JP4872291B2 - 電極接続方法、電極接続装置、および配線板接合体の製造方法 - Google Patents

電極接続方法、電極接続装置、および配線板接合体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の被接合部材の間に接着剤を介して、加熱加圧処理を行うことにより、複数の被接合部材の各々に形成された電極間を接続する電極接続方法、電極接続装置、および配線板接合体の製造方法に関する。
従来、例えば、ICチップ等の電子部品や回路基板等の被接合部材の接合形態として、種々の方式が知られているが、近年の小型軽量化の要請から、ガラス基板に電子部品を直接接合する方式が主流になりつつある。そして、この方式では、一般に、ICチップを、熱硬化性樹脂を主成分とする接着剤を介して、回路基板上に接合する方法が採用されている。
また、この際、例えば、電子部品の表面に形成された突起電極(または、バンプ)と、回路基板の表面に形成された回路電極を接続する方法として、電子部品を下向き(フェースダウン)にして、所定の温度に加熱された圧着部材により、上方から加熱加圧処理を行うことにより、例えば、異方導電性接着剤を介して突起電極と回路電極を接続する方法が採用されている。この接続方法は、一般に、フレキシブル配線板と回路基板や、複数のフレキシブル配線板を接合する際にも、採用されている。
ここで、上述の圧着部材により加熱加圧処理を行う際に、電子部品や回路基板の側面から、接着剤の成分がはみ出してしまい、当該接着剤の成分が圧着部材に付着してしまうという問題があった。そこで、圧着部材と電子部品の間に、離型シートを介在させた状態で、電極の接続を行う方法が提案されている。より具体的には、ステンレス箔等の金属箔を備えるとともに、当該金属箔の、少なくとも片面側(例えば、加熱加圧処理を行う際に、電子部品と接着する側)にフッ素樹脂層が設けられた離型シートを使用する方法が開示されている。本構成により、電子部品や回路基板の側面からはみ出した接着剤成分に対し、確実な離型性を保持できるとともに、加熱加圧処理を行う際に、離型シートのシワの発生や変形が起こりにくくなるため、確実な導電接続が可能になると記載されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−100807号公報
しかし、圧着部材により加熱加圧処理を行う際に、圧着部材と被加圧部材である回路基板との平行度を保つことが困難であるため、上記従来の方法においては、電子部品や回路基板に形成された電極の平面方向(即ち、当該電極が、接着剤と接触する面の方向)における荷重分布が不均一となり、結果として、電極間の接続信頼性が低下するという問題があった。特に、例えば、2〜5MPaの小さい圧力で加圧処理を行う場合は、上述の荷重分布が一層不均一になってしまい、電極間の接続信頼性が一層低下するという問題があった。
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、複数の被接合部材の間に接着剤を介して、加熱加圧処理を行うことにより、複数の被接合部材の各々に形成された電極間を接続する際に、電極間の接続信頼性を向上することができる電極接続方法、電極接続装置、および配線板接合体の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、複数の被接合部材の間に接着剤を介して、圧着部材により加熱加圧処理を行うことにより、複数の被接合部材の各々に形成された電極間を接続する電極接続方法において、圧着部材と被接合部材の間に、熱可塑性樹脂により形成され、かつ、両面にシート部材が設けられた変形可能な樹脂シートを介在させて、圧着部材による加熱加圧処理を行い、この加熱加圧処理において、前記シート部材に挟まれる前記樹脂シートを溶融させることにより同樹脂シートの粘度を低下させるとともに、同樹脂シートが前記圧着部材と前記被接合部材の間に介在し続ける圧力で加圧することを特徴とする。
同構成によれば、圧着部材により加熱加圧処理を行う際に、樹脂シートがクッション材として機能することになる。従って、圧着部材により加熱加圧処理を行う際に、圧着部材と被接合部材との平行度が保たれていない場合であっても、接続される電極の平面方向(即ち、電極が、接着剤と接触する面の方向)における荷重分布を均一にすることが可能になる。従って、複数の電極間を接続する場合に、各電極間にかかる荷重が均一になる。また、接着剤の内部や、当該接着剤と被接合部材との界面におけるボイドを外部に放出できるため、ボイドによる、電極間の接続位置のずれを防止できる。その結果、電極間の接続信頼性が向上することになる。また、圧着部材により加熱加圧処理を行うと、樹脂シートが加熱溶融するとともに流動するため電極の平面方向における荷重分布をより一層均一にすることが可能になり、結果として、電極間の接続信頼性がより一層向上することになる
