JP4880710B2 - 車両用サンシェードフックの取付け構造 - Google Patents

車両用サンシェードフックの取付け構造 Download PDF

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Description

本発明は、車両用サンシェードフックの取付け構造に係わり、特に、サンシェードフックをドアフレームのガラスラン取付け部に簡単に取り付けることができる車両用サンシェードフックの取付け構造に関する。
従来から、この種のサンシェードフックの取付け構造として、(イ)図8(a)に示すように、自動車のリヤドア100のサッシュ部110にサンシェードフック120を取り付けるもの(例えば、特許文献1参照)や、(ロ)図9(a)に示すように、サンシェードフック300を有するサンシェード固定具310を自動車のドアフレーム320に取付機構330を介して取り付けるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
(イ)のサンシェードフックの取付け構造は、図8(b)に示すように、自動車のドアのドアガラス130を囲うように配設されるドアフレーム140と、ドアフレーム140の室内側に配されるドアフレームガーニッシュ150と、ドアフレーム140とドアフレームガーニッシュ150との間に介在されるブラケット160とを備えており、サンシェードフック120はブラケット160にビス170で固定すると共にドアフレームガーニッシュ150に設けた貫通穴180から室内側へ突出させる構造とされている。また、ブラケット160は、ドアフレーム140におけるドアガラス130側に面する内周側面及びその反対側の外周側面にそれぞれ当接する基部200及び先端部210を有していると共に、基部200と先端部210におけるドアフレーム140との当接面には、滑り止めのためのコーティング材220が配設されている。
このようなサンシェードフックの取付け構造によれば、ドアパネルを1種類とし、ドアフレーム140に取付部を設けることなく容易に取り付けることができ,また、ブラケット160のフレーム接触部に滑り止めのためのコーティング材220をコーティングすることで、取付強度を高くすることができる。
しかしながら、このようなサンシェードフックの取付け構造においては、フレームガーニッシュ150、ブラケット160およびビス170等の部品やコーティングのためのコーティング材220を準備し、さらにビス締め等の作業を必要とすることから、部品点数が多い上、部品コストや加工コストが高くなり、低価格車には不向きであるという難点があった。
一方、(ロ)のサンシェードフックの取付け構造においては、図9(b)に示すように、サンシェードフックの取付機構330は、ドアフレーム320に面接触可能なサンシェードフックの裏側(上側)に設けられていて当該ドアフレーム320に形成された貫通孔340に挿入される突起350と、ドアフレーム320の貫通孔340を通過させた突起350を拡開させる拡開手段360とを備えている。
このようなサンシェードフックの取付け構造によれば、サンシェードフック300がドアフレーム320の幅寸法内に納まり、また、サンシェードフックの取付機構330がサンシェードフックの裏面部に隠れるため、当該取付機構が目障りにならず、ひいてはサンシェードフック周辺の見栄えを向上させることができる。
しかしながら、(ロ)のサンシェードフックの取付け構造においては、次のような難点があった。
第1に、ドアフレーム320の閉じられたループ断面370内において、貫通孔340を設けるための孔明け加工が必要になることから、安価なプレスでの孔明けができず、ひいては、ドアフレーム320の孔明け加工のコストが高くなる。
第2に、ドアフレーム320の閉じられたループ断面370が小さい場合においては、取付機構330の設置領域が狭くなることから、取付機構330の設置が困難になる。
第3に、ドアフレーム320の貫通孔340を、ドアフレ−ム320のロール成形後に切り取り、例えばリーマ等を使用して後加工で孔を明ける場合においては、孔明け加工時に発生するきりこがドアフレーム320の閉じ断面370内に残り、異音の原因になる懸念がある。
第4に、サンシェードフックの有無により、ドアフレ−ムに孔明け加工を施すドアパネルと、孔明け加工を施さないドアパネルの2種類が必用になることから、生産が煩雑になる。
