JP4881167B2 - 無線中継装置 - Google Patents

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この発明は、受信した希望波を増幅して中継する無線中継方法およびその装置に関し、特に狭帯域信号システムにおいて同一周波数中継を実現する無線中継方法およびその装置に関するものである。
限られた周波数資源を有効に利用するため、例えば地上デジタルテレビ放送では、中継局も親局と同じ周波数で放送する単一周波数ネットワーク
(Single Frequency Network :SFN)が使用されている。しかしSFNにおいては、中継局の送信アンテナから発射された電波が親局波を受信するアンテナに回り込み、信号の劣化や最悪の場合には発振を引き起こす恐れがあり、この回り込み対策が重要な課題となっており、回り込みキャンセラが開発されている。
前記回り込み対策としては一般に、回り込み波のために発生する周波数特性もしくは時系列上の信号の乱れを観測し、トランスバーサルフィルタ(FIRフィルタ)で回り込み波の逆位相信号を生成し、受信信号に加算することで回り込み波を打ち消す手法がなされている。
使用信号の周波数帯域が広帯域であることを利用し、周波数特性を観測する手法の一実施例として、図1に、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5に示されている従来の回り込みキャンセラを示す。図1は、基地局からの信号を受信し、同一周波数で再送信する同一周波数中継装置のブロック図である。広帯域な直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplex:OFDM)信号を扱う地上デジタルテレビ放送に使用されており、また、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access:CDMA)セルラーシステムにも適用可能である。
基地局からの信号を受信アンテナ101で受信し、回り込みキャンセラの構成要素である103、105、107、109によって、送信アンテナ113から送信され再び受信アンテナ101で受信してしまう回り込み波を除去する。受信信号をFFT103により周波数領域のデータに変換し、マルチパスなどの影響を持った伝送路特性を推定し、逆フーリエ変換装置105によって時間領域のインパルス応答値に変換し、タップ係数更新部107によってインパルス応答値を用いてタップ係数値を計算し、それをFIRフィルタ109のタップ係数として設定し、受信信号をこのFIRフィルタに入力することで回り込み波の逆位相信号を生成し、加算部111にて受信信号から回り込み信号のみを消去するというものである。再送信する信号のスペクトル波形は図2のように、リプルが取り除かれたものとなる。
また、回り込みによる時系列の乱れを観測する手法の一例が、非特許文献1に示されている。これはCDMAセルラーシステムにおいて使用されており、また、地上デジタルテレビ放送にも適用可能である。
以上示したいずれの従来例も、対象信号が広帯域であることを利用したものである。
特開2001−28562号公報 特開2002−271295号公報 特開2002−290370号公報 特開2004−80668号公報 特開2005−086377号公報 前山利幸、井上隆:"回りこみ干渉抑圧機能を搭載したCDMAセルラ用リピータの開発"、電子情報通信学会論文誌B Vol.J87−B No.9 pp.1194−1202 2004年9月
前述のように、受信信号が広帯域であることを利用した回り込み消去方式は、地上デジタルテレビ放送や、CDMAセルラーシステムなどにおいて限定的に使用されていたのであるが、通信システムとして、防災行政無線など、より一般的な狭帯域信号を扱うシステムにおいても、周波数有効利用のためにSFNを実現することへの要望が高まっている。