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電極接続方法であって、複数の被接合部材が、リジッドな基材上に形成された第1の回路電極を有するリジッド配線板と、フレキシブルな基材上に形成された第2の回路電極を有するフレキシブル配線板からなり、圧着部材とフレキシブル配線板の間に樹脂シートを介在させるとともに、圧着部材により加熱加圧処理を行うことにより、第1、第2の回路電極間を接続することを特徴とする。
同構成によれば、フレキシブル配線板において、第2の回路電極の部分は硬く、第2の回路電極が形成されていない基材部分は柔軟であるが、圧着部材により加熱加圧処理を行う際に、圧着部材とフレキシブル配線板の間に変形可能な樹脂シートを介在させることで、第2の回路電極と第2の回路電極が形成されていない基材部分にかかる荷重を均一にすることが可能になる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の電極接続方法であって、複数の被接合部材が、フレキシブルな基材上に形成された回路電極を有する複数のフレキシブル配線板からなり、圧着部材とフレキシブル配線板の間に樹脂シートを介在させるとともに、圧着部材により加熱加圧処理を行うことにより、複数のフレキシブル配線板の各々に形成された回路電極間を接続することを特徴とする。
同構成によれば、複数のフレキシブル配線板の各々において、回路電極の部分は硬く、回路電極が形成されていない基材部分は柔軟であるが、圧着部材により加熱加圧処理を行う際に、圧着部材とフレキシブル配線板の間に変形可能な樹脂シートを介在させることで、回路電極と回路電極が形成されていない基材部分にかかる荷重を均一にすることが可能になる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の電極接続方法であって、接着剤が、導電性粒子を含有する異方導電性接着剤であるとともに、導電性粒子が、微細な粒子が、多数、繋がった形状あるいは針形状を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電極接続方法。
同構成によれば、圧着部材により加熱加圧処理を行う際に、低い圧力(例えば、2〜5MPa)で導電性微粒子が電極間に噛み込むため、結果として、低い圧力により、電極間の接続信頼性を向上させることが可能になる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の電極接続方法であって、樹脂シートを搬送可能に設けるとともに、圧着部材による加熱加圧処理により、複数の被接合部材の各々に形成された電極間が接続された後に、圧着部材と被接合部材の間に介在する前記樹脂シートを搬送させて巻き取ることを特徴とする。同構成によれば、使用済みの樹脂シートを、容易に回収することが可能になる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の電極接続方法により電極を接続する工程を含む配線板接合体の製造方法である。同構成によれば、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の電極接続方法により電極を接続する構成としているため、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の電極接続方法と同じ効果を得ることが可能になる。
請求項7に記載の発明は、複数の被接合部材の間に接着剤を介して、複数の被接合部材の各々に形成された電極間を接続するための加熱加圧処理を行う圧着部材と、熱可塑性樹脂により形成され、かつ、両面にシート部材が設けられた変形可能な樹脂シートが巻回されるとともに、圧着部材と被接合部材の間に熱可塑性樹脂により形成された樹脂シートを供給する巻き出し部材と、圧着部材と被接合部材の間に、樹脂シートを介在させた状態で、圧着部材による加熱加圧処理を行うことにより、この加熱加圧処理において、前記シート部材に挟まれる前記樹脂シートを溶融させることにより同樹脂シートの粘度を低下させるとともに、同樹脂シートが前記圧着部材と前記被接合部材の間に介在し続ける圧力で加圧し、複数の被接合部材の各々に形成された電極間が接続された後に、巻き出し部材から供給された前記樹脂シートを巻き取る巻き取り部材と、を備えることを特徴とする電極接続装置である。