第5に、全車両のドアフレ−ムに孔明け加工を施すことにすれば、1種類のドアパネルの生産で済むものの、孔明け加工を施すドアフレームにおいては、孔明け加工に加えて、貫通孔にダミーホールカバーが必要となることから、コスト的に割高になる上、見栄えが悪くなる。
特開2002−46469号公報 特開2006−306295号公報
本発明は、上述の難点を解決するためになされたもので、サンシェードフックに、ドアフレームのガラスラン取付け部に嵌着可能な弾性片を設けることで、サンシェードフックをワンタッチで簡単に取り付けることができる車両用サンシェードフックの取付け構造を提供することを目的としている。
本発明の第1の態様である車両用サンシェードフックの取付け構造は、ドアガラスの周縁部と対向する側に凹溝を有するドアフレームと、凹溝内に装着されるガラスランと、ドアフレームに取り付けられドアガラスに沿って引き出されるサンシェードと、サンシェードの上端部側が掛止されるサンシェードフックとを備え、凹溝は、ガラスランの周縁部側が嵌着される奥部側凹溝と、ガラスランの側面側が当接される入口側凹溝とを有し、入口側凹溝の横幅は、奥部側凹溝の横幅よりも小さくされており、サンシェードフックは、ドアフレームとガラスランとで挟み込まれるように構成された弾性片を有し、弾性片は、奥部側凹溝に嵌着される嵌着片と、奥部側凹溝と入口側凹溝との連設部分に係止される係止片と、入口側凹溝の側壁に当接される当接片とを備え、嵌着片は、奥部側凹溝の奥壁面に対して所定の空間を有し、かつ奥壁面と平行に配置される水平たわみ片を備えるものである。
第1の態様である車両用サンシェードフックの取付け構造によれば、第1に、サンシェードフックをワンタッチで簡単に取り付けることができ、第2に、サンシェードフックに設けられた弾性片をドアフレームの凹溝へ回転するようにして押し込むことで、サンシェードフックをワンタッチで簡単に組み付けることができ、第3に、車両用サンシェードフックの弾性片を凹溝内の壁面に適正の嵌着させることができ、第4に、嵌着片をドアフレームの凹溝内へ組み付ける際の撓み代を確保することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様である車両用サンシェードフックの取付け構造において、弾性片は、帯状のバネ鋼片を折り曲げることで形成されているものである。
第2の態様である車両用サンシェードフックの取付け構造によれば、第1の態様である車両用サンシェードフックの取付け構造の作用・効果に加え、弾性片を簡単に形成することができる。
本発明の第の態様は、第の態様または第の態様である車両用サンシェードフックの取付け構造において、係止片の面は、連設部分と対向するように配置されているものである。
の態様である車両用サンシェードフックの取付け構造によれば、第の態様または第の態様の車両用サンシェードフックの取付け構造の作用・効果に加え、所定のラップ量を確保することができ、嵌着片が凹溝内から容易に外れないようにすることができる。
本発明の第の態様は、第の態様乃至第の態様の何れかの態様である車両用サンシェードフックの取付け構造において、弾性片には、当接片から嵌着片に跨って切欠部が設けられているものである。
の態様である車両用サンシェードフックの取付け構造によれば、第の態様乃至第の態様の車両用サンシェードフックの取付け構造の作用・効果に加え、嵌着片が凹溝内において容易に撓まないようにすることで、所定の背反する外れ荷重を確保することができる。
本発明の第の態様は、第1の態様乃至第の態様の何れかの態様である車両用サンシェードフックの取付け構造において、サンシェードフックは、サンシェードの上端部を係止するフック本体と、フック本体の上部に設けられ、ドアフレームの平坦部に当接可能な当接部とを備えるものである。
の態様である車両用サンシェードフックの取付け構造によれば、第1の態様乃至第の態様の車両用サンシェードフックの取付け構造の作用・効果に加え、ドアフレームの平坦部にサンシェードフックの当接部を容易に当接させることができる。
本発明の第1の態様乃至第の態様の車両用サンシェードフックの取付け構造によれば、次のような効果がある。
第1に、サンシェードフックに設けられた弾性片をドアフレームの凹溝へ回転するようにして押し込むことで、サンシェードフックをワンタッチで簡単に組み付けることができる。
第2に、サンシェードフックに設けられた弾性片の設計時おいて、弾性片を構成する嵌着片のサイズを適切に選定することで、弾性片の組付荷重を下げることができると共に、ドアフレームの凹溝内から容易に外れ難いサンシェードフックを提供することができる。
