JP2008207633A - 車両用浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に乗車する人が個別に車室内に持参する小物類に付着した臭い成分やウイルス、カビ菌、アレルゲン物質を重点的に脱臭、除菌、不活性化を行う。
【解決手段】放電電極1と、放電電極1に高電圧を印加する高電圧印加手段15と、上記放電電極1に水を供給する水供給手段3と、放電電極1に高電圧を印加して放電電極1に供給された水を静電霧化することで生成された帯電微粒子水を車室8内に放出する放出口4を有する静電霧化装置6を備える。車室8内に被清浄物を収納して清浄化するための浄化用ボックス5を設け、浄化用ボックス5に上記静電霧化装置6の放出口4を開口させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用浄化装置に関するものである。
従来から自動車のような車両内にこもる臭いの成分やアレルゲン物質を除去するためにろ過式の空気清浄装置が知られているが、このろ過式の空気清浄装置では車室内の壁面に付着した臭い成分やアレルゲン物質の成分を除去でない。
そこで、特許文献1に示されるような静電霧化装置で発生させたナノメータサイズの帯電微粒子水(ナノミスト)を車両の車室内に放出し、ナノメータサイズの帯電微粒子水に含まれるスーパーオキサイドラジカルやヒドロキシラジカルといったラジカルにより、脱臭、ウイルス、カビ菌の除菌、アレルゲン物質の不活性化等を行うものが提案されている。
この特許文献1に示された従来例にあっても、車室空間内の全体を脱臭、除菌、アレルゲン物質の不活性化の対象としており、車両に乗車する人が個別に持参する帽子、手袋、ネッカチーフ、ハンカチ、タオル等の小物類に付着した臭い成分やウイルス、カビ菌、アレルゲン物質を集中的に脱臭、除菌、不活性化を行うことはできず、これらの小物を洗濯することで、脱臭、除菌、アレルゲン物質の除去をおこなっている。
しかしながら、頻繁に洗濯しなければならないため手間がかかるだけでなく、洗濯が容易にでき難い小物類もある。また、スポーツをする際に使用した帽子、手袋、ヘアーバンド、タオル等の小物は、長時間の運動中に身につけているため、汗が付着し、また、野外での長時間の使用中に花粉が付着することが多く、これらの帽子、手袋やヘアーバンドやタオル等をそのまま車室内に持ち込むと、帽子、手袋やヘアーバンドやタオル等に付着した臭い成分やアレルゲン物質が車室内に飛散し、車室内の環境悪化の原因となっている。
そこで、車両に乗車する人が個別に持参する小物類に付着した臭い成分やウイルス、カビ菌、アレルゲン物質を重点的に脱臭、除菌、不活性化を行うことが望まれているのが現状である。
特開2006−151046号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、車両に乗車する人が個別に車室内に持参する小物類に付着した臭い成分やウイルス、カビ菌、アレルゲン物質を集中的に脱臭、除菌、不活性化を行うことができる車両浄化装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る車両浄化装置は、放電電極1と、放電電極1に高電圧を印加する高電圧印加手段15と、上記放電電極1に水を供給する水供給手段3と、放電電極1に高電圧を印加して放電電極1に供給された水を静電霧化することで生成された帯電微粒子水を車室8内に放出する放出口4を有する静電霧化装置6を備え、車室8内に被清浄物を収納して清浄化するための浄化用ボックス5を設け、該浄化用ボックス5に上記静電霧化装置6の放出口4を開口させて成ることを特徴とするものである。
このような構成とすることで、車両7に乗車する人が持ち込む小物類を、車室8内に設けた浄化用ボックス5内に収納することで、車室8に比べてはるかに狭い空間である浄化用ボックス5内にラジカルを有するナノメータサイズの帯電微粒子水を放出して、高濃度の帯電微粒子水により浄化用ボックス5内に入れた小物類に付着した臭い成分やウイルス、カビ菌、アレルゲン物質の脱臭、除菌、不活性化を集中的に且つ効果的に行うことができる。
また、放電電極1と、放電電極1に高電圧を印加する高電圧印加手段15と、放電電極1に高電圧を印加することで生成されたイオンとオゾンを車室8内に放出する放出口4を備えたイオン発生装置9を備え、車室8内に被清浄物を収納して清浄化するための浄化用ボックス5を設け、該浄化用ボックス5に上記イオン発生装置9の放出口4を開口させることが好ましい。