同構成によれば、圧着部材により加熱加圧処理を行う際に、樹脂シートがクッション材として機能することになる。従って、圧着部材により加熱加圧処理を行う際に、圧着部材と被接合部材との平行度が保たれていない場合であっても、接続される電極の平面方向(即ち、電極と、接着剤が接触する面の方向)における荷重分布を均一にすることが可能になる。また、接着剤の内部や、当該接着剤と被接合部材との界面におけるボイドを外部に放出できるため、ボイドによる、電極間の接続位置のずれを防止できる。その結果、電極間の接続信頼性が向上することになる。また、電極間の接続工程と、使用済みの樹脂シートの回収工程を同時に行うことができるため、電極間の接続を効率良く行うことが可能になる。また、圧着部材により加熱加圧処理を行うと、樹脂シートが加熱溶融するとともに流動するため電極の平面方向における荷重分布をより一層均一にすることが可能になり、結果として、電極間の接続信頼性がより一層向上することになる
本発明によれば、複数の被接合部材の間に接着剤を介して、圧着部材により加熱加圧処理を行うことにより、複数の被接合部材の各々に形成された電極間を接続する際に、電極間の接続信頼性をより一層向上することができる。
以下に、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る電極接続方法を説明するための要部断面図であり、電極間を接続する前の状態を示す図である。また、図2は、本発明に係る電極接続方法を説明するための要部断面図であり、電極間を接続した後の状態を示す図である。なお、本実施形態においては、複数の被接合部材として、リジッドな基材上に形成された第1の回路電極を有するリジッド配線板と、フレキシブルな基材上に形成された第2の回路電極を有するフレキシブル配線板を例に挙げて説明する。
本実施形態における電極接続方法としては、被接合部材であるリジッド配線板とフレキシブル配線板の間に接着剤を介して、圧着部材により加熱加圧処理を行うことにより、リジッド配線板に形成された第1の回路電極とフレキシブル配線板に形成された第2の回路電極の間を接続する。
より具体的には、図1に示すように、基台7上に載置されたリジッドな基材であるガラス基材1と、当該ガラス基材1上に形成された第1の回路電極5を有するリジッド配線板14上に、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を主成分とし、導電性微粒子13を含有する接着剤である異方導電性接着剤3を載置し、当該異方導電性接着剤3を所定の温度に加熱した状態で、ガラス基材1の方向へ所定の圧力で加圧し、異方導電性接着剤3をガラス基材1上に仮接着する。次いで、フレキシブルな基材8を有するフレキシブル配線板2を下向き(フェースダウン)にした状態で、ガラス基材1の表面に形成された第1の回路電極5と、フレキシブルな基材8の表面に形成された第2の回路電極6との位置合わせをしながら、フレキシブル配線板2を異方導電性接着剤3上に載置することにより、リジッド配線板14とフレキシブル配線板2との間に異方導電性接着剤3を介在させる。
次いで、図1に示すように、圧着部材であるヘッド4を、フレキシブル配線板2の上方に設置する。そして、当該ヘッド4を、図中の矢印Xの方向に移動させて、図2に示す状態とし、フレキシブル配線板2を介して、当該異方導電性接着剤3をリジッド配線板14の方向へ所定の圧力で加圧した状態で、異方導電性接着剤3を加熱溶融させ、硬化温度に加熱する。なお、上述のごとく、異方導電性接着剤3は、熱硬化性樹脂を主成分としているため、当該異方導電性接着剤3は、上述の硬化温度にて加熱をすると、一旦、軟化するが、当該加熱を継続することにより、硬化することになる。そして、予め設定した異方導電性接着剤3の硬化時間が経過すると、ヘッド4による加熱状態を解除して、異方導電性接着剤3の硬化温度の維持状態を開放し、冷却を開始することにより、異方導電性接着剤3を介して、複数(図1、図2においては、8個)の第1の回路電極5−第2の回路電極6間を接続して、フレキシブル配線板2をリジッド配線板14上に実装し、フレキシブル配線板2とリジッド配線板14からなる配線板接合体が製造される。
フレキシブル配線板2は、柔軟な樹脂フィルムにて形成された基材8の片面に、導体回路層を構成する第2の回路電極6を設けた、いわゆる片面フレキシブル配線板である。なお、接着剤層(不図示)を介して、基材8上に第2の回路電極6を設ける構成としても良い。
基材8を構成する樹脂フィルムとしては、柔軟性に優れた樹脂材料からなるものが使用される。かかる樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステルフィルムなどの、フレキシブル配線板用として汎用性のある樹脂のフィルムがいずれも使用可能である。また、特に、柔軟性に加えて高い耐熱性をも有しているのが好ましく、かかる樹脂フィルムとしては、例えば、ポリアミド系の樹脂フィルムや、ポリイミド、ポリアミドイミドなどのポリイミド系の樹脂フィルムやポリエチレンナフタレ−トが好適に使用される。また、第2の回路電極6により構成される導体回路層としては、銅箔等の金属箔が好適に使用される。
