JP4878459B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機・レーザービームプリンタ等の事務機製品、VTRやDVD等のオーディオビジュアル製品などの幅広い製品に適用される動力伝達装置に関するものである。
従来、欠け歯ギアを用いた駆動伝達装置が知られている(特許文献1参照)。図7は、従来の駆動伝達装置の動作を説明するための図である。
図7において、201は駆動モータからアイドラギアによって伝えられた駆動伝達を遮断するために円周上で歯の一部を欠如させた欠け歯部を有する欠け歯ギア、201aは欠け歯ギア201の側面に設けられたカム面、201bは欠け歯ギア201の回転を制御しカム部201aに設けられた係止部位、202は欠け歯ギアの回転を制御するソレノイド、203はソレノイド202上に設けられたフラッパ、203aは欠け歯ギア係止部位201bに係合するフラッパ係合部位、
図7(a)は動力伝達装置動作図のうちイニシャル状態を示すものである。
図7(a)に示すイニシャル状態では、駆動伝達ギア208は矢印A方向に回転している。欠け歯ギア201は、不図示の付勢手段により点線で示す矢印B方向に回転しようとするが、フラッパ203の係合部位203aが欠け歯ギア201の側面に設けられたカム係止部201bに係合されることで図に示す位置にとどまっている。従って、このとき、欠け歯ギア201の欠け歯部がちょうど駆動伝達ギア208のピッチ円上に位置し、駆動伝達ギア208からの駆動力を受けることがない。
次に、本体ファームウェアからの信号により、ソレノイド202に信号が送られ、ソレノイド202が着磁すると、フラッパ203は図7(b)に示すように矢印C方向に回動する。すると、図7(a)のイニシャル状態では係合していたフラッパ203の係合部位203aとカム係止部201bが解除され、不図示の付勢手段により欠け歯ギア201が矢印B方向に回動する。
このとき、欠け歯ギア201の有歯部が、駆動伝達ギア208のピッチ円上に飛び込んでくるため、欠け歯ギア201は駆動伝達ギア208からの駆動力を受け、矢印B方向に回動をはじめる。ここで、図7に示す駆動伝達装置が、レーザービームプリンタの給送装置に適用された場合には、欠け歯ギア201は給送装置の給送軸と嵌合され、欠け歯ギア201が回転することで給送軸を介して給送手段が回転することにより給送動作が始まる。
欠け歯ギア201の回転が軌道に乗った後、ソレノイド202の着磁は解除され、図7(c)に示すように、フラッパ203は付勢バネ202aの付勢力により矢印D方向に回動する。そして、フラッパ203の係合部位203aが欠け歯ギア201のカム部201aに着地(当接)する。この時点では、欠け歯ギア201は駆動伝達ギア208からの駆動力を受けていて矢印B方向に回動し続けるため、係合部位203aはカム部201a上を摺動することになる。
そして、欠け歯ギア201が回動を続け、図7(d)に示すように、欠け歯ギア201の有歯部最後の1歯が駆動伝達ギア208のピッチ円から離れると、駆動力が絶たれる。しかし不図示の付勢手段により欠け歯ギア201が回動することで、図7(a)に示すように、フラッパ203の係合部位203aが欠け歯ギア201の側面に設けられたカム係
止部201bに係合する。このことで、イニシャル状態に戻る。そして、欠け歯ギア201の回転は止まり、給送軸によって伝えられていた給送手段の回転も停止することとなり、給送動作が終了することになる。
特開平8−169576号公報
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じるおそれがあった。
即ち、図7(c)に示すように、ソレノイド202の着磁が解除され、付勢バネ202aの付勢力によりフラッパ係合部位203aがカム面201a上に着地する。その際に、金属部材で形成されたフラッパ係合部位203aと樹脂材で形成されたカム面201aとの接触衝撃音が欠け歯ギア201が回転する度(駆動伝達手段が給紙手段に用いられた場合は、給紙の度)に常に発生していた。この衝撃音は、昨今のスループットが急速に上昇しているレーザービームプリンタにおいて、ユーザーに非常に不快感を与えると同時に、BlueAngel等の騒音規格に対して悪影響を及ぼす大きな要因となるおそれがあった。
