JP4872209B2 - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

重荷重用空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP4872209B2
JP4872209B2 JP2004348782A JP2004348782A JP4872209B2 JP 4872209 B2 JP4872209 B2 JP 4872209B2 JP 2004348782 A JP2004348782 A JP 2004348782A JP 2004348782 A JP2004348782 A JP 2004348782A JP 4872209 B2 JP4872209 B2 JP 4872209B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
rubber
pneumatic tire
duty pneumatic
meth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004348782A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006152212A (ja
Inventor
勝吉 石塚
宏文 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2004348782A priority Critical patent/JP4872209B2/ja
Publication of JP2006152212A publication Critical patent/JP2006152212A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4872209B2 publication Critical patent/JP4872209B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、重荷重用空気入りタイヤに係り、特に、タイヤ発熱性を損なうことなく摩耗ライフを著しく改良した重荷重用空気入りタイヤに関する。
従来、タイヤの摩耗ライフを改良するためには、タイヤを構成するゴム組成物に配合されるカーボンブラックを微粒径化する手法が採用されている。しかし、ゴム組成物に配合するカーボンブラックを微粒径化することは、カーボンブラックの分散性の低下を引き起こし、この結果、
(1) ゴム組成物調製の際の作業性が大幅に悪化する。
(2) 分散不良のために、耐摩耗性における十分な配合効果を得ることができない。
(3) 分散不良のために、発熱性を大幅に悪化させる。
(4) カーボンブラックを多量に配合することができない。
といった問題点を引き起こす。
ブタジエンゴムについては、変性ブタジエンゴムとすることにより、カーボンブラックの分散性を改善し、耐摩耗性の向上効果を得ることが提案されている(特開2001−131230号公報)。
しかし、天然ゴムにおけるカーボンブラックの分散性の改善については十分な技術が提案されておらず、その改善が望まれている。
特開2001−131230号公報
本発明は、微粒径カーボンブラックの分散性が著しく良好な天然ゴム系組成物よりなり、微粒径カーボンブラックの優れた分散性により、ゴムの自己発熱性の抑制と耐摩耗性の改善を共に達成した重荷重用空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明(請求項1)の重荷重用空気入りタイヤは、天然ゴムラテックスに極性基含有単量体をグラフト重合し、凝固、乾燥してなる変性天然ゴムとカーボンブラックとを含むゴム組成物をトレッドゴムに使用した重荷重用空気入りタイヤであって、前記極性基含有単量体のグラフト量が天然ゴムラテックスのゴム分に対し0.01〜5.0重量%であり、前記極性基が、アミノ基、イミノ基、ニトリル基、アンモニウム基、イミド基、アミド基、ヒドラゾ基、アゾ基、ジアゾ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、カルボニル基、エポキシ基、オキシカルボニル基、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオカルボニル基、含窒素複素環基、含酸素複素環基、アルコキシシリル基及びスズ含有基から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする。
請求項2の重荷重用空気入りタイヤは、請求項1において、該ゴム組成物が、前記変性天然ゴム30重量部以上を含むジエン系ゴムよりなるゴム成分100重量部に対してカーボンブラックを40〜60重量部含むことを特徴とする。
請求項3の重荷重用空気入りタイヤは、請求項2において、該ゴム成分100重量部中に、変性ブタジエン系ゴムを10〜70重量部含むことを特徴とする。
請求項4の重荷重用空気入りタイヤは、請求項3において、該変性ブタジエン系ゴムが、1,3−ブタジエンの単独重合体、又は1,3−ブタジエンとアニオン重合可能なコモノマーとの共重合体であって、該(共)重合体中のコモノマーの結合量が10重量%以下で、且つ下記式(I)で表されるアミノ基、及び下記式(II)で表される環状アミノ基からなる群から選択された少なくとも1種の官能基を有する変性ブタジエン系ゴムであることを特徴とする。
Figure 0004872209
(式中、Rは、それぞれ独立して炭素数12以下の、アルキル基、シクロアルキル基又はアラルキル基である。)
Figure 0004872209
(式中、Rは、3〜16のメチレン基を有する、アルキレン基、置換アルキレン基、オキシアルキレン基、又はN−アルキルアミノアルキレン基を示す。)
請求項5の重荷重用空気入りタイヤは、請求項2ないし4のいずれか1項において、該ゴム組成物中のカーボンブラックが窒素吸着比表面積140m/g以上であり、DBP吸収量が110cm/100g以上であることを特徴とする
求項の重荷重用空気入りタイヤは、請求項4ないしのいずれか1項において、1,3−ブタジエン単位のビニル結合量が25重量%以下であることを特徴とする。
請求項の重荷重用空気入りタイヤは、請求項4ないしのいずれか1項において、前記コモノマーがスチレンであることを特徴とする。
請求項の重荷重用空気入りタイヤは、請求項4ないしのいずれか1項において、前記変性ブタジエン系ゴムが変性ポリブタジエンであることを特徴とする。
請求項の重荷重用空気入りタイヤは、請求項4ないしのいずれか1項において、前記変性ブタジエン系ゴムのガラス転移温度(Tg)が−50℃以下であることを特徴とする。
請求項10の重荷重用空気入りタイヤは、請求項4ないしのいずれか1項において、前記式(I)のRが、メチル基、エチル基、ブチル基、オクチル基、シクロヘキシル基、3−フェニル−1−プロピル基又はイソブチル基であることを特徴とする。
請求項11の重荷重用空気入りタイヤは、請求項4ないし10のいずれか1項において、前記式(II)のRが、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基、オキシジエチレン基、N−アルキルアザジエチレン基、ドデカメチレン基又はヘキサデカメチレン基であることを特徴とする。
請求項12の重荷重用空気入りタイヤは、請求項4ないし11のいずれか1項において、前記変性ブタジエン系ゴムが、炭化水素溶媒中で1,3−ブタジエンを主体とする1種以上のアニオン重合可能モノマーの溶液を生じさせ、下記式(III)で表されるリチオアミンを重合開始剤として前記モノマーを(共)重合させて得た(共)重合体であることを特徴とする。
(AM)Li(Q)a ・・・(III)
(式中、aは0又は0.5〜3であり、Qは、炭化水素、エーテル類、アミン類及びそれらの混合物からなる群から選択される可溶化成分であり、AMは前記式(I)で表されるアミノ基又は式(II)で表される環状アミノ基である。)