また、本発明の第1の回路電極5としては、例えば、ガラス基材1上に形成されたITO電極が使用される。また、第2の回路電極6は、例えば、基材8上に形成された銅箔などの金属箔を、常法により、露光、エッチングすることにより形成される。
ここで、本発明においては、図1、図2に示すように、圧着部材であるヘッド4と被接合部材であるフレキシブル配線板2の間に、変形可能な樹脂シート9を介在させた状態で、ヘッド4による加熱加圧処理を行うことにより、第1の回路電極5と第2の回路電極6間を接続することを特徴としている。
このような接続方法により、ヘッド4により加熱加圧処理を行う際に、樹脂シート9がクッション材として機能することになる。従って、ヘッド4により加熱加圧処理を行う際に、当該ヘッド4とリジッド配線板14との平行度が保たれていない場合であっても、第1の回路電極5、または第2の回路電極6の平面方向(即ち、第1の回路電極5、または第2の回路電極6が、異方導電性接着剤3と接触する面5a、または面6aの方向であって、図2に示す矢印Yの方向)における荷重分布を均一にすることが可能になる。従って、複数の第1の回路電極5−第2の回路電極6間を接続する場合に、各第1の回路電極5−第2の回路電極6間にかかる荷重が均一になる。また、異方導電性接着剤3の内部や、当該異方導電性接着剤3とリジッド配線板14(または、フレキシブル配線板2)との界面におけるボイドを外部に放出できるため、ボイドによる、電極間の接続位置のずれを防止できる。その結果、第1の回路電極5と第2の回路電極6間の接続信頼性が向上することになる。
また、本実施形態において使用される樹脂シート9は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、エチレンビニルアルコール樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、エチレン−酢酸ビニル重合体等の熱可塑性樹脂により形成されていることが好ましい。この場合、ヘッド4により加熱加圧処理を行うと、樹脂シート9が加熱溶融するとともに流動し、熱硬化性樹脂が第1の回路電極5、または第2の回路電極6の表面に形成された微細な凹凸等に侵入することになる。従って、第1、第2の回路電極5、6の平面方向における荷重分布をより一層均一にすることが可能になり、結果として、第1の回路電極5と第2の回路電極6間の接続信頼性がより一層向上することになる。なお、樹脂シート9を熱硬化性樹脂により形成する場合、上述の異方導電性接着剤3の加熱状態を開放し、冷却を開始することにより、熱可塑性樹脂により形成される樹脂シート9は硬化する。
また、特に、本実施形態のごとく、複数の被接合部材として、リジッドなガラス基材1上に形成された第1の回路電極5を有するリジッド配線板14と、フレキシブルな基材8上に形成された第2の回路電極6を有するフレキシブル配線板2を使用する場合、フレキシブル配線板2において、第2の回路電極6の部分は硬く、当該第2の回路電極6が形成されていない基材8の部分は柔軟であるが、ヘッド4により加熱加圧処理を行う際に、ヘッド4とフレキシブル配線板2の間に変形可能な樹脂シート9を介在させることで、第2の回路電極6と当該第2の回路電極6が形成されていない基材8の部分にかかる荷重を均一にして第1の回路電極5と第2の回路電極6との間を接続することが可能となる。
また、図3に示すように、樹脂シート9の表面に、離型処理が施されたシート部材10を設け、当該シート部材10により、樹脂シート9を狭持する構成としても良い。このような構成により、ヘッド4により加熱加圧処理を行う際に、樹脂シート9を構成する樹脂成分が、リジッド配線板14、フレキシブル配線板2、またはヘッド4に付着するという不都合を防止することが可能になる。このシート部材10としては、例えば、エチレン/テトラフルオロエチレン樹脂により形成されたものが使用できる。
また、樹脂シート9を搬送可能に設けるとともに、ヘッド4による加熱加圧処理により、第1、第2の回路電極5、6間が接続された後に、ヘッド4とフレキシブル配線板2の間に介在する樹脂シート9を搬送させて巻き取るようにしても良い。このような構成により、使用済みの樹脂シート9を、容易に回収することが可能になる。
より具体的には、図4に示すように、樹脂シート9が捲回されるとともに、樹脂シート9を図中の矢印Zの方向に搬送させて、ヘッド4とフレキシブル配線板2の間に樹脂シート9を供給する巻き出し部材11と、ヘッド4とフレキシブル配線板2の間に、樹脂シート9を介在させた状態で、ヘッド4による加熱加圧処理を行い、第1の回路電極5と第2の回路電極6間が接続された後に、当該巻き出し部材11から供給された樹脂シート9を巻き取る巻き取り部材12を設ける構成とする。このような構成により、第1、第2の回路電極5、6間の接続工程と、使用済みの樹脂シート9の回収工程を同時に行うことができるため、第1、第2の回路電極5、6間の接続を効率良く行うことが可能になる。
