JP4875477B2 - 小型車両用パワーユニット - Google Patents

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Description

本発明は、クランク軸を有する内燃機関と、油圧制御等による無段変速機を有して前記クランク軸の回転動力を減速して駆動輪側に伝達する動力伝達装置とがユニット化されて成る小型車両用パワーユニットに関する。
従来、内燃機関ならびに無段変速機を有する動力伝達装置に関するものでは、たとえば特許文献1で開示されるようなものが知られており、この例では、通常の運転時に油圧を発生するオイルポンプと、油圧が低下しているときに必要な油圧を発生する他のオイルポンプとが、相互に離隔した位置に配置され、相互に別の駆動機構で駆動されるように構成されている。
特開2004−3425号公報
上記特許文献1で開示されるように相互に離隔して配置された2つのオイルポンプを相互に別の駆動機構で駆動するように構成すると、2つのオイルポンプを駆動するための部品がそれぞれ必要となるだけでなく、パワーユニットをコンパクトとすることに限界がある。たとえば自動二輪車等の小型車両に、複数のオイルポンプを有するパワーユニットを搭載する場合には、部品を削減し、またパワーユニットをコンパクトに構成することが期待されるところである。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、2つのオイルポンプを備えるとともに、部品点数を少なくしたコンパクトな構成とした小型車両用パワーユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、クランク軸を有する内燃機関と、無段変速機を含むとともに前記クランク軸の回転動力を減速して駆動輪側に伝達するように構成される動力伝達装置とがユニット化されて成る小型車両用パワーユニットにおいて、前記内燃機関のクランクケースには、そのクランクケース下側に配置されるオイルパンの内部を仕切る隔壁が形成されると共に、その隔壁の一方側において、潤滑用のオイルを吐出する第1オイルポンプと、前記無段変速機の変速制御用および潤滑用の少なくとも一方のためのオイルを吐出する第2オイルポンプとが、共通なポンプ軸を有して軸方向に互いに隣接配置され、前記クランクケースの前記隔壁に連なる部分には、前記第2オイルポンプのポンプケースの一部となるケース部が形成され、前記第1オイルポンプが、ロータを収容する第1ポンプ室を、前記ポンプ軸の軸方向で相互に隣接配置された第1,第2ケース部材の相対向面間に有する一方、前記第2オイルポンプは、前記第1オイルポンプのロータよりも軸方向幅が小さいロータを収容する第2ポンプ室を前記ケース部と、前記第2ケース部材の前記第1ケース部材とは反対側の側面に隣接配置された第3ケース部材との相対向面間に有しており、前記第1〜第3ケース部材が前記クランクケースに締結されると共に、それら第1〜第3ケース部材を前記ポンプ軸が回転自在に貫通しており、前記ケース部の前記第3ケース部材との対向面には、前記隔壁の他方側のオイルパン内のオイルを前記クランクケースを貫通して前記第2ポンプ室に導くオイル通路の下流端が開口していることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記無段変速機の駆動軸が前記クランク軸と平行な軸線を有して該クランク軸の下方に配置され、前記クランク軸および前記駆動軸と平行な軸線を有する前記ポンプ軸が、上下方向で前記クランク軸および前記駆動軸間に配置され、前記クランク軸の軸線、前記駆動軸の軸線および前記ポンプ軸の軸線が、それらの軸線と直交する平面への投影図上で仮想三角形の各頂点位置となるように配置され、更に前記無段変速機の駆動軸及び被動軸の各軸線が、前記クランク軸の軸線を通る鉛直面を挟んでその両側に振り分け配置され、前記第1オイルポンプが汲み上げたオイルが供給されるオイルフィルターが前記投影図上で前記ポンプ軸の下方に配置されることを特徴とする。
更に請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明の構成に加えて、前記クランクケースの前記ケース部は、該クランクケース内に回転自在に支持されてクランク軸に連動回転する軸の軸線方向外側に形成されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、潤滑用のオイルを吐出する第1オイルポンプと、無段変速機の変速制御用および潤滑用の少なくとも一方のためのオイルを吐出する第2オイルポンプとが、共通なポンプ軸を有するものであるので、2つのオイルポンプを駆動するのに必要な部品点数を少なくすることができ、しかも両ポンプが隣接配置されるものであるので、組付け工数を少なくして組付けるこができるとともに、両ポンプを効率よく配置してパワーユニットのコンパクト化を図ることができる。
