JP4882354B2 - アライメント調整方法、アライメントマークの形成方法、基材、及び透過型光学素子の製造方法 - Google Patents

アライメント調整方法、アライメントマークの形成方法、基材、及び透過型光学素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、透過型光学素子の原型となる基材の表裏両面に位置合わせ用のアライメントマーク(表裏合わせ用のアライメントマーク)を形成して、その表裏両面に形成される光学面のアライメント調整をするアライメント調整方法に関する。また、その調整に用いられるアライメントマークの形成方法、及び基材に関する。また、本発明は、マイクロレンズアレイなどの透過型光学素子の製造方法に関する。
マイクロレンズアレイの製造方法の1つに、その原型となるガラス基板の表面をフォトリソグラフィーによって加工し、そこへ微細なレンズ面を創成する方法が知られている(特許文献1,特許文献2など)。
このマイクロレンズアレイのうち、光線の入射型の面と射出側の面の両面のそれぞれが周期構造をしているマイクロレンズアレイ(シリンドリカルマイクロレンズアレイなど)では、ガラス基材の表面に形成されるマイクロレンズと、裏面に形成されるマイクロレンズとの間で位置が正しく合致していなくてはならない。そのために、互いの面に形成されるマイクロレンズの位置ズレ(「加工ズレ」という。面内での横シフト誤差成分と面内での回転誤差成分とからなる。)を極力抑える必要がある。
因みに、加工ズレのシフト誤差成分は、マイクロレンズアレイの全てのマイクロレンズに対し同方向かつ同量ずつの位置ズレを引き起こし、加工ズレの回転誤差成分は、表裏間の各マイクロレンズの配列方向のズレを引き起こす。
この加工ズレを抑える方法としては、予め、ガラス基材の表裏両面の互いに相対する幾つかの箇所にアライメントマークを設け、そのアライメントマークを基準としてガラス基材の表裏間のアライメントを行う方法が挙げられる。
このようなアライメントマークの形成方法、及びそのアライメントマークを使ったアライメント調整方法の一例は、特許文献3に記載されている。この形成方法では、ウエハの表裏にアライメントマークを密着露光によって形成するものであり、その密着露光に当たり、表用のアライメントマークの原版と裏用のアライメントマークの原版とを、互いに所定の位置関係に位置決めしてから、両方の原版の間にウエハを挟んで固定する。
特開平9−008266号公報 特表平8−504515号公報 特開昭60−92619号公報
この形成方法では、2つの原板を機械的に固定して、ウエハの表裏の同じ位置にアライメントマークが形成されるようにしているが、固定用の部材を製造したときの加工誤差がそのまま、表裏のアライメントマークの間に生じるズレ(「形成誤差」という。シフト誤差成分と回転誤差成分とからなる。)となってしまう。
これでは、ガラス基材の表裏間のアライメントを高精度に行うことはできず、所望のマイクロレンズアレイを製造することはできない。
そこで本発明は、少なくとも特定波長の光に対し透明な基材の表裏間のアライメントを高精度化するのに有効なアライメント調整方法、アライメントマークの形成方法、及び基材を提供することを目的とする。
また、本発明は、高性能な透過型光学素子を製造することのできる透過型光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明のアライメント調整方法は、少なくとも特定波長の光に対し透明な基材の表裏のそれぞれに、表裏合わせ用のアライメントマークを形成する形成手順と、前記アライメントマーク形成後の前記基材の表又は裏の一方の側から、前記アライメントマークの表裏間のずれ具合の情報を取得する測定手順と、前記ずれ具合の情報に基づき前記基材の表裏に形成すべき光学面のアライメント調整をする調整手順とを含むことを特徴とする。
なお、前記形成手順は、少なくとも前記基材の表面の1対の領域と、それに対向する裏面の1対の領域とのそれぞれに、1対の領域の並び方向とは異なる方向に前記アライメントマークを複数配列したアライメントマーク群を形成することにより、前記表面及び前記裏面のそれぞれに複数のアライメントマーク対を形成するものであって、前記表面及び前記裏面の少なくとも一方の前記複数のアライメントマーク対は、互いに角度のずれた複数の方向を示すものであることが望ましい。
また、前記一方の側から観察したときに、前記表面の前記複数のアライメントマーク対が示す複数の方向の組み合わせと、前記裏面の前記複数のアライメントマーク対が示す複数の方向の組み合わせとは、互いに異なることが望ましい。
また、前記測定手順では、前記表面の前記複数のアライメントマーク対と、前記裏面の前記複数のアライメントマーク対とのうち、裏面間で最も近い方向を示す特定のアライメントマーク対を選出し、前記調整手順では、前記特定のアライメントマーク対が示す方向を、表裏間で共通の方向とみなすことが望ましい。
また、前記測定手順では、前記表面の前記複数のアライメントマーク対と、前記裏面の前記複数のアライメントマーク対とのうち、表裏間で最も近い方向を示す特定のアライメントマーク対を選出すると共に、その特定のアライメントマーク対のうち互いに表裏の関係にあるアライメントマーク同士の表裏間のずれ量を測定し、前記調整手順では、前記ずれ量を、前記アライメントマークの前記ずれ具合のシフト誤差成分と判断してもよい。
また、本発明の透過型光学素子の製造方法は、本発明の何れかのアライメント調整方法によるアライメント機能付きの投影露光装置を用いたフォトリソグラフィー法により、透過型光学素子の原型となる前記基材の表裏を加工する手順を含み、前記フォトリソグラフィーでは、前記形成された前記アライメントマークと、前記取得された前記ずれ具合の情報とに基づき、前記基材の表裏間の加工ずれが抑えられるようにその基材の表裏間のアライメントを行うことを特徴とする。
なお、前記透過型光学素子は、例えば、マイクロレンズアレイである。
また、本発明のアライメントマークの形成方法は、少なくとも特定波長の光に対し透明な基材の表裏のそれぞれに、共通のマスク又は異なるマスクを用いて表裏合わせ用のアライメントマークを形成するアライメントマークの形成方法であって、前記マスクは、少なくとも前記基材の表面の1対の領域と、それに対向する裏面の1対の領域とのそれぞれに、1対の領域の並び方向とは異なる方向に前記アライメントマークを複数配列したアライメントマーク群を形成するものであり、かつ、前記表面及び前記裏面の少なくとも一方に形成される1対の前記アライメントマーク群の間で、前記アライメントマークの配列ピッチが互いに異なるように設定されていることを特徴とする。
