JP4880873B2 - プラズマ処理装置コイル及びプラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置コイル及びプラズマ処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、一般的にはプラズマ処理装置コイル及びプラズマ処理装置に関する。本発明の一態様は、回路要素、好ましくは短絡巻回(shorting turn)と組み合わせて、磁場を実質的にコイルの一セグメントに閉じ込めるコイルに関する。本発明の別の態様は、コイルの周辺部における隣接巻回間の間隔が、コイルの内側部分における隣接巻回間の間隔と異なるコイルに関する。本発明のさらに別の態様は、コイルの第1および第2の励振端子に並列に接続された複数の多重巻回巻線を含み、それぞれの巻線上の一対の点に接続された、別個の回路要素と組み合わせたコイルであって、回路要素が、同一の巻線の異なる部分に異なる電流が流れるようにするためのタイプであるとともに、そのための値と接続が与えられる、前記コイルに関する。
本出願は、2001年9月14日出願のGalaxy TCP Coilという名称の、公に譲渡された同時係属中の米国特許仮出願第60/322,581号の継続出願の一部である。
真空チャンバ内で加工物をRFプラズマで処理する1つのタイプの処理装置に、RF発生源に応答するコイルがある。このコイルは、RF発生源に応答して、チャンバ内の気体をプラズマに励起する磁場と電場を生成する。通常、コイルは平面状であり、処理加工物の平面状の水平に延びる表面に概して平行な方向に延びる、誘電体窓の外表面上にあるか、それに隣接している。別の選択肢として、および/または追加としては、コイルはドーム形であり、窓がドーム形または平面状である。励起されたプラズマは、チャンバ内の加工物と相互作用して、加工物のエッチング、修正、または加工物への材料の堆積、すなわち処理を行う。加工物は、通常、円形の平坦表面を有する半導体ウエハ、または固体誘電体プレート、例えばフラット・パネル・ディスプレイに使用される長方形ガラス基板、または金属プレートである。
オグル(Ogle)の米国特許第4,948,458号は、上記の結果を達成するための多重巻回螺旋コイルを開示している。この螺旋は、概してアルキメデス型であり、インピーダンス整合回路網を介してRF発生源に接続された、その内部端子および外部端子の間で、半径方向かつ円周方向に延びている。このような一般的なタイプのコイルは、磁場成分および電場成分を有する発振RF場を生成し、これが誘電体窓を貫通してプラズマ・チャンバ内の窓に近いプラズマの部分にある気体中の電子を加熱する。発振RF場は、プラズマ内の電子を加熱する電流を、プラズマ中に誘起する。窓に近いプラズマ部分における磁場の空間分布は、コイルの各巻回による磁場成分、およびプラズマに誘起される電流を含むその他の電流によって生成される個々の磁場成分の、合計の関数である。それぞれの巻回によって生成される磁場成分は、それぞれの巻回におけるRF電流の大きさの関数であり、このRF電流は、RF発生源の周波数における、コイルに沿った減衰、インピーダンスおよび伝送線路効果のために、巻回によって異なる。
オグル特許(Ogle’458 patent)によって開示され、かつそれに基づく螺旋設計においては、螺旋コイル内のRF電流は、窓に近いプラズマの部分に、トロイダル形状の磁場を生成するように分布し、この窓が、気体が電力を吸収して気体がプラズマに励起される場所である。1.0から10ミリトル(mTorr)の範囲の低圧において、リング形領域からのプラズマの大局拡散によって、実質的に均一なプラズマ密度が加工物の直上で生成される。10から100ミリトル範囲の中間圧力範囲においては、プラズマ密度は、コイルと同軸である加工物の中心上方で最高になる傾向がある。100ミリトルを超える高圧においては、プラズマ中の電子、イオンおよび中性子の気相衝突によって、トロイダル生成領域の外部でプラズマ帯電粒子の拡散が低下する。その結果、加工物と同軸かつその上にあるトロイダル領域内では比較的高いプラズマ束となるが、加工物の中心および周辺部分の上方では低いプラズマ束となる。
このような異なる動作条件によって、トロイドとその内部および外部の空間の間で、プラズマ束(すなわち、プラズマ密度)に実質的に大きな変動が生じ、その結果として、加工物状に入射するプラズマ束に実質的に不均一な空間分布が生じる。この加工物に入射するプラズマ束の実質的に不均一な空間分布は、不均一な加工物処理をもたらす傾向がある、すなわち加工物の異なる部分が、異なる程度にエッチングされ、かつ/または異なる量の分子がその上に堆積される。
オグル(Ogle)型コイルによって生成されるプラズマの不均一性を改善する、多くのコイルが設計されており、例えば次の米国特許を参照されたい。第5,525,159号(Hama)、第5,558,722号(Okumura et al.)、第5,589,737号(Barnes et al.)、第5,711,850号(Okumura et al.)、5,716,451号(Hama et al.)、第5,731,565号(Gates)、第5,759,280号(Holland et al)、第5,919,382号(Qian et al.)、第5,800,619号(Holland et al.)、第5,874,704号(Gates)、第5,975,013号(Holland et al.)、第6,027,603号(Holland et al.)、第6,028,285号(Khater et al.)、第6,184,488号(Gates)、第6,268,700号(Holland et al.)、第6,229,264号(Ni et al.)、第6,297,468号(Qian et al.)、第6,164,241号(Chen et al.)、および第6,028,395号(Holland et al.)である。これらの先行技術特許において、コイルは、コイルの一対の励振端子間に並列に接続された、複数の巻線を含む。この複数の巻線は、いくつかの特許においては、それぞれコイルの最外部と最内部の第1と第2の励振端子の間で半径方向および円周方向に延びる、交互配置(interleaved)された、実質的に同平面の螺旋である。
このような広範な研究にもかかわらず、コイル励振された真空プラズマ・チャンバ内の加工物上で均一なプラズマ密度を達成することにおいては、なお改善の余地がある。これらの特許のいずれも、コイルの一部分で始まる磁場を、(1)コイルの他の部分で始まる磁場、(2)各巻線の最内側巻回の内側の領域、または(3)各巻線の最外側巻回の外側の領域から分離することは考慮していない。一対のコイル励振端子間に並列に接続された複数の巻線を有する、これらのコイルのほとんどにおける構成では、加工物の中心におけるプラズマ密度が、加工物中心を超える加工物部分におけるプラズマ密度よりも実質的に高くなっている。Hollandらは、米国特許第5,800,619号および同第5,975,013号において、複数のインターレースされた(すなわち交互配置された)、実質的に同平面にある平行螺旋巻線の中心にある金属ディスクを開示しているが、このHollandらの金属ディスクの目的は、整合回路網とコイル内部および外部端子との間に接続されているリード線(lead)内を流れる電流に伴う磁場を、コイルの他の部分から分離することである。
Okumuraらの米国特許第5,558,722号および同第5,711,850号は複数の渦巻き(helical)放電要素を含む渦巻きコイルを開示しており、この渦巻きコイルは、等間隔で円周方向に配設されて、その結果、渦巻き巻線の両端が第1および第2の環状コイルに接続されており、この環状コイルは、それぞれ高周波電源および接地に接続されている。前記の‘722号特許および‘850号特許も、環状コイルに接続された螺旋放電コイル要素と、環状コイルから外側に接続された普通螺旋コイルとを含む、多重螺旋型コイルを開示している。明らかに、螺旋放電コイル要素の内部の共通端子は、整合回路網の1つの出力端子に接続され、普通螺旋コイルの端は、接地されている。‘722号特許の別の構成には、環状コイルに接続された内端を有する多重螺旋型コイルがある。普通螺旋コイルは、環状コイルから内側方向に接続されている。明らかに、この構成の中心における普通螺旋コイルの端は、整合回路網の1つの出力端子に接続され、この構成の周辺の多重螺旋型コイルの端は接地されている。‘722号特許は、その環状コイルがシールド機能または磁場分離機能を果たすことを示していない。実際に、渦巻きコイル構成の外側および内側には、‘722号特許の螺旋コイル構成の外側および中心と同様に、かなりな磁場が存在する。
したがって、本発明の一目的は、真空プラズマ処理装置用の新規な改良型コイルを提供することである。
本発明の別の目的は、一対のコイル励振端子間に並列に接続された多重巻線を有する新規改良型コイルであって、コイルの一部で発生したRF磁場が、コイルの他の部分、および/またはコイルの最内部内の領域、および/またはコイルの最外部部分を越えて発生したRF磁場と、実質的に減結合されているコイルを、真空プラズマ処理装置に提供することである。