第3に、サンシェードフックの構成がシンプルである上、コスト的にも割安になる。
第4に、サンシェードフックを他の部材を介さずにドアフレームに直接取り付ける構成であることから、車両のドアフレームが同一断面形状である場合には、サンシェードフックを共通して使用することができる。
第5に、ドアフレーム(ドアパネル)を1種類にすることが可能であることから、車両の生産性を向上させることができる。
以下、本発明の車両用サンシェードフックの取付け構造を適用した最良の実施の形態例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例における車両用サンシェードの取付け状況の一例を示す模式図、図2は、図1のA−A線に沿う断面図を示している。
図1および図2において、本発明における車両用サンシェードフックの取付け構造は、ドアガラス1の周縁部と対向する側に凹溝3を有するドアフレーム2と、ドアフレーム2の凹溝3内に装着され、ドアガラス1をシールするガラスラン4と、ドアフレーム2に取り付けられ、ドアガラス1に沿って引き出されるサンシェード5と、サンシェード5の上端部側が掛止されるサンシェードフック6とを備えている。
ドアフレーム2は、窓枠を構成するようにドア本体(不図示)の上部に溶接にて結合されており、ロール成形後接合することにより形成されている。
ドアフレーム2の凹溝3は、ガラスラン4の周縁部側が嵌着される奥部側凹溝31と、ガラスラン4の周縁部近傍の側面側が当接される入口側凹溝32とを有し、入口側凹溝32の横幅は、奥部側凹溝31の横幅よりも小さくされている。また、入口側凹溝32の横幅を奥部側凹溝31の横幅よりも小さくすることで、奥部側凹溝31と入口側凹溝32との連設部分の一方側(図中左側)に後述する弾性片63の一部が係止される棚状の係止部33が形成されている。さらに、ドアフレーム2の後述するサンシェードフック6と対向する側には、サンシェード5の上端面がほぼ一定の平坦面34が設けられている。この実施例においては、平坦面34の横幅H1は17mm程度とされている。
サンシェード5は、ドアフレーム2の下端部側からドアガラス1に沿って引き出ことが可能な網状物から成るサンシェード本体51と、サンシェード本体51の上端部に設けられたフレーム52とを備え、フレーム52にはサンシェードフック6に掛止するための透孔52aが設けられている。このような構成のサンシェード5は、ドアフレーム2の下端部側に配置された格納部53に、巻取手段(不図示)によって繰り出しおよび巻取り可能に格納されている。
サンシェードフック6は、図2および図3に示すように、サンシェード5のフレーム52を掛止するためのフック本体61と、フック本体61の上部に設けられ、ドアフレーム2の平坦面34に当接可能な当接部62と、当接部62の端縁部側(図中右側)に取り付けられた弾性片63とを備えており、フック本体61の下部にはU字状の係止部61aが設けられている。
このような構成のサンシェードフック6のフック本体61および当接部62は、例えばポリアセタール等のプラスチック樹脂で形成されており、全体として断面視でU字状を呈している。
この実施例においては、フック本体61および当接部62の厚さは3〜5mm程度とされ、当接部62の横幅H2は15mm程度とされ、縦幅H3は22mm程度とされている。
弾性片63は、凹溝3の奥部側凹溝31に嵌着される嵌着片631と、凹溝3の係止部33に係止される係止片632と、凹溝3の入口側凹溝32の一方側の側壁(図中左側)32aに当接される当接片633とを備えている。
嵌着片631は、奥部側凹溝31の奥壁面31aの一方側(図中右側)寄りに当接される水平平坦片631aと、水平平坦片631aの一方側(図中右側)に連設され、奥部側凹溝31の一方側(図中右側)の側壁31bに当接される垂直平坦片631bと、水平平坦片631aの他方側(図中左側)に斜め下方に向けて垂れ下がるように連設された第1の斜片631cと、第1の斜片631cの一方側(図中左側)に連設され、奥部側凹溝31の奥壁面31a他方側(図中左側)寄りに対して所定の空間G1を有し、かつ奥壁面31aと平行に配置される水平たわみ片631dと、水平たわみ片631dの一方側(図中左側)に連設され、奥部側凹溝31の他方側(図中左側)の側壁31cに対して所定の空間G2を有し、斜め下方に向けて垂れ下がるように配置される第2の斜片631eとを備えている。この実施例では、嵌着片631の横幅(以下「爪幅」という。)H4は16mm程度とされている。
