JP4880068B2 - 送信装置、受信装置、及びコンテンツ再生システム - Google Patents

送信装置、受信装置、及びコンテンツ再生システム Download PDF

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Description

本発明は、2つの機器間で伝送媒体を介してコンテンツを伝送して再生するシステムに関する。
HDMI(High Definition Multimedia Interface)などのデジタルインタフェースを介してコンテンツを提供する送信機(プレーヤー)及びそのコンテンツを受信し出力する受信機(レシーバー)からなるコンテンツ再生システムが既知である。
このようなコンテンツ再生システムにおいて、受信バッファのオーバーフロー及びアンダーフローを防ぐため、音声のデータ転送レートを可変にする方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−194845号公報
しかし、特許文献1に記載の方法では、音声と映像との同期について考慮されていない。一方、特許文献1において、送信装置は、音声のデータ転送レートのみを所定量(例えば、±1%または±0.1%)変動させて制御していたため、送信装置における音声の出力と映像の出力とが徐々にずれるという問題がある。また、上述のずれが蓄積されると、一般に送信装置は、出力バッファのオーバーフロー及びアンダーフローを防ぐため、映像のスキップ処理またはリピート処理を行う。これにより、視覚上の問題が生じる可能性がある。
本発明が解決しようとする課題としては、上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、送信装置のシステムクロック周波数を適切に調整することにより、受信側におけるバッファのオーバーフロー及びアンダーフローを防ぐことを目的とする。
請求項1に記載の発明では、送信装置と、伝送媒体であるHDMIケーブルを介して受信装置を接続し、映像データ及び音声データの両方を含む再生用データを送受信するコンテンツ再生システムであって、前記受信装置は、前記送信装置から送信された前記音声データを蓄積するバッファと、PLLを用いず固定のクロックに基づき音声再生用クロックを生成するクロック生成部と、前記バッファに蓄積された音声データの単位時間あたりの変動量に基づいて、前記送信装置が生成した音声伝送用クロックと前記音声再生用クロックの周波数偏差を算出する周波数偏差算出部と、前記送信装置の送信側システムクロックを生成する固定発振部及びVCXO部へ前記周波数偏差を送信する周波数偏差送信部と、音声を出力する音声出力部と、映像を出力する映像出力部と、を備え、前記送信装置から、送信側システムクロックに基づき生成された映像伝送用クロック及び音声伝送用クロックに従って送信される映像データ及び音声データの両方を含む再生用データを、HDMIケーブルを介して受信し、前記バッファに蓄積された前記音声データを前記音声再生用クロックに従って前記バッファから出力して前記音声出力部から出力し、受信した前記映像データを前記映像出力部から音声データと同期して出力すると共に、前記HDMIケーブルを介して前記周波数偏差を前記送信装置へCECラインにより制御信号として送信し、前記送信装置は、前記受信装置から前記周波数偏差を示す前記制御信号をCECラインを介して受信する周波数偏差受信部と、映像及び音声伝送用クロックの元となる送信側システムクロックを生成する固定発振部及びVCXO部と、前記制御信号に従い、前記周波数偏差分だけ前記送信側システムクロックを変更させるクロック変更部と、映像伝送用クロックを生成する映像伝送用クロック生成部と、音声伝送用クロックを生成する音声伝送用クロック生成部と、を備え、受信装置から受信した制御信号に従って変更された前記送信側システムクロックに追従して、前記音声伝送用クロック及び前記映像伝送用クロックを変更することを特徴とする。
請求項に記載の発明では、伝送媒体であるHDMIケーブルを介して送信装置と接続され、映像データ及び音声データの両方を含む再生用データを受信する受信装置であって、前記受信装置は、前記送信装置から送信された前記音声データを蓄積するバッファと、PLLを用いず固定のクロックに基づき音声再生用クロックを生成するクロック生成部と、前記バッファに蓄積された音声データの単位時間あたりの変動量に基づいて、前記送信装置が生成した音声伝送用クロックと前記音声再生用クロックの周波数偏差を算出する周波数偏差算出部と、前記送信装置の送信側システムクロックを生成する固定発振部及びVCXO部へ前記周波数偏差を送信する周波数偏差送信部と、音声を出力する音声出力部と、映像を出力する映像出力部と、を備え、前記送信装置から、送信側システムクロックに基づき生成された映像伝送用クロック及び音声伝送用クロックに従って送信される映像データ及び音声データの両方を含む再生用データを、HDMIケーブルを介して受信し、前記バッファに蓄積された前記音声データを前記音声再生用クロックに従って前記バッファから出力して、前記音声出力部から出力し、受信した前記映像データを前記映像出力部から音声データと同期して出力すると共に、前記HDMIケーブルを介して前記周波数偏差を前記送信装置へCECラインにより制御信号として送信することを特徴とする。
請求項7に記載の発明では、伝送媒体であるHDMIケーブルを介して受信装置と接続され、映像データ及び音声データの両方を含む再生用データを送信する送信装置であって、前記受信装置から音声伝送用クロックと音声再生用クロックの周波数偏差を示す制御信号をCECラインを介して受信する周波数偏差受信部と、映像及び音声伝送用クロックの元となる送信側システムクロックを生成する固定発振部及びVCXO部と、前記制御信号に従い、前記周波数偏差分だけ前記送信側システムクロックを変更させるクロック変更部と、映像伝送用クロックを生成する映像伝送用クロック生成部と、音声伝送用クロックを生成する音声伝送用クロック生成部と、を備え、受信装置から受信した制御信号に従って変更された前記送信側システムクロックに追従して、前記音声伝送用クロック及び前記映像伝送用クロックを変更することを特徴とする。