なお、前記マスクは、前記1対の領域の少なくとも一方で対向する前記アライメントマーク群の間で、前記アライメントマークの配列ピッチが異なるように設定されていることが望ましい。
また、本発明の基材は、少なくとも特定波長の光に対し透明な基材において、少なくとも前記基材の表面の1対の領域と、それに対向する裏面の1対の領域とのそれぞれに、1対の領域の並び方向とは異なる方向に前記アライメントマークを複数配列したアライメントマーク群を有し、前記表面及び前記裏面の少なくとも一方に形成された1対の前記アライメントマーク群の間では、前記アライメントマークの配列ピッチが互いに異なることを特徴とする。
なお、前記1対の領域の少なくとも一方で対向する前記アライメントマーク群の間では、前記アライメントマークの配列ピッチが異なることが望ましい。
また、互いに異なる面で、かつ対向しない領域に設けられた前記アライメントマーク群の間では、前記アライメントマークの配列ピッチが互いに同じであってもよい。
また、本発明の透過型光学素子の製造方法は、本発明の何れかの基材のうち、各々の領域で互いに対向する前記アライメントマーク群同士を比較する手順と、前記比較に基づき、表裏間で最も近い方向を示す特定のアライメントマーク対を、前記基材の表裏のそれぞれから選出する手順と、前記特定のアライメントマーク対の位置情報をアライメント機能付きの投影露光装置に入力する手順と、前記位置情報の入力された前記投影露光装置と、前記基材に創成すべき光学面の形状に対応したマスクパターンのマスクとを用いた逐次投影露光によって、前記基材の表裏の双方に光学面を創成する手順とを少なくとも含むことを特徴とする。
本発明によれば、特定波長の光に対し透明な基材の表裏間のアライメントを高精度化するのに有効なアライメント調整方法、アライメントマークの形成方法、及び基材が実現する。
また、本発明によれば、高性能な透過型光学素子を製造することのできる透過型光学素子の製造方法が実現する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
本実施形態は、透過型光学素子の1種、シリンドリカルマイクロレンズアレイの製造方法の実施形態である。
本製造方法の手順には、ガラス基板への表裏両面に対する位置合わせ用のアライメントマークの形成手順(図1)と、そのガラス基板の表裏へのレンズ面の創成手順(図2)とが含まれる。以下、これらの手順を順に説明し、最後に本製造方法の効果を説明する。
[アライメントマークの形成手順]
図1に示すように、アライメントマークの形成手順は、ステップS11〜S17からなる。
(ステップS11)
シリンドリカルマイクロレンズアレイ(後述する図12)が後の手順で形成されるガラス基板(請求項の基材に対応。)11(図3(b))を用意し、その表面にクロムを蒸着し、その上にレジストを塗布する。
なお、ガラス基板11は、少なくとも、シリンドリカルマイクロレンズアレイの使用時に入射させるべき光と、アライメントマーク(後述)を観察する際に入射させるべき光とに対し透明な材料(合成石英など)からなる。
(ステップS12)
一方、図3(a)に示すような密着露光用の原版10が用意される。
原版10には、クロムパターンからなるパターンWx1’,Wx2’と、同じくクロムパターンからなるパターン群Wy’,Wθ’とが形成されている。パターンWx’,Wx’は、ガラス基板11に形成すべきアライメントマークと同形状であり、パターン群Wy’,Wθ’は、ガラス基板11に形成すべきアライメントマーク群と同形状である。
また、原版10には、ガラス基板11に対して、略所定の位置に位置決めするための3つのガイドピン(外形基準押し当てピン)10aが設けられている。
なお、図3(a)の上部は、原版10の表面を正面から見た図、図3(a)の下部は、原版10を側面から見た図である。
次に、図3(b)に示すように、ガラス基板11のレジストの塗布面を原版10の表面に密着させる。このとき、ガラス基板11の外縁は、3つのガイドピン10aのそれぞれに突き当てられ、それによってガラス基板11上の所定の4箇所にパターンWx1’,Wx2’,パターン群Wy’,Wθ’がそれぞれ正対した位置関係になる。
なお、図3(b)の上部は、この状態の原版10及びガラス基板11を正面から見た図、図3(b)の下部は、側面から見た図である。
その状態で原版10の側からガラス基板11のレジストを露光(密着露光)し、パターンWx1’,Wx2’,パターン群Wy’,Wθ’をレジストに投影する。
(ステップS13)
ガラス基板11のレジストを現像し、エッチング処理を施す。これによって、ガラス基板11の表面には、図4に示すように、クロムからなるアライメントマークWx1,Wx2と、クロムからなるアライメントマーク群Wy,Wθとが形成される。
(ステップS14)
ステップS11と同様に、ガラス基板11の裏面にクロムを蒸着し、その上にレジストを塗布する。
(ステップS15)
ステップS12で使用した原版10の表面に、ステップS12と同様に、ガラス基板11のレジストの塗布面を密着させる。このとき、ガラス基板11の外縁は、3つのガイドピン10aのそれぞれに突き当てられる。
その状態で原版10の側からガラス基板1のレジストを露光(密着露光)し、パターンWx1’,Wx2’,パターン群Wy’,Wθ’をレジストに投影する。
(ステップS16)
ステップS13と同様に、ガラス基板11のレジストを現像し、エッチング処理を施す。これによって、ガラス基板11の裏面には、図4に示すように、クロムからなるアライメントマークWx1,Wx2と、アライメントマーク群Wy,Wθとが形成される。
ここで、以上のとおりガラス基板11の表裏に形成されたアライメントマークWx1,Wx2と、アライメントマーク群Wy,Wθとを詳しく説明する。
図4は、ガラス基板11の表面又は裏面を正面から見た図である。
図4に示すように、アライメントマークWx1,Wx2,アライメントマーク群Wy,Wθのそれぞれは、後述する投影露光装置14(図11参照)で使用可能となる規格に従ったマーク(投影露光装置14のアライメントセンサ14dが検出可能なマーク)からなる。
例えば、アライメントマークWx1,Wx2,アライメントマーク群Wy,Wθのそれぞれは、縦又は横方向の単数又は複数のアライメントマークからなり、各アライメントマークは、図4中に点線で囲まれた拡大図のような微小な平行線からなるハッチングパターンをしている。なお、ハッチングパターンのピッチは、投影露光装置14のアライメントで使用する光を所定方向に回折できる程度に小さいため、各アライメントマークは、一本の線の様に見える。よって、以下では、個々のアライメントマークを1つのラインとみなして説明する。
