JP4879071B2 - シールド電線の接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シールド電線を接続対象に機械的に固定するための接続構造に関し、とくに、細線同軸ケーブルを固定するために好適な接続構造に関する。
従来、一または複数の信号用導体の周囲にシールド導体を有するシールド電線が、高周波数の信号を伝送するために用いられている。シールド電線は、伝送路への電磁ノイズの侵入や、伝送路から漏洩する信号成分が周囲に及ぼす電磁障害を、抑制するために有効である。また、高周波数の信号をできるだけ減衰させずに伝送するために、同軸構造のシールド電線(同軸ケーブル)が用いられる。
同軸ケーブルは、可撓性を有するので取り扱いが容易であり、種々のものが多くの用途に用いられている。例えば、情報機器の内部には、高い周波数成分を含むデジタル信号を伝送するために極小径の同軸ケーブル(いわゆる細線同軸ケーブル)が用いられる。
ところで、シールド電線を用いる場合には、信号用導体およびシールド導体を接続対象にそれぞれ電気的に接続するだけでなく、シールド電線の端部を機械的に固定する必要がある。シールド電線の信号用導体およびシールド導体を電気的に接続するために、ねじ止め、半田付け、圧接、圧着などの手段が適宜選択される。また、シールド電線の端部を機械的に固定するためには、あらかじめシールド電線の絶縁外被の一部を除去してシールド導体を露出させておき、この露出部を固定金具によって接続対象のグランド電位部に押し付けることがしばしば行われる。このような手段によれば、シールド電線の端部を接続対象に機械的に固定するとともに、シールド電線のシールド導体をグランド電位部に接続することができる。
特許文献1は、並列配置された複数本のシールド電線をブロック状の固定金具を用いることによって機械的に固定するとともに各シールド電線のシールド導体をグランド電位部に接続する接続構造、を開示する。また、特許文献2は、シールド電線の信号用導体およびシールド導体をもっぱら圧接によって接続対象に電気的および機械的に接続する接続構造を、開示する。
実開平3−030357号公報 特開2001−223039号公報
情報機器の内部では、回路モジュール間を小径の同軸ケーブルによって相互接続することが行われている。小径の同軸ケーブルは可撓性が大きいので、回路モジュールを高密度に配置しなければならない小型情報機器の筐体内においてレイアウトの自由度を確保するために好適である。とくに、同軸ケーブルは、中心導体がシールドされているので、従来用いられているFPCなどに比べて、電磁障害の発生を抑制するためにも有利である。なかでも、細線同軸ケーブルは、可撓性に富むので、例えば携帯電話機やカメラの液晶表示部を支持するヒンジのような可動部分を介して高周波数の信号を伝送するために、不可欠である。
しかし、特許文献1に記載されている従来のシールド電線の接続構造は、図8に示すように、単一のブロック状の金具86を用いてシールド電線を固定するものである。この接続構造を極小径のシールド電線に適用するためには、当該金具にシールド電線の外径φDと同程度の深さh1および幅Wを有するU字溝を形成しなければならない。しかし、先に例示した携帯電話機のヒンジを介して配線される細線同軸ケーブルの外径(直径)は300μm程度であるため、これに応じてブロック状の金具86にU字溝を形成することは、困難である。したがって、特許文献1に記載されている接続構造を極小径のシールド電線に適用しようとすることは、現実的でない。
また、特許文献2に記載されている従来のシールド電線の接続構造は、信号用導体および/またはシールド用導体を接続するために、もっぱら圧接を用いるものである。しかし、上述した外径が300μm程度の細線同軸ケーブルの信号用導体(中心導体)の直径は、75μm程度にすぎない。このため、極小径のシールド電線を圧接によって接続しようとすると、電気的に安定な接続状態を得ることが困難であるだけでなくシールド電線を損傷してしまうおそれがある。したがって、特許文献2に記載されている接続構造を極小径のシールド電線に適用しようとすることも、現実的でない。
本発明は、このような事情をふまえ、極小径のシールド電線を機械的に固定するための接続構造、とくに並列配置された複数の細線同軸ケーブルを一括して固定するために好適な接続構造を提供しようとするものである。