係止片632は、それ自身の一方側(図中左上部)が第2の斜片631eの一方側(図中下部側)に連設され、他方側(図中右下部)が係止部33の角部(以下「肩部」という。)33aに係止されるように斜め下方に向けて垂れ下がるように配置されている。
当接片633は、それ自身の一方側(図中上端部)が係止片632の他方側(図中右下部)に連設され、他方側(図中下端部)がドアフレーム2の平坦面34と平行に配置される平行片634の一方側(図中右側)に連設されている。
平行片634の他方側(図中左側)の端縁側は当接部62の端縁部に埋設されている。この実施例においては、平行片634の端縁側が当接部62の端縁部に対して7mm程度埋設されている。
一方、弾性片63の略中央部には、略U字状の切欠部630が設けられている。この切欠部630は、例えば、弾性片63に平行にかつ離間して穿設された一対の平行切欠部630a、630bと、一対の平行切欠部630a、630bの端部間に一対の平行切欠部630a、630bと連通するように穿設された連通切欠部630cとで構成され、全体として斜め上方から視て略U字状を呈している。一対の平行切欠部630a、630bは、例えば、弾性片63の当接片633から係止片632および第2の斜片631eをとおり水平たわみ片631dに跨って穿設することで形成され、連通切欠部630cは、弾性片63の当接片633の上部側に幅方向に沿って穿設することで形成されている。この実施例では、一対の平行切欠部630a、630b間の横幅(以下「切欠幅」という。)H5は4mm程度とされ、一対の平行切欠部630a、630bにおける水平たわみ片631d側の縦幅H6は5mm程度とされている。
このような構成の弾性片63は、帯状の金属板、例えば厚さ0.6mm、幅18mmの帯状のバネ鋼片を折り曲げることで形成されており、弾性片63の一方の端縁部(平行片634)を当接部62の端縁部に埋設することで、フック本体61と弾性片63とを一体化することができる。
次に、このように構成された車両用サンシェードフック6の組み付け方法について説明する。
先ず、図3および図4(a)に示すように、サンシェードフック6のフック本体61と弾性片63を構成する当接片633とを指で掴み、弾性片63の嵌着片631をドアフレーム2の凹溝3に挿入し、指で掴んだ部分を矢印方向Y1に押すと共に弾性片63の嵌着片631をドアフレーム2の凹溝3内へ押し込む。そうすると、弾性片63の嵌着片631がドアフレーム2の凹溝3内へ押し込まれる際に、嵌着片631を構成する水平たわみ片631dが撓み、さらに、弾性片63の嵌着片631をドアフレーム2の凹溝3内へ押し込むことで、弾性片63の嵌着片631がドアフレーム2の凹溝3内の所定位置に嵌着されることになる。これにより、水平平坦片631aが奥部側凹溝31の奥壁面31aの一方側(図中右側)寄りに当接すると共に垂直平坦片631bが奥部側凹溝31の一方側(図中右側)の側壁31bに当接し、さらに、第2の斜片631eが奥部側凹溝31の他方側(図中左側)の空間領域内に所定の空間を維持して配置され、係止片632と当接片633の連設部分が肩部33aに係止されると共に当接片633が入口側凹溝32の一方の側壁(図中左側)31cに当接されることになる。
ここで、弾性片63を構成する嵌着片631に水平たわみ片631dを設けて、奥部側凹溝31の奥壁面31aに対して所定の空間G1を形成したのは、嵌着片631をドアフレーム2の凹溝3内へ組み付ける際の撓み代を確保するためである。また、弾性片63の中央部に切欠部630を設けたのは、弾性片63の嵌着片631がドアフレーム2の凹溝3内において容易に撓まないようにすることで、「背反する外れ荷重」を確保するためである。具体的には、仮に、弾性片63の中央部に切欠部630を設けない場合には、フック本体61を矢印方向Y2(図4(a)参照)から押すと弾性片63の当接片633が撓み、嵌着片631がドアフレーム2の凹溝3内から外れ易くなる。これに対して、弾性片63の中央部に切欠部630を設けた場合には、フック本体61を矢印方向Y2から押しても弾性片63の当接片633が容易には撓まず、ひいては、嵌着片631がドアフレーム2の凹溝3内から外れ難くなる。