また、以下では、ガラス基板11の表面又は裏面上のアライメントマークWx1,Wx2,アライメントマーク群Wy,Wθの位置を示す座標系として、ガラス基板11の中心を原点とし、かつ、ガラス基板11のオリエンテーションフラット方向(直線状の端部と平行な方向)をX方向とした、XY直交座標系を採用する。
先ず、アライメントマークWx1は、ガラス基板11の周縁に近いX軸上の位置、例えば座標(X,Y)=(60mm,0mm)に形成される。このアライメントマークWx1の配置方向は、Y軸に略平行である。
アライメントマークWx2は、アライメントマークWx1とY軸に関し対称な位置、例えば座標(X,Y)=(−60mm,0mm)に形成される。このアライメントマークWx2の配置方向も、Y軸に略平行である。
アライメントマーク群Wyは、ガラス基板11の周縁近くのX軸及びY軸から離れた位置、例えば、座標(X,Y)=(−31.75mm,−55mm)を中心に形成された、X軸に平行な複数本(11本)のアライメントマークからなる。これらのアライメントマークは、Y方向に等間隔に並べて配置されている。
なお、アライメントマークWx1,Wx2と、アライメントマーク群Wyの各アライメントマークとは、互いに垂直な関係を有している。
アライメントマーク群Wθは、アライメントマーク群WyとY軸に関し対称な位置、例えば座標(X,Y)=(31.75mm,−55mm)に形成される。このアライメントマーク群Wθは、X軸に略平行な複数本(11本)のアライメントマークからなる。これらのアライメントマークは、Y方向に等間隔に並べて配置されている。
また、アライメントマーク群Wyの各アライメントマークと、アライメントマーク群Wθの各アライメントマークとは、互いに平行な関係を有している。
以下では、図5(a)に拡大して示すように、アライメントマーク群Wy,Wθの各アライメントマークに対し、ガラス基板11の中心から外側へ向かって順番に識別番号(ライン番号)を付けて説明する。
ここで、本実施形態では、図5(a)に拡大して示すように、アライメントマーク群Wyの各アライメントマークy1,y2,・・・,y11の配置ピッチと、アライメントマーク群Wθの各アライメントマークθ1,θ2,・・・,θ11の配置ピッチとは、微少量だけ異なる。
また、2つのアライメントマーク群Wy,Wθは、投影露光装置14の縮小投影レンズ鏡筒に固定された、オフアクシス方式のアライメント方法で使用する2つのアライメントセンサで同時に観察できる間隔で設けられている。なお、投影露光装置の詳細は、例えば、特開昭61−44429号公報に開示されており、周知の技術であるので、ここでの説明は省略する。
図5(a)において、各アライメントマークの符号と共に括弧で示す数値が、各アライメントマークのY座標値(単位:mm)である。図5(a)では、アライメントマーク群Wθのアライメントマークθ1,θ2,・・・,θ11の配置ピッチが1mm、アライメントマーク群Wyのアライメントマークy1,y2,・・・,y11の配置ピッチが1mm+1μmとなっている。
図5(b)には、アライメントマーク群Wθのi番目のアライメントマークθiから、アライメントマーク群Wyのi番目のアライメントマークyi(i:ライン番号)へと結んでできる各ベクトルの方向を図示した。
アライメントマークθiとアライメントマークyiとを結ぶ各ベクトルBi(i=1,2,・・・,11)は、互いに平行ではない(なお、図5(b)では、ベクトル同士の角度の差を実際よりも強調して示してある。)。
これらのベクトルBi(i=1,2,・・・,11)のうち、中央のベクトルB6は、X軸と平行であるが、ベクトルB6から離れたベクトルほど、X軸との平行度が微小量ずつ低下している。例えば、ベクトルB6とベクトルB5との成す角度は、0.0009°である。
つまり、本実施形態のアライメントマーク群Wy,Wθは、微小角度ずつ方向のずれた複数個(ここでは11個)のベクトルB1,B2,・・・,B11を表現している。
また、ガラス基板11においては、アライメントマークWx1と略同じ位置の裏側にアライメントマークWx2が形成され、アライメントマークWx2と略同じ位置の裏側にアライメントマークWx1が形成され、アライメントマーク群Wyと略同じ位置の裏側にアライメントマーク群Wθが形成され、アライメントマーク群Wθと略同じ位置の裏側にアライメントマーク群Wyが形成される。
表側のアライメントマーク群Wθのアライメントマークθiと、裏側のアライメントマーク群Wyのアライメントマークyiとの関係の一例を、図6に示す。
アライメントマークy1,y2,・・・,y11の配置ピッチと、アライメントマークθ1,θ2,・・・,θ11の配置ピッチとは互いに異なり、かつY座標値が同じなのは中央のアライメントマークθ6,y6のみなので、仮に、密着露光によるアライメントマークWx1,Wx2,アライメントマーク群Wy,Wθの表裏間での形成位置の誤差(シフト誤差成分と回転誤差成分とからなる。)が完全にゼロだったとしても、表裏間で完全に重なるのは、アライメントマークθ6,y6のみである。その他のアライメントマークは、1μm,2μm,・・・のように、アライメントマークθ6,y6から離れるに従って、表裏間のずれが大きくなる。
ここで、各アライメントマークyi,θiの表裏間のずれ方と、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差の各誤差成分との関係を説明する。各アライメントマークyi,θiの表裏間のずれ方を説明するに当たり、前述したベクトルB1,B2,・・・,B11の表裏間のずれ方を考える。
図7(a),(b),(c)は、表側に形成された同一ライン番号のアライメントマーク同士を結ぶベクトルB1,B2,・・・,B11と、裏側に形成された同一ライン番号のアライメントマーク同士を結ぶベクトルB1,B2,・・・,B11との関係を示す図である。図7では、わかりやすくするために各ベクトルの角度の差及び配置間隔を強調して示した。実線が表側のベクトルB1,B2,・・・,B11、点線が裏側のベクトルB1,B2,・・・,B11である。
図7(a)は、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差が何ら生じなかったときの様子、図7(b)は、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差がY方向にのみ生じたときの様子、図7(c)は、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差がY方向と回転方向とに共に生じたときの様子である。