本発明は、金属板からなる第1電線保持部材の互いに平行な2列の櫛歯と、前記2列の櫛歯に対向する第2電線保持部材とによってシールド電線を挟持して接続対象物に固定するシールド電線の接続構造であって、前記第1電線保持部材の2列の櫛歯の一方の櫛歯がシールド導体を直接に挟持し、他方の櫛歯が前記シールド導体を絶縁外被を介して挟持することを特徴とするものである。とくに、本発明において、前記第2電線保持部材を、金属板によって作成し、前記第1電線保持部材の櫛歯に対応する2列の櫛歯を有するものとすることが望ましい。
本発明に係るシールド電線の接続構造によれば、その外径に関係なくシールド電線を接続対象に接続することができる。とくに、シールド電線が、信号用導体の直径が75μm以下の細線同軸ケーブルであっても、これを損傷することなく電気的および機械的に確実に接続することができる。また、本発明に係るシールド電線の接続構造によれば、並列配置された複数のシールド電線を、各シールド電線間のピッチを拡げることなく一括して固定することができる。
以下では、図面を参照しながら、本発明の望ましい実施形態を説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明に係るシールド電線の固定構造を用いて構成された、電気コネクタの第1実施形態について説明する。
図1は、電気コネクタ100の分解斜視図である。この電気コネクタ(以下では、単にコネクタともいう。)は、一列状に並列配置された複数のシールド電線の一端側に接続され、相手コネクタ(図示せず)との電気的接続を可能にするためのものである。以下では、50本の同軸ケーブルを一括して固定するための構成を例示する。
コネクタ100は、絶縁ハウジング101と、複数のコンタクト103と、グランド部材105、ホールド部材106およびシェル108を含んで構成される。
絶縁ハウジング101は、各コンタクト103、およびグランド部材105を保持するための部材であり、合成樹脂を成形することによって成形される。
コンタクト103は、それぞれが同軸ケーブルの中心導体Sに接続され、相手コネクタのコンタクト(図示せず)と接触して電気的接続をなすための部材である。コンタクト103は、適当な弾性および良好な電気伝導性を有する銅合金等の薄板を打抜き・折曲げ加工することによって形成され、絶縁ハウジング101に組み込まれる。コネクタ100を低背化するためには、コンタクト103を絶縁ハウジング101にインサート成形することが望ましいが、コンタクト103を絶縁ハウジング101に圧入するようにしてもよい。
グランド部材105およびホールド部材106は、それぞれが櫛歯状の部分を有する一対の部材であり、互いに対する櫛歯間に同軸ケーブルを挟持するとともに各同軸ケーブルのシールド導体Dどうしを電気的に接続する。グランド部材105およびホールド部材106は、いずれも金属板を打抜き・折曲げ加工することによって形成される。グランド部材105は、互いに平行な2列の櫛歯部を有するチャネル状(矩形断面を有する溝状)の部材であり、インサート成形などによって絶縁ハウジング101と一体にされる。また、ホールド部材106は、グランド部材105の各櫛歯間に同軸ケーブルCが挿入された後にグランド部材105に装着され、グランド部材105と協働して各同軸ケーブルCの端部をコネクタ100に機械的に固定する。
シェル108は、グランド部材105およびホールド部材106によって同軸ケーブルCをコネクタ100に固定した後に、ハウジング101に装着される。シェル108は、金属製であり、ホールド部材106に接触することによって、ホールド部材106およびグランド部材105を介して各同軸ケーブルのシールド導体と電気的に接続される。したがって、コネクタ100を配線板に実装する際に、シェル108の一部をグランド電位(基準電位)部に接続すれば、全ての同軸ケーブルのシールド導体がグランド電位に保たれる。
図2は、グランド部材105とホールド部材106が協働して同軸ケーブルCを挟持することによって、同軸ケーブルCがコネクタ100に保持される様子を説明するための模式図である。図2(A)はシールド電線Cがグランド部材105およびホールド部材106によって挟まれる前の状態を示し、図2(B)は同軸ケーブルCがグランド部材105およびホールド部材106に挟まれて保持される直前の状態を示す。