本発明の別の目的は、一対のコイル励振端子間に並列に接続された多重巻線を有する新規な改良型コイルであって、巻線の巻回が、巻線の異なる部分に結合された磁場が異なる磁束密度を有し、比較的均一な密度を有する加工物処理プラズマを提供するのを支援するように配設されているコイルを、真空プラズマ処理装置に提供することである。
本発明のさらに別の目的は、一対のコイル励振端子間に並列に接続された多重巻線を有する新規な改良型コイルであって、巻線に接続された回路要素が、巻線の異なる部分が異なる磁束密度を有する磁場をプラズマに結合して、比較的均一な密度を有する加工物処理プラズマを提供するのを支援するコイルを、真空プラズマ処理装置に提供することである。
本発明の一態様によれば、プラズマ処理装置用のコイルは、(1)複数のRF励振回路出力端子への接続のための複数の励振端子と、(2)コイル励振端子に並列に接続された複数の多重巻回巻線であって、巻線のそれぞれが、コイルの内部と周辺部分との間に概して半径方向かつ円周方向に延びる多重巻回巻線と、(3)コイルの1つのセグメントの磁場が、別の領域に結合されるのを実質的に防止する、インピーダンス要素、好ましくは短絡巻回とを備える。
本発明の別の実施形態によれば、短絡巻回は、コイルの最内部の内側、またはコイルの最外部の外側、またはコイルの内部と外部の間に位置する。短絡巻回は、コイル励振端子に接続されたコイルの巻線にオーム接続するか、またはフロートさせる、すなわち巻線の内側部分にリアクタンス結合だけをすることができる。短絡巻回がコイルに接続されるときは、短絡巻回は、コイルに含まれる交互配置巻線の類似部分に接続される。短絡巻回をコイルの最内側巻回に接続することによって、コイルの最内側巻回内での放電傾向が実質的に低減される。RF励振回路によって導出されるRFに対する短絡巻回のRFインピーダンスは、RF電圧が巻回に接続された各巻線のそれぞれの類似の部分において、実質的に同じであるのが好ましい。
本発明のさらに別の態様は、(1)RF励振回路の両側の第1および第2の端子に接続するための第1および第2の励振端子と、(2)第1および第2の励振端子間に並列に接続された複数の多重巻回巻線を備え、各巻線が、コイルの内部と周辺部の間で、概して半径方向および円周方向に延びるとともに、コイルに近接し、かつその周辺の巻線の部分の隣接券回間の間隔が、コイルに近接し、かつその内側部分の隣接巻回間の間隔よりも小さい、プラズマ処理装置に関する。このような配設によって、加工物が処理されるチャンバの中心における磁束およびプラズマ密度が低減されることになる。
Hollandらの米国特許第6,028,395号および同6,268,700号は、励振端子間に並列に接続された複数の螺旋状巻線を有し、この巻線がコイルの異なる部分において異なるピッチを有するプラズマ処理装置コイルを開示している。しかしながら、これらのHollandらの特許におけるコイルは、コイルおよび加工物の中心における過剰な磁束およびプラズマ束に関係するものではない。そうではなく、その逆に、これらのHollandらの特許におけるコイルは、コイルおよび加工物の中心において磁束およびプラズマ束が増加するように設計されている。これらのHollandらの特許においては、コイルの中心部分の巻線のピッチは、コイルの周辺部の巻線のピッチよりも狭くなっている。
本発明のさらなる態様は、(1)RF励振回路の両側の第1および第2の端子に接続するための第1および第2の励振端子と、(2)第1および第2の励振端子間に並列に接続された複数の多重巻回巻線であって、それぞれの巻線が、コイルの内部および周辺部分の間で概して半径方向かつ円周方向に延びる多重巻回巻線と、(3)それぞれの巻線上の一対の点にそれぞれ接続された別個の回路要素であって、同一の巻線の異なる部分に流れる電流が異なるようにするためのタイプであり、かつそのための値と接続を有する別個の回路要素とを備える、プラズマ処理装置コイルに関する。通常、各回路要素は、各巻線の最内部と、各巻線の中間点との間に並列に接続されたキャパシタを備える。
Gatesの米国特許第5,731,565号は、多重巻回を含む単一巻線を有するコイルを開示しており、このコイルにおいては、単一巻線の内側巻回は、調整可能キャパシタによって分流されている。このキャパシタは、キャパシタがない場合には内側巻回を流れることになる電流を低減する。キャパシタの値を変更することによって、内側巻回中を流れる電流が変化して、コイルの内側巻回の下方のチャンバ領域においてプラズマが生成される速度が変化する。しかしながら、‘565特許の装置は、単一の巻線だけを有するので、‘565特許のプラズマ密度均一性は、コイル励振端子間に並列に接続された複数の巻線に接続された回路要素によって達成されるものよりも、実質的に低い。さらに、複数の巻線を有するコイルの、複数の巻線間を接続する、キャパシタのような回路要素は、コイルがプラズマに供給する磁束の空間関係を制御しやすいという利点があり、加工物に対するプラズマ密度の空間関係に対して制御がしやすくなる。例えば、各巻線上の対応する対称点間に回路要素を接続することによって、磁束における対称的な変化を生成することができる。しかしながら、ある特定の状況によって非対称磁束関係が保証される場合には、異なる巻線に対応する回路要素を、互いに異なる空間関係を有する異なる巻線上の点に接続することができる。
本発明のさらに別の態様は、第1および第2のコイル励振端子に並列に接続された、複数の多重巻回巻線を有するプラズマ処理装置コイルに関し、このコイルにおいては、それぞれの巻線の巻回は、コイルの内側部分と周辺部分の間で概して半径方向および円周方向に弓形に延びており、巻線の少なくとも1つが、複数のピッチを有する。特定の第1および第2の実施形態においては、コイルの内部のピッチは、コイルの外部のピッチより大きいか、またはその逆である。好ましくは、多重巻回巻線は交互配置されており、それぞれの巻線は、複数の接合部分を有し、この接合部分は、(1)異なるピッチ、(2)実質的に同一の構成、および(3)コイルの中心点に対して対称である、近似的にアルキメデス螺旋である。異なるピッチのアルキメデス螺旋は、巻線を1つだけ有するコイルに組み込むこともできる。
好ましい実施形態においては、アルキメデス螺旋の第1および第2の部分は、それぞれ実質的に極座標において、θ1からθ2よりいくぶん小さい角度までのθについてR=k1θにより、θ2よりいくぶん大きな角度からθ3に等しいθについてR=k2θによって表され、ここでRは、コイルの中心からの巻線の半径方向距離であり、θはラジアンで表した巻線の回りの角度であり、k1≠k2であり、かつθ2よりいくぶん小さな角度からθ2よりいくぶん大きな角度の間のRは、θ2における第1および第2の部分の傾きが同一となるようにされ、θ1は、通常は巻線の中心に近いθ2より小さい巻線上の点であり、θ3は、通常巻線中心から遠い、θ2より大きい巻線上の点である。
本発明の、上記およびさらに別の目的、特徴および利点は、いくつかの具体的な実施形態の詳細な説明を、特に添付の図面と合わせて考慮すれば、明白になるであろう。
図1に示す加工物処理装置は、真空プラズマ処理チャンバ組立体10、チャンバ組立体10内の気体をプラズマ状態に励起するためのコイルを駆動する励振回路12、チャンバ組立体10内の加工物保持装置にRFバイアスをかけるための第2の回路14およびチャンバ組立体10内のプラズマに影響を与えるデバイス用の制御信号を導出すための、チャンバ組立体10に関連する様々なパラメータ用のセンサに応答するコントローラ装置16を含む。コントローラ16は、チャンバ10に関連する様々なセンサとともに、回路12および14ならびに、例えば、キーボードの形態とすることのできるオペレータ入力22からの信号に応答するマイクロプロセッサ20を含む。マイクロプロセッサ20は、ハードディスク26、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)28および読み出し専用メモリ(ROM)30を含むメモリ・システム24と結合されている。マイクロプロセッサ20は、それに供給される様々な信号に応答して、通常のコンピュータ・モニタとすることのできるディスプレイ32を駆動する。
ハードディスク26およびROM30は、マイクロプロセッサ20の動作を制御するプログラム、およびチャンバ10内で実行される処理に対する異なる処方に関連する事前設定データを記憶する。この異なる処方は、とりわけ、異なる処理中にチャンバ組立体10に供給される気体種および流速、回路12および14に含まれるRF発生源の出力電力、チャンバ10内部に供給される真空、回路12、14の整合回路網に含まれる可変リアクタンスの初期値に関係する。
加工物54を処理するためのプラズマ・チャンバ組立体10は、金属製の非磁性円筒側壁42、壁42の上方に延びる非磁性金属シールド・カラー43、および金属製の非磁性底板44を有するチャンバ40を含み、これらのすべては電気的に接地されている。誘電体、一般的には水晶の窓46が、壁42の上縁とカラー43の間に固定して設置されている。壁42、プレート44および窓46は、適当なガスケットによって剛直に互いに連結されており、チャンバ40内部で真空の生成を可能にする。コイル組立体48は、並列に接続された複数の交互配置螺旋巻線を含む、平面プラズマ励振コイルを備える。組立体48のコイルは、窓46の上面にいくぶん近く、またはその上に、つまりチャンバ40の外側に設置されている。コイル46は、磁場および電場をチャンバ40内部にリアクタンスとして供給し、図1に参照番号50で模式的に示すように、チャンバ内の気体をプラズマに励起する。