また、カム係止部位201bと係合するために先端を鋭利に構成する必要があったフラッパ係合部位203aは、図7(c)〜(d)への動作の流れの中で、常時カム面201aに接触しており、その接触抵抗は全体の駆動トルクUPの要因となるおそれがあった。
本発明は上記したような事情に鑑みてなされたものであり、駆動制御時の衝撃音の発生を抑制し、騒音ピーク値を低減することにより、聴感上の不快音を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
係止部を備え、駆動源からの駆動力によって回転するカム部材と、前記係止部に係合する係合部を備え、前記係合部が前記係止部に係合する位置と、前記係合部と前記係止部との係合を解除する位置との間を移動可能な移動部材と、
を有し、前記移動部材が前記カム部材の当接部に当接し、回転する前記カム部材上を摺動した後に、前記係合部が前記係止部に係合することにより前記カム部材の回転を規制する動力伝達装置において、
前記移動部材は、前記カム部材の当接部に当接し、回転する前記カム部材上を摺動する当接摺動部を備え、
前記当接摺動部の先端は、前記係合部の先端よりも前記カム部材に近い位置に形成されており、
前記当接摺動部が前記当接部に当接した際に生ずる音を抑制する消音材が前記当接部に設けられていることを特徴とする。
係止部を備え、駆動源からの駆動力によって回転するカム部材と、
前記係止部に係合する係合位置と、前記係止部との係合を解除する係合解除位置との間を移動可能な平面部を備える板状の移動部材と、
を有し、前記移動部材が前記係止部に係合することにより前記カム部材の回転を規制する動力伝達装置において、
前記移動部材が前記係合解除位置から前記係合位置に向かって移動している時に前記移動部材の平面部に当接することで、前記移動部材が前記カム部材に接触しないよう前記移
動部材の移動を規制する規制部を有し、
前記規制部のうち前記移動部材の平面部が当接する部分には前記移動部材の平面部に当接する平面を備える消音材が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、駆動制御時の衝撃音の発生を抑制し、騒音ピーク値を低減することにより、聴感上の不快音を抑制することが可能となる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
図5は本発明の実施例1の画像形成装置としてのレーザービームプリンタ本体の概略断面図である。
図5において、113は給送手段、114はシート積載板、115はシート積載板114を給送手段113方向に付勢する積載板付勢バネ、107はレーザービームプリンタ本体、116は分離手段、117は給送された記録材Pを搬送する搬送手段を示している。また、118は電子写真感光体(像担持体)としての感光ドラム、119は画像情報に応じた光像を感光ドラム118に照射するためのレーザ走査光学手段、120は感光ドラム118を有するプロセスカートリッジである。又、121は感光ドラム118上で現像剤(以下、トナーと称す)によって現像されたトナー像を記録材に転写するための転写ローラ、122は記録材上の未定着トナー画像を定着する定着ローラ、123は加圧ローラである。又、124は定着画像をプリンタ本体の外に排出するための排出ローラ対、125は排出された記録材を積載する排出積載部をそれぞれ示している。
図6は、レーザービームプリンタ本体107のうち、本実施例に係る動力伝達装置を適用した給送装置周辺を示した概略斜視図である。
