JP4876060B2 - 被検試料の非特異的混濁の判別方法及び試薬 - Google Patents

被検試料の非特異的混濁の判別方法及び試薬 Download PDF

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Description

本発明は、生体試料を被検試料とする臨床分析において、非特異的な混濁により測定値が影響を受ける危険性の有無を判別する方法及びその試薬に関する。
従来、臨床検査の領域における免疫学的測定法において、試薬中にポリエチレングリコール(PEG)が含まれている場合、グロブリン濃度の高い検体(血清及び血漿)の測定において非特異反応のため、正確な測定値が得られないことのあることが知られている(非特許文献1)。また、生体試料中の微量成分の分析に於いて、試料中の非特異的な混濁を抑制あるいは低減することにより、測定対象成分を高精度に再現性よく、迅速且つ簡便に測定できる方法として、予め添加したマグネシウムイオンの存在下、生体試料と測定用試薬とを抗原抗体反応に付し、抗原抗体反応に起因して生じる濁度の変化又は散乱光強度の変化に基づいて生体試料中の成分の測定を行う方法が開示されている(特許文献1)。免疫学的測定法以外においても、量的及び質的に異常な蛋白を含む生体試料にイオン強度の低い試薬を添加した場合、蛋白性の非特異的混濁を生じ、測定値に影響を与える場合のあることが知られており、その防止策として、NaCl等の塩を試薬に添加する等して、非特異的混濁の発生を抑える対策がとられている(非特許文献2)。
一方、脂質由来の混濁のある生体試料の場合には、試薬中の界面活性剤の作用により混濁の度合いが経時的に変化することから、本来の吸光度変化量が得られず、測定値に影響する場合がある。その改善対策として、脂質性の混濁に影響しない界面活性剤を使用する、あるいは目的の反応を観察する以前に脂質性の混濁を解消可能な界面活性剤により前処理する方法が用いられている(非特許文献3)。
このように従来は、特定の検査試薬において、被検試料が有する混濁の影響や、被検試料と試薬成分による非特異的混濁の発生や混濁の度合いの変化を抑える工夫などが種々検討されていたが、これらの試料由来の混濁を解消する方法が全ての試料において、混濁の影響を完全に回避できているかを確認することは不可能であった。
特開平8−211057号公報 生物試料分析 Vol.20,No3,p203−209(1997) Whitlow KJ,et al:Clin.Biochem 17,233(1984) 日常検査の基礎知識シリーズ12「酵素的測定法」医学書院 編集:小酒井 望 P51(1982年)
前記のような試料由来の混濁の影響を回避する方法及び試薬において、その改善が不十分な場合は、極端な異常値としては検出されないため、測定値が不正確であるにもかかわらず見過ごされる場合があり、疾患の有無や程度、ならびに治療経過の把握指標等としての臨床検査値として、不正確な値が報告されることは問題であった。
従って、本発明の課題は、生体由来の被検試料を用いた臨床分析において、当該試料が非特異的混濁を生じるか否かを判別する方法を提供しようとするものである。
そこで本発明者は、前記課題を解決すべく種々検討した結果、(a)生体由来の被検試料に、蛋白性の要因により非特異的混濁を生じやすい第一試薬を添加し、吸光度変化をモニターし、(b)続いて蛋白性の要因による非特異的混濁を解消できる成分を含む第二試薬を添加し、吸光度変化をモニターし、(c)前記(a)及び(b)の各工程における吸光度変化のパターンを検討すれば、被検試料の非特異的混濁性の有無、及び非特異的混濁性である場合には、蛋白性であるか脂質性であるかを判別できることを見出し、本発明を完成した。
また、前記第一試薬及び第二試薬に続いて、(c)の変わりに(d)として更に脂質性の要因による非特異的混濁を解消する成分を含む第三試薬を添加すれば、脂質性の要因による非特異的混濁が解消することを確認することもできることも見出し、(e)前記(a)、(b)、(d)の各工程における吸光度変化のパターンを検討すれば、被検試料の非特異的混濁性の有無、及び非特異的混濁性である場合には、蛋白性であるか脂質性であるかを判別できることも見出した。
すなわち、本発明の第1は、次の工程(1)〜(3):
(1)生体由来の被検試料に、蛋白性の要因により非特異的混濁を生じやすい第一試薬を添加し、吸光度変化をモニターする工程(前記a)、
(2)次に蛋白性の要因による非特異的混濁を解消できる成分を含む第二試薬を添加し、吸光度変化をモニターする工程(前記b)、
(3)前記各工程における吸光度変化のパターンから、該被検試料の非特異的混濁性の有無、及び非特異的混濁性である場合には、蛋白性の要因によるものか脂質性の要因によるものかを判別する工程(前記c)
を行うことを特徴とする、生体由来の被検試料の非特異的混濁の判別方法を提供するものである。
また、本発明の第2は、次の工程(1)〜(4):
(1)生体由来の被検試料に、蛋白性の要因により非特異的混濁を生じやすい第一試薬を添加し、吸光度変化をモニターする工程(前記a)、
(2)次に蛋白性の要因による非特異的混濁を解消できる成分を含む第二試薬を添加し、吸光度変化をモニターする工程(前記b)、
(3)次に脂質性の要因による非特異的混濁を解消できる成分を含む第三試薬を添加し、吸光度変化をモニターする工程(前記d)、
(4)前記各工程における吸光度変化のパターンから、該被検試料の非特異的混濁性の有無、及び非特異的混濁性である場合には、蛋白性の要因によるものか脂質性の要因によるものかを判別する工程(前記e)
を行うことを特徴とする、生体由来の被検試料の非特異的混濁の判別方法を提供するものである。
さらに本発明は、(A)蛋白性の要因により非特異的混濁を生じやすい第一試薬、及び(B)蛋白性の要因による非特異的混濁を解消できる成分を含む第二試薬を含有することを特徴とする生体由来の被検試料の非特異的混濁の判別用試薬を提供するものである。
さらにまた、本発明は、(A)蛋白性の要因により非特異的混濁を生じやすい第一試薬、(B)蛋白性の要因による非特異的混濁を解消できる成分を含む第二試薬、及び(C)脂質性の要因による非特異的混濁を解消できる成分を含有する第三試薬を含有することを特徴とする生体由来の被検試料の非特異的混濁の判別用試薬を提供するものである。
