JP4872709B2 - 通信装置及びウェイト更新方法 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチアンテナ信号の処理を行う通信装置及びウェイト更新方法に関するものである。
マルチアンテナ技術は、無線通信において、送信・受信を複数のアンテナを用いて行うことにより、通信容量、周波数の利用効率、消費電力等の改善を行う技術である。なお、送信側・受信側いずれかのアンテナ数が1つであっても、他方のアンテナ数に応じて通信品質の改善等を行うことが可能である。
また、マルチアンテナ技術に関する用語として、MIMO(Multiple Input Multiple Output)がある。MIMOとは、通信用語として用いられる場合、送信側及び受信側両方が複数のアンテナを用いる通信方式を指すことが多いが、マルチアンテナ技術全般を指して使われることもある。
マルチアンテナ信号の処理アルゴリズムによって得られる利点としては、次の4つが挙げられる。
(1)空間ダイバーシチ(Spatial Diversity)
(2)合成利得(Coherent Gain)
(3)干渉波除去(Interference Mitigation)
(4)空間多重(Spatial Multiplexing)
前記空間ダイバーシチは、空間的に離れたアンテナを用いることで、マルチパスなどの影響による通信品質の劣化を小さくすることである。
前記合成利得は、受信側・送信側の各アンテナの信号に対して伝搬路の情報(振幅、位相の変化)を利用した重みをかけることで、希望方向からの受信電力と雑音の比を大きくすることである。
前記干渉波除去は、各アンテナからの受信信号に対して、所望信号以外の到来信号(干渉信号)を打ち消すように重みをかけて合成する。受信アンテナ数よりも一つ小さい数の干渉信号を除去することができる。到来信号の伝搬係数が未知であるならば、なんらかの学習アルゴリズムを用いる必要がある。
前記空間多重は、干渉波除去を応用して同時に複数の通信路を確立する方法である。一人のユーザが複数のアンテナから異なる信号を送信して通信容量を増やす方法と、複数のユーザが同時に通信を行って周波数利用効率を高める方法とがある。後者の方法は、SDMA(Space Division Multiple Access)と呼ばれる。
さて、近年注目を浴びているマルチアンテナ技術として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交周波数分割多重)方式を用いたOFDM−MIMOがある。
OFDM方式は、複数の搬送波(サブキャリア)を周波数軸上に多数配置するとともに、複数の搬送波を一部重ならせて周波数利用効率を上げたものである。OFDMは、地上波デジタル放送、無線LANなどの伝送方式に採用されている。
OFDM−MIMOにおける重要な技術の一つとして、重み(ウェイト)の更新が挙げられる。
例えば、ウェイトは、マルチアンテナ技術において上記(2)の合成利得により、希望波方向からの受信電力と雑音電力の比を大きくして、希望波方向に強い指向性を向ける(ビームフォーミング)場合に用いられる。
なお、ビームフォーミングでは、希望波方向に強い指向性を向けるのに加えて、希望波以外の受信信号による影響を小さくすることもできる。
ウェイトは、参照信号を用いて生成される。例えば、OFDMでは、受信側と送信側で既知の信号(パイロット信号)が挿入されているので、このパイロット信号を参照信号として、ウェイトを更新することができる。
ウェイトの更新アルゴリズムとしては、LMS(Least Mean Square)、RLS(Recursive Least−Squares)があり、これらが適切に動作した場合には誤差エネルギーを最小化し、(1)〜(4)のすべての利点を得ることができる。
OFDMのパイロット信号は、時間軸方向に所定間隔で配置されているため、パイロット信号を受信する度に、逐次、ウェイトを更新することが可能である。
定常状態(伝搬係数に時間的に変化がない場合)においては、ある程度の回数以上のウェイトの更新を行うことで、ウェイトの計算結果が収束し、干渉信号や雑音信号の影響を小さくすることができる。
ウェイトの更新方法については、例えば、特許文献1に記載されている。
図16は、特許文献1の図8の信号配列図を示している。この信号配列図は、OFDM方式による地上デジタルテレビ放送方式の信号配列である。同図では、縦軸をシンボル方向(時間軸方向)iとし、横軸をキャリア方向(周波数軸方向)kとしたキャリア−シンボル空間上のサブキャリア配置を示している。図中の黒丸はスキャッタード・パイロット(Scattered Pilot)SPを示し、白丸はデータ信号(データサブキャリア)を示している。
同図の信号配列の場合、同一のSPキャリア番号kpについては、4シンボル周期でSP信号が繰り返される。
特許文献1では、LMSアルゴリズムを適用してウェイトを更新する方法が説明されている。
