JP4879103B2 - 電気炊飯器 - Google Patents
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Description
さらに、炊飯時に発生するうまみを含んだおねばを溜めるカートリッジが設けられていないため、炊飯終了時におねばを内鍋に戻すことができなかった。
前記蓋体の中蓋の上面に、低周波電流で駆動されて機械的に振動する振動ユニットを、該振動ユニットに設けたピンを前記中蓋の貫通穴に挿入して取付けて、前記ピンの先端部を前記内蓋中間部材に当接したものである。
また、炊飯工程の終了時に振動ユニットにより内蓋に振動を加えることにより、炊飯工程時に発生してカートリッジに溜められたうまみ成分を含み流動しにくいおねばを効率よく内釜に戻すことができるので、おいしいご飯を炊くことができる。
図1は本発明の実施の形態1に係る電気炊飯器の縦断面図、図2は図1の蓋体の拡大図である。
図において、1は上部が開口された炊飯器本体、17は上端部外周にフランジ18を有し炊飯器本体1内に収容された内釜、20は炊飯器本体1の後部側(図の右側)にヒンジ部16により連結されて、炊飯器本体1の上部開口部を開閉する蓋体である。
また、本体ケース2の前面側上部には、電源スイッチ、メニュースイッチ、後述の振動ユニットのON−OFFスイッチ等を有する操作部11が設けられており、内部の前面側には制御部12、この制御部12や誘導加熱コイル6などを冷却するための送風機13が設けられている。さらに、本体ケース2の底板3には、吸気口14a及び排気口14bが設けられており、底板3の下面には複数の支持脚15が設けられている。
そして、上蓋24の前面側には、蓋体20を閉じたときに炊飯器本体1の係止部9に係止する係止片23と、この係止片23を操作する蓋開閉ボタン22等からなるロック手段21が設けられており、また、上面には凹部25が形成されてその底部の後部側には開口部26が設けられている。27は凹部25の下部に設けられたドーム状の弁室である。
中蓋40はその中心部から若干後部側に片寄って開口部41が設けられており、外周側の周方向にはほぼ等間隔で複数の係止穴42が設けられている。そして係止穴42の内側と外側にはガイド壁43a,43bが設けられており、外側のガイド壁43bは中蓋40の上面から突出している。44は中蓋40の下面の各係止穴42のガイド壁43aの内側に設けられ、付勢手段であるコイル状のばね45が介装されるばね座である。なお、この付勢手段はコイル状のばね45に限定するものではなく、例えば板ばね等、他のばねでもよい。
内蓋中間部材55は、熱伝導のよい金属材料からなり、中蓋40の開口部41と同心的に、かつこれより大径の開口部56が設けられている。そして、開口部56の外周の上面には、主として保温時にご飯を均一に加熱するための蓋ヒータ57が設けられており、また外周には、中蓋40の係止穴42に対応して係止片58が設けられている。
この状態で、蓋88を第2のばね部材80bの大径部に当接して収納部86内に押し込み、開口部を閉塞する。これにより、第1、第2のばね部材80a,80bは圧縮されて付勢力を生じ、連結用部材76は両ばね部材80a,80bに支持されて、先端部に設けた永久磁石78が電磁石72の鉄心73と所定のすき間を隔て対向する。
内釜17に調理物である米と水を入れて内釜収容部内に収容し、そのフランジ18を内釜支持ケース4に設けた支持台8上に載置してセットし、蓋体20を閉じる。これにより、蓋体20に設けた係止片23が炊飯器本体1の係止部9に係止してロックされ、また、蓋体20の内蓋50は内釜17の上部開口部を閉塞して内蓋中間部材55に当接し、内蓋中間部材55の係止片58の折曲げ部58aと中蓋40の上面との間には、図6に示すように、すき間gが形成されている。また、弁33は筒状部31のおねば通し穴32を開放し、弁53は自重によりおねば戻り穴52を開放している。