底板44の上表面は、加工物54用の加工物保持装置52を支持し、この加工物は、組立体48のコイルの好ましい実施形態に対しては、通常は円形半導体ウエハである。その他のコイル構成に対しては、加工物54は、フラット・パネル・ディスプレイに使用されるような長方形の誘電体プレートまたは金属プレートとすることもできる。加工物保持装置52は、通常、金属プレート電力56を含み、この電極は誘電体層58を支持するとともに、誘電体層60の上に位置し、この誘電体層60は基台44の上面に支持される。加工物搬送機構(図示せず)によって、加工物54を誘電体層58の上面に配置する。加工物54は、適当な供給源62からのヘリウムを導管64および電極56内の溝(図示せず)を介して誘電体層58の下側に供給することによって、冷却されている。加工物54を誘電体層58に配置した状態で、DC電源66が、適当な電圧を、スイッチ(図示せず)を介して電極56に供給し、加工物54を保持装置、すなわちチャック52で締め付け、すなわちチャックにかける。
加工物54をチャック52に固定した状態で、1種または2種以上のイオン化可能気体が、1つまたは複数の供給源68から、導管70および側壁42のポート72を介して、チャンバ49内部に流れ込む。便宜上、図1には1つの気体供給源68だけを示してある。導管84によってチャンバ40の基台44内のポート82に接続された真空ポンプ80が、チャンバの内部を好適な圧力、通常は0.1〜1000ミリトルの範囲まで、真空に引く。
コイル48を駆動するための励振回路12は、好ましくは、2〜4MHzの範囲の周波数を有する、RF発生源100を含む。発生源100の周波数およびコイル48の巻線の長さは、好ましくは、それぞれの巻線が、発生源の波長の約1/8未満になるようにして、巻線内に伝送線路効果が実質的になく、かつ各巻線の両端の電圧、およびそれに沿った電圧が実質的に直線的に変化するようにする。発生源100は、通常は100から3000ワットの範囲にある出力電力を有する、可変ゲイン電力増幅器102を駆動する。1つの実装においては、増幅器102は、一般に50オーム出力インピーダンスを有し、これらのすべては抵抗性であり、そのいずれもリアクタンス性ではない。したがって、増幅器102の出力端子に振り返って見たインピーダンスは、一般に(50+j0)オームによって表される。
任意特定の処方に対して、メモリ・システム24は、増幅器112の所望の出力電力に対する信号を記憶する。メモリ・システム24は、マイクロプロセッサ20を経由して増幅器102に、所望の増幅器102の出力電力に対する信号を供給する。増幅器102の出力電力は、メモリ・システム24に記憶された信号に応答してオープン・ループ方式で制御するか、または増幅器102の出力電力の制御を、閉ループ・フィードバックフィードバック方式とすることができる。
増幅器102の出力電力は、通常はケーブル106および整合回路網108を介して、組立体48のコイルを駆動する。整合回路網108は、それぞれ可変キャパシタ112および116を含む2つの直列区間(leg)、ならびに固定キャパシタ114を含む分流区間を含む、「T」構成を有するのが好ましい。コイル組立体48は、それぞれキャパシタ112の1つの電極と、接地された第2の電極を有する可変直列キャパシタ126の第1の電極とに接続された、入力および出力端子122および124を含む。端子124は、接地に直接接続することも可能であること、または端子122、124を、整合回路網108によって駆動される1次巻線を有する変圧器の2次巻線によって駆動することもできることを理解すべきである。従来型の整合回路網を含むか、または含まない、その他の配設によって、コイルをRF発生源に接続することもできることを理解すべきである。
コイル48の平行巻線は、端子122および124を流れる電流によって駆動される。巻線のRFインピーダンスは、ほぼ同じであり(好ましくは非常に近く)、その結果、端子122および124を通過する電流が、異なる巻線にほぼ等しく分割される。コントローラ24は、それぞれ、端子122および124でのRF電圧を監視するために接続されている電圧プローブ127および128によって導出された信号に応答する。コントローラ24は、プローブ127および128の信号に応答して、キャパシタ126のキャパシタンスを変化させるステップ・モータ129を制御し、それによってバランスのとれた動作モードにおいては、端子122および124におけるRF電圧は、実質的に同一の絶対値だが、逆の極性となる。
電気モータ118および120は、好ましくはステップ型であり、マイクロプロセッサ20からの信号に応答して、キャパシタンス112および116の値を、比較的小さな増分で制御し、増幅器102の出力端子からケーブル106の中へと見たインピーダンスと、ケーブル106を増幅器102の出力端子へと見たインピーダンスと間のインピーダンス整合を維持する。
電極56を介してRFバイアスを加工物54にかける回路14は、回路12と類似の構造を有する。回路14は、通常は一定周波数、例えば400kHz、2.0MHzまたは13.56MHzを有する、RF発生源130を含む。発生源130の一定周波数出力は、可変ゲイン電力増幅器132を駆動し、この増幅器は、ケーブル136および整合回路網138を含む、カスケード式配設を駆動する。モータ148および150は、それぞれ、整合回路キャパシティ142および146の値を、マイクロプロセッサ20からの信号に応答して変化させる。
整合回路網138の出力端子152は、直列結合キャパシタ154によって、RFバイアス電圧を電極56に供給し、直列結合キャパシタ154は、整合回路網138をDC電源66のチャッキング電圧(chucking voltage)から分離する。回路14が電極56にかけるRFエネルギーは、誘電体層58、加工物54および加工物とプラズマとの間のプラズマ・シースを介して、チャック52と近接するプラズマの部分に容量結合される。RFエネルギー式チャック52は、プラズマ50と結合して、プラズマ内にDCバイアス電圧を確立し、DCバイアス電圧は、通常、50〜1000ボルトの値である。回路14が電極52にかけるRFエネルギーから生じるDCバイアス電圧は、プラズマ50内のイオンを加工物54に対して加速する。
マイクロプロセッサ20は、センサ134に含まれる回路(図示せず)によって導出される信号に応答して、モータ148および150、ならびにキャパシタ142および146の値を、整合回路網108のキャパシタ112および116の制御に関して上述したのと同様の方法で制御する。したがって、センサ134に含まれる回路は、ケーブル136が増幅器132の出力端子に折り返す、電流および電圧とともに、折り返された電圧および電流の間の位相角を示す信号を導出す
次に図面の図2を参照すると、コイル中心点176に対して非対称に配設された、同平面交互配置型の多重巻回螺旋の非磁性材料(例えば銅)巻線172および174を含むコイル170を備える、コイル組立体48を示してある。巻線172および174の最内点178および180は、それぞれ、中心点176から、距離R0だけ間隔が空けられて、正反対にある。巻線172および174の最外点182および184は、それぞれ、中心点176から距離R1だけ間隔が空けられて、正反対にあり、それによって点178、180、182および184が、中心点176と交叉する共通線上に位置する。巻線172および174のそれぞれは、極座標系において式r=R0+aθで表される、6巻回一定ピッチのアルキメデス螺旋であり、ここでrは、中心点176からどちらかの螺旋上の任意の点への距離、aは螺旋のピッチに関係する定数、θは、各螺旋の最内点から、その特定の螺旋を回る、ラジアンで表した角度であり、6巻回螺旋のそれぞれに対して、θは0〜12πラジアンの範囲である。「a」は、巻線172および174に沿ったすべての点に対して同じであるので、(1)巻線172の隣接する巻回間の半径方向距離は同一、すなわち一定であり、(2)巻線174の隣接巻回間の半径方向距離は一定であり、かつ(3)巻線172と巻線174の隣接巻回間の半径方向距離は、巻線172の隣接券回間または巻線174の隣接巻回間の半径方向距離の1/2に等しい定数である。
それぞれの巻線172および174の長さは、好ましくは、一定周波数RF発生源100の波長に対して短く、例えば、発生源波長の1/8未満として、巻線172および174に伝送線路効果が実質的になく、巻線172および174の長さに沿って実質的に直線的なRF電流および電圧の変化をもたらすようにする。結果的に、それぞれの巻線172および174の等価回路は、分散定数のインダクタ、キャパシタおよびレジスタによって形成されるいくつかのセクションではなく、集中インダクタおよび集中レジスタの直列結合である。そのような結果が生じるのは、それぞれの巻線172および174の代表的な長さは約195インチであるが、螺旋経路長が約π(R0+R1)Nに等しく、ここでN(各巻線の巻回数)は6であり、各巻線172および174のR0およびR1がそれぞれ2および8インチである結果として、発生源100の周波数が、例えば、2〜4MHz範囲と比較的低いことが理由である。