広帯域信号の場合、回り込み波の特性はリプル波形のスペクトルとなって現れるため、周波数領域処理によりそのリプル波形から回り込み伝搬路の特性を推定することが出来た。しかるに希望波の帯域幅が数十kHz程度の狭帯域信号の場合、白色雑音のように帯域を広く要する信号は含まれないため、回り込み伝搬路の特性を示すリプル波形が十分に得られず、回り込み波の推定は不可能であった。
また、広帯域信号の場合、回り込み波の特性は、相関処理において急峻な山型の波形となって現れ、その山型波形から回り込み伝搬路の特性を推定することが出来た。しかるに希望波の帯域幅が数十kHz程度の狭帯域信号の場合、急峻な相関波形を得られず、回り込み波の推定は不可能であった。
本発明はこれら課題を解決し、通信システムとしてより一般的な狭帯域信号を希望波とするシステムにおいてもSFNを実現することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明にかかる無線中継装置は、第1のアンテナから受信された受信信号を第2のアンテナから送信する回り込みキャンセラを搭載した狭帯域信号の無線中継装置において、前記第1のアンテナから取り込まれた受信信号に広帯域信号を重畳する広帯域信号重畳部と、前記広帯域信号重畳部によって生成された信号から希望狭帯域信号を消去し広帯域信号を元に回り込み推定を行う回り込み推定部と、前記回り込み推定部によってフィルタタップ係数が更新され回り込み信号と逆位相の信号を生成するFIRフィルタ部と、
前記FIRフィルタ部で生成された回り込み信号の逆位相信号を受信信号に加算する加算部と、を有することを特徴とする無線中継装置とする。
また本発明にかかる前記回り込み推定部は、フーリエ変換部と、希望狭帯域信号のスペクトルを逆数化した形状の逆特性を設定する逆特性設定部と、該逆特性を該フーリエ変換結果に乗算し希望狭帯域信号を消去する逆特性乗算部と、逆特性乗算部の演算結果を逆フーリエ変換する逆フーリエ変換部と、FIRフィルタのタップを更新するタップ更新部からなることを特徴とする無線中継装置とする。
また本発明にかかる前記逆特性設定部は、希望狭帯域信号の中心周波数が既知の場合に、あらかじめ保持していた逆特性を設定することを特徴とする無線中継装置とする。
また本発明にかかる前記逆特性設定部は、希望狭帯域信号の中心周波数が既知ではない場合に、前記第2のアンテナからの送信と、前記広帯域信号重畳部の動作、および前記FIRフィルタで生成された回り込み信号の逆位相信号を受信信号に加算する加算部の動作を止め、前記フーリエ変換部のフーリエ変換結果から希望狭帯域信号の中心周波数を検出し、希望狭帯域信号のスペクトルを逆数化して設定することを特徴とする無線中継装置とする。
また本発明にかかる前記回り込み推定部は、フーリエ変換部と、希望狭帯域信号のスペクトルを消去するキャリアシェービング部と、キャリアシェービング部の演算結果を逆フーリエ変換する逆フーリエ変換部と、FIRフィルタのタップを更新するタップ更新部からなることを特徴とする無線中継装置とする。
また本発明にかかる前記キャリアシェービング部は、希望狭帯域信号の中心周波数が既知の場合に、あらかじめ保持していたキャリア周波数情報に基づきシェービング範囲を設定することを特徴とする無線中継装置とする。
また本発明にかかる前記キャリアシェービング部は、希望狭帯域信号の中心周波数が既知ではない場合に、前記第2のアンテナからの送信と、前記広帯域信号重畳部の動作、および前記FIRフィルタで生成された回り込み信号の逆位相信号を受信信号に加算する加算部の動作を止め、前記フーリエ変換部のフーリエ変換結果から希望狭帯域信号の中心周波数を検出し、シェービング範囲を設定することを特徴とする無線中継装置とする。
また本発明にかかる前記回り込み推定部は、通過帯域特性中に希望狭帯域信号のスペクトルを逆数化した形状のノッチを有するノッチフィルタ部と、該ノッチフィルタ部の演算結果の自己相関を演算する自己相関部と、FIRフィルタのタップを更新するタップ更新部からなることを特徴とする無線中継装置とする。