本発明の方法及び試薬を用いることにより、生体由来の被検試料自身がもつ非特異的混濁を呈する要因の有無を確認できる。それ故、該被検試料が非特異的混濁を呈する要因を含む場合には、他の検査試薬による該被検試料の測定値が極端な異常値を示さない場合でも、その吸光度変化パターンの妥当性を検証することが可能となり、検査過誤の防止に役立つ。更に、本発明の方法及び試薬により、該非特異的混濁を呈する要因が蛋白性であるか、脂質性であるかを判別できるため、正確な測定値を得るための対策を講ずる上で、有用な情報を提供できる。
本発明方法は、工程(a)、工程(b)、工程(c)、及び必要に応じて工程(c)に代えて工程(d)及び工程(e)を行うことにより実施される。以下各工程毎に説明する。
工程(a)は、生体由来の被検試料に、蛋白性の要因により非特異的混濁を生じやすい第一試薬を添加し、吸光度変化をモニターする工程である。
ここで、生体由来の被検試料としては、臨床検査に用いられる生体試料がすべて含まれ、具体的には、血漿、血清、尿、唾液、髄液、および腹水等が挙げられるが、血漿、および血清が特に好ましい。また、これらの生体試料を希釈したものも含まれる。
第一試薬としては、蛋白質が析出しやすい水溶液条件とすればよく、精製水や低イオン強度の水溶液、蛋白質の回りの水分子を奪う多価アルコールや多糖類等の水溶液、あるいは蛋白変性剤等の水溶液が挙げられ、これらの1種又は2種以上を組み合せて用いることができる。
多価アルコールとしては、平均分子量200〜20,000のポリエチレングリコール(PEGともいう)、ポリビニルアルコール、平均分子量400〜4000のポリプロピレングリコール、グリセロール等が挙げられる。
これらのうち、平均分子量200〜20,000のポリエチレングリコール、ポリビニルアルコールが好ましい。
当該ポリエチレングリコールは、より平均分子量1,000〜20,000のもの、さらに平均分子量1,000〜10,000のもの、特に平均分子量4,000〜8,000のものが好ましい。
多糖類としては、ヘパリン、デキストラン、デンプン、セルロース及びヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられる。
また、蛋白変性剤としては、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム等が挙げられる。
第一試薬の添加量は、各成分により異なるが、精製水の場合、検体5μLあたり150〜300μL、特に200〜250μLが好ましい。
低イオン強度の水溶液としては、後述の第二試薬に用いるものと同様の1価金属又は2価金属の水酸化物、ハロゲン化物又は塩を、反応時の濃度として5mmol/L未満、好ましくは1mmol/L未満となるように添加するのが好ましい。
多価アルコール水溶液の場合、多価アルコールの反応時の濃度として1.5〜7.5w/v%、特に2.0〜6.0w/v%となるように添加するのが好ましい。
多糖類水溶液の場合、多糖類の反応時の濃度として、0.3〜6.0w/v%、特に0.3〜5.0w/v%程度となるように添加するのが好ましい。
蛋白変性剤水溶液の場合、蛋白変性剤の反応時の濃度として0.1〜1.0w/v%、特に0.2〜0.3w/v%となるように添加するのが好ましい。
第一試薬を添加後、吸光度変化をモニターする。吸光度変化量は、一定時間の吸光度変化量を測定すればよく、一定時間における変化の総量(例えば5分間当りの吸光度変化量)、あるいは一定時間当りの変化量(例えばΔAbs/min)を測定すればよい。
なお、第一試薬添加後は、インキュベートするのが好ましい。
また工程(a)の反応温度は特に限定されないが、20〜40℃、特に37℃が好ましい。
また工程(a)の測定波長は特に限定されないが、340〜800nm、特に500〜700nmが好ましい。
工程(b)は、工程(a)終了後に、蛋白性の要因による非特異的混濁を解消できる成分を含む第二試薬を添加し、吸光度変化をモニターする工程である。
第二試薬に含まれる、蛋白性の要因による非特異的混濁を解消できる成分としては、第一試薬により析出した蛋白質を再溶解させられるものであればよく、例としては1価金属又は2価金属の水酸化物、ハロゲン化物又は塩が挙げられ、これらの1種又は2種以上を組み合せて用いることができる。
1価金属又は2価金属の水酸化物、ハロゲン化物又は塩における金属としては、アルカリ金属又はアルカリ土類金属が挙げられる。アルカリ金属又はアルカリ土類金属としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウム及びカルシウムが好ましい。
これらの金属の水酸化物としては、NaOH、KOH、Ca(OH)2、Mg(OH)2が挙げられる。
これらの金属のハロゲン化物としては、これらの金属の塩化物が好ましく、例えばNaCl、KCl、LiCl、MgCl2、CaCl2等が挙げられる。
これらの金属の塩としては、炭酸塩、炭酸水素塩、酢酸塩、硝酸塩等が挙げられ、より具体的には、Na2CO3、NaHCO3、CH3COONa、NaNO3、K2CO3、KHCO3、CH3COOK、KNO3等が挙げられる。
これらのうち、NaCl、KCl、CaCl2、NaOHが特に好ましい。
これらの成分の濃度は、用いる金属化合物毎に実験的に求めれば良いが、例えば反応時濃度として25〜500mmol/L、特に300〜500mmol/Lとなるように添加するのが好ましい。
第二試薬添加後、吸光度変化をモニターする。吸光度変化量の測定は、前記工程(a)と同様にすればよい。反応条件、反応温度及び測定波長も工程(a)と同様である。
工程(c)は、前記各工程における吸光度変化のパターンから、該被検試料の非特異的混濁性の有無、及び非特異的混濁性である場合には、蛋白性の要因によるものか脂質性の要因によるものかを判別する工程である。
この判別は、第一試薬による工程(a)の吸光度変化と第二試薬による工程(b)の吸光度変化とを対比することにより行うことができる。
すなわち、第一試薬による吸光度が上昇(混濁性あり)し、かつ第二試薬による吸光度が変化しないか又は低下した場合には、非特異的混濁が蛋白性の要因であると判定できる。また、第一試薬による吸光度が上昇し、第二試薬による吸光度が上昇した場合には、非特異的混濁が脂質性の要因であると判定できる。また、第一試薬によっても第二試薬によっても吸光度が変化しない場合は、その被検試料は非特異的混濁を生じないと判定できる(表1)。