また請求項2記載の発明によれば、クランク軸、無段変速機および両ポンプを空間効率よく配置してパワーユニットのコンパクト化をより図ることができるとともに、パワーユニットの低重心化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図6は本発明の一実施例を示すものであり、図1はパワーユニットの正面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図2の3矢示部拡大図、図4は図2の4矢示部拡大図、図5は図2の5矢示部拡大図、図6は図1の6−6線拡大断面図である。
先ず図1において、このパワーユニットPは、たとえば自動二輪車、自動三輪車および不整地走行車両等の小型の鞍乗り型車両に搭載されるものであり、V型の4気筒である内燃機関Eと、該内燃機関Eの動力を減速して駆動輪である後輪(図示せず)に伝達する動力伝達装置Tとから成る。
図2を併せて参照して、内燃機関Eの機関本体11は、車両の前後方向に延びるクランク軸12を回転自在に支承するクランクケース13と、車両の進行方向に沿う前方側を向いた状態で前記クランクケース13の右側および左側上部に連設されて相互にV形をなす右側および左側バンクBR,BLとを有し、クランクケース13の下部にはオイルパン14が結合される。
前記クランクケース13は、上部ケース半体13aおよび下部ケース半体13bが相互に結合されて成るものであり、前記クランク軸12は、上部ケース半体13aおよび下部ケース半体13bの結合面間で回転自在に支承される。
右側バンクBRは、前記上部ケース半体13aと一体に形成される右側シリンダブロック15Rと、右側シリンダブロック15Rに結合される右側シリンダヘッド16Rと、右側シリンダヘッド16Rに結合される右側ヘッドカバー17Rとで構成され、左側バンクBLは、前記上部ケース半体13aと一体に形成される左側シリンダブロック15Lと、左側シリンダブロック15Lに結合される左側シリンダヘッド16Lと、左側シリンダヘッド16Lに結合される左側ヘッドカバー17Lとで構成される。
前記機関本体11の下部は車両の進行方向に沿う後方から後部カバー18で覆われるとともに、前記進行方向に沿う前方から前部カバー19で覆われるものであり、後部カバー18は、右側シリンダブロック15R、左側シリンダブロック15Lおよびクランクケース13に結合され、また前部カバー19は、その上部が右側および左側バンクBR,BL間の下部まで張り出すようにして、右側シリンダブロック15R、左側シリンダブロック15Lおよび前記クランクケース13に結合される。
図3を併せて参照して、右側および左側シリンダブロック15R,15Lには、クランク軸12の軸線に沿う方向で相互にオフセットして一対ずつのシリンダボア20,20…が設けられており、それらのシリンダボア20,20…に摺動自在に嵌合されるピストン21,21…がコネクティングロッド22,22…を介して前記クランク軸12のクランクピン12a,12aに連接される。
図1で示すように、前記両バンクBR,BL間には、右側バンクBRの各気筒に個別に対応するとともに右側シリンダヘッド16Rに接続されるスロットルボディ23R…と、左側バンクBLの各気筒に個別に対応するとともに左側シリンダヘッド16Lに接続されるスロットルボディ23L…とを有する吸気装置24が配置される。
右側シリンダヘッド16Rおよび左側シリンダヘッド16Lには、前記吸気装置24から供給される混合気量を制御する吸気弁27,27…が弁ばね28,28…で閉弁方向に付勢されつつ各気筒毎に一対ずつ開閉可能に配設されるとともに、排気量を制御する排気弁(図示せず)が閉弁方向に付勢されつつ各気筒毎に一対ずつ開閉可能に配設されており、各吸気弁27…および各排気弁は、吸気弁に対応した吸気側カムシャフト29…と、排気弁に対応した排気側カムシャフト(図示せず)とを有した動弁装置30…によって開閉駆動される。
車両に搭載された状態で前記クランク軸12の一端は前記クランクケース13から前方に突出しており、前記クランク軸12のクランクケース13から前方に突出した部分と、右側バンクBRの動弁装置30の吸気側カムシャフト29および排気側カムシャフトとの間には、クランク軸12に固定された駆動スプロケット31Rを含む調時伝動手段32Rが設けられ、前記駆動スプロケット31Rに軸方向で隣接した位置で前記クランク軸12に固定される駆動スプロケット31Lを含む調時伝動手段32Lが、前記クランク軸12および左側バンクBLの動弁装置30の吸気側カムシャフト29…および排気側カムシャフトとの間に設けられ、それらの調時伝動手段32R,32Lは、クランク軸12の回転動力を1/2に減速して前記吸気側カムシャフト29…および排気側カムシャフトに伝達する。
車両に搭載された状態で前記クランク軸12の他端は前記クランクケース13から後方に突出しており、該クランク軸12の他端部には被動歯車34が相対回転可能に装着される。この被動歯車34には、前記前部カバー19で前方から覆われる位置でクランクケース13の上部ケース半体13aに取付けられる始動モータ33(図1参照)から図示しない歯車機構を介して動力が伝達されるものであり、該被動歯車34およびクランク軸12間には、被動歯車34からクランク軸12側への動力伝達を許容するようにして一方向クラッチ35が設けられる。