炊飯スイッチをONすると先ず予熱工程が開始され、例えば40〜60℃程度に加熱される。所定の時間経過すると、炊飯工程に入る。炊飯工程では火力を上げて水を沸騰状態にし、内釜17内の水が無くなるまで沸騰を続ける。内釜17内の水がなくなると、それまで水の蒸発潜熱で消費されていた熱が内釜17の温度を上昇させることに使われるようになり、内釜17の温度が急激に上昇する。この温度上昇を温度センサ10でとらえて炊飯工程を終了し、以後むらし工程に入る。そして、所定の時間経過すると、保温工程に移行する。
なお、上記の説明では炊飯工程時における作用について述べたが、むらし工程や保温工程時においても、内釜17内に発生した蒸気が内蓋50の内面に付着して水滴となることがあるが、このような場合も水滴は内蓋17の熱と振動ユニット70の振動により飛散して蒸発するので、水滴が残ることはない。
これらにより、蓋体20を開放したときにご飯の中に水滴が落下することがなく、おねばが内釜17に戻されることと相俟っておいしいご飯を炊くことができ、電気炊飯器の周囲に水滴が落下することもない。
図8は本発明の実施の形態2に係る電気炊飯器の蓋体の要部を示す断面図である。なお、実施の形態1と同じ機能の部分にはこれと同じ符号を付し、説明の一部を省略する。
実施の形態1では、電気炊飯器の蓋体20を構成する中蓋40に、複数の係止穴42を設けると共に、この係止穴42の内側下面にばね座44を設け、また、内蓋中間部材55にこの係止穴42に係止する係止片58を設けて、両者の間にばね45を介製した場合を示したが、本実施の形態は、これら係止穴42、ばね座44、ばね45及び係止片58を省略したものである。
さらに、図には中蓋40に1個の振動ユニット70を設けた場合を示したが、中蓋40の周方向にほぼ等間隔で複数個の振動ユニット70を設けてもよく、この場合は、各振動ユニット70を同期して振動させることが必要である。
Claims (6)
- 調理物が入れられる内釜と、上面が開口されて前記内釜が着脱自在に収容される炊飯器本体と、前記内釜の加熱手段と、該加熱手段を制御する制御手段と、前記炊飯器本体の開口部を開閉する蓋体とを備え、
前記蓋体を、下面が開口した上蓋、外周側に貫通穴を有し前記上蓋の下面開口部内に固定された中蓋、上面に蓋ヒータを有し前記中蓋に固定された内蓋中間部材、及び該内蓋中間部材の下面に当接し前記中蓋に着脱可能に装着された内蓋によって構成し、
前記蓋体の中蓋の上面に、低周波電流で駆動されて機械的に振動する振動ユニットを、該振動ユニットに設けたピンを前記中蓋の貫通穴に挿入して取付けて、前記ピンの先端部を前記内蓋中間部材に当接したことを特徴とする電気炊飯器。 - 前記蓋体に、上部に蒸気排出口を有し炊飯工程時に下部が前記内釜と連通し、該内釜内に発生した蒸気を排出しおねばを溜めるカートリッジを着脱可能に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電気炊飯器。
- 前記振動ユニットは、電磁石、磁性材料からなり上端部に前記電磁石の鉄心と対向する永久磁石を有し、軸方向の中央部近傍に支持板が設けられた連結用部材、非磁性材からなり前記電磁石と連結用部材の支持板との間、及び該支持板の下部に配設された第1、第2の弾性体からなる振動発生部と、該振動発生部が収納されるケースとからなり、前記振動発生部をケースに収納したときに前記第1、第2の弾性体に付勢力が付与されるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気炊飯器。
- 前記振動ユニットを駆動する低周波電流が、交流全波電流又は交流半波電流であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気炊飯器。
- 前記振動ユニットを、炊飯工程及び必要に応じてむらし工程、保温工程の際に駆動することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電気炊飯器。
- 前記振動ユニットを、連続的若しくは間欠的又は振動の強弱を変えて駆動することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電気炊飯器。
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