コンテンツ再生システムの構成を示す図である。 実施例に係るクロック同期処理のブロック図である。 時間経過に伴うバッファ量変化のグラフ及びバッファ変動量と周波数偏差との関係を示すグラフの一例を示す図である。 実施例に係るデータベースの一例を示す図である。 実施例における処理を表すフローチャートである。 変形例における送信装置の構成を示す図である。
符号の説明
100 送信装置
200 受信装置
201 クロック生成部
103、203 制御部
104 補助記憶部
105 送信部
205 受信部
209 通信制御部
300 伝送媒体
本発明の1つの観点では、伝送媒体を介して電磁的に接続した受信装置に対し、送信側システムクロックに基づき生成された音声伝送用クロックに従ってコンテンツの音声データを送信する送信装置において、前記音声伝送用クロックと前記受信装置の音声再生用クロックとの周波数偏差を示す情報を受信する周波数偏差受信部と、前記情報に基づき前記送信側システムクロックを変更するクロック変更部と、を備える。
上記の送信装置は、HDMIなどに準拠したAV(Audio Visual)ケーブル等を介して受信装置と接続し、音声伝送用クロックに基づき音声データの送信を行う。送信装置は、周波数偏差受信部と、クロック変更部と、を有する。周波数偏差受信部は、音声伝送用クロックと、受信装置が音声データを再生するためのクロックである音声再生用クロックとの周波数偏差を示す情報を受信装置から受信する。クロック変更部は、受信装置から取得した周波数偏差の情報に基づき送信側システムクロックを変更する。音声伝送用クロックは送信側システムクロックに追従するため、送信装置は、結果的に、受信側のバッファの蓄積量を制御することができ、受信側のバッファのオーバーフロー及びアンダーフローを防ぐことが可能となる。また、映像を伝送するためのクロックも送信側システムクロックに追従するため、送信装置は、出力する映像及び音声のずれの発生を防ぐことができる。
上記の送信装置の一態様では、前記周波数偏差を前記受信装置の機器識別情報と関連付けて保存する保存部をさらに備えることを特徴とする。この態様では、受信装置の識別情報とその受信装置との周波数偏差とを関連付けて保存する。このようにすることで、再び受信装置と接続しコンテンツを再生する場合に、送信装置は、予め音声再生用クロックの周波数に近い音声伝送用クロックの周波数を用いることができ、早期に送信側システムクロックの修正をすることが可能となる。
上記の送信装置の他の一態様では、電圧により発振周波数を制御する電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器へ印加する電圧を生成する電圧生成部と、をさらに備え、前記クロック変更部は、前記周波数偏差に基づき前記電圧生成で生成する電圧を制御することを特徴とする。この態様では、送信装置は、電圧制御発振器と電圧生成部とを有する。このようにすることで、送信装置は電圧生成部での電圧を制御することで容易に発振クロックを変更することが可能となる。
上記の送信装置の他の一態様では、前記電圧生成部は、スタンバイ状態から通常稼働状態への遷移を制御する機能を有することを特徴とする。この態様では、クロック変更部は、送信側システムクロックを電圧生成部により生成される電圧によって制御する。このようにすることで、スタンバイマイコンなどのデバイスを追加することなく送信装置の電源制御を行うことができ、電圧生成部への制御も簡易化される。
本発明の1つの観点では、送信装置から送信側システムクロックに基づき生成された音声伝送用クロックに従って送信されるコンテンツの音声データを、伝送媒体を介して受信する受信装置において、バッファと、音声再生用クロックを生成するクロック生成部と、前記音声伝送用クロックと前記音声再生用クロックの周波数偏差を算出する周波数偏差算出部を備え、前記周波数偏差算出部は、前記バッファに蓄積された音声データの単位時間あたりの変動量に基づき前記周波数偏差を算出することを特徴とする。上記の受信装置は、送信装置から伝送媒体を介してコンテンツを受信し、バッファと、周波数偏差算出部と、を備える。バッファは、コンテンツの音声データを一時的に蓄積する。周波数偏差算出部は、音声データの再生中における単位時間あたりの前記バッファの変動量に基づき前記周波数偏差を算出する。このようにすることで、音声伝送用クロックと音声再生用クロックとの周波数偏差を的確に算出することが可能となる。
上記の受信装置の他の一態様では、前記周波数偏差算出部は、前記音声再生用クロックの周波数と前記音声伝送用クロックの周波数とを測定することにより前記周波数偏差を算出することを特徴とする。このように、受信装置がDSP(Digital Signal Processor)などにより送信装置の音声伝送用クロック、受信装置の音声再生用クロックをそれぞれ計測することによっても、周波数偏差を的確に算出することが可能となる。
上記の受信装置の他の一態様では、前記周波数偏差算出部で求めた周波数偏差を示す情報を前記送信装置に送信する周波数偏差送信部をさらに備えることを特徴とする。これにより、算出した周波数偏差を送信装置へ伝送することが可能となる。