図4および図5を併せて参照して、動力伝達装置Tは、油圧制御による無段変速を可能としたベルト式の無段変速機36と、車両の駆動輪に動力を伝達するために前記後部カバー18から後方に突出する出力軸37と、前記無段変速機36および出力軸37間に設けられる油圧クラッチ38および歯車伝達機構39とを備える。
前記無段変速機36は、前記クランク軸12と平行な駆動軸40および被動軸41を有するものであり、前記クランク軸12の軸線よりも下方に配置される。而して前記駆動軸40の一端は、クランクケース13における下部ケース半体13bの前部側壁42に固定される前部支持壁43を回転自在に貫通するものであり、この前部支持壁43および駆動軸40間には、ボールベアリング44と、該ボールベアリング44の外方に位置するオイルシール45とが介装される。また駆動軸40の他端は、前記クランクケース13における下部ケース半体13bの後部側壁46に固定される後部支持壁47にボールベアリング48を介して回転自在に支承される。
前記被動軸41の一端は、前記クランクケース13の下部ケース半体13bにおける前部側壁42にボールベアリング49を介して回転自在に支承され、被動軸41の他端は前記後部支持壁47にボールベアリング50を介して回転自在に支承される。
前記前部支持壁43から突出した前記駆動軸40の一端側軸端には、発進クラッチ51が装着されており、この発進クラッチ51は、前記クランク軸12から一次減速歯車機構52およびダンパばね53を介して動力が伝達されるクラッチアウタ54と、該クラッチアウタ54内の中心部に配置されて駆動軸40に相対回転不能に結合されるボス部55aを有するクラッチインナ55と、クラッチアウタ54の内周壁に軸方向摺動可能にスプライン嵌合される複数枚の第1駆動摩擦板56…と、それらの第1駆動摩擦板56…と交互に重ねられるとともにクラッチインナ55の外周に軸方向摺動可能にスプライン嵌合される複数枚の第1被動摩擦板57…と、交互に重なる第1駆動摩擦板56…および第1被動摩擦板57…に内側から対向するようにして前記ボス部55aにスライド可能に支承される加圧板58と、交互に重なる第1駆動摩擦板56…および第1被動摩擦板57…に外側から対向するようにして前記クラッチインナ55に一体に設けられる受圧板59と、前記加圧板58を受圧板59側に向けて付勢するクラッチばね60とを備える。
前記加圧板58には前記駆動軸40の軸線に沿う方向に延びて前記クラッチインナ55を移動自在に貫通する連結軸58aが設けられる。一方、駆動軸40の一端部に同軸に摺動可能に嵌合されたスライド軸61にレリーズベアリング62を介してレリーズ部材63が支承されており、このレリーズ部材63に前記連結軸58aが固定され、クラッチインナ55およびレリーズ部材63間にクラッチばね60が縮設される。
また前記前部カバー19には、前記発進クラッチ51の断・接を切り換える操作軸64が回動可能に支承されるとともに、前記スライド軸61に当接するプッシュロッド65が操作軸64の回動に応じて前記レリーズ部材62の位置を定めるようにして摺動可能に保持されており、前記操作軸64の前記前部カバー19からの突出端部にクラッチレバー66が設けられる。
而して前記クラッチレバー66を操作することでプッシュロッド65が押されることにより、加圧板58はクラッチばね60のばね力に抗して後退せしめられ、それにより第1駆動摩擦板56…および第1被動摩擦板57…が自由状態となり、発進クラッチ51は、クラッチアウタ54およびクラッチインナ55間を非連結としたクラッチオフ状態となる。
前記駆動軸40の一端側には、クランク軸12からの回転動力が、一次減速歯車機構52、ダンパばね53および前記発進クラッチ51を介して伝達されるものであり、クランク軸12の回転動力を減速して駆動軸40側に伝達する一次減速歯車機構52は、クランク軸12に設けられた一次駆動歯車67と、該一次駆動歯車67に噛合する一次被動歯車68とから成る。而して一次駆動歯車67は、図3で明示するように、駆動スプロケット31Rの外方でクランク軸12に設けられ、一次被動歯車68は、駆動軸40に相対回転可能に支承されるとともに発進クラッチ51のクラッチアウタ54にダンパばね53を介して連結される。
無段変速機36は、駆動軸40に設けられる駆動プーリ70と、被動軸41に設けられる被動プーリ71とに無端状のVベルト72が巻き掛けられて成る。駆動プーリ70は、駆動軸40に一体に設けられた駆動側固定プーリ半体73と、駆動軸40に相対回転を不能としつつ軸方向のスライドを可能として支承されるとともに駆動側固定プーリ半体73に対向する駆動側可動プーリ半体74とから成る。また被動プーリ71は、被動軸41に一体に設けられた被動側固定プーリ半体75と、被動軸41に相対回転を不能としつつ軸方向のスライドを可能として支承されるとともに被動側固定プーリ半体75に対向する被動側可動プーリ半体76とから成る。
前記Vベルト72は、駆動プーリ70および被動プーリ71に巻き掛けられるものであり、駆動側および被動側可動プーリ半体74,76の駆動側および可動側固定プーリ半体73,75に対する軸方向相対位置を油圧で制御することで、駆動プーリ70および被動プーリ71へのVベルト72の巻き掛け半径が変化し、それにより駆動軸40から被動軸41への動力伝達が無段階に変速することになる。