図7(a)に示すように、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差が生じなかったときには、中央のベクトルB6のみが、表裏間で完全に一致する。
図7(b)に示すように、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差がY方向にのみ生じたときには、中央のベクトルB6の表裏間の平行度が、最も高くなる。また、そのベクトルB6の表裏間のずれ量が、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差のY方向のシフト誤差成分を示す。
図7(c)に示すように、アライメントマーク群の表裏間での形成位置の誤差がY方向と回転方向とに共に生じたときには、中央からずれたベクトル(図ではベクトルB3)の表裏の平行度が、最も高くなる。また、そのベクトル(図ではベクトルB3)の方向が、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差の回転誤差成分を示す。
また、そのベクトル(図ではベクトルB3)の表裏間のずれ量が、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差のY方向のシフト誤差成分を示す。
したがって、表裏間の平行度の最も高くなったベクトルが、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差の回転誤差成分を示し、そのベクトル(図3ではベクトルB3)の表裏間のずれ量が、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差のY方向のシフト誤差成分を示すことがわかる。
なお、本実施形態では、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差の回転誤差成分を求めることはせずに、表裏間で最も一致するベクトルが同一方向を示しているとみなし、後に説明する投影露光装置14の逐次露光のステップ方向の表裏間でのずれを低減することを試みる。
(ステップS17)
図8に示すように、ガラス基板11を工業用光学顕微鏡13のステージ(顕微鏡ステージ)13bにセットする。図8において符号13aで示すのは、対物レンズである。
この工業用光学顕微鏡13は、その焦点調節に伴う光軸のブレ量が既知となった工業用顕微鏡である(以下、このブレ量のデータを「校正データ」という。)。工業用光学顕微鏡13の照明光は、少なくともガラス基板11に対し透過性を有する。
この工業用光学顕微鏡13の対物レンズ13aの焦点をガラス基板11の表面に合わせて、表面のアライメントマークWx1の位置を、観察画像や顕微鏡ステージ13bの位置座標などに基づき認識すると共に、その焦点をガラス基板11の裏面に合わせて、表面のアライメントマークWx1と、それに正対する裏面のアライメントマークWx2との間のズレ量(光軸に垂直な面内での間隔)を測定する。
このときの裏面のアライメントマークWx2と、表面のアライメントマークWx1との位置関係の一例を、図9の右上に示した。なお、図9においては、表側のアライメントマークWx1を実線で、裏側のアライメントマークWx2を点線で示し、表裏間のアライメントマークWx1,Wx2とのズレ量を「ΔX」と表した。なお、このズレ量ΔXは、工業用光学顕微鏡13の実測値を、工業用光学顕微鏡13に固有の誤差(前述したブレ量)を考慮して補正したデータであることが好ましい。
また、工業用光学顕微鏡13の対物レンズ13aの焦点をガラス基板11の表面に合わせて、表面のアライメントマーク群Wyのアライメントマークy1の位置を、観察画像や顕微鏡ステージ13bの位置座標などに基づき認識すると共に、その対物レンズ13aの焦点をガラス基板11の裏面に合わせて、表面のアライメントマーク群Wyのアライメントマークy1と、それに正対する裏面のアライメントマーク群Wθのアライメントマークθ1との間のズレ量(光軸に垂直な面内での間隔)を測定し、かつアライメントマークy1とアライメントマークθ1との配置関係を認識する。
同様の測定を、表面のアライメントマーク群Wyのアライメントマークy2,y3,・・・と、それに正対する裏面のアライメントマーク群Wθのアライメントマークθ2,θ3,・・・とについても行う。
このときの裏面のアライメントマーク群Wθと、表面のアライメントマーク群Wyとの位置関係の一例を、図9の左下に示した。
また、工業用光学顕微鏡13の対物レンズ13aの焦点をガラス基板11の表面に合わせて、表面のアライメントマーク群Wθのアライメントマークθ1の位置を、観察画像や顕微鏡ステージ13bの位置座標などに基づき認識すると共に、その対物レンズ13aの焦点をガラス基板11の裏面に合わせて、表面のアライメントマーク群Wθのアライメントマークθ1と、それに正対する裏面のアライメントマーク群Wyのアライメントマークy1との間のズレ量(光軸に垂直な面内での間隔)を測定し、かつアライメントマークθ1とアライメントマークy1との配置関係を認識する。
同様の測定を、表面のアライメントマーク群Wθのアライメントマークθ2,θ3,・・・と、それに正体する裏面のアライメントマーク群Wyのアライメントマークy2,y3,・・・とについても行う。
このときの裏面のアライメントマーク群Wyと、表面のアライメントマーク群Wθとの位置関係の一例を、図9の右下に示した。
そして、図9に図示されているように、上から順番に付けられたライン番号iの等しいアライメントマークθiとアライメントマークyiとの配置関係と間隔を、左右同士で比較する。
例えば、図9の左下及び右下に示すように、表面のアライメントマークyiと裏面のアライメントマークθiとの間のY方向のズレ量をΔYi,表面のアライメントマークθiと裏面のアライメントマークyiとの間のY方向のズレ量をΔYi’と表すと、互いにライン番号iの等しいズレ量ΔYi,ΔYi’を、全てのライン番号i=1,2,・・・,11について比較し、ズレ量同士の一致度が最も高いライン番号kと、それに対応するズレ量ΔYk(又はΔYk’)とを見出す。
なお、この比較では、ズレ量ΔYkの符号までもが考慮される。すなわち、ライン番号iの等しいアライメントマーク同士で比較した際に、左右とも表のアライメントマークに対して裏のアライメントマークが同じ側にあり、かつ左側の同一ライン番号の表裏間のアライメントマークのズレ量と、右側の同一ライン番号の表裏間のアライメントマークのズレ量との差が最も小さいライン番号が見出される。