本発明の1つの観点では、伝送媒体と、送信側システムクロックに基づき生成された音声伝送用クロックに従ってコンテンツの音声データを前記伝送媒体を介して送信する送信装置と、前記コンテンツを前記伝送媒体を介して受信し、クロック生成部により生成した音声再生用クロックに従い再生する受信装置と、を備えるコンテンツ再生システムであって、前記受信装置は、前記音声伝送用クロックと前記音声再生用クロックとの周波数偏差を算出する周波数偏差算出部と、前記周波数偏差を示す情報を前記送信装置に送信する周波数偏差送信部と、を備え、前記送信装置は、前記受信装置から前記情報を受信する周波数偏差受信部と、前記情報に基づき前記音声伝送用クロックを変更するクロック変更部と、を備えることを特徴とする。
上記のコンテンツ再生システムは、伝達媒体と、送信装置と、受信装置から構成される。伝達媒体は、たとえばHDMIなどに準拠したAVケーブルである。送信装置は、受信装置に対し、伝送媒体を介してコンテンツの音声データを音声伝送用クロックに従って送信する。受信装置は、クロック生成部で生成した音声再生用クロックに従ってコンテンツの再生を行う装置であり、周波数偏差算出部と、周波数偏差送信部と、を有する。周波数偏差算出部は、音声伝送用クロックと音声再生用クロックとの周波数偏差を算出する。周波数偏差送信部は、周波数偏差算出部で求めた周波数偏差を示す情報を前記送信装置に送信する。送信装置は、周波数偏差受信部と、クロック変更部と、を有する。周波数偏差受信部は、受信装置が算出した周波数偏差を示す情報を受信する。クロック変更部は、取得した周波数偏差から送信装置の送信側システムクロックを調整する。このようにすることで、コンテンツが映像データと音声データとからなる場合であっても、映像と音声の同期がとれた適切なコンテンツの再生を実行することが可能となる。
上記のコンテンツ再生システムの一態様は、前記受信装置は、前記コンテンツの音声データを一時的に蓄積するバッファをさらに備え、前記周波数偏差算出部は、前記音声データの再生中における単位時間あたりの前記バッファの変動量に基づき前記周波数偏差を算出することを特徴とする。このようにすることで、周波数偏差を的確に算出することが可能となる。
上記のコンテンツ再生システムの他の一態様は、前記周波数偏差算出部は、前記受信装置の音声再生用クロックの周波数と前記送信装置の音声伝送用クロックの周波数とを測定することにより前記周波数偏差を算出することを特徴とする。この態様によっても、周波数偏差を的確に算出することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[再生システムの概略構成]
図1に、本実施例における映像データ、音声データ、またはその両方を含む再生用データ(以後、「コンテンツ」と呼ぶ。)の再生システム(以後、「コンテンツ再生システム」と呼ぶ。)の概念図を示す。コンテンツ再生システムは、送信装置100と、受信装置200と、伝送媒体300と、を有する。以下、これらが有する機能及び構成について説明する。
送信装置100は、コンテンツをデコードし、伝送媒体300を介して受信装置200にコンテンツの送信を行う装置である。送信装置100は、固定発振部101x、VCXO(Voltage Controlled Crystal Oscillator)101y、PLL(Phase Locked Loop)102、制御部103、補助記憶部104、送信部105、電圧生成部106を含む。
固定発振部101xは、送信装置100が動作する時に、タイミングを取る(同期を取る)ための周期的なクロック信号(以後、「送信側システムクロック」と呼ぶ。)を生成する。VCXO101yは、電圧によって周波数を可変することができる水晶発振器である。本実施例においては、VCXO101yは、送信側システムクロックに基づいて、映像データを受信装置200へ伝送するベースとなるクロック(以後「映像伝送用クロック」と呼ぶ。)を生成する。VCXO101yは、本発明におけるクロック生成部に該当する。PLL102は、VCXO101yにより出力される映像伝送用クロックに基づいて、音声データを受信装置200へ伝送するベースとなるクロックCK1(以後、「音声伝送用クロックCK1」と呼ぶ。)を生成するPLL回路である。
補助記憶部104は、送信装置100の動作を制御するためのプログラムを保存したり、送信装置100の動作に必要な情報を保持したりするためのものである。補助記憶部104は、例えば、ハードディスク(HDD:Hard Disk Drive)、半導体ディスク、光ディスク等によって実現できる。また、本実施例において、補助記憶部104は、受信装置200が再生するコンテンツを保持する。さらに、補助記憶部104は、送信装置100の音声伝送用クロックCK1と、受信装置200の識別情報と、を項目に含むデータベースを有する。これについての詳細は後述する。
制御部103は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を有し、送信装置100の全般的な制御を行う。本実施例において制御部103は、補助記憶部104に保持されたコンテンツを読み取り、デコード処理を行う。また、制御部103は、電圧生成部106に対し、電圧生成部106で生成する電圧を制御する信号を送信する。また、制御部103は、VCXO101yが生成した映像伝送用クロック、及び、PLL102が生成した音声伝送用クロックCK1に基づき、コンテンツの映像データ及び音声データを送信部105に伝送する。制御部103は、例えばSOC(System On a Chip)により構成することができる。
電圧生成部106は、VCXO101yに供給する電圧を生成する回路である。電圧生成部106は、制御部103からの制御信号に基づき電圧を生成する。