請求項13の重荷重用空気入りタイヤは、請求項4ないし12のいずれか1項において、前記変性ブタジエン系ゴムが、更に、下記式(IV)で表されるカップリング剤から誘導される少なくとも1種のスズ−炭素結合を有することを特徴とする。
SnX ・・・(IV)
(式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜20のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基及び炭素数7〜20のアラルキル基からなる群から選択され、Xは塩素又は臭素であり、bは0〜3の整数、cは1〜4の整数である。但し、b+c=4である。)
本発明によれば、タイヤトレッド用のゴム組成物中に、特定の変性天然ゴムを配合することにより、微粒径カーボンブラックの分散性を大幅に向上させ、ゴムの自己発熱性を抑制しながら耐摩耗性を改良させることが可能となる。このため、本発明によれば、従来適用が困難であった微粒径カーボンブラックの適用を可能とし、これにより、耐摩耗性と低発熱性に著しく優れ、高耐久性で長寿命の重荷重用空気入りタイヤを提供することができる。
以下に本発明の重荷重用空気入りタイヤの実施の形態を詳細に説明する。
[変性天然ゴム]
まず、本発明において、重荷重用空気入りタイヤのトレッドゴムを構成するゴム組成物に含まれる変性天然ゴムについて説明する。
本発明に係る変性天然ゴムは、天然ゴムラテックスに極性基含有単量体をグラフト重合し、凝固、乾燥してなるものである。
本発明に用いる天然ゴムラテックスは通常のものであって、フィールドラテックス、アンモニア処理ラテックス、遠心分離濃縮ラテックス、界面活性剤や酵素で処理した脱蛋白ラテックス及びこれらを組合せたもの等を挙げることができる。
本発明に用いる極性基含有単量体が有する極性基の具体例としては、アミノ基、イミノ基、ニトリル基、アンモニウム基、イミド基、アミド基、ヒドラゾ基、アゾ基、ジアゾ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、カルボニル基、エポキシ基、オキシカルボニル基、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオカルボニル基、含窒素複素環基及び含酸素複素環基、アルコキシシリル基及びスズ含有基を挙げることができる。これらの極性基を含有する単量体は、1種を単独で用いても良く、2種以上を併用しても良い。極性基含有単量体は、これらの極性基の1種のみを含有していても良く、2種以上を含有していても良い。
以下に、極性基含有単量体の具体例を挙げる。
アミノ基含有単量体としては、1分子中に第1級、第2級及び第3級アミノ基から選ばれる少なくとも1つのアミノ基を有する重合性単量体がある。その中でも、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート等のような第3級アミノ基含有単量体が特に好ましい。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」は「アクリル又はメタクリル」を意味し、「(メタ)アクリレート」は「アクリレート又はメタクリレート」を意味する。
第1級アミノ基含有単量体としては、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、4−ビニルアニリン、アミノメチル(メタ)アクリレート、アミノエチル(メタ)アクリレート、アミノプロピル(メタ)アクリレート、アミノブチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
第2級アミノ基含有単量体としては、例えば、
(1)アニリノスチレン、β−フェニル−p−アニリノスチレン、β−シアノ−p−アニリノスチレン、β−シアノ−β−メチル−p−アニリノスチレン、β−クロロ−p−アニリノスチレン、β−カルボキシ−p−アニリノスチレン、β−メトキシカルボニル−p−アニリノスチレン、β−(2−ヒドロキシエトキシ)カルボニル−p−アニリノスチレン、β−ホルミル−p−アニリノスチレン、β−ホルミル−β−メチル−p−アニリノスチレン、α−カルボキシ−β−カルボキシ−β−フェニル−p−アニリノスチレン等のようなアニリノスチレン類
(2)アニリノフェニルブタジエン、1−アニリノフェニル−1,3−ブタジエン、1−アニリノフェニル−3−メチル−1,3−ブタジエン、1−アニリノフェニル−3−クロロ−1,3−ブタジエン、3−アニリノフェニル−2−メチル−1,3−ブタジエン、1−アニリノフェニル−2−クロロ−1,3−ブタジエン、2−アニリノフェニル−1,3−ブタジエン、2−アニリノフェニル−3−メチル−1,3−ブタジエン、2−アニリノフェニル−3−クロロ−1,3−ブタジエン等のアニリノフェニルブタジエン類
(3)N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−(4−アニリノフェニル)メタクリルアミド等のN−モノ置換(メタ)アクリルアミド類
等が挙げられる。
第3級アミノ基含有単量体としては、N,N−ジ置換アミノアルキルアクリレート、N,N−ジ置換アミノアルキルアクリルアミド、ピリジル基を有するビニル化合物等が挙げられる。
上記のN,N−ジ置換アミノアルキルアクリレートとしては、例えばN,N−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノブチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノブチル(メタ)アクリレート、N−メチル−N−エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノブチル(メタ)アクリレート、N,N−ジヘキシルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジオクチルアミノエチル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルフォリン等のアクリル酸又はメタクリル酸のエステル等が挙げられる。特に、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジオクルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−メチル−N−エチルアミノエチル(メタ)アクリレート等が好ましい。
また、N,N−ジ置換アミノアルキルアクリルアミドとしては、例えばN,N−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノブチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノブチル(メタ)アクリルアミド、N−メチル−N−エチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジブチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジブチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジブチルアミノブチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジヘキシルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジヘキシルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジオクチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のアクリルアミド化合物又はメタクリルアミド化合物等が挙げられる。これらのうち、特に、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジオクチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等が好ましい。