同文献によれば、あるキャリア番号kpの時刻iにあるSP信号を用いて更新されたウェイトwb kp(i)があるときに、次のウェイトの更新は、同じキャリア番号kpの4シンボル後に位置するSP信号(キャリア番号kp,時刻i+4)を用いてウェイト更新値wb kp(i+4)を算出する。
すなわち、特許文献1のウェイトの更新方向は、図17において矢印で示すように、シンボル方向(時間軸方向)のみである。換言すると、ウェイト更新に使用するSP信号の順番は、単純な時間順である。
また、特許文献1においてSP信号は、他のキャリア番号の位置にも存在するが、すべて独立してシンボル方向(時間軸方向)に更新されるだけである。
特開2003−174427号公報
従来、ウェイト更新に使用するパイロット信号(参照信号)の順序について、適切な考察が行われたことがなく、上記のような単純な時間軸方向更新しかなかった。
しかし、従来技術では、移動体通信のように伝搬環境が変化する場合、次のような問題が発生する。
(1)ウェイトの計算が収束するまで信号の復調精度が悪くなる。参照信号となるパイロット信号は、時間軸方向に間隔を置いて配置されているため、収束までに何度か更新を行うには時間を要するからである。
(2)非定常状態において、時間軸方向の伝搬係数の変化が大きい場合に、ウェイトが収束しなくなる、もしくは、収束したときの精度が悪化する。この原因は、ウェイトが時間的に変動しないことを前提として推定を行うためである。
本発明は、ウェイト更新に使用される参照信号の順序に着目して、ウェイト更新に関する新たな技術を提供することを目的とする。
本発明は、周波数多重のために周波数方向に複数のサブキャリアを有する通信方式であって、前記サブキャリアの配置を時間軸方向及び周波数軸方向の2次元配置でみたときに、複数のパイロットサブキャリアが複数の周波数軸方向位置に存在する通信方式、によって通信を行う通信装置において、受信したパイロットサブキャリアに基づいて、マルチアンテナ信号処理のためのウェイトの更新を行うウェイト更新部と、ウェイトの更新に用いられるパイロットサブキャリアの順序を制御する順序制御部と、を備え、前記順序制御部は、前回のウェイトの更新に用いたパイロットサブキャリアとは周波数軸方向に異なる位置にあるパイロットサブキャリアを、ウェイトの更新に用いるように順序を制御可能であることを特徴とする。
上記本発明によれば、周波数軸方向のウェイト更新が行えるため、同じシンボル数で比較したときに、時間軸方向のみのウェイト更新に比べて、更新回数を多くすることができる。
前記順序制御部は、前回のウェイトの更新に用いたパイロットサブキャリアとは、時間軸方向では同じ位置であって、周波数軸方向に異なる位置にあるパイロットサブキャリアを用いてウェイトの更新を行う周波数軸方向更新制御が可能であるのが好ましい。通信相手となる通信装置が高速で移動している場合には、周波数軸方向更新制御を行うことで、適切なウェイト更新が行える。
前記順序制御部は、前回のウェイトの更新に用いたパイロットサブキャリアとは、時間軸方向及び周波数軸方向に異なる位置にあるパイロットサブキャリアを用いてウェイトの更新を行う斜め方向更新制御が可能であるのが好ましい。この場合、様々な方向への更新が可能となる。
前記順序制御部は、前回のウェイトの更新に用いたパイロットサブキャリアとは、時間軸方向では同じ位置であって周波数軸方向に異なる位置にあるパイロットサブキャリアを用いてウェイトの更新を行う周波数軸方向更新制御、前回のウェイトの更新に用いたパイロットサブキャリアとは、周波数方向では同じ位置であって時間軸方向に異なる位置になるパイロットサブキャリアを用いてウェイトの更新を行う時間軸方向更新制御、及び前回のウェイトの更新に用いたパイロットサブキャリアとは、時間軸方向及び周波数軸方向に異なる位置にあるパイロットサブキャリアを用いてウェイトの更新を行う斜め方向更新制御、の3つの更新制御のうち、少なくともいずれか2つを組み合わせた制御を行うのが好ましい。複数の更新制御を組み合わせることで、様々な方向への更新が可能となる。
他の観点からみた本発明は、マルチアンテナ信号処理に用いられるウェイトを、パイロットサブキャリアを用いて更新する方法であって、前回のウェイトの更新に用いたパイロットサブキャリアとは、周波数軸方向に異なる位置にあるパイロットサブキャリアを用いて、ウェイトの更新を行うことを特徴とする。
上記本発明によれば、周波数軸方向のウェイト更新が行えるため、同じシンボル数で比較したときに、時間軸方向のみのウェイト更新に比べて、更新回数を多くすることができる。
本発明によれば、周波数軸方向のウェイト更新が行えるため、同じシンボル数で比較したときに、時間軸方向のみのウェイト更新に比べて、更新回数を多くすることができる。