112はレーザービームプリンタ本体107の枠体に設けられ、各ギアの駆動源となる駆動モータである。8は駆動伝達ギア、109〜111はアイドラギアであり、これらのギアは駆動モータ112からの駆動(駆動力)を伝えるために設けられている。
そして、1は欠け歯ギアを示している。欠け歯ギアは、駆動モータ112からアイドラギア109〜111及び駆動伝達ギア8によって駆動が伝達される有歯部1cと、駆動モータ112からの駆動伝達を遮断するために円周上で歯(有歯部)の一部を欠如させた欠け歯部1dと、を有する。
また、113は給送手段、126は給送手段113を保持し、欠け歯ギア1と嵌合して設けられ、欠け歯ギア1の回転を給送手段113に伝達する給送軸をそれぞれ示している。
以下に、上記動力伝達装置を用いたレーザービームプリンタの動作について説明する。
図5に示すように、レーザービームプリンタ本体107のシート積載板114上に積載された記録材Pは、付勢バネ115により給送手段113方向に押圧され、給送手段113ならびに分離手段116により1枚ずつに分離され、給送される。給送された記録材Pは、搬送手段117により記録手段となるプロセスカートリッジ120内に配置された感光ドラム118に搬送され、転写ローラ121により記録材P上に感光ドラム118上のトナー像が転写される。その後、記録材Pは定着ローラ122および加圧ローラ123のローラ対により加熱、加圧されて記録材P上のトナー像が永久像として定着される。その後、記録材Pは、排出ローラ対124により排出積載部125上に排出される。
以下、本実施例に係る動力伝達装置について説明する。
図1は、本実施例に係る動力伝達装置を示す図であり、同図(a)は概略側面図、同図
(b)は同図(a)の概略斜視図を示している。図2は、本実施例に係る動力伝達装置の動作説明図であり、同図(a)〜(d)を動作順にそれぞれ示している。
図1,2において、1aは欠け歯ギア1の側面に設けられた回転部材としてのカム部、1bはカム部1aに設けられ欠け歯ギア1の回転を規制する係止部である。又、2は欠け歯ギア1の回転を規制(制御)する規制手段としてのフラッパ型ソレノイド(以下、ソレノイドという)である。
また、3はソレノイド2に設けられたフラッパである。フラッパ3の先端には、第1先端部としての着地部3aと、第2先端部としての係合部3bとが設けられている。フラッパ3において、着地部3aは略半円状(断面略円弧状)に形成されたカム部1aへの着地部を構成し、係合部3bは係止部1bとの係合部を構成している。
4はカム部1aとフラッパ3に設けられた着地部3aとの衝撃音防止用に設けられたシリコンエラストマーから成る発泡弾性部材を用いた消音材である。消音材4はカム部1aの外周部のうち、フラッパ3の移動に伴い着地部3aが前記外周部に当接する当接部分に設けられている。ここで、カム部1a(の外周部)及び着地部3aは、本発明に係る位置決め部を構成している。また、2aはフラッパ3を片側方向に付勢する付勢バネである。
次に、本実施例に係る動力伝達装置の動作及び効果について説明する。
図1及び図2(a)は動力伝達装置動作図のうちイニシャル状態を示すものである。
図1及び図2(a)に示すイニシャル状態では、駆動モータ112により駆動伝達ギア8は矢印A方向に回転している。欠け歯ギア1は、欠け歯ギア1を駆動伝達ギア8に噛合させるために、欠け歯ギア1が欠け歯部から有歯部へ向けて回転するように欠け歯ギア1を付勢する付勢手段の作用により点線矢印B方向に回転しようとする。しかし、フラッパ3の係合部3bが欠け歯ギア1の側面に設けられたカム係止部1bに係合されることで図に示す位置にとどまっている。従って、欠け歯ギア1の欠け歯部がちょうど駆動伝達ギア8のピッチ円上に位置し、駆動伝達ギア8からの駆動力を受けることがない。
次に、本体ファームウェアからの信号により、ソレノイド2に信号が送られ、ソレノイド2が着磁すると、フラッパ3は図2(b)に示すように矢印C方向に回動する。すると、図2(a)のイニシャル状態では係合していたフラッパ3の係合部3bとカム係止部1bとの係合状態が解除され、付勢手段により欠け歯ギア1が矢印B方向に回動する。
