JP4882770B2 - 静電霧化装置を備えたエレベータ装置 - Google Patents

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本発明は、静電霧化装置を備えたエレベータ装置に関するものである。
従来から、エレベータ乗りかご内を清浄化するものとして、エレベータ乗りかご内にオゾンを供給してエレベータ乗りかご内の空気の脱臭等を行わせるオゾン供給装置を設けたエレベータ装置が知られている(たとえば特許文献1参照)。
しかしながら、オゾンによる脱臭はいわゆる空気中や物体表面に対する脱臭効果を期待できるだけであり、たとえばタバコ等のにおいの元となる乗客の衣服の内部にまで浸透しての脱臭や、こびりついた臭い物質の内部にまで浸透しての脱臭を期待することはできない。また、オゾンはそれ自体人体に有害な物質であり、エレベータドアが閉じた際には狭小な閉空間となるエレベータ乗りかご内のオゾン濃度を高めることはできない。
したがって、オゾンによる脱臭によってはエレベータ乗りかご内を充分に清浄化することができず、エレベータに乗り込んだ乗客に快適な空間を提供しているとは言いがたく、これに代わるエレベータ乗りかご内の清浄化手段の開発が切望されているのが現状であった。
特開平11−228057号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エレベータ乗りかご内を効果的に清浄化できる静電霧化装置を備えたエレベータ装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために請求項1に係る静電霧化装置を備えたエレベータ装置にあっては、エレベータ乗りかご2内に霧化ミストを放出する静電霧化装置1を設け、エレベータドア4の開信号を受けると静電霧化装置1に通電して静電霧化動作をオンにし、且つ、エレベータドア4の開放時間に応じて霧化ミストの生成出力を変化させる動作制御手段を有していることを特徴とする。これによると、エレベータドア4の開放時間Tが長い場合には外部からの臭気や花粉を含んだ未清浄の空気がエレベータ乗りかご2内により多く流入するものであるが、上記動作制御手段によると、たとえばエレベータドア4の開放時間Tが長い場合には霧化ミストの生成出力Sを高めてその結果、霧化ミストの生成量を増やすように静電霧化装置1を運転できてエレベータ乗りかご2内を効果的に清浄化できるのであり、また一方、エレベータドア4の開放時間Tが短い場合にはエレベータ乗りかご2内の清浄化を確保しつつも霧化ミストの生成出力Sを落として(結果、霧化ミストの生成量を減らすように)静電霧化装置1を運転できるのであり、つまり、効率よく静電霧化装置1を作動させてエレベータ乗りかご2内を清浄化できる。
また、請求項2に係る静電霧化装置を備えたエレベータ装置にあっては、エレベータ乗りかご2内に霧化ミストを放出する静電霧化装置1を設け、エレベータドア4の開信号を受けると静電霧化装置1に通電して静電霧化動作をオンにし、且つ、エレベータドア4の開放時間に応じて霧化ミストの生成時間を変化させる動作制御手段を有していることを特徴とする。これによると、エレベータドア4の開放時間Tが長い場合には外部からの臭気や花粉を含んだ未清浄の空気がエレベータ乗りかご2内により多く流入するものであるが、上記動作制御手段によると、たとえばエレベータドア4の開放時間Tが長い場合には霧化ミストの生成時間TMを長くしてその結果、霧化ミストの生成量を増やすように静電霧化装置1を運転できてエレベータ乗りかご2内を効果的に清浄化できるのであり、また一方、エレベータドア4の開放時間Tが短い場合にはエレベータ乗りかご2内の清浄化を確保しつつも霧化ミストの生成時間TMを短くして(結果、霧化ミストの生成量を減らすように)静電霧化装置1を運転できるのであり、つまり、効率よく静電霧化装置1を作動させてエレベータ乗りかご2内を清浄化できる。