また、電圧生成部106は、上述の電圧生成機能に加え、送信装置100の電源を切る直前の状態を保存して、次に電源を入れたときに、電源を切る直前の状態から作業を再開することが可能な状態(以後、「スタンバイ状態」と呼ぶ。)から、送信装置100が有する機能を発揮できる状態(以後、「通常稼働状態」と呼ぶ。)への遷移を制御する機能、いわゆるパワーオンリセットの機能が一体化した回路となっている。これにより、送信装置100は、制御部103を起動するために用いられる送信側システムクロックを起動するためのスタンバイマイコンなどのデバイスを追加することなく制御部103を起動することができ、起動後も制御部103が電圧生成部106を直接制御することが可能となる。
送信部105は、制御部103によりデコードされたコンテンツを受信装置200へ所定のプロトコルに従い伝送し、必要に応じ制御信号を送受信する。また、送信部105は、音声伝送用クロックCK1を、映像伝送用クロックに基づき代数に置換する。即ち、送信部105は、音声伝送用クロックCK1を映像伝送用クロックに関連付けたデータにして受信装置200へ送信する。送信部105は、HDMI、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394インタフェースなどのデジタルインタフェースにより構成することができる。また、送信部105は有線による通信に限らず無線通信を行ってもよい。この場合、送信部105は無線用ネットワークアダプタ等により構成される。以後の説明においては、代表例として送信部105はHDMIに準拠したインタフェースにより構成されたものとする。
伝送媒体300は、送信装置100と受信装置200との間でコンテンツや制御信号を電磁的に伝送するための媒体である。伝送媒体300は、例えば各種AVケーブルや同軸ケーブル等、または無線通信の場合には無線LAN(Local Area Network)ルータや無線LANアクセスポイントによって実現される。本実施例においては、伝送媒体300は、HDMIに準拠したAVケーブルによって実現されたものとする。
受信装置200は、送信装置100からコンテンツを受信し、その出力を行う装置である。受信装置200は、クロック生成部201、制御部203、受信部205、音声出力部206x、映像出力部206y、DAC(Digital to Analog Converter)208x、208y、通信制御部209、を含む。
クロック生成部201は、受信装置200が音声再生を行う時に、タイミングを取る(同期を取る)ための周期的なクロック信号CK2(以後、「音声再生用クロックCK2」と呼ぶ。)を生成する。音声再生用クロックCK2を生成するための情報は、例えば音声信号に含まれる制御信号が用いられる。
受信部205は、送信装置100によりデコードされたコンテンツを、伝達媒体300を介して受信する。また、受信部205は、送信部105によって代数化された音声伝送用クロックCK1を図示しないPLLにより再生成する。以後、受信部205にて再生成された音声伝送用クロックCK1を、単に「再生成された音声クロック」と呼ぶ。受信部205は、送信部105と同様に、HDMIなどに準拠したデジタルインタフェース、無線用ネットワークアダプタなどにより実現できる。以後の説明において、受信部205はHDMIに準拠したインタフェースにより実現されたものとする。
制御部203は、コンテンツの再生に必要な信号処理を行う回路である。また、制御部203は、図示しないCPU、RAM、ROM等を有し、受信装置200の全般的な制御を行う。制御部203は、送信装置100から受信した音声データを一時的に蓄積するためのバッファ203xを有する。そして、制御部203は、クロック生成部201により生成された音声再生用クロックCK2に基づき、内部のバッファ203xから音声データを取り出し、その音声データをDAC208xへ供給する。また、制御部203は、受信部205が受信した映像データを蓄積することなくDAC208yへ供給する。制御部203は、例えばDSP(Digital Signal Processor)により実現することができる。
通信制御部209は、制御信号の通信を制御する回路である。通信制御部209は、HDMIにおける制御通信チャネル(制御用信号ライン)であるCEC(Consumer Electronics Control)ラインで通信する制御コマンドの生成、及び解読を行う。
DAC208xは、制御部203からデジタル信号である音声データの供給を受け、そのDA変換を行う。そして、DAC208xは、生成した音声アナログ信号を音声出力部206xへ供給する。
音声出力部206xは、音声アナログ信号を増幅する増幅機能と、増幅された音声アナログ信号を音声に変換して出力する音声出力機能と、を備える。例えば、増幅機能はAMP(Amplifier)、音声出力機能はスピーカによって実現することができる。
DAC208yは、制御部203を介して受信部205からデジタル信号である映像データの供給を受け、そのDA変換を行う。そして、DAC208yは、生成した映像アナログ信号を映像出力部206yへ供給する。なお、DAC208yは、受信部205から供給される映像データを、制御部203を介さずに受信する構成でもよい。
映像出力部206yは、DAC208yから供給された映像アナログ信号をディスプレイなどの表示装置に表示する。上述の表示装置は、例えばブラウン管、CRT、液晶ディスプレイ、PDP、有機EL、プロジェクタ等によって実現できる。
[再生方法]
次に、受信装置200が行うコンテンツの再生方法について具体的に説明する。音声データの再生においては、再生成された音声クロックを用いる場合(以後、「比較例1」と呼ぶ。)が考えられる。比較例1においては、バッファ203xに音声データは蓄積されず、受信した音声データは逐次出力されることになる。しかし、再生成された音声クロックは、映像伝送用クロックのジッタ及び再生成された音声クロックを生成するPLLの性能等の影響を受けることになる。よって、上述のジッタ等の影響により、音質劣化の原因となる場合がある。
