JP4872266B2 - ブラックマトリックスの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ブラックマトリックスの製造方法に関する。更に詳しくは、本発明は、印刷によるブラックマトリックスの形成が可能で、かつブラックマトリックスのガラス密着性およびプレッシャークッカー試験(PCT)耐性を改良したブラックマトリックス用着色組成物に関する。
最近、エレクトロニクス等の様々な分野で、低コスト、大型化、高精密化に向けたパターニングが、従来の印刷技術を発展させた革新的な方法により行われている。例えば、液晶カラーディスプレイに利用される着色パターンを形成するには、凸版を用いて基板にパターンを形成する方法、あるいは凹版によりパターンを形成した後、ブランケットを介して、同一基板に複数のパターンを重ねて転写する方法が効率的である。
しかし、これらの方法は、ポストベーク時の熱処理工程だけで硬化させるため、着色組成物の硬化性が悪く、密着性不良に繋がるという問題があった。
特に、電気・電子機器部品等の環境試験方法の一つである耐湿性評価として行われるプレッシャークッカー試験(PCT)では、硬化性の影響でガラス等の基材への密着性の低下が顕著に現れる。プレッシャークッカー試験(Pressure Cocker Test)は、HAST(Highly Accelerater temperature and humidity Stress Test)とも呼ばれIEC68−2−66等に規格化されている。
また、遮光目的で黒色パターンを形成する場合、黒色の色素であるカーボンブラックの含有率を上げなければならず、ポストベーク時の硬化不良が著しく、基材に対する密着性が極度に低下する場合がある。
これらの問題を解決するために、ポストベーク時の熱架橋を考慮して、バインダー樹脂にカルボキシル基とヒドロキシル基を共存させることが行われている(例えば、特許文献1、2参照。)。
しかし、特許文献1、2に記載されている技術でも、十分なPCT耐性は得られなかった。
特開平10−253815号公報 特開平11−14819号公報
本発明は、印刷適性に大きな影響を与えることなく、ポストベーク時の熱架橋により凝集力と硬化性を向上でき、密着性とPCT耐性に優れたブラックマトリックスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明のブラックマトリックスの製造方法は、レゾール型フェノール樹脂以外の可視光領域の400〜700nmの全波長領域において透過率が80%以上の透明樹脂、及び放射線照射もしくは熱により重合して前記透明樹脂を生成するモノマーもしくはオリゴマーからなる群より選択される色素担体、黒色色素、レゾール型フェノール樹脂を含む着色組成物であり、前記レゾール型フェノール樹脂の含有量が、組成物の全量を基準(100重量%)として0.5重量%以上7.0重量%以下のブラックマトリックス形成用着色組成物を、
シリコーンゴムブランケットに塗布・乾燥し、ブラックマトリックス形成用着色組成物層を形成する工程と、前記ブラックマトリックス形成用着色組成物層に凸版を押圧して凸版の凸部分に前記ブラックマトリックス形成用着色組成物層を転写して、前記凸部分の前記ブラックマトリックス形成用着色組成物層を除去する除去工程と、前記シリコーンゴムブランケット上に残った前記ブラックマトリックス形成用着色組成物層をガラス基材に転写する転写工程と、ポストベークする工程を含むものである。
本発明のブラックマトリックスの製造方法は、ブラックマトリックス形成用着色組成物、さらに熱架橋剤を含むことが好ましい。また、本発明のブラックマトリックスの製造方法は、黒色色素がカーボンブラックであり、その含有量が、組成物の全量を基準(100重量%)として3.0重量%以上30.0重量%以下であることが好ましい。
本発明のブラックマトリックスの製造方法は、レゾール型フェノール樹脂を含むブラックマトリックス形成用着色組成物を用いるため、ポストベーク時の熱架橋により凝集力と硬化性を向上でき、ガラス密着性とPCT耐性に優れたブラックマトリックスを形成することができる。
本発明で使用するブラックマトリックス用着色組成物は、レゾール型フェノール樹脂以外の可視光領域の400〜700nmの全波長領域において透過率が80%以上の透明樹脂と、放射線照射もしくは熱により重合して前記透明樹脂を生成するモノマーもしくはオリゴマーからなる群より選択される色素担体と、黒色色素と、レゾール型フェノール樹脂とを含有する。
レゾール型フェノール樹脂は、フェノール類とアルデヒド類を塩基性の触媒で反応させた樹脂である。フェノール類としては、オルトクレゾール、パラクレゾール、パラフェニルフェノール、パラノニルフェノール、2,3−キシレノール、2,5−キシレノール、フェノール、メタクレゾール、3,5−キシレノール、レゾルシノール、カテコール、ハイドロキノン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールB、ビスフェノールE、ビスフェノールH、ビスフェノールS等が挙げられる。アルデヒド類としては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド等が挙げられる。フェノール類とアルデヒド類は、それぞれ1種を単独で、または2種以上を混合して用いられる。