なお、上述の図3において説明した、シート部材10が表面に設けられた樹脂シート9を巻き出し部材11に巻回するとともに、シート部材10に狭持された樹脂シート9を巻き取り部材12による巻き取る(即ち、樹脂シート9とシート部材10を一体的に巻き取る)構成としても良い。
また、本発明に使用される異方導電性接着剤3としては、従来、リジッド配線板14とフレキシブル配線板2の接続に使用されてきた、熱硬化性樹脂を主成分とするとともに、潜在性硬化剤を含有し、当該樹脂中に導電性微粒子13が分散されたものが使用できる。ここで、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、尿素樹脂等が挙げられる。このうち、特に、熱硬化性樹脂としてエポキシ樹脂を使用することにより、異方導電性接着剤3のフィルム形成性、耐熱性、および接着力を向上させることが可能になる。
なお、使用するエポキシ樹脂は、特に制限はないが、例えば、ビスフェノールA型、F型、S型、またはAD型のエポキシ樹脂や、ナフタレン型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂等を使用することができる。また、高分子量エポキシ樹脂であるフェノキシ樹脂を用いることもできる。
エポキシ樹脂の分子量は、被接合部材の種類等を考慮して、適宜選択することができる。高分子量のエポキシ樹脂を使用すると、フィルム形成性が高く、また、接続温度における樹脂の溶解粘度を高くでき、導電性微粒子13の配向を乱すことなく接続できる効果がある。一方、低分子量のエポキシ樹脂を使用すると、架橋密度が高まって耐熱性が向上するとともに、樹脂の凝集力が高まるため、接着力が高くなるという効果が得られる。従って、分子量が15000以上の高分子量エポキシ樹脂と分子量が2000以下の低分子量エポキシ樹脂とを組み合わせて使用することにより、性能のバランスが取れるため、好ましい。なお、高分子量エポキシ樹脂と低分子量エポキシ樹脂の配合量は、適宜、選択することができる。
また、本発明に使用される潜在性硬化剤は、低温での貯蔵安定性に優れ、室温では殆ど硬化反応を起こさないが、加熱等により、所定の条件とすることにより、速やかに硬化反応を行う硬化剤である。この潜在性硬化剤としては、イミダゾール系、ヒドラジド系、三フッ化ホウ素−アミン錯体、アミンイミド、ポリアミン系、第3級アミン、アルキル尿素系等のアミン系、ジシアンジアミド系、酸および酸無水物系硬化剤、塩基性活性水素化化合物、および、これらの変性物が例示され、これらは単独または2種以上の混合物として使用できる。
また、特に、これらの潜在性硬化剤を、ポリウレタン系、ポリエステル系等の高分子物質や、ニッケル、銅等の金属薄膜およびケイ酸カルシウム等の無機物で被覆してマイクロカプセル化したものは、長期保存性と速硬化性という矛盾した特性の両立を図ることができるため、好ましい。従って、マイクロカプセル型イミダゾール系潜在性硬化剤が、特に好ましい。
また、異方導電性接着剤3に使用される導電性微粒子13としては、例えば、球状の金属微粒子や、金属でめっきされた球状の樹脂粒子を使用することができるが、微細な粒子が、多数、繋がった形状あるいは針形状を有する、所謂アスペクト比が大きい形状を有する導電性微粒子を使用することもできる。このような構成により、ヘッド4により加熱加圧処理を行う際に、低い圧力(例えば、2〜5MPa)で導電性微粒子13が第1の回路電極5と第2の回路電極6との間に噛み込むため、結果として、低い圧力により、第1、第2の回路電極5、6間の接続信頼性を向上させることが可能になる。
また、特に、導電性微粒子13を、異方導電性接着剤3を形成する時点で異方導電性接着剤3の厚み方向にかけた磁場の中を通過させることにより、当該厚み方向(磁場方向であって、図1の矢印Wで示す方向)に配向させて用いるのが好ましい。このような配向にすることにより、異方導電性接着剤3の面方向(上述の矢印Yの方向)における高い導電抵抗によって隣り合う電極間の絶縁を維持して短絡を防止しつつ、異方導電性接着剤3の厚み方向における低い導電抵抗によって、多数の第1の回路電極5−第2の回路電極6間を一度に、かつ各々を独立して導電接続することが可能になる。
使用する導電性微粒子としては、その一部に強磁性体が含まれるものが良く、強磁性を有する金属単体、強磁性を有する2種類以上の合金、強磁性を有する金属と他の金属との合金、および強磁性を有する金属を含む複合体のいずれかであることが好ましい。これは、強磁性を有する金属を使用することにより、金属自身が有する磁性により、磁場を用いて導電性微粒子13を配向させることが可能になるからである。例えば、直鎖状に繋がった形状を有するニッケル、鉄、コバルトおよびこれらのうち2種類以上の合金等を挙げることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の設計変更をすることが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