Figure 0004876060
次に、工程(c)の代わりに工程(d)として脂質性の要因による非特異的混濁を解消できる成分を含む第三試薬を用いる場合について説明する。当該第三試薬を用いることにより、前記脂質性の要因による非特異的混濁の有無を確認することができる。当該第三試薬は、前工程(b)、すなわち、第二試薬を用いた反応を行った後に、添加する。この工程は、脂質性の要因による非特異的混濁を解消できる成分を含む第三試薬を添加し、吸光度変化をモニターすることにより行われる。
脂質性の要因による非特異的混濁を解消する成分としては、界面活性剤、リポ蛋白を分解する酵素類等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を組合せて用いることもできる。このとき、公知の緩衝溶液を用いてpHを調整してもよいが、pH6.5〜8.5に調整するのが好ましい。
ここで界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤及び/又はアニオン性界面活性剤が挙げられ、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンリン酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種以上が好ましい。
このうち、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが特に好ましい。
ここで、ポリオキシエチレンアルキルエーテルには、ポリオキシエチレン第一級アルキルエーテル及びポリオキシエチレン第二級アルキルエーテルが含まれる。
これら界面活性剤の市販品の例としては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールとしてプルロニックF-108(旭電化社製)、ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしてノイゲンET-165(第一工業製薬社製)、ポリオキシエチレン二級アルキルエーテルとしてニッコールBT-7(POE(7)2級アルキルエーテル)及びニッコールBT-9(POE(9)2級アルキルエーテル)(日光ケミカルズ社製)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルとしてニッコールPBC-31(日光ケミカルズ社製)、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルとしてエマルゲンA-60(花王社製)、アルキルベンゼンスルホン酸塩としてネオゲンAS-20(第一工業製薬社製)、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩としてハイテノールNE-15(第一工業製薬社製)、ポリオキシエチレンリン酸エステルとしてプライサーフ212C(第一工業製薬社製)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしてレオドールTW-L120(花王社製)等がそれぞれ挙げられるが、これらに限定されるものではない。
リポ蛋白を分解する酵素類等としては、リポプロテインリパーゼ(LPLともいう)、コレステロールエステラーゼ等が挙げられる。
前記の界面活性剤の添加量は、反応時濃度として0.01〜1.0w/v%、特に0.05〜0.5w/v%が好ましい。
また、リポ蛋白を分解する酵素の添加量は、サンプル/試薬比を考慮して適宜設定すればよく、例えばリポプロテインリパーゼについては、公知のオリーブ油を基質としたフェノールフタレイン指示薬法に基づき、反応時濃度(活性)として5〜500U/mL、より好ましくは10〜100U/mLである。
尚、リポ蛋白を分解する酵素を使用する場合には、該酵素の活性を考慮して、例えば50mMリン酸緩衝液等の適当な緩衝液を用いることができる。
第三試薬添加後、吸光度変化をモニターする。吸光度変化量の測定は、前記工程(a)と同様にすればよい。反応条件、反応温度及び測定波長も工程(a)と同様である。
第三試薬を添加し、吸光度変化をモニターした後、工程(e)では前記工程(c)と同様に、前記各工程(a、b、及びd)における吸光度変化のパターンから、該被検試料の非特異的混濁の有無、及び非特異的混濁性である場合には蛋白性の要因によるものか脂質の要因によるものかを判別する。この判別は、第一試薬による吸光度変化、第二試薬による吸光度変化及び第三試薬による吸光度変化を対比することにより行うことができる。すなわち、第一試薬による吸光度が上昇(混濁性あり)し、第二試薬による吸光度が変化しないか又は低下し、かつ第三試薬による吸光度が変化しなかった場合には、非特異的混濁が蛋白性の要因であると判定できる。また、第一試薬による吸光度が上昇し、第二試薬による吸光度が上昇し、かつ第三試薬による吸光度が低下した場合には、非特異的混濁が脂質性の要因であると判定できる。また、第一試薬によっても、第二試薬によっても、第三試薬によっても吸光度が変化しない場合は、その被検試料は非特異的混濁を生じないと判定できる(表2)。
Figure 0004876060
また、上記の各試薬には必要に応じて防腐剤、安定化剤、緩衝剤等の他の成分を添加することができる。例えば、自動分析装置で使用する場合には、各試薬に何らかの電解質を含まないと試薬センサーが試薬液面を感知できない場合があるので、必要に応じて15mM程度のNaClをベースとすることが可能である。
本発明方法を実施するにあたっては、第一試薬、第二試薬、及び必要に応じて第三試薬を組み合せて、生体由来の被検試料の非特異的混濁の判別用試薬として準備しておくのが好ましい。これら2種の試薬又は3種の試薬は、予め組み合せたキットとして用いるのが好ましい。
本発明の方法及び試薬は、汎用の分光光度計(測定波長340〜800nm)を用いる測定にも適用可能であるが、検体の処理効率や、判定作業の効率を考えると、生体由来の被検試料を試薬を用いて反応させる反応部(反応温度20〜40℃)と、当該反応を反応液の吸光度変化で測定する光度計(波長340〜800nm:単波長又は2波長同時測光)を備えた臨床検査用の自動分析装置に適用することが好ましい。このとき、反応温度は36〜38℃及び測定波長500〜700nm(単波長)に調整して測定できるものが好ましい。