また、アミノ基の代わりに含窒素複素環基を有するものであっても良く、含窒素複素環としては、例えばピロール、ヒスチジン、イミダゾール、トリアゾリジン、トリアゾール、トリアジン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、インドール、キノリン、プリン、フェナジン、プテリジン、メラミン等が挙げられる。含窒素複素環は、他のヘテロ原子を環中に含んでいても良い。
また、ピリジル基を有するビニル化合物としては、例えば、2−ビニルピリジン、3−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、5−メチル−2−ビニルピリジン、5−エチル−2−ビニルピリジン等が挙げられる。これらのうち特に、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン等が好ましい。
ニトリル基含有単量体としては、例えば、(メタ)アクリロニトリル、シアン化ビニリデン等が挙げられる。
ヒドロキシル基含有単量体としては、1分子中に少なくとも1つの第1級、第2級及び第3級ヒドロキシル基を有する重合性単量体が挙げられる。かかる単量体としては、例えばヒドロキシル基含有不飽和カルボン酸系単量体、ヒドロキシル基含有ビニルエーテル系単量体、ヒドロキシル基含有ビニルケトン系単量体等がある。このようなヒドロキシル基含有単量体の具体例としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のようなポリアルキレングリコール(アルキレングリコール単位数が、例えば2〜23である。)のモノ(メタ)アクリレート類;N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミド、N,N−ビス(2−ヒドロキシメチル)(メタ)アクリルアミド等のヒドロキシル基含有不飽和アミド類;o−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロキシスチレン、o−ヒドロキシ−α−メチルスチレン、m−ヒドロキシ−α−メチルスチレン、p−ヒドロキシ−α−メチルスチレン、p−ビニルベンジルアルコール等のヒドロキシル基含有ビニル芳香族化合物類;(メタ)アクリレート類がある。これらの中で、ヒドロキシル基含有不飽和カルボン酸系単量体、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類、ヒドロキシル基含有ビニル芳香族化合物が好ましく、特にヒドロキシル基含有不飽和カルボン酸系単量体が好ましい。ヒドロキシル基含有不飽和カルボン酸系単量体としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸等のエステル、アミド、無水物等の誘導体であり、特にアクリル酸、メタクリル酸等のエステル化合物が好ましい。
カルボキシル基含有単量体としては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、テトラコン酸、桂皮酸等の不飽和カルボン酸類;又はフタル酸、琥珀酸、アジピン酸等の非重合性多価カルボン酸と、(メタ)アリルアルコール、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有不飽和化合物とのモノエステルのような遊離カルボキシル基含有エステル類及びその塩等が挙げられる。これらの中で、不飽和カルボン酸類が特に好ましい。
エポキシ基含有単量体としては、(メタ)アリルグリシジルエーテル、グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−オキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
アルコキシシリル基含有単量体としては、例えば、(メタ)アクリロキシメチルトリメトキシシラン、(メタ)アクリロキシメチルメチルジメトキシシラン、(メタ)アクリロキシメチルジメチルメトキシシラン、(メタ)アクリロキシメチルトリエトキシシラン、(メタ)アクリロキシメチルメチルジエトキシシラン、(メタ)アクリロキシメチルジメチルエトキシシラン、(メタ)アクリロキシメチルトリプロポキシシラン、(メタ)アクリロキシメチルメチルジプロポキシシラン、(メタ)アクリロキシメチルジメチルプロポキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジメチルエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリプロポキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジプロポキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジメチルプロポキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジフェノキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジメチルフェノキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジベンジロキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジメチルベンジロキシシラン、トリメトキシビニルシラン、トリエトキシビニルシラン、6−トリメトキシシリル−1,2−ヘキセン、p−トリメトキシシリルスチレン等を挙げることができる。
本発明に用いるスズ含有単量体としては、アリルトリ−n−ブチルスズ、アリルトリメチルスズ、アリルトリフェニルスズ、アリルトリ−n−オクチルスズ、(メタ)アクリルオキシ−n−ブチルスズ、(メタ)アクリルオキシトリメチルスズ、(メタ)アクリルオキシトリフェニルスズ、(メタ)アクリルオキシ−n−オクチルスズ、ビニルトリ−n−ブチルスズ、ビニルトリメチルスズ、ビニルトリフェニルスズ、ビニルトリ−n−オクチルスズ等を挙げることができる。
本発明に係る変性天然ゴムは、例えば天然ゴムラテックスに極性基含有単量体を添加し、さらにグラフト重合用の開始剤を加えた後、乳化重合を行い、次いで生成重合物を凝固、乾燥することにより得ることができる。
グラフト重合用の開始剤としては、特に限定はなく種々の開始剤、例えば乳化重合用の開始剤を用いることができ、その添加方法についても特に限定はない。一般に用いられる開始剤の例としては、過酸化ベンゾイル、過酸化水素、クメンヒドロパーオキサイド、tert−ブチルヒドロパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、2,2−アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス(2−ジアミノプロパン)ヒドロクロライド、2,2−アゾビス(2−ジアミノプロパン)ジヒドロクロライド、2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等が挙げられる。なお、重合温度を低減させるためには、レドックス系の重合開始剤を用いるのが好ましい。かかるレドックス系重合開始剤に用いる過酸化物と組合せる還元剤としては、例えばテトラエチレンペンタミン、メルカプタン類、酸性亜硫酸ナトリウム、還元性金属イオン、アスコルビン酸等が挙げられる。特に、tert−ブチルヒドロパーオキサイドとテトラエチレンペンタミンとの組合せがレドックス系重合開始剤として好ましい。