例えば、上述の実施形態において使用したリジッド配線板14の代わりに、他のフレキシブル配線板を使用し、複数のフレキシブル配線板を被接合部材として使用する構成としても良い。即ち、図5に示すように、複数の被接合部材として、上述の第2の回路電極6を有するフレキシブル配線板2と、上述の基材8を構成する柔軟性に優れた樹脂材料からなる基材20上に形成された第3の回路電極21を有するフレキシブル配線板22を使用する構成としても良い。そして、この場合、ヘッド4とフレキシブル配線板2の間に、例えば、上述の熱可塑性樹脂により形成された樹脂シート9を介在させるとともに、異方導電性接着剤3を介して、ヘッド4により加熱加圧処理を行うことにより、回路電極6、21間を接続する。本構成においても、フレキシブル配線板2、22の各々において、第2、第3の回路電極6、21の部分は硬く、当該第2、第3の回路電極6、21が形成されていない基材8、20の部分は柔軟であるが、ヘッド4により加熱加圧処理を行う際に、ヘッド4とフレキシブル配線板2の間に変形可能な樹脂シートを介在させることで、第2、第3の回路電極6、21と基材8、20にかかる荷重を均一にすることが可能になる。
なお、この場合も、上述のリジッド配線板14を使用する場合と同様に、樹脂シート9の表面に、離型処理が施されたシート部材10を設けたものを使用しても良い。また、異方導電性接着剤3が含有する導電性微粒子13として、微細な粒子が、多数、繋がった形状あるいは針形状を有するものを使用しても良い。さらに、樹脂シート9を搬送可能に設けるとともに、ヘッド4による加熱加圧処理により、第2、第3の回路電極6、21間が接続された後に、ヘッド4とフレキシブル配線板2の間に介在する樹脂シート9を搬送させて巻き取るようにしても良い。いずれの場合も、上述のリジッド配線板14を使用する場合と同様の効果を得ることができる。
以下に、本発明を実施例、比較例に基づいて説明する。
(実施例1)
(接着剤の作製)
導電性微粒子として3μmから11μmまでの鎖長分布を有する直鎖状ニッケル微粒子を用いた。樹脂としては、ビスフェノールA型の固形エポキシ樹脂〔ジャパンエポキシレジン(株)製、商品名エピコート1256、およびエピコート1002〕、ビスフェノールA型の液状エポキシ樹脂〔ジャパンエポキシレジン(株)製、商品名エピコート828US〕と、マイクロカプセル型イミダゾール系硬化剤〔旭化成エポキシ(株)製、商品名ノバキュアHX3941〕とを重量比で40/20/40/35の割合で用いた。
これらの樹脂を酢酸ブチルに溶解後、三本ロールによる混練を行い、樹脂濃度が40重量%である溶液を作製した。この溶液に、固形分の総量(Ni粉末+樹脂)に占める割合で表される金属充填率が、1体積%となるように上記Ni粉末を添加した後、遠心攪拌ミキサーを用いて攪拌することによりNi粉末を均一に分散し、接着剤用の複合材料を作製した。次いで、この複合材料を離型処理したPETフィルム上にドクターナイフを用いて塗布した後、磁束密度100mTの磁場中、60℃で30分間、乾燥、固化させることにより、膜中の直鎖状粒子が磁場方向に配向した、厚さ25μmの異方導電性接着剤を作製した。
(加熱加圧処理)
リジッド配線板として、ガラス基材上に、幅50μm、長さ3mm、高さ0.15μmのITO電極が50μm間隔で2本ずつコの字型に接続された8組の電極が形成されたものを用意した。そして、このガラス基板上に作製した接着剤を載置し、60℃に加熱しながら、0.08MPaの圧力で5秒間加圧して仮接着させた。その後、接着剤から、離型処理したPETフィルムを剥がし、幅50μm、長さ3mm、高さ18μmの回路電極が50μm間隔で16個配列されたフレキシブル配線板を、ITO電極と回路電極の位置合わせをしながら、接着剤上に載置して、このフレキシブル配線板とガラス基板の間に作製した接着剤を挟み込む状態にした。次いで、圧着部材であるヘッドを、フレキシブル配線板の上方に設置するとともに、ヘッドとフレキシブル配線板の間に、厚さが100μmである、ポリテトラフルオロエチレンからなる樹脂シートを介在させた状態で、ヘッドを移動させて加圧し、180℃に加熱しながら、4MPaの圧力で25秒間加圧して、ITO電極と回路電極を接続させ、リジッド配線板とフレキシブル配線板の接合体を得た。
(抵抗評価)
次いで、この接合体の、接着剤を介して接続されたITO電極と回路電極により構成される、回路電極の隣り合う2個の電極を1組として、連続する8組の電極の各々の抵抗値を四端子法により求めた。より具体的には、ITO電極、または回路電極の平面方向(即ち、上述の図2において示した矢印Yの方向)において連続する8組の電極の各々において、1mAの電流を印加した場合の電圧を測定し、抵抗値を算出した。そして、この評価を10回繰り返し、各電極における抵抗値の平均値を求め、これを接続抵抗とした。その結果を、図6に示す。なお、図6、及び、後述の図7〜図11において、連続する8個の電極を、上述の平面方向の一端側から他端側にかけて(即ち、図2において、紙面の左側から右側にかけて)、1〜8の整数値で表示した。
