JP4880549B2 - センサユニット - Google Patents
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Description
上記背景技術で述べたように、1入力端から使用電圧又は較正用電圧を供給するものを用い、センサへの入力線数を減らすためである。
なお、前記初期較正パラメータは、センサ感度のバラツキに由来する測定誤差を補正するためのパラメータとすることもできる。センサ感度のバラツキは、ハウジングに固定する前に予め試験機で測定して規格外品を排除することもできるが、初期較正パラメータで一括に補正する方が便利だからである。
また、前記センサの測定対象物を前記ハウジングに支持させる場合、前記初期較正パラメータは、前記センサと前記測定対象物間の組み立て誤差に由来する測定誤差をも補正するためのパラメータとすることができる。
初期較正パラメータの書き込み作業後、ハウジングの作業口から切替部で配線を遮断すれば、電圧安定化回路から安定して使用電圧を前記センサの入力端に供給することが可能になる。
この構成によれば、作業口からリード線からなる配線の冗長部を切断工具で切るだけで配線の遮断を行なうことができる。すなわち、前記配線及び前記切替部を1本のリード線で構成することができる。
この構成によれば、前記作業口から切替操作を行うことで、配線の遮断を行なうことができる。切替操作で配線を再び導通させることにより、使用時間経過により変動した補正用パラメータを求め、センサに書き込むことができる。
前記切替部を前記リード線や前記スイッチで構成する場合、前記固定材で前記切替部を遮断位置に保った構成を採用すれば、前記配線の遮断を固定材を利用して確実に行なうことができる。
ここで、非接触式ロータリエンコーダは、回転に関する物理用、例えば、回転角、回転速度、回転数を測定するものである。
この構成を有するセンサユニットの初期較正作業を行なえば、センサ、回路基板、ハウジング、軸受、軸、及びエンコーダの各間の組み立て誤差を初期較正パラメータで補正して測定することができる。また、ハウジングがセンサハウジングと軸受ハウジングとを兼ねるので、部品数が抑えられる。
図1は、この発明の第1実施形態に係るセンサユニットの全体構成をアキシャル平面の切断面で示している。
図1に示すように、第1実施形態に係るセンサユニットは、軸1を支持する軸受2と、軸1と一体回転するエンコーダ3と共に非接触式ロータリエンコーダを構成するセンサ4と、このセンサ4が実装された回路基板5を固定するハウジング6とを備えている。
エンコーダ3は、センサ4の測定対象物であり、円周方向にN極とS極が交互に着磁された磁気エンコーダとされている。このエンコーダ3は、軸1の一端側の端面に対して、その回転中心が軸と一致するように取付具で固定されている。
例えば、入出力線52、54から外部較正装置を切り離し、図1に示すセンサユニットをハウジング6の取付フランジ61aを利用して建設機械等のハウジングに固定し、軸1を建設機械等の駆動系に連結し、建設機械等の発電補機やバッテリを供給電源として入力線52に接続すれば、図2に示す回路基板5のセンサ用電源接続端51に供給された電圧は、電圧安定化回路7の入力端71のみに供給され、電圧安定化回路7で使用電圧に安定化され、センサ4の入力端44に供給される。センサ4は、不揮発性半導体メモリ42に記憶した初期較正パラメータを用いて演算処理部43で補正を行い、その補正後の検出信号を回路基板5の出力端53から出力線54を介して外部機器に送信することができる。
具体的には、図1に示すように、ハウジング6の蓋62に、回路基板5の蓋側の板面に臨ませた作業口65が形成されている。切替部82は、第1リード線81と第2リード線83を回路基板5のスルーホールに通すことで回路基板5の蓋側の板面上に設けられ、作業口65の内部に位置している。切替操作は、蓋62の外側より作業口65に治具を差し入れて行うことができる。
2 軸受
3 エンコーダ
4 センサ
5 回路基板
6 ハウジング
7 電圧安定化回路
8、10 配線
9 固定材
10a 冗長部
10b、10c 切断端
41a、41b 検出素子
42 不揮発性半導体メモリ
43 演算処理部
44、71 入力端
45、73 出力端
46、72 負極端
51 センサ用電源接続端
52 入力線
53 出力端
54 出力線
61 本体部
61a 取付フランジ
61b 軸受座
61c 肩
62 蓋
62a 基板支持面
62b 内周壁面
63、64 シール
65 作業口
66 ライン口
81 第1リード線
82 切替部
82a 操作片
83 第2リード線
Claims (8)
- 使用電圧が供給される状態で初期較正パラメータを用いた検出信号の補正を行うセンサと、このセンサが実装された回路基板を固定するハウジングとを備え、前記センサを、その入力端に前記使用電圧より高い較正用電圧を供給した状態で前記初期較正パラメータの書き込み作業を行なうものとしたセンサユニットにおいて、
前記センサの入力端と前記回路基板のセンサ用電源接続端との間に、供給電源の電圧値を前記使用電圧に安定化する電圧安定化回路と、前記較正用電圧を前記センサに供給する配線とを並列に組み込み、前記配線を遮断可能な切替部を設け、前記ハウジングに前記切替部で遮断するための作業口を設けたことを特徴とするセンサユニット。 - 前記配線がリード線からなり、前記切替部を前記配線の冗長部とした請求項1に記載のセンサユニット。
- 前記切替部が前記配線を開閉するスイッチからなる請求項1に記載のセンサユニット。
- 前記作業口を塞ぐ固定材で前記切替部を遮断位置に保った請求項2又は3に記載のセンサユニット。
- 前記固定材が、絶縁性及び防水性を有する充填材からなる請求項4に記載のセンサユニット。
- 前記充填材としてシリコン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂のうち、少なくとも1つを用いた請求項5に記載のセンサユニット。
- 前記センサを前記回路基板の一方の板面上に実装し、前記作業口を前記回路基板の他方の板面に臨ませ、前記切替部を前記作業口の内部に位置させ、前記ハウジングの前記作業口の周囲に、前記回路基板の他方の板面を支持する基板支持面を形成した請求項5又は6に記載のセンサユニット。
- 前記ハウジングを、軸及び軸受を支持するものとし、前記センサを、前記軸と一体回転するエンコーダと共に非接触式ロータリエンコーダとした請求項1から7のいずれか1つに記載のセンサユニット。
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