他方、弾性片63の中央部に切欠部630を設けずに、弾性片63の嵌着片631がドアフレーム2の凹溝3内から外れないようにするためには、弾性片63の係止片632が棚状に形成された係止部33と対向する面積(以下「ラップ量H6(図4(b)参照)」という。)を多くすればよいところ、ラップ量H6を多くとると、ドアフレーム2の凹溝3に対するサンシェードフック6の組付荷重が大きくなるという性質がある。例えば、ラップ量H6が2mmの場合には組付荷重が10kg程度であるのに対して、ラップ量H6が1.5mmの場合には組付荷重が5kg程度に減少する。このような観点から、この実施例では、ラップ量H6が1.5mm程度に設定されている。
このようにして、ドアフレーム2の凹溝3内へワンタッチで嵌着されたサンシェードフック6の弾性片63は、ドアフレーム2の凹溝3内へのガラスラン4の嵌めこみにより、ドアフレーム2の凹溝3とガラスラン4とで挟み込まれることになる。
サンシェード5は、サンシェード本体51の上端部中央部に設けられたつまみ54を掴み、これをドアガラス1に沿って引き出し、フレーム52に形成された透孔52aをフック本体61の係止部61aに掛止することでサンシェード5が所定位置に配置される。
以上のように、本発明の車両用サンシェードフックの取付け構造によれば、第1に、サンシェードフック6に設けられた弾性片63をドアフレーム2の凹溝3へ回転するようにして押し込むことで、サンシェードフック6をワンタッチで簡単に組み付けることができ、第2に、弾性片63の設計時おいて、弾性片63の嵌着片631のサイズを適切に選定することで、弾性片63の組付荷重を下げることができると共に、ドアフレーム2の凹溝3内から容易に外れ難いサンシェードフック6を提供することができ、第3に、サンシェードフック6の構成がシンプルである上、コスト的にも割安になり、第4に、サンシェードフック6を他の部材を介さずにドアフレーム2に直接取り付ける構成であることから、車両のドアフレーム2が同一断面形状である場合には、サンシェードフック6を共通して使用することができ、第5に、ドアフレーム(ドアパネル)を1種類にすることが可能であることから、車両の生産性を向上させることができる。
図5は、サンシェードフックの位置決め方法を示す説明図である。なお、同図において、図1〜図4と共通する部分には同一の符合を付して詳細な説明を省略する。
図5において、この実施例においては、ドアフレーム2に基準となる孔、例えば直径3mm程度の第1の孔7aが設けられ、サンシェードフック6の対応する位置にも基準となる孔、例えば直径5mm程度の第2の孔7bが設けられている。
この実施例においては、第1、第2の孔7a、7bを目安にすることでサンシェードフック6を容易にセットすることができる。特に、第2の孔7bの直径を第1の孔7aの直径よりも大きくすることで、サンシェードフック6の第2の孔7bからドアフレーム2の第1の孔7aとのズレを容易に確認することができる。
図6は、サンシェードフック6の他の位置決め方法を示す説明図である。なお、同図において、図1〜図4と共通する部分には同一の符合を付して詳細な説明を省略する。
図6において、この実施例においては、ドアフレーム2に2つの位置決め部8a、8bが離間して設けられている。なお、これらの位置決め部8a、8bは、プレス加工で形成することができる。
この実施例においては、2つの位置決め部8a、8bを目安にすることで、2つの位置決め部8a、8b内にサンシェードフック6をセットすることができる。また、この実施例においては、位置決め部8a、8bがガラスラン4の取付面に存在することから、当該位置決め部8a、8bが外部からは見えないことになる。従って、この実施例によれば、サンシェードフック6の取付機構が目障りにならず、サンシェードフック6の周辺の見栄えを向上させることができる。
図7は、サンシェードフックの他の位置決め方法を示す説明図である。なお、同図において、図1〜図4と共通する部分には同一の符合を付して詳細な説明を省略する。
図7において、この実施例においては、ドアフレーム2に、厚さ0.1〜0.3mm程度のポリ塩化ビニールテープ等から成るブラックアウトテープ9が貼付けられており、当該ブラックテープ9の所定箇所にはサンシェードフック6の位置決め用の切欠部91が設けられている。この切欠部91の縦幅H7はサンシェードフック6の縦幅H4(22mm程度)より数ミリ程度大きく設けられている。
この実施例においては、サンシェードフック6を位置決め用の切欠部91を目安にしてセットすることができ、サンシェードフック6のセット後も、その組付位置を容易に確認することができる。