また、本発明によれば、時間軸方向の伝搬係数の変化よりも周波数軸方向の伝搬係数の変化の方が小さい場合には、より適切なウェイト更新が行える。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態では、通信方式としてWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access, IEEE802.16)を例として説明する。
図1は、WiMAXにおいて採用されているOFDMのサブキャリア配置を示している。OFDMは、周波数多重方式の一種であり、周波数軸上で直交するように多数配置された搬送波(サブキャリア)にQAM変調をかけ、デジタル情報の伝送を行う通信方式である。
OFDMのサブキャリアには、データサブキャリア(Data Sub−Carrier)、パイロットサブキャリア(Pilot Sub−Carrier)、ヌルサブキャリア(Null Sub−Carrier)の3種類がある。
データサブキャリアは、データや制御用メッセージを送信するためのサブキャリアであある。パイロットサブキャリアは、受信側及び送信側で既知の信号であり、伝搬係数推定に用いられたり、ウェイト更新の参照信号として用いられたりする。
ヌルサブキャリアは、実際には何も送信されないサブキャリアであり、低周波数域側のガードサブバンド(ガードサブキャリア)、高周波数域側のガードサブバンド(ガードサブキャリア)、及びDCサブキャリア(中心周波数サブキャリア)によって構成されている。
図2は、ヌルサブキャリアを除いたデータサブキャリア及びパイロットサブキャリアの2次元配置を示している。図2において、横軸は周波数軸であり、縦軸は時間軸である。
図2の横軸のl(1〜L)はサブキャリア番号を示している。サブキャリア番号は、ヌルサブキャリアを除くサブキャリアについて、周波数の小さい順に番号を付したものである。なお、ヌルサブキャリアを含めた全サブキャリアの数を1024とした場合、データサブキャリア及びパイロットサブキャリアの総数Lは、840となる。
図2の縦軸のkは、シンボル番号を示している。シンボル番号は、到来時間の早い順にシンボルに番号を付したものである。
なお、図2では、シンボル方向(時間軸方向)に3個×周波数軸方向に4個の計12個のサブキャリアによって1つのタイル構造を構成している。タイルは、ユーザ割当の際の最小単位となるものである。
タイルの四隅には、パイロットサブキャリアが配置され、タイル内の他のサブキャリアはデータサブキャリアとされている。
図2に示すように、上記タイルが時間軸方向及び周波数軸方向に規則的に並んでいる。この結果、パイロットサブキャリアは、複数の周波数軸方向位置に存在するとともに、複数の時間軸方向位置に存在する。
図3は、本実施形態に係る通信装置の機能ブロックを示している。この通信装置1としては、主に基地局を想定する。この通信装置1は、複数のアンテナ素子11を有し、フィルタリング処理部14によって、空間フィルタリング特性を適応的に制御するアダプティブアレーアンテナシステムを構成している。
通信装置1は、各アンテナ素子11に対応してRF(Radio Frequency)部12及びFFT部13が設けられている。RF部12は、送信側で付加されたガードインターバルの除去やA/D変換などの処理を行う。FFT部では、直列/並列変換や離散フーリエ変換などの処理を行う。
各FFT部13の出力(マルチアンテナ信号)は、フィルタリング処理部14に与えられる。フィルタリング処理部14では、伝搬環境に応じた空間フィルタリング特性を適応的に求める。
図3には、通信装置1が通信しようとしている移動局(希望局)2以外に、干渉源となる干渉局(移動局)3,4を示した。希望局及び干渉局3,4の総数はM個とする。
希望局2及び干渉局3,4は、それぞれ、並列/直列変換や逆離散フーリエ変換などの処理を行うIFFT部21,31,41と、ガードインターバルの付加やD/A変換などの処理を行うRF部22,32,42と、アンテナ素子23,33,43を備えている。
送信側通信装置2,3,4と受信側通信装置1との間の伝搬路は、フェージング伝搬路となっている。サブキャリアは、フェージング伝搬路を通過すると、その振幅と位相が変化する。変化量は、サブキャリアの位置(時間軸方向位置と周波数軸方向位置)によって変わる。
受信側通信装置1の前記フィルタリング処理部14は、各アンテナ素子11に対応する各FTT部からの出力信号に対して適当なウェイトをかけて合成し、各サブキャリアにおける所望信号を抽出して、出力信号として出力する。
図4は、図3における所望信号、出力信号、受信信号(厳密には、通信装置1のアンテナ素子11に対応するFFT部13からの信号)の関係を示すフィルタリングモデルを示している。
図4において、kはシンボル番号、lはサブキャリア番号を示す。また、Mは所望信号及び干渉信号の数を示す。
雑音信号Z(k,l)は、各アンテナ素子11における雑音を表す複素N×1ベクトルである。
受信信号X(k,l)は、各アンテナ素子11に対応するFFT部からの出力からなる複素N×1ベクトルである。