本発明で行うグラフト重合は、前述の極性基含有単量体を天然ゴムラテックス中に添加し、所定の温度で撹拌しながら重合する一般的な乳化重合で良い。ここで、予め極性基含有単量体に水と乳化剤を加え、十分に乳化させたものを天然ゴムラテックス中に添加しても良いし、極性基含有単量体を直接天然ゴムラテックス中に添加し、必要に応じて単量体の添加前又は添加後に乳化剤を添加しても良い。
乳化剤としては、特に限定されず、ポリオキシエチレンラウリルエーテル等のようなノニオン系の界面活性剤が挙げられる。
ゴム組成物にカーボンブラックやシリカと配合した際の加工性を低下させることなく、本発明の効果を有効に発揮させることを考慮すると、天然ゴムの分子に対し万遍なく少量の極性基を導入することが重要であり、このために重合開始剤の添加量は極性基含有単量体100モルに対し1〜100モル%が好ましく、10〜100モル%がより好ましい。
本発明に係る変性天然ゴムは、上述した各成分を反応容器に仕込み、30〜80℃で10分〜7時間反応させてグラフト重合を行うことにより、変性天然ゴムラテックスを得、この変性天然ゴムラテックスを凝固し、洗浄後、真空乾燥機、エアドライヤー、ドラムドライヤー等の乾燥機を用いて乾燥することにより得ることができる。
本発明に係る変性天然ゴムにおいて、極性基含有単量体のグラフト量は天然ゴムラテックスのゴム分に対し0.01〜5.0重量%であり、0.1〜3.0重量%が好ましく、0.2〜1.0重量%が特に好ましい。極性基含有単量体のグラフト量が0.01重量%未満の場合、この変性天然ゴムを用いることによる本発明の効果を十分に得ることができず、5.0重量%を超えると、粘弾性、S−S特性(引張試験機における応力−歪曲線)等の天然ゴム本来の優れた特性が損なわれると共に、加工性が低下するおそれがある。
[変性ブタジエン系ゴム]
次に本発明に係るゴム組成物のゴム成分として好適に含まれる変性ブタジエン系ゴムについて説明する。
本発明に係るゴム組成物は、変性ブタジエン系ゴム、好ましくはゴム成分として前記変性天然ゴムの他、必要に応じて、1,3−ブタジエンの単独重合体、又は1,3−ブタジエンとアニオン重合可能なコモノマーとの共重合体であって、該(共)重合体(本明細書において「(共)重合」とは「重合又は共重合」を意味する。)中のコモノマーの結合量が10重量%以下で、且つ下記式(I)で表されるアミノ基、及び下記式(II)で表される環状アミノ基からなる群から選択された少なくとも1種の官能基を有する変性ブタジエン系ゴムを含んでいても良い。
Figure 0004872209
(式中、Rは、それぞれ独立して炭素数12以下の、アルキル基、シクロアルキル基又はアラルキル基である。)
Figure 0004872209
(式中、Rは、3〜16のメチレン基を有する、アルキレン基、置換アルキレン基、オキシアルキレン基又はN−アルキルアミノアルキレン基を示す。)
ここで、共重合体成分であるコモノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、イソプレン、ピペリレン、及び1,3−ペンタジエン等の1種又は2種以上が挙げられ、これらの中でもスチレンが好ましい。
この変性ブタジエン系ゴムは、コモノマーの結合量が10重量%以下であり、0重量%であるのが特に好ましい。この場合、変性ブタジエン系ゴムは、1,3−ブタジエンの単独重合体、即ちポリブタジエンの変性物である。また、上記変性ブタジエン系ゴムは、1,3−ブタジエン単位のビニル結合量が25重量%以下であるのが好ましく、20重量%以下であるのが更に好ましい。変性ブタジエン系ゴムのコモノマーの結合量及び1,3−ブタジエン単位のビニル結合量を上記の範囲に限定することで、ゴム組成物の耐摩耗性と低発熱性とを向上させることができる。また、上記変性ブタジエン系ゴムは、ガラス転移温度が−50℃以下であるのが好ましい。
式(I)において、Rは、炭素数12以下のアルキル基、シクロアルキル基又はアラルキル基で、メチル基、エチル基、ブチル基、イソブチル基、オクチル基、シクロヘキシル基、3−フェニル−1−プロピル基等が好適に挙げられる。なお、式(I)中の2個のRは、同じでも異なっていてもよい。
式(II)において、Rは、3〜16個のメチレン基を有する2価の、アルキレン基、置換アルキレン基、オキシアルキレン基又はN−アルキルアミノアルキレン基である。ここで、置換アルキレン基には、1置換から8置換のアルキレン基が含まれ、置換基としては、炭素数1〜12の鎖状若しくは分枝状アルキル基、シクロアルキル基、ビシクロアルキル基、アリール基及びアラルキル基が挙げられる。また、R基としては、トリメチレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基、オキシジエチレン基、N−アルキルアザジエチレン基、ドデカメチレン基及びヘキサデカメチレン基等が好ましい。
上記R基は、環状アミン類から誘導することができ、該環状アミン類としては、特に限定されるものではないが、アザシクロヘプタン(即ち、ヘキサメチレンイミン)、2−(2−エチルヘキシル)ピロリジン、3−(2−プロピル)ピロリジン、3,5−ビス(2−エチルヘキシル)ピペリジン、4−フェニルピペリジン、7−デシル−1−アザシクロトリデカン、3,3−ジメチル−1−アザシクロテトラデカン、4−ドデシル−1−アザシクロオクタン、4−(2−フェニルブチル)−1−アザシクロオクタン、3−エチル−5−シクロヘキシル−1−アザシクロヘプタン、4−ヘキシル−1−アザシクロヘプタン、9−イソアミル−1−アザシクロヘプタデカン、2−メチル−1−アザシクロヘプタデセ−9−エン、3−イソブチル−1−アザシクロドデカン、2−メチル−7−t−ブチル−1−アザシクロドデカン、5−ノニル−1−アザシクロドデカン、8−(4'−メチルフェニル)−5−ペンチル−3−アザビシクロ[5.4.0]ウンデカン、1−ブチル−6−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、8−エチル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、1−プロピル−3−アザビシクロ[3.2.2]ノナン、3−(t−ブチル)−7−アザビシクロ[4.3.0]ノナン、1,5,5−トリメチル−3−アザビシクロ[4.4.0]デカン等が挙げられる。
ブタジエン系ゴムに式(I)のアミノ基又は式(II)の環状アミノ基を導入する方法としては、例えば、特開2001−131227号公報に記載のように、ブタジエン系ゴムに結合した2−ヒドロキシ−1,3−プロピレン基を有する有機基に環状アミノ基の中の少なくとも一つの窒素原子を介して結合させる方法等もあるが、リチオアミンからなる重合開始剤を用いて重合開始末端を上記アミノ基で変性する方法が好ましい。
即ち、炭化水素溶媒中で1,3−ブタジエンを主体とする1種以上のアニオン重合可能モノマーの溶液を生じさせ、下記式(III)で表されるリチオアミンを重合開始剤として上記モノマーを(共)重合させることで、式(I)のアミノ基又は式(II)の環状アミノ基が導入された変性ブタジエン系ゴムが得られる。
(AM)Li(Q)a ・・・(III)
(式中、aは0又は0.5〜3であり、Qは、炭化水素、エーテル類、アミン類及びそれらの混合物からなる群から選択される可溶化成分であり、AMは前記式(I)で表されるアミノ基又は式(II)で表される環状アミノ基である。)
上記(Q)は可溶化成分であり、炭化水素、エーテル、アミン又はそれらの混合物であってもよい。この(Q)成分が存在すると、上記リチオアミンが炭化水素溶媒に可溶になる。また、上記(Q)には、3〜約300の重合単位から成る重合度を有するジエニルもしくはビニル芳香族のポリマー又はコポリマーが含まれる。上記ポリマーには、ポリブタジエン、ポリスチレン、ポリイソプレン及びそれらのコポリマーが含まれる。(Q)の他の例には、極性リガンド、例えば、テトラヒドロフラン(THF)及びテトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)が含まれる。