また、コイル170は、好ましくは、円形の非磁性高導電率金属(例えば、銅)のRF短絡巻回またはリング186を含み、これは、図2の実施形態においては、(1)巻線172および174と実質的に同一平面をなし、(2)中心点176と同軸であり、(3)半径がR0に等しく、かつ(4)巻線172および174の最内点にオーム接続されている。短絡巻回186(これは回路要素と考えることができる)は、実質的に無視できるRFインピーダンス、すなわち巻線172および174の実質的に等しいRFインピーダンスよりも大幅に小さいRFインピーダンスを有する。このような結果は、短絡巻回を、(1)その断面が巻線172および174の横断面の周長に等しいかそれよりも大きい周長を有し、かつ(2)その長さが、それぞれの巻線172および174の実質的に等しい長さよりもかなり短くなるように配設することによって達成される。
巻回186は、端子188および190を含み、それぞれ巻線172および174の最内点178および180、すなわち巻線172および174の類似の、または対応する空間セグメントに一致し、かつオーム接続されている。等長の非磁性金属(例えば、銅)支柱192および194は、端子188および190を、整合回路網108の非接地出力端子に接続された端子122に電気的に接続し、この整合回路網は、増幅器102、ケーブル106およびセンサ104を介して整合回路網に結合された発生源100のRF出力に応答する。結果的に、支柱192および194は、同じ瞬時振幅および位相を有するRF電圧および電流を端子188および190に同時に供給する。RF励振回路によって導出されるRF用の短絡巻回のRFインピーダンスは、RF電圧が前記巻線のそれぞれの対応する角度において実質的に同一になっている。言い換えると、端子188から角度θaだけ変位した点における巻線172の瞬時RF電圧および電流は、端子190から角度θaだけ変位した点における巻線174のRF電圧および電流と同じである。短絡巻回186は、アジマス方向の等電位領域(すなわち、等電位RFリング)を生成し、かつ巻回186内側領域における磁束誘起を最小化することによって、コイル中心、すなわち巻回186の内側に近接する構造に対して、アーク放電が発生する傾向を抑制する助けをする。
端子188および190がそれぞれ巻線172および174に流す電流は、巻線中を、巻線の最内点178および180から巻線の最外点182および184へと流れる。巻線172および174中を流れる電流に応答して、巻線のそれぞれの巻回を包囲する領域に、磁場が誘起される。誘起された磁場は、チャンバ40内の気体と結合して、プラズマ50が励起される。巻線172および174の長さに沿っての電圧変動が比較的低いために、巻線の隣接する巻回間の電圧差は大きくなく、巻線からチャンバ40内の気体に結合された電場は比較的小さい。そのような電場成分は、望ましい場合には、窓46の面に平行にフロートさせるか、または接地した静電(すなわちファラデー)シールドを組み込むことによってさらに抑制することができる。
支柱192および194は、同一の振幅と位相を有するRF電圧および電流を端子188および190と短絡巻回186の実質的に無視できるRFインピーダンスとに同時に供給するので、短絡巻回186内部の領域から巻線172および174内を流れる電流から生じるRF磁場の実質的な減結合が発生する。結果的に、螺旋巻線の中心内部が高磁束となる傾向は、実質的に克服されて、その結果として、円形加工物54上に実質的に均一なプラズマ束が生成され、その中心点は、処理中にコイル中心点176と整列される。
巻線172および174の最外部182および184は、それぞれ、端子196および198と一致し、かつそれに接続されている。等長金属支柱200および202は、端子196および198を端子124に電気的に接続し、この端子は、可変キャパシタ126の非接地電極に接続され、その可変キャパシタの他方の電極は接地、すなわち基準電位に接続されている。キャパシタ126の値は、モータ127(図1)によって調整されて、端子122および124における比較的低い電圧を実質的に同一に維持し、発生源100の周波数を、発生源が駆動する負荷と共振させるのを支援する。(1)支柱192、194、200および202が同じ長さであり、(2)巻線172および174が、同じ長さであり、かつ(3)巻線172および174が、互いに対称である(すなわち、巻線172および174の面内の中心点176を通過して延びる任意の線に対して鏡像である)ので、巻線172および174の対応する点、すなわち巻線172および174上で端子178および180から等距離にある点における電圧および電流は、同一の振幅および位相を同時に有し、これらは端子188および190における電圧および電流の振幅および位相とわずかに異なるだけである。結果的に、巻線172および174の巻回間のアーク放電発生の傾向が、実質的に防止される。
次に図面の図3を参照すると、コイル組立体48のコイルの第2の実施形態を示してある。図3に示すコイル210は、同平面交互配置型の多重巻回螺旋、非磁性金属巻線212および214を含み、この巻線はコイル中心点216に対して対称に配設されている。巻線212、214の最内部点218、220は、それぞれ、中心点216から距離R0だけ間隔を空けられて、正反対にある。巻線212、214の最外点222、224は、それぞれ、中心点216から、距離R1だけ間隔を空けられて、正反対にあり、その結果、点216、218、220、222および224が中心点216と交叉する共通線上にある。(この好ましい実施形態においては、図2および図3のR0およびR1は同じである。)また、コイル210は、非磁性金属短絡リング225を含み、これは図2の金属短絡リング186と、実質的に同様に構築され、同一の属性を有し、かつ同一の機能を実行するとともに、巻線212および214の最内点222および224にオーム接続されている。
巻線212および214のそれぞれは、接合する2つの内部および外部セグメントを含み、このそれぞれは、多重巻回一定ピッチアルキメデス螺旋である。巻線212の内側部分は、2つの巻回226および228を含み、巻線214の内側部分は2つの巻回230および232を含む。巻線212の外側部分は、4つの巻回234、236、238および240を含み、巻線214の外側部分は、4つの巻回242、244、246、248、および250を含む。
各巻線212および214の螺旋は、極座標においてθが0から4πラジアンよりもいくぶん小さい角度の間の場合について式r=R0+bθによって、θが4πラジアンよりもいくぶん大きい角度から12πの間である場合に対して式r=R0+cθによって表すことができ、ここで、rは螺旋上の任意の点の中心点216からの距離であり、「b」は各巻線212および214の内側セグメント、すなわちθ=0から4πラジアンよりやや小さい角度までの螺旋のピッチに関係する定数であり、「c」は各巻線212および214の外側セグメント、すなわちθが4πよりもいくぶん大きい値からθ=12πラジアンまでの螺旋のピッチに関係する定数であり、θは、巻線212および214の6つの巻回螺旋0≦θ≦12π、のそれぞれに対して、各螺旋の最内点からその特定の螺旋の回りのラジアンで表した角度である。巻回226〜232のピッチは巻回234〜250のピッチよりも大きいので、bの値はcの値よりも大きい。結果的に、隣接する巻回226〜232間の半径方向距離は、隣接巻回234〜250間の等半径方向間隔に等しいか、それよりも大きい。
巻線の内側部分と外側部分の間で遷移が起こる領域、すなわちθが4πからいくぶん小さい値から4πよりいくぶん大きい値までの領域においては、巻線212および214の形状は、式によって与えられる実質的なアルキメデス螺旋関係から逸脱し、その結果としてθ=4πにおいて接合する巻線部分の勾配は同じとなる。結果として、巻回228から巻回234まで、キンクのない円滑な遷移と、巻回230から巻回242まで、キンクのない円滑な遷移がある。この円滑な遷移は、巻線の巻回間におけるアーク放電発生の可能性を低減するのに役立つ。
各巻線212および214の長さは、好ましくは、固定周波数RF発生源100の波長に対して短く、例えば発生源波長の1/8以下として、巻線212および214において実質的な伝送線路効果がなく、巻線212および214の長さに沿って実質的に直線的な電流および電圧変化が生じるようにする。このような結果となるのは、巻線172および174のそれぞれのR0およびR1の代表的な値がそれぞれ2および8インチであっても、発生源100の周波数が比較的低く、例えば2〜4MHzであることによるものである。
巻回226〜232の隣接する対の互いの間隔は、巻回234〜250の隣接する対よりも大きく、巻線212および214を流れる瞬時電流は巻線の長さに沿って実質的に同等であるので、巻回234〜250がチャンバ40の中間および周辺部分に結合する磁束密度は、巻回226〜232がチャンバの内部に結合する磁束密度よりも大きい。この理由で、巻線212および214の内側部分および外側部分のピッチを違えることは、チャンバ40の中心における磁束密度およびプラズマ密度が、チャンバ40の中間および外部の磁束密度およびプラズマ密度よりも大きくなる傾向を克服するのに役立つ。このためには、異なるピッチと短絡リング225の組合せが非常に効果的である。
