JP4880549B2 - センサユニット - Google Patents

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Description

この発明は、使用電圧が供給される状態で初期較正パラメータを用いた検出信号の補正を行うセンサと、このセンサが実装された回路基板を固定するハウジングとを備えたセンサユニットに関する。
この種のセンサユニットは、センサが実装された回路基板をハウジングに固定することで一体に取り扱えるようになっている。センサ、回路基板、及びハウジングの各間において組み立て誤差が生じることは避けられない。それ故、組み立て誤差に由来する測定誤差を補正するための初期較正パラメータを用いて検出信号の演算補正を行なうセンサが広く利用されている。初期較正パラメータは、実際に測定系を完成させて測定しない限り、特定することができない。このため、センサの検出信号を外部較正装置に送信し、その外部較正装置で求めた初期較正パラメータをセンサの不揮発性半導体メモリに書き込む初期較正作業を行なうことが行なわれている(例えば、特許文献1)。
上記のセンサとしては、センサへの入力線を減らすため、1の入力端に前記使用電圧より高い較正用電圧を供給した状態で前記初期較正パラメータの書き込み作業を行ない、その後、その1の入力端に使用電圧を供給した状態で不揮発性メモリに記憶する初期較正パラメータを用いて検出信号を補正することができるようになったものがある。
特開2004−191101号公報
しかしながら、上記のように、センサとして1入力端から前記の使用電圧又は較正用電圧を供給するものを用いる場合、センサの入力端と回路基板のセンサ用電源接続端との間に、供給電源の電圧値を使用電圧に安定化する電圧安定化回路を組み込むことができない。センサの入力端に較正用電圧を供給することができなくなるためである。ところが、前記の電圧安定化回路を組み込まない場合、例えば、建設機械や産業機械等の駆動源に備わる発電補機から電源電圧を得る場合のように、電源電圧が使用環境により不安定である場合や、供給電源の電圧値が一つに特定できない場合にセンサユニットを利用することが困難になる。
そこで、この発明の課題は、センサユニットのセンサとして1入力端から使用電圧又は較正用電圧を供給するものを用いながら、初期較正作業後は、安定して使用電圧をセンサに供給可能とすることにある。
上記の課題を達成するため、この発明に係るセンサユニットは、使用電圧が供給される状態で初期較正パラメータを用いた検出信号の補正を行うセンサと、このセンサが実装された回路基板を固定するハウジングとを備え、前記センサを、その入力端に前記使用電圧より高い較正用電圧を供給した状態で前記初期較正パラメータの書き込み作業を行なうものとした構成を前提とする。
上記背景技術で述べたように、1入力端から使用電圧又は較正用電圧を供給するものを用い、センサへの入力線数を減らすためである。
前記初期較正パラメータは、少なくともセンサ、回路基板、及びハウジングの各間に生じる組み立て誤差に由来する測定誤差をセンサが演算処理で補正するための伝達関数のパラメータである。
なお、前記初期較正パラメータは、センサ感度のバラツキに由来する測定誤差を補正するためのパラメータとすることもできる。センサ感度のバラツキは、ハウジングに固定する前に予め試験機で測定して規格外品を排除することもできるが、初期較正パラメータで一括に補正する方が便利だからである。
また、前記センサの測定対象物を前記ハウジングに支持させる場合、前記初期較正パラメータは、前記センサと前記測定対象物間の組み立て誤差に由来する測定誤差をも補正するためのパラメータとすることができる。
前記使用電圧は、前記センサが前記補正後の検出信号を出力し得る電圧値であればよく、1の電圧値に定まる必要はない。
前記較正用電圧は、前記使用電圧より高く、かつ前記センサが書き込み処理を行い得る電圧値であればよく、1の電圧値に定まる必要はない。