以上説明したように、本発明の請求項1では、第1のアンテナから受信された受信信号を第2のアンテナから送信する回り込みキャンセラを搭載した無線中継装置において、希望波が狭帯域信号であっても良好な伝送路推定が可能となり、回り込み波の消去が可能となる。
また、本発明の請求項2から請求項8では、受信した希望狭帯域信号に広帯域信号を重畳した信号から、希望狭帯域信号のみを除去するため、FIRフィルタのタップ係数を演算するのに必要なリプル状のスペクトルを持つ信号を生成することが可能となり、精度の高いFIRフィルタのタップ係数を得ることができ、回り込み波の消去が可能となる。
また、希望狭帯域信号がバンドパスフィルタ内に複数チャンネル存在する場合でも、一括して回り込み波を消去することが可能となる。
本発明の第1の実施例について図3を参照し説明する。図3は希望波が狭帯域信号の場合でも回り込み波を消去できる、周波数領域での処理による回り込みキャンセラに関するものである。
例えば、希望狭帯域信号の帯域幅が25kHz程度の場合、送受信バンドパスフィルタの通過帯域幅は6MHz程度に設定する。図3において、中継装置の受信アンテナ301に入力される複数チャネルの希望狭帯域信号はバンドパスフィルタ処理をし、スペクトルが平坦な回り込み推定用の広帯域信号を303によって重畳する。スペクトルが平坦な回り込み推定用広帯域信号とは、希望狭帯域信号の占有周波数帯を含む白色性広帯域雑音であり、擬似的に作成した乱数系列でも良いが、受信機が本来持っている熱雑音を利用する方が白色性が高いので好ましい。
全体としては狭帯域信号が希望波である伝送システムではあるが、本発明では白色性広帯域雑音も希望狭帯域信号と同時に送信アンテナ317から送信し、送信局からの希望狭帯域信号と共に301で受信する。白色性広帯域雑音は、回り込み波が存在しない通常時は平坦な周波数特性をもつが、回り込み波が存在すると周波数特性にリプルが生じる。このリプルを用いて回り込み波の推定つまり伝送路の推定を精度良く行ない、FIRフィルタ307にて回り込み波の逆位相信号を生成し、加算器305にて白色性広帯域雑音及び希望狭帯域信号いずれの回り込み波をも消去する。
しかし、301で受信した回り込み波を含む信号は、回り込み波によるリプルと希望狭帯域信号のスペクトルが混在しているため、回り込み推定の精度が悪化してしまう。そこで本発明ではFFT309にて周波数特性を求めた後、逆特性乗算器311にて希望狭帯域信号のスペクトルを逆数化した形状の逆特性を乗ずることにより、図4のように白色性広帯域雑音及び白色性広帯域雑音の回り込み波によるリプルのみの信号に変形させ、さらに、逆フーリエ変換器313にて時間軸信号に戻すことで伝送路のインパルス応答を求め、タップ係数更新部315にてFIRフィルタ307のタップ係数を更新する。ここで、逆特性乗算器311にて逆特性を乗じる前段階の信号、あるいは逆特性乗算器311にて逆特性を乗じ、リプルのみのスペクトルに変形した信号を時間平均しても良い。時間平均によって伝送路のインパルス応答を精度良く推定できる。
ここで、希望狭帯域信号の中心周波数が既知でない場合は、スイッチ321、323、325をオフにし、回り込み波によりFFT309の演算結果の周波数特性にリプル波形が生じる前段階に、逆特性設定部において希望狭帯域信号の中心周波数を検出し、検出した中心周波数に基づいて希望狭帯域信号のスペクトルを逆数化した逆特性を設定する。逆特性を設定後は、スイッチ321、323、325をオンにする。
白色性広帯域雑音のスペクトルは、遅延波も回り込み波も無い状態で時間平均すれば平坦となり、逆フーリエ変換により伝送路のインパルス応答を表現できるので、本発明により回り込みが起こる伝送路を回り込み推定部にて推定することが可能となる。本発明はこのように、希望狭帯域信号の回り込み信号を取り除くための伝送路推定を熱雑音などの白色性広帯域雑音を伝送路に伝送し回り込みを発生させることによって実施し、FIRフィルタで生成した回り込み波の逆位相信号により希望狭帯域信号の回り込み波をも消去するものである。