駆動側可動プーリ半体74は、駆動側固定プーリ半体73に前部支持壁43と反対側から対向する位置に配置されており、前記駆動軸40を同軸に囲繞して駆動側可動プーリ半体74の内周部に一体に連設される円筒状の第1ボス部74aおよび駆動軸40間にキー77が介設され、該駆動側可動プーリ半体74をスライド駆動するための駆動側油圧駆動機構78が、駆動側可動プーリ半体74に関して駆動側固定プーリ半体73と反対側で駆動軸40に配設される。
駆動側油圧駆動機構78は、前記第1ボス部74aを同軸に囲繞して前記駆動側可動プーリ半体74の外周部に一体に連設されるとともに駆動側固定プーリ半体73と反対側に延びる円筒状の第1ケース部79と、第1ケース部79の内周および前記第1ボス部74aの外周に液密に摺接して駆動側可動プーリ半体74との間に第1油圧室80を形成するリング板状の第1端板81と、駆動側可動プーリ半体74に関して駆動側固定プーリ半体73と反対側で駆動軸40に固定されるとともに先端部を前記第1端板81に当接させる固定椀状体82と、該固定椀状体82の内周に液密に摺接されるとともに前記第1ボス部74aに内周部が固定されて前記固定椀状体82との間に第2油圧室83を形成する第2端板84とを備える。
而して第1および第2油圧室80,83に通じる第1油孔85が駆動軸40に設けられており、第1および第2油圧室80,83に作用する油圧に応じた油圧力で、駆動側可動プーリ半体74は、Vベルト72の駆動プーリ70への巻き掛け半径を大きくするように駆動側可動プーリ半体74を駆動側固定プーリ半体73に近接する側に付勢される。
被動側固定プーリ半体75は、駆動プーリ70における駆動側可動プーリ半体74に対応する位置で被動軸41に一体に設けられており、駆動軸40および被動軸41の軸線に沿う方向から見て駆動側可動プーリ半体74および被動側固定プーリ半体75は、それらの一部が重なるように配置され、駆動側可動プーリ半体74および被動側固定プーリ半体75の相互干渉が生じることを避けるための逃げ凹部86が、駆動側可動プーリ半体74の外周に設けられる。
被動側可動プーリ半体76は、駆動プーリ70における駆動側固定プーリ半体73に対応する位置に配置されており、該被動側可動プーリ半体76の内周部に一体に連設されて被動側固定プーリ半体75と反対側に延びるとともに被動軸41を同軸に囲繞する第2ボス部76aおよび被動軸41間にキー87が介設される。しかも駆動軸40および被動軸41の軸線に沿う方向から見て駆動側固定プーリ半体73および被動側可動プーリ半体76は、それらの一部が重なるように配置され、駆動側固定プーリ半体73および被動側可動プーリ半体76の相互干渉が生じることを避けるための逃げ凹部88が、被動側可動プーリ半体76の外周に設けられる。
このように駆動側可動プーリ半体74および被動側固定プーリ半体75の相互干渉が生じることを避けるための逃げ凹部86が駆動側可動プーリ半体74の外周に設けられ、駆動側固定プーリ半体73および被動側可動プーリ半体76の相互干渉が生じることを避けるための逃げ凹部88が被動側可動プーリ半体76の外周に設けられることにより、駆動軸40および被動軸41を近接させて無段変速機36をコンパクトに構成することができる。
前記被動側可動プーリ半体76をスライド駆動するための被動側油圧駆動機構90は、被動側可動プーリ半体76に関して被動側固定プーリ半体75と反対側で被動軸41に配設されるものであり、この被動側油圧駆動機構90は、前記第2ボス部76aを同軸に囲繞して前記被動側可動プーリ半体76の外周部に一端が固定されるとともに被動側固定プーリ半体75と反対側に延びる円筒状のケース部材91と、ケース部材91の内周に液密に摺接して被動側可動プーリ半体76との間に第3油圧室92を形成するとともに内周部が被動軸41に固定される端壁部材93と、内燃機関Eの停止時にVベルト72の緩みを防止すべく被動側可動プーリ半体76および端壁部材93間に縮設されるコイルばね94とを有する。
而して第3油圧室92に通じる第2油孔95が被動軸41に設けられており、第3油圧室92に作用する油圧に応じた油圧力で、被動側可動プーリ半体76は、Vベルト72の被動プーリ71への巻き掛け半径を大きくするように被動側可動プーリ半体76を被動側固定プーリ半体75に近接する側に付勢される。しかもケース部材91の他端には、被動側固定プーリ半体75とは反対側から前記端壁部材93に当接することで、被動側可動プーリ半体76の被動側固定プーリ半体75への近接限を規制する規制板部91aが半径方向内方に張り出すようにして一体に連設される。
また前記端壁部材93および前記規制板部91a間には内周側を開放した環状の第1キャンセラー室96が形成される。一方、潤滑用オイルを導くべく被動軸41および端壁部材93には第1潤滑オイル通路97が設けられており、この第1潤滑オイル通路97からの潤滑用オイルを第1キャンセラー室96側に導くガイド部材89が前記端壁部材93に固定される。したがって減圧状態での第3油圧室92のオイルに回転に伴う遠心力が作用して被動側可動プーリ半体76を押圧する力が生じても、第1キャンセラー室96のオイルにも同様に遠心力が作用するので、被動側可動プーリ半体76が被動側固定プーリ半体75に近接する側に不所望に移動してしまう状態が生じることが回避される。