また更に、該自動分析装置が有する検体色調(溶血、黄疸)の情報抽出と組合わせて使用することが好ましい。
本発明の方法及び試薬を用いた検体の測定は、当該検体について実施される臨床検査の前、同時、後のいずれでも良いが、自動分析装置に適用する場合には、同時の方が当該検体の検査結果表に本発明試薬での測定結果を併記することが容易であり、非特異混濁が認められた場合に他の検査項目の測定時の吸光度変化パターンを確認するのも容易であるので好ましい。
当該自動分析装置としては、全反応過程追跡測光機能を有するものが好ましい。例としては、(株)日立製作所製の7250/7350/7450シリーズ、7070/7170/7080/7180シリーズ、9000シリーズ、7600/7700シリーズ、LABOSPECT008/003、(株)東芝のTBAシリーズ、オリンパス社製のAUシリーズ、(株)日本電子製のBMシリーズ等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の上記工程(1)〜(3)を用いた判別方法を、上記臨床検査用の自動分析装置において実行させる場合、より具体的には、後記実施例の如く日立7170形自動分析装置を用いる場合には、工程(a)、工程(b)及び工程(c)における、生体由来の被検試料と試薬との反応によって時系列に得られる吸光度データにおいて、第14測光ポイントの測定値a(Abs×10000)及び第16−34測光ポイント間の測定値の変化値b(Abs×10000)を算出し、表1に示した判定方法により判定することができる。例えば、後記の実施例1の試薬条件においては、それぞれの判定するための設定値を400とし、表5に示した判定方法に従って、測定値a 400以上かつ変化値b 400未満は蛋白性混濁、測定値a 400以上かつ変化値b 400以上は脂質性混濁、測定値a −400以上400未満かつ変化値b −400以上400未満は非混濁性と被検試料を判定することができる。このとき、第一試薬添加は、第1測光ポイント前、第二試薬添加は、第16測光ポイントと第17測光ポイントの間である。ここで、測光ポイントとは、測定時間を意味し、17〜19秒/1測光ポイントである。
尚、上記の判定するための設定値や測光ポイントは、用いる試薬の組合わせや自動分析装置により適宜設定すればよい。
また、本発明の上記工程(1)〜(4)を用いた判別方法を、上記臨床検査用の日立7170形自動分析装置において実行させる場合、後記実施例より、工程(a)、工程(b)、工程(d)及び工程(e)における、生体由来の被検試料と試薬との反応によって時系列に得られる吸光度データにおいて、(第5測光ポイントの吸光度データ)、((第16測光ポイントの吸光度データ−第5測光ポイントの吸光度データ)×197/261)、及び((第3測光4ポイントの吸光度データ−第16測光ポイントの吸光度データ)×261/325)を設定し、それぞれの値を表計算ソフトにより算出し、表2に示した判定方法に従って検体試料の混濁性の有無・混濁の要因等を判定することができる。また、上記と同様の数値を設定し、第一試薬添加後までの吸光度変化パターンにより混濁性を確認し、次いで混濁性が認められた検体について第三試薬添加後の吸光度変化を確認して、表2に示した判定方法に従って判定することもできる。
このとき、第一試薬添加は、第1測光ポイント前、第二試薬添加は、第5測光ポイントと第6測光ポイントの間、第三試薬添加は、第16測光ポイントと第17測光ポイントの間である。なお、測光ポイントの定義は上記のとおりであり、測光ポイント等は、用いる自動分析装置により適宜設定すればよい。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1、比較例1〜3)2試薬系試薬の場合
下記の試薬処方及び自動分析装置での分析条件を用いて、高グロブリン血清5例、脂肪由来の混濁のある血清(高中性脂肪血清、以下高TG血清)3例、及び健常者血清5例を測定し、測定過程の吸光度変化パターンを確認した。また、比較例1〜3の場合についても同様に吸光度変化パターンを確認した。
試薬処方
実施例1
第一試薬:ポリエチレングリコール6,000 5%(反応時濃度4.9%)
第二試薬:塩化ナトリウム 1,600mmol/L(反応時濃度394mmol/L)
尚、反応時濃度とは、第一試薬の場合は検体と第一試薬が混和した際の濃度であり、第二試薬の場合は検体、第一試薬及び第二試薬が混和した際の濃度である(以下の比較例及び実施例においても、特に記載のない限り同様である)。また、第一試薬及び第二試薬は、15mMの塩化ナトリウム水溶液に上記の成分を溶解して用いた(以下の比較例及び実施例においても、特に記載のない限り同様である)。従って、15mM塩化ナトリウムをベースとしており、下記の塩化ナトリウム0mmol/Lには、ベースである15mM塩化ナトリウムが含まれている。
比較例1
第一試薬:ポリエチレングリコール6,000 5%(反応時濃度4.9%)
第二試薬:塩化ナトリウム 0mmol/L(反応時濃度0mmol/L)
比較例2
第一試薬:ポリエチレングリコール6,000 0%(反応時濃度0%)
第二試薬:塩化ナトリウム 1,600mmol/L(反応時濃度394mmol/L)
比較例3
第一試薬:ポリエチレングリコール6,000 0%(反応時濃度0%)
第二試薬:塩化ナトリウム 0mmol/L(反応時濃度0mmol/L)
日立7170形自動分析装置での分析条件
測定法:3ポイント
測光ポイント:前半項目;14−0
後半項目;16−34
1測光ポイント:17〜19秒
検体量:5μL
第一試薬:240μL
第二試薬:80μL
測定波長:600nm(単波長)
Kファクター:10,000
反応温度:37℃
対象検体:
健常者血清 5検体(IgG:1027〜1487mg/dL、IgM:139〜215mg/dL、TG:49〜126mg/dL)
高グロブリン血清 5検体
高グロブリン検体1 IgG濃度 6,741mg/dL
高グロブリン検体2 IgG濃度 4,301mg/dL
高グロブリン検体3 IgG濃度 5,487mg/dL
高グロブリン検体4 IgM濃度 1,423mg/dL
高グロブリン検体5 IgM濃度 1,433mg/dL
高TG血清
高TG検体1 TG濃度 1,309mg/dL
高TG検体2 TG濃度 880mg/dL