この発明は、上記前提において、前記センサの入力端と前記回路基板のセンサ用電源接続端との間に、供給電源の電圧値を前記使用電圧に安定化する電圧安定化回路と、前記較正用電圧を前記センサに供給する配線とを並列に組み込み、前記配線を遮断可能な切替部を設け、前記ハウジングに前記切替部で遮断するための作業口を設けた構成を特徴とするものである。
この発明の構成によれば、センサの入力端と回路基板のセンサ用電源接続端との間に電圧安定化回路が組み込まれていても、並列に接続された配線からセンサの入力端に較正用電圧が供給される。
初期較正パラメータの書き込み作業後、ハウジングの作業口から切替部で配線を遮断すれば、電圧安定化回路から安定して使用電圧を前記センサの入力端に供給することが可能になる。
なお、前記初期較正パラメータが無効化しないように前記切替部で前記配線を遮断し得ることは勿論である。例えば、センサ及び回路基板が前記ハウジングに対して動くと、前記の組み立て誤差が変動し、初期較正パラメータによる補正ができなくなるからである。
前記配線及び前記切替部の具体的構成としては、前記配線がリード線からなり、前記切替部を前記配線の冗長部とした構成を採用することができる。
この構成によれば、作業口からリード線からなる配線の冗長部を切断工具で切るだけで配線の遮断を行なうことができる。すなわち、前記配線及び前記切替部を1本のリード線で構成することができる。
また、前記切替部が前記配線を開閉するスイッチからなる構成を採用することもできる。
この構成によれば、前記作業口から切替操作を行うことで、配線の遮断を行なうことができる。切替操作で配線を再び導通させることにより、使用時間経過により変動した補正用パラメータを求め、センサに書き込むことができる。
ここで、前記作業口は、前記センサ、回路基板等を保護するため、前記配線の遮断後は、固定材で塞ぐことが好ましい。
前記切替部を前記リード線や前記スイッチで構成する場合、前記固定材で前記切替部を遮断位置に保った構成を採用すれば、前記配線の遮断を固定材を利用して確実に行なうことができる。
前記固定材は、前記センサ等の充電部の保護が図り得る絶縁性及び防水性を有するものであり、例えば、樹脂製のカバー部材、充填材が挙げられる。
前記固定材が絶縁性及び防水性を有する充填材からなる構成を採用すれば、蓋のように固定材を成形品として用意する必要がなくなり、低コスト化を図ることができる。
前記充填材としてシリコン樹脂又はウレタン樹脂を用いれば、柔軟性に優れるため、前記ハウジングに加わる振動で外れ難くなる。
前記充填材の機械的強度を優先する場合は、前記充填材としてエポキシ樹脂を用いればよい。
なお、前記充填材としては、シリコン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂のうち、少なくとも1つを用いればよい。
前記センサを前記回路基板の一方の板面上に実装し、前記作業口を前記回路基板の他方の板面に臨ませ、前記切替部を前記作業口の内部に位置させ、前記ハウジングの前記作業口の周囲に、前記回路基板の他方の板面を支持する基板支持面を形成した構成を採用すれば、充填材からなる前記固定材を回路基板の他方の板面で作業口に留めることができ、充填作業が簡単になる。
前記センサが測定する物理量は、特に限定されず、センサの検出素子と、その検出素子に出力変化を生じさせる測定対象物との間の相対的な位置決めを要するものであればよい。例えば、変位検出センサのように、測定対象物の運動量を電気信号に変換するセンサ、特に位置決めを要する非接触式のものが挙げられる。具体的には、ロータリエンコーダ、ポテンショメータ、タコジェネレータ、温度センサ等が挙げられる。
例えば、前記ハウジングを、軸及び軸受を支持するものとし、前記センサを、前記軸と一体回転するエンコーダと共に非接触式ロータリエンコーダを構成するものとすることができる。
ここで、非接触式ロータリエンコーダは、回転に関する物理用、例えば、回転角、回転速度、回転数を測定するものである。