レゾール型フェノール樹脂の含有量は、着色組成物の全量を基準(100重量%)として、0.5重量%以上7.0重量%以下であり、1.0重量%以上5.0重量%以下であることが好ましい。レゾール型フェノール樹脂の含有量が0.5重量%未満の場合は、十分な密着性が得られず、7.0重量%を超えた場合はブラックマトリックスのパターン形状が悪化する。
本発明で使用するブラックマトリックス用着色組成物に含まれる黒色色素としては、有機または無機の顔料を、単独でまたは2種類以上混合して用いることができる。顔料のなかでは、発色性が高く、且つ耐熱性の高い顔料、特に耐熱分解性の高い顔料が好ましい。
黒色色素として具体的には、例えばカーボンブラック、アニリンブラック、アントラキノン系黒色顔料、ペリレン系黒色顔料、アンバー、チタンブラック、合成鉄黒、具体的には C.I. Pigment Black1、6、7、12、20、31等が挙げられる。なかでも、価格、遮光性の大きさからカーボンブラックが好ましく、カーボンブラックは、樹脂などで表面処理されていてもよい。カーボンブラックを黒色色素として含有する、本発明の着色組成物を用いてブラックマトリックスを形成すると、遮光性が高く、良好な形状のブラックマトリックスが得られる。
本発明で使用するブラックマトリックス用着色組成物には、色相を調整するため、青色顔料や紫色顔料を含有させることができ、耐熱性を低下させない範囲内で染料を含有させることもできる。また、黒色色素として、赤色顔料、青色顔料、緑色顔料の混合物を用いることもできる。
また、本発明で使用するブラックマトリックス用着色組成物には、良好な印刷性、粘度安定性等を確保するために、硫酸バリウム、亜鉛華、硫酸鉛、黄色鉛、亜鉛黄、べんがら(赤色酸化鉄(III))、カドミウム赤、群青、紺青、酸化クロム緑、コバルト緑、酸化チタン、四酸化鉄などの金属酸化物粉や、金属硫化物粉や、金属粉等を含有させることができる。
黒色色素は、着色組成物の全量を基準(100重量%)として、3.0重量%以上30.0重量%以下の割合で含有されることが好ましい。また、黒色色素は、最終のブラックマトリックス中に30.0重量%以上70.0重量%以下の割合で含有されることが好ましい。なお、最終のブラックマトリックスの残部は、色素担体により提供される樹脂質バインダーから実質的になる。
色素担体は、上述したように、レゾール型フェノール樹脂以外の透明樹脂、その前駆体またはそれらの混合物により構成される。透明樹脂は、可視光領域の400〜700nmの全波長領域において透過率が好ましくは80%以上、より好ましくは95%以上の樹脂である。透明樹脂には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、および感光性樹脂が含まれ、その前駆体には、放射線照射または熱により重合して透明樹脂を生成するモノマーもしくはオリゴマーが含まれる。これらは単独で、または2種以上混合して用いることができる。前記色素担体の含有量は、着色組成物の全重量を基準(100重量%)として、20.0重量%以上80.0重量%以下であることが好ましい。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ブチラール樹脂、スチレンーマレイン酸共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、シリコン樹脂、アルキッド樹脂、ポリスチレン、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、セルロース類、ポリエチレン、ポリイミド樹脂等が挙げられる。
また、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ノボラック型フェノール樹脂等が挙げられる。
透明樹脂の前駆体としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、1, 6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、エステルアクリレート、メチロール化メラミンの(メタ)アクリル酸エステル、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタンアクリレート等の各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、エチレングリコールジビニルエーテル、ペンタエリスリトールトリビニルエーテル、(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルホルムアミド、アクリロニトリル等が挙げられる。
これらの透明樹脂およびその前駆体は、分散性、相溶性、塗工性、膜形成性、転写性、熱硬化性付与のため、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、イソシアネート基、エポキシ基等の反応性の置換基を持つことが好ましい。