また、請求項3に係る静電霧化装置を備えたエレベータ装置にあっては、請求項1又は請求項2において、エレベータ乗りかご2に設けた換気用空気供給口3に静電霧化装置1を配備したことを特徴とする。これによると、静電霧化装置1にて生成した霧化ミストを換気用空気供給口3からの換気用空気にのせてエレベータ乗りかご2内全体に拡散させることができ、エレベータ乗りかご2内の清浄効果を高めることができる。
本発明にあっては、静電霧化装置で生成する霧化ミストによってエレベータ乗りかご内を効果的に清浄化できる、という利点を有する。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
本例のエレベータ装置20は、図1のように、エレベータ乗りかご2に静電霧化装置1を配備してあり、静電霧化装置1で生成した霧化ミスト(図中M)をエレベータ乗りかご2内に放出することで、エレベータ乗りかご2内を効果的に清浄化できるようにしたものである。
図1のエレベータ装置20は、エレベータ乗りかご2が昇降する空間であるエレベータ昇降路7の頂部に機械室8を有し、この機械室8にはエレベータ昇降装置(図示せず)や制御盤9が配設されている。制御盤9は、エレベータ昇降装置の駆動や、各階の乗降口及びエレベータ乗りかご2の乗降口を開閉するエレベータドア4の開閉動作等、エレベータ装置20の運転制御を行う。また、エレベータ乗りかご2には、静電霧化装置1のほかに、エレベータ乗りかご2内の臭い物質を検知する臭気検知センサ5、エレベータ乗りかご2内の積載物の重量を検知する重量検知センサ6が設置されており、これらはケーブル10を介して制御盤9からの電源が供給されると共に、制御盤9からの動作制御が行われるようにされている。
本例の静電霧化装置1は、図2のように霧化ミストを生成する霧化ブロック11と、霧化用ファン12と、制御回路13とをケース14に内装して構成されている。霧化ブロック11は、図3のように、熱伝導性及び導電性に優れた材料で形成された放電電極15と、放電電極15に対向する対向電極16と、放電電極15と対向電極16との間に高電圧を印加する電圧印加手段と、放電電極15に水分を供給する水分供給手段としてのペルチェ素子17と、放熱フィン18とを備えて構成されている。なお、本例の霧化ブロック11は対向電極16を備えているが、対向電極16は必ずしも必要ではなく、接地電位に対して高電圧を放電電極15に印加しさえすれば霧化ミストの生成は可能である。また、ペルチェ素子17の冷却側には放電電極15が連結されていて、放電電極15を冷却して放電電極15の空気と接する面に空気中の水分を結露させて放電電極15に水(結露水)を供給できるようにされており、一方、ペルチェ素子17の放熱側には放熱フィン18が連結されていて、隣接配置された霧化用ファン12による送風に対して効率の良い放熱ができるようにされている。ここで、上記制御回路13は電圧印加手段としての放電用回路13aやペルチェ素子17に通電させるペルチェ用回路13bを集積した回路である。なお、静電霧化装置1の水供給手段としてはペルチェ素子17の代わりに、空調装置の熱交換部で生じる結露水などの静電霧化装置1の外部の水を放電電極15に搬送する手段で構成してもよい。この場合、搬送された外部の水を溜める水溜部を設けると共に、放電電極15には水溜部からの水を毛細管作用により吸い上げて先端に搬送可能にするセラミック等の多孔質材で構成するのが好ましい。