このような構成とすることで、車両7に乗車する人が持ち込む小物類を、車室8内に設けた浄化用ボックス5内に収納することで、車室8に比べてはるかに狭い空間である浄化用ボックス5内にイオンとオゾンを放出し、高濃度のイオンとオゾンにより浄化用ボックス5内に入れた小物類に付着した臭い成分やウイルス、カビ菌、アレルゲン物質の脱臭、除菌、不活性化を集中的に且つ効果的に行うことができる。
また、浄化用ボックス5に物が収納されているか否かを検知する検知手段13を設け、検知手段13により浄化用ボックス5内に物が収納されている状態を検出した際に、高電圧印加手段15により放電電極1に高電圧を印加することが好ましい。
このような構成とすることで、浄化用ボックス5内に浄化対象となる小物類が入れられた際にのみ、浄化用ボックス5に帯電微粒子水、又は、イオンとオゾンを放出して効果的に小物類に付着した臭い成分やウイルス、カビ菌、アレルゲン物質の脱臭、除菌、不活性化を集中的且つ効果的に行うことができる。
また、放電電極1を配置した部分と浄化用ボックス5に開口した放出口4との間を搬出経路10により連通接続し、該搬出経路10から分岐路11を分岐させて分岐路11の端部を車載用空調装置24の送風路26に連通接続させることが好ましい。
このような構成とすることで、浄化用ボックス5に帯電微粒子水、又は、イオンとオゾンを浄化用ボックス5だけでなく、車載用空調装置24の送風路26から車室8内に放出することができる。
また、搬出経路10から分岐路11を分岐する分岐部分に、放電電極1を配置した部分が、放出口4側に連通する場合と送風路26側に連通する場合とに切換え自在とした流路切換え弁12を設けることが好ましい。
このような構成とすることで、流路切換え弁12による流路の切換えにより浄化用ボックス5内への帯電微粒子水、又は、イオンとオゾンの放出と車室8内への帯電微粒子水、又は、イオンとオゾンの放出とを選択して、目的に応じて効果的に臭い成分やウイルス、カビ菌、アレルゲン物質の脱臭、除菌、不活性化を行うことができる。
本発明は、車室内に設けた浄化用ボックス内に車両に乗車する人が車室内に持参する小物類を入れることで、乗車の際に持参した小物類に付着した臭い成分やウイルス、カビ菌、アレルゲン物質を浄化用ボックスという車室に比べて狭い空間において集中的に脱臭、除菌、不活性化を行うことができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図1には自動車のような車両7の室内の斜視図が示してあり、図2には車両の概略図が示してある。
本発明においては車室8内には浄化用ボックス5が設けてある。浄化用ボックス5は、例えば、車両7の車室8内の前部には設けられる通称インパネと称されるインストルメントパネル14に設けたり、あるいは、運転席と助手席との間に設けられる小物入れボックス29を浄化用ボックス5としたり、あるいは車室8の他の箇所に設けられる。
インストルメントパネル14に設ける場合は、インストルメントパネル14に備えられるダッシュボードを浄化用ボックス5としてもよく、また、ダッシュボードとは別にインストルメントパネル14に浄化用ボックス5を設けてもよい。
図1にはダッシュボードとは別にインストルメントパネル14に浄化用ボックス5を設けた例を示している。
浄化用ボックス5は開閉自在な扉を設けたり、あるいは引出し自在となっており、内部に車両7に持ち込まれる手袋、ハンカチ、タオル、あるいは帽子等の小物類を入れることができるようになっている。
車両7には静電霧化装置6が設けてある。静電霧化装置6は、放電電極1と、放電電極1と対向する対向電極2と、放電電極1と対向電極2との間に高電圧を印加する高電圧印加手段15と、上記放電電極1に水を供給する水供給手段3と、放電電極1と対向電極2との間に高電圧を印加して放電電極1に供給された水を静電霧化することで生成された帯電微粒子水を浄化用ボックス5内に放出する放出口4を有したものである。
図3には本発明に用いる静電霧化装置6の主体を構成する静電霧化装置本体6aの概略構成図が示してある。図3に示す実施形態においてはペルチェユニット16のような冷却手段17により空気中の水分を冷却して結露水を生成することで放電電極1に水を供給するようになっている。したがって、本実施形態では冷却手段17が放電電極1に水を供給する水供給手段3を構成している。