(実施例2)
導電性微粒子として、5μmから10μmの粒子径分布を有する球状のニッケル微粒子を用いた。樹脂としては、ビスフェノールA型の固形エポキシ樹脂〔ジャパンエポキシレジン(株)製、商品名エピコート1256、およびエピコート1002〕、ビスフェノールA型の液状エポキシ樹脂〔ジャパンエポキシレジン(株)製、商品名エピコート828US〕と、マイクロカプセル型イミダゾール系硬化剤〔旭化成エポキシ(株)製、商品名ノバキュアHX3941〕とを重量比で40/20/40/35の割合で用いた。
これらの樹脂を酢酸ブチルに溶解後、三本ロールによる混練を行い、樹脂濃度が40重量%である溶液を作製した。この溶液に、固形分の総量(ニッケル粉末+樹脂)に占める割合で表される金属充填率が、1体積%となるように上記ニッケル粉末を添加した後、遠心攪拌ミキサーを用いて攪拌することによりニッケル粉末を均一に分散し、接着剤用の複合材料を作製した。次いで、この複合材料を離型処理したPETフィルム上にドクターナイフを用いて塗布し、厚さ25μmの異方導電性接着剤を作製した。
次いで、上述の実施例1と同様にして、リジッド配線板とフレキシブル配線板の接合体を得た。その後、上述の実施例1と同一条件により、抵抗評価を行った。以上の結果を図7に示す。
(実施例3)
樹脂シートとして、厚さが90μmである、エチレンビニルアルコール樹脂からなる樹脂シートを使用し、当該樹脂シートの表面に、離型処理が施され、厚さが20μmである、エチレン/テトラフルオロエチレン樹脂からなるシート部材10を設けたものを使用したこと以外は、上述の実施例1と同様にして、リジッド配線板とフレキシブル配線板の接合体を得た。その後、上述の実施例1と同一条件により、抵抗評価を行った。以上の結果を図8に示す。
(実施例4)
樹脂シートとして、厚さが90μmである、エチレンビニルアルコール樹脂からなる樹脂シートを使用し、当該樹脂シートの表面に、離型処理が施され、厚さが20μmである、エチレン/テトラフルオロエチレン樹脂からなるシート部材10を設けたものを使用したこと以外は、上述の実施例2と同様にして、リジッド配線板とフレキシブル配線板の接合体を得た。その後、上述の実施例1と同一条件により、抵抗評価を行った。以上の結果を図9に示す。
(比較例1)
ヘッドとフレキシブル配線板の間に、樹脂シートを介在させなかったこと以外は、上述の実施例1と同様にして、リジッド配線板とフレキシブル配線板の接合体を得た。その後、上述の実施例1と同一条件により、抵抗評価を行った。以上の結果を図10に示す。
(比較例2)
ヘッドとフレキシブル配線板の間に、樹脂シートを介在させなかったこと以外は、上述の実施例2と同様にして、リジッド配線板とフレキシブル配線板の接合体を得た。その後、上述の実施例1と同一条件により、抵抗評価を行った。以上の結果を図11に示す。
図6〜図9に示すように、実施例1〜4においては、いずれの場合においても、連続する8組の電極の各々における接続抵抗がほぼ均一となっており、バラツキが殆ど生じておらず、ITO電極−回路電極間の接続信頼性が向上していることが判る。一方、図10、図11に示すように、比較例1〜2においては、いずれの場合においても、各電極の接続抵抗が均一となっておらず、バラツキが生じており、ITO電極−回路電極間の接続信頼性が低下していることが判る。
これは、実施例1〜4においては、ヘッドとフレキシブル配線板の間に、変形可能な樹脂シートを介在させた状態で、加熱加圧処理を行うことにより、ITO電極と回路電極間を接続しているため、樹脂シートがクッション材として機能し、上述の平面方向における荷重分布を均一にすることができたためであると考えられる。一方、比較例1〜2においては、ヘッドとフレキシブル配線板の間に、変形可能な樹脂シートを介在させていないため、上述の平面方向における荷重分布を均一にすることができなかったためであると考えられる。
また、エチレンビニルアルコール樹脂からなる樹脂シートを使用した実施例3は、ポリテトラフルオロエチレンからなる樹脂シートを使用した実施例1に比し、各電極の接続抵抗をより一層均一にできることが判る。なお、同様の結果が、実施例2と実施例4の比較からも判る。
本発明の活用例としては、複数の被接合部材の間に接着剤を介して、加熱加圧処理を行うことにより、複数の被接合部材の各々に形成された電極間を接続する電極接続方法および電極接続装置が挙げられる。