本発明の第2の実施例について図5を参照し説明する。図5も希望波が狭帯域信号の場合でも回り込み波を消去できる、周波数領域での処理による回り込みキャンセラに関するものであるが、狭帯域信号を取り除く手段に差異がある。
例えば、希望狭帯域信号の帯域幅が25kHz程度の場合、送受信バンドパスフィルタの通過帯域幅は6MHz程度に設定する。図5において、中継装置の受信アンテナ501に入力される複数チャネルの希望狭帯域信号はバンドパスフィルタ処理をし、スペクトルが平坦な回り込み推定用広帯域信号を503によって重畳する。スペクトルが平坦な回り込み推定用広帯域信号とは、希望狭帯域信号の占有周波数帯を含む白色性広帯域雑音であり、擬似的に作成した乱数系列でも良いが、受信機が本来持っている熱雑音を利用する方が白色性が高いので好ましい。
全体としては狭帯域信号が希望波である伝送システムではあるが、本発明では白色性広帯域雑音も希望狭帯域信号と同時に送信アンテナ517から送信し、送信局からの希望狭帯域信号と共に501で受信する。白色性広帯域雑音は、回り込み波が存在しない通常時は平坦な周波数特性をもつが、回り込み波が存在すると周波数特性にリプルが生じる。このリプルを用いて回り込み波の推定つまり伝送路の推定を精度良く行ない、FIRフィルタ507にて回り込み波の逆位相信号を生成し、加算器505にて白色性広帯域雑音及び希望狭帯域信号いずれの回り込み波をも消去する。
しかし、501で受信した回り込み波を含む信号は、回りこみによるリプルと狭帯域信号のスペクトルが混在しているため、回り込み推定の精度が悪化してしまう。そこで本発明ではFFT509にて周波数特性を求めた後、キャリアシェービング511にて狭帯域信号の大きなピークを示す周波数帯を抑圧することにより、図6のように白色性広帯域雑音及び白色性広帯域雑音の回り込み波によるリプルのみの信号に変形させ、さらに、逆フーリエ変換器513にて時間軸信号に戻すことで伝送路のインパルス応答を求め、タップ係数更新部515にてFIRフィルタ507のタップ係数を更新する。ここで、キャリアシェービング511の前段階の信号、あるいはキャリアシェービング511にてリプルのみのスペクトルに変形した信号を時間平均しても良い。時間平均によって伝送路のインパルス応答を精度良く推定できる。
ここで、狭帯域希望信号の中心周波数が既知でない場合は、スイッチ521、523、525をオフにし、回り込み波によりFFT509の演算結果の周波数特性にリプル波形が生じる前段階に、シェービング範囲設定部において狭帯域希望信号の中心周波数を検出し、検出した中心周波数に基づいてシェービング範囲を設定する。シェービング範囲を設定後は、スイッチ521、523、525をオンにする。
白色性広帯域雑音のスペクトルは、遅延波も回り込み波も無い状態で時間平均すれば平坦となり、逆フーリエ変換により伝送路のインパルス応答を表現できるので、本発明により回り込みが起こる伝送路を回り込み推定部にて推定することが可能となる。本発明はこのように、希望狭帯域信号の回り込み波を取り除くための伝送路推定を熱雑音などの白色性広帯域雑音を伝送路に伝送し回り込みを発生させることによって実施し、FIRフィルタで生成した回り込み波の逆位相信号により希望狭帯域信号の回り込み波をも消去するものである。
本発明の第3の実施例について図7を参照し説明する。図7は希望波が狭帯域信号の場合でも回り込み波を消去できる、時間領域での処理による回り込みキャンセラに関するものである。