図9には、ライン番号9に対応するズレ量ΔY9とズレ量ΔY9’との一致度が最も高くなった様子を示した。
これは、前述したベクトルB1,B2,・・・,B11の中で、ベクトルB9の表裏間の平行度が最も高いことを示す。
したがって、ライン番号kは、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差の回転誤差成分を示し、ズレ量ΔYkは、その形成位置の誤差のY方向のシフト誤差成分を示す。
そして、「ライン番号k」、「ズレ量ΔYk」、「ズレ量ΔX」の各情報が、ガラス基板11に固有の補正データとして記録される。
なお、「ズレ量ΔYk」を補正データとして扱う代わりに、ズレ量ΔYkとズレ量ΔYk’の相加平均値や相乗平均値を補正データとして扱ってもよい。また、ズレ量ΔY,ΔYk’は、工業用光学顕微鏡13の実測値を、工業用光学顕微鏡13に固有の誤差(前述したブレ量)を考慮して補正したデータであることが好ましい。
[レンズ面の創成手順]
図2に示すように、レンズ面の形成手順は、ステップS21〜S28からなる。
(ステップS21)
図10(a)に示すように、ガラス基板11の表面にレジスト11aを厚めに塗布する。
(ステップS22)
図11に示すような投影露光装置14のウエハステージ14eにガラス基板11をセットする。
投影露光装置14は、ステップ・アンド・リピート方式が適用された投影露光装置である。投影露光装置14には、ウエハステージ14eの他、照明光学系14a、マスクステージ14b、縮小投影レンズPL、2つのアライメントセンサ14d、制御部14fなどが備えられる。
このうち、2つのアライメントセンサ14dは、縮小投影レンズPLの鏡筒に固定されており、縮小投影レンズPLの鏡筒の光軸に対して常に同じ位置に設けられている。
マスクステージ14bには、ガラス基板1の表面にシリンドリカルマイクロレンズアレイのレンズ面に対応したグレースケールパターンを有するグレースケールマスクMがセットされる。
ガラス基板11のレジストの塗布面は、縮小投影レンズPLの側に向けられて配置されている。
(ステップS23)
投影露光装置14は、ガラス基板11の縮小投影レンズPLの側の面に形成されたアライメントマークWx1と、アライメントマーク群Wy,Wθの特定のアライメントマークとに基づき、ガラス基板11とグレースケールマスクMとのアライメントを行いながら、ガラス基板11のレジスト11a上の各領域に、グレースケールマスクMのパターンを、ステップ・アンド・リピート方式で露光する。
ここで、投影露光装置14には、不図示のユーザインタフェースを介して、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差を示す補正データが入力される。この補正データには、少なくとも、前述した「ライン番号k」に該当するアライメントマークYk,θkのY座標値、ズレ量ΔXの値、ズレ量ΔYkの値が含まれる。
そして、アライメントに当たっては、アライメントマークWx1,アライメントマーク群Wyのうち「ライン番号k」に対応する特定のアライメントマークyk,アライメントマーク群Wθのうち「ライン番号k」に対応する特定のアライメントマークθkが、2つのアライメントセンサ14dによって同時に検出される。そして、投影露光装置14は、アライメントマークykとアライメントマークθkとを結ぶ方向を、X軸方向として認識する。
そして、投影露光装置14は、アライメントマークWx1,アライメントマークyk,θkの各位置をアライメントセンサ14dの出力によって検出し、検出された各マークの位置を基準にして、補正データのΔXの値をX方向のオフセット量とし、かつ、補正データのΔYkの値をY方向のオフセット量として、露光開始位置を制御部14fが設定する。そして、投影露光装置14は、グローバルアライメントで各露光位置を設定し、逐次露光を開始する。
(ステップS24)
ガラス基板11のレジスト11aを現像し(図10(b)参照)、エッチング処理(ドライエッチング)を施す。図10(c)は、ドライエッチングの途中工程を示す。
エッチング処理が完了した時点で、図12に示すように、ガラス基板11の表面の所定領域Eに、シリンドリカルマイクロレンズアレイのレンズ面が創成される(図10(d)参照)。なお、図12において、領域E中の小さい矩形領域が、1回の露光(1ショットの露光)による露光領域に相当する。
(ステップS25)
ステップS21と同様に、ガラス基板11の裏面にレジスト11aを厚めに塗布する(図10(a)参照)。
(ステップS26)
ステップS22にて使用したのと同じ投影露光装置14に、ガラス基板11がセットされる。ガラス基板11のレジストの塗布面は、縮小投影レンズPLの側に向けられる。
マスクステージ14bには、ステップS22にて使用したのと同じグレースケールマスクMがセットされる。
(ステップS27)
ガラス基板11の裏面に形成されたアライメントマークWx1と、アライメントマーク群Wy,Wθの特定のアライメントマークyk,θkとに基づき、ガラス基板11とグレースケールマスクMとのアライメントを行いながら、グレースケールマスクMのパターンを、ガラス基板11の裏面に逐次露光する。
(ステップS28)
ステップS24と同様の処理を行い、ガラス基板11の裏面の所定領域Eに、シリンドリカルマイクロレンズアレイのレンズ面を創成する(図10(d)参照)。
さらに、このガラス基板11に対し必要な仕上げ処理(組み立て調整用の合わせマークの形成処理など)を施すと、シリンドリカルマイクロレンズアレイが完成する。
[製造方法の効果]
本製造方法には、ガラス基板11の表裏にアライメントマークWx1,Wx2,アライメントマーク群Wy,Wθを形成する手順(図1ステップS11〜S16)と、ガラス基板11を表又は裏の一方の側から工業用光学顕微鏡13で観察し、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差の情報(補正データ)を取得する測定手順(図1ステップS17)とが含まれる。
このように、本製造方法では、ガラス基板11が少なくとも特定の光に対し透明であることを利用して、補正データを高精度に取得する。
その補正データさえ予め取得されていれば、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差がたとえ生じていたとしても、アライメントマークWx1,Wx2,アライメントマーク群Wy,Wθは、ガラス基板11の表裏間のアライメントを高精度化するのに有効なマークとなる。