一方、比較例1のように再生成された音声クロックを用いる代わりに、クロック生成部201により音声再生用クロックCK2を生成し、これにより音声データを再生する場合(以後、「比較例2」と呼ぶ。)も考えられる。この方法は、一般にコマンドベースドオーディオレートコントロール(以後、「ARC」と呼ぶ)と呼ばれる手法に相当する。この場合、受信装置200は制御部203のバッファ203xに音声データを一時蓄積し、音声再生用クロックCK2に従い音声データの出力を行う。比較例2において、送信装置100が生成した音声伝送用クロックCK1と受信装置200が発振する音声再生用クロックCK2とが異なる場合には、バッファ203xが蓄積するデータ量(以後、「バッファ量」と呼ぶ。)が変動し、アンダーフローやオーバーフローが生じる可能性がある。この問題に対し、比較例2においては、バッファ量に上限及び下限に相当する閾値をそれぞれ設け、上限の閾値をバッファ量が超えた場合には、送信装置100へ制御信号を送信し、送信装置100の音声伝送用クロックCK1の周波数を下げるように制御を行う。これにより、送信装置100から送信される音声データのレートが下がるため、バッファ203xのオーバーフローを防止することができる。同様に、下限の閾値をバッファ量が超えた場合には、受信装置200は送信装置100に音声伝送用クロックCK1の周波数を上げるように制御信号を送信する。これにより、送信装置100から送信される音声データのレートが上がるため、バッファ203xのアンダーフローを防止することができる。なお、上述の制御信号の伝送は、CECラインで実現する。以上のようにすることにより、比較例2では音声データの出力を高品質に行うことができる。
しかし、比較例2は、映像データと音声データとの同期を考慮していない。したがって、映像データの出力と音声データの出力との同期がとれず、再生画像中の唇の動きと、それに対応する音声の出力とにずれが生じる、いわゆるリップシンクが生じることになる。特に、制御信号を送信することにより、送信装置100の音声伝送用クロックCK1を変更する制御を行った場合、そのクロックの変更は音声データにのみ適用され、映像伝送用クロックには適用されないため、リップシンクが顕著となる。そして、映像データと音声データとのずれを解消するため、送信装置100の制御部103のデコーダーが映像のスキップ、またはリピート処理をしてしまうことになる。
そこで、本実施例においては、送信装置100により生成される音声伝送用クロックCK1が、受信装置200により生成される音声再生用クロックCK2と一致するように調整する処理(以後、「クロック同期処理」と呼ぶ。)を行うことにより、比較例1において生じたジッタの発生や比較例2において生じたリップシンクの発生を防ぐ。
これについて図2を用いて説明する。図2は、本実施例に係るクロック同期処理のブロック図を示す。受信装置200側において、制御部203は、周波数偏差算出部203aを備え、受信部205は周波数偏差送信部205aを備える。また、送信装置100側において、送信部105は、周波数偏差受信部105aを備え、制御部103は、クロック変更部103aと、保存部103bとを備える。
まず、コンテンツの再生時において、送信装置100はデコードしたコンテンツを受信装置200へ伝送媒体300を介して送信する。受信装置200は、受信したコンテンツのうち音声データSaを制御部203内のバッファ203xに保持する。この音声データSaは、再生で使用される音声データであってもよく、クロック同期処理用のダミーデータであってもよい。そして、制御部203は、周波数偏差算出部203aにより、音声伝送用クロックCK1の周波数と音声再生用クロックCK2の周波数との周波数偏差(以後、単に「周波数偏差」と呼ぶ。)を算出する。
ここで、周波数偏差の算出方法について説明する。図3(a)は、制御部203内のバッファ203xの時間経過と伴うバッファ量変化のグラフの一例を示す図である。図3(a)に示すように、まずバッファ量を所定量K0にするため、制御部203は所定時刻T0までバッファ203xから音声データを取り出さない。そして、時刻T0においてバッファ量が所定量K0になった後、制御部203は、バッファ203xに蓄積された音声データを、クロック生成部201が生成した音声再生用クロックCK2に基づき取り出す。そして、制御部203は、時刻T0以後、音声再生用クロックCK2に基づき音声データを取り出す処理を実行するとともに、バッファ量を監視する。図3(a)において、バッファ量は、時刻T1から時刻T2までに、K1からK2へ変動している。よって、これにより制御部203は、単位時間あたりのバッファ量の変動量(以後、単に「バッファ変動量」と呼ぶ。)を計測することができる。
次に、制御部203は、バッファ変動量から音声伝送用クロックCK1と音声再生用クロックCK2との周波数偏差を算出する。この方法について詳細に説明する。単位時間あたりにバッファ203xに蓄積される音声データ量は、PLL102で送信装置100が生成した音声伝送用クロックCK1の周波数により決まる。また、単位時間あたりにバッファ203xから読み出される音声データ量は、音声再生用クロックCK2の周波数により決まる。即ち、周波数偏差と、バッファ変動量とは1対1の関係を有するので、その関係を示す式又はマップを予め用意しておく。周波数偏差算出部203aは、上記の式又はマップなどを利用して、バッファ変動量から、周波数偏差を算出する。