油圧クラッチ38は、無段変速機36における被動プーリ71および前記後部支持壁47間で被動軸41に装着されるものであり、被動軸41に相対回転不能に結合される円筒状の第3ボス部98aを有するクラッチアウタ98と、該クラッチアウタ98で同軸に囲繞されるとともに被動軸41にボールベアリング106を介して相対回転自在に支承されるクラッチインナ99と、前記クラッチアウタ98に相対回転不能に係合される複数枚の第2駆動摩擦板100…と、クラッチインナ99に相対回転不能に係合されるとともに第2駆動摩擦板100…と交互に配置される複数枚の第2被動摩擦板101…と、相互に重なって配置される第2駆動および第2被動摩擦板100…,101…に対向してクラッチアウタ98に固定的に支持される受圧板102と、第2駆動および第2被動摩擦板100…,101…を受圧板102との間に挟むとともに第4油圧室104を前記クラッチアウタ98との間に形成するピストン103と、第4油圧室104の容積を減少させる側に前記ピストン103を付勢するばね105とを備える。
前記ピストン103の外周部および内周部はクラッチアウタ98に液密に摺接される。しかも被動軸41には第4油圧室104に通じる第4油孔107が設けられており、第4油圧室104の油圧増大に応じて前記ピストン103は、第2駆動および第2被動摩擦板100…,101…を前記受圧板102との間に挟圧するように作動し、それにより油圧クラッチ38が、クラッチアウタ98に被動軸41から伝達される回転動力をクラッチインナ99に伝達する接続状態となる。
また第4油圧室104とは反対側で前記ピストン103との間に第2キャンセラー室108を形成する壁部材109の内周部が、クラッチアウタ98の前記第3ボス部98aに固定されており、この壁部材109の外周部に前記ピストン103が液密に摺接される。しかも前記ばね105は、第2キャンセラー室108に収容されて前記ピストン103および前記壁部材109間に介設される。またクラッチアウタ98の第3ボス部98aおよび前記壁部材109には、潤滑用オイルを導く第2潤滑オイル通路110が設けられている。したがって減圧状態での第4油圧室104のオイルに回転に伴う遠心力が作用して前記ピストン103を押圧する力が生じても、第2キャンセラー室108のオイルにも同様に遠心力が作用するので、ピストン103が、第2駆動および第2被動摩擦板100…,101…を受圧板102との間に挟む側に不所望に移動してしまう状態が生じることが回避される。
歯車伝達機構39は、前記クランク軸12と平行な軸線を有して前記被動軸41および前記出力軸37間に配置される単一のアイドル軸112と、前記油圧クラッチ38のクラッチインナ99に一体に設けられる第1歯車113と、第1歯車113に噛合するようにして前記アイドル軸112に固定される第2歯車114と、前記アイドル軸112に固定される第3歯車115と、第3歯車115に噛合するようにして出力軸37に固定される第4歯車116とで構成され、被動軸41および出力軸37の回転方向が同一方向となるようにして、被動軸41および出力軸37間に設けられる。
前記アイドル軸112の一端部は前部支持壁43にボールベアリング117を介して回転自在に支承され、アイドル軸112の他端は後部支持壁47を回転自在に貫通し、後部支持壁47およびアイドル軸112間に、ボールベアリング118と、該ボールベアリング118の外方に配置されるオイルシール119とが介装される。
出力軸37の一端は後部支持壁47にボールベアリング120を介して回転自在に支承され、出力軸37の他端は、後部カバー18ならびに該後部カバー18の外方側から締結されるキャップ121を回転自在に貫通し、後部カバー18および出力軸37間にボールベアリング122が介装され、前記キャップおよび出力軸37間にオイルシール123が介装される。第3歯車115は、後部支持壁47および後部カバー18間に配置されてアイドル軸112の他端部に固定され、第4歯車116は、後部支持壁47および後部カバー18間で出力軸37に固定される。
図6において、パワーユニットPにおける各潤滑部には第1オイルポンプ124から吐出される潤滑用のオイルが供給され、前記無段変速機36の変速制御用および潤滑用の少なくとも一方、この実施例では両方のためのオイルが第2オイルポンプ125から吐出される。第1および第2オイルポンプ124,125は、その共通なポンプケース126および共通なポンプ軸127を有し、後部カバー18およびクランクケース13間で軸方向に隣接して配置される。
前記ポンプケース126は、軸方向に重なった第1、第2および第3ケース部材128,129,130が、クランクケース13に設けられたケース部131に締結されて成るものであり、ポンプ軸127は、第1〜第3ケース部材128〜130を回転自在に貫通するようにしてポンプケース126に回転自在に支承される。而して第1ケース部材128から突出したポンプ軸127の端部には、被動スプロケット132が固定されており、この被動スプロケット132と、クランク軸12の他端部に固定された駆動スプロケット133とに、無端状のチェーン134が巻き掛けられ、ポンプ軸127には、クランク軸12の回転動力が前記駆動スプロケット133、前記チェーン134および前記被動スプロケット132を介して伝達される。