伝達関数H(k,l)(m=1〜M)は、各信号の各サブキャリアが、アンテナ素子数Nのフェージング伝搬路で受ける振幅と位相の変化を並べた複素N×1ベクトルである。
ウェイトW(k,l)は、受信信号の各要素に対して掛ける複素数重みの複素共役を並べたN×1ベクトルである。図4において、上付のHは、複素共役転置を表す。また、以下において、上付のTは転置を表す。
図4の各信号の関係は、式(1)(2)のように表される。
Figure 0004872709
Figure 0004872709
前記フィルタリング処理部14の目的は、干渉信号の影響を受けている受信信号X(k,l)から所望信号S(k,l)だけを推定することである。
図5にフィルタリング処理部14の詳細を示している。フィルタリング処理部14は、受信信号X(k,l)を逐次的に保存する第1バッファ(受信信号記憶部)141を備えている。第1バッファ141に蓄えられた受信信号X(k,l)は、ウェイト乗算部142に与えられる。ウェイト乗算部142は、受信信号(データサブキャリア)X(k,l)にウェイトW(k,l)を乗じて、合成した出力信号Y(k,l)=W(k,l)X(k,l)を出力する。
また、第1バッファ141の受信信号(パイロットサブキャリア)X(k,l)は、ウェイトW(k,l)の更新に用いられるため、ウェイト更新部143に与えられる。第1バッファ141に記憶している受信信号は、ウェイト乗算部142及びウェイト更新部143で使われなくなると随時消去される。
第1バッファ41で受信信号を蓄積しておくことで、本実施形態のようにウェイト更新方向を多様化しても容易に対応できる。
ウェイト更新部143では、受信信号に含まれるパイロットサブキャリアを用いた更新処理により、ウェイトの更新を行い、更新後のウェイトを第2バッファ144へ出力する。なお、更新処理の詳細は後述する。
第2バッファ(更新ウェイト記憶部)144は、パイロットサブキャリアの位置でのウェイトW(k,l)((k,l)=(1,1),(1,4),・・・,(1,L),・・・)を逐次的に保存する。第2バッファ144の更新ウェイトは、後述のウェイト補間部145において使用されなくなると随時消去される。
ウェイト補間部145は、パイロットサブキャリア位置でのウェイトを用いて、データサブキャリア位置でのウェイトW(k,l)を補間して、そのウェイトW(k,l)をウェイト乗算部142に与える。
図6は、ウェイト補間の一例を示している。図6の例では、タイル単位での線形補間を行う。具体的には、図6(b)に示すタイルのパイロットサブキャリア位置でのウェイトW,W,W,W12に対して、図6(a)に示す演算を行うことにより、データサブキャリア位置でのウェイトW,W,W,W,W,W,W10,W11を算出する。
この演算をすべてのタイルについて行うことで、全データサブキャリア位置でのウェイトを算出することができる。
[ウェイト更新部によるウェイト更新処理]
本実施形態のウェイト更新部143は、RLSアルゴリズムによってウェイトを更新するように構成されている。ただし、他のアルゴリズム、例えば、LMSアルゴリズムやSMIアルゴリズムを用いても良い。
前記ウェイト更新部143は、受信信号中のパイロットサブキャリアX(k,l)と、対応する所望信号の参照信号(パイロットサブキャリア)S(k,l)と、ウェイト更新パラメータPと、を用いて、現在のウェイトW(kprev,lprev)を新たなウェイトW(k,l)に更新する。
RLSアルゴリズムによるウェイト更新演算式は、下記式(3)(4)のとおりである。なお、ウェイト更新部143では、式(4)で用いられるパラメータPの更新値Pnextも算出する。Pの更新演算式は、下記式(5)のとおりである。
Figure 0004872709
Figure 0004872709
Figure 0004872709
図5に示すように、上記式(3)〜(5)で用いられる値のうち、パイロットサブキャリアX(k,l)は、順序制御部146を介して、第1バッファ141から取得される。また、所望信号の参照信号(パイロットサブキャリア)S(k,l)は、参照信号生成部147によって生成され、ウェイト更新部143に与えられる。ウェイト更新パラメータP(N×N行列)は、第3バッファ(ウェイト更新パラメータ記憶部)148に保存されており、ウェイト更新部143は、当該第3バッファ148からパラメータPを取得する。また、ウェイト更新部143によって更新されたパラメータPnextは、第3バッファ148に更新保存され、次回のウェイト更新時のパラメータPとして用いられる。
また、上記式(4)(5)におけるαは、忘却係数であり、0〜1の間の値をとる。αの値を調整することによって、周波数軸方向、時間軸方向に対する伝達関数の変動への追従特性を調整することができる。
[ウェイト更新順序制御]
前述のように、ウェイト更新部143は、順序制御部146を介して、第1バッファ141から受信信号(パイロットサブキャリア)X(k,l)を取得する。