この静電霧化装置1によるとナノメータサイズの霧化ミスト(帯電微粒子ミスト)の生成が可能である。すなわち、放電電極15と対向電極16との間に印加された電圧により放電電極15の先端部に供給された水が帯電し、帯電した水にクーロン力が働き、放電電極15の先端に供給された液体の液面が局所的に先端が尖った錐状に盛り上がり(テイラーコーン)、このテイラーコーンの先端部に電荷が集中して高密度化され、高密度化された電荷の反発力により水の分裂・飛散(レイリー分裂)が繰り返されることにより、反応性に富む活性種(ヒドロキシラジカル、スーパーオキサイド等の脱臭・除菌の源となる物質)を有するナノメータサイズの霧化ミストの生成が行われるようになっている。生成された霧化ミストは、放電電極15に印加する電圧の正負に応じた帯電状態になり、たとえばプラスの帯電傾向にある塵等に付着し易いマイナスイオンミストにできる。
上記のように生成されて帯電状態にある霧化ミストは、放電電極15と対向電極16との間に印加された電圧による電気力線に乗り、ケース14に設けたミスト放出口14aから放電電極15の先端方向に向けて放出されるようになっているが(図3中矢印a)、本例の静電霧化装置1では、霧化用ファン12による送風が筒状の対向電極保持枠19の側面に設けた開口19aから放電電極15の先端方向に流れるようにされており、この霧化用ファン12による送風による幇助も受けて霧化ミストはミスト放出口14aから放出されるようになっている(図2中矢印b)。
静電霧化装置1は、図1のように本例ではミスト放出口14aがエレベータ乗りかご2内に臨むと共に、霧化用ファン12がエレベータ乗りかご2内の空気を取り込むようにして、エレベータ乗りかご2の天井部2aに設置させているが、たとえば図4のように、エレベータ乗りかご2の天井部2aに設けた換気用空気供給口3に臨むように配置して、霧化ミストを換気用空気供給口3からの換気用空気にのせてエレベータ乗りかご2内全体に拡散させるようにしてもよい。なお、図4の例では、エレベータ乗りかご2の天井部2aにはエレベータ乗りかご2内の空気を循環させる空調用ファンを備えた空調装置(図示せず)が配設されていて、換気用空気供給口3は空調装置の換気用空気のエレベータ乗りかご2内への供給口とされているが、換気用空気供給口3としてはエレベータ乗りかご2の外部の換気用空気をエレベータ乗りかご2内に供給する部位であってもよい。また、図4の例では、空調装置におけるエレベータ乗りかご2内の空気を循環させる空調用ファンを、静電霧化装置1の霧化用ファン12として代わりに用いており、構成の簡略化を図っている。なお、エレベータ乗りかご2に既設の換気用空気供給口3に静電霧化装置1を配置すれば、静電霧化装置1の霧化ミストの放出路を新たに形成しなくて済むから、静電霧化装置1の設置を簡単にできる利点もある。
上述のようにエレベータ乗りかご2内に放出される霧化ミストは、活性種を含んだナノメータサイズの帯電微粒子水である。ここで、活性種は非常に反応性に富むため、悪臭成分の分解やカビ発生の抑制に高い効果を発揮するが、その反応性が高いため単独で存在する場合には寿命が短い。しかしながら、活性種を含んだ霧化ミストにあっては、活性種は水分子に包みこまれているようにして存在しているため寿命を比較的長くできる。しかも、霧化ミストはナノメータサイズと非常に小さいので、空気中に長時間浮遊すると共に拡散性が高く、更に乗客の衣服やエレベータの内面に付着させる緩衝フェルト材等の繊維の内部にまで浸透できる。このように、活性種の寿命を長くしてエレベータ乗りかご2内に乗客の衣服内も含めて隈なく行き渡るようにされた霧化ミストによって、乗客の体臭やタバコ臭、エレベータ乗りかご2内にこびり付いた臭いまでをも脱臭でき、またノミやダニの屍骸などのアレルゲンやカビや一般生菌や花粉等を不活化できたり、特にインフルエンザ等の病原菌ウイルスに対しても不活化できる。しかも、霧化ミストはオゾンとは異なり人体への有害性も無くてエレベータ乗りかご2内に多量に放出することもできる。したがって、エレベータ乗りかご2内の効果的な清浄が可能にされているのである。
上記のようにエレベータ乗りかご2に配備される静電霧化装置1は、エレベータ乗りかご2内を効率よく清浄可能にするため、制御盤9の制御部9aによってエレベータ装置20の運行状況に合わせて駆動制御される。以下、静電霧化装置1の運転制御例を列挙する。