第1オイルポンプ124は、第1ケース部材128および第2ケース部材129間に形成される第1ポンプ室135に、前記ポンプ軸127に固定されるインナーロータ136と、該インナーロータ136に噛合するアウターロータ137とが収容されて成るトロコイド式のものであり、オイルパン14からオイルストレーナ138を介して第1ポンプ室135に汲み上げられたオイルは、後部カバー18に取付けられたオイルフィルタ139に管路部材140を介して供給され、オイルフィルタ139からのオイルが潤滑用としてパワーユニットPの各潤滑部に供給される。
第2オイルポンプ125は、第3ケース部材130およびケース部131間に形成される第2ポンプ室141に、前記ポンプ軸127に固定されるインナーロータ142と、該インナーロータ142に噛合するアウターロータ143とが収容されて成るトロコイド式のものであり、これらのロータ142,143の軸方向幅は第1オイルポンプ124のロータ136,137の軸方向幅よりも小さい。而してクランクケース13には、第1オイルポンプ124で汲み上げられる潤滑用のオイルと、その潤滑用のオイルとは異なる無段変速機36の油圧制御および潤滑用のオイルとを区別して貯留すべく、オイルパン14の内部を仕切る隔壁144が設けられており、クランクケース13の該隔壁144に連なる部分に前記ケース部131が形成され、第1および第2オイルポンプ124,125は該隔壁144の一方側に取り付けられる。また前記ケース部131の前記第3ケース部材130との対向面には、前記隔壁144の他方側のオイルパン14内のオイルをクランクケース13を貫通して第2ポンプ室141に導くオイル通路の下流端が開口し、第2オイルポンプ125は、油圧制御および潤滑用のオイルをオイルパン14から吸入管145を介して汲み上げる。
第2オイルポンプ125の吐出油圧は、駆動側油圧駆動機構78および被動側油圧駆動機構90に個別に対応した油圧制御弁(図示せず)で制御され、駆動側油圧駆動機構78おける第1および第2油圧室80,83、ならびに被動側油圧駆動機構90における第3油圧室92に供給されるとともに、無段変速機36の各潤滑部に供給される。
図4に注目して、駆動軸40の他端側には内端を閉じるとともに第1油孔85に連通した第1中心油路148が同軸に設けられる。第1中心油路148内には、後部カバー18側から円筒状の第1筒部材149が液密にかつ同軸に挿入される。一方、駆動軸40に対応した位置で後部カバー18には、第1筒部材149に液密に連結される環状の第1筒支持部材150が液密に嵌合されるとともに、第1筒支持部材150を後部カバー18との間に挟持する第1接続部材151が液密に螺合される。而して第1接続部材151には、駆動側油圧駆動機構78に対応した油圧制御弁に連なる管路(図示せず)が接続され、第1筒部材149を同軸に囲繞する第1管状カバー152の一端が、駆動軸40の他端外方で後部支持壁47に締結された支持部材169を液密に貫通し、前記第1管状カバー152の他端は後部カバー18に液密に連結される。
図4および図5に注目して、被動軸41の一端側には内端を閉じた第2中心油路153が同軸に設けられる。この第2中心油路153内には、第2油孔95に通じる第2筒部材154が液密にかつ同軸に挿入される。一方、被動軸41に対応した位置で前部カバー19には、第2筒支持部材155と、第2筒支持部材155を前部カバー19との間に挟むとともに第2筒部材154に液密に連結される第3筒支持部材156とが液密に嵌合され、第3筒支持部材156を介して第2筒部材154に連通する第2接続部材157が、第2および第3筒支持部材155,156を前部カバー19との間に挟むようにして液密に螺合される。
而して第2接続部材157には、被動側油圧駆動機構90に対応した油圧制御弁に連なる管路(図示せず)が接続される。また第2筒部材154を同軸に囲繞して第2筒支持部材155に液密に連結される第3筒部材158が、第1潤滑オイル通路97に通じるとともに第2油孔95とは隔絶された環状の第1油路159を第2筒部材154との間に形成するようにして第2中心油路153に同軸に挿入され、第3筒部材158を同軸に囲繞する第2管状カバー160が、クランクケース13の前部側壁42および前部カバー19間に設けられる。
被動軸41の他端側には、内端を閉じた第3中心油路161が同軸に設けられ、この第3中心油路161内には、第2潤滑オイル通路110に通じる第4筒部材162が液密にかつ同軸に挿入される。一方、被動軸41に対応した位置で後部カバー18には、第4筒支持部材163と、第4筒支持部材163を後部カバー18との間に挟むとともに第4筒部材162に液密に連結される第5筒支持部材164とが液密に嵌合され、第5筒支持部材164を介して第4筒部材162に連通する第3接続部材165が、第4および第5筒支持部材163,164を後部カバー18との間に挟むようにして液密に螺合される。
第4筒部材162は、第2環状オイル通路110とは隔絶して第4油孔107に通じる環状油路166を第4筒部材162との間に形成する第5筒部材167で同軸に囲繞されるものであり、この第5筒部材167の一端は第3中心油路161に液密に挿入され、第5筒部材167の他端は第4筒支持部材163に液密に連結される。