このとき、欠け歯ギア1の有歯部が、駆動伝達ギア8のピッチ円上に飛び込んでくるため、欠け歯ギア1は駆動伝達ギア8からの駆動力を受け、矢印B方向に駆動伝達ギア8からの駆動力による回動をはじめる。このとき、欠け歯ギア1は給送軸126と嵌合されており、欠け歯ギア1が回転することで給送軸126を介して給送手段113も回転し、給送動作が始まる。
欠け歯ギア1の回転が軌道に乗った後、ソレノイド2の着磁は解除され、図2(c)に示すように、フラッパ3は付勢バネ2aの付勢力により矢印D方向に回動し、フラッパ3の着地部3aが欠け歯ギア1のカム部1aに設けられた消音材4に接触する。
このとき、着地部3aとカム部1aとが接触することに起因する衝撃音は、消音材4によって吸収されるため、衝撃音の発生はほとんどなく、非常に静かな動作となる。
この時点では、欠け歯ギア1は駆動伝達ギア8からの駆動力を受けており、矢印B方向
に回動し続けるため、着地部3aは消音材4や、カム部1a(の外周部)上を摺動することになる。しかしながら、着地部3aは図に示すように略半円状に形成されているため、摺動抵抗が非常に少なく、消音材4を設けた場合であっても従来の抵抗とさほど変わりない。また、本実施例においては、衝撃音防止用の消音材としてシリコンエラストマーからなる発泡弾性部材を用いた。しかし、この部材がウレタンエラストマ等の表面摩擦係数が高い発泡弾性部材の表面にPFA樹脂コート等の樹脂材保護層を施した部材を用いることによって、更なる摺動抵抗の低減を図ることも可能である。尚、PFAはテトラフロロエチレンとパーフロロアルキルビニルエーテルの共重合体である。
そして、欠け歯ギア1が回動を続け、図2(d)に示すように、欠け歯ギア1の有歯部最後の1歯が駆動伝達ギア8のピッチ円から離れると、駆動力が絶たれることとなる。しかし、付勢手段により欠け歯ギア1が回動するため、フラッパ3の係合部3bが欠け歯ギア1の側面に設けられたカム係止部1bに係合することにより、図2(a)に示すイニシャル状態に戻る。そして、欠け歯ギア1の回転は止まり、給送軸126によって伝えられていた給送手段113の回転も停止することとなり、給送動作が終了することになる。
以上説明したように、本実施例は、フラッパ3の先端部にカム係合部に加え、カム部1aへの着地部3aを新たに設けた。更にカム部1aのフラッパ3の着地位置にシリコンエラストマーからなる発泡弾性部材(又はウレタンエラストマ等の表面摩擦係数が高い発泡弾性部材の表面にPFA樹脂コート等の樹脂材保護層を施した部材)を用いた消音材4を設けたことを特徴とする。これにより、フラッパ吸引解除時に従来発生していたフラッパ先端部とカム部との衝撃の際に発生していた衝撃音の発生を防止することが可能となり、衝撃音による騒音ピーク値の低減効果に加え、聴感上の不快音抑制効果に優れた動力伝達装置の提供が可能となる。
また、フラッパ3の先端形状をカム部1aに係合する係合部3bと、カム部1aへの着地部3aとに分割した。このことにより、カム部1aへの着地部形状を略半円にすることが可能となり、カム部1aとフラッパ3先端との接触抵抗が従来よりも低減され、従来よりも低トルク化を実現させた駆動伝達装置の提供が可能となる。
図3は、実施例2に係る動力伝達装置を示す図であり、同図(a)〜(c)は動作順に示した動作説明図、同図(d)は概略斜視図を示している。なお、本実施例に係る画像形成装置は、上述した実施例に係る画像形成装置と同様の構成であり、同様の構成部分については同一の符号を付してその説明は省略する。
図3において、11は欠け歯ギア、11aは欠け歯ギア側面に設けられた回転部材としてのカム部、11bは欠け歯ギアの回転を制御しカム部11aに設けられた係止部である。又、12は欠け歯ギア11を制御する規制手段としてのフラッパ型ソレノイド(以下、ソレノイドという)である。