また、測定手順(図1ステップS17)で用いられる工業用光学顕微鏡13は、焦点調節に伴う光軸のブレ量が校正された光学顕微鏡なので、補正データは、確実に高精度に取得される。
また、ガラス基板11の少なくとも一方の面に形成されるアライメントマーク群Wy,Wθ(図5(a)参照)は、微小角度ずつずれた複数のベクトルB1,B2,・・・,B11(図5(b)参照)を示す。このベクトルB1,B2,・・・,B11によれば、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差の回転誤差成分と、少なくとも特定方向のシフト誤差成分とが、それぞれ明らかになる。
具体的には、複数のベクトルB1,B2,・・・,B11のうち表裏間で最も平行度の高いベクトルBkは、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差の回転誤差成分を示す。また、そのベクトルBkの表裏間のずれ量は、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差の特定方向のシフト誤差成分(ここでは、Y方向)を示す。
また、本製造方法では、レンズ面の創成手順にフォトリソグラフィーが適用される(図2参照)。そのフォトリソグラフィーでは、アライメント機能付きの投影露光装置14(図11参照)が用いられる。その投影露光装置14によるアライメントは、アライメントマークWx1,Wx2と、アライメントマーク群Wy,Wθのうち補正データが示す特定のアライメントマークyk,θkとに基づいて行われる(図2ステップS23,S27)。
具体的に、このアライメントでは、アライメントマークWx1、アライメントマーク群Wy,Wθのうち補正データの「ライン番号k」に対応する特定のアライメントマークyk、特定のアライメントマークθkの各位置が参照される。また、アライメントマークWx1,アライメントマークyk,θkの各位置は、補正データの「ズレ量ΔX」,「ズレ量ΔYk」の分だけシフト補正される。
このシフト補正によって、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差のシフト誤差成分の影響を受けないアライメントが可能になった。
また、特定のアライメントマークyk,θkの各位置を参照すること、つまり表裏間の平行度が最も高くなったベクトルを参照することによって、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差の回転誤差成分の影響を殆ど受けないアライメントが可能になった。
したがって、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差が仮に大きかった(例えば、3μm程度であった)としても、ガラス基板11の表裏間の加工ズレ(レンズ面の創成領域の表裏間のズレ)は、確実に抑えられる(例えば、1μm程度の加工ズレに抑えられる。)。その結果、全てのマイクロレンズの位置ズレ、及びマイクロレンズの配列方向のズレの少ない、高性能なシリンドリカルマイクロレンズアレイが完成する。
また、シリンドリカルマイクロレンズアレイは、表裏の光学面がそれぞれ周期構造(或る形状が規則的に繰り返し配置される構造)となった透過型光学素子であるので、表裏間の加工ズレは、その性能を著しく低下させる。したがって、シリンドリカルマイクロレンズアレイの製造に本製造方法を適用したことによる効果は、極めて高い。
また、投影露光装置14は、ステップ・アンド・リピート方式が適用された投影露光装置であるので、表裏間のアライメントに要求される精度は、極めて高い。したがって、投影露光装置14を用いたシリンドリカルマイクロレンズアレイの製造に本製造方法を適用したことによる効果は、高い。
なお、上記実施形態では、ガラス基板11の表面の2つのアライメントマーク群Wy,Wθの各々の裏側にアライメントマーク群Wθ,Wyがそれぞれ形成された。このとき、ガラス基板11の表裏のそれぞれに、全く同じ角度関係の複数のベクトルB1,B2,・・・,B11が現れる。つまり、ライン番号の等しい表裏のベクトルは、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差がゼロのときに一致するベクトルに対し、互いに同じ角度を成す。
よって、上記実施形態では、表裏のアライメントマークのズレ方が左右で略等しくなるような特定のライン番号を選出することで、表裏間で最も平行度の高い特定のベクトルを選出した。そして、それに対応する表裏4つのアライメントマークを、投影露光装置14に認識させた。これによって、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差の回転誤差成分を補正データとして投影露光装置14に入力しなくとも、ガラス基板11上のマイクロレンズの配列方向を表裏で略一致させることが可能であった。
なお、仮に、上述した投影露光装置14がアライメントマークの表裏間での形成位置の誤差の回転誤差成分を補正データとして入力可能であり、かつその誤差の影響を解消できるのであれば、次のようにすることもできる。
すなわち、ガラス基板11の表裏の4つのアライメントマーク群Wy,Wθのアライメントマークの形成ピッチを、それら4つのアライメントマーク群間でそれぞれ異なるものとする。このとき、ガラス基板11の表面に現れる複数のベクトルB1,B2,・・・,B11の角度関係と、ガラス基板11の裏面に現れる複数のベクトルB1,B2,・・・,B11の角度関係とは、異なる。つまり、ライン番号の等しい表裏のベクトルであっても、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差がゼロのときに一致するベクトルに対し、互いに異なる角度を成す(角度差がある。)。
よって、この場合には、表裏のアライメントマークのズレ方が左右で略等しくなるような表面の特定のライン番号と裏面の特定のライン番号とをそれぞれ選出することで、最も平行度の高い表面の特定のベクトルと裏面の特定のベクトルとをそれぞれ選出すればよい。また、それらに対応する表裏4つのアライメントマークを、投影露光装置14に認識させればよい。そして、それらの特定のベクトルの間の前述した角度差を、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差の回転誤差成分を示す補正データとして投影露光装置14に入力する。これによって、ガラス基板11上のマイクロレンズの配列方向を表裏で略一致させることが可能になる。