巻線212の最内点および最外点218、222は、それぞれ、端子252および254と一致し、かつそれにオーム接続され、同時に巻線212の最内点および最外点220、224は、端子256および258と一致し、かつそれにオーム接続されている。端子252および256は、それぞれ、等長の支柱192および194に接続され、これらの支柱は、端子124への共通の接続を有するとともに、可変キャパシタ126によるか、または直接接続によって接地されている。端子254および258は、それぞれ、整合回路網108の地下出力にある端子122への共通接続を有する、等長の支柱200および202に接続されている。
次に図4を参照すると、図3のコイル210を含むコイル組立体48の斜視図を示してある。コイル組立体48は、アーム261〜264を含む、実質的に平面状で、水平に延びる電気的に絶縁された非磁性(例えばレキサン(lexan))支持構造260を備える。アーム261〜264は、互いに直角に延びるとともに、下向きに付けられた棒266を含み、この棒は、巻回の底縁が窓46の上面のわずかに上方になるように、巻回226〜250を位置決めして保持している。この支持構造260のアーム261〜264は、支持構造の中心に対して対称に配設されており、支持構造の中心はコイル210の中心点216と垂直に整列されている。脚柱(pedestral)268は、アーム261〜264の外端から垂下するとともに足270を含み、この足が、チャンバ40の壁43に取り付けられた水平に延びるフランジ(図示せず)に載せられて、コイル組立体48の安定した支持をもたらす。
支持構造260の内部は、支柱192および194を保持し、これらの支柱は、等長の非磁性金属(例えば、銅)柱(column)で形成され、この柱は、支持構造に機械的に連結されて、(1)下方には、端子252および256への電気的および機械的な接続とともに、支持構造を貫通し、(2)上方には支持構造から延びている。支柱192および194を形成する柱は、支持構造の中心から等間隔で配置されて、アーム262および264に整列されている。
実質的に平面状で、水平に延びる非磁性金属耳272が、支柱192および194を形成する柱の上端同士を電気的かつ機械的に連結している。耳272は、アーム263の端に向かい、かつ支持構造260の中心から離れる方向に延びる中心部分を有するとともに、下垂するタブ274を含み、このタブが端子124を形成し、この端子124にキャパシタ126の地下電極が接続されている。耳272および支柱192および194を形成する柱は、耳と、支柱192を形成する柱とを経由する、端子124と252との間の距離が、耳と、端子194を形成する柱とを経由する、端子124と256との間の距離に等しくなるように構築されている。このような構築は、端子252および256における電圧および電流に、同時に同一の瞬時の値と位相を与えるのに役立つ。
アーム262および264の外部は、支柱200および202を保持し、これらの支柱は等長の金属柱として形成され、柱は支持構造260に機械的に連結されるとともに、(1)下方には、アームを通過して端子254および258へ接続され、(2)上方には、アームから延びている。支柱200および202を形成する柱は、支持構造の中心から等間隔で配置され、それぞれ互いに整列されるとともに、支柱192および194を形成する柱とも整列されている。
非磁性金属(例えば、銅)脚276は、支柱200および202を形成する柱の上端同士を電気的かつ機械的に連結している。脚276は、2つの外側部分278および280、2つの上方傾斜部分282ならびに中央の水平延長部分284を含み、部分278〜284がチャンバ垂直軸に対して対称になるようにされている。脚部分278および280の外端は、それぞれ、支柱200および202を形成する柱の上端に、機械的かつ電気的に連結されている。端子122を形成するタブ286は、脚276の水平延長部分284の中央から上方に延びている。脚276と支柱200および202を形成する柱とは、脚と支柱を形成する柱とを経由する端子122と254の間の距離が、脚と支柱202を形成する柱とを経由する端子122と258の間の距離に等しくなるように構築されている。この構築は、端子254および258における電圧および電流が、同時に同一の瞬時の値および位相をとれるようにするのに役立つ。
支柱192および194を形成する柱は、支柱200および202を形成する柱よりもかなり短く、その結果として耳272は、脚276の他のどの部分よりも、コイル210の上縁を形成する面に近接する面内にある。結果的に、タブは支持構造260の中心部分に全体的に整列されているのにもかかわらず、タブ274と286の間、したがって端子122と124の間には大きな間隔がある。タブ274および286の場所および位置を前述のようにすることは、端子122および124における電圧および電流の交叉結合を防止するのに役立つ。支柱192、194、200および202を形成する柱は、垂直、すなわちコイル210内を流れる電流の実質的に水平方向に対して直角に延びているので、柱内を流れる電流によって生じる磁束は、コイル内を流れる電流によって生じる磁束とは実質的に分断されている。
支持構造260および図4に示すような、支柱192、194、200および202を形成する柱、ならびに耳272および脚276などの関連する構造、または図4に示すものと非常に類似する構造を、図2および5〜9の実施形態のそれぞれに示すコイルと合わせて使用するのが好ましく、また図4に示す構造は図3のコイル210に限定されないことを理解すべきである。
次に図面の図5を参照すると、コイル290の底面図が示してあり、これは図3のコイル210の修正形態である。コイル290はコイル210と同じ部品をすべて含むので、同じ参照番号を、2つのコイルの図面および説明の両方に使用する。
コイル290は、コイル290が中間および周辺の非磁性金属短絡巻回またはリング292および294(これらは回路要素と考えることができる)をそれぞれ含むので、コイル210とは異なる。短絡巻回292は、コイルによって短絡巻回292の内側のチャンバ40の部分に結合されたRF磁場が、コイルによって短絡巻回292の外側のチャンバ40の部分に結合されたRF磁場から実質的に絶縁されるように、配置、構築され、かつコイル292の残部にオーム接続されている。短絡巻回294は、コイルによってチャンバ40に結合されたRF磁場が、チャンバ40の周辺を超える領域から、おおむね、分断されるように配置、構築され、かつコイル290の残部に接続されて、シールド43のシールド効果を増強する。
巻回292および294は、コイル290の残部の底縁と、誘電体窓46の上面との間に配置されて、上述の磁場減結合効果をもたらす。一配設においては、巻回292および294は、コイル290の残部と窓46の間の実質的に水平な面内に位置する。この場合には、短絡巻回292および294は、(1)一対の垂直に延びる非磁性金属ポスト(図示せず)によってコイル290の残部にオーム接続されており、かつ(2)垂直に延びる電気絶縁ポスト(図示せず)によるとともに、金属ポストによってコイル290の残部に機械的に連結されており、このような金属および絶縁ポストは等長である。
代替選択肢としては、短絡巻回292および294は、コイル290の残部に、短絡巻回を金属接合、例えばはんだによって、コイルの螺旋巻線の底面の一対の正反対の点に接続することによってオーム接続する。そのような場合には、短絡巻回292および294と、コイル290の螺旋巻線212および214との間の遷移は、それらが電気的に接続される点において、比較的円滑である。円滑な遷移を達成するために、短絡巻回292および294と平面状に水平に延びる螺旋巻線212および214との間の垂直方向には異なる間隔があり、これは異なる長さの垂直に延びる絶縁ポスト(図示せず)を使用して短絡巻回を螺旋巻線に機械的に連結することによって達成される結果である。
巻回292および294を実質的に水平な面に配置することは、機械的に簡単であるという利点がある。巻回292および294は、窓46の面に平行か、または面内にして、(1)コイルがプラズマ50に結合する磁場と(2)プラズマ密度の方位非対称(azimutal asymmetry)を回避するのが好ましい。
短絡巻回292は、コイル290の中心点216と一致する中心を有する円形リングとして成形されている。図6により詳細に、コイル290の内側部分の拡大底面図を示すように、巻回292の半径は、円形短絡巻回が、巻線212および214の螺旋巻回228および232にそれぞれ重畳するようになっている。
短絡巻回292は、同一の瞬時の電圧および電流の振幅および位相を有する、螺旋巻回228および232上の点296および298において(先に述べたとおり)螺旋巻回228および232にオーム接続されており、この点はコイル290の巻線212および214の同じ空間セグメントにある。短絡巻回292と螺旋巻回228および232との間の接続点296および298は、互いに正反対に位置する。図5および6に示す特定のコイル290においては、短絡巻回292の螺旋巻回228への接続点296は、巻線212の最内点218から7/2πラジアンの角度にあり、一方、短絡巻回292の螺旋巻回232への接続点298は、巻線214の最内点220から7/2πラジアンの角度にある。