この構成を有するセンサユニットの初期較正作業を行なえば、センサ、回路基板、ハウジング、軸受、軸、及びエンコーダの各間の組み立て誤差を初期較正パラメータで補正して測定することができる。また、ハウジングがセンサハウジングと軸受ハウジングとを兼ねるので、部品数が抑えられる。
上述のように、この発明は、センサユニットのセンサとして1入力端から使用電圧又は較正用電圧を供給するものを用いながら、前記センサの入力端と前記回路基板のセンサ用電源接続端との間に、供給電源の電圧値を前記使用電圧に安定化する電圧安定化回路と、前記較正用電圧を前記センサに供給する配線とを並列に組み込み、前記配線を遮断可能な切替部を設け、前記ハウジングに前記切替部を露出させる作業口を設けた構成の採用により、初期較正作業後は、作業口から切替部において配線の導通を遮断し、電圧安定化回路から安定して使用電圧をセンサに供給することが可能になる。
以下、この発明の実施形態を図1、図2に基づいて説明する。
図1は、この発明の第1実施形態に係るセンサユニットの全体構成をアキシャル平面の切断面で示している。
図1に示すように、第1実施形態に係るセンサユニットは、軸1を支持する軸受2と、軸1と一体回転するエンコーダ3と共に非接触式ロータリエンコーダを構成するセンサ4と、このセンサ4が実装された回路基板5を固定するハウジング6とを備えている。
ハウジング6は、軸受2を支持するものとされている。軸受2は、一対の玉軸受から構成されている。ハウジング6は、両側に開放された筒状とされた本体部61の外周に取付フランジ61aを有し、その本体部61の内周に各転がり軸受の静止輪が嵌合される軸受座61bを有している。本体部61aの一端側の開放口は、軸1及び軸受2の組み込み口となっており、蓋62で覆うようになっている。ハウジング6に対する軸1及び軸受2の相対的な位置決めは、本体部61の軸受座61bで軸1及び軸受2を径方向に位置決めし、本体部61の肩61c、軸1側の間座1a、及び蓋62で軸方向に位置決めするようになっている。
ハウジング6の本体部61と蓋62との間は、シール63で密封されている。上記のようにハウジング6、軸1、及び軸受2がユニット化された状態で、軸1の一端側の端面と蓋62との間に内部空間が生じるようになっている。この内部空間は、軸1の一端側の端面に固定されたエンコーダ3と、蓋62の内側に固定された回路基板5の設置空間となっている。軸1の他端側の端面は、ハウジング6から露出しており、本体部61の他端側の開放口と軸1との間がシール64で密封されている。
回路基板5の一方の板面上に実装されたセンサ4は、エンコーダ3と共に磁気式エンコーダを構成している。軸受2の潤滑剤がハウジング6内に存在し、光学式エンコーダの採用が困難なためである。
具体的には、センサ4は、前掲の特許文献1のように、90°の位相差をもって生じる2相の磁束変化から回転角を検出する磁気式の回転角センサとして構成された周知のものである。
エンコーダ3は、センサ4の測定対象物であり、円周方向にN極とS極が交互に着磁された磁気エンコーダとされている。このエンコーダ3は、軸1の一端側の端面に対して、その回転中心が軸と一致するように取付具で固定されている。
エンコーダ3を軸1に固定し、回路基板5が固定された蓋62を本体部61に取り付けると、センサ4及びエンコーダ3の相対的な位置決めが行なわれる。その結果、センサ4の第1相用の磁気検出素子41aと第2相用の磁気検出素子41bとが90°の位相差をもってエンコーダ3と対向する。
図2にセンサ4及び回路基板5の回路構成を概念的に示すように、センサ4は、初期較正パラメータを記憶する不揮発性半導体メモリ42と、不揮発性半導体メモリ42に記憶する初期較正パラメータを用いて検出信号を補正する演算処理部43とを有しており、上記検出素子41a、41bと共に集積回路化され、回路基板5の軸側の板面に面実装されている。
センサ4の入力端44は、回路基板5のセンサ用電源接続端51に導通している。センサ用電源接続端51に接続された入力線52は、ハウジング6外部の電源に繋げられる。センサ4の出力端45は、回路基板5の出力端53に導通している。センサ4の検出信号は、回路基板5の出力端53に繋がる出力線54よりハウジング6の外部に送信される。