その他、この場合には、表裏のアライメントマークのズレ方が左右で略等しくなるような、表面の特定のアライメントマーク対と、裏面の特定のアライメントマーク対とを、アライメントマーク群Wy,Wθの全体から自由に選出することで、最も平行度の高い表面の特定のベクトルと裏面の特定のベクトルとをそれぞれ選出し、それらに対応する表裏4つのアライメントマークを、投影露光装置14に認識させてもよい。
また、表面と裏面とに形成される4つのアライメントマーク群Wy,Wθの関係は、上述の関係に限定されることはなく、例えば、表面と裏面との一方においてアライメントマーク群Wy,Wθのピッチが異なるのであれば、他方においては、アライメントマーク群Wy,Wθのピッチが同じであっても構わない。因みに、この場合、表面と裏面との一方には角度の異なる複数のベクトルが現れ、他方には、角度の等しい複数のベクトルが現れることになる。
この場合は、前述したとおり、表裏のアライメントマークのズレ方が左右で略等しくなるような特定のライン番号を選出することで、表裏間で最も平行度の高い特定のベクトルを選出すればよい。これによって、一方の面の角度の異なる複数のベクトルの中から、他方の面のベクトルと最も平行度の高いものが1つ選出されることになる。そして、それに対応する表裏4つのアライメントマークを、投影露光装置14に認識させればよい。因みに、この場合、Y方向についてのズレ量やX方向についてのズレ量についても、前述したとおりに求めることができる。
但し、この場合、表面と裏面とでアライメントマークのパターンが異なるので、前述した原版として、表面用の原版と裏面用の原版との2種類が必要となる。一方の原版には、同じピッチのパターン群Wy’,Wθ’が形成され、他方の原版には、異なるピッチのパターン群Wy’,Wθ’が形成されることになる。
以上を纏めると、ガラス基板11の表裏の少なくとも一方の面に、方向の異なる複数のベクトルが現れており、しかも、ガラス基板11の一方の側から観察したときに、表面上の複数のベクトルの組み合わせと、裏面上の複数のベクトルの組み合わせとが互いに異なっていれば、表裏間の平行度がベクトルにより様々になるので、その中から平行度の高いベクトルを選出してアライメントを高精度化することが可能となる。
言い換えると、ガラス基板11の表裏の少なくとも一方の面では、アライメントマーク群Wθ,Wyのピッチが互いに異なっており、しかも、互いに表裏の関係にある複数組のアライメントマーク群Wθ,Wy同士のうち、少なくとも一組のアライメントマーク群Wθ,Wy同士でピッチが異なっていれば、表裏間の平行度がベクトルにより様々になるので、その中から平行度の高いベクトルを選出してアライメントを高精度化することが可能となる。
なお、本発明の基材は、利用価値が高い。例えば、上記実施形態では、ガラス基板11の表裏両面にマイクロレンズを設けたが、ガラス基板11の表裏両面に光回路を設けてもよい。その両面に設けられた光回路を結合する垂直導波路をガラス基板11の設ける場合、表面と裏面との間の位置決めが重要となる。その際に、上述したアライメントマークを利用すれば、垂直導波路と両面の光回路とが導通するように位置決めできる。もちろん、本発明の基材は、半導体基板の基材として用いる場合にも、同様の効果が得られる。
[その他]
なお、上述した実施形態では、アライメントマーク群Wyの各アライメントマークy1,y2,・・・,y11と、アライメントマーク群Wθの各アライメントマークθ1,θ2,・・・,θ11との配置ピッチの差が1μmであるが、これに限られない。
因みに、一般に、配置ピッチの差が小さいほど前述した各ベクトル同士の角度の差が小さくなるので、アライメントマークの表裏間での形成位置の誤差の前記回転誤差成分の影響を、より小さく抑えることができる。
また、アライメントマークの数を多くするほど、より多くの異なる方向のベクトルを表現できるので、アライメントに対する前記回転誤差成分の影響を、より広範囲に抑えることができる。
また、アライメントマークWx1,Wx2,アライメントマーク群Wy,Wθは、投影露光装置14のアライメントセンサ14dが検出可能であれば、ハッチング以外のパターンのマーク(十字パターンのマークなど)であってもよい。
また、上述した実施形態では、角度のずれた複数のベクトルを表すアライメントマークを、アライメントマーク群Wy,Wθの1対のみとしたが、2対以上に増やしてもよいことはいうまでもない。
また、上述した実施形態では、使用されたグレースケールマスクの数が1つであるが、2又は3以上に増やし、その分だけ露光回数を増やせば、レンズ面の微細な表面形状を高精度に創成することができる。その場合、sag量(垂れ下がり量)の高いシリンドリカルマイクロレンズアレイを高精度に製造することができる。
また、上述した実施形態の投影露光装置14には、アライメント方法として、グローバルアライメント、レーザステップアライメントなどの各種のアライメント方法を適用することができる。
上述した実施形態では、シリンドリカルマイクロレンズアレイの製造方法を説明したが、フライアイレンズなどの他のマイクロンレンズアレイの製造にも本発明は適用可能である。さらには、透過型回折光学素子などの他の透過型光学素子の製造にも本発明は適用可能である。
ガラス基板11へのアライメントマークの形成手順のフローチャートである。 ガラス基板11へのレンズ面の創成手順のフローチャートである。 アライメントマークWx1,Wx2,アライメントマーク群Wy,Wθの形成方法を説明する図である。 ガラス基板11に形成されたアライメントマークWx1,Wx2,アライメントマーク群Wy,Wθを示す図である。 (a)は、アライメントマーク群Wy、Wθの拡大図である。(b)は、ベクトルBi(i=1,2,・・・,11)を示す図である。 表側のアライメントマーク群Wθのアライメントマークθiと、裏側のアライメントマーク群Wyのアライメントマークyiとの関係を示す図である。 表側のベクトルB1,B2,・・・,B11と、裏側のベクトルB1,B2,・・・,B11との関係を示す図である。 工業用光学顕微鏡13で観察する手順を説明する図である。 工業用光学顕微鏡13を用いて測定する箇所を説明する図である。 ガラス基板11へのレンズ面の創成手順を説明する図(断面図)である。 投影露光装置14を示す図である。 ガラス基板11上の領域Eを示す図である。
符号の説明
11 ガラス基板
11a レジスト
10 密着露光用の原版
10a ガイドピン
Wx1’,Wx2’ パターン
Wy’,Wθ’ パターン群
Wx1,Wx2 アライメントマーク
Wy,Wθ アライメントマーク群