ペルチェユニット16は、熱伝導性の高いアルミナや窒化アルミニウムからなる絶縁板の片面側に回路を形成してある一対のペルチェ回路板18を、互いの回路が向き合うように対向させ、多数列設してあるBiTe系の熱電素子19を両ペルチェ回路板18間で挟持すると共に隣接する熱電素子19同士を両側の回路で電気的に接続させ、ペルチェ入力リード線20を介してなされる熱電素子19への通電により一方のペルチェ回路板18側から他方のペルチェ回路板18側に向けて熱が移動するように構成したものである。更に、上記一方の側のペルチェ回路板18の外側には冷却部21を接続してあり、また、上記他方の側のペルチェ回路板18の外側には放熱部22が接続してあり、実施形態では放熱部22として放熱フィンの例が示してある。ペルチェユニット16の冷却部21には放電電極1の後端部が接続してある。
放電電極1は絶縁材料からなる筒体23で囲まれており、該筒体23の先端開口部にリング状をした対向電極2が配設され、放電電極1の軸心の延長線上にリング状の対向電極2のリングの中心が位置するように放電電極1と対向電極2とが対向している。
放電電極1と対向電極2との間に高電圧を印加するための高電圧印加手段15としては車両7に搭載してあるバッテリーを用いている。
この静電霧化装置6では、冷却手段17であるペルチェユニット16に通電することで、冷却部21が冷却され、冷却部21が冷却されることで放電電極1が冷却され、空気中の水分を結露して放電電極1に水(結露水)を供給するようになっている。このように放電電極1に水が供給された状態で上記放電電極1と対向電極2との間に高電圧を印加すると、放電電極1と対向電極2との間にかけられた高電圧により放電電極1の先端部に供給された水と対向電極2との間にクーロン力が働いて、水の液面が局所的に錐状に盛り上がり(テーラーコーン)が形成される。このようにテーラーコーンが形成されると、該テーラーコーンの先端に電荷が集中してこの部分における電界強度が大きくなって、これによりこの部分に生じるクーロン力が大きくなり、更にテーラーコーンを成長させる。このようにテーラーコーンが成長し該テーラーコーンの先端に電荷が集中して電荷の密度が高密度となると、テーラーコーンの先端部分の水が大きなエネルギー(高密度となった電荷の反発力)を受け、表面張力を超えて分裂・飛散(レイリー分裂)を繰り返してマイナスに帯電したナノメータサイズの帯電微粒子水を大量に生成させ、生成された帯電微粒子水は筒体23の先端開口部から外部に放出されるようになっている。
なお、上記実施形態では冷却手段17により水供給手段3を構成した例を示したが、水溜め部に水を溜め、この水溜め部の水を毛細管現象などを利用して放電電極1の先端部に供給することで水供給手段3を構成するようにしてもよい。
上記構成の静電霧化装置6の主体を構成する静電霧化装置本体6aは、例えば、インストルメントパネル14内に配置される。
静電霧化装置本体6aは搬出経路10の一端部に配置してあり、搬出経路10の他端部はインストルメントパネル14の下面部に開口していて放出口4となっており、静電霧化装置本体6aで生成された筒体23の先端開口部から放出された帯電微粒子水は搬出経路10を通り、放出口4から浄化用ボックス5内に放出され、浄化用ボックス5内に入れられた小物にラジカルを含むナノメータサイズの帯電微粒子水を付着させて小物に付着している臭い成分やアレルゲン物質を効果的に分解あるいは抑制することになる。この場合、例えば、浄化用ボックス5の容積は車室8内の容積に比べるとはるかに小さいので、浄化用ボックス5内に帯電微粒子水を放出すると、浄化用ボックス5内は帯電微粒子水が高濃度の環境となり、このため、帯電微粒子水が高濃度の環境下で集中的に脱臭、除菌、アレルゲン物質の不活性化が効果的に行えることになる。
ここで、小物が繊維製のものの場合、ナノメータサイズの帯電微粒子水はナノメータサイズの水の浸透性により繊維内部深くに浸透して内部に蓄積された臭い成分やアレルゲン物質を効果的に分解あるいは抑制することができる。
上記静電霧化装置6は車両7に備わっている車載用空調装置24とは別に独立して車両7に取付けてもよい。この場合、静電霧化により発生させた帯電微粒子水はイオン風に乗って放出されるが、より好ましくは、図4(a)示すように、静電霧化装置6にファン30を設けてファン30による送風に乗せて静電霧化装置本体6aで発生させた帯電微粒子水を放出口4から浄化用ボックス5内に放出するようにするのが好ましい。