センサ4は、その入力端44に使用電圧が供給される状態で初期較正パラメータを用いた検出信号の補正を行い、その入力端44に前記使用電圧より高い較正用電圧を供給した状態で前記初期較正パラメータの書き込み作業を行なうようになったものである。なお、センサ4の入力端44は、正極端であり、センサ4の負極端46は、グランドに接続されている。
センサ4の入力端44と回路基板5のセンサ用電源接続端51との間に、供給電源の電圧値を前記使用電圧に安定化する電圧安定化回路7と、前記較正用電圧をセンサ4に供給する配線8とが並列に組み込まれている。
電圧安定化回路7は、回路基板5のセンサ用電源接続端51に接続された供給電源の電圧値を前記使用電圧に安定化する回路であればよく、周知の構成のものが採用されている。この電圧安定化回路7は、図1に示すように、回路基板5の軸側の板面にセンサ4と別体に実装されている。電圧安定化回路7の入力端71は、回路基板5のセンサ用電源接続端51に導通する正極端であり、電圧安定化回路7の負極端72はグランドに導通している。電圧安定化回路7の出力端73はセンサ4の入力端44に導通している。なお、センサ4と電圧安定化回路7とを集積回路化することもできる。
配線8は、図1、図2に示すように、回路基板5のセンサ用電源接続端51と電圧安定化回路7の入力端71との間に一端が接続された第1リード線81と、この第1リード線81の他端に一端が接続されたスイッチからなる切替部82と、この切替部82の他端に一端が接続された第2リード線83とからなり、第2リード線83の他端が電圧安定化回路7の出力端73とセンサ4の入力端44との間に接続されている。
上記の接続構成においては、配線8又は電圧安定化回路7からセンサ4の入力端44に供給される電圧は、センサ4の入力端44とグランド間の電位差として与えられる。
切替部82を構成するスイッチがONのときは、配線8が電圧安定化回路7と並列に導通する状態のため、センサ4の入力端44に較正用電圧を供給することができる。
上記の構成を有する第1実施形態に係るセンサユニットは、図1に示すように、軸1及び軸受2をハウジング6の本体部61に組み込み、回路基板5を固定した蓋62を本体部61に固定し、ハウジング6を密封した組み立て状態で、センサユニット全体の組み立て誤差が決まる。その組み立て状態で、図2に示すようにハウジング6の外部に取り出された入出力線52、54が図示省略の外部較正装置の入出力端に接続され、切替部82がON、外部較正装置から較正用電圧がセンサ4の入力端44に供給された状態で、図1に示す軸1を360°回転させる間、センサ4の検出信号が外部較正装置に送信される。外部較正装置は、その一回転分の測定結果から、上記の組み立て誤差とセンサ感度のバラツキに由来する測定誤差を補正するための初期較正パラメータを求める。求められた初期較正パラメータは、外部較正装置よりセンサ4に送信され、センサ4は、図2に示す不揮発性半導体メモリ42にその初期較正パラメータを書き込む。
上記の初期較正作業後、切替部82を構成するスイッチをOFFにすれば、配線8の導通が遮断されるので、電圧安定化回路7のみから安定してセンサ4に前記使用電圧を供給することが可能になる。
例えば、入出力線52、54から外部較正装置を切り離し、図1に示すセンサユニットをハウジング6の取付フランジ61aを利用して建設機械等のハウジングに固定し、軸1を建設機械等の駆動系に連結し、建設機械等の発電補機やバッテリを供給電源として入力線52に接続すれば、図2に示す回路基板5のセンサ用電源接続端51に供給された電圧は、電圧安定化回路7の入力端71のみに供給され、電圧安定化回路7で使用電圧に安定化され、センサ4の入力端44に供給される。センサ4は、不揮発性半導体メモリ42に記憶した初期較正パラメータを用いて演算処理部43で補正を行い、その補正後の検出信号を回路基板5の出力端53から出力線54を介して外部機器に送信することができる。