短絡巻回292は、短絡巻回が好ましくは巻線212および214の断面周長と同等以上(例えば、2倍の大きさ)の周長の断面、および巻線212および214のそれぞれの実質的に等しい長さよりかなり短い長さを有することによって、実質的に無視できるRFインピーダンス、すなわち巻線212および214の実質的に同等のRFインピーダンスよりもかなり小さいRFインピーダンスを有する。点296および298におけるオーム接続は、同一の瞬時振幅および位相を有するRF電圧および電流を、点296および298および短絡巻回292の実質的に無視できるRFインピーダンスに同時に供給するので、巻線212および214内で短絡巻回292内部の領域から短絡巻回の外部の領域へ、またはその逆に流れるRF電流によって生じるRF磁場の実質的な減結合が起こる。結果的に、螺旋巻線212および214の中心において磁束が高くなる傾向は、さらに低下して、円形加工物54上に実質的に均一なプラズマを供給するのをさらに助ける。短絡巻回292と同様に、中間短絡巻回は、任意の望ましい、適当な位置に配置して、コイルの異なる領域からチャンバ40の内部への磁気結合を、望みどおりに調整することができる。
短絡巻回294は、コイル290の中心点216と一致する中心を有し、かつ巻線212および214の最外点222および224の中止点からの距離よりもわずかに大きい半径を有する、円形リングとして成形されている。短絡巻回294の正反対の点は、正反対の最外点222および224(すなわち、コイル290の巻線212および214の類似の空間セグメント)に電気的に接続され、その結果、巻線212および214によって巻回294の接続点に供給される電圧および電流は、同時の瞬時振幅および位相を有する。短絡巻回294も、短絡巻回が巻線212および214の断面周長と同等以上(例えば、2倍の大きさ)の周長の断面、および巻線212および214のそれぞれの長さよりかなり短い長さを有することによって、実質的に無視できるRFインピーダンスを有する。点222および224における接続は、同一の瞬時振幅および位相を有するRF電圧および電流を、点222および224および短絡巻回294の実質的に無視できるRFインピーダンスに同時に供給するので、巻線212および214内で短絡巻回294の外部の領域から流れる電流によって生じるRF磁場の実質的な減結合が起こる。
コイル290を、3つの短絡巻回225、292および294を含めて示したが、状況によっては、ある特定のコイルにおいて1つだけ、もしくは2つ、または4つ以上の短絡巻回を使用するのが望ましいこともあることを理解されたい。さらに、ある状況においては、短絡巻回(単数または複数)が、円形以外の構成を有することが望ましいこと、例えば楕円短絡巻回、または正方形もしくは長方形、または任意の形状として成形された短絡巻回を、任意選択で、同一の瞬時振幅および位相の電圧および電流を同時に有するコイルの異なる巻線上の点に接続して使用するのが望ましいことがある。
次に図面の図7を参照すると、図2のコイル170が、好ましくはキャパシタ300および302である、等しい値の回路要素を含むように修正されている。キャパシタ300および302は、その全長にわたって同一ピッチを有する巻回172および174を有するコイル170が、異なるピッチを有する巻回212および214を有する、コイル210によってチャンバ10に結合された磁場と類似の磁場を、チャンバ40に結合することを可能にする。一般に、キャパシタ300および302の対応する電極は、対応する、巻回172および174上の等電位点に接続されて、対称の磁場を図7のコイルからプラズマ50に結合することを可能にする。図7の特定の構成においては、キャパシタ300の1つの電極は、螺旋巻線172の開始点304、すなわちθ=0ラジアン点に接続され、一方、キャパシタ302の一方の電極は、螺旋巻線174の開始点306、またθ=0ラジアンの点に接続されている。点304および306は、コイル170の中心点176に対して、互いに正反対にある。キャパシタ300の第2の電極は、巻線172の、第2の巻回の開始点308、すなわちθ=2πラジアンの点に接続されており、同時に、キャパシタ302の第2の電極は、巻線174の第2の巻回の開始点310、すなわちθ=2πラジアンである点310に接続されている。点308および310は、コイル中心点176に対して互いに正反対にある。(1)キャパシタ300および302の第2の電極は、巻線174および172の対応する点に、それぞれ接続することが可能であり、(2)キャパシタ300および302の第1の電極は、θ=0以外の点で巻線172および174に接続することが可能であり、また(3)キャパシタの電極は、非対称磁場がコイルからプラズマ50へ望みどおりに結合されている場合には、このような磁場は加工物54上のより均一なプラズマ束を供給するのに役立つので、巻線172および174上の対応する点に接続されている必要はない、ことを理解されたい。
キャパシタ300および302は、そうしなければ巻線172および174のそれぞれの、第1の巻回中を流れ、その電流を巻線の残りの巻回に結合することになる電流のいくらかを分流する。コイル中心点176に対して、キャパシタ300および302の電極を対称的に配置すること、ならびにキャパシタの値を等しくすること、および巻線の第1の巻回のインピーダンスを等しくすることによって、巻線172および174の第1の巻回中にほぼ同量の電流が流れることになる。結果的に、巻線172および174の第1の巻回は、同量の磁束をチャンバ40に結合する。キャパシタ300および巻線172の第1の巻回が、巻線172の残りの巻回に結合する電流の合計は、キャパシタ302および巻線174の第1の巻回が、巻線174の残部に供給する電流の合計に実質的に等しくなる。キャパシタ300および302の第2の電極が巻線172および174の第2の巻回の始点に対称に接続され、かつ巻線の残りの巻回のインピーダンスが等しいので、巻線172および174の残りの巻回中を同量の電流が流れる。結果的に、それぞれの巻線172および174によって図7のコイルによるチャンバ40に結合される磁束は、図2のコイルによる巻線172および174のそれぞれの第1の巻回によって結合される磁束と相対的に減少して、図3のコイルによって提供されるのと同様の磁束パターンが提供される。
次に図8を参照すると、図2のコイルに類似のコイル171の上面図を示してある。図8のコイルは、中央の、円形で、リング形の非磁性金属短絡巻回173を含み、この巻回は、中心点176と同軸であり、かつコイル171の残部とリアクタンス結合だけをされ、すなわち短絡巻回173と巻線172および174のいずれかとの間にオーム接続はない。巻回173は、中心点176から巻線173および174上の最内点177および179の間隔よりも小さい外径を有する。点177および179は、互いに正反対で、中心点から等距離にある。端子189および191は、点177および179と一致しており、それぞれ支柱192および194を点177および179に接続している。短絡巻回173は、短絡巻回186と同じ絶縁または減結合機能を発揮するが、巻線172および174中に等しくない電流を生じさせる可能性がない。ここで理解すべきことは、図3および5〜7、ならびに図9に示すオーム接続された短絡リングは、コイルの残部にリアクタンス結合だけをした短絡リングに置き換えることができることである。有効な磁束除外の程度は、短絡巻回の(1)窓、(2)コイルの残部、および(3)プラズマへの近さに依存し、この近さは固定または調整可能とすることができる。短絡巻回は、コイルの一部からプラズマの異なる領域への磁場を絶縁する望ましい程度に応じて、(1)窓に近いコイルの下、(2)コイルの上方、または(3)コイルの面内に配置することができる。
次に添付図面の図9を参照すると、コイル組立体48のコイルの、別の実施形態であるコイル320の上面図を示してある。コイル320は、共平面で交互配置された多重巻回螺旋の非磁性金属巻線322および324を含み、この巻線はコイル中心点176に対して対称に配設されている。巻線322および324の最内点178および180は、それぞれ、中心点176から距離R0だけ間隔を空けて、正反対の位置にある。巻線322および324の最外点182および184は、それぞれ、中心点176から距離R1だけ間隔を空けて、正反対に配置して、点176、178、180、182および184が中心点176と交叉する共通線上にあるようにしてある。(好ましい実施形態においては、図2、3および9のコイルについてのR0およびR1は同一である。)コイル320は、また、非磁性金属短絡リング186を含み、このリングは、図2の金属短絡リング186と、実質的に同様に構築されてオーム接続され、同様の属性を有し、かつ同様の機能を実行する。