グランド部材105の各櫛歯105aの間には、図2に示すようにU字状の凹部を有する電線受容部105cが形成されている。電線受容部105cの開口側は直線状であり、底部は円弧状にされている。また、電線受容部105cの開口部には、シールド電線Cの挿入を容易にするための案内斜部が形成されている。同様に、ホールド部材106の互いに隣接する櫛歯106aの間にも、U字状の凹部を有する電線受容部106cが形成されている。グランド部材105とホールド部材106とは、各櫛歯部が互いに対向するように組み合わされる。
図3は、図2(B)に示す状態を、同軸ケーブルCの軸方向と直交する方向から見た模式図である。グランド部材105およびホールド部材106の櫛歯部は、図3に示すように、同軸ケーブルCの軸方向に間隔Lだけ隔てて2列ずつ配置される。つまり、同軸ケーブルは、少なくともその2ヶ所がコネクタ100に固定される。前記2ヶ所の櫛歯のうち、同軸ケーブルCの先端部に近い側に位置する上下一対の櫛歯を105aおよび106a、先端部から遠い側にある上下一対の櫛歯を105bおよび106bとする。
一対の櫛歯105aおよび106aによって挟まれる、同軸ケーブルCの先端寄りの部分は、あらかじめ最外層の絶縁外被が除去されてシールド導体Dが露出する状態にされている。このため、同軸ケーブルCのシールド導体Dは、前述したようにグランド部材105およびホールド部材106を介してシェル108に電気的に接続される。また、一対の櫛歯105bおよび106bによって挟まれる、同軸ケーブルCの先端から遠い部分は、最外層の絶縁外被が除去されておらず、櫛歯105aおよび106aによって挟まれる部分よりも外径が大きい。この部分は、絶縁外被が弾性を有するために、櫛歯105bおよび106bによってシールド部Dよりも強く挟持される。
なお、グランド部材105に装着されるホールド部材106は、適当な弾性を有する金属板からなるので、自らの弾性によって装着状態を維持することができる。このため、ホールド部材106をグランド部材105に固定するためのねじ等の手段は、必ずしも必要とされない。また、図3は、ホールド部材106がグランド部材105を外側から覆うように装着された状態を示しているが、これとは逆に、ホールド部材106がグランド部材105の内側に入るようにしてもよい。
図4は、絶縁ハウジング101に埋め込まれるグランド部材105の断面形状について説明するための模式図である。コネクタ100を低背化するために、絶縁ハウジング101はできる限り薄くされることが望まれる。その一方、グランド部材105と一体化された絶縁ハウジング101は、所要の機械的強度を備えていることが求められる。この相反する条件を満たすために、グランド部材105は、インサート成形などによって絶縁ハウジング101と一体にされて補強部材としての役割も担う。さらに、グランド部材105は、図4に示すような断面形状を有することが望ましい。すなわち、グランド部材105は単純なチャネル状ではなく、少なくとも一方の折曲部が外方に膨出されて二重にされた部分105eが形成されている。他方の折曲部を同様の形状にしてもよいが、通常は図4に示すように直角に折曲げられていれば足りる。なお、グランド部材105には、絶縁ハウジング101に埋め込まれる際の樹脂の流れを良好にするための孔105hが設けられている。
次に、同軸ケーブルCをコネクタ100に電気的に接続するとともに機械的に固定するための手順の概略を説明する。
(1) まず、コネクタ100に接続される同軸ケーブルCの先端を加工する。同軸ケーブルCは、最先端部の絶縁外被、シールド導体Dおよび誘電体が所定長さにわたって除去されて中心導体Sが突出する状態にされ、これに続く部分も絶縁外被が所定長さにわたって除去されてシールド導体Dが露出する状態にされている必要がある。
(2) 次に、上記の同軸ケーブルCを、絶縁ハウジング101と一体にされたグランド部材105の電線受容部105cに置かれる。電線受容部105cの幅は、同軸ケーブルCのシールド導体露出部およびこれに続く部分の絶縁外被をそれぞれ櫛歯105aおよび105bが両側から挟むことによって、同軸ケーブルCがグランド部材105から脱落しないように挟持できるように決められることが望ましい。シールド電線の外径にもよるが、電線受容部105cの幅を、外被(片側)がもとの厚さの約1/2程度になるようにすることが適当である。電線受容部105cの幅をこのようにしておけば、複数の同軸ケーブルCのそれぞれを所定の電線受容部105cに位置させておくことができる。