上記のON−OFF切替操作を蓋62を外して行うと、本体部61と蓋62間の組み立て誤差が変わるから、蓋62を外すことなく切替操作を行えるようになっている。
具体的には、図1に示すように、ハウジング6の蓋62に、回路基板5の蓋側の板面に臨ませた作業口65が形成されている。切替部82は、第1リード線81と第2リード線83を回路基板5のスルーホールに通すことで回路基板5の蓋側の板面上に設けられ、作業口65の内部に位置している。切替操作は、蓋62の外側より作業口65に治具を差し入れて行うことができる。
ここで、蓋62の内側のうち、作業口65の周囲に、回路基板5の他方の板面を支持する基板支持面62aが形成されている。回路基板5の他方の板面は、ねじ止めにより基板支持面62aに押し付けられている。なお、蓋62を絶縁材から形成するか、回路基板5と蓋62との間に絶縁部を介在させることは勿論である。
回路基板5の外周は、蓋62の内側に形成された内周壁面62bで位置決めされている。
上記のように、回路基板5が蓋62の基板支持面62a及び内周壁面62bで確実に位置固定すると共にねじ止めされているため、切替操作により、回路基板5が蓋62に対して動くことはない。
また、この切替部82の切替操作は、操作片82aを回路基板5と平行に動かすようになっている。このため、プッシュボタン式のように、切替操作時に回路基板5が撓み、センサ4の位置ずれが生じる心配もない。
したがって、切替操作により配線8を遮断する間、センサ4及び回路基板5は、ハウジング6に対して動かない。換言すれば、前記の組み立て誤差が変動し、初期較正パラメータが無効化することはない。
切替操作により配線8の遮断した後、蓋62の外部に開放する作業口65は、固定材9で塞ぐことができる。固定材9として、絶縁性及び防水性を有する充填材が採用されており、回路基板5の充電部が保護されている。
切替部82の操作片82aは、固定材9により、遮断位置であるOFF位置に保たれている。
固定材9の耐衝撃性を優先する場合は、上記充填材としてシリコン樹脂又はウレタン樹脂を用いることができる。固定材9の機械的強度を優先する場合は、前記充填材としてエポキシ樹脂を用いることができる。
上記のように、作業口65の周囲に形成された蓋62の基板支持面62aで回路基板5の蓋側の板面が支持されており、これらの間が非常に狭い。このため、充填材からなる固定材9は回路基板5により作業口65内に留められるので、充填作業を簡単に行なうことができる。
この第1実施形態のように、回路基板5の外周を位置決めする内周壁面62bを形成すれば、回路基板5の外周から充填材が食み出ることが内周壁面62bで抑えられるので、作業口65内に充填材をより留めることができる。
なお、ハウジング6の蓋62に、入力線52及び出力線54を外部に取り出すためのライン口66が形成されている。入力線52及び出力線54は、同軸ケーブルになっており、ライン口66は、上記作業口65と同様にして充填材で塞がれている。両線52、54を回路基板5に半田付けし、コネクタを省略するためである。
上記第1実施形態は、作業口65の固定材9を外せば、再較正作業を行ない得る点で便利である。上記第1実施形態においては、固定材9を、充填材に代えて作業口65に着脱されるカバー部材とし、そのカバー部材に操作片82aをOFF位置に保つこともできる。
配線8の切替構造は、上記第1実施形態のものに限定されず、その他、配線の途中に切替部となるコネクタを設け、そのコネクタを作業口内に位置させ、コネクタの抜差しにより、配線の遮断と導通を切替可能にすることもできる。なお、配線の一端と回路基板とをコネクタで接続することもできるが、回路基板に引き抜き力が負荷される点で配線の途中に設ける方がよい。
また、別例として、この発明の第2実施形態を図3に基づいて説明する。なお、以下では、上記第1実施形態との相違点を中心に述べ、同一に考えられる構成の説明を省略する。