なお、位置決め用の切欠部91は、サンシェードフック6の取付けとガラスラン4の取付けにより隠れる部分にあるため、見栄えには問題がない。
なお、これまで本発明について、図面に示した特定の実施の形態をもって本発明を説明しているが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られているいかなる構成であっても採用することができる。
本発明の車両用サンシェードフックの取付け構造の一例を示す模式図。 図1のA−A線に沿う断面図。 本発明の車両用サンシェードフックの取付け構造におけるサンシェードフックの説明図で、分図(a)はサンシェードフックの斜視図、分図(b)は分図(a)のB−B線に沿うサンシェードフックの断面図である。 本発明の車両用サンシェードフックの取付け構造におけるサンシェードフックの組付状況を示す説明図で、分図(a)はサンシェードフックの取付状況を示す説明図、分図(b)はサンシェードフックの取付後の説明図である。 本発明の車両用サンシェードフックの取付け方法の一例を示す説明図で、分図(a)は室内側から視た斜視図、分図(b)は分図(c)のC−C線に沿う断面図、分図(c)は下面図である。 本発明の車両用サンシェードフックの他の取付け方法を示す説明図で、分図(a)は室内側から視た斜視図、分図(b)は分図(c)のD−D線に沿う断面図、分図(c)は下面図である。 本発明の車両用サンシェードフックの他の取付け方法を示す説明図で、分図(a)は室内の下方位置から視た斜視図、分図(b)は下面図、分図(c)は分図(b)のE−E線に沿う断面図である。 従来の車両用サンシェードフックの取付け構造の示す模式図で、分図(a)は室内側から視た斜視図、分図(b)は分図(a)のF−F線に沿う断面図である。 従来の車両用サンシェードフックの取付け構造の示す模式図で、分図(a)は断面図、分図(b)は分図(a)のG−G線に沿う断面図である。
1・・・ドアガラス
2・・・ドアフレーム
3・・・凹溝
31・・・奥部側凹溝
32・・・入口側凹溝
34・・・平坦部
4・・・ガラスラン
5・・・サンシェード
6・・・サンシェードフック
61・・・フック本体
62・・・当接部
63・・・弾性片
630・・・切欠部
631・・・嵌着片
632・・・係止片
633・・・当接片

Claims (5)

  1. ドアガラスの周縁部と対向する側に凹溝を有するドアフレームと、前記凹溝内に装着されるガラスランと、前記ドアフレームに取り付けられ前記ドアガラスに沿って引き出されるサンシェードと、前記サンシェードの上端部側が掛止されるサンシェードフックとを備え、
    前記凹溝は、前記ガラスランの周縁部側が嵌着される奥部側凹溝と、前記ガラスランの側面側が当接される入口側凹溝とを有し、前記入口側凹溝の横幅は、前記奥部側凹溝の横幅よりも小さくされており、
    前記サンシェードフックは、前記ドアフレームと前記ガラスランとで挟み込まれるように構成された弾性片を有し、
    前記弾性片は、前記奥部側凹溝に嵌着される嵌着片と、前記奥部側凹溝と前記入口側凹溝との連設部分に係止される係止片と、前記入口側凹溝の側壁に当接される当接片とを備え、
    前記嵌着片は、前記奥部側凹溝の奥壁面に対して所定の空間を有し、かつ前記奥壁面と平行に配置される水平たわみ片を備えることを特徴とする車両用サンシェードフックの取付け構造。
  2. 前記弾性片は、帯状のバネ鋼片を折り曲げることで形成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用サンシェードフックの取付け構造。
  3. 前記係止片の面は、前記連設部分と対向するように配置されていることを特徴とする請求項または請求項記載の車両用サンシェードフックの取付け構造。
  4. 前記弾性片には、前記当接片から前記嵌着片に跨って切欠部が設けられていることを特徴とする請求項乃至請求項何れか1項記載の車両用サンシェードフックの取付け構造。
  5. 前記サンシェードフックは、前記サンシェードの上端部を係止するフック本体と、前記フック本体の上部に設けられ、前記ドアフレームの平坦部に当接可能な当接部とを備えることを請求項1乃至請求項何れか1項記載の車両用サンシェードフックの取付け構造。
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