高TG検体3 TG濃度 571mg/dL
(結果)
図1〜図12に各処方における各検体の測定過程の吸光度変化を示した。
実施例1の場合、健常者血清では5検体とも第一試薬及び第二試薬を添加しても吸光度は殆ど変化を示さなかった(図1)が、高グロブリン血清ではいずれも第一試薬の添加で急激に吸光度が上昇し、第二試薬の添加で吸光度が急激に低下した(図2)。また、高TG血清はいずれも第一試薬の添加では吸光度は変化せず、第二試薬を添加すると徐々に上昇した(図3)。このように高グロブリン血清及び高TG血清がそれぞれに健常者血清の吸光度変化パターンと明確な差異を示し、表1に示した判定方法に基づく検体の混濁性の判定が可能であることが明らかである。これに対し、比較例1〜3では検体の種類毎に明確な吸光度変化の傾向が認められなかった(図4〜図12)。実施例1及び比較例1〜3につき、表1の判定方法に基づく判定結果を表3に示した。
Figure 0004876060
(実施例2〜3、比較例4)三試薬系試薬の場合
実施例1の場合と同じ検体を下記の試薬処方を及び自動分析装置での分析条件を用いて測定し、測定過程の吸光度変化パターンを確認した。また、比較例4の場合についても同様に吸光度変化パターンを確認した。
試薬処方
実施例2
第一試薬:ポリエチレングリコール6,000 5%(反応時濃度4.9%)
第二試薬:塩化ナトリウム 1,600mmol/L(反応時濃度392mmol/L)
第三試薬:レオドールTW-L120 0.5%(反応時濃度0.1%)
リン酸緩衝液 50mmol/L(pH7.4)
実施例3
第一試薬:ポリエチレングリコール6,000 5%(反応時濃度4.9%)
第二試薬:塩化ナトリウム 1,600mmol/L(反応時濃度392mmol/L)
第三試薬:リポプロテインリパーゼ 200U/mL(旭化成社製、反応時濃度39U/mL、メーカー表示活性値をそのまま用いた。)
リン酸緩衝液 50mmol/L(pH7.4)
比較例4
第一試薬:ポリエチレングリコール6,000 5%(反応時濃度4.9%)
第二試薬:塩化ナトリウム 1,600mmol/L(反応時濃度392mmol/L)
第三試薬:レオドールTW-L120 0%(反応時濃度0%)
リン酸緩衝液 50mmol/L(pH7.4)
日立7170形自動分析装置の分析条件
測定法:3ポイント
測光ポイント:前半項目;5−0
後半項目;16−34
1測光ポイント:17〜19秒
検体量:5μL
第一試薬:192μL
第二試薬:64μL
第三試薬:64μL
測定波長:600nm(単波長)
Kファクター:10,000
反応温度:37℃
尚、本機種で三試薬系を検討する場合、例えば、1)反応過程の吸光度データをホストコンピューターに転送して、表計算ソフトにより(第5ポイントの吸光度)、(第16ポイントの吸光度−第5ポイントの吸光度×197/261)、及び(第34ポイント−第16ポイントの吸光度×261/325)をそれぞれ算出し、表2に示した判定方法に従って判定する方法、2)上記の設定により第一試薬添加後までの吸光度変化パターンにより混濁性を確認し、混濁性が認められた検体について第三試薬添加後の吸光度変化を確認して、表2に示した判定方法に従って判定する方法、等が可能である。
(結果)
図13〜15に実施例2、及び図16〜18に実施例3における各検体の測定過程の吸光度変化を示し、図19〜21に比較例4における各検体の測定過程の吸光度変化を示した。
実施例2及び3の場合、健常者血清では第一試薬、第二試薬及び第三試薬を添加しても吸光度は殆ど変化を示さなかった(図13及び図16)が、高グロブリン血清での吸光度変化は、第一試薬の添加で急激に上昇し、第二試薬の添加で急激に低下し、第三試薬の添加では変化を示さなかった(図14及び図17)。一方、高TG血清での吸光度変化は、第一試薬の添加では変化せず、第二試薬を添加すると徐々に上昇し、第三試薬の添加で急激に低下した(図15及び図18)。このように高グロブリン血清及び高TG血清がそれぞれに健常者血清の吸光度変化パターンと明確な差異を示し、脂質性の要因による非特異的混濁を解消する成分を含む第三試薬を用いて、脂質性の要因による非特異的混濁を解消できたことから、表2に示した判定方法に基づく検体の混濁性の判定が可能であることが判る。これに対し、比較例4の高TG血清では第三試薬添加後も非特異的混濁が解消されなかった(図21)。実施例2,3及び比較例4につき、表2の判定方法に基づく判定結果を表4に示した。
Figure 0004876060
(実施例4)
実施例1の試薬処方及び次の日立7170形自動分析装置の分析条件で、高グロブリン検体43例、高TG検体13例、一般検体288例を測定し、被検試料中に混濁要因があるかないかの判定を行うための基準値を以下に求めた。
検体
一般検体288例(IgG:2,188mg/dL以下、IgM:265mg/dL以下、TG:548mg/dL以下)を用いた。
高グロブリン検体43例(IgG:3,629〜7,172mg/dL,IgM:2,580〜8,000mg/dL)
高TG検体29例(TG:571〜5,916mg/dL)
得られた測定結果をもとに、測光ポイント14の吸光度を横軸にとり、測光ポイント16−34の吸光度変化を縦軸にとって散布図を作成した(図22)。また、その低値部分の拡大図を図23に示した。この結果をもとに、被検試料の混濁要因の判定基準を表5の如く設定し、図23中に基準を示した。即ち、ポイント14における吸光度(Abs×10000)値400を破線[A]で示し、ポイント16−34間の吸光度変化(Abs×10000)値400を点線[B]で示した。
Figure 0004876060
(実施例5)
実施例4と同じ試薬及び分析条件を用いて、表5に示した基準値にもとづいて判定を行った。
その結果、表6に示した如く、全360例での一致率は96.7%であった。
Figure 0004876060
(実施例6)
他の検査試薬での測定において非特異反応を呈し、その原因が特定されていた9例に関し、実施例5と同じく判定を行った結果、表7に示した如く、原因との一致率が100%であり、本発明の方法及び試薬を用いた被検試料自身が持つ混濁要因の有無確認の有効性が確認された。
Figure 0004876060
(実施例7〜10)2試薬系試薬の場合