巻線322および324のそれぞれは、2つの接合する内側および外側セグメントを含み、このセグメントのそれぞれは、多重巻回一定ピッチアルキメデス螺旋である。巻線322の内側部分は4つの巻回331〜334を含み、巻線324の内側部分は、4つの巻回341〜344を含む。巻線322の外側部分は2つの巻線335および336を含み、巻線324の外側部分は2つの巻回345および346を含む。
各巻線322および324の螺旋は、極座標において、巻線322および324の6巻回螺旋のそれぞれ、0≦θ≦12πラジアンに対して、θが0から8πラジアンよりいくぶん小さい角度までのときに方程式r=R0+dθで、またθが8πよりいくぶん大きい角度から12πラジアンまでのときに式r=R0+eθで実質的に表され、ここでrはいずれかの螺旋上の任意の点の、中心点216からの距離であり、「d」は各巻線322および324の内側セグメント内、すなわちθ=0から8πラジアンよりいくぶん小さい角度の、螺旋のピッチに関係する定数であり、「e」は各巻線322および324の外側セグメント内、すなわちθが8πラジアンよりいくぶん大きい角度からθ=12πラジアンの、螺旋のピッチに関係する定数であり、θは、ラジアンで表した、その特定の螺旋の回りの各螺旋の最内点からの角度である。巻回331〜334および341〜344のピッチは、巻回335、336、345および346のピッチよりも大きいので、eの値は、dの値を超える。結果的に、隣接巻回335、336、345および346間の半径方向距離は、隣接巻回331〜334および341〜344間の等しい半径方向間隔と同じか、それよりも大きい。
巻線の内側部分および外側部分の間の遷移を生じる領域、すなわちθが8πよりもいくぶん小さい領域、および8πよりいくぶん大きい領域においては、巻線322および324の形状は、接合巻線部分の傾斜が同じになるように方程式で与えられる実質的なアルキメデス螺旋関係から逸脱する。その結果として、巻回334から巻回335へのキンクのない円滑な遷移と、巻回344から巻回345へのキンクのない円滑な遷移がある。この円滑な遷移によって、プラズマへの磁束結合を均一化し、巻線の巻回間でのアーク放電発生の可能性を低減するのが支援される。
各巻線322および324の長さは、一定周波数RF発生源100の波長に比較して短く、例えば、発生源波長の1/8以下であり、その結果、巻線322および324には実質的な伝送路効果がなく、巻線322および324の長さに沿って、実質的に直線的な電流および電圧変化を生じる。このような結果は、発生源100がコイルに供給する波長が、巻線322および324のそれぞれの長さに対して比較的長いために生じるものである。例えば、発生源100の周波数は2〜4MHz範囲であり(したがって、発生源は約100mの自由空間波長を有し)、各巻線172および174の長さは約5メートルである。
巻回335、336、345および346の隣接する対が、巻回331〜334および341〜344の隣接する対の間の間隔よりも大きな量だけ、互いに間隔を空けられており、巻線322および324中を流れる瞬時電流は、巻線全体を通して実質的に同一であるので、巻回331〜334および341〜344がチャンバ40の内部および中間部分に結合する磁束密度は、巻回335、336、345および346がチャンバの外部に結合する磁束密度よりも大きい。このような理由で、巻線322および324の内側および外側部分のピッチが異なることが、チャンバ40の中心部分および中間部分における磁束密度およびプラズマ密度が、チャンバ40の外部における磁束密度およびプラズマ密度よりも小さくなる傾向を克服するのに役立つ。
巻線322の最内点および最外点178および182は、それぞれ、端子188と196と一致し、かつそれに電気的に接続されており、同時に巻線324の最内点および最外点180および184は、それぞれ、端子190および198と一致し、かつそれに電気的に接続されている。端子188および190は、整合回路網108の地下出力において可変キャパシタ126によって接地された等長支柱192および194にそれぞれ接続されており、この支柱は端子122への共通接続を有する。端子196および198は、端子122への共通接続を有する、等長支柱200および202にそれぞれ接続されている。
本発明の特定の実施形態について記述かつ図示したが、具体的に図示して記述した実施形態の詳細における変更を、添付する特許請求の範囲に定義する本発明の真の主旨と範囲から逸脱することなく行うことができることは明白である。例えば、短絡巻回は、1つの巻線だけを備えるコイルにも使用することができる。また、巻回の数は、必要に応じて増大または低減することが可能であり、複数の並列巻線を有するコイルの最内部における短絡巻回へのオーム接続点は、そのオーム接続点は、互いに実質的に正反対に位置している限り、具体的に示したものと異なってもよく、例えば、短絡回路186へのオーム接続点は、図2、3、5〜7および9に示す接続点に対して直角位置とすることもできる。さらに、整合回路網高電圧RF出力端子が、コイルの最内点または最外点に接続されているかどうかは、通常、重要なことではない。また、コイルは3つ以上の励振端子を含み、この端子を異なるRF出力端子に接続することが可能であることを理解すべきである。例えば、第1の整合回路網の第1のRF出力端子を、図3の内部リング225の端子252および256に並列に接続し、かつ第1の整合回路網の第2の出力端子をポスト296および298に並列に接続することができ、また第2の整合回路網の第1の出力端子をポスト296および298に並列に接続し、かつ第2の整合回路網の第2の出力端子を端子254および258に並列に接続することができる。この理由で、特許請求の範囲における「第1および第2の励振端子」の用語は、単に、コイルが少なくとも2つの励振端子を有することを意味し、コイルを2つだけの励振端子を有することに限定するものではない。接地されたRF出力端子を有するシングルエンド型整合回路網は、両側のコイル励振端子に接続されたプッシュ・プル出力端子を有する整合回路網で置き換えることが可能であり、この場合には、キャパシタ120は使用しない。インターレースされた螺旋巻線の数は、3つ以上にできること、また巻線の内部端子は、コイル中心から半径R1において、互いに2π/Nラジアンだけ互いに間隔を空けるのが好ましく、半径R2における巻線の外部端子は、互いに2π/Nラジアンだけ(Nはコイルの巻線の数)間隔を空けるのが好ましいことを理解すべきである。コイルが3つ以上の巻線を有し、キャパシタ300および302などのインピーダンス要素を使用する場合には、そのようなインピーダンス要素の数は、通常それに対応して増加する。キャパシタ300および302のような多重インピーダンス要素を、各巻線の異なる部分に分岐して結合して、各巻線のそれぞれの異なる部分に流れる電流を制御することができる。多重インピーダンス要素は、異なる電流を異なる巻線部分に流して、異なる巻線部分がプラズマの異なる領域に結合する磁場強度を制御することを可能にする。各巻線に結合された多重インピーダンス要素の値は、好ましく選択され及び/またはコンピュータが制御し、その結果、コイルのインピーダンスは、コイル励振端子を調べるとわかるように、既知のセンサの出力信に応答して検出されるように、インピーダンス要素のすべての異なる空間構成に対してほぼ同一のまま残る。本発明の原理の多くは、(1)可変周波数RF発生源に応用可能であること、およびRF発生源および整合回路網(すなわち、チューニング構成要素)を互いの直近に配置することができ、処理装置チャンバ、RF発生源との間の長いケーブルを不要にできること、また(2)50+j0出力インピーダンスに基づかない環境に応用できることも理解されたい。
本発明の好ましい実施形態のコイルを含む、真空プラズマ処理装置の概略図である。 コイルが、コイルの巻線の最内側巻回にオーム接続された短絡巻回を含む、本発明によるコイルの第1の実施形態を示す上面図である。 コイルが、巻線の長さに沿って異なる部分において異なるピッチを有する巻回を備える、螺旋巻線を含む、本発明によるコイルの第2の実施形態を示す上面図である。 図3のコイルを含むコイル組立体の斜視図である。 コイルが中間および周辺短絡巻回を含む、図3のコイルの修正形態を示す底面図である。 図5に示すコイルの中心部分の拡大底面図である。 一対の対称配設されたキャパシタと組み合わせた図2のコイルの上面図である。 コイルが、コイルの巻線の最内側巻回にリアクタンス結合だけをした短絡巻回を含む、本発明によるコイルのさらなる実施形態を示す上面図である。 本発明によるコイルの別の実施形態を示す上面図である。

Claims (33)

  1. プラズマ処理装置用の1つ以上の多重巻回巻線と、該多重巻回巻線に結合された短絡巻回とを備えたコイルであって、RF励振回路の両側の第1および第2の端子に接続するための第1および第2の励振端子と、一端が前記第1励振端子或いは前記第2励振端子に接続されるとともに他端が前記RF励振回路の第1の端子或いは第2の端子に接続され且つ前記短絡巻回の平面と垂直になる方向に延ばして配置された2つ以上の支柱とを備え、少なくとも1つの前記多重巻回巻線が前記第1および第2の励振端子に接続され、前記多重巻回巻線が前記コイルの最内端点と最外端点の間でコイルの中心に対して外へ周回して延びると共に、少なくとも1つの多重巻回巻線の中心部に位置する一端が前記第1の励振端子に接続され、前記短絡巻回が前記少なくとも1つの多重巻回巻線と略同軸の所定位置にオーム接続またはリアクタンス結合のみによって結合されているコイル。