上記(AM)は、前記式(I)で表されるアミノ基又は式(II)で表される環状アミノ基であり、例えば、ポリマーの開始部位又は頭部に組み込まれることによって、官能性の少なくとも一つの基を末端に持ったポリマーが合成される。
可溶成分である(Q)が、エーテル又はアミン化合物である場合、(Q)の存在下、無水の非プロトン性溶媒、例えばシクロヘキサン等を用いて官能化剤AM−Hの溶液を製造し、次に、この溶液に、同一又は同様の溶媒に溶解させた有機リチウム化合物の溶液を添加することにより、重合開始剤を生じさせることができる。上記有機リチウム化合物としては、下記式(VI)で表される化合物が好ましい。
Li ・・・(VI)
(式中、Rは、炭素数1〜約20のアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基及びアラルキル基、並びにジオレフィン及びビニルアリールモノマー類から得られる25個以下の単位を有する短鎖長の低分子量ポリマー類からなる群から選択される。)
ここで、アルキル基としては、n−ブチル基、s−ブチル基、メチル基、エチル基、イソプロピル基等が挙げられ、シクロアルキル基としては、シクロヘキシル基、メンチル基等が挙げられ、アルケニル基としては、アリル基、ビニル基等が挙げられる。また、アリール基及びアラルキル基としては、フェニル基、ベンジル基、オリゴ(スチリル)基等が挙げられ、短鎖長ポリマー類としては、適当なモノマーのオリゴマー化を有機リチウムで開始させることによって生じさせたオリゴ(ブタジエニル)類、オリゴ(イソプレニル)類、オリゴ(スチリル)類等が挙げられる。上記有機リチウム化合物としては、n−ブチルリチウムが好ましい。式(III)のリチオアミンを生成するに際しては、特開平6−199921号公報等に開示されているin situ法を用いることもできる。
また、必要に応じて式(III)のリチオアミンと以下の有機アルカリ金属化合物との混合物を重合開始剤として用いることもできる。この際、有機アルカリ金属化合物としては、下記式(VII)、式(VIII)、式(IX)、式(X)、又は式(XI)で表される化合物が好ましい。
M ・・・(VII)
OM ・・・(VIII)
C(O)OM ・・・(IX)
NM ・・・(X)
10SOM ・・・(XI)
(式(VII)〜式(XI)において、R、R、R、R、R及びR10は、それぞれ炭素数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基又はフェニル基であり、Mは、Na、K、Rb又はCsである。)
ここで、金属成分Mとしては、Na及びKが特に好ましい。リチオアミンと有機アルカリ金属化合物からなる開始剤混合物は、好適には、該リチオアミン開始剤中のリチウム1当量当たり約0.02〜約0.5当量の有機アルカリ金属化合物を含有するのが好ましい。
上記開始剤又はその混合物には、重合が不均一にならないようにキレート剤を添加することができる。有用なキレート剤としては、テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)、オキソラニル環状アセタール類及び環状オリゴマー状オキソラニルアルカン類等が挙げられ、これらの中でも、環状オリゴマー状オキソラニルアルカン類が特に好ましく、最も好ましいのは、2,2−ジ(テトラヒドロフリル)プロパンである。
また、重合溶媒としては、種々のヘキサン類、ヘプタン類、オクタン類及びそれらの混合物などが用いられる。
前記変性ブタジエン系ゴムは、更に、下記式(IV)で表されるカップリング剤から誘導される少なくとも1種のスズ−炭素結合を有するのが好ましい。この場合、前記変性ブタジエン系ゴムは、ゴム組成物の低発熱性を更に向上させることができる。
SnX ・・・(IV)
(式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜20のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基及び炭素数7〜20のアラルキル基からなる群から選択され、Xは塩素又は臭素であり、bは0〜3の整数、cは1〜4の整数である。但し、b+c=4である。)
上記Rとしては、メチル基、エチル基、n−ブチル基、ネオフィル基、シクロヘキシル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基等が挙げられる。上記式(IV)のカップリング剤の中でも、四塩化スズ、RSnCl、R SnCl、R SnCl等が好ましく、四塩化スズが特に好ましい。
また、上記変性ブタジエン系ゴムには、他の変性剤を使用することもできる。好ましい他の変性剤としては、カルボジイミド類、N−メチルピロリジノン、環状アミド類、環状尿素類、イソシアネート類、シッフ塩基、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン等が挙げられる。
上記変性ブタジエン系ゴムは、少なくとも1種の上記アミノ基(AM)を末端に有するポリマーであり、ここで、AMは、アミンと有機リチウム化合物との反応生成物から誘導することができる。
また、上記変性ブタジエン系ゴムは、更にスズ−炭素結合を分子鎖中又は末端に有する多官能性のポリマーであるのが好ましく、該スズ−炭素結合は、例えば、停止剤、カップリング剤及び連結剤からなる変性剤から誘導することができる。これらの変性剤を反応容器に加えた後、容器を約1〜約1000分間撹拌することで、重合体にスズ−炭素結合が生成する。スズ−炭素結合を有する変性ブタジエン系ゴムは、補強性充填材であるカーボンブラックに対して大きな親和性を示すため、カーボンブラックの分散性を改善し、その結果、ゴム組成物の低発熱性が大きく向上する。
[ゴム成分]
本発明に係るゴム組成物のゴム成分は、その100重量部中に前記変性天然ゴムを30重量部以上、好ましくは40重量部以上含む。ゴム成分100重量部中の前記変性天然ゴムの含有量が30重量部未満では、この変性天然ゴムを配合したことによるカーボンブラックの分散性改良効果を十分に得ることができない。
また、本発明に係るゴム成分は、前記変性ブタジエン系ゴムを10〜70重量部、特に20〜60重量部含むことが好ましい。この変性ブタジエン系ゴムの配合量が10重量部未満では変性ブタジエン系ゴムを配合することによる耐摩耗性、低発熱性の改良効果が十分でなく、70重量部を超えると相対的に変性天然ゴムの配合が低減してカーボンブラックの分散性が低下し、ゴム組成物調製時、加工時の作業性が極端に低下する。
本発明に係るゴム成分は、前記変性天然ゴムの単独、或いは前記変性天然ゴムと変性ブタジエン系ゴムとのブレンドであることが好ましいが、更に、この変性天然ゴム及び変性ブタジエン系ゴム以外の他のゴム成分を含有していても良い。この場合、他のゴム成分としては、通常の天然ゴム及びジエン系合成ゴムが挙げられる。ジエン系合成ゴムとしては、例えばスチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、ポリブタジエン(BR)、ポリイソプレン(IR)、ブチルゴム(IIR)、エチレン−プロピレン共重合体等が挙げられる。これらの他のゴム成分は、1種を単独で用いても良く、2種以上を併用しても良い。ただし、これらの他のゴム成分は、全ゴム成分100重量部中40重量部以下であることが好ましい。
[カーボンブラック]
次に本発明に係るゴム組成物に配合されるカーボンブラックについて説明する。