13はソレノイド12に設けられたフラッパであり、フラッパ13の先端には、第1先端部としての着地部13aと、第2先端部としての係合部13bとが設けられている。フラッパ13において、着地部13aはカム部11aへの着地部を構成し、係合部13bは係止部11bとの係合部を構成している。
5はフラッパ着地部13aに回動可能に軸支されエラストマ等の弾性部材で形成された回転体としての消音コロ部材、なお、図3(d)の概略斜視図においては駆動伝達ギア8を略して描いている。
次に、本実施例に係る動力伝達装置の動作及び効果について説明する。
図3(a)は動力伝達装置動作図のうちイニシャル状態を示したものである。
図3(a)に示すイニシャル状態では、駆動モータ112により駆動伝達ギア8は矢印A方向に回転している。欠け歯ギア11は、欠け歯ギア11を駆動伝達ギア8に噛合させるために、欠け歯ギア11が欠け歯部11dから有歯部11cへ向けて回転するように欠け歯ギア11を付勢する付勢手段の作用により点線で示す矢印B方向に回転しようとする。しかし、フラッパ13の係合部13bが欠け歯ギア11の側面に設けられたカム係止部11bに係合されることで図の位置にとどまっている。従って、欠け歯ギア11の欠け歯部がちょうど駆動伝達ギア8のピッチ円上に位置し、駆動伝達ギア8からの駆動力を受けることがない。
次に、本体ファームウェアからの信号により、ソレノイド12に信号が送られ、ソレノイド12が着磁すると、フラッパ13は図3(b)が示すように矢印C方向に回動する。すると、図3(a)のイニシャル状態では係合していたフラッパ13の係合部13bとカム係止部11bとの係合状態が解除され、付勢手段により欠け歯ギア11が矢印B方向に回動する。
このとき、欠け歯ギア11の有歯部が、駆動伝達ギア8のピッチ円上に飛び込んでくるため、欠け歯ギア11は駆動伝達ギア8からの駆動力をうけ、矢印B方向に駆動伝達ギア8からの駆動力による回動をはじめる。このとき、欠け歯ギア11は給送軸126と嵌合されており、欠け歯ギア11が回転することで給送軸126を介して給送手段113も回転し、給送動作が始まる。
欠け歯ギア11の回転が軌道に乗った後、ソレノイド12の着磁は解除され、図3(c)に示すように、フラッパ13は付勢バネ2aの付勢力により矢印D方向に回動する。そして、フラッパ13の着地部13aに回動可能に軸支された消音コロ部材5が欠け歯ギア11のカム部11a(の外周部)に着地する。
このとき、消音コロ部材5とカム部11aとが接触することに起因する衝撃音は、エラストマ等の弾性部材で形成された消音コロ部材5によって吸収されるため、衝撃音の発生はほとんどなく、非常に静かな動作となる。
また、この時点で欠け歯ギア11は駆動伝達ギア8からの駆動力を受けており、矢印B方向に回動し続け、消音コロ部材5は矢印方向に回転するため、従来のフラッパ先端とカム部11aとの摺動にくらべ、より摺動抵抗を減少させることが可能となる。
その後、上記駆動伝達装置がイニシャル状態へ戻る動作については実施例1と同様なため説明を省略する。
以上のように、本実施例では、フラッパ13の先端のカム部11a着地部13aに回動可能に軸支されたエラストマー等の弾性部材で構成されるコロ部材を設けている。このことにより、実施例1の効果に加え、カム部11aとフラッパ13の着地部13aとの摺動抵抗の低減がより一層可能となり、実施例1に対して、より機能性に優れ、より効果的な動力伝達装置の提供が可能となる。
なお、消音コロ部材5は、カム部11aに当接する部分がエラストマ等の弾性部材で構成されているものであればよい。
図4は、本発明の実施例3に係る動力伝達装置を示す図であり、同図(a)〜(c)は動作順に示した動作説明図、(d)は概略斜視図を示している。なお、本実施例に係る画像形成装置は、上述した実施例に係る画像形成装置と同様の構成であり、同様の構成部分については同一の符号を付してその説明は省略する。