ここで、図4(b)に示すように、浄化用ボックス5内に浄化する対象物である小物類が入っているか否かを検知する検知手段13を設け、検知手段13により浄化用ボックス5内に物がはいっていることを検知すると、静電霧化装置6の電源回路に設けた電源スイッチ40をオンにするように制御部41により制御するようにしてもよい。このようにすると、浄化用ボックス5内に浄化する対象物である小物類が入っていない場合に、静電霧化装置6を運転して浄化用ボックス5内に不必要に帯電微粒子水を放出するという無駄を省き、省エネルギーを図ることができる。検知手段13としては重量センサ、超音波や光や電磁波等を利用した物体センサが利用できる。
図5には本発明の他の実施形態が示してある。本実施形態においては、放電電極1と対向電極2を配置した部分と浄化用ボックス5に開口した放出口4との間を搬出経路10により連通接続し、該搬出経路10から分岐路11を分岐させて分岐路11の端部を車載用空調装置24の送風路26に連通接続させてある。また、搬出経路10から分岐路11を分岐する分岐部分には、放電電極1と対向電極2を配置した部分が、放出口4側に連通する場合と送風路26側に連通する場合とに切換え自在とした流路切換え弁12が設けてある。
車載用空調装置24は、一端が車外又は車室8内のいずれかに連通する吸込口となり且つ他端が車室8内に連通する吹き出し口25となった送風路26と、前記吸込口から車外又は車室8内の空気を吸込むと共にこの空気を前記吹き出し口25から車室8内に吹き出す送風手段27と、前記吸込口から吸込まれた送風路26内の空気を温度調節する加熱手段28a及び冷却手段28b備えた温度調節手段28とを有したものである。
流路切換え弁12を切換えることで、放電電極1と対向電極2との間に高電圧を印加することで生成した帯電微粒子水を放出口4から浄化用ボックス5内に放出して、帯電微粒子水の高濃度の環境下で浄化用ボックス5内に入れた小物類に付着した臭い、ウイルス、細菌の除去、抑制、アレルゲン物質の不活性化を集中して効果的に行ったり、あるいは、帯電微粒子水を車載用空調装置24の送風路26の吹き出し口25から車室8内に放出して座席あるいは、ドアの内壁、あるいは天井に付着した臭い成分やアレルゲン物質を効果的に分解あるいは抑制することができる。
また、図5のように浄化用ボックス5内に浄化する対象物である小物類が入っているか否かを検知する検知手段13を設け、検知手段13により浄化用ボックス5内に物がはいっていることを検知すると、放電電極1と対向電極2とを配置した部分と放出口4とを連通するように流路切換え弁12を自動的に切換え、検知手段13により浄化用ボックス5内に物が入っていることを検知しない時は放電電極1と対向電極2とを配置した部分と吹き出し口25とが連通するように流路切換え弁12を自動的に切換えるようにしてもよい。この場合、静電霧化装置6の運転開示時又は運転中に上記流路切換え弁12による切換えを自動的に行うように制御する。
なお、上記実施形態に示す静電霧化装置6においては、対向電極2を設けた例を示したが対向電極2を設けることなく、放電電極1に高電圧を印加することで放電電極1に供給された水を静電霧化するものであってもよい。
次に、本発明の他の実施形態を図6に基づいて説明する。
上記実施形態では、車両7に静電霧化装置6を備え、車室8内に設けた浄化用ボックス5に静電霧化装置6の放出口4を開口させ、浄化用ボックス5内に帯電微粒子水を放出して浄化用ボックス5内に入れた小物類を集中して浄化するようにした例を示したが、図6の実施形態では、放電電極1と、放電電極1と対向する対向電極2と、放電電極1と対向電極2との間に高電圧を印加する高電圧印加手段と、放電電極1と対向電極2との間に高電圧を印加することで生成されたイオンとオゾンを放出する放出口4を有するイオン発生装置9を車両7に備え、更に、車室8内に浄化用ボックス5を設け、この浄化用ボックス5内に上記イオン発生装置9の放出口4を開口させ、浄化用ボックス5内にイオンとオゾンを集中して放出して浄化用ボックス5内に入れた小物類を脱臭、除菌するようにした例である。
イオン発生装置9としては、放電電極1と対向電極2との間に高電圧を印加してマイナスイオン又はプラスイオンを発生させると共にオゾンを発生させる実施形態と、正負イオン及びオゾンを発生させる実施形態とがある。