図3(b)に、周波数偏差とバッファ変動量との関係の一例を示す。周波数偏差がゼロのとき、即ち音声伝送用クロックCK1の周波数と音声再生用クロックCK2の周波数とが等しいとき、バッファ変動量はゼロとなる。周波数偏差が正の値のとき、即ち音声伝送用クロックCK1の周波数が音声再生用クロックCK2の周波数より大きいとき、バッファ変動量は正の値となり、バッファ量は徐々に増加していく。逆に、周波数偏差が負の値のとき、即ち音声伝送用クロックCK1の周波数が音声再生用クロックCK2の周波数より小さいとき、バッファ変動量は負の値となり、バッファ量は徐々に減少していく。このように、周波数偏差とバッファ変動量とは相関関係がある。よって、この関係に基づいて、制御部203はバッファ変動量から周波数偏差を求めることができる。
なお、上述のように、周波数偏差をバッファ変動量に基づき算出する代わりに、制御部203は、音声伝送用クロックCK1の周波数及び音声再生用クロックCK2の周波数を正確に計測することにより周波数偏差を算出してもよい。音声再生用クロックCK2の周波数は、例えば、制御部203のCPUがクロック生成部201から出力される音声再生用クロックCK2をカウントすることにより計測することができ、音声伝送用クロックCK1の周波数は、例えば、制御部203が音声データの単位時間あたりの受信量に基づき計測することが可能である。
次に、受信部205は、周波数偏差送信部205aにより、周波数偏差算出部203aが求めた周波数偏差を示す制御信号Sbを送信装置100へ送信する。受信部205は、CECラインにより上述の制御信号を送信することができる。
そして、送信装置100の送信部105は、周波数偏差受信部105aにより、受信装置200が送信した周波数偏差を示す制御信号Sbを受信する。そして、制御部103は、クロック変更部103aにより、上述の周波数偏差に基づきVCXO101yが発振する音声再生用クロックCK2を変更する。具体的には、制御部103は、音声再生用クロックCK2の周波数が上述の周波数偏差分だけ変化するように電圧生成部106の電圧を制御し、送信側システムクロックを変更する。音声伝送用クロックCK1は送信側システムクロックに追従するため、送信側システムクロックを適切に変更することで、送信装置100は、結果的に、受信装置200のバッファ量も調整することができ、バッファ203xのオーバーフロー及びアンダーフローを防ぐことが可能となる。また、映像伝送用クロックも送信側システムクロックに追従するため、送信装置100は、出力する映像データと音声データとの同期のずれの発生を防ぐことができる。
そして、制御部103は、保存部103bにより、周波数偏差と、受信装置200の識別情報(以後、「機器識別情報」と呼ぶ。)と、をデータベース化して補助記憶部104に保存する。送信装置100は、例えばCECラインにより機器識別情報を受信装置200から取得する。特に、送信装置100が機器識別情報を取得するタイミングは、上述の周波数偏差を示す制御信号Sbを取得するタイミングと同じであることが好ましい。
図4に、上述のデータベースの一例を示す。データベース50は、機器ID71、型72、周波数73を含む。データベース50の記憶内容において、機器ID71は、受信装置200固有のIDを示す。例えば機器ID71には、UUID(Universally Unique Identifier)などが該当する。型72は、受信装置200の製品名、及び型番等を示す。周波数73は、周波数偏差または音声伝送クロックの周波数を示す(なお、図4の例では周波数偏差を示す)。このようにデータベース50を補助記憶部104が保持することにより、送信装置100は、一度クロック同期処理を行った受信装置200について、データベース50を参照することで周波数偏差を取得することができる。よって、送信装置100は、再び受信装置と接続しコンテンツを再生する場合に、予め音声再生用クロックCK2の周波数に近い音声伝送用クロックCK1の周波数を用いることができる。これにより、送信装置100は、早期に送信側システムクロックの修正をすることが可能となる。
なお、データベース50は、機器識別情報として、機器ID71及び型72の2つの情報を含んでいたが、いずれか1つのみを含むこととしてもよい。また、機器識別情報は、UUIDのように完全に一意な情報でなくとも、宅内において使用する分には重複する可能性が十分低い情報(例えば型72)であってもよい。
[処理フロー]
次に、図5に示すフローチャートを用いてクロック同期処理の手順について説明する。ステップS101乃至S104は、送信装置100が実行する処理に該当する。特に、ステップS102は、周波数偏差受信部105aが行う処理に該当し、ステップS103はクロック変更部103aが行う処理に該当し、ステップS104は保存部103bが行う処理に該当する。また、ステップS201乃至S204は、受信装置200が実行する処理に該当する。特に、ステップS202は周波数偏差算出部203aが行う処理に該当し、ステップS203は周波数偏差送信部205aが行う処理に該当する。また、実線矢印は処理の流れを示し、破線矢印はデータの流れを示す。
まず、送信装置100は、制御部103においてコンテンツをデコードし、デコードしたコンテンツを受信装置200へ送信する(ステップS101)。そして、受信装置200は、コンテンツを受信し、再生を行う(ステップS201)。具体的には、制御部203はバッファ203xに音声データを蓄積する。そして、制御部203は、クロック生成部201で生成した音声再生用クロックCK2に基づきバッファ203xに蓄積された音声データをDAC208xへ供給する。また、制御部203は、映像データをバッファ203xに蓄積することなくDAC208yへ供給する。これによりコンテンツが音声出力部206x及び映像出力部206yにより再生される。
次に、受信装置200は、周波数偏差を算出する(ステップS202)。具体的には、制御部203がバッファ量の変動量に基づき周波数偏差を算出する。または制御部203が音声伝送用クロックCK1及び音声再生用クロックCK2を正確に計測することにより算出する。