本発明のゴム組成物に用いるカーボンブラックは、ジブチルフタレート(DBP)吸収量が110cm/100g以上、特に140〜200cm/100g、とりわけ140〜180cm/100gであるのが好ましい。DBP吸収量が110cm/100g未満では、耐摩耗性を十分に確保できず、200cm/100gを超えると、加工性や伸び特性が劣り、ゴムとしての一般的性質が悪化することがあり、また、低発熱性を十分に確保することができない。なお、DBP吸収量は、JIS K6221(1982)6.1.2.A法に準拠して測定した値である。
また、上記カーボンブラックは、窒素吸着比表面積(NSA)が140m/g以上、例えば140〜180m/gであるのが好ましく、140〜170m/gであるのが更に好ましく、140〜150m/gであるのが特に好ましい。カーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)が、140m/g未満では、ゴム組成物の耐摩耗性が十分でないことがあり、180m/gを超えると、カーボンブラックのゴム組成物中での分散性が低下し、逆にゴム組成物の耐摩耗性が低下することがある。なお、窒素吸着比表面積(NSA)は、ASTM D3037−88に規定されている。
本発明に係るゴム組成物中のカーボンブラックの配合量は、ゴム成分100重量部に対して40〜60重量部であることが好ましい。カーボンブラックの配合量がゴム成分100重量部に対して40重量部未満では、低発熱性が向上するものの、シリカ等の他の充填剤を配合しても耐摩耗性が低下してしまう。一方、カーボンブラックの配合量が60重量部を超えると、耐摩耗性が十分となるものの、低発熱性、その他の物性が低下することがある。
[その他の成分]
本発明に係る上記ゴム組成物には、上述のゴム成分、カーボンブラックの他、加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、軟化剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、シリカ等の充填剤等のゴム業界で通常使用される配合剤を、本発明の目的を害しない範囲内で適宜選択し配合することができる。これら配合剤は、市販品を好適に使用することができる。なお、上記ゴム組成物は、ゴム成分に、カーボンブラックと共に、必要に応じて適宜選択した各種配合剤を配合して、混練り、熱入れ、押出等することにより製造することができる。
本発明の重荷重用空気入りタイヤは、上述のゴム組成物をトレッドゴムに用いたことを特徴とする。ここで、トレッドが所謂キャップ/ベース構造の場合、キャップゴム及びベースゴムのいずれに上記ゴム組成物を用いてもよい。本発明の重荷重用空気入りタイヤは、好ましくは重荷重用ラジアルタイヤであり、耐摩耗性を維持しつつ、低発熱性が十分に向上している。本発明の重荷重用空気入りタイヤは、上述のゴム組成物をトレッドゴムに用いる以外特に制限は無く、常法に従って製造することができる。また、該重荷重用空気入りタイヤに充填する気体としては、通常の或いは酸素分圧を調整した空気の他、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスを用いることができる。
以下に製造例、実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
製造例1:変性天然ゴムの製造方法
(1)天然ゴムラテックスの変性反応工程
フィールドラテックスをラテックスセパレーター(斎藤遠心工業製)を用いて回転数7500rpmで遠心分離して乾燥ゴム濃度60%の濃縮ラテックスを得た。この濃縮ラテックス1000gを、撹拌機、温調ジャケットを備えたステンレス製反応容器に投入し、予め10mlの水と90mgの乳化剤(エマルゲン1108,花王株式会社製)をN,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート3.0gに加えて乳化したものを990mlの水とともに添加し、これらを窒素置換しながら30分間撹拌した。次いで、重合開始剤としてtert−ブチルヒドロパーオキサイド1.2gとテトラエチレンペンタミン1.2gとを添加し、40℃で30分間反応させることにより、変性天然ゴムラテックスを得た。
(2)凝固、乾燥工程
次いで、ギ酸を添加してpHを4.7に調整することにより、変性天然ゴムラテックスを凝固させた。このようにして得た固形物をクレーパーで5回処理し、シュレッダーに通してクラム化し、熱風式乾燥機により110℃で210分間乾燥して変性天然ゴムを得た。このようにして得た変性天然ゴムAの重量から極性基含有単量体としてのN,N−ジエチルアミノエチルメタクリレートの転化率は100%であることが確認された。また、該変性天然ゴムを石油エーテルで抽出し、さらにアセトンとメタノールの2:1混合溶媒で抽出することによりホモポリマーの分離を行ったところ、抽出物の分析からホモポリマーは検出されず、添加した単量体の100%が天然ゴム分子に導入されていることを確認した。
製造例2:変性ブタジエン系ゴムの製造方法
乾燥し、窒素置換された内容積約900mLの耐圧ガラス容器に、シクロヘキサン283g、1,3−ブタジエン50g、2,2−ジテトラヒドロフリルプロパン0.0057mmol、及びヘキサメチレンイミン0.513mmolをそれぞれシクロヘキサン溶液として注入し、これに0.57mmolのn−ブチルリチウム(BuLi)を加えた後、撹拌装置を備えた50℃の温水浴中で4.5時間重合を行った。重合添加率はほぼ100%であった。この重合系に四塩化スズ0.100mmolをシクロヘキサン溶液として加え50℃で30分撹拌した。その後さらに、2,6−ジ−t−ブチルパラクレゾール(BHT)のイソプロパノール5%溶液0.5mLを加えて反応を停止させ、さらに、常法に従い乾燥して変性ポリブタジエンゴムを得た。
得られた変性BRのビニル結合(1,2−結合)量を、1H−NMR[日本電子製,Alpha 400MHz NMR装置、CDCl3中]スペクトルにおける積分比より求めたところ、ブタジエン単位のビニル結合量が14重量%であった。また、得られた変性BRのカップリング効率を、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)より得られるデータのうち高分子量側のピークの面積比率を用いて算出したところ、カップリング効率は65%であった。また、ガラス転移温度は−95℃であった。
実施例1〜3、比較例1〜5
表1に示す配合のゴム組成物をIIR22.5のタイヤのトレッド部材に適用して、下記の評価を行い、結果を表1に示した。
なお、表1において用いた各材料は次の通りである。
[使用材料]
天然ゴム:RSS♯4
変性天然ゴム:製造例1で製造した変性天然ゴム
変性ブタジエンゴム:製造例2で製造した変性ブタジエンゴム
カーボンブラックA:NSA:133m/g
カーボンブラックB:NSA:172m/g
[評価]
(1)発熱性の評価
一定速度・ステップロード条件のドラムテストを実施し、タイヤトレッド内部の一定深さ位置の温度を測定し、コントロール(比較例1)の値を100とし、指数で表示した。この値が大きい程、低発熱化の効果が大きいことを示す。
(2)耐摩耗性の評価
トラックのドライブ軸に装着し、残溝5mmまでの走行距離を、比較例1の値を100とし、指数で表示した。この値が大きい程、完摩までのライフが長いことを示す。
Figure 0004872209
表1より、本発明によれば、低発熱性で耐摩耗性に優れ、耐久性に優れた重荷重用空気入りタイヤが提供されることが分かる。

Claims (13)

  1. 天然ゴムラテックスに極性基含有単量体をグラフト重合し、凝固、乾燥してなる変性天然ゴムとカーボンブラックとを含むゴム組成物をトレッドゴムに使用した重荷重用空気入りタイヤであって、前記極性基含有単量体のグラフト量が天然ゴムラテックスのゴム分に対し0.01〜5.0重量%であり、前記極性基が、アミノ基、イミノ基、ニトリル基、アンモニウム基、イミド基、アミド基、ヒドラゾ基、アゾ基、ジアゾ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、カルボニル基、エポキシ基、オキシカルボニル基、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオカルボニル基、含窒素複素環基、含酸素複素環基、アルコキシシリル基及びスズ含有基から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