順序制御部146は、第1バッファ141に保存されている受信信号の中から、パイロットサブキャリアを分離して抽出する。
そして、順序制御部146は、ウェイト更新部143がウェイト更新に用いるパイロットサブキャリアの順序を制御する。具体的には、順序制御部146は、分離したパイロットサブキャリアを、ウェイト更新に用いる順番に並べ替える。そして、順序制御部146は、並び替えたパイロットサブキャリアを、並び替えた順番で、ウェイト更新部143に与える。
順序制御部146は、1つ又は複数のパイロットサブキャリアの並び替えルール(更新順序ルール)を有している。なお、並び替えルール(更新順序)は、伝搬環境に応じて動的に変更することも可能である。
更新順序ルールの一例を図7に示す。このルールでは、まず、図7のD1方向への更新を行う。すなわち、同一シンボル(同一時間k=1)において周波数軸方向にある複数のパイロットサブキャリアを対象(1,1)〜(1,L)として、周波数の小さいパイロットサブキャリアから順番に用いてウェイト更新を行う(周波数軸方向更新制御;周波数軸昇順方向更新制御D1)。なお、周波数軸昇順方向制御D1の移動幅は、L(=840)サブキャリア分である。
前記周波数軸昇順方向更新制御D1を行って、最大のサブキャリア番号Lを持つパイロットサブキャリア(1,L)まできたら、次に、図7のD2方向への更新を行う。すなわち、(1,L)の位置から時間軸方向へ移動し、時間軸方向にみて次にあるパイロットサブキャリア(3,L)をウェイト更新に用いる(第1時間軸方向更新制御D2)。なお、第1時間軸方向更新の移動幅(パイロット間隔)は、2シンボル分である。
第1時間軸方向更新制御D2後は、図7のD3方向への更新を行う。すなわち、同一シンボル(同一時間)における周波数の大きいパイロットサブキャリアから順に、ウェイト更新に用いる(周波数軸方向更新制御;周波数軸降順方向更新制御D3)。換言すると、前記周波数軸昇順方向更新制御とは逆方向にウェイト更新を行う。なお、周波数軸降順方向更新制御D3の移動幅は、L(=840)サブキャリア分である。
前記周波数軸降順方向更新制御D3を行って、最小のサブキャリア番号1を持つパイロットサブキャリア(3,1)まできたら、図7のD4方向への更新を行う。すなわち、(3,1)の位置から時間軸方向へ移動し、時間軸方向にみて次にあるパイロットサブキャリア(4,1)をウェイト更新に用いる(第2時間軸方向更新制御D4)。なお、第2時間軸方向更新の移動幅(パイロット間隔)は、1シンボル分である。
第2時間軸方向更新制御D4後は、前記周波数軸昇順方向更新D1を行い、上記処理を繰り返す。
上記ルールでは、周波数軸昇順方向更新制御D1、第1時間軸方向更新制御D2、周波数軸降順方向更新制御D3、及び第2時間軸方向更新制御D4の4つの更新制御を組み合わせた制御となっている。上記更新制御D1〜D4では、周波数軸方向更新制御D1,D3と、時間軸方向更新制御D2,D4と、を組み合わせたものとなっている。
上記ルールによれば、パイロットサブキャリアが存在するシンボルについてみると、1シンボルあたりのウェイト更新数が、420回となる。時間軸方向のみのウェイト更新であれば、1シンボル1回しか行われないが、上記ルールでは、飛躍的に更新回数が増加する。この結果、適切なウェイトを高速で得ることができる。
また、図7のルールでは、周波数軸方向へ移動して行われる更新の方が、時間軸方向へ移動して行われる更新よりも多くなされる。したがって、各サブキャリアの位置における伝搬係数の相互相関を考えたときに、周波数軸方向のサブキャリア間での相互相関が時間軸方向での相互相関よりも大きい場合には、適切なウェイトが早期に得られる。なお、この点については後述する。
図8は、更新順序ルールの第2例を示している。
図8の例では、ユーザ割当の最小単位であるタイルを基準としてウェイト更新を行う。すなわち、時間軸方向に並んだタイル列単位でタイル更新を行い、周波数軸方向のそれぞれのタイル列では、別個にウェイト更新を行う。なおこの点については、図9〜図11の例においても同様である。
より具体的には、図8の例では、次のようにウェイト更新を行う。まず、タイル左上のパイロットサブキャリア位置でのウェイトをW1、タイル右上のパイロットサブキャリア位置でのウェイトをW4、タイル左下のパイロットサブキャリア位置でのウェイトをW9、タイル右下のパイロットサブキャリア位置でのウェイトをW12とする。
この場合、図8では、一つのタイルについて、W1、W4、W12、W9の順番でウェイト更新を行い、後続のタイルについても同様の順番でウェイトを更新する。
W1からW4への移動D11は、周波数軸方向更新制御(昇順)であり、W12からW9への移動D13も周波数軸方向更新制御(降順)である。また、W4からW12への移動D12及びW9から次のタイルのW1への移動D14は時間軸方向更新制御である。
上記更新制御D11〜D14でも、周波数軸方向更新制御D11,D13と、時間軸方向更新制御D12,D14と、を組み合わせたものとなっている。
図9は、更新順序ルールの第3例を示している。図9では、一つのタイルについて、W1、W4、W9、W12の順番でウェイト更新を行い、後続のタイルについても同様の順番でウェイトを更新する。
W1からW4への移動D21は、周波数軸方向更新制御(昇順)であり、W9からW12への移動D23も周波数軸方向更新制御(降順)である。また、W4からW9への移動D22及びW12から次のタイルのW1への移動D24は、時間軸方向及び周波数軸方向に同時に移動する斜め方向更新制御である。
上記更新制御D21〜D24では、周波数軸方向更新制御D21,D23と、斜め方向更新制御D22,D24と、を組み合わせたものとなっている。
図10は、更新順序ルールの第4例を示している。図10では、一つのタイルについて、W1、W12、W4、W9の順番でウェイト更新を行い、後続のタイルについても同様の順番でウェイトを更新する。
W1からW12への移動D31及びW4からW9への移動D33は、斜め方向更新制御である。また、W12からW4への移動D32及びW9から次のタイルのW1への移動D34は、時間軸方向更新制御である。
上記更新制御D31〜D34では、斜め方向更新制御D31,D33と、時間軸方向更新制御D32,D34と、を組み合わせたものとなっている。
図11は、更新順序ルールの第5例を示している。図11では、ある一つのタイルT1について、W1,W4,W9,W12の順番でウェイト更新を行い、時間軸方向にみて次のタイルT2については、W4,W1,W12,W9の順番でウェイト更新を行う。以下、後続のタイルについて、この順番を交互に繰り返す。
図11において、タイルT1のW1からW4への移動D41、タイルT1のW9からW12への移動D43、タイルT2のW4からW1への移動D45、タイルT2のW12からW9への移動D47は、周波数軸方向更新制御である。
タイルT1のW4からW9への移動D42及びタイルT2のW1からW12への移動D46は、斜め方向更新制御である。
タイルT1のW12からタイルT2のW4への移動D44及びタイルT2のW9からその次のタイルT1のW1への移動D48は、時間軸方向更新制御である。
このように、上記更新制御D41〜D48では、周波数軸方向更新制御D41,D43,D45,D47と、斜め方向更新制御D42,D46と、時間軸方向更新制御D44,D48と、を組み合わせたものとなっている。
図8〜図11の各更新順序ルールによれば、パイロットサブキャリアが存在するシンボルについてみると、1シンボルあたりのウェイト更新数が2回となる。すなわち、時間軸方向のみのウェイト更新回数=1回に比べて更新回数が倍増する。この結果、適切なウェイトを高速で得ることができる。
高速で適切なウェイトが得られることは、モバイルWiMAX(IEEE 802.16e)のように、移動体との間で伝送を行う方式において、特に有用である。すなわち、WiMAXでは、1基本フレームは、アップリンクサブフレームとダウンリンクサブフレームを含み、基地局は、アップリンクサブフレームを、5msecごとに受け取る。ところが、移動局の高速移動時には、サブフレーム間で伝搬係数の相互相関が非常に小さくなる。しかも、一つのサブフレームは、15シンボルで構成されている。
したがって、時間軸方向のみでウェイト更新を行うと、1つのサブフレームあたり10回しかウェイト更新が行えない。この結果、移動局の高速移動(例えば、120km/h)時には、更新アルゴリズムによっては、適切なウェイトを形成する前に、サブフレームが切り替わってしまう。
そして、サブフレーム間の相互相関は非常に低いため、サブフレームが切り替わると再度、ウェイト形成が必要となる。この結果、極端な場合には、永久に適切なウェイトが得られない場合が生じる。
これに対し、本実施形態の更新順序ルールによれば、1シンボル当たりの更新回数が多くなるため、高速で適切なウェイトが得られ、一つのサブフレーム内でのウェイト形成が可能となる。
また、本実施形態の更新順序ルールでは、複数の方向を組み合わせているので、更新順序の自由度が高い。特に、斜め方向を含んでいる場合には、より自由度が高くなる。
なお、更新順序ルールは、上記のものに限られるものではなく、少なくとも周波数軸方向更新制御又は斜め方向更新制御を含んだ様々な組み合わせが可能である。また、1回の更新制御における移動幅も自由に設定できる。
また、前記「斜め方向」は、時間軸方向及び周波数方向に同時に移動するものであれば、具体的な方向は特に限定されず、サブキャリア2次元配置図において周波数軸方向(昇順方向及び降順方向)及び時間軸方向(昇順方向及び降順方向)を除いた360°すべての方向が含まれる。
さらに、上記例では、一つのパイロットサブキャリアを1度しか更新に用いていないが、複数回更新に用いても良い。また、更新に用いないパイロットサブキャリアが存在してもよい。
[伝搬係数の相互相関とウェイト更新との関係について]
図12は、WiMAX Uplink PUSCのサブキャリアの2次元配列を示している。このサブキャリア配列上の各パイロットサブキャリア位置における伝搬係数h,h,h,h,hの相関係数を下記条件により算出した。
中心周波数:2600MHz
ドップラー周波数:(1)7.2Hz,(2)288Hz
遅延分散:(a)0.37μsec (b)2.2μsec
なお、ドップラー周波数(1)7.2Hzは、移動局の移動速度が3km/hの場合、ドップラー周波数(2)288Hzは、移動局の移動速度が120km/hの場合に相当する。
遅延分散(a)0.37μsecは、ITU−R M.1225 Vehicular ch.Aの値であり平均的な遅延分散を示す。遅延分散(b)2.2μsecは、ITU−R M.1225 Vehicular ch.Bの値であり、建物等が多く遅延分散が大きい場合を示している。
上記(1)と(a)の組み合わせが、想定される平均的な環境であり、上記(2)(b)の組み合わせが想定環境の中で最悪に近い場合である。
また、図13に示す信号点(サブキャリア)n,mの伝搬係数h,hの相関係数ρは、時間変化モデルをJakesモデル、遅延プロファイルを指数減衰遅延プロファイルとした場合、下記式のようにして求まる。
Figure 0004872709
下記表1は、図12の伝搬係数hと他の伝搬係数h,h,h,hとの間の相関係数の計算結果を示している。
Figure 0004872709
表1からわかるように、伝搬係数hと伝搬係数hとの間の相関係数[h:ρ]及び伝搬係数hと伝搬係数hとの間の相関係数[h:ρ]については、移動局の移動速度が低速である場合[(1)(a),(1)(b)]には、相関係数がほぼ1であり大きい。
したがって、このような場合には、時間軸方向更新制御が好ましい。
しかし、遅延分散が平均的で、移動局の移動速度が高速である場合[(2)(a)]には、伝搬係数hと伝搬係数hとの間の相関係数[h:ρ]が、[h:ρ]及び[h:ρ]よりも小さくなる。
したがって、移動局の移動速度が高速である場合には、周波数軸方向更新制御を行うのが好ましい。なお、遅延分散が大きい場合には、時間軸方向への更新を優先的に行うのが望ましい。
[シミュレーション]
モバイルWiMAXのUplink PUSCのサブキャリア配置において、図14に示すパターンA(比較例)及びパターンB(実施例)について、シミュレーションを下記条件にて行った。パターンAは時間軸方向更新制御のみ、パターンBは時間軸方向更新制御と周波数軸方向更新制御を組み合わせたものである。
(シミュレーションパラメータ)
中心周波数:2.6[GHz]、サンプリング時間89.2[ns]、サブキャリア間隔10.9[kHz]、アンテナ素子数:2、FFTサイズ:1024,ガードインターバル長:11.4[μs]、使用サブキャリア数:840、フレーム長:5[ms]、Uplinkサブフレーム長:1.5[ms]、変調方式:QPSK、使用アルゴリズム:RLSアルゴリズム(忘却係数0.5)
(シミュレーションにおける伝搬路モデル)
到来信号数:2(所望信号と干渉信号)、伝搬路モデル:等電力2波レイリーフェージングモデル、遅延時間差:8.92×10[ns]、最大ドップラー周波数:288
[Hz](120km/h移動時に相当)、平均受信SNR:20[dB]、平均受信SIR:0[dB]
上記シミュレーション結果を図15に示す。図15は、データ部におけるMER(変調エラーレート)により、図14のウェイト更新パターンに対する干渉信号除去特性の変化(受信シンボルごとの)の比較を行ったものである。なお、MERは、MER=E[|Y(t)−W(t)X(t)|]によって算出した。また、伝搬路パラメータは、ランダムに変更して100回の試行を行い、その平均値を算出した。
図15のP1部分に現れているように、15シンボルごとにMERが大きく落ち込むが、これは、15シンボルのアップリンクの間にダウンリンク区間があり、ダウンリンク区間中に伝搬特性が大きく変わるためである。
図15によれば、MERが大きく落ち込んでも、実施例のパターンBの方が、立ち上がりが早い。これは、1シンボルあたりの更新回数が多い(2倍)ためである(図15のP2参照)。
また、MERが立ち上がった場合も、パターンBの方がパターンAよりも約3dB大きくなっている(図15のP3,P4参照)。なお、受信シンボルごとに復調特性が変化しているのは、パイロット間の伝搬特性の相関の大きさが異なるためである。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図を逸脱しないかぎり、様々な変形が可能である。例えば、本発明は、WiMAXに限らず、例えば、地上デジタル放送のための装置に適用することができる。
OFDMのサブキャリア構造を示す図である。 サブキャリアの周波数−時間2次元配列である。 通信装置のブロック図である。 簡略化した空間フィルタリングモデルを示す図である。 フィルタリング処理部のブロック図である。 ウェイト補間方法の説明図である。 ウェイト更新順序ルールの第1例を示す図である。 ウェイト更新順序ルールの第2例を示す図である。 ウェイト更新順序ルールの第3例を示す図である。 ウェイト更新順序ルールの第4例を示す図である。 ウェイト更新順序ルールの第5例を示す図である。 各パイロットサブキャリアにおける伝搬係数を示す図である。 伝搬係数の相互相関演算の前提を示す図である。 シミュレーションにおけるウェイト更新パターンを示す図である。 シミュレーション結果を示す図である。 地上デジタル放送でのサブキャリア配置を示す図である。 従来のウェイト更新方向を示す図である。
符号の説明
1:通信装置(基地局) 2:希望局 3:干渉局 4:干渉局 11:アンテナ素子 12:RF部 13:FFT部 14:フィルタリング処理部 141:第1バッファ(受信信号記憶部) 142:ウェイト乗算部 143:ウェイト更新部 144:第2バッファ(更新ウェイト記憶部) 145:ウェイト補間部 146:順序制御部 147:参照信号生成部 148:第3バッファ(ウェイト更新パラメータ記憶部)

Claims (4)

  1. 周波数多重のために周波数方向に複数のサブキャリアを有する通信方式であって、前記サブキャリアの配置を時間軸方向及び周波数軸方向の2次元配置でみたときに、複数のパイロットサブキャリアが複数の周波数軸方向位置に存在する通信方式、によって通信を行う通信装置において、
    受信したパイロットサブキャリアに基づいて、マルチアンテナ信号処理のためのウェイトの更新を行うウェイト更新部と、
    ウェイトの更新に用いられるパイロットサブキャリアの順序を制御する順序制御部と、
    を備え、
    前記順序制御部は、
    前回のウェイトの更新に用いたパイロットサブキャリアとは、時間軸方向では同じ位置であって周波数軸方向に異なる位置にあるパイロットサブキャリアを用いてウェイトの更新を行う周波数軸方向更新制御、及び
    前回のウェイトの更新に用いたパイロットサブキャリアとは、周波数方向では同じ位置であって時間軸方向に異なる位置になるパイロットサブキャリアを用いてウェイトの更新を行う時間軸方向更新制御、
    を組み合わせた制御を行い、
    前記周波数方向更新制御は、
    前回のウェイトの更新に用いたパイロットサブキャリアとは、時間軸方向では同じ位置であって周波数軸方向に大きい位置にあるパイロットサブキャリアを用いてウェイトの更新を行う周波数軸昇順方向更新制御と、
    前回のウェイトの更新に用いたパイロットサブキャリアとは、時間軸方向では同じ位置であって周波数軸方向に小さい位置にあるパイロットサブキャリアを用いてウェイトの更新を行う周波数軸降順方向更新制御と、を含む
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 受信したパイロットサブキャリアを保存するバッファを備え、
    前記ウェイト更新部は、前記順序制御部によって制御された順番に応じて、前記バッファに保存されたパイロットサブキャリアを取得する
    請求項1記載の通信装置。
  3. 前記順序制御部は、
    前回のウェイトの更新に用いたパイロットサブキャリアとは、時間軸方向及び周波数軸方向に異なる位置にあるパイロットサブキャリアを用いてウェイトの更新を行う斜め方向更新制御をさらに組み合わせた制御を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の通信装置。
  4. マルチアンテナ信号処理に用いられるウェイトを、パイロットサブキャリアを用いて更新する方法であって、
    前回のウェイトの更新に用いたパイロットサブキャリアとは、時間軸方向では同じ位置であって周波数軸方向に異なる位置にあるパイロットサブキャリアを用いてウェイトの更新を行う周波数軸方向更新制御、及び
    前回のウェイトの更新に用いたパイロットサブキャリアとは、周波数方向では同じ位置であって時間軸方向に異なる位置になるパイロットサブキャリアを用いてウェイトの更新を行う時間軸方向更新制御、
    を組み合わせた制御を行い、
    前記周波数方向更新制御は、
    前回のウェイトの更新に用いたパイロットサブキャリアとは、時間軸方向では同じ位置であって周波数軸方向に大きい位置にあるパイロットサブキャリアを用いてウェイトの更新を行う周波数軸昇順方向更新制御と、
    前回のウェイトの更新に用いたパイロットサブキャリアとは、時間軸方向では同じ位置であって周波数軸方向に小さい位置にあるパイロットサブキャリアを用いてウェイトの更新を行う周波数軸降順方向更新制御と、を含む
    ことを特徴とするウェイト更新方法。
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