受信装置200は、ステップS202において求めた周波数偏差と受信装置200の機器識別情報とを送信装置100へ送信する(ステップS203)。具体的には、通信制御部209の制御の下、受信部205がこれらを制御信号として送信する。そして、送信装置100は、その制御信号を送信部105で受信する(ステップS102)。送信装置100は受信装置200と例えばCECラインを介して上述の制御信号の通信をする。
次に、送信装置100は、受信した制御信号から、周波数偏差の情報に基づき、送信側システムクロックを変更する(ステップS103)。音声伝送用クロックCK1及び映像伝送用クロックは送信側システムクロックに基づき生成されるため、これにより音声伝送用クロックCK1及び映像伝送用クロックが変更される。
次に、受信装置200は、コンテンツが終了しない場合(ステップS204;No)、即ち、送信装置100がコンテンツを送信する間において、ステップS201乃至ステップS203の処理を継続する。一方、コンテンツが終了した場合(ステップS204;Yes)、受信装置200は、フローチャートに係る処理を終了する。
一方、送信装置100は、コンテンツが終了しない場合(ステップS104;No)、ステップS101乃至S103の処理を継続する。したがって、送信装置100は、コンテンツの再生中において、任意の周期でクロック同期処理を実行し続ける。
そして、送信装置100は、コンテンツが終了した場合(ステップS104;Yes)、ステップS102において受信した周波数偏差及び受信装置200の機器識別情報をデータベース50に保存する(ステップS105)。これにより、再び同一の受信装置200とクロック変更処理を行う場合、送信装置100はデータベース50を参照することより周波数偏差を容易に把握することができる。即ち、送信装置100は迅速にクロック同期処理を行うことができる。よって、送信装置100は、クロック同期処理に係る処理の負担も軽減することが可能となる。
以上のように、本実施例に係る送信装置は、伝送媒体を介して電磁的に接続した受信装置に対し、送信側システムクロックに基づき生成された音声伝送用クロックに従ってコンテンツの音声データを送信する送信装置において、音声伝送用クロックと受信装置の音声再生用クロックとの周波数偏差を示す情報を受信する周波数偏差受信部と、上記情報に基づき送信側システムクロックを変更するクロック変更部と、を備える。音声伝送用クロックは送信側システムクロックに追従するため、送信装置は、受信側のバッファも制御に応じて変化させることができ、受信側のバッファのオーバーフロー及びアンダーフローを防ぐことが可能となる。また、映像を伝送するためのクロックも送信側システムクロックに追従するため、送信装置は、出力する映像及び音声のずれの発生を防ぐことができる。
[受信装置の作製方法]
ここで、本実施例における受信装置200の作製方法について述べる。受信装置200を新規に作製(設計)する場合には、図1の構成図に従い作製する。一方、比較例1に係る受信装置200に示すように、バッファ203xを有しない受信装置200から、本実施例における受信装置200へ構成を変更する際、その修正方法についてはいくつか考えられるが、ここでその一例について示す。まず、制御部203を、受信部205が受信した音声データをバッファ203xにコピーする機能と、バッファ203xを管理する機能、即ち音声再生用クロックCK2に基づき音声データをバッファ203xから取り出す機能、とを有する回路にする。言い換えると、制御部203の有する機能のうち、比較例1において受信部205から直接音声データを取り込んでいた部分を、受信部205から音声データを取り込み、バッファ203xに一時蓄積した上でバッファ203xの管理を行う部分に変更する。これにより、最小限のソフトウェアの設計変更により、実施例に係る受信装置200を実現することができる。また、制御部203とバッファ203xを一体化し、受信部205からの音声データの受信を制御部203が独立して動作可能にすることで、ハードウェア構成の変更、デバイスの追加等に起因するコストの発生を抑え、受信装置200の安価な構成が可能となる。
[変形例]
上述の実施例においては、送信装置100は受信装置200に対しデジタルデータを伝送していた。しかしながら、通常、送信装置100はアナログ出力も有する。したがって、その場合には、送信装置100を図6のブロック図に示すような構成にすることが好ましい。図6において、送信装置100は、スイッチ110、音声用DAC111x、映像用DAC111y、出力部112x及び出力部112yを含む。送信装置100がコンテンツをデジタル出力する場合、スイッチ110はVCXO101yからのクロック信号をPLL102や制御部103へ通す。そして、送信装置100がコンテンツをアナログ信号で出力する場合、スイッチ110は固定発振部101xからのクロックをPLL102や制御部103へ通す。音声用DAC111x及び映像用DAC111yは、アナログ出力の際にそれぞれ音声データ及び映像データを受け付け、各データをアナログ信号に変換する。そして、音声用DAC111xは音声アナログ信号を出力部112xへ供給し、映像用DAC111yは映像アナログ信号を出力部112yへ供給する。そして、出力部112xは音声を出力し、出力部112yは映像を出力する。これにより、送信装置100は、デジタル出力及びアナログ出力の両方に対応できるとともに、アナログ出力の際に固定発振部101xのクロックを直接使用することができ、より質の高いクロックによる再生が可能となる。
本発明は、受信装置及び送信装置間がコンテンツを伝送して再生を行うコンテンツ再生システム、受信装置、及び送信装置に利用することができる。

Claims (7)

  1. 送信装置と、伝送媒体であるHDMIケーブルを介して受信装置を接続し、映像データ及び音声データの両方を含む再生用データを送受信するコンテンツ再生システムであって、