また第5筒部材167を同軸に囲繞する第3管状カバー168の一端が、被動軸41の他端外方で後部支持壁47に締結された支持部材170を液密に貫通し、前記第3管状カバー168の他端は後部カバー18に液密に連結される。
図1に注目して、前記クランク軸12の軸線C1、該クランク軸12よりも下方に配置される無段変速機36における駆動軸40および被動軸41の軸線C2,C3、歯車伝達機構39の一部を構成するアイドル軸112の軸線C4および前記出力軸37の軸線C5は、それらの軸線C1〜C5と直交する平面への投影図上で上方に開いた略U字状の仮想線IL上に配置されている。
また無段変速機36の駆動軸40と被動軸41とは、クランク軸12の下方に、クランク軸12の軸線C1を通る鉛直面を挟んでその両側に振り分け配置されており、第1および第2オイルポンプ124,125のポンプ軸127は、上下方向でクランク軸12および駆動軸40間に配置され、前記クランク軸12、前記駆動軸40および前記ポンプ軸127の軸線C1,C2,C6が、それらの軸線C1,C2,C6と直交する平面への投影図上で仮想三角形ITの各頂点位置となるように配置され、前記オイルフィルター139が前記投影図上で前記ポンプ軸127の下方に配置される。
さらにクランク軸12に関して前記出力軸37とは反対側にバランサ171が配置されるものであり、このバランサ171は、図6で明示するように、上下に間隔をあけて配置される第1および第2バランサ軸174,175を有する二軸二次バランサであり、第1および第2バランサ軸174,175は、クランクケース13に固定される一対の支軸172,173でそれぞれ回転自在に支承され、クランク軸12に固定される駆動歯車176に噛合する被動歯車177および第1バランサ軸174が嵌合部179で嵌合し、前記被動歯車177に噛合する被動歯車178および第2バランサ軸175が嵌合部180で嵌合し、クランク軸12から伝達される動力で第1バランサ軸174および第2バランサ軸175が回転する。尚、クランクケース13における第2バランサ軸175の軸線方向外側に前記ケース部131が形成されている。
次にこの実施例の作用について説明すると、パワーユニットPの各潤滑部に潤滑用のオイルを吐出する第1オイルポンプ124と、無段変速機36の変速制御および潤滑用の少なくとも一方(この実施例では両方)のオイルを吐出する第2オイルポンプ125とが、共通なポンプ軸127を有するものであるので、第1および第2オイルポンプ124,125を駆動するのに必要な部品点数を少なくすることができ、しかも第1および第2オイルポンプ124,125が軸方向に隣接配置されるので、組付け工数を少なくして組付けるこができるとともに、両ポンプ124,125を効率よく配置してパワーユニットPのコンパクト化を図ることができる。
また無段変速機36の駆動軸40と被動軸41とクランク軸12と平行な軸線を有して該クランク軸12の下方に該クランク軸12の軸線C1を通る鉛直面を挟んでその両側に振り分け配置され、前記クランク軸12および前記駆動軸40と平行な軸線を有する前記ポンプ軸127が、上下方向で前記クランク軸12および前記駆動軸40間に配置され、前記クランク軸12の軸線C1、前記駆動軸40の軸線C2および前記ポンプ軸127の軸線C6が、それらの軸線C1,C2,C6と直交する平面への投影図上で仮想三角形ITの各頂点位置となるように配置され、前記オイルフィルター139が前記投影図上で前記ポンプ軸127の下方に配置されるので、クランク軸12、無段変速機36および両ポンプ124,125を空間効率よく配置してパワーユニットPのコンパクト化をより図ることができるとともに、パワーユニットPの低重心化を図ることができる。
またクランク軸12と平行な軸線を有して無段変速機36の被動軸41および出力軸37間に配置される単一のアイドル軸112を含む歯車伝達機構39が、前記被動軸41および前記出力軸37の回転方向が同一方向となるようにして、前記被動軸41および前記出力軸37間に設けられているので、ベルト式の無段変速機36に代えて歯車変速機を用いた場合にも、出力軸37から駆動輪に至る駆動系および内燃機関Eの動力発生部については変更することなく共有することが可能となる。
しかもアイドル軸112が、無段変速機36の上方に配置される出力軸37および前記被動軸41間に配置されるものであるので、歯車伝達機構39をスペース効率よく配置することが可能となり、クランク軸12の軸線に直交する方向でのパワーユニットPの幅の増大を抑えることができ、パワーユニットPの大型化を回避することができる。また無段変速機36を、クランク軸12、アイドル軸112および出力軸37よりも下方に配置することでパワーユニットPの低重心化を図ることができる。
たクランク軸12の軸線C1、該クランク軸12よりも下方に配置される無段変速機36における駆動軸40および被動軸41の軸線C2,C3、歯車伝達機構39の一部を構成するアイドル軸112の軸線C4および前記出力軸37の軸線C5は、それらの軸線C1〜C5と直交する平面への投影図上で上方に開いた略U字状の仮想線IL上に配置されるので、クランク軸12の軸線に直交する方向でのパワーユニットPの幅の増大を抑えてパワーユニットPの大型化を回避することができる。