y1,・・・,y11,θ1,・・・,θ11 アライメントマーク
B1,・・・,B11 ベクトル
13 工業用光学顕微鏡
13a 対物レンズ
13b 顕微鏡ステージ
14 投影露光装置
14a 照明光学系
14b マスクステージ
PL 縮小投影レンズ
14d アライメントセンサ
14f 制御部
14e ウエハステージ

Claims (12)

  1. 少なくとも特定波長の光に対し透明な基材の表裏のそれぞれに、表裏合わせ用のアライメントマークを形成する形成手順と、
    前記アライメントマーク形成後の前記基材の表又は裏の一方の側から、前記アライメントマークの表裏間のずれ具合の情報を取得する測定手順と、
    前記ずれ具合の情報に基づき前記基材の表裏に形成すべき光学面のアライメント調整をする調整手順とを含み、
    前記形成手順は、
    少なくとも前記基材の表面の1対の領域と、それに対向する裏面の1対の領域とのそれぞれに、1対の領域の並び方向とは異なる方向に前記アライメントマークを複数配列したアライメントマーク群を形成することにより、前記表面及び前記裏面のそれぞれに複数のアライメントマーク対を形成するものであって、
    前記表面及び前記裏面の少なくとも一方の前記複数のアライメントマーク対は、互いに角度のずれた複数の方向を示す
    ことを特徴とするアライメント調整方法。
  2. 請求項に記載のアライメント調整方法において、
    前記一方の側から観察したときに、前記表面の前記複数のアライメントマーク対が示す複数の方向の組み合わせと、前記裏面の前記複数のアライメントマーク対が示す複数の方向の組み合わせとは、互いに異なる
    ことを特徴とするアライメント調整方法。
  3. 請求項又は請求項に記載のアライメント調整方法において、
    前記測定手順では、
    前記表面の前記複数のアライメントマーク対と、前記裏面の前記複数のアライメントマーク対とのうち、裏面間で最も近い方向を示す特定のアライメントマーク対を選出し、
    前記調整手順では、
    前記特定のアライメントマーク対が示す方向を、表裏間で共通の方向とみなす
    ことを特徴とするアライメント調整方法。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のアライメント調整方法において、
    前記測定手順では、
    前記表面の前記複数のアライメントマーク対と、前記裏面の前記複数のアライメントマーク対とのうち、表裏間で最も近い方向を示す特定のアライメントマーク対を選出すると共に、その特定のアライメントマーク対のうち互いに表裏の関係にあるアライメントマーク同士の表裏間のずれ量を測定し、
    前記調整手順では、
    前記ずれ量を、前記アライメントマークの前記ずれ具合のシフト誤差成分と判断する
    ことを特徴とするアライメント調整方法。
  5. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載のアライメント調整方法によるアライメント機能付きの投影露光装置を用いたフォトリソグラフィー法により、透過型光学素子の原型となる前記基材の表裏を加工する手順を含み、
    前記フォトリソグラフィーでは、
    前記形成された前記アライメントマークと、前記取得された前記ずれ具合の情報とに基づき、前記基材の表裏間の加工ずれが抑えられるようにその基材の表裏間のアライメントを行う
    ことを特徴とする透過型光学素子の製造方法。
  6. 請求項に記載の透過型光学素子の製造方法において、
    前記透過型光学素子は、
    マイクロレンズアレイである
    ことを特徴とする透過型光学素子の製造方法。
  7. 少なくとも特定波長の光に対し透明な基材の表裏のそれぞれに、共通のマスク又は異なるマスクを用いて表裏合わせ用のアライメントマークを形成するアライメントマークの形成方法であって、
    前記マスクは、
    少なくとも前記基材の表面の1対の領域と、それに対向する裏面の1対の領域とのそれぞれに、1対の領域の並び方向とは異なる方向に前記アライメントマークを複数配列したアライメントマーク群を形成するものであり、かつ、
    前記表面及び前記裏面の少なくとも一方に形成される1対の前記アライメントマーク群の間で、前記アライメントマークの配列ピッチが互いに異なるように設定されている
    ことを特徴とするアライメントマークの形成方法。
  8. 請求項に記載のアライメントマークの形成方法において、
    前記マスクは、
    前記1対の領域の少なくとも一方で対向する前記アライメントマーク群の間で、前記アライメントマークの配列ピッチが異なるように設定されている
    ことを特徴とするアライメントマークの形成方法。
  9. 少なくとも特定波長の光に対し透明な基材において、
    少なくとも前記基材の表面の1対の領域と、それに対向する裏面の1対の領域とのそれぞれに、1対の領域の並び方向とは異なる方向に前記アライメントマークを複数配列したアライメントマーク群を有し、
    前記表面及び前記裏面の少なくとも一方に形成された1対の前記アライメントマーク群の間では、前記アライメントマークの配列ピッチが互いに異なる
    ことを特徴とする基材。
  10. 請求項に記載の基材において、
    前記1対の領域の少なくとも一方で対向する前記アライメントマーク群の間では、前記アライメントマークの配列ピッチが異なる
    ことを特徴とする基材。
  11. 請求項又は請求項10に記載の基材において、
    互いに異なる面で、かつ対向しない領域に設けられた前記アライメントマーク群の間では、前記アライメントマークの配列ピッチが互いに同じである
    ことを特徴とする基材。
  12. 請求項〜請求項11の何れか一項に記載の基材のうち、各々の領域で互いに対向する前記アライメントマーク群同士を比較する手順と、
    前記比較に基づき、表裏間で最も近い方向を示す特定のアライメントマーク対を、前記基材の表裏のそれぞれから選出する手順と、
    前記特定のアライメントマーク対の位置情報をアライメント機能付きの投影露光装置に入力する手順と、
    前記位置情報の入力された前記投影露光装置と、前記基材に創成すべき光学面の形状に対応したマスクパターンのマスクとを用いた逐次投影露光によって、前記基材の表裏の双方に光学面を創成する手順と
    を少なくとも含むことを特徴とする透過型光学素子の製造方法。
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