図5及び6に示す静電霧化装置1の運転制御例は、エレベータドア4の開放時間Tに応じて霧化ミストの生成出力Sを変化させるように静電霧化装置1の動作制御を行わせた例である。図5(a)のように制御部9aは、エレベータドア4の開閉信号が受信可能にされ、この検知信号に基づいて静電霧化装置1に運転指令を出すようにしてある。具体的に図6のフローのように静電霧化装置1を運転制御する。つまり、制御部9aがエレベータドア4の開放信号を受けると静電霧化装置1を動作可能状態(通電状態)にし、次いで制御部9aに設けた計時部(図示せず)によってエレベータドア4の開放時間T(エレベータドア4の開放信号の受信時間とエレベータドア4の閉塞信号の受信時間との時間差)を計る。そして、図5(b)のようにエレベータドア4の開放時間Tが予め設定された開放基準時間t1と同じかそれより短い場合には予め設定された生成基準出力Xを生成出力Sとして霧化ミストを生成させるように静電霧化装置1を運転制御し、一方、エレベータドア4の開放時間Tが上記開放基準時間t1よりも長い場合には生成基準出力Xよりも高い生成出力S(例では2倍)で静電霧化装置1を生成させるように静電霧化装置1を運転制御している。たとえば目安として、開放基準時間t1は10秒、生成基準出力Xは20000個/ccが望ましい。
ここで、霧化ミストの生成出力Sを高めるには、たとえば放電用回路13aによる放電電極15への印加電圧を高めたり、ペルチェ用回路13bによるペルチェ素子17への通電量を高めたり、またはこれらを併用することで行われる。放電電極15への印加電圧を高めると、放電電極15先端の電解強度が増し、より激しく水の分裂現象(レイリー分裂)が発生して霧化ミストの生成出力Sが高まる。また、ペルチェ素子17への通電量を高めると、放電電極15の温度を低下できて結露量を増加でき、増加した結露水は対向電極16との距離が短くなって放電電流が増加することで、霧化ミストの生成出力Sが高まる。
なお、図6のフローでは、制御部9aがエレベータ乗りかご2内に乗客がいないことを検知した際に、制御部9aは静電霧化装置1での霧化ミストの生成を止めると共に、静電霧化装置1を動作停止状態(非通電状態)にするような運転制御をする。エレベータ乗りかご2内に乗客がいないことは、重量検知センサ6での検知重量Wが無く、エレベータが停止中で且つエレベータドア4が閉塞した状態である場合が挙げられる。このように、どの階の乗降口からもエレベータ乗りかご2の呼び出しがない場合には、エレベータ乗りかご2はエレベータドア4が閉塞した状態である階に停止しているので、その状態を制御部9aが認識した時点で静電霧化装置1を停止させるのが好ましい。
エレベータドア4の開放時間Tが長い場合には外部からの臭気や花粉を含んだ未清浄の空気がエレベータ乗りかご2内により多く流入するものであるが、上記のようにエレベータドア4の開放時間Tに応じて霧化ミストの生成出力Sを変化させるように静電霧化装置1を運転制御させると、たとえばエレベータドア4の開放時間Tが長い場合には霧化ミストの生成出力Sを高めてその結果、霧化ミストの生成量を増やすように静電霧化装置1を運転できてエレベータ乗りかご2内を効果的に清浄化できるのであり、また一方、エレベータドア4の開放時間Tが短い場合にはエレベータ乗りかご2内の清浄化を確保しつつも霧化ミストの生成出力Sを落として(結果、霧化ミストの生成量を減らすように)静電霧化装置1を運転できるのであり、つまり、効率よく静電霧化装置1を作動させてエレベータ乗りかご2内を清浄化できるのである。