図4において、21は欠け歯ギア、21aは欠け歯ギア側面に設けられた回転部材としてのカム部、21bは欠け歯ギアの回転を制御しカム部21aに設けられた係止部である。又、22は欠け歯ギア21を制御する規制手段としてのフラッパ型ソレノイド(以下、ソレノイドという)である。23はソレノイド22に設けられたフラッパ、23aは係止部21bとの係合部、24はエラストマ等の発泡弾性部材からなる消音材、6はソレノイド22と一体に設けられたフラッパ着磁解除後のフラッパ位置決め部をそれぞれ示している。なお、図4(d)の概略斜視図においては駆動伝達ギア8を略して描いている。
次に、本実施例に係る動力伝達装置の動作及び効果について説明する。
図4(a)は動力伝達装置動作図のうちイニシャル状態を示したものである。
図4(a)に示すイニシャル状態では、駆動モータ112により駆動伝達ギア8は矢印A方向に回転している。欠け歯ギア21は、欠け歯ギア11を駆動伝達ギア8に噛合させるために、欠け歯ギア11が欠け歯部21dから有歯部21cへ向けて回転するように欠け歯ギア11を付勢する付勢手段の作用により点線で示す矢印B方向に回転しようとする。しかし、フラッパ23の係合部23aが欠け歯ギア21の側面に設けられたカム係止部21bに係合されることで図の位置にとどまっている。従って、欠け歯ギア21の欠け歯部がちょうど駆動伝達ギア8のピッチ円上に位置し、駆動伝達ギア8からの駆動力を受けることがない。
次に、本体ファームウェアからの信号により、ソレノイド22に信号が送られ、ソレノイド22が着磁すると、フラッパ23は図4(b)に示すように矢印C方向に回動する。すると、図4(a)のイニシャル状態では係合していたフラッパ23の係合部23aとカム係止部21bとの係合状態が解除され、付勢手段により欠け歯ギア21が矢印B方向に回動する。
このとき、欠け歯ギア21の有歯部が、駆動伝達ギア8のピッチ円上に飛び込んでくるため、欠け歯ギア21は駆動伝達ギア8からの駆動力をうけ、矢印B方向に駆動伝達ギア8からの駆動力による回動をはじめる。このとき、欠け歯ギア21は給送軸126と嵌合されており、欠け歯ギア21が回転することで給送軸126を介して給送手段113も回転し、給送動作が始まる。
欠け歯ギア21の回転が軌道に乗った後、ソレノイド22の着磁は解除され、図4(c)に示すように、フラッパ23は付勢バネ2aの付勢力により矢印D方向に回動し、フラッパ位置決め部6上に設けられた消音材24上に着地し、停止・位置決めされる。
このとき、カム部21aと係合部23aは離間しているため、カム部21aと係合部23aとが接触することに起因する衝撃音が発生することはない。そして、フラッパ103とフラッパ位置決め部6との衝撃は消音材24によって緩和されるため、これにおける衝撃音の発生もほとんどなく、非常に静かな動作となる。また、フラッパ着地後に従来発生していたフラッパ23の先端とカム部21aとの摺動がないため、摺動抵抗の発生がなく、駆動系全体のトルクの低減にも有効である。また、本実施例においてはフラッパの位置決め部6をソレノイド22上に一体に設けた場合の説明をしている。しかし、このフラッ
パ位置決め部6が、動力伝達装置本体の枠体や、レーザービームプリンタ本体107(動力伝達装置が適用される装置本体)の枠体上に設けられていても同様の効果を得ることができる。
その後、上記駆動伝達装置がイニシャル状態へ戻る動作については実施例1と同様なため説明を省略する。
以上のように、本実施例では、フラッパ着磁解除後のフラッパ位置決め部6を設け、フラッパ位置決め部6にエラストマ等の発泡弾性部材で構成された消音材24を設けている。このことにより、上述した実施例1,2の効果に加え、駆動系全体のトルク低減に非常に有効であり、より構成の簡素化が可能で、効果がより確実な動力伝達装置を提供することができる。
本発明の実施例1に係る駆動伝達装置を示す概略図。 本発明の実施例1に係る駆動伝達装置の動作説明図。 本発明の実施例2に係る駆動伝達装置の動作説明図。 本発明の実施例3に係る駆動伝達装置の動作説明図。 本発明の実施例に係る画像形成装置の概略断面図。 本発明の実施例に係る駆動伝達装置を適用した給送装置周辺の概略図。 従来の駆動伝達装置の動作説明図。