実施例1の第一試薬の成分、ポリエチレングリコール6,000 5%に代えて、ポリエチレングリコール4,000 5%(反応時濃度4.9%)(実施例7)、ポリエチレングリコール8,000 5%(反応時濃度4.9%)(実施例8)、ヒドロキシプロピルセルロース 5%(反応時濃度4.9%)(実施例9)、及びポリビニルアルコール2%(反応時濃度1.96%)(実施例10)をそれぞれ用いた場合について実施例1と同様にして検討した。
対象検体:
健常者血清 1検体(IgG:1044mg/dL、IgM:77mg/dL、TG:57mg/dL)
高グロブリン血清 2検体
高グロブリン検体1 IgG濃度 8051mg/dL
高グロブリン検体2 IgM濃度 1192mg/dL
高TG血清 1検体
高TG検体1 TG濃度 1707mg/dL
(結果)
図24にポリエチレングリコール4,000、図25にポリエチレングリコール8,000、図26にヒドロキシプロピルセルロース、及び図27にポリビニルアルコールを用いた場合の各検体の測定過程の吸光度変化を示した。
いずれの場合も、健常者血清では第一試薬及び第二試薬を添加しても吸光度は殆ど変化を示さなかったが、高グロブリン血清ではいずれも第一試薬の添加で急激に吸光度が上昇し、第二試薬の添加で吸光度が急激に低下した。また、高TG血清はいずれも第一試薬の添加では吸光度は変化せず、第二試薬を添加すると徐々に上昇した。このように高グロブリン血清及び高TG血清がそれぞれに健常者血清の吸光度変化パターンと明確な差異を示し、表1に示した判定方法に基づく検体の混濁性の判定が可能であることが明らかである。表1の判定方法に基づく判定結果を表8に示した。
Figure 0004876060
(実施例11〜13)2試薬系試薬の場合
実施例1での第二試薬の成分、塩化ナトリウム 1,600mmol/L(反応時濃度394mmol/L)に代えて、塩化カリウム 1,600mmol/L(反応時濃度394mmol/L)(実施例11)、塩化カルシウム 1600mmol/L(反応時濃度394mmol/L)(実施例12)、及び水酸化ナトリウム 1,600mmol/L(反応時濃度394mmol/L)(実施例13)をそれぞれ用いた場合について検討した。
尚、対象検体は、実施例7と同じものを用いた。
(結果)
図28に塩化カリウム、図29に塩化カルシウム、図30に水酸化ナトリウムを用いた場合の各検体の測定過程の吸光度変化を示した。
いずれの場合も、健常者血清では第一試薬及び第二試薬を添加しても吸光度は殆ど変化を示さなかったが、高グロブリン血清ではいずれも第一試薬の添加で急激に吸光度が上昇し、第二試薬の添加で吸光度が急激に低下した。また、高TG血清はいずれも第一試薬の添加では吸光度は変化せず、第二試薬を添加すると徐々に上昇した。このように高グロブリン血清及び高TG血清がそれぞれに健常者血清の吸光度変化パターンと明確な差異を示し、表1に示した判定方法に基づく検体の混濁性の判定が可能であることが明らかである。表1の判定方法に基づく判定結果を表9に示した。
Figure 0004876060
(実施例14〜15)三試薬系試薬の場合
実施例2の第三試薬の成分、レオドールTW-L120 0.5%に代えて、ニッコールBT−9 0.5%(反応時濃度0.1%)(実施例14)、及びプルロニックF−108 0.5%(反応時濃度0.1%)(実施例15)をそれぞれ用いた場合について検討した。尚、対象検体は、実施例7と同じものを用いた。
(結果)
図31に実施例14、及び図32に実施例15における各検体の測定過程の吸光度変化を示した。
いずれの場合も、健常者血清では第一試薬、第二試薬及び第三試薬を添加しても吸光度は殆ど変化を示さなかったが、高グロブリン血清での吸光度変化は、第一試薬の添加で急激に上昇し、第二試薬の添加で急激に低下し、第三試薬の添加では変化を示さなかった。一方、高TG血清での吸光度変化は、第一試薬の添加では変化せず、第二試薬を添加すると徐々に上昇し、第三試薬の添加で急激に低下した。このように高グロブリン血清及び高TG血清がそれぞれに健常者血清の吸光度変化パターンと明確な差異を示し、脂質性の要因による非特異的混濁を解消する成分を含む第三試薬を用いて、脂質性の要因による非特異的混濁を解消できたことから、表2に示した判定方法に基づく検体の混濁性の判定が可能であることが判る。表2の判定方法に基づく判定結果を表10に示した。
Figure 0004876060
(1)被検試料自身がもつ非特異的混濁を呈する要因の有無を確認できる。
(2)該要因が蛋白性であるか、脂質性であるかを判別できる。
(3)臨床検査自動分析装置に本試薬を適応し、データ処理のプログラムを組むことにより、短時間に迅速且つ簡便に上記の確認・判別が実行できる。
(4)試料由来の非特的混濁の要因による検査過誤の防止に役立ち、臨床試験成績の正確性の確保、ひいては被験者が適切な治療等を受ける上で有用である。
実施例1(第一試薬:PEG6,000;第二試薬:塩化ナトリウム)の処方における一般検体の測定過程における吸光度変化を示す。一般1〜一般5は健常者血清である。 実施例1の処方における高グロブリン検体の測定過程における吸光度変化を示す。グロブリン1〜グロブリン5は高グロブリン血清である。 実施例1の処方における高TG検体の測定過程における吸光度変化を示す。TG1〜TG3は高TG血清である。 比較例1の処方における一般検体の測定過程における吸光度変化を示す。一般1〜一般5は健常者血清である。 比較例1の処方における高グロブリン検体の測定過程における吸光度変化を示す。グロブリン1〜グロブリン5は高グロブリン血清である。 比較例1の処方における高TG検体の測定過程における吸光度変化を示す。TG1〜TG3は高TG血清である。 比較例2の処方における一般検体の測定過程における吸光度変化を示す。一般1〜一般5は健常者血清である。 比較例2の処方における高グロブリン検体の測定過程における吸光度変化を示す。グロブリン1〜グロブリン5は高グロブリン血清である。 比較例2の処方における高TG検体の測定過程における吸光度変化を示す。TG1〜TG3は高TG血清である。 比較例3の処方における一般検体の測定過程における吸光度変化を示す。一般1〜一般5は健常者血清である。 比較例3の処方における高グロブリン検体の測定過程における吸光度変化を示す。グロブリン1〜グロブリン5は高グロブリン血清である。 比較例3の処方における高TG検体の測定過程における吸光度変化を示す。TG1〜TG3は高TG血清である。 