本発明の着色組成物は、1種または2種以上の色素を、レゾール型フェノール樹脂を含む色素担体および有機溶剤中に三本ロールミル、二本ロールミル、サンドミル、ニーダー、アトライター等の各種分散手段を用いて微細に分散して製造することができる。また、2種以上の色素を含む着色組成物は、各色素を別々にレゾール型フェノール樹脂を含む色素担体および有機溶剤中に微細に分散したものを混合して製造することもできる。色素を、レゾール型フェノール樹脂を含む色素担体および有機溶剤中に分散する際には、適宜、樹脂型顔料分散剤、界面活性剤、色素誘導体等の分散助剤を含有させることができる。分散助剤は、顔料の分散に優れ、分散後の顔料の再凝集を防止する効果が大きいので、分散助剤を用いて顔料を、レゾール型フェノール樹脂を含む色素担体および有機溶剤中に分散してなる着色組成物を用いた場合には、透明性に優れたブラックマトリックスが得られる。
樹脂型顔料分散剤としては、顔料に吸着する性質を有する顔料親和性部位と、色素担体と相溶性のある部位とを有し、顔料に吸着して顔料の色素担体への分散を安定化する働きをするものである。樹脂型顔料分散剤として具体的には、ポリウレタン、ポリアクリレートなどのポリカルボン酸エステル、不飽和ポリアミド、ポリカルボン酸、ポリカルボン酸(部分)アミン塩、ポリカルボン酸アンモニウム塩、ポリカルボン酸アルキルアミン塩、ポリシロキサン、長鎖ポリアミノアマイドリン酸塩、水酸基含有ポリカルボン酸エステル、ポリ(低級アルキレンイミン)と遊離のカルボキシル基を有するポリエステルとの反応により形成されたアミドやその塩、(メタ)アクリル酸−スチレン共重合体、(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンや、これらの変性物、例えばエチレンオキサイド/プロピレンオキサイド付加物、燐酸エステル化物等が挙げられる。これらは、単独で、または2種以上を混合して用いることができる。
色素誘導体は、有機色素に置換基を導入した化合物であり、有機色素には、一般に色素とは呼ばれていないナフタレン系、アントラキノン系等の淡黄色の芳香族多環化合物も含まれる。色素誘導体としては、特開昭63−305173号公報、特公昭57−15620号公報、特公昭59−40172号公報、特公昭63−17102号公報、特公平5−9469号公報等に記載されているものを使用でき、これらは単独でまたは2種類以上を混合して用いることができる。
本発明で使用する着色組成物には、ポストベーク時にレゾール型フェノール樹脂と反応し架橋することにより密着性を向上させる目的で、熱架橋剤を含有させることが好ましい。熱架橋剤としては、アルキル化メラミン樹脂、ジアリルフタレート、エポキシ化合物、イソシアネート化合物等が挙げられ、これらは単独または2種類以上混合して用いることができる。熱架橋剤の含有量は、着色組成物の全重量を基準(100重量%)として、0.5重量%以上10.0重量%以下であることが好ましい。
アルキル化メラミン樹脂としては、ヘキサメトキシメチロールメラミン、ヘキサブトキシメチロールメラミン等が挙げられる。
エポキシ化合物としては、ビスフェノールフルオレンジグリシジルエーテル、ビスクレゾールフルオレンジグリシジルエーテル、ビスフェノキシエタノールフルオレンジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ジグリシジルテレフタレート、ジグリシジルo−フタレート、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、およびポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル等のポリオールのグリシジルエーテル、ポリグリシジルイソシアヌレート等が挙げられる。
イソシアネート化合物としては、ヘキサメチレジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トルイジンイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4‘−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4‘−ジイソシアネート、ビス(4−イソシアネートシクロヘキシル)メタン、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等のジイソシアネート、これらジイソシアネートのイソシアヌレート体、トリメチロールプロパンアダクト型、ビウレット型、イソシアネート残基を有するプレポリマー(ジイソシアネートとポリオールから得られる低重合体)およびイソシアネート残基を有するウレトジオン等が挙げられる。イソシアネート化合物は、着色組成物の粘度安定性のために、ブロック化されたものが好ましい。
ブロック剤としては、フェノール(解離温度180℃以上)、ε−カプロラクタム(解離温度160〜180℃)、オキシム(解離温度130〜160℃)、活性メチレン(100〜120℃)等が挙げられる。