図7及び8に示す静電霧化装置1の運転制御例は、エレベータドア4の開放時間Tに応じて霧化ミストの生成時間TMを変化させるように静電霧化装置1の動作制御を行わせた例である。つまり、図8のフローのように、制御部9aがエレベータドア4の開放信号を受けると静電霧化装置1を動作可能状態(通電状態)にし、次いで制御部9aに設けた計時部(図示せず)によってエレベータドア4の開放時間T(エレベータドア4の開放信号の受信時間とエレベータドア4の閉塞信号の受信時間との時間差)を計る。そして、図7(b)のようにエレベータドア4の開放時間Tが予め設定された開放基準時間t1と同じかそれより短い場合には、予め設定された生成基準時間t2を生成時間TMとして霧化ミストを生成させるように静電霧化装置1を運転制御している。一方、エレベータドア4の開放時間Tが開放基準時間t1よりも長い場合には生成基準時間t2よりも長い生成時間TM(例では2倍)で静電霧化装置1を生成させるように静電霧化装置1を運転制御している。たとえば目安として、開放基準時間t1は10秒、生成基準時間t2は5分が望ましい。
なお、図8のフローでは、上記霧化ミストの生成時間TMの終了間際に、制御部9aがエレベータ乗りかご2内に乗客がいないか否かを検知している。そして、制御部9aがエレベータ乗りかご2内に乗客がいないことを検知した場合には、霧化ミストの生成時間TMの終了後、制御部9aは静電霧化装置1での霧化ミストの生成を止めると共に静電霧化装置1を動作停止状態(非通電状態)にするような運転制御をする。一方、制御部9aが依然エレベータ乗りかご2内に乗客がいることを検知した場合には、制御部9aに設けた記憶部に記憶されている直前のエレベータドア4の開放時間Tに基づいて新たに霧化ミストの生成時間TMを決定し、霧化ミストの生成を継続して行うようにしている。つまり、エレベータ乗りかご2が常に動いてエレベータドア4の開閉が行われる限り静電霧化装置1は動作し続けることとなり、エレベータ乗りかご2が無人状態になった場合に静電霧化装置1の動作停止が為されるようになっている。
エレベータドア4の開放時間Tが長い場合には外部からの臭気や花粉を含んだ未清浄の空気がエレベータ乗りかご2内により多く流入するものであるが、上記のようにエレベータドア4の開放時間Tに応じて霧化ミストの生成時間TMを変化させるように静電霧化装置1を運転制御させると、たとえばエレベータドア4の開放時間Tが長い場合には霧化ミストの生成時間TMを長くしてその結果、霧化ミストの生成量を増やすように静電霧化装置1を運転できてエレベータ乗りかご2内を効果的に清浄化できるのであり、また一方、エレベータドア4の開放時間Tが短い場合にはエレベータ乗りかご2内の清浄化を確保しつつも霧化ミストの生成時間TMを短くして(結果、霧化ミストの生成量を減らすように)静電霧化装置1を運転できるのであり、つまり、効率よく静電霧化装置1を作動させてエレベータ乗りかご2内を清浄化できる。
図9に示す静電霧化装置1の運転制御例は、エレベータドア4が開状態から閉状態になった後に霧化ミストを生成させるように静電霧化装置1の動作制御を行わせた例である。つまり、図9(b)のフローのように、制御部9aがエレベータドア4の開放信号を受けた後にエレベータドア4の閉塞信号を受けたことでエレベータドア4が閉塞状態にあることを検知したときに、静電霧化装置1に通電させて霧化ミストの生成を所定時間行わせるようにしている。なお、図9(b)のフローでは、上記霧化ミストが生成される所定時間の終了時に、制御部9aがエレベータ乗りかご2内に乗客がいないか否かを検知している。そして、制御部9aがエレベータ乗りかご2内に乗客がいないことを検知した場合には、制御部9aは静電霧化装置1での霧化ミストの生成を止めると共に静電霧化装置1を動作停止状態(非通電状態)にするような運転制御を行わせている。一方、制御部9aが依然エレベータ乗りかご2内に乗客がいることを検知した場合には、制御部9aは継続して新たに霧化ミストの生成を所定時間行わせるようにしている。
エレベータドア4が開放状態にあるときには、エレベータ乗りかご2の内外で空気が流出入するものであるが、上記のように制御部9aによってエレベータドア4が開状態から閉状態になった後に静電霧化装置1で霧化ミストの生成を開始させると、エレベータ乗りかご2内に放出した霧化ミストが開状態にあるエレベータドア4から外部に出てしまうことを防止できるのであり、効率よくエレベータ乗りかご2内を清浄化できるようにされている。なお、先例(図5の例や図7の例)や後述の例(図11の例)においても、静電霧化装置1での霧化ミストの生成開始を本例のようにエレベータドア4が開状態から閉状態になった後に行わせるようにしてもよいのは言うまでもなく、エレベータ乗りかご2内の清浄効率の向上を図ることができる。
図10に示す静電霧化装置1の運転制御例は、エレベータ乗りかご2内の臭気を検知する臭気検知センサ5による臭気検知時に霧化ミストを生成させるように静電霧化装置1の動作制御を行わせた例である。詳しくは、図10(a)のように制御部9aは、臭気検知センサ5の検知信号が受信可能にされ、この検知信号に基づいて静電霧化装置1に運転指令を出すようにしてある。具体的に図10(b)のフローのように静電霧化装置1を運転制御する。詳しくは、予め設定された所定の基準値を超えた検出値が臭気検知センサ5により検出された場合(「臭気信号有り」)に、制御部9aは静電霧化装置1に霧化ミストを生成させる運転制御を行わせている。放出された霧化ミストの脱臭によってエレベータ乗りかご2内の臭気レベルは低下していくのであり、臭気検知センサ5の検出値が上記基準値を下回るようになった場合(「臭気信号無し」)に、制御部9aは静電霧化装置1での霧化ミストの生成を止めると共に静電霧化装置1を動作停止状態(非通電状態)にするような運転制御を行わせている。このようにエレベータ乗りかご2内に充満する臭気を有する場合にのみ、静電霧化装置1にて霧化ミストを生成してエレベータ乗りかご2内に放出することができるのであり、効率よくエレベータ乗りかご2内を清浄化できる。なお、臭気検知センサ5としては花粉やダニの屍骸などのアレルゲンを測定するアレルゲンセンサを代用してもよく、また、臭気検知センサ5とアレルゲンセンサとを併用してもよい、
図11及び図12に示す静電霧化装置1の運転制御例は、エレベータ乗りかご2への積載物の重量(積載重量)を検知する重量検知センサ6による検知重量Wに応じて霧化ミストの生成量を変化させるように静電霧化装置1の動作制御を行わせた例である。詳しくは、図11(a)のように制御部9aは、エレベータドア4の開閉信号の他に、重量検知センサ6の検知信号が受信可能にされ、これら検知信号に基づいて静電霧化装置1に運転指令を出すようにしてある。つまり、図12のフローのように、制御部9aがエレベータドア4の開閉信号を受けると静電霧化装置1を動作可能状態(通電状態)にし、次いで制御部9aはエレベータ乗りかご2への積載物の重量を重量検知センサ6によって検出させる。そして、図11(b)のように重量検知センサ6の検知重量Wが予め設定された基準重量w1と同じかそれより小さい場合には霧化ミストを所定量生成させるべく静電霧化装置1を運転制御し、一方、重量検知センサ6の検知重量Wが上記基準重量w1よりも大きい場合には霧化ミストを上記所定量よりも多量(例では2倍)に生成させるべく静電霧化装置1を運転制御している。ここで、霧化ミストの生成量は、図5の例のように霧化ミストの生成出力Sの高低により変化させたり、図7の例のように霧化ミストの生成時間TMの長短により変化させたりできるのであるが、本例では後者の方式によって霧化ミストの生成量を変化させている。たとえば目安として、基準重量w1はエレベータ乗りかご2の最大積載重量の半分の重量(kg)、生成基準時間t2は5分が望ましい。