例えば、希望狭帯域信号の帯域幅が25kHz程度の場合、送受信バンドパスフィルタの通過帯域幅は6MHz程度に設定する。図7において、中継装置の受信アンテナ701に入力される複数チャネルの希望狭帯域信号はバンドパスフィルタ処理をし、スペクトルが平坦な回り込み推定用広帯域信号を703によって重畳する。スペクトルが平坦な回り込み推定用広帯域信号とは、希望狭帯域信号の占有周波数帯を含む白色性広帯域雑音であり、擬似的に作成した乱数系列でも良いが、受信機が本来持っている熱雑音を利用する方が白色性が高いので好ましい。
全体としては狭帯域信号が希望波である伝送システムではあるが、本発明では白色性広帯域雑音も希望狭帯域信号と同時に送信アンテナ717から送信し、送信局からの希望狭帯域信号と共に701で受信する。白色性広帯域雑音は、時間領域で相関処理を施すと、回り込み波が存在しない通常時は信号自身と一致したポイントで大きな値を呈するほかは、大きな相関値は現れないが、回り込み波が存在すると回り込み波の遅延時間に一致した時間に急峻な山型の相関波形が現れる。この急峻な山型波形を用いて回り込み波の推定つまり伝送路の推定を精度良く行ない、FIRフィルタ707にて回り込み波の逆位相信号を生成し、加算器705にて白色性広帯域雑音及び希望狭帯域信号いずれの回り込み波をも消去する。
しかし、701で受信した信号は狭帯域信号も含んでいるため、時間領域の相関処理による回り込み推定をしようとしても急峻な山型波形が得られず、回り込み推定の精度が悪化してしまう。そこで本発明では時間領域処理のノッチフィルタ709によって希望狭帯域信号成分を減衰させ、図8のように白色性広帯域雑音及び白色性広帯域雑音の回り込み波によるリプルのみのスペクトルを持つ信号に変形させ、自己相関器713により伝送路のインパルス応答を求め、タップ係数更新部715にてFIRフィルタ707のタップ係数を更新する。ここで、自己相関器713の出力信号を時間平均しても良い。時間平均によって伝送路のインパルス応答を精度良く推定できる。
白色性広帯域雑音の自己相関は、時間平均すれば伝送路のインパルス応答を表現できるので、本発明により回り込みが起こる伝送路を回り込み推定部にて推定することが可能となる。本発明はこのように、希望狭帯域信号の回り込み波を取り除くための伝送路推定を熱雑音などの白色性広帯域雑音を伝送路に伝送し回り込みを発生させることによって実施し、FIRフィルタで生成した回り込み波の逆位相信号により希望狭帯域信号の回り込み波をも消去するのである。
前述の実施例1、実施例2、実施例3に共通する処理フローを図9および図10に示す。受信アンテナによって希望狭帯域信号を受信し、広帯域信号を重畳し、周波数軸上にて希望狭帯域信号の逆特性の乗算またはキャリアシェービングによって希望狭帯域信号成分を除去し、または時間軸上にてノッチフィルタによって希望狭帯域信号成分を除去し、残った広帯域信号成分によってFIRフィルタのタップ係数を計算し、FIRフィルタを更新し、更新されたFIRフィルタに希望狭帯域信号を除去する前の広帯域信号を重畳された希望狭帯域信号を入力し、回り込み信号成分を消去し、送信アンテナから送信するものである。
従来の回り込みキャンセラ 図1の構成によるスペクトル波形の変化 希望狭帯域信号の逆特性スペクトルを用いる回り込みキャンセラ 図3の構成によるスペクトル波形の変化 キャリアシェービングを用いる回り込みキャンセラ 図5の構成によるスペクトル波形の変化 ノッチフィルタを用いる回り込みキャンセラ 図7の構成によるスペクトル波形の変化 希望狭帯域信号の中心周波数が既知である場合のフローチャート 希望狭帯域信号の中心周波数が未知である場合のフローチャート
符号の説明
101…受信アンテナ、 103…FFT演算器、
105…逆フーリエ変換演算器、
107…タップ更新器、 109…FIRフィルタ、 111…加算器、
113…送信アンテナ、 115…回り込み波、
301…受信アンテナ、 303…広帯域信号重畳加算器、
305…加算器、 307…FIRフィルタ、 309…FFT演算器、
311…逆特性信号乗算器、 313…逆フーリエ変換演算器、
315…タップ係数更新器、 317…送信アンテナ、
319…逆特性設定部、 321…スイッチ、 323…スイッチ、