さらにクランク軸12に関して出力軸37とは反対側にバランサ171が配置されるので、スペース効率よくバランサ171を配置することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば第2オイルポンプ125から吐出されるオイルが電子制御の無段変速機の潤滑に用いられるようにしてもよく、また無段変速機は、ベルトを用いない無段変速機、たとえばトロイダル式の無段変速機であってもよい。
パワーユニットの正面図である。 図1の2−2線断面図である。 図2の3矢示部拡大図である。 図2の4矢示部拡大図である。 図2の5矢示部拡大図である。 図1の6−6線拡大断面図である。
12・・・クランク軸
13・・・クランクケース
14・・・オイルパン
36・・・無段変速機
40・・・駆動軸
124・・・第1オイルポンプ
125・・・第2オイルポンプ
127・・・ポンプ軸
128・・・第1ケース部材
129・・・第2ケース部材
130・・・第3ケース部材
131・・・ケース部
135・・・第1ポンプ室
136,137・・・第1オイルポンプのロータ
139・・・オイルフィルター
141・・・第2ポンプ室
142,143・・・第2オイルポンプのロータ
144・・・隔壁
175・・・クランク軸に連動回転する軸(第2バランサ軸)
C1・・・クランク軸の軸線
C2・・・駆動軸の軸線
C6・・・ポンプ軸の軸線
E・・・内燃機関
IT・・・仮想三角形
P・・・パワーユニット
T・・・動力伝達装置

Claims (3)

  1. クランク軸(12)を有する内燃機関(E)と、無段変速機(36)を含むとともに前記クランク軸(12)の回転動力を減速して駆動輪側に伝達するように構成される動力伝達装置(T)とがユニット化されて成る小型車両用パワーユニットにおいて、
    前記内燃機関(E)のクランクケース(13)には、そのクランクケース(13)下側に配置されるオイルパン(14)の内部を仕切る隔壁(144)が形成されると共に、その隔壁(144)の一方側において、潤滑用のオイルを吐出する第1オイルポンプ(124)と、前記無段変速機(36)の変速制御用および潤滑用の少なくとも一方のためのオイルを吐出する第2オイルポンプ(125)とが、共通なポンプ軸(127)を有して軸方向に互いに隣接配置され
    前記クランクケース(13)の前記隔壁(144)に連なる部分には、前記第2オイルポンプ(125)のポンプケースの一部となるケース部(131)が形成され、
    前記第1オイルポンプ(124)が、ロータ(136,137)を収容する第1ポンプ室(135)を、前記ポンプ軸(127)の軸方向で相互に隣接配置された第1,第2ケース部材(128,129)の相対向面間に有する一方、前記第2オイルポンプ(125)は、前記第1オイルポンプ(124)のロータ(136,137)よりも軸方向幅が小さいロータ(142,143)を収容する第2ポンプ室(141)を前記ケース部(131)と、前記第2ケース部材(129)の前記第1ケース部材(128)とは反対側の側面に隣接配置された第3ケース部材(130)との相対向面間に有しており、
    前記第1〜第3ケース部材(128〜130)が前記クランクケース(13)に締結されると共に、それら第1〜第3ケース部材(128〜130)を前記ポンプ軸(127)が回転自在に貫通しており、
    前記ケース部(131)の前記第3ケース部材(130)との対向面には、前記隔壁(144)の他方側のオイルパン(14)内のオイルを前記クランクケース(13)を貫通して前記第2ポンプ室(141)に導くオイル通路の下流端が開口していることを特徴とする小型車両用パワーユニット。
  2. 前記無段変速機(36)の駆動軸(40)が前記クランク軸(12)と平行な軸線を有して該クランク軸(12)の下方に配置され、前記クランク軸(12)および前記駆動軸(40)と平行な軸線を有する前記ポンプ軸(127)が、上下方向で前記クランク軸(12)および前記駆動軸(40)間に配置され、前記クランク軸(12)の軸線(C1)、前記駆動軸(40)の軸線(C2)および前記ポンプ軸(127)の軸線(C6)が、それらの軸線(C1,C2,C6)と直交する平面への投影図上で仮想三角形(IT)の各頂点位置となるように配置され、更に前記無段変速機(36)の駆動軸(40)及び被動軸(41)の各軸線(C2,C4)が、前記クランク軸(12)の軸線(C1)を通る鉛直面を挟んでその両側に振り分け配置され、前記第1オイルポンプ(124)が汲み上げたオイルが供給されるオイルフィルター(139)が前記投影図上で前記ポンプ軸(127)の下方に配置されることを特徴とする請求項1記載の小型車両用パワーユニット。
  3. 前記クランクケース(13)の前記ケース部(131)は、該クランクケース(13)内に回転自在に支持されてクランク軸(12)に連動回転する軸(175)の軸線方向外側に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の小型車両用パワーユニット。
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