実施例2(第一試薬:PEG6,000;第二試薬:塩化ナトリウム;第三試薬:レオドールTW-L120)の処方における一般検体の測定過程における吸光度変化を示す。一般1〜一般5は健常者血清である。 実施例2の処方における高グロブリン検体の測定過程における吸光度変化を示す。グロブリン1〜グロブリン5は高グロブリン血清である。 実施例2の処方における高TG検体の測定過程における吸光度変化を示す。TG1〜TG3は高TG血清である。 実施例3(第一試薬:PEG6,000;第二試薬:塩化ナトリウム;第三試薬:LPL)の処方における一般検体の測定過程における吸光度変化を示す。一般1〜一般5は健常者血清である。 実施例3の処方における高グロブリン検体の測定過程における吸光度変化を示す。グロブリン1〜グロブリン5は高グロブリン血清である。 実施例3の処方における高TG検体の測定過程における吸光度変化を示す。TG1〜TG3は高TG血清である。 比較例4の処方における一般検体の測定過程における吸光度変化を示す。一般1〜一般5は健常者血清である。 比較例4の処方における高グロブリン検体の測定過程における吸光度変化を示す。グロブリン1〜グロブリン5は高グロブリン血清である。 比較例4の処方における高TG検体の測定過程における吸光度変化を示す。TG1〜TG3は高TG血清である。 測光ポイント14の吸光度と測光ポイント16と34間の吸光度変化データに基づく散布図である。 図22の低値部分を拡大した図である。 実施例7(第一試薬:PEG4,000;第二試薬:塩化ナトリウム)の処方における一般検体、高グロブリン検体及び高TG検体の測定過程における吸光度変化を示す。正常1は健常者血清、グロブリン1〜グロブリン2は高グロブリン血清、TG1は高TG血清である。 実施例8(第一試薬:PEG8,000;第二試薬:塩化ナトリウム)の処方における一般検体、高グロブリン検体及び高TG検体の測定過程における吸光度変化を示す。正常1は健常者血清、グロブリン1〜グロブリン2は高グロブリン血清、TG1は高TG血清である。 実施例9(第一試薬:ヒドロキシプロピルセルロース;第二試薬:塩化ナトリウム)の処方における一般検体、高グロブリン検体及び高TG検体の測定過程における吸光度変化を示す。正常1は健常者血清、グロブリン1〜グロブリン2は高グロブリン血清、TG1は高TG血清である。 実施例10(第一試薬:ポリビニルアルコール;第二試薬:塩化ナトリウム)の処方における一般検体、高グロブリン検体及び高TG検体の測定過程における吸光度変化を示す。正常1は健常者血清、グロブリン1〜グロブリン2は高グロブリン血清、TG1は高TG血清である。 実施例11(第一試薬:PEG6,000;第二試薬:塩化カリウム)の処方における一般検体、高グロブリン検体及び高TG検体の測定過程における吸光度変化を示す。正常1は健常者血清、グロブリン1〜グロブリン2は高グロブリン血清、TG1は高TG血清である。 実施例12(第一試薬:PEG6,000;第二試薬:塩化カルシウム)の処方における一般検体、高グロブリン検体及び高TG検体の測定過程における吸光度変化を示す。正常1は健常者血清、グロブリン1〜グロブリン2は高グロブリン血清、TG1は高TG血清である。 実施例13(第一試薬:PEG6,000;第二試薬成分:水酸化ナトリウム)の処方における一般検体、高グロブリン検体及び高TG検体の測定過程における吸光度変化を示す。正常1は健常者血清、グロブリン1〜グロブリン2は高グロブリン血清、TG1は高TG血清である。 実施例14(第一試薬:PEG6,000;第二試薬:塩化ナトリウム;第三試薬:ニッコールBT−9)の処方における一般検体、高グロブリン検体及び高TG検体の測定過程における吸光度変化を示す。正常1は健常者血清、グロブリン1〜グロブリン2は高グロブリン血清、TG1は高TG血清である。 実施例15(第一試薬:PEG6,000;第二試薬:塩化ナトリウム;第三試薬:プルロニックF−108)の処方における一般検体、高グロブリン検体及び高TG検体の測定過程における吸光度変化を示す。正常1は健常者血清、グロブリン1〜グロブリン2は高グロブリン血清、TG1は高TG血清である。

Claims (8)

  1. 次の工程(1)〜(3):
    (1)生体由来の被検試料に、蛋白性の要因により非特異的混濁を生じやすい成分を含む第一試薬を添加し、吸光度変化をモニターする工程、
    (2)次に蛋白性の要因による非特異的混濁を解消できる成分を含む第二試薬を添加し、吸光度変化をモニターする工程、
    (3)前記各工程における吸光度変化のパターンから、該被検試料の非特異的混濁性の有無、及び非特異的混濁性である場合には、蛋白性の要因によるものか脂質性の要因によるものかを判別する工程
    を行うことを特徴とする、生体由来の被検試料の非特異的混濁の判別方法であって、
    該蛋白性の要因により非特異的混濁を生じやすい成分が、精製水、低イオン強度の水溶液、多価アルコール水溶液、多糖類水溶液、及び蛋白変性剤水溶液からなる群より選択される1種又は2種以上であり、
    該蛋白性の要因による非特異的混濁を解消できる成分が、1価金属又は2価金属の水酸化物、ハロゲン化物若しくは塩からなる群より選択される1種又は2種以上である、
    方法
  2. 前記低イオン強度の水溶液が、5mmol/L未満の1価金属又は2価金属の水酸化物、ハロゲン化物若しくは塩の水溶液であり、
    前記多価アルコールが、平均分子量200〜20,000のポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、平均分子量400〜4000のポリプロピレングリコール、又はグリセロールであり、
    前記多糖類が、ヘパリン、デキストラン、デンプン、セルロース又はヒドロキシプロピルセルロースであり、
    前記蛋白変性剤が、グルコン酸クロルヘキシジン又は塩化ベンザルコニウムであり、
    前記1価金属又は2価金属が、アルカリ金属又はアルカリ土類金属であり、
    前記ハロゲン化物が塩化物であり、前記塩が炭酸塩、炭酸水素塩、酢酸塩、又は硝酸塩である、
    請求項1記載の方法。
  3. 次の工程(1)〜(4):
    (1)生体由来の被検試料に、蛋白性の要因により非特異的混濁を生じやすい成分を含む第一試薬を添加し、吸光度変化をモニターする工程、