  2. コイルが、前記第1および第2の励振端子に並列に接続された、複数の多重巻回巻線を含み、前記多重巻回巻線のそれぞれは前記第1および第2の励振端子に接続された最内端点と最外端点を有する、請求項1に記載のコイル。
  3. 前記複数の多重巻回巻線の巻線がコイルの中心から外へ向かって交互に配置されている、請求項2に記載のコイル。
  4. 前記RF励振回路によって導出されるRF用の短絡巻回のRFインピーダンスを、前記それぞれの多重巻回巻線の対応する角度においてRF電圧の振幅が同じになるようにした、請求項1乃至3のいずれかに記載のコイル。
  5. 前記短絡巻回が、前記多重巻回巻線と略同軸の所定位置にオーム接続されている、請求項1乃至4のいずれかに記載のコイル。
  6. 前記短絡巻回が、少なくとも1つの前記多重巻回巻線と略同軸の所定位置とリアクタンス結合のみによって接続されている、請求項1に記載のコイル。
  7. 前記短絡巻回が、前記多重巻回巻線の最内端点の内側の領域に配置されている、請求項1に記載のコイル。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載のコイルを備えると共に、加工物をプラズマで処理するために配設されたRF励振回路と真空チャンバとを含むプラズマ処理装置であって、前記真空チャンバは窓を有し、前記コイルは、前記窓を介して磁場を前記チャンバ内部に結合するために、前記窓に近接して前記チャンバの外側に装着されており、前記RF励振回路は、前記第1および第2の励振端子に接続された第1および第2の端子を有するプラズマ処理装置。
  9. 前記RF励振回路が、整合回路およびキャパシタを含み、前記整合回路は、前記RF励振回路の第1の端子を形成し、前記第1の励振端子に接続された非接地端子を有し、前記キャパシタは、前記第2の励振端子に接続された第1の電極と、前記RF励振回路の前記第2の端子に接続された第2の電極とを有する、請求項8に記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記RF励振回路が、整合回路の入力端子と、前記RF励振回路の第2の端子を形成する接地出力端子のそれぞれに接続された、第1および第2の出力端子を有するRF発生源を含み、前記RF発生源の周波数、および前記多重巻回巻線のそれぞれの長さが、前記第1および第2の励振端子の間でそれぞれの多重巻回巻線の長さに沿って、RF電圧および電流が直線的に変化するようにした、請求項8又は9に記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記第1および第2の励振端子間における前記多重巻回巻線のそれぞれの長さが、前記RF発生源周波数の波長の約1/8以下である、請求項10に記載のプラズマ処理装置。
  12. 前記キャパシタの値を、前記第1および第2の励振端子のRF電圧の振幅が同一になるようにした、請求項9に記載のプラズマ処理装置。
  13. センサ装置と、前記キャパシタの値のコントローラとをさらに含む、請求項9に記載のプラズマ処理装置。
  14. 前記コントローラが、前記第1および第2の励振端子のRF電圧値を同一に維持するために、前記センサ装置に応答するように配設されている、請求項13に記載のプラズマ処理装置。
  15. コイルが、前記励振端子に並列に接続された複数の多重巻回巻線を含み、前記多重巻回巻線のそれぞれはコイルの最内端点と最外端点の間でコイルの中心に対して外へ周回して延ばして配置されており、前記多重巻回巻線どうしは同一平面をなし、前記多重巻回巻線のそれぞれは、コイル中心から第1距離だけ間隔を空けた最内端点と、コイル中心から前記第1距離より大きい第2距離だけ間隔を空けた最外端点とを有する、請求項8乃至14のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  16. 前記短絡巻回が、前記コイルの中心を包囲するように配置されている、請求項8乃至15のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  17. 前記短絡巻回が、前記コイルの中心と一致する中心を有するリングとして形成されている、請求項8乃至16のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  18. コイルが、前記励振端子に並列に接続された複数の多重巻回巻線を含み、前記複数の多重巻回巻線が、前記コイルの中心に対して対称であるように配置されている、請求項8乃至17の何れかに記載のプラズマ処理装置。
  19. 前記短絡巻回と少なくとも1つの前記多重巻回巻線が、同一平面に設けられている、請求項8乃至18のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  20. 前記コイルが、処理装置チャンバ外部の窓に近い位置に装着されて、前記コイルから前記チャンバへ磁場を結合するように適合されており、前記コイルが前記窓の近くに装着されるときに、前記短絡巻回が前記多重巻回巻線と前記窓の間に挿入される、請求項8乃至19のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  21. 前記コイルが、前記第1および第2の励振端子に並列に接続された、複数の多重巻回巻線を含み、前記多重巻回巻線のそれぞれの、隣接巻回間の間隔が異なる、請求項8乃至20のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  22. 前記複数の多重巻回巻線の巻線がコイルの中心から外へ向かって交互に配置されている、請求項21に記載のプラズマ処理装置。
  23. 前記コイルの周辺部分にある各多重巻回巻線の部分の隣接巻回間の間隔が、前記コイルの内側部分にある各多重巻回巻線の部分の隣接巻回間の間隔と異なる、請求項21又は請求項22に記載のプラズマ処理装置。
  24. 前記多重巻回巻線の隣接巻回間の間隔が、前記コイルの内側部分よりも周辺部分において小さい、請求項21乃至23のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  25. 前記多重巻回巻線の隣接巻回間の間隔が、前記コイルの内側部分よりも周辺部分において大きい、請求項21乃至23のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  26. 前記コイルが、前記第1および第2の励振端子に並列に接続された、複数の多重巻回巻線を含み、前記多重巻回巻線上の異なる点に結合された両側端を有する別個の回路要素をさらに含み、前記別個の回路要素が、同一多重巻回巻線の異なる位置に異なる電流を流すための、(a)形状と(b)インピーダンス値と(c)前記多重巻回巻線との結合構造とを有する、請求項8に記載のプラズマ処理装置。
  27. 前記RF励振回路によって導出されるRF用の短絡巻回のRFインピーダンスを、前記それぞれの多重巻回巻線の対応する角度においてRF電圧の振幅が同じになるようにした、請求項26に記載のプラズマ処理装置。
  28. 前記短絡巻回が、前記少なくとも1つの多重巻回巻線にオーム接続されている、請求項26又は請求項27に記載のプラズマ処理装置。
  29. 前記回路要素のそれぞれが、同一のRF電圧を有するように適合された多重巻回巻線上の対応する等電位点間にオーム接続されたキャパシタを含み、且つ励振端子がRF励振源に接続されている、請求項26乃至28のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  30. 前記短絡巻回が、前記少なくとも1つの多重巻回巻線と異なる平面に設けられている、請求項8に記載のプラズマ処理装置。
  31. RF励振回路の両側の第1および第2の端子に接続するための第1および第2の励振端子と、前記第1および第2の励振端子に並列に接続された複数の多重巻回巻線を備えたコイルであって、前記多重巻回巻線のそれぞれが最内端点と最外端点の間にコイルの中心に対して外へ周回して延ばして配置され、前記複数の多重巻回巻線のうちの1つ以上の多重巻回巻線に結合されて、コイルの所定のセグメントから発生する磁場と、コイルの所定のセグメント以外または他のセグメントの領域に発生する磁場との結合を低減する回路要素と、一端が前記第1励振端子或いは前記第2励振端子に接続されるとともに他端が前記RF励振回路の第1の端子或いは第2の端子に接続され且つ前記短絡巻回の平面と垂直になる方向に延ばして配置された2つ以上の支柱とを備え、前記回路要素は前記多重巻回巻線と略同軸の所定位置に対してオーム接続或いはリアクタンス結合のみによって結合されている、プラズマ処理装置用のコイル。
  32. 前記回路要素が前記最内端点の内側の領域に配置されている、請求項31に記載のプラズマ処理装置用のコイル。
  33. 前記回路要素が、短絡巻回を備える、請求項31又は請求項32に記載のプラズマ処理装置用のコイル。
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