(3) 次に、各電線受容部105cに同軸ケーブルCが挿入されたグランド部材105に、ホールド部材106を装着して押し下げる。これにより、複数の同軸ケーブルCが一括してコネクタ100に接続される。ここで、グランド部材105のU字状の電線受容部105cと、ホールド部材106のU字状の電線受容部106cとが閉じ合わされて、同軸ケーブルCの外周を締め付ける。電線受容部105cおよび電線受容部106cの底部の形状は、上下から同軸ケーブルCを挟んだときに、同軸ケーブルの保持される部分の外径よりもわずかに小さい円形になるようにされている。つまり、同軸ケーブルCは、グランド部材105およびホールド部材106によって、全周が締め付けられる。このことは、一対の櫛歯105aおよび櫛歯106aのみならず、他の一対の櫛歯105bおよび櫛歯106bについても同様である。つまり、同軸ケーブルCは、少なくとも軸方向の2カ所において絶縁ハウジング101に固定される。そして、同軸ケーブルCのシールド導体Dは、一対の櫛歯105aおよび106aによって上下から挟まれ、グランド電位(基準電位)部に接続可能な状態にされるとともにハウジング101に機械的に保持される。
(4) 同軸ケーブルCの中心導体Sは、接続対象であるコンタクトに半田付けされ、電気的に接続される。なお、中心導体Sを電気的に接続するために、その他の公知の手段を用いることができることはもちろんである。
(5) 最後に、ハウジング101に金属製のシェル108を装着すれば、コネクタ100の組み立てが完了する。
<第2実施形態>
次に、本発明に係る電気コネクタの第2実施形態について説明する。この電気コネクタ200も、本発明に係るシールド電線の接続構造を用いるものである。なお、前述した第1実施形態と共通する点については、説明を省略する。
図5は、コネクタ200の分解斜視図である。コネクタ200は、絶縁ハウジング201と、複数のコンタクト203と、グランド部材205、ホールド部材206およびシェル208を含んで構成される。絶縁ハウジング201は、各コンタクト203、およびグランド部材205を保持するための部材であり、合成樹脂によって成形される。
コンタクト203は、それぞれが同軸ケーブルの中心導体(芯線)に電気的に接続され、相手コネクタのコンタクトと接触する部材である。
グランド部材205およびホールド部材206は、一対をなす部材である。グランド部材205の櫛歯間に挿入された同軸ケーブルCは、グランド部材205の櫛歯部によって挟持されるとともに、グランド部材205とホールド部材206との協働によって上下から締め付けられる。グランド部材205は、第1実施形態におけるグランド部材105と同様に、金属板を加工することによって形成され、互いに平行な2列の櫛歯部を有する部材である。しかし、本実施形態におけるグランド部材205の断面形状は、金属板が二重にされた部分が一方の折曲部から外側に延ばされ、櫛歯部と直交する基部が形成されている点がグランド部材105と異なる。また、グランド部材205と一対をなすホールド部材206は、櫛歯部が設けられておらず、グランド部材205の各櫛歯が嵌入する複数の孔206hが形成されている点がホールド部材106と異なる。
シェル208は、グランド部材205およびホールド部材206によって同軸ケーブルCをコネクタ200に固定した後に、ハウジング201に装着される。シェル208は、ホールド部材206およびグランド部材205を介して各同軸ケーブルのシールド導体と電気的に接続される。
図6は、絶縁ハウジング201に埋め込まれるグランド部材205の断面形状について説明するための模式図である。グランド部材205は、インサート成形などによって絶縁ハウジング201と一体にされる。コネクタ200を低背化するために、絶縁ハウジング201はできる限り薄くされる。一方、グランド部材205と一体化された絶縁ハウジングは、所要の機械的強度を備えていることが求められる。これらの相反する条件を満たすために、グランド部材205は、図4に示すような断面形状を有することが望ましい。すなわち、グランド部材205の形状は、両側が直角に折り曲げられた単純なチャネル状でなく、少なくとも一方の折曲部が外方に膨出されて金属板が二重にされた基部205eを有するものである。なお、2つの折曲部を同様の形状にしてもよいが、通常は図に示すように一方は直角に折曲げられていれば足りる。前記基部205eには、絶縁ハウジング201を構成する樹脂の流れを良好にするための孔205hが設けられており、絶縁ハウジング201を構成する樹脂が入り込むようにされている。このようにすることによって、グランド部材205は、絶縁ハウジング201に強固に一体化される。