  2. 請求項1において、該ゴム組成物が、前記変性天然ゴム30重量部以上を含むジエン系ゴムよりなるゴム成分100重量部に対してカーボンブラックを40〜60重量部含むことを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
  3. 請求項2において、該ゴム成分100重量部中に、変性ブタジエン系ゴムを10〜70重量部含むことを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
  4. 請求項3において、該変性ブタジエン系ゴムが、1,3−ブタジエンの単独重合体、又は1,3−ブタジエンとアニオン重合可能なコモノマーとの共重合体であって、該(共)重合体中のコモノマーの結合量が10重量%以下で、且つ下記式(I)で表されるアミノ基、及び下記式(II)で表される環状アミノ基からなる群から選択された少なくとも1種の官能基を有する変性ブタジエン系ゴムであることを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
    Figure 0004872209
    (式中、Rは、それぞれ独立して炭素数12以下の、アルキル基、シクロアルキル基又はアラルキル基である。)
    Figure 0004872209
    (式中、Rは、3〜16のメチレン基を有する、アルキレン基、置換アルキレン基、オキシアルキレン基、又はN−アルキルアミノアルキレン基を示す。)
  5. 請求項2ないし4のいずれか1項において、該ゴム組成物中のカーボンブラックが窒素吸着比表面積140m/g以上であり、DBP吸収量が110cm/100g以上であることを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
  6. 請求項4ないしのいずれか1項において、1,3−ブタジエン単位のビニル結合量が25重量%以下であることを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
  7. 請求項4ないしのいずれか1項において、前記コモノマーがスチレンであることを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
  8. 請求項4ないしのいずれか1項において、前記変性ブタジエン系ゴムが変性ポリブタジエンであることを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
  9. 請求項4ないしのいずれか1項において、前記変性ブタジエン系ゴムのガラス転移温度(Tg)が−50℃以下であることを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
  10. 請求項4ないしのいずれか1項において、前記式(I)のRが、メチル基、エチル基、ブチル基、オクチル基、シクロヘキシル基、3−フェニル−1−プロピル基又はイソブチル基であることを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
  11. 請求項4ないし10のいずれか1項において、前記式(II)のRが、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基、オキシジエチレン基、N−アルキルアザジエチレン基、ドデカメチレン基又はヘキサデカメチレン基であることを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
  12. 請求項4ないし11のいずれか1項において、前記変性ブタジエン系ゴムが、炭化水素溶媒中で1,3−ブタジエンを主体とする1種以上のアニオン重合可能モノマーの溶液を生じさせ、下記式(III)で表されるリチオアミンを重合開始剤として前記モノマーを(共)重合させて得た(共)重合体であることを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
    (AM)Li(Q)a ・・・(III)
    (式中、aは0又は0.5〜3であり、Qは、炭化水素、エーテル類、アミン類及びそれらの混合物からなる群から選択される可溶化成分であり、AMは前記式(I)で表されるアミノ基又は式(II)で表される環状アミノ基である。)
  13. 請求項4ないし12のいずれか1項において、前記変性ブタジエン系ゴムが、更に、下記式(IV)で表されるカップリング剤から誘導される少なくとも1種のスズ−炭素結合を有することを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
    SnX ・・・(IV)
    (式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜20のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基及び炭素数7〜20のアラルキル基からなる群から選択され、Xは塩素又は臭素であり、bは0〜3の整数、cは1〜4の整数である。但し、b+c=4である。)
JP2004348782A 2004-12-01 2004-12-01 重荷重用空気入りタイヤ Expired - Fee Related JP4872209B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004348782A JP4872209B2 (ja) 2004-12-01 2004-12-01 重荷重用空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004348782A JP4872209B2 (ja) 2004-12-01 2004-12-01 重荷重用空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006152212A JP2006152212A (ja) 2006-06-15
JP4872209B2 true JP4872209B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=36630877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004348782A Expired - Fee Related JP4872209B2 (ja) 2004-12-01 2004-12-01 重荷重用空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4872209B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2060603B1 (en) * 2006-09-14 2011-07-20 Bridgestone Corporation Rubber composition and pneumatic tire for high load comprising the same
JP5474334B2 (ja) * 2008-11-11 2014-04-16 東洋ゴム工業株式会社 ゴム組成物及び空気入りタイヤ
WO2010143633A1 (ja) * 2009-06-10 2010-12-16 株式会社ブリヂストン ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ
JP5394851B2 (ja) * 2009-08-12 2014-01-22 住友ゴム工業株式会社 ゴム組成物及び空気入りタイヤ
WO2011034587A2 (en) 2009-09-17 2011-03-24 Cabot Corporation Elastomer composite blends, method and apparatus for producing same
US9156955B2 (en) 2009-09-17 2015-10-13 Cabot Corporation Formation of latex coagulum composite
JP5707049B2 (ja) * 2010-04-08 2015-04-22 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
BR112015024652B1 (pt) 2013-05-20 2020-12-15 Cabot Corporation Processo para produzir uma composição elastomérica que contém um enchimento
JP6669851B2 (ja) 2015-07-15 2020-03-18 キャボット コーポレイションCabot Corporation シリカで補強されたエラストマー複合材の製造方法およびそれを含む製品
WO2017011566A1 (en) 2015-07-15 2017-01-19 Cabot Corporation Methods of making an elastomer composite reinforced with silica and carbon black and products containing same
JP6989702B2 (ja) 2017-11-10 2022-01-05 キャボット コーポレイションCabot Corporation 1又は複数のエラストマー化合物を生成する方法
JP2020117664A (ja) * 2019-01-28 2020-08-06 横浜ゴム株式会社 タイヤ用ゴム組成物
CN113897004B (zh) * 2021-11-29 2022-11-29 四川大学 一种胶粉改性pvc防水材料及其制备方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8815793D0 (en) * 1988-07-02 1988-08-10 Sumitomo Rubber Ind Pneumatic tyres
JPH05287121A (ja) * 1992-04-08 1993-11-02 Sumitomo Rubber Ind Ltd 改質された天然ゴムラテックス
JP3601559B2 (ja) * 1995-11-28 2004-12-15 日本ゼオン株式会社 ジエン系ゴム組成物
US6014998A (en) * 1998-06-09 2000-01-18 Pirelli Pneumatici S.P.A. Silica-reinforced tire compositions containing triazoles
TR199901655A3 (tr) * 1998-07-15 2000-02-21 Pirelli Pneumatici S.P.A. Tasit lastiklerinin taban yüzü için vulkanize edilebilir kauçuk bilesimi.
JP2000239444A (ja) * 1999-02-19 2000-09-05 Bridgestone Corp ゴム組成物及びそれを用いた重荷重用空気入りタイヤ
JP2001288228A (ja) * 2000-04-03 2001-10-16 Techno Polymer Co Ltd 生分解性ポリマー改質剤及びその組成物
JP2004238619A (ja) * 2003-01-17 2004-08-26 Bridgestone Corp ゴム組成物及びこれを用いたスタッドレスタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006152212A (ja) 2006-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4595513B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP4770422B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5410010B2 (ja) ゴム組成物及びそれを用いた重荷重用空気入りタイヤ
JP2008038119A (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP4872209B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
WO1997019990A1 (en) Rubber composition
JP2007154089A (ja) ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ
JPWO2008047582A1 (ja) サイドゴム用ゴム組成物及びそれを用いた重荷重用空気入りラジアルタイヤ
US9132697B2 (en) Modified natural rubber or modified natural rubber latex, and rubber composition and pneumatic tire
JP2009007455A (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JPWO2008108370A1 (ja) 空気入りタイヤ
EP2289992B1 (en) Rubber composition and tire using the same
JP5066338B2 (ja) 変性共役ジエン系重合体を用いたゴム組成物及びタイヤ
JP2007154095A (ja) ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ
JP2006152214A (ja) タイヤ用トレッドゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP4617853B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4784081B2 (ja) タイヤ用トレッドゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP4770161B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2006151259A (ja) 空気入りタイヤ
JP4815792B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4617852B2 (ja) 空気入りタイヤ
ES2367877T3 (es) Composición de caucho y neumático para cargas pesadas que comprende la misma.
JP2006152159A (ja) ゴム組成物及び空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110719

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4872209

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees