する。例えば、表2で加重値がVw[1]=384の場合では、上記の表5のLookup_Table[1][1]、Lookup_Table[1][2]、…、Lookup_Table[1][255]がtb375[i]に該当する。したがって、表6のルックアップテーブルは表5と実質的に同じである。ただし、表6で表5と違って加重値が512の場合に該当するルックアップテーブル、すなわちtb500[i]はない。これは上記のプログラムから分かるように、des[desIndex+4]は2つのソース画素値src[srcIndex+5]、src[srcIndex+6]と加算した後、最下位ビット方に1ビットシフトさせるとよく、des[desIndex+4*176]は2つのソース画素値src[srcIndex+5*176]、src[srcIndex+6*176]を加算した後、最下位ビット方に1ビットシフトさせるとよいので、別途のルックアップテーブルがなくてもよいためである。
【0079】
一方、本発明の発明者が試験したことによれば、本発明は最小処理ブロックのサイズが8×8の場合、CIFを基準としてスケーリング比率は50%〜200%まで画質の低下なしに適用可能な結果が得られた。そして、2つの隣接画素間を8等分して加重値演算を行う場合、ルックアップテーブルを表5、表6のように生成して使用すれば、8段階の縮小、4段階の拡大が可能である。また、2つの隣接画素間を16等分して加重値の演算をする場合には表6に加えて表7のようなルックアップテーブルを生成して使用すれば16段階の縮小、8段階の拡大が可能になる。
【0080】
【表7】
【0081】
上記したように2つの隣接画素間をさらに細部的に等分してルックアップテーブルの個数を増加させて使用すれば、加重値がさらに細分化され、演算がより精密に行われるので、ターゲットイメージの画質がよくなるが、演算量が多くなる。したがって、一定個数の段階のみで拡大、縮小が可能なようにルックアップテーブルを生成させ、スケーリング比率がこのような拡大、縮小段階と正確に合わない場合には近似値を有するルックアップテーブルを使用するのが望ましい。
【0082】
【発明の効果】
したがって本発明は、デジタル画像スケーリングを具現することにおいて、2つの画素間の加重値和が2nとなる整数の加重値を使用して整数間の乗算と加算及びビットシフトによる演算によりターゲット画素値を生成することにより、画質の低下を最小化しながら演算量も減少できるので、内蔵形システムでも多様な画像スケーリングを容易に具現することができる効果がある。
【0083】
一方、上述した本発明の説明では具体的の実施例に関して説明したが、本発明の範囲を外れない限り多様な変形が実施可能である。特に、本発明の実施例では具体的の例として242×198サイズの画像を176×144サイズに縮小するダウンスケーリングの例を挙げたが、ソースイメージとターゲットイメージのサイズが異になっても同様に適用される。したがって、発明の範囲は説明された実施例により定められてはいけないし、特許請求の範囲と特許請求の範囲と均等なことにより定められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 通常の画像アップ-スケーリングの一例を説明するための例示図。
【図2】 本発明によりソースイメージとターゲットイメージが最小処理ユニット及び最小処理ブロックに分割されることを示す例示図。
【図3A】 本発明により2つの隣接画素間を8等分する場合の加重値の例を示す例示図。
【図3B】 本発明によりソースイメージからターゲットイメージの画素値を生成することを説明するための例示図。
【図4】 本発明の一実施例による画像スケーリング装置のブロック構成図。
【図5】 本発明の第1実施例による画像スケーリング流れ図。
【図6】 本発明の実施例による最小処理ユニットの決定流れ図。
【図7】 本発明の実施例による加重値演算流れ図。
【図8】 図5によるターゲットイメージの最小処理ユニットの生成流れ図。
【図9】 図5によりターゲットイメージが生成されることを説明するための例示図。
【図10】 本発明の第2実施例による画像スケーリング流れ図。
【図11】 図10によるターゲットイメージの最小処理ブロックの生成流れ図。
【図12】 図11によりターゲットイメージが生成されることを説明するための例示図。
【図13】 本発明の他実施例による画像スケーリング装置のブロック構成図。
【図14】 本発明の第3実施例による画像スケーリング流れ図。
【図15】 本発明の実施例によるルックアップテーブルの生成流れ図。
【図16】 図15によるターゲットイメージの最小処理ユニットの生成流れ図。
【図17】 本発明の第4実施例による画像スケーリング流れ図。
【図18】 図17によるターゲットイメージの最小処理ブロック生成流れ図。
【符号の説明】
100 プロセッサー
102 第1フレームメモリ
104 第2フレームメモリ
Claims (7)
- 内蔵形システムでデジタルソースイメージを拡大または縮小してデジタルターゲットイメージを得るための画像スケーリング方法において、
前記ターゲットイメージのサイズに対する前記ソースイメージのサイズのスケーリング比率により、前記ソースイメージと前記ターゲットイメージが横方向と縦方向に対してそれぞれ相互に同一の個数の最小処理ユニットに分割されるように前記ソースイメージと前記ターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズをそれぞれ決定する過程と、
前記ソースイメージの2つの隣接画素間を一定等分した地点にそれぞれ対応し、0〜2n(nは自然数)に属し、2つの画素間の加重値和が前記2nとなる整数の加重値を求め、それぞれの加重値を一つの画素が有する画素値とそれぞれ掛けてルックアップテーブルを生成する過程と、
前記ソースイメージの最小処理ユニットに対応する前記ターゲットイメージの最小処理ユニットのターゲット画素値をそれぞれ該当ターゲット画素値に反映するソース画素値とその離隔された距離に対応するように前記ルックアップテーブルを参照した演算により求めて前記ターゲットイメージを生成する過程とを備え、
前記加重値が数式8
前記nが8、9、10のうちいずれか一つに定められる画像スケーリング方法。