グランド部材205の電線受容部205cはU字状であるのに対し、ホールド部材206は板状である。このため、グランド部材205の櫛歯によって保持される同軸ケーブルCは、グランド部材205とホールド部材206とによって形成される半円状の縁部に囲まれることになる。このことは、一対の櫛歯205aのみならず、櫛歯205bにおいても同様である。
ホールド部材206は、櫛歯部を有しておらず、ほとんど平面によって構成されるため、ホールド部材106よりも作成が容易である。また、櫛歯部を有しないホールド部材206を用いることにより、コネクタ200は、コネクタ100よりも容易に低背化される。
<第3実施形態>
次に、本発明に係るシールド電線の固定構造の第3実施形態について説明する。このシールド電線の固定構造は、第1実施形態および第2実施形態において例示したシールド電線の固定構造の変形例であり、より低背に構成するために好適なものである。
図7は、シールド電線の固定構造の第3実施形態を構成する要部の分解斜視図である。このシールド電線固定構成においては、一対をなすグランド部材305およびホールド部材306が、いずれもL字状断面を有する金属板によって構成される。底面から直角に折り曲げられた垂直部分には、電線収容部305c,306cを有する櫛歯部が形成されている。この電線収容部305c,306cは、いずれも半円状の凹部であり、グランド部材305とホールド部材306とが互いに突き合わされたときに円形の電線保持部を構成するようにされている。
下側に位置するグランド部材305の電線収容部305cに同軸ケーブルCが挿入された後に、ホールド部材306が装着される。そして、同軸ケーブルCがグランド部材305およびホールド部材306によって挟まれた後に、両部材の間に接着性の樹脂を充填する。すなわち、グランド部材305を電気コネクタの絶縁ハウジングにあらかじめ埋め込んでおく代わりに、両部材によって同軸ケーブルCを挟持した後に樹脂によって一体化する。この構成は、同軸ケーブルCの外径が比較的大きい場合に好適である。なお、グランド部材305は、あらかじめ絶縁ハウジングに埋め込まれても良く、ホールド部材306との間に同軸ケーブルCを挟持した後に絶縁ハウジングにとりつけられても良い。
<その他の変形例>
互いに隣接する櫛歯によって形成される、U字状凹部を有する電線収容部に、シールド電線を確実に保持するための矢じり状の「かえし(barb)」を設けてもよい。また、グランド部材を絶縁ハウジングに固定するための手段として、ねじや接着剤等の公知の手段を用いることができることはもちろんである。
本発明の第1実施形態の基本構成を示す分解斜視図である。 グランド部材およびホールド部材が協働して同軸ケーブルを挟持する様子を説明するための模式図である。 図2(B)に示す状態を、同軸ケーブルCの側面から表した模式図である。 本発明の第1実施形態におけるグランド部材の断面形状を示す模式図である。 本発明の第2実施形態の基本構成を示す分解斜視図である。 本発明の第2実施形態におけるグランド部材の断面形状を示す模式図である。 本発明の第3の変形例の基本構成を示す分解斜視図である。 従来のシールド電線の固定構造の一例を示す図である。
符号の説明
100,200 電気コネクタ
101,201 絶縁ハウジング
105,205,305 グランド部材(第1電線保持部材)
106,206,306 ホールド部材(第2電線保持部材)
108,208 シェル
C 同軸ケーブル

Claims (4)

  1. 金属板からなる第1電線保持部材の互いに平行な2列の櫛歯と、前記2列の櫛歯に対向する第2電線保持部材とによってシールド電線を挟持して接続対象物に固定するシールド電線の接続構造であって、
    前記第1電線保持部材の2列の櫛歯の一方の櫛歯がシールド導体を直接に挟持し、他方の櫛歯が前記シールド導体を絶縁外被を介して挟持することを特徴とするシールド電線の接続構造。
  2. 前記第2電線保持部材が、金属板からなり、前記第1電線保持部材の櫛歯に対応する2列の櫛歯を有することを特徴とする請求項1記載のシールド電線の接続構造。
  3. 前記シールド電線が、同軸ケーブルであることを特徴とする請求項1または請求項2記載のシールド電線の接続構造。
  4. 前記同軸ケーブルの中心導体直径が75μm以下であることを特徴とする請求項3記載のシールド電線の接続構造。
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