本発明に係る電極接続方法を説明するための要部断面図であり、電極間を接続する前の状態を示す図である。 本発明に係る電極接続方法を説明するための要部断面図であり、電極間を接続した後の状態を示す図である。 本発明に係る電極接続方法を説明するための要部断面図であり、樹脂シートの表面に、離型処理が施されたシート部材を設けたものを使用する場合の図である。 本発明に係る電極接続方法を説明するための要部断面図であり、樹脂シートを搬送させて巻き取る場合の図である。 本発明に係る電極接続方法を説明するための要部断面図であり、複数のフレキシブル配線板を被接合部材として使用する場合の図である。 本発明の実施例1における接続抵抗の測定結果を示す図である。 本発明の実施例2における接続抵抗の測定結果を示す図である。 本発明の実施例3における接続抵抗の測定結果を示す図である。 本発明の実施例4における接続抵抗の測定結果を示す図である。 本発明の比較例1における接続抵抗の測定結果を示す図である。 本発明の比較例2における接続抵抗の測定結果を示す図である。
符号の説明
1…ガラス基材、2…フレキシブル配線板、3…異方導電性接着剤、4…ヘッド、5…第1の回路電極、6…第2の回路電極、7…基台、8…基材、9…樹脂シート、10…シート部材、11…巻き出し部材、12…巻き取り部材、13…導電性微粒子、14…リジッド配線板、20…基材、21…第3の回路電極、22…フレキシブル配線板、Y…回路電極の平面方向

Claims (7)

  1. 複数の被接合部材の間に接着剤を介して、圧着部材により加熱加圧処理を行うことにより、前記複数の被接合部材の各々に形成された電極間を接続する電極接続方法において、
    前記圧着部材と前記被接合部材の間に、熱可塑性樹脂により形成され、かつ、両面にシート部材が設けられた変形可能な樹脂シートを介在させて、前記圧着部材による加熱加圧処理を行い、この加熱加圧処理において、前記シート部材に挟まれる前記樹脂シートを溶融させることにより同樹脂シートの粘度を低下させるとともに、同樹脂シートが前記圧着部材と前記被接合部材の間に介在し続ける圧力で加圧することを特徴とする電極接続方法。
  2. 前記複数の被接合部材が、リジッドな基材上に形成された第1の回路電極を有するリジッド配線板と、フレキシブルな基材上に形成された第2の回路電極を有するフレキシブル配線板からなり、前記圧着部材と前記フレキシブル配線板の間に前記樹脂シートを介在させるとともに、前記圧着部材により加熱加圧処理を行うことにより、前記第1、第2の回路電極間を接続することを特徴とする請求項1に記載の電極接続方法。
  3. 前記複数の被接合部材が、フレキシブルな基材上に形成された回路電極を有する複数のフレキシブル配線板からなり、前記圧着部材と前記フレキシブル配線板の間に前記樹脂シートを介在させるとともに、前記圧着部材により加熱加圧処理を行うことにより、前記複数のフレキシブル配線板の各々に形成された前記回路電極間を接続することを特徴とする請求項1に記載の電極接続方法。
  4. 前記接着剤が、導電性粒子を含有する異方導電性接着剤であるとともに、前記導電性粒子が、微細な粒子が、多数、繋がった形状あるいは針形状を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の電極接続方法。
  5. 前記樹脂シートを搬送可能に設けるとともに、前記圧着部材による加熱加圧処理により、前記複数の被接合部材の各々に形成された電極間が接続された後に、前記圧着部材と前記被接合部材の間に介在する前記樹脂シートを搬送させて巻き取ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の電極接続方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の電極接続方法により電極を接続する工程を含む配線板接合体の製造方法。
  7. 複数の被接合部材の間に接着剤を介して、前記複数の被接合部材の各々に形成された電極間を接続するための加熱加圧処理を行う圧着部材と、熱可塑性樹脂により形成され、かつ、両面にシート部材が設けられた変形可能な樹脂シートが巻回されるとともに、前記圧着部材と前記被接合部材の間に前記樹脂シートを供給する巻き出し部材と、前記圧着部材と前記被接合部材の間に、前記樹脂シートを介在させた状態で、前記圧着部材による加熱加圧処理を行うことにより、この加熱加圧処理において、前記シート部材に挟まれる前記樹脂シートを溶融させることにより同樹脂シートの粘度を低下させるとともに、同樹脂シートが前記圧着部材と前記被接合部材の間に介在し続ける圧力で加圧し、前記複数の被接合部材の各々に形成された電極間が接続された後に、前記巻き出し部材から供給された前記樹脂シートを巻き取る巻き取り部材と、を備えることを特徴とする電極接続装置。
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