図3(a)に示すように、この第2実施形態に係るセンサユニットは、センサ4に較正用電圧を供給する配線10が1本のリード線からなる。配線10は、回路基板5のスルーホールに通して作業口65の内部に位置するように冗長部10aが設けられている。その作業口65内の冗長部10aは、外側に近づくように曲げられており、ニッパで蓋62の外部から簡単に切ることができる。すなわち、配線10の冗長部10aが、その配線10を遮断可能な切替部を構成している。初期較正作業後に、冗長部10aをニッパで切るだけなので、センサ4及び回路基板5がハウジング6に対して動かない。
配線10が冗長部10aで切られた後、図3(b)に示すように、両切断端10b、10cは、充填材からなる固定材9で互いに離間する遮断位置に保たれている。第2実施形態においては、固定材9を、充填材に代えて作業口65に着脱されるカバー部材とし、そのカバー部材に両切断端10b、10cを絶縁遮蔽する壁部を設けることもできる。
この第2実施形態は、上記のように切替部としてスイッチやコネクタを設けずに、1本のリード線で配線及び切替部を構成することができる。
第1実施形態の全体構成を示す断面図 図1のセンサ及び回路基板の回路構成を示すブロック図 第2実施形態の全体構成を示す断面図
符号の説明
1 軸
2 軸受
3 エンコーダ
4 センサ
5 回路基板
6 ハウジング
7 電圧安定化回路
8、10 配線
9 固定材
10a 冗長部
10b、10c 切断端
41a、41b 検出素子
42 不揮発性半導体メモリ
43 演算処理部
44、71 入力端
45、73 出力端
46、72 負極端
51 センサ用電源接続端
52 入力線
53 出力端
54 出力線
61 本体部
61a 取付フランジ
61b 軸受座
61c 肩
62 蓋
62a 基板支持面
62b 内周壁面
63、64 シール
65 作業口
66 ライン口
81 第1リード線
82 切替部
82a 操作片
83 第2リード線

Claims (8)

  1. 使用電圧が供給される状態で初期較正パラメータを用いた検出信号の補正を行うセンサと、このセンサが実装された回路基板を固定するハウジングとを備え、前記センサを、その入力端に前記使用電圧より高い較正用電圧を供給した状態で前記初期較正パラメータの書き込み作業を行なうものとしたセンサユニットにおいて、
    前記センサの入力端と前記回路基板のセンサ用電源接続端との間に、供給電源の電圧値を前記使用電圧に安定化する電圧安定化回路と、前記較正用電圧を前記センサに供給する配線とを並列に組み込み、前記配線を遮断可能な切替部を設け、前記ハウジングに前記切替部で遮断するための作業口を設けたことを特徴とするセンサユニット。
  2. 前記配線がリード線からなり、前記切替部を前記配線の冗長部とした請求項1に記載のセンサユニット。
  3. 前記切替部が前記配線を開閉するスイッチからなる請求項1に記載のセンサユニット。
  4. 前記作業口を塞ぐ固定材で前記切替部を遮断位置に保った請求項2又は3に記載のセンサユニット。
  5. 前記固定材が、絶縁性及び防水性を有する充填材からなる請求項4に記載のセンサユニット。
  6. 前記充填材としてシリコン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂のうち、少なくとも1つを用いた請求項5に記載のセンサユニット。
  7. 前記センサを前記回路基板の一方の板面上に実装し、前記作業口を前記回路基板の他方の板面に臨ませ、前記切替部を前記作業口の内部に位置させ、前記ハウジングの前記作業口の周囲に、前記回路基板の他方の板面を支持する基板支持面を形成した請求項5又は6に記載のセンサユニット。
  8. 前記ハウジングを、軸及び軸受を支持するものとし、前記センサを、前記軸と一体回転するエンコーダと共に非接触式ロータリエンコーダとした請求項1から7のいずれか1つに記載のセンサユニット。
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