符号の説明
1,11,21 欠け歯ギア
1a,11a,21a カム部
1b,11b,21b 係止部
2,12,22 フラッパ型ソレノイド
3,13,23 フラッパ
3a,13a, 着地部
3b,13b,23a 係合部
4,24 消音材
5 消音コロ部材
6 フラッパ位置決め部
8 駆動伝達ギア
23a 係合部

Claims (10)

  1. 係止部を備え、駆動源からの駆動力によって回転するカム部材と、前記係止部に係合する係合部を備え、前記係合部が前記係止部に係合する位置と、前記係合部と前記係止部との係合を解除する位置との間を移動可能な移動部材と、
    を有し、前記移動部材が前記カム部材の当接部に当接し、回転する前記カム部材上を摺動した後に、前記係合部が前記係止部に係合することにより前記カム部材の回転を規制する動力伝達装置において、
    前記移動部材は、前記カム部材の当接部に当接し、回転する前記カム部材上を摺動する当接摺動部を備え、
    前記当接摺動部の先端は、前記係合部の先端よりも前記カム部材に近い位置に形成されており、
    前記当接摺動部が前記当接部に当接した際に生ずる音を抑制する消音材が前記当接部に設けられていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記当接摺動部は前記係合部よりも前記カム部材の回転方向下流側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記当接摺動部の先端の形状は、断面略円弧状であることを特徴とする請求項2に記載の動力伝達装置。
  4. 係止部を備え、駆動源からの駆動力によって回転するカム部材と、
    前記係止部に係合する係合位置と、前記係止部との係合を解除する係合解除位置との間を移動可能な平面部を備える板状の移動部材と、
    を有し、前記移動部材が前記係止部に係合することにより前記カム部材の回転を規制する動力伝達装置において、
    前記移動部材が前記係合解除位置から前記係合位置に向かって移動している時に前記移動部材の平面部に当接することで、前記移動部材が前記カム部材に接触しないよう前記移動部材の移動を規制する規制部を有し、
    前記規制部のうち前記移動部材の平面部が当接する部分には前記移動部材の平面部に当接する平面を備える消音材が設けられていることを特徴とする動力伝達装置。
  5. 吸引及び吸引解除する動作を行うことにより前記移動部材としてのフラッパを移動させるソレノイドを有し、
    前記規制部は前記ソレノイドに一体的に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の動力伝達装置。
  6. 前記規制部は装置本体の枠体に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の動力伝達装置。
  7. 前記消音材は、シリコンエラストマーから成る発泡弾性部材によって構成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
  8. 前記消音材は、表面摩擦係数が高い発泡弾性部材と、前記発泡弾性部材の表面に設けられた保護層と、を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
  9. 前記駆動源からの駆動力を伝達する駆動伝達ギアと、
    前記駆動伝達ギアに噛合する有歯部、及び、前記駆動伝達ギアに噛合しない欠け歯部を備える欠け歯ギアと、を有し、
    前記カム部材は前記欠け歯ギアに一体的に形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の動力伝達装置を有し、動力伝達装置により画像形成の為の部材を回転させることを特徴とする画像形成装置。
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