    (2)次に蛋白性の要因による非特異的混濁を解消できる成分を含む第二試薬を添加し、吸光度変化をモニターする工程、
    (3)次に脂質性の要因による非特異的混濁を解消できる成分を含む第三試薬を添加し、吸光度変化をモニターする工程、
    (4)前記各工程における吸光度変化のパターンから、該被検試料の非特異的混濁性の有無、及び非特異的混濁性である場合には、蛋白性の要因によるものか脂質性の要因によるものかを判別する工程
    を行うことを特徴とする、生体由来の被検試料の非特異的混濁の判別方法であって、
    該蛋白性の要因により非特異的混濁を生じやすい成分が、精製水、低イオン強度の水溶液、多価アルコール水溶液、多糖類水溶液、及び蛋白変性剤水溶液からなる群より選択される1種又は2種以上であり、
    該蛋白性の要因による非特異的混濁を解消できる成分が、1価金属又は2価金属の水酸化物、ハロゲン化物若しくは塩からなる群より選択される1種又は2種以上であり、
    該脂質性の要因による非特異的混濁を解消できる成分が、界面活性剤、及びリポ蛋白を分解する酵素からなる群より選択される1種又は2種以上である、
    方法
  4. 前記低イオン強度の水溶液が、5mmol/L未満の1価金属又は2価金属の水酸化物、ハロゲン化物若しくは塩の水溶液であり、
    前記多価アルコールが、平均分子量200〜20,000のポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、平均分子量400〜4000のポリプロピレングリコール、又はグリセロールであり、
    前記多糖類が、ヘパリン、デキストラン、デンプン、セルロース又はヒドロキシプロピルセルロースであり、
    前記蛋白変性剤が、グルコン酸クロルヘキシジン又は塩化ベンザルコニウムであり、
    前記1価金属又は2価金属が、アルカリ金属又はアルカリ土類金属であり、
    前記ハロゲン化物が塩化物であり、前記塩が炭酸塩、炭酸水素塩、酢酸塩、又は硝酸塩であり、
    前記界面活性剤が、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンリン酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種以上であり、
    前記リポ蛋白を分解する酵素が、リポプロテインリパーゼ又はコレステロールエステラーゼである、
    請求項3記載の方法。
  5. (A)蛋白性の要因により非特異的混濁を生じやすい成分を含む第一試薬、及び(B)蛋白性の要因による非特異的混濁を解消できる成分を含む第二試薬を含有することを特徴とする生体由来の被検試料の非特異的混濁の判別用試薬であって、
    該蛋白性の要因により非特異的混濁を生じやすい成分が、精製水、低イオン強度の水溶液、多価アルコール水溶液、多糖類水溶液、及び蛋白変性剤水溶液からなる群より選択される1種又は2種以上であり、
    該蛋白性の要因による非特異的混濁を解消できる成分が、1価金属又は2価金属の水酸化物、ハロゲン化物若しくは塩からなる群より選択される1種又は2種以上である、
    試薬
  6. 前記低イオン強度の水溶液が、5mmol/L未満の1価金属又は2価金属の水酸化物、ハロゲン化物若しくは塩の水溶液であり、
    前記多価アルコールが、平均分子量200〜20,000のポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、平均分子量400〜4000のポリプロピレングリコール、又はグリセロールであり、
    前記多糖類が、ヘパリン、デキストラン、デンプン、セルロース又はヒドロキシプロピルセルロースであり、
    前記蛋白変性剤が、グルコン酸クロルヘキシジン又は塩化ベンザルコニウムであり、
    前記1価金属又は2価金属が、アルカリ金属又はアルカリ土類金属であり、
    前記ハロゲン化物が塩化物であり、前記塩が炭酸塩、炭酸水素塩、酢酸塩、又は硝酸塩である、
    請求項5記載の試薬。
  7. (A)蛋白性の要因により非特異的混濁を生じやすい成分を含む第一試薬、(B)蛋白性の要因による非特異的混濁を解消できる成分を含む第二試薬、及び(C)脂質性の要因による非特異的混濁を解消できる成分を含有する第三試薬を含有することを特徴とする生体由来の被検試料の非特異的混濁の判別用試薬であって、
    該蛋白性の要因により非特異的混濁を生じやすい成分が、精製水、低イオン強度の水溶液、多価アルコール水溶液、多糖類水溶液、及び蛋白変性剤水溶液からなる群より選択される1種又は2種以上であり、
    該蛋白性の要因による非特異的混濁を解消できる成分が、1価金属又は2価金属の水酸化物、ハロゲン化物若しくは塩からなる群より選択される1種又は2種以上であり、
    該脂質性の要因による非特異的混濁を解消できる成分が、界面活性剤、及びリポ蛋白を分解する酵素からなる群より選択される1種又は2種以上である、
    試薬
  8. 前記低イオン強度の水溶液が、5mmol/L未満の1価金属又は2価金属の水酸化物、ハロゲン化物若しくは塩の水溶液であり、
    前記多価アルコールが、平均分子量200〜20,000のポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、平均分子量400〜4000のポリプロピレングリコール、又はグリセロールであり、
    前記多糖類が、ヘパリン、デキストラン、デンプン、セルロース又はヒドロキシプロピルセルロースであり、
    前記蛋白変性剤が、グルコン酸クロルヘキシジン又は塩化ベンザルコニウムであり、
    前記1価金属又は2価金属が、アルカリ金属又はアルカリ土類金属であり、
    前記ハロゲン化物が塩化物であり、前記塩が炭酸塩、炭酸水素塩、酢酸塩、又は硝酸塩であり、
    前記界面活性剤が、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンリン酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種以上であり、
    前記リポ蛋白を分解する酵素が、リポプロテインリパーゼ又はコレステロールエステラーゼである、
    請求項7記載の試薬。
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