    前記受信装置は、
    前記送信装置から送信された前記音声データを蓄積するバッファと、
    PLLを用いず固定のクロックに基づき音声再生用クロックを生成するクロック生成部と、
    前記バッファに蓄積された音声データの単位時間あたりの変動量に基づいて、前記送信装置が生成した音声伝送用クロックと前記音声再生用クロックの周波数偏差を算出する周波数偏差算出部と、
    前記送信装置の送信側システムクロックを生成する固定発振部及びVCXO部へ前記周波数偏差を送信する周波数偏差送信部と、
    音声を出力する音声出力部と、
    映像を出力する映像出力部と、を備え、
    前記送信装置から、送信側システムクロックに基づき生成された映像伝送用クロック及び音声伝送用クロックに従って送信される映像データ及び音声データの両方を含む再生用データを、HDMIケーブルを介して受信し、
    前記バッファに蓄積された前記音声データを前記音声再生用クロックに従って前記バッファから出力して前記音声出力部から出力し、
    受信した前記映像データを前記映像出力部から音声データと同期して出力すると共に、
    前記HDMIケーブルを介して前記周波数偏差を前記送信装置へCECラインにより制御信号として送信し、
    前記送信装置は、
    前記受信装置から前記周波数偏差を示す前記制御信号をCECラインを介して受信する周波数偏差受信部と、
    映像及び音声伝送用クロックの元となる送信側システムクロックを生成する固定発振部及びVCXO部と、
    前記制御信号に従い、前記周波数偏差分だけ前記送信側システムクロックを変更させるクロック変更部と、
    映像伝送用クロックを生成する映像伝送用クロック生成部と、
    音声伝送用クロックを生成する音声伝送用クロック生成部と、を備え、
    受信装置から受信した制御信号に従って変更された前記送信側システムクロックに追従して、前記音声伝送用クロック及び前記映像伝送用クロックを変更することを特徴とするコンテンツ再生システム。
  2. 前記送信装置は、コンテンツの再生中において、任意の周期でクロック同期処理を実行し続けることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生システム。
  3. 前記送信装置は、周波数偏差及び受信装置の機器識別情報を記憶する記憶手段を備え、
    一度クロック同期処理を行った受信装置について、前記記憶手段を参照することで周波数偏差を取得することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生システム。
  4. 前記受信装置は、HDMIにおける制御通信チャネルであるCECラインで通信する制御コマンドの生成、及び解読を行うことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生システム。
  5. 前記送信装置は、前記周波数偏差と前記変動量との関係を示す式またはマップを予め記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生システム。
  6. 伝送媒体であるHDMIケーブルを介して送信装置と接続され、映像データ及び音声データの両方を含む再生用データを受信する受信装置であって、
    前記受信装置は、
    前記送信装置から送信された前記音声データを蓄積するバッファと、
    PLLを用いず固定のクロックに基づき音声再生用クロックを生成するクロック生成部と、
    前記バッファに蓄積された音声データの単位時間あたりの変動量に基づいて、前記送信装置が生成した音声伝送用クロックと前記音声再生用クロックの周波数偏差を算出する周波数偏差算出部と、
    前記送信装置の送信側システムクロックを生成する固定発振部及びVCXO部へ前記周波数偏差を送信する周波数偏差送信部と、
    音声を出力する音声出力部と、
    映像を出力する映像出力部と、を備え、
    前記送信装置から、送信側システムクロックに基づき生成された映像伝送用クロック及び音声伝送用クロックに従って送信される映像データ及び音声データの両方を含む再生用データを、HDMIケーブルを介して受信し、
    前記バッファに蓄積された前記音声データを前記音声再生用クロックに従って前記バッファから出力して、前記音声出力部から出力し、
    受信した前記映像データを前記映像出力部から音声データと同期して出力すると共に、
    前記HDMIケーブルを介して前記周波数偏差を前記送信装置へCECラインにより制御信号として送信することを特徴とする受信装置。
  7. 伝送媒体であるHDMIケーブルを介して受信装置と接続され、映像データ及び音声データの両方を含む再生用データを送信する送信装置であって、
    前記受信装置から音声伝送用クロックと音声再生用クロックの周波数偏差を示す制御信号をCECラインを介して受信する周波数偏差受信部と、
    映像及び音声伝送用クロックの元となる送信側システムクロックを生成する固定発振部及びVCXO部と、
    前記制御信号に従い、前記周波数偏差分だけ前記送信側システムクロックを変更させるクロック変更部と、
    映像伝送用クロックを生成する映像伝送用クロック生成部と、
    音声伝送用クロックを生成する音声伝送用クロック生成部と、を備え、
    受信装置から受信した制御信号に従って変更された前記送信側システムクロックに追従して、前記音声伝送用クロック及び前記映像伝送用クロックを変更することを特徴とする送信装置。
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