325…スイッチ、
501…受信アンテナ、 503…広帯域信号重畳加算器、
505…加算器、 507…FIRフィルタ、 509…FFT演算器、
511…キャリアシェービング処理器、 513…逆フーリエ変換演算器、
515…タップ係数更新器、 517…送信アンテナ、
519…シェービング範囲設定部、 521…スイッチ、 523…スイッチ、
525…スイッチ、
701…受信アンテナ、 703…広帯域信号重畳加算器、
705…加算器、 707…FIRフィルタ、 709…ノッチフィルタ、
713…自己相関器、 715…タップ係数更新器、 717…送信アンテナ

Claims (8)

  1. 第1のアンテナから受信された受信信号を第2のアンテナから送信する回り込みキャンセラを搭載した狭帯域信号の無線中継装置において、
    前記第1のアンテナから取り込まれた信号に広帯域信号を重畳する広帯域信号重畳部と、
    前記広帯域信号重畳部によって生成された信号から希望狭帯域信号を消去し広帯域信号を元に回り込み推定を行う回り込み推定部と、
    前記回り込み推定部によってフィルタタップ係数が更新され回り込み信号と逆位相の信号を生成するFIRフィルタ部と、
    前記FIRフィルタ部で生成された回り込み信号の逆位相信号を受信信号に加算する加算部と、
    を有することを特徴とする無線中継装置。
  2. 前記回り込み推定部は、フーリエ変換部と、希望狭帯域信号のスペクトルを逆数化した形状の逆特性を設定する逆特性設定部と、該逆特性を該フーリエ変換結果に乗算し希望狭帯域信号を消去する逆特性乗算部と、逆特性乗算部の演算結果を逆フーリエ変換する逆フーリエ変換部と、FIRフィルタのタップを更新するタップ更新部からなることを特徴とする請求項1に記載の無線中継装置。
  3. 前記逆特性設定部は、希望狭帯域信号の中心周波数が既知の場合に、あらかじめ保持していた逆特性を設定することを特徴とする請求項2に記載の無線中継装置。
  4. 前記逆特性設定部は、希望狭帯域信号の中心周波数が既知ではない場合に、前記第2のアンテナからの送信と、前記広帯域信号重畳部の動作、および前記FIRフィルタで生成された回り込み信号の逆位相信号を受信信号に加算する加算部の動作を止め、前記フーリエ変換部のフーリエ変換結果から希望狭帯域信号の中心周波数を検出し、希望狭帯域信号のスペクトルを逆数化して設定することを特徴とする請求項2に記載の無線中継装置。
  5. 前記回り込み推定部は、フーリエ変換部と、希望狭帯域信号のスペクトルを消去するキャリアシェービング部と、キャリアシェービング部の演算結果を逆フーリエ変換する逆フーリエ変換部と、FIRフィルタのタップを更新するタップ更新部からなることを特徴とする請求項1に記載の無線中継装置。
  6. 前記キャリアシェービング部は、希望狭帯域信号の中心周波数が既知の場合に、あらかじめ保持していたキャリア周波数情報に基づきシェービング範囲を設定することを特徴とする請求項5に記載の無線中継装置。
  7. 前記キャリアシェービング部は、希望狭帯域信号の中心周波数が既知ではない場合に、前記第2のアンテナからの送信と、前記広帯域信号重畳部の動作、および前記FIRフィルタで生成された回り込み信号の逆位相信号を受信信号に加算する加算部の動作を止め、前記フーリエ変換部のフーリエ変換結果から希望狭帯域信号の中心周波数を検出し、シェービング範囲を設定することを特徴とする請求項5に記載の無線中継装置。
  8. 前記回り込み推定部は、通過帯域特性中に希望狭帯域信号のスペクトルを逆数化した形状のノッチを有するノッチフィルタ部と、該ノッチフィルタ部の演算結果の自己相関を演算する自己相関部と、FIRフィルタのタップを更新するタップ更新部からなることを特徴とする請求項1に記載の無線中継装置。
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