これら数式において、iはターゲットイメージの最小処理ユニットのターゲット画素に対するインデックス、Vw[i]は加重値の貯蔵配列、Rsはスケーリング比率で、ソースイメージのサイズ/ターゲットイメージのサイズ、nは自然数、Lookup_Table[i][Table_Index]はインデックスiと一つの画素が有する画素値に対するインデックスTable_Indexの配列からなるルックアップテーブル貯蔵配列、Des[i]はターゲットイメージの最小処理ユニットの貯蔵配列、Src[index[i]]はソースイメージの最小処理ユニットの貯蔵配列、Index[i]はターゲット画素の生成のための演算基準となるソース画素インデックスの貯蔵配列として(integer cast)(Rs x i)、Constはターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズの1/2値に定められ、インデックスiがターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズの1/2より大きい場合には符号が反転され、≪nは最上位ビット側へのnビットシフトを示し、≫nは最下位ビット側へのnビットシフトを示す。 - 前記ターゲットイメージ生成過程が、
前記ソースイメージの画素行それぞれに対して横方向に前記ソースイメージの最小処理ユニットに対応する前記ターゲットイメージの最小処理ユニットそれぞれのターゲット画素の値を前記数式10により前記ルックアップテーブルを参照した演算により求めて、前記横方向にスケーリングされた画像を生成する過程と、
前記横方向にスケーリングされた画像の画素列それぞれに対して縦方向に前記ソースイメージの最小処理ユニット単位に対応する前記ターゲットイメージの最小処理ユニットそれぞれのターゲット画素値を前記数式10により前記ルックアップテーブルを参照した演算により求めて前記ターゲットイメージを生成する過程とからなる請求項1記載の画像スケーリング方法。 - 前記加重値を求める過程が、前記index[i]を求めることを含む請求項1記載の画像スケーリング方法。
- 内蔵形システムでデジタルソースイメージを拡大または縮小してデジタルターゲットイメージを得るための画像スケーリング方法において、
前記ターゲットイメージのサイズに対する前記ソースイメージのサイズのスケーリング比率により、前記ソースイメージと前記ターゲットイメージが横方向と縦方向に対してそれぞれ相互に同一の個数の最小処理ユニットに分割されるように前記ソースイメージと前記ターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズをそれぞれ決定する過程と、
前記ソースイメージの2つの隣接画素間を一定等分した地点にそれぞれ対応し、0〜2n(nは自然数)に属し、2つの画素間の加重値和が前記2nとなる整数の加重値を求め、それぞれの加重値を一つの画素が有する画素値とをそれぞれ掛けてルックアップテーブルを生成する過程と、
前記ソースイメージの最小処理ユニット×最小処理ユニットからなる最小処理ブロックにそれぞれ対応するように前記ターゲットイメージの最小処理ユニット×最小処理ユニットからなる最小処理ブロックの最小処理ユニットそれぞれのターゲット画素値を該当ターゲット画素値に反映するソース画素とその離隔された距離に対応するようにルックアップテーブルを参照した演算により求めて前記ターゲットイメージを生成する過程とを備え、
前記加重値が数式11
前記nが8、9、10のうちいずれか一つに定められる画像スケーリング方法。
これら数式において、iはターゲットイメージの最小処理ユニットのターゲット画素に対するインデックス、Vw[i]は加重値の貯蔵配列、Rsはスケーリング比率で、ソースイメージのサイズ/ターゲットイメージのサイズ、nは自然数、Lookup_Table[i][Table_Index]はインデックスiと一つの画素が有する画素値に対するインデックスTable_Indexの配列からなるルックアップテーブル貯蔵配列、Des[i]はターゲットイメージの最小処理ユニットの貯蔵配列、Src[index[i]]はソースイメージの最小処理ユニットの貯蔵配列、Index[i]はターゲット画素の生成のための演算基準となるソース画素インデックスの貯蔵配列として(integer cast)(Rs x i)、Constはターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズの1/2値に定められ、インデックスiがターゲットイメージの最小処理ユニットのサイズの1/2より大きい場合には符号が反転され、≪nは最上位ビット側へのnビットシフトを示し、≫nは最下位ビット側へのnビットシフトを示す。 - 前記ターゲットイメージ生成過程が、
前記ソースイメージの最小処理ブロックの画素行それぞれに対して前記ソースイメージの最小処理ユニットに対応する前記ターゲットイメージの最小処理ユニットのターゲット画素値を前記数式13により前記ルックアップテーブルを参照した演算により求め、前記横方向にスケーリングされた最小処理ブロックを生成する過程と、
前記横方向にスケーリングされた最小処理ブロックの画素列それぞれに対して前記ソースイメージの最小処理ユニットに対応する前記ターゲットイメージの最小処理ユニットのターゲット画素値を前記数式13により前記ルックアップテーブルを参照した演算により求めて前記ターゲットイメージの最小処理ブロックを生成する過程とを備える請求項4記載の画像スケーリング方法。 - 前記ターゲットイメージの生成過程が、前記ソースイメージをダウンスケーリングする場合には前記ソースイメージの始めから前記ターゲットイメージの最小処理ブロックを生成し始め、前記ソースイメージをアップスケーリングする場合には前記ソースイメージの終わりから前記ターゲットイメージの最小処理ブロックを生成し始める請求項5記載の画像スケーリング方法。
- 前記加重値を求める過程が、前記index[i]を求めることを含む請求項4〜請求項6のうちいずれか一つに記載の画像スケーリング方法。
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