本発明で使用する着色組成物には、分散性、塗工性、転写性を向上させる目的で、有機溶剤を含有させることが好ましい。有機溶剤としては、2−ヘプタノン、4−ヘプタノン、シクロヘキサノン、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸イソアミル、酢酸n−アミル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、メチルイソブチルケトン、n−ブチルアルコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートN,N−ジメチルホルムアミド、1,2,3−トリクロロプロパン、o−クロロトルエン、o−キシレン、m−キシレン、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ジイソブチルケトン、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールジアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メトキシブチルアセテート、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、p−クロロトルエン、o−ジエチルベンゼン、m−ジエチルベンゼン、p−ジエチルベンゼン、o−ジクロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン、n−ブチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノール等が挙げられる。これらは、単独で、または2種以上混合して用いられる。有機溶剤の含有量は、着色組成物の全重量を基準(100重量%)として、60.0重量%以上95.0重量%以下であることが好ましい。
本発明で使用する着色組成物には、組成物の経時粘度を安定化させるために貯蔵安定剤を含有させることができ、透明基板との密着性を高めるためにシランカップリング剤等の密着向上剤を含有させることもできる。また、本発明の着色組成物には、塗膜性能向上などを目的としてパターン形成システムに応じて、光硬化剤などを添加することもできる。
貯蔵安定剤としては、例えばベンジルトリメチルクロライド、ジエチルヒドロキシアミンなどの4級アンモニウムクロライド、乳酸、シュウ酸などの有機酸およびそのメチルエーテル、t−ブチルピロカテコール、テトラエチルホスフィン、テトラフェニルフォスフィンなどの有機ホスフィン、亜リン酸塩等が挙げられる。
本発明で使用する着色組成物は、シリコーンゴムブランケットを介してパターン転写する方法に用いるインキの形態で調製される
また、本発明で使用する着色組成物は、遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の手段にて、5μm以上の粗大粒子、好ましくは1μm以上の粗大粒子、さらに好ましくは0.5μm以上の粗大粒子および混入した塵の除去を行うことが好ましい。
本発明の着色組成物は、シリコーンゴムブランケットを介してパターン転写する方法に用いるインキの形態で調製することができる。
また、本発明の着色組成物は、遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の手段にて、5μm以上の粗大粒子、好ましくは1μm以上の粗大粒子、さらに好ましくは0.5μm以上の粗大粒子および混入した塵の除去を行うことが好ましい。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。なお、実施例中、「部」および「%」は、「重量部」および「重量%」をそれぞれ表す。
[アクリル樹脂溶液の合成]
攪拌機、温度計、コンデンサー、窒素導入管を取り付けた2000mlフラスコにシクロヘキサノン500部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら90℃に加熱して、同温度でシクロヘキサノン200部、メチルメタクリレート75部、n−ブチルメタクリレート75部、スチレン75部、メタクリル酸45部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート30部、およびアゾビスイソブチロニトリル6部の混合物を2時間かけて滴下し、更に90℃で4時間反応させアクリル樹脂溶液を合成した。室温まで冷却した後、シクロヘキサノンを加えて、不揮発分を20%になるように調整した。アクリル樹脂の重量平均分子量は30000であった。
[顔料分散剤溶液の合成]
セパラブル4口フラスコに温度計、冷却管、窒素ガス導入管、攪拌装置を取り付けてシクロヘキサノン285部を仕込み、90℃に昇温し反応容器内を窒素置換した後、滴下管よりn−ブチルメタクリレート135.9部、メチルメタクリレート22.7部、2−イソシアネートエチルメタアクリレート1.4部、2,2‘−アゾビスイソブチロニトリル3.2部、シクロヘキサノン39部の混合溶液を2時間かけて滴下した。滴下が終了してから2時間後に、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.6部をシクロヘキサノンに溶解した溶液を添加し、更に1時間反応を継続し、固形分30%のビニル重合体溶液を得た。ビニル重合体の重量平均分子量は15000であった。
次に、温度計、攪拌装置、冷却分離管、滴下管を備えたオートクレーブに、ポリアリルアミン20%水溶液(日東紡績(株)製PAA−03、数平均分子量3000)を0.5部仕込み、80℃に加熱し、系内を真空にして水分を除去し、室温まで冷却した後シクロヘキサノン0.57部を添加した。反応容器内を窒素置換した後、滴下管より上記ビニル重合体溶液53.4部、シクロヘキサノン37.4部を30分かけて滴下した。更に25℃で1時間反応を継続することで、固形分15%の顔料分散剤溶液を得た。
[黒色顔料分散体の調製]