正負イオン及びオゾンを発生させる実施形態の場合、例えば一対の対向する放電電極1と対向電極2との間に板状の誘導体を挟んで形成された放電素子と、この放電素子に正負電圧からなるパルス電圧を印加するパルス電圧回路とでイオン発生装置9が構成してあり、放電素子に対して正負電圧からなるパルス電圧を印加することで、電極付近に正イオンと、負イオンとをそれぞれ発生させる。
このとき、パルス形状を正弦波状として正電圧と負電圧のピーク電圧(絶対値)を同程度となるようにすることで、ほぼ同程度の正イオンと、負イオンとを得ることができ、更に、印加する電圧のピーク値を調整することでオゾンを同時に発生させることができる。
ここで、正イオンとしてH(HO)mが発生し、負イオンとしてO (HO)nが発生する(m、nは自然数)。
上記発生したオゾンと、正負イオンが反応して生成するH又はOHラジカルとの強い酸化力により浄化用ボックス5内に入れられた小物類に付着させて小物類に蓄積された臭い成分やアレルゲン物質が効果的に分解あるいは抑制されることになる。
本実施形態のイオン発生装置9への車両7への設置位置等は、前述の静電霧化装置6の実施形態と同様である。つまり、前述の図1、図2、図4、図5に示す実施形態において、静電霧化装置6を設ける箇所に静電霧化装置6に代えてイオン発生装置9を設けるもので、他の構成は前述の各実施形態に示す構成と同様であり、図面及び説明が重複するので省略する。
なお、上記実施形態に示すイオン発生装置9においては、対向電極2を設けた例を示したが対向電極2を設けることなく、放電電極1に高電圧を印加することでイオン、オゾンを発生させるようにしたものであってもよい。
本発明の車両用浄化装置を備えた車両の車室の斜視図である。 同上の車両用浄化装置を備えた車両の概略図である。 同上に用いる静電霧化装置の主体を構成する静電霧化装置本体の概略構成図である。 (a)は同上の車載用空調装置とは独立して静電霧化装置を設けた例を示す概略構成図であり、(b)は検知手段を設けて静電霧化装置を制御する例を示す説明図である。 同上の他の実施形態の概略構成図である。 本発明の車両用浄化装置を備えた車両の他の実施例を示す概略図である。
符号の説明
1 放電電極
2 対向電極
3 水供給手段
4 放出口
5 浄化用ボックス
6 静電霧化装置
7 車両
8 車室
9 イオン発生装置
10 搬出経路
11 分岐路
12 流路切換え手段
15 高電圧印加手段
24 車載用空調装置
26 送風路

Claims (5)

  1. 放電電極と、放電電極に高電圧を印加する高電圧印加手段と、上記放電電極に水を供給する水供給手段と、放電電極に高電圧を印加して放電電極に供給された水を静電霧化することで生成された帯電微粒子水を車室内に放出する放出口を有する静電霧化装置を備え、車室内に被清浄物を収納して清浄化するための浄化用ボックスを設け、該浄化用ボックスに上記静電霧化装置の放出口を開口させて成ることを特徴とする車両用浄化装置。
  2. 放電電極と、放電電極に高電圧を印加する高電圧印加手段と、放電電極に高電圧を印加することで生成されたイオンとオゾンを車室内に放出する放出口を備えたイオン発生装置を備え、車室内に被清浄物を収納して清浄化するための浄化用ボックスを設け、該浄化用ボックスに上記イオン発生装置の放出口を開口させて成ることを特徴とする車両用浄化装置。
  3. 浄化用ボックスに物が収納されているか否かを検知する検知手段を設け、検知手段により浄化用ボックス内に物が収納されている状態を検出した際に、高電圧印加手段により放電電極に高電圧を印加することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用浄化装置。
  4. 放電電極を配置した部分と浄化用ボックスに開口した放出口との間を搬出経路により連通接続し、該搬出経路から分岐路を分岐させて分岐路の端部を車載用空調装置の送風路に連通接続させて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両用浄化装置。
  5. 搬出経路から分岐路を分岐する分岐部分に、放電電極を配置した部分が、放出口側に連通する場合と送風路側に連通する場合とに切換え自在とした流路切換え弁を設けて成ることを特徴とする請求項4記載の車両用浄化装置。
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