なお、図12のフローでは、上記霧化ミストの生成時間TMの終了間際に、制御部9aが重量検知センサ6等によりエレベータ乗りかご2内に乗客がいないか否かを検知している。そして、制御部9aがエレベータ乗りかご2内に乗客がいないことを検知した場合には、制御部9aは静電霧化装置1での霧化ミストの生成を止めると共に静電霧化装置1を動作停止状態(非通電状態)にするような運転制御をする。一方、制御部9aが依然エレベータ乗りかご2内に乗客がいることを検知した場合には、そのときの重量検知センサ6の検出重量に基づいて新たに霧化ミストの生成量(本例では霧化ミストの生成時間TM)を決定し、霧化ミストの生成を継続して行うようにしている。なお、霧化ミストの生成時間TM内に重量検知センサ6の検知重量Wが変化した場合、制御部9aに設けた記憶部にその検知重量Wを記憶させ、この記憶した検知重量Wに基づいて新たに霧化ミストの生成時間TMを決定して、継続して霧化ミストの生成を行うようにしてもよい。
重量検知センサ6で検知される重量が大きいことはエレベータ乗りかご2への乗客数が多くて、つまりさまざまな臭い源がエレベータ乗りかご2内に混在する可能性が高いものと推測できるが、上記のように重量検知センサ6での検知重量Wに応じて霧化ミストの生成量を変化させるように静電霧化装置1を運転制御させると、たとえばエレベータ乗りかご2内の多量の臭いに対して多量の霧化ミストを生成して脱臭させることができ、また一方、エレベータ乗りかご2内の少量の臭いに対して少量の霧化ミストを生成して脱臭させることができるのであり、つまり、効率よく静電霧化装置1を作動させてエレベータ乗りかご2内を清浄化できる。
本発明の実施の形態の例のエレベータ装置の概略図である。 同上の静電霧化装置の切欠き斜視図である。 同上の霧化ブロックの側断面図である。 同上の静電霧化装置のエレベータ乗りかごへの配置にかかる他例であり、(a)はエレベータ乗りかごの斜視図であり、(b)は要部の断面図である。 静電霧化装置の動作制御の一例であり、(a)は概略の制御ブロック図であり、(b)はエレベータドアの開放時間に応じて設定する霧化ミストの生成出力の例を示す表である。 同上の例のフローチャートである。 静電霧化装置の動作制御の他例であり、(a)は概略の制御ブロック図であり、(b)はエレベータドアの開放時間に応じて設定する霧化ミストの生成時間の例を示す表である。 同上の例のフローチャートである。 静電霧化装置の動作制御の更に他例であり、(a)は概略の制御ブロック図であり、(b)はフローチャートである。 静電霧化装置の動作制御の更に他例であり、(a)は概略の制御ブロック図であり、(b)はフローチャートである。 静電霧化装置の動作制御の更に他例であり、(a)は概略の制御ブロック図であり、(b)はエレベータドアの開放時間に応じて設定する霧化ミストの生成量(生成時間)の例を示す表である。 同上の例のフローチャートである。
符号の説明
1 静電霧化装置
2 エレベータ乗りかご
9a 制御部
20 エレベータ装置

Claims (3)

  1. エレベータ乗りかご内に霧化ミストを放出する静電霧化装置を設け、エレベータドアの開信号を受けると静電霧化装置に通電して静電霧化動作をオンにし、且つ、エレベータドアの開放時間に応じて霧化ミストの生成出力を変化させる動作制御手段を有している静電霧化装置を備えたエレベータ装置。
  2. エレベータ乗りかご内に霧化ミストを放出する静電霧化装置を設け、エレベータドアの開信号を受けると静電霧化装置に通電して静電霧化動作をオンにし、且つ、エレベータドアの開放時間に応じて霧化ミストの生成時間を変化させる動作制御手段を有している静電霧化装置を備えたエレベータ装置。
  3. エレベータ乗りかごに設けた換気用空気供給口に静電霧化装置を配備したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の静電霧化装置を備えたエレベータ装置。
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