黒色顔料(三菱化学社製「カーボンブラック#47」)30部、上記顔料分散剤溶液7部、シクロヘキサノン98部の混合物にジルコニアビーズを加え、ペイントシェーカー(レッドデビル社製)にて4時間分散し、シクロヘキサノンを加えて、不揮発分を25%になるように調整した。
(実施例1〜8および比較例1〜4)
表1に示す割合(組成物の全量を100とした重量比)の黒色顔料分散体、アクリル樹脂溶液、熱架橋剤としてメラミン樹脂(日本サイテックインダストリーズ社製「マイコート506」)、エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製「エピコート828」)、レゾール型フェノール樹脂(住友ベークライト社製「PR−55317」)、ノボラック型フェノール樹脂(旭有機材工業社製「EP0010A」)、レべリング剤(日本ユニカー社製「FZ2207」)、有機溶剤としてシクロヘキサノンからなる混合物を均一になるように攪拌混合した後、1μmのフィルタで濾過して、インキ(着色組成物)を得た。
Figure 0004872266
実施例および比較例で得られたインキ(着色組成物)について、ガラス密着性、PCT耐性、パターン形状を下記の方法で評価した。結果を表2に示す。
[ガラス密着性]
着色組成物をスピンコート法により10cm×10cmのガラス基板に塗工した後、70℃で15分の乾燥により乾燥膜厚1μmの塗膜を作成した。その後、230℃で1時間加熱した。次いでJIS K5400に準じた碁盤目付着性試験方法により塗膜のガラス密着性を評価した。剥離は、M6ボルトの頭に高性能エポキシ急速硬化接着剤(室温1時間硬化型)を付け、碁盤目上に接着(自重)し、90℃で5分間加熱後、手でボルトを剥がした。1mm×1mm×100個の碁盤目に比べてボルトが小さいので、ボルトの接着面積に対する塗膜の非剥離面積率でガラス密着性を表した。
[PCT(Pressure Cocker Test)耐性]
ガラス密着性試験と同様の試験体を、エスペック株式会社製EHS―411を用いて、IEC68−2−66に規格化されているHAST(Highly Accelerated temperature and humidity Test)と呼ばれる不飽和プレッシャークッカ試験(USPCT;Unsaturated Press.Test)に準じて、120℃、2気圧、100%RHの条件で5時間のプレッシャークッカー試験(PCT)を行った後、ガラス密着性試験で評価した。
[パターン形状]
着色組成物を図1に示す薄膜印刷装置のシリコーンブランケット上にキャップコータを用いて塗布した。2〜3分間乾燥させて膜厚1.0μmの膜を形成した。その後、50μmのストライプの逆パターンを形成した凸版を押圧して凸版の凸部分に着色組成物を転写して、凸部分の塗膜を除去し、塗布面に残った着色組成物をガラス基板面に転写した。転写されたパターンの精度および形状を顕微鏡で観察した。
[評価基準]
(ガラス密着性およびPCT耐性)
密着性(%)=(接着面碁盤目数−ボルト膜付着碁盤目数)/ボルト接着面の碁盤目数×100
少数点以下四捨五入
◎:80%≦密着性≦100%
○:60%≦密着性<80%
△:30%≦密着性<60%
×:密着性<30%
(パターン形状)
○:直線性良好
△:部分的に直線性良好
×:直線性不良
Figure 0004872266
表2に示すように、レゾール型フェノール樹脂を含まない場合には、PCT後のガラス密着性が極端に悪くなった。熱架橋剤およびレゾール型フェノール樹脂を含む場合には、諸物性に問題なく、ガラス密着性およびPCT後のガラス密着性に優れている。
実施例で用いた薄膜印刷装置を示した説明図である。
符号の説明
1 インキ
2 胴
3 シリコーンブランケット
4 キャップコータ
5 凸版
6 ガラス基板

Claims (3)

  1. レゾール型フェノール樹脂以外の可視光領域の400〜700nmの全波長領域において透過率が80%以上の透明樹脂、及び放射線照射もしくは熱により重合して前記透明樹脂を生成するモノマーもしくはオリゴマーからなる群より選択される色素担体、黒色色素、レゾール型フェノール樹脂を含む着色組成物であって、前記レゾール型フェノール樹脂の含有量が、組成物の全量を基準(100重量%)として0.5重量%以上7.0重量%以下であるブラックマトリックス形成用着色組成物を、
    シリコーンゴムブランケットに塗布・乾燥し、ブラックマトリックス形成用着色組成物層を形成する工程と、前記ブラックマトリックス形成用着色組成物層に凸版を押圧して凸版の凸部分に前記ブラックマトリックス形成用着色組成物層を転写して、前記凸部分の前記ブラックマトリックス形成用着色組成物層を除去する除去工程と、前記シリコーンゴムブランケット上に残った前記ブラックマトリックス形成用着色組成物層をガラス基材に転写する転写工程と、ポストベークする工程を含む、ブラックマトリックスの製造方法。
  2. ブラックマトリックス形成用着色組成物が、さらに、熱架橋剤を含有することを特徴とする請求項1記載のブラックマトリックスの製造方法。
  3. 黒色色素がカーボンブラックであり、その含有量が、組成物の全量を基準(100重量%)として3.0重量%以上30.0重量%以下である請求項1または2記載のブラックマトリックスの製造方法。
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